JP2000216458A - 光ファイバ増幅器の増幅特性測定装置 - Google Patents

光ファイバ増幅器の増幅特性測定装置

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JP2000216458A
JP2000216458A JP2000032872A JP2000032872A JP2000216458A JP 2000216458 A JP2000216458 A JP 2000216458A JP 2000032872 A JP2000032872 A JP 2000032872A JP 2000032872 A JP2000032872 A JP 2000032872A JP 2000216458 A JP2000216458 A JP 2000216458A
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optical fiber
light
optical
signal light
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Eiichi Nakagawa
栄一 仲川
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ増幅器の雑音指数を精度良く測定
する。 【解決手段】 被測定光ファイバ増幅器14は、入力信
号光15が入力されることにより信号光及び内部発生す
るASE光を信号光出力側から出力すると共に新語構成
分及びASE光を信号光入力側から出力する。演算回路
19は、被測定光ファイバ増幅器14の信号光出力側か
らの出力光に基づく光スペクトラムアナライザ18aの
測定結果と、被測定光ファイバ増幅器14の信号光入力
側からの出力光に基づく光スペクトラムアナライザ18
bの測定結果とに基づきASE光レベル差を補正して信
号光出力側に出力される信号光波長と同一波長でのAS
E光レベルを精度良く推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、希土類元素ドー
プ光ファイバに信号光及び励起光を入射して信号光を増
幅する光ファイバ増幅器の増幅特性測定装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】以下に第1の従来技術を示す。
【0003】図14は文献「Efficient erbium-doped f
ibre amplifier with an integralisolator」,Michael
N. Zervas,Richard I. Laming,David N. Payne 著16
2〜165頁に記載された第1の従来の光ファイバ増幅
器のブロック構成図である。図において、1は信号光入
力端子、2は励起光源、3aは第1の光合分波器、31
aは第1の光合分波器3aの第1の端子、32aは第1
の光合分波器3aの第2の端子、33aは第1の光合分
波器3aの第3の端子、34aは第1の光合分波器3a
の第4の端子、4aは第1の希土類元素ドープ光ファイ
バ、3bは第2の光合分波器、31bは第2の光合分波
器3bの第1の端子、32bは第2の光合分波器3bの
第2の端子、33bは第2の光合分波器3bの第3の端
子、34bは第2の光合分波器3bの第4の端子、5a
は光アイソレータ、3cは第3の光合分波器、31cは
第3の光合分波器3cの第1の端子、32cは第3の光
合分波器3cの第2の端子、33cは第3の光合分波器
3cの第3の端子、34cは第3の光合分波器3cの第
4の端子、4bは第2の希土類元素ドープ光ファイバ、
6は信号光出力端子、7aは第1の無反射終端、7bは
第2の無反射終端、7cは第3の無反射終端である。
【0004】次に動作について説明する。
【0005】第1の光合分波器3aは、第1の端子31
aと第2の端子32a間、および、第3の端子33aと
第4の端子34a間で、信号光を透過する。また、第1
の端子31aと第4の端子34a間、および、第2の端
子32aと第3の端子33a間で、励起光を透過する。
また、第2の光合分波器3bおよび第3の光合分波器3
cの動作は、上記の第1の光合分波器3aの動作と同様
である。
【0006】信号光入力端子1より入力された信号光
は、第1の光合分波器3aの第1の端子31aと第2の
端子32a間を透過し、第1の希土類元素ドープ光ファ
イバ4aに入力される。励起光源2より出力された励起
光は、第1の光合分波器3aの第3の端子33aと第2
の端子32a間を透過した後、第1の希土類元素ドープ
光ファイバ4aに入力される。第1の希土類元素ドープ
光ファイバ4a中の希土類元素により励起光が吸収さ
れ、吸収されたエネルギによって信号光が増幅される。
【0007】第1の希土類元素ドープ光ファイバ4a中
で増幅され出力された信号光は、第2の光合分波器3b
の第1の端子31bと第2の端子32b間を透過し、光
アイソレータ5aを透過し、第3の光合分波器3cの第
1の端子31cと第2の端子32c間を透過し、第2の
希土類元素ドープ光ファイバ4bに入力される。第1の
希土類元素ドープ光ファイバ4a中で消費されずに出力
された励起光は、第2の光合分波器3bの第1の端子3
1bと第3の端子33b間を透過し、第3の光合分波器
3cの第4の端子34cと第2の端子32cを透過した
後、第2の希土類元素ドープ光ファイバ4bに入力され
る。第2の希土類元素ドープ光ファイバ4b中希土類元
素により励起光が吸収され、吸収されたエネルギによっ
て信号光が増幅される。
【0008】増幅された光信号は、第2の希土類元素ド
ープ光ファイバ4bから出力され、信号光出力端子6か
ら出力される。
【0009】第1の希土類元素ドープ光ファイバ4aお
よび第2の希土類元素ドープ光ファイバ4bの中では、
増幅された自然放出光(ASE光)が発生する。上記A
SE光は、信号光波長を概中心として広い波長範囲の成
分を持ち、希土類元素ドープ光ファイバ中で両方向に進
行する成分を持つ。
【0010】光アイソレータ5aは、第1の希土類元素
ドープ光ファイバ4aおよび第2の希土類元素ドープ光
ファイバ4bの中で発生したASE光が発振することを
防止している。同時に光アイソレータ5aは、第2の希
土類元素ドープ光ファイバ4bの中で発生し信号光と逆
方向に進行するASE光が、第1の希土類元素ドープ光
ファイバ4aに流入するのを防止している。これは、上
記ASE光が第1の希土類元素ドープ光ファイバ4aに
流入した場合、第1の希土類元素ドープ光ファイバ4a
の中の励起光を吸収して得たエネルギが、ASE光の増
幅に消費されて信号光の増幅特性が劣化するためであ
る。
【0011】通常光アイソレータ5aの透過波長は信号
光波長に合わせて設定するため、信号光波長における損
失は小さい。しかし、特に信号光波長と励起光波長の差
が大きい場合は、励起光波長における光アイソレータ5
aの損失が大きくなる。このため、上記第1の従来例に
おいては励起光は第2の光合分波器3bおよび第3の光
合分波器3cにより光アイソレータ5aを迂回して、光
アイソレータ5aによる損失を回避している。
【0012】しかし、第2の光合分波器3bおよび第3
の光合分波器3cの損失による励起光の減衰は生じる。
通常、この2台の光合分波器の損失は合計で0.5dB
〜1dB程度である。
【0013】無反射終端7a〜7cは、信号光あるいは
ASE光の反射による発振を防止するためのもので、光
ファイバの端面を斜めに研磨することにより実現でき
る。
【0014】光ファイバ増幅器においても、一般的な電
気の増幅器と同様に、2段形にした構成では前段を雑音
指数の低い増幅器にし後段を出力の高い増幅器にするこ
とが総合的な特性向上につながる。
【0015】上記第1の従来例では、希土類元素ドープ
光ファイバへの励起光入力方向を信号光進行方向と同方
向にしているため、希土類元素ドープ光ファイバ中では
信号光入力側に近いほど励起光強度が強い。励起光強度
が強いほど利得が大きく最大光出力が高く低雑音になる
ため、信号光入力側に近いほど低雑音になり、全体とし
ては低雑音な光ファイバ増幅器が得られる。
【0016】図15は、電子情報通信学会技術研究報
告、Vol.90,No.155,OCS90−23、
「Erドープ光ファイバ増幅器」に記載された第2の従
来の光ファイバ増幅器のブロック構成図である。なお、
上記第1の従来例と同様の要素には同じ符号を付ける。
以下の従来例についても同様とする。
【0017】上記第2の従来例では、希土類元素ドープ
光ファイバ4cへの励起光入力方向を信号光進行方向と
逆方向にしているため、希土類元素ドープ光ファイバ4
c中では信号光出力側に近いほど励起光強度が強く、全
体としては高出力な光ファイバ増幅器が得られる。
【0018】なお、上記第2の従来例では希土類元素ド
ープ光ファイバ4cが1段のみの場合が記載されている
が、第1の従来例と同様に2段形にした場合でも信号光
進行方向と逆方向から励起光を入力することにより高出
力な光ファイバ増幅器が得られる。
【0019】図16は特開平3−127885号公報に
記載された第3の従来の光ファイバ増幅器のブロック構
成図である。
【0020】上記第3の従来例では、希土類元素ドープ
光ファイバ4cの信号光進行方向と同方向から励起光を
入力するとともに、希土類元素ドープ光ファイバ4cの
信号光進行方向と逆方向から別の励起光源2bにより励
起光を入力している。この場合、希土類元素ドープ光フ
ァイバ4c中において信号光入力側と信号光出力側の両
端に近いほど励起光強度が強く、全体として低雑音でか
つ高出力な光ファイバ増幅器が得られる。
【0021】なお、上記第3の従来例では希土類元素ド
ープ光ファイバ4cが1段のみの場合が記載されている
が、第1の従来例と同様に2段形にした場合でも両方向
から励起光を入力することにより低雑音でかつ高出力な
光ファイバ増幅器が得られる。
【0022】以下に第2の従来技術を示す。
【0023】光ファイバ増幅器を実際の伝送系で使用す
る場合、安定な動作状態を得るために、光ファイバ増幅
器の入力レベルおよび出力レベルをモニタして適正な利
得を得るように制御することが必要となる。
【0024】図17は、電子情報通信学会技術研究報告
Vol.91,No.282,OCS91−32、「フ
ァイバ側面からの自然放出光の検出によるEDFA」に
記載された第4の従来の光ファイバ増幅器のブロック構
成図である。
【0025】図において、8aは第1の光分岐器、81
aは第1の光分岐器8aの入力端子、82aは第1の光
分岐器8aの第1の出力端子、84aは第1の光分岐器
8aの第2の出力端子、8bは第2の光分岐器、81b
は第2の光分岐器8bの入力端子、82bは第2の光分
岐器8bの第1の出力端子、84bは第2の光分岐器8
bの第2の出力端子、9aは第1の受光器、9bは第2
の受光器、10は励起光源制御回路である。
【0026】次に動作について説明する。信号光入力端
子1より入力された信号光は、第1の光分岐器8aの入
力端子81aに入力される。第1の光分岐器8aに入力
された信号光は、大部分が第1の出力端子82aから出
力され、一部が第2の出力端子84aから出力される。
一般的には、第1の出力端子82aからの出力と第2の
出力端子84aからの出力の比は10dB程度に設定さ
れる。したがって、第1の光分岐器8aの入力端子81
aと第1の出力端子82a間の損失は、分岐損失だけで
約0.5dB生じる。通常は上記分岐損失に過剰損失が
加わり、挿入損失として0.5dB〜1dB程度にな
る。
【0027】第1の光分岐器8aの第2の出力端子84
aからの出力は、第1の光受光器9aで受光され、入力
信号レベルのモニタとして励起光源制御回路10に伝達
される。
【0028】第1の光分岐器8aの第1の出力端子82
aからの出力は、光合分波器3aの第1の端子31aと
第2の端子32aの間を透過し、第1の光アイソレータ
5bを透過し、希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力
される。励起光源2より出力された励起光は、光合分波
器3aの第3の端子33aと第2の端子32a間を透過
し、第1の光アイソレータ5bを透過し、希土類元素ド
ープ光ファイバ4cに入力される。希土類元素ドープ光
ファイバ4cの中の希土類元素により励起光が吸収さ
れ、吸収されたエネルギによって信号光が増幅される。
【0029】希土類元素ドープ光ファイバ4cの中で増
幅され出力された信号光は、第2の光分岐器8bの入力
端子81bに入力される。第2の光分岐器8bに入力さ
れた信号光は、大部分が第1の出力端子82bから出力
され、一部が第2の出力端子84bから出力される。
【0030】第2の光分岐器8bの第1の出力端子82
bから出力された信号光は、第2の光アイソレータ5c
を透過し、信号光出力端子6から出力される。
【0031】第2の光分岐器8bの第2の端子84bか
ら出力された信号光は、第2の受光器9bで受光され、
出力信号レベルのモニタとして励起制御回路10に伝達
される。
【0032】第1の光アイソレータ5bは、希土類元素
ドープ光ファイバ4の中で発生した信号光と逆方向に進
行するASE光が、一旦信号光入力端子1から入力側に
接続された伝送路ファイバ中に出力された後、伝送路フ
ァイバ中のレイリー散乱による反射により希土類元素ド
ープ光ファイバ4cに再入力されて増幅特性が劣化する
のを防止している。第1の光分岐器8aおよび光合分波
器3aの内部反射率は通常−50dB程度と微弱である
ため、第1の光アイソレータ5bの位置は、第1の光分
岐器8aと光合分波器3aの間、もしくは信号光入力端
子1と第1の光分岐器8aの間であってもかまわない。
【0033】第2の光アイソレータ5cは、希土類元素
ドープ光ファイバ4cの中で増幅された信号光および希
土類元素ドープ光ファイバ4cの中で発生し信号光と同
方向に進行するASE光が、一旦信号光出力端子6から
出力側に接続された伝送路ファイバ中に出力された後、
伝送路ファイバ中のレイリー散乱反射によって再び希土
類元素ドープ光ファイバ4cに流入して増幅特性を劣化
させるのを防止している。第2の光分岐器8bの内部反
射率は通常−50dB程度の無視できる大きさであるた
め、第2の光アイソレータ5cの位置は、希土類元素ド
ープ光ファイバ4cと第2の光分岐器8bの間であって
もかまわない。
【0034】励起光源制御回路10は、入力レベルおよ
び出力レベルのモニタを基に、希土類元素ドープ光ファ
イバ4cの利得が適切な大きさになるように、励起光源
2に流す電流を制御することにより、安定な動作が可能
な光ファイバ増幅器が得られる。
【0035】上記のように、入力レベルおよび出力レベ
ルのモニタは、光ファイバ増幅器を安定な状態で動作さ
せるために必要であるが、モニタ用の光分岐器の挿入損
失により、光ファイバ増幅器の特性が劣化する。入力レ
ベルのモニタ用の光分岐器は希土類元素ドープ光ファイ
バ4cの信号入力側に接続されるが、光分岐器の挿入損
失だけ雑音特性が劣化する。また、出力レベルのモニタ
用の光分岐器は希土類元素ドープ光ファイバの信号出力
側に接続されるが、光分岐器の挿入損失分だけ最大光出
力が低下する。
【0036】上記第4の従来例においては、光ファイバ
増幅器を安定に動作させるために、光ファイバ増幅器の
入力レベルおよび出力レベルをモニタして適正な利得を
得るように制御する例について示した。
【0037】光ファイバ増幅器の入力レベルおよび出力
レベルをモニタして信号入力側伝送路の断線などによる
入力異常の判定、あるいは希土類元素ドープ光ファイバ
の利得低下などの異常の判定を行う場合についても、同
様にモニタ用の光分岐器の挿入損失により光ファイバ増
幅器の特性が劣化する。
【0038】上記第4の従来例の課題に対して、雑音特
性の劣化を回避するため、希土類元素ドープ光ファイバ
中で発生するASE光レベルの変化を利用して入力レベ
ルのモニタを不要にした従来例がある。
【0039】図18は特開平4−241328号公報に
記載された第5の従来の光ファイバ増幅器のブロック構
成図である。
【0040】図において、100は光増幅装置、101
は光増幅器、102は入力信号光、103は増幅器出力
光、104は狭帯域光フィルタ、105は反射光、10
6は光分岐ミラー、107は受光器、108は透過光、
109は光分岐ミラー、110は分岐光、111は受光
器、112は出力信号光、113は制御回路である。次
に動作について説明する。光増幅器101から出力され
た増幅器出力光103には、信号光成分とASE光成分
が含まれている。このうち信号光波長成分は狭帯域光フ
ィルタ104を透過し、光分岐ミラー109により一部
が分岐され、受光器111で受光され、出力モニタとし
て制御回路113が伝達される。
【0041】信号光波長以外の波長成分、すなわちAS
E光成分は狭帯域光フィルタ104で反射され、光分岐
ミラー106で折り返された後、受光器107で受光さ
れる。
【0042】信号入力が大きくなると、増幅器出力光1
03のうち信号光成分は増加するがASE光成分は減少
するため、受光器111のレベルは上がるが受光器10
7のレベルは下がる。逆に信号入力が小さくなると、増
幅器出力光103のうち信号成分は減少するがASE光
成分は増加するため、受光器111のレベルは下がるが
受光器107のレベルは上がる。これにより、信号入力
レベルに対すると受光器111のレベルと受光器107
レベルの比の関係をあらかじめ把握しておくことによ
り、入力された信号光を分岐して受光することなく信号
入力レベルをモニタすることが可能である。
【0043】このため、入力レベルをモニタするための
光分岐器を設けた場合に生じる、光分岐器の挿入損失に
よる雑音特性の劣化を回避できる。
【0044】以下に第3の従来技術を示す。
【0045】光ファイバ増幅器の増幅特性の主たる評価
項目は、電気の増幅器と同様に利得(出力)と雑音指数
である。利得と雑音指数の測定方法に関する第6の従来
例として、例えば、電子情報通信学会技術研究報告、V
ol.90,No.206,OQE90−80、「光フ
ァイバ増幅モジュール」に記載がある。
【0046】光ファイバ増幅器の利得は、入力信号光レ
ベルと出力信号光レベルをそれぞれ光スペクトラムアナ
ライザて測定し比較することによって算出する。
【0047】雑音指数は希土類元素ドープ光ファイバの
中で発生したASE光の、信号光波長と同一波長での光
ファイバレベルを光スペクトラムアナライザで測定する
ことにより計算することができる。しかし、光スペクト
ラムアナライザでは信号光成分とASE光成分を分離で
きないため、信号光と同一波長でのASE光レベルは測
定できない。このため、信号光波長から十分に離れた波
長でのASE光レベルをもとに、信号光と同一波長での
ASE光レベルを推定する方法が用いられるが、この方
法では信号光と同一波長でのASE光レベルを精度良く
推定することは困難であり、雑音指数を精度良く測定で
きない。
【0048】上記の課題に対する第7の従来例として、
1992年電子情報通信学会秋季大会講演論文集、分冊
4、C−268、「増幅用光ファイバの高精度雑音指数
測定方の検討」に記載がある。
【0049】上記第7の従来例の方法は、希土類元素の
ドープ光ファイバの出力光のうち信号光と同一の偏光成
分を位相補償器と偏光子の組み合わせによって除去した
のちに、光スペクトラムアナライザで測定することによ
り、光スペクトラムアナライザに入力される信号光波長
成分を除去(抑圧)し、信号光波長により近い波長での
ASE光レベルを信号光と同一波長でのASE光レベル
の推定に用いることを可能にするものである。
【0050】また、第8の従来例として、「1992年
電子情報通信学会秋季大会,C−269」の記載があ
る。
【0051】上記第8の従来例によれば、希土類元素ド
ープ光ファイバの出力光を光スペクトラムアナライザで
測定した結果から、入力信号光と同一の光スペクトラム
を差し引くことにより、信号光成分とASE光成分を分
離する方法が示されている。
【0052】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ファ
イバ増幅器の増幅特性の主たる評価項目である利得と雑
音指数の測定方法に関する第6の従来例では、上述した
ように、光スペクトラムアナライザでは信号光成分とA
SE光成分を分離できないため、信号光と同一波長での
ASE光レベルは測定できない。このため、信号光波長
から十分に離れた波長でのASE光レベルをもとに、信
号光と同一波長でのASE光レベルを推定する方法が用
いられるが、この方法では信号光と同一波長でのASE
光レベルを精度良く推定することは困難であり、雑音指
数を精度良く測定できない。
【0053】また、第6の従来例の課題を解決する第7
の従来例においては、位相補償器と偏光子の組み合わせ
が不完全なことと、信号光の光サイドモード成分の偏光
がメインモードの偏光と異なることから、信号光成分を
完全に除去することはできない。また、位相補償器と偏
光子の波長特性によってASE光レベルの波長特性が乱
されてしまい、信号光と同一波長のASE光レベルを推
定する際の誤差原因となる。このため、上記第7の従来
例の方法によっても十分な精度で雑音指数を測定するこ
とが困難である。
【0054】更に、第8の従来例では、この方法では差
し引き誤差が生じるため、結局信号光波長に近い波長で
のASE光レベルは推定に用いることができず、信号光
波長から十分離れた波長でのASE光レベルから推定せ
ざるを得ない。このため、上記第8の従来例の方法によ
っても十分な精度で雑音指数を測定することが困難であ
る。
【0055】すなわち、これら上記に示す第6の従来例
および第7の従来例および第8の従来例によれば、光フ
ァイバ増幅器の出力光から信号光と同一波長でのASE
光レベルを精度良く測定することは困難であり、雑音指
数を精度良く測定できないという第1の課題があった。
【0056】この発明の第1の発明は上記第1の課題を
解決するためになされたものであり、光ファイバ増幅器
の雑音指数を精度良く測定可能な光ファイバ増幅器の増
幅特性測定装置を得ることを目的とする。
【0057】また、この発明の第2の発明は上記第1の
課題を解決するためになされたものであり、光ファイバ
増幅器の雑音指数を精度良く測定可能な光ファイバ増幅
器の増幅特性測定装置を得ることを目的とする。
【0058】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係る光ファイバ増幅器の増幅特性測定装置は、少なくと
も3つの端子を有し第1の端子から入力した光は第2の
端子から出力され第2の端子から入力した光は第3の端
子から出力される光サーキュレータを備え、信号入力光
を前記光サーキュレータの第1の端子から入力し、前記
光サーキュレータの第2の端子を被測定光ファイバ増幅
器の入力端子に接続し、前記被測定光ファイバ増幅器の
出力端子を第1の波長特性測定手段に接続し、前記光サ
ーキュレータの第3の端子を第2の波長特性測定手段に
接続し、前記第1の波長特性測定手段より得られた測定
結果と、前記第2の波長特性測定手段より得られた測定
結果と、を用いて補正する手段を有するものである。
【0059】また、この発明の第2の発明に係る光ファ
イバ増幅器の増幅特性測定装置は、少なくとも3つの端
子を有し第1の端子から入力した光は第2の端子から出
力され第2の端子から入力した光は第1の端子と第3の
端子とに分岐出力される光分岐器を備え、信号入力光を
前記光分岐器の第1の端子から入力し、前記光分岐器の
第2の端子を被測定光ファイバ増幅器の入力端子に接続
し、前記被測定光ファイバ増幅器の出力端子を第1の波
長特性測定手段に接続し、前記光分岐器の第3の端子を
第2の波長特性測定手段に接続し、前記第1の波長特性
測定手段より得られた測定結果と、前記第2の波長特性
測定手段より得られた測定結果と、を用いて補正する手
段を有するものである。
【0060】この発明の第1の発明に係わる光ファイバ
増幅器の増幅特性測定装置においては、光ファイバ増幅
器の出力光の波長特性を第1の波長特性特定手段で測定
する。光ファイバ増幅器の中で発生し信号光と逆方向に
進行し入力側に出力されるASE光の波長特性を光サー
キュレータで分岐して第2の波長特性特定手段で測定す
る。上記2つの波長特性から出力光のASE光の波長特
性を補正することにより、信号光と同一の波長でのAS
E光レベルを精度良く推定できるため、雑音指数の測定
精度の高い光ファイバ増幅器の増幅特性測定装置を得る
ことができる。
【0061】また、この発明の第2の発明に係わる光フ
ァイバ増幅器の増幅特性測定装置においては、光ファイ
バ増幅器の出力光の波長特性を第1の波長特性特定手段
で測定する。光ファイバ増幅器の中で発生し信号光と逆
方向に進行し入力側に出力されるASE光の波長特性を
光分岐器で分岐し第2の波長特性特定手段で測定する。
上記2つの波長特性から出力光のASE光の波長特性を
補正することにより、信号光と同一の波長でのASE光
レベルを精度良く推定できるため、雑音指数の測定精度
の高い光ファイバ増幅器の増幅特性測定装置を得ること
ができる。
【0062】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1に本発明に係
わる第1の実施の形態を示す。図において、1は信号光
入力端子、2aは励起光源、3aは第1の光合分波器、
31aは第1の光合分波器3aの第1の端子、32aは
第1の光合分波器3aの第2の端子、33aは第1の光
合分波器3aの第3の端子、34aは第1の光合分波器
3aの第4の端子、4aは第1の希土類元素ドープ光フ
ァイバ、3bは第2の光合分波器、31bは第2の光合
分波器3bの第1の端子、32bは第2の光合分波器3
bの第2の端子、33bは第2の光合分波器3bの第3
の端子、34bは第2の光合分波器3bの第4の端子、
5は光アイソレータ、4bは第2の希土類元素ドープ光
ファイバ、6は信号光出力端子、7aは無反射終端であ
る。
【0063】第1の光合分波器3aは、第1の端子31
aと第2の端子32aの間および第3の端子33aと第
4の端子34aの間で信号光を透過させ、第1の端子3
1aと第4端子34aの間および第2の端子32aと第
3の端子33aの間で励起光を透過させる。第2の光合
分波器3bにおいても、上記第1の光合分波器3aと同
様の動作をする。
【0064】次に動作について説明する。
【0065】信号光入力端子1から入力された信号光
は、第1の光合分波器3aの第1の端子31aと第2の
端子32a間を透過し、第1の希土類元素ドープ光ファ
イバ4aに入力される。励起光源2aより出力された励
起光は、第1の光合分波器3aの第3の端子33aと第
2の端子32a間を透過し、上記第1の希土類元素ドー
プ光ファイバ4aに入力される。第1の希土類元素ドー
プ光ファイバ4a中の希土類元素により励起光が吸収さ
れ、吸収されたエネルギによって信号光が増幅される。
【0066】第1の希土類元素ドープ光ファイバ4a中
で増幅され出力された信号光は、第2の光合分波器3b
の第1の端子31bと第2の端子32b間を透過し、光
アイソレータ5を透過し、第2の光合分波器3bの第3
の端子33bと第4の端子34b間を透過し、第2の希
土類元素ドープ光ファイバ4bに入力される。第1の希
土類元素ドープ光ファイバ4aで消費されずに出力され
た励起光は、第2の光合分波器3bの第1の端子31b
と第4の端子34b間を透過し、第2の希土類元素ドー
プ光ファイバ4bに入力される。第2の希土類元素ドー
プ光ファイバ4b中の希土類元素により励起光が吸収さ
れ、吸収されたエネルギによって信号光が増幅される。
【0067】増幅された光信号は、第2の希土類元素ド
ープ光ファイバ4bから信号光出力端子6を通過して出
力される。
【0068】信号光の経路は、第1の光合分波器3a、
第1の希土類元素ドープ光ファイバ4a、第2の光合分
波器3b、光アイソレータ5、第2の光合分波器3b、
第2の希土類元素ドープ光ファイバ4b、信号光出力端
子6の順である。この経路は従来と同様であり、信号光
経路には損失の増加はない。
【0069】光アイソレータ5により、信号光あるいは
ASE光の発振が防止されている。同時に、第2の希土
類元素ドープ光ファイバ4bの中で発生し信号光と逆方
向に進行するASE光が、第1の希土類元素ドープ光フ
ァイバ4aに流入して信号光の増幅特性が劣化するのを
防止している。
【0070】一方、励起光の経路は、励起光源2a、第
1の光合分波器3a、第1の希土類元素ドープ光ファイ
バ4a、第2の光合分波器3b、第2の希土類元素ドー
プ光ファイバ4bの順である。第1の希土類元素ドープ
光ファイバ4aと第2の希土類元素ドープ光ファイバ4
bの間には第2の光合分波器3bのみであり、従来は2
台の光合分波器があったのに比べ、光合分波器1台分の
損失が低減されている。
【0071】このため、同一の信号光入力と励起光入力
においては、従来に比べ第2の希土類元素ドープ光ファ
イバ4bに入力される励起光強度が光合分波器1台分の
損失に相当する分だけ大きい。2段形の光ファイバ増幅
器において、後段の励起光入力が大きくなると信号光の
最大出力が増加する。
【0072】上記のように、本実施の形態によれば、同
一の信号光入力と励起光入力において信号光の最大出力
の大きい光ファイバ増幅器が得られる。
【0073】また、本実施の形態によれば、従来の光フ
ァイバ増幅器に比べ構成部品として光合分波器1台が削
減できる。
【0074】なお、上記実施の形態では省略したが、信
号光入力端子1と第1の光合分波器3aの第1の端子3
1aの間、もしくは第1の光合分波器3aの第2の端子
32aと第1の希土類元素ドープ光ファイバ4aの間
に、入力側の伝送路ファイバのレイリー散乱による反射
を防止するための光アイソレータを追加した場合にも、
本実施の形態の効果は変わらない。
【0075】また、上記実施の形態では省略したが、第
2の希土類元素ドープ光ファイバ4bと信号光出力端子
6の間に、出力側の伝送路ファイバのレイリー散乱によ
る反射を防止するための光アイソレータを追加した場合
にも、本実施の形態の効果は変わらない。
【0076】実施の形態2.図2に本発明に係わる第2
の実施の形態を示す。図において、1は信号光入力端
子、2bは励起光源、3bは第1の光合分波器、31b
は第1の光合分波器3bの第1の端子、32bは第1の
光合分波器3bの第2の端子、33bは第1の光合分波
器3bの第3の端子、34bは第1の光合分波器3bの
第4の端子、4aは第1の希土類元素ドープ光ファイ
バ、3cは第2の光合分波器、31cは第2の光合分波
器3cの第1の端子、32cは第2の光合分波器3cの
第2の端子、33cは第2の光合分波器3cの第3の端
子、34cは第2の光合分波器3cの第4の端子、5は
光アイソレータ、4bは第2の希土類元素ドープ光ファ
イバ、6は信号光出力端子、7bは無反射終端である。
【0077】次に動作について説明する。
【0078】励起光源2bより出力された励起光は、第
2の光合分波器3cの第4の端子34cと第1の端子3
1c間を透過し、第2の希土類元素ドープ光ファイバ4
bに入力され信号光の増幅エネルギとして用いられる。
第2の希土類元素ドープ光ファイバ4bで消費されずに
出力された励起光は、第1の光合分波器3bの第4の端
子34bと第1の端子31b間を透過し、第1の希土類
元素ドープ光ファイバ4bに入力される。
【0079】信号光入力端子1から入力された信号光
は、第1の希土類元素ドープ光ファイバ4aに入力さ
れ、増幅後出力される。
【0080】第1の希土類元素ドープ光ファイバ4aか
ら出力された信号光は、第1の光合分波器3bの第1の
端子31bと第2の端子32b間を透過し、光アイソレ
ータ5を透過し、第1の光合分波器3bの第3の端子3
3bと第4の端子34b間を透過し、第2の希土類元素
ドープ光ファイバ4bに入力される。
【0081】第2の希土類元素ドープ光ファイバ4bに
おいてさらに増幅された信号光は、第2の光合分波器3
cの第1の端子31cと第2の端子32c間を透過し、
信号光出力端子6を通過して出力される。
【0082】信号光の経路は、第1希土類元素ドープ光
ファイバ4a、第1の光合分波器3b、光アイソレータ
5、第1の光合分波器3b、第2の希土類元素ドープ光
ファイバ4b、第2の光合分波器3c、信号光出力端子
6の順である。この経路は従来と同様であり、信号光経
路には損失の増加はない。
【0083】光アイソレータ5により、信号光あるいは
ASE光の発振が防止されている。同時に、第2の希土
類元素ドープ光ファイバ4bの中で発生し信号光と逆方
向に進行するASE光が、第1の希土類元素ドープ光フ
ァイバ4aに流入して信号光の増幅特性が劣化するのを
防止している。
【0084】一方、励起光の経路は、励起光源2b、第
2の光合分波器3c、第2の希土類元素ドープ光ファイ
バ4b、第1の光合分波器3b、第1の希土類元素ドー
プ光ファイバ4aの順である。第2の希土類元素ドープ
光ファイバ4bと第1の希土類元素ドープ光ファイバ4
aの間には第1の光合分波器3bのみがあり、従来は2
台の光合分波器があったのに比べ、光合分波器1台分の
損失が低減されている。
【0085】このため、同一の信号光入力と励起光入力
においては、従来に比べ第1の希土類元素ドープ光ファ
イバ4aに入力される励起光強度が光合分波器1台分の
損失に相当する分だけ大きい。2段形の光ファイバ増幅
器において、前段の励起光入力が大きくなると低雑音に
なる。
【0086】上記のように、本実施の形態によれば、同
一の信号光入力と励起光入力において低雑音な光ファイ
バ増幅器が得られる。
【0087】また、本実施の形態によれば、従来の光フ
ァイバ増幅器に比べ構成部品として光合分波器1台が削
減できる。
【0088】なお、上記実施の形態では省略したが、信
号光入力端子1と第1の光合分波器3bの第1の端子3
1bの間に、入力側の伝送路ファイバのレイリー散乱に
よる反射を防止するための光アイソレータを追加した場
合にも、本実施の形態の効果は変わらない。
【0089】また、上記実施の形態では省略したが、第
2の希土類元素ドープ光ファイバ4bと信号光出力端子
6の間に、出力側の伝送路ファイバのレイリー散乱によ
る反射を防止するための光アイソレータを追加した場合
にも、本実施の形態の効果は変わらない。
【0090】実施の形態3.図3に本発明に係わる第3
の実施の形態を示す。図において、1は信号光入力端
子、2aは第1の励起光源、3aは第1の光合分波器、
31aは第1の光合分波器3aの第1の端子、32aは
第1の光合分波器3aの第2の端子、33aは第1の光
合分波器3aの第3の端子、34aは第1の光合分波器
3aの第4の端子、4aは第1の希土類元素ドープ光フ
ァイバ、3bは第2の光合分波器、31bは第2の光合
分波器3bの第1の端子、32bは第2の光合分波器3
bの第2の端子、33bは第2の光合分波器3bの第3
の端子、34bは第2の光合分波器3bの第4の端子、
5は光アイソレータ、4bは第2の希土類元素ドープ光
ファイバ、2bは第2の励起光源、3cは第3の光合分
波器、31cは第3の光合分波器3cの第1の端子、3
2cは第3の光合分波器3cの第2の端子、33cは第
3の光合分波器3cの第3の端子、34cは第3の光合
分波器3cの第4の端子、6は信号光出力端子、7aは
第1の無反射終端、7bは第2の無反射終端である。
【0091】次に動作について説明する。
【0092】励起光源2aより出力された励起光は、第
1の光合分波器3aの第3の端子33aと第2の端子3
2a間を透過し、第1の希土類元素ドープ光ファイバ4
aに入力され信号光の増幅エネルギとして用いられる。
第1の希土類元素ドープ光ファイバ4aで消費されずに
出力された励起光は、第2の光合分波器3bの第1の端
子31bと第4の端子34b間を透過し、第2の希土類
元素ドープ光ファイバ4bに入力される。
【0093】また、励起光源2bより出力された励起光
は、第3の光合分波器3cの第4の端子34cと第1の
端子31c間を透過し、第2の希土類元素ドープ光ファ
イバ4bに入力され信号光の増幅エネルギとして用いら
れる。第2の希土類元素ドープ光ファイバ4bで消費さ
れずに出力された励起光は、第2の光合分波器3bの第
4の端子34bと第1の端子31b間を透過し、第1の
希土類元素ドープ光ファイバ4aに入力される。
【0094】信号光入力端子1から入力された信号光
は、第1の光合分波器3aの第1の端子31aと第2の
端子32a間を透過し、第1の希土類元素ドープ光ファ
イバ4aに入力され増幅される。第1の希土類元素ドー
プ光ファイバ4aから出力された信号光は、第2の光合
分波器3bの第1の端子31bと第2の端子32b間を
透過し、光アイソレータ5を透過し、第2の光合分波器
3baの第3の端子33bと第4の端子34b間を透過
し、第2の希土類元素ドープ光ファイバ4bに入力され
る。第2の希土類元素ドープ光ファイバ4b中において
さらに増幅された信号光は、第3の光合分波器3cの第
1の端子31cと第2の端子32c間を透過し、信号光
出力端子6を通過して出力される。
【0095】信号光の経路は、第1の光合分波器3a、
第1の希土類元素ドープ光ファイバ4a、第2の光合分
波器3b、光アイソレータ5、第2の光合分波器3b、
第2の希土類元素ドープ光ファイバ4b、第3の光合分
波器3c、信号光出力端子6の順である。この経路は従
来と同様であり、信号光経路には損失の増加はない。光
アイソレータ5により、信号光あるいはASE光の発振
が防止されている。同時に、第2の希土類元素ドープ光
ファイバ4bの中で発生し信号光と逆方向に進行するA
SE光が、第1の希土類元素ドープ光ファイバ4aに流
入して信号光の増幅特性が劣化するのを防止している。
【0096】一方、第1の励起光源2aの出力の経路
は、第1の光合分波器3a、第1の希土類元素ドープ光
ファイバ4a、第2の光合分波器3b、第2の希土類元
素ドープ光ファイバ4bの順である。第1の希土類元素
ドープ光ファイバ4aと第2の希土類元素ドープ光ファ
イバ4bの間には第2の光合分波器3bのみがあり、従
来は2台の光合分波器があったのに比べ、光合分波器1
台分の損失が低減されている。
【0097】また、第2の励起光源2bの出力の経路
は、第3の光合分波器3c、第2の希土類元素ドープ光
ファイバ4b、第2の光合分波器3b、第1の希土類元
素ドープ光ファイバ4aの順である。第2の希土類元素
ドープ光ファイバ4bと第1の希土類元素ドープ光ファ
イバ4aの間には第2の光合分波器3bのみがあり、従
来は2台の光合分波器があったのに比べ、光合分波器1
台分の損失が低減されている。
【0098】このため、同一の信号光入力と励起光入力
においては、従来に比べ第2の希土類元素ドープ光ファ
イバ4bに入力される励起光強度および第1の希土類元
素ドープ光ファイバ4aに入力される励起光強度が光合
分波器1台分に損失に相当する分だけ大きい。2段形の
光ファイバ増幅器において、前段の励起光入力が大きく
なると低雑音になり、後段の励起光入力が大きくなると
信号光の最大出力が増加する。
【0099】上記のように、本実施の形態によれば、同
一の信号光入力と励起光入力において低雑音でありかつ
信号光の最大出力の大きい光ファイバ増幅器が得られ
る。
【0100】また、本実施の形態によれば、従来の光フ
ァイバ増幅器に比べ構成部品として光合分波器1台が削
減できる。
【0101】なお、上記実施の形態では省略したが、信
号光入力端子1と第1の光合分波器3aの第1の端子3
1aの間、もしくは第1の光合分波器3aの第2の端子
32aと第1の希土類元素ドープ光ファイバ4aの間
に、入力側の伝送路ファイバのレイリー散乱による反射
を防止するための光アイソレータを追加した場合にも、
本実施の形態の効果は変わらない。
【0102】また、上記実施の形態では省略したが、第
3の光合分波器3cの第3の端子33cと信号光出力端
子6の間に、出力側の伝送路ファイバのレイリー散乱に
よる反射を防止するための光アイソレータを追加した場
合にも、本実施の形態の効果は変わらない。
【0103】実施の形態4.図4に本発明に係わる第4
の実施の形態を示す。図において、1は信号光入力端
子、2aは励起光源、3aは第1の光合分波器、31a
は第1の光合分波器3aの第1の端子、32aは第1の
光合分波器3aの第2の端子、33aは第1の光合分波
器3aの第3の端子、34aは第1の光合分波器3aの
第4の端子、4aは第1の希土類元素ドープ光ファイ
バ、3bは第2の光合分波器、31bは第2の光合分波
器3bの第1の端子、32bは第2の光合分波器3bの
第2の端子、33bは第2の光合分波器3bの第3の端
子、34bは第2の光合分波器3bの第4の端子、5は
光アイソレータ、4bは第2の希土類元素ドープ光ファ
イバ、6は信号光出力端子、7aは無反射終端である。
【0104】次に動作について説明する。
【0105】信号光入力端子1から入力された信号光
は、第1の光合分波器3aの第1の端子31aと第2の
端子32a間を透過し、第1の希土類元素ドープ光ファ
イバ4aに入力される。励起光源2aより出力された励
起光は、第2の光合分波器3bの第4の端子34bと第
1の端子31b間を透過し、上記第1の希土類元素ドー
プ光ファイバ4aに信号光進行方向とは逆方向から入力
される。第1の希土類元素ドープ光ファイバ4a中にお
いて希土類元素は励起光を吸収し、吸収したエネルギに
よって信号光が増幅される。
【0106】第1の希土類元素ドープ光ファイバ4a中
で増幅され出力された信号光は、第2の光合分波器3b
の第1の端子31bと第2の端子32b間を透過し、光
アイソレータ5を透過し、第1の光合分波器3aの第3
の端子34aと第3の端子33a間を透過し、第2の希
土類元素ドープ光ファイバ4bに入力される。第1の希
土類元素ドープ光ファイバ4aで消費されずに出力され
た励起光は、第1の光合分波器3aの第2の端子32a
と第3の端子33a間を透過し、第2の希土類元素ドー
プ光ファイバ4bに入力される。第2の希土類元素ドー
プ光ファイバ4b中において希土類元素は励起光を吸収
し、吸収したエネルギによって信号光が増幅される。第
2の希土類元素ドープ光ファイバ4bへは、信号光進行
方向と同方向から励起光が入力される。
【0107】増幅された光信号は、第2の希土類元素ド
ープ光ファイバ4bから信号光出力端子6を通過して出
力される。
【0108】信号光の経路は、第1の光合分波器3a、
第1希土類元素ドープ光ファイバ4a、第2の光合分波
器3b、光アイソレータ5、第1の光合分波器3a、第
2の希土類元素ドープ光ファイバ4b、信号光出力端子
6の順である。この経路は従来と同様であり、信号光経
路には損失の増加はない。
【0109】光アイソレータ5により、信号光あるいは
ASE光の発振が防止されている。同時に、第2の希土
類元素ドープ光ファイバ4bの中で発生し信号光と逆方
向に進行するASE光が、第1の希土類元素ドープ光フ
ァイバ4aに流入して信号光の増幅特性が劣化するのを
防止している。
【0110】一方、励起光の経路は、励起光源2a、第
2の光合分波器3b、第1の希土類元素ドープ光ファイ
バ4a、第1の光合分波器3a、第2の希土類元素ドー
プ光ファイバ4bの順である。第1の希土類元素ドープ
光ファイバ4aと第2の希土類元素ドープ光ファイバ4
bの間には第1の光合分波器3aのみがあり、従来は2
台の光合分波器があったのに比べ、光合分波器1台分の
損失が低減されている。
【0111】このため、同一の信号光入力と励起光入力
においては、従来に比べ第2の希土類元素ドープ光ファ
イバ4bに入力される励起光強度が光合分波器1台分の
損失に相当する分だけ大きい。2段形の光ファイバ増幅
器において、後段の励起光入力が大きくなると信号光の
最大出力が増加する。
【0112】上記のように、本実施の形態によれば、同
一の信号光入力と励起光入力において信号光の最大出力
の大きい光ファイバ増幅器が得られる。
【0113】また、本実施の形態によれば、従来の光フ
ァイバ増幅器に比べ構成部品として光合分波器1台が削
減できる。
【0114】なお、上記実施の形態では省略したが、信
号光入力端子1と第1の光合分波器3aの第1の端子3
1aの間に、入力側の伝送路ファイバのレイリー散乱に
よる反射を防止するための光アイソレータを追加した場
合にも、本実施の形態の効果は変わらない。
【0115】また、上記実施の形態では省略したが、第
2の希土類元素ドープ光ファイバ4bと信号光出力端子
6の間に、出力側の伝送路ファイバのレイリー散乱によ
る反射を防止するための光アイソレータを追加した場合
にも、本実施の形態の効果は変わらない。
【0116】実施の形態5.図5に本発明に係わる第5
の実施の形態を示す。図において、1は信号光入力端
子、2bは励起光源、3aは第1の光合分波器、31a
は第1の光合分波器3aの第1の端子、32aは第1の
光合分波器3aの第2の端子、33aは第1の光合分波
器3aの第3の端子、34aは第1の光合分波器3aの
第4の端子、4aは第1の希土類元素ドープ光ファイ
バ、3cは第2の光合分波器、31cは第2の光合分波
器3cの第1の端子、32cは第2の光合分波器3cの
第2の端子、33cは第2の光合分波器3cの第3の端
子、34cは第2の光合分波器3cの第4の端子、5は
光アイソレータ、4bは第2の希土類元素ドープ光ファ
イバ、6は信号光出力端子、7bは無反射終端である。
【0117】次に動作について説明する。
【0118】励起光源2bより出力された励起光は、第
2の光合分波器3cの第4の端子34cと第1の端子3
1c間を透過し、第2の希土類元素ドープ光ファイバ4
bに信号光進行方向とは逆方向から入力され信号光の増
幅エネルギとして用いられる。第2の希土類元素ドープ
光ファイバ4bで消費されずに出力された励起光は、第
1の光合分波器3aの第3の端子33aと第2の端子3
2a間を透過し、第1の希土類元素ドープ光ファイバ4
aに信号光進行方向と同方向から入力される。
【0119】信号光入力端子1から入力された信号光
は、第1の光合分波器3aの第1の端子31aと第2の
端子32a間を透過し、第1の希土類元素ドープ光ファ
イバ4aに入力され、増幅後出力される。第1の希土類
元素ドープ光ファイバ4aから出力された信号光は、光
アイソレータ5を透過し、第1の光合分波器3aの第4
の端子34aと第3の端子33a間を透過し、第2の希
土類元素ドープ光ファイバ4bに入力される。第2の希
土類元素ドープ光ファイバ4b中においてさらに増幅さ
れた信号光は、第2の光合分波器3cの第1の端子31
cと第2の端子32c間を透過し、信号光出力端子6を
通過して出力される。
【0120】信号光の経路は、第1の光合分波器3a、
第1の希土類元素ドープ光ファイバ4a、光アイソレー
タ5、第2の光合分波器3a、第1の希土類元素ドープ
光ファイバ4b、第2の光合分波器3c、信号光出力端
子6の順である。この経路は従来と同様であり、信号光
経路には損失の増加はない。
【0121】光アイソレータ5により、信号光あるいは
ASE光の発振が防止されている。同時に、第2の希土
類元素ドープ光ファイバ4bの中で発生し信号光と逆方
向に進行するASE光が、第1の希土類元素ドープ光フ
ァイバ4aに流入して信号光の増幅特性が劣化するのを
防止している。
【0122】一方、励起光の経路は、励起光源2b、第
2の光合分波器3c、第2の希土類元素ドープ光ファイ
バ4b、第1の光合分波器3a、第1の希土類元素ドー
プ光ファイバ4aの順である。第2の希土類元素ドープ
光ファイバ4bと第1の希土類元素ドープ光ファイバ4
aの間には第1の光合分波器3aのみがあり、従来は2
台の光合分波器があったのに比べ、光合分波器1台分の
損失が低減されている。
【0123】このため、同一の信号光入力と励起光入力
においては、従来に比べ第1の希土類元素ドープ光ファ
イバ4aに入力される励起光強度が光合分波器1台分の
損失に相当する分だけ大きい。2段形の光ファイバ増幅
器において、前段の励起光入力が大きくなると低雑音に
なる。
【0124】また、後段の第2の希土類元素ドープ光フ
ァイバ4bへの励起光入力は従来と同様に信号光進行方
向とは逆方向であり大きな最大出力が得られるととも
に、前段の第1の希土類元素ドープ光ファイバ4aへの
励起光入力は信号光進行方向と同方向から入力されるた
め低雑音が得られる。上記のような低雑音でありかつ最
大出力の大きい特性を得るような励起光強度分布を実現
するには、従来は2個以上の励起光入力が必要であっ
た。
【0125】本実施の形態によれば、1個の励起光源だ
けを用いかつ励起経路を分岐することなく、優れた増幅
特性が得られる励起光強度分布を実現できる。
【0126】上記のように、本実施の形態によれば、同
一の信号光入力と励起光入力において低雑音な光ファイ
バ増幅器が得られる。
【0127】また、本実施の形態によれば、従来の光フ
ァイバ増幅器に比べ構成部品として光合分波器1台が削
減できる。
【0128】なお、上記実施の形態では省略したが、信
号光入力端子1と第1の光合分波器3aの第1の端子3
1aの間に、入力側の伝送路ファイバのレイリー散乱に
よる反射を防止するための光アイソレータを追加した場
合にも、本実施の形態の効果は変わらない。
【0129】また、上記実施の形態では省略したが、第
2の希土類元素ドープ光ファイバ4bと信号光出力端子
6の間に、出力側の伝送路ファイバのレイリー散乱によ
る反射を防止するための光アイソレータを追加した場合
にも、本実施の形態の効果は変わらない。
【0130】実施の形態6.図6に本発明に係わる第6
の実施の形態を示す。図において、1は信号光入力端
子、2aは励起光源、3aは第1の光合分波器、31a
は第1の光合分波器3aの第1の端子、32aは第1の
光合分波器3aの第2の端子、33aは第1の光合分波
器3aの第3の端子、34aは第1の光合分波器3aの
第4の端子、4aは第1の希土類元素ドープ光ファイ
バ、3bは第2の光合分波器、31bは第2の光合分波
器3bの第1の端子、32bは第2の光合分波器3bの
第2の端子、33bは第2の光合分波器3bの第3の端
子、34bは第2の光合分波器3bの第4の端子、5は
光アイソレータ、4bは第2の希土類元素ドープ光ファ
イバ、2bは第2の励起光源、3cは第3の光合分波
器、31cは第3の光合分波器3cの第1の端子、32
cは第3の光合分波器3cの第2の端子、33cは第1
の光合分波器3cの第3の端子、34cは第3の光合分
波器3cの第4の端子、6は信号光出力端子、7aは第
1の無反射終端、7bは第2の無反射終端である。
【0131】次に動作について説明する。
【0132】励起光源2aより出力された励起光は、第
2の光合分波器3bの第4の端子34bと第1の端子3
1b間を透過し、第1の希土類元素ドープ光ファイバ4
aに入力され信号光の増幅エネルギとして用いられる。
第1の希土類元素ドープ光ファイバ4aで消費されずに
出力された励起光は、第1の光合分波器3aの第2の端
子32aと第3の端子33a間を透過し、第2の希土類
元素ドープ光ファイバ4bに入力される。
【0133】また、励起光源2bより出力された励起光
は、第3の光合分波器3cの第4の端子34cと第1の
端子31c間を透過し、第2の希土類元素ドープ光ファ
イバ4bに入力され信号光の増幅エネルギとして用いら
れる。第2の希土類元素ドープ光ファイバ4bで消費さ
れずに出力された励起光は、第1の光合分波器3aの第
3の端子33aと第2の端子32a間を透過し、第1の
希土類元素ドープ光ファイバ4aに入力される。
【0134】信号光入力端子1から入力された信号光
は、第1の光合分波器3aの第1の端子31aと第2の
端子32a間を透過し、第1の希土類元素ドープ光ファ
イバ4aに入力され増幅される。第1の希土類元素ドー
プ光ファイバ4aから出力された信号光は、第2の光合
分波器3bの第1の端子31bと第2の端子32b間を
透過し、アイソレータ5を透過し、第1の光合分波器3
aの第4の端子34aと第3の端子33a間を透過し、
第2の希土類元素ドープ光ファイバ4bに入力される。
第2の希土類元素ドープ光ファイバ4b中においてさら
に増幅された信号光は、第3の光合分波器3cの第1の
端子31cと第2の端子32c間を透過し、信号光出力
端子6を通過して出力される。
【0135】信号光の経路は、第1の光合分波器3a、
第1の希土類元素ドープ光ファイバ4a、第2の光合分
波器3b、光アイソレータ5、第1の光合分波器3a、
第2の希土類元素ドープ光ファイバ4b、第3の光合分
波器3c、信号光出力端子6の順である。この経路は従
来と同様であり、信号光経路には損失の増加はない。光
アイソレータ5により、信号光あるいはASE光の発振
が防止されている。同時に、第2の希土類元素ドープ光
ファイバ4bの中で発生し信号光と逆方向に進行するA
SE光が、第1の希土類元素ドープ光ファイバ4aに流
入して信号光の増幅特性が劣化するのを防止している。
【0136】一方、第1の励起光源2a出力の経路は、
第2の光合分波器3b、第1の希土類元素ドープ光ファ
イバ4a、第1の光合分波器3a、第2の希土類元素ド
ープ光ファイバ4bの順である。第1の希土類元素ドー
プ光ファイバ4aと第2の希土類元素ドープ光ファイバ
4bの間には第1の光合分波器3aのみがあり、従来は
2台の光合分波器があったのに比べ、光合分波器1台分
の損失が低減されている。
【0137】また、第2の励起光源2bの出力の経路
は、第3の光合分波器3c、第2の希土類元素ドープ光
ファイバ4b、第1の光合分波器3a、第1の希土類元
素ドープ光ファイバ4aの順である。第2の希土類元素
ドープ光ファイバ4bと第1の希土類元素ドープ光ファ
イバ4aの間には第1の光合分波器3aのみがあり、従
来は2台の光合分波器があったのに比べ、光合分波器1
台分の損失が低減されている。
【0138】このため、同一の信号光入力と励起光入力
においては、従来に比べ第2の希土類元素ドープ光ファ
イバ4bに入力される励起光強度および第1の希土類元
素ドープ光ファイバ4aに入力される励起光強度が光合
分波器1台分の損失に相当する分だけ大きい。2段形の
光ファイバ増幅器において、前段の励起光入力が大きく
なると低雑音になり、後段の励起光入力が大きくなると
信号光の最大出力が増加する。
【0139】上記のように、本実施の形態によれば、同
一の信号光入力と励起光入力において低雑音でありかつ
信号光の最大出力の大きい光ファイバ増幅器が得られ
る。
【0140】また、本実施の形態によれば、従来の光フ
ァイバ増幅器に比べ構成部品として光合分波器1台が削
減できる。
【0141】なお、上記実施の形態では省略したが、信
号光入力端子1と第1の光合分波器3aの第1の端子3
1aの間に、入力側の伝送路ファイバのレイリー散乱に
よる反射を防止するための光アイソレータを追加した場
合にも、本実施の形態の効果は変わらない。
【0142】また、上記実施の形態では省略したが、第
3の光合分波器3cの第3の端子33cと信号光出力端
子6の間に、出力側の伝送路ファイバのレイリー散乱に
よる反射を防止するための光アイソレータを追加した場
合にも、本実施の形態の効果は変わらない。
【0143】実施の形態7.図7に本発明に係わる第7
の実施の形態を示す。図において、1は信号光入力端
子、5aは第1の光アイソレータ、2は励起光源、3a
は光合分波器、31aは光合分波器3aの第1の端子、
32aは光合分波器3aの第2の端子、33aは光合分
波器3aの第3の端子、34aは光合分波器3aの第4
の端子、4aは希土類元素ドープ光ファイバ、8bは光
分岐器、81bは光分岐器8bの入力端子、82bは光
分岐器8bの第1の出力端子、84bは光分岐器8bの
第2の出力端子、5bは第2の光アイソレータ、6は信
号光出力端子、11は光波長フィルタ、115は光波長
フィルタ11の入力端子、116は光波長フィルタ11
の第1の出力端子、117は光波長フィルタ11の第2
の出力端子、9bは第1の受光器、9cは第2の受光
器、10は励起光源制御回路である。
【0144】次に動作について説明する。
【0145】信号光入力端子1から入力された信号光
は、第1の光アイソレータ5aを透過し、光合分波器3
aの第1の端子31aと第2の端子32a間を透過し、
希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力される。
【0146】第1の光アイソレータ5aは、希土類元素
ドープ光ファイバ4c中で発生し信号光進行方向と逆方
向に進行し入力側の伝送路ファイバに入力されたASE
光が、伝送路ファイバ中のレイリー散乱による反射で希
土類元素ドープ光ファイバ4cに再入力されて増幅特性
を劣化させることを防止している。
【0147】励起光源2より出力された励起光は、光合
分波器3aの第3の端子33aと第2の端子32a間を
透過した後、希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力さ
れ信号光の増幅エネルギとして用いられる。
【0148】希土類元素ドープ光ファイバ4c中で増幅
され出力された信号光は、光分岐器8bの入力端子81
bに入力され、大部分が第1の出力端子82bから出力
され一部が第2の出力端子84bから出力される。第1
の出力端子82bからの出力と、第2の出力端子84b
からの出力の比は通常10dB程度である。
【0149】光分岐器8bの第1の出力端子82bから
の出力光は、第2の光アイソレータ5bを透過し、信号
光出力端子6を通過して出力される。希土類元素ドープ
光ファイバ4cの出力光には、信号光成分の他に希土類
元素ドープ光ファイバ4c中で発生したASE光成分が
混入している。
【0150】第2の光アイソレータ5bは、出力側の伝
送路ファイバに入力された信号光およびASE光が、伝
送路ファイバ中のレイリー散乱による反射で希土類元素
ドープ光ファイバ4cに再入力されて増幅特性を劣化さ
せるのを防止している。
【0151】光分岐器8bの第2の出力端子84bから
の出力光は、光波長フィルタ11により信号光波長成分
と信号光波長以外の波長成分に分離される。光波長フィ
ルタ11の第1の出力端子116から信号光波長成分が
出力され、第1の受光器9bにより受光し、信号光出力
レベルのモニタに用いる。光波長フィルタ11の第2の
出力端子117からは信号光波長意外の波長成分が出力
され、第2の受光器9cにより受光する。これは、第2
の受光器9cが、希土類元素ドープ光ファイバ4cから
出力されたASEレベルをモニタしていることを意味す
る。
【0152】希土類元素ドープ光ファイバ4cにおいて
は、信号光入力レベルがある程度より大きい場合は、入
力信号光レベルが増加すると発生するASE光レベルが
低下し、入力信号光レベルが減少すると発生するASE
光レベルは上昇する。
【0153】また入力信号光レベルがある程度より小さ
い場合は発生するASE光レベルは一定である。
【0154】このため、第1の受光器9bより得られた
信号光出力レベルと、第2の受光器9cより得られたA
SE光レベルにより、希土類元素ドープ光ファイバ4c
への信号光入力レベルを知ることが可能である。
【0155】信号光出力レベルのモニタ結果とASE光
レベルのモニタ結果は、励起光源制御回路10に伝達さ
れ、信号光入力レベルと出力レベルに応じて適切な増幅
特性を得るように、励起光源2の駆動状態が制御され
る。
【0156】本実施の形態によれば、希土類元素ドープ
光ファイバ4cの入力側には、信号光入力レベルをモニ
タするための光分岐器が必要ない。このため、光分岐器
の挿入損失による約0.5dB〜1dBの雑音指数の劣
化が回避できる。
【0157】また、信号光経路に透過光波長を選択する
光波長フィルタがないため、光ファイバ増幅器を多段に
接続した場合に光波長フィルタの透過光波長のばらつき
による信号劣化が生じない。
【0158】上記のように、本実施の形態によれば、低
雑音でありかつ多段に接続した場合にも信号劣化が生じ
ない光ファイバ増幅器が得られる。
【0159】上記実施の形態では、第1の光アイソレー
タ5aを信号光入力端子1と光合分波器3aの第1の端
子31aの間に接続したが、光合分波器3aの第2の端
子32aと希土類元素ドープ光ファイバ4cの間に接続
した場合にも、同様に本実施の形態の効果が得られる。
【0160】また、上記実施の形態では、第2の光アイ
ソレータ5bを光分岐器8bの第1の出力端子82bと
信号光出力端子6の間に接続したが、希土類元素ドープ
光ファイバ4cと光分岐器8bの入力端子81bの間に
接続した場合にも、同様の本実施の形態の効果が得られ
る。
【0161】また、上記実施の形態では、光合分波器3
aを第1の光アイソレータ5aと希土類元素ドープ光フ
ァイバ4cの間に接続し励起光を信号光進行方向と同方
向から希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力した場合
を示したが、光合分波器3aを希土類元素ドープ光ファ
イバ4cと光分岐器8bの入力端子81bの間に接続し
励起光を信号光進行方向とは逆方向から希土類元素ドー
プ光ファイバ4cに入力した場合にも、同様の本実施の
形態の効果が得られる。
【0162】また、上記実施の形態では、光合分波器3
aを第1の光アイソレータ5aと希土類元素ドープ光フ
ァイバ4cの間にのみ接続し、励起光を信号光進行方向
と同方向から希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力し
た場合を示したが、光合分波器3aを希土類元素ドープ
光ファイバ4cと光分岐器8bの入力端子81bの間に
接続し第2の励起光源を第2の光合分波器に接続し、希
土類元素ドープ光ファイバ4cの両側から励起光を入力
した場合にも、同様の本実施の形態の効果が得られる。
【0163】実施の形態8.図8に本発明に係わる第8
の実施の形態を示す。図において、1は信号光入力端
子、5aは第1の光アイソレータ、2は励起光源、3a
は光合分波器、31aは光合分波器3aの第1の端子、
32aは光合分波器3aの第2の端子、33aは光合分
波器3aの第3の端子、34aは光合分波器3aの第4
の端子、4cは希土類元素ドープ光ファイバ、8bは光
分岐器、81bは光分岐器8bの入力端子、82bは光
分岐器8bの第1の出力端子、84bは光分岐器8bの
第2の出力端子、5bは第2の光アイソレータ、6は信
号光出力端子、11は光波長フィルタ、115は光波長
フィルタ11の入力端子、116は光波長フィルタ11
の第1の出力端子、117は光波長フィルタ11の第2
の出力端子、9bは第1の受光器、9cは第2の受光
器、20は故障判定回路である。
【0164】次に動作について説明する。
【0165】信号光入力端子1から入力された信号光
は、第1の光アイソレータ5aを透過し、光合分波器3
aの第1の端子31aと第2の端子32a間を透過し、
希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力される。
【0166】励起光源2より出力された励起光は、光合
分波器3aの第3の端子33aと第2の端子32a間を
透過した後、希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力さ
れ信号光の増幅エネルギとして用いられる。
【0167】希土類元素ドープ光ファイバ4c中で増幅
され出力された信号光は、光分岐器8bの入力端子81
bに入力され、大部分が第1の出力端子82bから出力
され一部が第2の出力端子84bから出力される。
【0168】光分岐器8bの第1の出力端子82bから
の出力光は、第2の光アイソレータ5bを透過し、信号
光出力端子6を通過して出力される。希土類元素ドープ
光ファイバ4cの出力光には、信号光成分の他に希土類
元素ドープ光ファイバ4c中で発生したASE光成分が
混入している。
【0169】光分岐器8bの第2の出力端子84bから
の出力光は、光波長フィルタ11により信号光波長成分
と信号光波長以外の波長成分に分離される。光波長フィ
ルタ11の第1の出力端子116からは信号光波長成分
が出力され、第1の受光器9bにより受光し、信号光出
力レベルのモニタに用いる。
【0170】光波長フィルタ11の第2の出力端子11
7からは信号光波長以外の波長成分が出力され、第2の
受光器9cにより受光する。これは、第2の受光器9c
が、希土類元素ドープ光ファイバ4cから出力されたA
SEレベルをモニタしていることを意味する。
【0171】信号光出力レベルのモニタ結果とASE光
レベルのモニタ結果は、故障判定回路20に伝達され
る。
【0172】信号光入力レベルが正常であり、希土類元
素ドープ光ファイバ4cの増幅利得もまた正常な場合
は、出力信号光レベルとASEレベルはそれぞれある初
期レベルで安定する。
【0173】入力側の伝送路ファイバの異常により入力
信号光レベルが低下した場合、出力信号光レベルは初期
レベルよりも低下するが、ASE光レベルは初期レベル
よりも増加する。
【0174】また、希土類元素ドープ光ファイバ4cの
利得が低下する異常が発生した場合には、出力信号光レ
ベルは初期レベルよりも低下し、ASE光レベルもまた
初期レベルよりも低下する。
【0175】上記のように、故障判定回路20において
は、信号光出力レベルのモニタ結果とASE光レベルの
モニタ結果を基に、信号光入力レベルの正常/異常、お
よび希土類元素ドープ光ファイバ4cの利得の正常/異
常を同時に判定することが可能である。
【0176】本実施の形態によれば、希土類元素ドープ
光ファイバ4cからの出力信号光レベルとASEレベル
をモニタすることにより、信号光入力レベルおよび希土
類元素ドープ光ファイバの利得の正常/異常を判定する
ことが可能である。
【0177】また、本実施の形態によれば、希土類元素
ドープ光ファイバ4cの入力側には、信号光入力レベル
をモニタするための光分岐器が必要ない。このため、光
分岐器の挿入損失による約0.5dB〜1dBの雑音指
数の劣化が回避できる。
【0178】また、本実施の形態によれば、信号光経路
に透過光波長を選択する光波長フィルタがないため、光
ファイバ増幅器を多段に接続した場合に光波長フィルタ
の透過光波長のばらつきによる信号劣化が生じない。
【0179】上記のように、本実施の形態によれば、信
号光入力レベルおよび希土類元素ドープ光ファイバ4c
の利得の正常/異常を判定することが可能でありかつ低
雑音でありかつ多段に接続した場合にも信号劣化が生じ
ない光ファイバ増幅器が得られる。
【0180】上記実施の形態では、第1の光アイソレー
タ5aを信号光入力端子1と光合分波器3aの第1の端
子31aの間に接続したが、光合分波器3aの第2の端
子32aと希土類元素ドープ光ファイバ4cの間に接続
した場合にも、同様の本実施の形態の効果が得られる。
【0181】また、上記実施の形態では、第2の光アイ
ソレータ5bを光分岐器8bの第1の端子82bと信号
光出力端子6の間に接続したが、希土類元素ドープ光フ
ァイバ4cと光分岐器8bの入力端子81bの間に接続
した場合にも、同様の本実施の形態の効果が得られる。
【0182】また、上記実施の形態では、光合分波器3
aを第1の光アイソレータ5aと希土類元素ドープ光フ
ァイバ4cの間に接続し励起光を信号光進行方向と同方
向から希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力した場合
を示したが、光合分波器3aを希土類元素ドープ光ファ
イバ4cと光分岐器8bの入力端子81bの間に接続し
励起光を信号光進行方向とは逆方向から希土類元素ドー
プ光ファイバ4cに入力した場合にも、同様の本実施の
形態の効果が得られる。
【0183】また、上記実施の形態では、光合分波器3
aを第1の光アイソレータ5aと希土類元素ドープ光フ
ァイバ4cの間にのみ接続し、励起光を信号光進行方向
と同方向から希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力し
た場合を示したが、第2の光合分波器を希土類元素ドー
プ光ファイバ4cと光分岐器8bの入力端子81bの間
に接続し第2の励起光源を第2の光合分波器に接続し、
希土類元素ドープ光ファイバ4cの両側から励起光を入
力した場合にも、同様の本実施の形態の効果が得られ
る。
【0184】実施の形態9.図9に本発明に係わる第9
の実施の形態を示す。図において、1は信号光入力端
子、5aは第1の光アイソレータ、2は励起光源、3a
は光合分波器、31aは光合分波器3aの第1の端子、
32aは光合分波器3aの第2の端子、33aは光合分
波器3aの第3の端子、34aは光合分波器3aの第4
の端子、4cは希土類元素ドープ光ファイバ、8bは光
分岐器、81bは光分岐器8bの入力端子、82bは光
分岐器8bの第1の出力端子、84bは光分岐器8bの
第2の出力端子、5bは第2の光アイソレータ、6は信
号光出力端子、11は光波長フィルタ、115は光波長
フィルタ11の入力端子、116は光波長フィルタ11
の第1の出力端子、117は光波長フィルタ11の第2
の出力端子、9bは第1の受光器、9cは第2の受光
器、20は故障判定回路である。
【0185】次に動作について説明する。
【0186】信号光入力端子1から入力された信号光
は、第1の光アイソレータ5aを透過し、光合分波器3
aの第1の端子31aと第2の端子32a間を透過し、
希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力される。
【0187】励起光源2より出力された励起光は、光合
分波器3aの第3の端子33aと第2の端子32a間を
透過した後、希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力さ
れ信号光の増幅エネルギとして用いられる。
【0188】希土類元素ドープ光ファイバ4c中で増幅
され出力された信号光は、光分岐器8bの入力端子81
bに入力され、大部分が第1の出力端子82bから出力
され一部が第2の出力端子84bから出力される。
【0189】光分岐器8bの第1の出力端子82bから
の出力光は、第2の光アイソレータ5bを透過し、信号
光出力端子6を通過して出力される。希土類元素ドープ
光ファイバ4cの出力光には、信号光成分の他に希土類
元素ドープ光ファイバ4c中で発生したASE光成分が
混入している。
【0190】光分岐器8bの第2の出力端子84bから
の出力光は、光波長フィルタ11により信号光波長成分
と信号光波長以外の波長成分に分離される。光波長フィ
ルタ11の第1の出力端子116から信号光波長成分が
出力され、第1の受光器9bにより受光し、信号光出力
レベルのモニタに用いる。
【0191】光波長フィルタ11の第2の出力端子11
7からは信号光波長以外の波長成分が出力され、第2の
受光器9cにより受光する。これは、第2の受光器9c
が、希土類元素ドープ光ファイバ4cから出力されたA
SEレベルをモニタしていることを意味する。
【0192】信号光出力レベルのモニタ結果とASE光
レベルのモニタ結果は、故障判定回路20に伝達され
る。
【0193】信号光入力レベルが正常であり、希土類元
素ドープ光ファイバ4cの増幅利得もまた正常な場合
は、出力信号光レベルとASEレベルはそれぞれある初
期レベルで安定する。
【0194】入力側の伝送路ファイバの異常により入力
信号光レベルが低下した場合、出力信号光レベルは初期
レベルよりも低下するが、ASE光レベルは初期レベル
よりも増加する。
【0195】また、希土類元素ドープ光ファイバ4cの
利得が低下する異常が発生した場合は、出力信号光レベ
ルは初期レベルよりも低下し、ASE光レベルもまた初
期レベルよりも低下する。
【0196】上記のように、故障判定回路20において
は、信号光出力レベルのモニタ結果とASE光レベルの
モニタ結果を基に、信号光入力レベルの正常/異常、お
よび希土類元素ドープ光ファイバ4cの利得の正常/異
常を同時に判定することが可能である。
【0197】励起光源2からモニタPD出力などの動作
状態情報が故障判定回路20に伝達され、故障判定回路
20において励起光源2の正常/異常もまた同時に判定
できる。
【0198】励起光源2に異常が生じた場合は、予備の
励起光源に切り替えるなどの対策が取られる。
【0199】希土類元素ドープ光ファイバ4cの利得が
異常で励起光源2が正常な場合は、光合分波器3aもし
くは希土類元素ドープ光ファイバ4cにおいて断線など
の障害が発生していることが分る。
【0200】本実施の形態によれば、希土類元素ドープ
光ファイバ4cからの出力信号光レベルとASEレベル
と励起光源の動作状態をモニタすることにより、信号光
入力レベルおよび希土類元素ドープ光ファイバの利得お
よび励起光源の正常/異常を同時に判定することが可能
である。
【0201】また、本実施の形態によれば、希土類元素
ドープ光ファイバ4cの入力側には、信号光入力レベル
をモニタするための光分岐器が必要ない。このため、光
分岐器の挿入損失による約0.5dB〜1dBの雑音指
数の劣化が回避できる。
【0202】また、本実施の形態によれば、信号光経路
に透過光波長を選択する光波長フィルタがないため、光
ファイバ増幅器を多段に接続した場合に光波長フィルタ
の透過光波長のばらつきによる信号劣化が生じない。
【0203】上記のように、本実施の形態によれば、信
号光入力レベルおよび希土類元素ドープ光ファイバ4c
の利得の正常/異常を判定することが可能でありかつ低
雑音でありかつ多段に接続した場合にも信号劣化が生じ
ない光ファイバ増幅器が得られる。
【0204】上記実施の形態では、第1の光アイソレー
タ5aを信号光入力端子1と光合分波器3aの第1の端
子31aの間に接続したが、光合分波器3aの第2の端
子32aと希土類元素ドープ光ファイバ4cの間に接続
した場合にも、同様の本実施の形態の効果が得られる。
【0205】また、上記実施の形態では、第2の光アイ
ソレータ5bを光分岐器8bの第2の端子82bと信号
光出力端子6の間に接続したが、希土類元素ドープ光フ
ァイバ4cと光分岐器8bの入力端子81bの間に接続
した場合にも、同様の本実施の形態の効果が得られる。
【0206】また、上記実施の形態では、光合分波器3
aを第1の光アイソレータ5aと希土類元素ドープ光フ
ァイバ4cの間に接続し励起光を信号光進行方向と同方
向から希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力した場合
を示したが、光合分波器3aを希土類元素ドープ光ファ
イバ4cと光分岐器8bの入力端子81bの間に接続し
励起光を信号光進行方向とは逆方向から希土類元素ドー
プ光ファイバ4cに入力した場合にも、同様の本実施の
形態の効果が得られる。
【0207】また、上記実施の形態では、光合分波器3
aを第1の光アイソレータ5aと希土類元素ドープ光フ
ァイバ4cの間にのみ接続し、励起光を信号光進行方向
と同方向から希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力し
た場合を示したが、第2の光合分波器を希土類元素ドー
プ光ファイバ4cと光分岐器8bの入力端子81bの間
に接続し第2の励起光源を第2の光合分波器に接続し、
希土類元素ドープ光ファイバ4cの両側から励起光を入
力した場合にも、同様の本実施の形態の効果が得られ
る。
【0208】実施の形態10.図10に本発明に係わる
第10の実施の形態を示す。図において、1は信号光入
力端子、5a第1の光アイソレータ、8aは光分岐器、
81aは光分岐器8aの第1の端子、82aは光分岐器
8aの第2の端子、83aは光分岐器8aの第3の端
子、84aは光分岐器8aの第4の端子、3aは光合分
波器、31aは光合分波器3aの第1の端子、32aは
光合分波器3aの第2の端子、33aは光合分波器3a
の第3の端子、2は励起光源、4cは希土類元素ドープ
光ファイバ、5bは第2の光アイソレータ、6は信号光
出力端子、12は信号光波長除去フィルタ、9aは第1
の受光器、9cは第2の受光器、10は励起光源制御回
路である。
【0209】次に動作について説明する。
【0210】信号光入力端子1から入力された信号光
は、第1の光アイソレータ5aを透過し、光分岐器8a
の第1の端子81aに入力される。光分岐器8aの第1
の端子81aから入力された信号光は、大部分が第2の
端子82aから出力され一部が第4の端子84aから出
力される。第2の端子82aからの出力と、第4の端子
84aからの出力の比は通常10dB程度である。
【0211】光分岐器8aの第2の端子82aからの信
号光は、光合分波器3aの第1の端子31aと第2の端
子32a間を透過し、希土類元素ドープ光ファイバ4c
に入力される。励起光源2より出力された励起光は、光
合分波器3aの第3の端子33aと第2の端子32a間
を透過し、希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力され
信号光の増幅エネルギとして用いられる。希土類元素ド
ープ光ファイバ4c中で増幅され出力された信号光は、
第2の光アイソレータ5bを透過し、信号光出力端子6
を通過して出力される。
【0212】光分岐器8aの第4の端子84aからの出
力された信号光は、第1の受光器9aにより受光され信
号光入力レベルのモニタに用いられる。
【0213】希土類元素ドープ光ファイバ4c中では信
号光進行方向とは逆方向に進行するASE光が発生し、
信号光入力側に出力される。上記出力光は光合分波器3
aの第2の端子32aと第2の端子31a間を透過し、
光分岐器8aの第2の端子82aに入力される。光分岐
器8aの第2の端子82aに入力された光は、大部分が
第1の端子81aから出力され一部が第3の端子83a
から出力される。第1の端子81aからの出力と第3の
端子83aからの出力の比は、第1の端子81aから入
力した場合の第2の端子82aからの出力と第4の端子
84aからの出力の比と同じであり、通常10dB程度
である。
【0214】希土類元素ドープ光ファイバ4c中から信
号光入力側に出力された出力光には、ASE光成分の他
に微弱な信号光の反射成分がある。光分岐器8aの第3
の端子83aからの出力光は、信号光波長成分除去フィ
ルタ12により信号光波長成分が除去された信号光波長
以外の波長成分すなわちASE光が出力される。上記A
SE光は、第2の受光器9cにより受光されASE光レ
ベルのモニタに用いられる。
【0215】希土類元素ドープ光ファイバ4cにおいて
は、信号光入力レベルが一定の場合は、増幅度が大きく
信号光出力レベルが大きい場合は発生するASE光レベ
ルも大きく、増幅度が小さく信号光出力レベルが小さい
場合は発生するASEレベルも小さい。このため、第1
の受光器9aより得られた信号光入力レベルと第2の受
光器9cより得られたASE光レベルの関係から、希土
類元素ドープ光ファイバ4cからの信号光出力レベルを
知ることが可能である。
【0216】信号光入力レベルのモニタ結果とASE光
レベルのモニタの結果は、励起光源制御回路10に伝達
され、信号光入力レベルと出力レベルに応じて適切な増
幅特性を得るように、励起光源2の駆動状態が制御され
る。
【0217】本実施の形態によれば、希土類元素ドープ
光ファイバ4cの出力側には、信号光出力レベルをモニ
タするための光分岐器が必要ない。このため、光分岐器
の挿入損失による約0.5dB〜1dBの最大出力の低
下が回避できる。
【0218】上記のように、本実施の形態によれば、最
大光出力の低下のない光ファイバ増幅器が得られる。
【0219】上記実施の形態では、光合分波器3aを光
分岐器8aと希土類元素ドープ光ファイバ4cの間に接
続し励起光を信号光進行方向と同方向から希土類元素ド
ープ光ファイバ4cに入力した場合を示したが、光合分
波器3aを希土類元素ドープ光ファイバ4cと第2の光
アイソレータ5bの間に接続し励起光を信号光進行方向
とは逆方向から希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力
した場合にも、同様の本実施の形態の効果が得られる。
【0220】また、上記実施の形態では、光合分波器3
aを光分岐器8aと希土類元素ドープ光ファイバ4cの
間にのみ接続し、励起光を信号光進行方向と同方向から
希土類元素ドープ光ファイバ4cに入力した場合を示し
たが、第2の光合分波器を希土類元素ドープ光ファイバ
4cと第2の光アイソレータ5bの間に接続し第2の励
起光源を第2の光合分波器に接続し、希土類元素ドープ
光ファイバ4cの両側から励起光を入力した場合にも、
同様の本実施の形態の効果が得られる。
【0221】また、上記実施の形態では、信号光入力レ
ベルと信号光出力レベルに応じて適切な増幅特性を得る
ように励起光源2の駆動状態を制御する場合について示
したが、励起光源制御回路10のかわりに故障判定回路
を用いて、入力信号レベルの正常/異常の判定および希
土類元素ドープ光ファイバ4cの利得の正常/異常の判
定を行う場合にも、同様の効果が得られる。
【0222】実施の形態11.図11に本発明に係わる
第11の実施の形態を示す。図において、1は信号光入
力端子、8aは光分岐器、81aは光分岐器8aの入力
端子、82aは光分岐器8aの第1の出力端子、84a
は光分岐器8aの第2の出力端子、13は光サーキュレ
ータ、131は光サーキュレータ13の第1の端子、1
32は光サーキュレータ13の第2の端子、133は光
サーキュレータ13の第3の端子、3aは光合分波器、
31aは光合分波器3aの第1の端子、32aは光合分
波器3aの第2の端子、33aは光合分波器3aの第3
の端子、2は励起光源、4cは希土類元素ドープ光ファ
イバ、5cは光アイソレータ、6は信号光出力端子、1
2は信号光波長成分除去フィルタ、9aは第1の受光
器、9cは第2の受光器、10は励起光源制御回路であ
る。
【0223】次に動作について説明する。
【0224】信号光入力端子1から入力された信号光は
光分岐器8aに入力される。光分岐器8aの入力端子8
1aから入力された信号光は、大部分が第1の出力端子
82aから出力され一部が第2の出力端子84aから出
力される。第1の出力端子82aからの出力と第2の出
力端子84aからの出力の比は通常10dB程度であ
る。
【0225】光分岐器8aの第1の端子82aから出力
された信号光は、光サーキュレータ13の第1の端子1
31に入力される。光サーキュレータ13においては、
第1の端子131に入力された光は第2の端子132か
ら出力され、第2の端子132に入力された光は第3の
端子133から出力される。
【0226】光サーキュレータ13の第2の端子132
から出力された信号光は、光合分波器3aの第1の端子
31aと第2の端子32a間を透過し、希土類元素ドー
プ光ファイバ4cに入力される。励起光源2より出力さ
れた励起光は、光合分波器3aの第3の端子33aと第
2の端子32a間を透過し、希土類元素ドープ光ファイ
バ4cに入力され信号光の増幅エネルギとして用いられ
る。希土類元素ドープ光ファイバ4c中で増幅され出力
された信号光は、光アイソレータ5cを透過し、信号光
出力端子6を通過して出力される。
【0227】光分岐器8aの第2の出力端子84aから
出力された信号光は、第1の受光器9aにより受光され
信号光入力レベルのモニタに用いられる。
【0228】希土類元素ドープ光ファイバ4c中では信
号光進行方向とは逆方向に進行するASE光が発生し、
微弱な信号光の反射成分とともに信号光入力側に出力さ
れる。上記出力光は光サーキュレータ13の第2の端子
132と第3の端子133間を透過し、信号光波長成分
除去フィルタ12により信号光波長成分が除去され、信
号光波長以外の波長成分すなわちASE光のみが第2の
受光器9cにより受光され、ASE光レベルのモニタと
して用いられる。
【0229】希土類元素ドープ光ファイバ4cにおいて
は、信号光入力レベルが一定の場合は、増幅度が大きく
信号光出力レベルが大きい場合は発生するASE光レベ
ルも大きく、増幅度が小さく信号光出力レベルが小さい
場合は発生するASEレベルも小さい。このため、第1
の受光器9aより得られた信号光入力レベルと第2の受
光器9cより得られたASE光レベルの関係より、希土
類元素ドープ光ファイバ4cからの信号光出力レベルを
知ることがが可能である。
【0230】信号光入力レベルのモニタ結果とASE光
レベルのモニタの結果は、励起光源制御回路10に伝達
され、信号光入力レベルと出力レベルに応じて適切な増
幅特性を得るように、励起光源2の駆動状態が制御され
る。
【0231】また、光サーキュレータ13は、希土類元
素ドープ光ファイバ4c中で発生し信号光進行方向と逆
方向に進行するASE光が入力側の伝送路ファイバに入
力した場合に、伝送路ファイバ中のレイリー散乱による
反射で希土類元素ドープ光ファイバ4cに再入力されて
増幅特性を劣化させるのを防止している。このため、希
土類元素ドープ光ファイバ4cの入力側に別の光アイソ
レータを接続する必要がない。
【0232】本実施の形態によれば、希土類元素ドープ
光ファイバ4cの出力側には、信号光出力レベルをモニ
タするための光分岐器が必要ない。このため、光分岐器
の挿入損失による約0.5dBの最大出力の低下が回避
できる。
【0233】上記のように、本実施の形態によれば、最
大光出力の低下のない光ファイバ増幅器が得られる。
【0234】上記実施の形態では、光合分波器3aを光
サーキュレータ13と希土類元素ドープ光ファイバ4c
の間に接続し励起光を信号光進行方向と同方向から希土
類元素ドープ光ファイバ4cに入力した場合を示した
が、光合分波器3aを希土類元素ドープ光ファイバ4c
と光アイソレータ5cの間に接続し励起光を信号光進行
方向とは逆方向から希土類元素ドープ光ファイバ4cに
入力した場合にも、同様の本実施の形態の効果が得られ
る。
【0235】実施の形態12.図12に本発明に係わる
第12の実施の形態を示す。図において、14は被測定
光ファイバ増幅器、15は入力信号光、16は被測定光
ファイバ増幅器14からの出力光、17は被測定光ファ
イバ増幅器14からの信号光入力側に出力される出力
光、13は光サーキュレータ、131は光サーキュレー
タ13の第1の端子、132は光サーキュレータ13の
第2の端子、133は光サーキュレータ13の第3の端
子、18aは第1の波長特性測定手段である第1の光ス
ペクトラムアナライザ、18bは第2の波長特性測定手
段である第2の光スペクトラムアナライザ、19は演算
回路である。
【0236】次に動作について説明する。
【0237】光サーキュレータ13においては、第1の
端子131に入力された光は第2の端子132から出力
され、第2の端子132に入力された光は第3の端子1
33から出力される。
【0238】入力信号光15は、光サーキュレータ13
の第1の端子131から第2の端子132に透過し、被
測定光ファイバ増幅器14に入力される。被測定光ファ
イバ増幅器14中では信号光が増幅されるとともにAS
E光が発生する。ASE光は、信号光出力側と信号光入
力側に出力される。また、被測定光ファイバ増幅器14
中の微弱な反射により、わずかではあるが信号光成分も
信号光入力側に出力される。
【0239】被測定光ファイバ増幅器14の信号光出力
側から出力された出力光は、第1の光スペクトラムアナ
ライザ18aに入力される。第1の光スペクトラムアナ
ライザ18aの測定結果から信号光出力レベルが算出さ
れ、被測定光ファイバ増幅器14の利得が計算可能であ
る。
【0240】被測定光ファイバ増幅器14の雑音指数を
計算するために、第1の光スペクトラムアナライザ18
aの測定結果からASE光レベルを算出する必要があ
る。しかし、上記第3の従来技術に記述のように、第1
の光スペクトラムアラナイザ18aの測定結果からは信
号光成分とASE光成分が分離できないため、信号光波
長と同一波長でのASE光レベルを直接測定することは
できずに、信号光波長から数ナノメートル離れた波長で
のASE光レベルから推定算出しなければならず、測定
誤差が大きくなってしまう。
【0241】被測定光ファイバ増幅器14の信号光入力
側から出力された光は、光サーキュレータ13の第2の
端子132から第3の端子133を透過し、第2の光ス
ペクトラムアナライザ18bに入力される。第2の光ス
ペクトラムアナライザ18bの測定結果においても信号
光成分とASE光成分が分離できないが、信号光成分は
微弱なため、信号光波長から0.2ナノメートル程度離
れた波長でのASE光レベルから、信号光波長と同一波
長でのASE光レベルを推定することができ、測定誤差
は格段に小さくなる。
【0242】被測定光ファイバ増幅器14の信号光出力
側と信号光入力側に出力されるASE光の波長特性は同
一であるが、ASE光レベルは異なる場合があるため、
第1の光スペクトラムアナライザ18aの測定結果と第
2の光スペクトラムアナライザ18bの測定結果を演算
回路19に伝達し、ASE光レベル差を補正して信号光
出力側に出力される信号光波長と同一波長でのASE光
レベルを精度良く推定する。
【0243】上記のように、本実施の形態によれば、雑
音指数を精度良く算出可能な光ファイバ増幅器の増幅特
性測定装置が得られる。
【0244】実施の形態13.図13に本発明に係わる
第13の実施の形態を示す。図において、14は被測定
光ファイバ増幅器、15は入力信号光、16は被測定光
ファイバ増幅器14からの出力光、17は被測定光ファ
イバ増幅器14からの信号光入力側に出力される出力
光、8aは光分岐器、81aは光分岐器8aの第1の端
子、82aは光分岐器8aの第2の端子、83aは光分
岐器8aの第3の端子、18aは第1の波長特性測定手
段である第1の光スペクトラムアナライザ、18bは第
2の波長特性測定手段である第2の光スペクトラムアナ
ライザ、19は演算回路である。
【0245】次に動作について説明する。
【0246】入力信号光15は、光分岐器8aの第1の
端子81aから第2の端子82aを透過し、被測定光フ
ァイバ増幅器14に入力される。被測定光ファイバ増幅
器14中では信号光が増幅されるとともにASE光が発
生する。ASE光は、信号光出力側と信号光入力側に出
力される。また、被測定光ファイバ増幅器14中の微弱
な反射により、わずかではあるが信号光成分も信号光入
力側に出力される。
【0247】被測定光ファイバ増幅器14の信号光出力
側から出力された出力光は、第1の光スペクトラムアナ
ライザ18aに入力される。第1の光スペクトラムアナ
ライザ18aの測定結果から信号光出力レベルが算出さ
れ、被測定光ファイバ増幅器14の利得が計算可能であ
る。
【0248】被測定光ファイバ増幅器14の信号光入力
側から出力された光は光分岐器8aの第2の端子82a
に入力され、第1の端子81aと第3の端子83aに分
岐される。光分岐器8aの第3の端子83aの出力光は
第2の光スペクトラムアナライザ18bに入力される。
第2の光スペクトラムアナライザ18bの測定結果にお
いても信号光成分とASE光成分が分離できないが、信
号光成分は微弱なため、信号光波長から0.2ナノメー
トル程度離れた波長でのASE光レベルから、信号光波
長と同一波長でのASE光レベルを推定することがで
き、測定誤差は格段に小さくなる。
【0249】被測定光ファイバ増幅器14の信号光出力
側と信号光入力側に出力されるASE光の波長特性は同
一であるが、ASE光レベルは異なる場合があるため、
第1の光スペクトラムアナライザ18aの測定結果と第
2の光スペクトラムアナライザ18bの測定結果を演算
回路19に伝達し、ASE光レベル差を補正して信号光
出力側に出力される信号光波長と同一波長でのASE光
レベルを精度良く推定する。
【0250】上記のように、本実施の形態によれば、雑
音指数を精度良く算出可能な光ファイバ増幅器の増幅特
性測定装置が得られる。
【0251】
【発明の効果】この発明によれば、被測定光ファイバ増
幅器の信号光出力側への出力光の第1の波長特性測定手
段による測定結果および信号光入力側への出力光の第2
の波長特性測定手段による測定結果から、信号光出力側
に出力される信号光波長と同一波長でのASE光レベル
を精度良く推定可能にしたので、雑音指数を精度良く算
出することが可能となる。
【0252】また、被測定光ファイバ増幅器の信号光出
力側への出力光の第1の波長特性測定手段による測定結
果および信号光入力側への出力光の第2の波長特性測定
手段による測定結果から、信号光出力側に出力される信
号光波長と同一波長でのASE光レベルを精度良く推定
可能にしたので、雑音指数を精度良く算出することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による光ファイバ増
幅器のブロック構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による光ファイバ増
幅器のブロック構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による光ファイバ増
幅器のブロック構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による光ファイバ増
幅器のブロック構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による光ファイバ増
幅器のブロック構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態6による光ファイバ増
幅器のブロック構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態7による光ファイバ増
幅器のブロック構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態8による光ファイバ増
幅器のブロック構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態9による光ファイバ増
幅器のブロック構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態10による光ファイ
バ増幅器のブロック構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態11による光ファイ
バ増幅器のブロック構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態12による光ファイ
バ増幅器の増幅特性測定装置のブロック構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態13による光ファイ
バ増幅器の増幅特性測定装置のブロック構成図である。
【図14】 第1の従来例による光ファイバ増幅器のブ
ロック構成図である。
【図15】 第2の従来例による光ファイバ増幅器のブ
ロック構成図である。
【図16】 第3の従来例による光ファイバ増幅器のブ
ロック構成図である。
【図17】 第4の従来例による光ファイバ増幅器のブ
ロック構成図である。
【図18】 第5の従来例による光ファイバ増幅器のブ
ロック構成図である。
【符号の説明】
1 信号光入力端子、2,2a,2b 励起光源、3
a,3b,3c 光合分波器、4a,4b,4c 希土
類元素ドープ光ファイバ、5,5a,5b 光アイソレ
ータ、6 信号光出力端子、7a,7b 無反射終端、
8a,8b 光分岐器、9a,9b,9c 受光器、1
0 励起光源制御回路、11 光波長フィルタ、12
信号光波長除去フィルタ、13 光サーキュレータ、1
4 被測定光ファイバ増幅器、18a,18b 光スペ
クトラムアナライザ、19 演算回路、20 故障判定
回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3つの端子を有し第1の端子
    から入力した光は第2の端子から出力され第2の端子か
    ら入力した光は第3の端子から出力される光サーキュレ
    ータを備え、 信号入力光を前記光サーキュレータの第1の端子から入
    力し、 前記光サーキュレータの第2の端子を被測定光ファイバ
    増幅器の入力端子に接続し、 前記被測定光ファイバ増幅器の出力端子を第1の波長特
    性測定手段に接続し、 前記光サーキュレータの第3の端子を第2の波長特性測
    定手段に接続し、 前記第1の波長特性測定手段より得られた測定結果と、
    前記第2の波長特性測定手段より得られた測定結果と、
    を用いて補正する手段を有することを特徴とする光ファ
    イバ増幅器の増幅特性測定装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも3つの端子を有し第1の端子
    から入力した光は第2の端子から出力され第2の端子か
    ら入力した光は第1の端子と第3の端子とに分岐出力さ
    れる光分岐器を備え、 信号入力光を前記光分岐器の第1の端子から入力し、 前記光分岐器の第2の端子を被測定光ファイバ増幅器の
    入力端子に接続し、 前記被測定光ファイバ増幅器の出力端子を第1の波長特
    性測定手段に接続し、 前記光分岐器の第3の端子を第2の波長特性測定手段に
    接続し、 前記第1の波長特性測定手段より得られた測定結果と、
    前記第2の波長特性測定手段より得られた測定結果と、
    を用いて補正する手段を有することを特徴とする光ファ
    イバ増幅器の増幅特性測定装置。
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