JP2000222837A - ディスク記憶装置 - Google Patents

ディスク記憶装置

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JP2000222837A
JP2000222837A JP11023940A JP2394099A JP2000222837A JP 2000222837 A JP2000222837 A JP 2000222837A JP 11023940 A JP11023940 A JP 11023940A JP 2394099 A JP2394099 A JP 2394099A JP 2000222837 A JP2000222837 A JP 2000222837A
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coil
voltage
current
voice coil
coil motor
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JP11023940A
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English (en)
Inventor
Miyuki Ito
美由紀 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】VCMコイル抵抗の温度変化を考慮した逆起電
圧を、専用のハードウェア回路を必要とせずに高精度に
検出できるようにする。 【解決手段】VCM15のVCMコイル151の両端に
形成された電圧測定端子SENSE2,SENSE3の電圧Vvcm
と、センス抵抗152の両端に形成された電圧測定端子
SENSE1,SENSE2の電圧Vを、ADC24に取り込んでデ
ィジタル値に変換する。CPUは、このADC24の出
力であるVCMコイル端電圧Vvcmとセンス抵抗端電圧
Vのディジタル値を読み込み、センス抵抗端電圧Vの値
とセンス抵抗値RsとからVCMコイル151に流れる
電流Ivcmの値を算出し、VvcmとIvcmとからVCMコ
イル151に発生する逆起電圧を算出して、ヘッドアク
チュエータの速度検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイスコイルモー
タを駆動源とするヘッドアクチュエータを備えたディス
ク記憶装置に係り、特にヘッドアクチュエータを駆動制
御するのに必要な情報を取得するのに好適なディスク記
憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置に代表されるディスク
記憶装置では、ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動
するヘッド移動機構として、ボイスコイルモータを駆動
源とするロータリ型ヘッドアクチュエータが用いられる
のが一般的である。
【0003】この種のディスク記憶装置では、ボイスコ
イルモータに与える操作電流を制御することで、ヘッド
アクチュエータの駆動制御、つまりヘッドの移動制御が
行われる。ここで操作電流は、CPUの計算処理によっ
て算出される操作量をボイスコイルモータ駆動回路(コ
イル駆動回路)に与えることで、当該駆動回路からボイ
スコイルモータに供給される。この操作量(制御量)
は、ヘッドの目標位置と現在位置などの情報、或いはヘ
ッドアクチュエータの速度(ヘッド移動速度)を表すボ
イスコイルモータの逆起電圧等に基づいて算出される。
【0004】ところで近年のディスク記憶装置、例えば
小型磁気ディスク装置の中には、ロード/アンロード方
式と呼ばれるヘッドの退避方法を適用するものが出現し
ている。ロード/アンロード方式の特徴は、ディスク媒
体の回転停止状態など、データのリード/ライト動作を
行わない状態では、ヘッドはディスク媒体の外周より外
側に位置するランプ機構(ランプ)上に停止している。
この状態で、ホストからの命令によって、ヘッドをラン
プ機構上の退避位置からディスク媒体上に移動させて、
リード/ライト動作を行う。リード/ライト動作終了
後、ヘッドをディスク媒体上からランプ機構上に戻す。
ヘッドをランプ機構上からディスク媒体上に移動させる
ことをロード動作、逆にディスク媒体上からランプ機構
上に移動させることをアンロード動作という。
【0005】ヘッドのロード/アンロードは、ヘッドア
クチュエータを駆動制御することで行われる。ここで
は、ボイスコイルモータに発生する逆起電圧が検出さ
れ、その逆起電圧に対応するヘッドアクチュエータの速
度(ヘッド移動速度)に基づいて操作量が算出されて、
ボイスコイルモータ駆動回路にフィードバックされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】磁気ディスク装置に代
表されるディスク記憶装置において、ボイスコイルモー
タに供給される操作電流を決定するための操作量(制御
量)は、ヘッドの目標位置と現在位置などの情報、或い
はヘッド移動機構としてのヘッドアクチュエータの速度
(ヘッド移動速度)を表すボイスコイルモータの逆起電
圧等に基づいて算出される。
【0007】従来、ボイスコイルモータの逆起電圧は専
用のハードウェア回路である、例えば図13の構成の逆
起電圧検出回路を用いて検出されていた。ところが、当
該検出回路内の抵抗等の回路要素に比べて、ボイスコイ
ルモータのコイルの抵抗値は温度変化が大きいため、温
度(コイル温度)によっては正確な逆起電圧検出値を得
ることができなくなるという問題がある。この場合、速
度検出を高精度に行うことができず、ヘッドアクチュエ
ータの駆動制御(速度制御)の精度も低下する。
【0008】また、温度変化によりコイル抵抗が変化し
ても、その変化自体を認識できないため、逆起電圧検出
値を補正するのも困難であった。
【0009】また、ボイスコイルモータの推力(駆動
力)も温度依存性があるため、ヘッドをディスク媒体上
の目標位置に移動するシーク制御など、ヘッド位置と目
標位置とから目標速度を算出して操作量を決定する場合
には、温度補正を行うことが有効である。そのためには
温度センサーを必要とした。しかも、温度センサーの取
り付け位置によってはボイスコイルモータのコイル温度
を正確に検出するのは困難であった。
【0010】更に、ボイスコイルモータ駆動回路のオフ
セットや、当該駆動回路中の増幅回路の線形性からのず
れの存在のため、ヘッドアクチュエータ駆動制御の精度
が一層低下するという問題があった。
【0011】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、ボイスコイルモータのコイル抵抗の温度
変化が検出できるディスク記憶装置を提供することにあ
る。
【0012】本発明の他の目的は、ボイスコイルモータ
のコイル抵抗の温度変化を考慮した逆起電圧を、専用の
ハードウェア回路を必要とせずに高精度に検出できるデ
ィスク記憶装置を提供することにある。
【0013】本発明の更に他の目的は、ヘッドアクチュ
エータ駆動制御が高精度に行えるディスク記憶装置を提
供することにある。
【0014】本発明の更に他の目的は、ボイスコイルモ
ータ駆動回路に生じるオフセットの補正や、当該駆動回
路の増幅回路の線形性補正が高精度に行えるディスク記
憶装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヘッドをディ
スク媒体の半径方向に移動するための、VCM(ボイス
コイルモータ)を駆動源とするヘッドアクチュエータ
と、設定された操作量に対応する電流をVCMに供給す
るVCM駆動回路とを備えたディスク記憶装置におい
て、上記VCMのコイル端の電圧及び当該コイルに流れ
る電流(VCM電流)を検知するための検出手段と、こ
の検出手段の検出値から上記コイルの抵抗値を算出する
コイル抵抗算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】ここで、上記検出手段を、VCMコイル端
の電圧、及びVCMコイルに直列接続されるセンス抵抗
に発生する電圧(センス抵抗端電圧)を取り込んでディ
ジタル値に変換するA/Dコンバータと、このA/Dコ
ンバータによりディジタル値に変換されたセンス抵抗端
電圧をもとにVCM電流値を算出するコイル電流算出手
段とで構成するとよい。
【0017】このような構成においては、VCMコイル
端の電圧及びVCM電流の検出値からVCMコイルの抵
抗値を算出することで、温度変化を反映したVCMコイ
ル抵抗値を簡単に且つ高精度に検出できる。また、上記
操作量からVCM電流を求めることも可能なため、上記
VCMコイル端の電圧及び操作量からVCMコイルの抵
抗値を算出することも可能である。
【0018】したがって、この温度変化を反映したVC
Mコイル抵抗値からコイル温度を算出するコイル温度算
出手段を備えることで、温度センサを必要とせずにコイ
ル温度を高精度に検出できる。これにより温度補正が必
要な処理が、検出されたコイル温度に基づいて行える。
【0019】例えば、コイル温度算出手段の算出温度に
基づいて温度補正を加えたヘッドアクチュエータの駆動
制御を行う駆動制御手段を設けることで、VCMコイル
の温度変化を考慮した高精度なアクチュエータ駆動制御
が可能となる。
【0020】また本発明は、上記検出手段によって検出
されるVCMコイル端の電圧及びVCM電流の検出値か
ら上記コイルに生じる逆起電圧値を算出する逆起電圧算
出手段を備えたことをも特徴とする。
【0021】このような構成においては、VCMコイル
端の電圧及びVCM電流の検出値からVCMコイルに生
じる逆起電圧値を算出することにより、逆起電圧検出の
ための専用のハードウェア回路(逆起電圧検出回路)を
不要にでき、しかもVCMコイル端の電圧及びVCM電
流を計測することで、逆起電圧検出回路を用いる場合よ
り高精度に逆起電圧を検出できる。
【0022】ここで、ヘッドアクチュエータを固定した
状態で、上記VCM駆動回路に設定する操作量を可変す
る操作量可変設定手段と、この操作量可変設定手段によ
ってVCM駆動回路に可変設定される操作量に応じて変
化する、VCMコイル電流に対する速度ゼロでの逆起電
圧特性を、上記検出手段の検出VCMコイル電流値及び
上記逆起電圧算出手段の算出逆起電圧値から取得して、
VCMコイル電流変化に対応して逆起電圧が変化するV
CMコイル電流範囲を操作可能電流範囲として決定する
電流範囲決定手段とを更に備える構成とするとよい。
【0023】このような構成においては、ヘッドアクチ
ュエータの移動速度(したがってヘッド移動速度)を正
しく反映する逆起電圧となるVCMコイル電流範囲が設
定できるため、正しい速度検出が行え、アクチュエータ
駆動制御の精度が向上する。
【0024】また本発明は、VCM駆動回路に設定する
操作量をゼロとしたときの上記検出手段の検出VCMコ
イル電流値を当該駆動回路に発生するオフセット量とし
て取得するオフセット測定手段と、アクチュエータ駆動
制御のために算出された操作量をVCM駆動回路に設定
する際に、当該操作量を上記オフセット測定手段により
取得されたオフセット量をもとに補正するオフセット補
正手段とを備えたことをも特徴とする。ここで、上記取
得されたオフセット量をRAM等の書き換え可能メモリ
に格納して使用するとよい。
【0025】このような構成においては、VCM駆動回
路に生じる回路オフセットの補正を高精度に行うことが
できる。
【0026】また本発明は、VCM駆動回路に設定する
操作量を可変する操作量可変設定手段と、この操作量可
変設定手段によってVCM駆動回路に可変設定される操
作量に応じて変化する上記検出手段の検出VCMコイル
電流値を取得して、操作量と操作電流量との対応を表す
テーブルまたは関数を取得する線形性補正用データ測定
手段と、アクチュエータ駆動制御のために算出された操
作電流量に対応する操作量を上記テーブルまたは関数に
基づいて取得してVCM駆動回路に設定する線形性補正
手段とを備えたことをも特徴とする。ここで、上記取得
されたテーブルまたは関数をRAM等の書き換え可能メ
モリに格納して使用するとよい。
【0027】このような構成においては、VCM駆動回
路の増幅回路の線形性補正(ゲイン補正)が高精度に行
える。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明をヘッドのロード/
アンロード方式を適用する磁気ディスク装置に適用した
実施の形態につき、図面を参照して説明する。
【0029】図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディ
スク装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、11はデータが記録されるディスク媒体(磁気ディ
スク)、12はディスク媒体11へのデータ書き込み
(データ記録)及びディスク媒体11からのデータ読み
出し(データ再生)に用いられるヘッド(磁気ヘッド)
である。このヘッド12は、ディスク媒体11の各面
(記録面)に対応してそれぞれ設けられているものとす
る。なお、図1の構成では、単一枚のディスク媒体11
が配置された磁気ディスク装置を想定しているが、複数
枚のディスク媒体が積層配置された構成であっても構わ
ない。
【0030】ディスク媒体11の両記録面には、同心円
状の多数のトラック(図示せず)が形成され、各トラッ
クには、ヘッドのシーク・位置決め等に用いられるサー
ボ情報が記録されたサーボ領域が等間隔で配置されてい
る。このサーボ領域間はユーザ領域となっており、当該
ユーザ領域には複数(一般には2〜5個)の記録単位と
してのセクタ(データセクタ)が配置されている。各サ
ーボ領域は、ディスク媒体11上では中心から各トラッ
クを渡って放射状に等間隔で配置されている。
【0031】ヘッド12はヘッド移動機構としてのロー
タリ型ヘッドアクチュエータ13に取り付けられてお
り、当該ヘッドアクチュエータ13の回動(角度回転)
に従ってディスク媒体11の半径方向に移動する。これ
により、ヘッド12は、目標トラック上にシーク・位置
決めされるようになっている。ディスク媒体11の外周
の外側には、ディスク媒体11の回転停止状態等におい
てヘッド12をリトラクト(退避)させておくためのラ
ンプ(ランプ機構)10が配置されている。このランプ
10は、ディスク媒体11に近接して、且つヘッドアク
チュエータ13に取り付けられたアーム13aの先端
(タブ)の移動経路上の所定位置に設けられている。
【0032】ディスク媒体11はスピンドルモータ(以
下、SPMと称する)14により高速に回転する。ヘッ
ドアクチュエータ13は、当該ヘッドアクチュエータ1
3の駆動源となるボイスコイルモータ(以下、VCMと
使用する)15を有しており、当該VCM15により駆
動される。
【0033】SPM14は、SPM駆動回路16から供
給される操作電流(SPM電流)により駆動される。V
CM15(を有するヘッドアクチュエータ13)は、V
CM駆動回路(ヘッドアクチュエータ駆動回路)17か
ら供給される操作電流(VCM電流)により駆動され
る。本実施形態において、SPM駆動回路16及びVC
M駆動回路17は、1チップに集積回路化されたドライ
バIC18によって実現されている。SPM駆動回路1
6からSPM14に、VCM駆動回路17からVCM1
5に、それぞれ供給される操作電流を決定するための値
(操作量)は、CPU25により決定される。
【0034】ヘッド12は、目標トラック上にシーク・
位置決めされた後、ディスク媒体11の回転動作によ
り、そのトラック上を走査する。またヘッド12は、走
査によりそのトラック上に等間隔を保って配置されたサ
ーボ領域のサーボ情報を順に読み込む。またヘッド12
は、走査により目標データセクタに対するデータの読み
書きを行う。
【0035】ヘッド12はフレキシブルプリント配線板
(FPC)に実装されたヘッドアンプ回路(ヘッドI
C)19と接続されている。ヘッドアンプ回路19は、
(CPU25からの制御に従う)ヘッド12の切り替
え、ヘッド12との間のリード/ライト信号の入出力等
を司る。ヘッドアンプ回路19は、ヘッド12で読み取
られたアナログ出力(ヘッド12のリード信号)を増幅
すると共に、リード/ライト回路(リード/ライトI
C)20から送られるライトデータに所定の信号処理を
施してこれをヘッド12に送る。
【0036】リード/ライト回路20は、ヘッド12に
よりディスク媒体11から読み出されてヘッドアンプ回
路19で増幅されたアナログ出力(ヘッド12のリード
信号)を一定の電圧に増幅するAGC(自動利得制御)
機能と、このAGC機能により増幅されたリード信号か
ら例えばNRZコードのデータに復号するのに必要な信
号処理を行うデコード機能(リードチャネル)と、ディ
スク媒体11へのデータ記録に必要な信号処理を行うエ
ンコード機能(ライトチャネル)と、上記リード信号か
らのサーボ情報抽出を可能とするために当該リード信号
をパルス化してパルス化リードデータとして出力するパ
ルス化機能と、次に述べるゲートアレイ21からのタイ
ミング信号(バーストタイミング信号)に応じてサーボ
情報中のバーストデータを抽出する機能とを有してい
る。このバーストデータはCPU25に送られて、ヘッ
ド12を目標トラックの目標位置に位置決めするための
位置決め制御に用いられる。
【0037】ゲートアレイ21は、リード/ライト回路
20から出力されるリードパルスからサーボ情報を取得
するための、バーストタイミング信号を含む各種タイミ
ング信号を生成する機能と、サーボ情報中のシリンダコ
ードを抽出する機能とを有している。このシリンダコー
ドは、CPU25に送られて、ヘッド12を目標トラッ
クに移動するシーク制御に用いられる。
【0038】バッファメモリ22は、ホスト(ホストシ
ステム)から転送されてディスク媒体1lに書き込むべ
きデータ(ライトデータ)及びディスク媒体1lから読
み出されてホストに転送されるデータ(リードデータ)
を一時格納するのに用いられる。バッファメモリ22は
書き換え可能なメモリとしての例えばRAM(RandomAc
cess Memory)により構成される。
【0039】HDC(ディスクコントローラ)23は、
ホストとの間のコマンド(ライトコマンド、リードコマ
ンド等)、データの通信と、バッファ制御と、ディスク
媒体1lとの間のデータ転送制御等を司る。
【0040】A/D(アナログ/ディジタル)コンバー
タ(以下、ADCと称する)24は、少なくとも、VC
M15のコイル端の電圧とセンス抵抗端の電圧をディジ
タル値に変換するのに用いられる。
【0041】CPU25は、制御プログラムが格納され
た不揮発性メモリとしてのROM(Read Only Memory)
26、当該CPU25の作業領域等を提供するRAM2
7、及びD/A(ディジタル/アナログ)コンバータ
(以下、DACと称する)28を内蔵する。
【0042】CPU25は、ROM26に格納されてい
る制御プログラムに従って装置(HDD)全体の制御、
例えばゲートアレイ21により抽出されたシリンダコー
ド及びリード/ライト回路20により抽出されたバース
トデータに基づくヘッド12のシーク・位置決め制御、
ホストからのリード/ライトコマンドに従うHDC23
によるリード/ライト制御等を実行する。
【0043】CPU25はまた、ヘッドアクチュエータ
13の駆動制御が必要な場合、ADC24を介してVC
M15のコイル端の電圧と後述するセンス抵抗端の電圧
を検出し、その検出結果をもとに当該VCM15のコイ
ル温度を算出し、更にヘッド12のロード/アンロード
のためのアクチュエータ駆動制御のときは、コイル抵抗
の温度変化が反映された逆起電圧も算出する。
【0044】CPU25はまた、VCM15のコイル端
の電圧とコイル(VCMコイル)に流れる電流を検出
し、その検出結果をもとにVCM駆動回路17に生じる
オフセットの測定と、当該駆動回路17中の電流増幅回
路172(図3参照)の線形性補正用データの測定を、
上記ADC24及び内蔵のDAC28を用いて行う。
【0045】図2は、VCM15とADC24の入力部
との接続関係を示す。図2に示すように、VCM15
は、コイル(VCMコイル)151及び当該コイル15
1に直列接続されたセンス抵抗152を有している。セ
ンス抵抗152の、VCMコイル151とは反対側の一
端、当該センス抵抗152とVCMコイル151との共
通接続端、VCMコイル151のセンス抵抗152とは
反対側の一端は、それぞれADC24の入力部と接続さ
れる電圧測定端子SENSE1,SENSE2,SENSE3をなしてい
る。これにより、ADC24は、電圧測定端子(センス
抵抗端)SENSE1,SENSE2の電圧、及び電圧測定端子(V
CMコイル端)SENSE2,SENSE3の電圧を取り込んでディ
ジタル値に変換可能なようになっている。また、SENSE1
及びSENSE3の各端子側は、VCM駆動回路17からVC
M電流(操作電流)が供給されるVCM端VCM+及びVCM-
となっている。
【0046】図3は、VCM駆動回路17の内部構成と
その周辺の回路構成を示す。図3に示すように、VCM
駆動回路17は、CPU25のDAC28からの出力信
号(操作量としてのDAC出力電圧)とリファレンス電
圧(基準電圧)VREFとの差をとる比較器(コンパレー
タ)171、及び比較器171の出力を増幅してVCM
電流(操作電流)を出力する電流増幅回路172を備え
ている。電流増幅回路172から出力されるVCM電流
はVCM15のVCM端VCM+及びVCM-の一方から他方に
供給される。
【0047】次に、本実施形態の動作を説明する。CP
U25は、ヘッド12のシーク制御、ロード/アンロー
ド制御など、ヘッドアクチュエータ13の駆動制御を行
う場合、当該アクチュエータ13の駆動源となるVCM
15の推力を表す操作量(制御量)を算出し、その算出
した操作量に応じた設定値をDAC28を介してVCM
駆動回路17に設定する。VCM駆動回路17は、設定
値に応じた操作電流(VCM電流)をVCM15に流し
て、当該VCM15を駆動する。
【0048】さて本実施形態では、VCM15の操作量
を算出するのに、当該VCM15の推力(駆動力)に影
響を与えるコイル抵抗等の温度変化を考慮するようにし
ている。そのために本実施形態では、VCM15にSENS
E1〜SENSE3の3つの電圧測定端子を設けると共に、AD
C24を設け、電圧測定端子(センス抵抗端)SENSE1,
SENSE2の電圧(SENSE1−SENSE2電圧)と、電圧測定端子
(VCMコイル端)SENSE2,SENSE3の電圧(SENSE2−SE
NSE3電圧)を当該ADC24に取り込む構成を適用して
いる。
【0049】ADC24によって取り込まれるVCMコ
イル端の電圧は、VCM15のコイル抵抗等の温度変化
を反映している。したがって、ADC24によって取り
込まれたVCMコイル端の電圧とセンス抵抗端の電圧の
値を用いて、VCM15のコイル抵抗等の温度変化を考
慮した操作量の算出を行うことで、より正確な操作量を
求め、高精度なアクチュエータ駆動制御を可能とする。
【0050】以下、ヘッド12のロード/アンロードの
ためのアクチュエータ駆動制御において、ADC24に
よって取り込まれたVCMコイル端の電圧とセンス抵抗
端の電圧の値を利用してVCM15の逆起電圧を検出
(算出)し、その逆起電圧の示すヘッドアクチュエータ
13の駆動速度(つまりヘッド12の移動速度)をもと
に操作量を算出する例について説明する。
【0051】従来、VCM15の逆起電圧は、図13の
構成の逆起電圧検出回路を用いて検出されるのが一般的
であった。図13の逆起電圧検出回路は、VCM15に
接続されて用いられる周知の回路構成を有しており、オ
ペアンプ301,302、及び抵抗303〜308から
なる。抵抗303,304の抵抗値はR1,R2、抵抗3
05〜308の抵抗値はいずれもRである。
【0052】図13において、VCMコイル151の両
端間に発生する電圧Vvcmは、次式 Vvcm=Rvcm*Ivcm+Lvcm*dI/dT+BEMF …(1) Vvcm :VCMコイル両端にかかる電圧 Rvcm :VCMコイル抵抗 Ivcm :VCMに流れる電流 Lvcm :VCMコイルインダクタンス BEMF:逆起電圧 で表される。
【0053】上記(1)式よりVCM15の逆起電圧B
EMFを求めると、 BEMF=Vvcm−Rvcm*Ivcm−Lvcm*dI/dT …(2) となる。ここで、時間が十分に経過したものと考える
と、 Lvcm *dI/dT≒0 …(3) となり、(2)式は BEMF=Vvcm−Rvcm*Ivcm …(4) として求められる。
【0054】今、Rvcm(VCMコイル抵抗)を求める
ために、等価回路から次式(5)を考える。 Rvcm=Rs*R2/R1 …(5) Rs :センス抵抗 この(5)式を考慮すると、逆起電圧BEMFは次式 BEMF=一(Vvcm−Ivcm*Rs*R2/R1)十VREF …(6) VREF :リファレンス電圧 のように表される。つまり、(6)式より、逆起電圧B
EMFを検出できる。
【0055】ここで、(6)式中のR1,R2,VREF,R
sは既知の値である。また、(6)式中のVvcmはVCM
コイル端電圧であるから、電圧測定端子(VCMコイル
端)SENSE2,SENSE3の電圧をADC24を通してCPU
25が読み込むことで得られる。また、(6)式中のI
vcmは、センス抵抗端電圧Vとセンス抵抗Rsとから、次
式 Ivcm=V/Rs …(7) により求められる。ここで、センス抵抗端電圧Vは、電
圧測定端子(センス抵抗端)SENSE1,SENSE2の電圧をA
DC24を通してCPU25が読み込むことで得られ
る。
【0056】上記Ivcmは、これまで述べたように、SEN
SE1,SENSE2の電圧から求められるだけでなく、アクチ
ュエータ駆動制御のためにDAC28に設定される値
(DAC設定値)からも求められる。その理由は、VC
M駆動回路17の中で、DAC設定値に当該駆動回路1
7のゲインを乗じたものが、電流Ivcmとして流れるこ
とによる。このゲインは、回路構成により既知であるた
め、DAC設定値(操作量)から、Ivcmの値が分かる
ことになる。
【0057】以上により、VCM15のVCMコイル1
51に発生する逆起電圧BEMFは、CPU25が、図
4のフローチャートに示すように、センス抵抗端SENSE
1,SENSE2の電圧(V)とVCMコイル端SENSE2,SENSE
3の電圧(Vvcm)をADC24を介して読み込み(ステ
ップS1〜S4)、上記(6)式及び(7)式に従う演
算処理(ステップS5,S6)を行うことで、図13の
逆起電圧検出回路を用いなくても簡単に求められる。し
かも、VCMコイル端電圧Vvcm、及び当該Vvcmと共に
Ivcmの算出に用いられるセンス抵抗端電圧は、ADC
24を介して直接測定されるものであることから、図1
3の逆起電圧検出回路を用いる場合より、高精度に逆起
電圧を検出できる。
【0058】ところで、VCM電流値(Ivcm)に対す
るVCM速度ゼロ(0)での逆起電圧の検出値(BEM
F)は一定(0)であるはずである。ところが、回路誤
差によって、このVCM電流値に対するVCM速度ゼロ
での逆起電圧の検出値に差異が生じる。その最も大きな
要因は、VCMコイル抵抗Rvcmが温度によって変化
し、(6)式の左辺の値(つまり実際のRvcm)と右辺
の値(擬似的に算出されるRvcm)に差が生じることに
ある。
【0059】図5に、VCM電流値(Ivcm)に対する
VCM速度ゼロでの逆起電圧検出値(BEMF)の特性
例を、2つの温度A,B(A>B)の場合について示
す。VCM速度ゼロでの逆起電圧(BEMF)は、ヘッ
ドアクチュエータ13を固定して、VCM電流(Ivc
m)を変化させること求められる。
【0060】一般に磁気ディスク装置では、ヘッド12
がディスク媒体11の最内周位置から外れないようにヘ
ッドアクチュエータ13を固定する内周ストッパと、ヘ
ッド12がディスク媒体11の最外周位置(本実施形態
のようにヘッドロード/アンロード方式を適用する磁気
ディスク装置であれば、ヘッド12がランプ10上にア
ンロードされた際に、そのランプ10の所定位置)から
外側に飛び出さないようにヘッドアクチュエータ13を
固定する外周ストッパ(いずれも図示せず)とが設けら
れている。そこで、ヘッドアクチュエータ13を内周ス
トッパまたは外周ストッパに押し当てた状態でVCM電
流を変化させることにより、VCM速度ゼロでの逆起電
圧を求めることができる。
【0061】さて、VCM15の(VCMコイル151
の)温度が異なると、同一VCM電流Iを流しても、図
5に示した如く、逆起電圧検出値に、温度Aのときはα
で、温度Bのときはβ(β≠α)といった差が出てく
る。また、図5の温度Aの例のように、VCM電流があ
る範囲(有効範囲)51を越えると飽和してしまう場合
に、つまり逆起電圧検出がVCM電流の変化に追従しな
くなる場合に、その範囲外(無効範囲)52のVCM電
流をアクチュエータ駆動制御に利用すると、正しい制御
が行えなくなる。
【0062】そこで、図5に示したような、異なる温度
におけるVCM電流に対する速度ゼロでの逆起電圧特性
を予め取得して、即ち、複数の温度において、CPU2
5のDAC28を介してVCM駆動回路17に与える操
作量(DAC出力)を種々変えることでVCM電流を変
化させ、VCM電流に対する速度ゼロでの逆起電圧特性
を取得して、VCM電流の信頼性ある領域(図5では有
効範囲51)を判別(検出)することで、正しい駆動制
御を行うようにできる。
【0063】上記Rvcm(VCMコイル抵抗)は、温度
変化係数をK、例えば、3900ppm/℃、0℃のと
きのVCMコイル抵抗をRvcm-0℃、温度をTとする
と、 Rvcm =Rvcm-0℃*(1+KT) =Rvcm-0℃*(1+(0.39/100)*T)…(8) として求められる。
【0064】つまり、Rvcmは温度変化によって(8)
式のように変化する。このため、上記(6)式からVC
M15の逆起電圧BEMFも変化する。このことは逆
に、Rvcmを検出することにより、VCM15の(VC
Mコイル151の)温度(温度変化)を検出できること
を意味する。
【0065】そこでCPU25は、図6のフローチャー
トに示すように、センス抵抗端SENSE1,SENSE2の電圧
(V)とVCMコイル端SENSE2,SENSE3の電圧(Vvc
m)をADC24を介して読み込み(ステップS11〜
S14)、センス抵抗端電圧(V)から上記(7)式に
従う演算処理でVCM電流(Ivcm)を求め(ステップ
S15)、しかる後に次式 Rvcm =Vvcm/Ivcm …(9) に従う演算処理を行う(ステップS16)。
【0066】これにより、前記(5)式に従ってRvcm
を求める場合と異なって、温度変化が反映されたRvcm
を求めることができる。CPU25は、Rvcmを求める
と、上記(8)式を利用して、当該RvcmとRvcm-0℃か
ら、当該RvcmとなるVCMコイル151の温度Tを算
出する(ステップS17)。
【0067】このように、VCMコイル抵抗Rvcmから
VCM15の(VCMコイル151の)温度を求めるこ
とで、その温度に基づく補正を加えた操作量を算出する
ことができる。例えば、ヘッド12を目標トラックに移
動するシーク制御、即ち目標トラックと現在のヘッド位
置との差に基づいて操作量を決定し、その操作量をDA
C28を介してVCM駆動回路17に与えてヘッドアク
チュエータ13を駆動制御することでヘッド12を目標
トラックに移動するシーク制御において、上記操作量を
決定する際に、上記検出した温度に基づく補正を行うこ
とができる。つまり、温度補正を加えたアクチュエータ
駆動制御が可能となる。
【0068】ところでVCM15は、VCMコイル15
1により発生される磁界との間で相互作用(電磁作用)
を起こすための磁界を形成するマグネット(永久磁石)
を有している。このマグネットの特性も温度変化する。
このマグネットの温度とVCMコイル151の温度は必
ずしも等しくない。特にシーク制御のようにヘッド12
の移動距離が大きいために、VCMコイル151に大き
なVCM電流が流れる場合には、当該VCMコイル15
1の温度が変化して、両者の温度は違ってしまう。そこ
で、このような場合には、大きなVCM電流を流してい
る状態でRvcmを求めるのではなく、位置決め制御時
等、微小なVCM電流を流している状態で、VCMコイ
ル端SENSE2,SENSE3の電圧(Vvcm)とセンス抵抗端SEN
SE1,SENSE2の電圧(V)を読み込むことで算出した温
度を利用した温度補正(操作量補正、トルク補正)を加
えるとよい。
【0069】次に、VCM駆動回路17に生ずる回路オ
フセットの測定と補正、及びVCM駆動回路17の線形
性補正用データの測定と補正について順に説明する。
【0070】CPU25は、アクチュエータ駆動制御の
ために操作量を算出すると、それに応じたDAC値をD
AC28に設定する。これによりDAC28は、設定さ
れたDAC値をアナログ値に変換してVCM駆動回路1
7に出力する。
【0071】VCM駆動回路17内の比較器171は、
このDAC28の出力(アナログ電圧値)をリファレン
ス電圧VREFと比較し、その差を求める。比較器171の
出力は電流増幅回路172に入力される。電流増幅回路
172は、この比較器171の出力を増幅し、当該比較
器171の出力に対応するVCM電流を出力する。この
VCM電流はVCM15に供給される。
【0072】ここで、比較器171にオフセット(回路
オフセット)がある場合には、DAC28に設定したD
AC値(DAC設定値)がゼロ(0)でも、電流増幅回
路172からVCM15にVCM電流が流れてしまう。
また、電流増幅回路172に線形性がない場合には、設
定通りの電流が得られない。
【0073】図7は、比較器171の回路オフセットに
起因するVCM電流の変化を、オフセットがない場合と
対比して示す図である。比較器171にオフセットがな
い場合には、DAC設定値に対するVCM電流特性は、
一般に符号Aで示すような直線になり、DAC設定値が
ゼロでのVCM電流はゼロとなる。これに対し、比較器
171にオフセットがある場合には、DAC設定値に対
するVCM電流特性は、符号Bで示すような直線にな
り、DAC設定値がゼロでもオフセット(オフセット電
流)Ioffが出力されてしまうことになる。
【0074】図8は、電流増幅回路172に線形性がな
い場合のVCM電流の変化を、線形性がある場合と対比
して示す図である。電流増幅回路172に線形性がある
場合(で且つ比較器171にオフセットがない場合)に
は、DAC設定値に対するVCM電流特性は、図7と同
様に符号Aで示される直線となる。電流増幅回路172
に線形性がない場合(で且つ比較器171にオフセット
がない場合)には、DAC設定値に対するVCM電流特
性は、例えば符号Cで示される非線形となる。
【0075】そこで、VCM駆動回路17(内の比較器
171)のオフセットに関しては、DAC設定値をゼロ
にしてVCM電流値を測定し、本来流れないはずのVC
M電流が流れる場合には、そのVCM電流値をオフセッ
トとして取得して、これをアクチュエータ駆動制御の際
に考慮すればよい。
【0076】一方、VCM駆動回路17内の電流増幅回
路172の線形性がない場合に関しては、DAC設定値
に対するVCM電流値を複数点測定し、DAC設定値と
電流値との関係を関数で表したり、テーブルにするなど
して、これをアクチュエータ駆動制御の際に利用すれば
よい。
【0077】ここで、VCM駆動回路17(内の比較器
171)のオフセットの測定について図9のフローチャ
ートを参照して説明する。まずCPU25は、DAC2
8に、本来(オフセットがないならば)出力なしの設定
となるゼロ(0)を設定する(ステップS21)。これ
により、DAC28からVCM駆動回路17内の比較器
171に、DAC設定値ゼロに対応するDAC出力が与
えられる。
【0078】次にCPU25は、そのときのセンス抵抗
端SENSE1,SENSE2の電圧(V)をADC24を介して読
み込み(ステップS22,S23)、その電圧Vとセン
ス抵抗Rsから、前記(7)式に従う演算処理によりV
CM電流Ivcmを算出し(ステップS24)、それをオ
フセット量Ioffとして、例えばRAM27に格納する
(ステップS25,S26)。
【0079】次に、上記のようにして予め測定しておい
たオフセット量を利用したアクチュエータ駆動制御の際
のオフセット補正について、図10のフローチャートを
参照して説明する。
【0080】まずCPU25は、ヘッドアクチュエータ
13の駆動制御に際して、操作電流量を算出し(ステッ
プS31)、しかる後に算出した操作電流量からオフセ
ット量を差し引いた電流量を求める(ステップS3
2)。そしてCPU25は、求めた電流量に応じたDA
C値をDAC28に設定する(ステップS33)。
【0081】次に、VCM駆動回路17内の電流増幅回
路172の線形性補正用データの測定について図11の
フローチャートを参照して説明する。CPU25は、D
AC設定値とVCM電流値との関係を求めるため、複数
サンプル分の電流値測定を次のように行う。
【0082】まずCPU25は、最初のサンプルのDA
C設定値aを決定して、変数xにaを設定し(ステップ
S41)、そのxをDAC28に設定する(ステップS
42)。次にCPU25は、そのときのセンス抵抗端SE
NSE1,SENSE2の電圧(V)をADC24を介して読み込
み(ステップS43,S44)、その電圧Vとセンス抵
抗Rsから、前記(7)式に従う演算処理により実際の
VCM電流Ivcmを算出する(ステップS45)。そし
てCPU25は、その際のDAC設定値xと算出した値
(Ivcm)との対応データをテーブルデータTABLE
(DAC設定値,操作電流量)としてRAM27の作業
領域に一時格納する(ステップS46)。
【0083】CPU25は、1サンプル分の測定を終了
すると、所定のサンプル数分の測定が終了していなけれ
ば(ステップS47)、次のサンプルのDAC設定値を
xに設定して(ステップS48)、ステップS42以降
の動作を行う。
【0084】CPU25は、以上の動作をDAC設定値
を変えながら繰り返し、所定のサンプル数分の測定が終
了したならば(ステップS47)、RAM27の作業領
域に格納しておいた、所定サンプル数分のテーブルデー
タTABLE(DAC設定値,操作電流量)をもとに、
DAC設定値と操作電流量との対応テーブルを作成し、
RAM27に確保したテーブル領域に格納する(ステッ
プS49,S50)。ここで、サンプル数が少ない場合
には、線形補間によりテーブルデータを生成して用い
る。なお、テーブルを作成する代わりに、DAC設定値
と操作電流量との対応関係を表す関数を求め、その関数
の情報(例えば、関数の種類と係数)をRAM27に格
納するようにしても構わない。
【0085】次に、上記のようにして予め測定しておい
たDAC設定値と操作電流量との関係を表すデータ、即
ち線形性補正用データを利用したアクチュエータ駆動制
御の際の線形性補正(ゲイン補正)について、図12の
フローチャートを参照して説明する。
【0086】まずCPU25は、ヘッドアクチュエータ
13の駆動制御に際して、操作電流量を算出する(ステ
ップS51)。次にCPU25は、算出した操作電流量
によりRAM27内のDAC設定値と操作電流量との対
応テーブルを参照し、当該算出した操作電流量に対応す
るDAC設定値を取得する(ステップS52)。なお、
テーブルに代えて関数を用いる場合には、その関数を用
いて算出した操作電流量に対応するDAC設定値を算出
すればよい。
【0087】CPU25は、算出した操作電流量に対応
するDAC設定値を取得すると、そのDAC設定値をD
AC28に設定する(ステップS33)。
【0088】なお、以上に述べた実施形態では、ヘッド
のロード/アンロード方式を適用する磁気ディスク装置
に実施した場合について説明したが、本発明は、ロード
/アンロード方式を適用しない磁気ディスク装置は勿
論、VCMを駆動源とするヘッドアクチュエータを備え
たディスク記憶装置であれば、光磁気ディスク装置な
ど、磁気ディスク装置以外のディスク記憶装置にも実施
可能である。
【0089】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、V
CMコイル端の電圧及びVCM電流を検出してVCMコ
イル抵抗値を算出することで、温度依存性のあるVCM
コイル抵抗の温度変化が検出できる。
【0090】また本発明によれば、温度変化を反映した
VCMコイル抵抗値を算出できるため、そのVCMコイ
ル抵抗値を利用することで、コイル温度が温度センサを
必要とせずに高精度に検出でき、そのコイル温度をもと
に温度補正を加えたアクチュエータ駆動制御を行うこと
で、高精度なアクチュエータ駆動制御が実現できる。
【0091】また本発明によれば、VCMコイル端の電
圧及びVCM電流を検出してVCMコイルに発生する逆
起電圧を算出することにより、VCMコイル抵抗の温度
変化を考慮した逆起電圧を、専用のハードウェア回路を
必要とせずに高精度に検出できる。
【0092】また本発明によれば、VCM電流の検出値
を利用することで、VCM駆動回路に生じるオフセット
の補正や、当該駆動回路の増幅回路の線形性補正が高精
度に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の
構成を示すブロック図。
【図2】図1中のVCM15とADC24の入力部との
接続関係を示す図。
【図3】図1中のVCM駆動回路17の内部構成とその
周辺の回路構成を示す図。
【図4】同実施形態における逆起電圧検出処理を説明す
るためのフローチャート。
【図5】異なる温度における、VCM電流値に対するV
CM速度ゼロでの逆起電圧検出値特性例を示す図。
【図6】同実施形態におけるコイル温度検出処理を説明
するためのフローチャート。
【図7】図3中のVCM駆動回路17の回路オフセット
に起因するVCM電流の変化を、オフセットがない場合
と対比して示す図。
【図8】図3中のVCM駆動回路17の電流増幅回路1
72に線形性がない場合のVCM電流の変化を、線形性
がある場合と対比して示す図。
【図9】同実施形態におけるオフセット測定処理を説明
するためのフローチャート。
【図10】同実施形態におけるアクチュエータ駆動制御
の際のオフセット補正処理を説明するためのフローチャ
ート。
【図11】同実施形態における線形性補正用データ測定
処理を説明するためのフローチャート。
【図12】同実施形態におけるアクチュエータ駆動制御
の際の線形性補正処理を説明するためのフローチャー
ト。
【図13】VCMの逆起電圧をハードウェア的に検出す
る逆起電圧検出回路の構成を示す図。
【符号の説明】
10…ランプ 11…ディスク媒体 12…ヘッド 13…ヘッドアクチュエータ 15…ボイスコイルモータ(VCM) 17…VCM駆動回路 24…A/Dコンバータ(ADC、検出手段) 25…CPU(検出手段、コイル抵抗算出手段、コイル
温度算出手段、駆動制御手段、逆起電圧算出手段、操作
量可変設定手段、電流範囲決定手段、オフセット測定手
段、オフセット補正手段、線形性補正用データ測定手
段、線形性補正手段、コイル電流算出手段) 27…RAM 28…D/Aコンバータ(DAC) 151…VCMコイル 152…センス抵抗 171…比較器 172…電流増幅回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動
    するための、ボイスコイルモータを駆動源とするヘッド
    アクチュエータと、設定された操作量に対応する電流を
    前記ボイスコイルモータに供給するボイスコイルモータ
    駆動回路とを備えたディスク記憶装置において、 前記ボイスコイルモータのコイル端の電圧及び前記コイ
    ルに流れる電流を検知するための検出手段と、 前記検出手段の検出値から前記コイルの抵抗値を算出す
    るコイル抵抗算出手段とを具備することを特徴とするデ
    ィスク記憶装置。
  2. 【請求項2】 ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動
    するための、ボイスコイルモータを駆動源とするヘッド
    アクチュエータと、設定された操作量に対応する電流を
    前記ボイスコイルモータに供給するボイスコイルモータ
    駆動回路とを備えたディスク記憶装置において、 前記ボイスコイルモータのコイル端の電圧及び前記コイ
    ルに流れる電流を検知するための検出手段と、 前記検出手段の検出値から前記コイルの抵抗値を算出す
    るコイル抵抗算出手段と、 前記コイル抵抗算出手段により算出されたコイル抵抗値
    からコイル温度を算出するコイル温度算出手段とを具備
    することを特徴とするディスク記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記コイル温度算出手段の算出温度に基
    づいて温度補正を加えた前記ヘッドアクチュエータの駆
    動制御を行う駆動制御手段を更に具備することを特徴と
    する請求項2記載のディスク記憶装置。
  4. 【請求項4】 ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動
    するための、ボイスコイルモータを駆動源とするヘッド
    アクチュエータと、設定された操作量に対応する電流を
    前記ボイスコイルモータに供給するボイスコイルモータ
    駆動回路とを備えたディスク記憶装置において、 前記ボイスコイルモータのコイル端の電圧を検知するた
    めの検出手段と、 前記検出手段の検出値及び前記操作量から前記コイルの
    抵抗値を算出するコイル抵抗算出手段とを具備すること
    を特徴とするディスク記憶装置。
  5. 【請求項5】 ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動
    するための、ボイスコイルモータを駆動源とするヘッド
    アクチュエータと、設定された操作量に対応する電流を
    前記ボイスコイルモータに供給するボイスコイルモータ
    駆動回路とを備えたディスク記憶装置において、 前記ボイスコイルモータのコイル端の電圧及び前記コイ
    ルに流れる電流を検知するための検出手段と、 前記検出手段の検出値から前記コイルに生じる逆起電圧
    値を算出する逆起電圧算出手段とを具備することを特徴
    とするディスク記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記ヘッドアクチュエータを固定した状
    態で、前記ボイスコイルモータ駆動回路に設定する操作
    量を可変する操作量可変設定手段と、 前記操作量可変設定手段によって前記ボイスコイルモー
    タ駆動回路に可変設定される操作量に応じて変化する、
    コイル電流に対する速度ゼロでの逆起電圧特性を、前記
    検出手段の検出コイル電流値及び前記逆起電圧算出手段
    の算出逆起電圧値から取得して、コイル電流変化に対応
    して逆起電圧が変化するコイル電流範囲を操作可能電流
    範囲として決定する電流範囲決定手段とを更に具備する
    ことを特徴とする請求項5記載のディスク記憶装置。
  7. 【請求項7】 ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動
    するための、ボイスコイルモータを駆動源とするヘッド
    アクチュエータと、設定された操作量に対応する電流を
    前記ボイスコイルモータに供給するボイスコイルモータ
    駆動回路とを備えたディスク記憶装置において、 前記ボイスコイルモータのコイルに流れる電流を検知す
    るための検出手段と、 前記ボイスコイルモータ駆動回路に設定する操作量をゼ
    ロとしたときの前記検出手段の検出電流値を当該駆動回
    路に発生するオフセット量として取得するオフセット測
    定手段と、 前記ヘッドアクチュエータの駆動制御のために算出され
    た操作量を前記ボイスコイルモータ駆動回路に設定する
    際に、当該操作量を前記オフセット測定手段により取得
    されたオフセット量をもとに補正するオフセット補正手
    段とを具備することを特徴とするディスク記憶装置。
  8. 【請求項8】 ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動
    するための、ボイスコイルモータを駆動源とするヘッド
    アクチュエータと、設定された操作量に対応する電流を
    前記ボイスコイルモータに供給するボイスコイルモータ
    駆動回路とを備えたディスク記憶装置において、 前記ボイスコイルモータのコイルに流れる電流を検知す
    るための検出手段と、 前記ボイスコイルモータ駆動回路に設定する操作量を可
    変する操作量可変設定手段と、 前記操作量可変設定手段によって前記ボイスコイルモー
    タ駆動回路に可変設定される操作量に応じて変化する前
    記検出手段の検出電流値を取得して、操作量と操作電流
    量との対応を表すテーブルまたは関数を取得する線形性
    補正用データ測定手段と、 前記ヘッドアクチュエータの駆動制御のために算出され
    た操作電流量に対応する操作量を前記テーブルまたは関
    数に基づいて取得して前記ボイスコイルモータ駆動回路
    に設定する線形性補正手段とを具備することを特徴とす
    るディスク記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記ボイスコイルモータは、前記コイル
    に直列接続されたセンス抵抗を備え、 前記検出手段は、前記センス抵抗端の電圧を検出する電
    圧検出手段と、前記センス抵抗端の電圧をもとに前記コ
    イルに流れる電流値を算出するコイル電流算出手段とを
    備えていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求
    項5、請求項7、または請求項8に記載のディスク記憶
    装置。
  10. 【請求項10】 前記ボイスコイルモータは、前記コイ
    ルに直列接続されたセンス抵抗を備え、 前記検出手段は、前記コイル端の電圧及び前記センス抵
    抗端の電圧を取り込んでディジタル値に変換するA/D
    コンバータと、前記A/Dコンバータによりディジタル
    値に変換された前記センス抵抗端の電圧をもとに前記コ
    イルに流れる電流値を算出するコイル電流算出手段とを
    備えていることを特徴とする請求項1、請求項2、また
    は請求項5に記載のディスク記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記ボイスコイルモータは、前記コイ
    ルに直列接続されたセンス抵抗を備え、 前記検出手段は、前記センス抵抗端の電圧を取り込んで
    ディジタル値に変換するA/Dコンバータと、前記A/
    Dコンバータによりディジタル値に変換された前記セン
    ス抵抗端の電圧をもとに前記コイルに流れる電流値を算
    出するコイル電流算出手段とを備えていることを特徴と
    する請求項7または請求項8に記載のディスク記憶装
    置。
  12. 【請求項12】 センス抵抗が直列接続されたボイスコ
    イルを有するボイスコイルモータを駆動源とし、ヘッド
    をディスク媒体の半径方向に移動するためのヘッドアク
    チュエータと、設定された操作量に対応する電流を前記
    ボイスコイルモータに供給するボイスコイルモータ駆動
    回路とを備えたディスク記憶装置における逆起電圧検出
    方法であって、 前記ボイスコイルモータのコイル端の電圧及び前記セン
    ス抵抗端の電圧をA/Dコンバータにより取り込んでデ
    ィジタル値に変換し、 前記A/Dコンバータによりディジタル値に変換された
    前記コイル端の電圧及び前記センス抵抗端の電圧をCP
    U内部に読み込んで、前記センス抵抗端の電圧をもとに
    前記コイルに流れる電流値を算出し、 前記CPU内部に読み込んだ前記コイル端の電圧及び前
    記算出した前記コイルに流れる電流値から前記コイルに
    生じる逆起電圧値を算出するようにしたことを特徴とす
    る逆起電圧検出方法。
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