JP2000223486A - 絶縁膜とその製造方法、および半導体装置とその製造方法 - Google Patents

絶縁膜とその製造方法、および半導体装置とその製造方法

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JP2000223486A
JP2000223486A JP11024526A JP2452699A JP2000223486A JP 2000223486 A JP2000223486 A JP 2000223486A JP 11024526 A JP11024526 A JP 11024526A JP 2452699 A JP2452699 A JP 2452699A JP 2000223486 A JP2000223486 A JP 2000223486A
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silicon oxide
organic film
insulating film
layer
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Toshiaki Hasegawa
利昭 長谷川
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機膜上にCVD法により無機膜を形成する
と、酸素ラジカルによって有機膜が酸化され劣化する。
またCVD膜を安定的に薄く形成することは困難であ
り、またCVD装置は高価であり、半導体装置のコスト
の増大を招く。 【解決手段】 絶縁膜1を構成する有機膜2中でかつそ
の界面近傍にシリコン酸化物を偏析させてなるシリコン
酸化物を含む層3、4を備えたもので、シリコン酸化物
を含む層4上に化学的気相成長法によって堆積させた無
機物層5を備えていてもよく、また、図示はしないが、
上記絶縁膜1が複数層に積層されていてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁膜とその製造
方法、および半導体装置とその製造方法に関し、詳しく
は0.25μmルール以下のデバイスプロセスに用いら
れる多層配線構造、特には有機膜を用いたデュアルダマ
シン構造(ビアコンタクトホールと配線溝とを同時に加
工し、配線を形成する方法)を形成するための有機膜を
用いた絶縁膜とその製造方法、および半導体装置とその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の微細化に伴って、配線の微
細化、配線ピッチの縮小化が必要となっている。また、
同時に低消費電力化および高速化などの要求にともな
い、層間絶縁膜の低誘電率化および配線の低抵抗化が必
要になってきた。特にロジック系のデバイスでは、微細
配線による抵抗上昇、配線容量の増加がデバイスの速度
劣化につながるため、微細でかつ低誘電率膜を層間絶縁
膜とした多層配線が必要となっている。
【0003】配線幅の微細化、ピッチの縮小化は、配線
自体の縦横比を大きくするだけでなく、配線間のスペー
スのアスペクト比を大きくし、結果として、縦に細長い
微細配線を形成する技術、微細な配線間を層間絶縁膜で
埋め込む技術などに負担がかかり、プロセスを複雑にす
ると同時に、プロセス数の増大を招いている。
【0004】ビアホール(接続孔)と配線溝を金属(ア
ルミニウム、銅等)のリフロースパッタリングで同時に
埋め込み、化学的機械研磨(以下CMPという)により
表面の金属を研磨するダマシンプロセスでは、高いアス
ペクト比の金属配線をエッチングで形成することも、配
線間の狭隙を層間絶縁膜で埋め込む必要もなく、大幅に
プロセス数を減らすことが可能である。このプロセス
は、配線アスペクト比が高くなるほど、配線総数が増大
するほど、総コストの削減に大きく寄与するようにな
る。
【0005】一方、層間絶縁膜の低誘電率化は、配線間
の容量を低減するが、0.18μmルール以下のデバイ
スに適用される、比誘電率2.5以下の膜は、従来のデ
バイスに用いられている酸化シリコン膜と膜質が大きく
異なり、そのプロセス技術の開発が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、微細化
にともなう容量増大を抑制する目的から有機膜を用い
て、デュアルダマシン構造を作製するには、ビアコンタ
クト層と配線溝層との中間にエッチングストッパとなる
中間層を形成する必要がある。通常、中間層には、有機
膜のエッチングでほとんどエッチングされない酸化シリ
コン膜を用いる。しかし、酸化シリコン膜の形成方法と
して一般に広く用いられているCVD法は、酸素
(O2 )などの酸化ガスを導入するため、酸素ラジカル
によって有機膜が酸化され劣化する。またCVD膜を安
定的に薄く形成することは困難であり、またCVD装置
は高価であり、半導体装置のコストの増大を招く。一
方、酸化膜を形成しない場合には、有機膜を安定的にエ
ッチングすることが困難となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた絶縁膜とその製造方法、および半
導体装置とその製造方法である。
【0008】本発明の絶縁膜は、それを構成する有機膜
中かつその界面近傍にシリコン酸化物を偏析させてなる
シリコン酸化物を含む層を備えているものである。ま
た、シリコン酸化物を含む層上に化学的気相成長(以下
CVDという)法によって堆積させた無機物層を備えて
いてもよい。
【0009】上記絶縁膜では、有機膜中かつその界面近
傍にシリコン酸化物を偏析させてなるシリコン酸化物を
含む層を備えていることから、このシリコン酸化物を含
む層が例えばエッチングストッパの機能を持つ。したが
って、有機膜上に別の有機膜を形成する場合に必要とな
る新たなエッチングストッパ層を設ける必要がない。ま
たCVD法によって有機膜上に例えばCMPのためのハ
ードマスクとして形成する無機膜(例えば酸化シリコン
膜)を形成する際においても、有機膜の表面上にはシリ
コン酸化物を含む層が形成されているので、有機成分の
酸化が防止されるという利点がある。
【0010】本発明の絶縁膜の製造方法は、基板上にシ
ラノール基を含む材料を混合した有機膜原料からなる有
機膜を形成するとともに、その有機膜中かつその界面近
傍にシリコン酸化物を偏析させてシリコン酸化物を含む
層を形成することを特徴としている。またシラノール基
を含む材料を混合した有機膜原料を複数回に分けて基板
上に積層してもよい。またシリコン酸化物を含む層上に
化学的気相成長法によって無機物を堆積して無機物層を
形成してもい。そのシラノール基を含む材料はシランカ
ップリング剤からなり、そのシランカップリング剤は
0.5wt%〜2.0wt%含まれる。
【0011】上記絶縁膜の製造方法では、シラノール基
を含む材料を混合した有機膜原料からなる有機膜を形成
するとともに、その有機膜中かつその界面近傍にシリコ
ン酸化物を偏析させてシリコン酸化物を含む層を形成す
ることから、有機膜の成膜過程で酸化シリコン膜の機能
を有する層が形成される。そして、そのシリコン酸化物
を含む層がエッチングストッパとしての機能を有するた
め、有機膜上に別の有機膜を形成する場合に必要となる
エッチングストッパに用いるCVD酸化膜を新たに設け
る必要がない。またCMPのためのハードマスクとして
形成する無機膜(例えば酸化シリコン膜)をCVD法に
よって有機膜上に形成する際においても、シリコン酸化
物を含む層が有機成分の酸化を防止するという利点があ
る。
【0012】また、シラノール基を含む材料はシランカ
ップリング剤からなることから、有機膜原料に混合し易
く、また有機膜の界面(表面および裏面)にシリコン酸
化物を偏析し易くなる。さらに、そのシランカップリン
グ剤は0.5wt%〜2.0wt%含まれることから、
有機膜中にシリコン酸化物を多く含むことなく界面にシ
リコン酸化物を析出させることが可能になる。上記シラ
ンカップリング剤が0.5wt%未満では、有機膜界面
のシリコン酸化物の析出量が十分でなく、エッチングス
トッパやCVD法による成膜時に保護膜に成り得なくな
る。一方、2.0wt%を超える状態にシランカップリ
ング剤が含まれると、有機膜中にもシリコン酸化物が残
り、絶縁膜全体の誘電率の上昇を招くことになる。した
がって、上記濃度範囲でシランカップリング剤を用いる
ことが好ましい。
【0013】本発明の半導体装置は、基板上に形成した
有機膜と、その有機膜中かつその界面近傍にシリコン酸
化物を偏析させてなるシリコン酸化物を含む層とからな
る絶縁膜を備えたものである。その絶縁膜のシリコン酸
化物を含む層上に化学的気相成長法によって堆積させた
無機物層を備えてもよい。
【0014】上記半導体装置では、本発明の絶縁膜を用
いていることから、前記説明したのと同様なる絶縁膜の
作用が得られる。このような作用を有するので、シリコ
ン酸化物を含む層をエッチングストッパとして機能させ
る場合には、新たにエッチングストッパ層を形成する工
程が必要無くなり、また有機膜上にCMPのためのハー
ドマスクとして形成する場合には、シリコン酸化物を含
む層がマスクとなるので有機膜を酸化させるこなくCV
D法により無機膜を形成することを可能とする。
【0015】本発明の半導体装置の製造方法は、基板上
にシラノール基を含む材料を混合した有機膜原料からな
る有機膜を形成するとともに、その有機膜中かつその界
面近傍にシリコン酸化物を偏析させてシリコン酸化物を
含む層を生成して、絶縁膜を形成することを特徴として
いる。またシラノール基を含む材料を混合した有機膜原
料を複数回に分けて積層してよい。またシリコン酸化物
を含む層上に化学的気相成長法によって無機物を堆積し
て無機物層を形成してもよい。そのシラノール基を含む
材料はシランカップリング剤からなり、それを0.5w
t%〜2.0wt%含む。
【0016】上記半導体装置の製造方法では、本発明の
絶縁膜の製造方法を用いていることから、前記説明した
絶縁膜の製造方法と同様なる作用が得られる。このよう
な作用を有するので、シリコン酸化物を含む層をエッチ
ングストッパとして機能させることで、新たにエッチン
グストッパ層を形成する工程が必要で無くなる。また有
機膜上にCMPのためのハードマスクとしてCVD法に
より無機膜を形成する場合には、シリコン酸化物を含む
層がマスクとなるので有機膜を酸化させることがない。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の絶縁膜に係わる実施の形
態の一例を、図1の概略構成断面図によって説明する。
【0018】図1の(1)に示すように、例えば、基板
10上に絶縁膜1は形成されている。この絶縁膜1は、
有機膜2で構成され、その有機膜2中かつその界面近傍
にはシリコン酸化物を偏析させてなるシリコン酸化物を
含む層3、4が備えられているものである。このシリコ
ン酸化物を含む層3、4は、有機膜原料に混合したシラ
ノール基を含む材料、例えばシランカップリング剤より
シリコン酸化物が偏析されたものである。
【0019】また、図1の(2)に示すように、シリコ
ン酸化物を含む層4上に化学的気相成長法によって堆積
させた無機物層5を備えていてもよい。この無機物層5
は、例えば、シリコン系の酸化膜、酸化窒化膜もしくは
窒化膜で形成されている。
【0020】上記有機膜2は、例えば、環状フッ素樹脂
、テフロン(PTFE)、アモルファステフロン〔例
えばデュポン社製:テフロンAF(商品名)〕、フッ化
アリールエーテル、フッ化ポリイミド等のフルオロカー
ボン膜、アリールエーテル膜、BCB膜、ポリイミド
膜、アモルファスカーボン膜、もしくは有機SOG膜で
形成されている。
【0021】上記アモルファステフロンは、以下の化学
構造式で表される材料である。したがって、テフロンA
Fに限定されず、化学式(1)に示す構造のものであれ
ばよい。
【0022】
【化1】
【0023】また有機膜2は、シクロポリマライズドフ
ロリネーテッドポリマー系樹脂〔例えばサイトップ(商
品名)〕であってもよい。この材料は、以下の化学構造
式で表される材料である。したがって、サイトップに限
定されず、化学式(2)に示す構造のものであればよ
い。
【0024】
【化2】
【0025】また有機膜2は、フッ化ポリアリルエーテ
ル系樹脂〔例えばFLARE(商品名)〕であってもよ
い。この材料は、以下の化学構造式で表される材料であ
る。したがって、FLAREに限定されず、化学式
(3)、(4)に示す構造のものであればよい。
【0026】
【化3】
【0027】
【化4】
【0028】また、シリコン酸化物を含む層3、4は、
有機膜2を形成する際の有機膜原料中に混合したシラン
カップリング剤中のシリコン酸化物を界面(表面および
裏面)に析出させたもので、図1の(3)中に示すよう
な濃度分布を持つ。図面の縦軸は絶縁膜の厚さを示し、
横軸はシリコン酸化物の濃度を示す。このように、絶縁
膜1の界面近傍にシリコン酸化物を含む層3、4が形成
され、分析の結果、その厚さはおよそ10nm〜20n
m程度であった。またシリコン酸化物の濃度は、SIM
S分析の結果、80%程度であり、製造条件にもよるが
少なくとも50%以上となっていた。
【0029】上記絶縁膜1では、有機膜2中かつその界
面近傍にシリコン酸化物を偏析させてなるシリコン酸化
物を含む層3、4を備えていることから、このシリコン
酸化物を含む層3、4が例えばエッチングストッパの機
能を持つ。したがって、有機膜2上に別の有機膜(図示
省略)を形成する場合に必要となるエッチングストッパ
に用いるCVD酸化膜を新たに設ける必要がない。
【0030】またCMPのためのハードマスクとして形
成する無機膜5をCVD法によって有機膜2上に形成す
る際においても、有機膜2の表面にはシリコン酸化物を
含む層4が形成されているので、有機成分の酸化が抑制
されるという利点がある。
【0031】次に、本発明の絶縁膜の製造方法に係わる
実施の形態の一例を、前記図1を用いて説明する。
【0032】前記図1の(1)に示すように、基板10
上にシラノール基を含む材料を混合した有機膜原料から
なる有機膜2を形成するとともに、その有機膜2中かつ
その界面(表面および裏面)近傍にシリコン酸化物を偏
析させてシリコン酸化物を含む層3、4を形成する。す
なわち、シラノール基を含む材料を混合した有機膜原料
を用い、それを基板10上に例えば塗布によって有機膜
の前駆体(図示せず)を形成する。
【0033】例えば、上記有機膜原料には、あらかじ
め、シランカップリング剤を0.5wt%〜2.0wt
%の範囲、例えば1.0wt%になるようにシランカッ
プリング剤を混合しておく。なお、シランカップリング
剤の混合量が0.5wt%未満では、有機膜中でその界
面(表面および裏面)の近傍へのシリコン酸化物の析出
量が十分ではなく、シリコン酸化膜としての機能が不足
する。一方、2.0wt%を超えると、表面だけではな
く有機膜2中にもシリコン酸化物が残り、絶縁膜1全体
の誘電率の上昇を招く。このような理由から、シランカ
ップリング剤の混合量は0.5wt%〜2.0wt%の
範囲とした。
【0034】上記シランカップリング剤としては、フッ
素を含有しないものでは、Me3 SiOCH3 (Meは
メチル基を表す)、CH2 =CHSi(OCH3 3
2NC2 4 NHC3 6 Si(OCH3 3 等が例
示できる。一般には、RR’R”−Si(OCH3
〔R、R’、R”はアルキル基を表す〕、RR”−Si
(OCH3 2 〔R、R”はアルキル基を表す〕、R−
Si(OCH3 3 〔Rはアルキル基を表す〕、R−C
H−Si(OCH3 3 〔Rはアルキル基を表す〕、R
−CHSi−Me(OCH3 2 〔Rはアルキル基を表
し、Meはメチル基を表す〕等を用いることができる。
これらの材料は、一般に市販されている。
【0035】またフッ素が含まれているものでは、CF
3 (CF2 3 CH2 CH2 −SiMe(OCH3 2
〔Meはメチル基を表す〕などが例示できる。一般に
は、CF3 (CF2 n (CH)m SiMe(OC
3 2 〔n、mは自然数、Meはメチル基を表す〕、
CF3 (CF2 n (CH2 m −SiMe2 (OCH
3 )〔n、mは自然数、Meはメチル基を表す〕、CF
3 (CF2 n (CH2 mSi(OCH3 3 〔n、
mは自然数を表す〕等を用いることができる。
【0036】上記シランカップリング剤は一例であっ
て、他のシランカップリング剤を用いることも可能であ
る。
【0037】そして塗布により基板10上に形成した有
機膜の前駆体を300℃〜450℃でキュア(焼成)し
て、絶縁膜1を得た、その際、絶縁膜1の界面(表面お
よび裏面)近傍には、シリコン酸化物が偏析し、シリコ
ン酸化物を含む層3、4が形成された。このシリコン酸
化物を含む層3、4中のシリコン酸化物の濃度は、少な
くとも50%以上あり、通常は80%程度またはそれ以
上の濃度に形成されている。
【0038】その後、図1の(2)に示すように、シリ
コン酸化物を含む層4上に化学的気相成長法によって無
機物、例えば酸化シリコン膜を堆積して無機物層5を形
成してもい。
【0039】またシラノール基を含む材料を混合した有
機膜原料を複数回に分けて基板10上に積層して絶縁膜
1を形成してもよい。その一例は、後に、図3によっ
て、第1の低誘電率有機膜と第2の低誘電率有機膜とを
積層した場合で説明する。
【0040】上記絶縁膜の製造方法では、シラノール基
を含む材料を混合した有機膜原料からなる有機膜2を形
成するとともに、その有機膜2中かつその界面近傍にシ
リコン酸化物を偏析させてシリコン酸化物を含む層3、
4を形成することから、有機膜2の成膜過程で酸化シリ
コン膜の機能を有する層が形成される。そして、そのシ
リコン酸化物を含む層3、4がエッチングストッパとし
ての機能を有するため、絶縁膜1上に別の有機膜を形成
する場合、新たに例えばCVD酸化膜からなるエッチン
グストッパを設ける必要は無くなる。そのため、工程数
の削減、製造コストの削減が可能になる。
【0041】また、例えばCVD法によって、絶縁膜1
上にCMPのためのハードマスクとして形成する無機膜
(例えば酸化シリコン膜)を形成する際においても、シ
リコン酸化物を含む層4が有機成分の酸化を抑制すると
いう利点がある。
【0042】次に、本発明の半導体装置に係わる実施の
形態の一例を、図2の概略構成断面図によって説明す
る。
【0043】図2に示すように、シリコン基板11上に
は図示はしないがトランジスタ等の半導体素子が形成さ
れており、それらの半導体素子を覆う状態に、第1の層
間絶縁膜12が形成さている。この第1の層間絶縁膜1
2には、接続孔13が形成され、その内部にはプラグ1
4が形成されている。さらに第1の層間絶縁膜12上に
は第1の絶縁膜15が形成されている。この第1の絶縁
膜15には、溝16が形成され、その溝16の内部に
は、例えば銅配線17が形成されている。この銅配線1
7は、必ずしも銅配線である必要はなく、従来のアルミ
ニウム合金配線でもかまわない。上記第1の絶縁膜15
上には、銅配線17の酸化を防止するための第2の絶縁
膜18が、例えば窒化シリコン膜もしくは窒化酸化シリ
コン膜で形成されている。
【0044】さらに、第2の絶縁膜18上には第1の低
誘電率有機膜21が、例えば300nm〜800nmの
厚さに成膜されている。この第1の低誘電率有機膜21
は、前記図1によって説明した絶縁膜1の有機膜2に用
いるものと同様の材料が用いられている。上記第1の低
誘電率有機膜21の界面(表面および裏面)には、シリ
コン酸化物が偏析してなる、シリコン酸化物を含む層2
2、23が形成されている。
【0045】上記第1の低誘電率有機膜21上には、第
2の低誘電率有機膜31が例えば300nm〜800n
mの厚さに成膜されている。この第2の低誘電率有機膜
31は、前記図1によって説明した絶縁膜1の有機膜2
に用いるものと同様の材料が用いられている。上記第2
の低誘電率有機膜31の界面(表面および裏面)には、
シリコン酸化物が偏析してなる、シリコン酸化物を含む
層32、33が形成されている。
【0046】上記第1の低誘電率有機膜21(シリコン
酸化物を含む層22、23も含む)および第2の絶縁膜
18には接続孔24が形成されている。また上記第2の
低誘電率有機膜31(シリコン酸化物を含む層32、3
3も含む)には、上記接続孔24に通じる配線溝34が
形成されている。上記接続孔24、配線溝34の各内部
には、配線(接続孔12内を埋め込むプラグも含む)3
5が形成されている。この配線は、例えば銅で形成され
ている。
【0047】上記説明したような多層配線構造を有する
半導体装置では、前記図1によって説明したような絶縁
膜からなる第1、第2の低誘電率有機膜21、31を用
いていることから、酸化シリコン膜の機能を有するシリ
コン酸化物を含む層22、23、32、33が形成され
ている。そして、そのシリコン酸化物を含む層23、3
2がエッチングストッパとしての機能を有するため、第
1の低誘電率有機膜21上に第2の低誘電率有機膜31
を形成する際に必要となるエッチングストッパのCVD
酸化膜を新たに設けることを必要としない。
【0048】またCMPのためのハードマスクとして形
成する無機膜(例えば酸化シリコン膜)をCVD法によ
って第2の低誘電率有機膜31上に形成する際において
も、シリコン酸化物を含む層33が有機成分の酸化を抑
制するという利点がある。そのため、第2の低誘電率有
機膜31を酸化させるこなくCVD法により無機膜を形
成することを可能とする。
【0049】本発明の半導体装置の製造方法に係わる実
施の形態の一例を、図3の製造工程図によって説明す
る。
【0050】図3の(1)に示すように、シリコン基板
11上には図示はしないがトランジスタ等の半導体素子
が形成されており、それらの半導体素子を覆う状態に、
第1の層間絶縁膜12が形成さている。この第1の層間
絶縁膜12は、例えば、酸化シリコン膜、窒化酸化シリ
コン膜もしくは窒化シリコン膜からなる。また、第1の
層間絶縁膜12には、接続孔13が形成され、その内部
にはプラグ14が形成されている。さらに第1の層間絶
縁膜12上には第1の絶縁膜15が形成されている。こ
の第1の絶縁膜15には、溝16が形成され、その溝1
6の内部には、例えば銅配線17が形成されている。こ
の銅配線17は、必ずしも銅配線である必要はなく、従
来のアルミニウム合金配線でもかまわない。通常、ダマ
シン構造の半導体装置では銅を用いる場合が多い。
【0051】上記第1の層間絶縁膜12を酸化シリコン
膜で形成する場合には、回転塗布を用い、市販の無機S
OG(Spin on glass )(シラノールもしくはシラノー
ルを含むポリマーを主成分とするもの)を約50nmの
厚さに形成する。この際、回転塗布後は、150℃〜2
00℃の温度でのベーキングを1分程度行い、350℃
〜450℃の温度でのキュアを30分〜1時間程度行
う。
【0052】上記酸化シリコン膜は、市販のプラズマC
VD装置を用いて形成してもよい。その際には、銅配線
を極力酸化させないために、酸化剤として一酸化二窒素
ガスを用い、シリコン源としてシラン系のガスとして、
例えば、モノシラン、ジシラン、トリシラン等から選択
してを用い、基板温度を300℃〜400℃に設定し、
プラズマパワーを350W、成膜雰囲気の圧力を1kP
a程度に設定した条件で成膜を行えばよい。
【0053】上記第1の層間絶縁膜12を窒化酸化シリ
コン膜で形成する場合には、アミノ基を有する市販の無
機SOGを回転塗布法で成膜する。好ましくは、プラズ
マCVD法を用いて成膜する。プラズマCVD法で使用
するガスとしては、シリコン源としてシラン系のガスと
して、例えば、モノシラン、ジシラン、トリシラン等か
ら選択して用い、窒化剤として、アンモニア、ヒドラジ
ンなどから選択して用い、酸化剤として、一酸化二窒素
ガスを用い、キャリアガスとして窒素、ヘリウム、アル
ゴンなどから選択して用い、基板温度を300℃〜40
0°に設定し、プラズマパワーを350W、成膜雰囲気
の圧力を1kPa程度に設定した条件で成膜を行えばよ
い。
【0054】上記第1の層間絶縁膜12を窒化シリコン
膜で形成する場合も同様で、アミノ基を有する市販の無
機SOGを回転塗布法で成膜してもかまわない。好まし
くは、プラズマCVD法を用いて成膜する。プラズマC
VD法で使用するガスとしては、シリコン源としてシラ
ン系のガスとして、例えば、モノシラン、ジシラン、ト
リシラン等から選択して用い、窒化剤として、アンモニ
ア、ヒドラジンなどから選択して用い、キャリアガスと
して窒素、ヘリウム、アルゴンなどから選択して用い、
基板温度を300℃〜400°に設定し、プラズマパワ
ーを350W、成膜雰囲気の圧力を1kPa程度に設定
した条件で成膜を行えばよい。
【0055】次に、図3の(2)に示すように、上記説
明した第1の絶縁膜15上に銅配線17の酸化を防止す
るための第2の絶縁膜18を、例えば窒化シリコン膜も
しくは窒化酸化シリコン膜で形成する。
【0056】さらに、第2の絶縁膜18上に第1の低誘
電率有機膜21を、例えば300nm〜800nmの厚
さに成膜する。この第1の低誘電率有機膜21は、前記
図1によって説明した絶縁膜1の有機膜2に用いるのと
同様の材料を用いることが可能である。
【0057】上記第1の低誘電率有機膜(有機膜)21
を成膜する際には、シラノール基を含む材料を混合した
有機膜原料を用いる。例えば、有機膜原料には、あらか
じめ、シランカップリング剤を0.5wt%〜2.0w
t%の範囲、例えば1.0wt%になるようにシランカ
ップリング剤を混合しておく。なお、シランカップリン
グ剤の混合量が0.5wt%未満では、有機膜中でその
界面(表面および裏面)の近傍へのシリコン酸化物の析
出量が十分ではなく、シリコン酸化膜としての機能が不
足する。一方、2.0wt%を超えると、表面だけでは
なく有機膜中にもシリコン酸化物が残り、有機膜全体の
誘電率の上昇を招く。このような理由から、シランカッ
プリング剤の混合量は0.5wt%〜2.0wt%の範
囲とした。
【0058】上記シランカップリング剤としては、前記
絶縁膜の製造方法で説明したのと同様のものを用いるこ
とが可能である。
【0059】第1の低誘電率有機膜21の形成には、低
誘電率有機膜の前駆体を回転塗布により基板上、ここで
は、第2の絶縁膜18上に成膜し、その後、300℃〜
450℃でキュア(焼成)して、上記第1の低誘電率有
機膜21を得た、その際、第1の低誘電率有機膜21の
界面(表面および裏面)には、シリコン酸化物が偏析し
て、シリコン酸化物を含む層22、23が形成される。
【0060】アモルファスカーボン等の材料は、アセチ
レン(C2 2 )、必要に応じてフルオロカーボンガス
を用い、プラズマCVD装置を用いて形成した。この際
にも、300℃〜450℃でキュア(焼成)をCVD膜
の成膜後に行った。
【0061】次に、第1の低誘電率有機膜21上にさら
に、シランカップリング剤を混合した第2の低誘電率有
機膜31(前記第1の低誘電率有機膜21と同様なる材
料である必要はない)を300nm〜800nmの厚さ
に成膜する。その成膜方法は、前記説明したような成膜
方法を採用することができる。その結果、第2の低誘電
率有機膜31の界面(表面および裏面)には、シリコン
酸化物が偏析し、シリコン酸化物を含む層32、33が
形成される。
【0062】この第2の低誘電率有機膜31を成膜する
際には、前もってシランカップリング剤を塗布しておく
ことが好ましい。それは、第1の低誘電率有機膜21上
に配線パターンを形成する工程で、シランカップリング
剤によって形成された膜によってさらにシリコン酸化膜
が厚くなり、エッチングストッパとなりやすいからであ
る。また、本発明の方法によるシリコン酸化膜の形成に
際して、従来のCVD法を用いた際に懸念されていた有
機膜への損傷は発生しない。
【0063】次に、無機膜マスク(図示省略)を形成す
る。無機膜マスクの形成方法は、一般のCVD法を用い
る。本発明の方法では、有機膜に含有されているシラン
カップリング剤が表面にも拡散し、析出し、CVD時の
有機膜への損傷を抑制することができる。無機膜マスク
には、通常、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、窒
化シリコン膜のうちの少なくとも1種が用いられる。そ
の膜厚は、50nm〜200nmが好ましい。50nm
未満では、CMPストッパおよびエッチングストッパと
して十分ではなく、200nmより厚いと配線間容量の
増加に寄与し、好ましくない。
【0064】次に、図3の(3)により説明する。図示
していないレジストおよび無機膜マスクを用い、一般的
なマグネトロン方式のエッチング装置を用いて、無機マ
スクにビアホールパターンを形成する。次に、その無機
膜マスクで第2の低誘電率有機膜31および第1の低誘
電率有機膜21内のシランカップリング剤による析出物
であるシリコン酸化物を含む層33、32、23ととも
に第2の低誘電率有機膜31および第1の低誘電率有機
膜21をエッチングして接続孔24を形成する。その
際、第1の低誘電率有機膜21のエッチングは、下層配
線に到達する前に止めておく。その残す膜厚は、100
nm〜300nmあれば十分である。これは、無機マス
クに配線パターンをエッチング形成する際に、下層配線
が剥き出しにならないようにするためである。
【0065】次に、エッチングにより上記無機膜マスク
に配線パターンをパターニングする。次にその無機膜マ
スクを用いて、配線パターンを第2の低誘電率有機膜3
1に転写し、配線溝34を形成する。その際、エッチン
グストッパとして、シランカップリング剤の析出物であ
るシリコン酸化物を含む層32、23が機能する。
【0066】次いで、無機膜マスク、第1の低誘電率有
機膜21の残りの部分、シリコン酸化物を含む層22、
第2の絶縁膜18等をエッチングする。このエッチング
条件は、例えば、低誘電率有機膜の場合は、エッチング
ガスに酸素(50sccm)とヘリウム(200scc
m)とを用い、RFプラズマパワーを500W、基板温
度を−10℃に設定してエッチングを行う。酸化シリコ
ン膜の場合は、エッチングガスにヘキサフルオロエタン
(C2 6 )(14sccm)と一酸化炭素(CO)
(180sccm)とアルゴン(Ar)(240scc
m)とを用い、RFプラズマパワーを1.5kWに設定
してエッチングを行う。このエッチングでは、配線溝3
4の底部のシリコン酸化物を含む層32、23も除去さ
れるが、エッチング条件によっては残ることもある。
【0067】また、第1の低誘電率有機膜21と第2の
低誘電率有機膜31との材質が異なる場合、例えば、第
1の低誘電率有機膜21がフッ素樹脂で、第2の低誘電
率有機膜31がフッ素を含まない有機膜の場合には、第
1の低誘電率有機膜21のエッチングには、エッチング
ガスに酸素(5sccm)とアルゴン(25sccm)
を用い、第2の低誘電率有機膜31のエッチングには、
酸素(50sccm)とアルゴン(200sccm)と
を用いることも可能である。このエッチングでは、第1
の低誘電率有機膜21のエッチングでは、第2の低誘電
率有機膜31があまりエッチングされず、配線パターン
を形成する際のエッチング条件のマージンが広がるとい
う効果がある。
【0068】次に、ダマシン法で、接続孔24、配線溝
34を埋め込む配線(接続孔12内を埋め込むプラグも
含む)35を形成する。すなわち、配線材料(金属)、
例えばスパッタリング、CVD法および電解めっき法の
うちの技術を用いて、接続孔24および配線溝34の各
内部に金属膜(図示省略)を形成し、続いてCMPによ
り余分な金属膜を研磨して除去し、上記配線35を形成
する。
【0069】上記半導体装置の製造方法では、本発明の
絶縁膜の製造方法を用いていることから、前記説明した
絶縁膜の製造方法と同様なる作用が得られる。このよう
な作用を有するので、シリコン酸化物を含む層23、3
2をエッチングストッパとして機能させることで、あら
たにエッチングストッパ層を形成する工程が必要で無
く、また第2の低誘電率有機膜31上にCVD法により
無機膜を形成する場合には、シリコン酸化物を含む層3
4がマスクとなるので第2の低誘電率有機膜31を酸化
させるこなくCVD法による無機膜を形成することが可
能になる。
【0070】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の絶縁膜に
よれば、有機膜中かつその界面近傍にシリコン酸化物を
偏析させてなるシリコン酸化物を含む層を備えているの
で、このシリコン酸化物を含む層をエッチングストッパ
層として機能させることができる。そのため、有機膜上
に新たなエッチングストッパ層を設ける必要がなくな
る。またシリコン酸化物を含む層が有機成分の酸化を防
止するので、絶縁膜の有機成分の信頼性を保った状態
で、CVD法によって有機膜上にシリコン酸化物を含む
層を介して無機膜(例えば酸化シリコン膜)を形成する
ことが可能になる。
【0071】本発明の絶縁膜の製造方法によれば、シラ
ノール基を含む材料を混合した有機膜原料からなる有機
膜を形成するとともに、その有機膜中かつその界面近傍
にシリコン酸化物を偏析させてシリコン酸化物を含む層
を形成するので、、有機膜の成膜過程で酸化シリコン膜
の機能を有する層を形成することができる。そして、そ
のシリコン酸化物を含む層がエッチングストッパとして
の機能を有するため、有機膜上に別の有機膜を形成する
場合に必要となるエッチングストッパに用いるCVD酸
化膜を新たに設ける必要がない。そのため、製造工程の
削減、製造コストの削減が可能になる。またCVD法に
よって有機膜上に無機膜(例えば酸化シリコン膜)を形
成する際においても、シリコン酸化物を含む層が有機成
分の酸化を防止することができる。そのため、絶縁膜の
有機膜成分を高品質に保つことができるので、絶縁膜の
信頼性の向上が図れる。
【0072】本発明の半導体装置によれば、本発明の絶
縁膜を用いていることから、前記説明したのと同様なる
絶縁膜の効果が得られる。このような効果を有するの
で、シリコン酸化物を含む層をエッチングストッパとし
て機能させる場合には、あらたにエッチングストッパ層
を形成する工程が必要無くなり、また有機膜上にCVD
法により無機膜を形成する場合には、シリコン酸化物を
含む層がマスクとなるので有機膜を酸化させるこなくC
VD法により無機膜を形成することを可能とする。
【0073】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
本発明の絶縁膜の製造方法を用いていることから、前記
説明した絶縁膜の製造方法と同様なる作用が得られる。
このような作用を有するので、シリコン酸化物を含む層
をエッチングストッパとして機能させることで、あらた
にエッチングストッパ層を形成する工程が必要で無く、
また有機膜上にCMPのためのハードマスクとして形成
する場合には、シリコン酸化物を含む層がマスクとなる
ので、絶縁膜の有機成分の信頼性を保った状態で、有機
膜を酸化させるこなくCVD法による無機膜を形成する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁膜に係わる実施の形態の一例を示
す概略構成断面図である。
【図2】本発明の半導体装置に係わる実施の形態の一例
を示す概略構成断面図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法に係わる実施の
形態の一例を示す製造工程図である。
【符号の説明】
1…絶縁膜、2…有機膜、3,4…シリコン酸化物を含
む層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH08 HH11 JJ08 JJ11 KK08 KK11 MM02 PP06 PP15 PP27 QQ25 QQ37 QQ48 RR04 RR05 RR08 RR21 RR22 RR23 RR24 RR25 RR26 SS01 SS02 SS15 SS22 TT04 WW04 XX33 5F058 AA06 AA10 AC05 AC10 AF04 AG01 AH02 BA09 BD02 BD04 BD19 BF07 BF23 BF29 BF38 BF46 BJ02

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜を構成する有機膜中でかつその界
    面近傍にシリコン酸化物を偏析させてなるシリコン酸化
    物を含む層を備えたことを特徴とする絶縁膜。
  2. 【請求項2】 前記シリコン酸化物を含む層上に化学的
    気相成長法によって堆積させた無機物層を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の絶縁膜。
  3. 【請求項3】 基板上にシラノール基を含む材料を混合
    した有機膜原料からなる有機膜を形成するとともに、前
    記有機膜中かつその界面近傍にシリコン酸化物を偏析さ
    せてシリコン酸化物を含む層を形成することを特徴とす
    る絶縁膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記シラノール基を含む材料を混合した
    有機膜原料を複数回に分けて前記基板上に積層すること
    を特徴とする請求項3記載の絶縁膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記シリコン酸化物を含む層上に化学的
    気相成長法によって無機物を堆積して無機物層を形成す
    ることを特徴とする請求項3記載の絶縁膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記シラノール基を含む材料はシランカ
    ップリング剤からなることを特徴とする請求項3記載の
    絶縁膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記シラノール基を含む材料はシランカ
    ップリング剤からなることを特徴とする請求項4記載の
    絶縁膜の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記シランカップリング剤を0.5wt
    %〜2.0wt%含むことを特徴とする請求項6記載の
    絶縁膜の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記シランカップリング剤を0.5wt
    %〜2.0wt%含むことを特徴とする請求項7記載の
    絶縁膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 基板上に形成した絶縁膜を構成する有
    機膜と、 前記有機膜中かつその界面近傍にシリコン酸化物を偏析
    させてなるシリコン酸化物を含む層とからなる絶縁膜を
    備えたことを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記絶縁膜の前記シリコン酸化物を含
    む層上に化学的気相成長法によって堆積させた無機物層
    を備えたことを特徴とする請求項10記載の半導体装
    置。
  12. 【請求項12】 基板上にシラノール基を含む材料を混
    合した有機膜原料からなる有機膜を形成するとともに、 前記有機膜中かつその界面近傍にシリコン酸化物を偏析
    させてシリコン酸化物を含む層を生成して、 絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 前記シラノール基を含む材料を混合し
    た有機膜原料を複数回に分けて積層することを特徴とす
    る請求項12記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記シリコン酸化物を含む層上に化学
    的気相成長法によって無機物を堆積して無機物層を形成
    することを特徴とする請求項12記載の半導体装置の製
    造方法。
  15. 【請求項15】 前記シラノール基を含む材料はシラン
    カップリング剤からなることを特徴とする請求項12記
    載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記シラノール基を含む材料はシラン
    カップリング剤からなることを特徴とする請求項13記
    載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記シランカップリング剤を0.5w
    t%〜2.0wt%含むことを特徴とする請求項14記
    載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記シランカップリング剤を0.5w
    t%〜2.0wt%含むことを特徴とする請求項15記
    載の半導体装置の製造方法。
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