JP2000221338A - 2次関数型光導波路グレーティング、位相マスクおよび分散スロープ補償回路 - Google Patents

2次関数型光導波路グレーティング、位相マスクおよび分散スロープ補償回路

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JP2000221338A
JP2000221338A JP11026667A JP2666799A JP2000221338A JP 2000221338 A JP2000221338 A JP 2000221338A JP 11026667 A JP11026667 A JP 11026667A JP 2666799 A JP2666799 A JP 2666799A JP 2000221338 A JP2000221338 A JP 2000221338A
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light
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隆嗣 杉原
Takashi Mizuochi
隆司 水落
Kiwamu Matsushita
究 松下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グレーティングピッチが光導波路の長手方向
の距離に対して略2次関数的に変化する2次関数型光導
波路グレーティングを容易かつ再現性よく作製し、それ
を用いて、波長多重された光信号を波長別に分波するこ
となく、一括して光信号の各波長成分の分散および分散
スロープを補償すること。 【解決手段】 2次関数型光導波路グレーティング5
は、その長手方向に沿ってグレーティングピッチが2次
関数的に変化した構成となっており、その2次関数型光
導波路グレーティング5を、光分波器や光波長合波器や
複数の分散補償用ファイバを用いずに、光サーキュレー
タ4や3dBカプラ等と組み合わせることにより、分散
スロープ補償回路を構成し、それによって分散値と分散
スロープをともに補償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2次関数型光導波
路グレーティング、位相マスクおよび分散スロープ補償
回路に関し、波長多重システムまたは超高速伝送システ
ムを利用した光通信システムにおける分散補償および分
散スロープ補償に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光信号の伝搬速度は、光の波長
に依存する。これは、波長ごとに伝送媒体の屈折率が異
なることに起因する。さらに、光ファイバのような伝送
媒体の一部に光を閉じ込めた状態で伝送を行う場合に
は、光の波長によって光の閉じ込め状態に違いが生じ、
その違いによっても光信号の伝搬速度に差が生じる。こ
のように光の波長に起因して生じる光信号の伝搬速度差
は、分散と呼ばれている。
【0003】高速光伝送を行う場合に主に利用されるシ
ングルモードファイバ(以下、SMFとする)において
も、光の分散効果が発生し、伝送による信号波形の劣化
を招く原因となる。たとえば、伝送速度が10Gb/s
の信号を伝送する場合、許容され得る分散値は約100
0ps/nmであり、この値は約70kmの長さのSM
Fを光が伝搬する際の分散量に相当する。従って、光信
号の伝送距離がおおよそ70kmよりも長い場合には、
分散を補償する必要がある。従来、分散補償用のデバイ
スとして、分散補償ファイバ(DCF)が市販されてい
る。
【0004】ところで光通信方式の一つとして、波長多
重方式が知られている。複数の波長の光が多重された光
信号をSMFを用いて伝送する場合、波長ごとに分散値
が異なるため、各波長の光は異なる分散の影響を受ける
ことになる。従って、波長多重された光信号の分散を補
償するためには、各波長の光に対して個別に、その波長
に固有の分散値を補償しなければならない。分散値が波
長の変化に対して1次関数的に変化するとみなせる領域
では、分散は、ある傾きをもつ直線で表わされ得る。こ
の直線の傾きを分散スロープという。
【0005】図17は、波長多重方式における従来の分
散補償回路の構成を示す模式図である。この分散補償回
路は、伝送されてきた波長多重信号λ1 ,λ2 ,・・
・,λ n を入力ポート11を介して受け取り、それを光
波長分波器(DEMUX)12により波長別の信号に分
離し、それらを波長ごとに用意された分散補償ファイバ
(DCF)13a,13b,13c,・・・,13dに
より個別に分散補償し、さらにそれらを光波長合波器1
4により再び多重して、出力ポート15を介して出力す
る構成となっている。
【0006】このような構成の分散補償回路は、H.Tag
a、K.Imai、N.Takeda、M.Suzuki、S.Yamamotoおよび S.
Akibaにより、「10WDM ×10Gbit/s long-distance tran
smission experiment using a dispersion slope compe
ns ator and non-soliton RZpulse 」(OSA TOPS vol.1
6,pp.382−385,1997)という論文の中で報告されてい
る。なお本明細書および図面では、波長を添え字付きの
λで表し、波長多重された信号をたとえばλ1 ,λ2
・・・,λn と表す。
【0007】しかし、図17に示す従来の分散補償回路
では、多重された波長ごとに個別に分散補償ファイバを
用意しなければならないため、回路規模が大きくなり、
また、コスト増を招くという欠点があった。また、任意
の分散および分散スロープに対して補償することは困難
であるため、種々の波長および変調方式を用いた光信号
の高速伝送を行う場合には、補償が十分でないという欠
点もある。
【0008】一方、信号光の変調速度が遅く、信号光の
有するスペクトラム広がりに対して分散の変化が微小で
あるとみなせる場合には、信号光の中心波長における分
散のみを考慮し、それを補償すれば十分である。しか
し、超高速変調された光信号を伝送する場合には、各信
号の波長成分はある幅をなして広がっているため、特定
の波長に対して分散補償を行っても、分散スロープのた
め、一つの光信号が有する全ての波長成分に対して分散
を最適に補償することは不可能であり、信号波形に劣化
が生じてしまう。
【0009】そこで、このような問題を解決するために
は、分散スロープを補償する技術が必要となる。波長多
重された光信号の波長帯域全体に対して分散スロープを
補償することができれば、図17に示すように個別の波
長に対して独立して行っていた分散補償を、単一の分散
スロープ補償回路で一括して行うことができるようにな
るため、分散補償回路を小型化することができるという
利点が生じる。このように、分散スロープの補償は、波
長多重システムや超高速伝送システムにおいて非常に重
要である。
【0010】分散スロープの補償を行う方法として、た
とえば、K.-M.Feng, V.Grubsky, D.S.Starodubov, J.-
X.Cai, A.E.Willner, J.Feinberg は、“Tunable nonli
nearly-chirped fiber Bragg grating for use as a di
spersion compensator with avoltage-controlled disp
ersion”,in Optical Fiber Communication Conferenc
e, vol.2, 1998 OSA Technical Digest Series (Optic
al Society of America, Washington,D.C.,1998),pp.7
2-74.という論文の中で、光導波路の長手方向に沿って
等価屈折率が線形的に変化する光導波路に、その長手方
向に沿ってグレーティングのピッチが線形的に変化する
リニアチャープドグレーティングを形成したグレーティ
ング回路を用いる方法について報告している。
【0011】ここで、光導波路に形成されたブラッググ
レーティングによる分散補償について説明する。グレー
ティングピッチ(格子間隔)をΛ、グレーティング部の
等価屈折率をNeff とすると、ブラッググレーティング
により反射される光の波長λB は、つぎの(1)式で表
される。 λB =2Neff ・Λ ・・・(1)
【0012】従って、グレーティングピッチを光導波路
の長手方向に線形的に変化させたチャープドグレーティ
ングでは、ブラッグ波長は光導波路の長手方向に対して
1次関数的に分布する。これは、各ブラッグ波長に対応
した光の反射点が光導波路の長手方向に沿って1次関数
的に分布していることと等価である。また、グレーティ
ングで反射して戻ってくる光は、その反射点までの距離
に応じて遅延するため、その遅延量は波長の1次関数と
して表わされる。
【0013】たとえば、図18に示すようにグレーティ
ングピッチが光信号の入射側から線形的に減少していく
チャープドグレーティング16では、波長λj ,λi
λk(λj <λi <λk )が多重化された光信号が入力
ポート17から入力されると、各波長の群遅延時間D
は、図19に示す直線21のように、λj 、λi 、λk
の波長順に線形的に減少していく。その結果、群遅延時
間Dの波長微分で表わされる分散(dD/dλ)は、図
20に示すように、波長に対して一定値をとる直線22
となる。この場合、補償したい分散を表わす直線23に
対して、ある特定の波長(図20ではλi )では分散が
打ち消されているが、その特定波長(λi)からはなれ
た波長では、分散が残留したままである。
【0014】ここで、図21(a)に示す直線24のよ
うに、グレーティングピッチΛが光導波路の長手方向に
沿って線形的に変化しているとともに、同図(b)に示
す直線25のように、等価屈折率Neff が光導波路の長
手方向に沿って線形的に変化している場合には、ブラッ
グ波長は、同図(c)に示す曲線26のように、光導波
路の長手方向に対して2次関数的に分布する。これは、
各ブラッグ波長に対応した光の反射点が光導波路の長手
方向に2次関数的に分布していることと等価であるの
で、各反射点で反射して戻ってきた光の遅延は、反射点
までの距離Lによって決まり、波長の2次関数として表
わされる。その結果、群遅延時間は波長に対して2次関
数的に変化することになる。
【0015】群遅延時間が波長に対して2次関数的に変
化する場合、その波長微分で表わされる分散は、ある傾
きをもつ直線で表わされる。この直線で表された伝送路
の具える分散の変化、すなわち分散の線形的な変化を相
殺するように、補償回路の分散スロープを変化させれ
ば、本来伝送路が具える分散を、その直線の傾きも含め
て補償することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図21
に関連して説明したように、群遅延時間が波長に対して
2次関数的に変化する場合、所望の分散値と、分散の線
形的な変化を相殺するような分散スロープとを有する補
償回路を作製する際に、光導波路の等価屈折率変化とグ
レーティングのリニアチャーピングの両方を制御しなけ
ればならないため、制御対象項目が増加し、作製が困難
となるだけでなく、再現性も低下するという問題点があ
る。
【0017】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、波長多重された光信号を波長別に分波す
ることなく、一括して光信号の各波長成分の分散および
分散スロープを補償するために、グレーティングピッチ
が光導波路の長手方向の距離に対して略2次関数的に変
化する2次関数型光導波路グレーティングを得ることを
目的とする。
【0018】また、本発明は、そのような2次関数型光
導波路グレーティングを容易かつ再現性よく作製するた
めに用いられる位相マスクを得ることを目的とする。
【0019】また、本発明は、そのような2次関数型光
導波路グレーティングを用いることにより、波長多重さ
れた光信号を波長別に分波することなく、一括して光信
号の各波長成分の分散および分散スロープを補償する分
散スロープ補償回路を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の2次関数型光導波路グレーティングは、光
導波路グレーティングにおいて、そのグレーティングピ
ッチが光導波路の長手方向に沿って2次関数的に変化し
ていることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、2次関数型光導波路グ
レーティングは、その長手方向に沿ってグレーティング
ピッチが2次関数的に変化した構成となっており、その
2次関数型光導波路グレーティングを用いて分散スロー
プ補償回路を構成することによって、分散スロープ補償
を行う。
【0022】また、本発明の位相マスクは、上述した構
成の2次関数型光導波路グレーティングを作製するため
に、光導波路の長手方向に沿ってグレーティングピッチ
を2次関数的に変化させ得るようなピッチの格子パター
ンを備えていることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、2次関数型光導波路グ
レーティングを作製するための位相マスクは、光導波路
の長手方向に沿ってグレーティングピッチを2次関数的
に変化させ得るようなピッチの格子パターンを備えてお
り、レーザ光をこの位相マスクを通過させて光導波路部
材に投影する。
【0024】また、本発明の分散スロープ補償回路は、
グレーティングピッチが光導波路の長手方向に沿って2
次関数的に変化する少なくとも一つの2次関数型光導波
路グレーティングと、前記光導波路グレーティングに外
部から波長多重された光を入力するための入力ポート
と、前記光導波路グレーティングから外部に光を出力す
るための出力ポートと、を具備することを特徴とする。
【0025】この発明によれば、複数の波長が多重され
てなる光信号を、入力ポートを介して2次関数型光導波
路グレーティングに入力させ、2次関数型光導波路グレ
ーティングにおいて分散スロープ補償を行った後、出力
ポートから出力させる。
【0026】また、本発明の分散スロープ補償回路は、
少なくとも三つのポートを有し、第1のポートから第2
のポートへ向かう方向には光を通し、かつその逆方向に
は光を通さないとともに、第2のポートから第3のポー
トへ向かう方向には光を通し、かつその逆方向には光を
通さないようにされた光サーキュレータをさらに具備
し、前記第1のポートは前記入力ポートに接続され、前
記第2のポートは、1以上の前記2次関数型光導波路グ
レーティングよりなるグレーティング部に接続され、前
記第3のポートは前記出力ポートに接続されていること
を特徴とする。
【0027】この発明によれば、複数の波長が多重され
てなる光信号を、入力ポートから光サーキュレータを通
過させて2次関数型光導波路グレーティングに入力さ
せ、そこで分散スロープ補償を行った後、再び光サーキ
ュレータを通過させて出力ポートから出力させる。
【0028】また、本発明の分散スロープ補償回路は、
少なくとも三つのポートを有し、第1のポートから第2
のポートへ向かう方向には光を通し、かつその逆方向に
は光を通さないとともに、第2のポートから第3のポー
トへ向かう方向には光を通し、かつその逆方向には光を
通さないようにされた一対の光サーキュレータと、前記
入力ポートから入力された光から特定波長の光を出力す
るためのDROPポートと、前記出力ポートから出力さ
れる光に多重される光を入力するためのADDポート
と、をさらに具備し、第1の光サーキュレータの第1の
ポート、第2のポート、および第3のポートは、それぞ
れ前記入力ポート、1以上の前記2次関数型光導波路グ
レーティングよりなるグレーティング部の一端、および
前記DROPポートに接続され、第2の光サーキュレー
タの第1のポート、第2のポート、および第3のポート
は、それぞれ前記ADDポート、前記グレーティング部
の他端、および前記出力ポートに接続されていることを
特徴とする。
【0029】この発明によれば、複数の波長が多重され
てなる光信号を、入力ポートから第1の光サーキュレー
タを通過させて2次関数型光導波路グレーティングに入
力させ、そこで分散スロープ補償を行った特定波長の光
をDROPポートから出力させ、一方、ADDポートか
ら入力させた光信号を、第2の光サーキュレータを通過
させて2次関数型光導波路グレーティングに入力させ、
そこで分散スロープ補償を行ってから、2次関数型光導
波路グレーティングを透過して出力ポートから出力され
る光に多重させる。
【0030】また、本発明の分散スロープ補償回路は、
四つのポートを有し、第1のポートから入力された光を
第2のポートおよび第3のポートに分波して出力し、か
つ第2のポートおよび第3のポートから入力された光を
合波して第4のポートに出力する光合分波器をさらに具
備し、前記第1のポートは前記入力ポートに接続され、
前記第2のポートは、1以上の前記2次関数型光導波路
グレーティングよりなる第1のグレーティング部に接続
され、前記第3のポートは、1以上の前記2次関数型光
導波路グレーティングよりなる第2のグレーティング部
に接続され、前記第4のポートは前記出力ポートに接続
されていることを特徴とする。
【0031】この発明によれば、複数の波長が多重され
てなる光信号を、入力ポートから光合分波器を通過させ
て第1および第2の2次関数型光導波路グレーティング
に入力させ、そこで分散スロープ補償を行った後、再び
光合分波器を通過させて出力ポートから出力させる。
【0032】また、本発明の分散スロープ補償回路は、
四つのポートを有し、第1のポートから入力された光を
第2のポートおよび第3のポートに分波して出力し、か
つ第2のポートおよび第3のポートから入力された光を
合波して第4のポートに出力する一対の光合分波器と、
前記入力ポートから入力された光から特定波長の光を出
力するためのDROPポートと、前記出力ポートから出
力される光に多重される光を入力するためのADDポー
トと、をさらに具備し、第1の光合分波器の第1のポー
ト、第2のポート、第3のポート、および第4のポート
は、それぞれ前記入力ポート、1以上の前記2次関数型
光導波路グレーティングよりなる第1のグレーティング
部の一端、1以上の前記2次関数型光導波路グレーティ
ングよりなる第2のグレーティング部の一端、および前
記DROPポートに接続され、第2の光合分波器の第1
のポート、第2のポート、第3のポート、および第4の
ポートは、それぞれ前記ADDポート、前記第1のグレ
ーティング部の他端、前記第2のグレーティング部の他
端、および前記出力ポートに接続されていることを特徴
とする。
【0033】この発明によれば、複数の波長が多重され
てなる光信号を、入力ポートから第1の光合分波器を通
過させて第1および第2の2次関数型光導波路グレーテ
ィングに入力させ、そこで分散スロープ補償を行った特
定波長の光をDROPポートから出力させ、一方、AD
Dポートから入力させた光信号を、第2の光合分波器を
通過させて第1および第2の2次関数型光導波路グレー
ティングに入力させ、そこで分散スロープ補償を行って
から、第1および第2の2次関数型光導波路グレーティ
ングを透過して出力ポートから出力される光に多重させ
る。
【0034】また、本発明の分散スロープ補償回路は、
さらにリニアチャープドグレーティングを具備し、その
リニアチャープドグレーティングは、前記入力ポートの
前段または前記出力ポートの後段に接続されていること
を特徴とする。
【0035】この発明によれば、信号光が2次関数型光
導波路グレーティングと、その前段または後段に接続さ
れたリニアチャープドグレーティングの両方を通過する
ことにより、2次関数型光導波路グレーティングとリニ
アチャープドグレーティングの両方で受けた遅延および
分散の和が、それぞれ信号光の最終的な遅延および分散
となるため、信号光に対して、2次関数型光導波路グレ
ーティングにより決まる分散スロープで、2次関数型光
導波路グレーティングおよびリニアチャープドグレーテ
ィングにより決まる分散量を有する補償を行う。
【0036】また、本発明の分散スロープ補償回路は、
異なる分散スロープ補償特性を具えた分散スロープ補償
回路を複数接続してなることを特徴とする。
【0037】この発明によれば、信号光が、異なる分散
スロープ補償特性を具えた複数の分散スロープ補償回路
を通過することにより、各分散スロープ補償回路で受け
た遅延および分散の和が、それぞれ信号光の最終的な遅
延および分散となるため、異なる特性の分散スロープ補
償回路を組み合わせることによって、それらの特性とは
異なる新たな分散スロープ補償特性を得る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる2次関数
型光導波路グレーティング、位相マスクおよび分散スロ
ープ補償回路の実施の形態につき図面を参照して詳細に
説明する。
【0039】実施の形態1.図1は、2次関数型光導波
路グレーティングを用いた分散スロープ補償回路の実施
の形態1の構成を示す模式図である。この分散スロープ
補償回路は、外部から光信号が入力される入力ポート3
1と、外部へ光信号を出力する出力ポート32と、たと
えば三つのポートを有する光サーキュレータ4と、2次
関数型光導波路グレーティング5とを備えている。
【0040】光サーキュレータ4は、たとえば入力ポー
ト41と中間ポート42と出力ポート43を有してお
り、その入力ポート41から中間ポート42へ、また、
中間ポート42から出力ポート43へはいずれも光を通
すが、いずれもその逆方向には光を通さないという特性
を具えている。なお、本明細書では、光サーキュレータ
の入出力ポートを内部入力ポートおよび内部出力ポート
とし、分散スロープ補償回路の入出力ポートを外部入力
ポートおよび外部出力ポートとして、両者を区別する。
【0041】光サーキュレータ4の内部入力ポート41
および内部出力ポート43は、それぞれ分散スロープ補
償回路の外部入力ポート31および外部出力ポート32
に接続されている。また、中間ポート42は、光導波路
33を介して2次関数型光導波路グレーティング5に接
続されている。従って、図示しない光伝送路に外部入力
ポート31と外部出力ポート32とを接続することによ
って、2次関数型光導波路グレーティング5は、その光
伝送路の途中に組み込まれる。
【0042】2次関数型光導波路グレーティング5は、
その長手方向に沿ってグレーティングピッチΛが2次関
数的に変化する構成となっている。実施の形態1では、
図2に、2次関数型光導波路グレーティング5の、光サ
ーキュレータ4側の端部(すなわち、光の入射側端部)
からの距離LとグレーティングピッチΛとの関係を示
す。曲線(略2次曲線)61のように、グレーティング
ピッチΛは、距離Lが大きくなるに連れて次第に小さく
なり、かつその変化量が次第に大きくなるものとする。
従って、2次関数型光導波路グレーティング5は、光サ
ーキュレータ4側から入射する光に対して負の分散およ
び負の分散スロープを具えている。
【0043】つぎに、2次関数型光導波路グレーティン
グ5により伝送路の分散スロープが補償される原理につ
いて説明する。2次関数型光導波路グレーティング5の
グレーティングピッチΛは、上述したように、その長手
方向に沿って2次関数的に変化しているので、上記式
(1)より、ブラッグ波長も2次関数型光導波路グレー
ティング5の長手方向に沿って2次関数的に分布するこ
とになる。これは、各ブラッグ波長に対応した光の反射
点が2次関数型光導波路グレーティング5の長手方向に
沿って2次関数的に分布していることと等価である。
【0044】従って、波長の異なる光は、2次関数型光
導波路グレーティング5の異なる反射点で反射されるた
め、各反射点から反射して戻ってきた光は、波長によっ
て異なる距離を伝搬してきたことになる。そして、各反
射点は2次関数的に分布しているため、各波長の光の伝
搬距離は波長の2次関数として表わされるので、たとえ
ば図3に示す曲線(略2次曲線)62のように、群遅延
時間Dは波長λに対して2次関数的に変化することにな
る。
【0045】この場合、分散は、群遅延時間Dの波長微
分(dD/dλ)であるため、波長λに対して線形的に
変化し、図4に示すように、波長λに対してある傾きを
有する直線63で表される。この直線63を、補償した
い分散および分散スロープ(たとえば0.07ps/n
2 /km)を有する直線64に対して、図4に示すよ
うに逆向きに設定し、つまり直線64で表される分散d
D/dλの変化を相殺するように設定することによっ
て、伝送路の分散スロープ補償が実現される。
【0046】つぎに、2次関数型光導波路グレーティン
グ5を作製する方法の一例について説明する。図5に示
すように、まず2次関数型光導波路グレーティング5が
形成される光導波路部材50を所定位置に配置し、その
上方に位相マスク7を配置する。そして、レーザ光源
(たとえば、LD)70を駆動して所定波長のレーザ光
を出射させ、そのレーザ光を位相マスク7を通過させて
光導波路部材50に投影する。位相マスク7には、2次
関数型光導波路グレーティング5のグレーティングピッ
チを2次関数的に変化させ得るようなピッチの格子パタ
ーンが形成されているため、レーザ光の投影により、光
導波路部材50にもグレーティングピッチが2次関数的
に変化する格子パターンが形成される。
【0047】分散スロープ補償回路が、多重化された各
波長λ1 ,λ2 ,・・・,λn の光をすべて補償し得る
ようになっていれば、図6に示すように、単一の分散ス
ロープ補償回路3により、信号光を一括して補償するこ
とができる。つまり、この場合には、信号光を波長別に
分波するための光波長分波器や、補償後に各波長の光を
再び合波するための光波長合波器は不要である。
【0048】つぎに、実施の形態1の作用について説明
する。分散スロープ補償回路の外部入力ポート31を介
して、回路内にλ1 ,λ2 ,・・・,λn のn個の波長
を有する信号光が入力されると、その信号光は光サーキ
ュレー タ4の内部入力ポート41に入力される。そし
て、信号光は、光サーキュレータ4の中間ポート42か
ら光導波路33を介して2次関数型光導波路グレーティ
ング5に入力され、そこで各波長λ1 ,λ2 ,・・・,
λn ごとにそれぞれに対応した反射点で反射される。そ
れら反射光は、再び光導波路33を介して中間ポート4
2に入力され、さらに内部出力ポート43に出力され
る。この時の出力光は、分散スロープ補償された光信号
である。そして、その光信号は、分散スロープ補償回路
の外部出力ポート32を介して、外部に出力される。
【0049】実施の形態1によれば、2次関数型光導波
路グレーティング5は、その長手方向に沿ってグレーテ
ィングピッチが2次関数的に変化した構成となってお
り、その2次関数型光導波路グレーティング5を用いて
分散スロープ補償回路が構成されていることによって、
分散補償を行うため、従来必要であった光波長分波器や
光波長合波器や多重された波長数に応じた数の分散補償
用ファイバが不要となるので、分散補償回路の構成が簡
易となり、分散補償回路を小型化することができる。
【0050】また、実施の形態1によれば、分散値と分
散スロープをともに補償することができるため、ある中
心波長をもつ信号に対して、変調により広がったスペク
トラム帯域内にあるすべての波長に対して分散を補償す
ることができるので、超高速変調された信号に対しても
分散値および分散スロープを補償することができ、十分
な品質でもって伝送することができる。
【0051】また、実施の形態1によれば、2次関数型
光導波路グレーティング5は、そのグレーティングピッ
チを2次関数的に変化させるだけでよいため、その作製
時に必要となる制御対象項目がより少ないことと、位相
マスク7を用いることによって、再現性よく容易に分散
スロープ補償回路を作製することができる。
【0052】実施の形態2.図7は、分散スロープ補償
回路の実施の形態2の構成を示す模式図である。この分
散スロープ補償回路が図1に示す実施の形態1と異なる
のは、光サーキュレータ4および2次関数型光導波路グ
レーティング5の代わりにそれぞれ二つの光サーキュレ
ータ4a,4bおよび2次関数型光導波路グレーティン
グ5aが設けられており、それら二つの光サーキュレー
タ4a,4bの間に2次関数型光導波路グレーティング
5aが接続されていることと、入力側に位置する第1の
光サーキュレータ4aから所定波長の光のみを出力する
ためのポート(本明細書では、DROPポートとする)
34が設けられていることと、出力側に位置する第2の
光サーキュレータ4bに光を入力するためのポート(本
明細書では、ADDポートとする)35が設けられてい
ることである。なお、実施の形態1と同様の構成につい
ては、同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
【0053】第1の光サーキュレータ4aでは、その内
部入力ポート41aは外部入力ポート31に接続され、
中間ポート42aは光導波路33aを介して2次関数型
光導波路グレーティング5aの一端に接続され、内部出
力ポート43aはDROPポート34に接続されてい
る。一方、第2の光サーキュレータ4bでは、その内部
入力ポート41bはADDポート35に接続され、中間
ポート42bは光導波路33bを介して2次関数型光導
波路グレーティング5aの他端に接続され、内部出力ポ
ート43bは外部出力ポート32に接続されている。第
1および第2の光サーキュレータ4a,4bの機能につ
いては、実施の形態1の光サーキュレータ4と同じであ
るので、説明を省略する。
【0054】2次関数型光導波路グレーティング5a
は、実施の形態1の2次関数型光導波路グレーティング
5と同様に、その長手方向に沿ってグレーティングピッ
チが2次関数的に変化し、かつ波長λ1 の光のみを反射
し、それ以外の波長の光を透過するようになっている。
そして、2次関数型光導波路グレーティング5aは、第
1の光サーキュレータ4a側からの距離が大きくなるに
連れて、すなわち第1の光サーキュレータ4aから第2
の光サーキュレータ4bに向かうに連れて、グレーティ
ングピッチが次第に小さくなり、かつその変化量が次第
に大きくなるように配置されている。つまり、2次関数
型光導波路グレーティング5aは、第1の光サーキュレ
ータ4a側から入射する光に対して負の分散および負の
分散スロープを具えていることになる。なお、2次関数
型光導波路グレーティング5aにより伝送路の分散スロ
ープが補償される原理については、実施の形態1におい
て2次関数型光導波路グレーティング5に対して説明し
た通りであるので、省略する。
【0055】つぎに、実施の形態2の作用について説明
する。λ1 ,λ2 ,・・・,λn のn個の波長を有する
信号光が、外部入力ポート31および内部入力ポート4
1aを介して、第1の光サーキュレータ4aに入力され
ると、その信号光は2次関数型光導波路グレーティング
5aに入力され、そこで波長λ1 の光のみが反射され、
再び第1の光サーキュレータ4aに戻り、分散スロープ
補償されてDROPポート34に出力される。一方、λ
1 以外の波長の光(λ2 ,・・・,λn )は、2次関数
型光導波路グレーティング5aを透過し、第2の光サー
キュレータ4bに入力され、内部出力ポート43bおよ
び外部出力ポート32を介して出力される。
【0056】また、ADDポート35から第2の光サー
キュレータ4bに入力された波長λ 1 の光は、その光サ
ーキュレータ4bを通って2次関数型光導波路グレーテ
ィング5aに入力され、そこで反射されて、再び第2の
光サーキュレータ4bに戻り、内部出力ポート43bお
よび外部出力ポート32を介して出力される。つまり、
ADDポート35から入力された波長λ1 の光は、2次
関数型光導波路グレーティング5aを透過した波長多重
光に合波されて外部に出力される。
【0057】実施の形態2によれば、第1の光サーキュ
レータ4aから所定波長(λ1 )の光がDROPポート
34を介して外部へ出力され、かつADDポート35か
ら第2の光サーキュレータ4bに入力された所定波長
(λ1 )の光は、2次関数型光導波路グレーティング5
aを透過した波長多重光に合波されて外部に出力される
ため、分散スロープ補償回路においてADD/DROP
動作を行うことができる。
【0058】実施の形態3.図8は、分散スロープ補償
回路の実施の形態3の構成を示す模式図である。この分
散スロープ補償回路は、図7に示す実施の形態2におい
て、2次関数型光導波路グレーティング5aと第2の光
サーキュレータ4bとの間に第2の2次関数型光導波路
グレーティング5bを接続したものである。なお、実施
の形態1または実施の形態2と同様の構成については、
同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
【0059】2次関数型光導波路グレーティング5a
は、上記実施の形態2と同様の向きで配置されているた
め、第1の光サーキュレータ4a側から入射する光に対
して負の分散および負の分散スロープを具えていること
になる。
【0060】また、第2の2次関数型光導波路グレーテ
ィング5bは、その長手方向に沿ってグレーティングピ
ッチが2次関数的に変化し、第2の光サーキュレータ4
b側からの距離が大きくなるに連れて、グレーティング
ピッチが次第に小さくなり、かつその変化量が次第に大
きくなるように配置されている。従って、第2の2次関
数型光導波路グレーティング5bは、第2の光サーキュ
レータ4b側から入射する光に対して負の分散および負
の分散スロープを具えていることになる。
【0061】また、第2の2次関数型光導波路グレーテ
ィング5bも、波長λ1 の光のみを反射し、それ以外の
波長の光を透過するようになっており、このグレーティ
ング5bにより伝送路の分散スロープが補償される原理
については、実施の形態1において2次関数型光導波路
グレーティング5に対して説明した通りであるので、省
略する。
【0062】つぎに、実施の形態3の作用について説明
する。λ1 ,λ2 ,・・・,λn のn個の波長を有する
信号光が、外部入力ポート31および内部入力ポート4
1aを介して、第1の光サーキュレータ4aに入力され
ると、その信号光は2次関数型光導波路グレーティング
5aに入力され、そこで波長λ1 の光のみが反射され、
再び第1の光サーキュレータ4aに戻り、分散スロープ
補償されてDROPポート34に出力される。一方、λ
1 以外の波長の光(λ2 ,・・・,λn )は、二つの2
次関数型光導波路グレーティング5a,5bを透過し、
第2の光サーキュレータ4bに入力され、内部出力ポー
ト43bおよび外部出力ポート32を介して出力され
る。
【0063】また、ADDポート35から第2の光サー
キュレータ4bに入力された波長λ 1 の光は、その光サ
ーキュレータ4bを通って第2の2次関数型光導波路グ
レーティング5bに入力され、そこで反射されて、再び
第2の光サーキュレータ4bに戻り、内部出力ポート4
3bおよび外部出力ポート32を介して出力される。そ
の際、ADDポート35から入力された波長λ1 の光
は、プリチャープのかかった状態で外部出力ポート32
に出力されることになる。つまり、ADDポート35か
ら入力された波長λ1 の光は、2次関数型光導波路グレ
ーティング5a,5bを透過した波長多重光に合波され
て外部に出力される。
【0064】実施の形態3によれば、第1の光サーキュ
レータ4aから所定波長(λ1 )の光がDROPポート
34を介して外部へ出力され、かつADDポート35か
ら第2の光サーキュレータ4bに入力された所定波長
(λ1 )の光は、プリチャープがかけられた後に、2次
関数型光導波路グレーティング5a,5bを透過した波
長多重光に合波されて外部に出力されるため、分散スロ
ープ補償回路においてADD/DROP動作を行うこと
ができる。
【0065】また、実施の形態3によれば、第2の2次
関数型光導波路グレーティング5bの特性を、ADDポ
ート35から入力される光の波長に付与したい分散特性
に応じて最適に選択することにより、その入力される光
に最適なプリチャープがかけられるという利点がある。
【0066】実施の形態4.つぎに、異なる動作波長帯
を具えた二つの分散スロープ補償回路を組み合わせ、複
数の波長帯で異なる分散スロープ補償を行うようにした
例について説明する。
【0067】図9は、分散スロープ補償回路の実施の形
態4の構成を示す模式図である。この分散スロープ補償
回路は、外部入力ポート31および二つの外部出力ポー
ト32c,32dと、たとえばそれぞれ三つのポートを
有する二つの光サーキュレータ4c,4dと、互いに動
作波長帯が異なる二つの2次関数型光導波路グレーティ
ング5c,5dとを備えている。
【0068】第1および第2の光サーキュレータ4c,
4dは、それぞれの入力ポート41c,41dから中間
ポート42c,42dへ、また、それぞれの中間ポート
42c,42dから出力ポート43c,43dへはいず
れも光を通すが、いずれもその逆方向には光を通さない
という特性を具えている。
【0069】第1の光サーキュレータ4cの内部入力ポ
ート41cおよび内部出力ポート43cは、それぞれ外
部入力ポート31および一方の外部出力ポート32cに
接続されている。また、中間ポート42cは、光導波路
33cを介して第1の2次関数型光導波路グレーティン
グ5cの一端に接続されている。
【0070】第2の光サーキュレータ4dの内部入力ポ
ート41dは、光導波路33eを介して第1の2次関数
型光導波路グレーティング5cの他端に接続され、ま
た、中間ポート42dは、光導波路33dを介して第2
の2次関数型光導波路グレーティング5dに接続されて
いる。また、内部出力ポート43dは、もう一方の外部
出力ポート32dに接続されている。
【0071】二つの2次関数型光導波路グレーティング
5c,5dは、いずれもその長手方向に沿ってグレーテ
ィングピッチが2次関数的に変化する構成となっている
が、それぞれのグレーティングピッチは互いに異なる2
次関数に従って変化するようになっており、従って各グ
レーティングの反射波長帯域、分散および分散スロープ
は互いに異なっている。
【0072】実施の形態4では、第1の2次関数型光導
波路グレーティング5cのグレーティングピッチは、第
1の光サーキュレータ4c側から離れるに連れて次第に
小さくなり、かつその変化量が次第に大きくなるものと
する。つまり、この2次関数型光導波路グレーティング
5cは、第1の光サーキュレータ4c側から入射する光
に対して負の分散および負の分散スロープを具えてい
る。一方、第2の2次関数型光導波路グレーティング5
dのグレーティングピッチは、第2の光サーキュレータ
4d側から離れるに連れて次第に小さくなり、かつその
変化量も次第に小さくなるものとする。従って、この2
次関数型光導波路グレーティング5dは、第2の光サー
キュレータ4d側から入射する光に対して負の分散およ
び正の分散スロープを具えている。
【0073】なお、2次関数型光導波路グレーティング
5c,5dにより伝送路の分散スロープが補償される原
理については、実施の形態1において2次関数型光導波
路グレーティング5に対して説明した通りであるので、
省略する。
【0074】つぎに、実施の形態4の作用について説明
する。λ1 ,λ2 ,・・・,λn のn個の波長を有する
信号光が、外部入力ポート31および内部入力ポート4
1cを介して、第1の光サーキュレータ4cに入力され
ると、その信号光は第1の2次関数型光導波路グレーテ
ィング5cに入力される。ここで、このグレーティング
5cの反射帯内にλ1 ,λ2 ,・・・,λi の波長が含
まれているとすると、波長λ1 ,λ2 ,・・・,λi
光は、第1の2次関数型光導波路グレーティング5cに
より反射され、そして分散スロープ補償されて第1の光
サーキュレータ4cに戻り、内部出力ポート43cおよ
び外部出力ポート32cを介して出力される。つまり、
波長λ1 ,λ2 ,・・・,λi の光に対する分散は、た
とえば図10に示す直線65cのように表わされ、それ
は第1の2次関数型光導波路グレーティング5cの直線
66cで表される特性により、分散スロープ補償され
る。
【0075】一方、第1の2次関数型光導波路グレーテ
ィング5cの反射帯域に含まれない波長λj ,・・・,
λn の光は、第1の2次関数型光導波路グレーティング
5cを透過し、第2の光サーキュレータ4dに入力さ
れ、さらに第2の2次関数型光導波路グレーティング5
dに入力される。そして、その信号光は、第2の2次関
数型光導波路グレーティング5dにより反射され、そし
て分散スロープ補償されて第2の光サーキュレータ4d
に戻り、内部出力ポート43dおよび外部出力ポート3
2dを介して出力される。つまり、波長λj ,・・・,
λn の光に対する分散は、たとえば図10に示す直線6
5dのように表わされ、それは第2の2次関数型光導波
路グレーティング5dの直線66dで表される特性によ
り、分散スロープ補償される。
【0076】実施の形態4によれば、二つの2次関数型
光導波路グレーティング5c,5dは、それぞれのグレ
ーティングピッチが互いに異なる2次関数に従って変化
し、それによってそれぞれの反射波長帯域、分散および
分散スロープが互いに異なっており、それらが光サーキ
ュレータ4dを介して接続されているため、異なる波長
帯域で異なる分散および分散スロープを有する光信号の
補償を行うことができる。つまり、一対の2次関数型光
導波路グレーティング5c,5dにより、波長帯域、分
散および分散スロープが異なる伝送路に対する分散補償
を実現することができる。
【0077】なお、より多くの波長帯に対する分散補償
を行う場合には、図9に示す構成のうち、第1および第
2の2次関数型光導波路グレーティング5c,5dと第
2の光サーキュレータ4dとを組み合わせたものを、必
要な数だけ第2の光サーキュレータ4dに順次直列に接
続すればよい。ただし、その場合には、第2の光サーキ
ュレータ4dは、四つのポートを備えているものを用い
る。
【0078】実施の形態5.図11は、分散スロープ補
償回路の実施の形態5の構成を示す模式図である。この
分散スロープ補償回路は、図1に示す実施の形態1に、
第2の光サーキュレータ4fとリニアチャープドグレー
ティング54を追加したものである。なお、実施の形態
1と同様の構成については、同じ符号を付し、重複する
説明を省略する。
【0079】第2の光サーキュレータ4fの内部入力ポ
ート41fは、光サーキュレータ4の内部出力ポート4
3に接続され、また、中間ポート42fは、光導波路3
3fを介してリニアチャープドグレーティング54に接
続され、また、内部出力ポート43fは外部出力ポート
32に接続されている。この第2の光サーキュレータ4
fの機能については、実施の形態1の光サーキュレータ
4と同じであるので、説明を省略する。
【0080】リニアチャープドグレーティング54は、
その長手方向に沿ってグレーティングピッチが1次関数
的に変化し、第2の光サーキュレータ4fから離れるに
連れて、グレーティングピッチが次第に大きくなるよう
に配置されている。従って、リニアチャープドグレーテ
ィング54は、第2の光サーキュレータ4f側から入射
する光に対して正の分散を具えていることになり、波長
λに対する分散の特性は直線で表され(図20の直線2
2を参照)、従って分散スロープはゼロである。
【0081】つぎに、実施の形態5の作用について説明
する。λ1 ,λ2 ,・・・,λn のn個の波長を有する
信号光が、外部入力ポート31および内部入力ポート4
1を介して、光サーキュレータ4に入力されると、その
信号光は2次関数型光導波路グレーティング5に入力さ
れ、そこで各波長λ1 ,λ2 ,・・・,λn ごとにそれ
ぞれに対応した反射点で反射された後、内部出力ポート
43に出力される。その際、伝送路の波長λ1 ,λ2
・・・,λn の光に対する分散は、たとえば図12にお
いて、直線67のように表わされ、それは2次関数型光
導波路グレーティング5の直線68で表される分散特性
により、分散スロープ補償される。
【0082】続いて、分散スロープ補償された信号光
は、第2の光サーキュレータ4fを通ってリニアチャー
プドグレーティング54へ入力され、そこで各波長
λ1 ,λ2,・・・,λn ごとにそれぞれに対応した反
射点で反射されてさらに分散補償された後、内部出力ポ
ート43fおよび外部出力ポート32を介して出力され
る。一般に、信号光が複数の分散補償回路を通過した場
合、最終的な遅延および分散は、それぞれ各補償回路で
受けた遅延および分散の和となる。従って、信号光がリ
ニアチャープドグレーティング54を通過することによ
り、2次関数型光導波路グレーティング5の直線68
(図12参照)で表される分散特性の分散値が、図12
中の直線67で表される伝送路の分散を丁度相殺するよ
うに調整される。つまり、図12に示すように、分散ス
ロープ補償回路の分散特性を表す直線69は、伝送路の
分散特性を表す直線67に対して、丁度逆向きに設定さ
れることになる。
【0083】実施の形態5によれば、信号光が2次関数
型光導波路グレーティング5とリニアチャープドグレー
ティング54の両方を通過することにより、信号光の最
終的な遅延および分散は、それぞれ2次関数型光導波路
グレーティング5とリニアチャープドグレーティング5
4の両方で受けた遅延および分散の和となるので、信号
光に対して、2次関数型光導波路グレーティング5によ
り決まる分散スロープで、2次関数型光導波路グレーテ
ィング5およびリニアチャープドグレーティング54に
より決まる分散量を有する補償を行うことができる。従
って、特定の分散スロープを具え、かつ分散値のみが異
なるような伝送路に対して、分散スロープ補償回路を容
易に実現することができる。
【0084】なお、信号光がリニアチャープドグレーテ
ィング54を通過した後に2次関数型光導波路グレーテ
ィング5を通過するようにしても同様の効果が得られ
る。
【0085】実施の形態6.図13は、分散スロープ補
償回路の実施の形態6の構成を示す模式図である。この
分散スロープ補償回路は、図1に示す実施の形態1に、
第2の光サーキュレータ4gと第2の2次関数型光導波
路グレーティング5gとを追加したものである。なお、
実施の形態1と同様の構成については、同じ符号を付
し、重複する説明を省略する。
【0086】第2の光サーキュレータ4gの内部入力ポ
ート41gは、光サーキュレータ4の内部出力ポート4
3に接続され、また、中間ポート42gは、光導波路3
3gを介して第2の2次関数型光導波路グレーティング
5gに接続され、また、内部出力ポート43gは外部出
力ポート32に接続されている。この第2の光サーキュ
レータ4gの機能については、実施の形態1の光サーキ
ュレータ4と同じであるので、説明を省略する。
【0087】第2の2次関数型光導波路グレーティング
5gは、もう一方の2次関数型光導波路グレーティング
5と異なる2次関数で表されるグレーティングピッチを
有している。図13に示す例では、第2の2次関数型光
導波路グレーティング5gのグレーティングピッチは、
第2の光サーキュレータ4gから離れるに連れて次第に
大きくなっている。そして、グレーティングピッチの変
化量が第2の光サーキュレータ4gから離れるに連れて
次第に大きくなっていれば、この2次関数型光導波路グ
レーティング5gは、第2のサーキュレータ4g側から
入射する光に対して正の分散および正の分散スロープを
具えており、グレーティングピッチの変化量が第2の光
サーキュレータ4gから離れるに連れて次第に小さくな
っていれば、第2の光サーキュレータ4g側から入射す
る光に対して正の分散および負の分散スロープを具えて
いることになる。
【0088】なお、第2の2次関数型光導波路グレーテ
ィング5gにより伝送路の分散スロープが補償される原
理については、実施の形態1において2次関数型光導波
路グレーティング5に対して説明した通りであるので、
省略する。
【0089】つぎに、実施の形態6の作用について説明
する。λ1 ,λ2 ,・・・,λn のn個の波長を有する
信号光が、外部入力ポート31および内部入力ポート4
1を介して、光サーキュレータ4に入力されると、その
信号光は2次関数型光導波路グレーティング5に入力さ
れ、そこで各波長λ1 ,λ2 ,・・・,λn ごとにそれ
ぞれに対応した反射点で反射されて分散スロープ補償さ
れた後、内部出力ポート43に出力される。
【0090】続いて、分散スロープ補償された信号光
は、第2の光サーキュレータ4gを通って第2の2次関
数型光導波路グレーティング5gへ入力され、そこで各
波長λ 1 ,λ2 ,・・・,λn ごとにそれぞれに対応し
た反射点で反射されてさらに分散スロープ補償された
後、内部出力ポート43gおよび外部出力ポート32を
介して出力される。外部出力ポート32に出力される信
号光は、2次関数型光導波路グレーティング5により決
まる遅延および分散に、第2の2次関数型光導波路グレ
ーティング5gにより決まる遅延および分散を加えた特
性で分散スロープ補償される。
【0091】実施の形態6によれば、信号光が2次関数
型光導波路グレーティング5と第2の2次関数型光導波
路グレーティング5gの両方を通過することにより、信
号光の最終的な遅延および分散は、両方の2次関数型光
導波路グレーティング5,5gで受けた遅延および分散
の和となるので、異なるパラメータを具えた2次関数型
光導波路グレーティング5,5gを組み合わせることに
よって、それらのグレーティング5,5gとは特性が異
なる新たな2次関数型光導波路グレーティングに対応す
る分散スロープ補償特性を得ることができる。従って、
波長帯域、分散および分散スロープが異なる伝送路に対
して、分散スロープ補償回路を容易に実現することがで
きる。
【0092】実施の形態7.図14は、分散スロープ補
償回路の実施の形態7の構成を示す模式図である。この
分散スロープ補償回路は、外部入力ポート36および外
部出力ポート37と、たとえば四つのポートを有する光
合分波器である3dBカプラ8と、二つの2次関数型光
導波路グレーティング5h,5iとを備えている。これ
ら3dBカプラ8および2次関数型光導波路グレーティ
ング5h,5iは、たとえば同一基板上に作製される。
【0093】3dBカプラ8は、その第1のポート81
を外部入力ポート36に接続し、第2および第3のポー
ト82,83をそれぞれ第1および第2の2次関数型光
導波路グレーティング5h,5iに接続し、第4のポー
ト84を外部出力ポート37に接続してなる。
【0094】3dBカプラ8は、第1のポート81から
入力された光を、そのパワーの2分の1(1/2)ずつ
のパワーを有し、かつ位相が2分のπ(π/2)だけず
れた光に分波し、隣り合う一対の光導波路に出力する。
この位相差がπになる場合には、パワーは二つの光導波
路に分配されず、入力とは反対の光導波路にのみ出力さ
れる。
【0095】第1および第2の2次関数型光導波路グレ
ーティング5h,5iは、いずれもその長手方向に沿っ
てグレーティングピッチが2次関数的に変化し、たとえ
ば3dBカプラ8側から遠ざかるに連れて、グレーティ
ングピッチが次第に小さくなり、かつその変化量が次第
に大きくなるように配置されている。従って、第1およ
び第2の2次関数型光導波路グレーティング5h,5i
は、いずれも第1のポート81から入射する光、すなわ
ち、3dBカプラ8側から入射する光に対して負の分散
および負の分散スロープを具えていることになる。
【0096】なお、2次関数型光導波路グレーティング
5h,5iにより伝送路の分散スロープが補償される原
理については、実施の形態1において2次関数型光導波
路グレーティング5に対して説明した通りであるので、
省略する。
【0097】つぎに、実施の形態7の作用について説明
する。λ1 ,λ2 ,・・・,λn のn個の波長を有する
信号光が、外部入力ポート36および第1のポート81
を介して、3dBカプラ8に入力されると、その信号光
は、2分の1ずつのパワーで、かつ位相差が2分のπの
光に分波され、隣り合う一対の光導波路を介してそれぞ
れ第2および第3のポート82,83に出力される。出
力された各光は、それぞれ第1および第2の2次関数型
光導波路グレーティング5h,5iに入力され、そこで
反射されて分散スロープ補償を受け、再び3dBカプラ
8に戻る。
【0098】分散スロープ補償された各光は、再び3d
Bカプラ8を通過する際にもう一度2分のπの位相差を
生じるため、第1のポート81から入力された光は、3
dBカプラ8を1往復し、それによって3dBカプラ8
の一対の光導波路での光の位相差はπとなる。従って、
二つの2次関数型光導波路グレーティング5h,5iか
らの戻り光は、3dBカプラ8を通過した後に再び合波
され、第1のポート81とは反対側の第4のポート84
を介して外部出力ポート37に出力される。
【0099】実施の形態7によれば、3dBカプラ8に
二つの2次関数型光導波路グレーティング5h,5iを
接続することによって、上記各実施の形態と同様に、簡
易な構成で、小型化が可能であり、かつ再現性よく容易
に作製することができる分散スロープ補償回路を得るこ
とができる。
【0100】実施の形態8.図15は、分散スロープ補
償回路の実施の形態8の構成を示す模式図である。この
分散スロープ補償回路が図14に示す実施の形態7と異
なるのは、3dBカプラ8および2次関数型光導波路グ
レーティング5h,5iの代わりにそれぞれ二つの3d
Bカプラ8j,8kおよび二つの2次関数型光導波路グ
レーティング5j,5kが設けられており、それら二つ
の3dBカプラ8j,8kをつなぐ一対の光導波路にそ
れぞれ2次関数型光導波路グレーティング5h,5iが
接続されていることと、第1の3dBカプラ8jから所
定波長の光のみを出力するためのDROPポート38が
設けられていることと、第2の3dBカプラ8kに光を
入力するためのADDポート39が設けられていること
である。なお、実施の形態8と同様の構成については、
同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
【0101】第1および第2の2次関数型光導波路グレ
ーティング5j,5kは、いずれもその長手方向に沿っ
てグレーティングピッチが2次関数的に変化し、第1の
3dBカプラ8jから第2の3dBカプラ8kに向かう
に連れて、グレーティングピッチが次第に小さくなり、
かつその変化量が次第に大きくなるようにされている。
従って、2次関数型光導波路グレーティング5j,5k
は、いずれも第1の3dBカプラ8j側から入射する光
に対して負の分散および負の分散スロープを具えている
ことになる。また、2次関数型光導波路グレーティング
5j,5kは、いずれも波長λ1 の光のみを反射し、そ
れ以外の波長の光を透過するようになっている。
【0102】なお、2次関数型光導波路グレーティング
5j,5kにより伝送路の分散スロープが補償される原
理については、実施の形態1において2次関数型光導波
路グレーティング5に対して説明した通りであるので、
省略する。また、第1および第2の3dBカプラ8j,
8kの機能については、実施の形態8の3dBカプラ8
と同じであるので、説明を省略する。
【0103】つぎに、実施の形態8の作用について説明
する。λ1 ,λ2 ,・・・,λn のn個の波長を有する
信号光が、外部入力ポート36を介して第1の3dBカ
プラ8jに入力されると、その信号光は、2分の1ずつ
のパワーで、かつ位相差が2分のπの光に分波され、隣
り合う一対の光導波路に分配される。分配された各光
は、それぞれ第1および第2の2次関数型光導波路グレ
ーティング5j,5kに入力され、そこで各グレーティ
ング5j,5kの反射帯域内の光(波長λ1 )のみが反
射されて分散スロープ補償され、再び第1の3dBカプ
ラ8jに戻る。
【0104】それら波長λ1 の戻り光は、再度第1の3
dBカプラ8jを通過し、DROPポート38に出力さ
れる。一方、λ1 以外の波長の光(λ2 ,・・・,
λn )は、2次関数型光導波路グレーティング5j,5
kを透過し、第2の3dBカプラ8kを通り、外部出力
ポート37に出力される。
【0105】また、ADDポート39から第2の3dB
カプラ8kに入力された波長λ1 の光は、その3dBカ
プラ8kにて隣り合う一対の光導波路に2分の1ずつの
パワーで分配される。各光導波路に分配された光は、第
1および第2の2次関数型光導波路グレーティング5
j,5kに入力され、そこで反射されて分散スロープ補
償され、再び第2の3dBカプラ8kに戻る。そして、
それら戻り光は、再び3dBカプラ8kを通過し、外部
出力ポート37に出力される。つまり、ADDポート3
9から入力された波長λ1 の光は、一対の2次関数型光
導波路グレーティング5j,5kを透過した波長多重光
に合波されて外部に出力される。
【0106】実施の形態8によれば、第1の3dBカプ
ラ8jから所定波長(λ1 )の光がDROPポート38
を介して外部へ出力され、かつADDポート39から第
2の3dBカプラ8kに入力された所定波長(λ1 )の
光は、2次関数型光導波路グレーティング5j,5kを
透過した波長多重光に合波されて外部に出力されるた
め、分散スロープ補償回路においてADD/DROP動
作を行うことができる。
【0107】実施の形態9.図16は、分散スロープ補
償回路の実施の形態9の構成を示す模式図である。この
分散スロープ補償回路は、図15に示す実施の形態8に
おいて、第1および第2の2次関数型光導波路グレーテ
ィング5j,5kと第2の3dBカプラ8kとの間にそ
れぞれ第3および第4の2次関数型光導波路グレーティ
ング5m,5nを接続したものである。なお、実施の形
態7または実施の形態8と同様の構成については、同じ
符号を付し、重複する説明を省略する。
【0108】第1および第2の2次関数型光導波路グレ
ーティング5j,5kは、上記実施の形態8と同様の向
きで配置されているため、外部入力ポート36側から入
射する光、すなわち、第1の3dBカプラ8j側から入
射する光に対して負の分散および負の分散スロープを具
えていることになる。
【0109】また、第3および第4の2次関数型光導波
路グレーティング5m,5nは、その長手方向に沿って
グレーティングピッチが2次関数的に変化し、第2の3
dBカプラ8k側からの距離が大きくなるに連れて、グ
レーティングピッチが次第に小さくなり、かつその変化
量が次第に大きくなるように配置されている。従って、
第3および第4の2次関数型光導波路グレーティング5
m,5nは、ADDポート39側から入射する光、すな
わち、第2の3dBカプラ8k側から入射する光に対し
て負の分散および負の分散スロープを具えていることに
なる。
【0110】また、第3および第4の2次関数型光導波
路グレーティング5m,5nも、波長λ1 の光のみを反
射し、それ以外の波長の光を透過するようになってお
り、これらのグレーティング5m,5nにより伝送路の
分散スロープが補償される原理については、実施の形態
1において2次関数型光導波路グレーティング5に対し
て説明した通りであるので、省略する。
【0111】つぎに、実施の形態9の作用について説明
する。λ1 ,λ2 ,・・・,λn のn個の波長を有する
信号光が、外部入力ポート36を介して第1の3dBカ
プラ8jに入力されると、その信号光は、2分の1ずつ
のパワーで、かつ位相差が2分のπの光に分波され、隣
り合う一対の光導波路に分配される。分配された各光
は、それぞれ第1および第2の2次関数型光導波路グレ
ーティング5j,5kに入力され、そこで各グレーティ
ング5j,5kの反射帯域内の光(波長λ1 )のみが反
射されて分散スロープ補償され、再び第1の3dBカプ
ラ8jに戻る。
【0112】それら波長λ1 の戻り光は、再度第1の3
dBカプラ8jを通過し、DROPポート38に出力さ
れる。一方、λ1 以外の波長の光(λ2 ,・・・,
λn )は、2次関数型光導波路グレーティング5j,5
m,5k,5nを透過し、第2の3dBカプラ8kを通
り、外部出力ポート37に出力される。
【0113】また、ADDポート39から第2の3dB
カプラ8kに入力された波長λ1 の光は、その3dBカ
プラ8kにて隣り合う一対の光導波路に2分の1ずつの
パワーで分配される。各光導波路に分配された光は、第
3および第4の2次関数型光導波路グレーティング5
m,5nに入力され、そこで反射されて分散スロープ補
償され、再び第2の3dBカプラ8kに戻る。そして、
それら戻り光は、再び3dBカプラ8kを通過し、外部
出力ポート37に出力される。その際、ADDポート3
9から入力された波長λ1 の光は、プリチャープのかか
った状態で外部出力ポート37に出力されることにな
る。つまり、ADDポート39から入力された波長λ1
の光は、二対の2次関数型光導波路グレーティング5
j,5m,5k,5nを透過した波長多重光に合波され
て外部に出力される。
【0114】実施の形態9によれば、所定波長(λ1
の光がDROPポート38から外部へ出力され、かつA
DDポート39から入力された所定波長(λ1 )の光
は、プリチャープがかけられた後に、2次関数型光導波
路グレーティング5j,5m,5k,5nを透過した波
長多重光に合波されて外部に出力されるため、分散スロ
ープ補償回路においてADD/DROP動作を行うこと
ができる。
【0115】また、実施の形態9によれば、第3および
第4の2次関数型光導波路グレーティング5m,5nの
特性を、ADDポート39から入力される光の波長に付
与したい分散特性に応じて最適に選択することにより、
その入力される光に最適なプリチャープがかけられると
いう利点がある。
【0116】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、2次関数型光導波路グレーティングは、その長手方
向に沿ってグレーティングピッチが2次関数的に変化し
た構成となっており、その2次関数型光導波路グレーテ
ィングを用いて分散スロープ補償回路を構成することに
よって、分散値と分散スロープをともに補償することが
できる。
【0117】つぎの発明によれば、2次関数型光導波路
グレーティングを作製するための位相マスクは、光導波
路の長手方向に沿ってグレーティングピッチを2次関数
的に変化させ得るようなピッチの格子パターンを備えて
いるため、レーザ光を位相マスクを通過させて光導波路
部材に投影することにより、再現性よく容易に2次関数
型光導波路グレーティングを作製することができ、従っ
て分散スロープ補償回路を再現性よく容易に作製するこ
とができる。
【0118】つぎの発明によれば、複数の波長が多重さ
れてなる光信号を、入力ポートを介して2次関数型光導
波路グレーティングに入力させ、2次関数型光導波路グ
レーティングにおいて分散スロープ補償を行った後、出
力ポートから出力させるため、従来必要であった光波長
分波器や光波長合波器や多重された波長数に応じた数の
分散補償用ファイバが不要となるので、分散スロープ補
償回路の構成が簡易となり、分散スロープ補償回路を小
型化することができる。
【0119】つぎの発明によれば、複数の波長が多重さ
れてなる光信号を、入力ポートから光サーキュレータを
通過させて2次関数型光導波路グレーティングに入力さ
せ、そこで分散スロープ補償を行った後、再び光サーキ
ュレータを通過させて出力ポートから出力させるため、
従来必要であった光波長分波器や光波長合波器や多重さ
れた波長数に応じた数の分散補償用ファイバが不要とな
るので、分散スロープ補償回路の構成が簡易となり、分
散スロープ補償回路を小型化することができる。
【0120】つぎの発明によれば、複数の波長が多重さ
れてなる光信号を、入力ポートから第1の光サーキュレ
ータを通過させて2次関数型光導波路グレーティングに
入力させ、そこで分散スロープ補償を行った特定波長の
光をDROPポートから出力させ、一方、ADDポート
から入力させた光信号を、第2の光サーキュレータを通
過させて2次関数型光導波路グレーティングに入力さ
せ、そこで分散スロープ補償を行ってから、2次関数型
光導波路グレーティングを透過して出力ポートから出力
される光に多重させるため、分散スロープ補償回路にお
いてADD/DROP動作を行うことができる。
【0121】つぎの発明によれば、複数の波長が多重さ
れてなる光信号を、入力ポートから光合分波器を通過さ
せて第1および第2の2次関数型光導波路グレーティン
グに入力させ、そこで分散スロープ補償を行った後、再
び光合分波器を通過させて出力ポートから出力させるた
め、従来必要であった光波長分波器や光波長合波器や多
重された波長数に応じた数の分散補償用ファイバが不要
となるので、分散スロープ補償回路の構成が簡易とな
り、分散スロープ補償回路を小型化することができる。
【0122】つぎの発明によれば、複数の波長が多重さ
れてなる光信号を、入力ポートから第1の光合分波器を
通過させて第1および第2の2次関数型光導波路グレー
ティングに入力させ、そこで分散スロープ補償を行った
特定波長の光をDROPポートから出力させ、一方、A
DDポートから入力させた光信号を、第2の光合分波器
を通過させて第1および第2の2次関数型光導波路グレ
ーティングに入力させ、そこで分散スロープ補償を行っ
てから、第1および第2の2次関数型光導波路グレーテ
ィングを透過して出力ポートから出力される光に多重さ
せるため、分散スロープ補償回路においてADD/DR
OP動作を行うことができる。
【0123】つぎの発明によれば、信号光が2次関数型
光導波路グレーティングと、その前段または後段に接続
されたリニアチャープドグレーティングの両方を通過す
ることにより、2次関数型光導波路グレーティングとリ
ニアチャープドグレーティングの両方で受けた遅延およ
び分散の和が、それぞれ信号光の最終的な遅延および分
散となるため、信号光に対して、2次関数型光導波路グ
レーティングにより決まる分散スロープで、2次関数型
光導波路グレーティングおよびリニアチャープドグレー
ティングにより決まる分散量を有する補償を行うことが
でき、従って、特定の分散スロープを具え、かつ分散値
のみが異なるような伝送路に対して、分散スロープ補償
回路を容易に実現することができる。
【0124】つぎの発明によれば、信号光が、異なる分
散スロープ補償特性を具えた複数の分散スロープ補償回
路を通過することにより、各分散スロープ補償回路で受
けた遅延および分散の和が、それぞれ信号光の最終的な
遅延および分散となるため、異なる特性の分散スロープ
補償回路を組み合わせることによって、それらの特性と
は異なる新たな分散スロープ補償特性が得られるので、
波長帯域、分散および分散スロープが異なる伝送路に対
して、分散スロープ補償回路を容易に実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる分散スロープ補償回路の実施
の形態1の構成を示す模式図である。
【図2】 本発明にかかる2次関数型光導波路グレーテ
ィングの距離LとグレーティングピッチΛとの関係を模
式的に示す特性図である。
【図3】 その2次関数型光導波路グレーティングの波
長λと群遅延時間Dとの関係を模式的に示す特性図であ
る。
【図4】 その2次関数型光導波路グレーティングおよ
び伝送路について波長λと分散dD/dλとの関係を模
式的に示す特性図である。
【図5】 その2次関数型光導波路グレーティングの作
製方法の一例を説明するための概略図である。
【図6】 本発明にかかる分散スロープ補償回路が光波
長分波器や光波長合波器を必要としないことを概念的に
示すブロック図である。
【図7】 本発明にかかる分散スロープ補償回路の実施
の形態2の構成を示す模式図である。
【図8】 本発明にかかる分散スロープ補償回路の実施
の形態3の構成を示す模式図である。
【図9】 本発明にかかる分散スロープ補償回路の実施
の形態4の構成を示す模式図である。
【図10】 その分散スロープ補償回路および伝送路に
ついて波長λと分散dD/dλとの関係を模式的に示す
特性図である。
【図11】 本発明にかかる分散スロープ補償回路の実
施の形態5の構成を示す模式図である。
【図12】 その分散スロープ補償回路および伝送路に
ついて波長λと分散dD/dλとの関係を模式的に示す
特性図である。
【図13】 本発明にかかる分散スロープ補償回路の実
施の形態6の構成を示す模式図である。
【図14】 本発明にかかる分散スロープ補償回路の実
施の形態7の構成を示す模式図である。
【図15】 本発明にかかる分散スロープ補償回路の実
施の形態8の構成を示す模式図である。
【図16】 本発明にかかる分散スロープ補償回路の実
施の形態9の構成を示す模式図である。
【図17】 波長多重方式における従来の分散補償回路
の構成を示す模式図である。
【図18】 従来のリニアチャープドグレーティングの
分散特性を説明するための模式図である。
【図19】 そのリニアチャープドグレーティングの波
長と群遅延との関係を模式的に示す特性図である。
【図20】 そのリニアチャープドグレーティングの波
長と分散との関係を模式的に示す特性図である。
【図21】 従来における分散スロープ補償回路の原理
を説明するための模式図である。
【符号の説明】
3 分散スロープ補償回路、31,36 外部入力ポー
ト、32,37 外部出力ポート、34,38 DRO
Pポート、35,39 ADDポート、4,4a,4
b,4c,4d,4f,4g 光サーキュレータ、4
1,41a,41b,41c,41d,41f,41g
内部入力ポート、42,42a,42b,42c,4
2d,42f,42g 中間ポート、43,43a,4
3b,43c,43d,43f,43g 内部出力ポー
ト、5,5a,5b,5c,5d,5g,5h,5i,
5j,5k,5m,5n 2次関数型光導波路グレーテ
ィング、54 リニアチャープドグレーティング、7
位相マスク、8,8j,8k3dBカプラ(光合分波
器)、81 第1のポート、82 第2のポート、83
第3のポート、84 第4のポート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 14/00 14/02 (72)発明者 松下 究 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H049 AA33 AA59 AA62 AA66 2H050 AC84 AD01 AD16 5K002 BA02 BA21 CA01 DA02 FA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路グレーティングにおいて、その
    グレーティングピッチが光導波路の長手方向に沿って2
    次関数的に変化していることを特徴とする2次関数型光
    導波路グレーティング。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の2次関数型光導波路グ
    レーティングを作製するために、光導波路の長手方向に
    沿ってグレーティングピッチを2次関数的に変化させ得
    るようなピッチの格子パターンを備えていることを特徴
    とする位相マスク。
  3. 【請求項3】 グレーティングピッチが光導波路の長手
    方向に沿って2次関数的に変化する少なくとも一つの2
    次関数型光導波路グレーティングと、 前記光導波路グレーティングに外部から波長多重された
    光を入力するための入力ポートと、 前記光導波路グレーティングから外部に光を出力するた
    めの出力ポートと、 を具備することを特徴とする分散スロープ補償回路。
  4. 【請求項4】 少なくとも三つのポートを有し、第1の
    ポートから第2のポートへ向かう方向には光を通し、か
    つその逆方向には光を通さないとともに、第2のポート
    から第3のポートへ向かう方向には光を通し、かつその
    逆方向には光を通さないようにされた光サーキュレータ
    をさらに具備し、 前記第1のポートは前記入力ポートに接続され、前記第
    2のポートは、1以上の前記2次関数型光導波路グレー
    ティングよりなるグレーティング部に接続され、前記第
    3のポートは前記出力ポートに接続されていることを特
    徴とする請求項3に記載の分散スロープ補償回路。
  5. 【請求項5】 少なくとも三つのポートを有し、第1の
    ポートから第2のポートへ向かう方向には光を通し、か
    つその逆方向には光を通さないとともに、第2のポート
    から第3のポートへ向かう方向には光を通し、かつその
    逆方向には光を通さないようにされた一対の光サーキュ
    レータと、 前記入力ポートから入力された光から特定波長の光を出
    力するためのDROPポートと、 前記出力ポートから出力される光に多重される光を入力
    するためのADDポートと、 をさらに具備し、 第1の光サーキュレータの第1のポート、第2のポー
    ト、および第3のポートは、それぞれ前記入力ポート、
    1以上の前記2次関数型光導波路グレーティングよりな
    るグレーティング部の一端、および前記DROPポート
    に接続され、 第2の光サーキュレータの第1のポート、第2のポー
    ト、および第3のポートは、それぞれ前記ADDポー
    ト、前記グレーティング部の他端、および前記出力ポー
    トに接続されていることを特徴とする請求項3に記載の
    分散スロープ補償回路。
  6. 【請求項6】 四つのポートを有し、第1のポートから
    入力された光を第2のポートおよび第3のポートに分波
    して出力し、かつ第2のポートおよび第3のポートから
    入力された光を合波して第4のポートに出力する光合分
    波器をさらに具備し、 前記第1のポートは前記入力ポートに接続され、前記第
    2のポートは、1以上の前記2次関数型光導波路グレー
    ティングよりなる第1のグレーティング部に接続され、
    前記第3のポートは、1以上の前記2次関数型光導波路
    グレーティングよりなる第2のグレーティング部に接続
    され、前記第4のポートは前記出力ポートに接続されて
    いることを特徴とする請求項3に記載の分散スロープ補
    償回路。
  7. 【請求項7】 四つのポートを有し、第1のポートから
    入力された光を第2のポートおよび第3のポートに分波
    して出力し、かつ第2のポートおよび第3のポートから
    入力された光を合波して第4のポートに出力する一対の
    光合分波器と、 前記入力ポートから入力された光から特定波長の光を出
    力するためのDROPポートと、 前記出力ポートから出力される光に多重される光を入力
    するためのADDポートと、 をさらに具備し、 第1の光合分波器の第1のポート、第2のポート、第3
    のポート、および第4のポートは、それぞれ前記入力ポ
    ート、1以上の前記2次関数型光導波路グレーティング
    よりなる第1のグレーティング部の一端、1以上の前記
    2次関数型光導波路グレーティングよりなる第2のグレ
    ーティング部の一端、および前記DROPポートに接続
    され、 第2の光合分波器の第1のポート、第2のポート、第3
    のポート、および第4のポートは、それぞれ前記ADD
    ポート、前記第1のグレーティング部の他端、前記第2
    のグレーティング部の他端、および前記出力ポートに接
    続されていることを特徴とする請求項3に記載の分散ス
    ロープ補償回路。
  8. 【請求項8】 さらにリニアチャープドグレーティング
    を具備し、 そのリニアチャープドグレーティングは、前記入力ポー
    トの前段または前記出力ポートの後段に接続されている
    ことを特徴とする請求項3〜7のいずれか一つに記載の
    分散スロープ補償回路。
  9. 【請求項9】 異なる分散スロープ補償特性を具えた請
    求項3〜8のいずれか一つに記載の分散スロープ補償回
    路を複数接続してなることを特徴とする分散スロープ補
    償回路。
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