JP2000214409A - 頭部装着式視覚表示装置 - Google Patents
頭部装着式視覚表示装置Info
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- JP2000214409A JP2000214409A JP2000048756A JP2000048756A JP2000214409A JP 2000214409 A JP2000214409 A JP 2000214409A JP 2000048756 A JP2000048756 A JP 2000048756A JP 2000048756 A JP2000048756 A JP 2000048756A JP 2000214409 A JP2000214409 A JP 2000214409A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 2次元画像表示素子が観察者頭部に当たるこ
となく配置でき、観察光学系のプリズム部材のコンパク
ト化が図れ、小型化でき、観察画角も広くなる。 【構成】 プリズム部材Pを有し、画像表示素子6から
射出された光束をプリズム内に入射させる入射面と、光
束に正のパワーを与えるように光束の反射側に凹面形状
を有した凹面反射曲面5と、光路を折り返すと共に折り
返した後に観察者に向けて導く反射透過面4とを有し、
画像表示素子の観察中心7が基準軸8に対して視軸方向
に沿って観察者頭部から離れた位置でかつ表示面が観察
者側に向くように、基準軸の直交方向に対して画像表示
素子6を傾いて配置し、プリズム部材Pの入射面を画像
表示素子6と同じ方向に傾けて配置し、軸上主光線が反
射透過面4を反射する位置と透過する位置とが離れるよ
うに構成されている。
となく配置でき、観察光学系のプリズム部材のコンパク
ト化が図れ、小型化でき、観察画角も広くなる。 【構成】 プリズム部材Pを有し、画像表示素子6から
射出された光束をプリズム内に入射させる入射面と、光
束に正のパワーを与えるように光束の反射側に凹面形状
を有した凹面反射曲面5と、光路を折り返すと共に折り
返した後に観察者に向けて導く反射透過面4とを有し、
画像表示素子の観察中心7が基準軸8に対して視軸方向
に沿って観察者頭部から離れた位置でかつ表示面が観察
者側に向くように、基準軸の直交方向に対して画像表示
素子6を傾いて配置し、プリズム部材Pの入射面を画像
表示素子6と同じ方向に傾けて配置し、軸上主光線が反
射透過面4を反射する位置と透過する位置とが離れるよ
うに構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭部装着式視覚表
示装置に関し、特に、使用者の頭部もしくは顔面に保持
することが可能なポータブル型の頭部装着式視覚表示装
置に関する。
示装置に関し、特に、使用者の頭部もしくは顔面に保持
することが可能なポータブル型の頭部装着式視覚表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】バーチャルリアリティー用あるいは個人
的に大画面の画像を楽しむことを目的として、ヘルメッ
ト型、ゴーグル型の頭部もしくは顔面に保持する頭部装
着式視覚表示装置が開発されている。
的に大画面の画像を楽しむことを目的として、ヘルメッ
ト型、ゴーグル型の頭部もしくは顔面に保持する頭部装
着式視覚表示装置が開発されている。
【0003】この中、観察者の頭に装着して、空中に虚
像を投影する視覚表示装置において、例えば特開平3−
191389号に示されているように、ハーフミラー又
はビームスプリッター等の光路分岐手段と凹面接眼鏡と
を組み合わせて液晶表示素子等の2次元画像表示素子の
虚像を形成するタイプのものがある。これを図4の断面
図を参照にして説明すると、観察者1の眼球位置2の前
方に視軸3を斜めに横切るようにビームスプリッター面
4を配置し、その下方に視軸3とほぼ平行に凹面接眼鏡
5を配置し、ビームスプリッター面4を挟んで凹面接眼
鏡5に対向して2次元画像表示素子6を配置して構成し
たものであり、視軸3に直交する基準軸8は2次元画像
表示素子6の表示中心7と凹面接眼鏡5の中心を通るよ
うに配置されている。このような構成において、2次元
画像表示素子6からの光はビームスプリッター面4を通
過し、凹面接眼鏡5で反射され、今度はビームスプリッ
ター面4で反射され、眼球位置2に達し、凹面接眼鏡5
により2次元画像表示素子6の表示像の虚像が空中に結
像されるので、観測者がその表示像を観察できる。ま
た、外界像は、ビームスプリッター面4を透過して直接
観察できる。
像を投影する視覚表示装置において、例えば特開平3−
191389号に示されているように、ハーフミラー又
はビームスプリッター等の光路分岐手段と凹面接眼鏡と
を組み合わせて液晶表示素子等の2次元画像表示素子の
虚像を形成するタイプのものがある。これを図4の断面
図を参照にして説明すると、観察者1の眼球位置2の前
方に視軸3を斜めに横切るようにビームスプリッター面
4を配置し、その下方に視軸3とほぼ平行に凹面接眼鏡
5を配置し、ビームスプリッター面4を挟んで凹面接眼
鏡5に対向して2次元画像表示素子6を配置して構成し
たものであり、視軸3に直交する基準軸8は2次元画像
表示素子6の表示中心7と凹面接眼鏡5の中心を通るよ
うに配置されている。このような構成において、2次元
画像表示素子6からの光はビームスプリッター面4を通
過し、凹面接眼鏡5で反射され、今度はビームスプリッ
ター面4で反射され、眼球位置2に達し、凹面接眼鏡5
により2次元画像表示素子6の表示像の虚像が空中に結
像されるので、観測者がその表示像を観察できる。ま
た、外界像は、ビームスプリッター面4を透過して直接
観察できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の頭部
装着式視覚表示装置における問題点として、液晶表示素
子等の2次元画像表示素子6の基板がその表示部分より
大きくなってしまい、観察者1の頭部に当たってしまう
ことがあげられる。
装着式視覚表示装置における問題点として、液晶表示素
子等の2次元画像表示素子6の基板がその表示部分より
大きくなってしまい、観察者1の頭部に当たってしまう
ことがあげられる。
【0005】この点をもう少し説明すると、2次元画像
表示素子6は、その表示部分の画素の密度を高めて画素
数を多くしないと、高品位な表示ができない。そのた
め、各画素のスイッチングをする電気配線を表示画面の
外に引き出してきて結線する必要がある。この結線は、
例えば10万画素のときに300本になってしまうの
で、スイッチング回路を画面周辺に作り込んで、結線本
数を10数本に減らすようにしている。以上のような理
由により、画面表示部以外に、画素のスイッチング素子
と結線部分が必要となり、2次元画像表示素子の基板
は、表示画面より大きな基板が必要となる。
表示素子6は、その表示部分の画素の密度を高めて画素
数を多くしないと、高品位な表示ができない。そのた
め、各画素のスイッチングをする電気配線を表示画面の
外に引き出してきて結線する必要がある。この結線は、
例えば10万画素のときに300本になってしまうの
で、スイッチング回路を画面周辺に作り込んで、結線本
数を10数本に減らすようにしている。以上のような理
由により、画面表示部以外に、画素のスイッチング素子
と結線部分が必要となり、2次元画像表示素子の基板
は、表示画面より大きな基板が必要となる。
【0006】このために、観察者1の眼2とハーフミラ
ー又はビームスプリッター面4を離して配置しないと、
2次元画像表示素子6の基板と観察者1の頭部が当たっ
てしまう。したがって、大きな観察画角をとろうとした
場合には、ハーフミラー又はビームスプリッター面4が
大きくなり、装置全体が大きくなってしまう。図4のよ
うな頭部装置式視覚表示装置においては、装置が大きく
重くなることは、装着感を悪くする大きな要素であり、
重要な問題となる。
ー又はビームスプリッター面4を離して配置しないと、
2次元画像表示素子6の基板と観察者1の頭部が当たっ
てしまう。したがって、大きな観察画角をとろうとした
場合には、ハーフミラー又はビームスプリッター面4が
大きくなり、装置全体が大きくなってしまう。図4のよ
うな頭部装置式視覚表示装置においては、装置が大きく
重くなることは、装着感を悪くする大きな要素であり、
重要な問題となる。
【0007】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、2次元画像表示
素子の基板が観察者の頭部に突き当たることなく、か
つ、装置を大型化することなしに、観察画角を広くでき
る頭部装置式視覚表示装置を提供することである。
みてなされたものであり、その目的は、2次元画像表示
素子の基板が観察者の頭部に突き当たることなく、か
つ、装置を大型化することなしに、観察画角を広くでき
る頭部装置式視覚表示装置を提供することである。
【0008】本発明の目的は、加えて、観察光学系を構
成するプリズム部材をよりコンパクトに構成することに
よってより小型な頭部装着式視覚表示装置を提供するこ
とにある。
成するプリズム部材をよりコンパクトに構成することに
よってより小型な頭部装着式視覚表示装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の頭部装置式視覚表示装置は、2次元画像を表示する
2次元画像表示素子と、前記2次元画像表示素子を物点
とし、この物点を前記2次元画像表示素子と観察者との
間の光路中で結像させることなく、虚像として空中に拡
大投影して観察者に表示する観察光学系とを備えた頭部
装着式視覚表示装置において、前記観察光学系が、プリ
ズム部材を有し、前記プリズム部材が、少なくとも、前
記2次元画像表示素子から射出された光束をプリズム内
に入射させる入射面と、光束に正のパワーを与えるよう
に光束の反射側に凹面形状を有した凹面反射曲面と、前
記2次元画像表示素子から射出された画像光束を前記凹
面反射曲面との間でコンパクト化のために光路を折り返
すと共に光路を折り返した後に観察者に向けて光路を導
くように反射面と透過面との両方の作用を1つの面にて
兼用する反射透過面とを有し、観察者が正面を観察する
視軸が前記反射透過面と交わる交点位置を通りかつ前記
視軸に対して直交する軸を基準軸としたときに、前記2
次元画像表示素子は、その観察中心が前記基準軸に対し
て、前記視軸方向に沿って観察者頭部から離れた位置に
配置し、かつ、像を表示する表示面が観察者側に向くよ
うに、前記基準軸の直交方向に対して傾いて配置し、前
記観察者頭部から離して傾けて配置した2次元画像表示
素子の表示した像光束を観察者に導けるように、前記入
射面を前記2次元画像表示素子と同じ方向に傾けて配置
し、前記凹面反射曲面に入射する軸上主光線と前記凹面
反射曲面から反射する軸上主光線とが角度をなしてずれ
るように前記凹面反射曲面を構成し、前記軸上主光線の
前記反射透過面を反射する位置と前記軸上主光線の前記
反射透過面を透過する位置とが距離を空けて離れるよう
に構成したことを特徴とするものである。
明の頭部装置式視覚表示装置は、2次元画像を表示する
2次元画像表示素子と、前記2次元画像表示素子を物点
とし、この物点を前記2次元画像表示素子と観察者との
間の光路中で結像させることなく、虚像として空中に拡
大投影して観察者に表示する観察光学系とを備えた頭部
装着式視覚表示装置において、前記観察光学系が、プリ
ズム部材を有し、前記プリズム部材が、少なくとも、前
記2次元画像表示素子から射出された光束をプリズム内
に入射させる入射面と、光束に正のパワーを与えるよう
に光束の反射側に凹面形状を有した凹面反射曲面と、前
記2次元画像表示素子から射出された画像光束を前記凹
面反射曲面との間でコンパクト化のために光路を折り返
すと共に光路を折り返した後に観察者に向けて光路を導
くように反射面と透過面との両方の作用を1つの面にて
兼用する反射透過面とを有し、観察者が正面を観察する
視軸が前記反射透過面と交わる交点位置を通りかつ前記
視軸に対して直交する軸を基準軸としたときに、前記2
次元画像表示素子は、その観察中心が前記基準軸に対し
て、前記視軸方向に沿って観察者頭部から離れた位置に
配置し、かつ、像を表示する表示面が観察者側に向くよ
うに、前記基準軸の直交方向に対して傾いて配置し、前
記観察者頭部から離して傾けて配置した2次元画像表示
素子の表示した像光束を観察者に導けるように、前記入
射面を前記2次元画像表示素子と同じ方向に傾けて配置
し、前記凹面反射曲面に入射する軸上主光線と前記凹面
反射曲面から反射する軸上主光線とが角度をなしてずれ
るように前記凹面反射曲面を構成し、前記軸上主光線の
前記反射透過面を反射する位置と前記軸上主光線の前記
反射透過面を透過する位置とが距離を空けて離れるよう
に構成したことを特徴とするものである。
【0010】本発明においては、観察光学系のプリズム
部材をこのような構成にすることによって、2次元画像
表示素子が観察者頭部に当たることなく、プリズム部材
のコンパクト化が図れるので、装置全体を小型化でき観
察画角も広くできている。
部材をこのような構成にすることによって、2次元画像
表示素子が観察者頭部に当たることなく、プリズム部材
のコンパクト化が図れるので、装置全体を小型化でき観
察画角も広くできている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照にして本発明の
頭部装置式視覚表示装置のいくつかの実施例について説
明する。
頭部装置式視覚表示装置のいくつかの実施例について説
明する。
【0012】本発明の頭部装置式視覚表示装置の基本原
理は、光路分割手段又は凹面鏡眼鏡の一方又は両方を、
2次元画像表示素子中心が観察者頭部から離れるように
偏芯して配置するもので、この構成により2次元画像表
示素子が観察者頭部に当たることがなくなるものであ
る。
理は、光路分割手段又は凹面鏡眼鏡の一方又は両方を、
2次元画像表示素子中心が観察者頭部から離れるように
偏芯して配置するもので、この構成により2次元画像表
示素子が観察者頭部に当たることがなくなるものであ
る。
【0013】図1の断面図を参照にして、本発明の基本
原理について説明する。従来例とほぼ同様に、本発明の
頭部装置式視覚表示装置は、観察者1の眼球位置2の前
方に視軸3を斜めに横切るように光路分割手段であるビ
ームスプリッター面4を配置し、その下方に凹面接眼鏡
5を配置し、ビームスプリッター面4を挟んで凹面接眼
鏡5に対向して2次元画像表示素子6を配置して構成し
たものであり、2次元画像表示素子6からの光はビーム
スプリッター面4を通過し、凹面接眼鏡5で反射され、
今度はビームスプリッター面4で反射され、眼球位置2
に達し、凹面接眼鏡5により2次元画像表示素子6の表
示像の虚像が空中に結像されるので、観測者がその表示
像を観察できるものである。また、外界像は、ビームス
プリッター面4を透過して直接観察できる。
原理について説明する。従来例とほぼ同様に、本発明の
頭部装置式視覚表示装置は、観察者1の眼球位置2の前
方に視軸3を斜めに横切るように光路分割手段であるビ
ームスプリッター面4を配置し、その下方に凹面接眼鏡
5を配置し、ビームスプリッター面4を挟んで凹面接眼
鏡5に対向して2次元画像表示素子6を配置して構成し
たものであり、2次元画像表示素子6からの光はビーム
スプリッター面4を通過し、凹面接眼鏡5で反射され、
今度はビームスプリッター面4で反射され、眼球位置2
に達し、凹面接眼鏡5により2次元画像表示素子6の表
示像の虚像が空中に結像されるので、観測者がその表示
像を観察できるものである。また、外界像は、ビームス
プリッター面4を透過して直接観察できる。
【0014】さて、この基本構成においては、2次元画
像表示素子6の表示中心7を通る凹面接眼鏡5の光軸1
1を、視軸3と直交しビームスプリッター面4の視軸3
との交点を通る基準軸8から10°程度ずらして、観察
者1と2次元画像表示素子6の間隔を確保している。こ
のずらした角度θは、以後傾け角10と呼び、凹面接眼
鏡5の光軸と基準軸8のなす角度と定義する。なお、図
1においては、基準軸8からの2次元画像表示素子6の
表示中心7のずらし量を符号9で示したある。このよう
に、2次元画像表示素子6と凹面接眼鏡5を従来のもの
に比較して傾けて配置したので、本来45°のビームス
プリッター反射面4の視軸3に対する傾け角12は、4
5°+θ/2となる。
像表示素子6の表示中心7を通る凹面接眼鏡5の光軸1
1を、視軸3と直交しビームスプリッター面4の視軸3
との交点を通る基準軸8から10°程度ずらして、観察
者1と2次元画像表示素子6の間隔を確保している。こ
のずらした角度θは、以後傾け角10と呼び、凹面接眼
鏡5の光軸と基準軸8のなす角度と定義する。なお、図
1においては、基準軸8からの2次元画像表示素子6の
表示中心7のずらし量を符号9で示したある。このよう
に、2次元画像表示素子6と凹面接眼鏡5を従来のもの
に比較して傾けて配置したので、本来45°のビームス
プリッター反射面4の視軸3に対する傾け角12は、4
5°+θ/2となる。
【0015】この構成においては、傾け角θは、0°<
θ<30°の間に選択することが重要である。この下限
を越えると、2次元画像表示素子6は観察者1頭部から
離れた位置に配置することができなくなり、また、その
上限を越えて30°以上になると、凹面接眼鏡5の方が
観察者1頭部(頬)に近づいて当たってしまう。
θ<30°の間に選択することが重要である。この下限
を越えると、2次元画像表示素子6は観察者1頭部から
離れた位置に配置することができなくなり、また、その
上限を越えて30°以上になると、凹面接眼鏡5の方が
観察者1頭部(頬)に近づいて当たってしまう。
【0016】本構成の特徴は、2次元画像表示素子6に
対して、凹面接眼鏡5が偏芯した配置をとっていないた
めに、凹面接眼鏡5の収差が大きく発生せず、高い解像
力が得られることである。
対して、凹面接眼鏡5が偏芯した配置をとっていないた
めに、凹面接眼鏡5の収差が大きく発生せず、高い解像
力が得られることである。
【0017】次に、図2を参照にして本発明の第1実施
例について説明する。基本的には図1の基本構成と同じ
だが、本実施例においては、光路分割手段にビームスプ
リッタープリズムPを使用し、また、凹面接眼鏡に裏面
鏡Mを使用している。本実施例の場合、ビームスプリッ
ター反射面4の傾け角12は45°から特に傾ける必要
はない。凹面接眼鏡5の光軸11の基準軸8に対する傾
け角θは、0°<θ<30°の間に選択することが重要
である。その上限を越えて30°以上になると、凹面接
眼鏡5に入射する光束が凹面接眼鏡5の光軸11に対し
て角度がつき過ぎてしまい、凹面接眼鏡5でコマ収差が
大きく発生し、広い画角と高い解像力が得られなくな
る。また、その下限を越えると、表示中心7のずらし量
9は0となり、2次元画像表示素子6を観察者1頭部か
ら離す効果がなくなる。
例について説明する。基本的には図1の基本構成と同じ
だが、本実施例においては、光路分割手段にビームスプ
リッタープリズムPを使用し、また、凹面接眼鏡に裏面
鏡Mを使用している。本実施例の場合、ビームスプリッ
ター反射面4の傾け角12は45°から特に傾ける必要
はない。凹面接眼鏡5の光軸11の基準軸8に対する傾
け角θは、0°<θ<30°の間に選択することが重要
である。その上限を越えて30°以上になると、凹面接
眼鏡5に入射する光束が凹面接眼鏡5の光軸11に対し
て角度がつき過ぎてしまい、凹面接眼鏡5でコマ収差が
大きく発生し、広い画角と高い解像力が得られなくな
る。また、その下限を越えると、表示中心7のずらし量
9は0となり、2次元画像表示素子6を観察者1頭部か
ら離す効果がなくなる。
【0018】さらに好ましくは、凹面接眼鏡5を光軸に
対して傾けることによって発生する、観察者1にとって
観察像の視度ずれとなって観察される空中像の倒れを補
正するために、2次元画像表示素子6の法線を傾け角θ
だけ基準軸8方向に傾けると、上記の視度ずれをなくす
ことが可能となる。
対して傾けることによって発生する、観察者1にとって
観察像の視度ずれとなって観察される空中像の倒れを補
正するために、2次元画像表示素子6の法線を傾け角θ
だけ基準軸8方向に傾けると、上記の視度ずれをなくす
ことが可能となる。
【0019】次に、図3を参照にして本発明の第2実施
例について説明する。本実施例は、第1実施例と基本的
に同じである。本実施例の特徴は、凹面接眼鏡5を視軸
3上を通る軸上光線に対して傾けるのではなく、その光
軸を基準軸8と平行にしている点である。この場合、凹
面接眼鏡5の光軸11と凹面接眼鏡5で反射した軸上主
光線とがなす角度を、傾け角θ2 と定義する。傾け角θ
2 は、0°<θ2 <30°の間に選択することが重要で
ある。この上限を超えて30°以上になると、表示中心
7のずらし量9は0となり、2次元画像表示素子6を観
察者1頭部から離す効果がなくなる。また、下限を越え
ると、凹面接眼鏡5に入射する2次元画像表示素子6か
らの光束が凹面接眼鏡5の光軸11に対して角度がきつ
くなりすぎてしまい、コマ収差が大きく発生し、広い画
角と高い解像力が得られなくなる。本実施例の場合のビ
ームスプリッター反射面4の視軸3に対する傾け角12
は45°−θ2 である。
例について説明する。本実施例は、第1実施例と基本的
に同じである。本実施例の特徴は、凹面接眼鏡5を視軸
3上を通る軸上光線に対して傾けるのではなく、その光
軸を基準軸8と平行にしている点である。この場合、凹
面接眼鏡5の光軸11と凹面接眼鏡5で反射した軸上主
光線とがなす角度を、傾け角θ2 と定義する。傾け角θ
2 は、0°<θ2 <30°の間に選択することが重要で
ある。この上限を超えて30°以上になると、表示中心
7のずらし量9は0となり、2次元画像表示素子6を観
察者1頭部から離す効果がなくなる。また、下限を越え
ると、凹面接眼鏡5に入射する2次元画像表示素子6か
らの光束が凹面接眼鏡5の光軸11に対して角度がきつ
くなりすぎてしまい、コマ収差が大きく発生し、広い画
角と高い解像力が得られなくなる。本実施例の場合のビ
ームスプリッター反射面4の視軸3に対する傾け角12
は45°−θ2 である。
【0020】以上、本発明の頭部装着式視覚表示装置を
いくつかの実施例に基づいて説明してきたが、本発明は
これら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
いくつかの実施例に基づいて説明してきたが、本発明は
これら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の頭部装着式視覚表示装置によると、2次元画像表示素
子が観察者頭部に当たることなく配置でき、かつ、観察
光学系のプリズム部材のコンパクト化が図れるので、装
置全体を小型化でき、観察画角も広くできる。
の頭部装着式視覚表示装置によると、2次元画像表示素
子が観察者頭部に当たることなく配置でき、かつ、観察
光学系のプリズム部材のコンパクト化が図れるので、装
置全体を小型化でき、観察画角も広くできる。
【図1】本発明の頭部装置式視覚表示装置の基本原理に
ついて説明するための断面図である。
ついて説明するための断面図である。
【図2】第1実施例の頭部装置式視覚表示装置の断面図
である。
である。
【図3】第2実施例の頭部装置式視覚表示装置の断面図
である。
である。
【図4】従来の1例の頭部装置式視覚表示装置の断面図
である。
である。
1…観察者 2…眼球位置 3…視軸 4…ビームスプリッター面(ハールミラー) 5…凹面接眼鏡 6…2次元画像表示素子 7…2次元画像表示素子の表示中心 8…基準軸 9…表示中心のずらし量 10…傾け角 11…凹面接眼鏡の光軸 12…反射面の傾け角 P…ビームスプリッタープリズム M…裏面鏡
Claims (3)
- 【請求項1】 2次元画像を表示する2次元画像表示素
子と、前記2次元画像表示素子を物点とし、この物点を
前記2次元画像表示素子と観察者との間の光路中で結像
させることなく、虚像として空中に拡大投影して観察者
に表示する観察光学系とを備えた頭部装着式視覚表示装
置において、 前記観察光学系が、プリズム部材を有し、 前記プリズム部材が、少なくとも、前記2次元画像表示
素子から射出された光束をプリズム内に入射させる入射
面と、光束に正のパワーを与えるように光束の反射側に
凹面形状を有した凹面反射曲面と、前記2次元画像表示
素子から射出された画像光束を前記凹面反射曲面との間
でコンパクト化のために光路を折り返すと共に光路を折
り返した後に観察者に向けて光路を導くように反射面と
透過面との両方の作用を1つの面にて兼用する反射透過
面とを有し、 観察者が正面を観察する視軸が前記反射透過面と交わる
交点位置を通りかつ前記視軸に対して直交する軸を基準
軸としたときに、 前記2次元画像表示素子は、その観察中心が前記基準軸
に対して、前記視軸方向に沿って観察者頭部から離れた
位置に配置し、かつ、像を表示する表示面が観察者側に
向くように、前記基準軸の直交方向に対して傾いて配置
し、 前記観察者頭部から離して傾けて配置した2次元画像表
示素子の表示した像光束を観察者に導けるように、前記
入射面を前記2次元画像表示素子と同じ方向に傾けて配
置し、前記凹面反射曲面に入射する軸上主光線と前記凹
面反射曲面から反射する軸上主光線とが角度をなしてず
れるように前記凹面反射曲面を構成し、前記軸上主光線
の前記反射透過面を反射する位置と前記軸上主光線の前
記反射透過面を透過する位置とが距離を空けて離れるよ
うに構成したことを特徴とする頭部装置式視覚表示装
置。 - 【請求項2】 前記凹面反射曲面が偏心曲面にて構成さ
れたことを特徴とする請求項1記載の頭部装着式視覚表
示装置。 - 【請求項3】 前記プリズム部材がプリズム媒質によっ
て前記反射透過面を間に挟んで構成されていることを特
徴とする請求項1又は2記載の頭部装着式視覚表示装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000048756A JP2000214409A (ja) | 2000-01-01 | 2000-02-25 | 頭部装着式視覚表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000048756A JP2000214409A (ja) | 2000-01-01 | 2000-02-25 | 頭部装着式視覚表示装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000214409A true JP2000214409A (ja) | 2000-08-04 |
Family
ID=18570799
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000048756A Pending JP2000214409A (ja) | 2000-01-01 | 2000-02-25 | 頭部装着式視覚表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000214409A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2000
- 2000-02-25 JP JP2000048756A patent/JP2000214409A/ja active Pending
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