JP2000212907A - アスファルトプラントの加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 省エネルギー、省コスト、排気ガス量の削減
を図ることのできるアスファルトプラントの加熱装置を
提供する。 【解決手段】 常温骨材を貯蔵するコールドビン１と、
コールドビン１内の常温骨材を移送する移送装置２，４
と、この移送装置２，４により移送された常温骨材を加
熱するドライヤ５とを有するアスファルトプラントの加
熱装置において、移送装置２，４の途中に、ドライヤ５
に投入する前の常温骨材を脱水する脱水機３を設置した
アスファルトプラントの加熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、アスファルトプラ
ントの小型化による省エネルギー、省コスト、排気ガス
量の削減を図ることのできるアスファルトプラントの加
熱装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】道路の舗装材として最も広く使用されて
いるアスファルト舗装は、整地された路床上に、粒調砕
石等の路盤を設け、さらにこの表面にアスファルト合材
を敷き均し転圧して形成される。

【０００３】アスファルト合材は、工場内のアスファル
トプラントによって、一定速度で回転するドライヤ内で
加熱乾燥された骨材と、石粉、及び加熱溶融したアスフ
ァルトをミキサで混合することによって製造される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のアスファルトプラントにおいては、骨材中に含まれ
る水分の含水比が５重量％程度あり、この骨材中の水分
を蒸発させるために、燃料（重油、灯油、ガス）の半分
程度消費していた。

【０００５】そこで本発明が解決しようとする課題は、
省エネルギー、省コスト、排気ガス量の削減を図ること
のできるアスファルトプラントの加熱装置を提供するこ
とにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のアスファルトプラントの加熱装置は、常温
骨材を貯蔵するコールドビンと、同コールドビン内の常
温骨材を移送する移送装置と、この移送装置により移送
された常温骨材を加熱するドライヤとを有するアスファ
ルトプラントの加熱装置において、前記移送装置の途中
に、前記ドライヤに投入する前の常温骨材を脱水する脱
水機を設置したことを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１は本発明の実施の形態を説明
するための基本構成図である。図１において、１は常温
骨材を貯蔵するコールドビン、２はコールドビン１内の
常温骨材を移送するベルトコンベア、３は常温骨材を脱
水する脱水機、４は脱水された原料を搬送する投入ベル
トコンベア、５は回転ドラム式のドライヤ、６はドライ
ヤ５内の原料を加熱するバーナである。

【０００８】このように、ドライヤ５に投入する前に脱
水機３をラインの中に組み込むことにより、燃料の消費
が下がる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施
例に基づいて具体的に説明する。図２は本発明を実施す
るための、アスファルトプラントを示す平面図、図３は
正面図、図４は右側面図、図５は左側面図である。

【００１０】これらの図において、図１と同じ構成のも
のについては同一の符号を付して説明を省略する。図中
７は補助コンベア、８はドライヤ５で乾燥された原料を
搬出するホットエレベータ、９はドライヤ５から排出さ
れた排気ガスを一次集塵する乾式サイクロン、１０はガ
スダクト、１１は排気ガス中の粉粒分を濾過するバグフ
ィルタ、１２は煙突、１３は排風機、１４はバッチタワ
ー、１５は石粉サイロ、１６はアスファルトタンクであ
る。

【００１１】この実施例において、常温骨材はコールド
ビン１に貯蔵され、ここから所定量がコンベア２によっ
て脱水機３に投入される。脱水機３としては、遠心脱水
機等、一般的なものが使用できる。

【００１２】脱水機３で水分が１％程度除去された原料
は、補助コンベア７、投入ベルトコンベア４を通り、下
流側に向かって水平線に対し傾斜したドライヤ５へと送
られる。このドライヤ５は進行方向に向かって、必要量
の燃焼量を持つバーナ６が配設された向流式であり、骨
材を１８０〜２３０℃に加熱することができる。

【００１３】ドライヤ５の排出口の下方位置は、ホット
エレベータ８に達している。ホットエレベータ８の上端
に達した骨材は、バッチタワー１４に供給され、所定の
処理が行われ、搬出される。

【００１４】ドライヤ５から排出された、粉粒分を含む
排気ガスは、乾式サイクロン９で一次集塵され、次いで
ガスダクト１０を通ってバグフィルタ１１に移送され、
二次集塵される。二次集塵された排気ガスは煙突１２か
ら大気に排出される。

【００１５】なお、上記の実施例では、使用する常温骨
材の全量を脱水機に通しているが、含水比の多い常温
材、例えば砂のみを通してもよい。また、脱水した骨材
を一時貯蔵して必要に応じ使用してもよい。

【００１６】

【発明の効果】上述したように、本発明においては、ド
ライヤに投入する前に脱水機をラインの中に組み込むこ
とにより、下記の効果を奏する。 （１）含水比を１％下げることで燃料消費が約１リット
ル／Ｔ下がる。 （２）燃料消費が下がると一次、二次集塵機も小さくで
きるので、環境対策上もよくなる。 （３）設備費が下がる。また、ドライヤ、バーナ、乾式
サイクロン、バグフィルタ、排風機、各風管類等が小さ
くできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態を説明するための基本構
成図である。

【図２】 本発明を実施するための、アスファルトプラ
ントを示す平面図である。

【図３】 本発明の実施例の正面図である。

【図４】 本発明の実施例の右側面図である。

【図５】 本発明の実施例の左側面図である。

【符号の説明】

１ コールドビン、２ ベルトコンベア、３ 脱水機、
４ 投入ベルトコンベア、５ ドライヤ、６ バーナ、
７ 補助コンベア、８ ホットエレベータ、９乾式サイ
クロン、１０ ガスダクト、１１ バグフィルタ、１２
煙突、１３排風機、１４ バッチタワー、１５ 石粉
サイロ、１６ アスファルトタンク

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 常温骨材を貯蔵するコールドビンと、同
   コールドビン内の常温骨材を移送する移送装置と、この
   移送装置により移送された常温骨材を加熱するドライヤ
   とを有するアスファルトプラントの加熱装置において、
   前記移送装置の途中に、前記ドライヤに投入する前の常
   温骨材を脱水する脱水機を設置したことを特徴とするア
   スファルトプラントの加熱装置。