JP2000211146A - インクジェット記録装置およびそのノズル - Google Patents

インクジェット記録装置およびそのノズル

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JP2000211146A
JP2000211146A JP1766899A JP1766899A JP2000211146A JP 2000211146 A JP2000211146 A JP 2000211146A JP 1766899 A JP1766899 A JP 1766899A JP 1766899 A JP1766899 A JP 1766899A JP 2000211146 A JP2000211146 A JP 2000211146A
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ink
nozzle
piston
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jet recording
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JP1766899A
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Tomohiro Inoue
智博 井上
Kenji Mori
健次 森
Kenji Ashiba
賢治 足羽
Takatoshi Minegishi
孝壽 峯岸
Seiji Fujikura
誠司 藤倉
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オリフィスより噴出するインクの粒子化を規則
的にする励振を効率良く行う。 【解決手段】圧電素子積層体65の先端に取り付けたピ
ストン66をボディ61の中空部61に嵌入してその間
をゴム状弾性封止部材のOリング67で封止し、ピスト
ン66の先端をオリフィスプレート62の内側にインク
チャンバー62bに対面させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置とそのノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】振動部で振動を与えたインクをオリフィ
スより噴出させてインク粒子を発生するノズルと、この
インク粒子を所定の記録信号に応じて帯電して偏向する
ことにより記録媒体上に目的の印字を行う偏向制御手段
を備えたインクジェット記録装置は、インクの粒子化の
精度を向上するために、インクに与える振動の振幅を大
きくする必要がある。そのために、インクの流体的共振
や機械的共振を用いてインクに振動を与える加振体を用
いている。
【0003】このような従来技術としては、特開平4−
187440号公報に記載されたノズルを挙げることが
できる。このノズルは、パイプ先端にインクを噴出する
オリフィスが取り付けられ、パイプに2つの圧電体と端
子を圧入し、それらをロックナットで固定した構造(ボ
ルト締めランジュバン方式)となっている。そして、端
子に励振源を接続して所定の周波数の励振電圧を入力す
ることにより、圧電体を振動させてパイプ先端のオリフ
ィスを振動させる構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術では、粒
子化の効率を向上させるために、インク噴出口の振動振
幅が最大となるような流体的共振や機械的共振を利用し
ている。しかしながら、このような共振構造は、温度変
化によって共振周波数が変化して加振体の振動振幅が不
安定となり、粒子化に乱れが発生する問題があった。
【0005】更に、加振体の支持機構は、一端を弾性部
材で押し付けることにより筐体に支持させているが、加
振体の軸に垂直方向に振動しないように締め付けると軸
方向の振動も抑制されてしまうために、インクの粒子化
に作用する振動も減少し、結果的に、加振体に大きなエ
ネルギーを投入する必要があるために効率が低下する問
題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記問題点を解
決し、最良のインク粒子を安定に作成することができる
高効率のインクジェット記録装置のノズルを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、振動部により
加振したインクを噴出してインク粒子を発生するインク
ジェット記録装置用ノズルにおいて、前記振動部は、一
端が圧電体に固着され、他端が前記オリフィスの内側に
位置してインクに接触するように配置したピストンボデ
ィの間に環状のゴム状弾性封止部材を設け、ピストンの
振動抵抗を小さくした。
【0008】また、振動部により加振したインクを噴出
させてインク粒子を発生するインクジェット記録装置用
ノズルにおいて、前記振動部は、圧電体の振動方向の一
端に固着され、他端が前記オリフィスの内側に位置して
インクに接触するようにしたピストンとボディの間に環
状のゴム状弾性封止部材を設け、ピストンの振動抵抗を
小さくした。
【0009】前記ゴム状弾性封止部材はOリングであ
り、このOリングの潰し率を20%以下の状態となるよ
うに設置した。
【0010】また、前記圧電体は、積層型圧電素子とし
た。
【0011】前記ボディには、オリフィスを形成したオ
リフィスプレートの内側にインクを供給するインク流入
通路と、オリフィス内側のインクを循環するインク流出
通路を設け、インクの循環により空気や異物の排出を容
易にした。
【0012】また、前記ピストンの変位体積をインク粒
子体積で除した値が1.1以上になるようにピストンを
振動させるようにして低速サテライトモードおよび無サ
テライトモードによるインク粒子の発生を行うようにし
た。
【0013】また、前記ピストンの先端を凸状にしてイ
ンクチャンバーの容積を小さくして加振効率を良くし
た。
【0014】また、振動部で振動を与えたインクをオリ
フィスより噴出させてインク粒子を発生するノズルと、
このインク粒子を所定の記録信号に応じて帯電して偏向
することにより記録媒体上に所定の印字を行う偏向制御
手段を備えたインクジェット記録装置において、前述し
たような構成のノズルを使用することにより、安定した
印字を可能にした。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施形態について図
面に従って説明する。
【0016】まず、インクジェット記録装置の概略構成
について図3を用いて説明する。
【0017】インク供給経路21は、インクを貯めてお
くインク容器1と、インクを圧送するインクポンプ2
と、インク圧力を調節する調圧弁3と、流路の開閉を行
う電磁弁4と、フィルタ5とを備え、ノズル6に加圧イ
ンクを供給する。
【0018】ノズル6は、励振源13に接続して励振す
ることによりインク粒子8が規則的に発生するようにイ
ンクを加振する。
【0019】帯電電極7は、記録信号源16に接続して
該帯電電極7に記録信号電圧を印加することによって、
ノズル6より規則的に噴射するインク粒子8を帯電す
る。
【0020】上部偏向電極9は高電圧源15に接続して
高電圧を印加し、下部偏向電極10は接地することによ
り、上部偏向電極9と下部偏向電極10との間に静電界
を形成し、この静電界中を飛行するインク粒子8をその
帯電量に応じて偏向して目的の印字位置に付着させる。
【0021】インク回収経路22は、ガター11と、電
磁弁18と、フィルタ12と、回収ポンプ14とを備
え、印字するように帯電されずに直進して記録に関与し
なかったインク粒子8を回収し、再利用するためにイン
ク容器1へ戻す。
【0022】インク循環経路23は、ノズル6から電磁
弁17を介してインク回収経路22に至るインク流路で
あり、ノズル6内のインクをインク容器1に還流させ
る。
【0023】次に、ノズル6の第1の実施形態を図1お
よび図2を用いて説明する。
【0024】ノズル6は、円筒状のボディ61と、この
ボディ61の先端に取り付けたオリフィスプレート62
と、このボディ61の基端に取り付けたベースプレート
63によって筐体を構成する。
【0025】ボディ61は、軸心を中心にして対向する
位置に軸方向に貫通するインク流入通路61aとインク
流出通路61bを備え、この通路の基端には、継ぎ手6
4a,64bが取り付けられる。継ぎ手64aは、イン
ク供給経路21に接続し、継ぎ手64bは、インク循環
経路23に接続する。
【0026】オリフィスプレート62は、その中心にオ
リフィス62aを備え、このオリフィス62aの内側に
は、インクチャンバー62bと、このインクチャンバー
62bと前記インク流入通路61aおよびインク流出通
路61bの先端を結ぶインク通路62c,62dを備え
る。
【0027】インクチャンバー62bからオリフィス6
2aを通って噴出するインクに振動を与える振動部は、
その基端を前記ベースプレート63の内側に接着した圧
電素子積層体65の他端(自由端)にピストン66を接
着し、このピストン66の外周にゴム状弾性封止部材で
あるOリング67を嵌め、ボディ61の中空部61c内
に水密状態になるように嵌入してベースプレート63を
ボディ61の基端に取り付けて構成する。
【0028】圧電素子積層体65は、複数枚の四角の圧
電素子65aを正電極板65bと負電極板65cを交互
に介在するように接着して積層し、圧電素子積層体65
の1つの側面で正電極板65bを共通に接続してリード
線65dに接続し、他側の側面で負電極板65cを共通
に接続してリード線65eに接続する。このように圧電
素子65aを積層した圧電素子積層体65は、低い励振
電圧でインク噴出方向(圧電素子積層方向)に大きな変
位で伸縮振動することが可能であり、この実施形態にお
いては、68kHzの周波数の励振電圧で駆動するように
した。
【0029】ピストン66は、アルミニウムやSUSや
プラスチック(PPS,POM,PEEK)を使用して
ボディ61の中空部61cよりも小径の円柱形状体に形
成し、基端面は、前記圧電素子積層体65の先端に接着
し、その先端面は、前記オリフィスプレート62の内側
に位置してインクチャバー62bのインクに振動を与え
るようにする。このピストン66の外周壁には環状溝6
6aを形成し、この環状溝66aにOリング67を嵌着
する。
【0030】ゴム状弾性封止部材であるOリング67
は、インクに侵食されにくいゴム硬度50〜90のゴム
状弾性材(EPDM)を使用した線径0.8mmの円形
断面素材の環状体として構成し、ピストン66の環状溝
66aに嵌着する。そして、このピストン66をボディ
61の中空部61cに嵌め込むことにより、ピストン6
6とボディ61の内壁面の間にOリング67を圧縮状態
に介在させてインクチャンバー62b内のインクが圧電
素子積層体65の側に侵入しないような封止構造とす
る。このとき、Oリング67の潰れる割合(Oリング6
7の潰れる大きさをOリングの線径で除した値を意味
し、以後、潰し率と呼ぶ)とピストン66の変位量を調
べたところ、図6の結果が得られた。潰し率が大きくな
るに従って変位量が減少し、線径の20%以上ではピス
トン66の変位量の減少量が過大となることが判った。
従って、粒子化を効率よく行う上で、Oリング67の潰
し率は、線径の20%以内にするのが望ましく、この実
施形態では、潰し率が15%になるように設定した。な
お、Oリング67を固定する環状溝は、ボディ61の側
(中空部61cの内壁面)に設けてもよい。
【0031】次に、インクの噴出を安定にするために行
うインクチャンバ62b内の空気や異物をインク循環経
路23に排出する制御について説明する。
【0032】まず、インク供給および循環制御のための
制御回路について図4を用いて説明する。
【0033】CPU401は、この実施形態におけるイ
ンク供給および循環の制御を司る中央演算処理装置であ
る。ROM402は、CPU401が動作するのに必要
なプログラムや制御データを記憶する読み出し専用のメ
モリである。RAM403は、プログラム実行途上でC
PU401が扱うデータ等を一時的に記憶する書き換え
可能なメモリである。
【0034】バスライン404は、CPU402からの
データ、アドレス信号、コントロール信号の全てを伝達
する信号ラインである。
【0035】インターフェース回路405は、データ、
アドレス信号、コントロール信号等の入出力を仲介す
る。
【0036】ポンプ制御回路406は、CPU401か
らの命令に基づいてインクポンプ2と回収ポンプ14の
運転制御を行う。
【0037】弁制御回路407は、CPU401からの
命令に基づいて電磁弁4,17,18の開閉の動作制御
を行う。
【0038】クロック発生器408と分周回路409と
カウンタ回路410とラッチ回路411は、タイマーを
構成する。分周回路409はクロック発生器408から
出力される信号を分周する。カウンタ回路410は、分
周回路409で分周された信号を計数する。カウンタ回
路410は、CPU401の命令によりリセットが可能
であり、分周回路409の分周割合は、CPU401の
命令により変更可能である。
【0039】13は励振源、16は記録信号源、412
は入力装置である。
【0040】次に、インク循環制御について図5を用い
て説明する。
【0041】CPU401は、入力装置412から装置
起動の命令を受けると、ステップ501の処理を行う。
このステップ501では、回収ポンプ14とインクポン
プ2を起動し、電磁弁4と電磁弁17を開き、インクを
インク供給経路21からノズル6に供給する。電磁弁1
7は開いている状態であるのでインクはノズル6より噴
出せず、インク循環経路23からインク回収経路22を
経てインク容器1に回収される。
【0042】ステップ502,503では、インク循環
時間を設定するタイマーをリセット後に始動させ、この
タイマーが設定値に達するとステップ504に処理が移
行する。
【0043】ステップ504では、電磁弁17を閉、電
磁弁18を開にする。従って、ノズル6のインクチャン
バ62b内のインクが加圧され、オリフィス62aから
インクが噴出する。
【0044】ステップ505では、励振源13から励振
電圧を出力して圧電素子積層体65に印加する。励振電
圧が印加された圧電素子積層体65は、伸縮振動し、ピ
ストン66を進退させてインクチャンバー62b内のイ
ンクを加振し、オリフィス62aから噴出するインクを
規則的に粒子化する。これにより、規則的に発生するイ
ンク粒子8は帯電制御によって印字可能な状態となり、
装置起動の処理を終了する。
【0045】このようにインク循環を行うことにより、
インクチャンバー62b内の空気や異物を除去すること
ができ、安定的にインクを噴出することができる。
【0046】図7は、ノズル6の第2の実施形態を示す
ものであり、ゴム状弾性封止部材として断面形状がX字
状のリング67を用いた例である。このX字状のリング
67は、内側の2本の凸条の先端縁が環状溝66aの底
の角に当接するように嵌着し、外側の2本の凸条の先端
縁がボディ61の中空部61cの周壁面に当接するよう
に該中空部61c内に嵌入する。このリング67は、断
面円形素材のOリングに比べて摩擦抵抗値が小さく、ま
た、ボディ61の中空部61cに挿入するときに捩じれ
難く、従って、ピストン66の変位量の低下(振動抵
抗)を軽減することができる。その他の構成は、第1の
実施形態と同一であるので、重複する説明は省略する。
【0047】図8は、ノズル6の第3の実施形態を示し
ている。このノズル6の特徴は、ゴム状弾性封止部材と
してゴム材をピストン66とボディ61の隙間に環状に
焼き付けてリング67を形成したものである。焼き付け
は、以下の方法で行った。まず、エポキシ系接着剤をピ
ストン66とボディ61に塗布し、接着剤塗布面に環状
のゴム材を挿入した後に120℃で接着剤を焼き固めて
行った。このようにすると、封止部材を支える溝をピス
トン66に形成する必要がなくなるので、ピストン66
の小型化が可能となる。その他の構成は、前述した実施
形態と同一であるので、重複する説明は省略する。
【0048】図9は、ノズル6の第4の実施形態を示し
ている。このノズル6は、ピストン66の先端面にOリ
ング67を嵌着する環状溝66bを設け、ボディ61の
先端部に中空部61cに突出する環状の庇61dを形成
したものである。ピストン66の端面に嵌着されたOリ
ング67は、ピストン61の端面と庇61dとの間に挟
着される封止構造となる。
【0049】この実施形態では、Oリング67を取り付
けたピストン66をボディ61の中空部61cに挿入す
るときに、Oリング67が中空部61cの壁面を摺擦す
ることがないので、Oリング67に捩じれが発生しな
い。なお、Oリング67を嵌着する環状溝は、ボディ6
1の庇61dの内側に設けても良い。その他の構成は、
前述した実施形態と同一であるので、重複する説明は省
略する。
【0050】図9は、ノズル6の第5の実施形態を示し
ている。このノズル6は、ピストン66の先端面にオリ
フィスプレート62側に円錐状の凸部66cを形成し、
インクチャンバー62bを小さくすることにより、イン
クチャンバー62b内のインク量を少なくし、オリフィ
ス62aから噴出するインクにピストン66の振動を効
率良く伝達することができるようにしたものである。こ
のようにすれば、インクチャンバー62b内のインクの
流れを安定にし、より安定なインク噴出が可能となる。
【0051】このようなノズル6から噴出するインク
は、図11に示すように、4種類の粒子化モードでイン
ク粒子8に発展する。低速サテライトモードは、サテラ
イト粒子8aが後続するメイン粒子8bに追い付かれて
合体する粒子化モード、等速サテライトモードは、サテ
ライト粒子8aとメイン粒子8bが等速で飛行して合体
が起こらない粒子化モード、高速サテライトモードは、
サテライト粒子8aが先行するメイン粒子8bに追い付
いて合体する粒子化モード、無サテライトモードは、サ
テライト粒子が発生しない粒子化モードである。これら
のなかで、インク粒子8に安定的な帯電を行うことがで
きる良好な粒子化モードは、高速サテライトモードと無
サテライトモードであり、低速サテライトモードと等速
サテライトモードでは、インク柱長が不安定で印字にゴ
ーストが発生するため印字には適さない。
【0052】この粒子化モードは、本発明のノズル6で
は、ピストン66の変位体積をインク粒子体積で除した
値Sで整理できることが実験により判明した。この値の
増加と共に、低速サテライトモード、等速サテライトモ
ード、高速サテライトモード、無サテライトモードが発
生する。
【0053】図12は、良好な粒子化領域をこの実施形
態のノズル6について調べた結果であり、Sを横軸に、
インク柱長を縦軸にとってある。この実験結果によれ
ば、印字に不適切な低速サテライトモードと等速サテラ
イトモードは、Sが1.1未満の範囲で発生し、印字に
適切な高速サテライトモードと無サテライトモードはS
が1.1以上で発生する。従って、この実施形態では、
Sが1.1以上になるようにピストン66の振動を制御
することにより、良好な印字を実現することができる。
この振動制御は、励振源13で発生する励振電圧の大き
さを制御することにより、容易に実現することができ
る。
【0054】ここで、ピストン66は、伸縮振動する圧
電素子積層体65の先端(自由端)に取り付けられ、ゴ
ム状弾性封止部材のリング67による封止構造でボディ
61の中空部61cに収容されてオリフィスプレート6
2の内側のインクチャンバー62bに対面しているの
で、リング67を歪ませて容易に進退振動してインクチ
ャンバー62b内のインクを加振することができる。従
って、低い励振電圧でインクの粒子化に規則性を付与す
ることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明は、ピストンの振動方向の抵抗を
少なくすることができるので、圧電素子による加振に対
する抵抗が小さく、インクを効率良く加振して粒子化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置のノズルの第
1の実施形態を示す縦断側面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】本発明のインクジェット記録装置の配管図であ
る。
【図4】本発明のインクジェット記録装置の制御回路図
である。
【図5】本発明のインクジェット記録装置の制御回路に
おけるCPUが実行する起動制御処理のフローチャート
である。
【図6】本発明のインクジェット記録装置におけるノズ
ルのOリングの潰し率とピストンの振動変位の関係を示
す特性図である。
【図7】本発明のインクジェット記録装置におけるノズ
ルの第2の実施形態を示す縦断側面図である。
【図8】本発明のインクジェット記録装置におけるノズ
ルの第3の実施形態を示す縦断側面図である。
【図9】本発明のインクジェット記録装置におけるノズ
ルの第4の実施形態を示す縦断側面図である。
【図10】本発明のインクジェット記録装置におけるノ
ズルの第5の実施形態を示す縦断側面図である。
【図11】本発明のインクジェット記録装置のノズルに
おける粒子化モードの説明図である。
【図12】本発明のインクジェット記録装置におけるノ
ズルの粒子化モード領域を示す特性図である。
【符号の説明】
1…インク容器、2…インクポンプ、6…ノズル、7…
帯電電極、8…インク粒子、9…上部偏向電極、11…
ガター、61ボディ、61a…インク流入通路、61b
…インク流出通路、61c…中空部、62…オリフィス
プレート、62a…オリフィス、62b…インクチャン
バー、62c,62d…インク通路、63…ベースプレ
ート、64a,64b…継ぎ手、65…圧電素子積層
体、66…ピストン、66a…環状溝、67…Oリン
グ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足羽 賢治 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 峯岸 孝壽 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 (72)発明者 藤倉 誠司 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 Fターム(参考) 2C057 AF03 AF52 AG47 BA07 BA14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動部により加振したインクを噴出してイ
    ンク粒子を発生するインクジェット記録装置用ノズルに
    おいて、 前記振動部は、圧電体と、一端がこの圧電体に固着さ
    れ、他端が前記オリフィスの内側に位置してインクに接
    触するように配置されたピストンと、このピストンとボ
    ディの間に設けた環状のゴム状弾性封止部材を備えたこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置用ノズル。
  2. 【請求項2】振動部により加振したインクを噴出させて
    インク粒子を発生するインクジェット記録装置用ノズル
    において、 前記振動部は、圧電体と、この圧電体の振動方向の一端
    に固着され、他端が前記オリフィスの内側に位置してイ
    ンクに接触するピストンと、このピストンとボディの間
    に設けた環状のゴム状弾性封止部材を備えたことを特徴
    とするインクジェット記録装置用ノズル。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記ゴム状弾
    性封止部材はOリングであり、このOリングの潰し率を
    20%以下の状態となるように設置したことを特徴とす
    るインクジェット記録装置用ノズル。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、前記圧電体
    は、積層型圧電素子であることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置用ノズル。
  5. 【請求項5】請求項1または2において、オリフィスを
    形成したオリフィスプレートの内側にインクを供給する
    インク流入通路と、オリフィス内側のインクを循環する
    インク流出通路を備えたことを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置用ノズル。
  6. 【請求項6】請求項1または2において、前記ピストン
    の変位体積をインク粒子体積で除した値が1.1以上に
    なるようにピストンを振動させるようにしたことを特徴
    とするインクジェット記録装置用ノズル。
  7. 【請求項7】請求項1または2において、前記ピストン
    の先端を凸状にしたことを特徴とするインクジェット記
    録装置用ノズル。
  8. 【請求項8】振動部で振動を与えたインクをオリフィス
    より噴出させてインク粒子を発生するノズルと、このイ
    ンク粒子を所定の記録信号に応じて帯電して偏向するこ
    とにより記録媒体上に所定の印字を行う偏向制御手段を
    備えたインクジェット記録装置において、 前記ノズルは、請求項1〜7の1項に記載した構成とし
    たことを特徴とするインクジェット記録装置。
JP1766899A 1999-01-26 1999-01-26 インクジェット記録装置およびそのノズル Pending JP2000211146A (ja)

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