JP2000222942A - 間隙型送電線 - Google Patents
間隙型送電線Info
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- JP2000222942A JP2000222942A JP11019106A JP1910699A JP2000222942A JP 2000222942 A JP2000222942 A JP 2000222942A JP 11019106 A JP11019106 A JP 11019106A JP 1910699 A JP1910699 A JP 1910699A JP 2000222942 A JP2000222942 A JP 2000222942A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルミ導体の外周から把持して延線・引留が
できる間隙型送電線を提供する。 【解決手段】 鋼心1の外周にアルミ導体2を具え、両者
の間に充填剤3が介在された間隙型送電線において、鋼
心1とアルミ導体2との間にスペーサ6が介在されてい
る。このスペーサ6は送電線長手方向の一部にのみ設け
られている。スペーサ6により部分的に鋼心1とアルミ導
体2との隙間を埋めることで、アルミ導体2の外周から把
持したとき、その締付力を鋼心1にまで作用することが
できる。
できる間隙型送電線を提供する。 【解決手段】 鋼心1の外周にアルミ導体2を具え、両者
の間に充填剤3が介在された間隙型送電線において、鋼
心1とアルミ導体2との間にスペーサ6が介在されてい
る。このスペーサ6は送電線長手方向の一部にのみ設け
られている。スペーサ6により部分的に鋼心1とアルミ導
体2との隙間を埋めることで、アルミ導体2の外周から把
持したとき、その締付力を鋼心1にまで作用することが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、間隙型送電線に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図6に示す間隙型ACSRが知ら
れている。これは鋼心50の外周にアルミ導体51を具え、
両者の間に充填剤52を介在させ、緊張時に鋼心50のみを
把持すれば、アルミ導体51には張力がかからない構造と
したものである。このため、間隙のない通常のACSRより
も多くの電流を流しても、弛度が鋼心の線膨張係数によ
ってのみ決定され、送電線の地上高を通常のACSRと同等
に維持することができる。なお、ここでは、鋼心50を複
数の鋼線を撚り合わせて構成し、アルミ導体51は内周側
の扇形アルミ合金線53と外周側の円形アルミ合金線54の
2種類で構成した例を示している。
れている。これは鋼心50の外周にアルミ導体51を具え、
両者の間に充填剤52を介在させ、緊張時に鋼心50のみを
把持すれば、アルミ導体51には張力がかからない構造と
したものである。このため、間隙のない通常のACSRより
も多くの電流を流しても、弛度が鋼心の線膨張係数によ
ってのみ決定され、送電線の地上高を通常のACSRと同等
に維持することができる。なお、ここでは、鋼心50を複
数の鋼線を撚り合わせて構成し、アルミ導体51は内周側
の扇形アルミ合金線53と外周側の円形アルミ合金線54の
2種類で構成した例を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の間隙型
ACSRでは鋼心に対してアルミ導体がスライドするため、
延線時にアルミ導体を外周から把持して引き出そうとし
ても、鋼心に対して張力を作用させることができない。
このため、間隙型ACSRの端部で所定長さのアルミ導体を
ほぐして鋼心を露出させ、この鋼心に鋼心用クランプを
圧縮して装着し、アルミ導体の外周にはカムアロングを
装着するという煩雑な作業を行ってから延線していた。
ACSRでは鋼心に対してアルミ導体がスライドするため、
延線時にアルミ導体を外周から把持して引き出そうとし
ても、鋼心に対して張力を作用させることができない。
このため、間隙型ACSRの端部で所定長さのアルミ導体を
ほぐして鋼心を露出させ、この鋼心に鋼心用クランプを
圧縮して装着し、アルミ導体の外周にはカムアロングを
装着するという煩雑な作業を行ってから延線していた。
【0004】また、一般に送電線の引留めには圧縮型引
留クランプとボルト締めクランプとがある。圧縮型引留
クランプでは、アルミ導体をほぐしたり、圧縮といった
煩雑な作業が必要となる。一方、ボルト締めクランプは
図7に示すように、ボルト40の締付力により、押し金具
41と受け金具42との間で送電線を外周から締め付ける構
造である。そのため、鋼心に対して締付力を作用させる
ことができず利用することができなかった。
留クランプとボルト締めクランプとがある。圧縮型引留
クランプでは、アルミ導体をほぐしたり、圧縮といった
煩雑な作業が必要となる。一方、ボルト締めクランプは
図7に示すように、ボルト40の締付力により、押し金具
41と受け金具42との間で送電線を外周から締め付ける構
造である。そのため、鋼心に対して締付力を作用させる
ことができず利用することができなかった。
【0005】従って、本発明の主目的は、アルミ導体の
外周から把持して延線・引留ができる間隙型送電線を提
供することにある。
外周から把持して延線・引留ができる間隙型送電線を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は間隙型ACSRにお
ける鋼心とアルミ導体との間隙を部分的にスペーサで埋
めることで上記の目的を達成した。すなわち、本発明間
隙型送電線は、鋼心の外周にアルミ導体を具え、両者の
間に充填剤が介在された間隙型送電線において、鋼心と
アルミ導体との間にスペーサが介在され、このスペーサ
は送電線長手方向の一部にのみ設けられていることを特
徴とする。
ける鋼心とアルミ導体との間隙を部分的にスペーサで埋
めることで上記の目的を達成した。すなわち、本発明間
隙型送電線は、鋼心の外周にアルミ導体を具え、両者の
間に充填剤が介在された間隙型送電線において、鋼心と
アルミ導体との間にスペーサが介在され、このスペーサ
は送電線長手方向の一部にのみ設けられていることを特
徴とする。
【0007】このようにスペーサを配置した個所は、鋼
心とアルミ導体との間隙が部分的に埋められているた
め、この個所を外周から把持すれば締付力を鋼心にまで
作用させることができ、延線作業を容易に行うことがで
きる。
心とアルミ導体との間隙が部分的に埋められているた
め、この個所を外周から把持すれば締付力を鋼心にまで
作用させることができ、延線作業を容易に行うことがで
きる。
【0008】ここで、アルミ導体は、アルミニウムまた
はアルミニウム合金で構成される導体の双方を含む。ま
た、アルミ導体の形状は、例えば内周側の扇形アルミ合
金線と外周側の円形アルミ合金線の2種類で構成するこ
とが望ましい。扇形アルミ合金線を用いることで、延線
車やクランプの圧力などによる型崩れを防ぎ、鋼心との
間隙を維持する。一方、鋼心は複数の鋼線を撚り合わせ
たものが望ましい。
はアルミニウム合金で構成される導体の双方を含む。ま
た、アルミ導体の形状は、例えば内周側の扇形アルミ合
金線と外周側の円形アルミ合金線の2種類で構成するこ
とが望ましい。扇形アルミ合金線を用いることで、延線
車やクランプの圧力などによる型崩れを防ぎ、鋼心との
間隙を維持する。一方、鋼心は複数の鋼線を撚り合わせ
たものが望ましい。
【0009】スペーサは、鋼心の外周にはめ込まれる筒
状のものが挙げられる。例えば、板状体を螺旋状に成型
したものや、半円筒状に成型したものを組み合わせて筒
状体を構成することが適当である。ただし、鋼心の各よ
り溝にはめ込まれる螺旋体とすることがより好適であ
る。すなわち、鋼心の各より溝と扇形アルミ合金線との
間に形成される断面がほぼ三角形の空間に対応した形状
のスペーサとすることが望ましい。特に、このスペーサ
を予め螺旋状に成型しておけば、鋼心のより溝に容易に
はめ込むことができ、製造性が容易になる。
状のものが挙げられる。例えば、板状体を螺旋状に成型
したものや、半円筒状に成型したものを組み合わせて筒
状体を構成することが適当である。ただし、鋼心の各よ
り溝にはめ込まれる螺旋体とすることがより好適であ
る。すなわち、鋼心の各より溝と扇形アルミ合金線との
間に形成される断面がほぼ三角形の空間に対応した形状
のスペーサとすることが望ましい。特に、このスペーサ
を予め螺旋状に成型しておけば、鋼心のより溝に容易に
はめ込むことができ、製造性が容易になる。
【0010】スペーサの材質は、クランプで把持した際
の圧縮力で変形するものでも構わない。この変形によ
り、スペーサの断面形状が鋼心の各より溝と扇形アルミ
合金線との間に形成される空間の形状に近づくため、こ
の空間を隙間なく埋めることができ、送電線を外周から
把持したときに締付力を鋼心にまで作用させやすくな
る。具体的には、鋼、銅、アルミニウム、プラスチック
などが挙げられる。そして、スペーサの表面はサンドブ
ラストなどにより粗面加工し、鋼心やアルミ導体との摩
擦力を高めることが好適である。
の圧縮力で変形するものでも構わない。この変形によ
り、スペーサの断面形状が鋼心の各より溝と扇形アルミ
合金線との間に形成される空間の形状に近づくため、こ
の空間を隙間なく埋めることができ、送電線を外周から
把持したときに締付力を鋼心にまで作用させやすくな
る。具体的には、鋼、銅、アルミニウム、プラスチック
などが挙げられる。そして、スペーサの表面はサンドブ
ラストなどにより粗面加工し、鋼心やアルミ導体との摩
擦力を高めることが好適である。
【0011】また、スペーサの長さは3m〜7m程度が適
切である。一般に、送電線の延線や引留め作業を行うに
は3m程度の長さが必要なため、これ以上の長さを設け
ておけば、多少把持する個所が前後してもスペーサを設
けた個所を把持することができる。逆に、スペーサの長
さがあまり長くなっても材料が無駄なだけであるため、
7m程度までが好ましい。もちろん、スペーサが極端に
長くなって、送電線の大部分に施されるようになれば、
間隙型送電線としてメリットが得られなくなるため、把
持が必要とされる個所周辺だけにスペーサを設ける。
切である。一般に、送電線の延線や引留め作業を行うに
は3m程度の長さが必要なため、これ以上の長さを設け
ておけば、多少把持する個所が前後してもスペーサを設
けた個所を把持することができる。逆に、スペーサの長
さがあまり長くなっても材料が無駄なだけであるため、
7m程度までが好ましい。もちろん、スペーサが極端に
長くなって、送電線の大部分に施されるようになれば、
間隙型送電線としてメリットが得られなくなるため、把
持が必要とされる個所周辺だけにスペーサを設ける。
【0012】スペーサを設ける間隔は径間長に対応させ
ることが好ましい。本発明送電線は、鋼心の上にスペー
サを設け、その後、充填剤の塗布、アルミ導体の撚り合
わせを行うことにより製造される。ここで、スペーサを
設ける際に、架設時に相当する張力を鋼心に付与し、そ
の状態で径間長相当の間隔をあけてスペーサを配列す
る。これにより、実際に送電線を架設したとき、丁度ス
ペーサを設けた個所が鉄塔への引留め個所に対応するた
め、ボルト締めクランプを用いて送電線を固定すること
ができる。
ることが好ましい。本発明送電線は、鋼心の上にスペー
サを設け、その後、充填剤の塗布、アルミ導体の撚り合
わせを行うことにより製造される。ここで、スペーサを
設ける際に、架設時に相当する張力を鋼心に付与し、そ
の状態で径間長相当の間隔をあけてスペーサを配列す
る。これにより、実際に送電線を架設したとき、丁度ス
ペーサを設けた個所が鉄塔への引留め個所に対応するた
め、ボルト締めクランプを用いて送電線を固定すること
ができる。
【0013】スペーサを設けた個所は、他の個所に比べ
て若干径が太くなるため、この太い個所を目印とするこ
とで、スペーサを設けた個所を判別することができる。
また、スペーサを設けた個所は、アルミ導体の撚りがわ
ずかに広げられて撚り溝にわずかな隙間が形成されるた
め、スペーサに赤や黄色などの目立つ着色を施しておけ
ば、より溝の隙間から着色個所を見つけることによって
も判別できる。その他、製造時に、送電線におけるスペ
ーサを施した個所の外周に適宜なマーキングを施し、こ
のマーキングをスペーサを設けた個所の目印とすること
もできる。
て若干径が太くなるため、この太い個所を目印とするこ
とで、スペーサを設けた個所を判別することができる。
また、スペーサを設けた個所は、アルミ導体の撚りがわ
ずかに広げられて撚り溝にわずかな隙間が形成されるた
め、スペーサに赤や黄色などの目立つ着色を施しておけ
ば、より溝の隙間から着色個所を見つけることによって
も判別できる。その他、製造時に、送電線におけるスペ
ーサを施した個所の外周に適宜なマーキングを施し、こ
のマーキングをスペーサを設けた個所の目印とすること
もできる。
【0014】さらに、鋼心とアルミ導体との間は充填剤
が介在されているが、スペーサを設けた個所のみ充填剤
を除去しておくことが好ましい。これにより、鋼心、ス
ペーサおよびアルミ導体の各間隔や滑りを減らし、送電
線を外周から把持したときの締付力をより確実に鋼心に
まで作用させることができる。
が介在されているが、スペーサを設けた個所のみ充填剤
を除去しておくことが好ましい。これにより、鋼心、ス
ペーサおよびアルミ導体の各間隔や滑りを減らし、送電
線を外周から把持したときの締付力をより確実に鋼心に
まで作用させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明間隙型ACSRの断面図である。
する。図1は本発明間隙型ACSRの断面図である。
【0016】このACSRは鋼心1の外周にアルミ導体2を具
え、鋼心1とアルミ導体2との間に間隙が形成されて、こ
の間隙内に充填剤3が介在されている。
え、鋼心1とアルミ導体2との間に間隙が形成されて、こ
の間隙内に充填剤3が介在されている。
【0017】鋼心1は7本の鋼線を撚り合わせて構成し
た。アルミ導体2は、8本の扇形アルミ合金線4を内周側
に、18本の円形アルミ合金線5を外周側に配置して構
成した。各アルミ合金線4、5は60%導電率耐熱アルミ合
金線を用いた。また、鋼心1とアルミ導体2との間隙に介
在される充填剤3として、耐熱コンパウンドを充填し
た。
た。アルミ導体2は、8本の扇形アルミ合金線4を内周側
に、18本の円形アルミ合金線5を外周側に配置して構
成した。各アルミ合金線4、5は60%導電率耐熱アルミ合
金線を用いた。また、鋼心1とアルミ導体2との間隙に介
在される充填剤3として、耐熱コンパウンドを充填し
た。
【0018】ここで、鋼心1とアルミ合金線2の間にスペ
ーサ6を介在させる。スペーサ6は断面がほぼ三角形で、
鋼心1のより溝に対応した螺旋状のアルミニウム線を合
計6本用いた。各スペーサ6の長さは5mである。
ーサ6を介在させる。スペーサ6は断面がほぼ三角形で、
鋼心1のより溝に対応した螺旋状のアルミニウム線を合
計6本用いた。各スペーサ6の長さは5mである。
【0019】このような送電線の製造は次のように行え
ば良い。まず、鋼線を撚り合わせて鋼心1を構成する。
次に、鋼心1の外周にスペーサ6をはめ込む。スペーサ6
は予め螺旋状に形成されているので、容易に撚り溝には
め込むことができる。この鋼心1を充填剤3の塗布工程に
導入する。このとき、スペーサ6を設けた個所のみは充
填剤3の塗布を停止させ、スペーサ6を設けていない個所
のみに充填剤3が塗布されるようにする。そして、この
上に扇形アルミ合金線4を撚り合わせ、さらにその上に
円形アルミ合金線5を撚り合わせる。最後に、スペーサ6
を設けた個所の外周にマーキング施して本発明送電線を
形成する。
ば良い。まず、鋼線を撚り合わせて鋼心1を構成する。
次に、鋼心1の外周にスペーサ6をはめ込む。スペーサ6
は予め螺旋状に形成されているので、容易に撚り溝には
め込むことができる。この鋼心1を充填剤3の塗布工程に
導入する。このとき、スペーサ6を設けた個所のみは充
填剤3の塗布を停止させ、スペーサ6を設けていない個所
のみに充填剤3が塗布されるようにする。そして、この
上に扇形アルミ合金線4を撚り合わせ、さらにその上に
円形アルミ合金線5を撚り合わせる。最後に、スペーサ6
を設けた個所の外周にマーキング施して本発明送電線を
形成する。
【0020】なお、スペーサを装着する際、架線時の張
力に対応した張力を予め鋼心に付与し、スペーサを設け
る間隔を径間長に対応させれば、実際に送電線を架設し
たとき、丁度スペーサを設けた個所が鉄塔への引留め個
所に対応するため、ボルト締めクランプを用いて送電線
を固定することができる。
力に対応した張力を予め鋼心に付与し、スペーサを設け
る間隔を径間長に対応させれば、実際に送電線を架設し
たとき、丁度スペーサを設けた個所が鉄塔への引留め個
所に対応するため、ボルト締めクランプを用いて送電線
を固定することができる。
【0021】上記の説明は断面がほぼ三角形の線状スペ
ーサを例として行ったが、その代わりに、スペーサを次
のような構成としても良い。
ーサを例として行ったが、その代わりに、スペーサを次
のような構成としても良い。
【0022】図3はスペーサを細線7とした本発明間隙
型送電線の横断面図である。この細線7は、鋼心1を構
成する各鋼線よりも径の小さいアルミニウム線で、鋼心
1の外周に螺旋状に配置されている。
型送電線の横断面図である。この細線7は、鋼心1を構
成する各鋼線よりも径の小さいアルミニウム線で、鋼心
1の外周に螺旋状に配置されている。
【0023】図4はスペーサを螺旋板8とした本発明間
隙型送電線の横断面図である。ここでは3枚の板状体を
螺旋状に成型し、これらの螺旋板8を組み合わせて鋼心
1の外周に筒状に配置した。
隙型送電線の横断面図である。ここでは3枚の板状体を
螺旋状に成型し、これらの螺旋板8を組み合わせて鋼心
1の外周に筒状に配置した。
【0024】図5は半円筒板9を用いたスペーサの外観
図である。ここでは、サンドブラストにより、スペーサ
表面、すなわち外周面および内周面を粗面加工してい
る。この粗面加工により、鋼心やアルミ導体との摩擦力
を高め、スペーサの位置ずれを抑制する。この半円筒板
9も一対用いて鋼心1を外周から挟むように配置すれば
良い。
図である。ここでは、サンドブラストにより、スペーサ
表面、すなわち外周面および内周面を粗面加工してい
る。この粗面加工により、鋼心やアルミ導体との摩擦力
を高め、スペーサの位置ずれを抑制する。この半円筒板
9も一対用いて鋼心1を外周から挟むように配置すれば
良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明間隙型送電
線によれば、鋼心とアルミ導体との間隙を部分的にスペ
ーサで埋めることで、外周から把持しても鋼心にまで締
付力を作用させることができる。これにより、スペーサ
を設けた個所を外周からカムアロングなどで把持するこ
とで延線できる。また、ボルト締めクランプを用いて鉄
塔に固定することができる。特に、ボルト締めクランプ
を利用できれば、送電線の切断作業も行う必要がなく、
延線作業の作業性改善に大きく寄与することができる。
線によれば、鋼心とアルミ導体との間隙を部分的にスペ
ーサで埋めることで、外周から把持しても鋼心にまで締
付力を作用させることができる。これにより、スペーサ
を設けた個所を外周からカムアロングなどで把持するこ
とで延線できる。また、ボルト締めクランプを用いて鉄
塔に固定することができる。特に、ボルト締めクランプ
を利用できれば、送電線の切断作業も行う必要がなく、
延線作業の作業性改善に大きく寄与することができる。
【図1】本発明間隙型送電線の横断面図である。
【図2】スペーサを細線とした本発明間隙型送電線の横
断面図である。
断面図である。
【図3】スペーサを螺旋板とした本発明間隙型送電線の
横断面図である。
横断面図である。
【図4】図3の送電線に用いた螺旋板スペーサの外観図
である。
である。
【図5】半円筒板スペーサの外観図である。
【図6】従来の間隙型送電線の横断面図である。
【図7】(A)はボルト締めクランプの概略図、(B)は
その締付部の断面図である。
その締付部の断面図である。
1、50 鋼心 2、51 アルミ導体 3、52 充填剤 4、53 扇形アルミ合金線 5、54 円形アルミ合金線
6 スペーサ 40 ボルト 41 押し金具 42 受け金具
6 スペーサ 40 ボルト 41 押し金具 42 受け金具
Claims (7)
- 【請求項1】 鋼心の外周にアルミ導体を具え、両者の
間に充填剤が介在された間隙型送電線において、 前記鋼心とアルミ導体と間に、両者の間隙を部分的に埋
めるスペーサが介在されていることを特徴とする間隙型
送電線。 - 【請求項2】 鋼心は複数の鋼線を撚り合わせて構成さ
れ、 スペーサは鋼心の各より溝にはめ込まれる螺旋体である
ことを特徴とする請求項1記載の間隙型送電線。 - 【請求項3】 鋼心は複数の鋼線を撚り合わせて構成さ
れ、 スペーサは鋼心を構成する各鋼線よりも径の小さい細線
を鋼心の周囲に配置して構成したことを特徴とする請求
項1記載の間隙型送電線。 - 【請求項4】 スペーサは螺旋板または半円筒板を鋼心
の外周で組み合わせて筒状に形成したものであることを
特徴とする請求項1記載の間隙型送電線。 - 【請求項5】 スペーサの表面を粗面加工したことを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の間隙型送電
線。 - 【請求項6】 スペーサの長さが3m以上7m以下である
ことを特徴とする請求項1記載の間隙型送電線。 - 【請求項7】 スペーサを設けた個所のみ充填剤が介在
されていないことを特徴とする請求項1記載の間隙型送
電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11019106A JP2000222942A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | 間隙型送電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11019106A JP2000222942A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | 間隙型送電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000222942A true JP2000222942A (ja) | 2000-08-11 |
Family
ID=11990243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11019106A Pending JP2000222942A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | 間隙型送電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000222942A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010073443A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-02 | Viscas Corp | 低弛度増容量電線 |
-
1999
- 1999-01-27 JP JP11019106A patent/JP2000222942A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010073443A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-02 | Viscas Corp | 低弛度増容量電線 |
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