JP2000224928A - 稲の栽培方法 - Google Patents

稲の栽培方法

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JP2000224928A JP11343514A JP34351499A JP2000224928A JP 2000224928 A JP2000224928 A JP 2000224928A JP 11343514 A JP11343514 A JP 11343514A JP 34351499 A JP34351499 A JP 34351499A JP 2000224928 A JP2000224928 A JP 2000224928A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に黒酢が稲の生長を促進、米の収量増加、
いもち病予防が効果を発揮することを発見して成された
稲の栽培方法を提供することを目的としている。 【解決手段】 稲の生育過程において、稲に黒酢を散布
する稲の栽培方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米の生産性を高め
る稲の栽培方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
酢には、植物の活力を高めて病気・害虫への抵抗力を強
めたり、肥料・農薬の効果を向上させるなど多種多様な
作用があると言われている。
【0003】本発明は、上記酢の作用を稲の栽培に応用
したもので、特に黒酢が稲の生長の促進、米の収量増
加、いもち病予防に効果を発揮することを見出して成さ
れた稲の栽培方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨を説明す
る。
【0005】稲の生育過程において、稲に黒酢を散布す
ることを特徴とする稲の栽培方法に係るものである。
【0006】また、分げつ期若しくは幼穂形成期の稲に
黒酢を散布することを特徴とする請求項1記載の稲の栽
培方法に係るものである。
【0007】また、稲の葉面に希釈した黒酢を散布する
ことを特徴とする請求項1,2いずれか1項に記載の稲
の栽培方法に係るものである。
【0008】また、前記黒酢として玄米黒酢を採用した
ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の稲
の栽培方法に係るものである。
【0009】また、前記黒酢として玄麦黒酢を採用した
ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の稲
の栽培方法に係るものである。
【0010】また、前記散布する黒酢として、黒酢を4
00倍乃至1000倍に希釈したものを採用したことを
特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の稲の栽培
方法に係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、その作用効果を示
して簡単に説明する。
【0012】本発明は、繰り返した実験により明確に効
果が得られたもので、稲に散布された黒酢が稲の葉面か
ら吸収され、特に稲の根の生長が促進される。この根の
生長促進にともない養分吸収,蓄積過程が影響され、米
の収量増加、いもち病予防の効果が発揮されるものと考
えられる。
【0013】
【実施例】本発明の具体的な実施例について説明する。
【0014】<実施例1>比重1.13で塩水選したコ
シヒカリ種子を湛水苗代で中苗になるまで育て、実施年
の平成9年5月23日に移植した。栽植様式は、一株一
本植えの正方形植えで、栽植密度は、平方メートル当た
りの60株とした。基肥はN 5g/平方メートル,P
8g/平方メートル,K 10g/平方メートルで施
用し、同年7月18日に追肥としてN 6g/平方メー
トル,K 5g/平方メートルを施用した。処理とし
て、黒酢(玄米黒酢、石山味噌醤油(株)製の玄米黒酢
を採用),木酢(農研テクノ(株)製の純正木酢液を採
用),黒酢+木酢の三種をそれぞれ500倍に希釈し、
分げつ期2回,幼穂形成期3回ずつに稲の葉面に向けて
散布した。植物重(8月20日)と収量に重点をおいて
調べた。
【0015】<実施例2>1/2000aワグナーポッ
トに1本植えで、実施例1と同様の方法により、根の生
育も含めて調べた。
【0016】<実施例1及び2の結果>実施例1におい
て、生育に伴う草丈に差は見られなかったが、茎数では
木酢を使用したものが生育後期において増加する傾向に
あり、コントロール区(慣行栽培方法を採用)・黒酢区
と有意な差を示した(表1)。
【0017】
【表1】 また、乾物重ではコントロール区に比べ酢を使用したも
のの方が重く、中でも黒酢区が全てにおいて重く、特に
穂については顕著な差があった(表2)。
【0018】
【表2】 また、収量については、酢を使用した方が多収であり、
コントロール区と1%レベルの有意水準がみられ、ま
た、穂数・1穂籾数についても同様であった(表3)。
また、精白米中のN(窒素)とOIL(油脂)の含有率
は、黒酢区がコントロール区より低い値を示した(同表
3)。
【0019】
【表3】 実施例2において、生育に伴う草丈・茎数に差はなかっ
た。乾物重においては黒酢区の穂が他の試験区に比べ重
かった(表4)。
【0020】
【表4】 また、根について調査したところ、黒酢区において生育
が良く、コントロール区・木酢区と有意な差がみられた
(表5)。
【0021】
【表5】 以上の結果より、酢を散布することはコシヒカリの各部
位の生長を促進した。収量は、穂数/平方メートルと、
また2次枝梗数と相関にあり、穂数は、籾数と逆相関が
あった(表6)。
【0022】
【表6】 これより酢の区では、1穂籾数の少なさを穂数で補い、
収量においてコントロール区より多収であった。さら
に、木酢に比して黒酢は根の生長を促進し、独自の養分
吸収・蓄積によりN(少ないと食味向上)とOIL(少
ないと保存性向上)の含有率を下げ、よって、黒酢の葉
面散布により良質なコシヒカリを作れることが示唆され
た。
【0023】<実施例3及びその結果>比重1.13で
塩水選したコシヒカリ種子を湛水苗代で、約1カ月間育
てた。移植は実施年の平成8年5月23日で、5.6葉
期の成苗で1乃至2本の分げつを持った株を用いた。栽
植様式は、4Kg容ポリ容器に1本植えとした。試験区
は表7の通りで、それぞれ3反復した。
【0024】窒素施肥は、全区にN成分で3g/平方メ
ートル、追肥に6g/平方メートルで、肥料は、「さお
とめ有機質肥料」(成分N・P・K=10%・14%・
10%)を使用した。酢の葉面散布は、移植後、13
日、18日、37日(出穂前40日)、48日(出穂前
30日)、62日(出穂前19日)に希釈液100〜1
20ml/平方メートルとなるように霧吹きで散布し
た。
【0025】収量については、1.85mm以上の玄米
重量を測定し、Q検定を行って表7を得た。
【0026】
【表7】 このように、黒酢500倍液散布区が17.7g/本と
最高で、コントロール区が11.7g/本と最低になっ
た。黒酢500倍液、黒酢500倍液+木酢200倍液
を葉面散布した場合は、木酢の希釈液を葉面散布した場
合または何も葉面散布をしなかった場合に比べて、5%
の危険率で有意差が認められた。
【0027】即ち、黒酢500倍液、黒酢500倍+木
酢200倍液を葉面散布した場合は、木酢の希釈液を葉
面散布した場合または何も葉面散布をしなかった場合よ
りも、その他の収量構成要因が変わらないという条件下
で、100年稲をつくって95年は明らかに増収すると
いう結果が得られた。
【0028】<実施例4及びその結果>いもち病菌P−
2株をミサト培地(可溶性デンプン1.0%,酵母エキ
ス0.2%,寒天1.5%,pH6.0)にて培養増殖さ
せ、胞子を形成させ、続いて、形成された胞子をかきと
り、ブレンダーにて細かくし、ガーゼろ過、遠心分離を
繰り返し、胞子のみを採取した。
【0029】更に、テトラヘキサコサノールをクロロホ
ルムに溶解し、カバーガラスに塗り、乾燥させ、稲の葉
面のワックス層に似た環境をつくり出し、上記胞子を試
験区の希釈液に混合し、カバーガラス(ワックス層)の
上に滴下し、18時間・30℃テレモで培養し、検鏡
し、付着器の形成状態を見た。
【0030】また、試験区としては、黒酢500倍希
釈、木酢500倍希釈、対称区として水を採用した。
【0031】付着器の形成状態を拡大写真撮影したとこ
ろ、対称区においては菌はしっかりとした付着器を形成
しているが、黒酢500倍希釈では付着器の形成はわず
かに確認できるのみ、木酢500倍希釈では付着器はほ
とんど形成されず菌自体も著しく小さくなっていた。
【0032】従って、玄米黒酢及び木酢はいもち病の予
防に効果があることが確認された。
【0033】<実施例5及びその結果>実施例4の追加
実験として実験例4と同様にカバーガラス上での稲いも
ち病菌胞子の発芽状況をコントロール区(水)、玄米黒
酢区(玄米黒酢100倍希釈区)、木酢区(木酢100
倍希釈区)で比較した。
【0034】1−ヘキサコサノールをクロロホルムに溶
解してカバーガラスに塗り、乾燥させ、稲の葉面のワッ
クス層に似た環境をつくり出し、一方、実施例4と同様
に処理したいもち病菌の胞子をコントロール液(水)若
しくは試験液(玄米黒酢100倍希釈液、木酢100倍
希釈液)に混合し、前記カバーガラス(ワックス層)の
上に滴下した。このカバーガラスを、乾燥を防ぐ為、蒸
留水を入れた減菌シャーレの中を置き、30℃で培養し
た。検鏡は、12時間後、24時間後、60時間後とし
た。
【0035】いもち病胞子は、12時間後、コントロー
ル区において発芽を始めていたが、玄米黒酢区及び木酢
区においては変化は認められなかった。24時間後、コ
ントロール区において明らかに発芽した胞子を確認でき
たが、玄米黒酢区及び木酢区においては変化は認められ
なかった。60時間後、コントロール区において付着器
を形成した胞子が確認できたが、玄米黒酢区及び木酢区
においてはスタート時と変化がなかった。
【0036】以上の結果から、稲の葉面に100倍希釈
濃度の玄米黒酢の層を形成することにより、いもち病菌
が付着しても発芽が抑制されることになり、いもち病の
発病を防ぐ可能性が極めて高いことが確認された。ま
た、木酢についても同様の効果が発揮される。
【0037】尚、玄米黒酢100倍希釈液は、玄米黒酢
の酸度4.5%が全量酢酸と仮定すると、酢酸濃度は0.
045%となる。
【0038】<実施例6及びその結果>玄米黒酢につい
て、コシヒカリへの施用がその生長・収量に与える影響
について実験した。また、玄米黒酢が最も効果的に作用
すると思われる濃度を実験した。
【0039】比重1.13で塩水選したコシヒカリの種
子を湛水苗代で4〜5葉期まで育苗し、5月21日に実
験用コンクリートポットに移植した。栽植様式は1本植
えの正方形植えとし、栽植密度は平方メートル当たり6
0株とした。基肥は平方メートル当たりN:P:K=
5:8:10gとし、7月22日に平方メートル当たり
N:K=6:5gを追肥した。処理は玄米黒酢を水道水
で700倍(65ppm)、500倍(92ppm)、
400倍(115ppm)に希釈し、夫々分げつ期2
回、幼穂形成初期1回、減数分裂期1回、及び、出穂後
に1回、植物体に噴霧器で散布した。草丈と茎数の調査
を毎週1回行い、光合成速度を7月に2回、最上位完全
展開葉(L11)で測定した。また、収穫までに3回の
サンプリングを行った。玄米収量は収穫期に各試験区か
ら10個体を刈り取り調査した。また、N分析には近赤
外線分析計(インフラライザー260)を用いた。ま
た、光合成速度は、二酸化炭素の取り込み量から測定し
た。
【0040】この実験例6の結果、玄米黒酢の散布直後
から玄米黒酢区とコントール区の生育に違いが見られ、
草丈はコントロール区(cont.区)に対して全ての
玄米黒酢区で高くなる傾向が見られた。また、茎数もコ
ントロール区に対して全ての玄米黒酢区で高く推移し、
7月2日(42日目)にはコントロール区と各玄米黒酢
区に有意な差がみられた。また、生育後期には700倍
区が高い値を示した。
【0041】また、LAI値(葉面積指数:光合成能力
に関係し、稲の生長にかかわる。)は700倍区と50
0倍区で高く推移し、9月11日にはコントロール区と
700倍区間に有意な差がみられた。
【0042】また、地上部乾物量は各部位とも玄米黒酢
区で大きく、特に穂重にその傾向が顕著であった。9月
11日には稈・葉鞘・穂のコントロール区と700倍区
間に有意な差がみられた。
【0043】また、窒素蓄積量(蓄積量が多ければ、生
長が良いことを示す。)は各部位とも黒酢処理区で高
く、葉身・稈・穂のコントロール区と700倍区間に有
意な差がみられた。
【0044】また、黒酢散布2日後に光合成速度を測定
したところ、2回とも各玄米黒酢区の値がコントロール
区を上回り、7月16日には500倍区とコントロール
区間に有意な差がみられた。
【0045】また、収量は700倍区>500倍区>4
00倍区>コントロール区となり、玄米黒酢区が高く、
700倍区とコントロール区で有意な差がみられた。穂
数/平方メートル・一穂籾数・二次枝梗数は処理区で多
く、特に穂数では700倍区とコントロール区間に有意
な差がみられた(下記表8)。また、収量構成要素では
穂数/平方メートルと収量との間に高い正の相関がみら
れた(下記表9)。
【0046】
【表8】
【0047】
【表9】 また、食味は、精白米の窒素含有率が黒酢区でやや高か
ったが、良食味条件は窒素含有率12.5%以下とされ
るので、許容範囲であると考えられた。
【0048】以上の結果から、黒酢によりコシヒカリの
生育、特に初期生育が促進され、分げつの増加にともな
う葉面積の拡大と乾物量の増加が、穂数の増加さらには
収量向上に寄与したと考えられた。また、黒酢700倍
区では無効分げつが抑制され、有効茎歩合が高まったこ
とが穂数の増加につながった。
【0049】<他の実施実験の結果>玄米黒酢を稲作に
応用する実施実験を行ったところ、下記の結果が得られ
た。
【0050】育苗期葉面散布について 播種時に玄米黒酢1000倍希釈液を散布したところ、
初期成育が促進された。
【0051】育苗期に玄米黒酢1000倍希釈液を散布
したところ、葉色が落ちず、元気な苗になった。また、
カビ止め効果があった。
【0052】播種12日目に玄米黒酢800倍希釈液を
散布し、更に播種25日目に玄米黒酢500倍希釈液を
散布したところ、固く、腰が強く、根量が多い健苗に育
った。
【0053】即ち、育苗期葉面散布によって、健苗づく
りに役立つことが判明した。
【0054】本田葉面散布について 玄米黒酢500倍希釈液を、10a(アール)当たり2
00l(リットル)づつ、合計3回づつ葉面散布したと
ころ、コントロール区に比べ、葉齢が遅れ気味だったの
が出穂近くになったら逆転した。また、コントロール区
に比べ葉色が濃く、稲の姿が大きく、有効茎歩合が高か
った。
【0055】玄米黒酢500倍希釈液を、6月9日、6
月12日、7月10日、穂揃い期に葉面散布したとこ
ろ、夏の暑さの中でも散布翌朝には元気さが良く分かっ
た。また、刈り取り時は、無散布区に比べ柄持ちが良
く、収量が期待された。
【0056】玄米黒酢500倍希釈液を、3回葉面散布
したところ、10a当たりの収量が9.8俵(例年7
俵)となった。また、周囲の稲が倒伏している中、玄米
黒酢散布区は殆ど倒伏がなかった。
【0057】玄米黒酢と木酢とを1:1で混合し、30
0倍に希釈して、幼穂形成期と刈り取り10日前の2回
葉面散布を行ったところ、収量は9俵(例年8.5俵)
で30kg余計だった。また、玄米黒酢を散布しなかっ
た水田は黒い被害米が多かった。
【0058】即ち、本田葉面散布によって、稲の生育促
進、有効茎歩合向上、倒伏軽減、増収、米の品質向上に
効果があることが判明した。
【0059】水田流し込み施用について 玄米黒酢約10000倍希釈液を、水田に2,3回流し
込んだところ、コントロール区に比べ葉色が濃くなり、
出穂が5日遅れた。また、出穂後の生長した。収量的に
は差がないようであったが、玄米黒酢を流し込んだ田圃
は稲の倒伏がなかった。また、登熟の様子を観察する
と、玄米黒酢を流し込んだ方は枝梗の枯れ上がりが早か
った(登熟が早かった。)。また、有効茎歩合が高かっ
た。また、1穂粒数130〜280粒と多収であった。
【0060】また、中山間地の棚田で同様の実験を行っ
たところ、イモチ病の発生がなく、梅雨明け後の長雨で
も稲は少ししか倒伏しなかった。また、生育的には周囲
の無散布のものと大差はなかった。また、サンプリング
個体の最長かん長は、徒長気味であったが茎が堅く、稲
体がしっかりしていて倒伏がほとんどなかった。
【0061】即ち、水田流し込み施用によって、生長促
進、有効茎歩合向上、倒伏軽減、イモチ病の予防、登熟
促進、増収に効果があることが判明した。
【0062】粉末玄米黒酢散布について 粉末玄米黒酢の現物を、無農薬アキタコマチ(1年目)
に動噴により散布したところ、幼少期は葉焼けを起こし
たが、生長した後は酢焼けの影響はなかった。また、収
量は10a当たり10.7俵であった。また、9月2日
に1.2ha(ヘクタール)に粉末玄米黒酢16kgを
散布したところ、散布後に茎や葉の色がまったくさめな
かった。また、収穫した米をご飯にしたところ、食味値
は80点(kett)とかなりの高得点であった。
【0063】即ち、粉末玄米黒酢散布によって、肥効が
長持ちし、増収、食味向上に効果があることが判明し
た。
【0064】尚、この粉末を散布する方法は、普通の粉
状の農薬と同様に散布作業を行えるというメリットを有
する。
【0065】以上の種々の実験結果により、稲の生育過
程において稲に黒酢を散布すると稲の生長、特に根の生
長が促進され、米の収量が増加し、また、いもち病が予
防されることが判明した。
【0066】ところで、黒酢とは醸造酢の中の穀物酢・
米酢に属するもので、一般的な食酢に使用される原料に
比べ、玄米・玄麦または精白歩合の高い米・麦など、タ
ンパク質含有率の高い穀物原料を使用し、醸造用アルコ
ール等の添加物を一切使用せずに、酵母菌と酢酸菌によ
って醸造した食酢であり、玄米黒酢以外にも玄麦黒酢,
大麦黒酢等が製品化されているが、精白米から醸造した
通常の米酢、または穀物澱粉から醸造した通常の穀物酢
に比べ、製品が濃い褐色を呈している。尚、本実施例に
おいて使用した黒酢は玄米黒酢である。
【0067】一方、木酢の主成分は酢酸、アセトン、メ
タノールであるが、その他多くの微量成分が含まれ、そ
れらの成分の中に植物生育因子も存在するため、木酢は
農産物の栽培に一部利用されている。
【0068】しかし、広葉樹以外の原材料で製造した木
酢には、生物にとって有害な物質が含まれているとも伝
えられ、また、炭化法によっては、リグニン(木材成
分)に由来する発ガン性物質を含んだ木酢になる。さら
に、回収・精製法によっては、タール分の多い木酢液が
得られ、タール分が多いと、当然ながら薬害が惹起す
る。
【0069】そうした木酢に対し、黒酢は原材料が米・
麦などの穀物と水であり、本来が食品のために農業資
材、即ち、食品栽培用の資材としても極めて安全であ
る。また、黒酢は醸造工程が一般には木酢に比し厳密に
管理されているため、製品成分の変動は僅少である。ま
た、実施例1〜3の葉面散布によっても、木酢に比し黒
酢は稲作において特に米の収量に関して高い効果が得ら
れ、よって、稲に散布する酢は黒酢が最適である。
【0070】しかも、本実施例においては、米の成分を
含む玄米黒酢を使用したから、黒酢による効果が特に良
好に発揮されたものと考えられる。
【0071】また、黒酢として玄米黒酢以外にも、例え
ば、組成分がほとんど変わらない玄麦黒酢を使用して
も、実施例1〜6等と同様の結果を得られるものと予測
される。
【0072】
【発明の効果】本発明は上述のようにするから、稲に黒
酢を散布するだけで稲の生長が促進され、米の収量増
加、食味・保存性の向上、いもち病予防の効果が発揮さ
れることになる実用性,生産性に秀れた稲の栽培方法と
なる。
【0073】請求項2記載の発明においては、米の収量
に関係の深い分げつ期や幼穂形成期の稲に黒酢を散布す
るから、黒酢の効果が良好に発揮され、米の収量増加、
食味・保存性の向上、いもち病予防の効果が一層高まる
生産性に秀れた稲の栽培方法となる。
【0074】請求項3記載の発明においては、稲の葉面
に希釈した黒酢を散布するから、黒酢が稲の葉面から良
好に吸収されるとともに、広範囲への黒酢の散布も良好
に行えることになり、より一層実用性、作業性に秀れた
稲の栽培方法となる。
【0075】請求項4記載の発明においては、玄米黒酢
には米の成分が含まれているから、玄米黒酢が稲になじ
み易く、稲の生長をより一層促進することになり、より
一層実用性に秀れた稲の栽培方法となる。
【0076】請求項5記載の発明においては、玄米黒酢
と組成分がほとんど変わらない玄麦黒酢を稲に散布する
から、玄米黒酢と同様に稲の生長が促進されることにな
る実用性、生産性に秀れた稲の栽培方法となる。
【0077】請求項6記載の発明においては、黒酢の濃
度が稲の生長に好適な濃度であるから、それだけ稲の生
長が促進されることになる実用性、生産性に秀れた稲の
栽培方法となる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 稲の生育過程において、稲に黒酢を散布
    することを特徴とする稲の栽培方法。
  2. 【請求項2】 分げつ期若しくは幼穂形成期の稲に黒酢
    を散布することを特徴とする請求項1記載の稲の栽培方
    法。
  3. 【請求項3】 稲の葉面に希釈した黒酢を散布すること
    を特徴とする請求項1,2いずれか1項に記載の稲の栽
    培方法。
  4. 【請求項4】 前記黒酢として玄米黒酢を採用したこと
    を特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の稲の栽
    培方法。
  5. 【請求項5】 前記黒酢として玄麦黒酢を採用したこと
    を特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の稲の栽
    培方法。
  6. 【請求項6】 前記散布する黒酢として、黒酢を400
    倍乃至1000倍に希釈したものを採用したことを特徴
    とする請求項1〜5いずれか1項に記載の稲の栽培方
    法。
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