JP2000217546A - マンノース含有ヘテロオリゴ糖からなる甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸剤又は澱粉の老化抑制剤及び該剤からなる飲食品、医薬品又は飼料。 - Google Patents

マンノース含有ヘテロオリゴ糖からなる甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸剤又は澱粉の老化抑制剤及び該剤からなる飲食品、医薬品又は飼料。

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JP2000217546A
JP2000217546A JP11021447A JP2144799A JP2000217546A JP 2000217546 A JP2000217546 A JP 2000217546A JP 11021447 A JP11021447 A JP 11021447A JP 2144799 A JP2144799 A JP 2144799A JP 2000217546 A JP2000217546 A JP 2000217546A
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intestinal
oligosaccharide
sweetener
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JP11021447A
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Yasushi Inoue
靖 井上
Katsuyuki Okamoto
勝之 岡本
Shinsuke Mitsuyoshi
新介 三吉
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Showa Sangyo Co Ltd
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Showa Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 独特の苦味を持ち、また甘味度も30と低い
マンノースから甘味剤等の有用なものを得ること。 【解決手段】 マンノース含有ヘテロオリゴ糖を有効成
分とする甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸剤又は澱粉の
老化抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンノース含有ヘ
テロオリゴ糖を有効成分とする甘味剤、病原菌感染抑制
剤、整腸剤又は澱粉の老化抑制剤及び該剤からなる飲食
品、医薬品又は飼料に関する。
【0002】
【従来の技術】糖質は、その分子の大きさ(重合度)に
よって、単糖類、単糖類が2〜10個重合したオリゴ
糖、更にそれ以上の重合度を持つ多糖類に分類される。
また、オリゴ糖や多糖類では、同種類の単糖類からなる
ホモ糖類、異種類の単糖類からなるヘテロ糖類に分けら
れる。
【0003】糖質は、自然界に広く分布し、動・植物、
微生物の生命現象に大きく関与している。
【0004】即ち、糖質は、生体内において澱粉やグリ
コーゲンのようにエネルギー源やエネルギー貯蔵物質の
役割を果たす。また、植物のセルロースやエビ、カニ等
の支持組織、結合組織の多糖類は、生物の構造組織体と
しての役割を果たしている。更に、核酸のDNA、RN
Aにはその構成成分の一つとして五単糖が含まれてお
り、また、細菌細胞壁、血液型物質等にも糖質が存在
し、重要な生化学的役割を担っている。
【0005】糖質の機能は、一次機能、二次機能及び三
次機能に大きく分けられる。
【0006】一次機能とは、栄養源としての機能であ
る。二次機能とは、生体感覚、即ち、味覚、臭覚、触圧
覚、視覚に訴える、所謂嗜好品としての機能(甘味性、
包接性、保湿性、澱粉老化防止性、防かび性、増粘性、
蛋白質変性防止性等)である。三次機能とは、生体の持
っている免疫・生体防衛系調節、神経系調節、循環系調
節、内分泌系調節及び外分泌系調節等に関係する機能で
ある。
【0007】一次機能のものであるが、日常摂取する糖
質の内、澱粉と蔗糖で95%以上を占め、その比率は
4:1である。その他、経口的に摂取する糖質としては
乳糖、マルトース、フルクトース、グルコース、グリコ
ーゲン等がある。
【0008】二次機能に関するものとしては、例えば、
甘味性(キシリトール、エリスリトール、マルチトー
ル)、包接性(シクロデキストリン、シクロフルクタ
ン、シクロデキストラン)、保湿性(マルトトリオー
ス)、澱粉老化防止性(マルトオリゴ糖)、増粘性(ア
ラビアガム)、蛋白質変性防止性(トレハロース)等が
挙げられる。
【0009】次に、三次機能に関するものとしては、例
えば、抗う蝕性(カップリングシュガー、パラチノー
ス、トレハロース)、ビフィズス因子活性(フルクトオ
リゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、分岐オリゴ
糖)等が挙げられる。
【0010】従来、糖質には、栄養源である一次機能が
求められてきたが、最近、二次機能や三次機能が求めら
れるようになってきたため、オリゴ糖を中心に各種のも
のが開発されているが、これら二つの機能を同時に満足
するものは少なく、その開発が待たれている。
【0011】多糖類のコンニャクマンナン等の構成糖で
あるマンノースは、独特の苦味を持ち、また甘味度も3
0と低いことから、食品用の甘味剤として使われること
が少なかった。
【0012】このようなマンノースを利用した技術とし
ては、以下のものが挙げられる。
【0013】 マンノースの飼料添加によるサルモネ
ラ定着抑制の研究は米国農務省テキサス研究所の一派に
よって行われ、飼料に添加したマンノースは著しくサル
モネラの腸管定着を抑制すると報告している(B.A.Oyof
o et al;Poultry Science 68:1357-1360,1989年)。
【0014】 マンノース類、シアル酸類およびラク
ト−N−フコペンタオースから選ばれる1種類以上を有
害細菌の感染予防成分として配合することを特徴とする
飼料(特開平8−38064;明治製菓)。
【0015】一方、マンノース含有ヘテロオリゴ糖を得
る方法が開発されているが(特開平7−59584、特
開平10−95794)、その機能(用途)について充
分な開示はない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、独特
の苦味を持ち、また甘味度も30と低いマンノースから
甘味剤等の有用なものを得ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため鋭意研究したところ、マンノースにグ
ルコースを結合(グルコシル化)させたものは、独特の
機能を有することを知り、更に研究を重ねた結果、遂に
本発明を完成したものである。
【0018】即ち、本発明は、以下の通りのものであ
る。
【0019】1.マンノース含有ヘテロオリゴ糖を有効
成分とする甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸剤又は澱粉
の老化抑制剤。
【0020】2.マンノース含有ヘテロオリゴ糖を有効
成分とする病原菌感染抑制作用、整腸作用又は澱粉の老
化抑制作用からなる1種又は2種以上の作用を有する甘
味剤。
【0021】3.マンノース含有ヘテロオリゴ糖を有効
成分とする甘味性、整腸作用又は澱粉の老化抑制作用か
らなる1種又は2種以上の作用を有する病原菌感染抑制
剤。
【0022】4.マンノース含有ヘテロオリゴ糖を有効
成分とする甘味性、病原菌感染抑制作用又は澱粉の老化
抑制作用からなる1種又は2種以上の作用を有する整腸
剤。
【0023】5.マンノース含有ヘテロオリゴ糖を有効
成分とする甘味性、病原菌感染抑制作用又は整腸作用か
らなる1種又は2種以上の作用を有する澱粉の老化抑制
作用。
【0024】6.マンノース含有ヘテロオリゴ糖が(Gl
c)n−Man(Glcはグルコール残基、Manはマンノース残
基、nは1〜3の整数を示す。)の構造を有するもので
ある上記1、2、3、4又は5記載の甘味剤、病原菌感
染抑制剤、整腸剤又は澱粉の老化抑制剤。
【0025】7.マンノース含有ヘテロオリゴ糖がグル
コシルマンノースである上記1、2、3、4、5又は6
記載の甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸剤又は澱粉の老
化抑制剤。
【0026】8.グルコシルマンノースがα−1,4結
合である上記7記載の甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸
剤又は澱粉の老化抑制剤。
【0027】9.病原菌感染抑制剤又は病原菌感染抑制
作用がサルモネラ菌又は大腸菌に対するものである上記
1、2、3、4、5、6、7又は8記載のマンノース含
有ヘテロオリゴ糖を有効成分とする甘味剤、病原菌感染
抑制剤、整腸剤又は澱粉の老化抑制剤。
【0028】10.整腸剤又は整腸作用がビフィズス菌
の増殖促進作用によるものである上記1、2、3、4、
5、6、7、8又は9記載のマンノース含有ヘテロオリ
ゴ糖を有効成分とする甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸
剤又は澱粉の老化抑制剤。
【0029】11.上記1、2、3、4、5、6、7、
8、9又は10記載のマンノース含有ヘテロオリゴ糖を
有効成分とする甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸剤又は
澱粉の老化抑制剤を含有する飲食品、医薬品又は飼料。
【0030】本発明により発見された、グルコシルマン
ノースの機能についての新事実は、次の通りである。
【0031】 マンノースは甘味の他に苦味を有する
が、マンノースにグルコースを結合(グルコシル化)さ
せると、苦味を大きく低減させることが出来ること。
【0032】 マンノースの甘味度は30であるが、
グルコシル化したグルコシルマンノースの甘味度は50
であり、甘味度が向上すること。
【0033】 グルコシルマンノースは、サルモネラ
菌又は大腸菌に対して感染抑制効果があること。
【0034】 グルコシルマンノースは、ビフィズス
菌の増殖促進作用があること。
【0035】 グルコシルマンノースは、澱粉の老化
抑制作用があること。
【0036】 グルコシルマンノースは、pH、温度
に対して、安定であること。
【0037】 グルコシルマンノースは、消化酵素に
対して、比較的安定であること。
【0038】本発明は、上記、の知見により、マン
ノース含有ヘテロオリゴ糖からなる有用な甘味剤を得た
ものである。
【0039】本発明は、上記の知見により、マンノー
ス含有ヘテロオリゴ糖からなる有用な病原菌感染抑制剤
を得たものである。
【0040】本発明は、上記の知見により、マンノー
ス含有ヘテロオリゴ糖からなる有用な整腸剤を得たもの
である。
【0041】本発明は、上記の知見により、マンノー
ス含有ヘテロオリゴ糖からなる有用な澱粉の老化抑制剤
を得たものである。
【0042】本発明は、上記〜の知見により、マン
ノース含有ヘテロオリゴ糖からなる病原菌感染抑制作
用、整腸作用又は澱粉の老化抑制作用からなる1種又は
2種以上の作用を有する有用な甘味剤を得たものであ
る。
【0043】本発明は、上記〜の知見により、マン
ノース含有ヘテロオリゴ糖からなる甘味、整腸作用又は
澱粉の老化抑制作用からなる1種又は2種以上の作用を
有する有用な病原菌感染抑制剤を得たものである。
【0044】本発明は、上記〜の知見により、マン
ノース含有ヘテロオリゴ糖からなる甘味、病原菌感染抑
制作用又は澱粉の老化抑制作用からなる1種又は2種以
上の作用を有する有用な整腸剤を得たものである。
【0045】本発明は、上記〜の知見により、マン
ノース含有ヘテロオリゴ糖からなる甘味剤、病原菌感染
抑制剤又は澱粉の老化抑制剤を含有する有用な飲食品、
医薬品又は飼料を得たものである。
【0046】このように、本発明のマンノース含有ヘテ
ロオリゴ糖からなるものは、甘味作用、病原菌感染抑制
作用、整腸作用又は澱粉の老化抑制作用等の各作用はも
とより、これらの各作用を合わせ持つという、今までの
ものには見られない特異な機能を有しているので、その
有用性は極めて大である。
【0047】従って、本発明によれば、例えば、整腸作
用、病原菌感染抑制作用又は澱粉の老化抑制作用等を合
わせ持つ甘味剤;甘くて飲み易い病原菌感染抑制作用又
は澱粉の老化抑制作用等を合わせ持つ整腸剤;甘くて飲
み易い整腸作用や澱粉の老化抑制作用等を合わせ持つ病
原菌感染抑制薬剤;甘みのある整腸作用や病原菌感染抑
制作用等を合わせ持つ澱粉の老化抑制剤等が、一成分の
みで入手可能になるという従来のものにないものを得る
ことができる。
【0048】また、本発明のものは、pH、温度、消化
酵素等に対して、安定であるので、このものから飲食
品、医薬品又は飼料等を製造する場合、その製造条件が
特に限定されず、また、その使用条件も特に限定されな
いというメリットがある。
【0049】以下、本発明について、更に、説明する。
【0050】本発明の有効成分であるマンノース含有ヘ
テロオリゴ糖は、糖供与体として、例えば、β−グルコ
ース−1−リン酸、マルトース又はその他の糖質等を用
い、酵素の存在下で反応させることにより得ることがで
きる。例えば、以下の方法が挙げられる。
【0051】(1) 製法1(β−グルコース−1−リ
ン酸とマンノースを用いる方法) この方法は、糖供与体として、例えば、β−グルコース
−1−リン酸を用いて、マンノースと水性媒体中におけ
る糖質加リン酸分解活性を有する酵素源の存在下、反応
させることにより目的物を製造するものであり、例え
ば、特開平7−59584号公報の方法が挙げられる。
【0052】反応は、各酵素の安定条件の範囲内(最高
活性の50%以上)で行うのであれば、特に限定されな
い。例えば、温度20〜70℃、好ましくは30〜65
℃、pH5.0〜9.0、好ましくはpH6.0〜7.
5で、1〜72時間行うのがよい。
【0053】反応終了後、水性媒体中から菌体などの沈
澱物を遠心分離などの手段により除去し、得られる上清
を通常の方法、例えば、イオン交換カラムクロマトグラ
フィーなどの方法を用いることによって目的物を取得す
ることができる。
【0054】糖質加リン酸分解活性を有する酵素として
は、β−グルコース−1−リン酸とマンノースとを縮合
して二糖類を生成する反応を触媒する酵素であればいず
れでもよく、例えば、マルトースホスホリラーゼ(M
P)等が挙げられる。糖質加リン酸分解活性を有する酵
素源は、水性媒体中に湿菌体量として1〜100g/L、
好ましくは10〜50g/Lあるいは酵素活性として0.
1〜100単位/mL、好ましくは1〜10単位/mLで用い
られる。
【0055】糖質加リン酸分解活性を有する酵素の酵素
活性は、例えば、MPの場合、マルトースを基質として
50mMリン酸緩衝液(pH6.5)中で、37℃で1分
間反応を行った場合に1μmolのグルコースを生成する
酵素活性を1単位として表示する。
【0056】水性媒体としては、水、リン酸塩、炭酸
塩、酢酸塩、ホウ酸塩、クエン酸塩もしくはトリスなど
の緩衝液、メタノールもしくはエタノールなどのアルコ
ール類、酢酸エチルなどのエステル類、アセトンなどの
ケトン類、アセトアミドなどのアミド類または微生物が
資化しうる炭素源、窒素源もしくは無機塩類などを含有
する天然培地もしくは合成培地等が挙げられる。
【0057】また、必要に応じてセチルピリジウムクロ
ライドもしくはセチルトリメチルアンモニウムブロマイ
ドなどの界面活性剤を0.05〜1.0%(w/v)また
はトルエンもしくはキシレンなどの有機溶剤を1〜20
%(v/v)となるように添加してもよい。
【0058】酵素源としては、バチルス属、ラクトバチ
ルス属(種:ブレビス、サンフランシスコ、プランタル
ム、レウテリ、フエンメンチュム)、ストレプトユック
ス属、プレシオモナス属等に属する微生物に由来し、か
つ糖質加リン酸分解活性を有するものを使用するのがよ
いが、このものは、該微生物の培養物、菌体、菌体処理
物、粗酵素または精製酵素のいずれでも使用可能であ
る。
【0059】また、β−グルコース−1−リン酸は、公
知の市販品を用いてもよいが、マルトースホスホリラー
ゼ活性を有する酵素源およびグルコース分解活性を有す
る酵素源の存在下、マルトースを水性媒体中で反応させ
て得られるものでもよい。
【0060】その場合のグルコース分解活性を有する酵
素としては、グルコースオキシダーゼ、カタラーゼ、ピ
ラノースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、
グルコキナーゼまたはヘキソキナーゼ等が挙げられる。
【0061】(2) 製法2(マルトオリゴ糖等とマン
ノースを用いる方法) この方法は、糖供与体として、例えば、マルトオリゴ
糖、アミロース、アミロペクチン、スターチ等を用い
て、マンノースと酵素の存在下、反応させることにより
目的物を製造するものであり、例えば、特開平10−9
5794号公報の方法が挙げられる。
【0062】本反応は、マンノース0.1〜30%、好
ましくは1〜10%と、前述したマルトオリゴ糖等の糖
供与体0.1〜30%、好ましくは1〜10%とを含む
溶液に、酵素を添加し、20〜60℃、好ましくは30
〜50℃、pH3〜11、好ましくはpH5〜9で、1
〜48時間、好ましくは10〜24時間反応させること
によって行うのがよい。
【0063】酵素としては、マルトースホスホラーゼや
澱粉に作用してサイクロデキストリンを生成する作用を
有するサイクロデキストリン・グルカノトランスフェラ
ーゼに分類される酵素であり、澱粉溶液に作用させたと
きに、α、β、γ型の各サイクロデキストリンのうち、
主にγ型を生産する酵素等が用いられる。
【0064】反応後、各種溶媒による分配及び各種クロ
マトグラフィーによる精製により、反応液から精製され
た目的物を得ることができる。
【0065】(3) 製法3(その他の糖質を用いる方
法) この方法は、糖質に各種の酵素を用いた糖転移反応によ
り目的物を製造する方法であり、例えば、βガラクトシ
ダーゼを用いる方法(特公昭63−18457、特公昭
63−65301、特開平1−137991、特開平2
−84191、特公平2−57902、特開平6−38
785等)β−D−マンナナーゼを用いる方法(特開平
5−153992)、β1,6 N−アセチルグルコサ
ミニルトランスフェラーゼを用いる方法(特開平6−1
97756)、バチルス・セレウス由来の酵素を用いる
方法(特開平6−298791)、バチルス・ステアロ
サーモフィラス由来のCGTaseを用いる方法(特公昭53
−27791)等が挙げられる。
【0066】以上のように、本発明の有効成分を得る方
法には幾つかの方法があるが、それぞれ、有利な点、不
利な点がある。即ち、上記の方法(1)では、単品の目
的物が得られる点で有利であるが、原料のβ−グルコー
ス−1−リン酸が高価である点で不利である、また、方
法(2)、(3)では、数種類の糖混合が生成するの
で、生成液から目的物を分離精製する必要がある点で不
利であるが、原料が安価である点で有利である。
【0067】従って、いずれの方法を採用するかは、そ
の目的により適宜選択すればよい。
【0068】<用途>本発明の甘味剤、病原菌感染抑制
剤、整腸剤又は澱粉の老化抑制剤は、そのまま、又は飲
食品、医薬品又は飼料等に添加して利用できる。
【0069】本発明の甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸
剤又は澱粉の老化抑制剤を食品として利用する場合、そ
の種類は、いかなるものであってもよく、例えばパン、
麺、ビスケット、ケーキ等の澱粉含有食品の他、米と一
緒に摂取できるふりかけやソーセージ、ハム、かまぼこ
等の副食、ゼリー、プリン等のデザート、ヨーグルト、
アイスクリーム、ミルク等の乳製品、グミ、キャンデ
ィ、チョコレート、ガム等の菓子類、ジュース、ドリン
ク等の飲料、痩身を目的とした健康食品等が挙げられ
る。
【0070】また、本発明の甘味剤、病原菌感染抑制
剤、整腸剤又は澱粉の老化抑制剤を医薬品として利用す
る場合、例えば、賦形剤、着色剤、滑沢剤、結合剤、崩
壊剤、被覆剤、安定剤、保存剤等を配合することができ
る。この場合、これら各成分と本発明品の配合割合は、
特に制限されるものではなく、その製剤化に適した割合
を適宜選定することができる。また、これらを配合した
医薬品の製剤の剤型としては、錠剤、カプセル剤、散
剤、細粒剤、顆粒剤等が挙げられる。
【0071】更に、本発明の甘味料、病原菌感染抑制
剤、整腸剤又は澱粉の老化抑制剤を飼料として利用する
場合、炭水化物、例えば、フラクトオリゴ糖、イヌロオ
リゴ糖、マンノオリゴ糖、グルコマンナン、ガラクトマ
ンナン、乳糖、マンノースなどの単糖、オリゴ糖、それ
以上の重合物、さらに、競合排除剤(CE剤;菌体また
は菌体処理物)との適宜混合しても使用できる。
【0072】
【発明の実施の形態】以下、実施例等により、本発明を
更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0073】なお、以下の記載において、「%」とある
ものは、特に断りのない限り「重量%」を示すものとす
る。
【0074】
【製造例】グルコシルマンノースの調製 〔製造例1〕β-グルコース-1-リン酸を糖供与体とする
方法 終濃度50mMβ-グルコース-1-リン酸、50mM マンノー
ス、200mMリン酸緩衝液(pH6.0)に、マルトースホスホ
リラーゼを添加し、60℃で3時間反応させた。酵素反応
は30分間の煮沸によって停止させた。反応液をイオン性
物質をイオン交換樹脂によって除去した後、ODSカラム
でグルコシルマンノースを単離した。
【0075】〔製造例2〕マルトースを糖供与体とする
方法 終濃度 0.3M マルトース、0.9M マンノース、50mM リン
酸緩衝液(pH6.0)に、マルトースホスホリラーゼを添
加し、60℃で18時間反応させた。酵素反応は30分間の煮
沸によって停止させた。フィルターろ過した反応液を活
性炭処理し、イオン交換カラムによって単糖(マンノー
スとグルコース)と二糖類(マルトース、グルコシルマ
ンノース)を分離した。その後、ODSカラムでグルコシ
ルマンノースを単離した。
【0076】
【実施例1】グルコシルマンノースの各消化酵素による
分解性 (1)α-アミラーゼによる分解 1%w/vグルコシルマンノース(1mM CaClを含有する50
mMマレイン酸緩衝液、唾液アミラーゼ使用の場合pH6.
0、膵液アミラーゼの場合pH6.9)1mLにヒト唾液アミラ
ーゼ(シグマ社製)、またはブタ膵臓アミラーゼ(シグ
マ社製)を1単位添加し、37℃で2時間反応させた。いず
れのアミラーゼにおいても、グルコシルマンノースは分
解されなかった。
【0077】(2)胃酸による分解 2w/v%グルコシルマンノース溶液1mLに対して0.2M HCl-
KCl緩衝液(pH1.0、1.5、2.0)1mLを加え、37℃で3時
間反応させ、50mM NaOH 0.3mLを加えて反応を停止さ
せ、残存率をHPLCで分析した。いずれのpHにおいても、
グルコシルマンノースは99%以上残存していた。
【0078】(3)小腸粘膜局在酵素による分解 ラット小腸アセトン粉末(シグマ社製)を生理食塩水に
懸濁(100mg/mL)し、ホモジナイズ後、遠心分離した上
清を酵素液として使用した。1w/v%グルコシルマンノー
ス(25mMマレイン酸緩衝液(pH6.0))に酵素溶液1単位添
加し、37℃で4時間反応させた後、残存率をHPLCで分析
したところ、図1のように分解された。
【0079】なお、1単位は1w/v%マルトースを基質と
して37℃で反応させたとき、1分間に1μmolのマルトー
スを分解する酵素量とした。
【0080】上記(1)〜(3)におけるHPLC条件は、
以下の通りである。
【0081】カラム;YMC-Pack ODS-AQ(4.6×250mm)
(株)ワイエムシイ製 移動相;蒸留水 流速;0.5mL/min 検出;RI 上記の結果から、グルコシルマンノースは、小腸酵素に
対して比較的安定であることが分かる。
【0082】
【実施例2】グルコシルマンノースの温度・pH安定性 2w/v%グルコシルマンノース 1mLに対し、20mM各種緩衝
液を1mL加え、沸騰浴中で30分間反応後、急冷して反応
を停止させた。反応液をイオン交換樹脂処理(MB-3;オ
ルガノ社製)した後、膜濾過し、得られた溶液を、pH1.
5〜10、温度100℃で、30分間加熱処理し、HPLC分析し
て、グルコシルマンノースの残存率を求めた。分析結果
は、図2に示す。
【0083】用いた各種緩衝液は、以下に示す通りのも
のである。
【0084】 pH 2 KCl-HCl pH 4 CHCOOH-CHCOONa pH 6.8 NaHPO-KHPO pH 10 NaCO-NaHCO また、HPLCの条件は、実施例1と同様とした。
【0085】上記の結果から、グルコシルマンノース
は、強酸性・強アルカリ条件下での加熱によっても、殆
ど分解されないことが分かる。
【0086】
【実施例3】グルコシルマンノースの甘味度およびグル
コシル化による味質の改善 (1)甘味度および味質 甘味度は5w/v%または10w/v%のショ糖溶液を標準液とし
て、20℃で10人のパネラーにより測定した。測定方法は
澱粉糖技術研究会報、第14号、p.44 (1956年)に準じ
た。ショ糖の甘味度を100とした場合、グルコシルマン
ノースの甘味度は50であった。また、グルコースとマン
ノースの1:1混合物の甘味度は45であった。
【0087】味質は、グルコシルマンノース、グルコー
スとマンノースの1:1混合物 各10w/v%溶液を調製し、2
0℃で10人のパネラーにより苦味について官能試験を行
った。結果は、次の通りである。 まろやかである +0.5 すっきりしている +0.7 あっさりしている +0.7 後味が残らない +1.0 刺激が残らない +0.9 苦味がない +1.5 渋味がない +1.1 グルコースとマンノースの1:1混合物と同程度であれ
ば0、やや強ければ+1、強ければ+2、やや弱ければ
−1、弱ければ−2で評価し、平均点を算出した。
【0088】上記の結果から、グルコシルマンノース
は、グルコースとマンノースの混合液に比べ苦味が大幅
に低減されることが分かる。
【0089】(2)味質 高マルトースシロップ(MR750;昭和産業社製)にマン
ノースを固形分として1:1混合した30%溶液に、トラン
スグルコシダーゼ(天野製薬社製)を添加し、37℃で24
時間反応させた。反応液を30分間ボイルで酵素失活させ
た後、活性炭処理、イオン交換樹脂処理を行った。イオ
ン交換処理後の反応液の組成は、単糖類61%、二糖類
(グルコシルマンノース6%、マルトース7%)13%、三
糖類(マルトトリオース0.5%、パノース4%、イソマル
トトリオース6%、イソマルトシルマンノース5.5%)16
%、四糖類以上10%であった。イオン交換樹脂処理した
溶液を20%まで濃縮し、これを試験試料として、MR75
0:マンノース=1:1混合物20%と試験試料20%との
比較を、10人のパネラーで官能試験により行った。その
結果、次の通りである。 後味が残らない +0.6 刺激が残らない +0.5 苦味がない +0.9 渋味がない +0.7 MR750とマンノースの1:1混合物と同程度であれば
0、やや強ければ+1、強ければ+2、やや弱ければ−
1、弱ければ−2で評価し、平均点を算出した。
【0090】上記の結果から、試験試料は、酵素反応開
始前の溶液と比較して、マンノース特有の苦味が大きく
低減されていることが分かる。
【0091】
【実施例4】サルモネラ菌の抑制効果1 市販のブロイラー用配合飼料で飼育した4日齢のブロイ
ラー鶏 96羽にサルモネラ・エンテリティディス(Salmo
nella Enteritidis)を6×10個/羽となるように強制
経口投与した後、56日間水と飼料を自由摂取させた。市
販飼料にグルコシルマンノースを0.25、1.25%添加した
区および市販飼料にマンノースを1.25%添加した区を試
験区とした。なお、市販飼料に何も加えない無添加区を
対照区とした。各区のヒナは24羽とした。サルモネラ菌
投与直前に5羽を屠殺し、試験開始時にサルモネラ菌に
感染していないことを確認した。試験開始から1週間後
毎に盲腸便を回収し、サルモネラ菌感染の定性判定を行
った。
【0092】サルモネラ菌投与前の4日齢のヒナはすべ
て陰性であった。試験最終日までの間、各区の飼料摂取
量、体重の増加、飼料摂取量には有意な差が認められな
かった。
【0093】サルモネラ菌投与後の飼育試験結果を表1
に示した。
【0094】
【表1】 上記の結果から、グルコシルマンノースは、マンノース
に比べて優れたサルモネラ菌排除効果有することが分か
る。
【0095】
【実施例5】サルモネラ菌の抑制効果2 市販の採卵鶏用配合飼料で飼育した7週齢の採卵鶏にグ
ルコシルマンノースを0.125%、0.25%添加した飼料、
マンノースを0.25%添加した飼料、何も添加していない
飼料を2週間自由摂取させた後、サルモネラ・エンテリ
ティディス(Salmonella Enteritidis)を3.6×10
/羽となるように強制経口投与した。サルモネラ菌投与
後に経時的にリファンピシン加DHL寒天培地を用い、盲
腸内容物のサルモネラ菌数を測定した。
【0096】経時的な盲腸内容物中の生菌数の測定結果
は、表2に示す。
【0097】
【表2】 また、サルモネラ菌投与後、2週間目に肝臓、脾臓、お
よび盲腸内容物のサルモネラ菌数を測定した。各臓器内
の生菌数の測定結果は、表3に示した。
【0098】
【表3】 上記の表2、表3の結果から、マンノースおよびグルコ
シルマンノースは、いずれも、サルモネラ菌の抑制効果
を示すが、グルコシルマンノースは、マンノースに比べ
てその抑制効果はより強いことが分かる。
【0099】
【実施例6】大腸菌の抑制効果 市販のブロイラー用配合飼料にマンノースおよびグルコ
シルマンノース0.3%添加した飼料を4日齢のブロイラー
鶏 各区10羽に自由摂取させた。鶏病原性大腸菌を6×10
個/羽となるように強制経口投与した。大腸菌投与
後、1週間目に屠殺し、直腸内容物を回収し、大腸菌数
を測定した。
【0100】試験結果は、表4に示す。
【0101】
【表4】 上記の結果から、マンノースおよびグルコシルマンノー
ス、いずれも、大腸菌の抑制効果を示すが、グルコシル
マンノースは、マンノースに比べてその抑制効果はより
強いことが分かる。
【0102】
【実施例7】整腸作用 Bifidobacterium 9株、Lactobacillus 4株、Bacteroid
es 8株、Clostridium7株、Peptostreptococcus 3株、Eu
bacterium limosum 、Peptococcus prevotii、Propioni
bacterium acnes、Fusobacterium varium、Escherichia
coli 各1株、計36株を用いた。供試糖質としてグルコ
シルマンノース、イソマルトオリゴ糖(イソマルト90
0;昭和産業製)およびグルコースを用いた。供試糖を
終濃度0.4w/v%になるように添加したPYF培地で各腸内
細菌を嫌気条件下で35℃、48時間培養し、培養液の660n
mにおける吸光度を測定することによって資化性を判定
した。資化性の評価はグルコース添加PYF培地に対する
発育度(RG)で行った。
【0103】RG={OD(供試糖)-OD(PYF)}/{OD
(グルコース)-OD(PYF)}×100 ++;RG>75、 +;75≧RG>50、 ±;50≧RG>25、
−;25≧RG 各腸内細菌の資化性の結果は、表5に示す。
【0104】
【表5】 上記の結果から、グルコシルマンノースの資化性は、ビ
フィズス因子であるイソマルト900(IMO 900)と同様の
資化性パターンを示すので、グルコシルマンノースは、
ビフィズス因子としての特性があることが分かる。
【0105】
【実施例8】グルコシルマンノースの澱粉の老化防止作
用 2%可溶性澱粉に12%糖質溶液を等量混合して糊化させ
た後、4℃で12時間保存した。保存前後の各検体の濁度
を測定し、保存後の濁度の上昇を澱粉の老化度とした
(無添加区を100%とした)。糖質には砂糖、マルトー
ス、ソルビトール、トレハロース、グルコシルマンノー
スを用いた。試験結果は、次の通りである。 無添加 100.0% 砂糖 58.6 マルトース 47.1 ソルビトール 60.2 トレハロース 33.6 グルコシルマンノース 39.1 上記の結果から、グルコシルマンノースは、澱粉の老化
を抑制する作用を持つことが確認された。
【0106】
【発明の効果】本発明は、マンノース含有ヘテロオリゴ
糖の前述した新規な機能〜の発見に基づいてなされ
たものであり、以下のような優れた有用性のものが得ら
れる。
【0107】(1)マンノース含有するヘテロオリゴ糖
からなる甘味剤は、マンノース特有の苦味がないばかり
か、甘味は向上しているという優れた特性を有する。
【0108】(2)マンノース含有ヘテロオリゴ糖は、
サルモネラ菌の抑制作用、ビフィズス菌の増殖促進作
用、澱粉の老化抑制作用等があるので、マンノース含有
のヘテロオリゴ糖からなる有用な病原菌感染抑制剤、整
腸剤又は澱粉の老化抑制剤等が得られる。
【0109】(3)本発明のマンノース含有ヘテロオリ
ゴ糖からなるものは、甘味作用、病原菌感染抑制作用、
整腸作用又は澱粉の老化抑制作用等を合わせ持つとい
う、今までのものには見られない特異な作用機能を有し
ており、その有用性は極めて大である。
【0110】従って、本発明によれば、例えば、整腸作
用、病原菌感染抑制作用又は澱粉の老化抑制作用等を合
わせ持つ甘味剤;甘くて飲み易い病原菌感染抑制作用又
は澱粉の老化抑制作用等を合わせ持つ整腸剤;甘くて飲
み易い整腸作用や澱粉の老化抑制作用等を合わせ持つ病
原菌感染抑制薬剤;甘みのある整腸作用や病原菌感染抑
制作用等を合わせ持つ澱粉の老化抑制剤等が、一成分の
みで入手可能になるという従来のものにない利点があ
る。
【0111】(4)本発明のものは、pH、温度、消化
酵素等に対して、安定であるので、このものから飲食
品、医薬品又は飼料等を製造する場合、その製造条件が
特に限定されず、また、その使用条件も特に限定されな
いというメリットがある。
【0112】
【図面の簡単な説明】
【図1】グルコシルマンノース(Glc−Man)とマルトー
ス(Mal)の小腸酵素による分解性についての説明図で
ある。
【図2】グルコシルマンノースの温度・pH安定性につ
いての説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/04 A61K 31/00 631C A61K 31/702 31/70 605 (72)発明者 三吉 新介 茨城県つくば市桜1丁目16番 昭和産業株 式会社総合研究所バイオ研究センター内 Fターム(参考) 2B150 AA05 AB03 AB10 AB20 DC13 DC15 4B018 LB01 LB02 LB08 LB09 MD31 MD90 ME09 ME11 MF01 MF12 4B032 DB01 DB21 DK11 DL04 DL08 DL20 4B047 LB06 LB08 LE06 LE07 LF02 LF07 LF09 LG22 LG23 LP01 LP18 4C086 AA01 AA02 EA01 MA01 MA04 MA52 NA09 ZA73 ZB01 ZB31 ZC21

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンノース含有ヘテロオリゴ糖を有効成
    分とする甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸剤又は澱粉の
    老化抑制剤。
  2. 【請求項2】 マンノース含有ヘテロオリゴ糖を有効成
    分とする病原菌感染抑制作用、整腸作用又は澱粉の老化
    抑制作用からなる1種又は2種以上の作用を有する甘味
    剤。
  3. 【請求項3】 マンノース含有ヘテロオリゴ糖を有効成
    分とする甘味性、整腸作用又は澱粉の老化抑制作用から
    なる1種又は2種以上の作用を有する病原菌感染抑制
    剤。
  4. 【請求項4】 マンノース含有ヘテロオリゴ糖を有効成
    分とする甘味性、病原菌感染抑制作用又は澱粉の老化抑
    制作用からなる1種又は2種以上の作用を有する整腸
    剤。
  5. 【請求項5】 マンノース含有ヘテロオリゴ糖を有効成
    分とする甘味性、病原菌感染抑制作用又は整腸作用から
    なる1種又は2種以上の作用を有する澱粉の老化抑制作
    用。
  6. 【請求項6】 マンノース含有ヘテロオリゴ糖が(Glc)n
    −Man(Glcはグルコール残基、Manはマンノース残基、
    nは1〜3の整数を示す。)の構造を有するものである
    請求項1、2、3、4又は5記載の甘味剤、病原菌感染
    抑制剤、整腸剤又は澱粉の老化抑制剤。
  7. 【請求項7】 マンノース含有ヘテロオリゴ糖がグルコ
    シルマンノースである請求項1、2、3、4、5又は6
    記載の甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸剤又は澱粉の老
    化抑制剤。
  8. 【請求項8】 グルコシルマンノースがα−1,4結合
    である請求項7記載の甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸
    剤又は澱粉の老化抑制剤。
  9. 【請求項9】 病原菌感染抑制剤又は病原菌感染抑制作
    用がサルモネラ菌又は大腸菌に対するものである請求項
    1、2、3、4、5、6、7又は8記載のマンノース含
    有ヘテロオリゴ糖を有効成分とする甘味剤、病原菌感染
    抑制剤、整腸剤又は澱粉の老化抑制剤。
  10. 【請求項10】 整腸剤又は整腸作用がビフィズス菌の
    増殖促進作用によるものである請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8又は9記載のマンノース含有ヘテロオリ
    ゴ糖を有効成分とする甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸
    剤又は澱粉の老化抑制剤。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9又は10記載のマンノース含有ヘテロオリゴ糖を
    有効成分とする甘味剤、病原菌感染抑制剤、整腸剤又は
    澱粉の老化抑制剤を含有する飲食品、医薬品又は飼料。
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