JP2000222416A - 情報検索装置及びその方法、及びそのプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

情報検索装置及びその方法、及びそのプログラムを記憶した記憶媒体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各検索結果のマッチングの度合を直感的に把
握できるようにする。 【解決手段】 入力された検索条件と一致の度合が所定
値以上である検索対象情報をデータベースから検索する
情報検索装置において、各検索結果に対する画像131〜1
35を表示部130に表示する際に、入力された検索条件と
の一致の度合に応じて各画像のサイズと位置とを決定
し、一致の度合の高い画像ほど、大きなサイズで、か
つ、表示部130の中心部136の近くに表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された検索条
件に基づいて、データベースから情報を検索する情報検
索装置及びその方法、ならびにそのプログラムを記憶し
た記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットが普及するに連れ
て、テキスト、画像、音声などの様々なメディアデータ
が、ネット上で流通しやすい形にデジタル化されてイン
ターネット上に公開されている。これらのメディアデー
タは現在もなお増え続ける一方である。
【0003】このような状況において、膨大なメディア
データの中から必要なデータを検索するメディア検索技
術は、ますます重要視されており、より使いやすいイン
ターフェースを持つメディア検索システムが登場してい
る。
【0004】例えば、自然言語を入力とする画像検索シ
ステムがある。
【0005】このシステムは、画像データベースにおい
て、各画像データとその内容を示す言語情報とを一対―
に対応付けて格納しておき、ユーザが日常使っている自
然言語を用いて簡単な質問文を入力すると、この質問文
を言語解析して、画像データベース中の言語情報とマッ
チングをとることによって、ユーザが探している画像デ
ータを自然なインターフェースで検索しようというもの
である。
【0006】このような画像検索システムでは、検索結
果として得られた複数の画像をディスプレイ上に縦横に
均一に並べて出力するのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなメディア検索システムでは、得られた複数のメデ
ィアを均一に並べて出力してしまうために、各メディア
に対応づけられた言語情報と質問文とのマッチングの度
合が分かりづらいという問題があった。
【0008】本発明は上述した課題を解決するためにな
されたものであり、各メディアに対する言語情報と質問
文とのマッチングの度合が直感的に分かるようにメディ
アを出力することが可能なメディア検索システムを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための一手段として、本発明によれば、情報検索処理装
置に、検索対象情報を格納したデータベースと、検索条
件を入力する入力手段と、前記検索条件と前記データベ
ースの各検索対象情報との一致の度合を計算する計算手
段と、一致の度合が所定値以上である検索対象情報の各
々に対する検索結果につき、それぞれの一致の度合に応
じて各検索結果の出力特徴量を決定する決定手段と、前
記各検索結果を、それぞれの前記出力特徴量に基づいて
出力する出力手段とを備える。
【0010】また、本発明の他の態様によれば、情報検
索方法に、検索条件を入力する入力工程と、前記検索条
件と検索対象情報を格納したデータベースの各検索対象
情報との一致の度合を計算する計算工程と、一致の度合
が所定値以上である検索対象情報の各々に対する検索結
果につき、それぞれの一致の度合に応じて各検索結果の
出力特徴量を決定する決定工程と、前記各検索結果を、
それぞれの前記出力特徴量に基づいて出力する出力工程
とを備える。
【0011】更に、本発明の他の態様によれば、記憶媒
体に、検索条件を入力する入力工程と、前記検索条件と
検索対象情報を格納したデータベースの各検索対象情報
との一致の度合を計算する計算工程と、一致の度合が所
定値以上である検索対象情報の各々に対する検索結果に
つき、それぞれの一致の度合に応じて各検索結果の出力
特徴量を決定する決定工程と、前記各検索結果を、それ
ぞれの前記出力特徴量に基づいて出力する出力工程とを
コンピュータに実行させるための情報検索プログラムを
記憶する。
【0012】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>以下、図面を
用いて本発明の1実施形態を詳細に説明する。
【0013】図1は、本実施形態に係る情報検索装置の
システムブロック図である。
【0014】図示の構成において、CPUは、マイクロプ
ロセッサであり、メディア検索処理のための演算、論理
判断等を行ない、PCIバスPCIを介して、バスに接続され
た各構成要素を制御する。
【0015】PCIバスPCIはマイクロプロセッサCPUの制
御の対象とする構成要素を指示するアドレス信号を転送
し、マイクロプロセッサCPUの制御の対象とする各構成
要素のコントロール信号を転送し、各構成機器相互間の
データ転送を行なう。
【0016】次にROMは、読出し専用の固定メモリであ
る。ROMには本実施形態の構成例における基本1/Oプロ
グラムが格納される。
【0017】また、RAMは、書込み可能のランダムアク
セスメモリであって、各構成要素からの各種データの一
時記憶と、本実施形態における各種処理が記述されたプ
ログラムを読み込み、このプログラムに基づいてCPUが
各種処理を行うために用いられる。
【0018】CDDはCD−ROMドライブである。CD−ROMに
記録されているプログラムやデータはこのCD−ROMドラ
イブを通じて本システムにロードされる。
【0019】INPUTCは入カコントローラーである。KBや
PDから送られてくる入力信号はこのコントローラによっ
て適宜変換された後、PCIバスPCIを経由してCPUに送信
される。
【0020】KBはキーボードであって、アルファベット
キー、ひらがなキー、力夕カナキー等の文字記号入カキ
ー、及び、カーソル移動を指示するカーソル移動キー等
のような各種のファンクションキーを備えている。
【0021】PDはマウスやトラックボールなどのポイン
ティングデバイスであり、表示画面上のカーソルやボタ
ンなどを指摘するために使用される。
【0022】DISKはデータやプログラム等を記憶するた
めの外部メモリである。デ―夕やプログラム等は必要に
応じて保管され、また、保管されたデータやプログラム
はキーボードの指示により、必要な時に呼び出される。
本実施形態におけるメディアデータベースは主にこのDI
SK上に実装される。
【0023】VIDEOはビデオコントローラである。PCIバ
スPCIを介して表示用のデータがここに蓄えられるとと
もに、表示用の信号に変換されて表示装置DISPに出力さ
れる。
【0024】DISPは表示装置であり、陰極線官や液晶な
どが用いられ、各種処理の結果や装置の状態、ユーザに
対するメッセージなどを表示する。
【0025】DEVCはデバイスコントローラである。PCI
バスPCIを介して伝達されるCPUの指示によって、このコ
ントローラに接続されている機器を制御し、また、接続
されている機器が出力する信号やデータをPCIバスPCIを
介してCPUやDISKに適宣伝達する。
【0026】SCANはスキャナーである。DEVCからの指示
によって、ここにセットされた原稿を光学的な方法でス
キャンし、原稿画像を読み取り、DEVCに出力する。
【0027】NIはネットワークインターフェースであ
り、本実施形態のメディア検索システムをLANやインタ
ーネットなどを経由して外部のシステムと接続するため
の機器である。本実施形態のメディア検索システムは、
この接続を経由して、信号やデータを外部のシステムと
送受信することが可能である。
【0028】MIXはミキサーである。PCIバスPCIを介し
て音声出力用のデータがここに送られると、MIXはこれ
らの信号を合成しかつ音声出力用の信号に変換してスピ
ーカーSPKに出力する。
【0029】SPKはスピーカーであり、処理結果や装置
の状態、ユーザに対するメッセージ、音楽などを音声で
出力する。
【0030】かかる各構成要素からなる本実施形態のメ
ディア検索装置においては、キーボードKBやポインティ
ングデバイスPDからの各種の入力に応じて作動するもの
であって、キーボードKBやポインティングデバイスPDか
らの入力が供給されると、入カコントローラINPUTCを経
由して、インタラプト信号がマイクロプロセッサCPUに
送られ、そのマイクロプロセッサCPUがROM内に記憶して
ある各種の制御信号を読出し、それらの制御信号に従つ
て、各種の制御が行なわれる。
【0031】本実施形態のシステムは、基本I/Oプログ
ラム、OS,および本文字認識処理プログラムをCPUが実
行することによって動作する。基本I/OプログラムはRO
M中に書き込まれており、OSはDISKに書き込まれてい
る。そして、本システムの電源がONにされると、基本I/
Oプログラム中のIPL(イニシャルプログラムローディン
グ)機能によりDISKからOSがRAMに読み込まれ、OSの動
作が開始される。
【0032】本メディア検索処理プログラムは、図8〜
図12のフローチャートに示される各処理手順に対応する
プログラムコードを含むものである。
【0033】図2は、本メディア検索処理プログラムお
よび関連データをCD−ROMに記録したときのCD−ROMの内
容の構成図である。
【0034】本実施形態において、本メディア検索処理
プログラムおよび関連データはCD−ROMに記録されてい
る。図2に示したようにCD−ROMの先頭領域には、このCD
−ROMのボリューム情報とディレクトリ情報が記録さ
れており、その後にこのCD−ROMのコンテンツである
本メディア検索処理プログラムと、メディア検索処理関
連データが記録されている。
【0035】図3は、本システムと本メディア検索処理
プログラムが記録されたCD−ROMの模式図である。CD−R
OMに記録されたメディア検索処理プログラムおよび関連
データは、図3に示したようにCD−ROMドライブCDDを通
じて本システムにロードすることができる。このCD−RO
MをCD−ROMドライブCDDにセットすると、OS及び基本I/
Oプログラムの制御のもとに本メディア検索処理プログ
ラムおよび関連データがCD−ROMから読み出され、RAMに
ロードされて動作可能となる。
【0036】図4は、本メディア検索処理プログラムがR
AMにロードされ実行可能となった状態のメモリマップを
示す。
【0037】このとき、RAMのワークエリアには、マッ
チング結果バッファRBUF、結果出力数COUNT、メディア
表示データVDATA、表示基準サイズVBASEが存在してい
る。
【0038】図5は、本実施形態におけるマッチング結
果バッファRBUFの構成例を説明した図である。
【0039】本実施形態におけるマッチング結果バッフ
ァRBUFには、言語マッチング探索処理において探索され
たデータのうち、マッチングの度合が高いデータから順
に結果出力数COUNTの数だけ格納される。図5は、結果出
力数COUNT=10の場合のマッチング結果バッファRBUFの
構成例である。
【0040】図5に示したように、一つのマッチング結
果データは、順位と、マッチングの度合と、メディアID
とによって構成される。このうち、順位とは、マッチン
グ結果バッファRBUFに格納されたデ―夕の中におけるマ
ッチングの度合が大きい順番である。また、マッチング
の度合とは、各メディアデータに対応付けられた言語情
報とクエリの解析結果とのマッチングを取ったときの度
合であり、ここではパーセントで格納される。また、デ
ータIDとは、本実施形態のメディアデータベースに格納
されているデータのIDであり、このIDを利用して実際の
メディアデータや、対応する言語情報などを読み出すこ
とが可能である。
【0041】図6は、本実施形態におけるメディア表示
データVDATAの構成例を説明した図である。
【0042】本実施形態におけるメディア表示データVD
ATAには、表示装置DSPのメディア表示部に表示済みのメ
ディアデータに関して、データIDと表示座標と表示サイ
ズとが格納される。ここで、表示座標は、本実施形態に
おけるメディア表示部の縦横の中心を原点として、横に
X轍、縦にY軸をとり、X軸は右、Y軸は上を正方向とみな
す座標系における座標であり、単位はドットである。ま
た、表示サイズの単位もドットであり、図6中ではX軸方
向の長さ×Y軸方向の長さという形式で表現している。
メディア表示データVDATAは、後述するように、メディ
ア表示時にできるだけメディア同士の重なりをなくすた
めに使用される。
【0043】図7は、本実施形態におけるメディアデー
タベースに格納されている一つのデータ構造の構成例を
説明した図である。
【0044】図示したように、本実施形態におけるメデ
ィアデータベース中のデータは、データID、メディアポ
インタ、言語情報によって構成される。ここで、デ―夕
IDとはこのデータ構造そのもののインデックス番号であ
る。また、メディアポインタは実際のメディアデータを
指すポインタであり、このポインタを利用することによ
り実際のメディアデータにアクセスすることができる。
また、言語情報は、メディアデータの内容を示す言語情
報であり、本実施形態においては後述する言語マッチン
グ処理において利用しやすい形式で格納される。このよ
うなデータ構造を取ることによって、実際のメディアデ
ータにアクセスすることなく検索を高速に行うことが可
能となる。
【0045】上述したメディア検索プログラムの動作を
フローチャートに従って説明する。
【0046】図8は、本実施形態におけるメディア探索
プログラム全体のフローチャートである。
【0047】ステップS1は、メディアを探索するための
クエリ(質問文)をユーザに入力してもらうクエリ入力
処理である。クエリは、ユーザが探しているメディアの
内容を表現する簡単な文であり、例えば、「赤いスポー
ツカー」のように入力する。このような処理は一般の検
索処理においては公知であるので、ここでは詳細な説明
は行わない。処理を終えると、ステップS2に進む。
【0048】ステップS2は、ステップS1で入力されたク
エリを言語解析するクエリ解析処理である。この処理で
は、ステップS1で入力されたクエリに、形態素解析、構
文解析、意味解析等の言語処理を行い、後の処理で利用
しやすい形式である言語情報に変換する。このような処
理は一般の言語処理において公知であり、ここでは詳細
な説明は行わない。処理を終えると、ステップS3に進
む。
【0049】ステップS3は、ステップS2において得られ
たクエリの言語情報と、メディアデータベース中の言語
情報とのマッチングを行って、ユーザが探しているメデ
ィアを検索する言語マッチング処理である。この処理の
結果として、マッチング結果バッファRBUFには、データ
ベース中のデータの中で、マッチングの度合が上位のも
のから順に、結果出力数COUNTの数だけマッチング結果
データが格納される。このような処理は一般のデータベ
ース検索処理において公知であり、ここでは詳細な説明
は行わない。言語マッチング処理を終えるとステップS4
に進む。
【0050】ステップS4は、ステップS3によって出力さ
れたマッチング結果バッファRBUF中のマッチング結果デ
ータに基づいて、検索結果としてディスプレイにメディ
アを出力する結果表示処理である。この処理は図9を用
いて後述する。処理を終えると、ステップS1に進む。
【0051】図9は、本実施形態におけるステップS4の
結果表示処理の詳細手順を示すフローチャートである。
【0052】まず、ステップS11では、マッチング結果
バッファRBUFに格納されているマッチング結果のうち、
最も低いマッチングの度合から表示部上の表示距離のゲ
ージを決定する処理である。本実施形態においては、表
示座標の原点は表示部の縦横の中心にあるので、表示部
の縦横どちらかである長辺を二分したドット数に、100
から最も低いマッチングの度合−10までのゲージを割り
当てるように決定する。ここで、最も低いマッチングの
度合を−10とするのは、実際に最も低いマッチングの度
合を持つデータのメディアを表示するためのスペースを
確保するためである。処理を終えると、ステップS12に
進む。
【0053】次に、ステップS12では、マッチング結果
バッファRBUFに格納されているマッチング結果を一つ選
択する。本実施形態では結果データの選択はマッチング
結果バッファRBUFの先頭から順次行われる。このような
処理は公知であるので、ここでは詳細な説明は行わな
い。この処理を終えると、ステップS13へ進む。
【0054】次に、ステップS13では、ステップS12で選
択された結果データが存在するかどうかチェックする。
結果データがもう存在しない場合は、結果表示処理を終
える。存在する場合は、ステップS14へ進む。
【0055】ステップS14は、選択された結果データに
基づいてメディアをディスプレイに表示するメディア表
示処理である。この処理は図10を用いて後述する。処理
を終えると、ステップS12に進む。
【0056】図10は、本実施形態におけるステップS14
のメディア表示処理の詳細手順を示すフローチャートで
ある。
【0057】ステップS21は、選択した結果データのメ
ディアポインタを利用してデータベースからRAM上にメ
ディアデータの実体を読み込むメディアデータ読込み処
理である。処理を終えると、ステップS22へ進む。
【0058】ステップS22は、基準表示サイズVBASEと、
結果データのマッチング度合から、ステップS21で読み
込んだメディアデータのディスプレイ上の表示サイズを
算出する表示サイズ算出処理である。この処理の詳細
は、図11を用いて後述する。処理を終えるとステップS2
3へ進む。
【0059】ステップS23は、ステップS22で求めた表示
サイズと、メディア表示データVDATAの内容からこのメ
ディアの表示座標を求める表示座標算出処理である。こ
の処理の詳細は、図12を用いて後述する。処理を終える
とステップS24へ進む。
【0060】ステップS24は、ステップS22で求めた表示
サイズでステップS23で求めた表示座標にメディアデー
タを表示する表示処理である。この処理は公知であり、
一般的な表示システムで通常行われているのでここでは
詳細な説明はしない。処理を終えるとステップS25へ進
む。
【0061】ステップS25は、ステップS22で求めた表示
サイズと、ステップS23で求めた表示座標をメディア表
示データVDATAに格納する表示データ格納処理である。
処理を終えると、メディア表示処理を終了する。
【0062】図11は、本実施形態におけるステップS22
の表示サイズ算出処理の詳細手順を示すフローチャート
である。
【0063】ステップS31は、表示基準サイズVBASEに表
示するメディアデータの言語マッチングの度合との積を
求める処理である。なお、表示基準サイズVBASEは画素
数(ドット)で予め適宜設定されている。マッチング結
果バッファRBUFに格納されているマッチングの度合はパ
ーセントであるので、実際の計算は、VBASE×マッチン
グの度合/100となり、この値はこのメディアデータを
表示する時の長辺のドットサイズとなる。例えば、表示
基準サイズVBASEが400に設定されている場合、図5のマ
ッチング結果バッファRBUFの順位1のデータは、マッチ
ングの度合が80であるので、400×80/100=320とな
る。処理を終えると、ステップS32に進む。
【0064】ステップS32は、表示するメディアデータ
の元のサイズを読み出すメディア元サイズ読み出し処理
である。処理を終えるとステップS33に進む。
【0065】ステップS33は、ステップS32で読み出した
表示するメディアデータの元サイズの長辺を用いて、表
示時の縮尺比を計算する処理である。この計算は、縮尺
比=(ステップS31で求めたドット数/元サイズの長辺
のドット数)となる。例えば前述の例の場合、メディア
データの長辺の元サイズが640であるとすると、320/64
0=0.5というように計算される。処理を終えると、ス
テップS34に進む。
【0066】ステップS34は、ステップS33で計算された
縮尺比によって、表示するメディアデータの縦横を等倍
で縮尺して、表示用のデータを作成する処理である。こ
のような処理は画像処理において公知であり、一般的に
広く用いられているのでここでは詳細な説明は行わな
い。処理を終えると、表示サイズ算出処理を終了する。
【0067】図12は、本実施形態におけるステップS23
の表示座標算出処理の詳細手順を示すフローチャートで
ある。
【0068】ステップS41は、ステップS11で決定された
ゲージより表示座標系の原点からこのデータの表示座標
までの距離(ドット数)を求める表示距離算出処理であ
る。処理を終えると、ステップS42に進む。
【0069】ステップS42は、座標系原点を中心とし、
ステップS41で求められた表示距離を半径に持つ円上の
点の座標を算出する表示座標円計算処理である。この処
理は公知であり、一般的な描画処理において普通に用い
られているのでここでは詳細な説明は行わない。処理を
終えると、ステップS43へ進む。
【0070】ステップS43は、ステップS42で求めた表示
座標円を数等分して、その分割点をサンプル点として抽
出する処理である。本実施形態においては、ステップS4
2で求めた座標円を8もしくは12等分して、その分割点と
なる8個ないし12個の点をサンプル点として抽出する。
処理を終えると、表示座標算出処理を終了する。
【0071】ステップS44は、表示データVDATAを参照し
ながら、ステップS48で抽出されたサンプル点全てに対
して、仮にこれらの点を表示座標としてメディアを表示
した場合に、既に表示済みのメディアデータとどのくら
い重なりが生じるかを計算する重なり計算処理である。
この処理では、全てのサンプル点に対して重なり計算を
した結果、最も重なりの少ないサンプル点を仮の表示座
標に決定する。処理を終えると、ステップS45へ進む。
【0072】ステップS45は、ステップS44で決定された
仮の表示座標を選択した場合、他のメディアデータと重
なりがあるかどうかをチェックする。重なりが生じる場
合は、ステップS46へ進む。重なりが生じない場合は、
ステップS47へ進む。
【0073】ステップS46は、ステップS42で計算された
表示座標円周上の点のうち、ステップS44で決定された
仮座標の近傍に対して、表示済みのメディアデータとの
重なりが最も少なくなる点を探索する仮座標近傍探索処
理である。処理を終えると、ステップS47へ進む。
【0074】ステップS47は、ステップS44、もしくはス
テップS46で決定された座標を表示座標として決定する
処理である。処理を終えると、表示座標算出処理を終了
する。
【0075】図13は、本実施形態における検索結果表示
部のイメージである。
【0076】同図において、130は検索結果表示部、131
〜135が各メディアデータである。図示したように、本
実施形態の検索結果表示部130では、マッチングの度合
が大きなデータが大きく、かつ、表示部130の中心136の
近くに表示されるため、ユーザにマッチングの度合を直
接視覚的に把握させることが可能である。更に、データ
表示領域の重なりがなるべく少なくなるように表示され
るので、各探索結果が見易い。
【0077】以上説明したように、本実施形態において
は、言語マッチングの度合を直接メディアの大きさや表
示部中心からの距離に換算して出力することで、マッチ
ングの度合を直接視覚的に把握することが可能となり、
なるべく重ならないように配置することで見やすくして
いる。よって、従来のインターフェースよりもより直感
的で分かりやすいインターフェースを実現することがで
きる。
【0078】〔他の実施形態〕なお、本実施形態は上述
した実施形態に限定されるものではない。
【0079】上述の実施形態では、表示処理においてマ
ッチングの度合を各メディアデータの表示の大きさと中
心からの距離の双方に反映させているが、これらのいず
れか一方に反映させるだけでも、マッチングの度合を直
感的に把握できるようになる。
【0080】また、上述の実施形態では、メディアデー
タが画像の場合について説明したが、その画像は静止画
でも動画でもよく、テキストであってもよいことは明ら
かである。テキストの場合は、テキスト画像の表示サイ
ズに代えてフォントサイズによってマッチングの度合を
表わすようにしてもよい。更に、音声など目に見える形
式で出力できないメディアの場合は、そのメディアを表
わすアイコンなどのシンボルを定義することによって、
画像の場合と同様の処理が可能である。また、マッチン
グの度合によって直接スピーカーSPKに出力される音声
信号の大きさを変更しても同様の効果を得ることができ
る。
【0081】また、上述の実施形態では、質問文と各メ
ディアデータに対応する言語情報とにおけるマッチング
の度合を反映させたが、画像や音声のパターンマッチン
グによる検索におけるマッチングの度合や、文書検索に
おけるキーワードの含有数など、他の検索条件における
マッチングの度合をあらわすようにしてもよい。
【0082】また、上述の実施形態では、言語情報はメ
ディアデータと別個に与えられているが、検索するメデ
ィアがテキストや音声の場合は、これらのデータそのも
のを言語情報として直接アクセスして検索することも可
能である。
【0083】また、上述の実施形態では、メディア検索
装置のバスとしてPCIバスを採用しているが、ISAバスや
VLバスなどでもまったく同様なメディア検索装置を構成
することが可能である。
【0084】また、上述の実施形態では、OSはDISKに格
納されているが、OSをROMに格納しても同様な処理を行
うことが可能である。
【0085】また、上述の実施形態では、CD−ROMから
メディア検索処理プログラムおよび関連データを直接RA
Mにロードして実行させる例を示したが、このほかにCD
−ROMからメディア検索処理プログラムおよび関連デー
タをー旦DISKに格納(インストール)しておき、本メデ
ィア検索処理プログラムを動作させるときにDISKからRA
Mにロードするようにすることも可能である。
【0086】また、上述の実施形態では、本メディア検
索処理プログラムを記録する媒体としてCD−ROMを用い
ているが、それ以外にDVD,MO,FD,ICメモリカード、
光磁気カードなどを用いても良い。更にメディア検索処
理プログラムをROMに記録しておき、これをメモリマッ
プの一部となすように構成し、直接CPUで実行すること
も可能である。
【0087】尚、本発明は、単一の機器からなる装置に
適用しても、複数の機器から構成されるシステムに適用
してもよい。また、上述した実施形態の機能を実現する
ソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体
を、装置あるいはシステムに供給し、装置あるいはシス
テム内のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラ
ムコードを読み出して実行することによって達成しても
よい。
【0088】更に、装置あるいはシステム内のコンピュ
ータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出
して実行することによって、上述した実施形態の機能を
直接実現するばかりでなく、そのプログラムコードの指
示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOSなど
の処理により、上述の機能を実現される場合も含まれ
る。
【0089】これらの場合、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0090】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各検索結果をそれぞれのマッチングの度合に応じた出力
特徴量に基づいて出力する事により、ユーザがマッチン
グの度合を直感的に把握できるという効果がある。
【0092】また、出力が表示による場合、各検索結果
の重なりが少なくなるように配置することで、見やすく
なるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の情報検索システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】CD−ROMの内容の構成例を表わす図である。
【図3】メディア検索装置とそのプログラム媒体の模式
図である。
【図4】プログラム実行中のRAMのメモリマップを示す
図である。
【図5】マッチング結果バッファRBUFの構成例を示す図
である。
【図6】表示データVDATAの構成例を示す図である。
【図7】メディアデータベース中の1データの構成例を
示す図である。
【図8】メディア検索処理の手順を示すフローチャート
である。
【図9】結果表示処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図10】メディア表示処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図11】表示サイズ算出処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図12】表示座標算出処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図13】メディア検索結果表示部のイメージを示す図
である。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検索対象情報を格納したデータベース
    と、 検索条件を入力する入力手段と、 前記検索条件と前記データベースの各検索対象情報との
    一致の度合を計算する計算手段と、 一致の度合が所定値以上である検索対象情報の各々に対
    する検索結果につき、それぞれの一致の度合に応じて各
    検索結果の出力特徴量を決定する決定手段と、 前記各検索結果を、それぞれの前記出力特徴量に基づい
    て出力する出力手段とを有することを特徴とする情報検
    索装置。
  2. 【請求項2】 前記データベースが、前記検索対象情報
    のそれぞれと対応づけて言語情報を格納しており、 前記入力手段は前記検索条件を自然言語により入力する
    手段であり、 前記計算手段は、自然言語により入力された前記検索条
    件を言語解析して、当該言語解析の結果と各検索対象情
    報に対応づけられている言語情報との言語的な一致度を
    計算することを特徴とする請求項1に記載の情報検索装
    置。
  3. 【請求項3】 前記出力特徴量は出力サイズであり、前
    記決定手段は、一致の度合の高い検索結果ほど大きな出
    力サイズに決定することを特徴とする請求項1に記載の
    情報検索装置。
  4. 【請求項4】 前記検索結果は画像であり、前記出力サ
    イズは画像サイズであることを特徴とする請求項3に記
    載の情報検索装置。
  5. 【請求項5】 前記検索結果はテキストであり、前記出
    力サイズは文字サイズであることを特徴とする請求項3
    に記載の情報検索装置。
  6. 【請求項6】 前記検索結果は音声であり、前記出力サ
    イズは音量であることを特徴とする請求項3に記載の情
    報検索装置。
  7. 【請求項7】 前記検索結果は画像またはテキストであ
    り、前記出力特徴量は表示位置であって、前記決定手段
    は、一致の度合の高い検索結果ほど特定位置の近くとな
    るように表示位置を決定することを特徴とする請求項1
    に記載の情報検索装置。
  8. 【請求項8】 前記特定位置は表示領域の中心であるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の情報検索装置。
  9. 【請求項9】 前記決定手段は、前記一致の度合に応じ
    て前記特定位置からの距離を決定し、当該決定された距
    離にある位置の中から、各検索結果の表示位置を、検索
    結果同士の重なりが少なくなるように決定することを特
    徴とする請求項7に記載の情報検索装置。
  10. 【請求項10】 検索条件を入力する入力工程と、 前記検索条件と検索対象情報を格納したデータベースの
    各検索対象情報との一致の度合を計算する計算工程と、 一致の度合が所定値以上である検索対象情報の各々に対
    する検索結果につき、それぞれの一致の度合に応じて各
    検索結果の出力特徴量を決定する決定工程と、 前記各検索結果を、それぞれの前記出力特徴量に基づい
    て出力する出力工程とを有することを特徴とする情報検
    索方法。
  11. 【請求項11】 前記データベースが、前記検索対象情
    報のそれぞれと対応づけて言語情報を格納しており、 前記入力工程は前記検索条件を自然言語により入力する
    工程であり、 前記計算工程では、自然言語により入力された前記検索
    条件を言語解析して、当該言語解析の結果と各検索対象
    情報に対応づけられている言語情報との言語的な一致度
    を計算することを特徴とする請求項10に記載の情報検
    索方法。
  12. 【請求項12】 前記出力特徴量は出力サイズであり、
    前記決定工程では、一致の度合の高い検索結果ほど大き
    な出力サイズに決定することを特徴とする請求項10に
    記載の情報検索方法。
  13. 【請求項13】 前記検索結果は画像であり、前記出力
    サイズは画像サイズであることを特徴とする請求項12
    に記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 前記検索結果はテキストであり、前記
    出力サイズは文字サイズであることを特徴とする請求項
    12に記載の情報検索方法。
  15. 【請求項15】 前記検索結果は音声であり、前記出力
    サイズは音量であることを特徴とする請求項12に記載
    の情報検索方法。
  16. 【請求項16】 前記検索結果は画像またはテキストで
    あり、前記出力特徴量は表示位置であって、前記決定工
    程では、一致の度合の高い検索結果ほど特定位置の近く
    となるように表示位置を決定することを特徴とする請求
    項10に記載の情報検索方法。
  17. 【請求項17】 前記特定位置は表示領域の中心である
    ことを特徴とする請求項16に記載の情報検索方法。
  18. 【請求項18】 前記決定工程では、前記一致の度合に
    応じて前記特定位置からの距離を決定し、当該決定され
    た距離にある位置の中から、各検索結果の表示位置を、
    検索結果同士の重なりが少なくなるように決定すること
    を特徴とする請求項16に記載の情報検索方法。
  19. 【請求項19】 検索条件を入力する入力工程と、 前記検索条件と検索対象情報を格納したデータベースの
    各検索対象情報との一致の度合を計算する計算工程と、 一致の度合が所定値以上である検索対象情報の各々に対
    する検索結果につき、それぞれの一致の度合に応じて各
    検索結果の出力特徴量を決定する決定工程と、 前記各検索結果を、それぞれの前記出力特徴量に基づい
    て出力する出力工程とをコンピュータに実行させるため
    の情報検索プログラムを記憶したことを特徴とする記憶
    媒体。
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