JP2000222918A - 照明器具 - Google Patents

照明器具

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JP2000222918A
JP2000222918A JP11023041A JP2304199A JP2000222918A JP 2000222918 A JP2000222918 A JP 2000222918A JP 11023041 A JP11023041 A JP 11023041A JP 2304199 A JP2304199 A JP 2304199A JP 2000222918 A JP2000222918 A JP 2000222918A
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JP
Japan
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light
titania
silica
ratio
film
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JP11023041A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Watanabe
力 渡辺
Hiroshi Kamata
博士 鎌田
Ryotaro Matsuda
良太郎 松田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チタニアとシリカの割合を適切にして防汚性
および透光性を向上した照明器具を提供する。 【解決手段】 シリカ/チタニア比が90/10よりチ
タニアの量が多いと疎水性被膜25の屈折率が上昇してし
まい透光性が低下する。シリカ/チタニア比が99/1
よりチタニアの量が多いと疎水性の効果がなくなる。シ
リカを100%にすると親水性により汚れが生じる。疎
水性被膜25のシリカ/チタニア比を90/10ないし9
9/1の範囲にする。カバー体17は、屈折率が疎水性被
膜25の屈折率以上であるので、疎水性被膜25で光干渉作
用が生ずることを防止して、可視光透過率の低下を防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、疎水性被膜を有す
る照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の被膜を有する構成として
はたとえば掲載特許公報第2756474号公報に記載
のものが知られている。この掲載特許公報第27564
74号公報には、表面にチタニア(TiO2 )およびシ
リカ(SiO2 )を含む光触媒膜を形成することによ
り、紫外線を含む光が光触媒膜に照射されることで、光
触媒活性により、有機物を分解して、雰囲気中の気体の
脱臭、殺菌するとともに、光触媒膜を親水性にしたもの
である。
【0003】ところが、光触媒膜内のチタニアの割合が
高くなると親水性が強くなり、水に混ざったあるいは溶
け込んだ汚れ物質となじみやすくなる。
【0004】特に、たとえばトンネル内の照明器具に用
いる場合には、光触媒膜が親水性であると自動車から排
気されるカーボン微粒子が光触媒膜に付着して透光率を
低下させてしまい、光触媒膜があることによってかえっ
て光触媒がないものよりも汚れてしまうことがある。自
動車から排気されるカーボン微粒子は、軽油などが燃焼
したときに発生するもので、カーボン微粒子とともに水
微粒子も発生し、カーボン微粒子を水微粒子が覆うこと
で、光触媒膜の親水性が高いと分解量より付着量が増加
して光触媒膜がない方が透光性は高くなったものと思わ
れる。
【0005】したがって、降雨などにより付着した汚れ
物質が洗い流される条件のもとでは光触媒膜に親水性効
果を持たせることは有効であるが、雨水がかからない環
境では親水性よりも疎水性を有する被膜の方が汚れ物質
の付着を抑制できることが分かった。
【0006】疎水性被膜はシリカとチタニアの混合成分
によって得られるが、シリカとチタニアの割合のうちチ
タニアの割合が高いと親水性となり、疎水性の効果は得
られない。また、シリカとチタニアの割合のうちチタニ
アの割合が高すぎるとたとえば照明器具のセードなどの
透光体に光触媒膜を形成した場合、光触媒膜の屈折率が
上昇して光干渉作用により可視光透過率が低下する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、チタニ
アとシリカの割合が適切でないと、親水性になりすぎて
かえって汚れが付着しやすくなり汚れが生じたり、光干
渉作用により透光性が低下したりする問題を有してい
る。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、チタニアとシリカの割合を適切にして防汚性および
透光性を向上した照明器具を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の照明器具
は、可視光を照射する光源が配設され、光源からの光が
照射されこの光を透光する透光体を有する透光部を備え
た器具本体と;透光部に形成されシリカ/チタニア比が
90/10ないし99/1の範囲である疎水性被膜とを
具備したものである。そして、シリカ/チタニア比が9
0/10よりチタニアの量が多いと疎水性の効果が飽和
し、チタニアの光触媒作用次第では親水性となり、疎水
性被膜の屈折率が上昇してしまい透光性が低下し、シリ
カ/チタニア比が99/1よりチタニアの量が少ないと
疎水性の効果がなくなる。シリカ/チタニア比は被膜の
構成成分を酸化物換算して求めた値で求められるが、製
膜時の塗布液剤のモル比で定義してもよい。被膜の構成
成分はX線回折装置などを用いて測定することが可能で
ある。
【0010】請求項2記載の照明器具は、請求項1記載
の照明器具において、透光体は、屈折率が疎水性被膜の
屈折率以上であるもので、疎水性被膜で光干渉作用が生
ずることを防止して、可視光透過率が低下することを防
止する。
【0011】請求項3記載の照明器具は、請求項1また
は2記載の照明器具において、雨水がかからない環境で
使用されるもので、雨水がかからずに疎水性被膜の洗浄
作用が低下しても、必要以上に汚れがつきにくいので、
防汚作用を維持する。
【0012】請求項4記載の照明器具は、請求項1ない
し3いずれか一記載の照明器具において、器具本体は、
トンネル内に装着されるもので、たとえばカーボン微粒
子などの有機物が多く存在し、雨水などもかからない状
態でも、必要以上に汚れが付着することを防止できるの
で、防汚作用を維持する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の照明器具の一実施
の形態を図面を参照して説明する。
【0014】図1は透光体を示す断面図、図2は照明器
具を示す斜視図である。
【0015】図2において、11は器具本体で、この器具
本体11は、たとえばトンネル内に取り付けられるトンネ
ル用で、ケース体12および蓋体13を有し、ケース体12の
前面に蓋体13が開閉可能かつ液密に取り付けられてい
る。
【0016】そして、ケース体12は、たとえばステンレ
ス製で耐腐食性を有しており、前面が開口され、背面側
には壁面などの設置面に対して固定するための固定金具
14が取り付けられている。
【0017】また、蓋体13も、たとえばステンレス製で
耐腐食性を有しており、中央には長方形の透光部として
の開口部15が形成され、この開口部15の周縁には耐腐食
性を有するたとえばシリコンゴムなどのパッキング16が
装着され、このパッキング16を介して透光体であるたと
えばソーダライムガラス製のカバー体17が液密に閉塞状
態に取り付けられている。
【0018】また、器具本体11内には、ランプソケット
21が配設されているとともに、このランプソケット21に
接続される光源としてのたとえば片口金形の高圧ナトリ
ウムランプ22が配置されている。この高圧ナトリウムラ
ンプ22は、放電によって可視光線および少なくとも約4
10nm以下の紫外線を含む光線を放射する。
【0019】また、器具本体11内には、高圧ナトリウム
ランプ22を始動点灯させる図示しない安定器が収納され
た安定器ボックス23が配設され、高圧ナトリウムランプ
22に対向して高圧ナトリウムランプ22の光を照射開口へ
反射させる反射体24が配設されている。
【0020】また、カバー体17の外面には、シリカ(S
iO2 )/チタニア(TiO2 )比が90/10ないし
99/1の範囲である膜厚が0.05ないし0.1で疎
油および疎水性を有する疎水性被膜25が形成されてい
る。そして、カバー体17の屈折率は1.7ないし1.
8、疎水性被膜25の屈折率はカバー体17の屈折率以下で
1.2ないし1.4となるように調整されている。疎水
性被膜25は、たとえばシリカアルコキシド液剤およびチ
タニアアルコキシド液剤をシリカアルコキシド液剤にチ
タニアアルコキシド液剤を1重量%以上10重量%以下
で混合し、この混合液剤をカバー体17の外面に塗布、焼
成して製膜する。このように製膜された疎水性被膜は、
シリカ表面が不活性になり、OH基などが付着しなくな
り、疎水性が維持できカーボン粒子による透過率の低下
を防止できる。
【0021】なお、製造工程で加水分解をほぼ100%
済ましたシリカアルコキシド液剤をカバー体17の外面に
塗布後100℃で焼成して製膜すると表面が活性で空気
中の水分のOH基が付着して親水性になる。
【0022】疎水性被膜25は、カバー体17のガラス強化
処理後に上記混合液剤を塗布し、100℃以下の温度で
焼成する。
【0023】つぎに、上記実施の形態の動作について説
明する。
【0024】まず、器具本体11内の高圧ナトリウムラン
プ22を点灯させることにより、高圧ナトリウムランプ22
から可視光線および約410nm以下の紫外線が放射さ
れる。
【0025】この高圧ナトリウムランプ22からの光は、
反射体24で反射されあるいは直接的にカバー体20に達
し、カバー体20や疎水性被膜25を透過してたとえばトン
ネル内の道路照明に用いる。
【0026】そして、トンネル内に配置されると、埃や
自動車の排気ガスなど、特にディーゼル車の軽油により
発生する水微粒子が付着したカーボン微粒子の影響を受
け、カバー体20の外面にたとえば埃、カーボン微粒子お
よびオイルミストなどの物質が付着する。しかし、カバ
ー体17の外面には疎水性被膜25が形成されているため、
疎水性被膜25に汚れ物質が付着しにくくなる。
【0027】そのため、疎水性被膜25の表面は常にクリ
ーンな状態に保たれ、カバー体17の光の透過率の低下を
抑制できるとともに、カバー体17の表面を拭くなどの清
掃を頻繁に行なわずに済み、メインテナンスを容易にで
きる。
【0028】また、シリカ/チタニア比が90/10よ
りチタニアの量が多いと疎水性被膜25の屈折率が上昇し
てしまい透光性が低下するとともに、疎水性の効果を飽
和し、チタニアの光触媒作用次第では親水化されてしま
う。シリカ/チタニア比が99/1よりチタニアの量が
少ないと疎水性の効果がなくなり、シリカを100%に
すると親水性により汚れが生じるので、光触媒膜25のシ
リカ/チタニア比を90/10ないし99/1の範囲に
する。さらに、カバー体17は、屈折率が疎水性被膜の屈
折率以上であるので、光触媒膜25で光干渉作用が生ずる
ことを防止して、可視光透過率が低下することを防止す
る。
【0029】さらに、トンネルなどの雨水がかからない
環境で使用されるので、雨水がかからずに疎水性被膜25
の洗浄作用が低下しても、疎油および疎水性のためオイ
ルミストや水微粒子が疎水性被膜25に付着しにくく、必
要以上に汚れがつきにくいので、防汚作用を維持でき
る。特に、トンネル内に装着されると、たとえばカーボ
ン微粒子などの有機物が多く存在し、雨水などもかから
ない状態でも、必要以上に汚れが付着することを防止で
きるので、防汚作用を維持できる。
【0030】また、ディーゼルエンジンの排気ガス付着
試験では、上述の疎水性被膜25を付着させないものに比
べ、付着させたものは、1.5%ないし3%程度光透過
性が向上する。
【0031】なお、疎水性被膜25の形成は100℃以下
の温度で焼成するため、ガラス以外の透光性材料を用い
ることができる。
【0032】つぎに、照明器具を図3を参照して説明す
る。
【0033】図3は照明器具を示す斜視図で、図3にお
いて、31は器具本体で、この器具本体31はいわゆる逆富
士型で表面に反射板32,32が形成され、図示しない天井
面などに取り付けられている。
【0034】また、この器具本体31の反射板32,32の両
端には、それぞれ長手方向に2対のランプソケット33が
配設され、これらランプソケット33には光源となる直管
状の蛍光ランプ34,34が装着されている。
【0035】さらに、反射板32は金属に白色塗装などが
なされた反射部材に、シリカ(SiO2 )/チタニア
(TiO2 )比が90/10ないし99/1の範囲の図
1に示す疎水性被膜が形成されている。なお、反射部材
としては、金属に塗装がなされているものに限らず、金
属の表面を鏡面仕上げしているものでも良い。
【0036】次に、上記実施の形態の作用について説明
する。
【0037】まず、蛍光ランプ34を点灯させると主に可
視光線を含む光を疎水性被膜に照射し、可視光線は反射
板32で反射される。疎水性の効果により汚れが付着しに
くく反射率の低下を抑制できる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の照明器具によれば、疎水
性被膜のシリカ/チタニア比を90/10ないし99/
1の範囲としたので、疎水性および光触媒性を得ること
ができる。
【0039】請求項2記載の照明器具によれば、請求項
1記載の照明器具に加え、透光体は、屈折率が疎水性被
膜の屈折率以上であるので、疎水性被膜で光干渉作用が
生ずることを防止して、可視光透過率が低下することを
防止できる。
【0040】請求項3記載の照明器具によれば、請求項
1または2記載の照明器具に加え、雨水がかからない環
境で使用されるので、雨水がかからずに疎水性被膜の洗
浄作用が低下しても、必要以上に汚れがつきにくいの
で、防汚作用を維持できる。
【0041】請求項4記載の照明器具によれば、請求項
1ないし3いずれか一記載の照明器具に加え、器具本体
は、トンネル内に装着されるので、たとえばカーボン微
粒子などの有機物が多く存在し、雨水などもかからない
状態でも、必要以上に汚れが付着することを防止できる
ので、防汚作用を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の透光体を示す断面図で
ある。
【図2】同上照明器具の斜視図である。
【図3】同上照明器具の斜視図である。
【符号の説明】
11 器具本体 15 透光部としての開口部 17 透光体としてのカバー体 22 光源としての高圧ナトリウムランプ 25 疎水性被膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視光を照射する光源が配設され、光源
    からの光が照射されこの光を透光する透光体を有する透
    光部を備えた器具本体と;透光部に形成されシリカ/チ
    タニア比が90/10ないし99/1の範囲である疎水
    性被膜と;を具備したことを特徴とする照明器具。
  2. 【請求項2】 透光体は、屈折率が疎水性被膜の屈折率
    以上であることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
  3. 【請求項3】 雨水がかからない環境で使用されること
    を特徴とする請求項1または2記載の照明器具。
  4. 【請求項4】 器具本体は、トンネル内に装着されるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の照明
    器具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090011222A1 (en) * 2006-03-27 2009-01-08 Georgia Tech Research Corporation Superhydrophobic surface and method for forming same

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US20090011222A1 (en) * 2006-03-27 2009-01-08 Georgia Tech Research Corporation Superhydrophobic surface and method for forming same

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