JP2000218615A - ワイヤソー及びワークの脱着方法 - Google Patents

ワイヤソー及びワークの脱着方法

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JP2000218615A
JP2000218615A JP2204099A JP2204099A JP2000218615A JP 2000218615 A JP2000218615 A JP 2000218615A JP 2204099 A JP2204099 A JP 2204099A JP 2204099 A JP2204099 A JP 2204099A JP 2000218615 A JP2000218615 A JP 2000218615A
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JP2204099A
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Kunio Makino
国雄 牧野
Akio Kawakita
昭夫 川北
Yasuhiro Ito
靖弘 伊東
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Nippei Toyama Corp
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーク支持機構に対するワークの搬入出時
に、ワークの搬入出ミスが発生した場合でも、ワークが
ワイヤ列上に落下するのを防ぐことができるワイヤソー
を提供する。 【解決手段】 複数の加工用ローラ15〜17間に平行
に張設されたワイヤ列18の上方に、カバー22を開閉
可能に配設する。ワーク支持機構20へのワーク21の
搬入出に際して、ワーク21が誤って落下した場合、そ
のワーク21をカバー22により受け止めるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤを使用し
て、半導体材料、磁性材料、セラミック等の硬脆材料よ
りなるワークに対し、切断加工等を施すようにしたワイ
ヤソー及びそのワイヤソーにおけるワークの脱着方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のワイヤソーにおいては、ワーク
を支持するワーク支持機構にワーク搬入出機構を対向配
置し、このワーク搬入出機構により、ワーク支持機構へ
の未加工のワークの搬入と、ワーク支持機構からの加工
済みのワークの搬出とを自動的に行うように構成したも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この場合、
ワーク搬入出機構によりワーク支持機構にワークが搬入
際、あるいはワーク支持機構からワークが搬出される際
に、誤ってワークが複数の加工用ローラ間のワイヤ列上
に落下することがあった。このように、ワークがワイヤ
上に落下した場合には、ワークが損傷したり、ワイヤが
断線したりするという事故が発生し、特にウエーハ状ま
たは薄板状に切断された加工済みのワークが落下した場
合には、ウエーハや薄板がワイヤ間の隙間を通って狭い
ところや取り除きにくいところに入り込み、その除去に
かなりの困難をともなうものであった。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、ワーク支持機構に対するワークの搬入出
時に、ワークの搬入出ミスが発生した場合でも、ワイヤ
の断線あるいはワークの破損を防止することができると
ともに、ワイヤが走行している最中でも手動によるワー
クの搬入出が安全に行えるワイヤソー及びワークの脱着
方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のワイヤソーの発明では、ワイヤ
列のワークに面する部分をカバーにより掩蓋するように
したものである。
【0006】従って、ワーク支持機構に対するワークの
搬入出時に、ワークの搬入出ミスが発生した場合でも、
そのワークがワイヤ列等の上に落下することがなく、ワ
ーク受け部材によって受け止められる。よって、ワーク
の落下に伴うワークの損傷やワイヤの断線を抑制するこ
とができる。また、ワイヤが走行している最中でも手動
によるワークの搬入出が安全に行える。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のワイヤソーにおいて、前記カバーを、加工用ローラ
を支持する支持フレームに対してワイヤ列を掩蓋する位
置と、そこから退避する位置との間で移動可能にしたも
のである。
【0008】従って、カバーを使用しない場合は、それ
をワーク加工の邪魔にならないように退避させておくこ
とができる。請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載のワイヤソーにおいて、前記カバーを分割し
て構成し、それぞれ開閉回動可能に取り付けたものであ
る。
【0009】従って、分割されたカバー片の各開閉回動
半径は小さく、その回動のために、大きなスペースを必
要としない。請求項4に記載の発明では、請求項2また
は3に記載のワイヤソーにおいて、前記カバーを、開閉
回動可能に支持することにより、そのカバーが閉鎖位置
においてワイヤ列を掩蓋し、開放位置においてスラリの
飛散防止をするようにしたものである。
【0010】従って、カバーはその開放位置、すなわち
不使用位置においてスラリの飛散防止機能を有するた
め、スラリの飛散を防止するための専用部材が不要にな
る。請求項5に記載の発明では、請求項2〜4のいずれ
かに記載のワイヤソーにおいて、前記加工用ローラをワ
ークの下方に配置し、カバーを両者の間に設けたもので
ある。
【0011】従って、加工用ローラ及びそれに巻回され
たワイヤがワークの下方に位置し、カバーがない場合に
は、ワークの落下によってワイヤが断線されたりする
が、カバーによりこのような事態を防止できる。
【0012】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載のワイヤソーにおいて、前記カバーには、カバーから
のワークの落下を防止するための落下防止部を設けたも
のである。
【0013】従って、ワークがカバー上に落下しても、
そこからさらに落下することはなく、カバーからのワー
ク落下によるワーク自体の破損や、周辺機器の破損等を
防止できる。
【0014】請求項7に記載の発明においては、請求項
1〜6のいずれかに記載のワイヤソーにおいて、前記カ
バーによる掩蓋状態を確認するために、掩蓋状態を検出
する検出手段を設けたものである。
【0015】従って、カバーによりワイヤ列を覆った状
態で、加工が開始されるのを防止できる。このため、ワ
ークとカバーとの衝突によりそれらが破損されるのを未
然に防止できる。
【0016】請求項8に記載の発明においては、ワイヤ
を複数の加工用ローラ間に複数回巻回して形成されたワ
イヤ列に対してワークを押しつけて、そのワークをウエ
ーハ状に切断するようにしたワイヤソーにおいて、ワー
クの脱着作業に際して、前記ワイヤ列のワークに面する
部分をカバーにより掩蓋するものである。
【0017】従って、前記請求項1と同様な作用を得る
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2に示
すように、ベース11上にはコラム12が立設されてい
る。コラム12の一側においてベース11上には切断機
構13が、一対の支持フレーム14を介して装設されて
いる。この切断機構13は、支持フレーム14間に間隔
をおいて平行に架設支持された複数(この実施形態では
3個であるが、2個または4個でもよい)の加工用ロー
ラ15,16,17を備え、それらの外周には多数の環
状溝が列設されている。
【0019】前記加工用ローラ15,16,17間に
は、それらの環状溝に1本の線材よりなるワイヤを連続
的に巻回することによって、平行に延びるワイヤ列18
が張設されている。そして、加工用ローラ15,16,
17が図示しないワイヤ走行用モータにて回転されるこ
とにより、ワイヤ列18が走行されるようになってい
る。
【0020】コラム12にはワーク支持機構20が上下
移動可能に配設され、その下部には硬脆材料よりなるワ
ーク21が着脱可能に装着される。また、切断機構の前
面側は支持フレーム14に着脱自在の安全カバー45に
より覆われている。
【0021】そして、このワイヤソーの運転時には、ワ
イヤ列18が切断機構13の加工用ローラ15,16,
17間で走行されながら、ワーク支持機構20が図示し
ない送り用モータにより切断機構13に向かって下方に
送り移動される。このとき、スラリ供給ノズル19から
ワイヤ列18上に遊離砥粒を含むスラリが供給されると
ともに、そのワイヤ列18に対しワーク21が押し付け
接触されて、ワーク21がウエーハ状または薄板状に切
断加工される。
【0022】なお、図示しないワーク搬入出機構が前記
ワーク支持機構20に近接する搬入出位置とそこから退
く位置とワイヤソーに付設され、このワーク搬入出機構
により、ワーク支持機構20に対する未加工のワーク2
1の搬入と、ワーク支持機構20からの加工済みのワー
ク21の搬出とが自動的に行われるようになっている。
【0023】図1〜図4に示すように、前記加工用ロー
ラ15,16,17間のワイヤ列18の上方において、
一対の支持フレーム14の上端部には、2つにカバー片
22aに分割構成した平板状のカバー22が蝶番23を
介して開閉回動可能に取り付けられている。
【0024】そして、ワーク搬入出機構によりワーク支
持機構20と外部との間でワーク21が搬入出される際
には、両カバー片22aが図1〜図4に実線で示す水平
な閉鎖位置(掩蓋位置)に回動配置されて、ワイヤ列1
8の上方が閉鎖される。この状態で、ワーク支持機構2
0に対するワーク21の搬入出ミスが発生した場合に
は、落下するワーク21がカバー片22aによって受け
止め保持される。また、ワーク支持機構20に装着され
たワーク21の切断加工時には、カバー片22aが図1
及び図2に鎖線で示す垂直な開放位置(退避位置)に回
動配置されて、ワイヤ列18の上方が開放される。
【0025】図2及び図4に示すように、前記各支持フ
レーム14の両端縁には支持突部24が形成されてい
る。そして、両カバー片22aが閉鎖位置に回動配置さ
れたとき、これらの支持突部24によって、両カバー片
22aがほぼ水平な閉鎖位置に位置決め保持されるよう
になっている。
【0026】図1〜図4に示すように、前記両カバー片
22aの両側縁には一対の落下防止部25が折り曲げ形
成され、一側方の落下防止部25の端部には係合孔26
が形成されている。そして、カバー片22aが閉鎖位置
に回動配置されたとき、これらの落下防止部25が起立
状態に配置されて、カバー片22a上に落下したワーク
21のカバー片22aからの落下が阻止されるようにな
っている。
【0027】図2、図4及び図5に示すように、前記両
カバー片22a上の係合孔26に対応して、両支持フレ
ーム14の一側上部には一対の係止機構27が配設され
ている。これらの係止機構27は、支持フレーム14上
の凹部28内に移動可能に収容された係止部材29と、
その係止部材29をカバー片22aの係合孔26と係合
する方向に移動付勢するばね30とから構成されてい
る。
【0028】そして、カバー22が開放位置に回動配置
されたとき、係止機構27の係止部材29が係合孔26
に係合して、カバー片22aがほぼ垂直な開放位置に係
止保持される。そして、この開放状態においては、起立
したカバー片22aは、加工部に供給されたスラリの飛
散を防止し、図示しない装置カバーの透明窓等が汚れる
のを防止するようになっている。また、係止部材29が
操作部29aにより、ばね30の付勢力に抗して移動さ
れたとき、係止部材29が係合孔26から離脱されて、
カバー片22aが係止状態から解放されるようになって
いる。
【0029】図2に示すように、前記両支持フレーム1
4の上端には、両カバー片22aの閉鎖状態をそれぞれ
検出するための検出器41が設けられ、両カバー片22
aの閉鎖状態がワイヤソーの装置外の表示ランプ42の
点灯により確認されるようになっている。センサ41及
び表示ランプ42は検出手段を構成する。
【0030】次に、前記のように構成されたワイヤソー
について動作を説明する。さて、このワイヤソーにおい
て、ワーク支持機構20に装着されたワーク21の切断
加工時には、図1及び図2に鎖線で示すように、両カバ
ー片22aが開放位置に回動配置されて、加工用ローラ
15,16,17間のワイヤ列18の上方が開放されて
いる。この状態で、ワイヤ走行用モータによりワイヤ列
18が加工用ローラ15,16,17間において走行さ
れながら、そのワイヤ列18上にスラリ供給ノズル19
からスラリが供給される。そして、送り用モータにより
ワーク支持機構20が下方に送り移動されて、ワーク2
1がワイヤ列18に押し付け接触される。これにより、
ワーク21が所定の厚さに切断加工される。
【0031】このワーク21の切断加工時には、両カバ
ー片22aが支持フレーム14の上端において、ほぼ垂
直な開放位置に起立配置されている。このため、スラリ
供給ノズル19からワイヤ列18上に供給されるスラリ
が周囲に飛散するのを、これらのカバー片22aによっ
て防止することができる。
【0032】このようにして、ワーク21の切断加工が
終了すると、図示しないワーク搬入出機構がワーク支持
機構20と近接する搬入出位置に移動される。そして、
このワーク搬入出機構により、ワーク支持機構20から
加工済みのワーク21が搬出されるとともに、そのワー
ク支持機構20に対して未加工のワーク21が搬入装着
される。
【0033】このワーク支持機構20に対するワーク2
1の搬入出時には、図1〜図4に実線で示すように、両
カバー22片22aが作業者により閉鎖位置に回動配置
されて、加工用ローラ15,16,17間のワイヤ列1
8の上方が閉鎖される。このため、ワーク支持機構20
に対するワーク21の搬入出時に、ワーク21の搬入出
ミスが発生してワーク21が落下した場合、そのワーク
21はカバー片22aよりなるカバー22により受け止
められる。それとともに、ワーク21は、カバー片22
a上において、落下防止部25により下方への落下が阻
止される。従って、ワーク21がワイヤ列18上に直接
落下したり、カバー22上を経てワイヤ列18上に転が
り落下したりするおそれはない。また、ワイヤが走行し
ている最中でも手動によるワークの搬入出が安全に行え
る。
【0034】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 ・ この実施形態のワイヤソーにおいては、複数の加工
用ローラ15,16,17間に平行に張設されたワイヤ
列18の上方に、ワーク支持機構20へのワーク21の
搬入出に際して、誤って落下したワーク21を受け止め
るためのカバー22が開閉可能に配設されている。
【0035】このため、ワーク支持機構20に対するワ
ーク21の搬入出時に、ワーク21の搬入出ミスが発生
した場合でも、そのワーク21がワイヤ列18上に落下
することなく、カバー22によって受け止められる。よ
って、ワーク21がワイヤ列18上に直接落下するのを
防ぐことができて、ワイヤ列18上へのワーク21の落
下に伴い、ワーク21の損傷やワイヤ列18の断線が生
じるおそれを確実に防止することができる。
【0036】・ 前記カバー22が、ワイヤ列18を掩
蓋する位置と、そこから退避する位置との間で移動可能
であるため、カバー22を使用しない場合は、それをワ
ーク加工の邪魔にならないように退避させておくことが
できる。
【0037】・ カバー22を一対のカバー片22aに
分割して構成してあるため、両カバー片22aのそれぞ
れの開閉回動半径は小さく、その回動のために、大きな
スペースを必要としない。従って、ワイヤソーの小型化
に寄与できる。
【0038】・ カバー片22aが、開放位置において
スラリの飛散防止をするため、装置カバー等の汚染を抑
制できるとともに、スラリの飛散を防止するための専用
部材が不要になり、構成を簡素化できる。
【0039】・ カバー22に、それからのワーク21
の落下を防止するための落下防止部25が設けられてい
るため、ワーク21がカバー22上に落下しても、そこ
からさらに落下することはなく、カバー22からのワー
ク落下によるワーク自体の破損や、周辺機器の破損等を
防止できる。
【0040】・ カバー22による閉鎖状態を確認する
ために、その状態を検出するセンサ41及びランプ42
を設けたことにより、カバーの開閉状態を知ることがで
き、カバー22によりワイヤ列18を覆った状態で、加
工が開始されるのを防止できる。このため、ワーク21
とカバー22との衝突によりそれらが破損されるのを未
然に防止できる。
【0041】なお、この実施形態は、次のように変更し
て具体化することも可能である。 ・ 図6及び図7に示すように、両支持フレーム14の
上端に案内レール43を設け、カバー22をその案内レ
ール43に対して出し入れすることにより、カバー22
をワイヤ列18を掩蓋する位置と、そこから退避する位
置とに配置されるように構成すること。この場合、カバ
ー22を分割する必要がなく、カバー22は1枚のもの
でよい。なお、カバー22を出し入れする方向は、加工
用ローラ15〜16の軸方向及びそれとは直交する方向
のいずれでもよい。また、カバー22には出し入れを行
うためのハンドル44が設けられる。
【0042】・ 図8に示すように、この発明を前記実
施形態とは上下逆の構成において具体化すること。すな
わち、切断機構13をワーク21の上方に設け、ワーク
21は切断機構13の下方において上下動するように構
成する。従って、カバー22は支持フレーム14の下面
に設けられる。このように構成した場合には、ワーク2
1の搬入出の際に、カバー22によりそれらが接触する
のを防止でき、ワイヤ断線を阻止できる。なお、このよ
うに構成した場合には、カバー片22aをその閉鎖状態
において下方へ自重により回動しないようにするための
保持手段が必要になる。ただし、この図8の実施形態に
おいて、前述した図6及び図7の構成を採用した場合に
は、案内レール43が保持手段の機能を有するため、そ
のための専用の部材は不要である。
【0043】・ 前記実施形態において、カバー片22
aの開閉をモータ駆動あるいはシリンダ駆動により行う
ように構成すること。 ・ 前記実施形態において、カバー22を1枚構成に
し、そのカバー22を、一方の支持フレーム14上に開
閉回動可能に取り付けること。
【0044】・ 2つに分割構成したカバー22を、一
対の支持フレーム14上に前記実施形態とは90度異な
る方向へ開閉移動可能に取り付けること。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明において
は、以下の効果を発揮する。請求項1及び請求項8の発
明では、ワイヤ列のワークに面する部分をカバーにより
掩蓋するようにしたことにより、ワークの落下等にとも
なうワークの損傷やワイヤの断線を抑制することができ
る。また、ワイヤが走行している最中でも手動によるワ
ークの搬入出が安全に行える。
【0046】請求項2の発明では、前記カバーを、加工
用ローラを支持する支持フレームに対してワイヤ列を掩
蓋する位置と、そこから退避する位置との間で移動可能
にしたことにより、カバーを使用しない場合は、それを
ワーク加工の邪魔にならないように退避させておくこと
ができる。
【0047】請求項3の発明では、前記カバーを分割し
て構成し、それぞれ開閉回動可能に取り付けたことによ
り、分割されたカバー片の各開閉回動半径は小さして装
置全体の小型化に寄与できる。
【0048】請求項4の発明では、前記カバーを、開閉
回動可能に支持することにより、そのカバーが閉鎖位置
においてワイヤ列を掩蓋し、開放位置においてスラリの
飛散防止をするようにしたことにより、カバーはスラリ
の飛散防止機能を有するため、汚染を防止できるととも
に、スラリの飛散を防止するための専用部材が不要にな
る。
【0049】請求項5の発明では、前記加工用ローラを
ワークの下方に配置し、カバーを両者の間に設けたこと
により、加工用ローラ及びそれに巻回されたワイヤがワ
ークの下方に位置し、カバーがない場合には、ワークの
落下によってワイヤが断線されたりするが、カバーによ
りこのような事態を防止できる。
【0050】請求項6の発明では、前記カバーには、カ
バーからのワークの落下を防止するための落下防止部を
設けたことにより、ワークがカバー上に落下しても、そ
こからさらに落下することはなく、カバーからのワーク
落下によるワーク自体の破損や、周辺機器の破損等を防
止できる。
【0051】請求項7の発明においては、前記カバーに
よる掩蓋状態を確認するために、掩蓋状態を検出する検
出手段を設けたことにより、カバーの開閉状態を知るこ
とができ、カバーによりワイヤ列を覆った状態で、加工
が開始されるのを防止でき、ワークとカバーとの衝突に
よりそれらが破損されるのを未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のワイヤソーの一実施形態を示す正
断面図。
【図2】 図1のワイヤソーの要部側断面図。
【図3】 ワークの受け構成を示す要部斜視図。
【図4】 同じくワークの受け構成を示す要部平面図。
【図5】 カバーの係止構成を示す拡大断面図。
【図6】 この発明のワイヤソーの別の実施形態を示す
斜視図。
【図7】 さらに別の実施形態を示す斜視図。
【図8】 さらに別の実施形態を示す正断面図。
【符号の説明】
13…切断機構、14…支持フレーム、15,16,1
7…加工用ローラ、18…ワイヤ列、20…ワーク支持
機構、21…ワーク、22…カバー、22a…カバー
片、23…蝶番、25…落下防止部、41…検出手段を
構成するセンサ、42…検出手段を構成するランプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 靖弘 神奈川県横須賀市神明町1番地 株式会社 日平トヤマ技術センター内 Fターム(参考) 3C058 AA05 AA07 AC03 BA09 BC03 CA04 CA05 CB06 DA03 3C069 AA01 BA06 BB03 CA04 CB01 CB03 DA05 EA03 EA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤを複数の加工用ローラ間に複数回
    巻回して形成されたワイヤ列に対してワークを押しつけ
    て、そのワークをウエーハ状に切断するようにしたワイ
    ヤソーにおいて、前記ワイヤ列のワークに面する部分を
    カバーにより掩蓋するようにしたワイヤソー。
  2. 【請求項2】 前記カバーを、加工用ローラを支持する
    支持フレームに対してワイヤ列を掩蓋する位置と、そこ
    から退避する位置との間で移動可能にした請求項1に記
    載のワイヤソー。
  3. 【請求項3】 前記カバーを分割して構成し、それぞれ
    開閉回動可能に取り付けた請求項1または2に記載のワ
    イヤソー。
  4. 【請求項4】 前記カバーを、開閉回動可能に支持する
    ことにより、そのカバーが閉鎖位置においてワイヤ列を
    掩蓋し、開放位置においてスラリの飛散防止をする請求
    項2または3に記載のワイヤソー。
  5. 【請求項5】 前記加工用ローラをワークの下方に配置
    し、カバーを両者の間に設けた請求項2〜4のいずれか
    に記載のワイヤソー。
  6. 【請求項6】 前記カバーには、カバーからのワークの
    落下を防止するための落下防止部を設けた請求項5に記
    載のワイヤソー。
  7. 【請求項7】 前記カバーによる掩蓋状態を確認するた
    めに、掩蓋状態を検出する検出手段を設けた請求項1〜
    6のいずれかに記載のワイヤソー。
  8. 【請求項8】 ワイヤを複数の加工用ローラ間に複数回
    巻回して形成されたワイヤ列に対してワークを押しつけ
    て、そのワークをウエーハ状に切断するようにしたワイ
    ヤソーにおいて、ワークの脱着作業に際して、前記ワイ
    ヤ列のワークに面する部分をカバーにより掩蓋するワー
    クの脱着方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007273711A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Toyo Advanced Technologies Co Ltd ワイヤソー
KR20180004111A (ko) * 2015-05-01 2018-01-10 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 와이어소 장치

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