JP2000221810A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000221810A
JP2000221810A JP11021743A JP2174399A JP2000221810A JP 2000221810 A JP2000221810 A JP 2000221810A JP 11021743 A JP11021743 A JP 11021743A JP 2174399 A JP2174399 A JP 2174399A JP 2000221810 A JP2000221810 A JP 2000221810A
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English (en)
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Yorihito Naitou
順仁 内藤
Hiroko Ogama
裕子 大釜
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転写回転体を用いた接触転写方式の画像形成装
置について、転写制御を常に適切にして常に良好な転写
画像を得ること。 【解決手段】表面にトナー像tが形成される像担持体1
と、像担持体に接触配置されて転写ニップ部Nを形成す
る転写回転体5と、転写回転体に転写バイアスを印加す
る転写バイアス印加手段21とを備え、転写ニップ部に
て被記録材Pを狭持搬送しつつ転写回転体に転写バイア
ス印加手段によって転写バイアスを印加することにより
像担持体表面のトナー像を前記被記録材表面に転写する
画像形成装置に於いて、転写バイアス印加手段の制御方
式として定電流制御方式と定電圧制御方式を持ち、転写
バイアス印加手段の定電流制御方式と定電圧制御方式の
切り替えは転写回転体の抵抗値に応じて行なわれること
を特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写方式の画像形
成装置、すなわち電子写真感光体・静電記録誘電体・中
間転写体等の像担持体の表面に適宜の作像プロセス手段
でトナー像(荷電粉体像)を形成担持させ、そのトナー
像を転写手段で被記録材(転写材)に転写して画像形成
物を出力する画像形成装置に関する。
【0002】より詳しくは、像担持体に接触配置されて
転写ニップ部を形成する転写回転体と、該転写回転体に
転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段とを備
え、転写ニップ部にて被記録材を狭持搬送しつつ転写回
転体に転写バイアス印加手段によって転写バイアスを印
加することにより像担持体表面のトナー像を被記録材表
面に転写する接触転写方式の画像形成装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば転写式電子写真プロセス利
用の複写機・レーザービームプリンタなどの転写方式画
像形成装置の多くは、像担持体側から被記録材へトナー
像を転写させる転写手段として、オゾンの発生が非常に
少ない接触転写方式を採用しており、なかでも転写部で
の被記録材搬送性に優れたローラ転写方式が主流となっ
ている。
【0004】ローラ転写方式は、転写回転体として弾性
ゴム層を有する転写ローラを用い、これを像担持体とし
ての感光ドラムに圧接させて転写ニップ部を形成させ、
この転写ニップ部で被記録材を挟持搬送しつつ、転写ロ
ーラに印加された転写バイアスの作用で感光ドラム上の
トナー像を被記録材上へ転写するものである。
【0005】転写ローラは一般的に、SUS、Fe等の
芯金上にカーボン、イオン導電性フィラー等により抵抗
調整しその抵抗を1×106 〜1×1010[Ω]とした
導電性スポンジ弾性体層を形成した、硬度20〜40度
(Asker−C)の弾性スポンジローラが用いられて
いる。
【0006】また近年は、様々な被記録材に印字する市
場の要求が高まるに従い、より搬送性に優れた導電性ソ
リッドゴム転写ローラを用いた画像形成装置も開発され
ている。
【0007】導電性ソリッドゴム転写ローラは、その弾
性層が高い復元力を有するソリッド状ゴムであるため、
従来のスポンジタイプの転写ローラに比較して転写ニッ
プ部での被記録材保持力が高く、給紙のバックテンショ
ンや、葉書や厚紙などの被記録材が被記録材搬送路にこ
すれて生じる搬送抵抗などに対しても影響を受けにく
く、より安定した被記録材搬送が行えるというメリット
がある。
【0008】特に、感光ドラムに対して転写ローラを速
回し駆動し、被記録材を感光ドラムよりも速送りするこ
とで感光ドラム上からトナーを掻き取る効果を持たせて
中抜けを防止する、いわゆる転写速回し系の画像形成装
置において、スポンジタイプの転写ローラに比べて印字
比率の変化による被記録材搬送速度の変化が少ないとい
う特徴がある。
【0009】また前述の転写ローラには、ゴム中にカー
ボンなどの無機導電フィラーを分散させて導電性を持た
せた、いわゆる「電子導電性タイプ」のゴム材を使用し
た転写ローラと、界面活性剤等のイオン導電材を分散さ
せて導電性を持たせたゴムを使用したり、それ自身が導
電性を有するゴムを用いた、いわゆる「イオン導電性タ
イプ」の転写ローラがある。
【0010】近年の高画質化対応への市場の要求に対し
ては、イオン導電性のゴム層を有する転写ローラの方が
弾性層内の抵抗均一性に優れており、転写ローラの周方
向における抵抗斑がスポンジタイプの転写ローラに対し
少なく、より高画質化に適した転写ローラである。
【0011】また、転写ローラの抵抗は雰囲気環境の温
湿度に応じて変動しやすいことが知られており、転写ロ
ーラの抵抗変動が大きい場合で、所望の転写電流値より
印加電流が少なくなってしまった場合には、感光ドラム
上に形成されたトナー像が記録材上に転写される際、ト
ナー像が紙上(被記録材上)で保持できなくなり、形成
されるべきトナー像の周りにトナー粒子が飛散して起こ
る爆発飛び散りなどの転写不良や、また、所望の転写電
流値より印加電流が多くなってしまった場合には、余白
部などのトナー像が形成されていない箇所に過度に電流
が流れてその履歴がドラム一周期後も残ってしまうこと
によって現れる紙跡や、小サイズ被記録材を通紙したと
きに特に起こる、転写電流が被記録材の覆われていない
転写ローラと感光ドラム間にその過度電流の大半が流れ
てしまうことによって生じるドラムゴーストなどの発生
を招くおそれがある。
【0012】そこで、転写ローラの抵抗変動に起因する
転写不良や紙跡などの発生を防止するために、転写ロー
ラの抵抗値を測定し、その測定結果に応じて転写ローラ
に印加する転写電圧を適正に制御する「印加転写電圧制
御」が採用されている。例えば、特開平2−12338
5号公報に開示されている「ATVC制御」(ActiveTra
nsfer Voltage Control) や、特開平6−138784
号公報に開示されている「PTVC制御」(Programable
Transfer Voltage Control)がある。
【0013】ATVC制御やPTVC制御は転写時に転
写ローラに印加する転写バイアスを最適化するための手
段であり、転写不良・跡などの発生を防止するようにし
たもので、上述の転写バイアスは画像形成装置の前回転
行程中に転写ローラから像担持体上に所望の定電流バイ
アスを印加し、その時の電圧値から転写ローラのローラ
抵抗を検知し、転写時に転写バイアスとしてその抵抗値
に対して所定の制御式に応じた定電圧バイアスを転写ロ
ーラに印加する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例で示すような印加転写電圧制御方式を用い、転写バ
イアスの最適化を行い、それに従って所望の転写バアイ
スとなるような定電圧バイアス制御を行うだけでは、転
写ローラが置かれた雰囲気環境の条件や、また、被記録
材の幅や厚みなどの諸条件で適正転写電流の範囲は狭め
られ、また、逆に定電流制御のような、一定電流を流す
定電流バイアス制御を行った場合、転写ローラや被記録
材の抵抗値の比率に応じて、被記録材の狭持されていな
い箇所へ多くの電流値が通電してしまい、また、これに
よって被記録材へと与えられるべき電流値は不足してし
まい、結果として転写不良などの問題を生じてしまう。
【0015】そこで本発明は転写回転体を用いた接触転
写方式の画像形成装置について、転写制御を常に適切に
させて常に良好な転写画像を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0017】(1)表面にトナー像が形成される像担持
体と、前記像担持体に接触配置されて転写ニップ部を形
成する転写回転体と、前記転写回転体に転写バイアスを
印加する転写バイアス印加手段とを備え、前記転写ニッ
プ部にて被記録材を狭持搬送しつつ前記転写回転体に前
記転写バイアス印加手段によって転写バイアスを印加す
ることにより前記像担持体表面のトナー像を前記被記録
材表面に転写する画像形成装置に於いて、前記転写バイ
アス印加手段の制御方式として定電流制御方式と定電圧
制御方式を持ち、前記転写バイアス印加手段の定電流制
御方式と定電圧制御方式の切り替えは前記転写回転体の
抵抗値に応じて行なわれることを特徴とする画像形成装
置。
【0018】(2)前記転写回転体がソリッドタイプの
ローラであり、ローラ硬度がAsker−C硬度計にお
いて1kgの荷重をかけた場合50度以上の硬度であ
り、ローラ抵抗値が2kV印加時に1×106 (Ω)か
ら1×1010(Ω)までとする、イオン導電性を有する
ローラであることを特徴とする(1)に記載の画像形成
装置。
【0019】(3)前記転写バイアス印加手段の定電流
制御方式と定電圧制御方式の切り替えは、両面プリント
において、1面目通紙時および2面目通紙時のそれぞれ
で行われることを特徴とする(1)または(2)に記載
の画像形成装置。
【0020】(4)表面にトナー像が形成される像担持
体と、前記像担持体に接触配置されて転写ニップ部を形
成する転写回転体と、前記転写回転体に転写バイアスを
印加する転写バイアス印加手段とを備え、前記転写ニッ
プ部にて被記録材を狭持搬送しつつ前記転写回転体に前
記転写バイアス印加手段によって転写バイアスを印加す
ることにより前記像担持体表面のトナー像を前記被記録
材表面に転写する画像形成装置に於いて、前記転写バイ
アス印加手段の制御方式として定電流制御方式と定電圧
制御方式を持ち、前記転写バイアス印加手段の定電流制
御方式と定電圧制御方式の切り替えは被記録材の給紙箇
所によって行なわれることを特徴とする画像形成装置。
【0021】(5)表面にトナー像が形成される像担持
体と、前記像担持体に接触配置されて転写ニップ部を形
成する転写回転体と、前記転写回転体に転写バイアスを
印加する転写バイアス印加手段とを備え、前記転写ニッ
プ部にて被記録材を狭持搬送しつつ前記転写回転体に前
記転写バイアス印加手段によって転写バイアスを印加す
ることにより前記像担持体表面のトナー像を前記被記録
材表面に転写する画像形成装置に於いて、前記転写バイ
アス印加手段の制御方式として定電流制御方式と定電圧
制御方式を持ち、前記転写バイアス印加手段の定電流制
御方式と定電圧制御方式の切り替えは、被記録材の紙サ
イズ等の種類によって行なわれることを特徴とする画像
形成装置。
【0022】(6)前記転写回転体がソリッドタイプの
ローラであり、ローラ硬度がAsker−C硬度計にお
いて1kgの荷重をかけた場合50度以上の硬度であ
り、ローラ抵抗値が2kV印加時に1×106 (Ω)か
ら1×1010(Ω)までとする、イオン導電性を有する
ローラであることを特徴とする(4)または(5)に記
載の画像形成装置。
【0023】(7)前記転写バイアス印加手段の定電流
制御方式と定電圧制御方式の切り替えは、両面プリント
において、1面目通紙時および2面目通紙時のそれぞれ
で行われることを特徴とする(4)または(5)に記載
の画像形成装置。
【0024】〈作 用〉即ち、本発明では、転写回転体
を用いた接触転写方式の画像形成装置について、画像形
成前段階に行われるPTVC制御やATVC制御によっ
て得られた情報を基に、転写バイアスの最適化を行うこ
とに加え、前記情報を基に、転写時バイアス制御を定電
流制御と定電圧制御のどちらか一方の制御方法を切り替
えて転写を行うことを特徴とし、また、同様に画像形成
装置から送られてくる被記録材に対する情報や、自動両
面制御時の1面目や2面目についての転写時バイアス制
御を定電流制御と定電圧制御に切り替える方式をとるこ
とで、転写制御を常に適切にさせて常に良好な転写画像
を得ることが可能になる。
【0025】また転写回転体がイオン導電系ソリッドロ
ーラのAsker−C硬度が1kg印加の時50度以上
の系において、PTVC制御やATVC制御によって得
られた一定電流値に対する転写ローラ抵抗値に応じた電
圧値Vt0や、両面通紙時、紙種、給紙方法によって転
写電流制御方法を定電流制御と定電圧制御のそれぞれに
切り替えることによって、イオン導電系ソリッドローラ
における、紙種、環境、転写ローラの状態による、転写
不良やドラムゴースト等の発生を防止して、常に良好な
転写画像を得ることが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】〈実施例1〉(図1〜図5) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置例の概略構成模型図である。本例の
画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザー
ビームプリンタである。
【0027】1は像担持体としての感光ドラムであり、
OPC、アモルファスSi等の感光材料をアルミニウム
やニッケル等のシリンダ状の基板上に形成して構成され
ており、駆動手段Aにより矢示の時計方向aに所定の周
速度で回転駆動される。
【0028】2は回転する感光ドラム1の周囲を所定の
極性・電位に一様に帯電処理する帯電手段であり、本例
では帯電ローラを使用した接触帯電装置を用いている。
【0029】3は画像情報露光手段であり、本例ではレ
ーザービームスキャナーを用いている。このスキャナー
3は、半導体レーザー、ポリゴンミラー、F−θレンズ
等を有してなり、不図示のホスト装置から送られてきた
画像情報に応じてON/OFF制御されたレーザービー
ムLを出射して感光ドラム1の一様に帯電された表面を
走査露光し、静電潜像を形成する。3aはスキャナー3
の出射レーザービームLを感光ドラム1の露光部位に偏
向するミラーである。
【0030】4は現像装置であり、感光ドラム1上の静
電潜像をトナー像として現像する。現像方法としては、
ジャンピング現像法、2成分現像法等が用いられ、イメ
ージ露光と反転現像との組み合わせで用いられることが
多い。
【0031】5は弾性層を有する回転体形状の接触帯電
部材としての転写ローラであり、感光ドラム1に対して
加圧接触させて転写ニップ部Nを形成させてあり、駆動
手段Bにより矢示の時計方向bに所定の周速度で回転駆
動される。この転写ローラ5の構成・作用等については
後述する。
【0032】回転感光ドラム1上に形成されたトナー像
は、転写ニップ部(転写部位)Nにおいて、該転写ニッ
プ部Nに対して、カセット給紙部14・15または手差
し給紙部7・8・9から給紙された被記録材P(転写
材)に対して順次静電転写される。
【0033】給紙部から給紙された被記録材Pは、プレ
フィードセンサ10で待機した後に、レジストローラ1
1、レジストセンサ12、転写前ガイド13を通って転
写ニップ部N(画像形成部)に給紙される。被記録材P
は、レジストセンサ12によって感光ドラム1の表面に
形成されたトナー像と同期取りされて、感光ドラム1と
転写ローラ5とで形成される転写ニップ部Nに供給され
る。
【0034】転写ニップ部Nにおいてトナー像の転写を
受け、転写ニップ部Nを通過した被記録材Pは、感光ド
ラム1の面から分離され、シートパス17を通って定着
装置18へ搬送される。
【0035】本例の定着装置18は、加熱フィルムユニ
ット18aと加圧ローラ18bの圧接からなるフィルム
加熱方式の定着装置であり、トナー像を保持した被記録
材Pは加熱フィルムユニット18aと加圧ローラ18b
の圧接部である定着ニップ部Tで狭持搬送されて加熱・
加圧を受けることでトナー像が被記録材P上に定着され
永久画像となる。トナー像が定着された被記録材Pは排
紙ローラ19により機外の排紙トレイ20に排出され
る。
【0036】一方、被記録材Pに対するトナー像転写後
の感光ドラム1の表面は、クリーニング装置6により転
写残留トナーの除去を受けて清掃されて繰り返して作像
に供される。本例のクリーニング装置6はブレードクリ
ーニング装置であり、6aはそのクリーニングブレード
である。
【0037】図2は上記プリンタの動作行程図である。
【0038】a.前多回転行程 プリンタの始動(起動)動作期間(ウォーミング期間)
である。メイン電源スイッチのONにより、プリンタの
メインモーター(不図示)を駆動させて感光ドラム1を
回転起動させ、所要のプロセス機器の始動動作を実行さ
せる。
【0039】所定のプリンタ始動動作期間終了後は、メ
インモーターの駆動が一旦停止されて感光ドラム1の回
転駆動が停止され、プリンタは印字スタート信号が入力
されるまでスタンバイ(待機)状態に入る。
【0040】b.前回転行程 スタンバイ状態にあるプリンタにおいて、印字スタート
信号の入力により、メインモーターを再駆動させて感光
ドラム1を再回転駆動させ、しばらくの間プリンタに所
定の印字前動作を実行させる期間である。
【0041】c.印字(印刷)行程 所定の前回転行程が終了すると、引き続いて回転感光ド
ラム1に対するトナー像形成プロセス、被記録材Pへの
トナー像転写プロセスが実行され、トナー像の転写を受
けた被記録材Pが定着装置18に搬送されて、1枚目の
印字行程が行なわれる。
【0042】連続印字(連続印刷)モードの場合は、上
記印字行程が繰り返えされて所定枚数n分の印字行程サ
イクルが順次に実行される。
【0043】d.紙間行程 連続印字モードにおいて、一の被記録材Pの後端が転写
ニップ部Nを通過した後、次の被記録材Pの先端が転写
ニップ部Nに到達するまでの間の、転写ニップ部Nにお
ける被記録材Pの非通紙状態期間である。
【0044】e.後回転行程 最後であるn枚目の印字行程が終了した後もしばらくの
間メインモーターの駆動を継続させて感光ドラム1を回
転駆動させ、プリンタの所定の後動作を実行させる行程
である。
【0045】所定の後回転行程が終了すると、メインモ
ーターの駆動が停止され、感光ドラム1の回転駆動が停
止され、プリンタは次の印字スタート信号が入力するま
で再びスタンバイ状態に保持される。
【0046】上記において、前多回転行程中あるいは前
多回転行程直後に印字スタート信号が入力した場合には
スタンバイ行程なしに引き続いて前回転行程を経て印字
行程が実行される。また1枚だけの印字の場合は、その
印字行程の終了後、プリンタは後回転行程を経てスタン
バイ状態になる。
【0047】(2)転写ローラ2 図3の(a)は転写ローラ部分の一端側の拡大側面模型
図、(b)は転写ローラの途中部分省略の正面模型図で
ある。
【0048】転写ローラ5は、鉄、SUS等の芯金5a
上にEPDM、シリコーン、NBR、ウレタン等のソリ
ッド状の中抵抗弾性層5bを形成したソリッドゴムロー
ラで、このソリッドゴムローラタイプとしての転写ロー
ラでは大抵の場合、ローラ硬度として40〜70度(A
sker−C/1kg荷重時)の範囲、抵抗値1×10
6 〜1×1010Ω(2kV印加時:下記の転写ローラ抵
抗値測定法による)の範囲のものを使用する。転写ロー
ラ5の弾性体層5bは、一次加硫後に2次加硫し、その
後表面を研磨して外径形状を所望の寸法とし、更に表面
を加熱処理したものを用いる。
【0049】転写ローラ抵抗値測定法;転写ローラ5の
抵抗値測定方法について図4に基づいて説明する。図4
に示すように、アルミシリンダー100へ総圧1kg
(片側500g)で転写ローラ5を当接させて回転さ
せ、任意の電圧(例えば+2.OkV)を直流高圧電源
装置101より転写ローラ5の芯金5aに印加したとき
に抵抗102の両端に発生する電圧値の最大値と最小値
を電圧計103で読みとる。読みとった電圧値から回路
中に流れる電流値の平均値を求め、転写ローラ5の抵抗
値として算出する(測定環境はN/N・20℃)。
【0050】本例で使用した転写ローラ5は、φ6[m
m]のFeの芯金5a上に、1×108 [Ω]、NBR
系のイオン導電性ソリッドゴムからなる弾性層(中抵抗
弾性層)5bを形成し、ローラ硬度60°(Asker
−C/1kg荷重時)、中央部外径をφ16[mm]、
ゴム部長手寸法を218mmとしたソリッド(充填肉
質)の導電性・弾性ローラである。
【0051】図3の(b)において、5eは転写ローラ
5の芯金5aの一端部に固着させたギアであり、このギ
アに不図示のドライブギアを噛み合わせてあり、ドライ
ブギアの回転力がギア5eに伝達されて転写ローラ5が
矢示の反時計方向bに所定の周速度で回転駆動される。
【0052】感光ドラム1の外周速はプロセススピード
に対して99%で駆動されており、感光ドラム・転写ロ
ーラの外径と両部材を駆動するギアのギア比から求めら
れる転写ローラの計算上の外周速は、プロセススピード
に対して102%とした。
【0053】このように、転写ローラ5を感光ドラム1
に対して速回しし、被記録材Pを感光ドラム1の外周速
に対してスピード差を付けて搬送することで、感光ドラ
ム1上のトナー像tを掻き取る効果を持たせ、中抜けを
防止している。
【0054】21は転写バイアス印加電源であり、この
電源21から導電性の加圧バネ5d・軸受け部材5c・
芯金5aを介して転写ローラ5に対して転写バイアスが
印加される。給紙部から所定の制御タイミングで転写ニ
ップ部Nに給紙された被記録材Pは転写ニップ部Nで狭
持搬送される間、転写バイアス印加電源21より転写ロ
ーラ5に対して感光ドラム1上のトナー像tと逆極性の
所望の電圧が印加されて、転写ニップ部N内で被記録材
Pに電荷が付与されて感光ドラム1上のトナー像tが被
記録材P側に順次に静電転写される。
【0055】(3)転写制御 従来から行われている転写時制御は電圧固定の定電圧制
御であり、この定電圧制御は、従来例にも示してあるよ
うに、転写直前の前回転時にATVC制御もしくはPT
VC制御によって、一定電流値に対する転写ローラ抵抗
値に応じた電圧値Vt0が得られ、これを基に、転写適
正バイアス値としてVtが求められ、転写ニップ部に印
加される。
【0056】この従来から用いられてきたPTVCまた
はATVCによる定電圧制御方式には、単なる定電流制
御に対し、被記録材Pに対し所望の電流を通電すること
が可能で、比較的安定した転写バイアスを与えられるこ
とが可能であった。
【0057】しかし、その反面、被記録材Pによっては
適正電流の範囲が狭く、さらに紙上抵抗が不均一になり
やすい雰囲気の環境下においては所定電圧を印加しても
時としてその適正電流範囲から逸脱してしまい、転写不
良や紙跡などの問題を起こしてしまうことがある。
【0058】また、環境による抵抗値変動や耐久による
抵抗値変動によって転写ローラ自身の抵抗値が低下して
しまった場合、PTVC制御検知不能領域になってしま
い、制御不能となってしまう可能性がある。
【0059】もう一つの制御方法である定電流制御を行
った場合、転写行程に必要な所望の転写電流値はピンポ
イントで印加する事が可能で、転写電流の適正範囲の少
ない条件下や環境要因や耐久による転写ローラの抵抗値
変動などによる、転写電流値の変更をしなくて済み、良
好な転写後画像を得るために必要な転写電流を印加する
ことが可能である。
【0060】しかし、小サイズ通紙時などに感光ドラム
1と転写ローラ5が直接接した部分によって形成される
非通紙部ニップの抵抗値が、通紙時における被記録材を
狭持した箇所の抵抗値よりも著しく下回った場合、被記
録材上には所望の転写電流が行き届かず、結果として転
写不良や、または、非通紙部に流れる電流値が必要以上
の値になってしまったときにはドラムゴーストなどの問
題が生じてしまう。
【0061】そこで、本実施例のプリンタでは転写制御
方式を定電圧制御と定電流制御の二つを併せ持ち、その
制御方法の切り替えを、そのときの転写ローラの状態を
表す前回転時に行うPTVC制御時のVt0の値によっ
て切り替えることを特徴とする。この制御は不図示の制
御回路によってなされる。
【0062】以下その方法について説明する。本説明で
は転写バイアス印加方式を定電流制御の形態を採用して
説明する。
【0063】このとき用いた転写ローラ5の構成は、周
方向に対して抵抗ムラが少なくローラ全域にわたり均一
な抵抗値であることが可能であることから、定電流制御
に有利な本実施例で説明しているソリッドタイプのイオ
ン導電系ローラを用い、この転写ローラの諸特性は25
℃・30%の環境下で2kV印加したときの抵抗値が1
×108 Ω、Asker−C硬度計での転写ローラ硬度
は60度とする。また、本実施例で用いた転写ローラ5
をプロセススピードとして94mm/secで回転させ
る。
【0064】さらに、本実施例で用いる被記録材Pの坪
量は、A4サイズ、B5サイズともに80g/mm2
あり、封筒については海外紙であるcomlO−584
を用いて評価検討を行った。
【0065】まず、良好な画像を得るのに必要な所定の
電流値が正確に印加可能な定電流制御を基本的な制御と
し、高温高湿環境(H/H)、常温常湿環境(N/
N)、低温低湿環境(L/L)の3環境にてその画像評
価を行った。
【0066】今回用いた1×108 Ωの転写ローラ5に
おいて、A4サイズの被記録材で良好な画像を得るため
の適正電流範囲は4μAから6μAということが解り、
定電流制御値としてその間のI=5μAを採用して行
う。
【0067】その結果は表1に示すようになり、低温低
湿環境下で、紙幅の狭いB5用紙などを通紙した場合、
転写時電流値不足からくる爆発などのトナー像の粒子が
飛散してしまうことによって生じる転写不良が確認され
た。
【0068】そこで、電流不足による転写不良が発生し
た低温低湿環境下では、非通紙部ニップに電流値の大半
が流れてしまう定電流制御に対し、定電圧制御に切り替
えることとする。また、このときの定電圧制御において
適正な転写バイアスを得るために、通紙前にPTVC制
御を行いVt0を検知し、それに対して良好な画像が形
成可能な電圧値Vtを決めてみると、表2のようになっ
た。
【0069】さらに、定電流制御と定電圧制御の切り替
えタイミングを知るために、転写ローラの抵抗値は環境
依存性を持ち、またPTVC制御にて得られるVt0の
値がその転写ローラの環境依存性に比例した値を持つこ
とより、PTVC制御でのVt0の値を参照する。ま
た、このときのPTVC検知電流は5μAとする。そこ
で、定電流制御時に転写不良が出始めるタイミングのV
t0を決めると、本検討で用いた1×108 (Ω)の転
写ローラではVt0=1.0(kV)となり、このVt
0の値以上になると低温低湿環境に相当するため転写不
良のレベルが許容できなくなり、定電流制御から定電圧
制御へと切り替える。このときのフローチャートは図5
のような形となる。
【0070】さらに、このVt0>1.0(kV)にお
ける定電圧制御を行うための印加電圧は、定電圧印加時
の通紙時通電電流値が定電流制御時ど同じような5μA
となるように設定すると、表2のようになるVtを定電
圧バイアスとして印加する。この制御は被記録材や環境
などの条件は共通のものとして、異なる抵抗値を示す複
数の転写ローラにおける、被記録材の狭持されていない
状態での電圧値と、被記録材が狭持されているときの電
圧値によって導き出されるV一I曲線から求められる。
【0071】そしてこの制御を用いて、転写制御を行い
画像評価をしてみると、表3に示すように先ほどの定電
流制御において生じた低温低湿環境下での転写不良は発
生せず、一定して安定した画像を得ることが可能となっ
た。
【0072】又、上記実験方法と同様の内容にて、転写
ローラ硬度について同様の実験を行った。上記実験で用
いた転写ローラ硬度はAsker−C硬度計にて1kg
印加時に60°の硬度を示していたが、この硬度を5°
おきに振って同様の実験を行った。その結果、硬度が5
0°以下になってしまうと、ドラムゴーストや転写不良
のレベルがさらに悪くなってしまう結果となった。これ
は、転写ローラ硬度が低いことから、非通紙部に形成さ
れるニップ幅が硬度の高いものに比べ広く、低温低湿環
境下での転写電流がより多く非通紙部ニップへと流れて
しまい、通紙部への電流が供給しきれなくなっているこ
とに依ると思われる。
【0073】以上のことから転写バイアス印加方式を定
電流制御と定電圧制御の2制御を持たせることによっ
て、転写ローラの環境要因による抵抗値変動や、記録材
の環境要因による抵抗値変動による画像不良を解消する
ことが可能となる。
【0074】また、切り替えタイミングを示すVt0の
値はこれに限ったものではなく、さらに、同様に定電圧
制御式もこれに限られるものではなく、転写ローラの諸
特性によりその値は変わるものであることを付け加えて
おく。
【0075】
【表1】
【0076】〈実施例2〉(図6・図7) 本実施例では自動両面印字機能を有する画像形成装置に
おける転写電流制御方法について説明する。
【0077】図6は自動両面印字機能を有する画像形成
装置例の概略構成模型図である。本例の画像形成装置は
転写式電子写真プロセス利用の、自動両面印字機能を有
するレーザービームプリンタであり、前述実施例1のプ
リンタ(図1)と共通する構成機器・部材・部分には同
じ符号を付して再度の説明を省略する。
【0078】(1)片面印字モード 片面印字モードが選択されている場合は、カセット給紙
部14・15から1枚分離給紙された被記録材Pはレジ
ストローラ11、紙パス17aの経路を通って転写ニッ
プ部(転写部位)Nに給送されて1面目に対するトナー
像転写がなされる。
【0079】転写ニップ部Nで1面目に対するトナー像
転写を受けた被記録材Pは紙パス17b→定着装置18
→第一フラッパ22の上面側カイド面→紙パス17c→
排紙ローラ19の経路を搬送され、片面印字済みの被記
録材が排紙トレイ20に排出される。
【0080】(2)両面印字モード 両面印字モードが選択されている場合は、定着装置18
を出た1面目印字済み(片面印字済み)の被記録材が姿
勢切り替えされた第一フラッパ22の下面側カイド面で
両面装置側の紙パス17dに進路変更される。
【0081】さらに第二フラッパ23により紙パス17
eに進路案内され、正転駆動されているスイッチバック
ローラ対17fで紙パス17gに送り込まれ、被記録材
の後端部がスイッチバックローラ対17fを通過する前
に、スイッチバックローラ対17fが逆転駆動に転じら
れ、また第二フラップ23の姿勢が切り替えられて、紙
パス17g内の被記録材が引き出し搬送され、紙パス1
7hから紙パス17iへ表裏反転されて導入される。
【0082】そして、紙パス17k→レジストローラ1
1→紙パス17aの経路で転写ニップ部Nに2面目を表
で再投入され、2面目に対するトナー像転写がなされ
る。
【0083】転写ニップ部Nで2面目に対するトナー像
転写を受けた被記録材Pは、以後は片面印字モード時と
同様に、紙パス17b→定着装置18→第一フラッパ2
2の上面側カイド面→紙パス17c→排紙ローラ19の
経路を搬送され、両面印字済みの被記録材が排紙トレイ
20に排出される。
【0084】(3)両面印字モード時の転写制御 本実施例では定電流制御にて両面印字モードを行ってみ
た。また、このとき用いる被記録材として、非通紙部の
比較的広く薄紙でもあるB5サイズで坪量80g/mm
2 の被記録材を用いる。
【0085】その結果は表4に示すように2面目での転
写不良が3環境下で発生してしまった。
【0086】これは、1面目通紙時に定着が終了した被
記録材は吸湿していた定着前に比べ、高温にて定着させ
られたため、被記録材上に吸収されていた水分等が蒸発
し、結果として紙上抵抗値がかなり大きくなってしま
い、転写電流が流れにくくなってしまったのである。
【0087】そこで、本実施例である、自動両面印字モ
ードが指定された場合、2面目は被記録材が高抵抗の状
態であるときでも確実に転写電流を転写ニップ部Nに印
加できる定電圧制御を行うこととする。
【0088】そして、2面目の定電圧制御を転写ローラ
のV一I曲線(例えばV−I曲線は図7のような形をし
ている)から求めると、表5のようになりVt0に対す
るVtの値が決められた。
【0089】この定電圧制御値も実施例1と同様に2面
目の被記録材通紙時に5μA流れるような定電圧制御式
である。
【0090】そこで、自動両面印字モードが選択された
場合の2面目定電圧制御式を用いて、画像評価を行うこ
ととする。その結果、自動両面2面目の被記録材が高抵
抗状態にあり転写電流が流れにくい状態下でも、定電圧
制御に切り替えることで、転写ニップ部に転写電流を印
加することが可能となり、転写不良を解消することが可
能である。
【0091】以上のことから、自動両面印字モードが選
択された場合、Vt0の値に関わらず、転写制御方式を
定電流制御から切り替え、2面目用の定電圧制御を行う
ことによって、紙の抵抗が特に高くなった2面目転写時
において良好な転写像を得ることが可能となる。
【0092】また、本実施例2で用いた定電圧制御式な
どの制御式はこれに限ったものではなく転写ローラの材
質などの諸条件にて変わるものであることを付け加えて
おく。
【0093】また本実施例のプリンタは自動多重印字機
能もあり、このモードが選択された場合は、定着装置1
8を出た1回目印字済みの被記録材が姿勢切り替えされ
た第一フラッパ22の下面側カイド面で両面装置側の紙
パス17dに進路変更される。
【0094】さらに第二フラッパ23により紙パス17
jに進路案内され、紙パス17iへ表裏反転されずに導
入される。そして、紙パス17k→レジストローラ11
→紙パス17aの経路で転写ニップ部Nに1回目印字済
み面を表で再投入され、1回目印字済み面に対する2回
目のトナー像転写がなされる。
【0095】転写ニップ部Nで2回目のトナー像転写を
受けた被記録材Pは、以後は片面印字モード時と同様
に、紙パス17b→定着装置18→第一フラッパ22の
上面側カイド面→紙パス17c→排紙ローラ19の経路
を搬送され、多重印字済みの被記録材が排紙トレイ20
に排出される。
【0096】この自動多重印字モードが選択された場合
も上述した自動両面印字モードが選択された場合と同様
に、Vt0の値に関わらず、転写制御方式を定電流制御
から切り替え、2回目印字用の定電圧制御を行うことに
よって、紙の抵抗が特に高くなった2回目転写時におい
て良好な転写像を得ることが可能となる。
【0097】
【表2】
【0098】〈実施例3〉(図8) 本実施例では、前記実施例1および前記実施例2におけ
る転写電流制御の定電流制御と定電圧制御の切り替え
を、被記録材の種類や、その給紙方法によって行なうこ
とを特徴とする。
【0099】前記実施例1および前記実施例2におい
て、転写ローラの環境要因による抵抗値変動から検出さ
れるVt0の値の違いによって転写制御方法を定電流制
御と定電圧制御に切り替え、また、両面印字時または多
重印字時においても、同様に定電流制御と定電圧制御を
切り替えて、良好な転写像を得ることが可能となった。
【0100】ここで、被記録材の種類による定電流制御
および定電圧制御の適正電流値を各環境において測定し
てみる。まず、定電流値を付与し飛び散り等の転写不良
や、紙跡が出ない転写電流値を求めると、その結果が表
6のようになる。
【0101】
【表3】
【0102】すなわち、紙幅サイズの大きなA4系被記
録材に関しては定電流制御でも特に問題なく環境に依ら
ず一定電流値で転写できることが解る。
【0103】しかし、紙幅サイズの小さなB5系被記録
材やA5系被記録材では、低温低湿環境下では、定電流
制御を行った場合、系全体に対して必要な適正電流値が
他の紙種や他の環境に比べると異常に大きな値を示して
しまい、転写ニップ部以外の非通紙部に余分に電流が流
れてしまい定電流制御に向いていないことが解る。
【0104】また、封筒などの紙幅サイズが小さく厚み
のある被記録材については全ての環境において適正電流
値の範囲が広く、また、必要電流値も各環境で安定して
いることから、定電流制御が可能であると考えられる。
【0105】そこで、本実施例では、A4系の紙幅の広
い被記録材では余白に流れる電流値を考えなくても良い
ので、定電流制御とし、B5系以下の紙幅の狭い紙につ
いては定電圧制御とすることが望ましい。
【0106】また、高温高湿環境下では評価に用いたA
4サイズの被記録材、B5サイズの被記録材、封筒サイ
ズの被記録材のどの被記録材もともに適正電流値が近
く、紙種に依らない電流値で転写が可能であるのですべ
ての紙種について定電流制御を行うこととする。
【0107】しかし、紙種を検知する方法としては、ユ
ーザー指定および給紙箇所によって検知するしかない。
【0108】まず、小サイズ記録材から大サイズ被記録
材までを網羅可能な手差し給紙では、様々な被記録材が
通紙されることを考え、被記録材の幅に依らず転写電流
を転写ニップ部に供給可能な定電圧制御とする。
【0109】さらに、A5サイズ系からA4サイズまで
を給紙可能なカセット給紙に関しては、被記録材のサイ
ズ情報が明確であることから、その情報に従って定電流
制御と定電圧制御に切り替えて転写制御を行う。
【0110】また、オプションフィーダーである封筒フ
ィーダーについては封筒のみ給紙可能なので、一律定電
流制御を行う。
【0111】また、前記実施例2で示したように自動両
面印字時または自動多重印字時を考え、自動両面2面目
または自動多重2回目は定電圧制御とする。
【0112】また、手差し両面印字または手差し多重印
字などのような条件の2面目または2回目はカセットか
ら給紙されるよりは手差し給紙されやすいので、手差し
給紙からの定電圧制御として転写制御を行う。
【0113】結果として図8のような制御方法、およ
び、転写制御切り替えの仕様となり、この仕様に基づい
て通紙評価を行ってみた。その結果、温湿度条件を振っ
た3環境や紙種・1面目・2面目(または1回目・2回
目)のそれぞれの画像は良好で、従来例で発生していた
転写不良や紙跡などの問題は発生しなかった。
【0114】以上より、図8のような転写制御方法を用
いることによって、紙種、通紙方法による転写電流起因
の諸問題は解消することが可能となった。
【0115】〈その他〉 1)像担持体は電子写真感光体に限られず、静電記録誘
電体、磁気記録磁性体、中間転写誘電体等であってもよ
く、またそれらに対するトナー像の形成原理・プロセス
も任意である。
【0116】2)転写回転体はローラ体の外、回動ベル
ト体等にすることもできる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
転写回転体を用いた接触転写方式の画像形成装置につい
て、転写制御を常に適切にさせて、紙種、環境、転写回
転体の状態による、転写不良やドラムゴースト等の発生
を防止して、常に良好な転写画像を得ることが可能にな
り、所期の目的がよく達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1における画像形成装置例の概略構成
模型図
【図2】 装置の動作行程図
【図3】 (a)は転写ローラ部分の一端側の拡大側面
模型図、(b)は転写ローラの途中部分省略の正面模型
【図4】 転写ローラの抵抗値測定方法の説明図
【図5】 転写制御のフローチャート図
【図6】 実施例2における画像形成装置例の概略構成
模型図
【図7】 転写ローラのV−I特性の概略図
【図8】 実施例3における転写制御のフローチャート
【符号の説明】
1・・感光ドラム(像担持体) 5・・転写ローラ(転写回転体) N・・転写ニップ部 P・・被記録材(転写材) 21・・転写バイアス印加電源(転写バイアス印加手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA04 DC04 DC10 DC19 EA03 EC02 EC07 ED16 ED24 EE01 EF01 FA13 FB11 2H028 BA03 BA06 BB04 2H032 AA05 BA12 BA16 CA02 CA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナー像が形成される像担持体
    と、前記像担持体に接触配置されて転写ニップ部を形成
    する転写回転体と、前記転写回転体に転写バイアスを印
    加する転写バイアス印加手段とを備え、前記転写ニップ
    部にて被記録材を狭持搬送しつつ前記転写回転体に前記
    転写バイアス印加手段によって転写バイアスを印加する
    ことにより前記像担持体表面のトナー像を前記被記録材
    表面に転写する画像形成装置に於いて、 前記転写バイアス印加手段の制御方式として定電流制御
    方式と定電圧制御方式を持ち、前記転写バイアス印加手
    段の定電流制御方式と定電圧制御方式の切り替えは前記
    転写回転体の抵抗値に応じて行なわれることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写回転体がソリッドタイプのロー
    ラであり、ローラ硬度がAsker−C硬度計において
    1kgの荷重をかけた場合50度以上の硬度であり、ロ
    ーラ抵抗値が2kV印加時に1×106 (Ω)から1×
    1010(Ω)までとする、イオン導電性を有するローラ
    であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記転写バイアス印加手段の定電流制御
    方式と定電圧制御方式の切り替えは、両面プリントにお
    いて、1面目通紙時および2面目通紙時のそれぞれで行
    われることを特徴とする請求項1または2に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 表面にトナー像が形成される像担持体
    と、前記像担持体に接触配置されて転写ニップ部を形成
    する転写回転体と、前記転写回転体に転写バイアスを印
    加する転写バイアス印加手段とを備え、前記転写ニップ
    部にて被記録材を狭持搬送しつつ前記転写回転体に前記
    転写バイアス印加手段によって転写バイアスを印加する
    ことにより前記像担持体表面のトナー像を前記被記録材
    表面に転写する画像形成装置に於いて、 前記転写バイアス印加手段の制御方式として定電流制御
    方式と定電圧制御方式を持ち、前記転写バイアス印加手
    段の定電流制御方式と定電圧制御方式の切り替えは被記
    録材の給紙箇所によって行なわれることを特徴とする画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 表面にトナー像が形成される像担持体
    と、前記像担持体に接触配置されて転写ニップ部を形成
    する転写回転体と、前記転写回転体に転写バイアスを印
    加する転写バイアス印加手段とを備え、前記転写ニップ
    部にて被記録材を狭持搬送しつつ前記転写回転体に前記
    転写バイアス印加手段によって転写バイアスを印加する
    ことにより前記像担持体表面のトナー像を前記被記録材
    表面に転写する画像形成装置に於いて、 前記転写バイアス印加手段の制御方式として定電流制御
    方式と定電圧制御方式を持ち、前記転写バイアス印加手
    段の定電流制御方式と定電圧制御方式の切り替えは、被
    記録材の紙サイズ等の種類によって行なわれることを特
    徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記転写回転体がソリッドタイプのロー
    ラであり、ローラ硬度がAsker−C硬度計において
    1kgの荷重をかけた場合50度以上の硬度であり、ロ
    ーラ抵抗値が2kV印加時に1×106 (Ω)から1×
    1010(Ω)までとする、イオン導電性を有するローラ
    であることを特徴とする請求項4または5に記載の画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 前記転写バイアス印加手段の定電流制御
    方式と定電圧制御方式の切り替えは、両面プリントにお
    いて、1面目通紙時および2面目通紙時のそれぞれで行
    われることを特徴とする請求項4または5に記載の画像
    形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7305193B2 (en) 2004-06-16 2007-12-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with operation modes
JP2017198885A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
US10712690B2 (en) 2017-10-11 2020-07-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus having transfer unit

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