JP2000226383A - 新規タンパク質:プレニルトランスフェラ―ゼ阻害剤 - Google Patents
新規タンパク質:プレニルトランスフェラ―ゼ阻害剤Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 タンパク質:プレニルトランスフェラーゼを
阻害するために適する新規なペプチド類似体の提供。 【解決手段】 次の式: 【化1】 に従い、式中、R1は水素もしくはチオール保護基であ
り;R2およびR3は、独立して水素もしくはC1−C4ア
ルキルであり;R4は、水素、C1−C4アルキル、C1−
C4アシルもしくはペプチジルであり;R5は、水素もし
くはC1−C4アルキルであり;R6は、水素、または場
合によっては置換されるC1−C6アルキルであり;A
は、直接結合か、または場合によっては置換されるC1
−C4アルキレン鎖であり;Yは、オキソ基もしくは水
素原子2個を表し;Zは、酸素、硫黄、イミノ、または
C1−C8アルキル−、アリール−もしくはアシルイミノ
であり;mは0,1もしくは2であり;nは0もしくは
1である、ペプチド類似体。
阻害するために適する新規なペプチド類似体の提供。 【解決手段】 次の式: 【化1】 に従い、式中、R1は水素もしくはチオール保護基であ
り;R2およびR3は、独立して水素もしくはC1−C4ア
ルキルであり;R4は、水素、C1−C4アルキル、C1−
C4アシルもしくはペプチジルであり;R5は、水素もし
くはC1−C4アルキルであり;R6は、水素、または場
合によっては置換されるC1−C6アルキルであり;A
は、直接結合か、または場合によっては置換されるC1
−C4アルキレン鎖であり;Yは、オキソ基もしくは水
素原子2個を表し;Zは、酸素、硫黄、イミノ、または
C1−C8アルキル−、アリール−もしくはアシルイミノ
であり;mは0,1もしくは2であり;nは0もしくは
1である、ペプチド類似体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンパク質:プレ
ニルトランスフェラーゼを阻害するテトラペプチドの類
似体に関する。タンパク質:プレニルトランスフェラー
ゼは、タンパク質:ファルネシルトランスフェラーゼ、
タンパク質:ゲラニルゲラニルトランスフェラーゼおよ
びタンパク質性基質にプレニル基を転移することができ
るすべての他の酵素を含むと理解される。
ニルトランスフェラーゼを阻害するテトラペプチドの類
似体に関する。タンパク質:プレニルトランスフェラー
ゼは、タンパク質:ファルネシルトランスフェラーゼ、
タンパク質:ゲラニルゲラニルトランスフェラーゼおよ
びタンパク質性基質にプレニル基を転移することができ
るすべての他の酵素を含むと理解される。
【0002】
【従来の技術】哺乳類細胞タンパク質の翻訳後修飾は、
メバロン酸由来のイソプレニル基によるカルボキシル末
端システイン残基のチオエーテル誘導体化を伴う。数種
のこれらのプレニル化されたタンパク質は、関連タンパ
ク質:例えば、核ラミン、低分子量GTP結合タンパク
質、例えばrasがん遺伝子タンパク質およびヘテロ多
量体(heteromeric)Gタンパク質(Sch
aefer et al.,Science 245
(1989)379−385)の群に属するものとして
同定された。タンパク質に結合されたプレニル基は、多
分、関与するタンパク質のC末端アミノ酸配列の認識に
応じて、ファルネシル(C15)もしくはゲラニルゲラニ
ル(C20)のいずれかとして同定された。ラミンおよび
p21rasタンパク質、C末端において共通なCAAX
要素(C=システイン、A=脂肪族側鎖をもつすべての
アミノ酸およびX=メチオニン、セリン、グルタミンも
しくはアラニン)を担持するアミノ酸188もしくは1
89個のタンパク質は、ファルネシル化されるが、一
方、C末端CC/CXC要素をもつrabタンパク質お
よびヘテロ多量体Gタンパク質γ−サブユニットのいく
つかのメンバーは、ゲラニルゲラニル化される。
メバロン酸由来のイソプレニル基によるカルボキシル末
端システイン残基のチオエーテル誘導体化を伴う。数種
のこれらのプレニル化されたタンパク質は、関連タンパ
ク質:例えば、核ラミン、低分子量GTP結合タンパク
質、例えばrasがん遺伝子タンパク質およびヘテロ多
量体(heteromeric)Gタンパク質(Sch
aefer et al.,Science 245
(1989)379−385)の群に属するものとして
同定された。タンパク質に結合されたプレニル基は、多
分、関与するタンパク質のC末端アミノ酸配列の認識に
応じて、ファルネシル(C15)もしくはゲラニルゲラニ
ル(C20)のいずれかとして同定された。ラミンおよび
p21rasタンパク質、C末端において共通なCAAX
要素(C=システイン、A=脂肪族側鎖をもつすべての
アミノ酸およびX=メチオニン、セリン、グルタミンも
しくはアラニン)を担持するアミノ酸188もしくは1
89個のタンパク質は、ファルネシル化されるが、一
方、C末端CC/CXC要素をもつrabタンパク質お
よびヘテロ多量体Gタンパク質γ−サブユニットのいく
つかのメンバーは、ゲラニルゲラニル化される。
【0003】これらのタンパク質のプレニル化は、膜お
よび核膜とそれらの会合において役割を演じていると思
われ、ここで、それらは、さらなるプロセッシングをさ
れ、そして/またはそれらの機能を遂行する。このこと
は、例えば、ラミンA前駆体のタンパク質分解プロセッ
シングを妨げる(Beck et al.,J.Cel
l Biol.110(1990)1489−149
9)か、または他の研究では、プレニル化されてないp
21ras前駆体の蓄積とがん遺伝子rasタンパク質の
形質転換活性の消失をもたらすHMG−CoAレダクタ
ーゼ阻害剤によりメバロン酸合成を阻止することによっ
て示された。哺乳類細胞におけるイソプレノイドによる
タンパク質の翻訳後修飾の総説は、Maltese
W.A.によってFASEB J.4 3319−33
29(1990)において記述されている。後者の観察
は、このタンパク質の過剰発現が、例えば結腸がん腫に
おけるような腫瘍の発達をもたらす細胞におけるその作
用を妨げるために、p21rasのファルネシル化の特異
的阻害剤を検索する引き金になった。
よび核膜とそれらの会合において役割を演じていると思
われ、ここで、それらは、さらなるプロセッシングをさ
れ、そして/またはそれらの機能を遂行する。このこと
は、例えば、ラミンA前駆体のタンパク質分解プロセッ
シングを妨げる(Beck et al.,J.Cel
l Biol.110(1990)1489−149
9)か、または他の研究では、プレニル化されてないp
21ras前駆体の蓄積とがん遺伝子rasタンパク質の
形質転換活性の消失をもたらすHMG−CoAレダクタ
ーゼ阻害剤によりメバロン酸合成を阻止することによっ
て示された。哺乳類細胞におけるイソプレノイドによる
タンパク質の翻訳後修飾の総説は、Maltese
W.A.によってFASEB J.4 3319−33
29(1990)において記述されている。後者の観察
は、このタンパク質の過剰発現が、例えば結腸がん腫に
おけるような腫瘍の発達をもたらす細胞におけるその作
用を妨げるために、p21rasのファルネシル化の特異
的阻害剤を検索する引き金になった。
【0004】Gタンパク質は、原形質膜上の受容体に媒
介されるシグナル(例えば成長調節シグナル)の伝達に
おいて役割を演じており、そしてまだ同定されていない
が他のプレニル化されたタンパク質は、細胞周期の進行
における機能をもっているかもしれない。GTP結合タ
ンパク質が、細胞内タンパク質運搬および分泌の調節に
関与しているという十分ないくつかの証拠が存在する。
プレニル化されたタンパク質が、HMG−CoAレダク
ターゼ、イソプレンおよび続くコレステロール合成の律
速酵素の翻訳制御における役割を演じているという若干
の示唆さえも存在する。
介されるシグナル(例えば成長調節シグナル)の伝達に
おいて役割を演じており、そしてまだ同定されていない
が他のプレニル化されたタンパク質は、細胞周期の進行
における機能をもっているかもしれない。GTP結合タ
ンパク質が、細胞内タンパク質運搬および分泌の調節に
関与しているという十分ないくつかの証拠が存在する。
プレニル化されたタンパク質が、HMG−CoAレダク
ターゼ、イソプレンおよび続くコレステロール合成の律
速酵素の翻訳制御における役割を演じているという若干
の示唆さえも存在する。
【0005】タンパク質プレニル化プロセスに関与して
いる酵素、タンパク質:プレニルトランスフェラーゼ
は、タンパク質へファルネシル基を付加するための基質
として全トランス(all−trans)−ファルネシ
ルピロリン酸(FPP)を用いると報告されている。F
PPは、ゲラニルゲラニルピロリン酸の生産における基
質であり、続いて、このゲラニルゲラニルピロリン酸が
ゲラニルゲラニル化されたタンパク質の合成において使
用される。欧州特許出願公開第540782号は、プレ
ニルピロリン酸類似体に基づくタンパク質:ファルネシ
ルトランスフェラーゼの阻害剤を記述している。
いる酵素、タンパク質:プレニルトランスフェラーゼ
は、タンパク質へファルネシル基を付加するための基質
として全トランス(all−trans)−ファルネシ
ルピロリン酸(FPP)を用いると報告されている。F
PPは、ゲラニルゲラニルピロリン酸の生産における基
質であり、続いて、このゲラニルゲラニルピロリン酸が
ゲラニルゲラニル化されたタンパク質の合成において使
用される。欧州特許出願公開第540782号は、プレ
ニルピロリン酸類似体に基づくタンパク質:ファルネシ
ルトランスフェラーゼの阻害剤を記述している。
【0006】Rasファルネシルトランスフェラーゼお
よびその阻害剤に基づく新しい治療法の総説が、Leo
nardによってJ.Med.Chem.40(199
7)2971−2990に記述されている。可能性のあ
る阻害剤の第1群は、rasタンパク質のCAAXテト
ラペプチドモチーフ(motif)に基づいている。提
案された類似体は、CVFMならびに還元アミド結合を
もつ構造およびさらなる純粋なテトラペプチド構造から
の誘導体を含む。Nigamら(J.Biol.Che
m.268(1993)20695−98)は、Cys
−NH−CH2−mC6H4−CO−Metが、ヒト結腸
がん腫からのRasファルネシルトランスフェラーゼ
を、60nMのIC50で阻害することを報告している。
よびその阻害剤に基づく新しい治療法の総説が、Leo
nardによってJ.Med.Chem.40(199
7)2971−2990に記述されている。可能性のあ
る阻害剤の第1群は、rasタンパク質のCAAXテト
ラペプチドモチーフ(motif)に基づいている。提
案された類似体は、CVFMならびに還元アミド結合を
もつ構造およびさらなる純粋なテトラペプチド構造から
の誘導体を含む。Nigamら(J.Biol.Che
m.268(1993)20695−98)は、Cys
−NH−CH2−mC6H4−CO−Metが、ヒト結腸
がん腫からのRasファルネシルトランスフェラーゼ
を、60nMのIC50で阻害することを報告している。
【0007】
【発明の構成】タンパク質:プレニルトランスフェラー
ゼ、例えばタンパク質:ファルネシルトランスフェラー
ゼおよびタンパク質:ゲラニルゲラニルトランスフェラ
ーゼの効果的な阻害剤である本発明に従う新規なテトラ
ペプチド類似体が、見い出された。本類似体は、式1に
引用して後述する「本発明の特徴および態様」において
定義される。
ゼ、例えばタンパク質:ファルネシルトランスフェラー
ゼおよびタンパク質:ゲラニルゲラニルトランスフェラ
ーゼの効果的な阻害剤である本発明に従う新規なテトラ
ペプチド類似体が、見い出された。本類似体は、式1に
引用して後述する「本発明の特徴および態様」において
定義される。
【0008】これらの阻害剤は、好ましくは、タンパク
質:プレニルトランスフェラーゼの基質ではない。新規
なテトラペプチド類似体は、酵素分解を受けにくい潜在
力をもつ構造的に限定されるジペプチド活性中心部分を
含有する。
質:プレニルトランスフェラーゼの基質ではない。新規
なテトラペプチド類似体は、酵素分解を受けにくい潜在
力をもつ構造的に限定されるジペプチド活性中心部分を
含有する。
【0009】本発明のペプチド類似体の重要な特徴は、
ペプチド類似体の中心部分における複素環の存在であ
る。この複素環は、ペプチド類似体の柔軟性を低下し、
タンパク質:プレニルトランスフェラーゼ阻害剤として
適当であるために重要であることが見い出された。好ま
しくは、複素環は、シス−トランス異性が存在するよう
に、少なくとも架橋原子において飽和されている。より
好ましくは、複素環は完全に飽和されている。適当な複
素環の例は、酸素複素環化合物、例えばフラン、ピラン
およびそれらのジヒドロおよびテトラヒドロ誘導体、
1,3−および1,4−ジオキサン、オキシラン、S−
複素環化合物、例えばチオラン、チアン、N−複素環化
合物、例えばピロリジン(場合によってはN−置換され
ている)、ピリジン、ピペリジン、ピラゾリン、アゼピ
ン、ジアゼピン、ならびに混合複素環化合物、例えばモ
ルホリン、オキサゾリジン、チアゾリジンおよび類する
化合物を含む。中心の環単位は、好ましくは、テトラヒ
ドロピラン環であり、これは、好ましくはヒドロキシも
しくはアルコキシ(例えばメトキシ、メチレンジオキ
シ、アリルオキシ、ベンジルオキシ)、アミノ、オキ
ソ、アルキルもしくはアルキリデン基により置換されて
いる。
ペプチド類似体の中心部分における複素環の存在であ
る。この複素環は、ペプチド類似体の柔軟性を低下し、
タンパク質:プレニルトランスフェラーゼ阻害剤として
適当であるために重要であることが見い出された。好ま
しくは、複素環は、シス−トランス異性が存在するよう
に、少なくとも架橋原子において飽和されている。より
好ましくは、複素環は完全に飽和されている。適当な複
素環の例は、酸素複素環化合物、例えばフラン、ピラン
およびそれらのジヒドロおよびテトラヒドロ誘導体、
1,3−および1,4−ジオキサン、オキシラン、S−
複素環化合物、例えばチオラン、チアン、N−複素環化
合物、例えばピロリジン(場合によってはN−置換され
ている)、ピリジン、ピペリジン、ピラゾリン、アゼピ
ン、ジアゼピン、ならびに混合複素環化合物、例えばモ
ルホリン、オキサゾリジン、チアゾリジンおよび類する
化合物を含む。中心の環単位は、好ましくは、テトラヒ
ドロピラン環であり、これは、好ましくはヒドロキシも
しくはアルコキシ(例えばメトキシ、メチレンジオキ
シ、アリルオキシ、ベンジルオキシ)、アミノ、オキ
ソ、アルキルもしくはアルキリデン基により置換されて
いる。
【0010】本発明によるテトラペプチド類似体におい
て、N末端アミノ酸は、システインもしくはシステイン
誘導体、例えばシスチン、S−アルキルチオ−システイ
ンもしくはその他のジスルフィド化合物、例えば酸化さ
れた二量体である。C末端アミノ酸は、好ましくは、メ
チオニン、セリン、ホモセリン、グルタミンもしくはア
ラニン(特に、タンパク質:ファルネシルトランスフェ
ラーゼの阻害のために)、またはロイシンもしくはフェ
ニルアラニン(特に、タンパク質:ゲラニルゲラニルト
ランスフェラーゼの阻害のために)である。本発明によ
る好適なテトラペプチド類似体は、C末端アミノ酸の選
択によってファルネシル化もしくはゲラニルゲラニル化
プロセスの阻害に特異的であることが期待される類似体
である。
て、N末端アミノ酸は、システインもしくはシステイン
誘導体、例えばシスチン、S−アルキルチオ−システイ
ンもしくはその他のジスルフィド化合物、例えば酸化さ
れた二量体である。C末端アミノ酸は、好ましくは、メ
チオニン、セリン、ホモセリン、グルタミンもしくはア
ラニン(特に、タンパク質:ファルネシルトランスフェ
ラーゼの阻害のために)、またはロイシンもしくはフェ
ニルアラニン(特に、タンパク質:ゲラニルゲラニルト
ランスフェラーゼの阻害のために)である。本発明によ
る好適なテトラペプチド類似体は、C末端アミノ酸の選
択によってファルネシル化もしくはゲラニルゲラニル化
プロセスの阻害に特異的であることが期待される類似体
である。
【0011】本発明によるテトラペプチド類似体は、そ
れ自体既知である方法において製造することができる。
例えば、それらは、式:
れ自体既知である方法において製造することができる。
例えば、それらは、式:
【0012】
【化2】
【0013】をもつ適当に保護された中心単位を用いて
出発し、そしてこの単位を末端アミノ酸R1S−CR2R
3−CH(NHR4)−COOHおよびR6−CR2R3−
CH(COOR5)−NH2に結合することによって製造
されてもよい。CYがカルボニルよりもむしろCH2で
ある化合物は、それ自体既知の方法において、還元もし
くは還元的アミノ化によって得ることができる。例え
ば、これらの類似体は、式:
出発し、そしてこの単位を末端アミノ酸R1S−CR2R
3−CH(NHR4)−COOHおよびR6−CR2R3−
CH(COOR5)−NH2に結合することによって製造
されてもよい。CYがカルボニルよりもむしろCH2で
ある化合物は、それ自体既知の方法において、還元もし
くは還元的アミノ化によって得ることができる。例え
ば、これらの類似体は、式:
【0014】
【化3】
【0015】をもつ適当に保護された中心単位を用いて
出発し、そしてこの単位を末端アミノ酸:R1S−CR2
R3−CH(NHR4)−CHOおよびR6−CR2R3−
CH(COOR5)−NH2に、還元的条件下で反応させ
ることによって製造されてもよい。
出発し、そしてこの単位を末端アミノ酸:R1S−CR2
R3−CH(NHR4)−CHOおよびR6−CR2R3−
CH(COOR5)−NH2に、還元的条件下で反応させ
ることによって製造されてもよい。
【0016】本発明によるテトラペプチド類似体が、フ
ァルネシル化プロセスを阻害することができることが見
い出された。本発明の類似体の複素環式(糖−様の)中
心の構成単位は、構造的に自由に変えられ、これは、種
々の阻害剤が、組み合わせ化学を通して容易に生成でき
ることを意味する。これらの新規な阻害剤の生物学的利
用能、酵素分解に対する安定性および阻害活性は、従来
報告された化合物よりも良好であろう。
ァルネシル化プロセスを阻害することができることが見
い出された。本発明の類似体の複素環式(糖−様の)中
心の構成単位は、構造的に自由に変えられ、これは、種
々の阻害剤が、組み合わせ化学を通して容易に生成でき
ることを意味する。これらの新規な阻害剤の生物学的利
用能、酵素分解に対する安定性および阻害活性は、従来
報告された化合物よりも良好であろう。
【0017】前記テトラペプチド類似体は、タンパク質
プレニル化を妨げることを意図した医薬組成物における
活性物質として有用である。それだけで、それらは、発
がんおよび例えばレステノーシス(restenosi
s)もしくはアテローム性動脈硬化症における他の望ま
しくない細胞増殖のようなプロセスにおける阻害剤とし
て、そしてさらにまた異常な高いシグナル導入の抑制剤
として有用である。
プレニル化を妨げることを意図した医薬組成物における
活性物質として有用である。それだけで、それらは、発
がんおよび例えばレステノーシス(restenosi
s)もしくはアテローム性動脈硬化症における他の望ま
しくない細胞増殖のようなプロセスにおける阻害剤とし
て、そしてさらにまた異常な高いシグナル導入の抑制剤
として有用である。
【0018】本発明によるテトラペプチド類似体を含有
する医薬組成物は、常法において、例えばテトラペプチ
ド類似体を、適当な固形もしくは液体キャリヤーおよび
場合によっては補助剤もしくは他の有効成分と組み合わ
せることによって製剤化されてもよい。組成物は、経口
投与(カプセル剤、丸剤、錠剤、ゲル剤、散剤、サチェ
ット剤(sachet)、シロップ剤、液剤、分散剤な
ど)のために適当であるし、また注射用液剤もしくはそ
の他の投与形態であってもよい。組成物は、ヒトを含む
哺乳類に対して、特定の投与目的および熟練者に既知の
他の条件に依存する用量において投与されてもよい。適
当な用量は、例えば1〜500mg/kg体重、特に1
0〜200mg/kg体重である。用量は、単回投与も
しくは1日数回投与において投与することができる。
する医薬組成物は、常法において、例えばテトラペプチ
ド類似体を、適当な固形もしくは液体キャリヤーおよび
場合によっては補助剤もしくは他の有効成分と組み合わ
せることによって製剤化されてもよい。組成物は、経口
投与(カプセル剤、丸剤、錠剤、ゲル剤、散剤、サチェ
ット剤(sachet)、シロップ剤、液剤、分散剤な
ど)のために適当であるし、また注射用液剤もしくはそ
の他の投与形態であってもよい。組成物は、ヒトを含む
哺乳類に対して、特定の投与目的および熟練者に既知の
他の条件に依存する用量において投与されてもよい。適
当な用量は、例えば1〜500mg/kg体重、特に1
0〜200mg/kg体重である。用量は、単回投与も
しくは1日数回投与において投与することができる。
【0019】
【実施例】例1:タンパク質:ファルネシルトランスフ
ェラーゼ阻害剤の合成
ェラーゼ阻害剤の合成
【0020】
【化4】
【0021】
【化5】
【0022】トリ−アセチル−D−グルカル(gluc
al)(Across)を、三フッ化ホウ素エチルエー
テラート(BF3.OEt2)の影響下でシアン化トリメ
チルシリル(TMSCN)と処理して、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより分離された化合物1および
2を、それぞれ収率50%と30%において得た(スキ
ーム1)。続いて、化合物1を水素雰囲気下で炭素に担
持される10%パラジウム(Pd/C)を用いて水素化
し、そしてナトリウムメタノラート(NaOMe)で脱
アセチル化して全収率78%において化合物3を得た。
化合物3を、フタルイミド、トリフェニルホスフィン
(PPh3)およびジエチルアゾジカルボキシレート
(DEAD)の作用下で、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー後に95%において化合物4に変換した。化合
物4をヒドラジン処理後、塩化9−フルオレニル−メト
キシカルボニル(FmocCl)と反応させて、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー後に収率85%において
化合物5を生成した。酸触媒の加水分解により、収率8
0%で「トランス」糖アミノ酸6を得た。同様の方法で
進行させて、「シス」糖アミノ酸9を化合物2から製造
した(スキーム1参照)。Fmoc−Met−wang
樹脂10(0.6mmol/g,Novabioche
m)をジメチルホルムアミド(DMF)中20%ピペリ
ジンにより処理し続いて、標準固相ペプチド合成プロト
コール(Atherthon et al.Solid
Phase Synthesis:A Practi
calApproach,IRL Press:Oxf
ord,1989)、すなわちN−メチルピロリドン
(NMP)中ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−
トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオ
ロホスフェート(BOP)、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(HOBt)、ジイソプロピルエチルアミン
(DiPEA)下で、「トランス」化合物6(5当量)
と結合させた(スキーム2)。得られる化合物11を、
続いて、DMF中20%ピペリジンと処理し、前記と同
じ試薬を用いてFmocCys(S−tBu)−OH
(Novabiochem)と結合させ、そしてトリフ
ルオロ酢酸(TFA)/エタンジチオール/トリイソプ
ロピルシラン/フェノール/H2O 96.4/0.8
/1,2/0.8/0.8v/v%により固形支持体か
ら切り離した。得られる化合物12aを、調製用HPL
C(末端キャップされたLichrosphere10
0RP18(5μ),10x250mm,溶出:80%
アセトニトリル/水/0.1%TFAの直線勾配)を用
いて精製し、そして分光技術により完全に同定した。化
合物14aを、「シス」糖アミノ酸構成単位9を用いて
同じプロトコールによって得た。対応する化合物12b
と14bを、例2において記載されるIC50値の測定下
の、それぞれ12aと14aとジチオトレイトールとの
反応からイン・サイチュウーで得た。
al)(Across)を、三フッ化ホウ素エチルエー
テラート(BF3.OEt2)の影響下でシアン化トリメ
チルシリル(TMSCN)と処理して、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより分離された化合物1および
2を、それぞれ収率50%と30%において得た(スキ
ーム1)。続いて、化合物1を水素雰囲気下で炭素に担
持される10%パラジウム(Pd/C)を用いて水素化
し、そしてナトリウムメタノラート(NaOMe)で脱
アセチル化して全収率78%において化合物3を得た。
化合物3を、フタルイミド、トリフェニルホスフィン
(PPh3)およびジエチルアゾジカルボキシレート
(DEAD)の作用下で、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー後に95%において化合物4に変換した。化合
物4をヒドラジン処理後、塩化9−フルオレニル−メト
キシカルボニル(FmocCl)と反応させて、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー後に収率85%において
化合物5を生成した。酸触媒の加水分解により、収率8
0%で「トランス」糖アミノ酸6を得た。同様の方法で
進行させて、「シス」糖アミノ酸9を化合物2から製造
した(スキーム1参照)。Fmoc−Met−wang
樹脂10(0.6mmol/g,Novabioche
m)をジメチルホルムアミド(DMF)中20%ピペリ
ジンにより処理し続いて、標準固相ペプチド合成プロト
コール(Atherthon et al.Solid
Phase Synthesis:A Practi
calApproach,IRL Press:Oxf
ord,1989)、すなわちN−メチルピロリドン
(NMP)中ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−
トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオ
ロホスフェート(BOP)、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(HOBt)、ジイソプロピルエチルアミン
(DiPEA)下で、「トランス」化合物6(5当量)
と結合させた(スキーム2)。得られる化合物11を、
続いて、DMF中20%ピペリジンと処理し、前記と同
じ試薬を用いてFmocCys(S−tBu)−OH
(Novabiochem)と結合させ、そしてトリフ
ルオロ酢酸(TFA)/エタンジチオール/トリイソプ
ロピルシラン/フェノール/H2O 96.4/0.8
/1,2/0.8/0.8v/v%により固形支持体か
ら切り離した。得られる化合物12aを、調製用HPL
C(末端キャップされたLichrosphere10
0RP18(5μ),10x250mm,溶出:80%
アセトニトリル/水/0.1%TFAの直線勾配)を用
いて精製し、そして分光技術により完全に同定した。化
合物14aを、「シス」糖アミノ酸構成単位9を用いて
同じプロトコールによって得た。対応する化合物12b
と14bを、例2において記載されるIC50値の測定下
の、それぞれ12aと14aとジチオトレイトールとの
反応からイン・サイチュウーで得た。
【0023】例2:タンパク質:ファルネシルトランス
フェラーゼのアッセイ PFT活性を、前述のように基質としてセファローズ・
ビーズに結合されたpre−p21N-rasのC末端ペプ
チド(pep−Asep)を用いて測定した(Cohe
n et al.Biochem.Pharmaco
l.49(1995)839−845)。実験条件(反
応混合液25μl)は次のとおり:セファローズ結合ペ
プチド80pmol/25μl,[3H]−FPP(A
merican Radiolabeled Chem
icals Inc.;非放射能15Ci/mmol)
0.7μMおよびラット脳酵素標品13μlであった。
インキュベーションを37℃で15分間行った。FPP
類似体のIC50値の測定では、アッセイを種々の濃度の
2並列における化合物12aと14aの存在下で3回実
施した。
フェラーゼのアッセイ PFT活性を、前述のように基質としてセファローズ・
ビーズに結合されたpre−p21N-rasのC末端ペプ
チド(pep−Asep)を用いて測定した(Cohe
n et al.Biochem.Pharmaco
l.49(1995)839−845)。実験条件(反
応混合液25μl)は次のとおり:セファローズ結合ペ
プチド80pmol/25μl,[3H]−FPP(A
merican Radiolabeled Chem
icals Inc.;非放射能15Ci/mmol)
0.7μMおよびラット脳酵素標品13μlであった。
インキュベーションを37℃で15分間行った。FPP
類似体のIC50値の測定では、アッセイを種々の濃度の
2並列における化合物12aと14aの存在下で3回実
施した。
【0024】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
ある。
【0025】1. 式1:
【0026】
【化6】
【0027】式中、R1は水素もしくはチオール保護基
であり;各R2およびR3は、独立して水素もしくはC1
−C4アルキルであり;R4は、水素、C1−C4アルキ
ル、C1−C4アシルもしくはペプチジルであり;R
5は、水素もしくはC1−C4アルキルであり;R6は、水
素、または場合によってはヒドロキシ、フェニル、ヒド
ロキシフェニル、インドリル、イミダゾリル、メルカプ
ト、メチルチオ、アミノ、カルボキシル、カルバモイ
ル、ウレイド、アミジノもしくはグアニジノによって置
換されるC1−C6アルキルであり;Aは、直接結合か、
または場合によっては酸素、硫黄もしくは窒素原子1個
以上により中断され、場合によってはヒドロキシ、オキ
ソ、C1−C4アルキル、C1−C4アルキリデン、C1−
C4アルコキシ、アリルオキシ、ベンジルオキシ、C1−
C8アシルオキシ、C1−C3アルキル(リド)エンジオ
キシ、アミノ、C1−C 4アルキルアミノもしくはC1−
C4ヒドロキシアルキルによって置換される、飽和もし
くは不飽和C1−C4アルキレン鎖であり;(H)は、も
しAが飽和されていれば水素原子を表し、そしてもしA
が不飽和であれば不在であってもよく;Yは、オキソ基
もしくは水素原子2個を表し;Zは、酸素、硫黄、イミ
ノ、またはC1−C8アルキル−、アリール−もしくはア
シルイミノであり;mは0,1もしくは2であり;nは
0もしくは1である、に従うタンパク質:プレニルトラ
ンスフェラーゼ阻害剤として適するペプチド類似体。
であり;各R2およびR3は、独立して水素もしくはC1
−C4アルキルであり;R4は、水素、C1−C4アルキ
ル、C1−C4アシルもしくはペプチジルであり;R
5は、水素もしくはC1−C4アルキルであり;R6は、水
素、または場合によってはヒドロキシ、フェニル、ヒド
ロキシフェニル、インドリル、イミダゾリル、メルカプ
ト、メチルチオ、アミノ、カルボキシル、カルバモイ
ル、ウレイド、アミジノもしくはグアニジノによって置
換されるC1−C6アルキルであり;Aは、直接結合か、
または場合によっては酸素、硫黄もしくは窒素原子1個
以上により中断され、場合によってはヒドロキシ、オキ
ソ、C1−C4アルキル、C1−C4アルキリデン、C1−
C4アルコキシ、アリルオキシ、ベンジルオキシ、C1−
C8アシルオキシ、C1−C3アルキル(リド)エンジオ
キシ、アミノ、C1−C 4アルキルアミノもしくはC1−
C4ヒドロキシアルキルによって置換される、飽和もし
くは不飽和C1−C4アルキレン鎖であり;(H)は、も
しAが飽和されていれば水素原子を表し、そしてもしA
が不飽和であれば不在であってもよく;Yは、オキソ基
もしくは水素原子2個を表し;Zは、酸素、硫黄、イミ
ノ、またはC1−C8アルキル−、アリール−もしくはア
シルイミノであり;mは0,1もしくは2であり;nは
0もしくは1である、に従うタンパク質:プレニルトラ
ンスフェラーゼ阻害剤として適するペプチド類似体。
【0028】2. 1つ以上の次の定義:R2およびR3
の少なくとも1つが水素であり;R4が水素であり;R5
が水素であり;R6がメチルチオメチル、イソプロピ
ル、ヒドロキシメチルもしくはフェニルであり;Aが、
場合によってはヒドロキシ基1個以上によって置換され
る飽和のトリメチレン鎖であり;Yがオキソであり;Z
が酸素であり;mが1であり;そしてnが0である、が
適用する、上記1に記載のペプチド類似体。
の少なくとも1つが水素であり;R4が水素であり;R5
が水素であり;R6がメチルチオメチル、イソプロピ
ル、ヒドロキシメチルもしくはフェニルであり;Aが、
場合によってはヒドロキシ基1個以上によって置換され
る飽和のトリメチレン鎖であり;Yがオキソであり;Z
が酸素であり;mが1であり;そしてnが0である、が
適用する、上記1に記載のペプチド類似体。
【0029】3. 2種の置換基:
【0030】
【化7】
【0031】が、−HC−Z−CH−を含有する環系に
シス位において結合されている、上記1もしくは2に記
載のペプチド類似体。
シス位において結合されている、上記1もしくは2に記
載のペプチド類似体。
【0032】4. 該チオール保護基R1が、C1−C8
アルキルチオもしくはアラルキルチオ基か、または式1
マイナスR1をもつ基である、上記のいずれか1つに記
載のペプチド類似体。
アルキルチオもしくはアラルキルチオ基か、または式1
マイナスR1をもつ基である、上記のいずれか1つに記
載のペプチド類似体。
【0033】5. タンパク質:プレニルトランスフェ
ラーゼを阻害するために適当な医薬を製造するための、
上記のいずれか1つに記載のペプチド類似体の使用。
ラーゼを阻害するために適当な医薬を製造するための、
上記のいずれか1つに記載のペプチド類似体の使用。
【0034】6. 上記1〜4のいずれか1つに記載の
ペプチド類似体を、製薬的に許容しうるキャリヤーと一
緒に含有する医薬組成物。
ペプチド類似体を、製薬的に許容しうるキャリヤーと一
緒に含有する医薬組成物。
【0035】7. 生物サンプルにおいてタンパク質:
プレニルトランスフェラーゼ活性をアッセイするため
の、上記1〜4のいずれか1つに記載のペプチド類似体
の使用。
プレニルトランスフェラーゼ活性をアッセイするため
の、上記1〜4のいずれか1つに記載のペプチド類似体
の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルマン・ステフエン・オベルクレーフト アメリカ合衆国マサチユセツツ州02138ケ ンブリツジ・アパートメント2・ラングド ンストリート3 (72)発明者 ステフエン・ヘンドリク・レオナルド・ベ ルヘルスト オランダ・エヌエル−3135ジーピー ブラ ールデインゲン・ケテルベーク208 (72)発明者 ニコラース・ヨハネス・メーウエノールト オランダ・エヌエル−2253エツクスデイ ボールシヨーテン・ヤンエベルトセンラー ン315 (72)発明者 エルスベト・ヤンテイン・ピーテルマン オランダ・エヌエル−2312ケイエム ライ デン・ホーイグラフト1 (72)発明者 ルイス・ハルトーク・コーエン オランダ・エヌエル−3621エイチアール ブロイケレン・ボールトビーク10 (72)発明者 マルク・オベルハンド オランダ・エヌエル−2317シーエム ライ デン・バルケンホルスト32 (72)発明者 ギイスベルト・アリー・バン・デル・マレ ル オランダ・エヌエル−2312エスゼツト ラ イデン・ブロンフオレル13 (72)発明者 ヤコブス・フベルトウス・バン・ボーム オランダ・エヌエル−2343シーアール エ グストゲースト・ピーデホーグラーン14
Claims (2)
- 【請求項1】 式1: 【化1】 式中、R1は水素もしくはチオール保護基であり;各R2
およびR3は、独立して水素もしくはC1−C4アルキル
であり;R4は、水素、C1−C4アルキル、C1−C4ア
シルもしくはペプチジルであり;R5は、水素もしくは
C1−C4アルキルであり;R6は、水素、または場合に
よってはヒドロキシ、フェニル、ヒドロキシフェニル、
インドリル、イミダゾリル、メルカプト、メチルチオ、
アミノ、カルボキシル、カルバモイル、ウレイド、アミ
ジノもしくはグアニジノによって置換されるC1−C6ア
ルキルであり;Aは、直接結合か、または場合によって
は酸素、硫黄もしくは窒素原子1個以上により中断さ
れ、場合によってはヒドロキシ、オキソ、C1−C4アル
キル、C1−C4アルキリデン、C1−C4アルコキシ、ア
リルオキシ、ベンジルオキシ、C1−C8アシルオキシ、
C1−C3アルキル(リド)エンジオキシ、アミノ、C1
−C 4アルキルアミノもしくはC1−C4ヒドロキシアル
キルによって置換される、飽和もしくは不飽和C1−C4
アルキレン鎖であり;(H)は、もしAが飽和されてい
れば水素原子を表し、そしてもしAが不飽和であれば不
在であってもよく;Yは、オキソ基もしくは水素原子2
個を表し;Zは、酸素、硫黄、イミノ、またはC1−C8
アルキル−、アリール−もしくはアシルイミノであり;
mは0,1もしくは2であり;nは0もしくは1であ
る、に従うタンパク質:プレニルトランスフェラーゼ阻
害剤として適するペプチド類似体。 - 【請求項2】 請求項1記載のペプチド類似体を、製薬
的に許容しうるキャリヤーと一緒に含有する医薬組成
物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP99200316.0 | 1999-02-03 | ||
EP99200316 | 1999-02-03 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (7)
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---|---|
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EP (1) | EP1028117B1 (ja) |
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US7056947B2 (en) * | 2002-07-05 | 2006-06-06 | Georgia Tech Research Corp. | Aza-peptide epoxides |
US7482379B2 (en) * | 2004-02-18 | 2009-01-27 | Georgia Tech Research Corporation | Propenoyl hydrazides |
US20060014939A1 (en) * | 2004-07-15 | 2006-01-19 | Chakraborty Tushar K | Novel C6-substituted furanoid sugar amino acids and improved process for preparing the same |
US20090183503A1 (en) * | 2008-01-18 | 2009-07-23 | Alberto Verdesi | Exhaust apparatus |
WO2009148709A1 (en) * | 2008-04-16 | 2009-12-10 | University Of Utah Research Foundation | Pharmacological targeting of vascular malformations |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6673927B2 (en) * | 1996-02-16 | 2004-01-06 | Societe De Conseils De Recherches Et D'applications Scientifiques, S.A.S. | Farnesyl transferase inhibitors |
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- 2000-02-03 US US09/497,402 patent/US6376468B1/en not_active Expired - Fee Related
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- 2000-02-03 ES ES00200372T patent/ES2174794T3/es not_active Expired - Lifetime
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