JP2000223946A - 水晶発振器 - Google Patents

水晶発振器

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JP2000223946A
JP2000223946A JP11025293A JP2529399A JP2000223946A JP 2000223946 A JP2000223946 A JP 2000223946A JP 11025293 A JP11025293 A JP 11025293A JP 2529399 A JP2529399 A JP 2529399A JP 2000223946 A JP2000223946 A JP 2000223946A
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crystal oscillator
circuit
crystal
frequency
heater wire
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Takuya Hirano
拓也 平野
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の水晶発振器では、水晶振動子の保温を
行うために、輻射熱を主体として利用し、熱伝導による
保温は水晶振動子の電気特性に影響を与える懸念がある
ため利用されなかった。そのために、水晶振動子を一定
温度に保つために余分な熱量を必要とすることになり、
水晶発振器の消費電力が大きくなるという課題があっ
た。また、外部の環境温度の変化に伴う周波数f0の変
動の補正に要する時間も熱効率が悪い分長くなるという
課題があった。 【解決手段】 水晶振動子と発振回路を直列接続する主
線路に並列接続するインダクタとキャパシタで構成され
る並列共振回路と、前記並列共振回路に接続され、ヒー
タ線の熱を伝導する金属ターミナルと、前記ヒータ線に
流れるヒータ電流を制御する温度制御回路を有する構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、周波数の高安定
度を要求される通信用送信機の主発振器、受信機の局部
発振器などに使用され熱制御の行なわれる水晶発振器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の水晶発振器の構成を示す
図で1は水晶振動子、2は発振回路、3はヒータ線、4
は温度制御回路である。図14は図13の一部を示した
斜視図であり、5はプリント基板、6は主線路である。
図15は水晶振動子の構成の従来例の1つで、その断面
図である。7は水晶片、8は電極、9はリード線、10
は金属ベース、11は金属プレート、12はガラス部で
ある。
【0003】図13は利用して動作を説明する。適正な
負荷インピーダンス条件が満足されると固有振動数f0
で発振する水晶振動子1は前記負荷インピーダンスを有
する発振回路2と接続することで、周波数f0で発振す
る。水晶振動子1に巻装されたヒータ線3はヒータ線に
流れる電流の発熱により、水晶振動子1を加熱する。サ
ーミスタなどの温度検出器で水晶振動子1の温度をモニ
ターしながら、温度制御回路4はヒータ電流を制御し水
晶振動子1の温度を所定の値に保つように温度制御を行
う。衛星搭載用の水晶発振器の場合、衛星構体内の環境
温度の変化によらず、常に発振周波数が一定であること
が要求されるが、前記温度制御により水晶振動子1の温
度が一定に保持されることで水晶振動子1の固有振動数
f0の温度特性に伴う周波数変動を防止し安定な発振周
波数を得ることを可能にする。
【0004】次に、図14を利用して水晶振動子1から
外部への熱伝導の説明を行う。ヒータ線3の熱を受けて
加熱された水晶振動子1の熱の一部は熱伝導によって水
晶振動子1のリード線9を介して、プリント基板5上の
主線路6、発振回路2へ逃げて行くことになる。
【0005】次に、図15を利用して水晶振動子1の構
成を説明する。水晶振動子1は水晶片7と、水晶片7に
励振電圧を印加する電極8と、水晶片7を保持し外部と
の導通を図るリード線9と、水晶片7を内装する金属ベ
ース10と、金属プレート11と、リード線9と金属ベ
ース10の間を絶縁するガラス部12と、金属プレート
11に巻装されたヒータ線3で構成される。水晶片7の
特性変動を防ぐために水晶振動子1の内部は不活性ガス
(窒素、アルゴン等)を封入するかまたは真空となって
いる。さらに、ヒータ線3から水晶片7への熱の移動に
ついて説明する。電流を流され発熱したヒータ線3の熱
は金属プレート11に伝導する。水晶片7は金属プレー
ト11の内壁から輻射された熱、および金属プレート1
1から金属ベース10、ガラス部12、リード線9を経
由して伝導された熱を受けて温度上昇する。この場合、
熱の伝導経路に熱伝導率の悪いガラスが入っていること
から水晶片の温度上昇に寄与する熱の割合は輻射熱の方
が高くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の水晶
発振器では、金属プレート11の温度を水晶片7の適正
温度以上にする必要があること、熱の一部はリード線9
を通じて発振回路2側へ逃げることになるので、水晶振
動子1を一定温度に保つために余分な熱量を必要とする
ことになり、水晶発振器の消費電力が大きくなる。ま
た、外部の環境温度の変化に伴う周波数f0の変動の補
正に要する時間も熱効率が悪い分長くなることになる。
【0007】一方、前記課題を解消するためにヒータ線
3をリード線9に巻装し、リード線9を加熱すること
で、熱伝導を利用して水晶振動子1の保温を図る方法も
あるが、その場合は水晶振動子1の電気特性に影響を与
えることになる。周波数f0(f0=数 MHz〜数百
MHz)の信号を通す発振回路の一部をなすリード線9
に別の電気回路の一部をなすヒータ線を接触させること
は、水晶振動子1に余分な負荷を追加することになる。
例えば、水晶振動子1に抵抗成分が付加されると水晶振
動子1のQ値を下げることになり、発振条件の劣化を招
く。また、水晶振動子1に容量成分が付加されることで
水晶振動子1の発振周波数f0にずれが生じる可能性も
ある。
【0008】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたもので、水晶振動子1の電気特性に影響を与えるこ
となくリード線9に熱伝導を施し、水晶振動子1の温度
制御を行うことで、水晶振動子1の保温に要する熱効率
を改善して水晶発振器の消費電力の低減を図ると共に、
環境温度の変化に伴う周波数f0の変動の補正に要する
時間を短縮することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明による水晶発
振器は、水晶振動子と発振回路を直列接続する主線路に
並列接続する並列共振回路と、前記並列共振回路に接続
され、ヒータ線に接続されその熱を伝導する金属ターミ
ナルと、前記ヒータ線に流れるヒータ電流を制御する温
度制御回路とを有する構成とする。
【0010】第2の発明による水晶発振器は、水晶振動
子と発振回路を直列接続する主線路に並列接続するロー
パスフィルタ回路と、前記ローパスフィルタ回路に接続
され、ヒータ線に接続されその熱を伝導する金属ターミ
ナルと、前記ヒータ線に流れるヒータ電流を制御する温
度制御回路とを有する構成とする。
【0011】第3の発明による水晶発振器は、第1の発
明による水晶発振器の主線路における並列共振回路の接
続点と発振回路との間に直列接続するキャパシタを有す
る構成とする。
【0012】第4の発明による水晶発振器は、第2の発
明による水晶発振器の主線路におけるローパスフィルタ
回路の接続点と発振回路との間に直列接続するキャパシ
タを有する構成とする。
【0013】第5の発明による水晶発振器は、水晶振動
子と発振回路を直列接続する低インピーダンス線路と高
インピーダンス線路と、前記低インピーダンス線路と高
インピーダンス線路の接続部に並列接続する並列共振回
路と、前記並列共振回路に接続され、ヒータ線に接続さ
れその熱を伝導する金属ターミナルと、前記ヒータ線に
流れるヒータ電流を制御する温度制御回路を有する構成
とする。
【0014】第6の発明による水晶発振器は、水晶振動
子と発振回路を直列接続する低インピーダンス線路と高
インピーダンス線路と、前記低インピーダンス線路と高
インピーダンス線路の接続部に並列接続するローパスフ
ィルタ回路と、前記ローパスフィルタ回路に接続され、
ヒータ線に接続されその熱を伝導する金属ターミナル
と、ヒータ線に流れるヒータ電流を制御する温度制御回
路を有する構成とする。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す構成図であり、図において1〜2は
図13と同じであり、6は主線路、13はインダクタ、
14はキャパシタ、15は並列共振回路、16は丸棒状
の金属ターミナル、17はヒータ線、18は温度制御回
路である。動作の説明を図1を用いて行う。適正な負荷
インピーダンス条件が満足されると固有振動数f0で発
振する水晶振動子1は前記負荷インピーダンスを有する
発振回路2と接続することで、周波数f0で発振する。
前記水晶振動子1と発振回路2を直列接続する主線路6
を通過する信号は、主線路6に並列接続するインダクタ
13とキャパシタ14とで構成される並列共振回路1
5、及びそれに接続する金属ターミナル16、ヒータ線
17の電気特性の影響を受ける。このため、並列共振回
路15のインダクタ13とキャパシタ14の諸元を周波
数f0で共振するような値にすることで、信号の周波数
がf0の場合、並列共振回路15は主線路6に対して開
放状態(無限大に近いインピーダンスを持つ状態)とな
る。そして、それに接続する金属ターミナル16、ヒー
タ線B17の電気特性の影響を受けなくなる。実施の形
態1では金属ターミナル16に巻装されたヒータ線17
が、ヒータ線に電流を流すことで発熱し金属ターミナル
16を加熱する。金属ターミナル16の熱が水晶振動子
1に伝導され水晶振動子1を加熱する。温度制御回路1
8はサーミスタなどの温度検出器で水晶振動子1または
金属ターミナル16の温度をモニターしながらヒータ電
流を制御することで、ヒータ線17から金属ターミナル
16に供給される熱量を制御し、水晶振動子1の温度を
所定の値に保つように温度制御を行う。温度制御により
水晶振動子1の温度が一定に保持されることで水晶振動
子1の固有振動数f0の温度特性に伴う周波数変動を防
止し安定な発振周波数を得ることを可能にする。
【0016】図2は図1の一部を示した斜視図である。
熱伝導の説明を図2を用いて行う。ヒータ線17を巻装
された金属ターミナル16はヒータ線17から熱を受
け、その熱はインダクタ13を通じて、プリント基板5
上の主線路6に伝導される。さらに、主線路6に伝導さ
れた熱はリード線9を介して水晶片7に伝導されること
になる。
【0017】以上のように実施の形態1では熱伝導を利
用した水晶振動子1の保温を電気特性に影響を与えるこ
となく実施することが可能になる。従って、輻射熱によ
る水晶振動子の保温を主体とした従来の水晶発振器に対
して、主線路6からリード線9への熱伝導を利用して保
温に要する熱効率の改善を図ることで、水晶発振器の消
費電力の低減を図ることが可能になり、さらに、環境温
度の変化に伴う発振周波数f0の変動の補正に要する時
間を短縮することも可能になる。なお、金属ターミナル
16は図1では丸棒状のものを用いたが、これ以外の例
えば四角柱状のものや、その他の形状のものでもよい。
【0018】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2を示す構成図であり、図において1、2は図13と
同じであり、6は主線路、16は金属ターミナル、17
はヒータ線、18は温度制御回路、19はインダクタ、
20はキャパシタ、21はローパスフィルタ回路であ
る。動作の説明を図3を用いて行う。適正な負荷インピ
ーダンス条件が満足されると固有振動数f0で発振する
水晶振動子1は前記負荷インピーダンスを有する発振回
路2と接続することで、周波数f0で発振する。前記水
晶振動子1と発振回路2を直列接続する主線路6を通過
する信号は、主線路6に並列接続するインダクタ19と
キャパシタ20で構成されるローパスフィルタ回路2
1、及びそれに接続する金属ターミナル16、ヒータ線
17の電気特性の影響を受ける。ローパスフィルタ回路
21のインダクタ19とキャパシタ20の諸元を周波数
f0を通過帯域外とするような値にすることで、信号の
周波数がf0の場合、ローパスフィルタ回路21は主線
路6に対して開放に近い状態(十分高いインピーダンス
を持つ状態)となる。そして、それに接続する金属ター
ミナル16、ヒータ線17の電気特性の影響を受けなく
なることになる。実施の形態2では金属ターミナル16
に巻装されたヒータ線17が、ヒータ線に電流を流すこ
とで発熱し金属ターミナル16を加熱する。金属ターミ
ナル16の熱が水晶振動子1に伝導され水晶振動子1を
加熱する。温度制御回路18はヒータ電流を制御するこ
とで、ヒータ線17から金属ターミナル16に供給され
る熱量を制御し、水晶振動子1の温度制御を行う。温度
制御により水晶振動子1の温度が一定に保持されること
で水晶振動子1の固有振動数f0の温度特性に伴う周波
数変動を防止し安定な発振周波数を得ることを可能にす
る。
【0019】図4は図3の一部を示した斜視図である。
熱伝導の説明を図4を用いて行う。ヒータ線17を巻装
された金属ターミナル16はヒータ線17から熱を受
け、インダクタ19を通じてプリント基板5上の主線路
6に伝導される。さらに、主線路6に伝導された熱はリ
ード線9を介して水晶片7に伝導されることになる。
【0020】以上のように実施の形態2では熱伝導を利
用した水晶振動子1の保温を電気特性に影響を与えるこ
となく実施することが可能になる。従って、輻射熱によ
る水晶振動子の保温を主体とした従来の水晶発振器に対
して、主線路6からリード線9への熱伝導を利用して保
温に要する熱効率の改善を図ることで、水晶発振器の消
費電力の低減を図ることが可能になり、さらに、環境温
度の変化に伴う発振周波数f0の変動の補正に要する時
間を短縮することも可能になる。
【0021】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3を示す構成図であり、図において1、2、6、13
〜18は図1と同じであり、22はキャパシタである。
実施の形態3では主線路6と発振回路2の間に直列接続
するキャパシタ22を通過する信号は電力を損失する
が、周波数f0では通過損失が十分小さくなるような諸
元値を選択することにする。
【0022】図6は図5の一部を示した斜視図であり、
熱伝導の説明を図6を用いて行う。実施の形態3ではプ
リント基板5上の主線路6における並列共振回路15の
接続点と発振回路2の間にキャパシタ22が直列接続し
ているため、主線路6と並列共振回路15の接続部にお
いて、発振回路2側よりも水晶振動子1側の方が熱伝導
率が高くなる。従って、金属ターミナル16から主線路
6に伝導された熱は実施の形態1より効率良く水晶片7
へ伝導されることになる。
【0023】以上のように実施の形態3では実施の形態
1よりも水晶振動子の保温に要する熱効率の改善を図る
ことで、より以上に水晶発振器の消費電力の低減を図る
ことが可能になり、環境温度の変化に伴う発振周波数f
0の変動の補正に要する時間を短縮することも可能にな
る。
【0024】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4を示す構成図であり、図において1、2、6、16
〜21は図3と同じであり、22はキャパシタである。
実施の形態4では主線路6と発振回路2の間に直列接続
するキャパシタ22を通過する信号は電力を損失する
が、周波数f0では通過損失が十分小さくなるような諸
元値を選択することにする。
【0025】図8は図7の一部を示した斜視図であり、
熱伝導の説明を図8を用いて行う。実施の形態4ではプ
リント基板5上の主線路6におけるローパスフィルタ回
路21の接続点と発振回路2の間にキャパシタ22が直
列接続しているため、主線路6とローパスフィルタ回路
21の接続部において、発振回路2側よりも水晶振動子
1側の方が熱伝導率が高くなる。従って、金属ターミナ
ル16から主線路6に伝導された熱は実施の形態2より
効率良く水晶片7へ伝導されることになる。
【0026】以上のように実施の形態4では実施の形態
2よりも水晶振動子の保温に要する熱効率の改善を図る
ことで、より以上に水晶発振器の消費電力の低減を図る
ことが可能になり、環境温度の変化に伴う発振周波数f
0の変動の補正に要する時間を短縮することも可能にな
る。
【0027】実施の形態5.図9はこの発明の実施の形
態5を示す構成図であり、図において1、2、13〜1
8は図1と同じであり、23は低インピーダンス線路、
24は高インピーダンス線路である。電気的動作は実施
の形態1と同じである。
【0028】図10は図9の一部を示した斜視図であ
る。熱伝導の説明を図10を用いて行う。実施の形態5
では、並列共振回路15とプリント基板5上の線路の接
続部において、水晶振動子1側へ接続された低インピー
ダンス線路23の方が発振回路2側へ接続された高イン
ピーダンス線路24よりも熱伝導率が高いために金属タ
ーミナル16から前記接続部に伝導された熱は実施の形
態1より効率良く水晶片7へ伝導されることになる。
【0029】以上のように実施の形態5では実施の形態
1よりも水晶振動子の保温に要する熱効率の改善を図る
ことで、より以上に水晶発振器の消費電力の低減を図る
ことが可能になり、環境温度の変化に伴う発振周波数f
0の変動の補正に要する時間を短縮することも可能にな
る。
【0030】実施の形態6.図11はこの発明の実施の
形態6を示す構成図であり、図において1、2、16〜
21は図3と同じであり、23は低インピーダンス線
路、24は高インピーダンス線路である。電気的動作は
実施の形態2と同じである。
【0031】図12は図11の一部を示した斜視図であ
る。熱伝導の説明を図12を用いて行う。実施の形態6
では、ローパスフィルタ回路21とプリント基板5上の
線路の接続部において、水晶振動子1側へ接続された低
インピーダンス線路23の方が発振回路2側へ接続され
た高インピーダンス線路24よりも熱伝導率が高いため
に金属ターミナル16から前記接続部に伝導された熱は
実施の形態2より効率良く水晶片7へ伝導されることに
なる。
【0032】以上のように実施の形態6では実施の形態
2よりも水晶振動子の保温に要する熱効率の改善を図る
ことで、より以上に水晶発振器の消費電力の低減を図る
ことが可能になり、環境温度の変化に伴う発振周波数f
0の変動の補正に要する時間を短縮することも可能にな
る。
【0033】
【発明の効果】第1の発明によれば、水晶振動子と発振
回路を直列接続する主線路に並列接続する並列共振回路
と、前記並列共振回路に接続され、ヒータ線の熱を伝え
る金属ターミナルと、前記ヒータ線に流れるヒータ電流
を制御する温度制御回路を有する構成とすることで、熱
伝導を利用した水晶振動子の保温を電気特性に影響を与
えることなく実施することが可能になる。従って、ヒー
タ線からの輻射熱による水晶振動子の保温を主体とした
従来の水晶発振器に対して、保温に要する熱効率の改善
を図ることで、水晶発振器の消費電力の低減を図ること
が可能になり、さらに、環境温度の変化に伴う発振周波
数f0の変動の補正に要する時間を短縮することも可能
になる。
【0034】第2の発明によれば、水晶振動子と発振回
路を直列接続する主線路に並列接続するローパスフィル
タ回路と、前記ローパスフィルタ回路に接続され、ヒー
タ線の熱を伝導する金属ターミナルと、ヒータ線に流れ
るヒータ電流を制御する温度制御回路を有する構成とす
ることで、熱伝導を利用した水晶振動子1の保温を電気
特性に影響を与えることなく実施することが可能にな
る。従って、ヒータ線からの輻射熱による水晶振動子の
保温を主体とした従来の水晶発振器に対して、保温に要
する熱効率の改善を図ることで、水晶発振器の消費電力
の低減を図ることが可能になり、さらに、環境温度の変
化に伴う発振周波数f0の変動の補正に要する時間を短
縮することも可能になる。
【0035】第3の発明によれば、第1の発明で示した
主線路における並列共振回路の接続点と発振回路との間
に直列接続するキャパシタを有する構成とすることで、
発振回路側への熱伝導のロスを軽減することが可能とな
り、第1の発明以上に水晶発振器の消費電力の低減を図
ることが可能になり、環境温度の変化に伴う発振周波数
f0の変動の補正に要する時間を短縮することも可能に
なる。
【0036】第4の発明によれば、第2の発明で示した
主線路におけるローパスフィルタ回路の接続点と発振回
路との間に直列接続するキャパシタを有する構成とする
ことで、発振回路側への熱伝導のロスを軽減することが
可能となり、第2の発明以上に水晶発振器の消費電力の
低減を図ることが可能になり、環境温度の変化に伴う発
振周波数f0の変動の補正に要する時間を短縮すること
も可能になる。
【0037】第5の発明によれば、水晶振動子と発振回
路を直列接続する低インピーダンス線路と高インピーダ
ンス線路と、前記低インピーダンス線路と高インピーダ
ンス線路の接続部に並列接続する並列共振回路と、前記
並列共振回路に接続され、ヒータ線の熱を伝導する金属
ターミナルと、前記ヒータ線に流れるヒータ電流を制御
する温度制御回路を有する構成とすることで、発振回路
側への熱伝導のロスを軽減することが可能となり、第1
の発明以上に水晶発振器の消費電力の低減を図ることが
可能になり、環境温度の変化に伴う発振周波数f0の変
動の補正に要する時間を短縮することも可能になる。ま
た、第3の発明よりも部品数を削減し、製造コストを低
減することができる。
【0038】第6の発明によれば、水晶振動子と発振回
路を直列接続する低インピーダンス線路と高インピーダ
ンス線路と、前記低インピーダンス線路と高インピーダ
ンス線路の接続部に並列接続するローパスフィルタ回路
と、前記ローパスフィルタ回路に接続され、ヒータ線の
熱を伝導する金属ターミナルと、ヒータ線に流れるヒー
タ電流を制御する温度制御回路を有する構成とすること
で、発振回路側への熱伝導のロスを軽減することが可能
となり、第2の発明以上に水晶発振器の消費電力の低減
を図ることが可能になり、環境温度の変化に伴う発振周
波数f0の変動の補正に要する時間を短縮することも可
能になる。また、第4の発明よりも部品数を削減し、製
造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による水晶発振器の実施の形態1を
示す構成図である。
【図2】 この発明による水晶発振器の実施の形態1を
示す斜視図である。
【図3】 この発明による水晶発振器の実施の形態2を
示す構成図である。
【図4】 この発明による水晶発振器の実施の形態2を
示す斜視図である。
【図5】 この発明による水晶発振器の実施の形態3を
示す構成図である。
【図6】 この発明による水晶発振器の実施の形態3を
示す斜視図である。
【図7】 この発明による水晶発振器の実施の形態4を
示す構成図である。
【図8】 この発明による水晶発振器の実施の形態4を
示す斜視図である。
【図9】 この発明による水晶発振器の実施の形態5を
示す構成図である。
【図10】 この発明による水晶発振器の実施の形態5
を示す斜視図である。
【図11】 この発明による水晶発振器の実施の形態6
を示す構成図である。
【図12】 この発明による水晶発振器の実施の形態6
を示す斜視図である。
【図13】 従来の水晶発振器を示す構成図である。
【図14】 従来の水晶発振器の構成の一部を示した斜
視図である。
【図15】 水晶振動子の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 水晶振動子、2 発振回路、3 ヒータ線、4 温
度制御回路、5 プリント基板、6 主線路、7 水晶
片、8 電極、9 リード線、10 金属ベース、11
金属プレート、12 ガラス部、13 インダクタ、
14 キャパシタ、15 並列共振回路、16 金属タ
ーミナル、17 ヒータ線、18 温度制御回路、19
インダクタ、20 キャパシタ、21 ローパスフィ
ルタ回路、22 キャパシタ、23 低インピーダンス
線路、24 高インピーダンス線路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有振動周波数f0を有する水晶振動子
    と、水晶振動子と直列に接続されて周波数f0で発振す
    る発振回路とを備える水晶発振器において、前記水晶振
    動子と発振回路を直列接続する主線路に並列接続する並
    列共振回路と、前記並列共振回路に接続され、ヒータ線
    に接続されその熱を伝導する金属ターミナルと、前記ヒ
    ータ線に流れるヒータ電流を制御する温度制御回路とを
    具備したことを特徴とする水晶発振器。
  2. 【請求項2】 固有振動周波数f0を有する水晶振動子
    と、水晶振動子と直列に接続されて周波数f0で発振す
    る発振回路とを備える水晶発振器において、前記水晶振
    動子と発振回路を直列接続する主線路に並列接続するロ
    ーパスフィルタ回路と、前記ローパスフィルタ回路に接
    続され、ヒータ線に接続されその熱を伝導する金属ター
    ミナルと、前記ヒータ線に流れるヒータ電流を制御する
    温度制御回路とを具備したことを特徴とする水晶発振
    器。
  3. 【請求項3】 前記主線路における並列共振回路の接続
    点と前記発振回路との間に直列接続するキャパシタを有
    することを特徴とする請求項1記載の水晶発振器。
  4. 【請求項4】 前記主線路におけるローパスフィルタ回
    路の接続点と前記発振回路との間に直列接続するキャパ
    シタを有することを特徴とする請求項2記載の水晶発振
    器。
  5. 【請求項5】 固有振動周波数f0を有する水晶振動子
    と、水晶振動子と直列に接続されて周波数f0で発振す
    る発振回路とを備える水晶発振器において、前記水晶振
    動子と発振回路を直列接続する低インピーダンス線路と
    高インピーダンス線路と、前記低インピーダンス線路と
    高インピーダンス線路の接続部に並列接続する並列共振
    回路と、前記並列共振回路に接続され、ヒータ線に接続
    されその熱を伝導する金属ターミナルと、前記ヒータ線
    に流れるヒータ電流を制御する温度制御回路とを具備し
    たことを特徴とする水晶発振器。
  6. 【請求項6】 固有振動周波数f0を有する水晶振動子
    と、水晶振動子と直列に接続されて周波数f0で発振す
    る発振回路を備える水晶発振器において、前記水晶振動
    子と発振回路を直列接続する低インピーダンス線路と高
    インピーダンス線路と、前記低インピーダンス線路と高
    インピーダンス線路の接続部に並列接続するローパスフ
    ィルタ回路と、前記ローパスフィルタ回路に接続され、
    ヒータ線に接続されその熱を伝導する金属ターミナル
    と、ヒータ線に流れるヒータ電流を制御する温度制御回
    路とを具備したことを特徴とする水晶発振器。
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