JP2000213906A - 移動物体位置のトラッキング装置およびトラッキング方法 - Google Patents

移動物体位置のトラッキング装置およびトラッキング方法

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JP2000213906A
JP2000213906A JP11373155A JP37315599A JP2000213906A JP 2000213906 A JP2000213906 A JP 2000213906A JP 11373155 A JP11373155 A JP 11373155A JP 37315599 A JP37315599 A JP 37315599A JP 2000213906 A JP2000213906 A JP 2000213906A
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moving object
tracking
magnetic flux
equation
kalman filter
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JP11373155A
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English (en)
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Amorai-Moriya Netza
アモライ−モリヤ ネッツア
Itskovich Mordekaj
イツコヴィッチ モーディカイ
Arubekku Eyuuda
アルベック エユーダ
Spivak Bouazzu
スピーヴァク ボウアッズ
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Netmor Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動物体の近傍において測定した磁束の測定値
を、非線形カルマンフィルタを応用して処理することに
よって、移動物体の位置を検出し、追跡する、移動物体
位置のトラッキング装置およびトラッキング方法を提供
する。 【解決手段】移動物体の近傍において測定された磁束の
測定値を受けて、上記測定値に非線形カルマンフィルタ
を適用し、上記移動物体の位置に関する情報を出力す
る、非線形カルマンフィルタベースのトラッカ80と、
上記移動物体の位置に関する上記情報を表示する位置表
示器と、を含んでなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動物体位置のトラ
ッキング装置およびトラッキング方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】非線形フィルタの理論とその応用は、次
の文献で論じられている。
【0003】エイチ・ジェイ・クシュナ著、「最適非線
形フィルタへの接近」、アイ、イー、イー、トランスア
クション、エイ、シー、AC−12巻、第5号、196
7年10月(H.J.Kushner,“Approx
imations to Optimal Nonli
near Filters”,IEEE Trans.
A.C.,Vol.AC−12,No.5,Octob
er 1967)、エイ・ゲルブ、ジェイ・エフ・カス
パ・ジュニア、アール・エイ・ナッシュ・ジュニア、シ
ー・イー・プライス、エイ・エイ・サザランド・ジュニ
ア著、「応用最適推定」、マサチューセッツ州ケンブリ
ッジ、エム・アイ・ティ・プレス、1974年(A.G
elb,J.F.Kaspar,Jr.,R.A.Na
sh,Jr.,C.E.Price, and A.
A.Southerland,Jr.,“Applie
d Optimal Estimation”,M.
I.T.Press,Cambridge, Mas
s.,1974)、ビー・ディー・オー・アンダスン、
ジェイ・ビー・ムーア著、「最適フィルタ」、ニュージ
ャージー州、イングルウッドクリフス、プレンティスホ
ール、1979年(B.D.O.Anderson,
and J.B.Moore,“Optimal Fi
ltering”,Prentice−Hall,En
glewood Cliffs,New Jerse
y,1979)、エイ・エイチ・ジャツウィンスキ著、
「確率過程とフィルタ理論」、ニューヨーク、アカデミ
ックプレス、1971年(A.H.Jazwinsk
i,“Stochastic Processes a
nd Filtering Theory”,Acad
emic Press,New York,197
1)、エム・エス・グリュウワル、エイ・ピー・アンド
リュウス著、「カルマンフィルタ」、ニュージャージー
州、アッパーサドルリバー、プレンティスホール、19
93年(M.S.Grewal, and A.P.A
ndrews,“Kalman Filterin
g”,Prentice−Hall,UpperSad
dle River,New Jersey, 199
3)。
【0004】また、ビオ−サバールの法則については、
次の文献で論じられている。
【0005】ジェイ・ディー・ジャクソン著、「古典電
気力学」、ニューヨーク州、ニューヨーク、ジョン・ワ
イリー・アンド・サンズ、1975年(J.D.Jac
kson,“Classical Electrody
namics”,JohnWilley and So
ns,New York,New York,197
5)。
【0006】拡張カルマンフィルタ(Extended
Kalman Filters)のレーダでのトラッ
キングへの応用は、例えば米国特許第5,075,69
4号、第4,179,696号、第3,952,304
号、第3,932,572号において論じられている。
【0007】その他のトラッキング装置は、例えば米国
特許第5,095,467号、第4,855、932号
において論じられている。
【0008】カルマンフィルタは、異なるセンサの「デ
ータ融合」のための標準ツールである。米国特許第5,
416,712号においては、GPSの信号と推測航法
とがカルマンフィルタによって結合され、またジャイロ
バイアスも校正されている。米国特許第5,645,0
77号においては、自動ドリフト補正が論じられてい
る。
【0009】本明細書において言及する刊行物の全ての
開示と、本明細書において引用する刊行物の全ての開示
は、ここに参照によって組み入れられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、移動物体の
近傍において測定した磁束の測定値を、上述の非線形カ
ルマンフィルタを応用して処理することによって、移動
物体の位置を検出し、追跡する、移動物体位置のトラッ
キング装置およびトラッキング方法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の望ましい実施の形態によれば、移動物体位
置のトラッキング装置は、移動物体の近傍において測定
した磁束の値に基づいて移動物体の位置を追跡する移動
物体位置のトラッキング装置において、上記移動物体の
近傍において測定された磁束の測定値を受けて、上記測
定値に非線形カルマンフィルタを適用し、上記移動物体
の位置に関する情報を出力する、非線形カルマンフィル
タベースのトラッカと、上記移動物体の位置に関する上
記情報を表示する位置表示器と、を含んでなる。
【0012】また本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、非線形カルマンフィルタベースの上記トラッカは、
拡張カルマンフィルタベースを含む。
【0013】なお、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記非線形カルマンフィルタは、要素が位置座標と
位置座標の1次微分とを含む状態ベクトルに作用する。
【0014】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記位置座標は、3個の空間座標と2個の方向座標
とからなる。
【0015】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記移動物体位置のトラッキング装置は、上記移動
物体の近傍に磁束を誘起する6個以下の有効な送信機か
らなる送信機アレーをさらに含んでなる。
【0016】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、非線形カルマンフィルタベースの上記トラッカは、
上記移動物体の上記位置から上記移動物体の近傍におい
て測定した上記磁束の値へビオ−サバール変換を適用す
る。
【0017】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記ビオ−サバール変換を適用する過程は、次式に
示す状態ベクトル↑ξの測定感度関数↑hの計算からな
る。
【0018】
【数17】
【0019】ここに、C0は係数、Rは、上記磁束を誘
起する複数の送信機からなる送信機アレーからの上記磁
束の上記測定値を検知する検知器と各上記送信機との間
の距離、および、
【0020】
【数18】
【0021】であり、ここに検知器の位置は(xd
d,zd,φd,θd)、送信機の位置は(xs,ys,z
s,φs,θs)であり、δx、δy、δz、は、それぞ
れ検知器の位置と送信機の位置との間の距離のx、y、
z成分を表す。
【0022】なお、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、非線形カルマンフィルタベースの上記トラッカは、
少なくとも上記移動物体が上記磁束を誘起する複数の送
信機からなる送信機アレー内の1つの送信機に近接した
ときに、楕円積分を表すテイラー展開数列の第1項と第
2項とを計算することにより、上記楕円積分を近似す
る。
【0023】なお、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記楕円積分の近似は、上記A1、A3に次式の修正
を含む。
【0024】
【数19】
【0025】ここに、ρは送信機のコイルの半径、R
は、上記磁束の上記測定値を検知する検知器と上記測定
値によって測定される上記磁束を誘起する送信機との間
の距離である。
【0026】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記移動物体の上記位置の方向成分は、時間につい
て連続な2つの角度、θ′とφ′とによって表され、
θ′とφ′の従来の極座標θとφとの関係は、次式のと
おりである。
【0027】
【数20】
【0028】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、非線形カルマンフィルタベースの上記トラッカは、
特異性を避けるために、上記移動物体の上記位置の方向
成分のダイナミックオフセットを使用し、上記ダイナミ
ックオフセットは、下記の変換によって記述される。
【0029】
【数21】
【0030】ここに、θとφは、ダイナミックオフセッ
ト後の上記移動物体の上記位置の方向成分からなり、
θ′とφ′は、ダイナミックオフセット前の上記移動物
体の上記位置の方向成分からなる。
【0031】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記非線形カルマンフィルタは、以下のマトリクス
と操作を適用する。
【0032】
【数22】
【0033】ここに、kは時間ステップのインデック
ス、↑ξk(−)は状態ベクトルの予測値、↑ξk(+)
は状態ベクトルの修正後の予測値、↑Φは状態遷移マト
リクス、
【0034】
【数23】
【0035】ここに、↑P(−)は推定誤差共変マトリ
クスの予測値、↑P(+)は推定誤差共変マトリクスの
修正値、↑Qは過程ノイズ共変マトリクス、
【0036】
【数24】
【0037】ここに、↑hは測定感度関数、↑ξは状態
ベクトル、
【0038】
【数25】
【0039】ここに、↑Rkは測定ノイズ共変マトリク
ス、
【0040】
【数26】
【0041】ここに、↑ζは、上記移動物体の近傍にお
いて測定された上記磁束の測定値を表し、
【0042】
【数27】
【0043】である。
【0044】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記磁束の測定値は、上記移動物体の近傍における
6個以下の磁束の測定値からなる。
【0045】なお、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、非線形カルマンフィルタベースの上記トラッカは、
測定ノイズ共変マトリクス↑Rと過程ノイズ共変マトリ
クス↑Qを時間変更させるように作用すること。
【0046】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記測定ノイズ共変マトリクス↑Rと上記過程ノイ
ズ共変マトリクス↑Qの上記時間変更は、次式からな
る。
【0047】
【数28】
【0048】ここに、下添字kとk−1はk番目とk−
1番目の時間ステップのインデックスを、右肩の添字d
ecは減衰を、右肩の添字infは十分な時間経過後の
定常状態を、τdecayは減衰の時定数を、Tは時刻を、
それぞれ表す。
【0049】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記測定値によって計量される磁束を誘起する少な
くとも1個の送信機は、自己校正される。
【0050】なお、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記非線形カルマンフィルタは、各上記自己校正送
信機の位置を校正するように作用する。
【0051】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記非線形カルマンフィルタは、各上記自己校正送
信機の発振強度を校正するように作用する。
【0052】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記非線形カルマンフィルタは、各上記自己校正送
信機の半径を校正するように作用する。
【0053】なお、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記非線形カルマンフィルタは、各上記自己校正送
信機の向きを校正するように作用する。
【0054】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記トラッカは、成分が上記測定値によって計量さ
れる磁界を誘起する上記自己校正送信機の特性からなる
状態ベクトルを用い、上記特性の少なくとも1つは自己
校正される。
【0055】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、非線形カルマンフィルタベースの上記トラッカは、
少なくとも1つは適応過程によって発生される測定ノイ
ズ共変マトリクス↑Rと過程ノイズ共変マトリクス↑Q
を使用する。
【0056】なお、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記過程ノイズ共変マトリクス↑Qのための上記適
応過程は、次式からなる。
【0057】
【数29】
【0058】ここに、↑Qaccは、状態ベクトルの中に
見られる最高次の時間微分に対応する↑Qの成分、下添
字kとk−1はk番目とk−1番目の時間ステップのイ
ンデックス、↑ξは状態ベクトル、右肩の添字velo
cityは微分値すなわち速度を示し、Tは時刻、αは
ゲイン係数である。
【0059】更に、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、上記測定ノイズ共変マトリクス↑Rのための上記適
応過程は、次式からなる。
【0060】
【数30】
【0061】ここに、右肩の添字sは測定ノイズ共変マ
トリクス↑Rを計算する送信機を表し、下添字kとk−
1はk番目とk−1番目の時間ステップのインデック
ス、↑ξは状態ベクトル、↑ξk(−)は状態ベクトル
の予測値、↑ζは磁束の測定値、↑hは測定感度関数、
βはゲイン係数である。
【0062】また、本発明の望ましい実施の形態によれ
ば、移動物体位置のトラッキング方法は、移動物体の近
傍において測定した磁束の値に基づいて移動物体の位置
を追跡する移動物体位置のトラッキング方法において、
上記移動物体の近傍において測定された磁束の測定値を
受け、上記測定値に非線形カルマンフィルタを適用し、
上記移動物体の位置に関する情報を出力し、上記移動物
体の位置に関する上記情報の出力表示を供給する。
【0063】
【発明の実施の形態】用語の定義: 位置(ポーズ、Pose):3次元空間における場所を
記述する3座標と、方向を記述する2座標とを含む、円
対称物体の5次元座標である。
【0064】方向(Orientation):3次元
空間における固定の方向に相対的な方向を記述する、物
体の2次元の角度方向位置である。
【0065】送信機:磁束を生じる磁界を発する装置で
ある。
【0066】検知器:検知面積を横切る磁束を電圧に変
換する装置である。
【0067】図1〜3は、ビオ−サバールの法則を基礎
とする(以下ビオ−サバールベースと記す。)拡張カル
マンフィルタ型のトラッキングフィルタ(tracki
ngfilter)の望ましい運用方法の流れ図であ
る。
【0068】図4は、図1〜3に示す方法によって運用
する、ビオ−サバールベースの、拡張カルマンフィルタ
型のトラッキングフィルタを含むトラッキング装置の1
例の簡単化したブロック図である。
【0069】図4に示す装置は、望ましくは、以下の機
能単位から成る。
【0070】1.多数の電気コイルと電気コイルを駆動
する電子回路である駆動器とを含む送信機40。
【0071】2.コイルと、例えば前置増幅、入力制
御、フィルタ等の前処理を提供する前置電子回路とを含
む検知器50。
【0072】3.同期装置60。
【0073】4.輪郭検出器70。
【0074】5.トラッキング非線形フィルタ(トラッ
カー)80。
【0075】6.位置に関する情報を表示する位置表示
器。(図示しない。)各送信機40は、交流駆動の従来
のソレノイドで構成することができ、移動物体の位置を
測定する空間内の適当な場所に固定して配設する。
【0076】検知器50は、例えば一軸磁界検出器と信
号調整A/D変換器からなり、例えば一軸アンテナコイ
ルまたはホール効果検出器、半導体部品、磁気抵抗検出
器、磁気ダイオード、磁気トランジスタ等から構成さ
れ、移動物体の適当な箇所に取り付ける。
【0077】同期装置60は、例えばシステム同期ユニ
ットの一種である。
【0078】輪郭検出器70は、例えば、並列に作動す
るN個の輪郭検出モジュールからなり、各輪郭検出モジ
ュールは2つのサブモジュール、フェーズロックループ
サブモジュールとシステム同期ユニットとからなる、N
(Nは任意の整数)個のRF送信機から受信したN個の
磁気信号の輪郭の振幅(大きさ及び符号)C1,…,CN
を定める輪郭検出器の一種である。
【0079】トラッキング非線形フィルタ80は、輪郭
検出器から供給された符号付きの振幅値に基づいて作動
し、6個の未知数を含むN個の解析方程式を解いて、検
知器50の位置を出力する、位置決定ユニットの一種で
ある。
【0080】ビオ−サバールベースの拡張カルマンフィ
ルタ型のトラッキング非線形フィルタ80の望ましい使
用方法を図1〜3を参照して詳細に説明する。例とし
て、磁界を誘起する送信機アレーの場合について説明す
る。重畳された磁束が磁束検知器(検知器50)によっ
て検出され、輪郭検出器70によって個々の磁束に分解
されるものとして記述する。他の型式の磁束誘起、磁束
測定装置等を用いてもよい。
【0081】ダイナミック系の状態空間モデル 従来のカルマンフィルタは、系のノイズの測定に基づく
線形系の状態の最適予測と、系の運動方程式のモデル
と、以前の状態の予測とを発生する、シーケンシャルト
ラッカー(sequential tracker)で
ある。関心の対象である系が非線形の場合には、カルマ
ンフィルタの一つの変形である拡張カルマンフィルタが
一般的に用いられる。
【0082】従来のカルマンフィルタは、複数のマトリ
クスを用いて、状態ベクトルの最適推定値を計算する。
これらのマトリクスは、例えば次のように系の運動方程
式から導かれる。(本明細書において、ベクトル、マト
リクスは、数式及び図面においては太文字で表示し、文
章内では文字の左に付けた↑で表示する。また、マトリ
クスの右肩の添字t、Tは、転置マトリクスを示す。)
系の動力学的状態を次式で近似する。
【0083】
【数31】
【0084】数31式において、tは時間、↑ξ(t)
は状態ベクトル、↑Fは微分方程式の係数マトリクス、
↑w(t)は系ノイズ、↑ζ(t)は測定値、↑h[↑
ξ(t)]は測定感度関数、↑v(t)は測定ノイズで
ある。↑h[↑ξ(t)]は、次元が測定値の数である
ベクトル関数である。測定値↑ζは、輪郭検出器70の
出力であり、トラッキング非線形フィルタ80の入力で
ある前記のC1,…,CNと同じである。測定ノイズと系
ノイズの両者は、不変白色ガウス分布過程(invar
iant white Gaussian distr
ibutedprocesses)であると仮定され、
互いに独立である。
【0085】数31式の離散時間形は、
【0086】
【数32】
【0087】である。ここに、↑ξkは時間ステップk
における状態ベクトル、↑Φは時間ステップkにおける
状態遷移マトリクス、↑wkは時間ステップkにおける
系ノイズ、↑h[↑ξk]は時間ステップkにおける測
定感度関数、↑ζkは時間ステップkにおける測定ベク
トル、↑vkは時間ステップkにおける測定ノイズであ
る。系ノイズ↑wkと測定ノイズ↑vkは独立不変白色ガ
ウス分布過程である。
【0088】所望の位置を計算するのに十分な情報を含
むなら、一般に状態ベクトルは任意に選んでよい。可能
な一つの選択は、
【0089】
【数33】
【0090】である。ここに、(x,y,z,φ,θ)
は、図5に示すような検知器の位置の5座標であり、変
数の上の点(ドット)は変数の時間微分を示す。高次微
分の影響は、系ノイズに暗に含ませる。
【0091】カルマンフィルタは、ガウスノイズである
系ノイズ↑wk、測定ノイズ↑vkに関する統計学の知識
に基づき、
【0092】
【数34】
【0093】である。ここに、δk,iはクロネッカのデ
ルタ関数(Kronecker delta func
tion)である。
【0094】連続な時間から離散時間への移行は、次の
関係を使用して行う。
【0095】
【数35】
【0096】数35式の最後の2つの表現は、唯一の近
似である。前者は(tk−tk-1)の非線形項を無視し、
後者はセンサがtk-1とtkの間にわたってノイズを積分
する場合には正確である。
【0097】磁気トラッキングのための拡張カルマンフ
ィルタの使用 測定感度関数↑h[↑ξ(t)]が誘起電圧を磁界に関
連づけることは、ビオ−サバールの法則として知られて
おり、閉鎖形(closed form)で表現するこ
とは困難である。従って、近似が望ましく、最も簡単な
近似は、
【0098】
【数36】
【0099】である。ここに、↑rs、↑rdは送信機と
検知器の位置ベクトルであり、↑ns、↑ndは↑rs
↑rdのそれぞれに対応する平面単位ベクトル(平面ベ
クトルは、その面に垂直な方向のベクトルである。)で
ある。これらの表記は、図6に図示されている。測定感
度関数↑h(↑ξ)は、その要素の各々が単体の送信機
との相互作用であるベクトル関数である。ベクトル関数
の各要素について、値↑rs、↑ns、比例係数C0はそ
れらの対応する値を取る。
【0100】トラッカー(トラッキング非線形フィルタ
80)の機能は、カルマンフィルタへの幾つかの任意の
拡張を用いて定義することができる。拡張カルマンフィ
ルタを用いる本発明の望ましい実施の形態は、図1〜3
に示されており、以下に説明する。
【0101】この手順は、一種の逐次手順であって、そ
れぞれ前の推定値に基づいて次々に推定値を提供する。
初期計算200は、一般に5個の初期値のアレイ、↑Q
0,↑R0,↑P0,↑Φ,↑ξ0、を供給する。各ブロッ
クの役割は以下のとおりである。
【0102】予測状態ベクトル205は、時間ステップ
k−lにおける状態ベクトルの推定値を与えられ、時間
ステップkにおける状態ベクトルの推定値、
【0103】
【数37】
【0104】を発生するように作られている。(−)と
(+)の表記は、それぞれ測定前の推定(予測)と測定
後の推定(訂正)を示す。数33式に置いて提案された
状態ベクトルについて、マトリクス↑Φは、
【0105】
【数38】
【0106】の形をとる。
【0107】推定誤差共変マトリクス210は、推定誤
差共変マトリクス(estimate error c
ovariance−matrix)、
【0108】
【数39】
【0109】を発生するように作られている。
【0110】この例におけるマトリクス↑Qは、
【0111】
【数40】
【0112】の形をとる。
【0113】線形近似の測定感度関数215は、測定感
度関数を構築するように作られている。数33式に置い
て提案された状態ベクトルについて、9個の送信機から
なる系の例においては、この近似は、
【0114】
【数41】
【0115】になる。ここに、↑hl x,kは、時間ステッ
プkにおいて推定された座標においてとられたxに関す
る送信機lとの検知器の磁気相互作用の微分を示す。同
様に、他の項は、他の座標に関する他の相互作用の微分
を示す。速度の磁気相互作用への寄与は無視され、従っ
て速度に関する微分値はゼロになるので、数41式の右
辺のマトリクスの右半分の項はゼロである。もし必要な
ら、磁気相互作用への速度の寄与を取り込むことは、簡
単である。
【0116】カルマンゲインマトリクス220の計算に
は、次の近似、
【0117】
【数42】
【0118】を使用することができる。
【0119】例えば、9個の送信機からなる系において
は、↑Rは、
【0120】
【数43】
【0121】の形をとる。ここに、↑Rsは送信機sの
測定誤差の共変(covariance)を表し、異な
る送信機の測定誤差は相関しないと仮定する。
【0122】カルマンゲインマトリクス220は、順
次、予測状態ベクトル修正225と、推定誤差共変マト
リクス修正230に用いられる。予測状態ベクトル修正
225は、ゲインと、測定値と状態ベクトルに基づく予
測値との差(イノベーション(innovation
s))との乗算、
【0123】
【数44】
【0124】である。
【0125】推定誤差共変マトリクス修正230は、カ
ルマンゲインマトリクス220と測定感度関数215の
微分を含む
【0126】
【数45】
【0127】である。
【0128】このように、状態ベクトルと、誤差共変マ
トリクス↑P0と、↑Qと↑Rと↑hを用いたモデルへ
の初期計算200の近似を行うことによって、↑ζk
測定値に基づく一連の最適推定がもたらされる。
【0129】初期計算200の初期アレーの正確な値は
重要ではない。マトリクス↑Qと↑Rの値は系の以前の
知識から推定できる。すなわち、↑Rの値は測定ノイズ
から、↑Qの値は系における予期する加速度から計算で
きる。↑P0は任意の代表的な値をとる。例えば、毎秒
5mの速度が予期されれば、速度に関する↑P0の要素
は、毎秒25mの速度をとるであろう。同様に、↑ξ0
も典型的な状態の値をとり、例えば、トラッキング範囲
が1立方mの範囲に限定され、速度が毎秒1mの範囲に
限定されなら、↑ξ0は1のベクトルになる。
【0130】数36式のビオ−サバールの法則の近似は
計算には便利ではないかもしれない。計算を容易にする
ために、検知器50の位置(xd,yd,zd,φd
θd)と送信機40の位置(xs,ys,zs,φs,θs
を用いてビオ−サバールの法則を近似する。その変換と
距離は次のように計算される。
【0131】
【数46】
【0132】これらの値は、3つの仮の値、
【0133】
【数47】
【0134】を計算するのに用いられる。
【0135】磁気相互作用は、次のように計算される。
【0136】
【数48】
【0137】ここに、C0は、望ましくは実験で定めら
れる係数である。検知器50の位置と送信機40の位置
とを知り、係数C0が分かれば、磁気相互作用は計算可
能である。
【0138】改良ビオ−サバール近似 状態ベクトル、数33式、が既知であれば、数46〜4
8式は使用するのに便利であるが、依然貧弱な近似であ
る。物理的効果をより多く考慮して、磁気相互作用モデ
ルを改良すると、よりよいトラッキングの実行が可能に
なる。例えば、送信機のコイルの半径が、送信機と検知
器の間の距離に比して小さいと仮定する。本発明のこの
望ましい実施の形態においては、強い磁界の誘起が容易
であるので、大きい送信機を使用することが望ましい。
従って、検知器が送信機に接近したときには、A1とA3
に次のような修正を施す。
【0139】
【数49】
【0140】ここに、ρは送信機のコイルの半径であ
り、Rは数46式によって定義されている。数48、4
9式は、共にビオ−サバールの法則の近似である。数4
8式は、送信機と検知器が共に無限小の半径を有する場
合には厳密解に近づく。送信機の半径が増加すると、ビ
オ−サバールの法則の厳密解は、楕円積分の形で表され
る。数49式は、テーラ展開数列のρ/Rにおける第1
項と第2項のみがとられたときの厳密解の近似である。
【0141】トラッキングを改良するための冗長測定の
使用 正確なトラッキングを得るのに必要な測定の数は現実的
に重要な問題である。ハードウエアの製造コストと計算
ロードを減少するためには、最小限の送信機数を有する
トラッキング装置を作ることが望ましい。全過程におい
て最もロードの大きい計算は、カルマンゲインマトリク
ス220の計算ステップの数42式における逆マトリク
ス(inverse matrix)の計算であり、逆
マトリクスのオーダは送信機の数に等しいので、送信機
の数を減らすと計算ロードは減少する。
【0142】このトラッキング装置は、5個の未知変数
座標があるけれども、5個の測定値は要しない。トラッ
キング装置は、現在の測定値のみならず過去の測定値も
最適に使用する。測定値の数が少ないほどトラッキング
は劣るようになる。しかし、最小の誤差推定のみが作り
出されるので、完全な解が得られなくても適度のトラッ
キングを得ることはできる。
【0143】可能な限り正確なトラッキングを提供する
ためには、測定数を増加することが望ましい。実際に
は、例えば送信機の位置が機械的衝撃の結果変化した
り、電子的不完全さや温度変化によって送信機の発振強
度が変化する結果、1またはそれ以上の送信機のパラメ
タの劣化がある場合がある。多数測定の装置では、カル
マンフィルタは、誤差が最小な出力を供給するように作
用し、不良送信機は幾らかの誤差をもたらす。送信機の
数が多いほど、誤差最小化における各送信機のウエイト
は小さくなり、推定がより正確になる。従って、送信機
の数を増加するとトラッキングの性能が改良される。装
置へ任意の数の送信機を組み込むことができるというこ
とは、本発明の望ましい実施の形態の明らかな利点であ
る。一般に、送信機の数を増加した場合、望ましくは検
知器のデジタル信号処理装置(DSP)90で実行され
る、ソフトウエアの変更のみで済む。
【0144】トラッキング問題に最適化された状態ベク
トルの選択 数33式の状態ベクトルは、それぞれの意味が図5に示
されている2つの方向座標φとθを含んでいる。これら
の座標は、角度θがz軸と方向ベクトルとの間の角度を
表し、角度φがx軸と方向ベクトルのx−y面上への投
影との間の角度である、極座標表示である。θはゼロと
πラジアンの範囲にあり、φはゼロと2πラジアンの範
囲にある。
【0145】この従来技術において普遍的な表現には問
題がある。図7は、漸次z軸の方向に接近する方向ベク
トルを示し、そのθ座標は、φ座標は一定の間に、一定
の速度(負の)で減少する。方向ベクトルがθ=0の点
を通過すると、座標は再び増加しはじめる。このよう
に、速度は瞬間的に符号を変え、速度の不連続をもたら
す。更に、φ座標に関しては、方向ベクトルがθ=0の
点を通過すると、そのx−y面上への投影は、反対の4
分円へ運動し、瞬間的な符号変化をもたらす。従って、
速度のみならず座標も不連続である。これらの座標の従
来のダイナミクス(dynamics)を図8に示す。
【0146】本発明の望ましい実施の形態においては、
異なった方向座標系を用いる。この系(θ′,φ′)
は、次式、数50式に示す写像(mapping)23
5によって通常の極座標系(θ,φ)へ最も良く書き替
えられる。
【0147】
【数50】
【0148】この座標系を用いると、図7において示し
た運動に伴う不連続の除去が確かめられる。方向ベクト
ルはθ′=0の点へ負の速度を持って接近し、そのθ′
座標は負になり、ゼロの速度を持つφ′座標はそのまま
の値を保つ。しかしながら、従来の表現へ変換されたと
きは、θ=−θ′、φ=φ′+πである。
【0149】このダイナミクスを図9に示す。本発明の
この望ましい実施の形態においては、位置ベクトルの両
コンポーネントは正、負の任意の値をとり得、両座標と
それらの速度は常に連続である。
【0150】従来の表現も、上に示し説明した本発明の
望ましい実施の形態の表現も、θ=0のときのφ座標の
曖昧さを除去することはない。この特異性は、もし検知
器がθ=0において止まれば、トラッキングの不連続と
して自身を表示し、物理的重要性を有しないφの値を発
生させ、運動を再開する。
【0151】この座標系のダイナミックオフセット24
0は、送信機の向きが上記の特異性に近づいたときに
は、極座標表示の軸を回転することによって、この問題
を解決する。この変換は、例えばx軸とz軸が取り替え
られるような、z軸が異なる方向を指すような座表系の
回転に相当する。この特定の例における新しい系への変
換は、
【0152】
【数51】
【0153】である。
【0154】この変換は、送信機のθが例えば10°以
下になる毎に適用する。勿論、θの大きさをモニタし、
数51式の変換を適用することは、数50式の変換を適
用するときには避けられる計算上の負担をもたらすの
で、実行時に数学的曖昧さが現れたときのみ適用する。
【0155】時間変更フィルタを使用する位置取得 数37〜45式で示したフィルタは、状態ベクトルの良
好な初期推定が可能であると仮定し、以後のトラッキン
グを予測−修正の逐次繰返しによって進めている。初期
推定が得られなければ、フィルタは発散するかもしれな
い。非線形の系への適用においては、初期推定が位相空
間における誤差関数の局部的最低値にくるかもしれない
ので、発散問題はより深刻になる。従って検知器の位置
決め問題は、2つに分離した問題、捕捉とトラッキング
になる。
【0156】検知器50の正確な位置は完全には決して
知られない。従って、たとえ劣ったものであっても任意
の初期推定値が過程を開始するのに役に立つと考えられ
るかも知れない。しかしながら、フィルタが発散しない
ようにするためには、方程式の一貫性を維持することが
望ましい。
【0157】フィルタは、2つの織り混ぜられた動作、
状態ベクトルのトラッキングと、リカッチ(Ricat
ti)の差分方程式を解くこと、すなわち、↑Pについ
ての差分方程式を数値的に解くこととを実行する。リカ
ッチの方程式は、数39式と数45式とを用いて更新
(update)され、その解はその依存性を介して、
状態ベクトルの推定値に対して弱いフィードバックのみ
を有する。従って、結果の精度に殆ど関わりなく、自身
のペースで進行する。一方、状態ベクトルの推定は、↑
Pマトリクスが正確であると仮定して、↑Pマトリクス
を利用する。初期推定が極めて劣っていても、リカッチ
の方程式は収束し、誤差は未だ極めて大きいままで小さ
い↑Pが現れる。フィルタは、誤差は小さく、仮定は極
めて安定であるとみなして、大きなゲインがもたらされ
る。大きなゲインと大きなイノベーション(innov
ation)とが組み合わされるとフィルタの発散が生
じる可能性がある。
【0158】劣った初期推定値を以ってフィルタがスタ
ートするのを許容するために、大きな↑Rまたは大きな
↑Qを人為的に維持することによって、リカッチの方程
式の収束を望ましくは遅くさせる。↑Rが大きいと、ゲ
インの式における逆マトリクス計算における↑Rの箇所
のために積分時間が長くなる。↑Qが大きいと、予測値
に↑Qは常に加算されるので、定常解は大きくなる。
【0159】フィルタが進行し、より多くの測定値を
得、よりよい推定値を発生すると、大きな共変マトリク
スが障害になる。正確な予測が可能になれば、より簡潔
な予測ができ、従って測定値が十分に利用できる小さい
↑Rが望ましい。望ましくは、フィルタに、収束が卓越
する取得モードから、収束が保証され、精度がより重要
な、トラッキングモードへ切り換えられる機構を設け
る。この切り換えは、フィルタパラメタの急激な変化も
良くないので、望ましくはスムーズにする。
【0160】このような考慮から、時間変更パラメタ
(time−varying parameters)
245の解が導かれる。状態ベクトルが良くは分かって
いない開始時点において、大きい↑Rと大きい↑Qと
が、大きい初期↑Pと共に供給される。しかし、↑Rと
↑Qは、系の真のノイズをより良く反映するコンポーネ
ントのみを残す、指数関数的に減衰するコンポーネント
からなる。例えば、↑Rと↑Qの時間依存性は次式の形
をとる。
【0161】
【数52】
【0162】ここに、下添字kとk−1はk番目とk−
1番目の時間ステップのインデックスを、右肩の添字d
ecは減衰を、右肩の添字infは十分な時間経過後の
定常状態を、τdecayは減衰の時定数を、Tは時刻を、
それぞれ表す。
【0163】勿論、↑Pはリカッチの方程式の解の結果
として、漸次減衰する。↑Rと↑Qは、状態ベクトルに
ついての情報が最初に入手できないときに、取得モード
からトラッキングモードへの良好でスムーズな遷移がで
きるように、数百ミリ秒の時定数で減衰させる。
【0164】自己校正の使用 数37〜45式に基づくトラッキングの精度は、全送信
機の位置の正確な認識に依存する。各送信機の5座標位
置は、その発振強度と半径と共に知られていることが望
ましい。送信機の位置はダイポール磁界を計算するのに
使用され、発振強度は比例係数C0に寄与し、半径は数
49式におけるダイポール項への修正を計算するために
使用される。これらの各パラメタは、良好な校正を行っ
て直接測定される。実際には、例えば、プラスティック
の保護ケースに収納された電気コイルの物理的な寸法を
測定することは困難であり、正確な校正は面倒で、時に
は限定される。さらに、ほとんど全てのパラメタは、温
度変化による変動を受ける。したがって、装置に大まか
な校正を施して、パラメタを自動的に精密調整すること
が望ましい。
【0165】比例係数C0の校正においては、C0の直接
測定が可能である。所望の精度が高いほど実験に時間が
かかる。代替的に、各送信機の状態要素Ciを加え、こ
れらのパラメタを最適化する新しいカルマンフィルタを
構築する。新しい状態ベクトルは望ましくは次式の形を
とる。
【0166】
【数53】
【0167】状態ベクトルが増加されたときには、マト
リクス↑P0、↑Q、↑Φも次式のように増加されるの
が望ましい。
【0168】
【数54】
【0169】ここに、↑Qcoorは上記のように定義され
たマトリクス↑Qであり、↑Qscは自己校正過程ノイズ
共変マトリクス(self−caribration
process−noise covariance−
matrix)である。このマトリクスは、比例係数C
0の最大許容変化率から計算されるか、一定の校正が要
求されるときにはゼロにセットされる。状態遷移マトリ
クス↑Φは、次式の形をとる。
【0170】
【数55】
【0171】ここに、↑Φcoorは上記のように定義され
たマトリクス↑Φであり、↑Φscは係数遷移マトリクス
(coefficient transition m
atrix)である。後者は、状態に比例係数C0の時
間微分が含まれていなければ、一般に単位マトリクスに
等しい。
【0172】マトリクス↑K、↑Hも増加されるのが望
ましい。このためには、↑hの新しい状態要素(new
state members)に関する微分が一般に
要求される。この微分は、数46〜48式から解析的ま
たは数値計算的に計算され、それによってこの微分はよ
り便利または計算が早くなる。↑P0のサブマトリクス
は、校正の不確かさのサイズに依存する。比例係数C0
の自己校正の例については、マトリクス↑Hは次式の形
をとる。
【0173】
【数56】
【0174】同様に、他のパラメタの校正のために状態
要素を加えてもよい。例えば、ソースの方向φを考慮す
ると、
【0175】
【数57】
【0176】となり、あるいは任意の校正パラメタの組
合せがある。各組合せについて、マトリクス↑P0、↑
Q、↑Φをそれに応じて構築するのが望ましい。
【0177】自己校正が使用されるときには、送信機の
校正データも、図3の状態ベクトル255を用いて更新
することが望ましい。望ましくは、この更新は各逐次繰
返しごとに行う。しかし、更新が大幅でないと予期され
るなら、更新頻度を遅くする。
【0178】適応(adaptive)カルマンフィル
タの使用 フィルタパラメタの決定論的な時間減衰(determ
inistic time−decay)は、適応的ア
プローチ(adaptive approach)へ一
般化される。例えば、トラッキングの結果からマトリク
ス↑Q、↑Rを推定し、適応過程により適応的なマトリ
クス↑Q、↑Rを導く。この例においては、マトリクス
↑Qは、運動方程式によってモデル化されない各運動要
素(kinetic component)を記述し、
白色ノイズとしてモデル化する。
【0179】例えば、数33式の状態ベクトルが用いら
れる場合には、2次時間微分即ち加速度は、マトリクス
↑Qの中に過程ノイズとして含まれるであろう。通常、
このマトリクスには、最悪のケースのシナリオに基づく
値が割り当てられる。予期される最大の加速度に基づい
てマトリクス↑Qを推定する。この選択は、↑Qが大き
いと大きな定常状態の↑Pとノイズに敏感なフィルタが
もたらされるので、常に最適とは限らない。他方、↑Q
が小さいと、急速な位置変化が見落とされる可能性があ
る。
【0180】数33式の状態ベクトルにおいては、図3
の適応推定255は、次式の形をとる。
【0181】
【数58】
【0182】ここに、↑Qaccは、状態ベクトルの中に
見られる最高次の時間微分すなわち速度の微分に対応す
る↑Qの成分を表す。2乗の項は、検知器の加速度の推
定値である。定数αはゲイン係数であり、ゲインが高く
なるほど加速度の推定値が平均化される周期が短くな
る。↑Q0 accは、定数で、時間に独立な項である。
【0183】同様に、マトリクス↑Rも望ましくは適応
推定250のようなアプローチの恩恵を受けることがで
きる。↑Rが大き過ぎる場合には、装置は検知器のコー
スの変化にゆっくりにしか反応しない。↑Rが小さ過ぎ
る場合には、フィルタが発散する可能性がある。このマ
トリクスは、系の物理モデルに含まれない効果を白色ノ
イズとしてモデル化するので、その適応(adapta
tion)は、イノベーション(innovatio
n){↑ζk−↑h[↑ξk(−)]}に依存し、
【0184】
【数59】
【0185】である。ここに、表記は数58式と類似で
あり、右肩の添字sは、測定ノイズ共変を計算する送信
機を表す。↑R0 accは、定数で、時間に独立な項であ
る。
【0186】本明細書において、マトリクスの右肩の添
字t、Tは、転置マトリクスを示す。 上記説明した本
発明の望ましい実施の形態は、拡張カルマンフィルタ、
すなわち最適非線形フィルタへの1次近似のみを考慮し
た。改良フィルタ(例えば従来技術で挙げたクシュナの
1967年の著作参照。)、拡張カルマンフィルタの2
次近似とガウスフィルタを含むもの(共に、従来技術で
挙げたジャツウィンスキの1971年の著作参照。)、
ガウス合計フィルタ(従来技術で挙げたアンダスンとム
ーアの1979年の著作参照。)及びその他の既知の近
似の変形版は、本願発明の代替の実施の形態へ容易に適
用可能であり、その誘導は簡単である。
【0187】本願発明のソフトウエアの部分は、要すれ
ば、ROM(呼出し専用メモリ)に書き込んで実行でき
ることは容易に理解されるであろう。本願発明のソフト
ウエアの部分は、一般的に、要すれば、従来の技術を用
いてハードウエアに組み込んで実行してもよい。
【0188】簡単にするために、別々の実施の形態とし
て説明した本発明の種々の特徴を一つの実施の形態に組
み合わせて実行してもよい。逆に、簡単にするために、
一つの実施の形態として記述された種々の特徴を、別々
に、或いは部分的に組み合わせて実行してもよい。
【0189】当業者は、本発明は上記に特に示し記載し
たものに限定されるものではないことを理解できるであ
ろう。本発明の範囲は、請求の範囲によってのみ限定さ
れるものである。
【0190】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る移動
物体位置のトラッキング装置およびトラッキング方法に
よれば、移動物体の近傍において測定した磁束の測定値
を上述の非線形カルマンフィルタを応用して処理するこ
とによって、移動物体の位置を検出し、追跡することが
容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビオ−サバールベースの拡張カルマンフィルタ
型のトラッキングフィルタの望ましい実施手順を示す簡
単化した流れ図の一部である。
【図2】ビオ−サバールベースの拡張カルマンフィルタ
型のトラッキングフィルタの望ましい実施手順を示す簡
単化した流れ図の一部である。
【図3】ビオ−サバールベースの拡張カルマンフィルタ
型のトラッキングフィルタの望ましい実施手順を示す簡
単化した流れ図の一部である。
【図4】図1〜3に示す手順によって実行するビオ−サ
バールベースの拡張カルマンフィルタ型のトラッキング
フィルタを含むトラッキング装置の1例の簡単化したブ
ロック図である。
【図5】状態ベクトルの方向を示すベクトル図である。
【図6】ビオ−サバールの法則を図示するベクトル図で
ある。
【図7】特異点を通過する検知器の状態を簡単化して示
す図である。
【図8】図7に示す従来の極方向の座標のダイナミクス
を簡単化して示す図である。
【図9】本発明の望ましい実施の形態による、図7に示
す極方向の座標のダイナミクスを簡単化して示す図であ
る。
【符号の説明】
40…送信機 50…検知器 60…同期装置 70…輪郭検出器 80…トラッキング非線形フィルタ(トラッカー) 90…デジタル信号処理装置(DSP) 200…初期計算 205…予測状態ベクトル 210…推定誤差共変マトリクス 215…測定感度関数 220…カルマンゲインマトリクス 225…予測状態ベクトル修正 230…推定誤差共変マトリクス修正 240…ダイナミックオフセット 245…時間変更パラメタ 250…適応推定 255…状態ベクトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エユーダ アルベック イスラエル国 マール アドミム 90610 ハーローテム ストリート 70 (72)発明者 ボウアッズ スピーヴァク イスラエル国 ペタク ティクヴァ 49272 ジョナ グリーン ストリート 20

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動物体の近傍において測定した磁束の値
    に基づいて移動物体の位置を追跡する移動物体位置のト
    ラッキング装置において、 上記移動物体の近傍において測定された磁束の測定値を
    受けて、上記測定値に非線形カルマンフィルタを適用
    し、上記移動物体の位置に関する情報を出力する、非線
    形カルマンフィルタベースのトラッカと、 上記移動物体の位置に関する上記情報を表示する位置表
    示器と、 を含んでなることを特徴とする移動物体位置のトラッキ
    ング装置。
  2. 【請求項2】非線形カルマンフィルタベースの上記トラ
    ッカは、拡張カルマンフィルタベースのトラッカである
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動物体位置のトラ
    ッキング装置。
  3. 【請求項3】非線形カルマンフィルタベースの上記トラ
    ッカは、上記移動物体の上記位置から上記移動物体の近
    傍において測定した上記磁束の値へビオ−サバール変換
    を適用することを特徴とする請求項1に記載の移動物体
    位置のトラッキング装置。
  4. 【請求項4】上記非線形カルマンフィルタは、要素が位
    置座標と位置座標の1次微分とを含む状態ベクトルに作
    用することを特徴とする請求項1に記載の移動物体位置
    のトラッキング装置。
  5. 【請求項5】上記位置座標は、3個の空間座標と2個の
    方向座標とからなることを特徴とする請求項4に記載の
    移動物体位置のトラッキング装置。
  6. 【請求項6】上記ビオ−サバール変換を適用する過程
    は、次式に示す状態ベクトル↑ξの測定感度関数↑hの
    計算からなることを特徴とする請求項3に記載の移動物
    体位置のトラッキング装置。 【数1】 ここに、C0は係数、Rは、上記磁束を誘起する複数の
    送信機からなる送信機アレーからの上記磁束の上記測定
    値を検知する検知器と各上記送信機との間の距離、およ
    び、 【数2】 であり、ここに検知器の位置は{xd,yd,zd,φd
    θd}、送信機の位置は{xs,ys,zs,φs,θs}で
    あり、δx、δy、δzは、それぞれ検知器の位置と送
    信機の位置との間の距離のx、y、z成分を表す。
  7. 【請求項7】非線形カルマンフィルタベースの上記トラ
    ッカは、少なくとも上記移動物体が上記磁束を誘起する
    複数の送信機からなる送信機アレー内の1つの送信機に
    近接したときに、楕円積分を表すテイラー展開数列の第
    1項と第2項とを計算することにより、上記楕円積分を
    近似することを特徴とする請求項1に記載の移動物体位
    置のトラッキング装置。
  8. 【請求項8】上記移動物体の近傍に磁束を誘起する6個
    以下の有効な送信機からなる送信機アレーをさらに含ん
    でなることを特徴とする請求項1に記載の移動物体位置
    のトラッキング装置。
  9. 【請求項9】移動物体の近傍において測定した磁束の値
    に基づいて移動物体の位置を追跡する移動物体位置のト
    ラッキング方法において、 上記移動物体の近傍において測定された磁束の測定値を
    受け、上記測定値に非線形カルマンフィルタを適用し、
    上記移動物体の位置に関する情報を出力し、 上記移動物体の位置に関する上記情報の出力表示を供給
    する、 ことを含んでなることを特徴とする移動物体位置のトラ
    ッキング方法。
  10. 【請求項10】上記非線形カルマンフィルタは、以下の
    マトリクスと操作を適用することを特徴とする請求項1
    に記載の移動物体位置のトラッキング装置。 【数3】 ここに、kは時間ステップのインデックス、↑ξ
    k(−)は状態ベクトルの予測値、↑ξk(+)は状態ベ
    クトルの修正後の予測値、↑Φは状態遷移マトリクス、 【数4】 ここに、↑P(−)は推定誤差共変マトリクスの予測
    値、↑P(+)は推定誤差共変マトリクスの修正値、↑
    Qは過程ノイズ共変マトリクス、 【数5】 ここに、↑hは測定感度関数、↑ξは状態ベクトル、 【数6】 ここに、↑Rkは測定ノイズ共変マトリクス、 【数7】 ここに、↑ζは、上記移動物体の近傍において測定され
    た上記磁束の測定値を表し、 【数8】 である。
  11. 【請求項11】非線形カルマンフィルタベースの上記ト
    ラッカは、上記移動物体の上記位置から、及び上記測定
    値によって計量される磁束を誘起する磁気送信機のアレ
    ーの位置から、上記移動物体の近傍において測定した上
    記磁束の値へ、少なくとも近似されたビオ−サバール変
    換を適用することを特徴とする請求項1に記載の移動物
    体位置のトラッキング装置。
  12. 【請求項12】上記少なくとも近似されたビオ−サバー
    ル変換は、近似されたビオ−サバール変換からなること
    を特徴とする請求項11に記載の移動物体位置のトラッ
    キング装置。
  13. 【請求項13】非線形カルマンフィルタベースの上記ト
    ラッカは、状態ベクトル↑ξの測定感度関数↑hを、以
    下のように計算するように作用することを特徴とする請
    求項1に記載の移動物体位置のトラッキング装置。 【数9】 ここに、C0は係数、Rは、上記磁束を誘起する複数の
    送信機からなる送信機アレーの上記磁束の上記測定値を
    検知する検知器と各上記送信機との間の距離、および、 【数10】 ここに、検知器の位置は(xd,yd,zd,φd,θd
    であり、送信機の位置は(xs,ys,zs,φs,θs
    であり、δx、δy、δz、は、それぞれ検知器の位置
    と送信機の位置との間の距離のx、y、z成分を表す。
  14. 【請求項14】非線形カルマンフィルタベースの上記ト
    ラッカは、少なくとも上記移動物体が上記測定値によっ
    て計量される磁束を誘起する送信機に近接したときに、
    楕円積分を表すテイラー展開数列の第1項と第2項とを
    計算することにより、上記楕円積分の近似を計算するよ
    うに作用することを特徴とする請求項1に記載の移動物
    体位置のトラッキング装置。
  15. 【請求項15】上記楕円積分の近似は、次式からなるこ
    とを特徴とする請求項14に記載の移動物体位置のトラ
    ッキング装置。 【数11】 ここに、ρは送信機のコイルの半径、Rは、上記磁束の
    上記測定値を検知する検知器と上記測定値によって測定
    される上記磁束を誘起する上記送信機との間の距離であ
    る。
  16. 【請求項16】上記磁束の測定値は、上記移動物体の近
    傍における6個以下の磁束の測定値からなることを特徴
    とする請求項1に記載の移動物体位置のトラッキング装
    置。
  17. 【請求項17】上記移動物体の上記位置の方向成分は、
    時間について連続な2つの角度、θ′とφ′とによって
    表され、θ′とφ′の従来の極座標θとφとの関係は、
    次式のとおりであることを特徴とする請求項1に記載の
    移動物体位置のトラッキング装置。 【数12】
  18. 【請求項18】非線形カルマンフィルタベースの上記ト
    ラッカは、特異性を避けるために、上記移動物体の上記
    位置の方向成分のダイナミックオフセットを使用するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の移動物体位置のトラッ
    キング装置。
  19. 【請求項19】上記ダイナミックオフセットは、下記の
    変換によって記述されることを特徴とする請求項18に
    記載の移動物体位置のトラッキング装置。 【数13】 ここに、θとφは、ダイナミックオフセット後の上記移
    動物体の上記位置の方向成分からなり、θ′とφ′は、
    ダイナミックオフセット前の上記移動物体の上記位置の
    方向成分からなる。
  20. 【請求項20】非線形カルマンフィルタベースの上記ト
    ラッカは、測定ノイズ共変マトリクス↑Rと過程ノイズ
    共変マトリクス↑Qを時間変更させるように作用するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の移動物体位置のトラッ
    キング装置。
  21. 【請求項21】上記測定ノイズ共変マトリクス↑Rと上
    記過程ノイズ共変マトリクス↑Qの上記時間変更は、次
    式からなることを特徴とする請求項20に記載の移動物
    体位置のトラッキング装置。 【数14】 ここに、下添字kとk−1はk番目とk−1番目の時間
    ステップのインデックスを、右肩の添字decは減衰
    を、右肩の添字infは十分な時間経過後の定常状態
    を、τdecayは減衰の時定数を、Tは時刻を、それぞれ
    表す。
  22. 【請求項22】上記測定値によって計量される磁束を誘
    起する少なくとも1個の自己校正送信機を更に含んでな
    ることを特徴とする請求項1に記載の移動物体位置のト
    ラッキング装置。
  23. 【請求項23】上記非線形カルマンフィルタは、各上記
    自己校正送信機の位置を校正するように作用することを
    特徴とする請求項22に記載の移動物体位置のトラッキ
    ング装置。
  24. 【請求項24】上記非線形カルマンフィルタは、各上記
    自己校正送信機の発振強度を校正するように作用するこ
    とを特徴とする請求項22に記載の移動物体位置のトラ
    ッキング装置。
  25. 【請求項25】上記非線形カルマンフィルタは、各上記
    自己校正送信機の半径を校正するように作用することを
    特徴とする請求項22に記載の移動物体位置のトラッキ
    ング装置。
  26. 【請求項26】上記非線形カルマンフィルタは、各上記
    自己校正送信機の向きを校正するように作用することを
    特徴とする請求項22に記載の移動物体位置のトラッキ
    ング装置。
  27. 【請求項27】上記トラッカは、成分が上記自己校正送
    信機の特性からなる状態ベクトルを用い、上記特性の少
    なくとも1つは自己校正されることを特徴とする請求項
    22に記載の移動物体位置のトラッキング装置。
  28. 【請求項28】非線形カルマンフィルタベースの上記ト
    ラッカは、少なくとも1つは適応過程によって発生され
    る測定ノイズ共変マトリクス↑Rと過程ノイズ共変マト
    リクス↑Qを使用することを特徴とする請求項1に記載
    の移動物体位置のトラッキング装置。
  29. 【請求項29】上記過程ノイズ共変マトリクス↑Qのた
    めの上記適応過程は、次式からなることを特徴とする請
    求項28に記載の移動物体位置のトラッキング装置。 【数15】 ここに、↑Qaccは、状態ベクトルの中に見られる最高
    次の時間微分に対応する↑Qの成分、下添字kとk−1
    はk番目とk−1番目の時間ステップのインデックス、
    ↑ξは状態ベクトル、右肩の添字velocityは微
    分値すなわ速度を示し、Tは時刻、αはゲイン係数であ
    る。
  30. 【請求項30】上記測定ノイズ共変マトリクス↑Rのた
    めの上記適応過程は、次式からなることを特徴とする請
    求項28または29に記載の移動物体位置のトラッキン
    グ装置。 【数16】 ここに、右肩の添字sは測定ノイズ共変マトリクス↑R
    を計算する送信機を表し、下添字kとk−1はk番目と
    k−1番目の時間ステップのインデックス、↑ξは状態
    ベクトル、↑ξk(−)は状態ベクトルの予測値、↑ζ
    は磁束の測定値、↑hは測定感度関数、βはゲイン係数
    である。
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