JP2000220773A - 給水栓用継手 - Google Patents

給水栓用継手

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JP2000220773A
JP2000220773A JP11026089A JP2608999A JP2000220773A JP 2000220773 A JP2000220773 A JP 2000220773A JP 11026089 A JP11026089 A JP 11026089A JP 2608999 A JP2608999 A JP 2608999A JP 2000220773 A JP2000220773 A JP 2000220773A
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JP
Japan
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joint
male
female
pipe
locking
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JP11026089A
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English (en)
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Yoshihiro Matsumura
義弘 松村
Tadashi Ono
正 大野
Hiroyuki Saeki
啓之 佐伯
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KVK Corp
Original Assignee
KVK Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L21/00Joints with sleeve or socket

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints With Pressure Members (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)
  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】給水栓用継手の製造コストを低減すること。ま
た、給水栓用継手自体の漏水を防止すること。また、接
続作業が簡便な迅速継手であっても、その製造コストを
低減できるようにすることも目的とする。さらに、互い
に接続した雄側継手部と雌側継手部との確実なシール性
を得ること。 【解決手段】給水栓側の配管又は水道管側の配管の一方
に設けられる雄側継手部40と、他方に設けられる雌側
継手部20とを有し、雄側継手部40と雌側継手部20
とを互いに挿嵌して接続する給水栓用継手10におい
て、雄側継手部40が管材の塑性変形により形成されて
いる。雄側継手部40に係止段部44を有し、雌側継手
部20に、係止段部44を係止して雌側継手部20から
の雄側継手部40の抜けを防止する係止具29を有す
る。雄側継手部40の先端部分41に平滑なシール面4
2を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、給水栓側の配管
又は水道管側の配管の一方に設けられる雄側継手部と、
他方に設けられる雌側継手部とを有し、雄側継手部と雌
側継手部とを互いに挿嵌して接続する給水栓用継手に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、洗面台や流し台等に設置され
る給水栓においては、給水管や給湯管等の水道管と接続
する際に、雄側継手部と雌側継手部とを互いに挿嵌して
接続する給水栓用継手が用いられている。例えば、周溝
を有する雄側継手部を、内面に突出し前記周溝を係止す
るボール等の係止具を有する雌側継手部に挿嵌して、周
溝と係止具との係止により雄側継手部の抜けが防止され
て接続が完了される所謂ワンタッチ式の給水栓用継手で
ある。また、他にも、鍔を有する雄側継手部を、同じく
鍔を有する雌側継手部に挿嵌した後に、各鍔を挟持する
クリップ等の止め具を装着し、この止め具により雄側継
手部の抜けが防止されて接続が完了される所謂クリップ
式の給水栓用継手等も挙げられる。
【0003】このような給水栓継手では、雄側継手部や
雌側継手部を、銅合金等の管材を切削加工により形成し
ていた。また、雄側継手部や雌側継手部は、給水栓側の
配管や水道管側の配管とは別体の部材として形成され、
各配管の先端部分に、ロー付けや螺着等により一体化さ
れるのが一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の給水栓用継手に
あっては、雄側継手部や雌側継手部といった給水栓用継
手の主体部分を構成する部材の形成に際して切削加工を
必要とし、製造コストが嵩んでいた。特に、上述したワ
ンタッチ式やクリップ式等の接続作業が簡便な迅速継手
では、雄側継手部や雌側継手部の形状が複雑であり、高
度な精度が要求されるため、さらに製造コストが嵩む。
また、配管とは別途に形成された部材を配管に一体化す
る作業も必要であり、この点からも製造コストが嵩んで
いた。さらに、雄側継手部や雌側継手部をロー付けや螺
着等により配管の先端に一体化していたため、その接続
部分から漏水が生ずる虞もあった。
【0005】本各発明は上記した従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、給水栓用継手の
製造コストを低減することにある。特に、請求項2の発
明では、給水栓用継手自体の漏水を防止することも目的
とする。また、請求項3及び請求項4の発明では、接続
作業が簡便な迅速継手であっても、その製造コストを低
減できるようにすることも目的とする。さらに、請求項
5の発明では、互いに接続した雄側継手部と雌側継手部
との確実なシール性を得ることも目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る給
水栓用継手は、「給水栓側の配管又は水道管側の配管の
一方に設けられる雄側継手部と、他方に設けられる雌側
継手部とを有し、雄側継手部と雌側継手部とを互いに挿
嵌して接続する給水栓用継手において、前記雄側継手部
又は雌側継手部の少なくとも一方が、管材の塑性変形に
より形成されていることを特徴とする給水栓用継手」で
ある。
【0007】ここで、「塑性変形」とは、材料に加えら
れた外力が材料の弾性限度を越え、材料の内部に永久ひ
ずみが生じ、外力がなくなっても原形に戻らない変形を
いう。
【0008】本発明では、雄側継手部又は雌側継手部を
切削加工により形成する必要がなく、給水栓用継手を安
価に製造することができる。また、塑性変形によるた
め、生産性が良好で大量生産に適し、しかも、寸法精度
が良好であるため、品質を向上させることも容易であ
る。
【0009】尚、管材を塑性変形する具体的な手段とし
ては、原材料の管材よりも大径な形状に加工する場合に
はバルジ加工や鍔出し加工が例示でき、小径な形状に加
工する場合にはプレス加工が例示できる。また、原材料
の管材よりも大径な部分と小径な部分とが組み合わされ
た形状とする場合には、上記各加工等を適宜組み合わせ
ればよい。また、本発明においては、雄側継手部又は雌
側継手部の全体形状を塑性変形により形成するに限ら
ず、所望の部分の形成手段として塑性変形が採用された
ものであればよい。さらに、ワンタッチ式の給水栓用継
手の雌側継手部等のように、主体部に種々の部品が組み
付けられて構成される場合には、その主体部が塑性変形
により形成されていればよい。
【0010】請求項2の発明に係る給水栓用継手は、
「塑性変形により形成された雄側継手部又は雌側継手部
は、給水栓側の配管又は水道管側の配管の先端に一体的
に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の給
水栓用継手」である。
【0011】本発明では、給水栓側の配管や水道管側の
配管に雄側継手部又は雌側継手部を一体化する必要がな
いため、一体化に必要な作業を省略でき、より安価に製
造することができる。また、配管と、雄側継手部又は雌
側継手部との接続部分がないため、接続部分からの水漏
れが生じる虞もない。尚、本発明においては、雄側継手
部及び雌側継手部の双方が塑性変形して形成されている
場合には、少なくとも一方が、給水栓側の配管又は水道
管側の配管に一体的に形成されていればよい。
【0012】請求項3の発明に係る給水栓用継手は、
「雄側継手部又は雌側継手部の一方に係止段部を有し、
他方に、前記係止段部を係止して雌側継手部からの雄側
継手部の抜けを防止する係止具を有することを特徴とす
る請求項1又は請求項2に記載の給水栓用継手」であ
る。
【0013】ここで、雄側継手部又は雌側継手部の一方
に設ける「係止段部」の具体的な形態としては、略円筒
状に形成された雄側継手部や雌側継手部に鍔を設け、こ
の鍔の側面により係止段部を構成したり、周溝を設け、
この周溝の内壁を係止段部とすることが例示できる。ま
た、雄側継手部又は雌側継手部の他方に設ける「係止
具」の具体的な形態としては、雌側継手部に雄側継手部
を挿入するだけで接続が完了される公知のワンタッチ式
の継手等に採用されているような、雌側継手部の内面に
出没自在に設けられたボールや突片等が例示できる。こ
の他にも、雄側継手部に周溝を設け、雌側継手部にフッ
ク等の止め具を回動自在に設け、雄側継手部の周溝に雌
側継手部のフックを引掛けて雄側継手部の抜けを防止す
る所謂フック式の継手における前記フック等の止め具、
等も例示できる。この係止具は、上述した例の如く雌側
継手部に設けられるものに限らず、係止段部が雌側継手
部に設けられている場合には、当然、雄側継手部に設け
られるものである。
【0014】本発明に係る給水栓用継手は、雌側継手部
に雄側継手部を挿嵌し、雄側継手部の係止段部に雌側継
手部の係止具を係止することで接続が完了するものであ
り、接続作業が簡便な迅速継手である。よって、雄側継
手部や雌側継手部の形状が複雑で、切削加工では、製造
コストを低減することが困難であるが、このような複雑
な形状の雄側継手部や雌側継手部を塑性変形により形成
することで、大幅なコストの低減を図ることが可能とな
る。
【0015】請求項4に係る給水栓用継手は、「雄側継
手部及び雌側継手部の各々に係止段部を有し、各係止段
部を係止して雌側継手部からの雄側継手部の抜けを防止
する係止具を有することを特徴とする請求項1又は請求
項2に記載の給水栓用継手」である。
【0016】ここで、「係止段部」は、上述した請求項
3の発明における「係止段部」と同様である。また、
「係止具」は、雄側継手部及び雌側継手部の各係止段部
を係止して、雌側継手部に挿嵌した雄側継手部の抜けを
防止できるものであればよく、その構造を特に限定する
ものではない。この係止具は、雄側継手部や雌側継手部
とは別体として構成されたもの、一方に一体的に組み付
けられたもの等、種々の態様が挙げられるが、この態様
は、各態様により以下の利点が得られることを考慮して
適宜決定すればよい。
【0017】即ち、係止具が別体として構成されていれ
ば、装着作業が容易となるといった利点が得られる。こ
れは、係止具が雄側継手部や雌側継手部に一体的に組み
付けられていると、組付部分が拘束されるため、係止具
自体の取り回し自由度に劣り、係止段部への装着方向や
そのストロークに規制が生じるが、別体であれば、この
ような規制が一切生じないからである。一方、係止具が
雄側継手部や雌側継手部に一体的に組み付けられていれ
ば、係止具が紛失することがないといった利点が得られ
る。
【0018】本発明に係る給水栓用継手は、雌側継手部
に雄側継手部を挿嵌し、雄側継手部及び雌側継手部の各
係止段部に係止具を係止することで接続が完了するもの
であり、接続作業が簡便な迅速継手である。よって、雄
側継手部や雌側継手部の形状が複雑で、切削加工では、
製造コストを低減することが困難であるが、このような
ものであっても大幅なコストの低減を図ることが可能と
なることは、前述の請求項3の発明と同様である。
【0019】請求項5に係る給水栓用継手は、「塑性変
形により形成された雄側継手部又は雌側継手部は、その
先端部分に平滑なシール面を有することを特徴とする請
求項1から請求項4までの何れかに記載の給水栓用継
手」である。
【0020】例えばバルジ加工やプレス加工等により塑
性変形を行った場合には、バルジ加工の割型の境界部分
やプレス加工のパンチやダイスの端部に相当する部分等
に段差や歪みが生じる可能性がある。そこで、本発明の
如く、先端部分の面、即ち、雄側継手部であれば先端部
分の外周面、雌側継手部であれば先端部分の内周面を平
滑な部分とすれば、この部分の成形に際しては割型を採
用せず、抜き型等を採用することも可能となり、外周面
や内周面の平滑性を確保することが容易である。このよ
うに平滑性が確保された部分をシール面とすれば、確実
なシール性が得られる。また、先端部分に割型等を採用
し、段差や歪みを生じたとしても、部材の先端部分は、
比較的、研磨等の加工が施しやすい部分であるため、そ
の平滑性を確保するための追加工等も容易に施すことが
できる。尚、本発明においては、雄側継手部及び雌側継
手部の双方を塑性変形して形成した場合には、少なくと
も一方の先端部分を平滑なシール面とすればよい。
【0021】
【発明の実施の形態】本各発明に係る給水栓用継手の実
施の形態を、図を参照して説明する。
【0022】図1に、請求項1、2、3及び5の各発明
を適用した給水栓用継手の一例を示す。この給水栓用継
手10は、雌側継手部20と、雄側継手部40とを備え
ており、雄側継手部40は、給水栓(図示省略)側の配
管48の先端部分に一体的に設けられている。具体的に
は、配管48は銅管等の管材から形成されており、その
先端部分がバルジ加工等により塑性変形されて雄側継手
部40とされている。
【0023】また、雌側継手部20は、給水管や給湯管
等の水道管側の配管(図示省略)とは別体に、全体が中
空の略円筒形状に形成されており、その一側には、雄側
迅速継手部材40が挿入接続され、他側には、水道管側
の配管が接続される。具体的には、雌側継手部20の他
側の開口部22内には、雌ねじ部24が刻設されてお
り、この雌ネジ部24に、雄ねじ部が刻設された水道管
側の配管が螺着される。開口部22内周面において、雌
ねじ部24よりも奥側には、Oリング等のシール部材2
6が取り付けられており、このシール部材26により、
螺着された配管の先端外周面と開口部22内周面とのシ
ール性が確保され、配管と雌側継手部材20との接続部
での水漏れが防止される。
【0024】雌側継手部20の一側の開口部28内周面
の奥側には、Oリング等のシール部材30が取り付けら
れており、このシール部材30により、雄側継手部40
の先端部分41に設けられたシール面42と開口部28
内周面とのシール性が確保され、雌側継手部20と雄側
継手部40との接続部での水漏れが防止される。
【0025】雌側継手部20は、主体を構成する基体部
21と、この基体部21にスライド自在に装着されたス
リーブ32とを備えている。ここで、基体部21外周面
には、外方向に向けて突出部23が周設されており、ス
リーブ32内周面の開口部28寄りには、僅かに内方向
に突出した突出部34が周設されている。そして、基体
部21の突出部23とスリーブ32の突出部34との間
には、コイルスプリング25が装着され、このコイルス
プリング25によって、スリーブ32が開口部28方向
に付勢されている。また、スリーブ32の開口部22寄
りの端部には、内方向に向けて突出する係合部36が周
設されている。この係合部36は、基体部21の突出部
23に係合して、スリーブ32が所定の位置より開口部
28側に移動しないように規制するものである。さら
に、基体部21の軸心方向略中央には当接部31が形成
されている。この当接部31は、スリーブ32の端部を
当接させるものであり、スリーブ32が開口部22側に
所定の位置以上に移動することを規制するものである。
【0026】ところで、基体部21には、スリーブ32
の突出部34に対応する位置に複数の貫通孔27が設け
られており、この貫通孔27は、内側が外側よりも小径
のすり鉢形状に形成されている。そして、この貫通孔2
7には、ボールにより構成された係止具29が装着され
ている。ここで、貫通孔27の内側は、係止具29の直
径より僅かに小径とされており、係止具29の一部が基
体部21の内側に突出可能とされている。
【0027】一方、雄側継手部40は、全体が略円筒形
状で、先端がやや先細りの形状とされている。先端部分
41の外周面は、平滑なシール面42とされており、シ
ール部材30を介して雌側継手部20の基体部21の内
周面にシール接続されることは前述した通りである。こ
のシール面42より後端側にかけては、なだらかに大径
となるテーパー形状とされ、このテーパー形状部分から
さらに後端側には、周溝により構成された係止段部44
が設けられている。具体的に、係止段部44は、周溝の
先端側の内壁面によって構成されており、前述のボール
により構成された係止具29により係止されるものであ
る。尚、係止段部44及び係止具29の形状はこれに限
らず、互いに係止されるものでればよく、係止段部44
を突起により構成し、係止具29を爪により構成する
等、種々の形態のものを適用することができる。
【0028】係止具44よりもさらに後端側には、突出
部46が形成されている。この突出部46より先端側の
雄側継手部40の外径は、雌側継手部20の開口部28
の内径よりも僅かに小さくなっており、これに対して、
突出部46の外径は、開口部28の内径よりも大きくな
っている。このため、雄側継手部40を雌側継手部20
に挿入接続するに際しては、突出部46が開口部28の
端部に当接してそれ以上の挿入が阻止され、雄側継手部
40が開口部28内の適切な部位に位置決めされる。
尚、本例においては、突出部46を鍔状に形成してある
が、この形状は特に限定されるものではなく、雄側継手
部40の開口部28に当接するように突出形成されたも
のであればよい。
【0029】次いで雄側継手部40を雌側継手部20に
接続する手順を説明する。雌側継手部20の先端側(開
口部28側)にコイルスプリング25で付勢されている
スリーブ32を後端側(開口部22側)に移動させるこ
とにより、突出部34が係止具29から離れる。する
と、雌側継手部20の内面に突出していた係止具29
は、雌側継手部20の内面から没入可能となり、雄側継
手部40の挿入が可能となる。そこで、雄側継手部40
を十分に挿入し、スリーブ32から手を離すと、スリー
ブ32は、コイルスプリング25の付勢力により先端側
に移動し、元の位置に復帰する。すると、係止具29
は、突出部34に押圧されて開口部28の内面から突出
すると共に、この状態にて拘束され、雄側継手部40の
係止段部44を係止する。これにより、雌側継手部20
からの雄側継手部40の抜けが防止されて接続が完了す
る。
【0030】次に、図2に、請求項1、2、4及び5の
各発明を適用した給水栓用継手の一例を示す。この給水
栓用継手50は、雌側継手部60と、雄側継手部70
と、雄側継手部70の抜けを防止するための係止具80
を備えている。尚、本例においては、係止具80として
クリップ80を採用しており、このクリップの不用意な
拡開を防止するためのクリップ止め82も備えている。
【0031】雌側継手部材60は、略円筒形状に形成さ
れると共に、水道管側の配管62の先端部分に一体的に
設けられており、鍔部64aにより構成された係止段部
64を備えている。一方、雄側継手部70は、略円筒形
状に形成されると共に、給水栓側の配管72の先端部分
に一体的に設けられており、挿入部74と、この挿入部
74より後端側に鍔部76aにより構成された係止段部
76とを備えている。また、挿入部74は、雌側継手部
60に挿入接続されるものであり、その外径は、雌側継
手部60の内径より僅かに小さくされている。また、挿
入部74の外周面には、溝(図示省略)が周設されてお
り、この溝にOリング等のシール部材78が装着されて
いる。このシール部材78により、挿入部74外周面と
雌側継手部60内周面とのシール性が確保される。
【0032】雌側継手部60及び雄側継手部70は、い
ずれも、銅管などの管材を塑性変形することにより、給
水栓側の配管72や水道管側の配管62に一体的に形成
されている。この塑性変形の具体的な加工手段は、前述
した例の雄側継手部材40と同様である。
【0033】次いで、クリップにより構成された係止具
80、及び、この係止具80の拡開を防止するクリップ
止め82について説明する。係止具82は、弾性拡開可
能な一対のアーム部84を備え、各アーム部84の中央
付近は、雄側継手部70及び雌側継手部60の外周に対
応した円弧形状に形成されている。そして、アーム部8
4には、上記した鍔部64a,74aを挟持固定する切
り欠き86が設けられている。また、アーム部84の先
端部88は拡開方向に広がる形状に形成されている。一
方、クリップ止め82は、略方形の板状に形成され、そ
の両側端を折り返したような形態の折り返し部90を備
えている。
【0034】雌側継手部60と雄側継手部70を接続す
るには、まず雄側継手部70の挿入部74を、双方の鍔
部64a,74aが当接するまで雌側継手部60内に挿
入する。次いで、係止具80を、アーム部84を拡開さ
せながら両アーム部84で挟むように雌側継手部60及
び雄側継手部70に装着する。この際に、当接された両
鍔部64a,76aが切り欠き86にはめ込まれるよう
に装着して、両鍔部64a,74aを挟持固定する。こ
れにより、雄側継手部70の鍔部76aの側面により構
成された係止段部76と、雌側継手部60の鍔部64a
の側面により構成された係止段部64とが、係止具80
の切り欠き86の内面に各々係止され、雌側継手部60
からの雄側継手部70の抜けが防止される。そして、係
止具80の先端部88に折り返し部90を係合するよう
にして、クリップ止め82をはめ込む。これにより、ア
ーム部84が不用意に拡開することが防止され、ひいて
は、係止具80が給水栓用継手50から不用意に脱落す
ることが防止される。このようにして雌側継手部60と
雄側継手部70が接続固定される。
【0035】尚、本例においては、雄側継手部70及び
雌側継手部60の双方の係止段部76、64を鍔部76
a、64aの側面により構成し、これを係止する係止具
80をクリップにより構成した例を示したが、請求項4
の発明における「係止段部」及び「係止具」はこれに限
定されるものではない。即ち、係止段部としては、周溝
等の凹設されたものであってもよいし、係止具として
は、雄側継手部の係止段部と雌側継手部の係止段部とを
係止して雄側継手部の抜けを防止するものであればよ
く、その形態を特に問うものではない。
【0036】また、本例では、雌側継手部60の先端部
分に平滑なシール面を設けたが、これに限らず、雌側継
手部60にシール部材を取り付ける一方、雄側継手部7
0の先端部分を平滑なシール面としたり、双方にシール
部材を取り付けると共に双方の先端部分に平滑なシール
面を設けてもよい。
【0037】以上、本各発明に係る給水栓用継手として
二つの実施の形態の例について説明したが、本各発明は
これらの実施の形態に限られるものではなく、以下に示
すように、その要旨を逸脱しない範囲で適宜の態様を採
用することができる。
【0038】本各発明では、雄側継手部、雌側継手部の
いずれかを又はいずれをも、塑性変形により形成された
ものとすればよく、しかも、雄側継手部や雌側継手部の
全体を管材から塑性変形により形成するに限らない。例
えば、図1に示した例において、雌側継手部20のスリ
ーブ32等は後付けすることとし、基体部21を、塑性
変形させて形成することとしてもよい。この場合であっ
ても、その製造コストを低減することができる。
【0039】また、請求項2の発明では、給水栓側の配
管に雄側継手部を、水道管側の配管に雌側継手部を、各
々設けるに限らず、その逆に、給水栓側の配管に雌側継
手部を、水道管側の配管に雄側継手部を、各々設けても
よい。一方、請求項2以外の発明に係る給水栓用継手で
は、塑性変形により形成された雄側継手部や雌側継手部
が、給水栓側の配管や水道管側の配管に一体的に形成さ
れるに限られず、塑性変形により形成された別体の継手
部材を、配管の先端にロー付けや螺着等により固着する
こととしてもよい。例えば、配管としてのスパイラル銅
管やブレードホースなどの先端に、継手部材を固着する
こととしてもよい。
【0040】
【発明の効果】本各発明は上記のように構成されている
ので、雄側継手部又は雌側継手部を形成するに際して切
削加工を必要とせず、製造コストを低減することができ
る。特に、請求項2の発明によれば、給水栓用継手自体
の漏水を防止することもできる。また、請求項3及び請
求項4の発明によれば、接続作業が簡便な迅速継手であ
っても、その製造コストを低減できる。さらに、請求項
5の発明によれば、互いに接続した雄側継手部と雌側継
手部との確実なシール性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態に係る給水栓用継手の分解斜
視図である。
【図2】第二の実施の形態に係る給水栓用継手の分解斜
視図である。
【符号の説明】
10;給水栓用継手、20;雌側継手部、21;基体
部、22;開口部、23;突出部、24;雌ねじ部、2
5;コイルスプリング、26;シール部材、27;貫通
孔、28;開口部、29;係止具(ボール)、30;シ
ール部材、31;当接部、32;スリーブ、34;突出
部、36;係合部、40;雄側継手部、41;先端部
分、42;シール面、44;係止段部(周溝)、46;
突出部、48;配管、50;給水栓用継手、60;雌側
継手部、62;配管、64;係止段部、64a;鍔部、
70;雄側継手部、72;配管、74;挿入部、76;
係止段部、76a;鍔部、78;シール部材、80;係
止具(クリップ)、82;クリップ止め、84;アーム
部、86;切り欠き、88;先端部、90;折り返し
部。
フロントページの続き (72)発明者 佐伯 啓之 岐阜市黒野308番地 株式会社ケーブイケ ー内 Fターム(参考) 2D060 AA01 AC03 BF09 3H019 JA01 3J106 AB01 BA01 BB01 BC04 BD01 BE11 BE18 BE33 CA03 EA03 EB07 EB08 EC02 EC07 ED32 ED35 ED36 EE02 EE13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給水栓側の配管又は水道管側の配管の一方
    に設けられる雄側継手部と、他方に設けられる雌側継手
    部とを有し、雄側継手部と雌側継手部とを互いに挿嵌し
    て接続する給水栓用継手において、前記雄側継手部又は
    雌側継手部の少なくとも一方が、管材の塑性変形により
    形成されていることを特徴とする給水栓用継手。
  2. 【請求項2】塑性変形により形成された雄側継手部又は
    雌側継手部は、給水栓側の配管又は水道管側の配管の先
    端に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の給水栓用継手。
  3. 【請求項3】雄側継手部又は雌側継手部の一方に係止段
    部を有し、他方に、前記係止段部を係止して雌側継手部
    からの雄側継手部の抜けを防止する係止具を有すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給水栓用継
    手。
  4. 【請求項4】雄側継手部及び雌側継手部の各々に係止段
    部を有し、各係止段部を係止して雌側継手部からの雄側
    継手部の抜けを防止する係止具を有することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の給水栓用継手。
  5. 【請求項5】塑性変形により形成された雄側継手部又は
    雌側継手部は、その先端部分に平滑なシール面を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までの何れかに
    記載の給水栓用継手。
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Cited By (4)

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