JP2000220901A - 蓄冷式冷凍機システム用のガス圧縮機及びコールドヘッド - Google Patents

蓄冷式冷凍機システム用のガス圧縮機及びコールドヘッド

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JP2000220901A
JP2000220901A JP11019728A JP1972899A JP2000220901A JP 2000220901 A JP2000220901 A JP 2000220901A JP 11019728 A JP11019728 A JP 11019728A JP 1972899 A JP1972899 A JP 1972899A JP 2000220901 A JP2000220901 A JP 2000220901A
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義貴 生田
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憲一 金尾
Yoshito Taguchi
芳人 田口
Toshio Uchida
年雄 内田
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/001Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor

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  • Compressor (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の再利用化に適した蓄冷式冷凍機システ
ム用のガス圧縮機を提供すること。 【解決手段】 シリンダ150と、シリンダとの間に圧
縮室を形成するようにシリンダ内に配置されるピストン
151と、ピストンを、シリンダ内でその軸方向に往復
運動させる往復駆動手段と、シリンダを保持部材152
を介して収容していると共に、ピストン及び往復駆動手
段を収容しているケース153と、ケースに設けられて
前記圧縮室に対して冷媒の導入と排出とを行うための冷
媒配管190の接続部180とを有し、ケースにおける
溶接箇所には、繰り返し溶接が可能なように複数の溶接
リップ152−1、153−2bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スターリング冷凍
機システムのような蓄冷式冷凍機システム用のガス圧縮
機及びコールドヘッドに関し、特にオーバホールやリサ
イクルに適したガス圧縮機及びコールドヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】蓄冷式冷凍機システムの一例として、ス
ターリング冷凍機システムについて説明する。図6は、
本出願人によりすでに出願済み(特願平10−2361
11号)のスターリング冷凍機の構造を示してい。この
スターリング冷凍機は、ガス圧縮機20、コールドヘッ
ド50、及び両者を接続するキャピラリチューブ45を
含んで構成される。
【0003】ガス圧縮機20は、隔壁22を挟んで面対
称な構造を有する。隔壁22の両側にシリンダ23が配
置されている。シリンダ23は、柱面状の内周面を有
し、その中心軸が隔壁22に垂直になるように配置され
ている。シリンダ23の内部空洞内にピストン24が配
置されている。ピストン24は、シリンダ23の内周面
に整合する外周面を有する。ピストン24、シリンダ2
3、及び隔壁22により、圧縮室25が画定される。圧
縮室25は、隔壁22内に形成されたガス流路26を介
してキャピラリチューブ45に連通している。
【0004】ピストン24の、圧縮室25とは反対側の
端部にピストンロッド28が連結されている。ピストン
ロッド28は、シリンダ23の中心軸の延長線に沿って
延在している。ピストンロッド28は、スラスト軸受2
7及び29により、その軸方向に移動可能に、かつ軸に
直交する方向には移動が禁止されるように支持されてい
る。スラスト軸受27及び29は、それぞれ軸受支持部
材33及び34を介してシリンダ23に固定されてい
る。
【0005】ピストン24は、スラスト軸受27及び2
9により、シリンダ23の内周面とピストン24の外周
面との間に微小な間隙が形成されるように保持される。
この間隙が10μm程度以下であれば、クリアランスシ
ールとして作用する。
【0006】シリンダ23に、その内部空間を取り囲む
ように、隔壁22とは反対側の端面から隔壁22に向か
って環状のギャップ36が形成されている。ギャップ3
6の外周面を形成している内壁には環状の永久磁石37
が取り付けられている。シリンダ23はヨークを兼ね、
永久磁石37、シリンダ23及びギャップ36により磁
気回路が形成される。
【0007】この磁気回路に鎖交するように、ギャップ
36内に電磁コイル40が挿入されている。電磁コイル
40は、コイル支持部材41を介してピストンロッド2
8に固定されている。
【0008】電磁コイル40に、電流リード43及び4
4を介して電流が供給される。電流リ−ド43及び44
は、シリンダ23に固定された軸受支持部材34とピス
トンロッド28に固定されたコイル支持部材41との間
を接続するコイルばねを含んで構成される。コイルばね
は、ピストンロッド28の軸方向に弾性変形する。電流
リード43及び44を構成するコイルばねとして、ピス
トン24等の可動部分の往復運動が、運転周波数に共鳴
するようなものが採用される。
【0009】ピストン24、スラスト軸受27、29、
電流リード43、44等が配置された空間は、外側ケー
ス30により密閉されている。
【0010】コールドヘッド50は、シリンダ51、デ
ィスプレーサ(ピストン)52、コイルばね53、及び
外枠57を含んで構成される。シリンダ51は、柱面
状、例えば円柱面状の内周面を有する。シリンダ51の
一端は閉塞され、他端は外枠57で塞がれている。シリ
ンダ51の内部空洞内にディスプレーサ52が挿入され
ている。ディスプレーサ52の外周面とシリンダ51の
内周面との間に、シール部材54が配置されている。
【0011】シリンダ51の一端とディスプレーサ52
との間に、低温側オリフィス61を通して膨張空間55
が画定され、ディスプレーサ52と外枠57との間に、
室温(常温)側オリフィス62を通して圧縮空間56が
画定される。ディスプレーサ52内には、膨張空間55
と圧縮空間56とを連通させるガス流路58が設けられ
ている。ガス流路58内には、銅金網、鉛球等の蓄冷材
59が充填されている。
【0012】ディスプレーサ52は、圧縮空間56内に
配置されたコイルばね53により、軸方向に関して弾性
的に支持されている。圧縮空間56は、キャピラリチュ
ーブ45及びガス流路26を介してガス圧縮機20の圧
縮室25に連通している。
【0013】このようなスターリング冷凍機の動作原理
は、上記の出願明細書に詳しく述べられており、以下で
は簡単に説明する。
【0014】電磁コイル40に所定周波数の交流電流を
流すと、電流リード43、44の弾性力に抗してピスト
ン24が往復運動する。隔壁22の両側の2つのピスト
ン24が、相互に反対向きに移動するように、交流電流
の位相が制御される。2つのピストン24が近づく向き
に移動する時、圧縮室25内が高圧になり、両者が遠ざ
かる向きに移動するとき、圧縮室25内が低圧になる。
ピストン24が往復運動を繰り返すことにより、周期的
にガス圧を変化させることができる。
【0015】コールドヘッド50への冷媒ガスの供給及
び排気を繰り返すことにより、逆スターリングサイクル
を実行させ、膨張空間55に寒冷を発生させることがで
きる。
【0016】スラスト軸受27、29により、ピストン
24がシリンダ23内に所定のクリアランスをもって支
持される。このため、シリンダ23の内周面へのピスト
ン24の片当たりによる磨耗を防止し、信頼性を高める
ことができる。また、ピストン24を板ばねで支持する
場合に比べて、大きなストロークを確保することができ
る。また、スラスト軸受27、29は、板ばねのように
疲労破壊を起こすこともない。ピストン24のストロー
クを大きくすることにより、スターリング冷凍機の性能
の向上を図ることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これまでの
スターリング冷凍機においては、気密性を要する接続箇
所、例えばコールドヘッド50のシリンダ51と外枠5
7との接続固定は溶接により行われている。一方、ガス
圧縮機20側においても、ケース30は、実際には図示
のような一体の有底円筒形状に作られているわけではな
く、円筒状部材の内部にシリンダ23やピストン24等
の各構成要素を組み込んだ後に、円筒状部材の一端に円
板状部材を溶接することにより作られている。
【0018】そして、これまでのスターリング冷凍機
は、冷凍機としての保証寿命が過ぎ、かつ冷凍性能を満
足し得ない状態になると、冷凍機はスクラップ処分され
ていた。しかし、冷凍機の構成部品の中には、再利用で
きる部品が多く存在している。
【0019】そこで、本発明の課題は、部品の再利用化
に適した蓄冷式冷凍機システム用のガス圧縮機及びコー
ルドヘッドを提供することにある。
【0020】本発明の他の課題は、オーバホールに適し
た蓄冷式冷凍機システム用のガス圧縮機及びコールドヘ
ッドを提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、シリン
ダと、前記シリンダとの間に圧縮室を形成するように前
記シリンダ内に配置されるピストンと、前記ピストン
を、前記シリンダ内でその軸方向に往復運動させる往復
駆動手段と、前記シリンダを保持部材を介して収容して
いると共に、前記ピストン及び前記往復駆動手段を収容
しているケースと、前記ケースに設けられて前記圧縮室
に対して冷媒の導入と排出とを行うための冷媒配管の接
続部とを有し、前記ケースにおける溶接箇所には、繰り
返し溶接が可能なように複数の溶接リップを設けたこと
を特徴とする蓄冷式冷凍機システム用のガス圧縮機が提
供される。
【0022】なお、このガス圧縮機においてシールの必
要な箇所には複数のシール部材が設けられる。
【0023】前記シールの必要な箇所は前記冷媒配管の
接続部であり、該接続部は、前記ケースに凹部による受
部を設けると共に、中心に前記冷媒の通路を有して前記
受部に嵌合される嵌合部と該嵌合部の周囲に設けられた
フランジ部とから成るプラグ部材を前記受部に装着し、
かつ該プラグ部材に前記冷媒配管を接続して構成され、
前記受部と前記嵌合部との接合面の一方、及び前記ケー
スと前記フランジとの接合面の一方にはそれぞれO−リ
ングによるシール部材を設け、前記嵌合部と前記フラン
ジ部との間のコーナ部と前記受部における開口の縁部と
の間にはインジウムによるシール部材を介在させる。
【0024】本発明によればまた、一端が閉塞されたシ
リンダと、前記シリンダの他端に取り付けられ、該シリ
ンダと共に閉じた空間を画定するシリンダホルダと、前
記シリンダ内に配置されたディスプレーサであって、前
記シリンダの一端と該ディスプレーサとの間に膨張空間
を画定すると共に、前記シリンダホルダと該ディスプレ
ーサとの間に無効空間を画定し、該ディスプレーサ内に
は前記膨張空間と前記無効空間とを連通させる冷媒流路
及び該冷媒流路内を流れる冷媒と熱交換を行う蓄冷材が
設けられたディスプレーサと、前記ディスプレーサを、
該ディスプレーサの外周面が前記シリンダの内周面と微
小間隙を隔てて対峙させ、かつ前記シリンダの軸方向に
移動可能に支持する支持手段と、前記無効空間へ連通
し、冷媒の導入と排出とを行う冷媒供給路と、前記シリ
ンダホルダに設けられて前記冷媒供給路に対して冷媒の
導入と排出とを行うための冷媒配管の接続部とを有し、
シールの必要な箇所には複数のシール部材が設けられて
いることを特徴とする蓄冷式冷凍機システム用のコール
ドヘッドが提供される。
【0025】このコールドヘッドにおいては、前記シー
ルの必要な箇所が前記冷媒配管の接続部であり、該接続
部は、前記シリンダホルダに凹部による受部を設けると
共に、中心に前記冷媒供給路と連通する通路を有して前
記受部に嵌合される嵌合部と該嵌合部の周囲に設けられ
たフランジ部とから成るプラグ部材を前記受部に装着
し、かつ該プラグ部材に前記冷媒配管を接続して構成さ
れ、前記受部と前記嵌合部との接合面の一方、及び前記
シリンダホルダと前記フランジとの接合面の一方にはそ
れぞれO−リングによるシール部材を設け、前記嵌合部
と前記フランジ部との間のコーナ部と前記受部における
開口の縁部との間にはインジウムによるシール部材を介
在させる。
【0026】このコールドヘッドにおいてはまた、前記
シールの必要な箇所が前記シリンダホルダであり、該シ
リンダホルダは、前記シリンダが取付けられている端部
とは反対側の端部が開口にされると共に、該開口がボル
ト締めによる蓋部材で塞がれるようにされており、該蓋
部材は前記開口部に入り込む嵌合部を有し、前記蓋部材
と前記シリンダの開口部端面との接合面の一方にはO−
リングによるシール部材を設け、前記蓋部材と前記嵌合
部との間のコーナ部と前記開口の縁部との間にはインジ
ウムによるシール部材を介在させる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明の実施の
形態を図6と同様のスターリング冷凍機に適用した場合
について説明する。本図でも、ガス圧縮機本体100
は、左右一対のまったく同じ構造のガス圧縮機で構成さ
れ、ここでは、左側のガス圧縮機について説明する。ガ
ス圧縮機は、シリンダ150と、シリンダ150との間
に圧縮室を形成するようにシリンダ150内に配置され
たピストン151と、シリンダ150を保持している磁
性材料から成る略円柱状の保持部材152と、この保持
部材152の外周に溶接により接続固定されるケース1
53とを有する。保持部材152は、右側のガス圧縮機
用の保持部材と一体に作られている。シリンダ150
は、その一端側のフランジの複数箇所においてボルト1
60により保持部材152に固定されている。ケース1
53は、保持部材152への溶接箇所とは反対側の端部
に開口を持つ円筒状部材153−1と、この円筒状部材
153−1の開口を塞ぐように溶接により固定される蓋
部材153−2とから成る。保持部材152は、ケース
153と共にガス圧縮機のケースの一部を兼ねる他、磁
気回路形成用のヨーク部材としても作用する。
【0028】ピストン151を、シリンダ150内でそ
の軸方向に往復運動させる往復駆動機構は、シリンダ1
50と同心状になるように保持部材152に形成された
筒状空間、特に環状空間の内壁に固定された環状の永久
磁石154と、永久磁石154に対向しつつ環状の空間
内を軸方向に移動可能なように配置された環状の可動コ
イル155と、可動コイル155とピストン151とを
連結している連結部材156とを含む。連結部材156
は、ピストン151と連結されている小径の筒状部に設
けたフランジ部と、可動コイル155と連結されている
大径の筒状部のフランジ部とをボルト161で連結して
構成される。
【0029】ピストン151における圧縮室とは反対側
の端部に設けられた台座151−1と蓋部材153−2
の内壁側に設けられた台座153−2aとの間にはコイ
ルばね157が設けられている。蓋部材153−2に
は、絶縁部材162を介して端子163が挿通されてい
る。この端子163は、可動コイル部材155に電源を
供給するためのものである。このために、ケース153
内では、リード線164により端子163と可動コイル
部材155とが接続されている。シリンダ150の内壁
には、テフロン系の樹脂材料によるピストンシール15
8が設けられている。また、シリンダ150におけるフ
ランジ部のコーナ部にはO−リングによるシール部材1
65が設けられている。
【0030】保持部材152には、一対のガス圧縮機に
あけるガス圧縮室に共通の冷媒連通路170が設けられ
ている。この冷媒連通路170は、接続部180を介し
てキャピラリチューブのような冷媒配管190に接続さ
れている。接続部180の構造については後述する。
【0031】ガス圧縮機としての動作原理は、図6に示
されたものとほとんど同じであるので説明は省略する。
【0032】本形態によるガス圧縮機の特徴は、ケース
153における溶接箇所には、繰り返し溶接が可能なよ
うに複数の溶接リップを設けたことにある。このように
するのは、後で詳しく説明されるように、部品リサイク
ルの観点からガス圧縮機の構成部品を再利用することを
考えているからである。
【0033】ガス圧縮機の解体からその一部部品を再利
用して組み立てを行う過程は図2に示されている。解体
処理されたガス圧縮機の構成部品は、消耗部品と修正部
品と再利用部品とに分別される。消耗部品は、ピストン
シール158、冷媒、リード線164、コイルばね15
7、O−リングによるシール部材165等である。修正
部品は、シリンダ150、冷媒配管190等である。こ
れらの修正部品は、傷付を無くすためのホーニング加工
等による研磨が行われる。再利用部品は、ピストン15
1、保持部材152、永久磁石154、可動コイル15
5、端子163等である。修正部品、再利用部品は、洗
浄のうえ真空中でベーキング(焼き出し)が行われて再
利用される。スクラップとなった部品は、新品と代替さ
れ、これらの代替部品と修正部品、及び再利用部品とに
よりリサイクル製品としてガス圧縮機の組立てが行われ
る。
【0034】図3を参照して、保持部材152とケース
153との溶接箇所に隣接して、保持部材152にはそ
の周方向に複数個の溶接リップ152−1を設けてい
る。溶接リップ152−1は、周知のように、溶接に際
して生ずる応力ひずみを周辺部に伝えないようにするた
めのものである。オーバホールあるいは部品再利用のた
めの解体処理に際しては、ケース153と保持部材15
2の溶接箇所が溶解分離される。そして、ケース153
の開口部の端面及び開口部に近い内面が研磨される。一
方、保持部材152の最初の溶接リップ152−1が残
っている場合には、研磨により除去される。そして、再
利用のために組立てを行う際には、2番目の溶接リップ
152−1に対応する箇所においてケース153と保持
部材152の溶接が行われる。なお、ケース153が研
磨により長さ寸法が少しずつ小さくなることを考慮し
て、はじめの長さ寸法は、最小限の寸法より大きくなる
ように設定される。
【0035】なお、上記の溶接構造は、図1に示されて
いるケース153の筒状体153−1と蓋部材153−
2との間の溶接にも適用される。このために、蓋部材1
53−2には、複数の環状の溶接リップ153−2bが
設けられている。
【0036】次に、図4を参照して、接続部180の構
造について説明する。接続部180は、保持部材152
の外周部に凹部による受部152−2を設けると共に、
中心に冷媒の通路を有して受部152−2に嵌合される
嵌合部181−1とこの嵌合部181−1の周囲に設け
られたフランジ部181−2とから成るプラグ部材18
1を受部152−2に装着し、かつプラグ部材181に
冷媒配管190を接続して構成される。そして、受部1
52−2と嵌合部181−1との接合面の一方(ここで
は受部152−2側)、及び保持部材152の外周面と
フランジ部181−2との接合面の一方(ここではフラ
ンジ部181−2側)にはそれぞれ、O−リングによる
シール部材182、183を設け、嵌合部181−1と
フランジ部181−2との間のコーナ部と受部152−
2における開口の縁部との間にはインジウムによるシー
ル部材184を介在させている。このように気密性を必
要とする接続部においては、複数個のシール部材を使用
してシールを行うことにより、シール部材を代えれば複
数回の再利用が可能となる。
【0037】図1に戻って、コールドヘッド200につ
いて説明する。このコールドヘッド200も部品再利用
の対象である。コールドヘッド200は、図6に示され
たコールドヘッド50とほぼ同じ構造であり、シリンダ
201、ディスプレーサ202、コイルばね203、及
びシリンダホルダ204を含んで構成される。シリンダ
201は、柱面状、例えば円柱面状の内周面を有する。
シリンダ201の一端は閉塞され、他端はシリンダホル
ダ204で塞がれている。シリンダ201の内部空洞内
にシリンダに収容されたディスプレーサ202が挿入さ
れている。本形態では、ディスプレーサ202を収容し
ているシリンダの外周面とシリンダ201の内周面との
間に微小な間隙を画定することにより、図6で説明した
ようなシール部材を不要としているが、シール部材を配
置してシールするようにしても良い。
【0038】シリンダ201の一端とディスプレーサ2
02との間に、膨張空間205が画定され、ディスプレ
ーサ202とシリンダホルダ204との間に、無効空間
206が画定される。ディスプレーサ202の内部構造
は、図6で説明したものと同じであり、膨張空間205
と無効空間206とを連通させる冷媒流路が設けられ、
冷媒流路内には、銅金網、鉛球等の蓄冷材が充填されて
いる。
【0039】ディスプレーサ202は、無効空間206
内に配置されたコイルばね203により、軸方向に関し
て弾性的に支持されている。無効空間206は、冷媒配
管190を介してガス圧縮機本体100のガス圧縮室に
連通している。
【0040】シリンダホルダ204は、ディスプレーサ
202とは反対側の端部が開口にされ、この開口を蓋部
材204−1で塞ぐように構成される。蓋部材204−
1は、複数のボルト207によりシリンダホルダ204
の開口端面に固定される。
【0041】このコールドヘッド200においても、シ
ールの必要な箇所には複数のシール部材が設けられる。
すなわち、蓋部材204−1はシリンダホルダ204の
開口部に入り込む嵌合部を有し、蓋部材204−1とシ
リンダ204の開口部の端面との接合面の一方(ここで
は蓋部材204−1側)にはO−リングによるシール部
材209を設け、蓋部材204−1と前記嵌合部との間
のコーナ部とシリンダホルダ204の開口の縁部との間
にはインジウムによるシール部材210を介在させる。
【0042】図5は、シリンダホルダ204と冷媒配管
190との接続を、図1で説明したガス圧縮機側の接続
部180と同様の構造により実現した例を示す。この接
続部210は、シリンダホルダ204の外周部に凹部に
よる受部204−2を設けると共に、中心に冷媒の通路
を有して受部204−2に嵌合される嵌合部211−1
とこの嵌合部211−1の周囲に設けられたフランジ部
211−2とから成るプラグ部材211を受部204−
2に装着し、かつプラグ部材211に冷媒配管190を
接続して構成される。そして、シリンダホルダ204の
外周面とフランジ部211−2との接合面の一方(ここ
ではフランジ部211−2側)には、O−リングによる
シール部材212を設け、嵌合部211−1とフランジ
部211−2との間のコーナ部と受部204−2におけ
る開口の縁部との間にはインジウムによるシール部材2
13を介在させている。このように、コールドヘッド2
00においても、気密性を必要とする接続部において、
複数個のシール部材を使用してシールを行うことによ
り、シール部材を代えれば複数回の再利用が可能とな
る。
【0043】図2に戻って、解体処理されたコールドヘ
ッドの構成部品も、消耗部品と修正部品と再利用部品と
に分別される。消耗部品は、ディスプレーサシール(使
用しない場合もある)、冷媒、コイルばね203、シー
ル部材209、210等である。修正部品は、シリンダ
201等である。この修正部品も、傷付を無くすための
ホーニング加工等による研磨が行われる。再利用部品
は、シリンダホルダ204等である。修正部品、再利用
部品は、洗浄のうえ真空中でベーキング(焼き出し)が
行われて再利用される。スクラップとなった部品は、新
品と代替され、これらの代替部品と修正部品、及び再利
用部品とによりリサイクル製品としてコールドヘッドの
組立てが行われる。
【0044】なお、本発明はスターリング冷凍機システ
ムに限らず、同様なガス圧縮機及びコールドヘッドを持
つパルス管冷凍機(例えば、特許第2780934号に
開示)にも適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
蓄冷式冷凍機システムにおけるガス圧縮機及びコールド
ヘッドにおいて、溶接箇所には複数の溶接リップを設
け、シールを必要とする箇所には必ず複数のシール部材
を用いるようにしたことにより、オーバホールが可能と
なり、しかも廃棄する必要の無い部品を再利用してリサ
イクル製品を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をスターリング冷凍機に適用した場合の
実施の形態を示した断面図である。
【図2】図1に示されたスターリング冷凍機を分解処理
して部品の再利用により再組立てを行う場合の流れを示
した図である。
【図3】図1のガス圧縮機における溶接部の構造を示し
た拡大断面図である。
【図4】図1のガス圧縮機における接続部の構造を示し
た拡大断面図である。
【図5】図1に示されたコールドヘッドに図4に示され
た接続部を適用した場合の断面図である。
【図6】本出願人により提案されているスターリング冷
凍機を示した断面図である。
【符号の説明】
100 ガス圧縮機本体 150 シリンダ 151 ピストン 151−1、153−2a 台座 152 保持部材 153 ケース 153−1 筒状体 153−2 蓋部材 154 永久磁石 155 可動コイル 156 連結部材 157、203 コイルばね 158 ピストンシール 180、210 接続部 190 冷媒配管 200 コールドヘッド 201 シリンダ 202 ディスプレーサ 204 シリンダホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 芳人 東京都田無市谷戸町二丁目1番1号 住友 重機械工業株式会社田無製造所内 (72)発明者 内田 年雄 東京都田無市谷戸町二丁目1番1号 住友 重機械工業株式会社田無製造所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、 前記シリンダとの間に圧縮室を形成するように前記シリ
    ンダ内に配置されるピストンと、 前記ピストンを、前記シリンダ内でその軸方向に往復運
    動させる往復駆動手段と、 前記シリンダを保持部材を介して収容していると共に、
    前記ピストン及び前記往復駆動手段を収容しているケー
    スと、 前記ケースに設けられて前記圧縮室に対して冷媒の導入
    と排出とを行うための冷媒配管の接続部とを有し、 前記ケースにおける溶接箇所には、繰り返し溶接が可能
    なように複数の溶接リップを設けたことを特徴とする蓄
    冷式冷凍機システム用のガス圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガス圧縮機において、シ
    ールの必要な箇所には複数のシール部材が設けられてい
    ることを特徴とする蓄冷式冷凍機システム用のガス圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のガス圧縮機において、前
    記シールの必要な箇所が前記冷媒配管の接続部であり、
    該接続部は、前記ケースに凹部による受部を設けると共
    に、中心に前記冷媒の通路を有して前記受部に嵌合され
    る嵌合部と該嵌合部の周囲に設けられたフランジ部とか
    ら成るプラグ部材を前記受部に装着し、かつ該プラグ部
    材に前記冷媒配管を接続して構成され、前記受部と前記
    嵌合部との接合面の一方、及び前記ケースと前記フラン
    ジとの接合面の一方にはそれぞれO−リングによるシー
    ル部材を設け、前記嵌合部と前記フランジ部との間のコ
    ーナ部と前記受部における開口の縁部との間にはインジ
    ウムによるシール部材を介在させたことを特徴とする蓄
    冷式冷凍機システム用のガス圧縮機。
  4. 【請求項4】 一端が閉塞されたシリンダと、 前記シリンダの他端に取り付けられ、該シリンダと共に
    閉じた空間を画定するシリンダホルダと、 前記シリンダ内に配置されたディスプレーサであって、
    前記シリンダの一端と該ディスプレーサとの間に膨張空
    間を画定すると共に、前記シリンダホルダと該ディスプ
    レーサとの間に無効空間を画定し、該ディスプレーサ内
    には前記膨張空間と前記無効空間とを連通させる冷媒流
    路及び該冷媒流路内を流れる冷媒と熱交換を行う蓄冷材
    が設けられたディスプレーサと、 前記ディスプレーサを、該ディスプレーサの外周面が前
    記シリンダの内周面と微小間隙を隔てて対峙させ、かつ
    前記シリンダの軸方向に移動可能に支持する支持手段
    と、 前記無効空間へ連通し、冷媒の導入と排出とを行う冷媒
    供給路と、 前記シリンダホルダに設けられて前記冷媒供給路に対し
    て冷媒の導入と排出とを行うための冷媒配管の接続部と
    を有し、 シールの必要な箇所には複数のシール部材が設けられて
    いることを特徴とする蓄冷式冷凍機システム用のコール
    ドヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のコールドヘッドにおい
    て、前記シールの必要な箇所が前記冷媒配管の接続部で
    あり、該接続部は、前記シリンダホルダに凹部による受
    部を設けると共に、中心に前記冷媒供給路と連通する通
    路を有して前記受部に嵌合される嵌合部と該嵌合部の周
    囲に設けられたフランジ部とから成るプラグ部材を前記
    受部に装着し、かつ該プラグ部材に前記冷媒配管を接続
    して構成され、前記受部と前記嵌合部との接合面の一
    方、及び前記シリンダホルダと前記フランジとの接合面
    の一方にはそれぞれO−リングによるシール部材を設
    け、前記嵌合部と前記フランジ部との間のコーナ部と前
    記受部における開口の縁部との間にはインジウムによる
    シール部材を介在させたことを特徴とする蓄冷式冷凍機
    システム用のコールドヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のコールドヘッドにおい
    て、前記シールの必要な箇所が前記シリンダホルダであ
    り、該シリンダホルダは、前記シリンダが取付けられて
    いる端部とは反対側の端部が開口にされると共に、該開
    口がボルト締めによる蓋部材で塞がれるようにされてお
    り、該蓋部材は前記開口部に入り込む嵌合部を有し、前
    記蓋部材と前記シリンダの開口部端面との接合面の一方
    にはO−リングによるシール部材を設け、前記蓋部材と
    前記嵌合部との間のコーナ部と前記開口の縁部との間に
    はインジウムによるシール部材を介在させたことを特徴
    とする蓄冷式冷凍機システム用のコールドヘッド。
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