JP2000221943A - エレクトロルミネッセンス表示装置 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス表示装置

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JP2000221943A
JP2000221943A JP11335398A JP33539899A JP2000221943A JP 2000221943 A JP2000221943 A JP 2000221943A JP 11335398 A JP11335398 A JP 11335398A JP 33539899 A JP33539899 A JP 33539899A JP 2000221943 A JP2000221943 A JP 2000221943A
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Yoshinori Saito
善範 斉藤
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Sanyo Electric Co Ltd
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  • Control Of El Displays (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純マトリクス型のエレクトロルミネッセン
ス表示装置において、消費電流の集中を回避する。 【解決手段】 陽極3と陰極4の間に発光層6を有する
EL素子を駆動するため、陽極及び陰極をマトリクス状に
配置し、ロウドライバ8から陰極4に走査信号を供給す
ると共に、コラムドライバ9から陽極3に階調に応じた
パルス幅を有するパルス幅変調信号をコラム駆動信号CO
L1,COL2,COL3,・・COLmとして供給するようにし、コラ
ム駆動信号COL1,COL2,COL3,・・COLmの出力開始タイミ
ングを各列毎に異なるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス幅変調信号
を用いて有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子を駆
動する単純マトリクス型のEL表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有機EL素子は、自ら発光するため液晶表
示装置で必要なバックライトが要らず薄型化に最適であ
ると共に、視野角にも制限が無いため、次世代の表示装
置としてその実用化が大きく期待されている。
【0003】有機EL素子1は、図7に示すように例え
ば、透明なガラス基板2上にITO等の透明電極から成る
陽極3を形成し、この陽極3とMgIn合金から成る陰極4
との間に、MTDATAから成るホール輸送層5,TPDとRubre
neから成る発光層6,Alq3から成る電子輸送層7を順に
積層して形成されている。そして、陽極3から注入され
たホールと陰極4から注入された電子とが発光層6の内
部で再結合することにより光が放たれ、図中の矢印で示
すように光は透明な陽極側から外部へ放射される。
【0004】このような有機EL素子を駆動する表示装置
には、単純マトリクス型とTFTを使用するアクティブマ
トリクス型の2種類があり、単純マトリクス型の概略回
路構成は、図4に示す通りである。
【0005】即ち、上述したEL素子の一対の電極のうち
陽極3を列とし、陰極4を行としてこれらがマトリクス
状に配置されている。陰極4にはロードライバ8から走
査信号ROW1,ROW2,ROW3,・・が供給されており、複数の
行のうち選択された行のみの走査信号が1水平走査期間
Lレベルとなり、他の行の走査信号はHレベルとなる。
一方、コラムドライバ9には各画素の表示階調を表す階
調データmDATAが入力されており、この階調データ
に応じたパルス幅を有するパルス信号がコラム駆動信号
COL1,COL2,COL3,・・COLmとして出力される。このコラ
ム駆動信号COL1,COL2,COL3,・・COLmのパルス幅期間は
Hレベルであり、従って、Lレベルの走査信号が入力さ
れている行のEL素子が発光することとなる。
【0006】ここで、コラムドライバ9の構成につい
て、図5を参照して詳しく説明する。
【0007】コラムドライバ9は、各列毎のnビットの
階調データmDATAをシフトクロックCLに従って入力
するシフトレジスタ10と、シフトレジスタ10に入力
されたデータをラッチパルスに応じてラッチするラッチ
回路11と、階調レベルを表すnビットカウンタ12
と、各列毎に設けられラッチ回路11からのnビット階
調データとnビットカウンタ値とを比較して、階調デー
タに応じたパルス幅のコラム駆動信号COL1,COL2,COL3,
・・COLmを各々出力するm個のパルス幅変調回路13
より構成されている。そして、従来の単純マトリクス型
EL表示装置においては、各パルス幅変調回路13からは
図6に示すように、コラム駆動信号COL1,COL2,COL3,・
・COLmが出力される。
【0008】即ち、nビットカウンタ12のカウンタ値
は、例えばn=3とすると図6に示すように、1水平走
査期間(1H)中にその内容が、「0」,「1」,・・
「7」と順次変化し、コラム駆動信号COL1,COL2,COL3,
・・COLmはカウンタ値が「1」になるタイミングで全
て同時に出力を開始する。そして、各画素の階調データ
に応じたパルス幅期間Hレベルを維持する。従って、図
4に示す同一行の画素PX1,PX2,PX3,・・,
PXmは、図6に示すパルス幅期間発光することとな
り、この発光期間によって階調が表現される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のEL表示装置にお
いては、上述したようにコラム駆動信号COL1,COL2,COL
3,・・COLmとして出力されるパルス幅変調信号のパル
ス幅で階調が表現されるが、その出力開始タイミングは
全て同一タイミングである。従って、カウンタ値が
「1」となる初期のタイミングでは陽極3から陰極4に
向かって電流が集中して流れることとなり、このときの
消費電流はきわめて大きくなってしまう。しかしなが
ら、画素の階調は1水平走査期間中のHレベル期間に依
存し、パルス幅変調信号の発生位置には依存しない。
【0010】そこで、本発明は、消費電流の集中を回避
しつつ確実な階調表示を実現する単純マトリクス型EL表
示装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、陽極と陰極と
の間に発光層を有し、前記陽極及び陰極がマトリクス状
に配置されたエレクトロルミネッセンス素子と、前記陰
極に走査信号を供給する第1ドライバ回路と、前記陽極
に、階調に応じたパルス幅を有するパルス幅変調信号を
駆動信号として供給する第2ドライバ回路とを備え、前
記第2ドライバ回路は前記駆動信号の出力開始タイミン
グが列毎に異なるように設定されているものである。
【0012】また、前記第2ドライバ回路は、隣接する
前記陽極間で前記駆動信号の出力タイミングを一定タイ
ミングずらすエレクトロルミネッセンス表示装置であ
る。
【0013】更に、前記第2ドライバ回路は、一水平走
査期間を表示階調数で除した期間毎に発生するカウンタ
パルスをカウントするカウンタと、前記カウンタでのカ
ウント値に基づき、出力すべき列番号と、表示すべき階
調レベルに応じて駆動信号の出力開始タイミングの遅延
量とパルス幅とを決定し、該当する列に該駆動信号を出
力するパルス幅変調回路とを備えたエレクトロルミネッ
センス表示装置である。
【0014】更にまた、前記パルス変調回路は、列番号
の下位nビットをmで示す場合に、m列についてのnビ
ットの階調データmDATAとm−1データとの加算デ
ータの下位nビットデータnPと、前記カウンタでのカ
ウント値nTとを比較し、カウント値nTがnT≦nP
を満たす期間Hレベルとなる信号Aを発生し、前記加算
データの最上位ビットQが0の場合には前記カウンタの
カウント値nTがnT>m−1になるまでは信号Bによ
りHレベルの前記信号Aの出力を禁止し、該信号Bによ
って出力が許可された信号Aを駆動信号として出力し、
前記加算データの最上位ビットQが1の場合には、前記
カウンタのカウント値nTがnT≧m−1のときのみH
レベルとなる前記信号Cを発生し、信号A及び信号Cを
前記駆動信号として出力するエレクトロルミネッセンス
表示装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明による単純マトリクス型EL
表示装置においては、その概略回路構成,コラムドライ
バ構成,EL素子構造は、従来例で示した図4,図5,図
7と同一であり、従来例と異なる点はパルス幅変調回路
13の構成のみである。
【0016】図1は、本発明による第m列のパルス幅変
調回路を示す回路図であり、他の列のパルス幅変調回路
も全く同一の構成である。
【0017】図において、mDATAは入力された第m
列のnビットの階調データ、(m−1)は各列毎にパル
ス幅変調回路内部で発生されるnビットの固定データで
あり、20はこれら両データを加算する加算器20であ
る。21は、加算器20から出力される(n+1)ビッ
トの加算データのうち下位nビットのデータnPと、n
ビットカウンタ12のカウンタ値nTを比較し、カウン
タ値nTが「1」になった時点から出力AをHレベルと
し、nT>nPの時点で出力AをLレベルに落とす一致
検出回路、22は、固定データ(m−1)とnビットカ
ウンタ12のカウンタ値nTを比較し、カウンタ値nT
が「1」になった時点から出力BをHレベルとし、nT
>(m−1)の時点で出力BをLレベルに落とす一致検
出回路である。
【0018】また、23は固定データ(m−1)とnビ
ットカウンタ12のカウンタ値nTを比較し、nT≧
(m−1)の期間のみ出力CをHレベルとする一致検出
回路、24は出力Bの反転信号と加算データの最上位ビ
ットQとを入力するNORゲート、25は出力AとNORゲー
ト24の反転信号を入力するANDゲート、26は加算デ
ータの最上位ビットQと出力Cとを入力するANDゲー
ト、27は両ANDゲート25,26の出力を入力するOR
ゲートである。
【0019】以下、本実施形態の動作を、図2のタイミ
ングチャートを参照しながら説明する。
【0020】まず、図2aに示すラッチパルスは、図5
のラッチ回路11に入力される信号であり、1水平走査
期間(1H)毎に出力される。図2bに示すカウンタパ
ルスはnビットカウンタ12への入力パルスであり、n
ビットカウンタ12はこのカウンタパルスをカウントす
ることにより図2cに示すように、1水平走査期間にカ
ウンタ値nTを「0」,「1」,・・「7」へと順次変
化させる。
【0021】ここで、例えば、m=3である第3列のパ
ルス幅変調回路に、ラッチ回路11から階調データmD
ATA=4が入力された場合を例に説明すると動作は以
下のようになる。
【0022】この場合、(m−1)=2なので加算器2
0から出力される加算データは、mDATA+(m−
1)=6となり、加算データの下位nビットデータnP
も「6」となる。一致検出回路21は、上述したように
カウンタ値nTが「1」になった時点から出力AをHレ
ベルとし、nT>nPの時点で出力AをLレベルに落と
すので、図2dに示すように出力Aは、カウンタ値nT
が「1」から「6」の間でHレベルになる。一方、一致
回路22は、カウンタ値nTが「1」になった時点から
出力BをHレベルとし、nT>(m−1)の時点で出力
BをLレベルに落とすので、図2eに示すように出力B
は、カウンタ値nTが「1」から「2」の間でHレベル
となる。
【0023】また、この例では、加算データの最上位ビ
ットQは「0」なので、NORゲートからは一致検出回路
24の出力Bが出力され、その反転信号がANDゲート2
5に入力される。このため、ANDゲート25からは、信
号AがHレベルで信号BがLレベルである期間、即ちカ
ウンタ値nTが「3」から「6」の間Hレベルとなる信
号が出力され、この信号が図2fに示すように、ORゲー
ト27からコラム駆動信号COL3として出力される。この
ように、第m列のパルス幅変調回路からは、カウンタ値
が「m」から「(m−1)+mDATA」までの間Hレベ
ルになるパルス幅変調信号が出力される。
【0024】従って、図3に示すように、各コラム駆動
信号COL1,COL2,COL3,・・COLmは、その出力開始タイミ
ングが1カウンタ値分だけ順次ずれることとなり、
「1」等の初期カウンタ値における消費電流の集中が回
避される。しかしながら、1水平走査期間中におけるパ
ルス幅自体は従来と同様の幅であるので、従来通り確実
な階調制御が実現される。
【0025】ところで、「m」は詳細には列番号の下位
nビットのみを示し、上述した例ではn=3なので、第
1列から第7列までで出力開始タイミングが1カウンタ
値ずつずれるが、その後の第8列以降からは出力開始タ
イミングが再び第1列と同一のタイミングに戻り、以降
1カウンタ値ずつずれることとなる。つまり、8列おき
に出力開始タイミングは同一タイミングを繰り返す。
【0026】但し、以下に示す場合には、コラム駆動信
号の出力の仕方が若干異なる。
【0027】例えば、m−1=6でmDATA=4の場
合、加算器20からの(n+1)ビットの加算データ
(mDATA+(m−1))は「10」となって、階調
レベル「8」を越えてしまう。この場合、加算データの
最上位ビットQが「1」となるので、NORゲート24の
出力は出力Bのレベルによらず「0」に固定され、この
ため、ANDゲート25からは出力Aがそのまま出力され
る。加算データの下位nビットデータnPは、この場合
「2」なので一致検出回路21からは、図2gに示すよ
うにカウンタ値が「1」から「2」の間Hレベルとなる
出力Aが発生する。一方、一致検出回路23はnT≧
(m−1)の期間のみ出力CをHレベルとするので、図
2hに示すようにカウンタ値が「6」から「7」の間で
出力CはHレベルとなる。ANDゲート26には出力C
と、加算データの最上位ビットQとが入力されているの
でQが「1」のときは出力Cがそのまま出力され、この
出力Cと図2gの出力AがORゲート27で合成されるの
で、コラム駆動信号COL7は、図2iに示すようにカウン
タ値が「1」から「2」の間と「6」から「7」の間で
Hレベルとなる。これにより、合計のHレベル期間は階
調データmDATAで指定された4パルス期間となる。
【0028】このように、加算データが階調レベル
「8」を越えたときには、分散したパルス信号となり、
この場合にも駆動信号の出力開始タイミングは列毎に異
なるものとなる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、単純マトリクス型のEL
表示装置において、駆動信号の出力開始タイミングをず
らすことにより消費電流が集中することを回避しなが
ら、確実な階調表示を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の要部を示す回路図である。
【図2】本実施形態におけるパルス幅変調回路の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図3】本実施形態におけるコラムドライバの動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図4】単純マトリクス型EL表示装置の概略構成を示す
回路図である。
【図5】単純マトリクス型EL表示装置におけるコラムド
ライバの構成を示す回路図である。
【図6】従来の単純マトリクス型EL表示装置の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図7】EL素子の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 EL素子 3 陽極 4 陰極 6 発光層 8 ロウドライバ 9 コラムドライバ 12 nビットカウンタ 13 パルス幅変調回路 20 加算器 21,22,23 一致検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極と陰極との間に発光層を有し、前記
    陽極及び陰極がマトリクス状に配置されたエレクトロル
    ミネッセンス素子と、前記陰極に走査信号を供給する第
    1ドライバ回路と、前記陽極に、階調に応じたパルス幅
    を有するパルス幅変調信号を駆動信号として供給する第
    2ドライバ回路とを備え、前記第2ドライバ回路は前記
    駆動信号の出力開始タイミングが列毎に異なるように設
    定されていることを特徴とするエレクトロルミネッセン
    ス表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第2ドライバ回路は、隣接する前記
    陽極間で前記駆動信号の出力タイミングを一定タイミン
    グずらすことを特徴とする請求項1に記載のエレクトロ
    ルミネッセンス表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第2ドライバ回路は、一水平走査期
    間を表示階調数で除した期間毎に発生するカウンタパル
    スをカウントするカウンタと、前記カウンタでのカウン
    ト値に基づき、出力すべき列の番号と、表示すべき階調
    レベルに応じて駆動信号の出力開始タイミングの遅延量
    とパルス幅とを決定し、該当する列に該駆動信号を出力
    するパルス幅変調回路とを備えたことを特徴とする請求
    項1に記載のエレクトロルミネッセンス表示装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス変調回路は、列番号の下位n
    ビットをmで示す場合に、m列についてのnビットの階
    調データmDATAとm−1データとの加算データの下
    位nビットデータnPと、前記カウンタでのカウント値
    nTとを比較し、カウント値nTがnT≦nPを満たす
    期間Hレベルとなる信号Aを発生し、前記加算データの
    最上位ビットQが0の場合には前記カウンタのカウント
    値nTがnT>m−1になるまでは信号BによりHレベ
    ルの前記信号Aの出力を禁止し、該信号Bによって出力
    が許可された信号Aを駆動信号として出力し、前記加算
    データの最上位ビットQが1の場合には、前記カウンタ
    のカウント値nTがnT≧m−1のときのみHレベルと
    なる前記信号Cを発生し、信号A及び信号Cを前記駆動
    信号として出力することを特徴とする請求項3に記載の
    エレクトロルミネッセンス表示装置。
JP11335398A 1998-11-27 1999-11-26 エレクトロルミネッセンス表示装置 Withdrawn JP2000221943A (ja)

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