JP2000222987A - パッファ形ガス遮断器 - Google Patents

パッファ形ガス遮断器

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JP2000222987A
JP2000222987A JP11020126A JP2012699A JP2000222987A JP 2000222987 A JP2000222987 A JP 2000222987A JP 11020126 A JP11020126 A JP 11020126A JP 2012699 A JP2012699 A JP 2012699A JP 2000222987 A JP2000222987 A JP 2000222987A
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克彦 堀之内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アークに吹き付けられた高温ガスが主接触子
に分散せず、速やかに低温に冷却される冷却筒を備えた
パッファ形ガス遮断器を得る。 【解決手段】 電流遮断したときにパッファシリンダに
より圧縮された絶縁ガスがアーク接触子間に発生したア
ークに吹き付けられて高温になった絶縁ガスを冷却する
冷却筒の構成を、絶縁ノズルから噴出した高温の絶縁ガ
スのほぼ全量が冷却筒内に入り込む直径に開口し、噴出
する絶縁ガスの広がり角に等しい角度のテーパ状に形成
された噴出ガスガイド部と直円筒状の胴部とを一体に形
成し、胴部の他端側に絶縁ガスの放出口を設けた構成と
して、噴出ガスが主コンタクトに分散せず、冷却筒内に
入った絶縁ガスが固定側アーク接触子に衝突するように
して冷却筒内部の常温の絶縁ガスと容易に混合するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電力系統に使用さ
れる密閉容器に収容されたパッファ形ガス遮断器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電力系統に使用される密閉容器に
収容されたパッファ形ガス遮断器としては、例えば特開
平8−195149号公報に開示された図11に示すも
のがある。図において、1は密閉容器、2は密閉容器1
に絶縁支持されたピストン、3は遮断時に発生したアー
クに吹き付ける絶縁ガスを圧縮するパッファ室Gを形成
するパッファシリンダであり、端面に排気口3aが設け
られている。4は遮断時のアークの広がりを抑える絶縁
ノズル、5は負荷電流を開閉する可動側主接触子、6は
電流遮断時のアークを遮断する可動側アーク接触子、7
は可動側の支持がい管、8は回路に接続する接続導体、
9は遮断器の開閉操作を行う操作ロッド、11は負荷電
流を開閉する可動側主接触子5と接離する固定側主接触
子、12は固定側アーク接触子、13は一端側にガス進
入口13a、側部にガス吸込口13b、および支持側の
側部にガス放出口13cが設けられ、アークにより温度
上昇した絶縁ガスを冷却する冷却筒、14は固定側の支
持がい管、15は回路に接続する接続導体である。図1
1は遮断部の開極状態を示している。
【0003】次に、図11の従来のパッファ形ガス遮断
器の開閉動作について説明する。遮断器の閉極状態では
パッファシリンダ3、絶縁ノズル4、可動側主接触子5
が一体の状態で、可動側主接触子5と固定側主接触子1
1、可動側アーク接触子6と固定側アーク接触子12が
接触状態にあり、パッファシリンダ3の内径部とピスト
ン2の間のパッファ室Gの体積が最大の状態で絶縁ガス
が充満している。
【0004】この状態から開動作指令があると、パッフ
ァシリンダ3、絶縁ノズル4、可動側主接触子5および
可動側アーク接触子6が一体で開極方向に移動し、ま
ず、可動側主接触子5と固定側主接触子11が開離し、
負荷電流は可動側アーク接触子6と固定側アーク接触子
12の間に転流し、さらに開離すると可動側アーク接触
子6と固定側アーク接触子12の間にアークが発生す
る。
【0005】遮断器開極時には、パッファシリンダ3が
開極方向に移動することにより、パッファ室G内の絶縁
ガスが圧縮されてパッファシリンダ3の排気口3aから
絶縁ノズル4の中央部を通って可動側アーク接触子6と
固定側アーク接触子12の間のアークに吹き付けて消弧
する。吹き付けられた絶縁ガスはアーク熱により温度上
昇し、絶縁ノズル4の端部から冷却筒13のガス進入口
13aに向かって吹き付けられて冷却筒13の内部に進
入し、冷却筒13の内部では進入する絶縁ガスの流速に
よってガス吸入口13bから外周部のガスが引き込まれ
て冷却筒13の部材に吸熱されるとともに冷却筒13内
の常温ガスおよびガス吸入口13bより吸入された絶縁
ガスと混合することにより冷却されてガス放出口13c
から外周部に放出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来のガス遮断器では、遮断時のアークによって熱せ
られた絶縁ガスは、絶縁ノズル4から噴出すると固定側
アーク接触子に衝突して横方向に分散し、固定側アーク
接触子12の部分だけでなく、固定側主接触子11の部
分にも分散する。アークで熱せられた高温の絶縁ガスは
分解ガスを含み、高温になっているので活性状態にあ
り、繰り返し開閉すると固定側主接触子11の腐食が進
行する問題点があった。また、高温になった絶縁ガスは
密度が低くなっているので絶縁耐力が低い状態であり、
十分に冷却されないで外周部に放出されると、外周部の
絶縁耐力が低下する問題があり、冷却筒内の混合される
常温の絶縁ガス量が十分に確保されるように冷却筒13
の寸法がきめられているが、従来の構成の冷却筒13
は、単純な円筒形であり、高温の絶縁ガスの熱は冷却筒
13に吸熱されにくく、ガスの混合が不十分な状態で放
出されるので適正な温度に冷却するためには冷却筒の寸
法が大きくなる問題点もあった。
【0007】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたものであり、遮断部で高温になった絶縁ガスが外
周部分に分散することなく冷却筒内に取り入れ、冷却筒
の構成部材の吸熱容量を大きくし、常温ガスとの混合が
速やかに行われるように構成して、直径の小さな冷却筒
で冷却にし、外形寸法をが縮小されたパッファ形遮断器
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るパッファ形ガス遮断器は、電流遮断したときにパッフ
ァシリンダにおいて圧縮された絶縁ガスが遮断時のアー
クに吹き付けられ、高温になった絶縁ガスを冷却する冷
却筒の構成を、可動部に対向する一端側が電流遮断時の
アークに吹き付けられた絶縁ガスのほぼ全量が入りり込
む直径に開口し、絶縁ノズルより噴出する絶縁ガスの広
がり角に等しい角度のテーパ状に形成された噴出ガスガ
イド部と直円筒状の胴部とを一体に形成し、胴部の他端
側に絶縁ガスの放出口を設けた構成としたものである。
【0009】この発明の請求項2に係るパッファ形ガス
遮断器は、電流遮断したときにパッファシリンダにおい
て圧縮された絶縁ガスが遮断時のアークに吹き付けると
ともに、絶縁ノズルの外周部にガードガスを噴出させる
構成とし、高温になった絶縁ガスを冷却する冷却筒の構
成を、可動部に対向する側にガードガスを冷却筒内に導
くガードガスガイド部と、電流遮断時のアークに吹き付
けられた絶縁ガスが受け入れられる直径に開口し上記絶
縁ノズルより噴出する絶縁ガスの広がり角に等しい角度
のテーパ状に形成された噴出ガスガイド部と、直円筒状
の胴部とを一体に形成し、胴部の他端側に絶縁ガスの放
出口を設けた構成としたものである。
【0010】この発明の請求項3に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項1の構成の冷却筒の胴部の内周部に多
数のひだを設けた構成としたものである。
【0011】この発明の請求項4に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項1の構成の冷却筒の内径部に、所定の
間隔をおいて千鳥状に吸熱フィンを配置したものであ
る。
【0012】この発明の請求項5に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項1または請求項2の構成の冷却筒の内
径部に吸熱部材を装着したものである。
【0013】この発明の請求項6に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項5の構成の冷却筒内部に装着する吸熱
部材を、比熱の大きな材料によりリング状に形成し、軸
方向に多数の穴を設けた構成としたものである。
【0014】この発明の請求項7に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項5の構成の冷却筒内部に装着する吸熱
部材は、比熱の大きな材料により縦方向の断面形状を波
形に成形した多数の通気孔を設けた直径の異なる複数の
円筒部材を多重円筒状に形成した吸熱多重筒としたもの
である。
【0015】この発明の請求項8に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項1の構成の冷却筒の胴部の内側に多数
の通気孔を設けた円筒部材を配置して多重円筒状に形成
したものである。
【0016】この発明の請求項9に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項1の構成の冷却筒の胴部に多数の通気
孔を設け、胴部の内径部に複数の多数の通気孔を設けた
円筒部材を装着し、それぞれの通気孔が重なり合わない
状態に配置して複数のガス間隙を形成したものである。
【0017】この発明の請求項10に係るパッファ形ガ
ス遮断器は、請求項1の構成の冷却筒をテーパ部と胴部
の繋ぎ部分の内側にガスガイドを設け、冷却筒の胴部の
内側にガスガイドと冷却筒胴部の間に一端部を入り込ま
せて円筒部材を配置し、冷却筒胴部の内側にガス空間を
形成したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1に実施の形態
1の遮断部の図示しない密閉容器の内部に収容される部
分断面図を示す。図において、21は図示しない密閉容
器に絶縁支持されたピストン、22は遮断時に発生した
アークに吹き付けるガスを圧縮するパッファ室Gを形成
するパッファシリンダ、23はパッファシリンダ22の
縁部に備えられた負荷電流を開閉する可動側主接触子、
24は遮断時のアークの広がりを抑える絶縁ノズル、2
5は開極時のアークを遮断する可動側アーク接触子、2
6は負荷電流を開閉する可動側主接触子25と接離する
固定側主接触子、27は固定側アーク接触子、28は端
部に絶縁ノズル24から噴出する絶縁ガスのほぼ全量が
入り込む直径の開口部28aが設けられ、絶縁ノズル2
4から噴出する絶縁ガスの広がり角度に等しい角度のテ
ーパ状に形成された噴出ガスガイド部28bと円筒状の
胴部28cおよび底部28eが一体に形成され、胴部2
8cにガス放出口28dが設けられた冷却筒であり、例
えばアルミニウムまたはアルミニウム合金あるいは銅等
の熱容量の大きな材料で形成されている。図1は遮断部
の開極状態を示している。
【0019】各接触子の閉極状態において遮断指令があ
ると、開閉操作機構により可動側主接触子23、絶縁ノ
ズル24および可動側アーク接触子25が取り付けられ
たパッファシリンダ22が開極方向に移動し、まず、可
動側主接触子23と固定側主接触子26が開離し、回路
電流は可動側アーク接触子25と固定側アーク接触子2
7に移りさらに開離すると、可動側アーク接触子25と
固定側アーク接触子27の間にアークが発生し、開極動
作に伴ってパッファ室Gの容積は小さくなり、絶縁ガス
が圧縮されて絶縁ノズル24の内径部に噴出し、可動側
アーク接触子25と固定側アーク接触子27の間のアー
クに吹き付けられ、さらに開離してアークが遮断して遮
断動作が完了する。
【0020】絶縁ノズル24から噴出したアークにより
加熱された絶縁ガスは、冷却筒28の開口部において断
熱膨張して冷却され、固定側アーク接触子27の先端に
衝突して周囲に分散し、冷却筒28の噴出ガスガイド部
28bおよび胴部28cに吸熱されて冷却し、さらに冷
却筒28の内部にあった常温の絶縁ガスと混合して低温
になってガス放出口28dより冷却筒28の外周部に放
出される。
【0021】以上のように構成したことにより、アーク
に吹き付けられ加熱された絶縁ガスは多少の分解ガス含
む状態であるが、絶縁ガスが固定側主接触子26の部分
に分散することがなくなり、固定側主接触子26の腐食
が進行することが防止できる。また、噴出した絶縁ガス
のほぼ全量が冷却筒28内に入り込んで、冷却されて外
周部に放出されるので冷却筒28外周部の絶縁耐力の低
下が防止でき、絶縁の信頼性が向上する。
【0022】実施の形態2.図2に実施の形態2のパッ
ファ形ガス遮断器の遮断部の断面図を示す。実施の形態
2は、電流遮断時にパッファシリンダで圧縮された絶縁
ガスをアークが発生した部分のみでなく、絶縁ノズルの
外周部にもガードガス流を流す構成としたものである。
図において、31は図示しない密閉容器に絶縁支持され
たピストン、32は絶縁ノズルの取付部分の外周部にも
ガードガス放出口32aが設けられたパッファシリン
ダ、33はパッファシリンダ32の縁部に備えられた負
荷電流を開閉する可動側主接触子、34は遮断時のアー
クの広がりを抑える絶縁ノズル、35は電流遮断時のア
ークを遮断する可動側アーク接触子、36は負荷電流を
開閉する可動側主接触子35と接離する固定側主接触
子、37は固定側アーク接触子である。
【0023】38は可動側に対向する側にガードガスを
内部に導くテーパ面のガードガスガイド部38b、ガー
ドガスガイド部の内径が絶縁ノズル34より噴出する絶
縁ガスほぼ全量が入り込む開口部38bを形成し、つづ
いて絶縁ノズル24から噴出する絶縁ガスの広がり角度
に等しい角度の噴出ガスガイド部38c、円筒状の胴部
38dおよび底部38fが一体に形成され、胴部38d
の端部の側部にガス放出口38eが設けられた冷却筒で
あり、アルミニウムまたはアルミニウム合金あるいは銅
等の熱容量の大きな材料で形成されている。
【0024】各接触子の閉極状態において遮断指令があ
ると、開閉操作機構により可動側主接触子33、絶縁ノ
ズル34および可動側アーク接触子35が取り付けられ
たパッファシリンダ32が開極方向に移動し、まず、可
動側主接触子33と固定側主接触子36が開離し、回路
電流は可動側アーク接触子35と固定側アーク接触子3
7に移りさらに開離すると、可動側アーク接触子35と
固定側アーク接触子37の間にアークが発生し、開極動
作に伴ってパッファ室Gの容積は小さくなり、絶縁ガス
が圧縮されて絶縁ノズル34の内径部に噴出するととも
に、ガードガス噴出口32aからガードガスが噴出し、
絶縁ノズル35内の絶縁ガスは可動側アーク接触子25
と固定側アーク接触子27の間のアークに吹き付けら
れ、ガードガスは絶縁ノズル35から噴出するアークに
より加熱された絶縁ガスが固定側主接触子36の部分に
分散するのを防止し、さらに固定側アーク接触子37と
可動側アーク接触子35が開離してアークが遮断し遮断
動作が完了する。
【0025】このように絶縁ノズル34の周囲にガード
ガスを流す構成としたことにより、アーク部分に吹き付
けられて高温になった絶縁ガスはガードされて固定側主
接触子36の部分に流れることがなくなる。絶縁ノズル
34から噴出したアークにより加熱された絶縁ガスは冷
却筒38内で断熱膨張して冷却し、固定側アーク接触子
37の先端に衝突して周囲に分散し、元から冷却筒38
内にあった常温の絶縁ガスと混合して低温になり、ガス
放出口38eから冷却と38の外周部に放出される。
【0026】このように電流遮断時に圧縮された絶縁ガ
スを絶縁ノズル35内のアークに吹き付けるとともに、
絶縁ノズル35の外周にもガードガス噴出させることに
より、絶縁ノズル35から噴出する高温のガスが固定側
接触子36の部分に分散することをなくするとともに、
周囲の常温の絶縁ガスが冷却筒38内に取り込まれるよ
うになり、絶縁ノズル35から噴出する絶縁ガスは、断
熱膨張による冷却、冷却筒の部材による吸熱、実施の形
態1の場合よりも多い常温の絶縁ガスと混合するので、
実施の形態1の構成よりも冷却効果が大きく、目標とす
る絶縁ガス冷却温度を同程度とするならば、冷却筒の直
径をより小さくすることが可能となり、パッファ形ガス
遮断器として外形寸法をより小さくすることができる。
【0027】実施の形態3.図3に実施の形態3のパッ
ファ形遮断器の遮断部の構成を示す。実施の形態3は実
施の形態1の冷却筒の胴部の内周部にひだを設けた構成
である。図において、21〜27は実施の形態1の図1
の各部分と同一部分である。41は冷却筒であり、実施
の形態1の図1に示す冷却筒28と同様に構成され、端
部に絶縁ノズル24から噴出する絶縁ガスのほぼ全量が
入り込む直径の開口部41aが設けられ、絶縁ノズル2
4から噴出する絶縁ガスの広がり角度に等しい角度のテ
ーパ状に形成された噴出ガスガイド部41bと円筒状の
胴部41cおよび底部28eとが一体に形成され、胴部
41cの内面に多数のひだ41fが胴部41cと一体に
設けられ、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金
あるいは銅等の熱容量の大きな材料で形成されている。
【0028】この構成では、冷却筒41の内面にひだ4
1fを設けたことにより、電流遮断時にアークに吹き付
けられた高温の絶縁ガスが絶縁ノズル24から噴出して
冷却筒内に入り込んだときに、中心部は固定側アーク接
触子27の先端に衝突して分散し、外周部は冷却筒41
のひだ41fに衝突して攪乱し、冷却筒41内の常温の
絶縁ガスと速やかに混合して一様な低温状態となり、ガ
ス密度が高くなった状態でガス放出口41dから冷却筒
41の外周部に放出され、外周部の絶縁耐力の低下が抑
制され、絶縁信頼性が確保できる。
【0029】この構成は実施の形態1に適用する場合で
説明したが、実施の形態2に適用しても同様の効果は得
られる。
【0030】実施の形態4.図4に実施の形態4の冷却
筒の構成を示す。図4(a)は縦断面図、図4(b)は
横断面図である。実施の形態4は、実施の形態1の冷却
筒の胴部の内周部に吸熱フィンを設けた構成である。図
4において、43は冷却筒であり、開口部43a、噴出
ガスガイド部43b、胴部43cは実施の形態3の図3
の冷却筒41と同様に形成されており、胴部に絶縁ガス
の噴出方向の直角方向に千鳥状に多数の吸熱フィン43
fを設け、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金
あるいは銅等の熱容量の大きな材料で形成されている。
図4の冷却筒は実施の形態3の図3の構成の冷却筒と同
様にパッファ形ガス遮断器に装着される。
【0031】この構成では、冷却筒43の内面に吸熱フ
ィン43fを設けたことにより、電流遮断時にアークに
吹き付けられた高温の絶縁ガスが冷却筒43内に入り込
んだときに実施の形態3の場合よりもさらによく攪拌さ
れて、実施の形態3の場合よりも均一な低温状態とな
り、ガス密度が高くなった状態で冷却筒43の外周部に
放出され、外周部の絶縁耐力の低下が抑制され、絶縁信
頼性が確保できる。
【0032】この構成においても、実施の形態1に適用
する場合で説明したが、実施の形態2に適用しても同様
の効果は得られる。
【0033】実施の形態5.図5に実施の形態5のパッ
ファ形遮断器の遮断部の構成を示す。実施の形態5は実
施の形態1の冷却筒の胴部の内面に吸熱部材を装着した
ものである。図において、21〜28は実施の形態1の
図1の各部分と同一部分である。45は吸熱部材であ
り、アルミニウムまたはアルミニウム合金あるいは銅等
の熱容量の大きな材料で軸方向に多数の穴を設けてリン
グ状に形成し、冷却筒28の胴部28bの内面に装着し
ている。
【0034】この構成では、冷却筒28の内面に吸熱部
材45を装着したことにより、電流遮断時にアークに吹
き付けられた高温の絶縁ガスは、絶縁ノズル24の出口
で断熱膨張して冷却し、噴出した絶縁ガスの中心部は固
定側アーク接触子27の先端に衝突して分散し、外周部
は冷却筒28のガスガイド部28b、胴部28cの内面
に沿って流れ、吸熱部材45の多数の穴を通過して、冷
却筒28のガスガイド部28b、胴部28cおよび吸熱
部材45の各部で吸熱されて冷却され、冷却筒28の中
心部では固定側アーク接触子27の先端に衝突して冷却
筒28の内部の常温の絶縁ガスを攪乱させるので速やか
に混合され、実施の形態1〜4の場合よりも均一な低温
になり、ガス密度が高くなった状態でガス放出口28d
から冷却筒28の外周部に放出され、電流遮断時の冷却
筒28の外周部の絶縁耐力の低下が確実に抑制され、絶
縁信頼性が確保できる。
【0035】この構成では、冷却筒28の内部に吸熱部
材45を装着したことにより、吸熱容量が大きくなるの
で、低温にする目標温度を同程度とするならば、冷却筒
28の直径を小さくすることが可能であり、パッファ形
ガス遮断器として外形寸法を小さくすることができる。
【0036】この構成においても、実施の形態1に適用
する場合で説明したが、実施の形態2に適用しても同様
の効果は得られる。
【0037】実施の形態6.図6に実施の形態6のパッ
ファ形遮断器の遮断部の構成を示す。実施の形態6は実
施の形態1の冷却筒の内周部に実施の形態5とは異なる
吸熱多重筒を装着したものである。図7は図6の吸熱多
重筒の側面図である。図において、21〜28は実施の
形態1の図1の各部分と同一部分である。47は吸熱多
重筒であり、アルミニウムまたはアルミニウム合金ある
いは銅等の熱容量の大きな材料で縦方向の断面が波形に
成形され、多数の通気口47aが設けられた直径が異な
る複数の円筒部材が多重円筒状に形成された構成であ
る。
【0038】この構成では、冷却筒28の内面と固定側
アーク接触子27と同心状に吸熱多重筒47を配置した
ことにより、絶縁ノズル24から噴出した高温の絶縁ガ
スは図中矢印の方向に入り込み、絶縁ノズル28の出口
で断熱膨張して冷却し、噴出ガスの中心部は固定側アー
ク接触子27の先端に衝突して分散し、冷却筒28のガ
スガイド部28b、胴部28cおよび吸熱多重筒47で
吸熱され、冷却筒28内にあった常温の絶縁ガスとも混
合して低温になり、冷却筒28のガス放出口28dより
冷却筒28の外周部に放出され、電流遮断時の冷却筒2
8の外周部の絶縁耐力の低下が確実に抑制され、絶縁信
頼性が確保できる。
【0039】この構成の場合も、冷却筒28の内部に吸
熱多重筒47を装着したことにより、吸熱容量が大きく
なるので、実施の形態5と同様に、低温にする目標温度
を同程度とするならば、冷却筒28の直径を小さくする
ことが可能であり、パッファ形ガス遮断器として外形寸
法を小さくすることができる。
【0040】この構成においても、実施の形態1に適用
する場合で説明したが、実施の形態2に適用しても同様
の効果は得られる。
【0041】実施の形態7.図8に実施の形態7のパッ
ファ形遮断器の遮断部の構成を示す。実施の形態7は実
施の形態1の冷却筒28の内周部に通気口を設けた円筒
部材を配置してガス間隙を形成した構成である。図にお
いて、21〜27は実施の形態1の図1の各部分と同一
部分である。51は冷却筒であり、開口部51a、テー
パ状に形成されたガスガイド部51b、胴部51c、ガ
ス放出口51dおよび底部51eは実施の形態1の図1
の冷却筒28と同一の構成である。52は冷却筒51の
胴部51cの内径よりも小さい直径の多数の通気口52
aを設けた円筒部材であり、この円筒部材52と冷却筒
51の胴部51cの間に間隙を形成している。冷却筒5
1、円筒部材52はアルミニウムまたはアルミニウム合
金あるいは銅等の熱容量の大きな材料で形成されてい
る。
【0042】この構成では、電流遮断時に絶縁ノズル2
4から噴出する高温の絶縁ガスが図中矢印Aの方向に入
り込み、絶縁ノズル24の出口で断熱膨張して冷却し、
冷却筒51のガスガイド部51b、円筒部材52の内面
に沿って流れ、冷却筒51の各部に吸熱されて冷却され
るとともに高温の絶縁ガスが円筒部材52の内面に沿っ
て通過すると、通気口52aから矢印Bの方向に冷却筒
51と円筒部材52との間のガス間隙の常温の絶縁ガス
が内周部に入り込み、高温の絶縁ガスと混合して低温に
なり、冷却筒51のガス放出口51dより外周部に放出
され、電流遮断時の冷却筒51の外周部の絶縁耐力の低
下が抑制される。
【0043】この構成の場合においても、冷却筒51の
内部の円筒部材52の部分の吸熱容量が大きく、ガス間
隙のガスも混合されやすく、実施の形態5、6と同様に
低温にする目標温度を同程度とするならば、冷却筒51
の直径を小さくすることが可能であり、パッファ形ガス
遮断器として外形寸法を小さくすることができる。
【0044】この構成においても、実施の形態1に適用
する場合で説明したが、実施の形態2に適用しても同様
の効果は得られる。
【0045】実施の形態8.図9に実施の形態8のパッ
ファ形遮断器の遮断部の構成を示す。実施の形態8は実
施の形態1の冷却筒の胴部にガス放出口の他に多数の通
気口を設け、内周部に多数の通気口を設けた直径の異な
る複数の円筒部材を配置し、それぞれの円筒部材の間に
ガス間隙を形成した構成である。図において、21〜2
7は実施の形態1の図1の各部分と同一部分である。5
3は冷却筒であり、開口部53a、テーパ状に形成され
たガスガイド部53b、ガス放出口53dおよび底部5
3eは実施の形態1の図1の冷却筒28と同一の構成で
ある。54、55は多数の通気口54a、55aが設け
られた円筒部材であり、各円筒部材54、55の通気口
54a、55aはそれぞれずらせて配置され、冷却筒5
3の胴部53cと円筒部材55、円筒部材55と円筒部
材54の間にはガス間隙が形成されている。
【0046】この構成においては、高温になった絶縁ガ
スが図中矢印Aの方向に冷却筒53内に噴出すると、絶
縁ノズル24の出口で断熱膨張して冷却し、固定側アー
ク接触子27の先端部に衝突して分散し、冷却筒53内
の常温の絶縁ガスと混合して低温になり、冷却筒53の
胴部53cにも通気口53gが設けられているので、図
中矢印Bの方向に円筒部材54、55の通気口54a、
55aを通過し、円筒部材54、55および冷却筒の胴
部53cでさらに吸熱されて低温となり、外周部に放出
される。
【0047】この構成では、冷却筒53の中心部で常温
の絶縁ガスと混合し、複数の円筒部材54、55および
冷却筒53の胴部でも吸熱され、他の実施の形態と同様
に絶縁ガスの温度は低温となり、実施の形態5〜7と同
様に低温にする目標温度を同程度とするならば、冷却筒
53の直径を小さくすることが可能であり、パッファ形
ガス遮断器として外形寸法を小さくすることができる。
【0048】この構成においても、実施の形態1に適用
する場合で説明したが、実施の形態2に適用しても同様
の効果は得られる。
【0049】実施の形態9.図10に実施の形態9の構
成を示す。実施の形態9は、冷却筒の胴部に多数の通気
口を設け、胴部の内径側にガスガイドを配置し、外周部
の絶縁ガスも導入して高温の絶縁ガスと混合させる構成
である。図において21〜27は実施の形態1の図1の
各部分と同一部分である。57は冷却筒であり、開口部
57a、テーパ状に形成された噴出ガスガイド部57
b、ガス放出口57dおよび底部57eは実施の形態1
の図1の冷却筒28と同一の構成である。この実施の形
態9の場合は、冷却筒57のガスガイド部53bと胴部
53c繋ぎ部分の内径部にガスガイド57fを付加し、
胴部57cには複数の通気口57gを設けた構成とし、
胴部57cの内周に間隔を保って、円筒部材58の一端
が上記ガスガイド57fと胴部57cとの間に入り込ま
せて配置し、冷却筒57の胴部57cとの間にガス間隙
を設けた構成である。冷却筒57、および円筒部材58
はアルミニウムまたはアルミニウム合金あるいは銅等の
熱容量の大きな材料で成形されている。
【0050】この構成では、電流遮断時に絶縁ノズル2
4から高温の絶縁ガスが図中矢印の方向に冷却筒53内
に噴出すると、出口で断熱膨張して冷却し、絶縁ガスは
冷却筒57の噴出ガスガイド部57bに設けられたガス
ガイド57fに沿って高速で流れ、ガスガイド57fと
円筒部材58の間隙において、高速のガス流があると、
この部分に減圧現象が生じて円筒部材58の外周の常温
の絶縁ガスが冷却筒57の中心部に引き込まれて、冷却
筒57の内部の絶縁ガスに加えて外周部の常温の絶縁ガ
スも加わって混合され冷却されるので、冷却効果が大き
く、低温にする目標温度を同程度とするならば、冷却筒
57の直径は実施の形態5〜8の場合よりも小さくする
ことが可能であり、パッファ形ガス遮断器として外形寸
法をさらに小さくすることができる。
【0051】この構成においても、実施の形態1に適用
する場合で説明したが、実施の形態2に適用しても同様
の効果は得られる。
【0052】
【発明の効果】この発明の請求項1に係るパッファ形ガ
ス遮断器は、電流遮断したときにパッファシリンダにお
いて圧縮された絶縁ガスが遮断時のアークに吹き付けら
れ、高温になった絶縁ガスを冷却する冷却筒の構成を、
可動部に対向する一端側が電流遮断時のアークに吹き付
けられた絶縁ガスのほぼ全量が入り込む直径に開口し、
絶縁ノズルより噴出する絶縁ガスの広がり角に等しい角
度のテーパ状に形成された噴出ガスガイド部と直円筒状
の胴部とを一体に形成し、胴部の他端側に絶縁ガスの放
出口を設けた構成としたので、絶縁ガスのほぼ全量が冷
却筒に入り込んで冷却されるので、アークにより多少分
解した高温の絶縁ガスが固定側主接触子の部分に流れる
ことがなくなり、分解ガスによって固定側主接触子が腐
食が進行することが防止でき、また、アークで高温の絶
縁ガスのほぼ全量が冷却筒内で冷却されて外周部に放出
されるので、冷却筒外周部の絶縁耐力の低下が防止でき
る。
【0053】この発明の請求項2に係るパッファ形ガス
遮断器は、電流遮断したときにパッファシリンダにおい
て圧縮された絶縁ガスが遮断時のアークに吹き付けら
れ、高温になった絶縁ガスを冷却する冷却筒の構成を、
可動部に対向する一端側にガードガス流を冷却筒内に導
くガードガスガイド部と、電流遮断時のアークに吹き付
けられた絶縁ガスが受け入れられる直径に開口し上記絶
縁ノズルより噴出する絶縁ガスの広がり角に等しい角度
のテーパ状に形成された噴出ガスガイド部と、直円筒状
の胴部とを一体に形成し、胴部の他端側に絶縁ガスの放
出口を設けた構成としたので、アーク部分に吹き付けら
れ高温になった絶縁ガスはガードされて固定側主接触子
の部分に流れることがなくなり、さらにガードガス流は
冷却筒に向かって高速で流れるので、周囲の常温の絶縁
ガスも引き込んで冷却筒内にはガードガスとともに周囲
の常温ガスも入り込み、多量の常温ガスと混合され、請
求項1の場合よりも低い温度で外周部に放出され、請求
項1の場合よりも冷却筒の寸法を小さくしても、電流遮
断時の絶縁耐力の低下が抑制され、冷却筒の外周部の絶
縁耐力が確保され、パッファ形ガス遮断器として外形寸
法を小さくすることができる。
【0054】この発明の請求項3に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項1の構成の冷却筒の胴部の内径部に多
数のひだを設けた構成としたので、高温の絶縁ガスが冷
却筒内に入り込んだときに、中心部は固定側アーク接触
子の先端に衝突して分散し、外周部は冷却筒のひだに衝
突し、冷却筒内の常温の絶縁ガスとほぼ完全に攪拌され
て低温となり、ガス密度が高くなった状態でガス放出口
から放出され、外周部の絶縁耐力の低下が抑制され、絶
縁信頼性が確保できる。
【0055】この発明の請求項4に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項1の構成の冷却筒の内径部に、所定の
間隔をおいて千鳥状に吸熱フィンを配置した構成とした
ので、高温の絶縁ガスは冷却筒内部の常温の絶縁ガスと
はよく攪拌されて均一な低い温度となり、ガス密度が高
くなった状態で冷却筒の外周部に放出され、外周部の絶
縁耐力の低下が抑制される。
【0056】この発明の請求項5に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項1または請求項2の構成の冷却筒の内
径部に吸熱部材を装着した構成としたので、高温の絶縁
ガスは吸熱部材にも吸熱され、より低温の絶縁ガスが外
周部に放出されるため、低温にする目標温度を同程度と
するならば、冷却筒の直径を小さくすることが可能であ
り、パッファ形ガス遮断器として外形寸法を小さくする
ことができる。
【0057】この発明の請求項6に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項5の構成の冷却筒内部に装着する吸熱
部材は、熱容量の大きな材料により断面が多数の穴を設
けてリング状に形成したので、高温ガスの吸熱作用が早
くなり、安定した低温ガスが外周部に放出できる。
【0058】この発明の請求項7に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項5の構成の冷却筒内部に装着する吸熱
部材は、熱容量の大きな材料により形成された縦方向の
断面形状を波形に成形し多数の通気孔を設けた直径の異
なる複数の円筒部材を多重円筒に形成した構成としたの
で、高温ガスの吸熱作用が早くなり、安定した低温ガス
が外周部に放出できる。
【0059】この発明の請求項8に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項1の構成の冷却筒の胴部の内側に多数
の通気孔を設けた円筒部材を配置して冷却筒の胴部の内
径部にガス間隙を形成した構成としたので、高温の絶縁
ガスと冷却筒内の常温の絶縁ガスとの混合状態がよくな
り、安定した低温ガスが外周部に放出され、外周部の絶
縁耐力の低下が抑制される。
【0060】この発明の請求項9に係るパッファ形ガス
遮断器は、請求項1の構成の冷却筒の胴部に多数の通気
孔を設け、胴部の内径部にも直径の異なる多数の通気孔
を設けた複数の円筒部材を装填し、それぞれの通気孔が
重なり合わないようにずらせて多重円筒を形成した構成
としたので、冷却筒の中心部で冷却筒内部の常温の絶縁
ガスと混合し、複数の円筒部材および冷却筒の胴部でも
吸熱されて噴出ガスは低温となり、低温にする目標温度
を同程度とするならば、冷却筒の直径を小さくすること
が可能となり、パッファ形ガス遮断器として外形寸法を
小さくすることができる。
【0061】この発明の請求項10に係るパッファ形ガ
ス遮断器は、請求項1の構成の冷却筒をテーパ部と胴部
の繋ぎ部分の内側にガスガイドを設け、胴部の内側面に
ガス空間を形成し、中心部に通ずるガス通路を形成する
ように胴部とガスガイドの間に一端部を入り込ませた状
態に円筒部材を配置した構成としたので、冷却筒の内部
の絶縁ガスに加えて外周部の常温の絶縁ガスも加わって
混合されて冷却効果は大きく、低温にする目標温度を同
程度とするならば、冷却筒の直径はを小さくすることが
可能であり、パッファ形ガス遮断器として外形寸法をさ
らに小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のパッファ形ガス遮断器の遮断
部の構成を示す部分断面図である。
【図2】 実施の形態2のパッファ形ガス遮断器の遮断
部の構成を示す部分断面図である。
【図3】 実施の形態3のパッファ形ガス遮断器の遮断
部の構成を示す部分断面図である。
【図4】 実施の形態4のパッファ形ガス遮断器の遮断
部の冷却筒の構成を示す部分断面図である。
【図5】 実施の形態5のパッファ形ガス遮断器の遮断
部の構成を示す部分断面図である。
【図6】 実施の形態6のパッファ形ガス遮断器の遮断
部の構成を示す部分断面図である。
【図7】 図6の吸熱多重筒の構成を示す側面図であ
る。
【図8】 実施の形態7のパッファ形ガス遮断器の遮断
部の構成を示す部分断面図である。
【図9】 実施の形態8のパッファ形ガス遮断器の遮断
部の構成を示す部分断面図である。
【図10】 実施の形態9のパッファ形ガス遮断器の遮
断部の構成を示す部分断面図である。
【図11】 従来のパッファ形ガス遮断器の構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
21 ピストン、22 パッファシリンダ、23 可動
側主接触子、24 絶縁ノズル、25 可動側アーク接
触子、26 固定側主接触子、27 固定側アーク接触
子、28 冷却筒、31 ピストン、32 パッファシ
リンダ、33 可動側主接触子、34 絶縁ノズル、3
5 可動側アーク接触子、36 固定側主接触子、37
固定側アーク接触子、38 冷却筒、41 冷却筒、
43 冷却筒、45 吸熱部材、47 吸熱多重筒、5
1 冷却筒、52 円筒部材、53 冷却筒、54,5
5 円筒部材、57 冷却筒、58 ガスガイド。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスが充填された密閉容器内に対向
    して配置された可動側および固定側の主接触子と、可動
    側および固定側の主接触子のそれぞれの内側に配置され
    た可動側および固定側のアーク接触子と、可動側アーク
    接触子の外周に配置された絶縁ノズルと、可動側主接触
    子と可動側アーク接触子と絶縁ノズルが一体に組み立て
    られたパッファシリンダが密閉容器に絶縁支持されたピ
    ストンにはめ込まれ、電流遮断時に絶縁ガスを圧縮して
    上記固定側と可動側のアーク接触子の間に生じたアーク
    に吹き付けるパッファ手段とを備えたパッファ形ガス遮
    断器において、可動部に対向する一端側が電流遮断時に
    アークに吹き付けられた高温の絶縁ガスのほぼ全量が入
    り込む直径に開口し、絶縁ノズルより噴出する絶縁ガス
    の広がり角に等しい角度のテーパ状に形成された噴出ガ
    スガイド部と直円筒状の胴部とを一体に形成し、胴部他
    端側の側部に絶縁ガスを放出するガス放出口が設けられ
    た冷却筒を備えたことを特徴とするパッファ形ガス遮断
    器。
  2. 【請求項2】 絶縁ガスが充填された密閉容器内に対向
    して配置された可動側および固定側の主接触子と、可動
    側および固定側の主接触子のそれぞれの内側に配置され
    た可動側および固定側のアーク接触子と、可動側アーク
    接触子の外周に配置された絶縁ノズルと、可動側主接触
    子、可動側アーク接触子および絶縁ノズルが一体に組み
    立てられたパッファシリンダが密閉容器に絶縁支持され
    たピストンにはめ込まれ、電流遮断時に絶縁ガスを圧縮
    して上記固定側と可動側のアーク接触子の間に生じたア
    ークに吹き付けるパッファ手段とを備えたパッファ形ガ
    ス遮断器において、上記パッファシリンダには絶縁ノズ
    ルの取付部の外周部分にガードガスを噴出させる複数の
    ガードガス噴出孔が設けられ、可動部に対向する一端側
    にガードガスを冷却筒内に導くガードガスガイド部と、
    電流遮断時に絶縁ノズルから噴出する絶縁ガスのほぼ全
    量が入り込む直径に開口し、噴出ガスの広がり角度に等
    しい角度のテーパ状に形成された噴出ガスガイド部と円
    筒状の胴部とが一体に形成され、胴部他端側の側部に絶
    縁ガスを放出するガス放出口が設けられた冷却筒を備え
    たことを特徴とするパッファ形ガス遮断器。
  3. 【請求項3】 冷却筒の胴部の内周部に多数のひだを設
    けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のパ
    ッファ形ガス遮断器。
  4. 【請求項4】 冷却筒の内径部に、所定の間隔で千鳥状
    に吸熱フィンを配置したことを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載のパッファ形ガス遮断器。
  5. 【請求項5】 冷却筒の内部に吸熱部材を装着したこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のパッファ形
    ガス遮断器。
  6. 【請求項6】 冷却筒内部に装着する吸熱部材は、比熱
    の大きな材料によりリング状に形成し、軸方向に多数の
    穴を設けた構成としたことを特徴とする請求項5記載の
    パッファ形ガス遮断器。
  7. 【請求項7】 冷却筒内部に装着する吸熱部材は、熱容
    量の大きな材料により縦方向の断面が波形に成形され、
    多数の通気孔が設けられた直径の異なる複数の円筒部材
    が多重円筒状に形成された吸熱多重筒としたことを特徴
    とする請求項5記載のパッファ形ガス遮断器。
  8. 【請求項8】 冷却筒は胴部の内側に多数の通気孔を設
    けた円筒部材を配置してガス間隙を形成したことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のパッファ形ガス遮
    断器。
  9. 【請求項9】 冷却筒は胴部に多数の通気口を設け、胴
    部の内側に多数の通気孔を設けた直径の異なる複数の円
    筒部材をそれぞれの通気孔が重なり合わない状態に配置
    して複数のガス間隙を形成したことを特徴とする請求項
    1または請求項2記載のパッファ形ガス遮断器。
  10. 【請求項10】 冷却筒の胴部に複数の通気口を設け、
    冷却筒のテーパ部と胴部の繋ぎ部分の内側にガスガイド
    を設け、冷却筒の胴部の内側にガスガイドと冷却筒胴部
    の間に一端部を入り込ませて円筒部材を配置し、冷却筒
    胴部の内側にガス間隙を形成したことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載のパッファ形ガス遮断器。
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