JP2000219502A - 改質装置および燃料電池システム - Google Patents

改質装置および燃料電池システム

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JP2000219502A
JP2000219502A JP11018319A JP1831999A JP2000219502A JP 2000219502 A JP2000219502 A JP 2000219502A JP 11018319 A JP11018319 A JP 11018319A JP 1831999 A JP1831999 A JP 1831999A JP 2000219502 A JP2000219502 A JP 2000219502A
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refrigerant
reforming
carbon monoxide
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fuel cell
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JP11018319A
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Koji Takumi
厚至 工匠
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改質装置および燃料電池システムの起動時間
を短縮する。 【解決手段】 炭化水素系材料と水からなる改質原料を
蒸発させる蒸発部2、該改質原料を、水素を主成分とす
る燃料ガスに改質する改質部3および前記燃料ガス中の
一酸化炭素濃度を低減する一酸化炭素低減部4を備えた
改質装置1において、前記一酸化炭素低減部4内に設け
られた冷媒流路23中の冷媒を除去できる冷媒除去手段
10、33が設けられていることを特徴とする改質装置
1および該改質装置1で製造された燃料ガスを用いて発
電する燃料電池スタック12が設けられていること特徴
とする燃料電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は改質装置および燃料
電池システムに関する。
【0002】
【従来の技術】大気の汚染をできる限り減らすために自
動車の排ガス対策が重要になっており、その対策の一つ
として電気自動車が使用されているが、充電設備や走行
距離などの問題で普及に至っていない。
【0003】燃料電池は、水素と酸素を使用して電気化
学反応で発電し、水以外の排出物がなくクリーンな発電
装置として注目されている。前記燃料電池を使用した自
動車が最も将来性のあるクリーンな自動車であると見ら
れている。前記燃料電池の中でも固体高分子電解質型燃
料電池が低温で作動するため自動車用として最も有望で
ある。
【0004】燃料電池システムは、炭化水素系材料と水
からなる改質原料から水素を主成分とする燃料ガスを製
造する改質装置と該燃料ガスを燃料として発電する燃料
電池スタックから構成されている。
【0005】前記燃料電池スタックは、一般的に二つの
電極(燃料極と酸化剤極)で電解質を挟んだ構造をして
いる多数のセルが積層されている。固体高分子電解質型
燃料電池システムは、前記電解質が固体高分子電解質で
ある燃料電池スタックを使用したシステムである。前記
燃料極側には前記燃料ガスが、前記酸化剤極側には前記
酸化剤ガスが送られ、電気化学反応により発電する。
【0006】前記改質装置は蒸発部、改質部、一酸化炭
素低減部から構成されている。前記蒸発部は炭化水素系
材料と水からなる改質原料を蒸発させてガス化する。前
記改質部は、ガス化された改質原料を改質触媒(例え
ば、Pd触媒とCu−Zn触媒等)に接触させて水素を
主成分とする燃料ガスを製造する。炭化水素系材料とし
ては、メタノール、エタノール、ガソリン等の液体材料
や天然ガス、LPG等の気体材料が考えられる。一般的
には、コスト、取り扱い性および改質特性の良さのため
メタノールが用いられる。
【0007】前記改質部により製造される燃料ガスは一
酸化炭素を0.3〜2%含んでおり、そのまま燃料電池
スタックに供給すると前記燃料極の電極触媒を被毒し、
燃料電池の発電性能を著しく低下させる。
【0008】前記一酸化炭素低減部は前記改質部により
製造された燃料ガスに酸化剤ガスを供給し、一酸化炭素
低減触媒(例えば、Pt触媒等)により下記反応で一酸
化炭素(CO)を低減するものである。
【0009】 CO + 1/2O → CO − 257.2KJ ・・・(1) 前記一酸化炭素低減部の反応は酸化反応であるので、燃
料電池スタックの発電に使用する燃料ガス中の水素も同
時に酸化されるおそれがある。もし、水素も酸化されて
前記燃料ガス中の水素濃度が低下すると、発電効率が低
下する。
【0010】したがって、前記一酸化炭素低減部では、
一酸化炭素を酸化させるが水素を酸化させないことが必
要である。そのため、最適な一酸化炭素低減触媒を選択
すると同時に、前記一酸化炭素低減触媒の温度を該一酸
化炭素低減触媒の活性温度域に制御する必要がある。こ
の活性温度域は、一酸化炭素低減触媒として貴金属触媒
を使用した場合100〜150℃である。
【0011】起動時には前記一酸化炭素低減触媒を一酸
化炭素低減反応の発熱を利用して活性温度域に昇温す
る。しかし、前記一酸化炭素低減部には定常運転時に前
記一酸化炭素低減触媒の反応熱を外部に移送し、該前記
一酸化炭素低減触媒の温度を活性温度域に制御するため
の冷媒があるので、該冷媒を含めて活性温度域の100
℃以上に昇温するには時間がかかり、燃料電池の発電開
始まで数十分の時間がかかっていた。この起動時間を短
縮することは燃料電池の利用を拡大するために重要であ
る。自動車等車載用では運転開始までの時間が決まるの
で、特に重要である。
【0012】従来技術として、特開平8−100184
号公報には、第1反応部と第2反応部を設け、第1反応
部には低温触媒を使用し、第2反応部には貴金属触媒を
使用して、第2反応部の温度が低い時は水素を主成分と
する燃料ガスを前記第1反応部と前記第2反応部の両方
を通過させ、前記第2反応部の温度が高い時は前記燃料
ガスを前記第2反応部のみ通過させる一酸化炭素除去装
置が開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術は、第2反応部の貴金属触媒を活性温度域に昇温する
時間がかかるので、起動時間が長い問題点がある。また
第1反応部では100℃以下で反応するため改質後ある
いは一酸化炭素低減時に生成した水が凝縮し、燃料電池
入口で再度加湿する必要が生ずる。
【0014】本発明は上記課題を解決したもので、一酸
化炭素低減触媒を短時間で活性温度域に昇温し、起動時
間を短縮できる改質装置および燃料電池システムを提供
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
(以下、第1の技術的手段と称する。)は、炭化水素系
材料と水からなる改質原料を蒸発させる蒸発部、該改質
原料を、水素を主成分とする燃料ガスに改質する改質部
および前記燃料ガス中の一酸化炭素濃度を低減する一酸
化炭素低減部を備えた改質装置において、前記一酸化炭
素低減部内に設けられた冷媒流路中の冷媒を除去できる
冷媒除去手段が設けられていることを特徴とする改質装
置である。
【0016】上記第1の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0017】すなわち、起動時に一酸化炭素低減部内に
設けられた冷媒流路に冷媒がないので、一酸化炭素低減
部の熱容量を小さくでき一酸化炭素低減触媒を早く活性
温度域に昇温できるため起動時間を短縮することができ
る。
【0018】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項2において講じた技術的手段(以下、第2の技
術的手段と称する。)は、前記冷媒除去手段が、前記冷
媒流路に冷媒を循環させる冷媒ラインに設けられた冷媒
抜き弁であり、該冷媒抜き弁が前記冷媒流路より鉛直下
部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の改
質装置である。
【0019】上記第2の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0020】すなわち、冷媒抜き弁が冷媒流路より鉛直
下部に設けられているので、該冷媒抜き弁を開くだけで
冷媒流路から簡単に冷媒を除去することができる。
【0021】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項3において講じた技術的手段(以下、第3の技
術的手段と称する。)は、前記冷媒循環管路の前記冷媒
流路より鉛直上部に冷媒ライン空気抜き弁が設けられて
いることを特徴とする請求項1記載の改質装置である。
【0022】上記第3の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0023】すなわち、冷媒ライン空気抜き弁により冷
媒ラインの上部を大気圧に開放できるので、冷媒流路か
ら早く冷媒を除去することができる。
【0024】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項4において講じた技術的手段(以下、第4の技
術的手段と称する。)は、前記一酸化炭素低減部、前記
冷媒ラインの少なくとも一方に温度検出手段が設けられ
ていることを特徴とする請求項1記載の改質装置であ
る。
【0025】上記第4の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0026】すなわち、温度検出手段で検出された温度
により冷媒抜き弁、冷媒ライン空気抜き弁を制御するこ
とができるので、一酸化炭素低減触媒の温度制御の精度
を上げることができる。
【0027】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項5において講じた技術的手段(以下、第5の技
術的手段と称する。)は、前記冷媒ラインの冷媒が、改
質原料である炭化水素系材料、水の少なくとも一方であ
ることを特徴とする請求項1記載の改質装置である。
【0028】上記第5の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0029】すなわち、改質原料と冷媒のタンクを一つ
にできるので、装置を小型化することができる。また定
常運転時には一酸化炭素低減触媒の発熱で改質原料を予
熱できるので、改質原料の蒸発に必要なエネルギーを低
減でき高効率になる。
【0030】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項6において講じた技術的手段(以下、第6の技
術的手段と称する。)は、前記冷媒ラインと前記蒸発部
に冷媒を分配する冷媒分配手段が設けられていることを
特徴とする請求項5記載の改質装置である。
【0031】上記第6の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0032】すなわち、一酸化炭素低減触媒の温度を活
性温度域に維持するために必要な冷媒量を冷媒ラインに
通流できるので、前記温度の制御が容易になる。
【0033】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項7において講じた技術的手段(以下、第7の技
術的手段と称する。)は、請求項1ないし6記載の改質
装置の一つを備え、該改質装置で製造された燃料ガスを
用いて発電する燃料電池スタックが設けられていること
特徴とする請求項6記載の燃料電池である。
【0034】上記第7の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0035】すなわち、動時間の短い改質装置を用い
ているので、システムの起動時間を短縮することができ
る。
【0036】
【発明の実施の形態】従来、一酸化炭素低減部に設けら
れた冷媒流路は冷媒で満たされている。一酸化炭素低減
部に供給される燃料ガスは200℃以上であるが、冷媒
温度が低い場合は前記燃料ガスが100℃以下になり、
該燃料ガス中の水分が凝縮してガス通路をふさいだり、
一酸化炭素低減触媒の活性温度域からはずれ、一酸化炭
素濃度が高いまま排出される。
【0037】この問題を解決し燃料電池システムの起動
時間を短縮するために鋭意研究し、冷媒温度が低いとき
は一酸化炭素低減部に設けられた冷媒流路内から冷媒を
抜くことにより、一酸化炭素低減触媒の温度を活性温度
域に早く到達させることができ、燃料電池システムの起
動時間を短縮できることを見いだした。
【0038】以下、本発明の実施例について、図面に基
づいて説明する。図1は本発明の第1実施例の自動車用
燃料電池システム図である。本燃料電池システムは、改
質装置1、燃料電池スタック12およびコントローラ3
0から構成されている。
【0039】前記改質装置1は炭化水素系材料であるメ
タノールと水からなる改質原料を水素を主成分とする燃
料ガスに改質する装置で、蒸発部2、改質部3、一酸化
炭素低減部4、蒸発用バーナ5から構成されている。前
記蒸発部2は改質原料管路21を介してメタノールと水
の混合材料を貯蔵するメタノール・水タンク6と連結し
ている。
【0040】前記一酸化炭素低減部4には一酸化炭素低
減部温度制御部20が設けられている。該一酸化炭素低
減部温度制御部20は冷媒ポンプ7、ラジエータ8、リ
ザーバ9、冷媒抜き弁10、冷媒ライン空気抜き弁11
および各種管路で構成されている。
【0041】前記リザーバ9には冷媒が貯蔵されてお
り、冷媒管路24を介して前記冷媒ポンプ7と連結して
いる。該冷媒ポンプ7は冷媒管路25を介して前記一酸
化炭素低減部4の内部に設けられた冷媒流路23と連結
している。該冷媒流路23は冷媒管路26を介して前記
ラジエータ8と連結している。該ラジエータ8は冷媒管
路27を介して前記リザーバ9と連結している。
【0042】前記冷媒管路25から冷媒管路28が分岐
しており、冷媒除去手段である前記冷媒抜き弁10と連
結している。該冷媒抜き弁10は冷媒管路29を介して
前記リザーバ9と連結している。前記冷媒管路26から
管路36が分岐しており前記冷媒ライン空気抜き弁11
と連結し、該冷媒ライン空気抜き弁11は大気につなが
っている。
【0043】前記一酸化炭素低減部4には一酸化炭素低
減触媒の温度を検知する温度検知手段である温度計41
が設けられている。また冷媒管路25には冷媒の温度を
検知する温度検知手段である温度計42が設けられてい
る。
【0044】前記コントローラ30は信号線S1を介し
て前記温度計41と連結し、信号線S2を介して前記温
度計42と連結している。また前記コントローラ30は
信号線S3を介して前記冷媒抜き弁10と連結し、信号
線S4を介して前記冷媒ライン空気抜き弁11と連結し
ている。
【0045】図2は本発明の第1実施例の一酸化炭素低
減部の冷媒循環の概略構成を示す図である。この図は図
1の一酸化炭素低減部4と一酸化炭素低減部温度制御部
20の部分を詳しく示したもので、同じ部品には同じ番
号を付記している。前記一酸化炭素低減部4は改質部3
から見た概略断面図で、燃料ガスが図の手前から奥へ通
流している。またA方向は鉛直上方方向である。
【0046】前記一酸化炭素低減部4の内部に設けられ
た冷媒流路23は多数の通流部で構成され、隣接した前
記冷媒流路23の間にコルゲートタイプのフィン22が
設けられている。該フィン22の表面に一酸化炭素低減
触媒が担持されている。この一酸化炭素低減触媒は、前
記フィン22の表面に担持するかわりに、一酸化炭素低
減触媒を担持した担体を前記冷媒流路23と前記フィン
の間の空間に充填してもよい。
【0047】本燃料電池システムが起動されると、蒸発
用バーナ5が燃焼開始され蒸発部2が加熱される。同時
にメタノール・水タンク6からメタノールと水からなる
改質原料が改質原料管路21を介して蒸発部2に供給さ
れ蒸発される。蒸発した改質原料は改質部3に送られ
る。該改質部3では改質触媒により水素を主成分とする
燃料ガスに改質される。この燃料ガスには一酸化炭素が
0.3〜2%含まれており、このまま燃料電池スタック
12に供給すると、該燃料電池スタック12の電極触媒
を被毒し発電性能を著しく低下させる。
【0048】前記燃料ガス中の一酸化炭素を低減するた
めに、該燃料ガスは一酸化炭素低減部4に送られる。該
燃料ガス中の一酸化炭素は、前記フィン22に担持され
ている一酸化炭素低減触媒により酸化され低減される。
この一酸化炭素低減を効率的に行うためには前記一酸化
炭素低減触媒の温度を触媒の活性温度域である100〜
150℃に維持することが重要である。この温度は触媒
により決まる値である。
【0049】前記一酸化炭素低減触媒の温度を活性温度
域に維持するために前記一酸化炭素低減部温度制御部2
0が設けられている。前記一酸化炭素低減触媒の温度
は、一酸化炭素低減反応の発熱により上昇するが、起動
時において熱容量の大きな冷媒が冷媒流路23に充たさ
れていると、前記一酸化炭素低減触媒の温度が上昇する
のに時間がかかる。そこで、起動時にはコントローラ3
0の命令により冷媒抜き弁10、冷媒ライン空気抜き弁
11を開き冷媒流路23中の冷媒を抜いておく。起動
後、それぞれ信号線S1、S2を介して前記コントロー
ラに伝達される温度計41、42の温度T1、T2によ
り判断し、それぞれ信号線S3、S4を介して命令を伝
達し前記冷媒抜き弁10、前記冷媒ライン空気抜き弁1
1を制御する。
【0050】図3は本発明の第1実施例の一酸化炭素低
減部温度制御部の運転フローチャート図である。
【0051】ステップS101では燃料電池システムが
起動時か一酸化炭素低減触媒の温度が上昇した定常運転
時か判断する。定常運転時ならS107に進み本フロー
チャートを終了し、起動時ならステップS102に進
む。
【0052】該ステップS102では温度計41の温度
T1があらかじめ設定された設定温度値αtと、温度計
42の温度T2があらかじめ設定された設定温度値βt
と比較される。前記温度T1、T2がそれぞれの設定温
度値αt、βtより高いときはS106に進み冷媒ポン
プ7、ラジエータ8のファンを起動しステップS107
に進み、一酸化炭素低減部温度制御部20は定常運転と
なり本フローチャートを終了する。前記温度T1、T2
の少なくとも一方が、それぞれの設定温度値αt、βt
以下のときはステップS103に進む。
【0053】該ステップS103ではコントローラ50
の命令により冷媒抜き弁10、冷媒ライン空気抜き弁1
1を開きステップS104に進む。これにより前記冷媒
抜き弁10より鉛直上方の冷媒はリザーバ9に排出され
る。
【0054】ステップS104では温度T1が設定温度
値αtと比較される。前記温度T1が設定温度値αtよ
り低いときはステップS104を繰り返す。すなわち、
一酸化炭素低減触媒反応の発熱により加熱され、前記温
度T1が設定温度値αtになるまでステップS104を
繰り返す。該ステップS104で前記温度T1が設定温
度値αt以上のときはステップS105に進む。
【0055】該ステップS105では前記冷媒抜き弁1
0を閉じ、冷媒ライン空気抜き弁11を閉じてステップ
S106に進む。該ステップ106では冷媒ポンプ7、
ラジエータ8のファンを起動されステップS107に進
む。これにより冷媒流路23に冷媒が循環され、一酸化
炭素低減部4の温度を制御する。ステップS107では
一酸化炭素低減部温度制御部20は定常運転となり本フ
ローチャートを終了する。
【0056】一酸化炭素低減部4から排出された燃料ガ
スは燃料ガス管路37を介して燃料電池スタック12の
燃料極に供給される。該燃料電池スタック12の酸化剤
極には酸化剤ガスである空気が供給される。該燃料電池
スタック12は、前記燃料極に供給された燃料ガス中の
水素と前記酸化剤極に供給された酸化剤ガス中の酸素を
使用して発電する。
【0057】本第1実施例の改質装置および燃料電池シ
ステムによれば、起動時に前記冷媒流路23中に冷媒が
ないため一酸化炭素低減部4の熱容量が小さいので、一
酸化炭素低減触媒を急速に活性温度域にすることがで
き、燃料電池システムの起動時間を短縮することができ
る。
【0058】図4は本発明の第2実施例の自動車用燃料
電池システム図である。本燃料電池システムは、改質原
料供給系、一酸化炭素低減部温度制御部、コントローラ
が異なる以外は第1実施例と同じである。同じ部分には
同じ記号を使用し説明は省略する。本第2実施例の改質
原料供給系と一酸化炭素低減部温度制御部は同じ改質原
料タンク35を持つ改質原料供給・一酸化炭素低減部温
度制御部40である。
【0059】該改質原料供給・一酸化炭素低減部温度制
御部40は改質原料ポンプ31、冷媒分配手段である切
替弁32、冷媒除去手段である改質原料抜き弁33、冷
媒ライン空気抜き弁である改質原料ライン空気抜き弁3
4、改質原料タンク35および各種管路で構成されてい
る。本第2実施例では冷媒と改質原料は同じものを使用
しているので、改質原料に主眼をおいて各部の名称に改
質原料を冠してある。
【0060】前記改質原料タンク35には改質装置1の
原料と一酸化炭素低減部4の温度を制御する冷媒の役割
を持つメタノールと水の混合材料を貯蔵しているタンク
である。該前記改質原料タンク35は改質原料管路43
を介して前記改質原料ポンプ31と連結している。該改
質原料ポンプ31は改質原料管路44を介して前記切替
弁32と連結している。
【0061】該切替弁32は改質原料管路45を介して
蒸発部2と連結している。該改質原料管路45にはチェ
ック弁38が設けられている。前記切替弁32はまた、
改質原料管路46を介して前記一酸化炭素低減部4の内
部に設けられた冷媒流路23と連結している。該冷媒流
路23は改質原料管路47を介して前記改質原料管路4
5と連結している。該改質原料管路47にはチェック弁
39が設けられている。
【0062】前記改質原料管路46から改質原料管路4
8が分岐しており前記改質原料抜き弁33と連結してい
る。該改質原料抜き弁33は改質原料管路49を介して
前記改質原料タンク35と連結している。前記改質原料
管路47から管路51が分岐しており前記改質原料ライ
ン空気抜き弁34と連結し、該改質原料ライン空気抜き
弁34は大気につながっている。
【0063】前記コントローラ50は信号線S5を介し
て前記温度計41と連結し、信号線S6を介して前記温
度計42と連結している。また前記コントローラ50は
信号線S7を介して前記改質原料抜き弁33と連結し、
信号線S8を介して改質原料ライン空気抜き弁34と連
結している。さらに前記コントローラ50は信号線S9
を介して前記改質原料ポンプ31と連結し、信号線S1
0を介して前記切替弁32と連結している。第2実施例
の前記一酸化炭素低減部4内の構造は第1実施例と同じ
である。
【0064】本燃料電池システムが起動されると、蒸発
用バーナ5が燃焼開始され改質原料ポンプ31が起動さ
れる。このとき切替弁32が切り替えられ、改質原料管
路44と45が導通状態で、改質原料管路44と46が
遮断状態になっている。すなわち、前記改質原料ポンプ
31から送出される改質原料のうち冷媒流路23に供給
される改質原料の比率、冷媒流路ライン改質原料分配比
率は0%である。これにより、改質原料タンク35の改
質原料であるメタノールと水は、前記改質原料ポンプ3
1により改質原料管路45を介して蒸発部2に供給され
蒸発される。チェック弁39は改質原料が改質原料管路
47に流入するのを防止している。
【0065】前記蒸発部2で蒸発した改質燃料は改質部
3に送られる。該改質部3では改質触媒により水素を主
成分とする燃料ガスに改質される。前記燃料ガス中の一
酸化炭素を低減するために、該燃料ガスは一酸化炭素低
減部4に送られる。起動時にはコントローラ50により
改質原料抜き弁33、改質原料ライン空気抜き弁34を
開き冷媒流路23中の冷媒を抜いておく。起動後、信号
線S5、S6を介して前記コントローラ50に伝達され
る温度計41、42の温度T1、T2により判断し、そ
れぞれ信号線S7、S8、S10を介して命令を伝達し
前記改質原料抜き弁33、改質原料ライン空気抜き弁3
4、切替弁32を制御する。
【0066】図5は本発明の第2実施例の改質原料供給
・一酸化炭素低減部温度制御部の運転フローチャート図
である。
【0067】ステップS201では燃料電池システムか
起動時か一酸化炭素低減触媒の温度が上昇した定常運転
時か判断する。定常運転時ならS206に進み本フロー
チャートを終了し、起動時ならステップS202に進
む。
【0068】該ステップS202では温度計41の温度
T1があらかじめ設定された設定温度値αtと、温度計
42の温度T2があらかじめ設定された設定温度値βt
と比較される。前記温度T1、T2がそれぞれの設定温
度値αt、βtより高いときはS206に進み本フロー
チャートを終了する。前記温度T1、T2の少なくとも
一方が、それぞれの設定温度値αt、βt以下のときは
ステップS203に進む。
【0069】該ステップS203では改質原料抜き弁3
3、改質原料ライン空気抜き弁34を開き、切替弁32
を切り替えて冷媒流路ライン改質原料分配比率を0%に
し、ステップS204に進む。これにより前記改質原料
抜き弁33より鉛直上方の改質原料管路46、47、冷
媒流路23の中の改質原料は改質原料タンク35に排出
される。前記改質原料管路47に設けられたチェック弁
39により遮断されるので、該チェック弁39より改質
原料管路45に近い部分の改質原料は排出されない。
【0070】該ステップS204では温度T1が設定温
度値αtと比較される。前記温度T1が設定温度値αt
より低いときはステップS204を繰り返す。すなわ
ち、一酸化炭素低減触媒反応の発熱により加熱され、前
記温度T1が設定温度値αtになるまでステップS20
4を繰り返す。該ステップS204で前記温度T1が設
定温度値αt以上のときはステップS205に進む。
【0071】該ステップS205では改質原料抜き弁3
3、改質原料ライン空気抜き弁34を閉じ、切替弁32
を制御して冷媒流路ライン改質原料分配比率をあらかじ
め設定されたγ%にし、ステップS206に進む。これ
により冷媒流路23に冷媒が供給され、一酸化炭素低減
部4の温度を制御する。
【0072】前記冷媒流路を通過した改質原料は改質原
料管路47、45を介して蒸発部2に供給される。前記
改質原料管路45に設けられたチェック弁38により改
質原料が該改質原料管路45を切替弁32の方向に通流
することはない。前記切替弁32から前記改質原料管路
45に供給される改質原料、すなわち改質原料ポンプ3
1が送出した改質原料のうち(100−γ)%は前記改
質原料管路45を介して蒸発部2に供給される。
【0073】すなわち、前記改質原料ポンプ31が送出
した改質原料はすべて蒸発部2に供給され、一酸化炭素
低減触媒の温度を制御するために必要な改質原料が冷媒
流路23を介して蒸発部2に供給される。前記ステップ
S206では一酸化炭素低減部温度制御部20は定常運
転となり本フローチャートを終了する。
【0074】一酸化炭素低減部4から排出された燃料ガ
スは燃料ガス管路37を介して燃料電池スタック12の
燃料極に供給される。該燃料電池スタック12の酸化剤
極には酸化剤ガスである空気が供給される。該燃料電池
スタック12は、前記燃料極に供給された燃料ガス中の
水素と前記酸化剤極に供給された酸化剤ガス中の酸素を
使用して発電する。
【0075】本第2実施例の改質装置および燃料電池シ
ステムによれば、起動時に前記冷媒流路23中に冷媒を
兼ねる改質原料がないため一酸化炭素低減部4の熱容量
が小さいので、一酸化炭素低減触媒を急速に活性温度域
にすることができ、燃料電池システムの起動時間を短縮
することができる。また本第2実施例の改質装置および
燃料電池システムおよびその制御方法によれば、一酸化
炭素低減部4内を改質原料が通過することにより、一酸
化炭素低減反応熱で昇温されるので、蒸発部2を加熱す
るエネルギーが少なくなり、高効率の燃料電池システム
ができる。
【0076】なお、本第2実施例では冷媒分配手段とし
て切替弁32を使用しているが、改質原料管路46に流
量制御バルブを設けるなどの手段も考えられる。また、
上記の定常運転時の冷媒流路ライン改質原料分配比率γ
%を運転条件により変化させてもよい。さらに定常運転
中に改質原料抜き弁33を部分的に開いて冷媒流路に供
給される改質原料の一部を改質原料タンク35に戻して
もよい。これにより、蒸発部と冷媒流路に供給する改質
原料の量を柔軟に制御できるので、燃料電池システムの
制御性が向上できる。
【0077】
【発明の効果】以上のように、本発明は、炭化水素系材
料と水からなる改質原料を蒸発させる蒸発部、該改質原
料を、水素を主成分とする燃料ガスに改質する改質部お
よび前記燃料ガス中の一酸化炭素濃度を低減する一酸化
炭素低減部を備えた改質装置において、前記一酸化炭素
低減部内に設けられた冷媒流路中の冷媒を除去できる冷
媒除去手段が設けられていることを特徴とする改質装置
および該改質装置で製造された燃料ガスを用いて発電す
る燃料電池スタックが設けられていること特徴とする燃
料電池であるので、改質装置および燃料電池システムの
起動時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の自動車用燃料電池システ
ム図
【図2】本発明の第1実施例の一酸化炭素低減部の冷媒
循環の概略構成を示す図
【図3】本発明の第1実施例の一酸化炭素低減部温度制
御部の運転フローチャート図
【図4】本発明の第2実施例の自動車用燃料電池システ
ム図
【図5】本発明の第2実施例の改質原料供給・一酸化炭
素低減部温度制御部の運転フローチャート図
【符号の説明】
1…改質装置 2…蒸発部 3…改質部 4…一酸化炭素低減部 5…蒸発用バーナ 10…冷媒抜き弁(冷媒除去手段) 11…冷媒ライン空気抜き弁 12…燃料電池スタック 32…切替弁(冷媒分配手段) 33…改質原料抜き弁(冷媒除去手段) 34…改質原料ライン空気抜き弁 41、42…温度計(温度検出手段) 50…コントローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素系材料と水からなる改質原料を
    蒸発させる蒸発部、該改質原料を、水素を主成分とする
    燃料ガスに改質する改質部および前記燃料ガス中の一酸
    化炭素濃度を低減する一酸化炭素低減部を備えた改質装
    置において、前記一酸化炭素低減部内に設けられた冷媒
    流路中の冷媒を除去できる冷媒除去手段が設けられてい
    ることを特徴とする改質装置。
  2. 【請求項2】 前記冷媒除去手段が、前記冷媒流路に冷
    媒を循環させる冷媒ラインに設けられた冷媒抜き弁であ
    り、該冷媒抜き弁が前記冷媒流路より鉛直下部に設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の改質装置。
  3. 【請求項3】 前記冷媒循環管路の前記冷媒流路より鉛
    直上部に冷媒ライン空気抜き弁が設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の改質装置。
  4. 【請求項4】 前記一酸化炭素低減部、前記冷媒ライン
    の少なくとも一方に温度検出手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の改質装置。
  5. 【請求項5】 前記冷媒ラインの冷媒が、改質原料であ
    る炭化水素系材料、水の少なくとも一方であることを特
    徴とする請求項1記載の改質装置。
  6. 【請求項6】 前記冷媒ラインと前記蒸発部に冷媒を分
    配する冷媒分配手段が設けられていることを特徴とする
    請求項5記載の改質装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6記載の改質装置の一つ
    を備え、該改質装置で製造された燃料ガスを用いて発電
    する燃料電池スタックが設けられていること特徴とする
    燃料電池。
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