JP2000225980A - スクーター型自動二輪車 - Google Patents

スクーター型自動二輪車

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JP2000225980A
JP2000225980A JP11024845A JP2484599A JP2000225980A JP 2000225980 A JP2000225980 A JP 2000225980A JP 11024845 A JP11024845 A JP 11024845A JP 2484599 A JP2484599 A JP 2484599A JP 2000225980 A JP2000225980 A JP 2000225980A
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JP
Japan
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cooling water
tube
upper tube
radiator
vehicle body
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JP11024845A
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Inventor
Hiroshi Murayama
寛 村山
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体フレームを利用して車体前後のラジエタ
ーとエンジンとの間で冷却水を循環させる。 【解決手段】 前側伸延部材12Aと後端部材12Bと
に分割されたアッパーチューブをヘッドパイプ10の下
方からピボット部18aに向けて後方に伸延させる。ヘ
ッドパイプ10から下方に伸延したダウンチューブ11
Aの下端を前側伸延部材12Aの前部上面に溶接し、前
側伸延部材12Aの前端をダウンチューブ11Aの下端
よりも前方に突出させる。前側伸延部材12Aの前端に
前部ジョイント部材13Aを装着し、前側伸延部材12
Aの後端と後端部材12Bの前端との間に後部ジョイン
ト部材13Bを装着する。ラジエター20を、ヘッドパ
イプ10の下方に配置し、前部ジョイント部材13Aに
接続する。ピボット部18aに支持されたユニットスイ
ングエンジンのウォーターポンプ32、コネクター34
を冷却水ホース36を介して後部ジョイント部材13B
に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリング系を
転舵自在に支持する前端のヘッドパイプと、ユニットス
イングエンジンを揺動自在に支持する後部のピボット部
とを有する車体フレームが備えられ、ユニットスイング
エンジンの冷却水を冷却するラジエターが車体前部に配
置されたスクーター型自動二輪車に関する。
【0002】
【従来の技術】スクーターには、一般に、エンジン、駆
動機構、リヤスイングアーム等とが一体となったユニッ
トスイングエンジンが、車体後部に配置されている。ま
た、水冷エンジンを搭載したスクーターでは、エンジン
の冷却水を冷却するラジエターが装備されており、ラジ
エターの冷却効率を向上するため、ラジエターを車体前
部に配置する場合もある(例えば、特開昭59−128
067号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水冷エンジンを搭載し
たスクーターでは、車体前部のラジエターと車体後部の
エンジンとの間で冷却水を循環させるために、長尺な冷
却水用配管を設ける必要があり、車両重量の増加、コス
トアップ等の問題がある。特に、2人乗り大型スクータ
ーでは、車体全長が長く、従って、ラジエターとエンジ
ンとの距離も長いため、このような問題が顕著になる。
【0004】本発明は、このような問題に鑑み、長尺な
冷却水用配管を使用せずに車体前部のラジエターと車体
後部のエンジンとを接続することができるスクーター型
自動二輪車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ステアリング系を転舵自在に支持する前端のヘッド
パイプと、ユニットスイングエンジンを揺動自在に支持
する後部のピボット部とを有する車体フレームが備えら
れ、ユニットスイングエンジンの冷却水を冷却するラジ
エターが車体前部に配置されたスクーター型自動二輪車
において、ラジエターは、ヘッドパイプの下方に配置さ
れ、車体フレームは、ヘッドパイプから下方に伸延した
ダウンチューブと、前部にダウンチューブが接合されて
ピボット部に向けて後方に伸延したアッパーチューブと
を左右両側に有し、左右のアッパーチューブの内部に、
ラジエターとユニットスイングエンジンとの間で循環す
る冷却水の往路又は復路が形成された構成となってい
る。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、車体フレ
ームのアッパーチューブを冷却水通路としたことによっ
て、車体前部のラジエターと車体後部のエンジンとを接
続するために長尺な冷却水用配管を車体フレームと別個
に設ける必要がなく、車体重量を全体として軽減し、ま
た、コストダウンを図ることができ、特に、車体全長
(ラジエターとエンジンとの距離)が長い2人乗り大型
スクーター等に有効である。また、アッパーチューブを
放熱体として、冷却効率を向上させることもできる。ま
た、車体フレーム内の冷却水通路とユニットスイングエ
ンジンのウォータージャケットとの接続箇所をピボット
部に接近させることができるため、ユニットスイングエ
ンジンの揺動による接続箇所の変位を低減することがで
きる。なお、仮に車体フレームのロアチューブを冷却水
通路とした場合には、悪路走行等によってロアチューブ
が損傷して冷却水が漏れることも考えられるが、アッパ
ーチューブを冷却水通路としたので、このような問題も
なく信頼性が向上する。
【0007】また、請求項2に記載の発明においては、
アッパーチューブの前部上面にダウンチューブの下端が
接合されて、アッパーチューブの前端はダウンチューブ
の下端よりも前方に突出し、アッパーチューブの前端
に、前部ジョイント部材が装着され、ラジエターは、前
部ジョイント部材に接続されている。
【0008】また、請求項3に記載の発明においては、
アッパーチューブは、前側伸延部材と後端部材とに分割
され、前側伸延部材の後端と後端部材の前端との間に、
後部ジョイント部材が装着され、エンジンの冷却水流路
は、可撓性を有する冷却水ホースを介して後部ジョイン
ト部材に接続されている。
【0009】請求項2又は3に記載の発明によれば、ア
ッパーチューブの周壁に冷却水出入用孔を開ける必要が
ないため、アッパーチューブの強度を低下させずに、ア
ッパーチューブの内部を冷却水通路として利用すること
ができる。また、アッパーチューブとジョイント部材と
を異なる材料にすることもでき、冷却水の漏れ防止、車
体フレームの強度確保、コスト削減等を容易に両立させ
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係
るスクーター型自動二輪車の側面図であり、図2は、図
1中の車体フレームの斜視図である。
【0011】本発明の実施の形態に係るスクーター型自
動二輪車は、図1、2に示すように、車体フレーム(パ
イプフレーム)を備えており、車体フレームは、ヘッド
パイプ10、左右のダウンチューブ11A、11B、左
右のアッパーチューブ(前側伸延部材12A、後端部材
12B)、左右前後のジョイント部材13A、13B、
左右のロアチューブ14、前後のブリッジ部材15A、
15B、左右の上下連結部材16、シートレール17、
左右のエンジン支持部材18、前後のシート支持部材1
9a、19b等をもって構成されている。
【0012】ヘッドパイプ10は、車体フレームの前上
端に配置されており、ダウンチューブ11A、11B
は、ヘッドパイプ10から左右に2又に分かれて下後方
に伸延している。アッパーチューブは、ダウンチューブ
11Aの下端から後方に伸延しており、前側伸延部材1
2Aと後端部材12Bとに分割されている。そして、左
右のアッパーチューブの中間部分(前側伸延部材12A
の後寄部分)は、横向の中間ブリッジ部材15Aにより
相互に連結されており、左右のアッパーチューブ(後端
部材12B)の後端は、横向の後端ブリッジ部材15B
により相互に連結されている。
【0013】また、ロアチューブ14は、アッパーチュ
ーブ(前側伸延部材12A、後端部材12B)の下側に
配置され、アッパーチューブと並行して前後に伸延して
いる。ロアチューブ14は、側面視において、前側立上
部分、下側伸延部分、後側立上部分とからなる偏平U字
形に形成されており、ロアチューブ14(前側立上部
分)の前上端は、アッパーチューブ(前側伸延部材12
A)の前端部に接合され、ロアチューブ14(後側立上
部分)の後上端は、後端ブリッジ部材15Bの横端部に
接合されている。そして、アッパーチューブの前側伸延
部材12Aの後端部とロアチューブ14(下側伸延部
分)の中間部分とは、縦長の上下連結部材16により連
結されている。
【0014】そして、シートレール17は、平面視にお
いてU字形に形成されており、前端がロアチューブ14
(後側立上部分)の後上端に接合され、ロアチューブ1
4の後上端から後方に伸延している。そして、ロアチュ
ーブ14(後側立上部分)の後上部とシートレール17
の前部との間(ロアチューブ14の後側かつシートレー
ル17の下側)には、プレート状のエンジン支持部18
が固定されており、エンジン支持部18には、ピボット
部18aが設けられている。また、中間ブリッジ部材1
5Aの上側とシートレール17の後端部上側には、シー
ト支持部材19a、19bが固定されている。
【0015】なお、ダウンチューブ11A、11Bの下
端は、アッパーチューブの前側伸延部材12Aの前部上
面に溶接され、ロアチューブ14の前上端は、前側伸延
部材12Aの前部下面に溶接されており、前側伸延部材
12Aの前端は、ダウンチューブ11Aの下端及びロア
チューブ14(前側立上部分)の前上端よりも前方に突
出している。
【0016】そして、前側伸延部材12Aの前端には、
前部ジョイント部材13Aが装着されており、前部ジョ
イント部材13Aには、上向又は下向に突出したコネク
ター部分が設けられている。また、前側伸延部材12A
の後端と後端部材12Bの前端との間には、後部ジョイ
ント部材13Bが装着されており、後部ジョイント部材
13Bには、下向に突出したコネクター部分が設けられ
ており、後端部材12Bの前端は、後部ジョイント部材
13Bにより密閉されている。このようにジョイント部
材13A、13Bを装着することによって、アッパーチ
ューブの周壁に冷却水出入用孔を開ける必要がないた
め、アッパーチューブの強度を低下させずに、アッパー
チューブの内部を冷却水通路として利用することができ
る。また、アッパーチューブ(前側伸延部材12A、後
端部材12B)とジョイント部材13A、13Bとを異
なる材料にすることもでき、冷却水の漏れ防止、車体フ
レームの強度確保、コスト削減等を容易に両立させるこ
とができる。
【0017】そして、車体フレームのヘッドパイプ10
には、ステアリング6が左右に転舵自在に支持されてお
り、ステアリング6の上側には、ハンドル8が設けら
れ、ステアリング6の下側には、フロントフォーク7が
上下に伸縮自在に設けられており、フロントフォーク7
の下端部には、前輪1が回転自在に支持されている。
【0018】また、車体フレームのピボット部18aに
は、水冷エンジン、駆動機構、リヤスイングアーム等が
一体となったユニットスイングエンジン30が、後端側
を上下に揺動させる形で前上部を回動自在に支持されて
おり、ユニットスイングエンジン30の後端部には、後
輪2が回転自在に支持されている。また、車体フレーム
のロアチューブ14の下側伸延部分には、リヤクッショ
ンユニット9が支持されており、リヤクッションユニッ
ト9は、レバー9a、リンク9b等を介してユニットス
イングエンジン30の前下部に接続されている。
【0019】そして、ユニットスイングエンジン30の
前下部(車体フレームのピボット部18aの下方)の冷
却水入口(ウォータージャケット入口)には、ウォータ
ーポンプ32が装着されており、ウォーターポンプ32
には、前向に突出したコネクター部分が設けられてい
る。また、ユニットスイングエンジン30の前上部(ア
ッパーチューブの後端部材12Bの下方)の冷却水出口
(ウォータージャケット出口)には、前上向に突出した
コネクター34が装着されている。そして、ウォーター
ポンプ32(冷却水入口)は、比較的長い可撓性を有す
る冷却水ホース36(及び環形帯状のクランプ)を介し
て一方のアッパーチューブの後部ジョイント部材13B
に接続され、コネクター34(冷却水出口)は、比較的
短い可撓性を有する冷却水ホース36を介して他方のア
ッパーチューブの後部ジョイント部材13Bに接続され
ている。
【0020】また、ヘッドパイプ10の下方、前輪1の
後方、かつ、前部ジョイント部材13Aの前側(ダウン
チューブ11A及びロアチューブ14の前側立上部分の
前側)には、ラジエター20が配置されている。そし
て、ラジエター20の上端部の冷却水入口には、下向に
突出したコネクター22が装着され、ラジエター20の
下端部の冷却水出口には、上向に突出したコネクター2
4が装着されている。そして、コネクター22(冷却水
入口)は、可撓性を有する冷却水ホース26(及び環形
帯状のクランプ)を介して一方のアッパーチューブの前
部ジョイント部材13Aに接続され、コネクター24
(冷却水出口)は、可撓性を有する冷却水ホース26を
介して他方のアッパーチューブの前部ジョイント部材1
3Aに接続されている。
【0021】また、アッパーチューブの後部(前側伸延
部材12Aの後部と後端部材12B)の上方及びシート
レール17の上方には、前部シート3と後部シート4と
からなる2人乗用シートが、シート支持部材19a、1
9bを介して支持されている。また、左右のアッパーチ
ューブの前側伸延部材12Aと左右のロアチューブ14
の下側伸延部分との間には、燃料タンク40が搭載され
ている。また、車体フレームは、フロントカウル51、
レッグシールド52等からなるカバーにより覆われて外
部からは見えないようになっており、レッグシールド5
2と前部シート3との間(燃料タンク40の上方)に
は、レッグスペース(底床部)が形成されている。
【0022】このように構成されるスクーター型自動二
輪車においては、車体後部のユニットスイングエンジン
30の冷却水は、ウォーターポンプ32からウォーター
ジャケット内に流入し、ウォータジャケットから排出さ
れた冷却水は、コネクター34、冷却水ホース36、後
部ジョイント部材13Bを介して、一方のアッパーチュ
ーブの前側伸延部材12Aの内部を通って車体前部に移
動し、前部ジョイント部材13A、冷却水ホース26、
コネクター22を介してラジエター20内に流入し、ラ
ジエター20により冷却された冷却水は、コネクター2
4、冷却水ホース26、前部ジョイント部材13Aを介
して、他方のアッパーチューブの前側伸延部材12Aの
内部を通って車体後部に移動し、後部ジョイント部材1
3B、冷却水ホース36を介して、ウォーターポンプ3
2に戻される。
【0023】即ち、車体フレームの左右のアッパーチュ
ーブ(前側伸延部材12A)の一方は冷却水の往路とし
て他方は復路として利用されており、従って、車体前部
のラジエター20と車体後部のユニットスイングエンジ
ン30との間で冷却水を循環させるために長尺な冷却水
用配管を車体フレームと別個に設ける必要がなく、車体
重量を全体として軽減し、また、コストダウンを図るこ
とができる。特に、車体全長(ラジエター20とユニッ
トスイングエンジン30との距離)が長い2人乗り大型
スクーター等に有効である。また、アッパーチューブ
(前側伸延部材12A)を放熱体として、冷却効率を向
上させることもできる。
【0024】また、ユニットスイングエンジン30の上
下への揺動は、可撓性を有する冷却水ホース36が撓む
ことによって吸収されるが、アッパーチューブ(前側伸
延部材12A)との接続箇所である後部ジョイント部材
13Bがピボット部18aの近傍に配置されているた
め、後部ジョイント部材13Bとウォーターポンプ32
(冷却水入口)、コネクター34(冷却水出口)との相
対変位を低減することができるため、冷却水ホース36
の撓み量等を小さくすることができる。また、仮に車体
フレームのロアチューブ14を冷却水通路とした場合に
は、悪路走行等によってロアチューブ14が損傷して冷
却水が漏れることも考えられるが、アッパーチューブ
(前側伸延部材12A)を冷却水通路としたため、この
ような問題もなく信頼性が向上する。
【0025】なお、上述の実施の形態では、ラジエター
が、ヘッドパイプの下方であってダウンチューブの前方
に配置された場合について述べたが、ラジエターは、左
右のダウンチューブの間に配置してもよい。この場合、
ラジエターとアッパーチューブの前端との接続は、前部
ジョイント部材のコネクターの形状をU字形等に変更し
たり、冷却水ホースを長くすることなどによって、容易
に行うことができる。
【0026】また、上述の実施の形態では、アッパーチ
ューブを前側伸延部材と後端部材とに分割し、両者の間
に装着された後部ジョイント部材を介して、アッパーチ
ューブの後部とエンジンのウォータージャケットとを接
続した場合について述べたが、アッパーチューブの後部
とエンジンのウォータージャケットとの接続構造は、ア
ッパーチューブの前部とラジエターとの接続構造と同様
にしてもよい。即ち、アッパーチューブを分割せずに1
本のパイプ材から形成し、アッパーチューブの後端を後
端ブリッジ部材よりも後方に突出させ、アッパーチュー
ブの後端に前部ジョイント部材と同様なものを装着し
て、冷却水ホースを接続してもよい。
【0027】また、上述の実施の形態では、車体フレー
ムの構成部材の内、アッパーチューブのみを冷却水通路
として利用した場合について述べたが、アッパーチュー
ブに加えてロアチューブの後側立上部分等を冷却水通路
として利用し、冷却水ホースの接続箇所を、エンジンの
ウォーターポンプ、コネクターやピボット部に一層近づ
けるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、車体フ
レームのアッパーチューブを冷却水通路としたことによ
って、車体前部のラジエターと車体後部のエンジンとを
接続するために長尺な冷却水用配管を車体フレームと別
個に設ける必要がなく、車体重量を全体として軽減し、
また、コストダウンを図ることができ、特に、車体全長
(ラジエターとエンジンとの距離)が長い2人乗り大型
スクーター等に有効である。また、アッパーチューブを
放熱体として、冷却効率を向上させることもできる。ま
た、車体フレーム内の冷却水通路とユニットスイングエ
ンジンのウォータージャケットとの接続箇所をピボット
部に接近させることができるため、ユニットスイングエ
ンジンの揺動による接続箇所の変位を低減することがで
きる。なお、仮に車体フレームのロアチューブを冷却水
通路とした場合には、悪路走行等によってロアチューブ
が損傷して冷却水が漏れることも考えられるが、アッパ
ーチューブを冷却水通路としたので、このような問題も
なく信頼性が向上する。
【0029】また、請求項2又は3に記載の発明によれ
ば、アッパーチューブの周壁に冷却水出入用孔を開ける
必要がないため、アッパーチューブの強度を低下させず
に、アッパーチューブの内部を冷却水通路として利用す
ることができる。また、アッパーチューブとジョイント
部材とを異なる材料にすることもでき、冷却水の漏れ防
止、車体フレームの強度確保、コスト削減等を容易に両
立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスクーター型自動二
輪車の側面図である。
【図2】図1中の車体フレームの斜視図である。
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 3 前部シート 4 後部シート 6 ステアリング 7 フロントフォーク 8 ハンドル 9 リヤクッションユニット 9a レバー 9b リンク 10 ヘッドパイプ 11A、11B ダウンチューブ 12A 前側伸延部材(アッパーチューブ) 12B 後端部材(アッパーチューブ) 13A、13B ジョイント部材 14 ロアチューブ 15A、15B ブリッジ部材 16 上下連結部材 17 シートレール 18 エンジン支持部材 18a ピボット部 19a、19b シート支持部材 20 ラジエター 22 コネクター(冷却水入口) 24 コネクター(冷却水出口) 26 冷却水ホース 30 ユニットスイングエンジン 32 ウォーターポンプ(冷却水入口) 34 コネクター(冷却水出口) 36 冷却水ホース 40 燃料タンク 51 フロントカウル 52 レッグシールド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリング系を転舵自在に支持する前端
    のヘッドパイプと、ユニットスイングエンジンを揺動自
    在に支持する後部のピボット部とを有する車体フレーム
    が備えられ、前記ユニットスイングエンジンの冷却水を
    冷却するラジエターが車体前部に配置されたスクーター
    型自動二輪車において、前記ラジエターは、前記ヘッド
    パイプの下方に配置され、前記車体フレームは、前記ヘ
    ッドパイプから下方に伸延したダウンチューブと、前部
    に前記ダウンチューブが接合されて前記ピボット部に向
    けて後方に伸延したアッパーチューブとを左右両側に有
    し、左右の前記アッパーチューブの内部に、前記ラジエ
    ターと前記ユニットスイングエンジンとの間で循環する
    冷却水の往路又は復路が形成されたことを特徴とするス
    クーター型自動二輪車。
  2. 【請求項2】前記アッパーチューブの前部上面に前記ダ
    ウンチューブの下端が接合されて、前記アッパーチュー
    ブの前端は前記ダウンチューブの下端よりも前方に突出
    し、前記アッパーチューブの前端に、前部ジョイント部
    材が装着され、前記ラジエターは、前記前部ジョイント
    部材に接続された請求項1に記載のスクーター型自動二
    輪車。
  3. 【請求項3】前記アッパーチューブは、前側伸延部材と
    後端部材とに分割され、前記前側伸延部材の後端と前記
    後端部材の前端との間に、後部ジョイント部材が装着さ
    れ、前記エンジンの冷却水流路は、可撓性を有する冷却
    水ホースを介して前記後部ジョイント部材に接続された
    請求項1又は2に記載のスクーター型自動二輪車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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