JP2000218249A - 配管及び容器内の固着スケールを除去する方法 - Google Patents

配管及び容器内の固着スケールを除去する方法

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JP2000218249A
JP2000218249A JP11023462A JP2346299A JP2000218249A JP 2000218249 A JP2000218249 A JP 2000218249A JP 11023462 A JP11023462 A JP 11023462A JP 2346299 A JP2346299 A JP 2346299A JP 2000218249 A JP2000218249 A JP 2000218249A
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bromic acid
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aqueous solution
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Ikuo Harigai
幾男 針谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水管や蒸気用配管の内壁に付着した固着スケー
ルを効果的に除去する。 【解決手段】内部に脈動を生じさせ、かつ、内部に気泡
を混入させた流体に体積比で20%以下の臭酸を混合さ
せた洗浄液を用いてを洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、プラント
設備の水管やビル内部の蒸気用配管の内壁に付着してい
る固着スケールを除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種設備の水管や蒸気用配管の内壁に付
着したスケールを除去する装置又は方法の一つとして、
塩酸を含む溶液による薬品洗浄があった。
【0003】あるいは、水流を正流方向と逆流方向とに
変えることができ、かつ、水流の内部に脈動を生じさせ
るとともに、気泡を混入させることができる装置を用い
て、配管及び容器内の固着スケールを除去することが行
われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の装置又は方法による固着スケールの除去は長時間を要
するとともに、固着スケールの除去効率は大きくはなか
った。
【0005】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、配管及び容器の内壁に付着した固着スケー
ルを短時間で効果的に除去することができる固着スケー
ル除去方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、内部に脈動を生じさせ、かつ、内部に気
泡を混入させた流体に体積比で20%以下の臭酸を混合
させた洗浄液を用いて配管及び容器内の固着スケールを
除去する方法を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る固着スケール除去方
法を実施するための固着スケール除去装置の一例を図1
に示す。
【0008】本固着スケール除去装置は、洗浄液として
体積比で20%以下の臭酸を含む臭酸水溶液を貯蔵して
いる洗浄液タンク10と、洗浄液タンク10から臭酸水
溶液を吸引するポンプ12と、ポンプ12が吸引した臭
酸水溶液に脈動を発生させる脈動発生装置14と、ポン
プ12が吸引した臭酸水溶液に気泡を混入させる気泡混
入装置16と、臭酸水溶液の流れの方向を正流方向と逆
流方向との間で変換する流体方向切替装置18と、から
なる。
【0009】流体方向切替装置18が臭酸水溶液の流れ
の方向を正流方向に設定すると、臭酸水溶液は配管(又
は容器)20の内部に送り込まれ、配管20の内壁に付
着した固着スケールを除去する。逆に、流体方向切替装
置18が臭酸水溶液の流れの方向を逆流方向に設定する
と、臭酸水溶液は逆流し、配管20からポンプ12を経
て洗浄液タンク10に戻る。
【0010】本発明に係る固着スケール除去方法の効果
を確認するために、洗浄液として水又は臭酸水溶液を用
い、洗浄時間を24時間又は72時間に設定し、蒸気配
管の内壁に付着した多量の固着スケールを除去する実験
を行った。その結果を図2に示す。
【0011】洗浄前は、図2(a)に示すように、配管
22の内部はほぼ固着スケール24が充満している状態
であった。
【0012】第一の実験においては、洗浄液としては体
積比で5%の臭酸を含む臭酸水溶液を用い、洗浄時間は
72時間とした。洗浄に用いた装置は通常の循環式ポン
プ(すなわち、図1に示した装置とは異なり、流体に脈
動や気泡を発生させないポンプ)である。ポンプ圧は
0.15Mpaに設定した。
【0013】この第一の実験による固着スケール除去率
は、図2(b)に示すように、約70%であった。
【0014】第二の実験においては、洗浄液としては水
を用い、洗浄時間は72時間とした。洗浄に用いた装置
は図1に示した洗浄装置である。ポンプ圧は0.15M
paに設定した。
【0015】この第二の実験による固着スケール除去率
は、図2(c)に示すように、約60%であった。
【0016】第三の実験においては、洗浄液としては体
積比で5%の臭酸を含む臭酸水溶液を用い、洗浄時間は
24時間とした。洗浄に用いた装置は図1に示した洗浄
装置である。ポンプ圧は0.15Mpaに設定した。
【0017】この第三の実験による固着スケール除去率
は、図2(d)に示すように、約95%であった。
【0018】第四の実験においては、洗浄液としては体
積比で20%の臭酸を含む臭酸水溶液を用い、洗浄時間
は24時間とした。洗浄に用いた装置は図1に示した洗
浄装置である。ポンプ圧は0.15Mpaに設定した。
【0019】この第四の実験による固着スケール除去率
は、図2(e)に示すように、約100%であった。
【0020】上記の第一乃至第四の実験のうち、第三及
び第四の実験が本発明に係る固着スケール除去方法を実
施したものである。
【0021】このように、本発明に係る固着スケール除
去方法によれば、他の二つの方法(第一及び第二の実験
における方法)と比較して、洗浄時間を3分の1に短縮
したにもかかわらず、固着スケール除去率は最低で25
%、最高で40%向上している。
【0022】なお、臭酸水溶液中の臭酸の体積比を20
%以上に設定しても、図2(e)に示した結果と同様の
結果を得ることができるが、廃液の処理コストが上昇す
るので、臭酸水溶液中の臭酸の体積比は20%にとどめ
ておくことが好ましい。
【0023】実用的には、図2(d)に示したように、
臭酸水溶液中の臭酸の体積比を5%に設定しておけば、
固着スケールを十分に除去することが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る固着スケー
ル除去方法によれば、従来の固着スケール除去方法と比
較して、洗浄時間を短縮しても、より高い固着スケール
除去率を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固着スケール除去方法を実施する
ための洗浄装置の概略図である。
【図2】固着スケールの除去実験の結果を示す配管の断
面図である。
【符号の説明】
10 洗浄液タンク 12 ポンプ 14 脈動発生装置 16 気泡混入装置 18 流体方向切替装置 20 配管 22 配管 24 固着スケール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に脈動を生じさせ、かつ、内部に気
    泡を混入させた流体に体積比で20%以下の臭酸を混合
    させた洗浄液を用いて配管及び容器内の固着スケールを
    除去する方法。
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