JP2000225562A - 光学素子の研磨装置 - Google Patents

光学素子の研磨装置

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JP2000225562A
JP2000225562A JP2890399A JP2890399A JP2000225562A JP 2000225562 A JP2000225562 A JP 2000225562A JP 2890399 A JP2890399 A JP 2890399A JP 2890399 A JP2890399 A JP 2890399A JP 2000225562 A JP2000225562 A JP 2000225562A
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polishing
shape
vertical axis
soft
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JP2890399A
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Yasushi Ishiyama
裕史 石山
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化をできる限り抑えつつ、あらゆ
る形状の光学素子を高精度に、且つ、研磨することが可
能な光学素子の研磨装置を提供する。 【解決手段】 上下軸AXまわりに回転するとともに上
下方向にスライド移動自在な研磨皿11と、研磨皿11
の下方に研磨皿11の上下軸AXを囲むように位置し、
上面に光学素子Mが載置されてそれぞれ上下軸25a回
りに回転する複数の回転台25と、研磨皿11の下部に
設けられた軟質部材16と、軟質部材16の下面に取り
付けられ、光学素子Mの上面に押し当てられて光学素子
Mを研磨する研磨布17とを有して構成される。研磨皿
11が下方にスライド移動されて研磨布17が光学素子
Mに押し当てられたときに、軟質部材16が光学素子M
を包み込むように変形することにより光学素子Mが研磨
布17に覆われるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子を回転さ
せながら研磨部材を押し当てて光学素子を研磨する光学
素子の研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学ガラスや金型等を均等且つ鏡
面に仕上げる研磨装置としては、例えば図7に示すもの
がある。図7に示す研磨装置は研磨対象である光学素子
Mを回転させる光学素子回転部40と、光学素子Mを研
磨する研磨部50と、研磨液供給部60とを有して構成
されている。
【0003】光学素子回転部40は、基台41と、基台
41に内蔵されたモータ42及びこれに取り付けられた
スピンドル43と、スピンドル43に取り付けられて水
平面内で回転される回転台44とを有している。研磨部
50は、上下に延びたスピンドル51と、スピンドル5
1の下部に取り付けられ研磨対象となる光学素子Mの形
状に合わせて凹面状に形成された研磨皿52(図7では
断面で示している)と、スピンドル51を上下軸回りに
回転させるモータ53と、モータ53を上下移動自在に
支持するスライドレール54と、スピンドル51を(モ
ータ52及びスライドレール54ごと)上記凹面部を中
心に揺動させる揺動部材(図示せず)とを有している。
モータ53は図示しない別のモータにより駆動されてス
ライドレール54上を上下移動することができるように
なっており、これにより研磨皿52は上下移動が可能に
なっている。また研磨皿52の下面には厚さの薄い弾性
体55(図7では断面で示している)が取り付けられて
おり、この弾性体55の下面には更に光学素子研磨用の
研磨布56(図7では断面で示している)が取り付けら
れている。研磨液供給部60は研磨液を噴出可能な研磨
液供給ノズル61からなり、その噴射口が回転台44の
上部を向くように設置されている。
【0004】この研磨装置を用いて光学素子(例えば光
学ガラス)Mを研磨するときには先ず、回転台44上に
光学素子Mを載置し、研磨皿52を(モータ53を)ス
ライドレール54に沿って上下させ、研磨布56を光学
素子Mの上面に接触させて研磨布56が光学素子Mの上
面に一定の圧力で押し当てられた状態に固定する。次に
研磨液供給ノズル61から上記接触面に研磨液を供給し
ながら両モータ42、52を回転させて両スピンドル4
3、51を駆動し、光学素子Mを研磨する。なお、この
研磨中には揺動部材によりスピンドル51(すなわち研
磨皿52)を接触面を中心に揺動させ、光学素子M全体
が一様に研磨されるようにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな研磨装置では、弾性体55及び研磨布56を付け替
えたときには光学素子Mに対する当たり面が変化してし
まい、高精度な研磨ができなくなるという問題があっ
た。また、研磨皿52の形状は研磨対象となる光学素子
Mの形状に対応させる必要があるため、新規形状の光学
素子Mに対しては研磨皿52を新規に製作しなければな
らなかった。更に、光学素子Mの曲率半径が大きい場合
にはスピンドル51の揺動軸を高い位置に設定しなけれ
ばならず、装置が大型化してしまうという問題もあっ
た。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、装置の大型化を抑えつつ、あらゆる形状
の光学素子を高精度に研磨することが可能な光学素子の
研磨装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る光学素子の研磨装置は、上下軸(例え
ば、実施形態における上下軸AX)まわりに回転すると
ともに上下方向にスライド移動自在な第1部材(例え
ば、実施形態における研磨皿11)と、第1部材の下方
に位置し、上面に光学素子が載置されて上下軸(例え
ば、実施形態における上下軸25a)まわりに回転する
第2部材(例えば、実施形態における回転台25)と、
第1部材の下部に設けられた軟質部材と、軟質部材の下
面に取り付けられ、光学素子の上面に押し当てられて光
学素子を研磨する研磨布とを有して構成され、第1部材
が下方にスライド移動されて研磨布が光学素子に押し当
てられたときに、軟質部材が光学素子を包み込むように
変形することにより光学素子が研磨布に覆われるように
する。
【0008】このような構成では、軟質部材が光学素子
を包み込むように変形することにより研磨布が光学素子
全体を覆うので、研磨布と光学素子との間には均等な接
触圧が働き、光学素子を高精度に研磨することができ
る。また、軟質部材は光学素子の大きさや形状に応じた
変形をして研磨布で光学素子を覆うので、第1部材、軟
質部材及び研磨布は研磨対象である光学素子の大きさや
形状によらず同一のものを使用することができ、光学素
子の形状に応じて個々に作製する必要がない。更に、従
来のように研磨部材自体を揺動させる必要がないので装
置の構成が簡単になるとともに、従来の構成よりも高さ
方向の寸法を小さくすることができ、装置を小型化する
ことができる。
【0009】また、上記光学素子の研磨装置では第2部
材を複数にすることもできるが、この場合には、(複数
の)第2部材が第1部材の下方に第1部材の上下軸を囲
むように位置し、上面に光学素子が載置されてそれぞれ
上下軸回りに回転するとともに光学素子がいずれもほぼ
同一高さに位置するように配設されることが好ましい。
このように回転台を複数用いることにより複数の光学素
子を同時に研磨することができるので、研磨対象である
光学素子一つ当たりの研磨時間を短くすることができ、
コストダウンを図ることができる。また、軟質部材及び
研磨布を円盤状若しくは平板リング状にすることが好ま
しく、これにより装置をコンパクトにすることができ
る。
【0010】更に、上記研磨装置は、上面が平板状若し
くは上方に凸形状である光学素子(例えば凸レンズ)を
研磨対象として用いることが好ましい。またこの場合、
上記軟質部材の光学素子に押し当てられる部分の上面側
に、第1部材の上下軸を中心とし、且つ、光学素子の凸
形状に応じて選択される断面形状(三角形状、半円形
状、四角形状等)を有する円環状の溝(例えば、実施形
態における溝16a、16b、16c)が形成されるこ
とが好ましい。このようにすれば、軟質部材における光
学素子から最も大きな押圧力を受ける部分の剛性を小さ
くできるため、軟質部材と光学素子との間の接触圧力の
偏りを低減することができ、より高精度な研磨を行うこ
とができる。なおこの場合、上記軟質部材は厚さ50〜
70mm、硬度5〜40JIS.Cのスポンジゴムで構
成されることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係る
光学素子の研磨装置(以下、研磨装置と称する)1の構
成を示している。研磨装置1は、研磨対象である光学素
子Mを回転させる光学素子回転部20と、光学素子を研
磨する研磨部10と、研磨液を供給する研磨液供給部3
0とを有して構成されている。
【0012】研磨部10は、円盤状に形成されて水平に
位置した研磨皿11と、この研磨皿11の上部に取り付
けられて上下に延びたスピンドル12と、このスピンド
ル12を上下軸AX回りに回転させる研磨皿回転用モー
タ13と、研磨皿回転用モータ13を支持する支持テー
ブル14と、この支持テーブル14の両端を上下スライ
ド移動自在に支持する左右のスライドレール15とを有
している。ここで支持テーブル14は図示しない支持テ
ーブル上下移動用モータにより駆動されてスライドレー
ル15上を上下方向にスライド移動することが可能であ
る。また、研磨皿11の下面には平板リング状に形成さ
れたスポンジゴム(軟質材)よりなる軟質部材16(図
1では断面で示している)が取り付けられており、この
軟質部材16の下面には光学素子研磨用の研磨布17が
取り付けられている。軟質部材16は図2(A)にも示
すように、その上部に断面が三角形状である円環状の溝
16aが設けられている。
【0013】光学素子回転部20は、基台21と、基台
21に内蔵された回転台回転用モータ22と、この回転
台回転用モータ22に取り付けられて上下軸まわりに回
転するスピンドル23と、同一円周上に8つの上下貫通
穴が形成されたリング状の枠部材24と、この枠部材2
4の上記8つの上下貫通穴内に取り付けられてそれぞれ
上下軸25aまわりに回転自在な8個の回転台25とを
有して構成されている。これらの回転台25は図2
(B)に示すように、上記研磨皿11の下方に研磨皿1
1の上下軸(すなわち軸部材12の回転軸)AXを囲む
ように位置し、且つ、いずれもほぼ同一高さに位置する
ように設けられるとともに、回転ベルト26を介してス
ピンドル22に直結されて配設されている。このため回
転台回転用モータ22を回転させることにより、8個全
ての回転台25を同調させて回転させることが可能であ
る。
【0014】研磨液供給部30は研磨液を噴出可能な8
個の研磨液供給ノズル31からなり、それぞれ噴射口が
回転台25の上面部を向くように設置されている。
【0015】このような構成の研磨装置1を用い、上面
が上方に凸形状となっている光学素子Mを8個同時に研
磨する手順について説明する。先ず8個の回転台25の
それぞれに研磨対象の光学素子Mを一つずつ載置し、支
持テーブル上下移動用モータ(図示せず)を駆動して支
持テーブル14をスライドレール15に沿ってスライド
移動(下降)させ、光学素子Mと研磨布17とを接触さ
せて両者間に予め定めた接触圧が作用する位置に固定す
る。これにより軟質部材16は光学素子Mを包み込むよ
う変形し、各光学素子Mは研磨布17に覆われた状態と
なる(図3参照。軟質部材16は断面で示している)。
【0016】このような状態において、接触面に向けて
研磨液供給ノズル31から研磨液を噴出させながら両ス
ピンドル12、23を回転駆動し、8個の回転台25及
び研磨皿11を回転させる。このように各回転台25を
回転させて光学素子Mを研磨布17に対して相対回転さ
せることにより、光学素子Mを研磨することができる。
また、上述したように8個全ての光学素子Mは同調して
回転され、且つ、研磨皿11も回転されるので、8個光
学素子Mは研磨布17から一様な研磨を受けることとな
り、8個の光学素子Mは偏りなく均等に研磨される。
【0017】ここで、軟質部材16は光学素子Mの凸形
状の部分が押し当てられる部分の上方の変形量が最も大
きくなるが、上述したように軟質部材16の上面には断
面が三角形状である溝16aが設けられており、その部
分の剛性が小さくなっているため、図3に示すように光
学素子M全体を研磨布17により確実に包み込ませるこ
とが可能であり、光学素子Mを高精度に研磨することが
できる。
【0018】このように、研磨装置1を用いて光学素子
Mを研磨することができるのであるが、軟質部材16は
光学素子Mの大きさや形状に応じた変形をして光学素子
Mを研磨布17で覆うので、研磨皿11、軟質部材16
及び研磨布17は研磨対象である光学素子Mの大きさや
形状によらず同一のものを使用することができ、光学素
子Mの形状等に応じて個々に作製する必要がない。更
に、従来のように研磨部(研磨装置1では支持テーブル
14及びこれに取り付けられたモータ13、スピンドル
12、研磨皿11等の諸部材に相当する)自体を揺動さ
せる必要がないので装置の構成が簡単になるとともに、
従来の構成よりも高さ方向の寸法を小さくすることがで
き、装置を小型化することができる。
【0019】なお、上記研磨装置1では、上面が平板状
若しくは上方に凸形状である光学素子M(例えば凸レン
ズ)を研磨対象として用いることが好ましい。これは、
研磨対象である光学素子Mの上面が凹形状である場合よ
りも平板状若しくは上方に凸形状である場合の方が、研
磨布17と光学素子Mとの接触状態が良好になるからで
ある。
【0020】また、光学素子Mの上面が上方に凸形状で
ある場合には、軟質部材16に形成される溝は図1や図
2(A)に示した断面が三角形状である溝16aに限ら
れず、例えば図4(A)に示すような断面が半円形状で
ある溝16bや、図4(B)に示すような断面が四角形
状である溝16cとすることもできる。これらの溝は、
研磨対象である光学素子Mの形状や曲率半径等に応じて
その光学素子Mを最良に研磨できるものが選択される。
なお、研磨対象の光学素子Mの上面が平板状である場合
には、図4(C)に示すように溝が設けられていない軟
質部材16を用いてもよい。
【0021】ここで上記研磨装置1は、支持テーブル1
4がスライドレール15により両持ち支持されているの
で研磨皿11が水平状態から傾くことはなく、研磨布1
7が光学素子Mに偏当たりすることがないので、高精度
に研磨をすることができる。また支持テーブル14は支
持テーブル上下移動用モータ(図示せず)によって上下
方向移動の微調整が可能であるので、研磨布17と光学
素子Mとの間の接触圧を所望に保つことができる。
【0022】また、上記実施例に示した構成の研磨装置
1では回転台25を8個備えて一度の研磨工程で8個の
光学素子Mを研磨することが可能であるが、回転台25
は必ずしも8個である必要はなく、その他の個数であっ
ても構わない。また、回転台25は一つであってもよい
が、上記研磨装置1のように回転台25が複数である場
合には、複数の光学素子Mを同時に研磨することができ
るので、研磨対象である光学素子M一つ当たりの研磨時
間を短くすることができ、コストダウンを図ることがで
きる。また、このとき軟質部材16及び研磨布17を円
盤状若しくは平板リング状に形成することにより、装置
をコンパクトにすることができる。
【0023】なお、本発明に係る光学素子の研磨装置は
上述したものに限られず、種々の設計変更が可能であ
る。また、軟質部材16の下面の形状(すなわち研磨布
17の形状)は必ずしも平面には限られず、研磨対象で
ある光学素子Mの形状等に応じて上方に凹形状若しくは
下方に凸形状とすることも可能である。
【0024】
【実施例】以下に、上記研磨装置1を用いて光学素子M
を研磨した具体的な実施例を示す。用いた研磨装置1の
仕様を図5の表に示す。このような研磨装置1におい
て、軟質部材16を平板リング状(内径φ500mm、
外径φ800mm)のスポンジゴムとし、これを種々の
厚さ(20〜100mm)及び硬度(5〜40JIS.
C)に変えるとともに、研磨対象の光学素子Mを上面が
上方に凸形状である光学ガラスとし、これを15〜11
0mmの種々の直径のものに変えて研磨を行い、その良
品度(形状及び外観(表面粗さ)で判断)を測定した。
その結果を図6の表に示す。なお、この測定において、
押圧力は仕様の範囲内(5〜150Kgf)で結果が最
良となる値を選択して行い、また軟質部材16の溝形状
(溝なしを含む)も結果が最良となるものを選択して用
いた。また結果は、φ15〜110mmの光学ガラスの
うち最も結果の悪かったものについて記した。従って良
品の判定が出たものはφ15〜110mm全ての光学ガ
ラスについて良品であったことを意味する。図6の表か
ら、スポンジゴム16が厚さ50〜70mm、且つ、硬
度5〜40JIS.Cであるときに、光学ガラスを良好
に研磨できることが分かる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光学
素子の研磨装置は、上下軸まわりに回転するとともに上
下方向にスライド移動自在な第1部材と、第1部材の下
方に位置し、上面に光学素子が載置されて上下軸まわり
に回転する第2部材と、第1部材の下部に設けられた軟
質部材と、軟質部材の下面に取り付けられ、光学素子の
上面に押し当てられて光学素子を研磨する研磨布とを有
して構成され、第1部材が下方にスライド移動されて研
磨布が光学素子に押し当てられたときに、軟質部材が光
学素子を包み込むように変形することにより光学素子が
研磨布に覆われるようにする。このような構成では、軟
質部材が光学素子を包み込むように変形することにより
研磨布が光学素子全体を覆うので、研磨布と光学素子と
の間には均等な接触圧が働き、光学素子を高精度に研磨
することができる。また、軟質部材は光学素子の大きさ
や形状に応じた変形をして研磨布で光学素子を覆うの
で、第1部材、軟質部材及び研磨布は研磨対象である光
学素子の大きさや形状によらず同一のものを使用するこ
とができ、光学素子の形状に応じて個々に作製する必要
がない。更に、従来のように研磨部材自体を揺動させる
必要がないので装置の構成が簡単になるとともに、従来
の構成よりも高さ方向の寸法を小さくすることができ、
装置を小型化することができる。
【0026】また、上記光学素子の研磨装置では第2部
材を複数にすることもできるが、この場合には、(複数
の)第2部材が第1部材の下方に第1部材の上下軸を囲
むように位置し、上面に光学素子が載置されてそれぞれ
上下軸回りに回転するとともに光学素子がいずれもほぼ
同一高さに位置するように配設されることが好ましい。
このように回転台を複数用いることにより複数の光学素
子を同時に研磨することができるので、研磨対象である
光学素子一つ当たりの研磨時間を短くすることができ、
コストダウンを図ることができる。また、軟質部材及び
研磨布を円盤状若しくは平板リング状にすることが好ま
しく、これにより装置をコンパクトにすることができ
る。
【0027】更に、上記研磨装置は、上面が平板状若し
くは上方に凸形状である光学素子(例えば凸レンズ)を
研磨対象として用いることが好ましい。またこの場合、
上記軟質部材の光学素子に押し当てられる部分の上面側
に、第1部材の上下軸を中心とし、且つ、光学素子の凸
形状に応じて選択される断面形状(三角形状、半円形
状、四角形状等)を有する円環状の溝が形成されること
が好ましい。このようにすれば、軟質部材の光学素子か
ら最も大きな押圧力を受ける部分の剛性を小さくできる
ため、軟質部材と光学素子との間の接触圧力の偏りを低
減することができ、より高精度な研磨を行うことができ
る。なおこの場合、上記軟質部材は厚さ50〜70m
m、硬度5〜40JIS.Cのスポンジゴムで構成され
ることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学素子の研磨装置の構成を示す
部分断面正面図である。
【図2】(A)は軟質部材に研磨布を取り付けた構成を
示す斜視図であり、(B)は支持枠に回転台を取り付け
た構成を示す斜視図である。
【図3】軟質部材が光学素子を包み込んだ様子を示す部
分断面正面図である。
【図4】軟質部材の断面図であり、(A)は溝の断面が
半円形状である場合、(B)は溝の断面が四角形状であ
る場合、(C)は溝がない場合である。
【図5】実施例における研磨装置の仕様を示す図表であ
る。
【図6】実施例における研磨精度の測定結果を示す図表
である。
【図7】従来の研磨装置の構成を示す部分断面正面図で
ある。
【符号の説明】
1 研磨装置 11 研磨皿 16 軟質部材 17 研磨布 25 回転台 31 研磨液供給ノズル M 光学素子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下軸まわりに回転するとともに上下方
    向にスライド移動自在な第1部材と、 前記第1部材の下方に位置し、上面に光学素子が載置さ
    れて上下軸まわりに回転する第2部材と、 前記第1部材の下部に設けられた軟質部材と、 前記軟質部材の下面に取り付けられ、前記光学素子の上
    面に押し当てられて前記光学素子を研磨する研磨布とを
    有して構成され、 前記第1部材が下方にスライド移動されて前記研磨布が
    前記光学素子に押し当てられたときに、前記軟質部材が
    前記光学素子を包み込むように変形することにより前記
    光学素子が前記研磨布に覆われるようにすることを特徴
    とする光学素子の研磨装置。
  2. 【請求項2】 上下軸まわりに回転するとともに上下方
    向にスライド移動自在な第1部材と、 前記第1部材の下方に前記第1部材の前記上下軸を囲む
    ように位置し、上面に光学素子が載置されてそれぞれ上
    下軸回りに回転するとともに前記光学素子がいずれもほ
    ぼ同一高さに位置するように配設された複数の第2部材
    と、 前記第1部材の下部に設けられた軟質部材と、 前記軟質部材の下面に取り付けられ、前記光学素子の上
    面に押し当てられて前記光学素子を研磨する研磨布とを
    有して構成され、 前記第1部材が下方にスライド移動されて前記研磨布が
    前記光学素子に押し当てられたときに、前記軟質部材が
    前記光学素子を包み込むように変形することにより前記
    光学素子が前記研磨布に覆われるようにすることを特徴
    とする光学素子の研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記軟質部材が前記第1部材の前記上下
    軸を中心とする円盤状若しくは平板リング状に形成され
    たことを特徴とする請求項2記載の光学素子の研磨装
    置。
  4. 【請求項4】 上面が平板状若しくは上方に凸形状であ
    る前記光学素子に対して用いられることを特徴とする請
    求項2又は請求項3記載の光学素子の研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記軟質部材の前記光学素子に押し当て
    られる部分の上面側に、前記第1部材の前記上下軸を中
    心とし、且つ、前記光学素子の前記凸形状に応じて選択
    される断面形状を有する円環状の溝が形成されたことを
    特徴とする請求項4記載の光学素子の研磨装置。
  6. 【請求項6】 前記断面形状が三角形状、半円形状、四
    角形状のいずれかであることを特徴とする請求項5記載
    の光学素子の研磨装置。
  7. 【請求項7】 前記軟質部材が厚さ50〜70mm、硬
    度5〜40JIS.Cのスポンジゴムで構成されたこと
    を特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の光
    学素子の研磨装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104308692A (zh) * 2014-10-16 2015-01-28 中山市吉尔科研技术服务有限公司 一种绒布式光学镜片抛光设备
CN104385078A (zh) * 2014-10-16 2015-03-04 中山市吉尔科研技术服务有限公司 一种除尘式光学镜片绒布抛光设备
CN111300160A (zh) * 2020-02-24 2020-06-19 大连理工大学 石英谐振子超精密加工方法及装置

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