JP2000217295A - モ―ルドモ―タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂モールド材の使用量を削減する。 【解決手段】固定子８の外周部に、固定子８の外側に向
かって複数個の取り付け足４を突出させる。そして、取
り付け足４のそれぞれに、軸と平行にあけられた取り付
け孔４ａを設け、取り付け足４部をモールドフレーム６
外へ露出するように、固定子８をモールドしてモータフ
レーム６を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】固定子が合成樹脂等にてモー
ルドして、形成されたモータフレームを備えたモールド
モータに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来におけるモールドモータを図４およ
び図５を用いて説明する。図４は、従来におけるモール
ドモータの側断面図である。図５は、図４のモールドモ
ータの正面図である。

【０００３】図４および図５において、固定子２１は、
固定子コア２２と、この固定子コア２２に巻回された巻
線２３とで構成されている。

【０００４】モールドモータ２４は、固定子２１とこの
固定子２１の一方の側端面に配設された基板２５とをプ
リミックスなどの合成樹脂２６でモールド成形したカッ
プ状のモータフレーム２７と、このモータフレーム２７
の内周部に収納された回転子２８と、この回転子２８の
両端部を回転自在に支持する２個の軸受２９と、この軸
受２９の一方を収納したベアリングブラケット３０とで
構成されている。

【０００５】また、モータフレーム２７の外周部には、
外側径方向に向かって延出した取り付け足３１が、モー
タフレーム２７と一体モールド成形されて設けられてい
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
モールドモータは、取り付け足をモータフレームと一緒
に合成樹脂で一体モールド成型することにより、モータ
を構成する部品点数を削減し、組立作業性を向上させて
いる。

【０００７】しかし、モールドモータに使用される樹脂
モールド材は、脆い材質のもので構成されている。した
がって、モータの自重等の力による破損を防ぐために、
取り付け足の厚みをできるだけ厚くする必要があり、樹
脂モールド材を大量に使用しなけれなならなかった。

【０００８】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明によれ
ば、固定子の外周部に、固定子の外側に向かって突出し
た複数個の取り付け足と、これら取り付け足のそれぞれ
に、軸と平行にあけられた取り付け孔とを設け、前記取
り付け足部をモールドフレーム外へ露出するように、固
定子をモールドして形成されたモータフレームを備えた
ことを特徴とするモールドモータを提供する。

【０００９】さらに、前記取り付け足を含めた固定子の
外周の形状を四角形状に形成したことを特徴とするモー
ルドモータを提供する。

【００１０】

【作用】外周部に取り付け足が設けられた固定子コア
に、巻線を施して固定子を形成する。そして、取り付け
足をモータフレーム外に延出させるように、固定子を合
成樹脂でモールド成形してモータフレームを形成する。
そして、このモータフレームを使用し、モールドモータ
を組み立てる。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明における実施例について、
図１〜図３を用いて説明する。図１は、本発明にあける
固定子コアの正面図である。図２は、図１の固定子コア
を使用したモールドモータの側断面図である。図３は、
図２のモールドモータの正面図である。

【００１２】図１において、固定子コア１は、筒状のバ
ックヨーク２と、このバックヨーク２の内周面より軸中
心に向かって延出した複数個のティース３と、バックヨ
ーク２の外周面より外側に向かって延出した複数個の取
り付け足４とで形成された抜き板を積層して構成されて
いる。これら取り付け足４には、それぞれ取り付け孔４
ａが設けられている。

【００１３】また、図中のように、取り付け足４の厚み
は、構造上必要な厚みが確保できれば、取り付け足４を
全ての抜き板に形成する必要はなく、例えば、固定子コ
ア１の中央部分のみの抜き板に取り付け足を設けてもよ
い。

【００１４】また、固定子コア１は、通常、帯状のフー
プ材５を円形に打ち抜いて構成されているため、抜き板
の外周外側のフープ材５は、不要となる。そこで、取り
付け足４が設けられる抜き板の形状を四角形状にするこ
とにより、効率の良い材料取りを行うことができる。

【００１５】図２および図３において、モータフレーム
６は、固定子コア１のティース３に巻線７を巻回して構
成された固定子８と、この固定子８の一方の側端面に配
設された基板９とをプリミックスなどの合成樹脂１０で
カップ状にモールド成形して構成されている。

【００１６】このとき、取り付け足４は、モータフレー
ム６外に延出させるようにする。

【００１７】モールドモータ１１は、モータフレーム６
と、このモータフレーム６の内周部に収納された回転子
１２と、この回転子１２の両端部を回転自在に支持する
２個の軸受１３と、この軸受１３の一方を収納したベア
リングブラケット１４とで構成されている。

【００１８】このような構成のモールドモータにするこ
とにより、取り付け足４を用いて任意の機器にこのモー
タを固定することができる。

【００１９】また、取り付け足が発錆して問題となる場
合は、樹脂モールド材を取り付け足に、薄く被ってもよ
い。（図示しない。）

【発明の効果】本発明によれば、樹脂モールド材の使用
量を削減することができる。取り付け足の強度を十分に
確保することができる。取り付け足の取り付け孔の径、
取り付けピッチ等の精度がだしやすい。取り付けネジを
強く締め付けても座屈しない。フープ材の効率の良い材
料取りをする事ができる。

【００２０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明おけるモールドモータの側断面図。

【図２】図１のモールドモータの正面図。

【図３】図１のモータフレームに内蔵される固定子コア
の正面図。

【図４】従来におけるモールドモータの側断面図。

【図５】図４のモールドモータの正面図。

【符号の説明】

１、２２…固定子コア ２…バックヨーク ３…ティース ４、３１…取り付け足 ５…フープ材 ６、２７…モータフレーム ７、２３…巻線 ８、２１…固定子 ９、２５…基板 １０、２６…合成樹脂 １１、２４…モールドモータ １２、２８…回転子 １３、２９…軸受 １４、３０…ベアリングブラケット

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】固定子を合成樹脂等にてモールドして形成
   されたモータフレームを備えたモールドモータにおい
   て、 固定子の外周部に、固定子の外側に向かって突出した複
   数個の取り付け足と、 これら取り付け足のそれぞれに、軸と平行にあけられた
   取り付け孔とを設け、 前記取り付け足部をモールドフレーム外へ露出するよう
   に、固定子をモールドして形成されたモータフレームを
   備えたことを特徴とするモールドモータ。
2. 【請求項２】前記取り付け足を含めた固定子の外周の形
   状を四角形状に形成したことを特徴とする請求項１記載
   のモールドモータ。