JP2007256966A - 表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

表示装置及びその駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007256966A
JP2007256966A JP2007120569A JP2007120569A JP2007256966A JP 2007256966 A JP2007256966 A JP 2007256966A JP 2007120569 A JP2007120569 A JP 2007120569A JP 2007120569 A JP2007120569 A JP 2007120569A JP 2007256966 A JP2007256966 A JP 2007256966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
display device
organic
light emitting
subfield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2007120569A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Yamada
裕康 山田
Masaharu Shiotani
雅治 塩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2007120569A priority Critical patent/JP2007256966A/ja
Publication of JP2007256966A publication Critical patent/JP2007256966A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)

Abstract

【課題】画素毎及びパネル毎に均一な発光光量を得、画像品位をよくする。
【解決手段】コントローラ2は、2進表現された画像信号を1フレーム単位で保存する。コントローラ2は、保存した1フレーム分の画像信号の各桁の値に従って2階調の画像データで表示する画像を表す複数のサブフレームに1フレームを分割する。このサブフレーム毎の2階調の画像データは、ゲートドライバ3の選択に従い、行毎にドレインドライバ4からキャパシタCpに書き込まれる。この画像データが“1”のとき、駆動用トランジスタ12がオンされる。コモンドライバ5は、サブフレーム毎に所定レベルの電圧を印加し、有機EL素子11の電極間に印加する電圧を制御する。これにより、有機EL素子11はサブフレーム毎に異なる明るさで発光する。各サブフレームの画像が視覚的に合成されて、1フレーム中での階調が表現される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、表示装置及びその駆動方法に関し、特に有機EL表示装置の階調表示に好適な表示装置及びその駆動方法に関する。
モバイルコンピューティングが盛んになるにつれて、平面型の表示装置に対する需要がますます増してきている。平面型の表示装置としては、従来、液晶表示装置が一般に用いられている。しかしながら、液晶表示装置には、視野角が狭い、応答特性が悪いといった問題がある。
これに対し、視野角が広く、しかも応答特性がよい平面型の表示装置として、近年、有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置が注目されている。ドットマトリクス表示を行う有機EL表示装置に使用される有機ELパネルの各画素は、例えば、図14に示すように、有機EL素子31と、TFT(Thin Film Transistor)で構成される駆動用トランジスタ32と、TFTで構成される選択用トランジスタ33とから構成される。そして、選択用トランジスタ33のゲートはゲートドライバ(図示せず)に接続されたゲートラインGLに接続され、ドレインはドレインドライバ(図示せず)に接続されたドレインラインDLに接続される。また、選択用トランジスタ33のソースは、駆動用トランジスタ32のゲートに接続されている。また、各駆動用トランジスタ32のソースはそれぞれに対応する有機EL素子31のカソードに接続され、ドレインは接地されている。そして、全ての有機EL素子31のアノードには、一定電圧値の基準電位Vddが常時印加されるように接続されている。
この有機EL表示装置にフルカラー画像を表示する場合など、ドレインドライバからドレインラインDL及び選択用トランジスタ32を介して駆動用トランジスタ32に印加する電圧をそれぞれ制御し、駆動用トランジスタ32のソース・ドレイン間電流を制御することによって、各々の有機EL素子31の発行輝度階調表示を行っていた。
すなわち、図15の特性図に示すように、基準電位Vddを一定にして、つまり駆動用トランジスタ32のソースドレイン間電圧Vsdを一定とすると、ゲート電圧Vgを変化させることによってソース・ドレイン間電流Isdが変化する。これにより、有機EL素子31を流れる電流の量が変化し、有機EL素子31内の有機EL層における正孔と電子との結合時に励起されるエネルギーが変化することによって、有機EL素子31が発する光の量が変化する。
しかしながら、画素数の増大に従い、1パネル内のすべての有機EL素子31に接続される駆動用トランジスタ32のゲート電圧−ソースドレイン間電流の特性を均一にすることは、極めて困難なことであるため、駆動用トランジスタ32のゲートに印加する電圧の値が仮に同じであっても、ソースドレイン間電流にバラツキが生じる。また、同様に選択用トランジスタ33のトランジスタ特性にもバラツキが生じているので、これらのトランジスタ32、33の特性のバラツキの相乗作用により、有機EL素子31を流れる電流の値、言い換えれば正孔の量と電子の量も著しくバラツキが大きくなり、ドレインラインDLに同じデータ信号を出力しているにもかかわらず画素毎に有機EL素子31の発光光量がばらついてしまい、これにより、有機ELパネルに表示される画像の品位が悪くなるという問題があった。この問題は、有機ELパネルの歩留まりが低下するという問題を招く。また特許文献1には、サブフィールド駆動の画像表示装置が示されている。
特開平9−114414号公報
本発明は、上記従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、画素毎及びパネル毎に均一な発光光量が得られ、画像品位がよい表示装置及びその駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる表示装置は、
マトリクス状に配置された複数の発光素子と、それぞれ一端がこの発光素子の各々の一方の電極に接続され、他端に基準電圧が印加されている複数の第1のスイッチと、各第1のスイッチをオン・オフするデータを当該第1のスイッチに書き込む複数の第2のスイッチと、を備える表示パネルと、
1フィールドの画像を、1フィールド中における画像の階調に応じて、それぞれの階調画像で構成されるサブフィールドの画像に分割する画像処理手段と、
前記マトリクスの行の前記第2のスイッチを順次選択する選択駆動手段と、
前記画像処理手段によって分割されたサブフィールド毎の画像に応じて、各サブフィールドに選択された前記第2のスイッチを介して前記第1のスイッチをオン・オフするためのデータを出力するデータ駆動手段と、
前記マトリクスの行毎の前記発光素子の他方の電極に接続され、前記選択駆動手段が選択した行の前記第2のスイッチに対応する前記発光素子の他方の電極に、前記サブフィールド毎に定められた所定の電圧を印加する電圧駆動手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の第1の観点にかかる表示装置は、
マトリクス状に配置され、一対の電極のうちの一方の電極に基準電位が印加された複数の発光素子と、一端がこの発光素子の各々の他方の電極に接続されている複数の第1のスイッチと、各第1のスイッチをオン・オフするデータを当該第1のスイッチに書き込む複数の第2のスイッチと、を備える表示パネルと、
1フィールドの画像を、1フィールド中における画像の階調に応じて、それぞれ階調の画像で構成されるサブフィールドの画像に分割する画像処理手段と、
前記マトリクスの行の前記第2のスイッチを順次選択する選択駆動手段と、
前記画像処理手段によって分割されたサブフィールド毎の画像に応じて、各サブフィールドに選択された前記第2のスイッチを介して前記第1のスイッチをオン・オフするためのデータを出力するデータ駆動手段と、
前記マトリクスの行毎の前記複数の第1のスイッチの他端にそれぞれ接続され、前記選択駆動手段が選択した行の第2のスイッチに対応する前記第1のスイッチの他端に、前記サブフィールド毎に定められた所定の電圧を印加する電圧駆動手段と、
を備える構成としてもよい。
ここで、前記第1のスイッチは、例えば、ゲート絶縁膜に不純物をドープし、ゲートにデータを書き込めるようにしたメモリトランジスタを用いることができる。また、トランジスタとこのトランジスタをオン・オフするためのデータを保持するためのキャパシタ(コンデンサ)とによって前記第1のスイッチを構成することもできる。
これらの表示装置によれば、第1のスイッチをオン・オフするためのデータは、1フィールドにおける階調に応じてサブフィールド毎に発光素子の発光/非発光を決めている。そして、電圧駆動手段が発光素子の他方の電極に印加する電圧を制御することによって、サブフィールド毎に発光する発光素子の明るさが制御される。このため、サブフィールドに分割された画像が視覚的に合成して1フィールドの画像となり、発光素子の明るさは、1フィールドにおける発光輝度の合計によって決められる。すなわち、第1スイッチ及び第2スイッチをオン・オフするだけで階調制御できるため、この表示装置では、同一の階調における画素の明るさをどの発光素子においても第1スイッチ及び第2スイッチの電気的特性のばらつきに実質的に左右されずほぼ一定にすることができるので、画像品位の高い画像を表示することができる。また、表示パネル毎に表示のばらつきが生じることがない。
なお、ここで、前記所定の電圧は、前記第1のスイッチをオンしたときに、前記発光素子をサブフィールドに応じて適切な発光輝度で発光させるレベルの電圧をいう。
また、この表示装置における階調とは、画像の輝度を意味するものである。
また、上記表示装置において、
前記第1のスイッチは、データに従ってオン・オフ駆動されるトランジスタから構成され、前記トランジスタのオン抵抗は、前記発光素子の抵抗よりも十分に小さく、前記トランジスタのオフ抵抗は、前記発光素子の抵抗よりも十分に大きくすることを好適とする。
ここで、前記トランジスタのオン抵抗は、例えば、前記発光素子の抵抗の10分の1以下とするもので、前記トランジスタ及び前記発光素子に印加される電圧のほとんどが前記発光素子に分圧され、前記トランジスタのオン抵抗を無視できる位に、前記発光素子の抵抗より十分大きくするものである。一方、前記トランジスタのオフ抵抗は、前記トランジスタ及び前記発光素子に印加される電圧のうち前記発光素子に分圧される電圧がその閾値以下の電圧となるように、前記発光素子の抵抗より十分大きくするものである。
すなわち、このように前記トランジスタのオン抵抗及びオフ抵抗を設定することによって前記トランジスタの特性に多少のばらつきがあっても、前記発光素子が発光する光量にさほどばらつきが生じない。このため、均一な画像品位がよい画像を表示することができる。
上記表示装置において、
前記1フィールドの画像は、2n階調の画像であり、
前記画像処理手段は、前記1フィールドをn個のサブフィールドに分割するものであり、
前記電圧駆動手段は、前記n個のサブフィールドのそれぞれにおいて前記発光素子の発光量の比が20:21:・・・:2n-1となる所定の電圧を前記発光素子の前記他方の電極に印加するものであり、
nは1以上の整数とすることができる。
この場合、
前記画像処理手段は、
前記1フィールド中での前記発光素子毎の画像をその階調に応じて、前記各サブフィールドに対応する複数の桁からなるデータに変換する画像変換手段と、
前記複数の桁からなるデータの各桁の値によって、前記各サブフィールドに前記第2のスイッチをオン・オフするためのデータを前記データ駆動手段に供給する画像決定手段と、
を有するものとすることができる。
このようにして1フィールドをサブフィールドに分割し、及び前記所定の電圧の比を定めた場合には、最も効率よく2n階調の画像を表示することができる。
また、前記画像処理手段を上記のように構成した場合、各発光素子をどのサブフィールドで発光させるかを容易に求めることができる。
ここで、サブフィールド毎の前記所定の電圧は、前記発光素子の特性によって決められる。例えば、前記発光素子の発光輝度が閾値以上の電圧を電極間に印加したときに直線的に増加し、前記第1のスイッチの他端に印加する基準電圧を前記発光素子の閾値と同レベルで反対の極性の電圧としたときは、前記所定の電圧の比も20:21:・・・:2n-1とすることができる。
なお、上記表示装置において、
前記電圧駆動手段は、各行の前記発光素子の前記他方の電極毎に、前記選択駆動手段が次のサブフィールドで前記発光素子に対応する行の前記第2のスイッチを再び選択するまで、前記所定の電圧を印加するものとすることが出来る。
この場合、前記発光素子の各サブフィールドにおける発光期間は、ほぼ1サブフィールド期間となる。これにより、効率的に画像を表示することができる。
なお、この場合において、それぞれの発光量で前記発行素子を発行させるn個のサブフィールドの順番は、任意である。
上記表示装置において、
前記複数の発光素子の各前記他方の電極は、前記マトリクスの各行単位で、前記行方向に同じ幅で共通して形成されたものとすることを好適とする。
上記表示装置において、
前記複数の発光素子は、前記マトリクスに所定の順序で配置されたそれぞれ赤、緑、青の光を発する3種類の発光素子から構成される、ものとすることができる。
このように、3種類の発光素子を所定の順序で配置することによって、上記表示装置にカラー画像を表示することができる。
上記表示装置において、
各前記発光素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子によって構成されることを好適とする。
すなわち、有機エレクトロルミネッセンス素子は、応答特性がよいため、サブフィールド中で前記所定の電圧を印加する期間が短くても、十分に発光することができるからである。
また、上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる表示装置の駆動方法は、
マトリクス状に配置された複数の発光素子と、それぞれ一端がこの発光素子の各々の一方の電極に接続されている複数の第1のスイッチと、この複数の第1のスイッチの各々をオン・オフする複数の第2のスイッチとを備え、前記複数の発光素子の他方の電極或いは前記複数の第1のスイッチの他端のうちの一方に基準電圧が印加され、前記複数の発光素子の他方の電極或いは前記複数の第1のスイッチの他端のうちの他方が、各行毎に接続されている表示パネルを有する表示装置の駆動方法であって、
前記表示パネルに表示される1フィールドの画像を、1フィールド中における画像の階調に応じて、それぞれの階調の画像で構成されるサブフィールドの画像に分割する画像処理ステップと、
前記マトリクスの行の前記第2のスイッチを順次選択する選択駆動ステップと、
前記画像処理ステップで分割されたサブフィールド毎の画像に応じて、各サブフィールドに選択された前記第2のスイッチに前記第1のスイッチをオン・オフするためのデータを出力するデータ駆動ステップと、
各行毎に接続されている、前記複数の発光素子の他方の電極或いは前記複数の第1のスイッチの他端のうちの他方に、前記サブフィールド毎に定められた所定の電圧を印加する電圧駆動ステップと、
を含むことを特徴とする。
第1のスイッチをオン・オフするためのデータは、1フィールドにおける階調に応じてサブフィールド毎に発光素子の発光/非発光を決めている。そして、電圧駆動ステップにおいて、各行毎に接続されている、複数の発光素子の他方の電極或いは複数の第1のスイッチの他端のうちの他方に、サブフィールド毎に定められた所定の電圧を印加する電圧を制御することによって、サブフィールド毎に発光する発光素子の明るさが制御される。このため、サブフィールドに分割された画像が視覚的に合成して1フィールドの画像となり、発光素子の明るさは、1フィールドにおける発光輝度の合計によって決められる。すなわち、第1スイッチ及び第2スイッチをオン・オフするだけで階調制御できるため、この表示装置の駆動方法では、同一の階調におけるがその明るさをどの発光素子においても第1スイッチ及び第2スイッチの電気的特性のばらつきに実質的に左右されずほぞ一定にすることができるので、画像品位の高い画像を表示することができる。
以上説明したように、本発明によれば、同一の階調の画素の光量がほぼ一定となる。従って、画像品位がよくなる。また、複数生産される表示パネル毎に表示のばらつきが生じることもない。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
この実施の形態においては、1フレームの画像を実質的に表示する期間である1フィールド期間を4個のサブフィールド期間に分割し、各サブフィールド期間における発光量を1:2:4:8とすることによって、16階調を表示する有機EL表示装置を例として説明する。
図1は、この実施の形態の有機EL表示装置の構成を示すブロック図である。図示するように、この有機EL表示装置は、有機ELパネル1、コントローラ2、ゲートドライバ3、ドレインドライバ4、及びコモンドライバ5とから構成される。
有機ELパネル1は、図中の等価回路図に示すように、有機ELパネルの各画素は、有機EL素子11と、駆動用トランジスタ12と、選択用トランジスタ13と、キャパシタCpとから構成される。
有機EL素子11は、赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれの色の光を発するものが、有機ELパネル1上に所定の順序でマトリクス状に配置されている。有機EL素子11は、図2の特性図に示すように、アノード−カソード間に閾値Vth以上の電圧が印加されると、後述する有機EL層を流れる電流が急激に立ち上がり、この電流の値に応じた輝度で発光する。印加電圧及び発光輝度はVth〜(Vth+Vx)の範囲において実質的に1次関数的に示すことができるので、有機EL槽の両端に印加される印加電圧値をこの範囲で階調制御することにより輝度階調を制御する。有機EL層を流れる電流、すなわち有機EL素子11の発光量は、アノード−カソード間に印加される電圧がVth+Vx以上となると、飽和していく。
駆動用トランジスタ12は、TFTから構成される。駆動用トランジスタ12のゲートは選択用トランジスタ13のソースに、ドレインは有機EL素子11のカソード電極に接続され、ソースは接地(0V)されている。駆動用トランジスタ12は、有機EL素子11に供給する電力をオン・オフするスイッチとして使用される。
駆動用トランジスタ12は、後述するコモンドライバ5から有機EL素子11にコモン信号が印加されたとき、オン抵抗が有機EL素子11の抵抗より十分小さくなり(例えば、10分の1以下)、オフ抵抗が有機EL素子11の抵抗より十分に大きくなる(例えば、10倍以上)特性を有している。このため、駆動用トランジスタ12がオンしているときは、コモンドライバ5から出力された電圧のほとんどが有機EL素子11に分圧される。このため、この実施の形態の有機EL表示装置では、駆動用トランジスタ12のオン抵抗を実質的に無視することができる。一方、駆動用トランジスタ12がオフしているときは、コモンドライバ5から出力された電圧のほとんどが駆動用トランジスタ12のソースドレイン間に分圧される。
選択用トランジスタ13は、TFTから構成される。選択用トランジスタ13のゲートは有機ELパネル1の行(図の横方向)毎に設けられたゲートラインGLに、ドレインは有機ELパネル1の列(図の縦方向)毎に設けられたドレインラインDLに接続されている。また、ソースは駆動用トランジスタ12のゲートに接続されている。選択用トランジスタ13は、後述するドレインドライバ4からの駆動信号の駆動用トランジスタ12のゲートへの供給をオン・オフするスイッチとして用いられる。
キャパシタCpは、後述するドレインドライバ4から供給された駆動信号を所定期間保持する。キャパシタCpが保持する駆動信号は、駆動用トランジスタ12をオン・オフするために用いられ、キャパシタCpと駆動用トランジスタ12とで有機EL素子11を発光させるためのスイッチを形成する。
以下、有機ELパネル1の構造について詳しく説明する。図3は、有機ELパネル1の1画素分の構成を平面的に示す図であり、図4は、図3のA−A線断面図である。これらの図に示すように、有機EL素子11、駆動用トランジスタ12及び選択用トランジスタ13をガラス基板14の上に形成することによって、有機ELパネル1を構成している。
具体的に説明すると、ガラス基板14の上にアルミニウムからなるゲートメタル膜で構成されるゲートラインGLと、ゲートラインGLと一体に形成された選択用トランジスタ13のゲート電極13aと、駆動用トランジスタ12のゲート電極12aとがパターン形成されている。ゲート電極GL、ゲート電極13a及びゲート電極12aの上には、陽極酸化膜14aが形成されている。さらに、ゲート電極12a上の陽極酸化膜14aの上には、窒化シリコンでなるゲート絶縁膜14bが形成されている。
ゲート電極13aの上側のゲート絶縁膜14bの上には、アモルファスシリコンでなる半導体層13dが形成されている。半導体層13d上、中央にはブロッキング層13eが形成され、その両側にはオーミック層13fが形成されている。そして、データラインDLと一体形成された選択用トランジスタ13のドレイン電極13bが、オーミック層13fに積層して形成されている。一方、その反対側には、選択用トランジスタ13のソース電極13cが、オーミック層13fに積層して形成されている。このようにして選択用トランジスタ13が形成される。なお、選択用トランジスタ13のソース電極13cは、コンタクトホール15bを介して選択用トランジスタ12のゲート電極12aに接続されている。
ゲート電極12aの上側のゲート絶縁膜14aの上には、アモルファスシリコンでなる半導体層12dが形成されている。半導体層12dの中央にはブロッキング層12eが形成され、その両側にはオーミック層12fが形成されている。そして、基準電圧ラインSLと一体形成された駆動用トランジスタ12のソース電極12bが、オーミック層12fに積層して形成されている。一方、その反対側には、駆動用トランジスタ12のドレイン電極12cが、オーミック層13fに積層して形成されている。このようにして駆動用トランジスタ12が形成される。なお、基準電圧ラインSLは、接地されている。
上記のようにして形成された駆動用トランジスタ12及び選択用トランジスタ13の上には、駆動用トランジスタ12のドレイン電極12cの端部に形成されたコンタクトホール15aを除いて、層間絶縁膜14cが形成されている。層間絶縁膜14cの上には、MgIn(Magnesium Indium)からなる可視光反射性のカソード電極11aがパターン形成されている。カソード電極11aは、コンタクトホール15aを介して駆動用トランジスタ12のドレイン電極12cと接続されている。カソード電極11aの上には、R、G、Bのそれぞれの色に発光する発光層のいずれかを有する有機EL層11bが、マトリクス状に所定の配置で形成されている。そして、有機EL層11bの上に、各ゲートラインGLに対応してそれぞれマトリクスの行方向の画素領域に亘って延在し、列方向の画素領域に亘って互いに離間してかつ同じ幅に設けられたITO(Indium-Tin Oxide)からなる複数のアノード電極11cが形成されている。このようにして、有機EL素子11が形成される。また、画素毎に基準電圧ラインSLとゲート絶縁膜14bとゲート電極12aにより構成されたキャパシタCpがもうけられている。
R用の有機EL素子11の有機EL層11bは、カソード電極11a側に形成された電子輸送性発光層と、アノード電極11c側に形成された正孔輸送層とからなる。
電子輸送性発光層は、化1に示すAlq3内に化2に示すDCM−1が分散されたものである。
Figure 2007256966

Figure 2007256966
正孔輸送層は、化3に示すα−NPDからなる。
Figure 2007256966
なお、電子輸送性発光層は、層内に電子と正孔との再結合領域があり、用いられているAlq3の他に発光材料を含まない場合は、電子と正孔との再結合に伴うエネルギーを吸収してAlq3による緑色の光を発生するが、層内にDCM−1が分散されていることにより、DCM−1が電子と正孔との再結合に伴うエネルギーを吸収し、赤色の光を発生する。
G用の有機EL素子11の有機EL層11bは、カソード電極11a側に形成された電子輸送性発光層と、アノード電極11c側に形成された正孔輸送層とからなる。
電子輸送性発光層は、化4に示すBebq2からなる。
Figure 2007256966
正孔輸送層は、R用の有機EL層11bの正孔輸送層と同じα−NPDからなる。G用の有機EL素子11では、電子と正孔との再結合に伴うエネルギーを電子輸送性発光層のBebq2が吸収し、緑色の光を発生する。
B用の有機EL素子11の有機EL層11bは、カソード電極11a側に形成された電子輸送層と、アノード電極11c側に形成された正孔輸送層と、電子輸送層と正孔輸送層との間に形成された発光層とからなる。
電子輸送層は、R用の有機EL素子11bの電子輸送性発光層に用いられたAlq3からなる。正孔輸送層は、R用及びG用の有機EL素子11bの正孔輸送層と同じα−NPDからなる。
発光層は、96重量%の化5に示すDPVBiと、4重量%の化6に示すBCzVBiとからなる。
Figure 2007256966

Figure 2007256966
なお、B用の有機EL素子11の有機EL層11bにおいては、電子と正孔との再結合領域がDPVBiとBCzBiとからなる発光層となる。この発光層における電子と正孔との再結合に伴うエネルギーをDPVBiとBCzBiが吸収し、青色の光を発生する。
図5は、図1のコントローラ2の構成を示すブロック図である。図示するように、コントローラ2は、R、G、B抽出回路2a、A/D変換器2b、補正回路2c、テーブル記憶部2d、画像信号記憶部2e、発光信号出力部2f、同期信号抽出回路2g、水晶パルス発振器2i、基準クロック生成回路2j、ゲート制御信号生成回路2k、ドレイン制御信号生成回路2l、コモン制御信号生成回路2mとから構成される。
コントローラ2に外部から供給されたビデオ信号は、R、G、B抽出回路2a及び同期信号抽出回路2gに入力される。同期信号抽出回路2gは、ビデオ信号から水平同期信号及び垂直同期信号を抽出する。R、G、B抽出回路2aは、同期信号抽出回路2gが抽出した水平同期信号及び垂直同期信号に基づいてビデオ信号中の輝度信号及び色差信号から赤(R)、緑(G)、青(B)の画像信号を所定の順序で抽出する。基準クロック生成回路2jは、水晶パルス発振器2iが発信したシステムクロックに基づいて、1サブフレームの1水平期間を計測するための基準クロック信号CLKを生成する。
A/D変換器2bは、R、G、B抽出回路2aが抽出した画像信号を2進数で表現されるデジタル信号に変換する。補正回路2cは、テーブル記憶部2d内に格納された変換テーブルを参照して、R、G、Bの各有機EL素子の発光量、ガンマ特性などに応じて、A/D変換器2bでデジタル変換された画像信号の値を補正する。画像信号記憶部2eは、補正回路2cで補正された画像信号を一時保存する。画像信号記憶部2eに記憶された画像信号は、4桁の2進数で示される信号であり、1フレーム分の画像信号のうち第1行、第2行、……、第n行の第1桁に相当する第1サブフィールド分が、基準クロック生成回路2jのタイミングに基づいて第1行、第2行、……、第n行の順に1行毎に発光信号出力部2fに読み込まれる。次いで、第1行から第n行までの画像信号の第2桁に相当する第2サブフィールド分が、1行毎に発光信号出力部2fに読み込まれる。最終的に、第1行から第n行までの画像信号の第4桁に相当する第4サブフィールド分が、1行毎に読み込まれ、1フレーム分のデータが画像信号が読み込まれる。画像信号は、その値が大きければ大きいほど、その画素の画像が明るいことを示す。すなわち、この有機EL表示装置においては、階調は0から15であり、階調が0から15となるに従って、表示が暗から明へと変わっていく。
発光信号出力部2fは、画像信号記憶部2eに記憶された画像信号に応じて、各サブフレームにおいてその画素の有機EL素子11を発光させるかどうかを決定し、基準クロック生成回路2jから供給された基準クロックに基づいて所定タイミングで各行毎分の発光信号IMGを出力する。すなわち、各画素の画像信号の各サブフィールドに対応する桁が“0”である場合、発光信号IMGはオフ信号となり、対応する桁が“1”である場合、発光信号IMGはオン信号としてドレインドライバ4に出力される。
発光信号出力部2fにおいて決定される階調と各サブフレームの関係を表1に示す。
Figure 2007256966

発光信号出力部2fが出力した発光信号IMGは、ドレインドライバ4に供給される。
ゲート制御信号生成回路2kは、同期信号抽出回路2gが抽出した水平同期信号及び垂直同期信号、基準クロック生成回路2jが生成した基準クロックに基づいて、ゲート制御信号GCONTを生成する。ゲート制御信号生成回路2kが生成したゲート制御信号GCONTは、ゲートドライバ3に供給される。
ドレイン制御信号生成回路2lは、同期信号抽出回路2gが抽出した水平同期信号及び垂直同期信号、基準クロック生成回路2jが生成した基準クロックに基づいて、ドレイン制御信号DCONTを生成する。ドレイン制御信号DCONTは、後述するスタート信号、切替信号及びアウトプットイネーブル信号を含む。ドレイン制御信号生成回路2lが生成したドレイン制御信号DCONTは、ドレインドライバ4に供給される。
コモン制御信号生成回路2mは、同期信号抽出回路2gが抽出した水平同期信号及び垂直同期信号、基準クロック生成回路2jが生成した基準クロックに基づいて、コモン制御信号CCONTを生成する。コモン制御信号生成回路2mが生成したコモン制御信号CCONTは、コモンドライバ5に供給される。
図1のゲートドライバ3は、ゲート制御信号生成回路2kから供給されたゲート制御信号GCONTに従って、選択信号X1〜Xnを出力する。選択信号X1〜Xnは、同一タイミングではいずれか1つのみがアクティブとなり、有機ELパネル1のいずれかのゲートラインGLを選択する。これにより、選択されたゲートラインGLに接続された選択用トランジスタ13のゲートに選択信号X1〜Xnが印加され、選択用トランジスタ13がオンする。
ドレインドライバ4は、図7に示すように、シフトレジスタ41、ラッチ回路42、43、レベル変換回路44とから構成される。シフトレジスタ41は、ドレイン制御信号生成回路2lから供給されたドレイン制御信号DCONT中のスタート信号によって最初のビットに1(ハイレベルの信号)がセットされ、ドレイン制御信号DCONT中のシフト信号が供給される毎にビットシフトしていく。
ラッチ回路42は、シフトレジスタ41のビット数と対応する個数のラッチ回路から構成され、シフトレジスタ41の1となっているビットに対応するラッチ回路に発光信号出力部2fから供給された発光信号IMGをラッチする。ラッチ回路42に1サブフレーム中の1行分の発光信号IMGがラッチされると、ドレイン制御信号DCONT中の切替信号に従って、次段のラッチ回路43にその発光信号IMGがラッチされる。そして、ラッチ回路42は、次の行の発光信号IMGをラッチする。
レベル変換回路44は、ドレイン制御信号DCONT中のアウトプットイネーブル信号に基づいてラッチ回路43にラッチされた発光信号IMGに応じて所定の電圧レベルの駆動信号Y1〜Ynを有機ELパネル1のドレインラインDLに出力する。レベル変換回路44から出力される駆動信号Y1〜Ynは、駆動用トランジスタ12のゲート12aに蓄積され、駆動用トランジスタ12をオンさせる。
図1のコモンドライバ5は、コモン制御信号生成回路2mから供給されたコモン制御信号CCONTに基づいて、有機EL素子11のアノード電極11cに印加するコモン信号Z1〜Znを発生する。この信号は、コモンラインCLを介して行毎の有機EL素子11のアノード電極11cに印加される。サブフレーム毎にアノード電極11cに印加される電圧に応じた発光輝度の比は、1:2:4:8であり、最大レベルの電圧が印加される第4サブフレームでアノード電極11cに印加される電圧は、Vdd8(=Vth+Vx)である。
以下、この実施の形態の有機EL表示装置の1フレーム期間における動作について説明する。R、G、B抽出回路2aにおいて所定のタイミングでR、G、B信号を抽出されたR、G、B信号は、A/D変換器2bでA/D変換され、補正回路2cでガンマ補正等の補正が施された後、画像信号記憶部2eに記憶される。画像信号記憶部2eに記憶される画像信号は、前述のように4桁の2進数によって表される。また、ビデオ信号の替わりにパーソナルコンピュータ等から出力されたデジタル信号のデータであれば、直接補正回路2cに出力される。
一方、ゲート制御信号生成回路2k、ドレイン制御信号生成回路2l及びコモン制御信号生成回路2mは、同期信号抽出回路2gが抽出した水平同期信号及び垂直同期信号、並びに基準クロック生成回路2jが生成した基準クロックCLKに基づいて、それぞれゲート制御信号GCONT、ドレイン制御信号DCONT及びコモン制御信号CCONTを生成する。
第1サブフレームにおいて、発光信号出力部2fは、基準クロック生成回路2jが生成した基準クロックCLKに従って画像信号記憶部2eに記憶された1フレーム分の画像信号の第1桁(最下位桁)を順に読み出し、発光信号IMGとしてドレインドライバ4に出力する。この発光信号出力部2fからの発光信号IMGの出力にタイミングを合わせて、ドレイン制御信号生成回路2lは、スタート信号をドレインドライバ4に出力する。
ドレインドライバ4においては、スタート信号がシフトレジスタ41に供給されると、シフトレジスタ41の最初のビットに1がセットされる。そして、シフトレジスタ41は、ドレイン制御信号DCONT中のシフト信号が入力される度に、ビットシフトしていく。シフトレジスタ41がビットシフトしていく間にラッチ回路42は、発光信号出力部2fからの第1サブフレームの発光信号IMGを第1行目から順にラッチしていく。ラッチ回路42にラッチされた第1サブフレームの1行分の発光信号IMGは、ドレイン制御信号DCONT中の切替信号によって、2段目のラッチ回路43にラッチされる。次に、ドレインドライバ4は、同様の動作によって2行目以降の発光信号IMGを取り込んでいく。ドレインドライバ4は、第n行目の第1サブフレームの発光信号IMGの取込を終了すると、第2サブフレームの発光信号IMGを順次取り込んでいく。
ゲートドライバ3は、最初に、ゲート制御信号生成回路2lからのゲート制御信号GCONTに基づいて、1行目のゲートラインGLに基準クロック信号CLKの1期間、選択信号X1を出力する。これにより、1行目のゲートラインGLに接続された選択用トランジスタ13がオンする。このとき、ドレインドライバ4のレベル変換回路44にドレイン制御信号中のアウトプットイネーブル信号が供給され、ラッチ回路43にラッチされた発光信号IMGに従う所定の電圧の駆動信号Y1〜Ynがレベル変換回路44からそれぞれの列のドレインラインDLに出力される。すると、選択信号X1が出力されている期間内で、駆動信号Y1〜Ynが1行目の駆動用トランジスタ12のゲート12aに書き込まれる。
1行目の駆動用トランジスタ12は、駆動信号Y1〜Ynがハイレベルのときはオンされ、駆動信号Y1〜Ynがローレベルのときはオフされる。1行目のゲートラインGLの選択を終了すると、コモンドライバ5は、コモン制御信号生成回路2mからのコモン制御信号CCONTに基づいて、1行目のコモンラインCLにVdd1(=Vth+1/8Vx)の電圧レベルのコモン信号Z1を、第2サブフレームにおいてゲートドライバ3が1行目のゲートラインを選択するまで有機EL素子11のアノード電極11cに印加する。
ここで、駆動用トランジスタ12がオンのとき、そのオン抵抗は有機EL素子11の抵抗よりも十分に小さくなり、第1サブフレーム発光期間における発光輝度1で発光するように有機EL素子11の電極間にほぼVdd1の電圧が印加される。これによって、有機EL素子11の有機EL層11bに電圧のレベルに応じた電流が流れ、有機EL素子11が発光する。一方、駆動用トランジスタ12がオフのとき、そのオフ抵抗は有機EL素子の抵抗よりも十分に大きくなり、有機EL素子11の電極間には閾値よりも大きな電圧が印加されない。このため、有機EL素子11は発光しない。
1行目のコモンラインCLにコモン信号Z1が出力されている間、ゲートドライバ2は、2行目のゲートラインGLを選択する。すると、同様にして2行目の駆動信号Y1〜Ynが駆動用トランジスタ12のゲート12aに書き込まれる。以下、同様にして有機EL素子11を発光させていく。そして、最終行(n行目)のコモンラインGLへのコモン信号Znの出力を終了すると、第1サブフレームを終了する。以上のように、第1サブフレームにおいては、画像信号の第1桁が“1”である有機EL素子11は輝度1で発光し、画像信号の第1桁が“0”である有機EL素子11は発光しない。
第2サブフレームにおける動作も、第1サブフレームの場合とほとんど同じである。しかし、発光信号出力部2fは、画像信号記憶部2eに記憶された画像信号の第2桁(下位2桁目)を発光信号IMGとして出力する。また、コモンドライバ5から出力されるコモン信号Z1〜Znの電圧レベルは、第2サブフレーム発光期間において発光輝度2で発光するようにVdd2(=Vth+1/4Vx)となる。したがって、第2サブフレームにおける有機EL素子11の発光輝度は、第1サブフレームにおける有機EL素子11の発光輝度の2倍の輝度2となる。
このため、第2サブフレームにおいては、画像信号の第2桁が“1”である有機EL素子11は輝度2で発光し、画像信号の第2桁が“0”である有機EL素子11は発光しない。
第3サブフレームにおける動作も、第1サブフレームの場合とほとんど同じである。しかし、発光信号出力部2fは、画像信号記憶部2eに記憶された画像信号の第3桁(下位3桁目)を発光信号IMGとして出力する。また、コモンドライバ5から出力されるコモン信号Z1〜Znの電圧レベルは、第3サブフレーム発光期間において発光輝度4で発光するようにVdd4(=Vth+1/2Vx)となる。このため、第3サブフレームにおける有機EL素子11の発光輝度は、第1サブフレームにおける有機EL素子11の発光輝度の4倍の輝度4となる。
このため、第3サブフレームにおいては、画像信号の第3桁が“1”である有機EL素子11は輝度4で発光し、画像信号の第3桁が“0”である有機EL素子11は発光しない。
第4サブフレームにおける動作も、第1サブフレームの場合とほとんど同じである。しかし、発光信号出力部2fは、画像信号記憶部2eに記憶された画像信号の第4桁(最上位桁)を発光信号IMGとして出力する。また、コモンドライバ5から出力されるコモン信号Z1〜Znの電圧レベルは、第4サブフレーム発光期間における発光輝度8で発光するようにVdd8(=Vth+Vx)となる。したがって、第4サブフレームにおける有機EL素子11の発光輝度は、第1サブフレームにおける有機EL素子11の発光輝度の8倍の輝度8となる。
このため、第4サブフレームにおいては、画像信号の第4桁が“1”である有機EL素子11は輝度8で発光し、画像信号の第4桁が“0”である有機EL素子11は発光しない。なおコモン信号Z1〜Znの電圧レベルVdd1〜Vdd8は、全て図2におけるVth〜(Vth+Vx)の間に設定してあるが、第1、2、3、4サブフレームでの輝度の比が、1:2:4:8となるように設定しておけば、各印加電圧値の比を各発光輝度の比と必ずしも一致させる必要はない。したがって、発光輝度と電圧値が一次関数で示されない輝度特性の有機EL素子においては、輝度比に応じた電圧を印加すればよい。
この駆動方法では、図9に示すようにサブフレーム書込期間で出力される選択信号X1〜Xn及びコモン信号Z1〜Znのタイミングが各行毎にずれているため、第1行の選択された画素及び第n行の選択された画素が発光する期間はそれぞれ第1サブフレーム発光期間の前半と後半とにずれる。このため第n行の選択された画素が発光する期間は、第1行〜第(n−1)行における次のサブフレーム書込期間にまたがる。上記の第1〜第4サブフレームに分割された画像は、残像効果によって視覚的に1フレームの画像として合成される。
このとき、階調値が15であった画素の有機EL素子11の1フレームにおける合計の輝度は、15となる。階調値が0であった有機EL素子11の1フレームにおける合計の輝度は、0となる。その中間の階調値であった画素の有機EL素子11の1フレームにおける合計の輝度は、その階調値に応じた値となる。これにより、各有機EL素子11は、視覚的には1フレームにおいてその階調値に応じた明るさで発光しているように見える。そしてまた、R、G、Bの3種類の有機EL素子11から発した光が視覚的に合成されて有機ELパネル1にフルカラー画像が表示されているように見える。図8では選択信号Xa(aは1≦a≦nを満たす整数)の直後にコモン信号Zaが出力されるが、図9に示すように、選択信号Xaと同期して或いは選択信号Xaと部分的に重なるタイミングでコモン信号Zaを出力してもよい。
以上説明したように、この実施の形態の有機EL表示装置では、駆動用トランジスタ12をオン・オフ用のスイッチとして用い、コモンドライバ5に接続されたアノード電極11cに印加する電圧を制御することで階調表示をしていた。このため、駆動用トランジスタ12及び/又は選択トランジスタ13の特性にばらつきがあっても、同一の階調で各画素の有機EL素子11がアノード電極11c側に出射する光量をほぼ一定にすることができる。従って、この有機EL表示装置は、表示される画像の品位が高いものとなる。しかも、製造工程で複数製造される有機ELパネル毎に表示のばらつきが生じることがない。なお、図3、4のようにトランジスタ12、13の情報に光反射性カソード電極11a、発光層11b、透明なアノード電極11cを配置しているので、トランジスタによる画素領域の制限がなく、極めて画素の発光面積の割合の高い表示装置が実現でき、また発光層11bの光は、カソード電極11aで遮光されているので、トランジスタ12、13の半導体層を光励起して誤作動を起こすことがない。
上記の実施の形態では、1サブフレームにおいてゲートドライバ3がゲートラインGLを選択し、ドレインドライバ4から駆動信号Y1〜Ynを書き込んでから、次のサブフレームでゲートドライバ3が同じゲートラインGLを選択するまで、コモンドライバ5からコモン信号Z1〜Znを出力していた。すなわち、各サブフレームにおける有機EL素子11の発光期間は、ほぼ1サブフレーム期間に近かった。これにより、効率的に画像を表示することができる。
また、この実施の形態の有機EL表示装置では、有機EL素子11のアノード電極11cを行毎に共通に形成し、コモンドライバ5からのコモン信号Z1〜Znによって行毎に有機EL素子11の発光を開始・終了させていた。このため、1サブフレーム中で全画素を一斉に点灯させるプラズマディスプレイパネルなどに用いられている方法に比べて、伝搬遅延のばらつきが低減され、有機ELパネル1全体を均一に発光させることができる。有機EL素子のアノード電極は、光透過性の観点からITO等の高抵抗値の材料を選択せねばならず、このため従来のように全面に1枚で形成されても部分的にシート抵抗が異なってしまうアノード電極では、部分的に輝度にバラツキが生じていた。これに対し、本実施の形態の表示装置では、アノード電極11cを行毎に共通に形成したことによって、従来よりも共通電圧のバラツキを小さくすることができ、各有機EL素子11がほぼ同じ明るさの光を発することができるようになる。
また、この実施の形態では、発光素子として応答特性がよい有機EL素子11を用いた有機EL表示装置を例としている。有機EL素子11は応答特性がよいので、1フレームをサブフレームに分割し、有機EL素子11に電圧を印加する期間が短くなっても十分な光量を得ることができる。すなわち、本発明は有機EL表示装置に適用することを好適とするものである。
上記の実施の形態においては、有機ELパネル1の各画素は、有機EL素子11、TFTからなる駆動用トランジスタ12、及び選択用トランジスタ13、及びキャパシタCpとから構成されていた。しかしながら、有機ELパネルの各画素の構成はこれに限らずMIMのようなスイッチング素子を選択用トランジスタ及び/または駆動用トランジスタに適用してもよい。
また、本実施形態では、駆動用トランジスタ12と有機EL素子11とを直列に接続し、一方をコモンラインCLに接続し、他方を接地させたが、接地ラインの代わりに正の電位、或いは負の電位の固定ラインに設定し、コモンラインCLに印加される信号Zの0以外の階調電圧の最小値をこの固定ラインの電位より正側に図2のVthの絶対値以上シフトされた電位となるように設定してもよい。
また、本実施形態では、画像信号機億部2eに記憶された1フレーム分の画像信号のうち第1行、第2行、……、第n行の第1桁に相当する第1サブフィールド分が、基準クロック生成回路2jのタイミングに基づいて第1行、第2行、……、第n行の順に1行毎に発光信号出力部2fに読み込まれ、次いで第1行から第n行までの画像信号の第2桁に相当する第2サブフィールド分が1行毎に読み込まれ、最終的に第1行から第n行までの画像信号の第4桁に相当する第4サブフィールド分が1行毎に読み込まれ、1フレーム分のデータが画像信号が読み込まれるように設定され、発光信号出力部2fが順次読み込んだ画像信号に応じて基準クロック生成回路に基づいてオン・オフ信号を各行の各サブフィールド毎に出力した。これに対し、図6に示すように、画像信号機億部2eが1フレーム分の4桁の画像信号を発光信号出力部2fの演算回路2fcに、1行毎もしくは1フレーム毎に出力し、第1、2、3、4サブフィールドに相当する桁をそれぞれ対応したサブフレームメモリ1、2、3、4にふるい分けし、ふるい分けされたデータを読み出し回路2frに出力し、基準クロック生成回路2jの基準クロックに応じて各行の各サブフィールドに対応する発光信号IMGをドレインドライバに順次出力するように設定してもよい。
図10は、本発明の第2の実施の形態の有機EL表示装置に用いられる有機ELパネルの1画素分の等価回路図であり、図11は第2実施の形態の有機EL表示装置における動作を示すタイミングチャートである。有機EL素子11は、アノード電極11cが接地され、カソード電極11aが駆動用トランジスタ12のソースと接続されている。所定行の駆動用トランジスタ12のドレインは、共通のコモンラインCLに接続されている。コモンドライバ5は図11に示すように各サブフレーム期間に応じて−Vdd1、−Vdd2、−Vdd4、−Vdd8の何れかを選択的に印加する。
本実施形態では、駆動用トランジスタ12と有機EL素子11とを直列に接続し、一方を接地させ、他方をコモンラインCLに接続させたが、接地ラインの代わりに正の電位、或いは負の電位の固定ラインに設定し、コモンラインCLに印加される信号Zの0以外の階調電圧の最小値をこの固定ラインの電位より負側に図2のVthの絶対値以上シフトされた電位となるように設定してもよい。
図12は、本発明の第3の実施の形態の有機EL表示装置に用いられる有機ELパネルの1画素分の等価回路図であり、図13は、図12の有機ELパネルの1画素分の構成を示す断面図である。これらの図に示すように、本発明の第3の実施の形態の有機ELパネルの1画素は、有機EL素子51、駆動用トランジスタ52、データ保持コンデンサ53、及び選択用トランジスタ54とから構成される。図中54a、54b、54cはそれぞれ選択トランジスタ54のゲート電極、ドレイン電極、ソース電極であり、52a、52b、52cは、駆動用トランジスタ52のゲート電極、ドレイン電極、ソース電極である。
この有機ELパネルでは、ドレインドライバ4からの駆動信号Y1〜Ynは、データ保持コンデンサ53に保持される。そして、駆動用トランジスタ52及びデータ保持コンデンサ53で、上記実施の形態の駆動用トランジスタ12及びキャパシタCpと同様の機能を実現する。
また、この有機ELパネルでは、有機EL素子51は、カソード電極51、発光層51b、アノード電極51aから構成され、各画素について基板55上の駆動用トランジスタ52、データ保持コンデンサ53及び選択用トランジスタ54が形成されていない部分に形成されている。アノード電極51aは、上記の実施の形態の有機ELパネルのように行毎に共通のものが構成されているのではなく、各有機EL素子51毎に独立に形成されている。そして、有機EL素子51のアノード電極51aは、データライン(図示せず)の上に絶縁膜を介して形成されたコモンライン(図示せず)に接続されている。駆動用トランジスタ52のソース電極52bは、固定電圧Vds(=Vth)が常時印加されている。
この有機ELパネルを上記の場合と同様に駆動する場合、有機EL素子51が上述の図2に示すような特性を有しているとすると、コモンラインCLに印加する電圧は、第1〜第4サブフレームにおいて、それぞれ1/8Vx、1/4Vx、1/2Vx、Vxとなる。
なお、この有機ELパネルでは、図13に示すように、カソード電極51cは、透明の絶縁膜56を介してガラス基板55側に形成されている。このカソード電極51cは、透明のITO層、もしくは発光層51bとの界面側に設けられた発光層51bの材料にMg等の低仕事関数の材料を分散させてなる層とガラス基盤55側に設けられたITO層の透明2層構造によって構成されてもよい。このため、有機EL層51bで発した光は、透明のガラス基板55を透過し、ガラス基板15の側に画像が表示される。
上記の実施の形態の有機ELパネル1では、カソード電極51cを駆動用トランジスタ52に、アノード電極51aをコモンラインCLに接続していた。これに対し、この電極51a、51cの接続を逆にしてもよい。この場合は、コモンドライバからカソード電極に印加する電圧を固定電圧Vdsより負側にすればよい。また、コモンラインCLと固定電圧Vdsを印加するラインの接続を逆にしても良い。
上記の実施の形態においては、駆動用トランジスタ52のソース電極52bは、正の電位、0V、負の電位のいずれでも良く、コモンラインCLがその電位より正側にシフトしていればよい。
上記の実施の形態においては、有機EL素子11はアノード−カソード間に印加する電圧が閾値電圧を越えると、直線的に有機EL素子11の発光輝度が増していった。このため、有機EL素子11のカソード電極11aに閾値電圧の極性を負とした電圧−Vddを印加し、アノード電極11cに印加する電圧の値を各サブフレームにおける発光輝度に比例して制御することで、有機EL素子11の発光輝度を制御してもよく、さらに閾値電圧以上の電圧での発光輝度の増加の仕方が直線的でない有機EL素子にも本発明を適用することができる。この場合は、有機EL素子の発光輝度が所定のサブフレーム毎に所定の比率となるように、有機EL素子のアノード−カソード間に印加する電圧を制御すればよい。
上記の実施の形態においては、1フレームを発光輝度の比を1:2:4:8とする4つのサブフレームに分割し、各サブフレームを選択することによって16階調の表示を得ていた。しかしながら、本発明の有機EL表示装置は、3階調以上の任意の階調数の画像を表示することができる。例えば、2n階調を表示する場合には、1フレームをn個のサブフレームに分割し、各サブフレームにおける有機EL素子11の発光量の比を1:2:4:・・・:2n-1とすればよい(nは1以上の整数)。また、各サブフレームにおいてその画素を選択発光させるかどうかは、上記の実施の形態と同様に、2進表示されたその画素の階調値に基づいて決定すればよい。
上記の実施の形態においては、1フレーム中において第1サブフレームから順に有機EL素子11の発光量を順々に大きくしていった。しかしながら、発光量の大きいサブフレームを先に表示してもよく、発光量が最も小さいサブフレームの次に発光量が最も大きいサブフレームを表示してもよい。
上記の実施の形態においては、駆動用トランジスタ12のゲートに発光信号IMGの書き込みを終了してから、次のサブフレームの発光信号IMGの書き込みを開始するまで、コモンドライバ5からコモン信号Z1〜Znを有機EL素子11のアノード電極11cに印加していた。すなわち、1サブフレームにおける有機EL素子11の発光期間は、ほぼ1サブフレーム期間であった。しかしながら、有機EL素子11の発光期間は、任意に設定することができる。また、ユーザが有機EL素子11の発光期間を設定できるようにして、有機ELパネル1に表示される画像の明るさを調整してもよい。
上記の実施の形態においては、インターレース走査を行わず、1フレームを1フィールドで構成していた。しかしながら、本発明は、1フレームが複数フィールドで構成される場合にも適用することができる。この場合は、上記の実施の形態のフレームをフィールドに置き換え、サブフレームをサブフィールドに置き換えて、動作させればよい。
上記の実施の形態においては、1フレームをサブフレームに分割した画像信号を間引かずにそのまま表示していた。しかしながら、本発明において表示画像の階調数が大きくなると、ドレインドライバから駆動用トランジスタのゲートへのデータの書き込みの期間、及びコモンドライバによる有機EL素子の選択発光の期間が十分に得られない場合がある。このような場合には、所定の規則に基づいて画像信号を間引いて有機ELパネルに表示してもよい。また、このとき、1フレームを複数フィールドに分割してもよい。
上記の実施の形態においては、各サブフレームにおける画素毎の発光信号IMGに対応する電圧は、キャパシタCp或いはデータ保持コンデンサ53に保持されていた。これに対し、ゲート絶縁膜に不純物をドープしたメモリトランジスタを駆動用トランジスタとして使用し、キャパシタ或いはデータ保持コンデンサを設けない構成としてもよい。
上記の実施の形態においては、有機ELパネル1上にR、G、Bのそれぞれの色の発光層を有する有機EL素子11を所定の順序で配置することによって、フルカラー画像を表示する有機EL表示装置を構成していた。このように3種類の有機EL素子を用いる代わりに、R、G、Bのすべての光を含む白色光を発する発光層を有する有機EL素子と、R、G、Bの3色のカラーフィルタを用いてもよい。また、同一色の発光層を有する有機EL素子をマトリクス状に配置し、色の濃淡でモノクローム画像を表示する有機EL表示装置にも用いることができる。この場合は、ビデオ信号中の輝度信号のみに基づいて画像信号を抽出すればよい。
上記の実施の形態においては、各画素の発光素子として有機EL素子を用いた有機EL表示装置に本発明を適用した場合について説明した。しかしながら、本発明は、無機EL表示装置など、各画素が選択用トランジスタと、駆動用トランジスタ(及びデータ保持コンデンサ)と、発光素子とで構成されるすべての種類の表示装置に適用することができる。なお、発光素子が交流駆動型無機EL素子で構成される場合には、1フレーム毎に極性を反転してもよい。
本発明の実施の形態の有機EL表示装置の構成を示すブロック図である。 図1の有機EL表示装置の有機ELパネルに用いられる有機EL素子の特性図である。 図1の有機ELパネルの1画素分の構造を平面的に示す図である。 図3のA−A線断面図である。 図1の有機EL表示装置のコントローラの構成を示すブロック図である。 図1の有機EL表示装置のコントローラの構成を示すブロック図である。 図1の有機EL表示装置のドレインドライバの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の有機EL表示装置における動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態の有機EL表示装置における動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態の有機EL表示装置に用いられる有機ELパネルの等価回路図である。 本発明の第2の実施の形態の有機EL表示装置における動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施の形態の有機EL表示装置に用いられる有機ELパネルの1画素分の等価回路である。 図12の有機ELパネルの1画素分の構成を示す断面図である。 従来例の有機ELパネルの1画素分の構成を示す断面図である。 図14の有機ELパネルに用いられる駆動用トランジスタの特性図である。
符号の説明
1 有機ELパネル
2 コントローラ
2a R、G、B抽出回路
2b A/D変換器
2c 補正回路
2d テーブル記憶部
2e 画像信号記憶部
2f 発光信号出力部
2g 同期信号抽出回路
2i 水晶パルス発振器
2j 基準クロック生成回路
2k ゲート制御信号生成回路
2l ドレイン制御信号生成回路
2m コモン制御信号生成回路
3 ゲートドライバ
4 ドレインドライバ
5 コモンドライバ
11 有機EL素子
11a カソード電極
11b 有機EL層
11c アノード電極
12 駆動用トランジスタ
12a ゲート電極
12b ソース電極
12c ドレイン電極
13 選択用トランジスタ
13a ゲート電極
13b ドレイン電極
13c ソース電極
41 シフトレジスタ
42 ラッチ回路
43 ラッチ回路
44 レベル変換回路
51 有機EL素子
51a アノード電極
51b 有機EL層
51c カソード電極
52 駆動用トランジスタ
53 データ保持コンデンサ
54 選択用トランジスタ
Cp キャパシタ
GL ゲートライン
DL ドレインライン
CL コモンライン
SL 基準電圧ライン

Claims (11)

  1. マトリクス状に配置された複数の発光素子と、それぞれ一端がこの発光素子の各々の一方の電極に接続され、他端に基準電圧が印加されている複数の第1のスイッチと、各第1のスイッチをオン・オフするデータを当該第1のスイッチに書き込む複数の第2のスイッチと、を備える表示パネルと、
    1フィールドの画像を、1フィールド中における画像の階調に応じて、それぞれの階調画像で構成されるサブフィールドの画像に分割する画像処理手段と、
    前記マトリクスの行の前記第2のスイッチを順次選択する選択駆動手段と、
    前記画像処理手段によって分割されたサブフィールド毎の画像に応じて、各サブフィールドに選択された前記第2のスイッチを介して前記第1のスイッチをオン・オフするためのデータを出力するデータ駆動手段と、
    前記マトリクスの行毎の前記発光素子の他方の電極に接続され、前記選択駆動手段が選択した行の前記第2のスイッチに対応する前記発光素子の他方の電極に、前記サブフィールド毎に定められた所定の電圧を印加する電圧駆動手段と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. マトリクス状に配置され、一対の電極のうちの一方の電極に基準電位が印加された複数の発光素子と、一端がこの発光素子の各々の他方の電極に接続されている複数の第1のスイッチと、各第1のスイッチをオン・オフするデータを当該第1のスイッチに書き込む複数の第2のスイッチと、を備える表示パネルと、
    1フィールドの画像を、1フィールド中における画像の階調に応じて、それぞれ階調の画像で構成されるサブフィールドの画像に分割する画像処理手段と、
    前記マトリクスの行の前記第2のスイッチを順次選択する選択駆動手段と、
    前記画像処理手段によって分割されたサブフィールド毎の画像に応じて、各サブフィールドに選択された前記第2のスイッチを介して前記第1のスイッチをオン・オフするためのデータを出力するデータ駆動手段と、
    前記マトリクスの行毎の前記複数の第1のスイッチの他端にそれぞれ接続され、前記選択駆動手段が選択した行の第2のスイッチに対応する前記第1のスイッチの他端に、前記サブフィールド毎に定められた所定の電圧を印加する電圧駆動手段と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  3. 前記第1のスイッチは、データに従ってオン・オフ駆動されるトランジスタから構成され、前記トランジスタのオン抵抗は、前記発光素子の抵抗よりも十分に小さく、前記トランジスタのオフ抵抗は、前記発光素子の抵抗よりも十分に大きい、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記1フィールドの画像は、2n階調の像であり、
    前記画像処理手段は、前記1フィールドをn個のサブフィールドに分割するものであり、
    前記電圧駆動手段は、前記n個のサブフィールドのそれぞれにおいて前記発光素子の発光量の比が20:21:・・・:2n-1となる所定の電圧を前記発光素子の前記他方の電極に印加するものであり、
    nは1以上の整数である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記画像処理手段は、
    前記1フィールド中での前記発光素子毎の画像をその階調に応じて、前記各サブフィールドに対応する複数の桁からなるデータに変換する画像変換手段と、
    前記複数の桁からなるデータの各桁の値によって、前記各サブフィールドに前記第2のスイッチをオン・オフするためのデータを前記データ駆動手段に供給する画像決定手段と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記画像変換手段で変換される複数の桁からなるデータは、2進数である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記画像決定手段が供給するデータは、各サブフィールド単位で前記行分毎に前記データ駆動手段へ供給される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  8. 前記電圧駆動手段は、各行の前記発光素子の前記他方の電極毎に、前記選択駆動手段が次のサブフィールドで前記発光素子に対応する行の前記第2のスイッチを再び選択するまで、前記所定の電圧を印加するものである、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 前記複数の発光素子の各前記他方の電極は、前記マトリクスの各行単位で、前記行方向に同じ幅で共通して形成されたものである、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 各前記発光素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子によって構成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の表示装置。
  11. マトリクス状に配置された複数の発光素子と、それぞれ一端がこの発光素子の各々の一方の電極に接続されている複数の第1のスイッチと、この複数の第1のスイッチの各々をオン・オフする複数の第2のスイッチとを備え、前記複数の発光素子の他方の電極或いは前記複数の第1のスイッチの他端のうちの一方に基準電圧が印加され、前記複数の発光素子の他方の電極或いは前記複数の第1のスイッチの他端のうちの他方が、各行毎に接続されている表示パネルを有する表示装置の駆動方法であって、
    前記表示パネルに表示される1フィールドの画像を、1フィールド中における画像の階調に応じて、それぞれの階調の画像で構成されるサブフィールドの画像に分割する画像処理ステップと、
    前記マトリクスの行の前記第2のスイッチを順次選択する選択駆動ステップと、
    前記画像処理ステップで分割されたサブフィールド毎の画像に応じて、各サブフィールドに選択された前記第2のスイッチに前記第1のスイッチをオン・オフするためのデータを出力するデータ駆動ステップと、
    各行毎に接続されている、前記複数の発光素子の他方の電極或いは前記複数の第1のスイッチの他端のうちの他方に、前記サブフィールド毎に定められた所定の電圧を印加する電圧駆動ステップと、
    を含むことを特徴とする表示装置の駆動方法。
JP2007120569A 2007-05-01 2007-05-01 表示装置及びその駆動方法 Abandoned JP2007256966A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007120569A JP2007256966A (ja) 2007-05-01 2007-05-01 表示装置及びその駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007120569A JP2007256966A (ja) 2007-05-01 2007-05-01 表示装置及びその駆動方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9148719A Division JPH10319909A (ja) 1997-01-28 1997-05-22 表示装置及びその駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007256966A true JP2007256966A (ja) 2007-10-04

Family

ID=38631206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007120569A Abandoned JP2007256966A (ja) 2007-05-01 2007-05-01 表示装置及びその駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007256966A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020074005A (ja) * 2015-12-01 2020-05-14 シャープ株式会社 画像形成素子、及び製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020074005A (ja) * 2015-12-01 2020-05-14 シャープ株式会社 画像形成素子、及び製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4114216B2 (ja) 表示装置及びその駆動方法
KR100293329B1 (ko) 액티브매트릭스전자발광표시장치및구동방법
US8462087B2 (en) Organic light emitting diode display
US7965263B2 (en) Display device and driving method thereof
TWI411996B (zh) 顯示裝置及其驅動方法
US7847796B2 (en) Display device and driving method with a scanning driver utilizing plural turn-off voltages
JPH10319909A (ja) 表示装置及びその駆動方法
KR101112555B1 (ko) 표시 장치 및 그 구동 방법
US8624804B2 (en) Method of driving organic light emitting diode display device in an interlaced scanning mode in which a single frame is divided
JP2009244526A (ja) 表示装置
WO2002077958A1 (fr) Circuit servant a alimenter un element d'emission lumineuse a matrice active
JP2009009049A (ja) アクティブマトリクス型有機elディスプレイ及びその階調制御方法
US20060066555A1 (en) Active display device and driving method thereof
JP2009116115A (ja) アクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法
KR20070040149A (ko) 표시 장치 및 그 구동 방법
KR20070040588A (ko) 표시 장치
JP4161454B2 (ja) 表示素子及びその駆動方法、並びに表示装置
KR20040021753A (ko) 유기 전계발광 표시장치 및 그의 구동방법
JP2010276783A (ja) アクティブマトリクス型表示装置
KR20060112474A (ko) 표시 장치 및 그 구동 방법
KR20090131080A (ko) 유기발광다이오드 표시장치와 그 구동방법
KR20070071524A (ko) 유기발광다이오드 표시소자의 구동방법 및 장치
JP5046657B2 (ja) 表示装置
JP2007256966A (ja) 表示装置及びその駆動方法
KR100629177B1 (ko) 유기 전계발광 표시장치

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20080129