JP2000224209A - 無瞬断リングネットワーク,無瞬断伝送システム及び無瞬断リングネットワーク用ノード装置並びにリングネットワークにおける障害発生時無瞬断伝送方法 - Google Patents

無瞬断リングネットワーク,無瞬断伝送システム及び無瞬断リングネットワーク用ノード装置並びにリングネットワークにおける障害発生時無瞬断伝送方法

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JP2000224209A
JP2000224209A JP10329899A JP32989998A JP2000224209A JP 2000224209 A JP2000224209 A JP 2000224209A JP 10329899 A JP10329899 A JP 10329899A JP 32989998 A JP32989998 A JP 32989998A JP 2000224209 A JP2000224209 A JP 2000224209A
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良浩 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無瞬断リングネットワークにおいて、現用伝
送路に障害が発生したときに予備用伝送路への切り替え
を信号の瞬断を発生させずに行なえるようにする。 【解決手段】 一方のノード装置10−Aが、通常運用
時に現用伝送路へ送信中の送信信号を記憶する第1メモ
リ部と、該現用伝送路の障害発生時に、障害発生前の送
信信号を該第1メモリ部から読み出して予備用伝送路を
通じて障害発生前の送信方向とは逆方向へ送出させる第
1読み出し制御部とをそなえるとともに、他方のノード
装置10−Cが、該通常運用時に該現用伝送路から受信
される受信信号を記憶する第2メモリ部と、該障害発生
時に該一方のノード装置により該予備用伝送路を通じて
受信される受信信号を記憶する第3メモリ部と、該第2
メモリ部と該第3メモリ部とに記憶された受信信号の時
間的位相を合わせて該障害発生前の受信信号を外部へ出
力する第1位相調整部とをそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図35〜図37) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)第1実施形態の説明(図1〜図14) (2)第2実施形態の説明(図15〜図18) (3)第3実施形態の説明(図19〜図21) (3−1)第3実施形態の第1変形例の説明(図22〜
図24) (3−2)第3実施形態の第2変形例の説明(図25) (3−3)第3実施形態の第3変形例の説明(図26及
び図27) (3−4)第3実施形態の第4変形例の説明(図28及
び図29) (3−5)第3実施形態の第5変形例の説明(図30) (4)第4実施形態の説明(図1,図8) (5)第5実施形態の説明(図31〜図33) (6)第6実施形態の説明〔図34(a)及び(b)〕 (7)その他 発明の効果
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のノード装置
間が現用(Work;W系) 伝送路と予備用(Protection;P
系) 伝送路とでリング状に接続されたリングネットワー
クにおいて、障害発生時等に伝送路の切り替えを行なっ
ても、信号を無瞬断で伝送することのできる、無瞬断リ
ングネットワーク,無瞬断伝送システム及び無瞬断リン
グネットワーク用ノード装置並びにリングネットワーク
における障害発生時無瞬断伝送方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、リングネットワークは、複数の
ノード装置間が高速の伝送路(現用と予備)により接続
されて構成される。このリングネットワークの各ノード
装置は、その下位階層にある他のネットワークから送ら
れる信号を低速伝送路を介して受信し、他のノード装置
へ向けて、高速の伝送路(現用)に出力する。
【0003】なお、リングネットワーク内の高速伝送路
をSDH(Synchronous Digital Hierarchy) フレームが
伝送され、この(高次群)SDHフレームのペイロード
に各ノード装置の下位階層からの各信号が搭載される場
合を例として考える。このリングネットワークの代表例
としては、或るノード装置から送信された信号が伝送す
る伝送路に障害があると、送信先のノード装置へ障害が
無かったように伝送路を無手段で切り替えることのでき
るUPSR(Uni-directional Protection Switched Rin
g)と呼ばれるものが案出されている。
【0004】図35は、このUPSRタイプのリングネ
ットワーク1−x1を示す図であり、この図35に示す
リングネットワーク1−x1は、ノード装置10A−x
〜10D−xをそなえて構成され、信号(パス1)の送
信側のノード装置10A−xでは、現用伝送路へ信号を
送出する(図35中矢印x1)とともに、予備用伝送路
へも予め信号を送出し(図35中矢印x2)、受信側の
ノード装置10C−xでは、現用伝送路と予備用伝送路
とからそれぞれ受信した信号を保持するメモリ(W系メ
モリ20−x,P系メモリ30−x)に保持する。
【0005】そして、通常運用時には、各メモリ(W
系,P系)20−x,30−xから読み出された信号
は、パス選択部40−xにて、品質の良い方が選択され
て出力されれる。また、現用伝送路の障害発生時には、
自動的に、予備用伝送路からの信号(P系メモリ30−
xから出力された信号)が選択される。このように、U
PSRでは、同じ信号を現用伝送路と予備用伝送路とに
送出しているので、現用伝送路に障害が発生した場合
は、パス選択部40−xにより無瞬断(瞬断を伴わず
に)で出力信号を切り替えることができるが、信号を現
用と予備用の伝送路のいずれかに送出するに比べて、ネ
ットワーク内の回線(伝送路)容量を1.5倍以上(最
低3ノード)用いるようになっている。
【0006】一方、上記UPSRと比較して、伝送路を
有効に利用する他の技術〔BLSR(BI-directional Li
ne Switched Ring) 〕も案出されている。図36は、こ
のBLSRタイプのリングネットワークを示す模式図で
あり、この図36に示すリングネットワーク(以下、単
に「リング」ということもある)1−x2は、それぞれ
他のネットワークに接続された4つのノード装置10A
−x2〜10D−x2が伝送路を介してリング状に接続
されて構成されている。
【0007】このリングネットワーク1−x2は、リン
グ1−x2内の回線(伝送路)容量の半分を現用伝送路
及び残りの半分を予備用伝送路に用いて、各ノード装置
(送信側のノード装置)10A−x2〜10D−x2が
East方向及びWest方向にSDHフレームを送出
する形態で通信を行なうようになっている。また、ノー
ド装置10A−x2〜10D−x2は、幹線系の(ノー
ド装置間の)伝送路から受信した信号(SDHフレーム
に搭載されている各信号)のうち他のネットワークへ出
力する信号を検出すると、分岐して他のネットワークへ
出力する(ドロップ)一方、他のネットワークから信号
を受信すると幹線系の伝送路へSDHフレームにその信
号を搭載(アッド)するようになっている。
【0008】ところで、ノード装置10B−x2とノー
ド装置10C−x2との間の現用伝送路で、セクション
障害が発生すると、リングネットワーク1−x2は、図
37に示すように、障害が発生した後に、ノード装置1
0B−x2にて、現用伝送路へ送る信号をノード装置1
0A−x2側の予備用伝送路へ折り返して送出する。こ
の折り返して予備用伝送路へ送出された信号は、ノード
装置10A−x2,10D−x2を介して、ノード装置
10C−x2へ送られる。
【0009】なお、セクション障害時における、信号を
予備用伝送路へ折り返す処理は、SDHフレームのSO
H(Section Overhead)に搭載される“K1”,“K2”
バイトにより、制御される。なお、ノード装置10C−
x2は、現用伝送路の障害を検出した場合、“K1”,
“K2”バイトで、折り返し指示をノード装置10B−
x2にロングパスを通じて(ノード装置10D−x2,
10A−x2を経由して)指示する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、リングネ
ットワーク1−x2では、ノード装置10B−x2は、
“K1”,“K2”バイトを受信した後に、信号をノー
ド装置10A−x2に向けて出力する。例えば、ノード
装置10B−x2にて、低速伝送路から送られてくる信
号(パス3)は、通用運用時に、現用伝送路をノード装
置10C−x2へ向けて送出されるが、セクション障害
が発生した場合、障害が発生した後に低速伝送路から送
られてくる信号(パス3)を予備用伝送路をノード装置
10A−x2へ向けて出力するようになっている。そし
て、ノード装置10C−x2にて、信号(パス1)は、
低速伝送路へ出力される。
【0011】このように、BLSRでは、障害が発生し
てからセクション信号を、障害発生前の信号の伝送方向
とは逆方向に信号を予備用伝送路へ送出するので、受信
側のノード装置10C−x2で受信される信号状態が一
部断となり得るため、無瞬断で伝送路を切り替えること
が困難となっている。本発明は、このような課題に鑑み
創案されたもので、上記のBLSRのようなリングネッ
トワークにおける現用伝送路に障害が発生した場合の現
用伝送路から予備用伝送路への切り替えを信号の瞬断を
発生させずに行なえるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の無瞬断リングネットワークは、少なくとも2
つのノード装置をそなえ、該ノード装置が現用伝送路と
予備用伝送路とを介してリング状に接続され、通常運用
時には該現用伝送路を用いて信号の伝送を行ない、該現
用伝送路の障害発生時には該予備用伝送路を用いて障害
発生前の信号の伝送方向とは逆方向に信号を伝送しうる
ものであって、該障害発生時に一方のノード装置から他
方のノード装置へ信号を無瞬断状態で受信させるため
に、一方のノード装置に、通常運用時に該現用伝送路へ
送信中の送信信号を記憶する第1メモリ部と、該現用伝
送路の障害発生時に、障害発生前の送信信号を該第1メ
モリ部から読み出して当該送信信号を該予備用伝送路を
通じて障害発生前の送信方向とは逆方向へ送出させる第
1読み出し制御部とをそなえるとともに、他方のノード
装置に、該通常運用時に該現用伝送路から受信される受
信信号を記憶する第2メモリ部と、該障害発生時に該一
方のノード装置の該第1読み出し制御部により該予備用
伝送路を通じて受信される受信信号を記憶する第3メモ
リ部と、該第2メモリ部に記憶された障害発生後の受信
信号と該第3メモリ部に記憶された障害発生前の受信信
号との時間的位相を合わせて該受信信号を外部へ出力す
る第1位相調整部とをそなえている。
【0013】または、該一方のノード装置を、外部から
の信号を該リングネットワークに挿入するアッド用ノー
ド装置として構成するとともに、該アッド用ノード装置
の該第1読み出し制御部を該障害発生時に、該送信信号
を障害発生前の信号の送信方向とは異なる方向へ送出さ
せるように構成することもできる(請求項2)。また
は、該一方のノード装置を、信号の中継を行なう中継用
ノード装置として構成するとともに、該中継用ノード装
置の該第1読み出し制御部を、該障害発生時に、該送信
信号を折り返して送出させるように構成することもでき
る(請求項3)。
【0014】または、該一方のノード装置に、該第1メ
モリ部及び該第1読み出し制御部を、それぞれ、該リン
グネットワークで扱う複数のパス毎にそなえ、該障害発
生時の該送信信号の送出を該パス単位で行なえるように
構成するとともに、該他方のノード装置に、該第2メモ
リ部,該第3メモリ部及び該第1位相調整部を、それぞ
れ、該複数のパス毎にそなえ、該受信信号の時間的位相
調整を該パス単位で行なえるように構成するのが望まし
い(請求項4)。
【0015】または、該一方のノード装置に、該第1メ
モリ部及び該第1読み出し制御部を、それぞれ、該リン
グネットワークで扱う複数のパスのうちの一部のパス単
位でそなえ、該障害発生時の該送信信号の送出を該一部
のパス単位で行なえるように構成するとともに、該他方
のノード装置に、該第2メモリ部,該第3メモリ部及び
該第1位相調整部を、それぞれ、該一部のパス単位でそ
なえ、該受信信号の時間的位相調整を該一部のパス単位
で行なえるように構成するのが望ましい(請求項5)。
【0016】一方、上記の課題を解決するために請求項
6記載の無瞬断リングネットワークは、少なくとも2つ
のノード装置をそなえ、該ノード装置が現用伝送路と予
備用伝送路とを介してリング状に接続され、通常運用時
には該現用伝送路を用いて信号の伝送を行ない、該現用
伝送路の障害発生時には該予備用伝送路を用いて障害発
生前の信号の伝送方向とは同一の方向に信号を伝送しう
るものであって、該障害発生時に一方のノード装置から
他方のノード装置へ信号を無瞬断状態で受信させるため
に、一方のノード装置に、通常運用時に該現用伝送路へ
送信中の送信信号を記憶する第4メモリ部と、該現用伝
送路の障害発生時に、障害発生前の送信信号を該第4メ
モリ部から読み出して当該送信信号を該予備用伝送路を
通じて障害発生前の送信方向と同一方向へ送出させる第
2読み出し制御部とをそなえるとともに、該他方のノー
ド装置に、該通常運用時に該現用伝送路から受信される
受信信号を記憶する第5メモリ部と、該障害発生時に該
一方のノード装置の該第2読み出し制御部により該予備
用伝送路を通じて受信される受信信号を記憶する第6メ
モリ部と、該第5メモリ部に記憶された障害発生後の受
信信号と該第6メモリ部に記憶された障害発生前の受信
信号との時間的位相を合わせて該受信信号を外部へ出力
する第2位相調整部とをそなえている。
【0017】さらに、該一方のノード装置に、該第4メ
モリ部及び該第2読み出し制御部を、それぞれ、該リン
グネットワークで扱う複数のパス毎にそなえ、該障害発
生時の該送信信号の送出を該パス単位で行なえるように
構成するとともに、該他方のノード装置に、該第5メモ
リ部,該第6メモリ部及び該第2位相調整部を、それぞ
れ、該パス毎にそなえ、該受信信号の時間的位相調整を
該パス単位で行なえるように構成することもできる(請
求項7)。
【0018】または、該一方のノード装置に、該第4メ
モリ部及び該第2読み出し制御部を、それぞれ、該リン
グネットワークで扱う複数のパスのうちの一部のパス単
位でそなえ、該障害発生時の該送信信号の送出を該一部
のパス単位で行なえるように構成するとともに、該他方
のノード装置に、該第5メモリ部,該第6メモリ部及び
該第2位相調整部を、それぞれ、該一部のパス単位でそ
なえ、該受信信号の時間的位相調整を該一部のパス単位
で行なえるように構成するのが望ましい(請求項8)。
【0019】また、該一方のノード装置の上位側で該リ
ングネットワークに信号を挿入するアッド用ノード装置
をそなえるとともに、該アッド用ノード装置を、該現用
伝送路の障害発生後に該予備用伝送路にさらに障害が発
生すると、該予備用伝送路の障害発生前の信号の挿入方
向とは異なる方向の予備用伝送路を通じて信号を送出す
るように構成することもできる(請求項9)。
【0020】さらに、該アッド用ノード装置に、該通常
運用時に該現用伝送路へ送信中の送信信号を記憶する第
7メモリ部と、該現用伝送路の障害発生後に該予備用伝
送路にさらに障害が発生すると、当該障害発生前の送信
信号を該第7メモリ部から読み出して当該送信信号を該
予備用伝送路の障害発生前の信号の挿入方向とは異なる
方向の予備用伝送路を通じて送出させる第3読み出し制
御部とをそなえるとともに、該他方のノード装置に、該
現用伝送路の障害発生後に該予備用伝送路から受信され
る受信信号を記憶する第8メモリ部と、該予備用伝送路
の障害発生時に該アッド用ノード装置の該第3読み出し
制御部により該予備用伝送路の障害発生前の信号の挿入
方向とは異なる方向の該予備用伝送路を通じて受信され
る受信信号を記憶する第9メモリ部と、該第8メモリ部
に記憶された該予備用伝送路の障害発生後の受信信号と
該第9メモリ部に記憶された該予備用伝送路の障害発生
前の受信信号との時間的位相を合わせて該受信信号を外
部へ出力する第3位相調整部とをそなえて構成すること
もできる(請求項10)。
【0021】または、該一方のノード装置を、該現用伝
送路の障害発生後に該予備用伝送路にさらに障害が発生
すると、該予備用伝送路の障害発生前の信号の送信方向
とは逆方向の予備用伝送路を通じて信号を折り返して送
出するように構成することもできる(請求項11)。さ
らに、該一方のノード装置に、該現用伝送路の障害発生
後に受信される受信信号を記憶する第10メモリ部と、
該現用伝送路の障害発生後に該予備用伝送路にさらに障
害が発生すると、当該障害発生前の送信信号を該第10
メモリ部から読み出して当該送信信号を該予備用伝送路
の障害発生前の信号の送信方向とは逆方向の予備用伝送
路を通じて折り返し送出させる第4読み出し制御部とを
そなえるとともに、該他方のノード装置に、該現用伝送
路の障害発生後に受信される受信信号を記憶する第11
メモリ部と、該予備用伝送路の障害発生時に該一方のノ
ード装置の該第4読み出し制御部により該予備用伝送路
の障害発生前の信号の送信方向とは逆方向の該予備用伝
送路を通じて受信される受信信号を記憶する第12メモ
リ部と、該第11メモリ部に記憶された該予備用伝送路
の障害発生後の受信信号と該第12メモリ部に記憶され
た該予備用伝送路の障害発生前の受信信号との時間的位
相を合わせて該受信信号を外部へ出力する第4位相調整
部とをそなえて構成することもできる(請求項12)。
【0022】一方、上記の課題を解決するために請求項
13記載の無瞬断伝送システムは、少なくとも2つのノ
ード装置をそなえ、該ノード装置が現用伝送路と予備用
伝送路とを介して対向して接続され、通常運用時には該
現用伝送路を用いて信号の伝送が行なわれ、該現用伝送
路の障害発生時には該予備用伝送路を用いて信号の伝送
が行なわれるものであって、一方のノード装置から他方
のノード装置へ信号を無瞬断状態で受信させるために、
一方のノード装置に、該通常運用時に該現用伝送路へ送
信中の送信信号を記憶する第13メモリ部と、該現用伝
送路の障害発生時に、障害発生前の送信信号を該第13
メモリ部から読み出して当該送信信号を該予備用伝送路
を通じて送出させる第5読み出し制御部とをそなえると
ともに、他方のノード装置に、該通常運用時に該現用伝
送路から受信される受信信号を記憶する第14メモリ部
と、該障害発生時に該一方のノード装置の該第5読み出
し制御部により該予備用伝送路を通じて受信される受信
信号を記憶する第15メモリ部と、該第14メモリ部に
記憶された障害発生後の受信信号と該第15メモリ部に
記憶された障害発生前の受信信号との時間的位相を合わ
せて該受信信号を外部へ出力する第5位相調整部とをそ
なえている。
【0023】並びに、上記の課題を解決するための請求
項14記載の本発明の無瞬断リングネットワーク用ノー
ド装置は、現用伝送路と予備用伝送路とを介して他のノ
ード装置とリング状に接続されて、通常運用時には該現
用伝送路を用いて信号の伝送を行ない、該現用伝送路の
障害発生時には該予備用伝送路を用いて障害発生前の信
号の伝送方向とは逆方向に信号を伝送しうるものであっ
て、該障害発生時に、該他のノード装置で信号を無瞬断
状態で受信させるために、該通常運用時の送信信号を記
憶する第1メモリ部と、現用伝送路の障害発生時に、障
害発生前の送信信号を該第1記憶部から読み出して該送
信信号を該予備用伝送路を通じて障害発生前の送信方向
とは逆方向へ送出させる第1読み出し制御部とをそなえ
ている。
【0024】さらに、自己が外部からの信号を該リング
ネットワークに挿入するアッド装置として構成されてい
る場合に、該第1読み出し制御部を、該障害発生時に、
該送信信号を障害発生前の信号の挿入方向とは異なる方
向へ送出させるように構成することもできる(請求項1
5)。または、自己が信号の中継を行なう中継装置とし
て構成されている場合に、該読み出し制御部を、該障害
発生時に、該送信信号を折り返して送出させるように構
成することもできる(請求項16)。
【0025】または、該第1メモリ部及び該第1読み出
し制御部を、それぞれ、該リングネットワークで扱う複
数のパス毎に設け、該障害発生時の該送信信号の送出を
該パス単位で行なえるように構成することもできる(請
求項17)。または、該第1メモリ部及び該第1読み出
し制御部を、それぞれ、該リングネットワークで扱う複
数のパスのうちの一部のパス単位で設け、該障害発生時
の該送信信号の送出を該一部のパス単位で行なえるよう
に構成するのが望ましい(請求項18)。
【0026】さらに、該送信信号の送出を該パス単位で
行なう際に、予め定められた優先順位の内で該優先順位
の低いパスを選択する第1パス選択部をそなえるのが望
ましい(請求項19)。一方、上記の課題を解決するた
めに請求項20記載の無瞬断リングネットワーク用ノー
ド装置は、現用伝送路と予備用伝送路とを介して他のノ
ード装置とリング状に接続されて、通常運用時には、該
現用伝送路を用いて信号の伝送を行ない、該現用伝送路
の障害発生時には該予備用伝送路を用いて障害発生前の
信号の伝送方向と同一の方向に信号を伝送しうるもので
あって、該障害発生時に、該他のノード装置で信号を無
瞬断状態で受信させるために、通常運用時に現用伝送路
へ送信中の送信信号を記憶する第4メモリ部と、該現用
伝送路の障害発生時に、障害発生前の送信信号を該第4
メモリ部から読み出して当該送信信号を該予備用伝送路
を通じて障害発生前の送信方向と同一方向へ送出させる
第2読み出し制御部とをそなえている。
【0027】さらに、該第4メモリ部及び該第2読み出
し制御部を、それぞれ、該無瞬断リングネットワークで
扱う複数のパス毎に設け、該障害発生時の該送信信号の
送出を該パス単位で行なえるように構成することもでき
る(請求項21)。または、該第4メモリ部及び該第2
読み出し制御部を、それぞれ、該無瞬断リングネットワ
ークで扱う複数のパスのうちの一部のパス単位で設け、
該障害発生時の該送信信号の送出を該一部のパス単位で
行なえるように構成するのが望ましい(請求項22)。
【0028】さらに、該送信信号の送出を該パス単位で
行なう際に、予め定められた優先順位の内で該優先順位
の低いパスを選択する第2パス選択部をそなえるのが望
ましい(請求項23)。または、該現用伝送路の障害発
生後に該予備用伝送路にさらに障害が発生すると、該予
備用伝送路の障害発生前の信号の送信方向とは逆方向の
予備用伝送路を通じて該送信信号を送出する予備用伝送
路障害発生時送出制御部をそなえてもよい(請求項2
4)。
【0029】さらに、該予備用伝送路障害発生時送出制
御部に、該現用伝送路の障害発生後に受信される受信信
号を記憶する第10メモリ部と、該現用伝送路の障害発
生後に該予備用伝送路にさらに障害が発生すると、当該
障害発生前の送信信号を該第10メモリ部から読み出し
て当該送信信号を該予備用伝送路の障害発生前の信号の
送信方向とは逆方向の予備用伝送路を通じて送出させる
第4読み出し制御部とをそなえることもできる(請求項
25)。
【0030】他方、上記の課題を解決するために、請求
項26記載の無瞬断リングネットワーク用ノード装置
は、現用伝送路と予備用伝送路とを介して他のノード装
置とリング状に接続されて、通常運用時には現用伝送路
を用いて信号の伝送を行ない、該現用伝送路の障害発生
時には該予備用伝送路を用いて障害発生前の信号の伝送
方向とは逆方向に信号を伝送しうるものであって、該障
害発生時に、該他のノード装置から信号を無瞬断状態で
受信するために、該通常運用時に該現用伝送路から受信
される受信信号を記憶する第2メモリ部と、該障害発生
時に他のノード装置から該予備用伝送路を通じて受信さ
れる障害発生前の受信信号を記憶する第3メモリ部と、
該第2メモリ部に記憶された障害発生後の受信信号と該
第3メモリ部に記憶された障害発生前の受信信号との時
間的位相を合わせて該受信信号を外部へ出力する第1位
相調整部とをそなえている。
【0031】さらに、該第2メモリ部,該第3メモリ部
及び該第1位相調整部を、それぞれ、該無瞬断リングネ
ットワークで扱う複数のパス毎に設け、該受信信号の時
間的位相調整を該パス単位で行なえるように構成するこ
ともできる(請求項27)。または、該第2メモリ部,
該第3メモリ部及び該第1位相調整部を、それぞれ、該
無瞬断リングネットワークで扱う複数のパスのうちの一
部のパス単位で設け、該受信信号の時間的位相調整を該
一部のパス単位で行なえるように構成するのが望ましい
(請求項28)。
【0032】または、該現用伝送路の障害発生後に受信
される受信信号を記憶する第11メモリ部と、該予備用
伝送路の障害発生時に該他のノード装置から該予備用伝
送路の障害発生前の信号の送信方向とは逆方向の該予備
用伝送路を通じて受信される障害発生前の受信信号を記
憶する第12メモリ部と、該第11メモリ部に記憶され
た該予備用伝送路の障害発生後の受信信号と該第12メ
モリ部に記憶された該予備用伝送路の障害発生前の受信
信号との時間的位相を合わせて該受信信号を外部へ出力
する第4位相調整部とをそなえていてもよい(請求項2
9)。
【0033】並びに、上記の課題を解決するために、請
求項30記載の本発明のリングネットワークにおける障
害発生時無瞬断伝送方法は、少なくとも2つのノード装
置をそなえ、該ノード装置が現用伝送路と予備用伝送路
とを介してリング状に接続されて、通常運用時には該現
用伝送路を用いて信号の伝送を行ない、該現用伝送路の
障害発生時には該予備用伝送路を用いて障害発生前の信
号の伝送方向とは逆方向に信号を伝送しうるリングネッ
トワークにおいて、該障害発生時に、該他のノード装置
で、信号を無瞬断状態で受信させるために、現用伝送路
の障害発生時に、該障害の発生方向へ信号を送信してい
た一方のノード装置が、障害発生前の送信信号を上記の
送信方向とは逆方向に予備用伝送路を通じて再送信し、
他方のノード装置が、障害発生後に該現用伝送路を通じ
て受信される受信信号と、該一方のノード装置から該予
備用伝送路を通じて再送信されて伝送されてくる障害発
生前の受信信号との時間的位相が合うように調整して外
部へ出力する。
【0034】さらに、該一方のノード装置が、該再送信
を該リングネットワークで扱う複数のパス毎に行なう一
方、該他方のノード装置が、該時間的位相の調整を該パ
ス単位で行なうように構成することもできる(請求項3
1)。または、該一方のノード装置が、該再送信を該リ
ングネットワークで扱う複数のパスのうちの一部のパス
単位で行なう一方、該他方のノード装置が、該時間的位
相の調整を該一部のパス単位で行なえるように構成する
のが望ましい(請求項32)。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (1)第1実施形態の説明 図1は、本発明の第1実施形態に係るリングネットワー
ク1を示す図であり、この図1に示すように、本実施形
態の(無瞬断)リングネットワーク(BLSR)1は、
通常運用時、低速伝送路から受信したパス信号を高速伝
送路中に送信し、高速伝送路(各ノード装置間の光ファ
イバ)を伝送するパス信号を所望の低速伝送路へ出力す
るものであるが、障害発生時には、パス毎に伝送路を切
り替えることができるようになっている。
【0036】ここで、本リングネットワーク1における
伝送路の切替は、パス毎に行ない、アッド局が、障害発
生以前のパス信号を障害発生以前の信号を送信した方向
とは逆の方向に送信し(ブリッジ処理)、受信局側のノ
ード装置(ドロップ局)では、障害発生後に、アッド局
から再度送出された障害が発生した現用(Work;W系)チ
ャンネルの障害発生前のパス信号を受信すると、受信し
たパス信号の位相を調整して、低速伝送路へ送出する
(スイッチ処理)ようになっている。
【0037】なお、リングネットワーク1は、各ノード
装置10−A〜10−D(A局,B局,C局,D局)間
が2本の光ファイバ(伝送路)でリング状に接続されて
構成されており、各光ファイバ内では、それぞれ互いに
異なる向きに信号が伝送されるようになっている。ただ
し、図1には、これらの2本の光ファイバを別々に表現
してはいない。
【0038】また、各光ファイバは、それぞれ、半分の
伝送容量が現用チャンネル(現用伝送路)に、残り半分
の伝送容量が予備用(Protection;P系)チャンネル(予
備用伝送路)に用いられるようになっており、通常運用
時には、各パス信号がそれぞれ予め設定されている現用
チャンネルを用いて伝送されるようになっている。な
お、通常運用時に空きとなっている予備用チャンネルに
は、他の信号、例えば、PCA(Protection Channel Ac
cess)信号を伝送することもできる。
【0039】例えば、1つの光ファイバ中に1〜N(N
は整数)チャンネルの回線を設定することができる場
合、通常運用時には、1〜(N/2)チャンネルを現用
チャンネルとしてパス信号の送信に用いるが、残りの
〔(N/2)+1〕〜Nチャンネルを予備用チャンネル
として、PCA信号の送信に用いることができる。そし
て、このリングネットワーク1は、通常運用時には上記
のように現用チャンネルを用いてパス信号の伝送を行な
うが、現用チャンネルでパス障害が発生すると、障害が
発生したパスの信号を予備用チャンネルを用いて伝送す
るようになっている。
【0040】例えば、現用のJ〔1〜(N/2)のいず
れか1つ)チャンネルにパス障害が発生したときには、
障害が発生した伝送路方向とは逆の伝送路に〔J+(N
/2)〕チャンネルを用いて障害発生前のパス信号が伝
送される。ただし、図1に示すリングネットワーク1
は、伝送方向別に4チャンネル(N=4)を取り扱う場
合を前提にしており、1,2チャンネル(CH1,CH
2)を現用チャンネルとして用い、3,4チャンネル
(CH3,CH4)を予備用チャンネルとして用いるよ
うになっている。
【0041】ここで、本リングネットワーク1における
現用チャンネルを用いて伝送するパス信号に障害が発生
した時、予備用チャンネルを用いて伝送を行なう無瞬断
の切替処理のシーケンスについて、ノード装置10−B
とノード装置10−Cとの間で、ノード装置10−C方
向へ信号を伝送する伝送路に現用チャンネル(CH1)
でパス障害が発生した場合を例として説明する。
【0042】図2に示すように、ノード装置10−C
(C局)が、例えば、現用チャンネルのパス(パス1)
障害を検出すると(ステップa1)、ノード装置10−
D方向に切替要求(ブリッジ処理の要求)を切替用バイ
ト(K1,K2バイト)により送出する(ステップa
2)ようになっている。そして、ノード装置10−D
(D局)は、この切替要求(切替用バイト)をSDHフ
レームのSOHから検出すると、予備用チャンネル(C
H3)で送られてくるパス信号を自装置内でスルー〔通
過させる(例えば、A局から予備用チャンネルで送られ
てくるパス信号をC局へ向けて通過させる)〕設定し
(ステップa3)、切替用バイトをノード装置10−A
へ向けて送信する(ステップa4)。
【0043】ノード装置10−Aでは、ノード装置10
−Cからの切替要求を受信すると、自局でブリッジ処理
を行なうと判断し、パス障害発生前のパス信号を、パス
障害が発生した伝送路方向とは、逆の伝送路に予備用チ
ャンネルで出力する(ステップa5)。一方、ノード装
置10−Aは、ノード装置10−Cへ向けて、ブリッジ
状態(ブリッジ処理を行なった後の状態)であることを
示す情報を切替用バイトに挿入して出力する(ステップ
a6,a7)。
【0044】ドロップ用のノード装置10−Cでは、ア
ッド用のノード装置10−Aからの切替用バイトを検出
し、自局でスイッチする要求であると判断し、スイッチ
処理を行なう(ステップa8)。ここで、ドロップ用の
ノード装置10−Cは、現用チャンネルで送られてくる
パス信号と障害発生後に予備用チャンネルで送られてく
るパス信号(ノード装置10−Aから出力されたパス障
害発生前のパス信号)との位相を調整して、障害発生後
に受信した予備用チャンネルで送られてくるパス信号を
低速伝送路へ出力する。
【0045】その一方で、ドロップ用のノード装置10
−Cは、他のノード装置10−Dやノード装置10−A
に、現在の状態を切替用バイトとしてSOHに搭載して
出力する(ステップa9)。なお、上記切替用バイト
は、現用チャンネルを用いて送信される。ところで、パ
ス信号は、図4に示すように、それぞれPOH(Path Ov
er Head)をそなえ、J1バイトは、それぞれパス信号の先
頭位置を示している。また各パス信号は、図3に示すよ
うに、伝送路の遅延差や切替動作時間を考慮して、M
(Mは整数)マルチフレーム(以下、単にパス信号と言
う場合がある)を構成し、各マルチフレームの先頭を判
定するための識別子が付与されている。
【0046】また、図4に示すSOH内に搭載される
〔K1(S;SECTION), K2(S)〕は、セクション障
害時の切替用バイトであり、〔K1(P;Path),K2
(P)〕や,〔K3,K4〕,〔K5,K6〕等は、パ
ス障害時のパス1,パス2,パス3等に対する切替用バ
イトであり、これらの切替用バイトのデータ構成例を図
5に示す。
【0047】この図5に示すように、セクション及びパ
ス毎の切替用バイトは、切替内容を示すリクエスト情報
と、ブリッジ処理を行なうノード装置を示すブリッジ局
IDと、ブリッジ処理により予備用チャンネルで送られ
てくるパス信号を受信してスイッチ処理を行なうノード
装置を示すスイッチ局IDと、状態を示すステータスと
により構成されている。
【0048】なお、本実施形態では、リクエストは切替
要求〔(リング)SE:0001〕を使う場合を前提に
説明をする。各ノード装置10−A〜10−Dは、これ
らの情報をSDHフレームからSOHを終端すること
で、自局で現用チャンネルから予備用チャンネルへ切り
替えを行なうか否かを判断するようになっており、この
判断のために図6に示すような、チャンネル別にドロッ
プ局やアッド局の情報を保持するパス接続テーブルをそ
なえて構成されている。
【0049】これらの接続テーブルを参照して、各ノー
ド装置10−A〜10−Dは、パス信号をブリッジ処
理,ドロップ処理,スルー制御(後述)を行なうかを判
断するようになっている。ところで、本リングネットワ
ーク1において、各ノード装置10−A〜10−Dは、
それぞれ、低速伝送路から送られてくるパス信号を高速
伝送路へ送信する際に、送信したパス信号を保持するよ
うになっており、送信したパス信号にパス障害が発生す
ると、パス障害が発生した方向とは逆の方向に、保持し
ていた障害発生前のパス信号を送信するようになってい
る。
【0050】例えば、図1に示すように、ノード装置1
0−Aは、通常運用時にWEST側の伝送路に現用チャ
ンネル(CH1)で送出していたパス信号にパス障害が
発生すると、障害が発生する以前のパス信号をEAST
側の伝送路に予備用チャンネル(CH3)で送出する
(ブリッジ処理)のである。なお、ノード装置10−C
は、ブリッジ処理を行なったノード装置10−Aから切
替要求(ステータス“BR”)を受信することで、現用
チャンネル(CH1)で受信していたパス信号(パス
1)を予備用チャンネル(CH3)で受信するチャンネ
ルの切り替え(スイッチ処理)を行なうようになってい
る。
【0051】また、各ノード装置10−A〜10−D
は、EAST側からWEST側へ向かう信号と、WES
T側からEAST側へ向かう信号とを、それぞれ処理す
るようになっている。例えば、各ノード装置10−A〜
10−Dは、EAST側及びWEST側へ、現用チャン
ネル(CH1,CH2)と予備用チャンネル(CH3,
CH4)とで送信される各信号をそれぞれ処理するよう
になっている。
【0052】このため、ノード装置10−A〜10−D
は、図7に示すように、無瞬断切替制御部11,切替バ
イト検出部12,切替バイト挿入部13をそなえるとと
もに、信号の送信方向(EAST,WEST)別に分離
部14,スルー処理部15,多重部16をそれぞれそな
えて構成され、且つ、図9に示すアッドインタフェース
30と図8に示すドロップインタフェース20もそなえ
て構成されている。
【0053】以下、各符号の後に「WEST」或いは
「EAST」を括弧付きで付して説明をするが、「WE
ST」は、EAST側の伝送路からWEST側の伝送路
方向へ送られる信号に係わりがあることを示し、一方
「EAST」は、WEST側の伝送路からEAST側の
伝送路の方向へ送られる信号に係わりがあることを意味
する。
【0054】ここで、無瞬断切替制御部11は、切替バ
イト検出部12,切替バイト挿入部13,後述する無瞬
断ブリッジ処理部33(図9参照)の監視を行なうもの
であり、切替バイト検出部12にて検出された切替用バ
イトを基に、自局で現用チャンネルから予備用チャンネ
ルへ切替えて、送信信号を送信するか否かを判断するよ
うになっている。また、この無瞬断切替制御部11は、
切替バイト挿入部13を制御し、多重部16(WES
T)或いは多重部16(EAST)でSDHフレームの
SOH内に所定の情報をマッピングするようにもなって
いる。
【0055】さらに、スルー処理部15(WEST,E
AST)は、無瞬断切替制御部11の制御の下、パス単
位にパス信号を通過させる或いは不通にするもので、こ
のために、チャンネル別に、スルー選択部(以下、選択
部と言う)15−1〜15−4(WEST,EAST)
をそなえて構成されている。例えば、選択部15−1
(WEST)は、無瞬断切替制御部11の制御により、
分離部14(WEST)或いはアッドインタフェース3
0から送られてくる信号(CH1)を選択して出力する
ようになっている。
【0056】また、分離部14(WEST,EAST)
は、伝送路から受信したSDHフレームのSOHを終端
するとともに、チャンネル別に信号を分離するものであ
り、切替バイト検出部12は、各分離部14(WES
T,EAST)で終端されるSOHから切替用バイトを
検出するもので、検出した切替用バイトの情報を無瞬断
切替制御部11へ出力するようになっている。
【0057】さらに、切替バイト挿入部13は、パス障
害発生時に、現用チャンネルから予備用チャンネルへ切
り替える際等に、切替用バイトを多重部16(WES
T)或いは多重部16(EAST)に送出して、SOH
に挿入するものである。次に、図9に示すアッドインタ
フェース30は、他のネットワーク等(低速伝送路)か
ら受信したパス信号を、高速伝送路へアッドするための
インタフェースである。
【0058】このため、アッドインタフェース30は、
タイムスロットアサイメント(TimeSlot Assignment:T
SA) 31(WEST,EAST)と無瞬断ブリッジ処
理部33,複数のJIバイト挿入部34をそなえて構成
されている。なお、図9において、J1バイト挿入部3
4は、J1挿入と表記されている。ここで、TSA31
(WEST,EAST)は、信号を送信する方向毎(E
AST側,WEST側)に設けられており、それぞれ、
タイムスロットを割り当てるものであり、例えば、低速
伝送路から送られてきた信号に現用チャンネル(CH
1)や、予備用チャンネル(CH4)等を割り当てるよ
うになっている。なお、タイムスロットの割り当ては、
予め設定されている。
【0059】また、各JIバイト挿入部34は、現用チ
ャンネルで送信される信号毎に設けられており、低速伝
送路からのパス信号のPOHに、自走カウンタによって
Mマルチフレームの先頭を示すJ1バイトへ識別子を挿
入するものである。無瞬断ブリッジ処理部33は、高速
伝送路側へ送信されたパス信号を保持するものであり、
現用チャンネルで送信しているパスに障害が発生する
と、保持する障害発生以前のパス信号を読み出して出力
するものである。ここで、無瞬断ブリッジ処理部33
は、パス障害発生後に、保持されているパス障害発生前
のパス信号を、パス障害が発生した伝送路方向とは逆の
方向の伝送路へ予備用チャンネルで出力するようになっ
ている。
【0060】例えば、WEST側の伝送路に現用チャン
ネルを用いて送出されるパス信号にパス障害が発生した
場合は、無瞬断ブリッジ処理部33は、EAST側の伝
送路へ向けて障害発生前のパス信号を送信するようにな
っている。このため、無瞬断ブリッジ処理部33は、パ
ス障害発生時にWEST側及びEAST側の伝送路中に
送信するパス毎に、ブリッジ部33−1,33−2(W
EST,EAST)をそなえて構成されている。なお、
図9において、ブリッジ部33−1(WEST)等は、
無瞬断ブリッジと表記されている。
【0061】各ブリッジ部33−1,33−2(WES
T,EAST)は、J1バイト挿入部34から出力され
たパス信号を保持するもので、保持するに際して、書き
込みと読み出しの位相を調節するようになっている。な
お、各ブリッジ部33−1,33−2(WEST,EA
ST)は、パス毎にそなえられており、現用チャンネル
で送出した後に、パス障害が検出されると、パス障害が
発生した送信方向とは、逆の方向にパス信号を出力する
ようになっている。
【0062】例えば、ノード装置10−Aにて、現用チ
ャンネル(CH1)でWEST側の伝送路へ送信したパ
ス信号(パス1)は、EAST側のブリッジ部33−1
(EAST)で保持されて、パス障害が発生すると、ブ
リッジ部33−1(EAST)から読み出されて、EA
ST側の伝送路へ向けて送出される。なお、ブリッジ部
33−1(EAST)から読み出されたパス信号(パス
1)は、TSA31(EAST)にて、予め設定されて
いる予備用チャンネル(CH3)が割り当てられて、E
AST側の伝送路方向へ送出される。
【0063】このため、各ブリッジ部33−1,33−
2(WEST,EAST)は、図10に示すように、W
系パスマルチフレーム検出部35,メモリ書込制御部3
6,メモリ読出位相制御部37,W系メモリ38,W/
Pパス選択部39をそなえて構成されている。ここで、
W系パスマルチフレーム検出部35は、J1バイト挿入
部34から送出されるパス信号のMマルチフレームの識
別子を検出するものであり、Mマルチフレームの先頭を
検出したときのフレームパルスを書込位相及び読出位相
として、メモリ書込制御部36及びメモリ読出位相制御
部37へ出力するようになっている。
【0064】メモリ書込制御部36は、W系パスマルチ
フレーム検出部35からのMマルチフレームの先頭を示
すフレームパルスの受信を契機に、Mマルチフレームデ
ータをW系メモリ38に書き込む制御を行なうものであ
る。W系メモリ(第1メモリ部)38は、通常運用時に
現用チャンネルで送信中の送信信号を記憶するものであ
り、J1バイト挿入部34から出力されたMマルチフレ
ームデータを保持するようになっている。
【0065】W/Pパス選択部39は、無瞬断切替制御
部11からの制御により、切替要求(切替処理の要求)
があると、W系メモリ38から出力されたデータを選択
し、TSA31(EAST)へ出力するものであり、通
常運用時は、P系の信号を選択するようになっている。
メモリ読出位相制御部(第1読み出し制御部)37は、
現用チャンネルで送信したパス信号の障害発生時に、障
害発生前のパス信号をW系メモリ38から読み出して、
パス信号を障害発生前の送信方向とは異なる方向へ送出
させるもので、W系パスマルチフレーム検出部35から
のフレームパルスを基準に、W系メモリ38に保持され
ているMマルチフレームデータを読み出す他、無瞬断切
替制御部11からの切替要求を受信したときにもW系メ
モリ38に保持されているMマルチフレームデータを読
み出す制御を行なうようになっている。
【0066】ここで、図11(a)〜(f)は、ブリッ
ジ部33−1,33−2(EAST,WEST)の書き
込みと読み出しとの位相関係を説明するためのタイムチ
ャートであり、図11中の「L(整数)」は、Mマルチ
フレームが送られてくる順に、各Mマルチフレームに番
号を付した事を意味する。この図11(a)〜(f)に
示すように、タイミングT0では、W系パスマルチフレ
ーム検出部35が現用チャンネルへ送信した(L−2)
番目のMマルチフレームの先頭を示す識別子を検出する
と〔図11(b)中にFP(L−2)と表記〕、メモリ
書込制御部36は、(L−2)番目のMマルチフレーム
データをW系メモリ38に書き込みを開始する〔図11
(c)中にW(L−2)と表記〕。
【0067】一方、メモリ読出位相制御部37は、図1
1(f)に示すように、(L−3)番目のMマルチフレ
ームデータをW系メモリ38から読み出しを開始する
〔図11(d)中にR(L−3)と表記〕。タイミング
T1においても、同様に、(L−1)番目のMマルチフ
レームデータがW系メモリ38に書き込まれる一方、
(L−2)番目のMマルチフレームデータがW系メモリ
38から読み出される。
【0068】ところで、例えば、タイミングAで現用チ
ャンネルで送信したパス信号にパス障害が発生した場
合、無瞬断切替制御部11は、他のノード装置にて送出
された切替要求(ブリッジ処理の要求)を受信すると、
タイミングRのときに、メモリ読出位相制御部37へブ
リッジ要求を出力し、メモリ読出位相制御部37は、同
様に、(L−1)番目のMマルチフレームデータをW系
メモリ38から読み出す。読み出された(L−1)番目
のMマルチフレームデータは、W/Pパス選択部39に
て、無瞬断切替制御部11の制御により選択され出力さ
れるようになっている。
【0069】次に、図8に示すドロップインタフェース
20は、高速伝送路を送られてくるパス信号及びPCA
信号を、他のネットワーク(低速伝送路)へドロップす
るためのインタフェースである。このため、ドロップイ
ンタフェース20は、図8に示すように、TSA21
(WEST,EAST)と無瞬断スイッチ処理部23と
をそなえて構成されている。
【0070】なお、TSA21(WEST,EAST)
は、各伝送路を送られてくるパス信号をチャンネル別に
予め設定されている出力先に送出するものである。ここ
で、無瞬断スイッチ処理部23は、現用チャンネルで送
られてくるパス信号にパス障害が発生すると、予備用チ
ャンネルで送られてくるパス信号を受信して、低速伝送
路への出力を無瞬断で行なうものである。
【0071】即ち、無瞬断スイッチ処理部23は、通常
運用時、現用チャンネルでEAST側の伝送路を送られ
てくるパス信号を受信すると、一旦保持し、位相調整を
行なった後(所定時間遅らせて)、低速伝送路へ出力す
るものであるが、現用チャンネルでEAST側伝送路を
送られてくるパス信号にパス障害が発生したときには、
予備用チャンネルでWEST側伝送路を送られてくるパ
ス障害発生前のパス信号(W系メモリ38から読み出さ
れたパス信号)を、一旦保持し、位相調整を行なった後
(所定時間遅らせて)、低速伝送路へ出力するようにな
っている。
【0072】なお、通常運用時、現用チャンネルでWE
ST側の伝送路を送られてくるパス信号にパス障害が発
生する場合も、予備用チャンネルでEAST側の伝送路
を送られてくるパス信号(障害発生前のパス信号)を受
信して、同様に位相の調整が行なわれる。このため、無
瞬断スイッチ処理部23は、EAST側及びWEST側
の伝送路を送られてくる信号をパス毎に取り扱うスイッ
チ部23−1,23−2〔WEST,EAST〕をそな
えて構成されている。なお、図8において、スイッチ部
23−1(EAST)等は、無瞬断スイッチと表記され
ている。
【0073】ここで、スイッチ部23−1,23−2
(WEST,EAST)は、パス毎に設けられており、
受信した信号の位相を調整して、低速伝送路へ出力する
ものである。このとき、スイッチ部23−1,23−2
(WEST,EAST)は、通常運用時、現用チャンネ
ルのパス信号の位相を調整して、低速伝送路へ出力する
他、パス障害発生時には、現用チャンネルで送られてく
る伝送方向とは、逆の方向から送られてくる障害の発生
以前のパス信号を受信し、位相を調整して低速伝送路へ
出力するようになっている。例えば、通常運用時に、W
EST側の伝送路から受信していたパスのパス信号は、
パス障害発生時に、EAST側の伝送路から受信するよ
うになる。
【0074】このため、スイッチ部23−1,23−2
(WEST,EAST)は、図12に示すように、W/
P系パスビットエラー検出部24−1,W系パスマルチ
フレーム検出部24−2,Mマルチフレームカウンタ2
4−3,位相比較部24−4,W系メモリ書込位相制御
部24−5,メモリ読出位相制御部24−6,W/Pパ
ス選択部24−7,W系メモリ24−8,P系パスマル
チフレーム検出部24−9,P系メモリ書込位相制御部
24−10,P系メモリ24−11をそなえて構成され
ている。
【0075】ここで、W/P系パスビットエラー検出部
24−1は、W系及びP系のパス信号のビットエラー数
をカウントするものであり、カウントした情報を無瞬断
切替制御部11に通知するようになっている。W系パス
マルチフレーム検出部24−2は、W系パス入力データ
からMマルチフレームの先頭を示す識別子を検出し、こ
のときのフレームパルスを書き込むものであり、P系パ
スマルチフレーム検出部24−9もMマルチフレームの
先頭を示す識別子を検出するようになっている。なお、
通常運用時には、P系パス入力データ(予備用チャンネ
ルで送られてくる信号)は、PCAチャンネルのパスデ
ータが入力されてくるため、P系パスマルチフレーム検
出部24−9は、マルチフレーム同期は行なっていな
い。
【0076】W系メモリ書込位相制御部24−5は、W
系パスマルチフレーム検出部24−2にて検出されたM
マルチフレームの先頭を示す識別子(フレームパルス)
を基に、MマルチフレームデータのW系メモリ24−8
への書き込みを行なうものであり、P系メモリ書込位相
制御部24−10は、パス障害発生時にP系パスマルチ
フレーム検出部24−9にて検出されたMマルチフレー
ムの先頭を示す識別子(フレームパルス)を基に、Mマ
ルチフレームデータをP系メモリ24−11に書き込む
ものである。
【0077】W系メモリ(第2メモリ部)24−8は、
通常運用時に現用チャンネルで伝送路を送られてくるパ
ス信号を記憶するものであり、W系パス入力データ(パ
ス信号)を保持するようになっており、P系メモリ(第
3メモリ部)24−11は、パス障害発生時にアッド局
のメモリ読出位相制御部37により予備用チャンネルで
伝送路を送られてくるパス信号を記憶するものであり、
P系パス入力データを保持するものである。
【0078】Mマルチフレームカウンタ24−3は、自
走のカウンタであり、無瞬断切替制御部11からのスイ
ッチ要求(スイッチ処理の要求)があったときは、この
ときのカウント値を書き込み位相とする。また、位相比
較部24−4は、現用チャンネルで送られてきたパス信
号と予備用チャンネルで送られてきたパス信号との相対
的な位相差を判断し、書き込み位相の遅い系の書き込み
位相にΔPの遅延を挿入しこれを読出位相とするもので
ある。
【0079】メモリ読出位相制御部(第1位相調整部)
24−6は、パス障害発生時に、W系メモリ24−8に
記憶されたパス障害発生後のパス信号とP系メモリ24
−11に記憶されたパス障害発生前のパス信号との時間
位相を合わせて、P系メモリ24−11に保持されてい
るパス信号を低速伝送路へ向けて出力するものである。
【0080】なお、メモリ読出位相制御部24−6は、
位相比較部24−4での位相比較結果(読出位相)を基
に、W系メモリ24−8或いはP系メモリに保持されて
いるMマルチフレームデータの読み出し制御を行なうよ
うになっている。W/Pパス選択部24−7は、W系或
いはP系のパス入力データを選択するものであり、無瞬
断切替制御部11の制御の下、通常運用時にW系パス入
力データ(現用チャンネルで送られてくる信号)を選択
し、パス障害発生時にP系パス入力データを選択するよ
うになっている。
【0081】ここで、図13(a)〜(g)は、無瞬断
切替の動作を説明するためのタイムチャートであり、例
えば、ノード装置10−Bとノード装置10−Cとの間
で、パス(パス1)障害が発生した場合を前提に説明す
ると、送信側のノード装置10−Aでは、タイミングt
0でパス信号を現用チャンネルでWEST側へ出力する
〔図13(a)〕とともに、出力したMマルチフレーム
データをW系メモリ38に書き込む〔図13(b)〕。
【0082】一方、受信側のノード装置10−Cでは、
タイミングt0で出力されたMマルチフレームデータを
タイミングt0から時間δW(伝送路での遅延時間)遅
れて受信し、タイミングt1で受信したMマルチフレー
ムデータをW系メモリ24−8に書き込む〔図13
(d)〕。W系メモリ24−8に書き込まれたMマルチ
フレームデータは、固定時間ΔW遅れてW系メモリ24
−8から読み出される〔図13(e)〕。
【0083】そして、通常運用時、W/Pパス選択部2
4−7は、無瞬断切替制御部11の制御の下、W系メモ
リ24−8の出力を選択するので、固定時間ΔW遅れて
W系メモリ24−8から読み出されたMマルチフレーム
データを低速伝送路へ出力する。ところで、タイミング
t2で発生したパス障害を、ノード装置10−Cが検出
すると、ノード装置10−Cは、切替要求を出力する。
アッド用のノード装置10−Aでは、ノード装置10−
Cからの切替要求を受信すると、無瞬断切替制御部11
の制御の下、W系メモリ38に保持されているデータを
読み出して〔図13(c)〕、パス障害が発生した方向
とは逆の方向(例えば、現用チャンネルでWEST側の
伝送路に送信していたならば、EAST側の伝送路)に
パス信号を予備用チャンネルで送信する。ここで、ノー
ド装置10−C(C局)が障害を検出してからノード装
置10−A(A局)がブリッジ処理を行なうまで、時間
は、ΔT(BR)程要する。
【0084】一方、ノード装置10−Cでは、タイミン
グt3で、ブリッジ処理によりノード装置10−Aが予
備用チャンネルで出力した障害発生前の送信信号をδP
(予備用チャンネルで伝送する遅延)遅れて受信し、P
系パスマルチフレーム検出部24−9にてマルチフレー
ム同期の検出が行なわれた後に、P系メモリ24−11
に書き込む〔図13(f)〕。
【0085】P系メモリ24−11に書き込まれたMマ
ルチフレームデータは、W系メモリ24−8に保持され
ているデータとの位相調整が行なわれた後(読み出しタ
イミングをΔP遅らせて)読み出される〔図13
(g)〕。P系メモリ24−11から読み出されたMマ
ルチフレームデータは、無瞬断切替制御部11の制御の
下、P系パス入力データが選択されて、低速伝送路へ出
力される。ここで、ノード装置10−A(A局)がブリ
ッジ処理を行なってからノード装置10−C(C局)が
スイッチ処理を行なうまで、時間は、ΔT(SW)程要
する。
【0086】上述の如く構成された、第1実施形態に係
るリングネットワーク1のノード装置10−A〜10−
D内外の動作を説明する。通常運用時、ノード装置10
−Aとノード装置10−Bとの間でパス信号は、現用チ
ャンネルで送信される。ここで、ノード装置10−Aで
は、低速伝送路を送られてくるパス信号をアッドインタ
フェース30を経由して、高速伝送路へ出力する。
【0087】例えば、WEST側の伝送路へ出力するパ
ス信号(パス1)に着目すると、パス信号は図9に示す
のルートに従って、J1バイト挿入部34,TSA3
1(WEST)を経由して、多重部16(WEST)へ
送られる。この多重部16(WEST)では、複数のチ
ャンネル別の信号を高次群SDHフレームに搭載して、
WEST側の伝送路へ出力する。
【0088】ノード装置10−Aは、パス信号を低速伝
送路から高速伝送路へ出力する一方で、アッドインタフ
ェース30のブリッジ部33−1(EAST)にパス信
号を保持する。即ち、図10に示すブリッジ部33−1
(EAST)は、メモリ書込制御部36の制御の下、パ
ス信号をW系メモリ38に書き込む。
【0089】一方、ノード装置10−Bでは、現用チャ
ンネルでパス信号(パス1)を搭載した高次群SDHフ
レームを受信すると、分離部14(WEST)でチャン
ネル別に信号を分離する。分離した各チャンネル別のパ
ス信号は、POH等の情報を基に、WEST側の伝送路
(高速伝送路)或いは低速伝送路へ出力する。
【0090】ここで、ノード装置10−Bは、パス1の
パス信号の扱いをスルー設定し、図7に示すのルート
に従って、パス信号を選択部15−1(WEST)を経
由させて多重部16(WEST)へ送る。そして、多重
部16(WEST)では、複数のチャンネル別の信号を
高次群SDHフレームに搭載してWEST側の伝送路へ
出力する。
【0091】他方、ノード装置10−Cでは、EAST
側の伝送路を送られてくるパス1の信号を搭載した高次
群SDHフレームを受信すると、分離部14(WES
T)でチャンネル別に分離する。パス信号(パス1)
は、図7に示すのルートに従って、ドロップインタフ
ェース20へと送られる。
【0092】このドロップインタフェース20では、図
8に示すのルートに従って、パス信号をスイッチ部2
3−1(WEST)へ送る。スイッチ部23−1(WE
ST)は、送られてくるパス信号を一旦保持し、位相を
調整して低速伝送路へ出力する。即ち、図12に示すス
イッチ部23−1(WEST)は、現用チャンネルで送
られてくるパス(パス1)信号をW系メモリ24−8に
保持し、位相調整後に、メモリ読出位相制御部24−6
の制御の下、W系メモリ24−8からパス信号を読み出
す。通常運用時、W/Pパス選択部24−7は、無瞬断
切替制御部11の制御の下、W系メモリ24−8から読
み出されたパス信号を選択し、パス(パス1)信号は、
低速伝送路へと送られる。
【0093】ところで、前記同様にノード装置10−B
とノード装置10−Cとの間に、パス(パス1)障害が
発生した場合の各ノード装置10−A〜10−Dの動作
を、図14に示すフローチャートを用いて説明する。ノ
ード装置10−Cでは、ノード装置10−Bとノード装
置10−Cとの間の伝送路でパス1の障害が発生する
と、受信した信号から、パス障害を検出する。即ち、W
/P系パス入力ビットエラー検出部24−1(図12参
照)がカウントした入力データのエラー情報を無瞬断切
替制御部11に送り、無瞬断切替制御部11は、パス障
害発生を検出する(ステップS1)。
【0094】パスエラーを検出後、無瞬断切替制御部1
1は、切替用バイト(図5参照)の挿入処理に際し、パ
ス接続テーブル(図6参照)を基に、パス障害が発生し
たパス信号をスイッチ処理するノード装置のIDを検出
して(ステップS2)スイッチ局ID(4ビット)に挿
入し、リクエスト(4ビット)にSE〔切替要求(リン
グ)〕を挿入する(ステップS3)。
【0095】その後、無瞬断切替制御部11は、切替バ
イト挿入部13(図7を参照)を制御し、SOHに切替
用バイトを挿入する(ステップS4)。切替用バイトを
搭載したSDHフレームは、ノード装置10−CからW
EST側の伝送路(パス障害が発生した伝送路とは逆の
伝送路)に出力する。一方、ノード装置10−Dでは、
ノード装置10−Cから送信された切替用バイトを搭載
したSDHフレームをEAST側の伝送路から受信し、
切替バイト検出部12(図7参照)が、分離部14(W
EST)で終端されたSOH内の切替用バイトを検出す
ると(ステップS5)、検出した切替用バイトの情報を
無瞬断切替制御部11に出力する。
【0096】無瞬断切替制御部11では、切替用バイト
内の切替要求のリクエストが“SE(0001)”であるか否
を判断する(ステップS6)。ここで、切替要求のリク
エストが“SE(0001)”であるとき、無瞬断切替制御部
11は、更に切替用バイト内の切替要求のステータスが
「“BR(0001)”若しくは“IDL(0000)”」であるか
否かを判断する(ステップS6のYESルートからステ
ップS7)。
【0097】“BR(0001)”若しくは“IDL”のとき
は、さらにステータス“BR(0001)”に該当するか否か
を無瞬断切替制御部11は判断する(ステップS7のY
ESルートからステップS8)。ここで、ステータスが
切替なし状態“IDL”に該当するときには、無瞬断切
替制御部11は、パス接続テーブル(図6)を参照し
て、自局がアッド局であるか否かを判断する(ステップ
S8のNOルートからステップS9)。
【0098】ここで、ノード装置10−Dは、アッド局
に該当しないため、スルー制御を行なう(ステップS9
のNOルートからステップS16)。そして、ノード装
置10−Dは、ノード装置10−Cから受信した切替用
バイトを更にSOHに搭載して、ノード装置10−Aへ
出力する。次に、ノード装置10−Aでは、ノード装置
10−Dから受信した切替用バイトを検出すると(ステ
ップS5)、上記のノード装置10−Dと同様に切替用
バイト内の切替要求のリクエスト等を判断する(ステッ
プS6〜S9)。
【0099】ここで、ノード装置10−Aの無瞬断切替
制御部11は、パス接続テーブルを参照して、自局がア
ッド局に該当すると判断することで、W系メモリ38
(図10参照)に保持しているパス(パス1)障害の発
生前のMマルチフレームデータをEAST側の伝送路
〔パス障害が発生した伝送路(WEST側)方向とは逆
の方向〕へ出力する(ブリッジ制御;ステップS9のY
ESルートからステップS11)。
【0100】即ち、ノード装置10−Aのアッドインタ
フェース30では、ブリッジ部33−1(EAST)に
保持されているパス信号を図9に示すのルートに従っ
て、EAST側の高速伝送路方向へ出力する。アッドイ
ンタフェース30から出力されたパス障害発生前のパス
(パス1)信号は、図7に示すのルートに従い、選択
部15−3〔3;(N/2)+1〕(EAST)を通過
して、多重部16(EAST)へ送られる。多重部16
(EAST)では、他のパス信号等とともにSDHフレ
ームに多重される。このSDHフレームは、パス障害の
発生する前にパス信号を送出していたWEST側の伝送
路とは逆のEAST側の伝送路に出力される(図1参
照)。
【0101】ブリッジ制御に際して、無瞬断切替制御部
11は、ブリッジ局IDと“BR(0001)”(ステータ
ス)を切替用バイトに挿入し(ステップS12)、SO
Hに切替用バイトを搭載する(ステップS4)。その
後、切替用バイト〔ステータス“BR(0001)”を搭載〕
を搭載したSDHフレームは、他のノード装置10−
D,10−Cへと送られる。
【0102】ノード装置10−Dでは、先のノード装置
10−Cから受信した切替用バイトの制御と同様にステ
ータス等の判断が行なわれる(ステップS5〜S8)。
ここで、ノード装置10−Dの無瞬断切替制御部11
は、ステータスが“BR(0001)”であることから、さら
に、自局がスイッチ局に該当するかをパス接続テーブル
(図6参照)を用いて判断し(ステップS8のYESル
ートからステップS13)、スイッチ局に該当しないこ
とから前記同様に、ブリッジ処理により予備用チャンネ
ル(CH3)で送られてくるパス(パス1)信号のスル
ー制御を行なう(ステップS13のNOルートからステ
ップS16)。その後、ノード装置10−Dは、ノード
装置10−Aから受信した切替用バイトをSOHに搭載
して、ノード装置10−Cへ出力する。
【0103】具体的には、ノード装置10−Dは、ノー
ド装置10−Aにてブリッジ制御により送出されたパス
障害発生前のパス信号(予備用チャンネルで伝送されて
くるパス信号)を受信すると、図7に示すのルートに
従って、自装置内をスルーさせて、多重部16(EAS
T)にて他のパス信号等があれば、それらと共にSDH
フレームに多重して、ノード装置10−Cへ向けて出力
する。
【0104】同様に、ノード装置10−Cでは、ノード
装置10−Dから受信した切替用バイトを検出して、ス
テータス等の判断を行ない(ステップS5〜S8,ステ
ップS13)。ノード装置10−Cは、自局がスイッチ
局IDと一致することから、予備用チャンネルで送られ
てくるノード装置10−Aにて出力されたパス障害の発
生前のMマルチフレームデータを受信して、位相調整
(図13参照)を施して低速伝送路へと出力する(スイ
ッチ制御;ステップS13のYESルートからステップ
S14)。
【0105】具体的には、ノード装置10−Cは、予備
用チャンネルで送られてくるSDHフレームを受信して
分離部14(EAST)にて分離処理を行ない、パス1
のパス信号を、図7に示すのルートに従って、ドロッ
プインタフェース20へ送る。ドロップインタフェース
20では、図8に示すのルートに従って、予備用チャ
ンネルで送られてくるパス信号(パス1)をスイッチ部
23−1(WEST)へ送る。このスイッチ部23−1
(WEST)では、このパス信号(パス1)をP系メモ
リ24−11に保持し、ΔP遅らせて、低速伝送路へ出
力する〔図13(f)参照〕。
【0106】従って、パス障害発生時に、ノード装置1
0−Aが、現用チャンネルで送っていたパス信号を逆の
方向の予備用チャンネルに切り替えて出力し、受信側の
ノード装置10−Cが、位相調整して低速伝送路へ出力
する。なお、スイッチ制御に際し、ノード装置10−C
の無瞬断切替制御部11は、切替用バイトにステータス
“BR&SW(0100)”を搭載して(ステップS15)、
SOHに挿入する(ステップS5)。その後、ステータ
ス“BR&SW(0100)”を搭載したSDHフレームは、
ノード装置10−A,10−Dへと送出される。
【0107】ノード装置10−A,10−Dでは、ノー
ド装置10−Cから出力されたSDHフレーム〔ステー
タス“BR&SW(0100)”を搭載〕を含んだ切替用バイ
トを検出すると、上記と同様にステータス等の判断が行
なわれ(ステップS5〜S7)、ステータスが“BR&
SW(0100)”であることから前状態を保持する(ステッ
プS7のNOルートからステップS10)。
【0108】ところで、上述の如く、現用チャンネル
(CH1)で送信したパス信号(パス1)に障害が発生
して、ノード装置10−Aにてブリッジ処理を行ない、
パス障害発生前のパス信号を送信して、ノード装置10
−Cにてスイッチ処理を行なうが、例えば、ノード装置
10−Cが送出した切戻要求“NB(0100)”(予備用チ
ャンネルで送信していたパス信号を再び元の現用チャン
ネルで送信する旨の要求)により、ブリッジ処理により
予備用チャンネルで送信していたパス信号を障害発生前
に用いていた現用チャンネルで送信する状態に戻すこと
もできる。
【0109】なお、ノード装置10−A〜10−Dが、
切替用バイトのリクエスト“NB(0100)”を検出して、
切替なし状態に戻す処理については、図14には、特に
示さない。また、切戻の処理のシーケンスは、例えば、
図2に示すと同様に、ノード装置10−Cからノード装
置10−Aへノード装置10−Dを経由して切戻要求が
送信されて、ノード装置10−Aにて、ブリッジ処理の
解除が行なわれる。
【0110】また、ノード装置10−Aからノード装置
10−Cへノード装置10−Dを経由して切戻要求が送
信されて、ノード装置10−Cにて、スイッチ処理の解
除も行なわれる。このように、本発明の実施の形態に係
るリングネットワーク1によれば、パス障害が発生した
場合に、一方のノード装置10−Aが、ブリッジ部33
−1(EAST)のW系メモリ38に通常運用時に現用
チャンネルで送信中のパス信号を記憶し、メモリ読出位
相制御部37が、現用チャンネルで送信したパスの障害
発生時に、障害発生前のパス信号をW系メモリ38から
読み出してパス信号を予備用チャンネルで障害発生前の
送信方向とは逆の方向へ送出させる。
【0111】他方のノード装置10−Cでは、スイッチ
部23−1(WEST)のW系メモリ24−8に通常運
用時に現用チャンネルで送られきて、受信されるパス信
号を記憶し、P系メモリ24−11に障害発生時に一方
のノード装置10−Aのメモリ読出位相制御部37によ
り予備用チャンネルを通じて受信されるパス信号を記憶
し、メモリ読出位相制御部24−6が、W系メモリ24
−8に記憶された障害発生後のパス信号とP系メモリ2
4−11に記憶された障害発生前のパス信号との時間的
位相を合わせてパス信号を外部へ出力する。
【0112】従って、一方のノード装置10−Aにてブ
リッジ処理を行ない、他方のノード装置10−Cでスイ
ッチ処理を行なうことで、リングネットワーク1は、一
方のノード装置10−Aから他方のノード装置10−C
へ信号を無瞬断状態で受信させることができ、伝送品質
の低下を防止できる。また、アッド用のノード装置10
−Aのメモリ読出位相制御部37が、障害発生時に、送
信信号を障害発生前の信号の挿入方向とは異なる方向へ
送出させるので、ノード装置10−Aから障害発生地点
までの伝送路に介在するノード装置10−Bとの間の予
備用チャンネルを経由せずに、障害発生前の信号をノー
ド装置10−Dへ向けて送信するので、ノード装置10
−Aとノード装置10−Bとの間の予備用チャンネルを
用いて他の信号を伝送することができ、伝送容量を確保
できる。
【0113】(2)第2実施形態の説明 図15は、本発明の第2実施形態に係るリングネットワ
ーク1−1を示す図であり、この図15に示す各ノード
装置(前記のノード装置10−A〜10−Dと区別する
ために符号を付する)10−A1〜10−D1(A局,
B局,C局,D局)の機能は、第1実施形態にて説明し
たものとほぼ同じであるが、この第2実施形態に係るリ
ングネットワーク1−1は、第1実施形態に係るリング
ネットワーク1と比較して、パス障害発生時に、ブリッ
ジ処理を行なうノード装置10−A1〜10−D1がパ
ス障害が発生したパス信号を低速伝送路から高速伝送路
へ送出する前記のアッド用のノード装置10−A等では
なく、パス信号を中継するノード装置10−A1〜10
−D1がブリッジ処理を行なう点が異なる。
【0114】ここで、リングネットワーク1−1におけ
る信号が伝送するチャンネルの切替処理も、前記リング
ネットワーク1と同様に、パス毎に行ない、高速伝送路
上で信号を中継するノード装置10−A1〜10−D1
が、障害発生以前の信号が送られてくる方向とは逆の方
向に障害発生以前のパス信号を送信し(ブリッジ処
理)、受信局側のノード装置では、障害発生後に、中継
するノード装置(10−A1〜10−D1の内いずれ
か)から再度送出された障害が発生した現用チャンネル
の障害発生前のパス信号を受信すると、受信したパス信
号の位相を調整して、低速伝送路へ送出する(スイッチ
処理)ようになっている。
【0115】なお、本第2実施形態の説明において、前
述の第1実施形態にて記述した符号と同じ符号を付した
ものは、同一若しくはほぼ同様のものとする。ここで、
図15に示すように、ノード装置10−B1とノード装
置10−C1との間で、ノード装置10−A1で低速伝
送路から高速伝送路へ現用チャンネル(CH1)で送信
されたパス信号(パス1)に障害が発生した場合に着目
して説明する。
【0116】ところで、リングネットワーク1−1にお
ける現用チャンネルを用いて送受信するパス信号に障害
が発生した時に、予備用チャンネルを用いて送受信を行
なう無瞬断の切替処理のシーケンスは、ノード装置10
−A1にてWEST側の高速伝送路へ現用チャンネル
(CH1)で出力され、ノード装置10−B1を経由し
てノード装置10−C1にて低速伝送路へ出力されるパ
ス信号(パス1)が伝送するノード装置10−B1とノ
ード装置10−C1との間で、パス障害が発生した場合
を例として説明する。
【0117】ここで、図16は、リングネットワーク1
−1のパス障害発生時の無瞬断切替処理のシーケンスを
説明するための図であり、この図16に示すように、ノ
ード装置10−B1(B局)とノード装置10−C1
(C局)との間でパス(パス1)障害が発生すると、ノ
ード装置10−C1は、パス障害を検出し(ステップb
1)、パス障害が発生したパス信号を中継したノード装
置10−B1へ向けて切替要求(ブリッジ処理の要求)
を搭載したSDHフレームを現用チャンネルで送信する
(ステップb2)。
【0118】また、切替要求が、ノード装置10−C1
からノード装置10−B1に送られる過程で、ブリッジ
処理を行なわないノード装置10−D1(D局),ノー
ド装置10−A1(A局)は、SOH内の切替要求を検
出すると、予備用チャンネル(CH3)で送られてくる
パス信号を自装置内でスルー制御し(ステップb3,b
5)、切替用バイトをSOHに挿入して、ノード装置1
0−B1へ向けて送信する(ステップb4,b6)。
【0119】ノード装置10−B1では、ノード装置1
0−C1からの切替要求を受信し、自局でブリッジ処理
を行なうと判断し、パス障害発生前のMマルチフレーム
データを、パス障害が発生した伝送路へ送出した方向と
は逆の方向に折り返して予備用チャンネル(CH3)で
出力する(ステップb7;ブリッジ処理)。また、ノー
ド装置10−B1は、ノード装置10−C1へ向けて、
ブリッジ状態(ブリッジ処理を行なった後の状態)であ
ることを示す情報を切替用バイトに挿入して出力する
(ステップb8,b9,b10)。
【0120】ドロップ用のノード装置10−C1では、
ノード装置10−B1からの切替用バイトを検出し、自
局でスイッチする要求であると判断し、スイッチ処理を
行なう(ステップb11)。ここで、ドロップ用のノー
ド装置10−C1は、現用チャンネル(CH1)で送ら
れてくるパス信号と障害発生後に予備用チャンネル(C
H3)で送られてくるパス信号(ノード装置10−B1
から出力されたパス障害発生前のパス信号)との位相を
調整して、障害発生後に受信した予備用チャンネル(C
H3)で送られてくるパス信号を低速伝送路へ出力す
る。
【0121】その一方で、ドロップ用のノード装置10
−C1は、他のノード装置10−D1に、現在の状態を
切替用バイトとしてSOHに搭載して出力するようにな
っている(ステップb12)。なお、本リングネットワ
ーク1−1においても、上記切替用バイトは、現用チャ
ンネルを用いて送信される。
【0122】また、各ノード装置10−A1〜10−D
1は、それぞれ、通常運用時、他の局(ノード装置)に
て送出されたパス信号を受信すると、自局で終端する信
号に該当しないときは、自局内で信号をスルー制御し
て、他の局(ノード装置)へ中継する一方で、パス単位
毎に、送信したパス信号(中継したパス信号)を保持す
るようになっている。
【0123】即ち、リングネットワーク1−1におい
て、各ノード装置10−A1〜10−D1は、それぞ
れ、高速伝送路から送られてくるパス信号を高速伝送路
へ中継する際に、送信したパス信号を保持するようにな
っており、送信したパス信号にパス障害が発生すると、
パス障害が発生した方向とは逆の方向に折り返して、保
持する障害発生前のパス信号を送信するようになってい
る。
【0124】例えば、図15に示すように、ノード装置
10−B1は、通常運用時にEAST側の伝送路を現用
チャンネル(CH1)で送られてくるパス(パス1)信
号をWEST側の伝送路に中継し、中継したパス信号に
パス障害が発生すると、中継する際に保持したパス信号
(障害が発生する以前のパス信号)をEAST側の伝送
路に予備用チャンネル(CH3)で折り返して送出する
(ブリッジ処理)ようになっている。
【0125】また、各ノード装置10−A1〜10−D
1は、通常運用時、自装置で終端するパス信号を受信す
ると、位相を調整して低速伝送路へ出力するものである
が、パス障害発生時に、予備用チャンネルで送られてく
る障害発生前のパス信号を受信すると一旦保持し、受信
したパス信号の位相を調整して低速伝送路へ出力するよ
うになっている。
【0126】例えば、図15に示すように、ノード装置
10−C1は、通常運用時にEAST側の伝送路から現
用チャンネル(CH1)で送られてくるパス信号にパス
障害が発生すると、予備用チャンネル(CH3)で送ら
れてくる障害発生前のパス信号をWEST側の伝送路か
ら受信して保持し、所定時間遅れて予備用チャンネル
(CH3)で送られてきたパス信号を低速伝送路へ出力
する(スイッチ処理)。
【0127】なお、ノード装置10−C1は、ブリッジ
制御を行なったノード装置10−A1から切替要求(ス
テータス“BR”)を受信することで、現用チャンネル
で受信していた信号(パス1)を予備用チャンネルで受
信するチャンネルの切り替え(スイッチ処理)を行なう
ようになっている。このため、ノード装置10−A1〜
10−D1は、図17に示すように、無瞬断切替制御部
11−1,切替バイト検出部12,切替バイト挿入部1
3をそなえるとともに、信号の送信方向別に分離部14
(WEST,EAST),スルー処理部15(WES
T,EAST),多重部16(WEST,EAST),
リングブリッジ処理部17(WEST,EAST)をそ
れぞれそなえて構成されている他、図9に示すアッドイ
ンタフェース30−1,ドロップインタフェース20
(図8参照)もそなえて構成されている。
【0128】なお、各ノード装置10−A1〜10−D
1は、それぞれ、無瞬断ブリッジ処理部33(図9参
照)に代えてリングブリッジ処理部17(WEST,E
AST)をそなえて構成されている点で、第1実施形態
に係るノード装置10−A〜10−Dと異なる。ここ
で、無瞬断切替制御部11−1は、第1実施形態に係る
無瞬断切替制御部11と同様に機能するものであるが、
リングスイッチ処理部17(WET,EAST)を制御
するが、無瞬断ブリッジ処理部33の制御を行なわない
点で、第1実施形態に係る無瞬断切替制御部11と異な
る。
【0129】リングブリッジ処理部17(WEST,E
AST)は、他の局(ノード装置)から送られてくるパ
ス信号を自装置内でスルー制御し、高速伝送路へ送信さ
れたパス信号を保持するものであり、現用チャンネルで
送信したパス信号に障害が発生すると、保持する障害発
生以前のパス信号を読み出して出力するものである。こ
こで、リングブリッジ処理部17(WEST)は、現用
チャンネル(CH1,CH2)でEAST方向に送信す
る信号をチャンネル毎に保持し、EAST側の伝送路へ
送出したパス信号に障害が発生すると、保持するパス信
号を多重部16(WEST)を経由してWEST側の伝
送路へ送出するようになっている。一方、現用チャンネ
ル(CH1,CH2)でWEST方向に送信される信号
は、WEST側の伝送路へ送信される一方で、リングブ
リッジ処理部17(EAST)でチャンネル毎に保持さ
れ、WEST側の伝送路へ送出したパス信号(CH1,
CH2)に障害が発生すると、保持するパス信号を多重
部(EAST)を経由してWEST側の伝送路へ送出す
るようになっている。
【0130】なお、通常運用時、リングブリッジ処理部
17(WEST)は、スルー処理部15(WEST)か
ら送られてくる信号(PCA)を選択して多重部16
(WEST)へ出力するようになっており、また、リン
グブリッジ処理部17(EAST)も、スルー処理部1
5(EAST)から送られてくる信号(PCA)を選択
して多重部16(EAST)へ出力するようになってい
る。
【0131】このため、リングブリッジ処理部17(E
AST,WEST)は、図17に示すように、リングブ
リッジ部17−1,17−2(EAST,WEST)を
そなえて構成されている。図17において、リングブリ
ッジ部17−1(EAST)等は、無瞬断リングブリッ
ジと表記されている。なお、各ブリッジ部17−1,1
7−2(WEST,EAST)は、パス毎にそなえられ
ており、現用チャンネルで送出されたパス信号にパス障
害が発生した時に、パス障害が発生した送信方向とは、
逆の方向にパス信号を出力するようになっている。
【0132】例えば、現用チャンネル(CH1)でWE
ST側の伝送路へ送信されるパス信号は、選択部15−
1(EAST)を経由して、EAST側のリングブリッ
ジ部17−1(EAST)で保持されて、パス障害が発
生すると、リングブリッジ部17−1(EAST)から
読みだされて、予備用チャンネル(CH3)でEAST
側の伝送路へ送出されるようになっている。
【0133】このため、各リングブリッジ部17−1,
17−2(EAST,WEST)は、図10に示す前記
のブリッジ部33−1,33−2(EAST)等と同様
に、W系パスマルチフレーム検出部35,メモリ書込制
御部36,メモリ読出位相制御部(第1読み出し制御
部)37,W系メモリ(第1メモリ部)38,W/Pパ
ス選択部39をそなえて構成されている。
【0134】各リングブリッジ部17−1,17−2
(EAST,WEST)は、前記のブリッジ部33−1
(EAST)等と同じように、他の局(ノード装置)か
ら切替要求を受信したときに、無瞬断切替制御部11−
1がメモリ読出位相制御部37にその旨の情報を出力
し、メモリ読出位相制御部37がパス障害発生時にW系
メモリ38を制御することで、W系メモリ38から読み
出されたパス信号は、折り返して送出されるようになっ
ている。
【0135】なお、W/Pパス選択部39は、無瞬断切
替制御部11−1からの制御により、切替要求(切替処
理の要求)があると、W系メモリ38から出力されたデ
ータを選択し、TSA31(EAST)へ出力するもの
であり、通常運用時は、P系の信号(PCA)を選択す
るようになっている。次に、図9に示すアッドインタフ
ェース30−1は、他のネットワーク等(低速伝送路)
から受信したパス信号を、高速伝送路へアッドするため
のインタフェースであるが、第1実施形態に係るアッド
インタフェース30と比較して、ブリッジ処理部33を
そなえていない点を異にする。
【0136】一方、ドロップインタフェース20は、第
1実施形態に係る説明と同様であり、無瞬断スイッチ処
理部23は、パス障害発生時に、中継用の局(ノード装
置)でのブリッジ処理により予備用チャンネルで送られ
てくるパス信号を受信して、予備用チャンネルで送られ
てきたパス信号の位相を調整して低速伝送路へ送出する
ようになっている。
【0137】上述の如く構成された、第2実施形態に係
るリングネットワーク1−1の各ノード装置10−A1
〜10−D1内外の動作を説明する。なお、通常運用時
での、ノード装置10−A1とノード装置10−C1と
の間でパス(パス1)信号の伝送は、第1実施形態に係
るリングネットワーク1のノード装置10−A〜10−
Dと同様であるが、ノード装置10−B1では、このノ
ード装置10−A1から現用チャンネル(CH1)で送
られてきたパス信号を、多重部16(WEST)で他の
信号等とともにSDHフレームに搭載して、ノード装置
10−C1へ向けてWEST側の伝送路へ中継する一方
で、図17に示すaのルートに従って、リングブリッ
ジ部17−1(EAST)に保持する。
【0138】ところで、前記同様にノード装置10−B
1とノード装置10−C1との間に、パス(パス1)障
害が発生した場合の各ノード装置10−A1〜10−D
1の動作を、図18に示すフローチャートを用いて説明
する。ノード装置10−C1では、パス1の障害が発生
すると、受信した信号から、パス障害を検出する。即
ち、W/P系パス入力ビットエラー検出部24−1(図
12参照)がカウントした入力データのエラー情報を無
瞬断切替制御部11−1に送り、無瞬断切替制御部11
−1は、パス障害発生を検出する(ステップU1)。
【0139】パスエラーを検出後、無瞬断切替制御部1
1−1は、切替用バイト(図5参照)の挿入処理に際
し、パス接続テーブル(図6参照)を基に、パス障害が
発生したパス信号をスイッチ処理する局(ノード装置)
のIDを検出し(ステップU2)、更に、パス障害が発
生したパス信号をブリッジ処理する局(ノード装置)の
IDも検出する(ステップU3)。
【0140】無瞬断切替制御部11−1は、検出したス
イッチ局ID及びブリッジ局IDとともに、リクエスト
(4ビット)にSE〔切替要求(リング)〕を切替用バ
イトに挿入する(ステップU4)。その後、無瞬断切替
制御部11−1は、切替バイト挿入部13(図7を参
照)を制御し、SOHに切替用バイトを挿入する(ステ
ップU5)。
【0141】切替用バイトを搭載したSDHフレーム
は、ノード装置10−C1からWEST側の伝送路(パ
ス障害が発生した伝送路とは逆の伝送路)に出力する。
一方、ノード装置10−D1では、ノード装置10−C
1から送信された切替用バイトを搭載したSDHフレー
ムをEAST側の伝送路から受信し、切替バイト検出部
12(図7参照)が、分離部14(WEST)で終端さ
れたSOH内の切替用バイトを検出すると(ステップU
6)、検出した切替用バイトの情報を無瞬断切替制御部
11−1に出力する。
【0142】無瞬断切替制御部11−1では、切替用バ
イト内の切替要求のリクエストが“SE(0001)”である
か否を判断する(ステップU7)。ここで、切替要求の
リクエストが“SE(0001)”であるとき、無瞬断切替制
御部11−1は、更に切替用バイト内の切替要求のステ
ータスが「“BR(0001)”若しくは“IDL(0000)”」
であるか否かを判断する(ステップU7のYESルート
からステップU8)。
【0143】“BR”若しくは“IDL”のときは、無
瞬断切替制御部11−1は、さらに切替要求のステータ
スが“BR”に該当するか否かを判断する(ステップU
8のYESルートからステップU9)。ここで、“ID
L”に該当するときには、無瞬断切替制御部11−1
は、切替要求中のブリッジ局IDが、自局のIDと一致
するか否かを判断する(ステップU9のNOルートから
ステップU10)。
【0144】ここで、ノード装置10−D1は、ブリッ
ジ局IDが自局IDと一致しないため、スルー制御〔ノ
ード装置10−B1にてブリッジ処理により、予備用チ
ャンネル(CH3)で送られてくるパス信号を自装置内
を通過させる制御〕を行なう(ステップU10のNOル
ートからステップU16)。そして、ノード装置10−
D1は、ノード装置10−C1から受信した切替用バイ
トを更にSOHに搭載して、ノード装置10−A1へ出
力する。
【0145】ノード装置10−A1も、上記ノード装置
10−D1と同様に、スルー制御を行なう(ステップU
6〜U10,ステップU16)。次に、ノード装置10
−B1では、ノード装置10−A1から受信した切替用
バイトを検出すると(ステップU6)、上記のノード装
置10−A1,10−D1と同様に切替用バイト内の切
替要求のリクエスト等を判断する(ステップU6〜ステ
ップ10)。
【0146】ここで、ノード装置10−B1の無瞬断切
替制御部11−1は、自局IDとブリッジ局IDとが一
致すると判断することで、図17に示すリングブリッジ
部17−1(EAST)のW系メモリ38(図10参
照)に保持しているパス障害の発生前のMマルチフレー
ムデータをEAST側の伝送路〔パス障害が発生した伝
送路(WEST側)方向とは逆の方向〕へ出力する(ブ
リッジ制御;ステップU10のYESルートからステッ
プU12)。
【0147】即ち、ノード装置10−B1のリングブリ
ッジ処理部17(EAST)では、リングブリッジ部1
7−1(EAST)に保持されているパス信号を図17
に示すbのルートに従って、多重部16(EAST)
へ送られ、他のパス信号等とともに、SDHフレームに
搭載されて、EAST側の伝送路を介してノード装置1
0−A1へ送られる。
【0148】ブリッジ制御に際して、ノード装置10−
B1の無瞬断切替制御部11−1は、“BR(0001)”
(ステータス)を切替用バイトに挿入する。その後、切
替用バイト(ステータス“BR”を搭載)を搭載したS
DHフレームは、他のノード装置10−A1,10−D
1,10−C1へと送られる。ノード装置10−A1,
10−D1では、前記同様にステータス等の判断が行な
われる(ステップU6〜U9)。
【0149】ここで、ノード装置10−A1,10−D
1の無瞬断切替制御部11−1は、ステータスが“B
R”であることから、さらに、自局がスイッチ局に該当
するかをパス接続テーブル(図6参照)を用いて判断す
る(ステップU9のYESルートからステップU1
3)。ノード装置10−A1,10−D1がスイッチ局
に該当しないことから、各ノード装置10−A1,10
−D1の無瞬断切替制御部11−1は、前記同様にスル
ー制御を行なう(ステップU13のNOルートからステ
ップU16)。
【0150】その後、ノード装置10−A1は、ノード
装置10−B1から受信した切替用バイトをSOHに搭
載して、ノード装置10−D1へ出力し、ノード装置1
0−D1は、ノード装置10−A1から受信した切替用
バイトをSOHに搭載して、ノード装置10−C1へ出
力する。具体的には、ノード装置10−A1は、ノード
装置10−B1にてブリッジ制御により送出されたパス
障害発生前のパス信号〔予備用チャンネル(CH3 )で
伝送されてくるパス信号〕を受信すると、図17に示す
のルートに従って、自装置内をスルーさせて、多重部
16(EAST)にて他のパス信号等があれば、それら
と共にSDHフレームに多重して、ノード装置10−D
1へ向けて予備用チャンネル(CH3)で出力する。
【0151】なお、ノード装置10−D1も、同様に予
備用チャンネル(CH3)で送られてくるパス信号(ノ
ード装置10−B1のブリッジ処理によりリングブリッ
ジ部17−1(EAST)から読み出されたパス信号)
をスルー制御する。次に、ノード装置10−C1では、
ノード装置10−D1から受信した切替用バイトを検出
して、ステータス等の判断を行ない(ステップU6〜U
9,ステップU13)。ノード装置10−C1は、自局
IDがスイッチ局IDと一致することから、予備用チャ
ンネル(CH3)で送られてくるノード装置10−B1
にて出力されたパス障害の発生前のMマルチフレームデ
ータを受信して、位相調整を施して低速伝送路へと出力
する(スイッチ制御;ステップU13のYESルートか
らステップU14)。
【0152】具体的には、ノード装置10−C1は、予
備用チャンネル(CH3)で送られてくるパス信号(パ
ス1)を受信して分離部14(EAST)にて分離処理
を行ない、パス1のパス信号を、図17に示すのルー
トに従って、ドロップインタフェース20へ送る。ドロ
ップインタフェース20では、図8に示すのルートに
従って、予備用チャンネル(CH3)で送られてくるパ
ス信号(パス1)をスイッチ部23−1(WEST)へ
送る。このスイッチ部23−1(WEST)では、この
パス信号(パス1)をP系メモリ24−11に保持し、
所定時間遅らせて、低速伝送路へ出力する。
【0153】なお、スイッチ制御に際し、ノード装置1
0−C1の無瞬断切替制御部11−1は、切替用バイト
にステータス“BR&SW(0100)”を搭載して(ステッ
プU15)、切替バイト挿入部13が、切替用バイトを
SOHに挿入する(ステップU5)。その後、ステータ
ス“BR&SW”を搭載したSDHフレームは、ノード
装置10−D1,10−A1へと送出される。
【0154】ノード装置10−D1,10−A1では、
ノード装置10−C1から出力されたSDHフレーム
(ステータス“BR&SW”を搭載)を含んだ切替用バ
イトを検出すると、上記と同様にステータス等の判断が
行なわれ(ステップU6〜U8)、ステータスが“BR
&SW”であることから前状態を保持する(ステップU
8のNOルートからステップU11)。
【0155】ところで、上述の如く、現用チャンネル
(CH1)で送信したパス信号(パス1)に障害が発生
して、ノード装置10−B1にてブリッジ処理を行な
い、パス障害発生前のパス信号を送信して、ノード装置
10−C1にてスイッチ処理を行なうが、例えば、ノー
ド装置10−C1が送出した切戻要求“NB(0000)”
(予備用チャンネルで送信していたパス信号を再び元の
現用チャンネルで送信する旨の要求)により、ブリッジ
処理により予備用チャンネル(CH3)で送信していた
パス信号を障害発生前に用いていた現用チャンネル(C
H1)で送信する状態に戻すこともできる。
【0156】なお、ノード装置10−A1〜10−D1
が、切替用バイトのリクエスト“NB”を検出して、切
替なし状態に戻す処理については、図18には、特に示
さない。また、切戻の処理のシーケンスは、例えば、図
16に示すと同様に、ノード装置10−C1からノード
装置10−B1へノード装置10−D1,10−A1を
経由して切戻要求が送信されて、ノード装置10−B1
にて、ブリッジ処理の解除が行なわれる。
【0157】また、ノード装置10−B1からノード装
置10−C1へノード装置10−A1,10−D1を経
由して切戻要求が送信されて、ノード装置10−C1に
て、スイッチ処理の解除も行なわれる。このように、第
2実施形態に係るリングネットワーク1−1によれば、
ノード装置10−B1が信号の中継を行なう中継用ノー
ド装置として構成されるときにおいて、中継用ノード装
置10−B1のリングブリッジ部17−1(EAST)
のメモリ読出位相制御部37が、パス障害発生時に、W
系メモリ38に通常運用時に現用チャンネル(CH1)
でWEST側の伝送路へ送信中の送信信号を記憶し、メ
モリ読出位相制御部37が、パス障害発生時に、障害発
生前の送信信号をW系メモリ38から読み出して送信信
号を予備用チャンネル(CH3)でEAST側の伝送路
(障害発生前の送信方向とは逆の方向)へ送出させる。
【0158】他方のノード装置10−C1では、スイッ
チ部23−1(WEST)のW系メモリ24−8に通常
運用時に現用チャンネル(CH1)で送られてくるパス
信号を記憶し、P系メモリ24−11に障害発生時に一
方のノード装置10−B1のメモリ読出位相制御部37
により予備用チャンネルでWEST側の伝送路を送られ
てくるパス信号を受信すると記憶し、メモリ読出位相制
御部24−6が、W系メモリ24−8に記憶された障害
発生後の受信信号とP系メモリ24−11に記憶された
障害発生前の受信信号との時間的位相を合わせて受信信
号を外部へ出力する。
【0159】従って、一方のノード装置10−B1にて
ブリッジ処理を行ない、他方のノード装置10−C1で
スイッチ処理を行なうことで、リングネットワーク1−
1は、一方のノード装置10−B1から他方のノード装
置10−C1へ信号を無瞬断状態で受信させることがで
き、伝送品質の低下を防止できる。 (3)第3実施形態の説明 図19は、本発明の第3実施形態に係るリングネットワ
ーク1−2を示す図であり、この図19に示す各ノード
装置(前記のノード装置10−A〜10−D等と区別す
るために符号を付する)10−A2〜10−D2の機能
は、第1実施形態にて説明したものとほぼ同じである
が、この第3実施形態に係るリングネットワーク1−2
は、第1実施形態に係るリングネットワーク1と比較し
て、パス障害発生時に、パス信号を中継する局(ノード
装置10−A2〜10−D2)が、パス障害発生時に、
障害が発生したパス信号を送信していた方向と同じ方向
に、パス障害発生前のパス信号を再び送信する点で異な
る。
【0160】なお、本第3実施形態の説明において、前
述の第1,2実施形態にて記述した符号と同じ符号を付
したものは、同一若しくはほぼ同様のものとする。ここ
で、本リングネットワーク1−2における信号が伝送す
るチャンネルの切替も、前記リングネットワーク1と同
様に、パス毎に行ない、高速伝送路上で信号を中継する
ノード装置10−A2〜10−D2が、障害が発生した
パス信号を送信した方向と同じ方向に障害発生前のパス
信号を送信し(スパンブリッジ処理)、ドロップ局で
は、障害発生後に、中継するノード装置(10−A2〜
10−D2の内いずれか)から送出されたパス信号(障
害発生前のパス信号)を受信すると、受信したパス信号
の位相を調整して、低速伝送路へ送出する(スイッチ処
理)ようになっている。
【0161】なお、リングネットワーク1−2は、例え
ば、各ノード装置10−A2〜10−D2間を4本の光
ファイバ(高速伝送路)で接続して、リング状に構成さ
れており、2本の光ファイバが現用伝送路に用いられ、
残りの光ファイバを予備用伝送路として用いるようにな
っている。また、2つの現用伝送路は、それぞれ互いに
異なる向きに信号を伝送するようになっており、2つの
予備用伝送路も同様に異なる向きに信号を伝送するよう
になっている。図19には、4本の光ファイバを別々に
表現してはいないが、各ノード装置10−A2〜10−
D2間で送信される信号の伝送例を示している。
【0162】また、1本の光ファイバ中にNチャンネル
分の信号を送信できるようになっている。ここで、リン
グネットワーク1−2は、通常運用時には現用チャンネ
ルを用いてパス信号の送受信を現用伝送路を介して行な
い、現用チャンネルで送信したパス信号にパス障害が発
生した時に、障害が発生したパス信号を予備用チャンネ
ルを用いて送信するようになっている。
【0163】例えば、各光ファイバ中に1〜N(Nは整
数)チャンネルの回線を設定できる場合に、通常運用時
に、現用伝送路の1〜Nチャンネルを現用チャンネルと
して、パス信号の送信に用いるが、同一方向に信号を伝
送する予備用伝送路の1〜Nチャンネルを予備用チャン
ネルとして、PCAの送信に用いることができるように
なっている。
【0164】そして、現用のJ〔1〜Nのいずれか1
つ)チャンネルにパス障害が発生したときには、障害が
発生した現用伝送路と同じ方向に信号を送信する予備用
伝送路にJチャンネルを用いて障害発生前の信号を送信
するようになっている。図19に示すリングネットワー
ク1−2は、現用伝送路に2チャンネル(CH1,CH
2)を用いて信号を送信するとともに、予備用伝送路も
2チャンネル(CH1,CH2)を用いて信号を送信す
るようになっている。以下、各伝送路で2チャンネル
(N=2)を取り扱う場合を前提に説明する。
【0165】ここで、図19に示すように、ノード装置
10−B2とノード装置10−C2との間で、ノード装
置10−A2で低速伝送路から高速伝送路へ現用チャン
ネル(CH1)で送信されたパス信号(パス1)に障害
が発生した場合に着目して説明する。ところで、以下、
ノード装置10−A2にて高速伝送路へ現用チャンネル
で出力され、ノード装置10−B2を経由してノード装
置10−C2にて低速伝送路へ出力されるパス信号(パ
ス1)が伝送するノード装置10−B2とノード装置1
0−C2との間で、パス障害が発生した場合を例として
説明する。
【0166】なお本リングネットワーク1−2の無瞬断
切替処理のシーケンスは、図16に示す前記第2実施形
態のリングネットワーク1−1の無瞬断切替処理のシー
ケンスとほぼ同様であり、パス障害を検出したノード装
置10−C2が、切替用バイトをSOHに搭載して、障
害が発生した伝送路とは逆の伝送路を介してノード装置
10−D2,10−A2,10−B2へ送出するように
なっている。
【0167】また、本リングネットワーク10−2に
て、スパンブリッジ処理の要求としてリクエストが“S
E(0011)”〔切替要求(スパンブリッジ)〕,ステータ
ス“BR(0010)”(スパンブリッジ状態),“BR(110
0)”〔ブリッジ&スイッチ状態(スパン)〕が用いられ
る。なお、本リングネットワーク1−1においても、上
記切替用バイトは、現用チャンネルを用いて送信され
る。
【0168】また、各ノード装置10−A2〜10−D
2は、それぞれ、通常運用時、他の局(ノード装置)か
らパス信号が送られてきて、自局で終端する信号に該当
しないときは、自局内で信号をスルー制御して、他の局
(ノード装置)へ中継する一方で、パス単位毎に、送信
したパス信号(中継したパス信号)を保持するようにな
っている。
【0169】即ち、リングネットワーク1−2におい
て、各ノード装置10−A2〜10−D2は、それぞ
れ、高速伝送路から送られてくるパス信号を高速伝送路
へ中継する際に、送信したパス信号を保持するようにな
っており、送信したパス信号にパス障害が発生すると、
パス障害が発生した方向とは同じ方向に、保持する障害
発生前のパス信号を送信するようになっている。
【0170】例えば、図19に示すように、ノード装置
10−B2は、通常運用時にEAST側の現用伝送路を
現用チャンネル(CH1)で送られてくるパス信号をW
EST側の現用伝送路に中継し、中継したパス信号にパ
ス障害が発生すると、中継する際に保持したパス信号
(障害が発生する以前のパス信号)をWEST側の予備
用伝送路に予備用チャンネル(CH1)で送出する(ス
パンブリッジ処理)ようになっている。
【0171】また、各ノード装置10−A2〜10−D
2は、通常運用時、自装置で収容するパス信号を受信す
ると、位相を調整して低速伝送路へ出力するものである
が、パス障害発生時に、予備用チャンネルで送られてく
る障害発生前のパス信号を受信すると一旦保持し、受信
したパス信号の位相を調整して低速伝送路へ出力するよ
うになっている。
【0172】例えば、図19に示すように、ノード装置
10−C2は、通常運用時にEAST側の現用伝送路か
ら現用チャンネル(CH1)で送られてくるパス信号に
パス障害が発生すると、予備用チャンネル(CH1)で
送られてくる信号(ノード装置10−B2から出力され
たパス信号)をEAST側の予備用伝送路から受信して
保持し、所定時間遅れて予備用チャンネル(CH1)で
送られてきたパス信号を低速伝送路へ出力する(スイッ
チ処理)。
【0173】なお、ノード装置10−C2は、スパンブ
リッジ処理を行なったノード装置10−B2から切替要
求〔ステータス“BR(0010)”〕を受信すること
で、現用チャンネル(CH1)で受信していた信号(パ
ス1)を予備用チャンネル(CH1)で受信するチャン
ネルの切り替え(スイッチ処理)を行なうようになって
いる。
【0174】このため、ノード装置10−A2〜10−
D2は、図20に示すように、無瞬断切替制御部11−
2,切替バイト検出部12,切替バイト挿入部13をそ
なえるとともに、信号の送信方向別且つ現用と予備用に
それぞれ分離部14W,14P(WEST,EAS
T),スルー処理部15(WEST,EAST),多重
部16W,16P(WEST,EAST),スパンブリ
ッジ処理部18(WEST,EAST)をそれぞれそな
えて構成されている他、図9に示すアッドインタフェー
ス30−1,図21に示すドロップインタフェース20
−1もそなえて構成されている。
【0175】なお、上記符号中に使用したWは、現用伝
送路へ送られる及び送られてくる信号に係わりがあるこ
とを示し、Pは、予備用伝送路へ送られる及び送られて
くる信号に係わりがあることを意味する。なお、各ノー
ド装置10−A2〜10−D2は、それぞれ、第1実施
形態に係るノード装置10−A等と比較すると、ブリッ
ジ処理部33に代えてスパンブリッジ処理部18(WE
ST,EAST)をそなえるとともに、ドロップインタ
フェース20に代えてドロップインタフェース20−1
をそなえて構成されている点で、第1実施形態に係るノ
ード装置10−A〜10−Dと異なる。
【0176】ここで、無瞬断切替制御部11−2は、第
2実施形態に係る無瞬断切替制御部11−1と同様に機
能するものであるが、スパンブリッジ処理部18(WE
T,EAST)と後述するスパンスイッチ処理部40と
を制御し、リングブリッジ処理部17(図17参照),
無瞬断スイッチ処理部23の制御は行なわない点で、第
2実施形態に係る無瞬断切替制御部11−1と異なる。
【0177】分離部14W,14P(WEST,EAS
T)は、伝送路から受信したSDHフレームのSOHを
終端するとともに、チャンネル別に信号を分離するよう
になっている。例えば、分離部14W(WEST)は、
EAST側の現用伝送路から送られてくるSDHフレー
ムからチャンネル別にパス信号を分離し、スルー処理部
15(WEST)及びドロップインタフェース20−1
へ出力するものである。
【0178】多重部16W,16P(EAST,WES
T)は、各チャンネル(CH1,CH2)毎の信号や、
切替バイト挿入部13から送られてくるSOHをSDH
フレームに多重して高速伝送路へ送出するものであり、
例えば、多重部16W(EAST)は、各チャンネル毎
のパス信号を多重してEAST側の現用伝送路へ送出す
るようになっている。
【0179】スパンブリッジ処理部18(WEST,E
AST)は、他の局(ノード装置)から送られてくるパ
ス信号を自装置内でスルー制御し、高速伝送路へ送信さ
れたパス信号を保持するものであり、現用チャンネルで
送信したパス信号に障害が発生すると、保持する障害発
生以前のパス信号を読み出して出力するものである。こ
こで、スパンブリッジ処理部18(WEST)は、現用
チャンネル(CH1,CH2)でWEST方向に送信す
る信号をチャンネル毎に保持し、WEST側の現用伝送
路へ送出したパス信号に障害が発生すると、保持するパ
ス信号を多重部16P(WEST)を経由してWEST
側の予備用伝送路へ送出するようになっている。一方、
現用チャンネル(CH1,CH2)でEAST方向に送
信される信号は、EAST側の現用伝送路へ送信される
一方で、スパンブリッジ処理部18(EAST)でチャ
ンネル毎に保持され、EAST側の現用伝送路へ送出し
たパス信号(CH1,CH2)に障害が発生すると、保
持するパス信号を多重部16P(EAST)を経由して
EAST側の予備用伝送路へ送出するようになってい
る。
【0180】なお、通常運用時、スパンブリッジ部18
(WEST)は、スルー処理部15(WEST)から送
られてくる信号(PCA信号)を選択して多重部16P
(WEST)へ出力するようになっており、また、スパ
ンブリッジ部18(EAST)は、スルー処理部15
(EAST)から送られてくる信号(PCA信号)を選
択して多重部16P(EAST)へ出力するようになっ
ている。
【0181】このため、スパンブリッジ処理部18(E
AST,WEST)は、図20に示すように、スパンブ
リッジ部18−1,18−2(EAST,WEST)を
そなえて構成されている。図20において、スパンブリ
ッジ部18−1(WEST)等は、無瞬断スパンブリッ
ジと表記されている。なお、各ブリッジ部18−1,1
8−2(WEST,EAST)は、パス毎にそなえられ
ており、現用チャンネルで送出されたパス信号にパス障
害が発生した時に、パス障害が発生したパス信号が送信
された方向と同じ方向で、パス信号を出力するようにな
っている。
【0182】例えば、現用チャンネル(CH1)でWE
ST側の現用伝送路へ送信されるパス信号は、選択部1
5−1(WEST)を経由して、スパンブリッジ部18
−1(WEST)で保持されて、パス障害が発生する
と、スパンブリッジ部18−1(WEST)から読み出
されて、予備用チャンネル(CH1)でWEST側の現
用伝送路へ送出されるようになっている。
【0183】このため、各スパンブリッジ部18−1,
18−2(EAST,WEST)は、図10に示す前記
のブリッジ部33−1,33−2(EAST)等と同様
に、W系パスマルチフレーム検出部35,メモリ書込制
御部36,メモリ読出位相制御部37,W系メモリ3
8,W/Pパス選択部39をそなえて構成されている。
なお、W系メモリ(第4メモリ部)38は、通常運用時
に、現用伝送路へ送信中のパス信号を記憶するものであ
り、メモリ読出位相制御部(第2読み出し制御部)37
は、現用伝送路のパス障害発生時に、パス障害発生前の
パス信号をW系メモリ38から読み出して、パス信号を
予備用伝送路へ通じて障害発生前の送信方向と同一方向
へ送出させるものである。
【0184】各スパンブリッジ部18−1,18−2
(EAST,WEST)は、前記のブリッジ部33−1
等と同じように、他の局(ノード装置)から切替要求を
受信したときに、無瞬断切替制御部11−2がメモリ読
出位相制御部37にその旨の情報を出力し、W系メモリ
38に保持されているパス信号が読み出されるようにな
っている。
【0185】なお、W/Pパス選択部39は、無瞬断切
替制御部11−2からの制御により、切替要求(切替処
理の要求)があると、W系メモリ38から出力されたデ
ータを選択し、出力するものであり、通常運用時は、P
系の信号(PCA信号)を選択するようになっている。
一方、図21は、第3実施形態に係るドロップインタフ
ェースを示す図であり、この図21に示すドロップイン
タフェース20−1は、第1実施形態に係るドロップイ
ンタフェース20と同じように高速伝送路(現用,予
備)を送られてくるパス信号及びPCA信号を、他のネ
ットワーク(低速伝送路)へドロップするためのインタ
フェースであり、信号を中継する局(ノード装置)のス
パンブリッジ部18(WEST,EAST)から読み出
されたパス信号を受信して位相調整を行なって低速伝送
路へ出力するようになっている。
【0186】しかし、このドロップインタフェース20
−1は、第1実施形態に係るドロップインタフェース2
0と比較して、同じ方向から送られてくるパス信号(現
用伝送路を現用チャンネルで送られてくるパス信号)と
パス信号〔中継局のリングブリッジ部18(WEST,
EAST)から読み出されて予備用伝送路を送られてく
るパス信号〕との位相を調整する点で異なる。
【0187】このため、ドロップインタフェース20−
1は、図21に示すように、第1実施形態に係るドロッ
プインタフェース20と比較して、無瞬断スイッチ処理
部23の代わりにスパンスイッチ処理部40をそなえて
構成されている。ここで、スパンスイッチ処理部40
は、現用チャンネルで送られてくるパス信号にパス障害
が発生すると、スパンブリッジ処理部18(WEST,
EAST)から読み出されて予備用チャンネルで送られ
てくるパス信号を受信して、低速伝送路への出力を無瞬
断で行なうものである(スパンスイッチ処理)。なお、
通常運用時及びパス障害発生時に、受信した信号の位相
調整が行われた後に、受信した信号は、低速伝送路へ出
力されるようになっている。
【0188】即ち、スパンスイッチ処理部40は、通常
運用時、現用チャンネルでEAST側の現用伝送路を送
られてくるパス信号を受信すると、一旦保持し、位相の
調整が行なわれた後(所定時間遅らせて)、低速伝送路
へ出力するものであるが、現用チャンネルでEAST側
の現用伝送路を送られてくるパス信号にパス障害が発生
したときには、予備用チャンネルでEAST側の予備用
伝送路を送られてくるパス障害発生前のパス信号〔スパ
ンブリッジ部18(WEST)から読み出されたパス信
号〕を受信すると、一旦保持し、位相の調整が行なわれ
た後(所定時間遅らせて)、低速伝送路へ出力するよう
になっている。
【0189】なお、通常運用時、現用チャンネルでWE
ST側の現用伝送路を送られてくるパス信号にパス障害
が発生する場合も、予備用チャンネルでWEST側の予
備用伝送路を送られてくるパス信号(障害発生前のパス
信号)を受信して、同様に位相の調整が行なわれる。こ
のため、スパンスイッチ処理部40は、図21に示すよ
うに、EAST側及びWEST側の伝送路を送られてく
る信号をパス毎に取り扱うスパンスイッチ部40−1,
40−2(WEST,EAST)をそなえて構成されて
いる。なお、図21において、スパンスイッチ部40−
1(WEST)等は、無瞬断スイッチと表記されてい
る。
【0190】ここで、スパンスイッチ部40−1,40
−2(WEST,EAST)は、通常運用時、現用チャ
ンネルのパス信号の位相を調整して、低速伝送路へ出力
する他、パス障害発生時には、現用チャンネルで送られ
てくる伝送方向と同じ方向から送られてくる障害の発生
以前のパス信号を受信し、位相を調整して低速伝送路へ
出力する(スパンスイッチ)ようになっている。例え
ば、通常運用時に、WEST側の現用伝送路から受信し
ていたパスのパス信号は、パス障害発生時にも、WES
T側の予備用伝送路から受信するようになる。
【0191】このため、各スパンスイッチ部40−1,
40−2(EAST,WEST)は、前記第1実施形態
に係るスイッチ部23−1等(図12参照)と同じ様
に、W/P系パスビットエラー検出部24−1,W系パ
スマルチフレーム検出部24−2,Mマルチフレーム検
出部24−3,位相比較部24−4,W系メモリ書込位
相制御部24−5,メモリ読出位相制御部24−6,W
/Pパス選択部24−7,W系メモリ24−8,P系パ
スマルチフレーム検出部24−9,P系メモリ書込位相
制御部24−10,P系メモリ24−11をそなえて構
成される。
【0192】ここで、W系メモリ(第5メモリ部)24
−8は、通常運用時に現用伝送路から受信されるパス信
号を記憶するものであり、P系メモリ(第6メモリ部)
24−11は、パス障害発生時に中継局のメモリ読出位
相制御部37により予備用伝送路を通じて受信されるパ
ス信号を記憶するものである。メモリ読出位相制御部
(第2位相調整部)24−6は、パス障害発生時に、W
系メモリ24−8に記憶された障害発生後のパス信号と
P系メモリ24−11に記憶された障害発生前のパス信
号との時間位相を合わせて、P系メモリ24−11から
パス信号を読み出して外部へ出力するものである。
【0193】なお、P系メモリ24−11には、通常運
用時には、現用チャンネルで送られてくる信号(PCA
信号)が入力される。ここで、前記同様に、パス障害発
生時に、予備用チャンネルで送られてくるパス信号は、
障害が発生した時点で送られてくるパス信号が送られて
くる方向と同じになっている。
【0194】例えば、通常運用時に、EAST側の現用
伝送路を現用チャンネル(CH1)で送られてくるパス
信号は、W系メモリ24−8に保持されて、位相の調整
が行なわれた後にW/Pパス選択部24−7を介して低
速伝送路へ出力され、パス障害発生時に、EAST側の
予備用伝送路を予備用チャンネル(CH1)で送られて
くるパス信号は、P系メモリ24−11に保持されて、
位相の調整が行なわれた後にW/Pパス選択部24−7
を介して低速伝送路へ出力されるようになっている。
【0195】なお、スイッチ局におけるスパンスイッチ
処理は、例えば、中継局から送られてくる切替用バイト
の検出により行なわれる。上述の如く構成された、第3
実施形態に係るリングネットワーク1−2のノード装置
10−A2〜10−B2内外の動作を以下説明する。通
常運用時、ノード装置10−A2とノード装置10−C
2との間でパス1のパス信号は、第1実施形態に係るリ
ングネットワーク1での信号の伝送とほぼ同じである。
【0196】ここで、ノード装置10−B2では、ノー
ド装置10−A2から現用チャンネル(CH1)で送ら
れてきたパス信号を、多重部16W(WEST)にて他
の信号等とともにSDHフレームに搭載して、ノード装
置10−C2へ向けてWEST側の現用伝送路へ送出す
る一方で、図20に示すaのルートに従って、スパン
ブリッジ処理部18−1(EAST)に保持する。
【0197】ところで、前記同様にノード装置10−B
2とノード装置10−C2との間に現用チャンネル(C
H1)で送られてくるパス信号のパス障害が発生した場
合の各ノード装置10−A2〜10−D2の動作は、第
2実施形態に係る各ノード装置10−A1〜10−D1
の動作とほぼ同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0198】ノード装置10−B2の無瞬断切替制御部
11−2は、ノード装置10−C2にて送出された切替
用バイト〔リクエスト“BR(0010)”を搭載〕を受信す
ると、自局がブリッジ局に該当することから図20に示
すスパンブリッジ部18−1(WEST)のW系メモリ
38(図10参照)に保持しているパス障害の発生前の
MマルチフレームデータをWEST側の予備用伝送路
〔パス障害が発生した伝送路(WEST側)方向とは同
じ方向〕へ出力する(スパンブリッジ処理)。
【0199】即ち、ノード装置10−B2のスパンブリ
ッジ処理部18(WEST)では、スパンブリッジ部1
8−1(WEST)に保持されているパス信号を図20
に示すbのルートに従って、多重部16P(WES
T)へ送り、他のパス信号等とともに、SDHフレーム
に搭載して、WEST側の予備用伝送路を介してノード
装置10−C2へ送る。
【0200】スパンブリッジ処理に際して、ノード装置
10−B2の無瞬断切替制御部11−2は、“BR(001
0)”(ステータス)を切替用バイトに挿入する。その
後、切替用バイト(ステータス“BR”を搭載)を搭載
したSDHフレームは、他のノード装置10−A2,1
0−D2,10−C2へと送られる。ノード装置10−
A2,10−D2では、ステータス等の判断が行なわ
れ、ノード装置10−A2,10−D2の無瞬断切替制
御部11−2は、ステータスが“BR”であることか
ら、さらに、自局がスイッチ局に該当するかをパス接続
テーブル(図6を参照)を用いて判断する。ノード装置
10−A2,10−D2がスイッチ局に該当しないこと
から、各ノード装置10−A2,10−D2の無瞬断切
替制御部11−2は、前記同様にスルー制御を行なう。
【0201】次に、ノード装置10−C2では、ノード
装置10−D2から受信した切替用バイトを検出して、
ステータス等の判断を行なう。ノード装置10−C2
は、自局がスイッチ局IDと一致することから、EAS
T側の予備用伝送路を予備用チャンネル(CH1)で送
られてくるパス信号(ノード装置10−B2にて出力さ
れたパス障害の発生前のMマルチフレームデータ)を受
信して、位相調整を施して低速伝送路へと出力する。
【0202】具体的には、ノード装置10−C2は、分
離部14P(WEST)にて各チャンネル別に分離され
た信号の内、予備用チャンネル(CH1)で送られてく
るパス信号(パス1)を、図20に示すのルートに従
って、ドロップインタフェース20−1へ送る。ドロッ
プインタフェース20−1では、図21に示すのルー
トに従って、予備用チャンネル(CH1)で送られてく
るパス信号(パス1)をスパンスイッチ部40−1(W
EST)へ送る。このスパンスイッチ部40−1(EA
ST)では、このパス信号(パス1)をP系メモリ24
−11に保持し、所定時間遅らせて、低速伝送路へ出力
する。
【0203】なお、スイッチ制御に際し、ノード装置1
0−C2の無瞬断切替制御部11−2は、切替用バイト
にステータス“BR&SW(1100)”を搭載して、
切替バイト挿入部13が、切替用バイトをSOHに挿入
する。その後、ステータス“BR&SW”を搭載したS
DHフレームは、ノード装置10−D2,10−A2へ
と送出される。
【0204】ノード装置10−D2,10−A2では、
ノード装置10−C2から出力されたSDHフレーム
(ステータス“BR&SW”を搭載)を含んだ切替用バ
イトを検出すると、上記と同様にステータス等の判断が
行なわれ、ステータスが“BR&SW”であることから
前状態を保持する。ところで、上述の如く、現用チャン
ネル(CH1)で送信したパス信号(パス1)に障害が
発生して、ノード装置10−B2にてスパンブリッジ処
理を行ない、パス障害発生前のパス信号を送信して、ノ
ード装置10−C2にてスパンスイッチ処理を行なう
が、例えば、ノード装置10−C2が送出した切戻要求
(予備用チャンネルで予備用伝送路に送信していたパス
信号を再び元の現用チャンネルで現用伝送路に送信する
旨の要求)により、パス1の信号を予備用伝送路から予
備用伝送路に送信するすることができる。
【0205】また、切戻の処理のシーケンスは、例え
ば、図16に示すリングネトワーク1−1の切替処理の
シーケンスと同様の手順として設定することができ、ノ
ード装置10−C2からノード装置10−B2へノード
装置10−D2,10−A2を経由して切戻要求が送信
されて、ノード装置10−B2にて、スパンブリッジ処
理の解除が行なわれる。
【0206】また、ノード装置10−B2からノード装
置10−C2へノード装置10−A2,10−D2を経
由して切戻要求が送信されて、ノード装置10−C2に
て、スパンスイッチ処理の解除も行なわれる。このよう
に、第3実施形態に係るリングネットワーク1−2によ
れば、ノード装置10−B2にて、スパンブリッジ部1
8−1(WEST)のW系メモリ38が、通常運用時に
WEST側の現用伝送路へ送信中の送信信号を記憶し、
メモリ読出位相制御部37がWEST側の現用伝送路の
パス障害発生時に、障害発生前の送信信号をW系メモリ
38から読み出して送信信号をWEST側の予備用伝送
路を通じて障害発生前の送信方向と同一方向へ送出させ
る。
【0207】また、ノード装置10−C2にて、スパン
スイッチ部40−1(WEST)のW系メモリ24−8
が通常運用時にEAST側の現用伝送路から受信される
受信信号を記憶し、P系メモリ24−11が障害発生時
にノード装置10−B2のメモリ読出位相制御部37に
よりEAST側の予備用伝送路を通じて受信される受信
信号を記憶し、メモリ位相読出位相制御部24−6がW
系メモリ24−8に記憶された障害発生後の受信信号と
P系メモリ24−11に記憶された障害発生前の受信信
号との時間的位相を合わせてP系メモリ24−11に保
持されている受信信号を外部へ出力する。
【0208】従って、一方のノード装置10−B2にて
スパンブリッジ処理を行ない、他方のノード装置10−
C2でスパンスイッチ処理を行なうことで、リングネッ
トワーク1−2は、一方のノード装置10−B2から他
方のノード装置10−C2へ信号を無瞬断状態で受信さ
せることができ、伝送品質の低下を防止できる。 (3−1)第3実施形態の第1変形例の説明 図22は、本発明の第3実施形態に係る第1変形例に係
るリングネットワーク1−2aを示す図であり、この図
22に示す各ノード装置(前記のノード装置10−A2
〜10−D2等と区別するために符号を付する)10−
A2a〜10−D2aの機能は、第3実施形態にて説明
したものとほぼ同じであるが、この第3実施形態の第1
変形例に係るリングネットワーク1−2aは、第3実施
形態に係るリングネットワーク1−2と比較して、現用
伝送路の障害発生後に予備用伝送路(パス障害発生前の
パス信号が伝送する高速伝送路)にさらに障害が発生す
ると、予備用伝送路の障害発生前の信号の送信方向とは
逆方向の予備伝送路を通じて信号を折り返して送出する
点を異にする。
【0209】リングネットワーク1−2aは、同じパス
信号の伝送において、スパンブリッジ処理を行なった後
にブリッジ処理を行なう伝送路の切り替えを、無瞬断で
行なえるものである。なお、本第3実施形態の第1変形
例の説明において、前述の第3実施形態にて記述した符
号と同じ符号を付したものは、同一若しくはほぼ同様の
ものとする。
【0210】本リングネットワーク1−2aに設けられ
るノード装置10−A2a〜10−D2aは、前記第3
実施形態に係るノード装置10−A2〜10−D2と同
じ様に、現用伝送路を伝送するパス信号を中継する際
に、中継する信号を保持し、現用伝送路へ送信したパス
に障害が発生すると、予備用伝送路(パス障害が発生し
た現用伝送路へ送信した方向と同じ高速伝送路)に保持
するパス信号を読み出して送出する(スパンブリッジ処
理)ようになっている。
【0211】さらに、ノード装置10−A2a〜10−
D2aは、スパンブリッジ処理により予備用伝送路へ送
出されるパス信号を保持するものであり、予備用伝送路
へ送出したパス信号に障害が発生すると、障害が発生し
たパス信号を送信した方向とは異なる方向に信号が伝送
する予備用伝送路へパス信号(保持する障害発生前のパ
ス信号)を送出する(ブリッジ処理)ようになってい
る。
【0212】例えば、ノード装置10−B2aは、WE
ST側の現用伝送路へ送出していたパス信号に障害が発
生してWEST側の予備用伝送路へ信号(パス障害発生
前の信号)を送出しているときに、この予備用伝送路へ
送出したパス信号に障害が発生すると、EAST側の予
備用伝送路へ信号(WEST側の予備用伝送路へ送出し
たパス信号であって、障害発生前のパス信号)を送出す
るようになっている。
【0213】このため、ノード装置10−A2a〜10
−D2aは、図23に示すように、無瞬断切替制御部1
1−2a,切替バイト検出部12,切替バイト挿入部1
3をそなえるとともに,信号の送信方向別且つ現用と予
備用にそれぞれ分離部14W,14P(WEST,EA
ST),スルー処理部15(WEST,EAST),多
重部16W,16P(WEST,EAST),スパンブ
リッジ処理部18(WEST,EAST)及びリングス
イッチ処理部17A(WEST,EAST)をそれぞれ
そなえて構成されている他、図9に示すアッドインタフ
ェース30−1,図24に示すドロップインタフェース
20−1aもそなえて構成されている。
【0214】なお、各ノード装置10−A2a〜10−
D2aは、それぞれ、第3実施形態に係るノード装置1
0−A2等と比較すると、リングブリッジ処理部17A
(WEST,EAST)をそなえる他、ドロップインタ
フェース20に代えてドロップインタフェース20−1
aをそなえて構成されている点で、第3実施形態に係る
ノード装置10−A2〜10−D2と異なる。
【0215】ここで、無瞬断切替制御部11−2aは、
第3実施形態に係る無瞬断切替制御部11−2と同様に
機能するものであるが、リングブリッジ処理部17A
(WET,EAST)やドロップインタフェース20−
1aを制御する点で、第3実施形態に係る無瞬断切替制
御部11−2と異なる。ここで、リングブリッジ処理部
17A(WEST,EAST)は、第2実施形態のリン
グブリッジ処理部17(WEST,EAST)と比較す
ると、スパンブリッジ処理部18(WEST,EAS
T)から読み出されて予備用伝送路に送信中のパス信号
を保持する点で異なる。
【0216】例えば、リングブリッジ処理部17A(W
EST)は、スパンブリッジ処理部18(EAST)か
ら読み出されてEAST側の予備用伝送路を送出される
信号と同じパス信号を、選択部15−1,15−2(E
AST)から受信して保持し、EAST側の予備用伝送
路に送出されがパス信号に障害が発生すると、保持する
パス信号を読み出して、多重部16P(WEST)を介
してWEST側の予備用伝送路〔スパンブリッジ処理部
18(EAST)から読み出されたパス信号が伝送する
EAST側の予備用伝送路とは逆方向の予備用伝送路〕
へ送出するようになっている。
【0217】なお、リングブリッジ処理部17A(EA
ST)も同様に、スパンブリッジ処理部18(WES
T)から読み出されるパス信号と同じパス信号を保持
し、WEST側の現用伝送路へ送出したパス信号に障害
が発生すると、保持するパス信号をEAST側の予備用
伝送路へ送出するようになっている。このため、リング
ブリッジ処理部17A(EAST,WEST)は、図2
3に示すように、リングブリッジ部17A−1,17A
−2(EAST,WEST)をそなえて構成されてい
る。図23において、リングブリッジ部17A−1(E
AST)等は、無瞬断リングブリッジと表記されてい
る。
【0218】なお、各リングブリッジ部(予備用伝送路
障害発生時送出制御部)17A−1,17A−2(WE
ST,EAST)は、現用伝送路の障害発生後に予備用
伝送路にさらに障害が発生すると、予備用伝送路の障害
発生前の信号の送信方向とは逆方向の予備用伝送路を通
じて送信信号を送出するものである。各リングブリッジ
部17A−1,17A−2(WEST,EAST)は、
パス毎にそなえられており、スパンブリッジ部18−
1,18−2(WEST,EAST)から読み出されて
予備用チャンネルで送出されたパス信号にパス障害が発
生した時に、パス障害が発生した送信方向とは、逆の方
向にパス信号を出力するようになっている。
【0219】例えば、予備用チャンネル(CH1)でW
EST側の予備用伝送路へ送信されるパス信号は、スパ
ンブリッジ部18−1(WEST)から読み出される一
方で、選択部15−1(WEST)を経由して、無瞬断
切替制御部11−2aの制御の下、EAST側のリング
ブリッジ部17A−1(EAST)でも保持されるよう
になっている。さらに、スパンブリッジ部18−1(W
EST)から読み出されてWEST側の予備用伝送路を
伝送するパス信号にパス障害が発生すると、リングブリ
ッジ部17−1(EAST)が、保持するパス信号を予
備用チャンネル(CH1)でEAST側の予備用伝送路
へ送出するようになっている。
【0220】このため、各リングブリッジ部17A−
1,17A−2(EAST,WEST)は、図10に示
す前記のブリッジ部33−1,33−2(EAST)等
と同様に、W系パスマルチフレーム検出部35,メモリ
書込制御部36,メモリ読出位相制御部37,W系メモ
リ38,W/Pパス選択部39をそなえて構成される。
なお、W系メモリ(第10メモリ部)38は、現用伝送
路の障害発生後に受信される受信信号を記憶するもので
あり、メモリ読出位相制御部(第4読み出し制御部)3
7は、現用伝送路の障害発生後に予備用伝送路にさらに
障害が発生すると、障害発生前のパス信号をW系メモリ
(第10メモリ部)38から読み出して、読み出したパ
ス信号を予備用伝送路の障害発生前の送信方向とは逆方
向の予備用伝送路を通じて送出させるものである。
【0221】各リングブリッジ部17A−1,17A−
2(EAST,WEST)は、前記のブリッジ部33−
1等と同じように、他の局(ノード装置)から切替要求
〔リクエスト“SE(0001)”〕を受信したときに、無瞬
断切替制御部11−2aが、メモリ読出位相制御部37
にその旨の情報を出力し、W系メモリ38に保持されて
いるパス信号が読み出されるようになっている。
【0222】なお、通常運用時に、W/Pパス選択部3
9は、無瞬断切替制御部11−2aの制御の下、P系パ
ス入力データを選択するようになっている。また、リン
グブリッジ部17A−1(WEST)を例に説明する
と、スパンブリッジ部18−1(EAST)から読み出
されたパス信号に障害が発生したときに、W/Pパス選
択部39は、無瞬断切替制御部11−2aの制御の下、
リングブリッジ部17A−1(WEST)のW系メモリ
38から読み出されたパス信号を選択して、スパンブリ
ッジ部18−1(WEST)へ送るようになっている。
【0223】さらに、この場合、スパンブリッジ部18
−1(WEST)において、W/Pパス選択部39は、
無瞬断切替制御部11−2aの制御の下、P系パス入力
データ〔リングブリッジ部17A−1(WEST)のW
系メモリ38から読み出されたパス信号〕を選択して多
重部16P(WEST)へ送るようになっている。な
お、図23において、スパンブリッジ部18−1(WE
ST)等は、無瞬断スパンブリッジと表記されている。
【0224】次に、図24に示すドロップインタフェー
ス20−1aは、高速伝送路を送られてくるパス信号を
低速伝送路へ送出する際に、位相の調整を行なう点で
は、前記の第3実施形態に係るドロップインタフェース
20−1と同じように機能するが、スパンブリッジ処理
後のブリッジ処理(同一パスについての切替処理)によ
り予備用伝送路を送られてくるパス信号の位相を調整し
て低速伝送路へ出力する点で第3実施形態に係るドロッ
プインタフェース20−1と異なる。
【0225】即ち、このドロップインタフェース20−
1aは、前記の第3実施形態に係るドロップインタフェ
ース20−1と同じ様に、同じ方向から送られてくるパ
ス信号(現用伝送路を現用チャンネルで送られてくるパ
ス信号)とパス信号〔中継局(ノード装置)のスパンブ
リッジ処理部18(WEST,EAST)から読み出さ
れて予備用伝送路を送られてくるパス信号〕との位相を
調整して出力するが、さらに、パス信号〔中継局(ノー
ド装置)のスパンブリッジ処理部18(WEST,EA
ST)から読み出されて予備用伝送路を送られてくるパ
ス信号〕とパス信号〔中継局(ノード装置)のリングブ
リッジ処理部17(WEST,EAST)から読み出さ
れて予備用伝送路を送られてくるパス信号〕との位相を
調整して低速伝送路へ出力するようになっている。
【0226】例えば、高速伝送路から低速伝送路へパス
信号(パス1)を出力するノード装置10−C2aを主
体として考えると、ドロップインタフェース20−1a
は、通常運用時にパス信号(パス1)をEAST側の現
用伝送路から受信して保持すると、所定時間遅らせて、
低速伝送路へ出力する。その後に、EAST側の現用伝
送路から送られてくるパス信号(パス1)に障害が発生
すると、EAST側の予備用伝送路から送られてくるパ
ス信号(パス1)が、ドロップインタフェース20−1
aで位相調整された後に、低速伝送路へ出力する。
【0227】さらに、EAST側の予備用伝送路から送
られてくるパス信号(パス1)に障害が発生したときに
は、ドロップインタフェース20−1aは、WEST側
の予備用伝送路から送られてくるパス信号(パス1)を
受信し、位相調整を行なった後に、低速伝送路へ出力す
る。このため、ドロップインタフェース20−1aは、
図24に示すように、TSA21(WEST),21
(EAST)とスパンスイッチ処理部40と無瞬断スイ
ッチ処理部23Aとをそなえて構成されている。
【0228】ここで、無瞬断スイッチ処理部23Aは、
第1実施形態に係る無瞬断スイッチ処理部23と同様の
機能を有するもので、各パス信号毎に位相の調整を行な
って低速伝送路へ出力するものである。或る1つのパス
信号に着目して言えば、無瞬断スイッチ処理部23A
は、通常運用時に、現用伝送路を送られてくるパス信号
を受信して一旦保持し、位相の調整を行なった後に、低
速伝送路へ出力するが、その後にスパンブリッジ処理に
より送られたパス信号や、リングブリッジ処理により送
られてきたパス信号を受信した時にも、一旦保持し、位
相の調整を行なった後に、低速伝送路へ出力するように
なっている。
【0229】このため、無瞬断スイッチ処理部23A
は、図24に示すように、EAST側及びWEST側の
現用及び予備用伝送路を送られてくるパス信号をパス毎
に取り扱うスイッチ部23A−1,23A−2(WES
T,EAST)をそなえて構成されている。なお、図2
4において、スイッチ部23A−1(WEST)等は、
無瞬断リングスイッチと表記されている。
【0230】ここで、スイッチ部23A−1,23A−
2(WEST,EAST)は、第1実施形態に係るスイ
ッチ部23−1(WEST)(図12参照)等と同様
に、W/P系パスビットエラー検出部24−1,W系パ
スマルチフレーム検出部24−2,Mマルチフレーム検
出部24−3,位相比較部24−4,W系メモリ書込位
相制御部24−5,メモリ読出位相制御部24−6,W
/Pパス選択部24−7,W系メモリ24−8,P系パ
スマルチフレーム検出部24−9,P系メモリ書込位相
制御部24−10,P系メモリ24−11をそなえて構
成される。
【0231】なお、W系メモリ(第11メモリ部)24
−8は、現用伝送路の障害発生後に受信される受信信号
を記憶するものであるとともに、通常運用時に、現用伝
送路から送られてくるパス信号をスパンスイッチ処理部
を介して受信して記憶するものである。P系メモリ(第
12メモリ部)24−11は、予備用伝送路の障害発生
時に、中継局のリングブリッジ処理部17A内のメモリ
読出位相制御部37により予備用伝送路の障害発生前の
信号の送信方向とは逆方向の予備用伝送路を通じて受信
されるパス信号を記憶するものである。
【0232】メモリ読出位相制御部(第4位相調整部)
24−6は、スパンブリッジ処理により予備伝送路に送
出したパス信号にパス障害発生した時に、W系メモリ
(第11メモリ部)24−8に記憶された予備用伝送路
の障害発生後の受信信号とP系メモリ(第12メモリ
部)24−11に記憶された予備用伝送路の障害発生前
の受信信号との時間的位相を合わせて、P系メモリ(第
12メモリ部)24−11から読み出した信号を外部へ
出力するものである。
【0233】例えば、通常運用時にノード装置10−B
2aを経由してノード装置10−A2aからノード装置
10−C2aへ送られてくるパス信号(パス1)を例に
説明すると、スイッチ部23−1(EAST)は、通常
運用時にEAST側の現用伝送路から送られてくるパス
信号(パス1)、或いは、パス障害発生時〔EAST側
の現用伝送路から送られてくるパス信号(パス1)の障
害発生時〕にEAST側の予備用伝送路から送られてく
るパス信号(パス1)をスパンスイッチ部40−1(E
AST)から受信すると、W系メモリ24−8に保持
し、所定時間遅らせた後に、W/Pパス選択部24−7
を介して低速伝送路へ出力するようになっている。
【0234】また、スイッチ部23−1(EAST)
は、パス障害発生時〔EAST側の予備用伝送路から送
られてくるパス信号(パス1)の障害発生時〕に、WE
ST側の予備用伝送路から送られてくるパス信号(パス
1)をスパンスイッチ部40−1(EAST)を介さず
に受信すると、P系メモリ24−11に保持し、所定時
間遅らせた後に、W/Pパス選択部24−7を介して低
速伝送路へ出力するようになっている。なお、スパンス
イッチ部40−1(WEST)等は、図24において、
無瞬断スパンスイッチと表記されている。
【0235】以下、リングネットワーク1−2aの各ノ
ード装置10−A2a〜10−D2a内外の動作を、ノ
ード装置10−A2aにて低速伝送路から高速伝送路へ
送出されたパス信号(パス1)が、ノード装置10−B
2aにてスパンブリッジ処理によりノード装置10−B
2aからノード装置10−C2aへ予備用伝送路(ノー
ド装置10−B2aからノード装置10−C2aへ信号
が伝送する伝送路)を介して送られている場合を前提に
説明する。
【0236】ノード装置10−B2aにて、パス信号
(パス1)は、図23に示すように、無瞬断切替制御部
11−2aの制御の下、スパンブリッジ部18−1(W
EST)から読み出されたて、多重部16P(WES
T)へ送られる。このノード装置10−A2aから現用
チャンネル(CH1)で送られてきたパス信号は、スパ
ンブリッジ部18−1(WEST)で位相を調整された
後に、多重部16P(WEST)で他の信号等とともに
SDHフレームに搭載されて、ノード装置10−C2a
へ向けてWEST側の予備用伝送路へ送出される一方
で、図23に示すのルートに従って、選択部15−1
(WEST)を経由して、リングブリッジ部17A−1
(EAST)にも保持される。
【0237】他方、ノード装置10−C2aでは、EA
ST側の予備用伝送路を予備用チャンネル(CH1)で
送られてくるパス信号(パス1)を搭載したSDHフレ
ームを受信すると、分離部14P(WEST)でチャン
ネル別に分離する。ここで、パス信号(パス1)は、図
23に示すのルートに従って、ドロップインタフェー
ス20−1aへと送られる。
【0238】このドロップインタフェース20−1aで
は、図24に示すのルートに従って、パス信号(パス
1)をスパンスイッチ部40−1(WEST)へ送る。
ここで、スパンスイッチ部40−1(WEST)は、送
られてくるパス信号(パス1)をP系メモリ24−11
で一旦保持し、位相を調整された後、W/Pパス選択部
24−7を経由して、スイッチ部23A−1(WES
T)へ送る。
【0239】その後、スイッチ部23A−1(WES
T)のW系メモリ24−8にて一旦保持されて、位相の
調整が行なわれた後に、W/Pパス選択部24−7を介
して低速伝送路へ送出される。ところで、前記同様にノ
ード装置10−B2aとノード装置10−C2aとの間
に、パス障害〔ノード装置10−B2aからノード装置
10−A2aへ予備用伝送路を伝送するパス信号(パス
1)のパス障害〕が発生した場合の各ノード装置10−
A2a〜10−D2a内外の動作は、第2実施形態に係
る各ノード装置10−A1〜10−D1内外の動作とほ
ぼ同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0240】ノード装置10−C2aでは、パス1〔E
AST側の予備用伝送路からノード装置10−B2aの
スパンブリッジ部18−1(WEST)から読み出され
たパス信号〕の障害が発生すると、受信した信号から、
パス障害を検出する。即ち、スパンスイッチ部40−1
(EAST)のW/P系パス入力ビットエラー検出部2
4−1(図12参照)がカウントした入力データのエラ
ー情報を無瞬断切替制御部11−2aに送り、無瞬断切
替制御部11−2aは、パス障害発生を検出する。
【0241】パスエラーを検出後、無瞬断切替制御部1
1−2aは、切替用バイト〔リクエスト“SE(000
1)”〕を搭載したSOHをノード装置10−D2a,1
0−A2a,10−B2aへ向けて出力する。ノード装
置10−B2aの無瞬断切替制御部11−2aは、ノー
ド装置10−C2aにて送出された切替用バイトを受信
し、“SE(0001)”を検出すると、自局がブリッジ局に
該当すると判断することで、図23に示すリングブリッ
ジ部17A−1(EAST)のW系メモリ38(図10
参照)に保持しているパス障害の発生前のMマルチフレ
ームデータをEAST側の予備用伝送路〔パス障害が発
生した伝送路(WEST側)方向とは逆の方向〕へ出力
する(ブリッジ制御)。
【0242】即ち、ノード装置10−B2aのリングブ
リッジ処理部17A(EAST)では、リングブリッジ
部17A−1(EAST)に保持されているパス信号を
図23に示すaのルートに従って、スパンブリッジ部
18−1(EAST)経由して多重部16P(EAS
T)へ送り、多重部16P(EAST)は、他のパス信
号等とともにSDHフレームに搭載して、EAST側の
予備用伝送路へ出力する。
【0243】リングブリッジ処理に際して、ノード装置
10−B2aの無瞬断切替制御部11−2aは、“BR
(0001)”(ステータス)を切替用バイトに挿入する。そ
の後、切替用バイト(ステータス“BR”を搭載)を搭
載したSDHフレームは、他のノード装置10−A2
a,10−D2a,10−C2aへと送られる。ノード
装置10−A2a,10−D2aでは、ステータス等の
判断が行なわれ、ノード装置10−A2a,10−D2
aの無瞬断切替制御部11−2aは、ステータスが“B
R(0001)”であることから、自局がスイッチ局に該当し
ないことから、スルー制御を行なう。
【0244】具体的には、ノード装置10−A2aは、
ノード装置10−B2aにてリングブリッジ処理により
送出されたパス障害発生前のパス信号〔予備用チャンネ
ル(CH1)で伝送されてくるパス信号〕を受信する
と、図23に示すaのルートに従って、自装置内をス
ルーさせて、多重部16P(EAST)にて他のパス信
号等があれば、それらと共にSDHフレームに多重し
て、ノード装置10−D2aへ向けて予備用チャンネル
(CH1)でEAST側の予備用伝送路へ出力する。
【0245】なお、ノード装置10−D2aも、同じ様
に予備用チャンネル(CH1)で送られてくるパス信号
(ノード装置10−B2aのリングブリッジ処理により
リングブリッジ部17A−1(EAST)から読み出さ
れたパス信号)をスルー制御する。次に、ノード装置1
0−C2aでは、ノード装置10−D2aから受信した
切替用バイトを検出して、ステータス等の判断を行なっ
た後に、自局がスイッチ局IDと一致することから、予
備用チャンネル(CH1)で送られてくるノード装置1
0−B2aにて出力されたパス障害の発生前のMマルチ
フレームデータを受信して、位相調整を施して低速伝送
路へと出力する(スイッチ制御)。
【0246】具体的には、ノード装置10−C2aは、
予備用チャンネル(CH1)で送られてくるパス信号
(パス1)を受信して分離部14P(EAST)にて分
離処理を行ない、パス1のパス信号を、図23に示す
aのルートに従って、ドロップインタフェース20−1
aへ送る。ドロップインタフェース20−1aでは、図
24に示すaのルートに従って、予備用チャンネル
(CH1)で送られてくるパス信号(パス1)をスイッ
チ部23A−1(WEST)へ送る。このスイッチ部2
3A−1(WEST)では、このパス信号(パス1)を
P系メモリ24−11に保持し、所定時間遅らせて、低
速伝送路へ出力する。
【0247】なお、スイッチ制御に際し、ノード装置1
0−C2aの無瞬断切替制御部11−2aは、切替用バ
イトにステータス“BR&SW(0100)”を搭載して、切
替バイト挿入部13が、切替用バイトをSOHに挿入す
る。その後、ステータス“BR&SW”を搭載したSD
Hフレームは、ノード装置10−D2a,10−A2a
へと送出される。
【0248】ところで、上述の如く、ノード装置10−
B2aにてスパンブリッジ処理により予備用チャンネル
(CH1)で送信したパス信号(パス1)に障害が発生
して、ノード装置10−B2aにてリングブリッジ処理
を行ない、パス障害発生前のパス信号を送信して、ノー
ド装置10−C2aにてスイッチ処理を行なうが、例え
ば、ノード装置10−C2aが送出した切戻要求(予備
用チャンネルで送信していたパス信号を再び元の現用チ
ャンネルで送信する旨の要求)により、リングブリッジ
処理により予備用チャンネル(CH1)で送信していた
パス信号を障害発生前に用いていたスパンブリッジ処理
により予備用チャンネル(CH1)で送信する状態に戻
すこともできる。或いは、通常運用時の現用チャンネル
で送信する状態に戻すことができる。
【0249】このように、第3実施形態の第1変形例に
係るリングネットワーク1−2aによれば、ノード装置
10−B2Aにて、リングブリッジ部17A−1(EA
ST)のW系メモリ38が、EAST側の現用伝送路か
ら受信される受信信号を記憶し、メモリ読出位相制御部
37がWEST側の現用伝送路の障害発生後にWEST
側の予備用伝送路にさらに障害が発生すると、障害発生
前の送信信号をW系メモリ38から読み出して送信信号
をWEST側の予備用伝送路の障害発生前の信号の送信
方向とは逆方向のEAST側の予備用伝送路を通じて折
り返し送出させる。
【0250】また、ノード装置10−C2aにて、スイ
ッチ部23A−1(WEST)のW系メモリ24−8が
EAST側の予備用伝送路から受信されるパス1のパス
信号を記憶し、P系メモリ24−11がEAST側の予
備用伝送路の障害発生後にノード装置10−B2aのメ
モリ読出位相制御部37によりWEST側の予備用伝送
路を通じて受信される受信信号を記憶し、メモリ位相読
出位相制御部24−6がW系メモリ24−8に記憶され
た障害発生後の受信信号とP系メモリ24−11に記憶
された障害発生前の受信信号との時間的位相を合わせて
P系メモリ24−11に保持されている受信信号を外部
へ出力する。
【0251】従って、現用伝送路の障害発生後に予備用
伝送路にさらに障害が発生したときにも、ノード装置1
0−B2aがリングブリッジ処理を行なう一方で、ノー
ド装置10−C2aがスイッチ処理を行なうことで、リ
ングネットワーク1−2aは、一方のノード装置10−
B2aから他方のノード装置10−C2aへ信号を無瞬
断状態で受信させることができ、伝送品質の低下を防止
できる。
【0252】(3−2)第3実施形態の第2変形例に係
る説明 図25は、本発明の第3実施形態の第2変形例に係るリ
ングネットワーク1−2bを示す図であり、この図25
に示す各ノード装置(前記のノード装置10−A2〜1
0−D2等と区別するために符号を付する)10−A2
b〜10−D2bの機能は、第3実施形態にて説明した
ものとほぼ同じであるが、この第3実施形態の第2変形
例に係るリングネットワーク1−2bは、第3実施形態
に係るリングネットワーク1−2と比較して、現用伝送
路の障害発生後に予備用伝送路にさらに障害が発生する
と、予備用伝送路の障害発生前の信号の送信方向とは逆
方向の予備伝送路を通じて信号を折り返して送出する点
で異なり、また、第3実施形態の第1変形例に係るリン
グネットワーク1−2aと比較して、低速伝送路から受
信したパス信号を高速伝送路にアッドするアッド用のノ
ード装置(アッド局)が、予備用伝送路の障害発生前の
信号の送信方向とは逆方向の予備伝送路を通じて信号を
折り返して送出する点で異なる。
【0253】なお、本第3実施形態の第2変形例の説明
において、前述の第1,2,3実施形態及び第3実施形
態の第1変形例等にて記述した符号と同じ符号を付した
ものは、同一若しくはほぼ同様のものとする。本リング
ネットワーク1−2bに設けられるノード装置10−A
2b〜10−D2bは、前記第3実施形態に係るノード
装置10−A2〜10−D2と同じ様に、現用伝送路を
伝送するパス信号を中継する際に、中継する信号を保持
し、現用伝送路へ送信したパスに障害が発生すると、パ
ス信号を読み出して送出する(スパンブリッジ処理)よ
うになっている。
【0254】さらに、ノード装置10−A2b〜10−
D2bは、自局が低速伝送路から高速伝送路へ送出した
パス信号であって、中継局でのスパンブリッジ処理によ
り予備用伝送路へ送出されるパス信号を保持するもので
あり、スパンブリッジ処理により予備用伝送路へ送出し
たパス信号に障害が発生すると、障害が発生したパス信
号を送信した方向とは異なる方向に信号が伝送する予備
用伝送路へパス信号(保持する障害発生前のパス信号)
を送出する(ブリッジ処理)ようになっている。
【0255】例えば、ノード装置10−A2bにて低速
伝送路からWEST側の現用伝送路へ送出されるパス信
号(パス1)が、中継局(ノード装置10−B2b)に
てスパンブリッジ処理によりWEST側の予備用伝送路
へ送出されている場合を例に説明すると、ノード装置1
0−A2bは、ノード装置10−B2bにてスパンブリ
ッジ処理により送信されるパス信号(パス1)と同じ内
容のデータ(パス信号)を保持するようになっている。
【0256】ここで、ノード装置10−B2bからWE
ST側の予備用伝送路へ送出されたパス信号(パス1)
に障害が発生すると、ノード装置10A2bは、WES
T側の現用伝送路へ送信していたパス信号(パス1)を
EAST側の予備用伝送路へ送出するようになってい
る。このため、ノード装置10−A2b〜10−D2b
は、図20に示すように、無瞬断切替制御部11−2
b,切替バイト検出部12,切替バイト挿入部13をそ
なえる他,信号の送信方向別且つ現用と予備用にそれぞ
れ分離部14W,14P(WEST,EAST),スル
ー処理部15(WEST,EAST),多重部16W,
16P(WEST,EAST),リングスイッチ処理部
17A(WEST,EAST)をそれぞれそなえて構成
されている他、図9に示すアッドインタフェース30−
2と図24に示すドロップインタフェース20−1aも
そなえて構成されている。
【0257】なお、各ノード装置10−A2b〜10−
D2bは、それぞれ、第3実施形態に係るノード装置1
0−A2等と比較すると、ドロップインタフェース20
やアッドインタフェース31に代えてドロップインタフ
ェース20−1aやアッドインタフェース30−2をそ
なえて構成されている点で、第3実施形態に係るノード
装置10−A2〜10−D2と異なる。
【0258】ここで、無瞬断切替制御部11−2bは、
第3実施形態に係る無瞬断切替制御部11−2と同様に
機能するものであるが、ドロップインタフェース20−
1aとアッドインタフェース30−2を制御する点で、
第3実施形態に係る無瞬断切替制御部11−2と異な
る。次に、図9に示すアッドインタフェース30−2
は、他のネットワーク等(低速伝送路)から受信したパ
ス信号を、高速伝送路へアッドするためのインタフェー
スであり、中継局(他のノード装置)でスパンブリッジ
処理にて送信されるパス信号と同じ内容のパス信号を少
なくとも保持するものであり、中継局(他のノード装
置)でスパンブリッジ処理されて送信されるパス信号に
パス障害が発生すると、他の中継局側へ障害発生前のパ
ス信号を送信するものでもある。
【0259】例えば、ノード装置10−A2bで低速伝
送路からWEST側の現用伝送路へ送出されるパス信号
(パス1)が、中継局(ノード装置10−B2b)に
て、スパンブリッジ処理により、WEST側の予備用伝
送路へ送出される場合を例に説明すると、アッドインタ
フェース30−2は、ノード装置10−B2bからWE
ST側の予備用伝送路へ送出されるパス信号(パス1)
と同じ内容のデータ(パス信号)を保持し、ノード装置
10−B2bからWEST側の予備用伝送路へ送出され
るパス信号(パス1)に障害が発生すると、アッドイン
タフェース30−2は、保持するパス信号を他の中継局
(ノード装置10−D2b)に向けてEAST側の予備
伝送路方向へ出力するようになっている。
【0260】このため、アッドインタフェース30−2
は、図9に示すように、TSA31(WEST),31
(EAST)と無瞬断ブリッジ処理部33A,JIバイ
ト挿入部34をそなえて構成されている。ここで、無瞬
断ブリッジ処理部33Aは、第1実施形態に係る無瞬断
ブリッジ処理部33と同様の機能を有するもので、高速
伝送路側へ送信されたパス信号を保持するものであり、
現用チャンネルで送信しているパスに障害が発生(中継
局でスパンブリッジ処理により送出されたパス信号に障
害が発生)すると、保持する障害発生以前のパス信号を
読み出して出力するものである。
【0261】ここで、無瞬断ブリッジ処理部33Aは、
パス障害発生後に、保持されているパス障害発生前のパ
ス信号をパス障害が発生した伝送路方向とは逆の方向の
予備用伝送路へ予備用チャンネルで出力するようになっ
ている。例えば、WEST側の伝送路に現用チャンネル
を用いて送出されるパス信号にパス障害が発生した場合
は、無瞬断ブリッジ処理部33Aは、EAST側の予備
用伝送路の予備用チャンネルで障害発生前のパス信号を
送信するようになっている。
【0262】このため、無瞬断ブリッジ処理部33A
は、パス障害発生時にパス毎にWEST側及びEAST
側の伝送路中に送信するパス毎に、ブリッジ部33A−
1,33A−2(WEST,EAST)をそなえて構成
されている。なお、ブリッジ部(予備用伝送路障害発生
時送出制御部)33A−1,33A−2(WEST,E
AST)は、現用伝送路の障害発生後に予備用伝送路に
さらに障害が発生すると、予備用伝送路の障害発生前の
信号の送信方向とは逆方向の予備用伝送路を通じて送信
信号を送出するものである。
【0263】例えば、ブリッジ部33−1(EAST)
は、現用チャンネル(CH1)でWEST側の現用伝送
路へ送信したパス信号を保持し、パス障害が発生する
と、読み出してTSA31(EAST)へ送出するよう
になっている。このため、各ブリッジ部33A−1,3
3A−2(WEST,EAST)は、第1実施形態に係
るブリッジ部33−1(EAST)等(図10参照)と
同様に、W系パスマルチフレーム検出部35,メモリ書
込制御部36,メモリ読出位相制御部37,W系メモリ
38,W/Pパス選択部39をそなえて構成される。
【0264】なお、W系メモリ(第7メモリ部)38
は、通常運用時に現用伝送路へ送信中の送信信号を記憶
するもので、メモリ読出位相制御部(第3読み出し制御
部)37は、現用伝送路の障害発生後に予備用伝送路に
さらに障害が発生すると、障害発生前の送信信号をW系
メモリ38から読み出して、予備用伝送路の障害発生前
の信号の送信方向とは逆方向の予備用伝送路を通じて送
出させるものである。
【0265】また、W系メモリ38は、メモリ読出位相
制御部37の制御の下、中継局でスパンブリッジ処理に
より送出されたパス信号(W系メモリ38にて保持され
るデータ内容と同じ信号)の障害発生後に読み出される
ように位相の調整が行なわれる。なお、ドロップインタ
フェース20−1aのスイッチ部23−A1,23A−
2(WEST,EAST)内のW系メモリ(第8メモリ
部)24−8は、現用伝送路の障害発生後に予備用伝送
路から受信される受信信号を記憶するものであり、P系
メモリ(第9メモリ部)24−11は、予備用伝送路の
障害発生時に、アッド用のノード装置のメモリ読出位相
制御部37により予備用伝送路の障害発生前の信号の挿
入方向とは異なる方向の予備用伝送路を通じて受信され
る受信信号を記憶するものである。
【0266】また、スイッチ部23A−1,23A−2
(WEST,EAST)のメモリ読出位相制御部(第3
位相調整部)24−6は、スパンブリッジ処理により予
備用伝送路に送出したパス信号にパス障害が発生した時
に、W系メモリ(第8メモリ部)24−8に記憶された
予備用伝送路の障害発生後の受信信号とP系メモリ(第
9メモリ部)24−11に記憶された予備用伝送路の障
害発生前の受信信号との時間的位相を合せて、P系メモ
リ(第9メモリ部)24−11から読み出した信号を外
部へ出力するものである。
【0267】以下、リングネットワーク1−2bの各ノ
ード装置10−A2b〜10−D2b内外の動作を、ノ
ード装置10−A2bにて低速伝送路から高速伝送路へ
送出されたパス信号(パス1)が、ノード装置10−B
2bにてスパンブリッジ処理によりノード装置10−B
2bからノード装置10−C2bへ予備用伝送路(ノー
ド装置10−B2bからノード装置10−C2bへ信号
が伝送する伝送路)を介して送られている場合を前提に
説明する。
【0268】ノード装置10−B2bにて、パス信号
(パス1)は、図20に示すように、無瞬断切替制御部
11−2bの制御の下、スパンブリッジ部18−1(W
EST)から読み出されて、多重部16P(WEST)
へ送られる。このノード装置10−A2bから現用チャ
ンネル(CH1)で送られてきたパス信号は、ノード装
置10−B2bのスパンブリッジ部18−1(WES
T)で位相を調整された後に、多重部16P(WES
T)で他の信号等とともにSDHフレームに搭載され
て、ノード装置10−C2bへ向けてWEST側の予備
用伝送路へ送出される。
【0269】一方、ノード装置10−B2bのスパンブ
リッジ部18−1(WEST)から読み出されるパス信
号と同じデータ内容は、ノード装置10−A2bのアッ
ドインタフェース30−2にて、図9に示すのルート
に従って、ブリッジ部33A−1(EAST)で保持さ
れる。他方、ノード装置10−C2bでは、EAST側
の予備用伝送路を予備用チャンネル(CH1)で送られ
てくるパス信号(パス1)を搭載したSDHフレームを
受信すると、分離部14P(WEST)でチャンネル別
に分離する。
【0270】ここで、パス信号(パス1)は、図20に
示すのルートに従って、ドロップインタフェース20
−1aへと送られ、前述の第3実施形態の第1変形例の
説明と同様に、位相調整を行なった後に低速伝送路へ出
力される。ところで、前記同様にノード装置10−B2
bとノード装置10−C2bとの間に、パス障害〔ノー
ド装置10−B2bからノード装置10−A2bへ予備
用伝送路を伝送するパス信号(パス1)のパス障害〕が
発生した場合の各ノード装置10−A2b〜10−D2
b内外の動作は、第1実施形態に係るノード装置10−
A〜10−D内外の動作と同様に図14に示すフローチ
ャートに従うが、その詳細な説明は省略する。
【0271】スイッチ局のノード装置10−C2bで
は、パス1の障害が発生すると、受信した信号を基にパ
ス障害を検出する。即ち、スパンスイッチ部40−1
(EAST)のW/P系パス入力ビットエラー検出部2
4−1(図12参照)がカウントした入力データのエラ
ー情報を無瞬断切替制御部11−2bに送り、無瞬断切
替制御部11−2bは、パス障害発生を検出する。
【0272】パスエラーを検出後、切替用バイト〔リク
エストが“SE(0001)”〕を搭載したSDHフレーム
は、ノード装置10−C2bからWEST側の現用伝送
路(パス障害が発生した伝送路とは逆の伝送路)に送出
される。アッド局のノード装置10−A2bでは、ノー
ド装置10−D2bから受信した切替用バイトを検出す
ると、検出した切替用バイトとパス接続テーブルを基に
自局がブリッジ局に該当することで、ブリッジ部33A
−1(EAST)のW系メモリ38(図10参照)に保
持しているパス障害の発生前のMマルチフレームデータ
をEAST側の伝送路〔パス障害が発生した伝送路(W
EST側)方向とは逆の方向〕へ出力する(ブリッジ制
御)。
【0273】即ち、ノード装置10−A2bのアッドイ
ンタフェース30−2では、ブリッジ部33A−1(E
AST)に保持されているパス信号を図9に示すのル
ートに従って、EAST側の高速伝送路方向へ出力す
る。アッドインタフェース30−2から出力されたパス
障害発生前のパス信号は、図20に示すfのルートに
従い、選択部15−3(EAST)を通過して、多重部
16P(EAST)へ送られる。多重部16P(EAS
T)では、他のパス信号等とともにSDHフレームに多
重される。このSDHフレームは、パス障害の発生する
前にパス信号を送出していたWEST側の現用伝送路と
は逆のEAST側の予備用伝送路に出力される(図25
参照)。
【0274】ブリッジ制御に際して、無瞬断切替制御部
11−2bは、ブリッジ局IDと“BR”(ステータ
ス)を切替用バイトに挿入し、SOHに切替用バイトを
搭載する。その後、切替用バイト(ステータス“BR”
を搭載)を搭載したSDHフレームは、他のノード装置
10−D2b,10−C2bへと送られる。
【0275】ノード装置10−D2bでは、先のノード
装置10−C2bから受信した切替用バイトを基にステ
ータス等の判断を行ない、自局がスイッチ局に該当しな
いことからスルー制御を行なう。具体的には、ノード装
置10−D2bは、ノード装置10−A2bにてブリッ
ジ制御により送出されたパス障害発生前のパス信号〔予
備用チャンネル(CH1)で伝送されてくるパス信号〕
を受信すると、図20に示すのルートに従って、自装
置内をスルーさせて、多重部16P(EAST)にて他
のパス信号等があれば、それらと共にSDHフレームに
多重して、ノード装置10−C2bへ向けて予備用チャ
ンネルで出力する。
【0276】一方、ノード装置10−C2bでは、ノー
ド装置10−D2bから受信した切替用バイトとパス接
続テーブルを基に、自局がスイッチ局と判断すること
で、送られてくるノード装置10−A2bにて送出され
た予備用チャンネル(CH1)のパス障害の発生前のM
マルチフレームデータを受信して、位相調整(図13参
照)を施して低速伝送路へと出力する。
【0277】具体的には、ノード装置10−C2bは、
予備用チャンネル(CH1)で送られてくるパス信号
(パス1)を受信して分離部14P(EAST)にて分
離処理を行ない、パス1のパス信号を、図20に示す
aのルートに従って、ドロップインタフェース20−1
aへ送る。ドロップインタフェース20−1aでは、図
24に示すaのルートに従って、予備用チャンネル
(CH1)で送られてくるパス信号(パス1)をスイッ
チ部23A−1(WEST)へ送る。このスイッチ部2
3A−1(WEST)では、このパス信号(パス1)を
P系メモリ24−11に保持し、所定時間遅らせて、低
速伝送路へ出力する。
【0278】このように、第3実施形態の第2変形例に
係るリングネットワーク1−2bによれば、ノード装置
10−A2bにて、ブリッジ部33A−1(EAST)
のW系メモリ38が、低速伝送路から受信されるパス1
の受信信号を記憶し、メモリ読出位相制御部37がWE
ST側の現用伝送路の障害発生後にWEST側の予備用
伝送路にさらに障害が発生すると、障害発生前のパス1
の送信信号をW系メモリ38から読み出して送信信号を
WEST側の予備用伝送路の障害発生前の信号の送信方
向とは逆方向のEAST側の予備用伝送路を通じて折り
返し送出させる。
【0279】また、ノード装置10−C2bにて、スイ
ッチ部23A−1(WEST)のW系メモリ24−8が
EAST側の予備用伝送路から受信されるパス1のパス
信号を記憶し、P系メモリ24−11がEAST側の予
備用伝送路の障害発生後にノード装置10−A2bのメ
モリ読出位相制御部37によりWEST側の予備用伝送
路を通じて受信される受信信号を記憶し、メモリ位相読
出位相制御部24−6がW系メモリ24−8に記憶され
た障害発生後の受信信号とP系メモリ24−11に記憶
された障害発生前の受信信号との時間的位相を合わせて
P系メモリ24−11に保持されている受信信号を外部
へ出力する。
【0280】従って、現用伝送路の障害発生後に予備用
伝送路にさらに障害が発生したときにも、ノード装置1
0−A2bがブリッジ処理を行なう一方で、ノード装置
10−C2bがスイッチ処理を行なうことで、リングネ
ットワーク1−2bは、一方のノード装置10−A2b
から他方のノード装置10−C2bへ信号を無瞬断状態
で受信させることができき、伝送品質の低下を防止でき
る。
【0281】(3−3)第3実施形態の第3変形例の説
明図26は、本発明の第3実施形態の第3変形例に係る
リングネットワーク1−2cを示す図であり、この図2
6に示す各ノード装置(前記のノード装置10−A〜1
0−D等と区別するために符号を付する)10−A2c
〜10−D2cの機能は、第1,2,3実施形態等にて
説明したものとほぼ同じであるが、この第3実施形態の
第3変形例に係るリングネットワーク1−2cは、前述
の第3実施形態に係るリングネットワーク1−2等と比
較して、パス障害発生時に、パス信号を低速伝送路から
高速伝送路へ送出するアッド局(ノード装置)が、パス
障害が発生したパス信号を障害発生以前のパス信号から
再び、パス障害が発生した現用伝送路に送信していた方
向と同じ方向に予備用伝送路を介してドロップ局(高速
伝送路から低速伝送路へ送出するノード装置)へ送信す
る(スパンブリッジ処理)点が異なる。
【0282】なお、本第3実施形態の第3変形例の説明
において、前述の第1,2,3実施形態等にて記述した
符号と同じ符号を付したものは、同一若しくはぼは同様
のものとする。ここで、図26に示すように、ノード装
置10−B2cとノード装置10−C2cとの間で、ノ
ード装置10−A2cにて低速伝送路から高速伝送路へ
送出されるパス信号(パス1)に障害が発生した場合に
着目して説明する。
【0283】ここで、本リングネットワーク1−2にお
ける信号が伝送するチャンネルの切替も、前記リングネ
ットワーク1と同様に、パス毎に行ない、低速伝送路か
ら高速伝送路へパス信号を送出するノード装置10−A
2c〜10−D2cが、障害が発生したパス信号を送信
した方向と同じ方向に障害発生前のパス信号を送信し
(スパンブリッジ処理)、高速伝送路から低速伝送路へ
パス信号を送信するノード装置では、障害発生後に、ノ
ード装置(10−A2c〜10−D2cの内いずれか)
でスパンブリッジ処理により送出されたパス信号(障害
発生前のパス信号)を受信すると、受信したパス信号の
位相を調整して、低速伝送路へ送出する(スイッチ処
理)ようになっている。
【0284】なお本リングネットワーク1−2cの無瞬
断切替処理のシーケンスは、図16に示す前記第2実施
形態のリングネットワーク1−1の無瞬断切替処理のシ
ーケンスや第3実施形態に係るリングネットワーク1−
2の無瞬断切替処理のシーケンスとほぼ同様であり、パ
ス障害を検出したノード装置10−C2cが、切替用バ
イトをSOHに搭載して、障害が発生した伝送路とは逆
の伝送路を介してノード装置10−D2c,10−A2
cへ送出するようになっている。
【0285】また、本リングネットワーク10−2cに
て、スパンブリッジ処理の要求としてリクエストが“S
E(0011)”〔切替要求(スパンブリッジ)〕,ステータ
ス“BR(0010)”(スパンブリッジ状態),“BR(110
0)”〔ブリッジ&スイッチ状態(スパン)〕が用いられ
る。なお、本リングネットワーク1−2cにおいても、
上記切替用バイトは、現用チャンネルを用いて送信され
る。
【0286】ここで、ノード装置10−A2cは、通常
時、低速伝送路から受信したパス1のパス信号をSDH
フレームに多重してWEST側の現用伝送路へ送出する
一方、WEST側の現用伝送路へ出力したパス信号を別
段保持し、パス障害発生時に、保持しているパス信号を
WEST側の現用伝送路へ送信した方向と同じ方向のW
EST側の予備用伝送路へ出力するようになっている。
【0287】このため、ノード装置10−A2c〜10
−D2cは、図20に示すように、無瞬断切替制御部1
1−2c,切替バイト検出部12,切替バイト挿入部1
3をそなえる他,信号の送信方向別且つ現用と予備用に
それぞれ分離部14W,14P(WEST,EAS
T),スルー処理部15(WEST,EAST),多重
部16W,16P(WEST,EAST)をそれぞれそ
なえて構成されている他、図21に示すドロップインタ
フェース20−1と図27に示すアッドインタフェース
30−3とをそなえて構成されている。
【0288】なお、各ノード装置10−A2c〜10−
D2cは、それぞれ、第3実施形態に係るノード装置1
0−A2等と比較すると、スパンブリッジ処理部18
(WEST,EAST)に代えてスパンブリッジ処理部
18Aをそなえて構成されている点で、第3実施形態に
係るノード装置10−A2〜10−D2と異なる。ここ
で、無瞬断切替制御部11−2cは、第3実施形態に係
る無瞬断切替制御部11−2と同様に機能するものであ
るが、スパンブリッジ処理部18Aを制御する点で、第
3実施形態に係る無瞬断切替制御部11−2と異なる。
【0289】次にアッドインタフェース30−3は、低
速伝送路から送られてくる信号を高速伝送路方向へ送出
するインタフェースである点で、第1実施形態に係るノ
ード装置30と同様であるが、現用伝送路へ送出したパ
ス信号を保持し、送出したパス信号にパス障害が発生す
ると、同じ方向(障害が発生したパス信号が伝送する方
向)に信号を伝送する予備用伝送路に保持するパス信号
を送出するものである。
【0290】このため、アッドインタフェース30−3
は、図27に示すように、TSA31(WEST),3
1(EAST)とスパンブリッジ処理部18A,JIバ
イト挿入部34をそなえて構成されている。J1バイト
挿入部34は、図27において、J1挿入と表記されて
いる。スパンブリッジ処理部18Aは、低速伝送路から
高速伝送路へ送信されたパス信号を保持するものであ
り、現用チャンネルで送信したパス信号に障害が発生す
ると、保持する障害発生以前のパス信号を読み出して出
力するものである。
【0291】なお、通常運用時、スパンブリッジ処理部
18Aは、低速伝送路から送られてくる信号(PCA)
を選択して出力するようになっている。このため、スパ
ンブリッジ処理部18Aは、図27に示すように、スパ
ンブリッジ部18A−1,18A−2(EAST,WE
ST)をそなえて構成されている。図27において、ス
パンブリッジ部18A−1(WEST)等は、無瞬断ブ
リッジと表記されている。
【0292】なお、各スパンブリッジ部18A−1,1
8A−2(WEST,EAST)は、パス毎にそなえら
れており、現用チャンネルで送出されたパス信号にパス
障害が発生した時に、パス障害が発生したパス信号が送
信された方向と同じ方向で、パス信号を出力するように
なっている。例えば、現用チャンネル(CH1)でWE
ST側の現用伝送路へ送信されるパス信号は、J1バイト
挿入部34を経由して、スパンブリッジ部18A−1
(WEST)で保持されて、パス障害が発生すると、ス
パンブリッジ部18A−1(WEST)から読み出され
て、予備用チャンネル(CH1)でWEST側の予備用
伝送路へ送出されるようになっている。
【0293】このため、各スパンブリッジ部18A−
1,18A−2(EAST,WEST)は、図10に示
す前記のブリッジ部33−1,33−2(EAST)等
と同様に、W系パスマルチフレーム検出部35,メモリ
書込制御部36,メモリ読出位相制御部37,W系メモ
リ38,W/Pパス選択部39をそなえて構成されてい
る。
【0294】なお、W系メモリ(第4メモリ部)38
は、通常運用時に、現用伝送路へ送信中のパス信号を記
憶するものであり、メモリ読出位相制御部(第2読み出
し制御部)37は、現用伝送路のパス障害発生時に、パ
ス障害発生前のパス信号をW系メモリ38から読み出し
て、パス信号を予備用伝送路へ通じて障害発生前の送信
方向と同一方向へ送出させるものである。
【0295】各スパンブリッジ部18A−1,18A−
2(EAST,WEST)は、前記のブリッジ部33−
1等と同じように、他の局(ノード装置)から切替要求
を受信したときに、無瞬断切替制御部11−2がメモリ
読出位相制御部37にその旨の情報を出力し、W系メモ
リ38に保持されているパス信号は読み出されるように
なっている。
【0296】なお、W/Pパス選択部39は、無瞬断切
替制御部11−2からの制御により、切替要求(切替処
理の要求)があると、W系メモリ38から出力されたデ
ータを選択し、TSA31(EAST)へ出力するもの
であり、通常運用時は、P系の信号(PCA)を選択す
るようになっている。上述の如く構成された、第3実施
形態の第3変形例に係るリングネットワーク1−2cの
ノード装置10−A2c〜10−D2c内外の通常運用
時の動作は、前記第1実施形態に係るノード装置10−
A〜10−Dと同様であるが、ノード装置10−A2c
にて、アッドインタフェース30−3から出力されたパ
ス信号(パス1)は、図20に示すのルートに従っ
て、選択部15−1(WEST)を経由して、多重部1
6W(WEST)へ送られ、他の信号等ととともにSD
Hフレームに搭載されて、WEST側の現用伝送路へ送
られる一方で、図27に示すのルートに従って、アッ
ドインタフェース30−3のスパンブリッジ部18A−
1(WEST)にて保持される。
【0297】ところで、ノード装置10−B2cとノー
ド装置10−C2cとの間に現用チャンネル(CH1)
で送られてくるパス信号のパス障害が発生した場合の各
ノード装置10−A2c〜10−D2c内外の動作は、
第3実施形態に係るリングネットワーク1−2と同様で
あり、ノード装置10−C2cが、スイッチ局IDやブ
リッジ局IDを搭載した切替用バイトをSOHに搭載し
て、ノード装置10−D2c,10−A2cへ向けて送
出する。
【0298】ノード装置10−D2cでは、受信した切
替用バイトを基に、スルー制御を行なう。また、ノード
装置10−A2cでは、切替用バイトを検出すると、ス
パンブリッジ部18A−1(WEST)のW系メモリ3
8(図10参照)に保持しているパス障害の発生前のM
マルチフレームデータをWEST側の予備用伝送路〔パ
ス障害が発生した伝送路(WEST側)方向とは同じ方
向〕へ出力する(スパンブリッジ処理)。
【0299】即ち、アッドインタフェース30−3のス
パンブリッジ処理部18Aでは、スパンブリッジ部18
A−1に保持されているパス信号を図27に示すaの
ルートに従って、WEST側の予備用伝送路方向へ送
る。また、アッドインタフェース30−3から送られて
きたパス信号(パス1)は、図20に示すaのルート
に従って、選択部15−3(WEST)を経由して、多
重部16P(WEST)へ送られる。そして、多重部1
6P(WEST)にて、他の信号等とともに、SDHフ
レームに搭載されて、パス信号(パス1)は、WEST
側の予備用伝送路へ出力される。
【0300】スパンブリッジ処理に際して、ノード装置
10−A2Cの無瞬断切替制御部11−2cは、切替用
バイト〔“BR(0010)”(ステータス)を含む〕
をノード装置10−D2c,10−C2cへ向けてEA
ST側の現用伝送路に出力する。そして、ノード装置1
0−C2cでは、ノード装置10−A2cが出力した切
替用バイト(ステータス“BR”)を検出すると、EA
ST側の予備用伝送路を予備用チャンネル(CH1)で
送られてくるパス信号(ノード装置10−A2cにて出
力されたパス障害の発生前のMマルチフレームデータ)
を受信して、位相調整を施して低速伝送路へと出力す
る。
【0301】具体的には、ノード装置10−C2cは、
分離部14P(WEST)にて各チャンネル別に分離さ
れた信号の内、予備用チャンネル(CH1)で送られて
くるパス信号(パス1)を、図20に示すのルートに
従って、ドロップインタフェース20−1へ送る。ドロ
ップインタフェース20−1では、図21に示すのル
ートに従って、予備用チャンネル(CH1)で送られて
くるパス信号(パス1)をスパンスイッチ部40−1
(WEST)へ送る。このスパンスイッチ部40−1
(WEST)では、このパス信号(パス1)をP系メモ
リ24−11に保持し、所定時間遅らせて、低速伝送路
へ出力する。
【0302】このように、第3実施形態の第3変形例に
係るリングネットワーク1−2cによれば、ノード装置
10−A2cにて、スパンブリッジ部18A−1(WE
ST)のW系メモリ38が、通常運用時にWEST側の
現用伝送路へ送信中の送信信号を記憶し、メモリ読出位
相制御部37がWEST側の現用伝送路のパス障害発生
時に、障害発生前の送信信号をW系メモリ38から読み
出して送信信号をWEST側の予備用伝送路を通じて障
害発生前の送信方向と同一方向へ送出させる。
【0303】また、ノード装置10−C2cにて、スパ
ンスイッチ部40−1(WEST)のW系メモリ24−
8が通常運用時にEAST側の現用伝送路から受信され
る受信信号を記憶し、P系メモリ24−11が障害発生
時にノード装置10−A2cのメモリ読出位相制御部3
7によりEAST側の予備用伝送路を通じて受信される
受信信号を記憶し、メモリ位相読出位相制御部24−6
がW系メモリ24−8に記憶された障害発生後の受信信
号とP系メモリ24−11に記憶された障害発生前の受
信信号との時間的位相を合わせてP系メモリ24−11
に保持されている受信信号を外部へ出力する。
【0304】従って、パス信号(パス1)のアッド局
(ノード装置10−A2c)にてスパンブリッジ処理を
行ない、他方のドロップ局(ノード装置10−C2c)
でスイッチ処理を行なうことでも、リングネットワーク
1−2cは、一方のノード装置10−A2cからノード
装置10−C2cへ信号を無瞬断状態で受信させること
ができ、伝送品質の低下を防止できる。
【0305】(3−4)第3実施形態の第4変形例の説
明 図28は、本発明の第3実施形態の第4変形例に係るリ
ングネットワーク1−2dを示す図であり、この図28
に示す各ノード装置(前記のノード装置10−A2c〜
10−D2c等と区別するために符号を付する)10−
A2d〜10−D2d(後述)の機能は、第1,2,3
実施形態等にて説明したものとほぼ同じであるが、第3
実施形態の第4変形例に係るリングネットワーク1−2
dは、第3実施形態の第3変形例に係るリングネットワ
ーク1−2cと比較して、現用伝送路の障害発生後に予
備用伝送路にさらに障害が発生すると、予備用伝送路の
障害発生前の信号の送信方向とは逆方向の予備伝送路を
通じて信号を折り返して送出する点で異なる。
【0306】なお、本第3実施形態の第4変形例の説明
において、前述の第3実施形態の第3変形例等にて記述
した符号と同じ符号を付したものは、同一若しくはほぼ
同様のものとする。即ち、本リングネットワーク1−2
dは、現用伝送路を現用チャンネルで伝送するパス信号
にパス障害が発生すると、障害が発生したパス信号を低
速伝送路から高速伝送路(現用伝送路)へ送出するアッ
ド局が、スパンブリッジ処理を行なう点では、第3実施
形態の第3変形例に係るリングネットワーク1−2cと
同じであるが、更に、スパンブリッジ処理により送信し
たパス信号にパス障害が発生した場合にも、障害が発生
したパス信号を低速伝送路から高速伝送路(現用伝送
路)へ送出するノード装置が、スパンブリッジ処理によ
り信号を送信した方向とは逆の方向に、パス障害発生前
の信号を送信するようになっている。
【0307】このため、各ノード装置10−A2d〜1
0−D2dは、図20に示すように、無瞬断切替制御部
11−2d,切替バイト検出部12,切替バイト挿入部
13をそなえる他,信号の送信方向別且つ現用と予備用
にそれぞれ分離部14W,14P(WEST,EAS
T),スルー処理部15(WEST,EAST),多重
部16W,16P(WEST,EAST)をそれぞれそ
なえて構成されている他、図24に示すドロップインタ
フェース20−1aと図29に示すアッドインタフェー
ス30−4とをそなえて構成されている。
【0308】なお、各ノード装置10−A2d〜10−
D2dは、第3実施形態の第3変形例に係るノード装置
10−A2c〜10−D2cと比較して、アッドインタ
フェース30−3(図27参照)の代わりに、アッドイ
ンタフェース30−4をそなえて構成されている点で異
なる。ここで、無瞬断切替制御部11−2dは、第3実
施形態の第3変形例に係る無瞬断切替制御部11−2c
と同様に機能するものであるが、ドロップインタフェー
ス20−1aとアッドインタフェース30−4とを制御
する点で、第3実施形態の第3変形例に係る無瞬断切替
制御部11−2cと異なる。
【0309】次にアッドインタフェース30−4は、第
3実施形態の第3変形例に係るアッドインタフェース3
0−3の機能をそなえる他に、スパンブリッジ処理によ
り送信したパス信号にパス障害が発生した場合にも、ス
パンブリッジ処理により信号を送信した方向とは逆の方
向に、パス障害発生前の信号を送信するものである。パ
ス1の信号を例に説明すると、アッドインタフェース3
0−4は、スパンブリッジ処理により、WEST側の予
備用伝送路へ向けて送信したパス信号を保持し、WES
T側の予備用伝送路へ向けて送信したパス信号に障害が
発生したときに、EAST側の予備用伝送路へ向けて保
持するパス信号(パス障害発生前のパス信号)を送信す
るようになっている。
【0310】このため、アッドインタフェース30−4
は、図29に示すように、TSA31(WEST,EA
ST),スパンブリッジ処理部18A,無瞬断ブリッジ
処理部33B,J1バイト挿入部34をそなえて構成され
ている。J1バイト挿入部34は、図29において、J
1挿入と表記されている。なお、アッドインタフェース
30−4は、無瞬断ブリッジ処理部33Bをそなえて構
成されている点で第3実施形態の第3変形例に係るアッ
ドインタフェース30−3と異なる。
【0311】ここで、無瞬断ブリッジ処理部33Bは、
第1実施形態に係る無瞬断ブリッジ処理部33と同様の
機能を有するものであるが、スパンブリッジ処理部18
Aから読み出される信号と同じ内容の信号を保持するも
のであり、スパンブリッジ処理部18Aから読み出され
たパス信号に障害が発生すると、スパンブリッジ処理部
18Aから読み出して送信した方向と異なる方向に保持
するパス信号を送出するようになっている。
【0312】例えば、スパンブリッジ処理部18AがW
EST側の予備用伝送路へ向けて送出したパス信号に障
害が発生すると、無瞬断ブリッジ処理部33Bは、保持
するパス障害発生前のパス信号をEAST側の予備用伝
送路へ向けて送出するようになっている。このため、無
瞬断ブリッジ処理部33Bは、図29に示すように、ブ
リッジ部33B−1,33B−2(EAST,WES
T)をそなえて構成されている。ブリッジ部33B−1
(WEST)等は、図29において、無瞬断リングブリ
ッジと表記されている。
【0313】なお、ブリッジ部(予備用伝送路障害発生
時送出制御部)33B−1,33B−2(EAST,W
EST)は、現用伝送路の障害発生後に予備用伝送路に
さらに障害が発生すると、予備用伝送路の障害発生前の
信号の送信方向とは逆方向の予備用伝送路を通じて送信
信号を送出するものであり、パス毎にそなえられてい
る。
【0314】例えば、スパンブリッジ部18A−1(W
EST)から読み出されて予備用チャンネル(CH1)
でWEST側の予備用伝送路へ送信されるパス信号は、
J1バイト挿入部34を経由してブリッジ部33B−1
(EAST)で保持されて、パス障害が発生すると、ブ
リッジ部33B−1(EAST)から読み出されて、予
備用チャンネル(CH1)でEAST側の予備用伝送路
へ送出されるようになっている。なお、図29におい
て、スパンブリッジ部18A−1(WEST)等は、無
瞬断スパンブリッジと表記されている。
【0315】このため、各ブリッジ部33B−1,33
B−2(EAST,WEST)は、図10に示す前記の
ブリッジ部33−1,33−2(EAST)等と同様
に、W系パスマルチフレーム検出部35,メモリ書込制
御部36,メモリ読出位相制御部37,W系メモリ3
8,W/Pパス選択部39をそなえて構成されている。
なお、W系メモリ(第10メモリ部)38は、現用伝送
路の障害発生後に受信される信号を記憶するものであ
り、メモリ読出位相制御部(第4読み出し制御部)37
は、現用伝送路の障害発生後に予備用伝送路にさらに障
害が発生すると、障害発生前の送信信号をW系メモリ3
8から読み出して、予備用伝送路の障害発生前の信号の
送信方向とは逆方向の予備用伝送路を通じて送出させる
ものである。
【0316】以下、リングネットワーク1−2dのノー
ド装置10−A2d〜10−D2d内外の動作を、ノー
ド装置10−A2dにて低速伝送路から高速伝送路へ送
出されたパス信号(パス1)が、ノード装置10−A2
dにてスパンブリッジ処理によりWEST側の予備用伝
送路を介して送られている場合を前提に説明する。ノー
ド装置10−A2dにて、パス信号(パス1)は、図2
9に示すaのルートに従って、無瞬断切替制御部11
−2bの制御の下、スパンブリッジ部18A−1(WE
ST)から読み出されたて、WEST側の予備用伝送路
へ向けて送出される。
【0317】アッドインタフェース30−4から送られ
てきたパス信号(パス1)は、図20に示すaのルー
トに従って、選択部15−3(WEST)を経由して多
重部16P(WEST)へ送られる。このパス信号(パ
ス1)は、多重部16P(WEST)で他の信号等とと
もにSDHフレームに搭載されて、ノード装置10−C
2dへ向けてWEST側の予備用伝送路へ送出される一
方で、アッドインタフェース30−4にて、図29に示
すdのルートに従って、ブリッジ部33B−1(EA
ST)で保持される。
【0318】一方、ノード装置10−B2dでは、EA
ST側の予備用伝送路を予備用チャンネル(CH1)で
送られてくるパス信号(パス1)を搭載したSDHフレ
ームを受信すると、分離部14P(WEST)でチャン
ネル別に分離する。パス信号(パス1)は、図20に示
すbのルートに従って、選択部15−3(WEST)
を経由して、多重部16P(WEST)へ送られ、多重
部16P(WEST)にて、他の信号等とともにSDH
フレームに搭載されて、ノード装置10−C2aへ送ら
れる。
【0319】他方、ノード装置10−C2dでは、EA
ST側の予備用伝送路を予備用チャンネル(CH1)で
送られてくるパス信号(パス1)を搭載したSDHフレ
ームを受信すると、分離部14P(WEST)でチャン
ネル別に分離する。ここで、パス信号(パス1)は、図
20に示すのルートに従って、ドロップインタフェー
ス20−1aへと送られる。
【0320】このドロップインタフェース20−1aで
は、図24に示すのルートに従って、パス信号(パス
1)をスパンスイッチ部40−1(EAST)へ送る。
ここで、スパンスイッチ部40−1(EAST)は、送
られてくるパス信号(パス1)をP系メモリ24−11
で一旦保持し、位相を調整された後、W/Pパス選択部
24−7を経由して、スイッチ部23A−1へ送られ
る。その後、スイッチ部23A−1(EAST)のW系
メモリ24−8にて一旦保持されて、位相の調整が行な
われた後に、W/Pパス選択部24−7を介して低速伝
送路へ送出される。
【0321】ところで、前記同様にノード装置10−B
2dとノード装置10−C2dとの間に、パス障害〔ノ
ード装置10−B2dからノード装置10−A2dへ予
備用伝送路を伝送するパス信号(パス1)のパス障害〕
が発生した場合の各ノード装置10−A2b〜10−D
2bの動作は、第1実施形態に係るリングネットワーク
と同様であり、ノード装置10−C2dが、スイッチ局
IDやリクエスト“SE(0001)”を搭載した切替
用バイトをSOHに搭載して、ノード装置10−D2
d,10−A2dへ向けて送出する。
【0322】ノード装置10−D2dでは、受信した切
替用バイトを基に、スルー制御を行なう。また、ノード
装置10−A2dでは、切替用バイトを検出すると、ブ
リッジ部33B−1(EAST)のW系メモリ38(図
10参照)に保持しているパス障害の発生前のMマルチ
フレームデータをEAST側の予備用伝送路〔パス障害
が発生した伝送路(WEST側)方向とは逆の方向〕へ
向けて出力する(ブリッジ処理)。
【0323】即ち、アッドインタフェース30−4の無
瞬断ブリッジ処理部33Bでは、ブリッジ部33B−1
8(EAST)に保持されているパス信号を図29に示
すeのルートに従って、スパンブリッジ部18A−1
(EAST)を経由して、EAST側の予備用伝送路へ
向けて送出する。また、アッドインタフェース30−4
から送られてきたパス信号(パス1)は、図20に示す
fのルートに従って、選択部15−3(EAST)を
経由して、多重部16P(EAST)へ送られる。そし
て、多重部16P(EAST)にて、他の信号等ととも
に、SDHフレームに搭載されて、パス信号(パス1)
は、EAST側の予備用伝送路へ出力される。
【0324】ブリッジ処理に際して、ノード装置10−
A2dの無瞬断切替制御部11−2dは、切替用バイト
〔“BR(0001)”(ステータス)を含む〕をノー
ド装置10−D2d,10−C2dへ向けてEAST側
の現用伝送路に出力する。そして、ノード装置10−C
2dでは、ノード装置10−A2dが出力した切替用バ
イト(ステータス“BR”)を検出すると、EAST側
の予備用伝送路を予備用チャンネル(CH1)で送られ
てくるパス信号(ノード装置10−A2dにて出力され
たパス障害の発生前のMマルチフレームデータ)を受信
して、位相調整を施して低速伝送路へと出力する。
【0325】具体的には、ノード装置10−C2dは、
分離部14P(EAST)にて各チャンネル別に分離さ
れた信号の内、予備用チャンネル(CH1)で送られて
くるパス信号(パス1)を、図20に示すaのルート
に従って、ドロップインタフェース20−1aへ送る。
ドロップインタフェース20−1aでは、図24に示す
aのルートに従って、予備用チャンネル(CH1)で
送られてくるパス信号(パス1)をスイッチ部23A−
1(WEST)へ送る。このスイッチ部23A−1(W
EST)では、このパス信号(パス1)をP系メモリ2
4−11に保持し、所定時間遅らせて、低速伝送路へ出
力する。
【0326】このように、第3実施形態の第4変形例に
係るリングネットワーク1−2dによれば、ノード装置
10−A2dにて、ブリッジ部33B−1(EAST)
のW系メモリ38が、低速伝送路から受信されるパス1
の受信信号を記憶し、メモリ読出位相制御部37がWE
ST側の現用伝送路の障害発生後にWEST側の予備用
伝送路にさらに障害が発生すると、障害発生前のパス1
の送信信号をW系メモリ38から読み出して送信信号を
WEST側の予備用伝送路の障害発生前の信号の送信方
向とは逆方向のEAST側の予備用伝送路を通じて折り
返し送出させる。
【0327】また、ノード装置10−C2dにて、スイ
ッチ部23A−1(WEST)のW系メモリ24−8が
EAST側の予備用伝送路から受信されるパス1のパス
信号を記憶し、P系メモリ24−11がEAST側の予
備用伝送路の障害発生後にノード装置10−A2dのメ
モリ読出位相制御部37によりWEST側の予備用伝送
路を通じて受信される受信信号を記憶し、メモリ位相読
出位相制御部24−6がW系メモリ24−8に記憶され
た障害発生後の受信信号とP系メモリ24−11に記憶
された障害発生前の受信信号との時間的位相を合わせて
P系メモリ24−11に保持されている受信信号を外部
へ出力する。
【0328】従って、現用伝送路の障害発生後に予備用
伝送路にさらに障害が発生したときにも、アッド局(ノ
ード装置10−A2d)がブリッジ処理を行なう一方
で、ドロップ局(ノード装置10−D2d)がスイッチ
処理を行なうことで、リングネットワーク1−2dは、
一方のノード装置10−A2dから他方のノード装置1
0−D2dへ信号を無瞬断状態で受信させることがで
き、伝送品質の低下を防止できる。
【0329】(3−5)第3実施形態の第5変形例の説
明 次に、本発明の第3実施形態の第5変形例について図2
8を用いて説明する。この図28に示すノード装置(前
記のノード装置10−A2d〜10−D2d等と区別す
るために符号を付する)10−A2e〜10−D2e
は、第3実施形態の第4変形例に係るノード装置10−
A2d〜10−D2dとほぼ同じ機能を有する。
【0330】しかし、図28に示す第3実施形態の第5
変形例に係るリングネットワーク1−2eは、スパンブ
リッジ処理により高速伝送路へ送出されたパス信号を低
速伝送路へ送出する際に、位相の調整を行なう点では、
第3実施形態の第4変形例に係るリングネットワーク1
−2dと同じであるが、ブリッジ処理により高速伝送路
へ送出されたパス信号を低速伝送路へ送出する際に、位
相の調整を行なわない点で、第3実施形態の第4変形例
に係るリングネットワーク1−2dと異なる。
【0331】なお、本第3実施形態の第5変形例の説明
において、前述の第3実施形態の第3変形例等にて記述
した符号と同じ符号を付したものは、同一若しくはほぼ
同様のものとする。また、リングネットワーク1−2e
における伝送路の切替処理は、前記の第3実施形態の第
4変形例に係るリングネットワーク1−2dと同じよう
に、例えば、スパンブリッジ処理により高速伝送路へ送
信されたパス信号に障害が発生すると、ブリッジ処理が
行なわれるようになっている。
【0332】このため、各ノード装置10−A2e〜1
0−D2eは、ドロップインタフェース20−1a(図
24参照)の代わりに、図30に示すドロップインタフ
ェース20−1eをそなえて構成されている点で第3実
施形態の第3変形例に係るノード装置10−A2d〜1
0−D2dと異なる。なお、ドロップインタフェース2
0−1eは、通常運用時のパス信号やスパンブリッジ処
理により送られてくるパス信号を受信すると、位相を調
整して予備用伝送路へ瞬断を伴わずに出力するものであ
るが、ブリッジ処理により送られてくるパス信号を受信
すると、瞬断を伴って低速伝送路へ出力するものでもあ
る。
【0333】このため、ドロップインタフェース20−
1eは、TSA21(WEST,EAST),スパンス
イッチ処理部40,スパン/リング選択部50をそなえ
て構成されている。ここで、スパン/リング選択部50
は、スパンブリッジ処理部18Aから送出されるパス信
号と無瞬断ブリッジ処理部33Bから送出されたパス信
号とのいずれかの信号を選択して、スパンスイッチ処理
部40に送出するものである。
【0334】例えば、ノード装置10−A2eにて、低
速伝送路から高速伝送路へ送出されてノード装置10−
C2eへ送られてくるパス信号(パス1)に着目して以
下、説明する。通常運用時に、ノード装置10−A2e
にてWEST側の現用伝送路へ送出されるパス信号(パ
ス1)に障害が発生すると、ノード装置10−A2eの
スパンブリッジ処理部18Aは、パス信号(障害発生前
のパス信号)をWEST側の予備用伝送路へ送出する。
このパス信号は、ノード装置10−C2eのスパン/リ
ング選択部50にて選択されてスパンスイッチ処理部4
0へ送られる。
【0335】その後、ノード装置10−A2eのスパン
ブリッジ処理部18AによりWEST側の予備用伝送路
へ送出されたパス信号にパス障害が発生すると、ノード
装置10−A2eの無瞬断ブリッジ処理部33Bは、E
AST側の予備用伝送路へパス信号(障害発生前のパス
信号)を送出する。このパス信号は、ノード装置10−
C2eのスパン/リング選択部50にて選択されてスパ
ンスイッチ処理部40へ送られる。
【0336】なお、スパン/リング選択部50にて信号
選択の処理は、無瞬断切替制御部11−2e(図20参
照)の制御に従うようになっている。このため、スパン
/リング選択部50は、図30に示すように、スイッチ
50−1,50−2(EAST,WEST)をそなえて
構成されている。スイッチ50−1(WEST)等は、
図30において、スパン/リングと表記されている。
【0337】なお、各スイッチ50−1,50−2(E
AST,WEST)は、パス毎にそなえられており、無
瞬断切替制御部11−2eの制御の下、信号を選択する
ようになっている。例えば、通常運用時に、ノード装置
10−A2eにてWEST側の現用伝送路へ送出される
パス信号(パス1)に障害が発生すると、ノード装置1
0−A2eのスパンブリッジ18A−1(WEST)
は、パス信号(障害発生前のパス信号)をWEST側の
予備用伝送路へ送出する。このパス信号は、ノード装置
10−C2eのスイッチ50−1(WEST)にて選択
されてスパンスイッチ部40−1(WEST)へ送られ
る。
【0338】その後、ノード装置10−A2eのスパン
ブリッジ18A−1(WEST)によりWEST側の予
備用伝送路へ送出されたパス信号にパス障害が発生する
と、ノード装置10−A2eのブリッジ33B−1(E
AST)は、EAST側の予備用伝送路へパス信号(障
害発生前のパス信号)を送出する。このパス信号は、ノ
ード装置10−C2eのスイッチ50−1(WEST)
にて選択されてスパンスイッチ部40−1(WEST)
へ送られる。スパンスイッチ部40−1(WEST)等
は、図30において、無瞬断スイッチと表記されてい
る。
【0339】上述の如く構成された第3実施形態の第5
変形例に係るリングネットワーク1−2eによっても、
現用伝送路へ送出したパス信号(パス1)に障害が発生
した場合も、ノード装置10−A2eでスパンブリッジ
処理により、ノード装置10−C2eへパス信号(パス
1)が送られて、スパンスイッチ部40−1(WES
T)で、位相の調整が行なわれて、瞬断を伴わずに、低
速伝送路へパス信号(パス1)を送出できる。
【0340】このように、第3実施形態の第5変形例に
係るリングネットワーク1−2eによれば、現用伝送路
へ送出したパス信号(パス1)の障害発生時には、スパ
ンブリッジ処理とスイッチ処理により、伝送品質を低下
させることなく、伝送路の切り替えを行なえる。なお、
上記のスパン/リング選択部50を、前記のリングネッ
トワーク1−2a〜1−2cのノード装置10−A2a
にそなえることも想定でき、このような場合において
も、上記同様、少なくとも、現用伝送路の障害発生時
に、スパンブリッジ処理とスイッチ処理により、伝送品
質を低下させることなく、伝送路の切り替えを行なえ
る。
【0341】(4)第4実施形態の説明 次に、本発明の第4実施形態について図1を用いて説明
する。この図1に示すノード装置(前記のノード装置1
0−A〜10−Dと区別するために符号を付する)10
−A3〜10−A3の機能は、第1実施形態にて説明し
たものとほぼ同じであるが、この第4実施形態に係るリ
ングネットワーク1−3は、第1実施形態に係るリング
ネットワーク1と比較して、複数のパス全てに無瞬断で
伝送路の切替を行なうのではなく、複数のパスのうちの
一部のパス単位で無瞬断で伝送路の切替を行なう点で異
なる。
【0342】なお、本第4実施形態の説明において、前
述の第1実施形態にて記述した符号と同じ符号を付した
ものは、同一若しくはほぼ同様のものとする。このた
め、第4実施形態に係るノード装置10−A3〜10−
D3は、第1実施形態に係るノード装置10−A等と異
なり、複数のパスのうちの一部のパス単位でブリッジ部
33−1とスイッチ部23−1をそなえて構成されてい
る。
【0343】以下、例として、第4実施形態に係る各ノ
ード装置10−A3〜10−D3の無瞬断スイッチ処理
部23(図8参照)においてスイッチ部23−1(WE
ST,EAST)をそなえるが、スイッチ部23−2
(WEST,EAST)そなえずに構成される他、無瞬
断ブリッジ処理部33(図8参照)においてブリッジ部
33−1(WEST,EAST)をそなえるが、ブリッ
ジ部33−2(WEST,EAST)をそなえずに構成
される場合を前提とする。
【0344】即ち、パス信号(パス1)は、ノード装置
10−A3にて、低速伝送路からWEST側の伝送路へ
現用チャンネル(CH1)で送出されると、ブリッジ部
33−1(EAST)で保持される。一方、ノード装置
10−D3にて、EAST側の伝送路を現用チャンネル
(CH1)で送られてくるパス信号(パス1)は、スイ
ッチ部23−1(EAST)で受信されると保持され、
その後位相を調整された後に、低速伝送路へ出力され
る。
【0345】次に、このパス信号(パス1)に、パス障
害が発生すると、第1実施形態に係るリングネットワー
ク1と同様に、ノード装置10−A3にて、パス信号
(パス障害発生前のパス信号)が、ブリッジ部33−1
(EAST)から読み出されてEAST側の伝送路を予
備用チャンネル(CH3)で送出される。また、ノード
装置10−D3にて、WEST側の伝送路を予備用チャ
ンネル(CH3)で送られてくるパス信号(パス1)
は、スイッチ部23−1(EAST)で受信されると保
持され、その後位相を調整された後に、低速伝送路へ出
力される。
【0346】ところで、図1に示すように、ノード装置
10−A3からノード装置10−D3へ送信されるパス
信号(パス2)に障害が発生したときには、瞬断を伴わ
ずに、伝送路の切替は行なうことができない。このよう
に、本リングネットワーク1−3によれば、複数のパス
のうちの一部のパス単位で無瞬断で伝送路の切替を行な
うので、断状態が望ましくないパスのみの回線品質の低
下を抑制できるとともに、装置を簡素に構成することも
できる。
【0347】なお、前記第1実施形態ばかりでなく、第
2実施形態から第2実施形態等において説明したスパン
ブリッジ部18−1やスパンスイッチ部40−1やリン
グブリッジ部17−1やリングスイッチ部23−1等も
特定の複数のパスの内の一部のパス単位にそなえて構成
することもできるが、これらのスパンブリッジ部18−
1等をリングネットワーク1−3と同じ様に、複数のパ
スの内の一部のパス単位にそなえて構成された他のリン
グネットワークにおいても、複数のパスのうちの一部の
パス単位で無瞬断で伝送路の切替を行なうので、断状態
が望ましくないパスのみの回線品質の低下を抑制できる
とともに、装置を簡素に構成することもできる。
【0348】(5)第5実施形態の説明 次に、本発明の第5実施形態について図1を用いて説明
する。この図1に示すノード装置(前記のノード装置1
0−A〜10−Dと区別するために符号を付する)10
−A4〜10−A4(後述)の機能は、第1実施形態に
て説明したものとほぼ同じであるが、この第5実施形態
に係るリングネットワーク1−4は、第1実施形態に係
るリングネットワーク1と比較して、パス障害が発生し
たときに、パス信号(障害発生前のパス信号)を送信す
る予備用チャンネルを利用率の低いチャンネルから割り
当てる点で異なる。
【0349】なお、本第5実施形態の説明において、前
述の第1実施形態にて記述した符号と同じ符号を付した
ものは、同一若しくはぼ同様のものとする。ここで、リ
ングネットワーク1−4では、予めブリッジ処理を行な
う際に、ブリッジ処理によりパス信号(障害発生前のパ
ス信号)を送信する予備用チャンネルが設定されてい
る。
【0350】以下、ノード装置10−A4にて、低速伝
送路からWEST側の伝送路を現用チャンネル(CH
1)でノード装置10−D4へ送信されるパス信号(パ
ス1)を例に説明する。リングネットワーク1−4内で
他のパス信号に障害が発生していない場合に、パス信号
(パス1)のパス障害が発生すると、ノード装置10−
A4は、ブリッジ処理に伴い、予め設定されている優先
順位を考慮して、パス信号(パス障害発生前のパス信
号)を予備用チャンネル(CH3或いはCH4)で送信
する。
【0351】一方、ノード装置10−C4では、ノード
装置10−A4でブリッジ処理により送られてくるパス
信号の予備用チャンネルを選択して、パス信号(パス障
害発生前のパス信号)を一旦保持し、位相の調整を行な
った後に低速伝送路へ出力するようになっている。な
お、優先順位とは、予備用チャンネルの使用効率の頻度
を順番付けした事を意味し、具体的には、各ノード装置
10−A4〜10−D4は、優先順位表を保持し、各ノ
ード装置10−A4〜10−D4は、この優先順位表を
考慮して、予備用チャンネルの選択を行なうようになっ
ている。
【0352】また、優先順位は、予備用チャンネルの使
用効率の頻度が低いもの程、順位が高く設定され、例え
ば、図1に示すリングネットワーク1−4の予備用チャ
ンネル(CH3,CH4)では、予備用チャンネル(C
H4)が、PCA1とPCA3とアクセス数が1つ(P
CA2)の予備用チャンネル(CH4)より優先順位が
低いため、予備用チャンネル(CH4)が、先ずブリッ
ジ処理に際し、パス信号の送信に用いられるようになっ
ている。
【0353】下記に、表1に示すリングネットワーク1
−4の優先順位表の例を記す。
【0354】
【表1】
【0355】このため、各ノード装置10−A4〜10
−D4は、図10に示す第1実施形態に係るノード装置
10−A〜10−Dと比較して、図31に示すように、
ブリッジ部33−1,33−2(EAST,WEST)
に選択処理部70と、図32に示すように、スイッチ部
23−1,23−2(EAST,WEST)に選択処理
部75とをそなえて構成されている点が異なる。
【0356】ここで、選択処理部(第1パス選択部)7
0は、パス信号の送信をパス単位で行なう際に、予め定
められた優先順位の内で優先順位の低い予備用チャンネ
ルを選択するものである。選択処理部70は、無瞬断切
替制御部11の制御の下、予備用チャンネルを選択する
ようになっており、例えば、ブリッジ部33−1(EA
ST)を主体に考えると、ブリッジ部33−1(EAS
T)のW/Pパス選択部39から出力されたパス信号
と、ブリッジ部33−2(EAST)の選択処理部70
から出力された信号とが、ブリッジ部33−1(EAS
T)の選択処理部70に送られ(図9には省略)、この
選択処理部70は、いずれかの信号を選択するようにな
っている。
【0357】また、第1実施形態の説明と同じように、
ブリッジ部33−1(EAST)から読み出された信号
は、EAST側の伝送路に予備用チャンネル(CH3)
で送られ、ブリッジ部33−2(EAST)から読み出
された信号は、EAST側の伝送路に予備用チャンネル
(CH4)で送られるようになっている。ここで、リン
グネットワーク1−4内で他のパス信号に障害が発生し
ていない場合に、パス信号(パス1)のパス障害が発生
すると、ノード装置10−A4は、ブリッジ処理に伴
い、予め設定されている優先順位(表1参照)を考慮し
て、パス信号(パス障害発生前のパス信号)を予備用チ
ャンネル(CH4)で送信する。
【0358】即ち、パス障害発生時に、パス信号(パス
1)は、ブリッジ部33−1(EAST)のW系メモリ
38から読み出されると、W/Pパス選択部39,選択
処理部70を介して、ブリッジ部33−2(EAST)
の選択処理部70へ送られるようになっており、その
後、ブリッジ部33−2(EAST)の選択処理部70
にて、パス信号(パス1)が選択されて、EAST側の
伝送路を予備用チャンネル(CH3)で出力されるよう
になっている。
【0359】一方、図32に示す選択処理部(第2パス
選択部)75は、送信信号の送出をパス単位で行なう際
に、予め定められた優先順位の内で優先順位の低い予備
用チャンネルを選択するものである。この選択処理部
(第2パス選択部)75は、無瞬断切替制御部11の制
御の下、予備用チャンネルを選択するようになってお
り、例えば、スイッチ部23−1(WEST)を主体に
考えると、TSA21(EAST)から出力された予備
用チャンネル(CH3)と予備用チャンネル(CH4)
の信号が、スイッチ部23−1(WEST)の選択処理
部75に送られ(図8には省略)、この選択処理部75
は、いずれかの信号を選択するようになっている。
【0360】また、第1実施形態の説明と同じように、
通常運用時に、スイッチ部23−1(WEST)は、E
AST側の伝送路を現用チャンネル(CH1)で送られ
てくるパス信号(パス1)を受信して、位相を調整した
後に、パス信号(パス1)を低速伝送路へ出力するよう
になっている。ここで、リングネットワーク1−4内で
他のパス信号に障害が発生していない場合に、パス信号
(パス1)のパス障害が発生すると、ノード装置10−
C4では、ブリッジ処理に伴い、予め設定されている優
先順位(表1参照)を考慮して、パス信号(パス障害発
生前のパス信号)を、予備用チャンネル(CH4)で受
信して、位相の調整を行なった後に、低速伝送路へ出力
するようになっている。
【0361】即ち、パス障害発生時に、パス信号(パス
1)は、スイッチ部23−1(WEST)の選択処理部
75が、TSA21(EAST)から送られてくるパス
信号〔予備用チャンネル(CH4)〕を選択して、P系
メモリ24−11に保持し、位相の調整を行なった後
に、W/Pパス選択部24−7を介して低速伝送路へ送
出されるようになっている。
【0362】上述の如く構成された、第5実施形態に係
るリングネットワーク1−4内でのブリッジ処理に伴う
予備用チャンネル(CH3,CH4)の選択処理を図3
3(a)及び(b)に示すフローチャートを基に、以
下、パス信号(パス1)に着目して説明する。なお、各
ノード装置10−A4〜10−D4での切替処理の動作
は、第1実施形態の切替動作と同様に、図14に示すフ
ローチャートに従って行なわれるが、以下においてその
詳細な説明は省略する。
【0363】図33(a)に示すように、本リングネッ
トワーク1−4にて、ノード装置10−C4の無瞬断切
替制御部11は、現用チャンネル(CH1)でEAST
側の伝送路を送られてくるパス信号(パス1)のパスエ
ラーを検出すると(ステップW1)、ノード装置10−
A4から送られてくるパス信号を予備用チャンネル(C
H3)又は予備用チャンネル(CH4)で選択するかを
決める(ステップW2)。
【0364】なお、リングネットワーク1−4内で他の
パス信号に障害が発生していない場合を前提とすると、
ノード装置10−C4の無瞬断切替制御部11は、予め
設定されている予備用チャンネル(CH4)を選択す
る。そして、ノード装置10−C4の無瞬断切替制御部
11が、スイッチ部23−1(WEST)の選択処理部
75を制御して、選択処理部75は、予備用チャンネル
(CH4)を選択する(ステップW3)。
【0365】予備用チャンネル(CH4)を選択するよ
うに選択処理部75を制御すると、各ノード装置10−
A4〜10−D4の無瞬断切替制御部11は、PCAテ
ーブル(表1に示す優先順位表)から選択した予備用チ
ャンネル(CH4)を削除する(ステップW4)。さら
に、各ノード装置10−A4〜10−D4の無瞬断切替
制御部11は、後に発生し得るパス障害にそなえて次に
優先順位の低い予備用チャンネルをPCAテーブル(表
1に示す優先順位表)から選択する(ステップW5)。
【0366】そして、ノード装置10−A4の無瞬断切
替制御部11が、予備用チャンネル(CH4)で信号を
送信するブリッジ部33−2(EAST)の選択処理部
70を制御して(ステップW6)、ブリッジ部33−1
(EAST)から送られてくるパス信号(パス1)を選
択して、予備用チャンネル(CH4)でそのパス信号
(パス1)をEAST側の伝送路へ向けて出力する。
【0367】このパス信号(パス1)は、ノード装置1
0−A4からノード装置10−C4へノード装置10−
D4を介して予備用チャンネル(CH4)で送られ、ノ
ード装置10−C4のスイッチ部23−1(WEST)
で受信されて、位相の調整が行なわれた後に、低速伝送
路へ出力されるようになっている。ところで、図33
(b)に示すように、ノード装置10−C4にて、パス
障害発生後にパス信号(パス1)を通常運用時の状態に
戻す切替用バイトが検出されると(ステップY1)、ノ
ード装置10−C4の無瞬断切替制御部11は、ノード
装置10−A4から送られてくるパス信号をいずれのチ
ャンネルで受信するかを決める(ステップY2)。
【0368】なお、通常運用時に、パス信号(パス1)
が現用チャンネル(CH1)でリングネットワーク1−
4内を伝送されることで、スイッチ部23−1(WES
T)は、現用チャンネル(CH1)で送られてくるパス
信号(パス1)をW系メモリに保持するように制御する
(切戻処理;ステップY3)。そして、現用チャンネル
(CH1)でパス信号(パス1)を受信することで、各
ノード装置10−A4〜10−D4の無瞬断切替制御部
11は、PCAテーブル(表1に示す優先順位表)に予
備用チャンネル(CH4)を追加する(ステップY
4)。
【0369】さらに、各ノード装置10−A4〜10−
D4の無瞬断切替制御部11は、後に発生し得るパス障
害にそなえて次に優先順位の低い予備用チャンネルをP
CAテーブル(表1に示す優先順位表)から選択する
(ステップY5)。この場合、追加された予備用チャン
ネル(CH4)が選択されることで、各ノード装置10
−A4〜10−D4の無瞬断切替制御部11は、予備用
チャンネル(CH4)を選択するように選択処理部75
を制御する(ステップY6)。
【0370】なお、ノード装置10−A4の無瞬断切替
制御部11が、予備用チャンネル(CH4)で信号を送
信するブリッジ部33−2(EAST)の選択処理部7
0を制御して、選択処理部70は、ブリッジ部33−2
(EAST)のW/Pパス選択部39から送られてくる
信号を選択して出力する。この場合、切戻要求により、
ブリッジ部33−2(EAST)のW/Pパス選択部3
9は、PCAを出力するようになっている。
【0371】このため、本リングネットワーク1−4に
よれば、ノード装置10−A4にて現用の伝送路へ送出
されたパス信号(パス1)にパス障害が発生した場合、
ノード装置10−C4からの切替要求により、ノード装
置10−A4にて、優先順位の低い予備用チャンネル
(CH4)が選択されて、ブリッジ部33−1(EAS
T)に保持されているパス障害が発生したパスの障害発
生前のパス信号が、ブリッジ部33−2(EAST)の
選択処理部70を経由して、障害が発生した伝送路へ送
信した方向とは逆の方向の伝送路へ予備用チャンネルC
H4)で送信される。
【0372】ノード装置10−C4では、前記同様に、
優先順位の低い予備用チャンネル(CH4)が選択され
てスイッチ処理が行なわれて、位相調整が行なわれたパ
ス信号が低速伝送路へ出力される。このように、本リン
グネットワーク1−4によれば、予備用チャンネルを優
先順位の低い順に選択して、パス障害が発生したパス信
号を無瞬断で送信するので、使用率が高い予備用チャン
ネルに多くの信号を送信できて(信号の消滅数を少なく
することで)高い回線効率を維持できる。
【0373】なお、前記第1実施形態ばかりでなく、第
2実施形態から第4実施形態において説明したスパンブ
リッジ部18−1やスパンスイッチ部40−1やリング
ブリッジ部17−1等においても、優先順位の低い予備
チャンネル順に選択して、パス信号を送信することによ
っても、使用率が高い予備用チャンネルに他の多くの信
号を送信できて高い回線効率を維持できる。
【0374】(6)第6実施形態の説明 図34は、本発明の第6実施形態に係るラインネットワ
ーク(無瞬断伝送システム)1−5を示すブロック図で
あり、この図34に示すように、ラインネットワーク1
−5は、それぞれ対向するノード装置10−A5とノー
ド装置10−B5とをそなえて構成されており、通常
時、現用伝送路を用いて、ノード装置10−A5とノー
ド装置10−B5とで信号の送受を行ない、パス障害発
生時、パス障害が発生したパスの伝送路を無瞬断で切り
替えるものである。
【0375】ノード装置10−A5とノード装置10−
B5とは、現用伝送路と予備用伝送路とで接続されてお
り、現用伝送路と予備用伝送路とは、2本ずつそなえら
れ互いに異なる方向に信号が送信されるようになってい
る。なお、以下、ノード装置10−A5から現用伝送路
を介してノード装置10−B5へ送信されるパス信号
(パス1)にパス障害が発生した場合を前提に説明をす
る。
【0376】ここで、ノード装置10−A5とノード装
置10−B5とは、前記第1実施形態に係るノード装置
10−A等とほぼ同様の機能をそなえるものであるが、
対向のノード装置と信号の送受を行なう点で異なる。ノ
ード装置10−A5とノード装置10−B5とは、多重
部16−1W,16−1P,分離部14−1W,14−
1P,無瞬断切替制御部11−5,切替バイト検出/挿
入部12−1,ブリッジ処理部90,スイッチ処理部9
5,J1挿入部34をそなえて構成されている。
【0377】なお、上記符号中に使用したWは、現用伝
送路へ送られる及び送られてくる信号に係わりがあるこ
とを示し、Pは、予備用伝送路へ送られる及び送られて
くる信号に係わりがあることを意味する。ここで、多重
部15−1Wは、各J1挿入部34から出力されたパス
信号をSDHフレームに多重して現用伝送路へ送出する
ものであり、多重部15−1Pは、通常時、PCA等の
信号をSDHフレームに多重して予備伝送路へ送出する
ものである他、パス障害発生時等に、ブリッジ処理部9
0から出力されたパス信号をSDHフレームに多重して
予備用伝送路へ送出するものでもある。
【0378】ブリッジ処理部90は、第1実施形態に係
る無瞬断ブリッジ処理部33と同様に、現用伝送路へ送
出するパス信号をパス毎に保持し、パス毎にパス障害発
生時等に、障害発生以前のパス信号を障害が発生した現
用伝送路へ送出した方向と同じ方向で予備用伝送路へ送
出するようになっている。このため、ブリッジ処理部9
0は、パス毎にブリッジ部90−1〜90−Nをそなえ
て構成されており、これらのブリッジ部90−1〜90
−Nは、図10に示す前記のブリッジ部33−1〜33
−(N/2)と同様に、W系パスマルチフレーム検出部
35,メモリ書込制御部36,メモリ読出位相制御部3
7,W系メモリ38,W/Pパス選択部39をそなえて
構成されている。
【0379】なお、W系メモリ(第13メモリ部)38
は、通常運用時に現用伝送路へ送信中の送信信号を記憶
するものであり、メモリ読出位相制御部(第5読み出し
制御部)37は、現用伝送路の障害発生時に、障害発生
前の送信信号をW系メモリ38から読み出して送信信号
を予備用伝送路を通じて送出させるものである。各ブリ
ッジ部90−1〜90−Nは、前記のブリッジ部33−
1等と同じように、例えば、パス(パス1)障害発生時
に、対向するノード装置からブリッジ要求を受信する
と、無瞬断切替制御部11−5が、ブリッジ部90−1
のメモリ読出位相制御部37にその旨の情報を出力し、
W系メモリ38に保持されているパス信号が読み出され
るようになっている。
【0380】一方、図34に示すスイッチ処理部95
は、第1実施形態に係る無瞬断スイッチ処理部23(図
9参照)と同様に、通常時、分離部14−1Wから送ら
れてくるパス信号を受信し、パス信号の位相を調整して
低速伝送路側へ出力し、パス障害発生時は、分離部14
−1Pから送られてくるパス信号を受信し、分離部14
−1Wから送られてくるパス信号との位相を調整して、
分離部14−1Pから受信したパス信号を低速伝送路側
へ出力するようになっている。
【0381】このため、スイッチ処理部95は、パス毎
にスイッチ部95−1〜95−Nをそなえて構成されて
おり、これらのスイッチ部95−1〜95−Nは、図1
2に示す前記のスイッチ部23−1(WEST)等と同
様に、W/P系パスビットエラー検出部24−1,W系
パスマルチフレーム検出部24−2,Mマルチフレーム
カウンタ24−3,位相比較部24−4,W系メモリ書
込位相制御部24−5,メモリ読出位相制御部24−
6,W/Pパス選択部24−7,W系メモリ24−8,
P系パスマルチフレーム検出部24−9,P系メモリ書
込位相制御部い4−10,P系メモリ24−11をそな
えて構成される。
【0382】ここで、W系メモリ(第14メモリ部)2
4−8は、通常運用時に現用伝送路から受信される受信
信号を記憶するものであり、P系メモリ(第15メモリ
部)24−11は、障害発生時に対向するノード装置の
メモリ読出位相制御部37により予備用伝送路を通じて
受信される受信信号を記憶するものである。また、メモ
リ読出位相制御部(第5位相調整部)24−6は、パス
障害発生時に、W系メモリ24−8に記憶された障害発
生後の受信信号とP系メモリ24−11に記憶された障
害発生前の受信信号との時間的位相を合わせて、P系メ
モリ24−11に保持する信号を外部へ出力するもので
ある。
【0383】例えば、ノード装置10−B5のスイッチ
部95−1は、前記のスイッチ部23−1等と同じよう
に、パス1の障害発生時等に、ノード装置10−A5か
らブリッジ要求(ステータス“BR”)の切替用バイト
を受信すると、ノード装置10−B5の無瞬断切替制御
部11−5が、スイッチ部95−1のW/Pパス選択部
24−7を制御して、P系メモリ24−11に保持され
るノード装置10−A5のブリッジ部90−1から出力
されたパス1のパス信号を選択して出力するようになっ
ている。
【0384】また、切替バイト検出/挿入部12−1
は、SOH内の切替用バイトを検出し、検出した切替用
バイトを無瞬断切替制御部11−5に通知するもので、
また、無瞬断切替制御部11−5の制御の下、切替用バ
イトをSOH内に挿入するものでもある。このように、
本ラインネットワーク1−5によれば、ノード装置10
−A5から送信されたパス1にパス障害が発生した時
に、ノード装置10−B5のスイッチ部95−1のW/
P系パスビットエラー検出部24−1が、ビットエラー
を検出する。
【0385】この検出された情報を基に、無瞬断切替制
御部11−5が、パス1の障害を検出する。無瞬断切替
制御部11−5は、対向のノード装置10−A5に、パ
ス1の切替用バイト(リクエスト“BR”)をSOHに
挿入するように切替バイト検出/挿入部12−1を制御
する。
【0386】その後、パス1の切替用バイト(リクエス
ト“BR”)を搭載したSDHフレームは、ノード装置
10−B5の多重部15−1Wから現用伝送路を介して
ノード装置10−A5の分離部14−1Wへ送られる。
ノード装置10−A5の切替バイト検出/挿入部12−
1が、ノード装置10−B5から送出された切替用バイ
ト(リクエスト“BR”)を検出すると、検出し情報を
無瞬断切替制御部11−5に通知する。
【0387】無瞬断切替制御部11−5では、ノード装
置10−B5から送出されたパス1の切替要求により、
先に送信したパス1のパス障害発生前のパス信号を多重
部15−1Pへ送信するようにブリッジ部90を制御す
る。ここで、無瞬断切替制御部11−5がメモリ読出位
相制御部37とW/Pパス選択部39とを制御すること
で、W系メモリ38に保持されている先に送信したパス
1のパス障害発生前のパス信号は、多重部15−1Pへ
送られる。
【0388】多重部15−1Pでは、ブリッジ部90−
1からのパス1のパス信号を受信すると、他の信号等と
多重して予備伝送路へ送出する。また、ノード装置10
−A5では、無瞬断切替制御部11−5は、ブリッジ制
御に際し、ステータス“BR”(ブリッジ状態)を搭載
した切替用バイトをSOHに挿入するように、切替バイ
ト検出/挿入部12−1を制御する。
【0389】その後、パス1の切替用バイト(ステータ
ス“BR”)を搭載したSDHフレームは、ノード装置
10−A5の多重部15−1Wから現用伝送路を介して
ノード装置10−B5の分離部14−1Wへ送られる。
ノード装置10−B5の切替バイト検出/挿入部12−
1が、ノード装置10−A5から送出された切替用バイ
ト(ステータス“BR”)を検出すると、検出し情報を
無瞬断切替制御部11−5に通知する。
【0390】無瞬断切替制御部11−5では、ノード装
置10−A5から送出されたパス1の切替要求により、
スイッチ部95−1のW/Pパス選択部24−7を制御
し、P系メモリ24−11から読み出されたパス信号を
選択して低速伝送路へ送出する。ここで、スイッチ部9
5−1のP系メモリ24−11は、メモリ読出位相制御
部24−6の制御により、保持するノード装置10−A
5のブリッジ部90−1から送出されたパス1のパス信
号をW/Pパス選択部24−7へ送り、W/Pパス選択
部24−7にてP系メモリ24−11から読み出された
パス1のパス信号が選択された低速伝送路側へ送出され
る。
【0391】このように、本ラインネットワーク1−5
によれば、ノード装置10−A5にて、ブリッジ部90
−1のW系メモリ38が通常運用時に現用伝送路へ送信
中の送信信号を記憶し、メモリ読出位相制御部37が現
用伝送路の障害発生時に、障害発生前の送信信号をW系
メモリ38から読み出して送信信号を予備用伝送路を通
じて送出させる。
【0392】また、ノード装置10−B5では、スイッ
チ部95−1のW系メモリ24−8が、通常運用時に現
用伝送路から受信される受信信号を記憶し、P系メモリ
24−11が、障害発生時にノード装置10−A5のメ
モリ読出位相制御部37により予備用伝送路を通じて受
信される受信信号を記憶し、メモリ読出位相制御部24
−6(第1位相調整部)がW系メモリ24−8に記憶さ
れた障害発生後の受信信号とP系メモリ24−11に記
憶された障害発生前の受信信号との時間的位相を合わせ
て受信信号を外部へ出力する。
【0393】従って、一方のノード装置10−A5にて
パス1の障害発生前のパス信号を予備用伝送路へ送出
し、他方のノード装置10−B5で予備用伝送路から受
信したパス1のパス障害発生前のパス信号を受信し、所
定の遅延を施して低速伝送路側へ出力するので、ライン
ネットワーク1−5は、一方のノード装置10−A5か
ら他方のノード装置10−B5へ信号を無瞬断状態で受
信させることができ、伝送品質の低下を防止できる。
【0394】(7)その他 上記の第1実施形態に係るリングネットワーク1等で
は、パス毎に、無瞬断切替を行なう場合を説明したが、
セクション障害が検出された場合は、アッド局にて全て
の現用チャンネルについてブリッジ処理を行なう一方
で、ドロップ局でもブリッジ処理により送られてくる信
号をそれぞれスイッチ処理することで、セクション障害
発生時にも、一方のノード装置10−Aから他方のノー
ド装置10−Cへ信号を無瞬断状態で受信させることが
でき、伝送品質の低下を防止できる。
【0395】他のスパンブリッジ処理やリングブリッジ
処理等もセクション障害発生時に、全ての現用チャンネ
ルに対して行なうようにすることもできる。また、上記
の各実施形態の説明において、各リングネットワークに
設けられるノード装置は、それぞれ同じように構成され
ることを前提に説明をしたが、他のリングネットワーク
等のノード装置と組み合わせてリングネットワークを構
成してもよい。
【0396】さらに、上記の各実施形態においては、パ
ス障害が発生した場合を前提に説明したが、各リングネ
ットワーク1等の保守者の監視の下、ノード装置の増設
や回線収容の入れ替え時に、同様に切替用バイトをアッ
ド局やドロップ局等に送出して、伝送路切替は無瞬断状
態で行なうことができて伝送品質の低下を防止できる。
【0397】並びに、上記詳述した以外に、本発明は、
発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施でき
る。
【0398】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の無瞬断リングネットワークによれば、一方のノー
ド装置の第1読み出し制御部が、現用伝送路の障害発生
時に、障害発生前の送信信号を第1メモリ部から読み出
して送信信号を予備用伝送路を通じて障害発生前の送信
方向とは逆方向へ送出させる他、他方のノード装置の第
1位相調整部が、第2メモリ部に記憶された障害発生後
の受信信号と第3メモリ部に記憶された障害発生前の受
信信号との時間的位相を合わせて該受信信号を外部へ出
力するので、伝送品質を低下させることなく無瞬断で伝
送路の切り替えやノードの増設及び回線収容の入れ換え
等を行なえる。
【0399】さらに、請求項2記載の無瞬断リングネッ
トワークによれば、アッド用のノード装置の該第1読み
出し制御部が、該障害発生時に、該送信信号を障害発生
前の信号の挿入方向とは異なる方向へ送出させるので、
アッド装置から障害発生地点までの伝送路に介在するノ
ード装置とアッド装置との間の予備用伝送路を経由せず
に、障害発生前の信号を送信するので、その予備用伝送
路中に他の信号を伝送することができ、伝送容量の確保
もできる。
【0400】または、請求項3妃の無瞬断リングネット
ワークによれば、中継用ノード装置の該第1読み出し制
御部が、障害発生時に、送信信号を折り返して送出させ
ることによっても、伝送品質を低下させることなく無瞬
断で伝送路の切り替えやノードの増設及び回線収容の入
れ換え等を行なえる。または、請求項4記載の無瞬断リ
ングネットワークによれば、一方のノード装置に、第1
メモリ部及び第1読み出し制御部が、それぞれ、該無瞬
断リングネットワークで扱う複数のパス毎にそなえ、該
障害発生時の該送信信号の送出を該パス単位で行ない、
該他方のノード装置に、第2メモリ部,第3メモリ部及
び該第1位相調整部を、それぞれ、該複数のパス毎にそ
なえ、該受信信号の時間的位相調整を該パス単位で行な
うことにより、パス毎に無瞬断で伝送路の切り替えを行
なえて、伝送品質の低下を抑制できる。
【0401】または、請求項5記載の無瞬断リングネッ
トワークによれば、一方のノード装置に、該第1メモリ
部及び該第1読み出し制御部が、それぞれ、該無瞬断リ
ングネットワークで扱う複数のパスのうちの一部のパス
単位でそなえられ、一方のノード装置が、該障害発生時
の該送信信号の送出を該パス単位で行ない、他方のノー
ド装置に、第2メモリ部,該第3メモリ部及び該第1位
相調整部が、それぞれ、該パス単位でそなえられ、他方
のノード装置が該受信信号の時間的位相調整を該パス単
位で行なうので、切断を望まないパスに障害が発生した
ときにも、無瞬断で伝送路の切り替えを行なえて、回線
品質を維持できる。
【0402】または、請求項6記載の無瞬断リングネッ
トワークによれば、一方のノード装置の第2読み出し制
御部が、現用伝送路の障害発生時に、障害発生前の送信
信号を該第4メモリ部から読み出して当該送信信号を該
予備用伝送路を通じて障害発生前の送信方向と同一方向
へ送出させ、他方のノード装置の第2位相調整部が、第
5メモリ部に記憶された障害発生後の受信信号と該第6
メモリ部に記憶された障害発生前の受信信号との時間的
位相を合わせて該受信信号を外部へ出力するので、伝送
品質を低下させることなく無瞬断で伝送路の切り替えや
ノードの増設及び回線収容の入れ換え等を行なえる。
【0403】さらに、請求項7記載の無瞬断リングネッ
トワークによれば、一方のノード装置に、該第4メモリ
部及び該第2読み出し制御部が、それぞれ、該無瞬断リ
ングネットワークで扱う複数のパス毎にそなえられ、一
方のノード装置が該障害発生時の該送信信号の送出を該
パス単位で行ない、他方のノード装置に、第5メモリ
部,該第6メモリ部及び該第2位相調整部が、それぞ
れ、該パス毎にそなえられて、他方のノード装置が該受
信信号の時間的位相調整を該パス単位で行なうので、バ
ス毎に無瞬断で伝送路の切り替えを行なえる。
【0404】または、請求項8記載の無瞬断リングネッ
トワークによれば、一方のノード装置に、該第4メモリ
部及び該第2読み出し制御部が、それぞれ、該無瞬断リ
ングネットワークで扱う複数のパスのうちの一部のパス
単位でそなえられ、一方のノード装置が該障害発生時の
該送信信号の送出を該パス単位で行ない、他方のノード
装置に、該第5メモリ部,該第6メモリ部及び該第2位
相調整部が、それぞれ、該パス単位でそなえられ、他方
のノード装置が該受信信号の時間的位相調整を該パス単
位で行なうので、切断を望まないパスに障害が発生した
ときにも、無瞬断で伝送路の切り替えを行なえて、回線
品質を維持できる。
【0405】または、請求項9記載の無瞬断リングネッ
トワークによれば、アッド用ノード装置が、該現用伝送
路の障害発生後に該予備用伝送路にさらに障害が発生す
ると、該予備用伝送路の障害発生前の信号の挿入方向と
は異なる方向の予備用伝送路を通じて信号を送出するこ
とによっても、伝送品質を低下させることなく無瞬断で
伝送路の切り替えやノードの増設及び回線収容の入れ換
え等を行なえる。
【0406】さらに、請求項10記載の無瞬断リングネ
ットワークによれば、該アッド用ノード装置の第3読み
出し制御部が、該現用伝送路の障害発生後に該予備用伝
送路にさらに障害が発生すると、当該障害発生前の送信
信号を該第7メモリ部から読み出して当該送信信号を該
予備用伝送路の障害発生前の信号の挿入方向とは異なる
方向の予備用伝送路を通じて送出させ、他方のノード装
置の第3位相調整部が、該第8メモリ部に記憶された該
予備用伝送路の障害発生後の受信信号と該第9メモリ部
に記憶された該予備用伝送路の障害発生前の受信信号と
の時間的位相を合わせて該受信信号を外部へ出力するの
で、該現用伝送路の障害発生後に該予備用伝送路にさら
に障害が発生したときも、回線品質を低下させることな
く、無瞬断で伝送路の切り替えを行なえる。
【0407】または、請求項11記載の無瞬断リングネ
ットワークによれば、一方のノード装置が、該現用伝送
路の障害発生後に該予備用伝送路にさらに障害が発生す
ると、該予備用伝送路の障害発生前の信号の送信方向と
は逆方向の予備用伝送路を通じて信号を折り返して送出
することによっても、伝送品質を低下させることなく無
瞬断で伝送路の切り替えやノードの増設及び回線収容の
入れ換え等を行なえる。
【0408】さらに、請求項12記載の無瞬断リングネ
ットワークによれば、一方のノード装置の第4読み出し
制御部が、該現用伝送路の障害発生後に該予備用伝送路
にさらに障害が発生すると、当該障害発生前の送信信号
を該第10メモリ部から読み出して当該送信信号を該予
備用伝送路の障害発生前の信号の送信方向とは逆方向の
予備用伝送路を通じて折り返し送出させ、他方のノード
装置の第4位相調整部が、第11メモリ部に記憶された
該予備用伝送路の障害発生後の受信信号と該第12メモ
リ部に記憶された該予備用伝送路の障害発生前の受信信
号との時間的位相を合わせて該受信信号を外部へ出力す
るので、該現用伝送路の障害発生後に該予備用伝送路に
さらに障害が発生したときも、回線品質を低下させるこ
となく、無瞬断で伝送路の切り替えを行なえる。
【0409】または、請求項13記載の無瞬断伝送シス
テムによれば、一方のノード装置の第5読み出し制御部
が、該現用伝送路の障害発生時に、障害発生前の送信信
号を該第13メモリ部から読み出して当該送信信号を該
予備用伝送路を通じて送出させ、他方のノード装置の第
5位相調整部が、該第14メモリ部に記憶された障害発
生後の受信信号と該第15メモリ部に記憶された障害発
生前の受信信号との時間的位相を合わせて該受信信号を
外部へ出力するので、伝送品質を低下させることなく無
瞬断で伝送路の切り替えやノードの増設及び回線収容の
入れ換え等を行なえる。
【0410】一方、請求項14記載の無瞬断リングネッ
トワーク用ノード装置によれば、第1メモリ部が、通常
運用時の送信信号を記憶して、第1読み出し制御部が、
該現用伝送路の障害発生時に、障害発生前の送信信号を
該第1記憶部から読み出して該送信信号を該予備用伝送
路を通じて障害発生前の送信方向とは逆方向へ送出させ
るので、受信側としての他のノード装置で、位相調整を
行なうことで無瞬断による伝送路の切り替えを行なえ
る。
【0411】さらに、請求項15記載の無瞬断リングネ
ットワーク用ノード装置によれば、アッド装置として構
成されるノード装置の該第1読み出し制御部が、該障害
発生時に、該送信信号を障害発生前の信号の挿入方向と
は異なる方向へ送出させるので、アッド装置から障害発
生地点までの伝送路に介在するノード装置とアッド装置
との間の予備用伝送路を経由せずに、障害発生前の信号
を送信するので、その予備用伝送路中に他の信号を伝送
することができ、伝送容量の確保もできる。
【0412】または、請求項16記載の無瞬断リングネ
ットワーク用ノード装置によれば、中継装置として構成
されるノード装置の該第1読み出し制御部が、該障害発
生時に、該送信信号を折り返して送出させことによって
も、受信側としての他のノード装置で、位相調整を行な
うことで無瞬断による伝送路の切り替えを行なえる。ま
たは、請求項17記載の無瞬断リングネットワーク用ノ
ード装置によれば、該第1メモリ部及び該第1読み出し
制御部が、それぞれ、該無瞬断リングネットワークで扱
う複数のパス毎に設けられ、該障害発生時の該送信信号
の送出を該パス単位で行なうので、受信側としての他の
ノード装置で、位相調整を行なうことで無瞬断による伝
送路の切り替えを行なえる。
【0413】または、請求項18記載の無瞬断リングネ
ットワーク用ノード装置によれば、該第1メモリ部及び
該第1読み出し制御部が、それぞれ、該無瞬断リングネ
ットワークで扱う複数のパスのうちの一部のパス単位で
設けられ、該障害発生時の該送信信号の送出を該パス単
位で行なうので、切断を望まないパスに障害が発生した
ときにも、無瞬断で伝送路の切り替えを行なえて、回線
品質を維持できる。
【0414】さらに、請求項19記載の無瞬断リングネ
ットワーク用ノード装置によれば、第1パス選択部が、
該送信信号の送出を該パス単位で行なう際に、予め定め
られた優先順位の内で該優先順位の低いパスを選択する
ので、例えば、予備用伝送路中に信号を伝送していると
きに、それらの信号が消滅する数を少なくすることで、
伝送容量を確保できる。
【0415】また、請求項20記載の無瞬断リングネッ
トワーク用ノード装置によれば、第4メモリ部が、通常
運用時に該現用伝送路へ送信中の送信信号を記憶し、第
2読み出し制御部が、現用伝送路の障害発生時に、障害
発生前の送信信号を該第4メモリ部から読み出して当該
送信信号を該予備用伝送路を通じて障害発生前の送信方
向と同一方向へ送出させるので、受信側としての他のノ
ード装置で、位相調整を行なうことで無瞬断による伝送
路の切り替えを行なえる。
【0416】さらに、請求項21記載の無瞬断リングネ
ットワーク用ノード装置によれば、該第4メモリ部及び
該第2読み出し制御部が、それぞれ、該無瞬断リングネ
ットワークで扱う複数のパス毎に設けられ、該障害発生
時の該送信信号の送出を該パス単位で行なうので、受信
側としての他のノード装置で、位相調整を行なうことで
無瞬断による伝送路の切り替えを行なえる。
【0417】または、請求項22記載の無瞬断リングネ
ットワーク用ノード装置によれば、該第4メモリ部及び
該第2読み出し制御部が、それぞれ、該無瞬断リングネ
ットワークで扱う複数のパスのうちの一部のパス単位で
設けられ、該障害発生時の該送信信号の送出を該パス単
位で行なうので、切断を望まないパスに障害が発生した
ときにも、受信側としての他のノード装置で、位相調整
を行なうことで無瞬断による伝送路の切り替えを行なえ
る。
【0418】さらに、請求項23記載の無瞬断リングネ
ットワーク用ノード装置によれば、第2パス選択部が、
該送信信号の送出を該パス単位で行なう際に、予め定め
られた優先順位の内で該優先順位の低いパスを選択する
ので、例えば、予備用伝送路中に信号を伝送していると
きに、それらの信号が消滅する数を少なくすることで、
伝送容量を確保できる。
【0419】または、請求項24記載の無瞬断リングネ
ットワーク用ノード装置によれば、予備用伝送路障害発
生時送出制御部が、現用伝送路の障害発生後に該予備用
伝送路にさらに障害が発生すると、該予備用伝送路の障
害発生前の信号の送信方向とは逆方向の予備用伝送路を
通じて該送信信号を送出するので、現用伝送路の障害発
生後に該予備用伝送路にさらに障害が発生時において
も、受信側としての他のノード装置で、位相調整を行な
うことで無瞬断による伝送路の切り替えを行なえる。
【0420】さらに、請求項25記載の無瞬断リングネ
ットワーク用ノード装置によれば、第10メモリ部が、
該現用伝送路の障害発生後に受信される受信信号を記憶
し、第4読み出し制御部が、該現用伝送路の障害発生後
に該予備用伝送路にさらに障害が発生すると、当該障害
発生前の送信信号を該第10メモリ部から読み出して当
該送信信号を該予備用伝送路の障害発生前の信号の送信
方向とは逆方向の予備用伝送路を通じて送出させるの
で、確実に、受信側としての他のノード装置で、位相調
整を行なうことで無瞬断による伝送路の切り替えを行な
える。
【0421】他方、請求項26記載の無瞬断リングネッ
トワーク用ノード装置によれば、第2メモリ部が該通常
運用時に該現用伝送路から受信される受信信号を記憶
し、第1位相調整部が該第2メモリ部に記憶された障害
発生後の受信信号と該第3メモリ部に記憶された障害発
生前の受信信号との時間的位相を合わせて該受信信号を
外部へ出力するので、他のノード装置にて予備用伝送路
へ送出された送信信号の位相を調整することでを無瞬断
で外部へ出力することができる。
【0422】さらに、請求項27記載の無瞬断リングネ
ットワーク用ノード装置によれば、該第2メモリ部,該
第3メモリ部及び該第1位相調整部が、それぞれ、該無
瞬断リングネットワークで扱う複数のパス毎に設けら
れ、該受信信号の時間的位相調整を該パス単位で行なう
ので、他のノード装置にて予備用伝送路へ送出された送
信信号の位相を調整することでを無瞬断で外部へ出力す
ることができる。
【0423】または、請求項28記載の無瞬断リングネ
ットワーク用ノード装置によれば、該第2メモリ部,該
第3メモリ部及び該第1位相調整部が、それぞれ、該無
瞬断リングネットワークで扱う複数のパスのうちの一部
のパス単位で設けられ、該受信信号の時間的位相調整を
該パス単位で行なうので、切断を望まないパスに対し
て、他のノード装置にて予備用伝送路へ送出された送信
信号の位相を調整することでを無瞬断で外部へ出力する
ことができる。
【0424】並びに、請求項29記載の無瞬断リングネ
ットワーク用ノード装置によれば、第4位相調整部が、
該第11メモリ部に記憶された該予備用伝送路の障害発
生後の受信信号と該第12メモリ部に記憶された該予備
用伝送路の障害発生前の受信信号との時間的位相を合わ
せて該受信信号を外部へ出力するので、他のノード装置
にて障害が発生した予備用伝送路の送信方向とは逆の方
向に送信した信号の位相を調整することでを無瞬断で外
部へ出力することができる。
【0425】ならびに、請求項30記載のリングネット
ワークにおける障害発生時無瞬断伝送方法によれば、該
現用伝送路の障害発生時に、該障害の発生方向へ信号を
送信していた該一方のノード装置が、障害発生前の送信
信号を上記の送信方向とは逆方向に予備用伝送路を通じ
て再送信し、該他方のノード装置が、障害発生後に該現
用伝送路を通じて受信される受信信号と、該一方のノー
ド装置から該予備用伝送路を通じて再送信されて伝送さ
れてくる障害発生前の受信信号との時間的位相が合うよ
うに調整して外部へ出力するので、伝送品質を低下させ
ることなく無瞬断で伝送路の切り替えやノードの増設及
び回線収容の入れ換え等を行なえる。
【0426】さらに、請求項31記載のリングネットワ
ークにおける障害発生時無瞬断伝送方法によれば、一方
のノード装置が、該再送信を該リングネットワークで扱
う複数のパス毎に行ない、該他方のノード装置が、該時
間的位相の調整を該パス単位で行なうことによっても、
無瞬断で伝送路の切り替えを行なえる。または、請求項
32記載のリングネットワークにおける障害発生時無瞬
断伝送方法によれば、該一方のノード装置が、該再送信
を該リングネットワークで扱う複数のパスのうちの一部
のパス単位で行ない、該他方のノード装置が、該時間的
位相の調整を該パス単位で行なうので、回線を切らせた
くないパスについて、伝送品質を低下させることなく無
瞬断で伝送路の切り替えやノードの増設及び回線収容の
入れ換え等を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るリングネットワークを示す
図である。
【図2】第1実施形態に係るリングネットワークにおけ
る切替処理を説明するためのシーケンス図である。
【図3】第1実施形態に係るリングネットワークにおい
て伝送されるパス信号のデータ構成例を説明するための
図である。
【図4】第1実施形態に係るリングネットワークにおい
て切替用バイトをSOHへの搭載例を説明するための図
である。
【図5】第1実施形態に係る切替用バイトのデータ構成
例を示す図である。
【図6】第1実施形態に係るリングネットワークの各ノ
ード装置にて低速伝送路から高速伝送路及び高速伝送路
から低速伝送路へパス信号の始点と終点とを示すパス接
続テーブルを示す図である。
【図7】第1実施形態に係るノード装置を示すブロック
図である。
【図8】第1実施形態に係るアッドインタフェースを示
すブロック図である。
【図9】第1実施形態に係るドロップインタフェースを
示すブロック図である。
【図10】第1実施形態に係るブリッジ部を示すブロッ
ク図である。
【図11】(a)〜(f)は、それぞれ第1実施形態に
係るブリッジ部の書き込みと読み出しとの位相関係を説
明するためのタイムチャートである。
【図12】第1実施形態に係るスイッチ部を示すブロッ
ク図である。
【図13】(a)〜(g)は、それぞれ第1実施形態に
係るリングネットワークにおける無瞬断切替の動作を説
明するためのタイムチャートである。
【図14】第1実施形態に係るリングネットワークにお
いて、パス障害が発生した場合の各ノード装置の動作を
説明するためのタイムチャートである。
【図15】第2実施形態に係るリングネットワークを示
す図である。
【図16】第2実施形態に係るリングネットワークにお
いて切替処理を説明するためのシーケンス図である。
【図17】第2実施形態に係るノード装置を示すブロッ
ク図である。
【図18】第2実施形態に係るリングネットワークにお
いて、パス障害が発生した場合のノード装置の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図19】第3実施形態に係るリングネットワークを示
す図である。
【図20】第3実施形態に係るノード装置を示すブロッ
ク図である。
【図21】第3実施形態に係るドロップインタフェース
を示す図である。
【図22】第3実施形態に係る第1変形例に係るリング
ネットワークを示す図である。
【図23】第3実施形態に係る第1変形例に係るノード
装置を示すブロック図である。
【図24】第3実施形態に係る第1変形例に係るドロッ
プインタフェースを示すブロック図である。
【図25】本発明の第3実施形態の第2変形例に係るリ
ングネットワークを示す図である。
【図26】第3実施形態の第3変形例に係るリングネッ
トワークを示す図である。
【図27】第3実施形態の第3変形例に係るアッドイン
タフェースを示すブロック図である。
【図28】第3実施形態の第4変形例に係るリングネッ
トワークを示す図である。
【図29】第3実施形態の第4変形例に係るアッドイン
タフェースを示すブロック図である。
【図30】第3実施形態の第4変形例に係るドロップイ
ンタフェースを示すブロック図である。
【図31】第5実施形態に係るブリッジ部を示す図であ
る。
【図32】第5実施形態に係るスイッチ部を示す図であ
る。
【図33】(a)は、第5実施形態に係るリングネット
ワーク内でのブリッジ処理及びスイッチ処理に伴う予備
用チャンネルの選択処理を説明するためのフローチャー
トであり、(b)は、第5実施形態に係るリングネット
ワーク内でのブリッジ処理及びスイッチ処理に伴う予備
用チャンネルの切戻処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図34】第6実施形態に係るリングネットワークを示
すブロック図である。
【図35】USPRタイプのリングネットワークを示す
模式図である。
【図36】BLSRタイプのリングネットワークを示す
模式図である。
【図37】BLSRタイプのリングネットワークにて、
セクション障害における伝送路の切り替え動作を説明す
るための模式図である。
【符号の説明】
1,1−1,1−2,1−2a,1−2b,1−2c,
1−2d,1−2e,1−3,1−4 リングネットワ
ーク(無瞬断リングネットワーク) 1−5 ラインネットワーク(無瞬断伝送システム) 10−A〜10−D,10−A1〜10−D1,10−
A2〜10−D2,10−A2a〜10−D2a,10
−A2b〜10−D2b,10−A2c〜10−D2
c,10−A2d〜10−D2d,10−A2e〜10
−D2e,10−A3〜10−D3,10−A4〜10
−D4,10−A5,10−B5 ノード装置 11,11−1,11−2,11−2a,11−2b,
11−2c,11−2d,11−2e,11−3,11
−4,11−5 無瞬断切替制御部 12 切替バイト検出部 13 切替バイト挿入部 14,14W,14P,14−1W,14−1P 分離
部 15 スルー処理部 15−1〜15−4 選択部 16,16W,16P,15−1W,15−1P 多重
部 17,17A リングブリッジ処理部 17−1,17−2,17A−1,17A−2 リング
ブリッジ部 18,18A スパンブリッジ処理部 18−1,18−2,18A−1,18A−2 スパン
ブリッジ部 20,20−1,20−1a,20−1e ドロップタ
フェース 21 TSA 23,23A,95 無瞬断スイッチ処理部 23−1,23−2,23A−1,23A−2,95−
1〜95−N スイッチ部 24−1 W/P系パスビットエラー検出部 24−2 W系パスマルチフレーム検出部 24−3 Mマルチフレーム検出部 24−4 位相比較制御部 24−5 W系メモリ書込位相制御部 24−6 メモリ読出位相制御部 24−7 W/Pパス選択部 24−8 W系メモリ 24−9 P系メモリ 24−10 P系メモリ書込位相制御部 24−11 P系メモリ 30,30−1,30−2,30−3,30−4 アッ
ドインタフェース 33,33B,90 無瞬断ブリッジ処理部 33−1,33−2,33B−1,33B−2,90−
1〜90−N ブリッジ部 34 J1バイト挿入部 35 W系パスマルチフレーム検出部 36 メモリ書込制御部 37 メモリ読出位相制御部 38 W系メモリ 39 W/Pパス選択部 40 スパンスイッチ処理部 40−1,40−2 スパンスイッチ処理部 50 スパン/リング選択部 50−1,50−2 スイッチ 70,75 選択処理部

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つのノード装置をそなえ、
    該ノード装置が現用伝送路と予備用伝送路とを介してリ
    ング状に接続され、通常運用時には該現用伝送路を用い
    て信号の伝送を行ない、該現用伝送路の障害発生時には
    該予備用伝送路を用いて障害発生前の信号の伝送方向と
    は逆方向に信号を伝送しうるリングネットワークにおい
    て、 該障害発生時に一方のノード装置から他方のノード装置
    へ信号を無瞬断状態で受信させるために、 該一方のノード装置が、 該通常運用時に該現用伝送路へ送信中の送信信号を記憶
    する第1メモリ部と、 該現用伝送路の障害発生時に、障害発生前の送信信号を
    該第1メモリ部から読み出して当該送信信号を該予備用
    伝送路を通じて障害発生前の送信方向とは逆方向へ送出
    させる第1読み出し制御部とをそなえるとともに、 該他方のノード装置が、 該通常運用時に該現用伝送路から受信される受信信号を
    記憶する第2メモリ部と、 該障害発生時に該一方のノード装置の該第1読み出し制
    御部により該予備用伝送路を通じて受信される受信信号
    を記憶する第3メモリ部と、 該第2メモリ部に記憶された障害発生後の受信信号と該
    第3メモリ部に記憶された障害発生前の受信信号との時
    間的位相を合わせて該受信信号を外部へ出力する第1位
    相調整部とをそなえていることを特徴とする、無瞬断リ
    ングネットワーク。
  2. 【請求項2】 該一方のノード装置が外部からの信号を
    該リングネットワークに挿入するアッド用ノード装置と
    して構成されるとともに、 該アッド用ノード装置の該第1読み出し制御部が、 該障害発生時に、該送信信号を障害発生前の信号の送信
    方向とは異なる方向へ送出させるように構成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の無瞬断リングネット
    ワーク。
  3. 【請求項3】 該一方のノード装置が信号の中継を行な
    う中継用ノード装置として構成されるとともに、 該中継用ノード装置の該第1読み出し制御部が、 該障害発生時に、該送信信号を折り返して送出させるよ
    うに構成されていることを特徴とする、請求項1記載の
    無瞬断リングネットワーク。
  4. 【請求項4】 該一方のノード装置が、 該第1メモリ部及び該第1読み出し制御部を、それぞ
    れ、該リングネットワークで扱う複数のパス毎にそな
    え、該障害発生時の該送信信号の送出を該パス単位で行
    なうように構成されるとともに、 該他方のノード装置が、 該第2メモリ部,該第3メモリ部及び該第1位相調整部
    を、それぞれ、該複数のパス毎にそなえ、該受信信号の
    時間的位相調整を該パス単位で行なうように構成されて
    いることを特徴とする、請求項1に記載の無瞬断リング
    ネットワーク。
  5. 【請求項5】 該一方のノード装置が、 該第1メモリ部及び該第1読み出し制御部を、それぞ
    れ、該リングネットワークで扱う複数のパスのうちの一
    部のパス単位でそなえ、該障害発生時の該送信信号の送
    出を該一部のパス単位で行なうように構成されるととも
    に、 該他方のノード装置が、 該第2メモリ部,該第3メモリ部及び該第1位相調整部
    を、それぞれ、該パス単位でそなえ、該受信信号の時間
    的位相調整を該一部のパス単位で行なうように構成され
    ていることを特徴とする、請求項1に記載の無瞬断リン
    グネットワーク。
  6. 【請求項6】 少なくとも2つのノード装置をそなえ、
    該ノード装置が現用伝送路と予備用伝送路とを介してリ
    ング状に接続され、通常運用時には該現用伝送路を用い
    て信号の伝送を行ない、該現用伝送路の障害発生時には
    該予備用伝送路を用いて障害発生前の信号の伝送方向と
    同一の方向に信号を伝送しうるリングネットワークにお
    いて、 該障害発生時に一方のノード装置から他方のノード装置
    へ信号を無瞬断状態で受信させるために、 該一方のノード装置が、 該通常運用時に該現用伝送路へ送信中の送信信号を記憶
    する第4メモリ部と、 該現用伝送路の障害発生時に、障害発生前の送信信号を
    該第4メモリ部から読み出して当該送信信号を該予備用
    伝送路を通じて障害発生前の送信方向と同一方向へ送出
    させる第2読み出し制御部とをそなえるとともに、 該他方のノード装置が、 該通常運用時に該現用伝送路から受信される受信信号を
    記憶する第5メモリ部と、 該障害発生時に該一方のノード装置の該第2読み出し制
    御部により該予備用伝送路を通じて受信される受信信号
    を記憶する第6メモリ部と、 該第5メモリ部に記憶された障害発生後の受信信号と該
    第6メモリ部に記憶された障害発生前の受信信号との時
    間的位相を合わせて該受信信号を外部へ出力する第2位
    相調整部とをそなえていることを特徴とする、無瞬断リ
    ングネットワーク。
  7. 【請求項7】 該一方のノード装置が、 該第4メモリ部及び該第2読み出し制御部を、それぞ
    れ、該リングネットワークで扱う複数のパス毎にそな
    え、該障害発生時の該送信信号の送出を該パス単位で行
    なうように構成されるとともに、 該他方のノード装置が、 該第5メモリ部,該第6メモリ部及び該第2位相調整部
    を、それぞれ、該パス毎にそなえ、該受信信号の時間的
    位相調整を該パス単位で行なうように構成されているこ
    とを特徴とする、請求項6記載の無瞬断リングネットワ
    ーク。
  8. 【請求項8】 該一方のノード装置が、 該第4メモリ部及び該第2読み出し制御部を、それぞ
    れ、該リングネットワークで扱う複数のパスのうちの一
    部のパス単位でそなえ、該障害発生時の該送信信号の送
    出を該一部のパス単位で行なうように構成されるととも
    に、 該他方のノード装置が、 該第5メモリ部,該第6メモリ部及び該第2位相調整部
    を、それぞれ、該パス単位でそなえ、該受信信号の時間
    的位相調整を該一部のパス単位で行なうように構成され
    ていることを特徴とする、請求項6記載の無瞬断リング
    ネットワーク。
  9. 【請求項9】 該一方のノード装置の上位側で該リング
    ネットワークに信号を挿入するアッド用ノード装置をそ
    なえるとともに、 該アッド用ノード装置が、 該現用伝送路の障害発生後に該予備用伝送路にさらに障
    害が発生すると、該予備用伝送路の障害発生前の信号の
    挿入方向とは異なる方向の予備用伝送路を通じて信号を
    送出するように構成されていることを特徴とする、請求
    項6記載の無瞬断リングネットワーク。
  10. 【請求項10】 該アッド用ノード装置が、 該通常運用時に該現用伝送路へ送信中の送信信号を記憶
    する第7メモリ部と、 該現用伝送路の障害発生後に該予備用伝送路にさらに障
    害が発生すると、当該障害発生前の送信信号を該第7メ
    モリ部から読み出して当該送信信号を該予備用伝送路の
    障害発生前の信号の挿入方向とは異なる方向の予備用伝
    送路を通じて送出させる第3読み出し制御部とをそなえ
    るとともに、 該他方のノード装置が、 該現用伝送路の障害発生後に該予備用伝送路から受信さ
    れる受信信号を記憶する第8メモリ部と、 該予備用伝送路の障害発生時に該アッド用ノード装置の
    該第3読み出し制御部により該予備用伝送路の障害発生
    前の信号の挿入方向とは異なる方向の該予備用伝送路を
    通じて受信される受信信号を記憶する第9メモリ部と、 該第8メモリ部に記憶された該予備用伝送路の障害発生
    後の受信信号と該第9メモリ部に記憶された該予備用伝
    送路の障害発生前の受信信号との時間的位相を合わせて
    該受信信号を外部へ出力する第3位相調整部とをそなえ
    ていることを特徴とする、請求項9記載の無瞬断リング
    ネットワーク。
  11. 【請求項11】 該一方のノード装置が、 該現用伝送路の障害発生後に該予備用伝送路にさらに障
    害が発生すると、該予備用伝送路の障害発生前の信号の
    送信方向とは逆方向の予備用伝送路を通じて信号を折り
    返して送出するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項6記載の無瞬断リングネットワーク。
  12. 【請求項12】 該一方のノード装置が、 該現用伝送路の障害発生後に受信される受信信号を記憶
    する第10メモリ部と、 該現用伝送路の障害発生後に該予備用伝送路にさらに障
    害が発生すると、当該障害発生前の送信信号を該第10
    メモリ部から読み出して当該送信信号を該予備用伝送路
    の障害発生前の信号の送信方向とは逆方向の予備用伝送
    路を通じて折り返し送出させる第4読み出し制御部とを
    そなえるとともに、 該他方のノード装置が、 該現用伝送路の障害発生後に受信される受信信号を記憶
    する第11メモリ部と、 該予備用伝送路の障害発生時に該一方のノード装置の該
    第4読み出し制御部により該予備用伝送路の障害発生前
    の信号の送信方向とは逆方向の該予備用伝送路を通じて
    受信される受信信号を記憶する第12メモリ部と、 該第11メモリ部に記憶された該予備用伝送路の障害発
    生後の受信信号と該第12メモリ部に記憶された該予備
    用伝送路の障害発生前の受信信号との時間的位相を合わ
    せて該受信信号を外部へ出力する第4位相調整部とをそ
    なえていることを特徴とする、請求項11記載の無瞬断
    リングネットワーク。
  13. 【請求項13】 少なくとも2つのノード装置をそな
    え、該ノード装置が現用伝送路と予備用伝送路とを介し
    て対向して接続され、通常運用時には該現用伝送路を用
    いて信号の伝送が行なわれ、該現用伝送路の障害発生時
    には該予備用伝送路を用いて信号の伝送が行なわれる無
    瞬断伝送システムにおいて、 一方のノード装置から他方のノード装置へ信号を無瞬断
    状態で受信させるために、 一方のノード装置が、 該通常運用時に該現用伝送路へ送信中の送信信号を記憶
    する第13メモリ部と、 該現用伝送路の障害発生時に、障害発生前の送信信号を
    該第13メモリ部から読み出して当該送信信号を該予備
    用伝送路を通じて送出させる第5読み出し制御部とをそ
    なえるとともに、 他方のノード装置が、 該通常運用時に該現用伝送路から受信される受信信号を
    記憶する第14メモリ部と、 該障害発生時に該一方のノード装置の該第5読み出し制
    御部により該予備用伝送路を通じて受信される受信信号
    を記憶する第15メモリ部と、 該第14メモリ部に記憶された障害発生後の受信信号と
    該第15メモリ部に記憶された障害発生前の受信信号と
    の時間的位相を合わせて該受信信号を外部へ出力する第
    5位相調整部とをそなえていることを特徴とする、無瞬
    断伝送システム。
  14. 【請求項14】 現用伝送路と予備用伝送路とを介して
    他のノード装置とリング状に接続されて、通常運用時に
    は該現用伝送路を用いて信号の伝送を行ない、該現用伝
    送路の障害発生時には該予備用伝送路を用いて障害発生
    前の信号の伝送方向とは逆方向に信号を伝送しうるリン
    グネットワーク用のノード装置であって、 該障害発生時に、該他のノード装置で信号を無瞬断状態
    で受信させるために、 該通常運用時の送信信号を記憶する第1メモリ部と、 該現用伝送路の障害発生時に、障害発生前の送信信号を
    該第1記憶部から読み出して該送信信号を該予備用伝送
    路を通じて障害発生前の送信方向とは逆方向へ送出させ
    る第1読み出し制御部とをそなえていることを特徴とす
    る、無瞬断リングネットワーク用ノード装置。
  15. 【請求項15】 自己が外部からの信号を該リングネッ
    トワークに挿入するアッド装置として構成されている場
    合に、 該第1読み出し制御部が、 該障害発生時に、該送信信号を障害発生前の信号の挿入
    方向とは異なる方向へ送出させるように構成されている
    ことを特徴とする、請求項14記載の無瞬断リングネッ
    トワーク用ノード装置。
  16. 【請求項16】 自己が信号の中継を行なう中継装置と
    して構成されている場合に、 該第1読み出し制御部が、 該障害発生時に、該送信信号を折り返して送出させるよ
    うに構成されていることを特徴とする、請求項14記載
    の無瞬断リングネットワーク用ノード装置。
  17. 【請求項17】 該第1メモリ部及び該第1読み出し制
    御部が、それぞれ、該リングネットワークで扱う複数の
    パス毎に設けられ、該障害発生時の該送信信号の送出を
    該パス単位で行なうように構成されていることを特徴と
    する請求項14記載の無瞬断リングネットワーク用ノー
    ド装置。
  18. 【請求項18】 該第1メモリ部及び該第1読み出し制
    御部が、それぞれ、該リングネットワークで扱う複数の
    パスのうちの一部のパス単位で設けられ、該障害発生時
    の該送信信号の送出を該一部のパス単位で行なうように
    構成されていることを特徴とする、請求項14記載の無
    瞬断リングネットワーク用ノード装置。
  19. 【請求項19】 該送信信号の送出を該パス単位で行な
    う際に、予め定められた優先順位の内で該優先順位の低
    いパスを選択する第1パス選択部をそなえていることを
    特徴とする、請求項17又は請求項18に記載の無瞬断
    リングネットワーク用ノード装置。
  20. 【請求項20】 現用伝送路と予備用伝送路とを介して
    他のノード装置とリング状に接続されて、通常運用時に
    は、該現用伝送路を用いて信号の伝送を行ない、該現用
    伝送路の障害発生時には該予備用伝送路を用いて障害発
    生前の信号の伝送方向と同一の方向に信号を伝送しうる
    リングネットワーク用のノード装置であって、 該障害発生時に、該他のノード装置で信号を無瞬断状態
    で受信させるために、 該通常運用時に該現用伝送路へ送信中の送信信号を記憶
    する第4メモリ部と、 該現用伝送路の障害発生時に、障害発生前の送信信号を
    該第4メモリ部から読み出して当該送信信号を該予備用
    伝送路を通じて障害発生前の送信方向と同一方向へ送出
    させる第2読み出し制御部とをそなえていることを特徴
    とする、無瞬断リングネットワーク用ノード装置。
  21. 【請求項21】 該第4メモリ部及び該第2読み出し制
    御部が、それぞれ、該リングネットワークで扱う複数の
    パス毎に設けられ、該障害発生時の該送信信号の送出を
    該パス単位で行なうように構成されていることを特徴と
    する、請求項20記載の無瞬断リングネットワーク用ノ
    ード装置。
  22. 【請求項22】 該第4メモリ部及び該第2読み出し制
    御部が、それぞれ、該リングネットワークで扱う複数の
    パスのうちの一部のパス単位で設けられ、該障害発生時
    の該送信信号の送出を該一部のパス単位で行なうように
    構成されていることを特徴とする、請求項20記載の無
    瞬断リングネットワーク用ノード装置。
  23. 【請求項23】 該送信信号の送出を該パス単位で行な
    う際に、予め定められた優先順位の内で該優先順位の低
    いパスを選択する第2パス選択部をそなえていることを
    特徴とする、請求項21又は請求項22に記載の無瞬断
    リングネットワーク用ノード装置。
  24. 【請求項24】 該現用伝送路の障害発生後に該予備用
    伝送路にさらに障害が発生すると、該予備用伝送路の障
    害発生前の信号の送信方向とは逆方向の予備用伝送路を
    通じて該送信信号を送出する予備用伝送路障害発生時送
    出制御部をそなえていることを特徴とする、請求項20
    記載の無瞬断リングネットワーク用ノード装置。
  25. 【請求項25】 該予備用伝送路障害発生時送出制御部
    が、 該現用伝送路の障害発生後に受信される受信信号を記憶
    する第10メモリ部と、 該現用伝送路の障害発生後に該予備用伝送路にさらに障
    害が発生すると、当該障害発生前の送信信号を該第10
    メモリ部から読み出して当該送信信号を該予備用伝送路
    の障害発生前の信号の送信方向とは逆方向の予備用伝送
    路を通じて送出させる第4読み出し制御部とをそなえて
    いることを特徴とする、請求項24記載の無瞬断リング
    ネットワーク用ノード装置。
  26. 【請求項26】 現用伝送路と予備用伝送路とを介して
    他のノード装置とリング状に接続されて、通常運用時に
    は現用伝送路を用いて信号の伝送を行ない、該現用伝送
    路の障害発生時には該予備用伝送路を用いて障害発生前
    の信号の伝送方向とは逆方向に信号を伝送しうるリング
    ネットワーク用のノード装置であって、 該障害発生時に、該他のノード装置から信号を無瞬断状
    態で受信するために、 該通常運用時に該現用伝送路から受信される受信信号を
    記憶する第2メモリ部と、 該障害発生時に他のノード装置から該予備用伝送路を通
    じて受信される障害発生前の受信信号を記憶する第3メ
    モリ部と、 該第2メモリ部に記憶された障害発生後の受信信号と該
    第3メモリ部に記憶された障害発生前の受信信号との時
    間的位相を合わせて該受信信号を外部へ出力する第1位
    相調整部とをそなえていることを特徴とする、無瞬断リ
    ングネットワーク用ノード装置。
  27. 【請求項27】 該第2メモリ部,該第3メモリ部及び
    該第1位相調整部が、それぞれ、該リングネットワーク
    で扱う複数のパス毎に設けられ、該受信信号の時間的位
    相調整を該パス単位で行なうように構成されていること
    を特徴とする、請求項26記載の無瞬断リングネットワ
    ーク用ノード装置。
  28. 【請求項28】 該第2メモリ部,該第3メモリ部及び
    該第1位相調整部が、それぞれ、該リングネットワーク
    で扱う複数のパスのうちの一部のパス単位で設けられ、
    該受信信号の時間的位相調整を該パス単位で行なうよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項26記載の
    無瞬断リングネットワーク用ノード装置。
  29. 【請求項29】 該現用伝送路の障害発生後に受信され
    る受信信号を記憶する第11メモリ部と、 該予備用伝送路の障害発生時に該他のノード装置から該
    予備用伝送路の障害発生前の信号の送信方向とは逆方向
    の該予備用伝送路を通じて受信される障害発生前の受信
    信号を記憶する第12メモリ部と、 該第11メモリ部に記憶された該予備用伝送路の障害発
    生後の受信信号と該第12メモリ部に記憶された該予備
    用伝送路の障害発生前の受信信号との時間的位相を合わ
    せて該受信信号を外部へ出力する第4位相調整部とをそ
    なえていることを特徴とする、請求項26記載の無瞬断
    リングネットワーク用ノード装置。
  30. 【請求項30】 少なくとも2つのノード装置をそな
    え、該ノード装置が現用伝送路と予備用伝送路とを介し
    てリング状に接続されて、通常運用時には該現用伝送路
    を用いて信号の伝送を行ない、該現用伝送路の障害発生
    時には該予備用伝送路を用いて障害発生前の信号の伝送
    方向とは逆方向に信号を伝送しうるリングネットワーク
    において、 該障害発生時に、該他のノード装置で、信号を無瞬断状
    態で受信させるために、 該現用伝送路の障害発生時に、該障害の発生方向へ信号
    を送信していた該一方のノード装置が、障害発生前の送
    信信号を上記の送信方向とは逆方向に予備用伝送路を通
    じて再送信し、 該他方のノード装置が、障害発生後に該現用伝送路を通
    じて受信される受信信号と、該一方のノード装置から該
    予備用伝送路を通じて再送信されて伝送されてくる障害
    発生前の受信信号との時間的位相が合うように調整して
    外部へ出力することを特徴とする、リングネットワーク
    における障害発生時無瞬断伝送方法。
  31. 【請求項31】 該一方のノード装置が、該再送信を該
    リングネットワークで扱う複数のパス毎に行なう一方、 該他方のノード装置が、該時間的位相の調整を該パス単
    位で行なうことを特徴とする、請求項30記載のリング
    ネットワークにおける障害発生時無瞬断伝送方法。
  32. 【請求項32】 該一方のノード装置が、該再送信を該
    リングネットワークで扱う複数のパスのうちの一部のパ
    ス単位で行なう一方、 該他方のノード装置が、該時間的位相の調整を該一部の
    パス単位で行なうことを特徴とする、請求項30記載の
    リングネットワークにおける障害発生時無瞬断伝送方
    法。
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