JP2000218191A - 石炭粉砕性自動推定方法とその装置 - Google Patents

石炭粉砕性自動推定方法とその装置

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JP2000218191A
JP2000218191A JP11019107A JP1910799A JP2000218191A JP 2000218191 A JP2000218191 A JP 2000218191A JP 11019107 A JP11019107 A JP 11019107A JP 1910799 A JP1910799 A JP 1910799A JP 2000218191 A JP2000218191 A JP 2000218191A
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Isao Moriyama
功 森山
Takashi Sonoda
隆 園田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より拡張された非線型関数を実現して高精度
に石炭粉砕性を推定することを可能とする石炭粉砕性自
動推定方法と装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、性状の異なる複数種の石炭の
粉砕装置より得られる、ミルモータ電流、回転分級器
(MRS)の回転数、給炭量、ミル加圧装置の油圧、ロ
ールリフトの信号、及びミル−テーブル差圧より選択さ
れた2以上の入力変数と、予め設定若しくは所定の学習
手法等により逐次変化する定数を入力信号として、階層
型ニューラルネットワークに基づく複数段の隠れ層と最
終段に相当する1つの出力層からなる演算回路を構成す
るとともに、前記最終段の出力層よりの出力に所定定数
を乗じて石炭粉砕性推定値を得ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭粉砕機におけ
る石炭粉砕性自動推定方法とその装置に係り、特に性状
の異なる複数種の石炭を燃料として使用する石炭焚きボ
イラに付設される石炭粉砕装置における石炭性状の自動
推定方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭粉砕機において、石炭化度の低い石
炭は粉砕しやすいが、微粉砕しにくい。石炭化が進むと
次第に粉砕し易くなり、さらに進むとまた粉砕しにくく
なる。一般に水分、灰分が多いものは粉砕しにくい。
【0003】図9は本発明が適用される石炭粉砕機(ミ
ル)の構成図を示す。本装置の構成をその作用に沿って
説明するに、石炭(原炭)は、石炭粉砕装置100上部
から中央に挿設された給炭管1を通って石炭粉砕装置内
底部に設けた回転テーブル2上に落下し、該回転テーブ
ル2の回転による遠心力により外周部へと運ばれる。
【0004】前記回転テーブル2の外周部に設けた複数
のロール3は、加圧装置4の油圧01によりテーブル2
に押しつけられており、このロール3とテーブル2間に
おいて石炭の粉砕が行なわれる。微粉砕された石炭は、
一次空気(熱空気)5により上部へ噴き上げられる。こ
の一次空気5は、石炭の搬送と乾燥の役割を持ってい
る。噴き上げられた微粉炭は、比較的粗い粒子は、テー
ブル2上に落下し、再粉砕され、比較的細かい粒子の
み、石炭粉砕装置100上部に設けた回転分級器6へと
導かれる。ここで、さらに粗い粒子と細かい粒子が再分
級され、比較的細かい粒子7のみ、分級器6を通過し、
バーナ(不図示)に供給される。
【0005】かかる、石炭性状の固さを表す指標である
石炭の粉砕性(HGI)の試験方法はオフラインではボ
ールミル法とハードグローブ法があるが、ボイラ運転中
のオンラインで計測することが困難であり、僅かに図1
1に示す装置が存在するのみである。
【0006】図11は、操作量調節器102よりの最適
操作量u及び石炭粉砕性推定器105よりのパラメータ
θを入力信号として、ミル動特性モデル103で得られ
たバーナ入口微粉炭流量推定値χを減算器101に入力
して目標値との偏差を求め、該偏差を操作量調節器10
2に投入して最適操作量uを求め、該最適操作量uに基
づいて給炭量、分級器回転数、加圧力の制御を行なう。
【0007】又ミル動特性モデル103よりの出力値と
して微粉炭流量推定値χともに、ミル差圧予測値y’を
得、該ミル差圧予測値y’を減算器104でミルテーブ
ル差圧計測値yとの偏差信号を石炭粉砕性推定器105
に投入してパラメータθを求めている。
【0008】しかしながら、かかる従来技術において
も、ミル動特性モデルが性状の異なる石炭を変動が大き
いミルの差圧を用いて精度良く推定するには、かなりの
労力を必要とする。この為多炭種石炭焚きボイラにおい
ては、複数台の石炭粉砕装置から微粉砕された石炭(微
粉炭)が燃料としてバーナへ供給される訳であるが、従
来の制御装置にあっては、石炭粉砕性(HGI)による
ミル実容量の変化が把握できないため、石炭粉砕装置の
台数制御は、かなり余裕を見た台数切替えが必要であっ
た。
【0009】従って多炭種石炭焚きボイラにおいても、
石炭の性状、特に石炭の粉砕性がオンラインで計測でき
れば大幅な制御性の向上が期待できる。より具体的に
は、石炭の粉砕性がオンラインで推定できれば、以下の
利点が生じる。 1)石炭粉砕装置の最大容量の把握が容易となり、的確
な石炭粉砕装置の台数制御が可能である。 2)石炭粉砕装置からバーナに供給される微粉炭量の予
測も適当なモデルを用いることで可能となる。 3)上記利点を制御装置で活用すれば制御性及び信頼性
の向上が期待できる。
【0010】かかる要請に鑑み、本出願人は先に、例え
ば性状の異なる複数種の石炭を燃料として使用する石炭
焚きボイラに付設される石炭粉砕装置であっても石炭の
粉砕性がオンラインで容易に推定できる石炭粉砕性自動
推定装置を特願平10−361298号(以下先願技術
という)にて提案している。
【0011】即ち、図9においてミルモー夕9を流れる
電流がミルモータ電流11、回転分級器6の回転数が回
転分級器回転数12、ミル加圧装置4の油圧がミル加圧
装置の油圧13、ロール3のリフトがロールリフト1
4、原炭の流量が給炭量15であるからして、石炭粉砕
性(HGI)はミルモー夕電流11、回転分級器回転数
12、ロールリフト14、ミル加圧装置油圧13等とか
なり大きい相関を有する。そこで前記先願技術は、これ
らの変数の内、ミルモー夕電流11と回転分級器回転数
12及び給炭量15との関係に着目したプロセスデータ
からオンラインで供給されている石炭の粉砕性を推定す
る装置を提案している。
【0012】図10は、先願技術の実施形態に係る石炭
の粉砕性を推定する装置で、石炭粉砕装置に供給される
石炭流量とミルモー夕電流、回転分級器回転数を入力と
して、石炭の粉砕性を出力するように構成されている。
即ち本装置は、プロセスデータであるミルモー夕電流1
1と回転分級器回転数12とミル給炭量15を入力と
し、石炭粉砕性推定値78をオンラインで出力するもの
である。
【0013】以下図10に従って本装置を具体的に説明
する。回転分級器回転数12の信号は、高信号選択器6
4の入力となり、定数発生器65の出力信号と比較され
高い値が選択されて除算器66に出力される。除算器6
6では、ミルモータ電流21(a)を高信号選択器64
の出力信号(b)で除算(a/b)し、減算器68に出
力する。一方、ミル給炭量信号15を入力とする関数発
生器67では、標準炭による基準値を減算器68に出力
する。
【0014】減算器68は、除算器66の出力信号と関
数発生器67の出力信号を減算し、基準値からのズレ
(偏差)を出力する。減算器68の出力信号である(偏
差)は、乗算器69により2乗され、乗算器69の出力
信号はさらに定数発生器70の出力信号k1と乗算器7
1により乗算される。一方、乗算器73は、減算器68
の出力信号である(偏差)と定数発生器72の出力信号
k2を乗算する。
【0015】乗算器73の出力信号は、定数発生器76
の出力信号k3 と加算器75で加算される。この加算器
75の出力信号は、乗算器71の出力信号と加算器74
により加算された後、一次遅れ要素77の入力信号とな
る。そして、一次遅れ要素77の出力信号が、石炭粉砕
性の推定信号である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す先願技術
は、石炭粉砕性(HGI)はミルモー夕電流11、回転
分級器回転数12、ロールリフト14、ミル加圧装置油
圧13等とかなり大きい相関を有する為に、これらの変
数の内、ミルモー夕電流11と回転分級器回転数12及
び給炭量15との関係に着目したプロセスデータからオ
ンラインで供給されている石炭の粉砕性を推定する装置
を提案したものであるが、実際には、これらの変数は複
雑に関係しあい、石炭粉砕性(HGI)とは極めて大き
い非線型な関係にあり、これらの変数により石炭粉砕性
(HGI)の予測式を構成する事は容易ではない。この
為、先願技術では、3つの変数による2次式の近似の関
係式で実現しているが、充分な石炭粉砕性(HGI)の
推定精度が得られていない。
【0017】本発明では、前記先願技術で用いられてい
る変数を用いてより正確な非線型関数を実現するととも
に、更に、先願技術で用いられている変数にさらに他の
変数を加えてより拡張された非線型関数を実現し、より
高精度に石炭粉砕性(HGI)を推定することを可能と
する石炭粉砕性自動推定方法と装置を提供することを目
的とする。
【0018】即ち、本発明は、性状の異なる複数種の石
炭を燃料として使用する石炭焚きボイラに付設される石
炭粉砕装置において、石炭の粉砕性がオンラインで容易
に推定できる石炭粉砕性自動推定装置において先願技術
以上の高精度の推定方法とその装置を提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決する手段】本発明はかかる課題を入出力間
の非線型の関係を表現する有効な手段である階層型ニュ
ーラルネットワークの演算回路を用いて実現している。
即ち、請求項1記載の発明は、性状の異なる複数種の石
炭の粉砕装置より得られる、石炭粉砕性と関係するプロ
セスデータより選択した2以上の入力変数と、予め設定
若しくは所定の学習手法等により逐次変化する定数を入
力信号として、階層型ニューラルネットワークに基づく
複数段の隠れ層と最終段に相当する1つの出力層からな
る演算回路を構成するとともに、前記最終段の出力層よ
りの出力に所定定数を乗じて石炭粉砕性推定値を得るこ
とを特徴とする石炭粉砕性自動推定方法にある。
【0020】この場合、前記選択される2以上の入力変
数は、請求項2に記載のように、ミルモータ電流、回転
分級器(MRS)の回転数、給炭量、ミル加圧装置の油
圧、ロールリフトの信号、及びミル−テーブル差圧より
選択されたプロセスデータであるのがよいが、これのみ
に限定されない。
【0021】請求項3記載の発明は、前記発明を好適に
実施するための石炭粉砕装置に付設される石炭粉砕性自
動推定装置に関するもので、前記石炭粉砕装置より得ら
れる、石炭粉砕性と関係するプロセスデータより選択し
た2以上の入力変数と、予め設定若しくは所定の学習手
法等により逐次変化する定数を入力信号として、これら
の複数の入力信号を加重加算した後シグモイド関数演算
結果を出力する複数のユニット演算器からなる第1段の
隠れ層と、前記複数のユニット演算器の出力と、予め設
定若しくは所定の学習手法等により逐次変化する定数を
入力信号として、これらの複数の入力信号を加重加算し
た後シグモイド関数演算結果を出力する複数のユニット
演算器からなる1若しくは複数段の隠れ層(以下中間隠
れ層という)と、前記後段側の中間隠れ層を構成するユ
ニット演算器の出力と、予め設定若しくは所定の学習手
法等により逐次変化する定数を入力信号として、これら
の複数の入力信号を加重加算した後シグモイド関数演算
結果を出力する1のユニット演算器からなる出力層と、
前記出力層を構成する1のユニット演算器の出力と所定
の定数発生器の出力を入力とする乗算器を具備し、該乗
算器の出力を石炭粉砕性推定値とすることを特徴とす
る。
【0022】そして請求項4に記載のように、第1段の
隠れ層から後流側の隠れ層に進むにつれユニット演算器
の数を順次削減して1又は複数段の中間隠れ層を構成す
ることにより、推定の絞り込みが円滑に行なわれ、精度
よい推定が可能である。
【0023】更に請求項5に記載のように、前記夫々の
隠れ層と出力層を、階層型ニューラルネットワークの演
算回路により構成するとともに、前記夫々の隠れ層若し
くは出力層を構成するユニット演算器内において、複数
の入力信号を加重加算する為の定数発生器の設定すべき
値を、ニューラルネットワークの学習手法等を用いて決
定することにより、より高精度の推定が可能となる。
【0024】更に請求項6に記載のように、シグモイド
関数演算回路は、指数関数回路若しくは、逆双曲線関数
回路等のしきい値を与える単調増加関数回路で構成され
ているのがよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成手段の種類、回路、接続状
態、及びその相対的配置等は特に特定的な記載がないか
ぎりは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではな
く、単なる説明例にすぎない。
【0026】[第1実施形態]図1及び図4〜図6は、
本第1発明の実施形態に係わる石炭の粉砕性を推定する
装置で、石炭粉砕装置に供給される給炭量とミルモータ
電流、回転分級器回転数を入力として、石炭の粉砕性推
定値を出力するように構成されている。即ち本装置は、
プロセスデータであるミルモー夕電流11と回転分級器
(MRS)の回転数12とミル給炭量15を入力とし、
石炭粉砕性(HGI)推定値32をオンラインで出力す
るものである。
【0027】以下図1及び図4〜図6に従って本装置を
具体的に説明する。尚、図1は本発明の第1実施形態に
係わる石炭粉砕性を推定する装置を表した全体制御ブロ
ック図、図4は図1のユニット23,24,25の、図
5は図1のユニット26,27の、図6はユニット28
の夫々の詳細ブロック図である。
【0028】図1は、性状の異なる複数種の石炭を燃料
として使用する石炭焚きボイラに付設される石炭粉砕性
推定装置で、石炭粉砕装置のミルモータ電流11と回転
分級器回転数12と給炭量信号15を入力変数a2 〜a
4 とする点は、前記先願技術と同様であるが、更に所定
の定数を出力する単位ユニット演算器29の出力a1を
入力とする4入力構成とし、これらの4入力信号a1 〜
a4 を加重加算した後、シグモイド関数演算結果を出力
するユニット演算器23,24,25と、該ユニット演
算器23,24,25の出力b2 〜b4 と所定の定数を
出力する単位ユニット演算器30の出力b1 を入力と
し、これらの4入力信号b1 〜b4 を加重加算した後シ
グモイド関数演算結果を出力するユニット演算器26,
27と、該ユニット演算器26,27の出力c2 ,c3
と定数を出力する単位ユニット演算器31の出力c1 を
入力とし、これらの入力を加重加算した後シグモイド関
数演算結果を出力するユニット演算器28と、該ユニッ
ト演算器28の出力と定数発生器45の出力を入力とす
る乗算器44を具備し、該乗算器44の出力を石炭粉砕
性推定値32とするブロック構成を取る。
【0029】本実施形態において、前記単位ユニット演
算器30とユニット演算器23,24,25を1まとめ
にして第1の隠れ層と称する。従って第1の隠れ層は4
つの演算ユニットから成る。又単位ユニット演算器31
とユニット演算器26,27を1まとめにして第2の隠
れ層と称する。従って第2の隠れ層2は3つの演算ユニ
ットから成る。そしてユニット演算器28、即ち最後流
のユニットを出力層と称する。本第1発明での隠れ層の
数は第1の隠れ層と第2の隠れ層の2つである。なお本
発明では隠れ層の数は3つ以上でもよく、又各隠れ層の
ユニット数はいくつでもよい。隠れ層の数と各層でのユ
ニット数を適当にとれば、より精度の良い石炭粉砕性推
定装置が実現できる。
【0030】図4はユニット演算器23,24,25の
具体的な回路図である。図1中のa1 ,a2 ,a3 ,a
4の入力信号と図4中のa1 ,a2 ,a3 ,a4 の入力
信号が対応する。演算器23,24,25は全く同じ構
成の演算回路で、定数発生器151,153,155,
157の出力値の値がそれぞれ異なる。
【0031】次に前記図4に示す第1の隠れ層までの出
力手順を図1及び図4に基づいて説明する。図1におい
て、所定の定数を出力する単位ユニット演算器29の出
力とミルモー夕電流の信号11と回転分級器回転数の信
号12とミル給炭量の信号15はユニット演算器23に
入力される。即ち、図4に示すように、所定の定数を出
力する単位ユニット演算器29の出力a1 と定数発生器
151の出力信号s1 は乗算器152に入力される。ミ
ルモータ電流11の信号a2 と定数発生器153の出力
信号s2 は乗算器154に入力される。又、回転分級器
回転数12の信号a3 と定数発生器155の出力信号s
3 は乗算器156に入力される。ミル給炭量15の信号
a4 と定数発生器157の出力信号a4 は乗算器158
に入力される。
【0032】そして乗算器152,154,156,1
58の出力信号(s1×a1,s2×a2,s3×a3,s4
×a4)は加算器159に入力され、該加算器159の
出力(s1×a1+s2×a2+s3×a3+s4×a4)は符
号変換器160に入力されて符号変換がなされた後、該
符号変換器160の出力は指数演算器161に入力され
て指数変換される。そして該指数演算器161の出力と
定数を出力する定数発生器162の出力信号は減算器1
63に入力して偏差B1を求める。減算器163の出力
1と定数1を出力する定数発生器164の出力信号A1
は除算器165に入力され(A/B)1、該除算器16
5の出力(A/B)1がユニット演算器23の出力b2
となる。
【0033】以下同様にユニット演算器24と25も前
記図4に示すユニット演算器23と同じ回路構成をな
し、定数を出力する単位ユニット演算器29の出力a1
とミルモータ電流11の信号a2 と回転分級器回転数1
2の信号a3 とミル給炭量15の信号a4 はユニット演
算器24と25にも夫々入力され、前記ユニット演算器
23と同じ演算手順で演算が成され、ユニット演算器2
4より出力b3 を、又ユニット演算器25より出力b4
を夫々出力する。
【0034】図5はユニット演算器26,27の具体的
な回路図である。図1中のb1 ,b2 ,b3 ,b4 と図
5中のb1 ,b2 ,b3 ,b4 が対応する。演算器2
6,27は全く同じ構成の演算回路で定数発生器17
1,173,175,177の出力値がそれぞれ異な
る。
【0035】次に前記図5に示す第2の隠れ層までの出
力手順を図1及び図5に基づいて説明する。図1におい
て、定数を出力する単位ユニット演算器30の出力b1
とユニット演算器23,24,25の出力b2 ,b3 ,
b4 はユニット演算器26に入力される。即ち、図5に
示すように、定数を出力する単位ユニット演算器30の
出力b1 と定数発生器171の出力信号s5 は乗算器1
72に入力されて乗算信号(s5 ×b1 )を生成する。
ユニット演算器23の出力信号b2と定数発生器173
の出力信号s6 は乗算器174に入力されて乗算信号
(s6 ×b2 )を生成する。
【0036】ユニット演算器24の出力信号b3 と定数
発生器175の出力信号s7 は乗算器176に入力され
て乗算信号(s7 ×b3 )を生成する。ユニット演算器
25の出力信号b4 と定数発生器177の出力信号s8
は乗算器178に入力されて乗算信号(s8×b4)を生
成する。乗算器172,174,176,178の出力
信号(s5×b1,s6×b2,s7×b3,s8×b4)は加
算器179に入力され、該加算器179の出力(s5×
b1+s6×b2+s7×b3+s8×b4)は符号変換器1
80に入力されて符号変換した後、該符号変換器180
の出力を指数演算器181に入力して指数変換を行な
う。そして該指数演算器181の出力と定数を出力する
定数発生器182の出力信号は減算器183に入力され
て両者の偏差B2を求める。前記減算器183の偏差出
力B2に定数を出力する定数発生器184の出力信号A2
は除算器185に入力され、該除算器185の出力(B
/A)2がユニット演算器26の出力c2 である。
【0037】ユニット演算器27は、前記ユニット演算
器26と同じ回路構成をなし、定数を出力する単位ユニ
ット演算器30の出力b1 とユニット演算器23,2
4,25の出力b2 ,b3 ,b4 はユニット演算器27
にも入力され、前記ユニット演算器26と同じ演算手順
で演算が成され、出力c3 を生成する。
【0038】図6は出力層を構成する最後流のユニット
としてのユニット演算器28の具体的な回路図である。
図1中のc1 ,c2 ,c3 と図6中のc1 ,c2 ,c3
が対応する。
【0039】次に前記図6に示す出力層までの出力手順
を図1及び図6に基づいて説明する。図1において、定
数を出力する単位ユニット演算器31の出力c1 とユニ
ット演算器26,27の出力c2 ,c3 はユニット演算
器28に入力される。即ち、図6に示すように、定数を
出力する単位ユニット演算器31の出力c1と定数発生
器191の出力信号s9 は乗算器192に入力されて乗
数信号s9×c1を生成し、又ユニット演算器26の出力
信号c2 と定数発生器193の出力信号s10は乗算器1
94に入力されて乗数信号s10×c2を生成し、更にユ
ニット演算器27の出力信号c3と定数発生器195の
出力信号s11は乗算器196に入力されて乗数信号s11
×c3を生成する。
【0040】乗算器192,194,196の出力信号
s9×c1,s10×c2,s11×c3は加算器197に入力
されて加算信号(s9×c1+s10×c2+s11×c3)を
得る。該加算器197の出力(s9×c1+s10×c2+
s11×c3)は符号変換器198に入力されて符号変換
をした後、指数演算器199に入力されて指数変換され
る。該指数演算器199の出力と定数を出力する定数発
生器200の出力信号は減算器201に入力されて偏差
3を求める。該減算器201の偏差出力B3と所定の定
数を出力する定数発生器202の出力信号A3は除算器
203に入力され、該除算器203の出力(B/A)3
がユニット演算器28の出力Dである。
【0041】ユニット演算器28の出力D、即ち除算器
203の出力(B/A)3と定数発生器45の出力Eは
乗算器44に入力され、該乗算器44の出力D×Eが石
炭粉砕性(HGI)推定値32となる。
【0042】[第2実施形態]図2及び図4〜図7は、
本第2発明の実施形態に係わる石炭の粉砕性を推定する
装置で、石炭粉砕装置に供給される給炭量とミルモー夕
電流、回転分級器回転数を入力として、石炭の粉砕性を
出力するように構成されている。以下、図2及び図4〜
図7に従って本第2発明を具体的に説明する。尚、図2
は本発明の第2実施形態に係わる石炭粉砕性を推定する
装置を表した全体制御ブロック図、図4は図2のユニッ
ト81,82,83,84の、図5は図2のユニット8
8,89の、図6は図2のユニット90の、図7は図2
のユニット85,86,87の夫々の詳細ブロック図で
ある。
【0043】図2に示す実施形態は、隠れ層の段数は
3、第1隠れ層のユニット数は5、第2隠れ層のユニッ
ト数は4、第3隠れ層のユニット数は3の場合である。
図2において、石炭粉砕装置のミルモー夕電流11と回
転分級器回転数12と給炭量15夫々の入力変数a2 〜
a4 と所定の定数を出力する単位ユニット演算器91の
出力a1 を入力とし、これらの入力を加重加算した後シ
グモイド関数演算結果を出力するユニット演算器81,
82,83,84と、該ユニット演算器81,82,8
3,84の出力d2 〜d5 と所定の定数を出力する単位
ユニット演算器92の出力d1 を入力とし、これらの入
力d1 〜d5 を加重加算した後シグモイド関数演算結果
を出力するユニット演算器85,86,87と、該ユニ
ット演算器85,86,87の出力b2 〜b4 と所定の
定数を出力する単位ユニット演算器93の出力b1 を入
力とし、これらの入力b1 〜b4 を加重加算した後シグ
モイド関数演算結果を出力するユニット演算器88,8
9と、該ユニット演算器88,89の出力c2 ,c3 と
所定の定数を出力する単位ユニット演算器94の出力c
1 を入力とし、これらの入力c1 〜c3 を加重加算した
後シグモイド関数演算結果を出力するユニット演算器9
0の出力と定数発生器96を入力とする乗算器95を具
備し、該乗算器95の出力を石炭粉砕性推定値97とす
るものである。
【0044】図4はユニット演算器81,82,83,
84の具体的な回路図である。演算器81,82,8
3,84は全く同じ構成の演算回路で、定数発生器15
1,153,155,157の出力値がそれぞれ異な
る。
【0045】本実施形態においても所定の定数を出力す
る単位ユニット演算器91の出力a1とミルモー夕電流
11の信号a2と回転分級器回転数12の信号a3とミル
給炭量15の信号a4は、前記第1実施形態と同様にユ
ニット演算器81,82,83,84に入力される。第
1実施形態とはユニットの数が異なるのみである。各演
算器81,82,83,84は、前記第1実施形態の演
算器23と全く同じ構成の回路で同様の演算手順を示
す。
【0046】図7は演算器85,86,87の具体的回
路図である。図2のd1 ,d2 ,d3 ,d4 ,d5 と図
7のd1 ,d2 ,d3 ,d4 ,d5 が対応する。演算器
85,86,87は全く同じ構成の演算回路で、定数発
生器211,213,215,217,219の出力値
がそれぞれ異なる。
【0047】次に前記図7に示す第2の隠れ層までの出
力手順を図2及び図7に基づいて説明する。図1に示す
ように、所定の定数を出力する単位ユニット演算器92
の出力d1と前記ユニット演算器81,82,83,8
4の出力d2 〜d5 はユニット演算器85に入力され
る。即ち、図7に示すように所定の定数を出力する単位
ユニット演算器92の出力d1 と定数発生器211の出
力信号s12は乗算器212に入力され、乗算信号s12×
d1 が生成される。又ユニット演算器81の出力信号d
2と定数発生器213の出力信号s13は乗算器214に
入力され、乗算信号s13×d2 が生成される。更にユニ
ット演算器82の出力信号d3 と定数発生器215の出
力信号s14は乗算器216に入力され、乗算信号s14×
d3 が生成される。更に又ユニット演算器83の出力信
号d4 と定数発生器217の出力信号s15は乗算器21
8に入力され、乗算信号s15×d4 が生成される。更に
ユニット演算器84の出力信号d5と定数発生器219
の出力信号s16は乗算器220に入力され、乗算信号s
16×d5が生成される。
【0048】乗算器212,214,216,218,
220の出力信号s12×d1、s13×d2、s14×d3,s1
5×d4、s16×d5は加算器221に入力され、加重加算
された加算器221の出力(s12×d1+s13×d2+s
14×d3+s15×d4+s16×d5)は符号変換器222
に入力されて符号変換された後、その出力を指数演算器
223に入力されて指数変換される。該指数演算器22
3の出力と定数を出力する定数発生器224の出力信号
は減算器225に入力されて偏差B4を求める。該減算
器225の偏差出力B4と所定の定数を出力する定数発
生器226の出力信号A4は除算器227に入力され、
該除算器227の出力(B/A)4がユニット演算器8
5の出力b2 である。
【0049】ユニット演算器86,87も、ユニット演
算器85と同じ回路構成を有し、定数を出力する単位ユ
ニット演算器92の出力d1とユニット演算器81,8
2,83,84の出力d2〜d5はユニット演算器86,
87にも夫々入力され、ユニット演算器85と同様の演
算手順で演算がなされ、ユニット演算器86,87夫々
よりb3,b4を出力する。
【0050】図5はユニット演算器88,89の具体的
な回路図である。演算器88,89は全く同じ構成の演
算回路で、定数発生器171,173,175,177
の出力値がそれぞれ異なる。
【0051】図2において、所定定数を出力する単位ユ
ニット演算器93の出力b1とユニット演算器85,8
6,87の出力b2,b3,b4は夫々ユニット演算器8
8,89に入力され、c2,c3を生成する。ユニット演
算器88,89は前記第1実施形態のユニット演算器2
6と全く同じ構成の回路である。
【0052】次に前記図6に示す出力層までの出力手順
を図2及び図6に基づいて説明する。図2において、定
数を出力する単位ユニット演算器94の出力c1とユニ
ット演算器88,89の出力c2、c3はユニット演算器
90に入力され、そして前記実施形態と同様に、図6に
示す回路構成と演算手順で、ユニット演算器28の出力
Dを得、該ユニット演算器90の出力D、と定数発生器
96の出力Eは乗算器95に入力され、該乗算器95の
出力D×Eが石炭粉砕性(HGI)の推定値97とな
る。
【0053】[第3実施形態]図3及び図6〜図8は、
本第3発明の実施形態に係わる石炭の粉砕性を推定する
装置で、石炭粉砕装置に供給されるミル加圧装置の油圧
13、ロールリフト14、給炭量15、ミルモー夕電流
11と回転分級器回転数12を入力として、石炭の粉砕
性を出力するように構成されている。以下に図3及び図
6〜図8に従って本第3実施形態を具体的に説明する。
尚、図3は本発明の第2実施形態に係わる石炭粉砕性を
推定する装置を表した全体制御ブロック図、図6は上記
実施形態のユニット39の詳細ブロック図、図7は本第
3実施形態のユニット37,38の詳細ブロック図、図
8は本第3実施形態のユニット33,34,35,36
の詳細ブロック図である。
【0054】図3に示す実施形態は、入力変数として前
記実施形態と同様に、ミル加圧装置の油圧13の信号e
2とミルモー夕電流11の信号e4と回転分級器回転数1
2の信号e5に加え、ロールリフト14のリフト量信号
e3とミル給炭量15の信号e3の5つの入力変数として
いる。隠れ層の段数は2、第1隠れ層のユニット数は
5、第2隠れ層のユニット数は3の場合である。
【0055】図8は、ユニット演算器33,34,3
5,36の具体的な回路図である。図3中のe1 ,e2
,e3 ,e4 ,e5 ,e6 と図8中のe1 ,e2 ,e3
,e4,e5 ,e6 が対応する。演算器33,34,3
5,36は全く同じ演算回路で定数発生器231,23
3,235,237,239,241の出力値の値がそ
れぞれ異なる。
【0056】次に前記図8に示す第1の隠れ層までの出
力手順を図3及び図8に基づいて説明する。図3におい
て、定数を出力する単位ユニット演算器40の出力e1
とミル加圧装置の油圧13の信号e2 とミルモー夕電流
11の信号e4 と回転分級器回転数12の信号e5 に加
え、ロールリフト14のリフト量信号e3 とミル給炭量
15の信号e3 をユニット演算器33に入力する。即
ち、図8に示すように、所定の定数を出力する単位ユニ
ット演算器40の出力e1 と定数発生器231の出力信
号s17は乗算器232に入力され、乗算信号e1×s17
を得る。
【0057】ミル加圧装置の油圧13の信号e2と定数
発生器233の出力信号s18は乗算器234に入力さ
れ、乗算信号e2×s18を得る。ロールリフト14のリ
フト量信号e3と定数発生器235の出力信号は乗算器
236に入力され、乗算信号e3×s19を得る。ミル給
炭量15の信号e4と定数発生器237の出力信号s20
は乗算器238に入力され、乗算信号e4×s20を得
る。ミルモータ電流11の信号e5と定数発生器239
の出力信号s21は乗算器240に入力され、乗算信号e
5×s21を得る。回転分級器回転数12の信号e6と定数
発生器241の出力信号s22は乗算器242に入力さ
れ、乗算信号e6×s22を得る。
【0058】乗算器232,234,236,238,
240,242の出力信号e1×s17,e2×s18,e3
×s19,e4×s20,e5×s21,e6×s22は加算器2
43に入力されて加算される。該加算器243の出力
(e1×s17+e2×s18+e3×s19+e4×s20+e5
×s21+e6×s22)は符号変換器244に入力されて
符号変換し指数演算器245に入力される。そして該指
数演算器245の出力と所定の定数を出力する定数発生
器246の出力信号は減算器247に入力されて偏差信
号B5を得る。該偏差信号B5の出力と定数を出力する定
数発生器248の出力信号A5は除算器249に入力さ
れ、該除算器249の出力(B/A)5がユニット演算
器33の出力b2である。
【0059】ユニット演算器34,35,36も前記ユ
ニット演算器33と同じ回路構成をなし所定定数を出力
する単位ユニット演算器40の出力e1とミル加圧装置
の油圧13の信号e2とミルモー夕電流11の信号e4と
回転分級器回転数12の信号e5と、ロールリフト14
のリフト量信号e3とミル給炭量15の信号e3とはユニ
ット演算器34,35,36にも入力され、前記ユニッ
ト演算器33と同じ演算手順が成され、夫々の演算器3
4,35,36より出力b3,b4,b5を得る。
【0060】図7は演算器37,38の具体的回路図で
ある。演算器37,38は全く同じ構成の演算回路で定
数発生器211,213,215,217,219の出
力値の値がそれぞれ異なる。
【0061】本実施形態において、定数を出力する単位
ユニット演算器41の出力b1とユニット演算器33,
34,35,36の出力b2,b3,b4,b5はユニット
演算器37,38に入力される。該ユニット演算器3
7,38は前記第2実施形態のユニット演算器85と全
く同じ構成の回路であるので同様な演算手順でユニット
演算器37,38よりc2,c3の出力を得る。
【0062】図6はユニット演算器39の具体的な回路
図である。定数を出力する単位ユニット演算器42の出
力c1とユニット演算器37,38の出力c2,c3はユ
ニット演算器39に入力される。該ユニット演算器39
は前記第1実施形態のユニット演算器28と全く同じ構
成の回路であるので前記実施形態と同様に、図6に示す
回路構成と演算手順で、ユニット演算器39の出力Dを
得、該ユニット演算器39の出力Dと定数発生器47の
出力Eは乗算器46に入力され、該乗算器46の出力D
×Eが石炭粉砕性(HGI)推定値43となる。
【0063】従って、本第1〜第3実施形態は、課題を
解決する手段の欄に前述した様に、階層型ニューラルネ
ットワークの演算回路による。従って、定数発生器15
1,153,155,157,171,173,17
5,177,191,193,195,211,21
3,215,217,219,231,233,23
5,237,239,241の設定すべき値は、ニュー
ラルネットワークの学習手法等を用いる事により決定で
き、高精度の石炭粉砕性自動推定装置が実現できる。
【0064】尚、本発明ではシグモイド関数として指数
関数を用いたが、その他逆双曲線関数等のしきい値を与
える単調増加関数でもよい。又本発明では入力変数とし
て、ミルモータ電流、回転分級器回転数、給炭量、ミル
加圧装置の油圧、ロールリフトの信号を用いたが、その
他、例えばミル−テーブル差圧等の様な石炭粉砕性と関
係する変数を追加することも有効である。
【0065】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、性状
の異なる複数種の多炭種であっても石炭の粉砕性がオン
ラインで容易に推定できることから、石炭粉砕装置の最
大容量が自動で把握できるため的確な石炭粉砕装置の台
数制御が可能である。また、石炭粉砕装置からバーナに
供給される微粉炭量の予測も適当なモデルを用いること
により可能となる。さらに上記利点を制御装置で活用す
れば制御性及び信頼性の向上が期待できる。等の種々の
効果を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係わる石炭粉砕性を
推定する装置を表した全体制御ブロック図である。
【図2】 本発明の第2実施形態に係わる石炭粉砕性を
推定する装置を表した全体制御ブロック図である。
【図3】 本発明の第3実施形態に係わる石炭粉砕性を
推定する装置を表した制御ブロック図である。
【図4】 上記夫々の実施形態に係わる隠れ層の詳細制
御ブロック図で、第1実施形態のユニット23,24,
25、第2実施形態のユニット81,82,83,84
と対応する隠れ層の詳細ブロック図である。
【図5】 上記夫々の実施形態に係わる隠れ層の詳細制
御ブロック図で、第1実施形態のユニット26,27、
第2実施形態のユニット88,89と対応する隠れ層の
詳細ブロック図である。
【図6】 上記夫々の実施形態に係わる出力層の詳細制
御ブロック図で、第1実施形態のユニット28、第2実
施形態のユニット90、第3実施形態のユニット39と
対応する出力層の詳細ブロック図である。
【図7】 上記夫々の実施形態に係わる隠れ層の制御ブ
ロック図で、第2実施形態のユニット85,86,8
7、第3実施形態のユニット37,38と対応する隠れ
層の詳細ブロック図である。
【図8】 第3実施形態に係わる隠れ層の制御ブロック
図で、第3実施形態のユニット33,34,35,36
に対応する隠れ層の詳細ブロック図である。
【図9】 本発明が適用される石炭粉砕装置の構成図を
表した概念図である。
【図10】 先願技術に係わる石炭粉砕性を推定する装
置を表した制御ブロック図である。
【図11】 従来技術に係わる石炭粉砕性を推定する装
置を表した概念図である。
【符号の説明】
11 ミルモータ電流 12 回転分級器回転数 13 ミル加圧装置の油圧 14 ロールリフト 15 給炭量 23〜28,33〜39,81〜90 ユニット演算
器 29〜31,40〜42,91〜94 所定の定数を
出力する単位ユニット演算器 44,46,69,71,73,95,152,154,156,158,172,1
74,176,178,192,194,196,212,214,216,218,2
20,232,234,236,238,240,242 乗算器 67 関数発生器 68,163,183,201,225,247 減
算器 45,47,65,70,72,76,96,151,153,155,157,17
1,173,175,177,191,193,195,211,213,215,21
7,219,231,233,235,237,239,241定数発生器 162,164,182,184,200,202,224,226,246,248
所定の定数を出力する定数発生器 74,75,159,179,197,221,243 加算器 77 一次遅れ要素 32,43,78,97 石炭粉砕性推定信号 64 高位信号選択器 66,165,185,203,227,249,160,180,198,222,2
44 符号変換器 161,181,199,223,245 指数演算

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 性状の異なる複数種の石炭の粉砕装置よ
    り得られる、石炭粉砕性と関係するプロセスデータより
    選択した2以上の入力変数と、予め設定若しくは所定の
    学習手法等により逐次変化する定数を入力信号として、
    階層型ニューラルネットワークに基づく複数段の隠れ層
    と最終段に相当する1つの出力層からなる演算回路を構
    成するとともに、前記最終段の出力層よりの出力に所定
    定数を乗じて石炭粉砕性推定値を得ることを特徴とする
    石炭粉砕性自動推定方法。
  2. 【請求項2】 前記選択される2以上の入力変数が、ミ
    ルモータ電流、回転分級器(MRS)の回転数、給炭
    量、ミル加圧装置の油圧、ロールリフトの信号、及びミ
    ル−テーブル差圧より選択されたプロセスデータである
    ことを特徴とする石炭粉砕性自動推定方法。
  3. 【請求項3】 性状の異なる複数種の石炭を粉砕する石
    炭粉砕装置において、 前記石炭粉砕装置より得られる、石炭粉砕性と関係する
    プロセスデータより選択した2以上の入力変数と、予め
    設定若しくは所定の学習手法等により逐次変化する定数
    を入力信号として、これらの複数の入力信号を加重加算
    した後シグモイド関数演算結果を出力する複数のユニッ
    ト演算器からなる第1段の隠れ層と、 前記複数のユニット演算器の出力と、予め設定若しくは
    所定の学習手法等により逐次変化する定数を入力信号と
    して、これらの複数の入力信号を加重加算した後シグモ
    イド関数演算結果を出力する複数のユニット演算器から
    なる1若しくは複数段の隠れ層(以下中間隠れ層とい
    う)と、 前記後段側の中間隠れ層を構成するユニット演算器の出
    力と、予め設定若しくは所定の学習手法等により逐次変
    化する定数を入力信号として、これらの複数の入力信号
    を加重加算した後シグモイド関数演算結果を出力する1
    のユニット演算器からなる出力層と、 前記出力層を構成する1のユニット演算器の出力と所定
    の定数発生器の出力を入力とする乗算器を具備し、該乗
    算器の出力を石炭粉砕性推定値とすることを特徴とする
    石炭粉砕性自動推定装置。
  4. 【請求項4】 第1段の隠れ層から後流側の隠れ層に進
    むにつれユニット演算器の数を順次削減して1又は複数
    段の中間隠れ層を構成した請求項3記載の石炭粉砕性自
    動推定装置。
  5. 【請求項5】 前記夫々の隠れ層と出力層を、階層型ニ
    ューラルネットワークの演算回路により構成するととも
    に、前記夫々の隠れ層若しくは出力層を構成するユニッ
    ト演算器内において、複数の入力信号を加重加算する為
    の定数発生器の設定すべき値を、ニューラルネットワー
    クの学習手法等を用いて決定したことを特徴とする請求
    項3記載の石炭粉砕性自動推定装置。
  6. 【請求項6】 シグモイド関数演算回路が、指数関数回
    路若しくは、逆双曲線関数回路等のしきい値を与える単
    調増加関数回路で構成されていることを特徴とする請求
    項3記載の石炭粉砕性自動推定装置。
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