JP2000213607A

JP2000213607A - ベルトテンショナ、並びに該テンショナを含むエンジン及び駆動システム

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Publication number: JP2000213607A
Application number: JP2000015689A
Authority: JP
Inventors: Claude Rointru; ロアントゥルクロード; Patrice Defeings; デフェーングスパトリス
Original assignee: Hutchinson SA
Current assignee: Hutchinson SA
Priority date: 1999-01-25
Filing date: 2000-01-25
Publication date: 2000-08-02
Also published as: FR2788825A1; EP1022488B1; ATE312304T1; EP1022488A1; US6422964B1; DE60024507D1; FR2788825B1

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】構造上簡単なベルトテンショナを提供する。【解決手段】主としてベルトテンショナ１、および駆
動システム、およびこのようなテンショナを含むエンジ
ンにおいて、テンショナは、たとえばエンジン・ブロッ
クに、またはこのようなエンジン・ブロック上で回転す
るために取りつけられたプレートに固定するための固定
手段１３を有利に備えた剛性ケージ３を含む。ケージ３
は剛性部分を滑動可能に受け入れ、この剛性部分は、好
ましくはその端部の１つにおいて、駆動ベルトを支える
ためのベアリング手段２１を支持し、このベアリング手
段はホイールによって構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、主としてベルトテ
ンショナ、並びに該テンショナを含むエンジン及び駆動
システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ベルトテンショナは、駆動プーリから１
つまたは複数の被駆動プーリに運動を伝達するための駆
動ベルトを含む駆動システムの中に配置するのが通常で
ある。このようなテンショナは一般に、第１アセンブリ
と第２アセンブリの間に相対並進を導くためのピストン
・シリンダ形式の装置を含み、第１アセンブリはテンシ
ョナの第１端部に固定されてエンジン・ブロックに直接
または間接に固定され、第２アセンブリはテンショナの
第２端部に固定されて、駆動ベルト上を走行するホイー
ルを支え、これら２つのアセンブリはつる巻き戻しばね
によって囲まれ、つる巻き戻しばねはこれらのアセンブ
リを離間された位置に促す。周知の形式の改善されたテ
ンショナは液圧減衰手段も含んでいる。このようなテン
ショナは一般に満足をもたらすものであるが、比較的高
価である。さらに、かさばり、および／または使用寿命
が限られる実施例もある。そのうえに、外側に放射方向
に存在する戻しばねを有するので、従来の形式のテンシ
ョナはこの端部の１つを通じて固定されることが必要で
ある。このような固定は必然的に最強のものではなく、
またエンジン・ルームにおける小さな利用可能空間に最
適なものではない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、構造上簡単なベルトテンショナを提供することで
ある。

【０００４】本発明の別の目的は、テンショナ長のどの
部分においても固定手段を受け入れることのできるテン
ショナを提供することである。

【０００５】本発明の別の目的は、信頼性が非常に高く
て使用寿命が長いベルトテンショナを提供することであ
る。

【０００６】本発明の別の目的は、低コストであるこの
形式のテンショナを提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】これらの目的は、たとえ
ばエンジン・ブロックまたはこのエンジン・ブロックに
回転可能に取りつけられたプレートに固定するための固
定手段によって有利に固定された剛性ケージを含む、本
発明に係るテンショナによって達成される。

【０００８】剛性部分が前記ケージの中を滑り、その端
部の１つに駆動ベルトを支えるための手段、特定すれば
ホイールを支えていることは好ましい。ケージ部分とホ
イール支持部分とを離間位置に促す弾性の戻しばねが前
記部分の内側に取りつけられ、前記手段はばねによっ
て、一般的にはつる巻きばねによって構成されることが
好ましい。

【０００９】ばねの軸が、それ自体ホイール支持部分の
軸に一致する剛性ケージの長手方向軸と一致しているこ
とは有利である。

【００１０】自己潤滑材料、特定すればポリテトラフル
オロエチレン（ＰＴＦＥ）、またはプラスチック材料、
またはエラストマ材料の層が、ケージとホイール支持部
分の対向面との間に介在し、こうしてケージ内の前記部
分が滑動する間に摩擦を増減すなわち調整し、こうして
誘導、およびテンショナの減衰に役立つ摩擦を提供する
ことは有利である。

【００１１】本発明は、駆動ベルトを支えるためのベア
リング手段と、アンカー・エレメントと、ベアリング手
段を駆動ベルトに対して押圧するための弾性戻しエレメ
ントとを含み、アンカー・エレメントは、駆動ベルトを
支えるための手段を支持する手段を並進案内する剛性ケ
ージを含み、弾性戻しエレメントは前記剛性ケージの内
部にあるエレメントであることを特徴とする駆動ベルト
用テンショナを提供する。

【００１２】本発明はまた、弾性戻しエレメントが駆動
ベルトを支える手段のための支持手段の内側に配置され
たつる巻きばねを含むことを特徴とするテンショナも提
供する。

【００１３】本発明はまた、アンカー・エレメントの
軸、弾性戻しエレメントの軸、およびアンカー・エレメ
ントによって並進案内される支持手段の軸が、テンショ
ナの長手方向軸と一致することを特徴とするテンショナ
も提供する。

【００１４】本発明はまた、アンカー・エレメントが固
定ボルトを通すための開口部すなわちアイレットを有す
ることを特徴とするテンショナも提供する。

【００１５】本発明はまた、ケージが金属薄板で作られ
ていること、およびボルトを通すための開口部が、ケー
ジの側壁に作られたカットアウトによってケージの金属
薄板を広げることによって作られたタブに形成されてい
ることを特徴とするテンショナも提供する。

【００１６】本発明はまた、案内とテンショナを減衰さ
せる摩擦との両方をもたらすように、剛性ケージと支持
手段との間に介在させた層を含むことを特徴とするテン
ショナも提供する。

【００１７】本発明はまた、中間層がエラストマで作ら
れていることを特徴とするテンショナも提供する。

【００１８】本発明はまた、剛性ケージと支持手段とが
ほぼ矩形の断面を呈することを特徴とするテンショナも
提供する。

【００１９】本発明はまた、駆動ベルトを支えるための
手段がホイールを含むことを特徴とするテンショナも提
供する。

【００２０】本発明はまた、テンショナをロックするた
めのロック手段を、弾性戻しエレメントが圧縮されたコ
ンパクト収納取付け条件で含むことを特徴とするテンシ
ョナも提供する。

【００２１】本発明はまた、ロック手段が、ケージに固
定された第１突出エレメント、支持手段に固定された第
２突出エレメント、および前記両突出エレメントをとも
に結合するための着脱可能な結合部分を含むことを特徴
とするテンショナも提供する。

【００２２】本発明はまた、突出エレメントがケージお
よび支持手段から折り曲げられた金属薄板片を含むこ
と、および結合部分が前記突出エレメントに形成された
穴を通過するピンであることを特徴とするテンショナも
提供する。

【００２３】本発明はまた、駆動ベルトを支える手段の
ための支持手段がケージから出ないように、この支持手
段のストロークを制限するためのストローク制限手段を
含むことを特徴とするテンショナも提供する。

【００２４】本発明はまた、ストローク制限手段が、駆
動ベルトを支える手段のための支持手段の突出金属薄板
エレメントの経路上に配置されたケージの金属薄板延長
部を含むことを特徴とするテンショナも提供する。

【００２５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付する図面を参照しつつ説明する。尚、図１から図１
７までにおいて、同一の要素には同一の参照番号が使用
されている。

【００２６】図１から図４までにおいて、形状が有利に
角柱状を呈し、たとえば丸みをつけた縁部を有する四辺
形平行六面体を構成し、その正面に１つの開口部５を有
するケージ３を含む、テンショナ１を見ることができ
る。

【００２７】例として、ケージ３は厚さ約２ｍｍの鋼板
で作られ、約７０ｍｍの高さと約５０ｍｍ×約３５ｍｍ
のベースを有する。ケージの上端は２つのフラップ７．
１、７．２によって閉じられ、これらのフラップは約９
０゜折り曲げられて、その長さの一部分にわたって互い
に重なり合っている。

【００２８】本発明のテンショナは、その支持物に、特
に内燃機関のシリンダ・ブロックに、従来の種々の固定
手段によっても固定することができる。

【００２９】本発明の好ましい実施例では、本発明のテ
ンショナは、ケージ３に固定されたエレメントに形成さ
れた開口部９を通過するボルト１１によって、その支持
物に固定されている。開口部９は円形である。しかしな
がら、テンショナ１の軸に平行な軸の上で長い形状を成
すボルト受入れ開口部９を使用し、これによって本発明
のテンショナがさまざまな位置で固定されることを可能
にし、特に、駆動ベルト２３によって駆動される付属品
における寸法形状のばらつきと製造許容誤差およびさら
に駆動ベルトにおける製造許容誤差に適応するように、
テンショナ１が固定ボルトに対して動くことを可能にす
ることが有利である。これに加えて、長い開口部を備え
たテンショナは、変更することなく種々のエンジン構成
物に固定することができる。

【００３０】図１から図８までに示す実施例では、開口
部９は、ケージ３の側壁の底部分にたとえば溶接によっ
て固定された２つのタブ１３を通して形成されている。
図９から図１２までに示す実施例では、開口部９はケー
ジ３の背壁５３の延長部５１を通して形成されている。

【００３１】図１３から図１５までに示す実施例では、
開口部９は、ケージ３の側壁５７に形成されたカットア
ウト５５により金属薄板を広げることによって作られた
タブ１３の中に形成されている。

【００３２】図示されていない実施例では、ケージ３の
背壁５３を他の面より大きな高さのものにすることがで
き、これは固定ボルトを受け入れるための開口部を有す
ることができる。

【００３３】２本のボルト１１による固定は完全に満足
のいくものであったが、より多数の開口部９、および特
にテンショナ１のさまざまな実施例において形成された
開口部９の組合せを実行することは、本発明の領域を外
れるものではない。

【００３４】ケージ３の内壁は、内部分１７の滑動中に
摩擦を制御するため、特に摩擦を減らすための材料の層
１５によって裏打ちされ、このうち部分は駆動ベルト２
３を押圧するためのホイール２１を支持するクレビス１
９を有する。部分１７とケージ３の間の摩擦は、特にこ
れらの接触面積とこれらの摩擦係数とによって決定され
る。低くて一定の摩擦係数はＰＴＦＥを使用することに
よって得られる。摩擦の増加は減衰の増加を起こすもの
の、本発明に係るテンショナの周波数応答の減少を引き
起こす。高い摩擦係数は、たとえば特に中庸の運転温度
用の天然ゴム・タイプ、グラファイトなどの潤滑剤を有
利に満たしたニトリル・ブタジエン・ゴム、または水素
化ニトリル・ブタジエン・ゴム（ＨＮＢＲ）のエラスト
マ層１５で、グリースなどの潤滑剤の膜で覆ったものを
使用することによって得られる。エラストマ層１５はシ
ョアＡ硬度で約６０から約９０の範囲にある硬さを有す
ることが有利である。層１５は、グリースなどの潤滑剤
を受け入れるための、たとえば矩形の空洞を画定するリ
リーフ状パターンによって形成された凹部を有すること
ができる。内部分１７および／またはケージ３は、層１
５を適所に保持するためのエレメント、たとえばスタッ
ドまたはショルダを含む。

【００３５】カットアウト５５を備えた本発明の実施例
では（図１３から図１５まで）、層１５が、カットアウ
トに合って配置されてこのカットアウトに貫通する局部
的な追加厚さ５９を備えていることは有利で、これによ
って層１５を軸方向の正しい位置に保持する働きをす
る。層１５は、その面の１つまたは両方に、ケージ３に
対する内部分１７の転位方向に応じて異なる摩擦係数を
引き起こすのに適した非対称のパターン、たとえばクリ
スマスツリー・パターンを備えることができる。ばね３
５が延びている間は摩擦は小さく、ばね３５が圧縮され
ている間は摩擦が大きくなることが有利である。

【００３６】ケージ３と部分１７との間に得られる空間
よりもわずかに大きな厚さの層１５を使用することは有
利であろう。ケージ３と部分１７との間の圧縮力に対す
る層１５の反作用は摩擦係数を増加させ、そしてケージ
３と部分１７との間の隙間を減らすかまたは有利に除去
する。

【００３７】一実施例では、層１５は、テンショナの長
手方向軸２７を含みケージ３の背面９に直角をなす垂直
平面２５に対称に配置された２つのコの字形（ブラケッ
ト形状の）部分を有する。層１５が単一部片として作ら
れ、断面がほぼＣ形状であることは有利である。層１５
は開口部５の第１縁部から延び、ケージ３の第１内側
面、ケージ３の内部背壁、ケージ３の第２内側面、およ
び開口部５の他の縁部近くまでの前面を覆う。

【００３８】層１５が実質的に部分１７の高さ全体にわ
たって延びていることは有利である。例として、層１５
の厚さを約２．１５ｍｍにすることができる。

【００３９】本発明は、ケージ３と部分１７の間に自由
に配置される層１５を実現することに限られるものでは
ないが、反対にこれはケージ３、または部分１７、もし
くはこれらの両方に結合された層１５を実現することを
含み、この場合、層１５とケージ３および／または部分
１７との間の摩擦によって、しかしエラストマ上で実施
される仕事、特定すればせん断式に働くことによって減
衰は得られない。変形として、ケージ３と部分１７に同
時に結合された層１５の使用は、ある情況の下ではつる
巻きばねなどの追加弾性戻し手段の実現を省略すること
ができる、本発明のテンショナを簡略化することを可能
にする。このような情況では、所望のストロークを得る
ために、約０．５ｍｍ〜約５ｍｍの範囲、好ましくは約
０．８ｍｍ〜約３ｍｍの範囲、また例えば約１．５ｍｍ
〜約２ｍｍの範囲にある厚さを有する層１５を使用する
ことが可能である。

【００４０】部分１７は、層１５の形状に類似の形状、
好ましくはＣ形、または図示するように、平面２５に対
して対称であり、ケージ３のフラップ７．１および７．
２に平行に延びるセクション２９によって底部分で終わ
っているコの字形を呈する。クレビス１９がセクション
２９に固定され、有利にボール・ベアリング３１を介し
てホイール２１を支える。つる巻きばね３５の第１端は
ケージ３のフラップ７．１、７．２を支え、ばね３５の
反対端は部分１７のセクション２９を支える。こうし
て、本発明のテンショナ１をたとえばエンジン・ブロッ
クに固定すると、たとえば内燃機関の正しい運転を保証
するために必要な張力を駆動ベルトに行使するように、
ばね３５はホイール２１を駆動ベルト２３に対して押し
つける。ケージ３、層１５、部分１７、およびばね３５
の長手方向軸がテンショナの長手方向軸２７と一致する
ことは有利である。ばね３５の放射方向の外縁が、これ
らの外縁を案内するのに役立つ部分１７のコの字形内端
を支えることは有利である。

【００４１】本発明のテンショナがプレストレス装置を
備えていることは有利であり、プレストレス装置は、部
分１７がケージ３の外に出ないように部分１７のストロ
ークを制限するための手段を形成することが好ましい。

【００４２】図１から図４までに示す例では、プレスト
レス装置は、クレビス１９をフラップ７．１、７．２に
連結する軸方向ロッドまたは条片３９を含み、ロッドま
たは条片３９はフラップを通過し、またロッドまたは条
片３９はピン４１を受け入れるための穴４２を含む。ロ
ッド３９とピン４１とによって圧縮されたばねを有する
ことは、本発明のテンショナ１を適所に置き、これを駆
動ベルト２３に合致させることを容易にする。ピン４１
を外すと、駆動ベルト２３に張力をかけるようにばね３
５が弛む。クレビス１９から離れているロッドまたは条
片３９の端部（図においては上端）は、部分１７がケー
ジ３から出ないように部分１７のストロークを制限する
ための停止手段を備えている。図示の例では、停止手段
６１は直角に延びるロッドまたは条片のゾーン６１によ
って構成される。

【００４３】図１をわかりやすくするために、ばね３５
は図示せず、これによってロッドまたは条片３９を見え
るようにした。

【００４４】本発明のテンショナは、ピン４１を回収し
たあとにピン４１を保管するための手段を、たとえばベ
アリング３１の軸の上に備えることができる。

【００４５】図５から図８までに示す本発明のテンショ
ナの実施例では、テンショナの前面に平行に配置された
側部条片を有する。

【００４６】図５から図８までの条片３９はまた、ケー
ジ３に関する部分１７のストロークを制限するための折
り曲げたゾーン７１と共に、保管および取付け位置にピ
ン４１を受け入れるための穴も有する。

【００４７】図９から図１５までに示す実施例では、ケ
ージ３は突出エレメント６３を備え、部分１７は、図
９、１０、１２、１４、および１５に示すように保管お
よび取付け位置に突出エレメント６３、６５が整合し
て、結合エレメントをこの上にはめることができるよう
に配置された突出エレメント６５を備え、こうしてケー
ジ３内の所望の位置に部分１７を保持する。

【００４８】本発明の好ましい実施例では、突出エレメ
ント６３、６５は、ケージ３の前壁に対して直角に折り
曲げられて互いに平行な金属薄板エレメントに相当す
る。各突出エレメント６３、６５はピン４１を受け入れ
るための穴４２を有する。

【００４９】ケージ３の前面が開口部５の底端で開口部
５の幅を減少させる延長部６７を有することは有利であ
る。延長部６７は突出エレメント６５に直交する平面に
配置され、図１１、１３に示すようにテンショナがこれ
にプレストレスをかけた状態にあるときに、突出エレメ
ントの下向きストロークを制限するために役立つ。

【００５０】もちろん、たとえばクレビス１９をケージ
３のエレメントに連結するねじ付きロッドおよびナット
またはフォークを含む形式の、本発明のテンショナにプ
レストレスを与えるための他の装置を実現することも本
発明の領域から外れるものではない。

【００５１】本発明のテンショナ１は簡単な構造のもの
であり、したがって信頼性が高くコンパクトで、特に自
動車のエンジン・ルームに入れることが容易である。

【００５２】このうえ、説明し図示した好ましい実施例
は、振動を減衰するための空気式または液圧式の手段を
持たない。この結果、これらの実施例はどの位置におい
ても、図示するような下向きのクレビス１９によって垂
直位置のみならず、下向きクレビス１９によって傾斜、
水平、または実際に垂直位置においても作動することが
できる。

【００５３】もちろん、本発明は説明した好ましい実施
例に限定されるものではない。これに反して、部分１７
および／またはケージ３を特に軽合金、プラスチック材
料、複合材料などから成形によって作ることができる。
つる巻きばね３５を、ばね板、エラストマ層、または液
圧式および／または空気式戻し手段に代えるか、または
これを付属させることができる。

【００５４】同様に、本発明の領域から外れることな
く、本発明のテンショナに従来型の空気式または液圧式
減衰装置を備えることが可能である。

【００５５】もちろん本発明は、圧縮動作するばね３５
の使用に限られるものではなく、引張り動作するばねを
備え、ケージ３に固定された第１端とホイールを支える
クレビス１９に固定された第１端から離れた第２端とを
有するテンショナにも及ぶ。

【００５６】本発明のテンショナの本体はどのような断
面にもすることができ、特にその断面を規則的な多角形
にすることができ、または円形、楕円形、または他の形
状にすることができる。

【００５７】本発明は特に機械工学分野の産業に適用さ
れる。

【００５８】本発明は、自動車エンジンの分配および／
または伝達駆動系統において使用するのに適した本発明
のテンショナによって、主に自動車産業に適用される。

【００５９】本発明は、固定支持エレメント３、移動支
持エレメント１９および／または２９、およびホイール
２１が共通の軸にあるテンショナの実現を可能にする。

【００６０】ホイール２１を、中間部品を使用すること
なく移動部分に直接取りつけることができる。

【００６１】固定部分と移動部分との間に介在する、た
とえばエラストマで作られた層１５などの１つまたは複
数のエレメントは、案内とテンショナを減衰させるため
の摩擦をもたらすのに役立つ。層１５は、ケージ３と支
持手段１７、１９との間に得られる間隙よりもかなり大
きな厚さを有することができる。

【００６２】固定部分３、１３と移動部分１９、２９は
矩形する必要はないことがわかる。例として円筒形また
は擬似円筒形にしてもよい。

【００６３】これらの部分は金属薄板で作ることができ
るが、他の方法で、たとえば成形したセクション部材の
形で作ることができる。

【００６４】図１６、図１７は、移動部分１９、２９が
固定部分３、１３の外側を滑動する変形を示す。

【図面の簡単な説明】

【図１】戻しばねが図から省略されている、収納および
取付けのためにコンパクトな状態になっている本発明に
係るテンショナの一つの実施形態の正面図である。

【図２】収納および取付けのためにコンパクトな状態に
なっている図１のテンショナの部分切取側面図である。

【図３】プレストレスを与えた状態にある図１のテンシ
ョナの正面図である。

【図４】収納および取付けのためにコンパクトな状態に
なっている図１のテンショナの平面図である。

【図５】収納および取付けのためにコンパクトな状態に
なっている本発明に係るテンショナの他の実施例の正面
図である。

【図６】収納および取付けのためにコンパクトな状態に
なっている図５のテンショナの部分切取側面図である。

【図７】プレストレスを与えた状態にある図５のテンシ
ョナの正面図である。

【図８】収納および取付けのためにコンパクトな状態に
なっている図５のテンショナの平面図である。

【図９】収納および取付けのためにコンパクトな状態に
なっている本発明に係るテンショナの第３実施例の正面
図である。

【図１０】収納および取付けのためにコンパクトな状態
になっている図９のテンショナの部分切取側面図であ
る。

【図１１】プレストレスを与えた状態にある図９のテン
ショナの部分切取正面図である。

【図１２】収納および取付けのためにコンパクトな状態
になっている図９のテンショナの部分切取平面図であ
る。

【図１３】プレストレスを与えた状態にある本発明に係
るテンショナの好ましい実施例の部分切取正面図であ
る。

【図１４】収納および取付けのためにコンパクトな状態
になっている図１３のテンショナの部分切取側面図であ
る。

【図１５】収納および取付けのためにコンパクトな状態
になっている図１３のテンショナの部分切取平面図であ
る。

【図１６】本発明に係る別の実施例の正面断面図であ
る。

【図１７】本発明に係る別の実施例の部分切取側面図で
ある。

【符号の説明】

１テンショナ３アンカー・エレメント９開口部１１ボルト１３タブ１５中間層１７、１９支持手段２１ベアリング手段２３駆動ベルト２７長手方向軸３５弾性戻しエレメント３９、４１、４２、６３、６５ロック手段５５カットアウト５７側壁６１、６７ストローク制限手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】駆動ベルト（２３）を支えるためのベアリ
ング手段（２１）と、アンカー・エレメント（３、１３）と、ベアリング手段（２１）を駆動ベルト（２３）に対して
押圧するための弾性戻しエレメント（３５）とを含む駆
動ベルト（２３）用テンショナであって、アンカー・エレメント（３）は、駆動ベルト（２３）を
支えるための手段（２１）を支持するための支持手段
（１７、１９）を並進案内する剛性ケージを含み、弾性
戻しエレメント（３５）は前記剛性ケージ（３）の内部
にあるエレメントであることを特徴とするテンショナ。
【請求項２】弾性戻しエレメント（３５）が駆動ベルト
（２３）を支える手段（２１）のための支持手段（１
７）の内側に配置されたつる巻きばねを含むことを特徴
とする請求項１に記載のテンショナ。
【請求項３】アンカー・エレメント（３）の軸、弾性戻
しエレメント（３５）の軸、およびアンカー・エレメン
ト（３）によって並進案内される支持手段（１７）の軸
が、テンショナ（１）の長手方向軸（２７）と一致する
ことを特徴とする請求項１または２に記載のテンショ
ナ。
【請求項４】アンカー・エレメント（３）が固定ボルト
（１１）を通すための開口部（９）またはアイレットを
有することを特徴とする前記請求項１から３のいずれか
に記載のテンショナ。
【請求項５】ケージ（３）が金属薄板で作られているこ
と、およびボルト（１１）を通すための開口部（９）
が、ケージ（３）の側壁（５７）に作られたカットアウ
ト（５５）によってケージ（３）の金属薄板を広げるこ
とによって作られたタブ（１３）の中に形成されている
ことを特徴とする請求項４に記載のテンショナ。
【請求項６】案内とテンショナを減衰させる摩擦との両
方をもたらすように、剛性ケージ（３）と支持手段（１
７）との間に介在させた層（１５）を含むことを特徴と
する請求項１から５のいずれかに記載のテンショナ。
【請求項７】中間層（１５）がエラストマで作られてい
ることを特徴とする請求項６に記載のテンショナ。
【請求項８】剛性ケージ（３）と支持手段（１７）とが
ほぼ矩形の断面を呈することを特徴とする請求項１から
８のいずれかに記載のテンショナ。
【請求項９】駆動ベルト（２３）を支えるための手段
（２１）がホイールを含むことを特徴とする請求項１か
ら８のいずれかに記載のテンショナ。
【請求項１０】テンショナをロックするためのロック手
段（３９、４１、４２、６３、６５）を、弾性戻しエレ
メント（３５）が圧縮されたコンパクト収納取付け条件
で含むことを特徴とする請求項１から９のいずれかに記
載のテンショナ。
【請求項１１】ロック手段が、ケージ（３）に固定され
た第１突出エレメント（６３）、支持手段（１７）に固
定された第２突出エレメント、および前記両突出エレメ
ント（６３、６５）をともに結合するための着脱可能な
結合部分（４１）を含むことを特徴とする請求項１０に
記載のテンショナ。
【請求項１２】突出エレメント（６３、６５）がケージ
（３）および支持手段（１７）から折り曲げられた金属
薄板片を含むこと、および結合部分（４１）が前記突出
エレメントに形成された穴（４２）を通過するピンであ
ることを特徴とする請求項１１に記載のテンショナ。
【請求項１３】駆動ベルト（２３）を支える手段（２
１）のための支持手段（１７）がケージ（３）から出な
いように、この支持手段（１７）のストロークを制限す
るためのストローク制限手段（６１、６７）を含むこと
を特徴とする請求項１から１２のいずれかに記載のテン
ショナ。
【請求項１４】ストローク制限手段が、駆動ベルト（２
３）を支える手段（２１）のための支持手段（１７）の
突出金属薄板エレメント（６５）の経路上に配置された
ケージ（３）の金属薄板延長部（６７）を含むことを特
徴とする請求項１３記載のテンショナ。
【請求項１５】アンカー・エレメント（１３）、支持手
段（１７）、およびベアリング手段（２１）がすべて共
通の軸上にあることを特徴とする請求項１から１４のい
ずれかに記載のテンショナ。