JP2000224836A - 多層モータ - Google Patents

多層モータ

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JP2000224836A
JP2000224836A JP11022692A JP2269299A JP2000224836A JP 2000224836 A JP2000224836 A JP 2000224836A JP 11022692 A JP11022692 A JP 11022692A JP 2269299 A JP2269299 A JP 2269299A JP 2000224836 A JP2000224836 A JP 2000224836A
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弘之 平野
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正樹 中野
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    • B60L3/00Electric devices on electrically-propelled vehicles for safety purposes; Monitoring operating variables, e.g. speed, deceleration or energy consumption
    • B60L3/0023Detecting, eliminating, remedying or compensating for drive train abnormalities, e.g. failures within the drive train
    • B60L3/0061Detecting, eliminating, remedying or compensating for drive train abnormalities, e.g. failures within the drive train relating to electrical machines
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    • B60L50/00Electric propulsion with power supplied within the vehicle
    • B60L50/10Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by engine-driven generators, e.g. generators driven by combustion engines
    • B60L50/16Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by engine-driven generators, e.g. generators driven by combustion engines with provision for separate direct mechanical propulsion

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つのロータが径方向に積層配置された三層
構造の多層モータにおいて、ステータから近い方のロー
タを経過して遠い方のロータへ磁束を到達させる磁束通
過性の確保と同極反発による減磁作用の低減とをうまく
両立させること。 【解決手段】 2つのロータ20,30を内周側に積層
して配置し、1つのステータ10を最外周位置に配置し
た三層構造とし、2つのロータ20,30には、周方向
に隣接するマグネット22,22とマグネット37,4
7間に、周方向の磁力線を断ち切りながら内外の磁極が
反発する状態では磁力線を形成して反発を抑える第1空
隙23と第2空隙38をそれぞれ軸方向に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド車や
電気自動車等の駆動源に適用される三層構造(2ロータ
+1ステータ)の多層モータの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、多層モータとしては、例えば、特
開平9−275673号公報に記載のものが知られてい
る。
【0003】この公報には、中間層に共通磁極構造(ロ
ータに相当)を配置し、その内外に内層アーマチュア
(ステータに相当)と外層アーマチュア(ステータに相
当)を配置することで三層構造(1ロータ+2ステー
タ)とした多層モータが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多層モータにあっては、1ロータ+2ステータによ
る三層構造であるが、コイルが形成されたステータの数
を減らすことを意図し、ロータとステータを置き換え、
中間層にステータを配置し、その内外にロータを配置す
ることで三層構造(2ロータ+1ステータ)とする多層
モータが考えられる。しかし、この場合、ステータを中
間層に配置するとステータを片持ちにより支持しなけれ
ばならなくなる。
【0005】そこで、1つのステータを内層或は外層に
配置することでステータの支持性を向上させることがで
きる。
【0006】しかし、1つのステータを内層或は外層に
配置すれば、2つのロータが径方向に隣接する積層状態
で配置されることになるため、下記に述べる問題が発生
することになる。 (1) ロータには、周方向に等間隔配置で軸方向に沿って
複数のマグネットが埋設されるが、周方向に隣接するマ
グネットとマグネットの間で磁力線の回り込みによる磁
界が生じる。よって、ステータからの磁束がステータ側
のロータからもう一方のロータに到達しようとしても周
方向のマグネット間磁界により磁力線衝突が起こり、ス
テータから遠い方のロータまで磁束が到達しにくい。 (2) 径方向に隣接する2つのロータは、互いの相対回転
により、径方向に向かい合うマグネットの磁極が同極に
なり、互いに反発し合う状況が繰り返されると、同磁極
の衝突によりマグネットの磁力が低減する減磁作用が発
生する。
【0007】本発明は、2つのロータが径方向に積層配
置される場合の上記(1) ,(2) の弊害に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、2つのロータが径
方向に積層配置された三層構造の多層モータにおいて、
ステータから近い方のロータを経過して遠い方のロータ
へ磁束を到達させる磁束通過性の確保と同極反発による
減磁作用の低減とをうまく両立させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
周方向に等間隔配置で軸方向に沿って埋設された複数の
マグネットを有する2つのロータと、コイルが形成され
た1つのステータを三層構造かつ同一軸上に構成した多
層モータにおいて、前記2つのロータを内周側、或は、
外周側に積層して配置し、前記1つのステータを最内周
位置或は最外周位置に配置した三層構造とし、前記2つ
のロータには、周方向に隣接するマグネット間に、周方
向の磁力線を断ち切りながら内外の磁極が反発する状態
では磁力線を形成して反発を抑える第1空隙と第2空隙
をそれぞれ軸方向に形成したことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の多
層モータにおいて、前記ステータに近い第1ロータの第
1空隙を、周方向に隣接するマグネット間に開穴される
ボルト穴から第2ロータに向かって径方向に途中位置ま
で延びる溝による空隙とし、前記ステータから遠い第2
ロータの第2空隙を、マグネットを設定するマグネット
溝の両端部から第1ロータに向かって斜め方向に途中位
置まで延びる溝による空隙としたことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の多層モータにおいて、前記第1ロータを2
つの第1ベアリングにより両端支持とし、前記第2ロー
タを2つの第2ベアリングにより両端支持としたことを
特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3記載の多層モータにおいて、前記ステータを、最
外周位置に配置し、前記第1ロータ及び第2ロータを、
ステータの内周側に積層して配置することで三層構造と
したことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1ないし請
求項4記載の多層モータにおいて、前記第1ロータ及び
第2ロータを、両端支持部を介して一体に構成したこと
を特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1ないし請
求項5記載の多層モータにおいて、前記第1ロータ及び
第2ロータの軸方向幅を、ステータの軸方向幅より広く
すると共に、内外に配置される2つのロータのうち内側
配置のロータ軸方向幅を外側配置のロータ軸方向幅より
広くしたことを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1ないし請
求項6記載の多層モータにおいて、モータ機能とジェネ
レータ機能を発揮するハイブリッド車用モータとして適
用したことを特徴とする。
【0015】
【発明の作用および効果】請求項1記載の発明にあって
は、ステータから積層された2つのロータへの磁束は、
2つのロータの周方向に隣接するマグネット間に周方向
の磁力線を断ち切る第1空隙と第2空隙が形成されてい
ることで、マグネット間磁界による磁力線衝突が抑えら
れ、ステータから遠い方のロータまで磁束が到達する。
また、2つのロータの相対回転によって同極同士が径方
向に向かって反発する状態では、異極間での磁力線形成
を確保する第1空隙と第2空隙の設定により、磁力反発
が抑えられる。よって、2つのロータが径方向に積層配
置された三層構造の多層モータでありながら、ステータ
から近い方のロータを経過して遠い方のロータへ磁束を
到達させる磁束通過性の確保と同極反発による減磁作用
の低減とをうまく両立させることができる。加えて、ス
テータとロータとのクリアランスが一面のみであること
で、中間層にステータを配置しステータとロータとのク
リアランスが二面となる多層モータに比べ、クリアラン
ス管理が容易であると共に、組み付け性が良い。
【0016】請求項2記載の発明にあっては、それぞれ
ボルト穴とマグネット溝を利用した簡単な構成により、
周方向の磁力線を断ち切りながら内外の磁極が反発する
状態では磁力線を形成して反発を抑える第1空隙と第2
空隙を両ロータに形成することができる。加えて、第2
空隙を斜めにしたことでマグネットの位置決めを容易に
することができるし、また、外側に向けたことで磁力線
を確実に遮断することができる。
【0017】請求項3記載の発明にあっては、第1ロー
タと第2ロータが支持性の高い両端支持とされること
で、振れのない安定したロータ回転が確保される。
【0018】請求項4記載の発明にあっては、ステータ
が最外周位置に配置されることで、広い放熱面積により
高い冷却性を得ることができるし、また、同じモータサ
イズの場合にはコイル巻き数を多くすることができる
し、一方、同じコイル巻き数の場合にはサイズ的にコン
パクトなモータとすることができる。
【0019】請求項5記載の発明にあっては、第1ロー
タ及び第2ロータが両端支持部を介して一体に構成され
ていることで、第1ロータと第2ロータとのクリアラン
スをサブアッシーによりきわめて小さく設定することが
できるし、組み付け性も向上する。
【0020】請求項6記載の発明にあっては、例えば、
ステータが外周側に固定の場合、ケースに支持される外
ロータのガタ等による軸方向移動幅より、外ロータを介
してケースに支持される内ロータの軸方向移動幅が広く
なる。この軸方向移動幅を考慮したロータの軸方向長設
定により、各ロータに軸方向ずれが発生してもコイルの
設計値を保証することができる。
【0021】請求項7記載の発明にあっては、ステータ
コイルへの制御電流によりロータ自体が回転することで
モータとして作用し、各ロータを外部から回転させるこ
とで発電機として作用する。よって、外観上は単一のモ
ータでありながらモータ機能とジェネレータ機能が共に
発揮されることになり、走行状況によってエンジン駆動
モードとモータ駆動モードを使い分け、また、エンジン
や駆動輪からの回転により発電する発電モードを持つハ
イブリッド車用モータとしてきわめて有用である。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)実施の形態1は
請求項1〜7に記載の発明に対応する多層モータであ
る。
【0023】まず、実施の形態1の多層モータが適用さ
れた車両のハイブリッド駆動装置について説明する。
【0024】図4に示すように、車両のハイブリッド駆
動装置は、多重ロータ構造の多層モータ1、エンジン
(図示せず)、プラネタリギヤ機構3、リダクションギ
ヤ機構4、ディファレンシャルギヤ機構5等から構成さ
れる。
【0025】多層モータ1、エンジン、プラネタリギヤ
機構3はそれぞれ第一の軸線O1 上に設けられ、軸線O
1 と平行な軸線O2 上にリダクションギヤ機構4が設け
られ、同じく軸線O1 と平行な軸線O3 上にディファレ
ンシャルギヤ機構5が設けられている。
【0026】エンジンまたは多層モータ1により発生す
る出力トルクは、出力ギヤ35、リダクションギヤ機構
4を介して反転しかつ減速してファイナルギヤ18に伝
達され、回転を差動させて左右の駆動輪に伝達される。
【0027】リダクションギヤ機構4のアイドラ軸36
には、出力ギヤ35に噛合う一次減速ギヤ16と、ディ
ファレンシャルギヤ機構5のファイナルギヤ18に噛合
う二次減速ギヤ17と、駐車時に固縛されるパーキング
ギヤ19とがそれぞれ結合されている。
【0028】多層モータ1は、ステータ10と外ロータ
20と内ロータ30がそれぞれ所定のギャップを持って
同心円上に配置する三層の多重ロータ構造をしている。
ステータ10はモータハウジング9に固定され、外ロー
タ20はプラネタリギヤ機構3のリングギヤ33にスプ
ライン結合され、内ロータ30はプラネタリギヤ機構3
のサンギヤ31が設けられたロータ軸11に固定されて
いる。
【0029】プラネタリギヤ機構3は、3つの歯車要素
として、サンギヤ31と、サンギヤ31に噛み合う複数
のピニオン32と、各ピニオン32を支持するキャリア
34と、各ピニオン32に噛合うリングギヤ33とを備
えている。
【0030】プラネタリギヤ機構3において、サンギヤ
31は内ロータ30に連結され、キャリア34はエンジ
ン出力軸24及びフライホイールダンパ26を介してエ
ンジンのクランクシャフト50に連結され、リングギヤ
33は外ロータ20に連結されるとともに出力ギヤ35
に連結される。尚、ドライブプレート49はクランクシ
ャフト50の後端にボルト29を介して締結される。
【0031】外ロータ20はリングギヤ33を介して出
力ギヤ35と連結されることにより、車両の発進時等に
外ロータ20から出力ギヤ軸40に大きいトルクを直接
付与できる。また、車両の減速時に出力ギヤ35から外
ロータ20にトルクを直接付与して回生発電が有効に行
われる。
【0032】電磁クラッチ6の非締結時には、エンジン
の発生トルクが、クランクシャフトからドライブプレー
ト49とフライホイールダンパ26及びエンジン出力軸
24を介してキャリア34に伝達され、各ピニオン32
を介してサンギヤ31とリングギヤ33に分配される。
このとき、内ロータ30と外ロータ20を電動機または
発電機として作動させて出力ギヤ35の回転速度とトル
クが調節される。また、内ロータ30を電動機として作
動させてクランクシャフト50を回転駆動することによ
り、エンジンの始動が行われる。
【0033】電磁クラッチ6の締結時には、エンジンの
発生トルクが、クランクシャフト50からドライブプレ
ート49、ドライブメンバ62、ドリブンメンバ61お
よびクラッチ出力軸60を介して出力ギヤ35に伝達さ
れるため、車両の高速走行時に、エンジンの発生トルク
を直接に出力ギヤ35に伝達する。これら電磁クラッチ
6、ドライブプレート49、フライホイールダンパ26
およびドライブプレート49は、フライホイールのマス
の役割をする。
【0034】ハイブリッド駆動装置は、多層モータ1を
モータハウジング9に収装してユニット化されたサブア
ッセンブリと、プラネタリギヤ機構3とリダクションギ
ヤ機構4およびディファレンシャルギヤ機構5等をギヤ
ハウジング56とクラッチハウジング57に収装してユ
ニット化されたサブアッセンブリに分離できる構造とす
る。
【0035】次に、実施の形態1の多層モータの構成を
図1〜図3により説明する。
【0036】多層モータ1は、1つのステータ10を最
外周位置に配置し、2つのロータ20,30を内周側に
積層して配置した三層構造かつ同一軸上に構成してい
る。
【0037】前記ステータ10は、軸方向に積層される
複数のコア鋼板21と、積層されたコア鋼板21に巻か
れる複数のコイル15(24個)によって構成され、モ
ータハウジング9の内面に圧入や焼きばめ等により固定
される。尚、焼きばめによりステータ10を固定した場
合には、焼きばめ温度以下であればモータハウジング9
との密着状態が保たれ、発熱の大きいステータ10を効
率良く冷却することができる。ステータ10のコイル1
5は、外ロータ20と内ロータ30の間で共通化され、
各コイル15に外ロータ20と内ロータ30に対する回
転磁場が発生するように複合電流を流すことにより、外
ロータ20と内ロータ30を電動機(モータ)または発
電機(ジェネレータ)として作動させる。これにより、
多層モータ1の小型化が図られるとともに、電流による
損失が小さく抑えられる。この多層モータ1の基本構造
については、本出願人により特願平10−77449号
として、既に提案されている。前記モータハウジング9
には、ステータ10を冷却する冷却水が通る冷却水路9
aが軸方向に貫通して形成されている。そして、モータ
ハウジング9にボルト2にて一体に固定されるギヤハウ
ジング56には入口水路9bと出口水路9cとバイパス
水路9dが形成され、エンドプレート58にはバイパス
水路9eが形成され、これらの水路9a〜9eにより冷
却水を循環させるようにしている。
【0038】前記外ロータ20は、軸方向に積層される
複数の磁性板20aと、積層された磁性板20aを貫通
して周方向に等間隔配置で軸方向に沿って8個形成され
たマグネット溝20bと、各マグネット溝20bに埋設
された8個のマグネット22と、周方向に隣接するマグ
ネット22,22間に軸方向に形成された第1空隙23
と、積層された磁性板20aの両端部にボルト25によ
り固定された支持プレート27,28を有する構成であ
る。この外ロータ20は、2つの第1ベアリング47,
48により両端がモータハウジング9とギヤハウジング
56に支持されている。
【0039】前記内ロータ30は、軸方向に積層される
複数の磁性板30aと、積層された磁性板30aを貫通
して周方向に等間隔配置で軸方向に沿って4個形成され
たマグネット溝30bと、各マグネット溝30bに埋設
された4個のマグネット37と、マグネット37の両端
部に軸方向に形成された第2空隙38を有する構成であ
る。この内ロータ30は、ロータ軸11に対し圧入等に
より固定されていて、ロータ軸11は2つの第2ベアリ
ング41,42により両端が支持プレート27,28に
対し支持されている。
【0040】前記第1空隙23と第2空隙38は、周方
向の磁力線を断ち切りながら内外の磁極が反発する状態
では磁力線を形成して反発を抑える空隙である。一方の
ステータ10に近い外ロータの第1空隙23は、図3に
示すように、周方向に隣接するマグネット22,22間
に開穴されるボルト穴から内ロータ30に向かって径方
向に途中位置まで延びる溝による空隙とされる。他方の
ステータ10から遠い内ロータ30の第2空隙38は、
マグネット37を設定するマグネット溝30bの両端部
から外ロータ20に向かって斜め方向に途中位置まで延
びる溝による空隙とされている。
【0041】前記外ロータ20,内ロータ30及びロー
タ軸11は、内ロータ30の両端を支持する第2ベアリ
ング41,42を介して一体に構成されている。
【0042】また、外ロータ20及び内ロータ30の軸
方向幅は、ステータ10の軸方向幅より広くすると共
に、内ロータ30のロータ軸方向幅を外ロータ20のロ
ータ軸方向幅より広く設定されている。
【0043】さらに、ロータ軸11の端部には、内ロー
タ30の回転数を計測する内ロータ回転センサ45が設
けられ、支持プレート27の端部には、外ロータ20の
回転数を計測する外ロータ回転センサ46が設けられて
いる。
【0044】次に、空隙による作用について説明する。
【0045】ステータ10から積層された2つのロータ
20,30への磁束は、図5に示すように、外ロータ2
0の周方向に隣接するマグネット22,22間に周方向
の磁力線を断ち切る第1空隙23が形成され、内ロータ
30のマグネット37の両端部からの磁力線回り込みを
断ち切る第2空隙38が形成されていることで、マグネ
ット間磁界による磁力線衝突が抑えられ、ステータ10
から遠い方の内ロータ30まで磁束が到達する。
【0046】また、図6に示すように、2つのロータ2
0,30の相対回転によって同極同士が径方向に向かっ
て反発する状態では、異極間での磁力線形成を確保する
第1空隙23と第2空隙38の設定により、外ロータ2
0の周方向に隣接するマグネット22,22間では、磁
力線許容通路(x部分)を介して異極間での周方向の磁
力線形成が確保され、向かい合うマグネット22,37
間では、2つの空隙23,38に挟まれる磁力線許容領
域を介して異極間での径方向の磁力線形成が確保され、
磁力反発が抑えられる。尚、図6のxの値は、減磁作用
の低減を考慮した計算により算出している。
【0047】次に、効果について説明する。 (1) 2つのロータ20,30を内周側に積層して配置
し、1つのステータ10を最外周位置に配置した三層構
造とし、2つのロータ20,30には、周方向に隣接す
るマグネット22,22とマグネット37,37間に、
周方向の磁力線を断ち切りながら内外の磁極が反発する
状態では磁力線を形成して反発を抑える第1空隙23と
第2空隙38をそれぞれ軸方向に形成したため、2つの
ロータ20,30が径方向に積層配置された三層構造の
多層モータ1でありながら、ステータ10から近い方の
外ロータ20を経過して遠い方の内ロータ30へ磁束を
到達させる磁束通過性の確保と同極反発による減磁作用
の低減とをうまく両立させることができる。加えて、ス
テータ10と外ロータ20とのクリアランスが一面のみ
であることで、中間層にステータを配置しステータとロ
ータとのクリアランスが二面となる多層モータに比べ、
クリアランス管理が容易であると共に、組み付け性が良
い。 (2) ステータ10に近い外ロータ20の第1空隙23
を、周方向に隣接するマグネット22,22間に開穴さ
れるボルト穴から内ロータ30に向かって径方向に途中
位置まで延びる溝による空隙とし、ステータ10から遠
い内ロータ30の第2空隙38を、マグネット37を設
定するマグネット溝30bの両端部から外ロータ20に
向かって斜め方向に途中位置まで延びる溝による空隙と
したため、それぞれボルト穴とマグネット溝30bを利
用した簡単な構成により、第1空隙23と第2空隙38
を両ロータ20,30に形成することができる。加え
て、第2空隙38を斜めにしたことでマグネット37の
位置決めを容易にすることができるし、また、外側に向
けたことで磁力線を確実に遮断することができる。 (3) 外ロータ20を2つの第1ベアリング47,48に
より両端支持とし、内ロータ30を2つの第2ベアリン
グ41,42により両端支持としたため、両ロータ2
0,30が共に高い支持性が得られ、振れのない安定し
たロータ回転が確保される。 (4) ステータ10を、最外周位置に配置し、外ロータ2
0及び内ロータ30を、ステータ10の内周側に積層配
置する三層構造としたため、ステータを中間層や最内層
に配置する場合に比べ、ステータ10の放熱面積を広く
確保でき、これにより高い冷却性を得ることができる。
また、同じモータサイズの場合には、ステータを中間層
や最内層に配置する場合に比べ、コイル巻き数を多くす
ることができるし、一方、同じコイル巻き数の場合に
は、ステータを中間層や最内層に配置する場合に比べ、
サイズ的にコンパクトなモータとすることができる。 (5) 外ロータ20及びロータ軸11を含む内ロータ30
を、両端支持部の第2ベアリング41,42を介して一
体に構成したため、外ロータ20と内ロータ30とのク
リアランスをサブアッシーによりきわめて小さく設定す
ることができるし、部品のユニット化により組み付け性
も向上する。 (6) モータ作動時、固定されたステータ10に対し第1
ベアリング47,48を介して支持される外ロータ20
のガタや組み付け誤差等による軸方向移動幅より、外ロ
ータ20を介してモータハウジング9に支持される内ロ
ータ30の軸方向移動幅が広くなる。これに対し、外ロ
ータ20及び内ロータ30の軸方向幅を、ステータ10
の軸方向幅より広くすると共に、内ロータ30のロータ
軸方向幅を外ロータ20のロータ軸方向幅より広くし
た、つまり、この軸方向移動幅を考慮したロータの軸方
向長設定としたことにより、各ロータ20,30に軸方
向ずれが発生してもコイル15の設計値を保証すること
ができる。 (7) コイル15への制御電流によりロータ自体が回転す
ることでモータとして作用し、各ロータ20,30を外
部から回転させることで発電機として作用する。よっ
て、外観上は単一のモータでありながらモータ機能とジ
ェネレータ機能が共に発揮されることになり、走行状況
によってエンジン駆動モードとモータ駆動モードを使い
分け、また、エンジンや駆動輪からの回転により発電す
る発電モードを持つハイブリッド車用モータとしてきわ
めて有用である。 (その他の実施の形態)実施の形態1では、最外周位置
にステータを配置する例を示したが、最内周位置にステ
ータを配置する例としても良い。
【0048】実施の形態1では、多層モータをハイブリ
ッド車用モータとして適用する例を示したが、モータと
ジェネレータがそれぞれ設けられるような用途やジェネ
レータ機能が加わればより好適となるような用途等、他
の用途へ適用しても良い。
【0049】実施の形態1では、第1空隙と第2空隙と
してボルト穴やマグネット溝を利用する例を示したが、
これらのものを利用しないで専用に空隙を形成しても良
い。さらに、空隙の形状も実施の形態1に限られること
はないし、加えて、空隙に磁力線遮断効果をより高める
物質を充填する例としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の多層モータを示す断面図であ
る。
【図2】実施の形態1の多層モータを示す図1A−A線
断面図である。
【図3】実施の形態1の多層モータの外ロータ及び内ロ
ータを示す拡大断面図である。
【図4】実施の形態1の多層モータが適用された車両の
ハイブリッド駆動装置を示す断面図である。
【図5】実施の形態1の多層モータでの第1空隙及び第
2空隙による磁束通過作用を示す作用説明図である。
【図6】実施の形態2の多層モータでの第1空隙及び第
2空隙による減磁低減作用を示す作用説明図である。
【符号の説明】
1 多層モータ 10 ステータ 11 ロータ軸 15 コイル 20 外ロータ 30 内ロータ 22 マグネット 23 第1空隙 37 マグネット 38 第2空隙 41,42 第2ベアリング 47,48 第1ベアリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に等間隔配置で軸方向に沿って埋
    設された複数のマグネットを有する2つのロータと、コ
    イルが形成された1つのステータを三層構造かつ同一軸
    上に構成した多層モータにおいて、 前記2つのロータを内周側、或は、外周側に積層して配
    置し、前記1つのステータを最内周位置或は最外周位置
    に配置した三層構造とし、 前記2つのロータには、周方向に隣接するマグネット間
    に、周方向の磁力線を断ち切りながら内外の磁極が反発
    する状態では磁力線を形成して反発を抑える第1空隙と
    第2空隙をそれぞれ軸方向に形成したことを特徴とする
    多層モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多層モータにおいて、 前記ステータに近い第1ロータの第1空隙を、周方向に
    隣接するマグネット間に開穴されるボルト穴から第2ロ
    ータに向かって径方向に途中位置まで延びる溝による空
    隙とし、 前記ステータから遠い第2ロータの第2空隙を、マグネ
    ットを設定するマグネット溝の両端部から第1ロータに
    向かって斜め方向に途中位置まで延びる溝による空隙と
    したことを特徴とする多層モータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の多層モー
    タにおいて、 前記第1ロータを2つの第1ベアリングにより両端支持
    とし、 前記第2ロータを2つの第2ベアリングにより両端支持
    としたことを特徴とする多層モータ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載の多層モー
    タにおいて、 前記ステータを、最外周位置に配置し、前記第1ロータ
    及び第2ロータを、ステータの内周側に積層して配置す
    ることで三層構造としたことを特徴とする多層モータ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4記載の多層モー
    タにおいて、 前記第1ロータ及び第2ロータを、両端支持部を介して
    一体に構成したことを特徴とする多層モータ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5記載の多層モー
    タにおいて、 前記第1ロータ及び第2ロータの軸方向幅を、ステータ
    の軸方向幅より広くすると共に、内外に配置される2つ
    のロータのうち内側配置のロータ軸方向幅を外側配置の
    ロータ軸方向幅より広くしたことを特徴とする多層モー
    タ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6記載の多層モー
    タにおいて、 モータ機能とジェネレータ機能を発揮するハイブリッド
    車用モータとして適用したことを特徴とする多層モー
    タ。
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