JP2000224423A - 画像圧縮装置および画像圧縮方法ならびに符号木生成方法ならびに情報記録媒体 - Google Patents

画像圧縮装置および画像圧縮方法ならびに符号木生成方法ならびに情報記録媒体

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JP2000224423A
JP2000224423A JP1867199A JP1867199A JP2000224423A JP 2000224423 A JP2000224423 A JP 2000224423A JP 1867199 A JP1867199 A JP 1867199A JP 1867199 A JP1867199 A JP 1867199A JP 2000224423 A JP2000224423 A JP 2000224423A
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JP1867199A
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Masaichi Isomura
政一 磯村
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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    • G06T9/40Tree coding, e.g. quadtree, octree

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  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Theoretical Computer Science (AREA)
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】予測符号化において、符号化と局部復号処理を
高速化すること。および、可変長−固定長型エントロピ
ー符号化において、シンボルの出現確率に応じた最適な
符号化テーブルを作成し、圧縮率を向上させると共に、
符号化速度が向上するような符号化テーブルの構成およ
び符号化方法を提供すること。 【解決手段】差分の生成と非線型量子化を行う符号化テ
ーブル手段4により、入力信号と予測信号を入力し、テ
ーブル参照により一気に量子化値を得、局部復号テーブ
ル手段5により、量子化値と予測信号を入力し、テーブ
ル参照により一気に復号値を得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を高速に圧縮
するための装置およびそのための方法に関する。特に、
パーソナルコンピュータ(以下パソコンという)に繋が
れるプリンタで画像等を印刷させる場合に、その印刷速
度を上げるために好適なも装置や方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタで印刷されるパソコンの
画面の解像度は、640×400、640×480等の
通常のモードや1120×750や1024×768の
高解像度が使用されている。このような画面をプリンタ
で印刷する場合、360dpi程度の印刷精度で行おうと
すると、ファイル容量が15MB程度と高容量となる。
【0003】最近では、画質を上げるため、画像を4階
調や8階調としたり、解像度を2048×1536とい
うような高精細にすることも行われている。画像に階調
を付加させるには、今までの2値化データに加え、階調
に関するデータも付加させる必要が生じ、印刷のための
ファイル容量が15MB以上となる。また、解像度が2
048×1536となると、従来の高解像度のものに比
べ単純計算で4倍のファイル容量となってしまう。
【0004】パソコンに接続されるプリンタでの印刷を
高速化させるため、従来はレンダリングや誤差拡散処理
と呼ばれる技術や、パソコンからプリンタへ高速でデー
タを送る規格等を採用することが行われている。
【0005】また、画像データを圧縮する技術の1つと
して高能率符号化の技術が知られている。この画像の高
能率符号化を行うための構成は、画像信号を圧縮符号化
しやすいように別な信号系列に変換する画像信号のモデ
ル化部と、このモデル化部で変換された信号系列に、実
際に符号を割り当てて符号化を行うエントロピー符号化
部の2つの大きなブロックからなる。画像信号のモデル
化部で使用される技術としては、DCT(離散コサイン
変換)符号化、予測符号化等が知られている。また、エ
ントロピー符号化部の技術としては、ラン・レングス符
号、ハフマン符号、算術符号等が知られている。
【0006】画像信号のモデル化部のための技術である
予測符号化の中の一つの技術として、隣接したサンプル
間の差分をPCM符号化するDPCM(Differential P
ulseCoding Modulation)方式が知られている。従来の
DPCM不可逆符号器70を図14に示す。このDPC
M不可逆符号器70は、入力信号と予測値との差分をと
る減算器71と、差分が小さい部分では細かく量子化
し、差分が大きい部分では粗く量子化する非線形量子化
部72と、量子化誤差による復号信号の誤りが蓄積され
るのを防ぐための局部復号部73とから構成される。
【0007】局部復号部73は、量子化された差分値を
元の差分に戻す非線形逆量子化部74と、戻された差分
と予測値とを加え合わせる加算器75と、加算器75か
らの信号を入力し、次の予測値を生成する予測値生成部
76とから構成される。この予測値生成部76には、復
号された局部復号値を所定の範囲、たとえば8ビットの
場合0〜255の値に制限するリミッタ部77が設けら
れている。
【0008】また、エントロピー符号化部の技術である
ハフマン符号等は、一定個数のシンボルに対して可変長
の符号が割り当てられる固定長可変化符号(Fixed-Vari
ableで以下FV型符号という)となっている。これに対
して、可変長符号でブロック化した情報源に対して固定
長符号を割り当てることで符号量を削減できる可変長固
定長化符号(Variable-to-Fixedで以下VF型符号とい
う)が知られている(1996年画像符号化シンポジウ
ム論文集P87、P89参照)。
【0009】この論文で示されるVF型符号の考え方を
図15に基づいて説明する。情報源は、0,1を出力す
る無記憶2元情報源であるものとする。また、出現確率
であるP,Pが、P=0.9,P=0.1
で、シンボルとなる通報の種類の数が4であるとする。
【0010】最初に、図15(A)に示すように、根か
ら分岐する2本の枝を作成し、各葉にシンボル0,1を
割り当て、その出現率P,Pを記入しておく。次
に、出現確率が高い方の葉から2本の枝を伸ばして新た
な葉を作成し、各葉のシンボル0,1を割り当て、各葉
の出現確率を記入する。ここではP>Pとなるの
で、P ,Pが各葉に記入されることになる。
以下同様に、最も確率の高い葉を分割していく処理を、
葉の数がシンボルとなる通報の種類数と等しくなるまで
繰り返す。これによって、平均通報長が最大となるよう
に情報源系列を区切ることができる。このようにして作
成した通報毎に、図15(D)に示すように、固定長符
号を割り当てることでVF型符号の符号化が実現でき
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の誤差拡散処理等
の処理技術は、プリンタ側での印刷速度を上げるもので
ある。また、パソコンからプリンタへデータを高速に送
るものは、データの送信速度を上げるものである。これ
らの技術によって、パソコンに接続されるプリンタでの
印刷速度は、かなり速くなっている。
【0012】しかし、最近では、4PPM(=1分間に4
枚)等、極めて高速な印刷速度が要求されている。この
ような高速印刷が要求されると、パソコンでの画像圧縮
に時間がかかり過ぎると、たとえプリンタ自体での印刷
速度を速くしたり、データ送信速度を速くしてもその要
求を満足させることができない。
【0013】また、従来のDPCM不可逆符号器70に
おいては、差分が負の数となる場合もあり、差分の範囲
が2倍に拡大する。しかし、実際には直前の画素値によ
って取りうる範囲は限定される。たとえば8ビットで表
示される画素の場合、直前の画素値が0ならば差分値が
負となることはないし、255なら正にはなり得ない。
ところが、このDPCM不可逆符号器70では、差分値
は−255から255までの計511種類となり、エン
トロピー符号化の対象となるシンボル数は、多数とな
り、無駄なものが多く存在することとなる。また、入力
信号と予測値との差を取り、さらにその差分から量子化
された値を取り出す2段階以上のオペレーションが必要
となり、高速化の妨げとなっている。さらには、局部復
号部73には、局部復号値を所定範囲に制限するリミッ
タ部77をわざわざ設ける必要が生じている。
【0014】ハフマン符号等のFV型符号は、ビット操
作を必要とし、ソフトウェアではどうしても実行速度が
遅くなってしまう。このため、ソフトウェアでの実行を
考慮すると、符号を必ずバイト単位で出力するVF型符
号が好ましい。しかし、先に示したVF型符号を多値シ
ンボルに適用しようとした場合、次のような問題が生じ
る。第1は、符号木を作成する過程で、最も出現率が高
い枝を分割する際、無条件にシンボル数分の枝と葉を作
成していた。このため、場合によっては極端に出現確率
の低い葉ができてしまい、これに出力コード(符号)を
割り当てることになるため、符号化効率の低下を招いて
いる点である。第2は、第1の点で示した分割による符
号木では、生成された葉の数が必ずしも出力コード数
(符号数)とは一致せず、未使用のコードが存在するこ
とになる点である。この第2の点に関しても符号化効率
の低下を招いている。
【0015】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたものであり、画像圧縮、特にパソコン側での画
像圧縮を、改良したDPCMや改良したVF型符号を使
用することによって高速にて行えるようにした高速画像
圧縮装置およびその方法ならびに符号木生成方法ならび
に情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の画像圧縮装置は、画像信号を入力し隣接し
た信号間の差分を出力コードとして出力する画像信号の
モデル化部と、このモデル化部からの出力コードを入力
しエントロピー符号化するエントロピー符号化部とを有
する画像圧縮装置において、モデル化部に、入力信号と
予測値とを入力し、それらの値から出力コードを求める
ことができる符号化テーブルを有する符号化テーブル手
段を設けている。
【0017】このように、モデル化部から出力される出
力コードをいわゆるテーブル・ルック・アップによって
探し、出力しているので符号化効率が向上し、符号化速
度が向上する。
【0018】また、他の発明の画像圧縮装置は、画像信
号を入力し隣接した信号間の差分を出力コードとして出
力する画像信号のモデル化部と、このモデル化部からの
出力コードを入力しエントロピー符号化するエントロピ
ー符号化部とを有する画像圧縮装置において、モデル化
部に、予測値と上記出力コードとを入力し、それらの値
から新予測値を求めることができる局部復号テーブルを
有する局部復号テーブル手段を設けている。
【0019】このように、モデル化部内で局部復号され
る新予測値を、いわゆるテーブル・ルック・アップによ
って探し、出力しているので符号化効率が向上し、符号
化速度が向上する。
【0020】さらに、他の発明の画像圧縮装置は、画像
信号を入力し隣接した信号間の差分を出力コードとして
出力する画像信号のモデル化部と、このモデル化部から
の出力コードを入力しエントロピー符号化するエントロ
ピー符号化部とを有する画像圧縮装置において、モデル
化部に、入力信号と予測値とを入力し、それらの値から
出力コードを求めることができる符号化テーブルを有す
る符号化テーブル手段と、予測値と出力コードとを入力
し、それらの値から新予測値を求めることができる局部
復号テーブルを有する局部復号テーブル手段を設けてい
る。
【0021】このように、モデル化部から出力される出
力コードを、いわゆるテーブル・ルック・アップによっ
て探し、出力し、モデル化部内で局部復号される新予測
値を、同様にテーブル・ルック・アップによって探し、
出力しているので符号化効率が向上し、符号化速度が向
上する。
【0022】また、他の発明の画像圧縮装置は、画像信
号を入力し、その画像信号を圧縮符号化しやすいように
別な信号系列に変換する画像信号のモデル化部と、この
モデル化部で変換された信号系列を可変長から固定長に
変換して符号化を行うエントロピー符号化部とを有する
画像圧縮装置において、固定長でかつ所定数の割り当て
コードを付与するための符号木の生成の際、出現確率の
最も高いノードを分割するとき、すでに該当ノードから
派生している子ノードに対応したシンボルを除いたシン
ボルの内で、出現確率の最も高いシンボルのみを新たな
子ノードとして分割するようにした符号木生成手段を設
けている。
【0023】この結果、最も出現確率の高いノードを分
割する際、入力シンボル数分の葉を作成する必要がなく
なる。このため、出現確率の低い葉が生じず、符号化効
率の低下が生じない。また、未使用のコードが存在しな
くなり、この面でも符号化効率の低下を招くことがな
い。また、さらに、これらによって符号木の構成上の自
由度が高まり、圧縮率を向上させることができる。
【0024】さらに、他の発明の画像圧縮装置は、上述
の発明に加え、所定の親ノードから分割される子ノード
が、シンボル数をnとしたとき(n−1)の数だけ発生
した場合、自動的にn番目の子ノードを生成するように
している。これにより、これら子ノードの親ノードに対
してコードを割り当てる必要がなくなり、コードが有効
に割り当てられ、圧縮率が向上する。
【0025】また、他の発明の画像圧縮装置は、画像信
号を入力し、その画像信号を圧縮符号化しやすいように
別な信号系列に変換する画像信号のモデル化部と、この
モデル化部で変換された信号系列を可変長から固定長に
変換して符号化を行うエントロピー符号化部とを有する
画像圧縮装置において、エントロピー符号化部は、固定
長でかつ所定数の割り当てコードを付与するための符号
木から生成されるリスト構造を保存するメモリを有し、
このリスト構造は、入力されるシンボルに、出現確率が
既知でかつその出現確率の順に昇順または降順にモデル
化部から出力される出力コードが与えられ、かつ当該出
力コードがエントロピー符号化部に入力した際に、割り
当てコードを出力するように対応づけられている。
【0026】このように、予め出現確率が分かっている
入力シンボル(入力信号)を出現確率の順に出力コード
を付与し、しかも符号木から生成されるリスト構造を予
め設けたので、符号化辞書を形成しながら圧縮するのに
比べ、符号化速度が向上する。
【0027】さらに、他の発明では、上述の画像圧縮装
置に加え、符号木をメモリ上に表現するためのリスト構
造は、ノード毎に1つのエントリーを構成し、少なくと
も1つ以上の子ノードを持つすべての親ノードについて
は、少なくとも、もっとも出現確率の高い子ノードのメ
モリ上の位置を示すアドレスと、上記親ノードから分割
される子ノードの数を示す子ノード数とが記載され、さ
らに、入力シンボル数に満たない子ノードを持つ親ノー
ドについては、割り当てられたコードを示す割り当てコ
ードが記載され、入力シンボル数と等しい子ノードを持
つ親ノードについては、自分から派生したノード(子ノ
ードや孫ノード、ひ孫ノード等)に割り当てられたコー
ドのうち何れか1つを記載している。また、子ノードを
持たないノードは、子ノード数(この場合は0)と割り
当てられたコードのみが記載されている。
【0028】加えて、他の発明では、上述の画像圧縮装
置に加え、リスト構造は、分割される子ノードのアドレ
スを出現確率の高い昇順または降順に隣接して配置す
る。
【0029】このように、子ノードのアドレスを配置し
たので、出力コードと子ノードの数を単純比較するだけ
で、子ノードの有無を判断できるようになる。また、確
率が0となったノードに対しても所定の割り当てコード
を付与しているので、最後の入力シンボル(入力信号)
が、その確率0のノードに達したときでも強制的にその
割り当てコードを出力させることができる。この結果、
符号語が迷子になることはない。
【0030】さらに、他の発明では、上述の各発明の画
像圧縮装置に加え、出力コードを量子化された出力コー
ドとしている。このように、出力コードが量子化されて
いるので、画像の劣化を目立たせないようにして符号化
効率を上げることが可能となる。
【0031】また、本発明の画像圧縮方法は、画像信号
を入力し隣接した信号間の差分を出力コードとして出力
する画像信号のモデル化工程と、このモデル化工程から
の出力コードを入力しエントロピー符号化するエントロ
ピー符号化工程とを有する画像圧縮方法において、モデ
ル化工程に、入力信号と予測値とを入力し、それらの値
から出力コードを求めることができる符号化テーブルに
よって符号化する工程を設けている。
【0032】このように、モデル化工程から出力される
出力コードをいわゆるテーブル・ルック・アップによっ
て探し、出力しているので符号化効率が向上し、符号化
速度が向上する。
【0033】また、他の発明の画像圧縮方法は、画像信
号を入力し隣接した信号間の差分を出力コードとして出
力する画像信号のモデル化工程と、このモデル化工程か
らの出力コードを入力しエントロピー符号化するエント
ロピー符号化工程とを有する画像圧縮方法において、モ
デル化工程に、予測値と出力コードとを入力し、それら
の値から新予測値を求めることができる局部復号テーブ
ルによって局部復号する工程を設けている。
【0034】このように、モデル化工程内で局部復号さ
れる新予測値を、いわゆるテーブル・ルック・アップに
よって探し、出力しているので符号化効率が向上し、符
号化速度が向上する。
【0035】さらに、他の発明の画像圧縮方法は、画像
信号を入力し隣接した信号間の差分を出力コードとして
出力する画像信号のモデル化工程と、このモデル化工程
からの出力コードを入力しエントロピー符号化するエン
トロピー符号化工程とを有する画像圧縮方法において、
モデル化工程に、入力信号と予測値とを入力し、それら
の値から出力コードを求めることができる符号化テーブ
ルによって符号化する工程と、予測値と出力コードとを
入力し、それらの値から新予測値を求めることができる
局部復号テーブルによって局部復号する工程を設けてい
る。
【0036】このように、モデル化工程から出力される
出力コードを、いわゆるテーブル・ルック・アップによ
って探し、出力し、モデル化工程内で局部復号される新
予測値を、同様にテーブル・ルック・アップによって探
し、出力しているので符号化効率が向上し、符号化速度
が向上する。
【0037】また、他の発明の画像圧縮方法は、画像信
号を入力し、その画像信号を圧縮符号化しやすいように
別な信号系列に変換する画像信号のモデル化工程と、こ
のモデル化工程で変換された信号系列を可変長から固定
長に変換して符号化を行うエントロピー符号化工程とを
有する画像圧縮方法において、固定長でかつ所定数の割
り当てコードを付与するための符号木の生成の際、出現
確率の最も高いノードを分割するとき、すでに該当ノー
ドから派生している子ノードに対応したシンボルを除い
たシンボルの内で、出現確率の最も高いシンボルのみを
新たなノードとして分割するようにした符号木生成工程
を設けている。
【0038】この結果、最も出現確率の高いノードを分
割する際、入力シンボル数分の葉を作成する必要がなく
なる。このため、出現確率の低い葉が生じず、符号化効
率の低下が生じない。また、未使用のコードが存在しな
くなり、この面でも符号化効率の低下を招くことがな
い。また、さらに、これらによって符号木の構成上の自
由度が高まり、圧縮率を向上させることができる。
【0039】さらに、他の発明の画像圧縮方法は、画像
信号を入力し、その画像信号を圧縮符号化しやすいよう
に別な信号系列に変換する画像信号のモデル化工程と、
このモデル化工程で変換された信号系列を可変長から固
定長に変換して符号化を行うエントロピー符号化工程と
を有する画像圧縮方法において、エントロピー符号化部
は、固定長でかつ所定数の割り当てコードを付与するた
めの符号木から生成されるリスト構造によって割り当て
コードを出力する出力工程を有し、このリスト構造は、
入力されるシンボルに、出現確率が既知でかつその出現
確率の順に昇順または降順にモデル化工程から出力され
る出力コードが与えられ、かつ当該出力コードがエント
ロピー符号化工程で処理される際に、割り当てコードを
出力するように対応づけられている。
【0040】このように、予め出現確率が分かっている
入力シンボル(入力信号)を出現確率の順に出力コード
を付与し、しかも、符号木から生成されるリスト構造を
予め設けたので、符号化辞書を形成しながら圧縮するの
に比べ、符号化速度が向上する。
【0041】また、本発明の符号木生成方法は、固定長
でかつ所定数の割り当て出力コードを付与するための符
号木生成方法において、出現確率の最も高いノードを分
割するとき、すでに該当ノードから派生している子ノー
ドに対応したシンボルを除いたシンボルの内で、出現確
率の最も高いシンボルのみを新たなノードとして分割す
るようにしている。
【0042】この結果、最も出現確率の高いノードを分
割する際、入力シンボル数分の葉を作成する必要がなく
なる。このため、出現確率の低い葉が生じず、符号化効
率の低下が生じない。また、未使用のコードが存在しな
くなり、この面でも符号化効率の低下を招くことがな
い。また、さらに、これらによって符号木の構成上の自
由度が高まり、圧縮率を向上させることができる。
【0043】さらに、他の発明では、上述の符号木生成
方法に加え、所定のノードから分割される子ノードが、
シンボル数をnとしたとき(n−1)の数だけ発生した
場合、自動的にn番目の子ノードを生成するようにして
いる。これにより、これら子ノードの親ノードに対して
コードを割り当てる必要がなくなり、コードが有効に割
り当てられ、圧縮率が向上する。
【0044】上述の各画像圧縮方法に基づく手順をコン
ピュータに処理実行させると、先に示した画像圧縮装置
に関する発明と同様の効果を容易に得ることが可能とな
る。したがって、記載される処理手順をパソコンなどの
ハードウェアを用いて実行することにより、これらのハ
ードウェアと同様な効果を達成できるようになる。
【0045】しかも、ソフトウェア的に処理することに
よってハードウェアの各種の制限を免れると共に構成が
簡易化される。特に、FV型符号の採用によって割り当
てコードが必ず固定長の単位で出力されるので、余分な
ビット操作が不要となりソフトウェアでの実行に際して
の速度が向上している。なお、割り当てコードをバイト
単位で出力させるとソフトウェアでの処理上好ましいも
のとなる。
【0046】また、本発明の情報記録媒体は、画像信号
を入力し隣接した信号間の差分を出力コードとして出力
する画像信号のモデル化ステップ中に、入力信号と予測
値とを入力し、それらの値から出力コードを求めること
ができる符号化テーブルによって符号化するステップを
設け、当該ステップを含むプログラムを記録している。
【0047】また、他の発明の情報記録媒体は、画像信
号を入力し隣接した信号間の差分を出力コードとして出
力する画像信号のモデル化ステップ中に、予測値と出力
コードとを入力し、それらの値から新予測値を求めるこ
とができる局部復号テーブルによって局部復号するステ
ップを設け、当該ステップを含むプログラムを記録して
いる。
【0048】さらに、他の発明の情報記録媒体は、画像
信号を入力し隣接した信号間の差分を出力コードとして
出力する画像信号のモデル化ステップ中に、入力信号と
予測値とを入力し、それらの値から出力コードを求める
ことができる符号化テーブルによって符号化するステッ
プと、予測値と出力コードとを入力し、それらの値から
新予測値を求めることができる局部復号テーブルによっ
て局部復号するステップを設け、当該ステップを含むプ
ログラムを記録している。
【0049】また、他の発明の情報記録媒体は、画像信
号を圧縮符号化しやすいように別な信号系列に変換する
画像信号のモデル化ステップで変換された信号系列を、
可変長から固定長に変換して符号化を行うエントロピー
符号化ステップ中に、固定長でかつ所定数の割り当てコ
ードを付与するための符号木の生成の際、出現確率の最
も高いノードを分割するとき、すでに該当ノードから派
生している子ノードに対応したシンボルを除いたシンボ
ルの内で、出現確率の最も高いシンボルのみを新たな子
ノードとして分割するようにした符号木生成ステップを
設け、当該ステップを含むプログラムを記録している。
【0050】また、他の発明の情報記録媒体は、画像信
号を圧縮符号化しやすいように別な信号系列に変換する
画像信号のモデル化ステップで変換された信号系列を可
変長から固定長に変換して符号化を行うエントロピー符
号化ステップ中に固定長でかつ所定数の割り当てコード
を付与するための符号木から生成されるリスト構造によ
って割り当てコードを出力する出力ステップを設け、こ
のリスト構造は、入力されるシンボルに、出現確率が既
知でかつその出現確率の順に昇順または降順にモデル化
工程から出力される出力コードが与えられ、かつ当該出
力コードがエントロピー符号化ステップで処理される際
に、割り当てコードを出力するように対応づけられてお
り、この対応づけに基づいて出力ステップを実行できる
ようにしたステップを含むプログラムを記録している。
【0051】加えて、他の発明の情報記録媒体は、固定
長でかつ所定数の割り当て出力コードを付与するための
符号木生成ステップ中、出現確率の最も高いノードを分
割するとき、すでに該当ノードから派生している子ノー
ドに対応したシンボルを除いたシンボルの内で、出現確
率の最も高いシンボルのみを新たな子ノードとして分割
するようにしたステップを設け、当該ステップを含むプ
ログラムを記録している。
【0052】上述の情報記録媒体の各発明によれば、情
報記録媒体に含まれるプログラムをコンピュータに読み
込ませることで上述の画像圧縮装置と同様な効果を実現
できる。したがって、情報記録媒体によって、これをソ
フトウェア商品として、装置と独立して容易に配布、販
売することができるようになる。また、パソコンなどの
ハードウェア資源を用いて、このソフトウェアを使用す
ることにより、これらのハードウェアで本発明の技術が
容易に実施できるようになる。
【0053】すなわち、各発明の情報記録媒体をコンピ
ュータで読み取らせプログラムを実行させると、画像の
高速圧縮に必要とされる所定のモデル化やエントロピー
符号化や符号木生成が実行される。その際、モデル化や
エントロピー符号化等が効率良く行われ、符号化速度が
向上することとなる。
【0054】これらの情報記録媒体としては、CD−R
OM(Compact Disc Read Only Memory)、デジタルビ
デオディスク、リムーバブルハードディスク、メモリカ
ートリッジ、フラッシュメモリ、磁気テープ等の各種媒
体を採用できる。しかも、CD−ROMのようにリード
オンリー(=読み出し専用)のもの以外に、DVD−R
AMやハードディスク等のように読み書き可能なもので
も良い。さらに、情報記録媒体の形状としては、ディス
ク形状のもの、フラッシュメモリのようにメモリそのも
の、テープ状のもの等各種の形状の媒体が利用できる。
また、プログラムをネットワークを通じて配信するよう
な場合は、配給元のホストコンピュータ等に装備される
ハードディスク等の記憶媒体が、この発明における情報
記録媒体となる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の画像圧縮装置お
よび画像圧縮方法ならびに符号木生成方法ならびに情報
記録媒体の実施の形態について、図1から図13に基づ
き説明する。この装置や情報記録媒体は、プリンタが接
続されるパソコンに組み込まれるか、画像を扱う各種の
情報機器に適用することができる。なお、この実施の形
態では、入力信号(入力シンボル)は、8ビットで示さ
れる画素値とされているが、他のビット数としても良
い。また、量子化された出力コードは、15種類として
いるが、他の種類数としても良い。
【0056】この画像圧縮装置1は、従来と同様に、画
像信号のモデル化部(以下モデル化部という)2と、符
号化を行うエントロピー符号化部3とから構成される。
モデル化部2は、DPCM符号器となっており、入力信
号と予測値(参照値)とを入力し、所定のコード(符
号)を出力する符号化テーブル手段4と、予測値と出力
されたコードとを入力し、復号部(図示省略)で復号さ
れる信号と同じ信号を復号する局部復号テーブル手段5
と、局部復号テーブル手段5の出力を入力し、予測値を
生成する予測値生成手段6とから構成される。
【0057】符号化テーブル手段4は、従来のDPCM
不可逆符号器70における差分値生成のための減算器7
1と非線形量子化部72の両機能を合わせ持つもので、
その内部に両手段に置き換わる符号化テーブル10を有
するものとなっている。また、局部復号テーブル手段5
は、従来のDPCM不可逆符号器70における非線形逆
量子化部74と局部復号のための加算器75の両機能を
合わせ持つもので、その内部に両手段に置き換わる局部
復号テーブル11を有するものとなっている。
【0058】符号化テーブル手段4には、メモリが配置
され、そのメモリ中に図2に示す符号化テーブル10が
保存されている。符号化テーブル手段4に、予測値とし
て8ビットの信号が、また入力信号として8ビットの信
号がそれぞれ入力する。その際、予測値は、上位8ビッ
トの信号として、入力信号は下位8ビットの信号として
符号化テーブル手段4に入力する。
【0059】符号化テーブル10は、予測値と入力信号
の各値に対応した出力コードを予め決めた表となってい
る。たとえば、予測値が、“00000000”で
「0」(黒)とし、入力信号が同様に“0000000
0”で「0」(黒)であると量子化される前のコードが
「0」となり、4ビットに量子化された出力コードは
「0」で、符号で現すと“0000”となる。また、入
力信号が“11111111”で「255」(白)であ
ると、量子化される前のコードは“11111111”
の「255」となり、量子化された出力コードは「1
4」となる。
【0060】また、予測値が“01111111”で
「127」とし、入力信号も「127」であると、量子
化される前のコードと出力コードを共に「0」とする。
予測値が「127」で入力信号が「126」であると、
量子化される前のコードと出力コードを「1」とし、予
測値が「127」で入力信号が「128」であると、量
子化される前にコードと出力コードを共に「2」とす
る。このように予測値と入力信号が同一のとき、量子化
以前のコードを「0」とし、予測値と入力信号の差分が
広がる順に、量子化以前のコードの値を順次大きな値と
していく。
【0061】この符号化テーブル10では、量子化され
る前のコードは、0〜255の256種類となり8ビッ
トで表示できる。このため、従来の場合は、8ビットと
8ビットの差分を取ると、9ビット分必要となるが、こ
の符号化テーブル10を使用すると、量子化される前の
コード数すなわちシンボル数を削減できる。このため、
量子化の粗さ程度を密なものとすることができる。
【0062】局部復号テーブル手段5にもメモリが配置
され、そのメモリ中に図3に示す局部復号テーブル11
が保存されている。局部復号テーブル手段5には、予測
値(参照値)と量子化された出力コードとが入力し、そ
れらの値によって局部復号テーブル11が参照され、新
予測値が取り出される。なお、このときの出力コード
は、4ビットに量子化されているため、新予測値は、先
程の入力信号とは同一とならない。すなわち、出力コー
ドが小さい場合は、入力信号と同一のものが復号される
が、出力コードが「14」や「13」等の大きな値の場
合は、量子化されているため完全な復元はできない。こ
の実施の形態では、出力コードの値が大きい場合は、復
元すべき数値が所定範囲に渡るため、その範囲の略中央
の値を復元値としている。
【0063】この画像圧縮装置1では、符号化テーブル
10の採用によって、入力シンボル数に対する制約が小
さくなり、圧縮率をほとんど低下させずに、量子化レベ
ル数を増やし、圧縮画像の品質を大幅に向上させること
が可能となっている。この実施の形態では、いくつかの
量子化テーブルについて検討したが、その代表的な量子
化テーブルを図4に示す。図4ではスケールの都合上、
入力レベルが0〜60までの範囲しか示していないが、
トータルの量子化レベル数としては、15,24、28
の3種類の場合を示す。
【0064】符号化テーブル10と局部復号テーブル1
1を採用し、テーブル・ルックアップ機能とすることに
より、オペレーション数が削減され、従来に比べより高
速な符号化を行うことができる。すなわち、符号化テー
ブル10の採用により、予測値と入力信号が入力される
と、ただちに量子化された出力コードが出力される。ま
た、局部復号テーブル11の採用により、予測値と量子
化された出力コードが入力されると、ただちに、新予測
値が出力される。また、従来のDPCM符号器70で使
用されていたリミッタ部77が不要となり、構造が簡略
化される。
【0065】次にエントロピー符号化部3で実施される
符号化で採用されているFV型符号について説明する。
なお、この実施の形態では、次に説明する符号木の概念
によって生成されたリスト構造(表)をエントロピー符
号化部3内のメモリに保存しているが、符号木生成手段
によって符号木を生成しながら符号化していくようにし
ても良い。
【0066】符号化の構成を概念的に説明するものとし
て、先に示したような符号木がある。ここでは、その符
号木をどのようにして生成して行くかについてまず説明
する。実際の符号化では、ここで説明する符号木を表現
したリスト構造(詳細は後述)の配列を用いることとな
る。そのため符号化で利用するテーブルは、余計なオー
バーヘッドなしに効率よく符号木をたどれるようなリス
ト構造が望ましい。このようなリスト構造についても後
述する。
【0067】さて、FV型符号では、さまざまな出現確
率を持つ情報シンボルにより構成される系列を適当に区
切り、それらの系列に固定長符号を割り当てるが、個々
の系列範囲に見た出現確率がなるべく等しくなるように
する必要がある。そのための具体的な符号化木の生成方
法を説明する。以下では、説明を簡単にするため、情報
源をS0、S1、S2、S3を出力する無記憶4元情報
源とする。そしてそれらの出現確率をP0、P1、P
2、P3とする。そして、出現確率の大小関係をP0>
P1>P2>P3とすると共に、シンボルS0にコード
「0」、S1に「1」、S2に「2」、S3に「3」が
割り当てられているとする。
【0068】最初に、ルート20から分岐する4本の枝
を作成し、各葉にシンボルS0、S1、S2、S3を割
り当てる(図5参照)。そして出現確率の最も高い葉を
選び、そこから1本の枝を伸ばし新たな葉を作成する。
この例では出現確率がP0>P1>P2>P3であるの
で、シンボルS0が割り当てられた葉から枝を伸ばすこ
ととなり、新たに生成した葉の出現確率はP0×P0で
与えられ、その親ノード21の出現確率は、P0からP
0×(P1+P2+P3)に変化する。この状態を図6
に示す。
【0069】ここで符号木におけるノードとは、一般に
1つ以上の子ノードあるいは葉を持つものをいい、葉と
は小ノードや葉を1つも持たない符号木の末端をいう。
しかし、符号化テーブル10や符号木の説明では、両者
を明確に定義する必要はないので、両者をノードという
言葉で扱う場合もある。
【0070】続いて、この親ノード21も含めて再度最
も出現確率の高いノードあるいは葉を選び、同様に枝を
伸ばして行く。たとえばP1が最も高い場合は、P1の
出現確率を持つ葉から新たな枝を伸ばす。図7にこの状
態を示す。この新たな親ノード22の出現確率は、P1
からP1×(1−P0)=P1×(P1+P2+P3)
に変化する。図8のような状態で、新たにP0×(P2
+P3)の出現確率を持つ親ノード21に3本目の枝を
作成すると、親ノード21の出現確率はシンボルS3が
出現した場合の確率そのものになるため、この場合は、
親ノード21の出現確率を0にし、4本目の枝も自動的
に生成し、図9の状態とする。
【0071】上述のように最も出現確率の高いノードあ
るいは葉を選び、1本ずつ枝を伸ばしながら新たな葉を
作成して行き、葉や出現確率が0でない親ノードや中間
ノードの数が、所定の出力コードの種類数に達するまで
繰り返す。これによって、コードが割り当てられた葉や
中間ノードの出現確率が、極力等しくなるように、情報
源系列を区切ることができる。
【0072】次に、上述によって形成された符号木を表
現するリスト構造について説明する。このリスト構造
(表)が、エントロピー符号化部3内のメモリに保存さ
れる。なお、この例では、図9に示した符号木を元に3
ビットのコードを割り当てる場合を示す。図9の符号木
は、出現確率が0でないノードおよび葉の数が合計8つ
あり、それらに3ビットのコードを図10に示すように
割り当てる。
【0073】このように割り当てられた符号木および割
り当てコードは、図11に示す表(=リスト構造)によ
って表現される。図11の表において、アドレスはメモ
リ中のアドレスを示す。そして、アドレス0は、ルート
20を、またそれ以外のアドレスも個々のノードあるい
は葉を表している。また、個々のノードは、たとえば親
ノード21,22は自分が持っている子ノードの数とシ
ンボルS0の小ノードへのオフセット(ルート20から
見た距離)を情報として持っている。また、シンボルS
0以外の関連する子ノードは、その次のアドレスに順次
配置されている。たとえば、親ノード21,22,2
3,24は、アドレスの「1」から「4」に順次配置さ
れ、小ノード31〜34はアドレスの「5」から「8」
に順次配置されている。
【0074】メモリ上のアドレス「0」には、ルート2
0が保存される。ルート20から見れば小ノードである
親ノード21へのアドレス上の距離が「1」であるた
め、オフセットは「1」とされ、小ノードを4つ有して
いるため、小ノード数は「4」とされる。アドレス
「1」には、親ノード21がメモリされる。このアドレ
スは、オフセット値「1」とシンボルS0のコード
「0」とが加えられた値を示す。この親ノード21は、
4つの小ノード31〜34を有しているため、小ノード
数は「4」とされる。各小ノード31〜34は、アドレ
ス「5」から始まるため、この「5」からシンボルのS
0のコード「0」を加えた値である「5」をオフセット
値としている。なお、この親ノードに対して割り当てら
れるコードは、本来は無いはずであるが、後述する理由
からこの実施の形態では割り当てコード「0」が与えら
れている。
【0075】アドレス「2」には、親ノード22がメモ
リされる。アドレスの値は、オフセット値「1」とシン
ボルS1のコード「1」が加えられて「2」となってい
る。このノード22は、割り当てコードとして「4」を
有するためその数値がメモリされている。また、このノ
ード22のさらなる子ノードは、アドレス「9」に配置
されるためオフセットとして「9」がメモリされてい
る。アドレス「3」は、シンボルS2のコード「2」と
オフセット値「1」が加えられて「3」となっており、
ノード23を示している。このため、割り当てコード
は、図10に示すように「6」となると共に子ノードが
無いので子ノード数は「0」となる。
【0076】なお、あるノードからその子ノードをたど
る方法は、まず入力シンボルのコードとカレント・ノー
ドを持つ子ノード数を比較する。これにより、カレント
・ノードが入力シンボルに対応する子ノードを持ってい
るかどうかを簡単に判定できる。つまり、子ノード数よ
り入力シンボルのコードが小さければ、対応する子ノー
ドが存在する。具体的に示せば、シンボル「S0,S
1」が入力したとすると、シンボル「S0」の入力によ
って、アドレス「0」からアドレス「1」へ移行してい
く。このとき子ノード数は、「4」で、しかも次の入力
シンボルが「S1」でそのコードが「1」となる。この
場合は、子ノード(=4)>入力シンボルのコード数
(=1)となるため、対応する子ノードが存在すること
を示すこととなる。
【0077】ところで、上述したように、子ノードを持
つノードは、シンボルS0の子ノードへのオフセット値
を持っており、シンボルS0以外の子ノードもシンボル
S0の子ノードの次のアドレスに順次配置されている。
したがって、シンボルS0のオフセット値に入力シンボ
ルのコードを加算することで、簡単に目的の子ノードを
たどることができる。一方、該当する子ノードが存在し
なかった場合は、カレント・ノードの割り当てコードを
符号語として出力し、再びルート20に戻りルート20
から該当する子ノードをたどれば良い。
【0078】具体的に示すと、入力シンボルとして「S
0,S1」が入力してきたときは、子ノード32に到
り、割り当てコードとして「1」、ビットで現すと“0
01”を出力する。入力シンボルとして「S2,S1,
S0,S3」が入力してきたとすると、アドレス「0」
からアドレス「3」へ飛び、シンボル「S2」に対して
割り当てコードとして「6」を出力した後、ルート20
に戻り(アドレス「0」に戻り)、次にアドレス「2」
へ飛び、さらにアドレス「9」へ飛ぶ。そして、シンボ
ル「S1,S0」に対して割り当てコードとして「5」
を出力する。そして、次の入力シンボルが「S3」であ
るため、ルート20に戻り(アドレス「0」に戻り)、
アドレス「4」に飛び、シンボル「S3]に対して割り
当てコード「7」を出力する。
【0079】このように、「S2,S1,S0,S3」
が入力したときは割り当てコードとして「6,5,7」
を順次出力する。それぞれが3ビットの固定長で現され
るので、“110”“101”“111”、すなわち
“110101111”が符号として出力される。
【0080】ところで、先ほどの図11には、割り当て
コード「0」が表の1番目と5番目の2つのエントリー
に設定されている。これは符号木をたどっている最中
に、最後の入力シンボルに達したとき、符号語が迷子に
ならないための工夫となっている。つまり、1番目のエ
ントリーのノード、すなわち親ノード21は、すべての
シンボルに対応した子ノードを持っているため、本来割
り当てコードは不要である。しかし、このノード21に
も子ノードの割り当てコード(子ノードの割り当てコー
ドならどれでも良い)を設定しておけば、仮に、このノ
ードがカレントのときで、符号化すべき入力シンボルが
無くなった場合でも、強制的にカレント・ノードの割り
当てコードを出力することで対処できることとなる。こ
の結果、最後の入力シンボルに対応する割り当てコード
が無いような状態を防止できると共に符号化終了時の処
理の統一化を図ることができる。
【0081】以上では、4つのシンボルS0,S1,S
2,S3でそれぞれの出現確率P0,P1,P2,P3
の場合を例にして、符号木とリスト構造を説明すると共
に符号化テーブル10等の量子化された出力コードを1
5種として説明した。しかし、この実施の形態で示すシ
ンボル、すなわち量子化された出力コードは、先に説明
したように15種、24種、28種のいずれか1つを使
用している。図12に、この実施の形態で使用する量子
化された出力コードが24種の場合と28種の場合の各
シンボルの出現確率を示す。なお、この出現確率は、一
般的な画像を符号化する場合のものとなっている。
【0082】次に、具体的な符号化の手順を説明する。
なお、これから説明する手順では、画像の1ラスタ毎に
符号化を行うものとなっている。
【0083】まず、ソースとなる1ラスタのビットマッ
プデータを画像圧縮装置1に入力させる。このとき、画
素毎の属性情報も入力される。符号化テーブル10、局
部復号テーブル11および図11の表は、何れもグロー
バル領域に配置される。DPCM部すなわちモデル化部
2で使用するテーブル10,11は、構造体によって定
義される。次に、モデル化部2で、8ビットの予測値
(参照値)と8ビットの入力信号とから0〜14、0〜
23または0〜27の量子化された出力コードが出力さ
れる。
【0084】量子化された出力コードは、エントロピー
符号化部3に入力する。ここで、符号木は、図11に示
すようなリスト構造になっており、1つのエントリーが
符号木のノードを表している。ここで、モデル化部2で
形成された量子化された出力コードが、エントロピー符
号化部3におけるシンボルのコードとなっている。そし
て、ルート20からノードをたどっていって、行き止ま
ったノードの割り当てコードが符号化出力となる。その
行き止まりの判定は、該当するノードから分岐する子ノ
ードの数と、量子化出力コードとを大小比較し、量子化
された出力コードがより小さければ子ノードがあり、量
子化された出力コードが大きいあるいは等しいとき行き
止まりと判断する。
【0085】ここで、量子化出力コードと子ノードの数
の単純比較で、なぜ子ノードの有無を判定できるかにつ
いて説明する。これは、量子化出力コードに次のような
制約があるためである。つまり、量子化出力コードを出
現確率の高い順から昇順にコードを割り当てる。一方、
符号木およびリスト構造の作成手順では、最も出現確率
の高いノードから子ノードを派生させる。そうすると、
たとえば3個の子ノードを持つノードを例に挙げれば、
その子ノードは量子化出力コードの0,1,2に対して
派生したノードであることは明らかである。また、もし
子ノードの数が0なら、そのノードは子ノードをひとつ
も持たないノード(葉)であることがわかる。したがっ
て、量子化出力コードと子ノードの数の単純比較で、子
ノードの有無が判定可能となる。
【0086】次に、図11のリスト構造に基づき該当す
る子ノードがあった場合、その子ノードをたどってい
く。これにはオフセットを用い、オフセット+量子化出
力コードが示すアドレスが目的の子ノードの位置とな
る。そして、上述したように行き止まったノードの割り
当てコードを符号化信号として出力する。
【0087】なお、このようにして符号化された信号の
復号は、次のようにして実行される。
【0088】復号に当たっては、図13に示すように、
復号テーブル50が用いられる。たとえば、入力符号が
割り当てコードとして「73」のとき、まず「73」で
この復号テーブル50を引き、対応する復号データが格
納されている番地aを得る。そしてaを起点として1つ
ずつアドレスをインクリメントしながら、ESCが現れ
るまで各番地に格納されているデータを復号出力として
出力する。図13の例では、b、c、dを出力する。な
お、このb、c、dは、画素のRGBからYUVに変換
されたY,U,Vの各値となっている。ESCが現れる
と新たな圧縮コードを入力する。
【0089】なお、上述の実施の形態の画像圧縮装置1
において、1920×1536ピクセルの画像をソフト
ウェアにより処理した場合、圧縮率は約30〜45%と
なった。また、同様の画像を、従来のJPEGで行った
場合、約10秒程の圧縮時間を要するのに対し、上述の
実施の形態のものでは、約3秒となり、大幅な圧縮時間
の短縮を達成している。また、量子化の密度を細かく設
定できるため、SN比も従来のものに比べ3〜6dB良
くなっている。
【0090】以上、本発明を実施の形態例に基づいて具
体的に説明したが、本発明は上記実施の形態例に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変
更可能である。たとえば、画像圧縮装置1中に、符号化
テーブル部4と局部復号テーブル部5とを設けている
が、いずれか一方のみを設け、他方は図14に示す従来
構造としても良い。
【0091】また、エントロピー符号化部3に使用する
符号をVF型符号としたが、モデル化部2に関する本発
明を採用した場合、エントロピー符号化部3をハフマン
等のFV型符号としたり、算術符号としても良い。ま
た、モデル化部2をDPCM符号器としたが、エントロ
ピー符号化部3に関する本発明を採用する場合、モデル
化部2をDCT(離散コサイン変換)等を使用しても良
い。
【0092】また、モデル化部2から出力されるコード
を量子化されたものとしているが、量子化しないように
しても良い。すなわち、ロスレス符号化を行う場合は、
量子化しないコードを出力するようにする。さらに、上
述の実施の形態では、モデル化部から出力される出力コ
ードが、出現確率の高いものが小さいコードとなり、低
いものが大きいコードとなる昇順に付与されているが、
出現確率の低いものが小さいコードとなり、高いものが
大きいコードとなる降順に付与するようにしても良い。
同様に、分割される子ノードのアドレスを出現確率の高
いものを小さいアドレスとし、低いものを大きいアドレ
スとする昇順としているが、逆に降順としても良い。
【0093】また、本発明を実現するためのプログラム
やデータは、パソコン等に対して着脱自在なCD−RO
Mなどのメディアにより提供される形態に限定されな
い。すなわち、予めパソコン等のメモリにプレインスト
ールしてある形態であっても良い。また、本発明を実現
するためのプログラムやデータを、通信回線などを介し
て接続された他の機器から受信してメモリに記録する形
態としても良い。さらには、通信回線などを介して接続
された他の機器側のメモリに上記プログラムやデータを
記録し、このプログラムやデータを通信回線などを介し
て必要時に使用する形態であっても良い。
【0094】
【発明の効果】本発明の画像圧縮装置、画像圧縮方法お
よび符号木生成方法では、符号化速度が向上する。ま
た、本発明の情報記録媒体は、そのプログラムをコンピ
ュータで実行すると、同様に、画像圧縮の際の符号化速
度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の画像圧縮装置のブロック
図である。
【図2】図1の画像圧縮装置の符号化テーブル手段内の
符号化テーブルの例を示す図である。
【図3】図1の画像圧縮装置の局部復号テーブル手段内
の局部復号テーブルの例を示す図である。
【図4】図1の画像圧縮装置のモデル化部で実行される
量子化の具体例を示す図である。
【図5】図1の画像圧縮装置のエントロピー符号化部で
使用されるVF型符号の生成過程を説明するための図
で、符号木の最初の状態を示す図である。
【図6】図1の画像圧縮装置のエントロピー符号化部で
使用されるVF型符号の生成過程を説明するための図
で、符号木の親ノードから1つの子ノードが分割した状
態を示す図である。
【図7】図1の画像圧縮装置のエントロピー符号化部で
使用されるVF型符号の生成過程を説明するための図
で、符号木の2つ目の親ノードから1つの子ノードが分
割した状態を示す図である。
【図8】図1の画像圧縮装置のエントロピー符号化部で
使用されるVF型符号の生成過程を説明するための図
で、符号木の1つ目の親ノードから入力シンボルの種類
数から1つ少ない数の子ノードが分割した状態を示す図
である。
【図9】図1の画像圧縮装置のエントロピー符号化部で
使用されるVF型符号の生成過程を説明するための図
で、符号木の所定のノードから入力シンボルの種類数の
子ノードが分割した状態を示す図である。
【図10】図9の状態の符号木の各ノードに、割り当て
コードをそれぞれ付与した状態を示す図で、符号木の完
成状態を示す図である。
【図11】図10の符号木に基づいて作成されたリスト
構造(表)を示す図である。
【図12】図1の画像圧縮装置のモデル化部から出力さ
れる量子化された出力コードの出現確率の例を示す図で
ある。
【図13】図1の画像圧縮装置で符号化された信号を復
号装置で復号する際の処理方法を説明するための図であ
る。
【図14】従来のDPCM不可逆符号器のブロック図で
ある。
【図15】従来のVF型符号の生成方法を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 画像圧縮装置 2 モデル化部 3 エントロピー符号化部 4 符号化テーブル手段 5 局部復号テーブル手段 6 予測値生成手段 10 符号化テーブル 11 局部復号テーブル 20 ルート 21,22,23,24 親ノード 31,32,33,34,41 子ノード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK32 MA02 MD09 ME02 ME05 ME11 ME13 SS20 SS26 SS28 UA02 UA05 UA39 5C078 BA32 CA02 CA31 DA01 DA02 DA11 DA12 DB07 9A001 BB03 EE04 FF05 HH34 JJ35 KK42

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を入力し隣接した信号間の差分
    を出力コードとして出力する画像信号のモデル化部と、
    このモデル化部からの出力コードを入力しエントロピー
    符号化するエントロピー符号化部とを有する画像圧縮装
    置において、上記モデル化部に、入力信号と予測値とを
    入力し、それらの値から上記出力コードを求めることが
    できる符号化テーブルを有する符号化テーブル手段を設
    けたことを特徴とする画像圧縮装置。
  2. 【請求項2】 画像信号を入力し隣接した信号間の差分
    を出力コードとして出力する画像信号のモデル化部と、
    このモデル化部からの出力コードを入力しエントロピー
    符号化するエントロピー符号化部とを有する画像圧縮装
    置において、上記モデル化部に、予測値と上記出力コー
    ドとを入力し、それらの値から新予測値を求めることが
    できる局部復号テーブルを有する局部復号テーブル手段
    を設けたことを特徴とする画像圧縮装置。
  3. 【請求項3】 画像信号を入力し隣接した信号間の差分
    を出力コードとして出力する画像信号のモデル化部と、
    このモデル化部からの出力コードを入力しエントロピー
    符号化するエントロピー符号化部とを有する画像圧縮装
    置において、上記モデル化部に、入力信号と予測値とを
    入力し、それらの値から上記出力コードを求めることが
    できる符号化テーブルを有する符号化テーブル手段と、
    予測値と上記出力コードとを入力し、それらの値から新
    予測値を求めることができる局部復号テーブルを有する
    局部復号テーブル手段を設けたことを特徴とする画像圧
    縮装置。
  4. 【請求項4】 画像信号を入力し、その画像信号を圧縮
    符号化しやすいように別な信号系列に変換する画像信号
    のモデル化部と、このモデル化部で変換された信号系列
    を可変長から固定長に変換して符号化を行うエントロピ
    ー符号化部とを有する画像圧縮装置において、固定長で
    かつ所定数の割り当てコードを付与するための符号木の
    生成の際、出現確率の最も高いノードを分割するとき、
    すでに該当ノードから派生している子ノードに対応した
    シンボルを除いたシンボルの内で、出現確率の最も高い
    シンボルのみを新たな子ノードとして分割するようにし
    た符号木生成手段を設けたことを特徴とする画像圧縮装
    置。
  5. 【請求項5】 所定のノードから分割される子ノード
    が、シンボル数をnとしたとき(n−1)の数だけ発生
    した場合、自動的にn番目の子ノードを生成するように
    したことを特徴とする請求項4記載の画像圧縮装置。
  6. 【請求項6】 画像信号を入力し、その画像信号を圧縮
    符号化しやすいように別な信号系列に変換する画像信号
    のモデル化部と、このモデル化部で変換された信号系列
    を可変長から固定長に変換して符号化を行うエントロピ
    ー符号化部とを有する画像圧縮装置において、上記エン
    トロピー符号化部は、固定長でかつ所定数の割り当てコ
    ードを付与するための符号木から生成されるリスト構造
    を保存するメモリを有し、このリスト構造は、入力され
    るシンボルに、出現確率が既知でかつその出現確率の順
    に昇順または降順に上記モデル化部から出力される出力
    コードが与えられ、かつ当該出力コードが上記エントロ
    ピー符号化部に入力した際に、上記割り当てコードを出
    力するように対応づけられていることを特徴とする画像
    圧縮装置。
  7. 【請求項7】 前記リスト構造は、前期符号木の所定の
    親ノードから分割される少なくとも1つの子ノード情報
    が記載されたメモリ上の位置を示すアドレスと、上記割
    り当てられた出力コードを示す割り当てコードと、前記
    符号木の所定の親ノードから分割される子ノードの数を
    示す子ノード数とから形成されていることを特徴とする
    請求項6記載の画像圧縮装置。
  8. 【請求項8】 前記リスト構造は、前記分割される子ノ
    ードのアドレスを出現確率の高い昇順または降順に隣接
    して配置すると共に、すべての確率が子ノードに振り分
    けられた親ノードに対しても、前記親ノードから派生す
    る任意のノードに割り当てられたコードを付与したこと
    を特徴とする請求項7記載の画像圧縮装置。
  9. 【請求項9】 前記出力コードを量子化された出力コー
    ドとすることを特徴とする請求項1から8のいずれか1
    項記載の画像圧縮装置。
  10. 【請求項10】 画像信号を入力し隣接した信号間の差
    分を出力コードとして出力する画像信号のモデル化工程
    と、このモデル化工程からの出力コードを入力しエント
    ロピー符号化するエントロピー符号化工程とを有する画
    像圧縮方法において、上記モデル化工程に、入力信号と
    予測値とを入力し、それらの値から上記出力コードを求
    めることができる符号化テーブルによって符号化する工
    程を設けたことを特徴とする画像圧縮方法。
  11. 【請求項11】 画像信号を入力し隣接した信号間の差
    分を出力コードとして出力する画像信号のモデル化工程
    と、このモデル化工程からの出力コードを入力しエント
    ロピー符号化するエントロピー符号化工程とを有する画
    像圧縮方法において、上記モデル化工程に、予測値と上
    記出力コードとを入力し、それらの値から、新予測値を
    求めることができる局部復号テーブルによって局部復号
    する工程を設けたことを特徴とする画像圧縮方法。
  12. 【請求項12】 画像信号を入力し隣接した信号間の差
    分を出力コードとして出力する画像信号のモデル化工程
    と、このモデル化工程からの出力コードを入力しエント
    ロピー符号化するエントロピー符号化工程とを有する画
    像圧縮方法において、上記モデル化工程に、入力信号と
    予測値とを入力し、それらの値から上記出力コードを求
    めることができる符号化テーブルによって符号化する工
    程と、予測値と上記出力コードとを入力し、それらの値
    から新予測値を求めることができる局部復号テーブルに
    よって局部復号する工程を設けたことを特徴とする画像
    圧縮方法。
  13. 【請求項13】 画像信号を入力し、その画像信号を圧
    縮符号化しやすいように別な信号系列に変換する画像信
    号のモデル化工程と、このモデル化工程で変換された信
    号系列を可変長から固定長に変換して符号化を行うエン
    トロピー符号化工程とを有する画像圧縮方法において、
    固定長でかつ所定数の割り当てコードを付与するための
    符号木の生成の際、出現確率の最も高いノードを分割す
    るとき、すでに該当ノードから派生している子ノードに
    対応したシンボルを除いたシンボルの内で、出現確率の
    最も高いシンボルのみを新たな子ノードとして分割する
    ようにした符号木生成工程を設けたことを特徴とする画
    像圧縮方法。
  14. 【請求項14】 画像信号を入力し、その画像信号を圧
    縮符号化しやすいように別な信号系列に変換する画像信
    号のモデル化工程と、このモデル化工程で変換された信
    号系列を可変長から固定長に変換して符号化を行うエン
    トロピー符号化工程とを有する画像圧縮方法において、
    上記エントロピー符号化部は、固定長でかつ所定数の割
    り当てコードを付与するための符号木から生成されるリ
    スト構造によって割り当てコードを出力する出力工程を
    有し、このリスト構造は、入力されるシンボルに、出現
    確率が既知でかつその出現確率の順に昇順または降順に
    上記モデル化工程から出力される出力コードが与えら
    れ、当該出力コードが上記エントロピー符号化工程で処
    理される際に、上記割り当てコードを出力するように対
    応づけられていることを特徴とする画像圧縮方法。
  15. 【請求項15】 固定長でかつ所定数の割り当て出力コ
    ードを付与するための符号木生成方法において、出現確
    率の最も高いノードを分割するとき、すでに該当ノード
    から派生している子ノードに対応したシンボルを除いた
    シンボルの内で、出現確率の最も高いシンボルのみを新
    たな子ノードとして分割するようにしたことを特徴とす
    る符号木生成方法。
  16. 【請求項16】 所定のノードから分割される子ノード
    が、シンボル数をnとしたとき(n−1)の数だけ発生
    した場合、自動的にn番目の子ノードを生成するように
    したことを特徴とする請求項15記載の符号木生成方
    法。
  17. 【請求項17】 画像信号を入力し隣接した信号間の差
    分を出力コードとして出力する画像信号のモデル化ステ
    ップ中に、入力信号と予測値とを入力し、それらの値か
    ら上記出力コードを求めることができる符号化テーブル
    によって符号化するステップを設け、当該ステップを含
    むプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ
    読み取り可能な情報記録媒体。
  18. 【請求項18】 画像信号を入力し隣接した信号間の差
    分を出力コードとして出力する画像信号のモデル化ステ
    ップ中に、予測値と上記出力コードとを入力し、それら
    の値から新予測値を求めることができる局部復号テーブ
    ルによって局部復号するステップを設け、当該ステップ
    を含むプログラムを記録したことを特徴とするコンピュ
    ータ読み取り可能な情報記録媒体。
  19. 【請求項19】 画像信号を入力し隣接した信号間の差
    分を出力コードとして出力する画像信号のモデル化ステ
    ップ中に、入力信号と予測値とを入力し、それらの値か
    ら上記出力コードを求めることができる符号化テーブル
    によって符号化するステップと、予測値と上記出力コー
    ドとを入力し、それらの値から新予測値を求めることが
    できる局部復号テーブルによって局部復号するステップ
    を設け、当該各ステップを含むプログラムを記録したこ
    とを特徴とするコンピュータ読み取り可能な情報記録媒
    体。
  20. 【請求項20】 画像信号を圧縮符号化しやすいように
    別な信号系列に変換する画像信号のモデル化ステップで
    変換された信号系列を、可変長から固定長に変換して符
    号化を行うエントロピー符号化ステップ中に、固定長で
    かつ所定数の割り当てコードを付与するための符号木の
    生成の際、出現確率の最も高いノードを分割するとき、
    すでに該当ノードから派生している子ノードに対応した
    シンボルを除いたシンボルの内で、出現確率の最も高い
    シンボルのみを新たな子ノードとして分割するようにし
    た符号木生成ステップを設け、当該ステップを含むプロ
    グラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取
    り可能な情報記録媒体。
  21. 【請求項21】 画像信号を圧縮符号化しやすいように
    別な信号系列に変換する画像信号のモデル化ステップで
    変換された信号系列を、可変長から固定長に変換して符
    号化を行うエントロピー符号化ステップ中に、固定長で
    かつ所定数の割り当てコードを付与するための符号木か
    ら生成されるリスト構造によって割り当てコードを出力
    する出力ステップを設け、このリスト構造は、入力され
    るシンボルに、出現確率が既知でかつその出現確率の順
    に昇順または降順に上記モデル化工程から出力される出
    力コードが与えられ、かつ当該出力コードが上記エント
    ロピー符号化ステップで処理される際に、上記割り当て
    コードを出力するように対応づけられており、この対応
    づけに基づいて上記出力ステップを実行できるようにし
    たステップを含むプログラムを記録したことを特徴とす
    るコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
  22. 【請求項22】 固定長でかつ所定数の割り当て出力コ
    ードを付与するための符号木生成ステップ中、出現確率
    の最も高いノードを分割するとき出現確率の最も高いシ
    ンボルのみを新たなノードとして分割するようにしたス
    テップを設け、当該ステップを含むプログラムを記録し
    たことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な情報記
    録媒体。
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