JP2000210763A - 金属基複合材料部材の製造方法 - Google Patents
金属基複合材料部材の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形体の割れ発生部位を限定させることがで
きる金属基複合材料部材の製造方法の提供。 【解決手段】 強化用成形体11を鋳包むことにより複
合化した金属基複合材料部材20の製造方法であって、
成形体11の一部に強度的弱部21を形成する金属基複
合材料部材20の製造方法。強度的弱部21は切欠きか
らなる。切欠きは軸方向切欠き、または周方向切欠き、
または軸方向切欠きと周方向切欠きの合成切欠き、また
は軸方向切欠きに別の切欠きが合体した切欠きからな
る。
きる金属基複合材料部材の製造方法の提供。 【解決手段】 強化用成形体11を鋳包むことにより複
合化した金属基複合材料部材20の製造方法であって、
成形体11の一部に強度的弱部21を形成する金属基複
合材料部材20の製造方法。強度的弱部21は切欠きか
らなる。切欠きは軸方向切欠き、または周方向切欠き、
または軸方向切欠きと周方向切欠きの合成切欠き、また
は軸方向切欠きに別の切欠きが合体した切欠きからな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属基複合材料部
材の製造方法に関する。
材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属基複合材料部材の一例として金属基
複合シリンダブロックがある。従来の金属基複合シリン
ダブロックの製造方法は、特開平10−220278号
公報に開示されているように、シリンダブロック鋳型、
シリンダボア入子に強化繊維成形体をセットし、型閉め
し、キャビティにアルミ溶湯を充填し、溶湯が成形体を
鋳包みかつ含浸し凝固した後、型開きして製品を取り出
す工程からなる。図11は、従来の一般的なダイカスト
鋳造における、成形体5の金型1、ボア入子6へのセッ
ト、チップ3によるキャビティ2への溶湯4の充填を示
している。成形体5をセットするためボア入子6と成形
体5との間にはクリアランス7(0.2〜5mm)を設
定する。このため、成形体5は溶湯4を充填した時に外
周面側からボア入子6側に向かって鋳造圧力を受ける。
その時に成形体5が割れを発生しないように、通常、成
形体5のバインダー量を増やし、成形体5の強度を増加
させている。
複合シリンダブロックがある。従来の金属基複合シリン
ダブロックの製造方法は、特開平10−220278号
公報に開示されているように、シリンダブロック鋳型、
シリンダボア入子に強化繊維成形体をセットし、型閉め
し、キャビティにアルミ溶湯を充填し、溶湯が成形体を
鋳包みかつ含浸し凝固した後、型開きして製品を取り出
す工程からなる。図11は、従来の一般的なダイカスト
鋳造における、成形体5の金型1、ボア入子6へのセッ
ト、チップ3によるキャビティ2への溶湯4の充填を示
している。成形体5をセットするためボア入子6と成形
体5との間にはクリアランス7(0.2〜5mm)を設
定する。このため、成形体5は溶湯4を充填した時に外
周面側からボア入子6側に向かって鋳造圧力を受ける。
その時に成形体5が割れを発生しないように、通常、成
形体5のバインダー量を増やし、成形体5の強度を増加
させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、製品形状(肉
厚変化)と溶湯射出時に鋳造方案により成形体にかかる
溶湯圧のアンバランスにより、成形体に割れが発生する
場合がある。割れは、成形体のボア部全体のいずれかの
部位で発生する。割れが発生すると成形体内周面にアル
ミが露出した部分が発生する。これはピストンの摺動に
も悪影響を及ぼし、ピストンリングの焼付きを誘発す
る。製品規格を緩めるとピストンリングへの負担が大き
くなり、燃費、出力が低下してしまう。バインダー量を
増やして成形体の強度を増加させると、溶湯射出時の成
形体割れは若干低減するが、バインダー量増大により複
合性が悪化し、鋳造圧力アップ等により成形体割れは余
り低減しない。本発明の目的は、成形体に割れが発生し
てもその発生部位を問題を生じない部位に限定させるこ
とができる金属基複合材料部材の製造方法を提供するこ
とにある。
厚変化)と溶湯射出時に鋳造方案により成形体にかかる
溶湯圧のアンバランスにより、成形体に割れが発生する
場合がある。割れは、成形体のボア部全体のいずれかの
部位で発生する。割れが発生すると成形体内周面にアル
ミが露出した部分が発生する。これはピストンの摺動に
も悪影響を及ぼし、ピストンリングの焼付きを誘発す
る。製品規格を緩めるとピストンリングへの負担が大き
くなり、燃費、出力が低下してしまう。バインダー量を
増やして成形体の強度を増加させると、溶湯射出時の成
形体割れは若干低減するが、バインダー量増大により複
合性が悪化し、鋳造圧力アップ等により成形体割れは余
り低減しない。本発明の目的は、成形体に割れが発生し
てもその発生部位を問題を生じない部位に限定させるこ
とができる金属基複合材料部材の製造方法を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、つぎの通りである。 (1) 強化用成形体を鋳包むことにより複合化した金
属基複合材料部材の製造方法であって、前記強化用成形
体の一部に強度的弱部を形成することを特徴とする金属
基複合材料部材の製造方法。 (2) 前記強度的弱部は切欠きである(1)記載の金
属基複合材料部材の製造方法。 (3) 前記切欠きは前記強化用成形体の軸方向に延び
る切欠きである(2)記載の金属基複合材料部材の製造
方法。 (4) 前記軸方向に延びる切欠きはその開放端と反対
側の端部に前記強化用成形体の周方向に短く延びる切欠
きを有する(3)記載の金属基複合材料部材の製造方
法。 (5) 前記切欠きは前記強化用成形体の周方向に延び
る切欠きである(2)記載の金属基複合材料部材の製造
方法。 (6) 前記切欠きは前記強化用成形体の軸方向に延び
る切欠きと前記強化用成形体の周方向に延びる切欠きと
を有する(2)記載の金属基複合材料部材の製造方法。 (7) 前記金属基複合材料部材がシリンダブロックで
ある(1)または(2)記載の金属基複合材料部材の製
造方法。
明は、つぎの通りである。 (1) 強化用成形体を鋳包むことにより複合化した金
属基複合材料部材の製造方法であって、前記強化用成形
体の一部に強度的弱部を形成することを特徴とする金属
基複合材料部材の製造方法。 (2) 前記強度的弱部は切欠きである(1)記載の金
属基複合材料部材の製造方法。 (3) 前記切欠きは前記強化用成形体の軸方向に延び
る切欠きである(2)記載の金属基複合材料部材の製造
方法。 (4) 前記軸方向に延びる切欠きはその開放端と反対
側の端部に前記強化用成形体の周方向に短く延びる切欠
きを有する(3)記載の金属基複合材料部材の製造方
法。 (5) 前記切欠きは前記強化用成形体の周方向に延び
る切欠きである(2)記載の金属基複合材料部材の製造
方法。 (6) 前記切欠きは前記強化用成形体の軸方向に延び
る切欠きと前記強化用成形体の周方向に延びる切欠きと
を有する(2)記載の金属基複合材料部材の製造方法。 (7) 前記金属基複合材料部材がシリンダブロックで
ある(1)または(2)記載の金属基複合材料部材の製
造方法。
【0005】上記(1)〜(7)の金属基複合材料部材
の製造方法では、強化用成形体の一部に強度的弱部を形
成したので、割れの発生部位を強度的弱部に限定させる
ことができ、その強度的弱部を割れが発生しても問題を
生じない部位(金属基複合材料部材がシリンダブロック
の場合は、ピストン摺動部以外の部位)に設けておくこ
とにより、成形体に割れが発生してもその発生部位を問
題を生じない部位に限定させることができる。
の製造方法では、強化用成形体の一部に強度的弱部を形
成したので、割れの発生部位を強度的弱部に限定させる
ことができ、その強度的弱部を割れが発生しても問題を
生じない部位(金属基複合材料部材がシリンダブロック
の場合は、ピストン摺動部以外の部位)に設けておくこ
とにより、成形体に割れが発生してもその発生部位を問
題を生じない部位に限定させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の実施例1の
金属基複合材料部材の製造方法を示し(そのうち、図1
は本発明の何れの実施例にも適用可能)、図5は本発明
の実施例2の金属基複合材料部材の製造方法を示し、図
6〜図8は本発明の実施例3の金属基複合材料部材の製
造方法を示し、図9〜図10は本発明の実施例3の金属
基複合材料部材の製造方法を示す。図中、本発明の何れ
の実施例にも共通または類似する部分には、本発明のす
べての実施例にわたって同じ符合を付してある。
金属基複合材料部材の製造方法を示し(そのうち、図1
は本発明の何れの実施例にも適用可能)、図5は本発明
の実施例2の金属基複合材料部材の製造方法を示し、図
6〜図8は本発明の実施例3の金属基複合材料部材の製
造方法を示し、図9〜図10は本発明の実施例3の金属
基複合材料部材の製造方法を示す。図中、本発明の何れ
の実施例にも共通または類似する部分には、本発明のす
べての実施例にわたって同じ符合を付してある。
【0007】まず、本発明の何れの実施例の金属基複合
材料部材の製造方法にも共通または類似する部分を、た
とえば、図1〜図4を参照して、説明する。図1に示す
ように、本発明実施例の金属基複合材料部材の製造方法
は、鋳型12に強化繊維(たとえば、SiO2 を主成分
とする繊維)の成形体11(溶湯含浸性のある成形体)
をセットする工程と、型閉めして型内に形成されたキャ
ビティ17に溶湯18をシリンダ19から射出、充填す
る工程と、溶湯18が成形体11に含浸し溶湯が凝固し
た後型開きして金属基複合材料部材(製品ともいう)2
0を型12から取り出す工程と、からなる。
材料部材の製造方法にも共通または類似する部分を、た
とえば、図1〜図4を参照して、説明する。図1に示す
ように、本発明実施例の金属基複合材料部材の製造方法
は、鋳型12に強化繊維(たとえば、SiO2 を主成分
とする繊維)の成形体11(溶湯含浸性のある成形体)
をセットする工程と、型閉めして型内に形成されたキャ
ビティ17に溶湯18をシリンダ19から射出、充填す
る工程と、溶湯18が成形体11に含浸し溶湯が凝固し
た後型開きして金属基複合材料部材(製品ともいう)2
0を型12から取り出す工程と、からなる。
【0008】金属基複合材料部材20は、たとえば、内
燃機関のアルミ製シリンダブロックである。ただし、金
属基複合材料部材20は内燃機関のアルミ製シリンダブ
ロックに限るものではない。金属基複合材料部材20が
シリンダブロックである場合、鋳型12は、一対の金型
13、14と、一対の金型の一方に一体または別体に設
けられたシリンダボア入子(ボア入子ともいう)15
と、シリンダボア入子15を囲む外型16とを有し、型
閉めされた時に、これらの間にキャビティ17を形成す
る。成形体11とボア入子15との間には、通常、0.
2〜5mmのクリアランスがある。
燃機関のアルミ製シリンダブロックである。ただし、金
属基複合材料部材20は内燃機関のアルミ製シリンダブ
ロックに限るものではない。金属基複合材料部材20が
シリンダブロックである場合、鋳型12は、一対の金型
13、14と、一対の金型の一方に一体または別体に設
けられたシリンダボア入子(ボア入子ともいう)15
と、シリンダボア入子15を囲む外型16とを有し、型
閉めされた時に、これらの間にキャビティ17を形成す
る。成形体11とボア入子15との間には、通常、0.
2〜5mmのクリアランスがある。
【0009】成形体11は、成形体11が割れて製品2
0の表面に金属(溶湯金属)露出部ができても問題が生
じない部位に、強度的弱部21が形成されている。強度
的弱部21を形成する理由は、成形体11に割れ22が
発生する場合、必ず強度的弱部21で発生するように、
割れ発生部位を限定するためである。金属基複合材料部
材20がシリンダブロックである場合、製品20の表面
に金属露出部ができても問題が生じない部位とは、ピス
トン摺動部位30以外の部位である。
0の表面に金属(溶湯金属)露出部ができても問題が生
じない部位に、強度的弱部21が形成されている。強度
的弱部21を形成する理由は、成形体11に割れ22が
発生する場合、必ず強度的弱部21で発生するように、
割れ発生部位を限定するためである。金属基複合材料部
材20がシリンダブロックである場合、製品20の表面
に金属露出部ができても問題が生じない部位とは、ピス
トン摺動部位30以外の部位である。
【0010】強度的弱部21は、たとえば、成形体11
に形成された切欠きからなる。成形体11が円筒状をな
している場合、切欠きは、円筒状成形体の一端部から他
端に向かって途中位置まで軸方向に延びる複数の切欠き
21Aであってもよいし、切欠き21Aはそれに付随し
て設けられた別の切欠き21Bを有していてもよいし、
円筒状成形体の軸方向途中部位に周方向に延びる底付き
溝状の切欠き21C、21D(21Cと21Dは深さが
異なる)であってもよいし、軸方向切欠きと周方向切欠
きとの組み合わせでもよい。
に形成された切欠きからなる。成形体11が円筒状をな
している場合、切欠きは、円筒状成形体の一端部から他
端に向かって途中位置まで軸方向に延びる複数の切欠き
21Aであってもよいし、切欠き21Aはそれに付随し
て設けられた別の切欠き21Bを有していてもよいし、
円筒状成形体の軸方向途中部位に周方向に延びる底付き
溝状の切欠き21C、21D(21Cと21Dは深さが
異なる)であってもよいし、軸方向切欠きと周方向切欠
きとの組み合わせでもよい。
【0011】上記の本発明の何れの実施例の金属基複合
材料部材の製造方法にも共通または類似する部分の作用
は、つぎの通りである。キャビティ17に溶湯18をシ
リンダ19から射出、充填した時、成形体11に溶湯圧
がかかり、この溶湯圧が成形体11の内外で異なった
り、あるいは部分的に異なったりして、圧力バランスが
くずれると、成形体11にアンバランスな荷重がかか
る。成形体11に割れが発生する場合、強度的弱部21
で起こり、いったん強度的弱部21で割れ22が発生す
ると、成形体11に生じていた応力が緩和され、強度的
弱部21以外での割れを抑制する。これによって、割れ
の発生部位が強度的弱部21に限定される。
材料部材の製造方法にも共通または類似する部分の作用
は、つぎの通りである。キャビティ17に溶湯18をシ
リンダ19から射出、充填した時、成形体11に溶湯圧
がかかり、この溶湯圧が成形体11の内外で異なった
り、あるいは部分的に異なったりして、圧力バランスが
くずれると、成形体11にアンバランスな荷重がかか
る。成形体11に割れが発生する場合、強度的弱部21
で起こり、いったん強度的弱部21で割れ22が発生す
ると、成形体11に生じていた応力が緩和され、強度的
弱部21以外での割れを抑制する。これによって、割れ
の発生部位が強度的弱部21に限定される。
【0012】強度的弱部21を割れが発生しても問題を
生じない部位(金属基複合材料部材がシリンダブロック
の場合は、ピストン摺動部以外の部位)に設けておくこ
とにより、成形体11に割れが発生してもその発生部位
を問題を生じない部位に限定させることができる。割れ
22が発生した部位には、製品20の表面に金属(アル
ミシリンダブロックの場合はアルミ)の露出部23が生
じるが、その部位は問題を生じない部位(金属基複合材
料部材がシリンダブロックの場合は、ピストン摺動部以
外の部位)であるので、問題ない。
生じない部位(金属基複合材料部材がシリンダブロック
の場合は、ピストン摺動部以外の部位)に設けておくこ
とにより、成形体11に割れが発生してもその発生部位
を問題を生じない部位に限定させることができる。割れ
22が発生した部位には、製品20の表面に金属(アル
ミシリンダブロックの場合はアルミ)の露出部23が生
じるが、その部位は問題を生じない部位(金属基複合材
料部材がシリンダブロックの場合は、ピストン摺動部以
外の部位)であるので、問題ない。
【0013】つぎに、本発明の各実施例に特有な部分を
説明する。本発明の実施例1では、図1〜図4に示すよ
うに、成形体11は円筒状であり、強度的弱部21は切
欠き21Aからなる。その切欠き21Aは、成形体11
の軸方向一端に開放しており、成形体11の軸方向一端
から他端に向かって軸方向途中部位まで延びる、複数の
軸方向切欠きからなる。隣接する軸方向切欠き21Aの
間の部分は成形体11の位置決め用支持部24である。
鋳型12に成形体11をセットし、溶湯を充填した時、
成形体11の軸方向に位置決めは、割れが発生しなかっ
た位置決め用支持部24により、行われる。根元に割れ
が発生した位置決め用支持部24はそのまま溶湯に鋳包
まれる。割れが発生した位置決め用支持部24は位置が
ずれるが、割れが発生しなかった位置決め用支持部24
が成形体11の本体部(支持部以外の部分)を支持して
いるので、成形体11の本体部の位置度が確保される。
説明する。本発明の実施例1では、図1〜図4に示すよ
うに、成形体11は円筒状であり、強度的弱部21は切
欠き21Aからなる。その切欠き21Aは、成形体11
の軸方向一端に開放しており、成形体11の軸方向一端
から他端に向かって軸方向途中部位まで延びる、複数の
軸方向切欠きからなる。隣接する軸方向切欠き21Aの
間の部分は成形体11の位置決め用支持部24である。
鋳型12に成形体11をセットし、溶湯を充填した時、
成形体11の軸方向に位置決めは、割れが発生しなかっ
た位置決め用支持部24により、行われる。根元に割れ
が発生した位置決め用支持部24はそのまま溶湯に鋳包
まれる。割れが発生した位置決め用支持部24は位置が
ずれるが、割れが発生しなかった位置決め用支持部24
が成形体11の本体部(支持部以外の部分)を支持して
いるので、成形体11の本体部の位置度が確保される。
【0014】製品形状の形状、肉厚変化が大きい部分に
溶湯充填時溶湯圧力による応力が集中して割れが発生す
るため、成形体11の形状、肉厚変化が大きい場合ほ
ど、位置決め用支持部24の数を多くする必要がある。
また、位置決め用支持部24の幅bを小さく設定した方
が割れ発生部位を位置決め用支持部24の根元に限定す
る信頼性を向上させることができる。ただし、位置決め
用支持部24の幅bを小さくしすぎると、鋳造前の段取
り(セット作業、ハンドリング)において位置決め用支
持部24が破損する可能性があるので、割れ発生部位の
限定と破損防止との両方を考慮に入れて、位置決め用支
持部24の幅bを決定することが望ましい。
溶湯充填時溶湯圧力による応力が集中して割れが発生す
るため、成形体11の形状、肉厚変化が大きい場合ほ
ど、位置決め用支持部24の数を多くする必要がある。
また、位置決め用支持部24の幅bを小さく設定した方
が割れ発生部位を位置決め用支持部24の根元に限定す
る信頼性を向上させることができる。ただし、位置決め
用支持部24の幅bを小さくしすぎると、鋳造前の段取
り(セット作業、ハンドリング)において位置決め用支
持部24が破損する可能性があるので、割れ発生部位の
限定と破損防止との両方を考慮に入れて、位置決め用支
持部24の幅bを決定することが望ましい。
【0015】シリンダボア径80〜100mm、ピスト
ンストローク100〜150mmの金属基複合材料ブロ
ックでは、成形体11の形状を、位置決め用支持部24
の数を4〜8箇所、切欠き21Aの幅を30〜60m
m、位置決め用支持部24の幅を5〜30mm、位置決
め用支持部24の付け根形状をピン角〜3mmRとし、
ピストンストローク100〜150mmの下端から20
mm以上、切欠き21Aの上端を離した形状とすること
が望ましい。
ンストローク100〜150mmの金属基複合材料ブロ
ックでは、成形体11の形状を、位置決め用支持部24
の数を4〜8箇所、切欠き21Aの幅を30〜60m
m、位置決め用支持部24の幅を5〜30mm、位置決
め用支持部24の付け根形状をピン角〜3mmRとし、
ピストンストローク100〜150mmの下端から20
mm以上、切欠き21Aの上端を離した形状とすること
が望ましい。
【0016】本発明の実施例1の作用については、溶湯
18を充填し、溶湯圧力が成形体11にかかって割れ2
2が発生しても、強度的弱部21である切欠き21Aが
形成されているため、その割れ22は、切欠き21Aの
上端部位に対応する位置決め用支持部24の付け根部に
限定され、その部位の割れによって成形体11の他の部
位の応力が緩和されて、成形体11の他の部分に割れが
発生することが防止される。また、上記形状の成形体1
1を用いて製造した金属基複合材料ブロック製品20A
では、図4に示すように、金属(アルミ)露出部23
は、成形体11の切欠き21Aに対応する部分と、成形
体11の割れによる部分とに生じる。そして、成形体1
1の割れによる金属(アルミ)露出部23は、切欠き2
1Aの上端から上方に一定寸法c=20mmまでに限定
された範囲でのみ発生した。したがって、アルミ露出b
u23は、ピストンストローク域にかからないので、ピ
ストンおよびピストンリング摺動に悪影響を及ぼさな
い。
18を充填し、溶湯圧力が成形体11にかかって割れ2
2が発生しても、強度的弱部21である切欠き21Aが
形成されているため、その割れ22は、切欠き21Aの
上端部位に対応する位置決め用支持部24の付け根部に
限定され、その部位の割れによって成形体11の他の部
位の応力が緩和されて、成形体11の他の部分に割れが
発生することが防止される。また、上記形状の成形体1
1を用いて製造した金属基複合材料ブロック製品20A
では、図4に示すように、金属(アルミ)露出部23
は、成形体11の切欠き21Aに対応する部分と、成形
体11の割れによる部分とに生じる。そして、成形体1
1の割れによる金属(アルミ)露出部23は、切欠き2
1Aの上端から上方に一定寸法c=20mmまでに限定
された範囲でのみ発生した。したがって、アルミ露出b
u23は、ピストンストローク域にかからないので、ピ
ストンおよびピストンリング摺動に悪影響を及ぼさな
い。
【0017】本発明の実施例2では、図5に示すよう
に、成形体11は円筒状であり、強度的弱部21は、本
発明実施例1の切欠き21Aと、切欠き21Aの開放端
と反対側端に切欠き21Aに連通して形成され成形体1
1の周方向に延びて位置決め用支持部24に食い込む切
欠き21Bとの、合成切欠きからなる。切欠21Bの形
状はRが0,5〜3mm程度とされ、位置決め用支持部
24に0,5〜3mm程度食い込んでいる。その他の構
成は、本発明実施例1と同じであるので、実施例1の説
明を準用する。
に、成形体11は円筒状であり、強度的弱部21は、本
発明実施例1の切欠き21Aと、切欠き21Aの開放端
と反対側端に切欠き21Aに連通して形成され成形体1
1の周方向に延びて位置決め用支持部24に食い込む切
欠き21Bとの、合成切欠きからなる。切欠21Bの形
状はRが0,5〜3mm程度とされ、位置決め用支持部
24に0,5〜3mm程度食い込んでいる。その他の構
成は、本発明実施例1と同じであるので、実施例1の説
明を準用する。
【0018】本発明実施例2の作用については、切欠き
21Bが切欠き21Aに加わった分、位置決め用支持部
24の根元部に割れ発生部位が限定され、割れ発生部位
の信頼性が向上する。上記形状の成形体11を用いて製
造した金属基複合材料ブロック製品20Aでは、図4に
示すように、アルミ露出は、成形体11の切欠き21A
の上端から上方に20mmまでに限定された範囲でのみ
発生した。したがって、アルミ露出は、ピストンストロ
ーク域にかからないので、ピストンおよびピストンリン
グ摺動に悪影響を及ぼさない。その他の作用は本発明実
施例1の作用に準じる。
21Bが切欠き21Aに加わった分、位置決め用支持部
24の根元部に割れ発生部位が限定され、割れ発生部位
の信頼性が向上する。上記形状の成形体11を用いて製
造した金属基複合材料ブロック製品20Aでは、図4に
示すように、アルミ露出は、成形体11の切欠き21A
の上端から上方に20mmまでに限定された範囲でのみ
発生した。したがって、アルミ露出は、ピストンストロ
ーク域にかからないので、ピストンおよびピストンリン
グ摺動に悪影響を及ぼさない。その他の作用は本発明実
施例1の作用に準じる。
【0019】本発明の実施例3では、図6〜図8に示す
ように、成形体11は円筒状であり、強度的弱部21は
切欠き21Cからなる。その切欠き21Cは、成形体1
1の軸方向一端(下端)から他端側に隔たった位置にあ
り、成形体11の周方向に全周にわたって延びる、1つ
の、底付きの(溝状の)周方向切欠きからなる。切欠き
21Cは、円筒状成形体11の外周に開放された溝状切
欠きである。切欠き21Cの深さdは、溝底部が加工代
h内にあり、鋳造後円筒状成形体11の内周面を機械加
工した際に、溝底部が全部削りとられてしまって金属部
が内面に露出する深さとする。製品がシリンダブロック
の場合、切欠き21Cはピストン摺動域を外れた位置に
(切欠き21Cの上端がピストン摺動域下端から1mm
以上離れている)設けられる。シリンダボア径80〜1
00mm、ピストンストローク100〜150mmの金
属基複合材料ブロックでは、切欠き21Cの幅eは、1
〜4mm程度とする。
ように、成形体11は円筒状であり、強度的弱部21は
切欠き21Cからなる。その切欠き21Cは、成形体1
1の軸方向一端(下端)から他端側に隔たった位置にあ
り、成形体11の周方向に全周にわたって延びる、1つ
の、底付きの(溝状の)周方向切欠きからなる。切欠き
21Cは、円筒状成形体11の外周に開放された溝状切
欠きである。切欠き21Cの深さdは、溝底部が加工代
h内にあり、鋳造後円筒状成形体11の内周面を機械加
工した際に、溝底部が全部削りとられてしまって金属部
が内面に露出する深さとする。製品がシリンダブロック
の場合、切欠き21Cはピストン摺動域を外れた位置に
(切欠き21Cの上端がピストン摺動域下端から1mm
以上離れている)設けられる。シリンダボア径80〜1
00mm、ピストンストローク100〜150mmの金
属基複合材料ブロックでは、切欠き21Cの幅eは、1
〜4mm程度とする。
【0020】本発明の実施例3の作用については、溶湯
18を充填し、溶湯圧力が成形体11にかかって割れ2
2が発生しても、強度的弱部21である切欠き21Cが
形成されているため、その割れ22は、切欠き21Cか
らの割れに限定され、その部位の割れによって成形体1
1の他の部位の応力が緩和されて、成形体11の他の部
分に割れが発生することが防止される。また、切欠き2
1Cから割れ22が発生しても、その部分は、加工代の
範囲にあって、鋳造後の内周面機械加工で全部除去され
るので、シリンダボア内面に成形体11の割れによるア
ルミ露出が生じることはない。ただし、上記形状の成形
体11を用いて製造した金属基複合材料ブロック製品2
0Bでは、図8に示すように、成形体11の切欠き21
Cに侵入して凝固したアルミ部(割れによるものではな
い)は製品内周面加工後に製品内面に露出する。露出部
は切欠き21Cと同じ幅を有しシリンダボア全周にわた
る。ただし、この部分はピストン摺動域から外れている
ので、ピストンおよびピストンリング摺動に悪影響を及
ぼすことはない。
18を充填し、溶湯圧力が成形体11にかかって割れ2
2が発生しても、強度的弱部21である切欠き21Cが
形成されているため、その割れ22は、切欠き21Cか
らの割れに限定され、その部位の割れによって成形体1
1の他の部位の応力が緩和されて、成形体11の他の部
分に割れが発生することが防止される。また、切欠き2
1Cから割れ22が発生しても、その部分は、加工代の
範囲にあって、鋳造後の内周面機械加工で全部除去され
るので、シリンダボア内面に成形体11の割れによるア
ルミ露出が生じることはない。ただし、上記形状の成形
体11を用いて製造した金属基複合材料ブロック製品2
0Bでは、図8に示すように、成形体11の切欠き21
Cに侵入して凝固したアルミ部(割れによるものではな
い)は製品内周面加工後に製品内面に露出する。露出部
は切欠き21Cと同じ幅を有しシリンダボア全周にわた
る。ただし、この部分はピストン摺動域から外れている
ので、ピストンおよびピストンリング摺動に悪影響を及
ぼすことはない。
【0021】本発明の実施例4では、図9、図10に示
すように、成形体11は円筒状であり、強度的弱部21
は切欠き21Dからなる。その切欠き21Dは、成形体
11の軸方向一端(下端)から他端側に隔たった位置に
あり、成形体11の周方向に全周にわたって延びる、1
つの、底付きの(溝状の)周方向切欠きからなる。切欠
き21Dは、円筒状成形体11の外周に開放された溝状
切欠きである。切欠き21Dの深さdは、溝底部が加工
代hより大であり、鋳造後円筒状成形体11の内周面を
機械加工した際に、溝底部の一部は削りとられないで残
り溝底部が内面に露出する深さとする。製品がシリンダ
ブロックの場合、切欠き21Dはピストン摺動域を外れ
た位置に(切欠き21Dの上端がピストン摺動域下端か
ら5mm以上離れている)設けられる。シリンダボア径
80〜100mm、ピストンストローク100〜150
mmの金属基複合材料シリンダブロックでは、切欠き2
1Dの幅eは、1〜4mm程度とする。
すように、成形体11は円筒状であり、強度的弱部21
は切欠き21Dからなる。その切欠き21Dは、成形体
11の軸方向一端(下端)から他端側に隔たった位置に
あり、成形体11の周方向に全周にわたって延びる、1
つの、底付きの(溝状の)周方向切欠きからなる。切欠
き21Dは、円筒状成形体11の外周に開放された溝状
切欠きである。切欠き21Dの深さdは、溝底部が加工
代hより大であり、鋳造後円筒状成形体11の内周面を
機械加工した際に、溝底部の一部は削りとられないで残
り溝底部が内面に露出する深さとする。製品がシリンダ
ブロックの場合、切欠き21Dはピストン摺動域を外れ
た位置に(切欠き21Dの上端がピストン摺動域下端か
ら5mm以上離れている)設けられる。シリンダボア径
80〜100mm、ピストンストローク100〜150
mmの金属基複合材料シリンダブロックでは、切欠き2
1Dの幅eは、1〜4mm程度とする。
【0022】本発明の実施例4の作用については、溶湯
18を充填し、溶湯圧力が成形体11にかかって割れ2
2が発生しても、強度的弱部21である切欠き21Dが
形成されているため、その割れ22は、切欠き21Dか
らの割れに限定され、その部位の割れによって成形体1
1の他の部位の応力が緩和されて、成形体11の他の部
分に割れが発生することが防止される。また、切欠き2
1Dから割れ22が発生すると、図9に示すように割れ
が斜めに軸方向に広がる方向に伝幡すると、アルミ露出
部は切欠き21Dの幅eの範囲より軸方向に外れた位置
に生じる。その結果、製品20Cにおいて、図10に示
すように、鋳造後の内周面機械加工後に表れるアルミ露
出部の生じる可能性のある範囲gは、切欠き21Dの幅
eより広がるが、各アルミ露出部の幅fは、切欠き21
Dの幅eの幅よりは小となる。アルミ露出部は、ピスト
ンストローク域にかからないので、ピストンおよびピス
トンリング摺動に悪影響を及ぼさない。
18を充填し、溶湯圧力が成形体11にかかって割れ2
2が発生しても、強度的弱部21である切欠き21Dが
形成されているため、その割れ22は、切欠き21Dか
らの割れに限定され、その部位の割れによって成形体1
1の他の部位の応力が緩和されて、成形体11の他の部
分に割れが発生することが防止される。また、切欠き2
1Dから割れ22が発生すると、図9に示すように割れ
が斜めに軸方向に広がる方向に伝幡すると、アルミ露出
部は切欠き21Dの幅eの範囲より軸方向に外れた位置
に生じる。その結果、製品20Cにおいて、図10に示
すように、鋳造後の内周面機械加工後に表れるアルミ露
出部の生じる可能性のある範囲gは、切欠き21Dの幅
eより広がるが、各アルミ露出部の幅fは、切欠き21
Dの幅eの幅よりは小となる。アルミ露出部は、ピスト
ンストローク域にかからないので、ピストンおよびピス
トンリング摺動に悪影響を及ぼさない。
【0023】上記実施例では、成形体に軸方向切欠21
Aと周方向切欠21C、21Dを別に設ける場合を示し
たが、ひとつの成形体11に軸方向切欠21Aと周方向
切欠21C、21Dの両方を設けてもよい。その場合の
作用効果は、軸方向切欠21Aの作用、効果と周方向切
欠21C、21Dの作用、効果の和の作用、効果が得ら
れる。
Aと周方向切欠21C、21Dを別に設ける場合を示し
たが、ひとつの成形体11に軸方向切欠21Aと周方向
切欠21C、21Dの両方を設けてもよい。その場合の
作用効果は、軸方向切欠21Aの作用、効果と周方向切
欠21C、21Dの作用、効果の和の作用、効果が得ら
れる。
【0024】
【発明の効果】請求項1〜7の金属基複合材料部材の製
造方法によれば、強化用成形体の一部に強度的弱部を形
成したので、割れの発生部位を強度的弱部に限定させる
ことができ、その強度的弱部を割れが発生しても問題を
生じない部位(金属基複合材料部材がシリンダブロック
の場合は、ピストン摺動部以外の部位)に設けておくこ
とにより、成形体に割れが発生してもその発生部位を問
題を生じない部位に限定させることができる請求項2の
金属基複合材料部材の製造方法によれば、強度的弱部が
切欠きからなるので、成形体の切欠きの形状、位置を選
ぶことにより、成形体の割れ発生部位を所望の位置に容
易に限定することができる。請求項3の金属基複合材料
部材の製造方法によれば、切欠きが軸方向切欠きからな
るので、成形体の割れ発生部位を切欠きの端部(位置決
め用支持部の付け根部)に容易に限定することができ
る。請求項4の金属基複合材料部材の製造方法によれ
ば、軸方向切欠きが開放端と反対側の端部に成形体の周
方向に短く延びる切欠きを有するので、成形体の割れ発
生部位を切欠きの端部(位置決め用支持部の付け根部)
に容易に限定することができる。この位置限定は信頼性
が高い。請求項5の金属基複合材料部材の製造方法によ
れば、切欠きが成形体の周方向に延びる切欠きであるの
で、成形体の割れ発生部位または製品の金属露出部を切
欠きの範囲またはその近傍に、容易に限定することがで
きる。請求項6の金属基複合材料部材の製造方法によれ
ば、切欠きが成形体の軸方向に延びる切欠きと周方向に
延びる切欠きとから構成すれば、軸方向切欠きの効果と
周方向切欠きの効果の和の効果が得られる。請求項7の
金属基複合材料部材の製造方法によれば、金属基複合材
料部材がシリンダブロックであるので、アルミ露出部を
ピストン摺動域以外に選定することにより、アルミ露出
部がピストン、ピストンリング摺動に悪影響を及ばさな
いようにすることができる。
造方法によれば、強化用成形体の一部に強度的弱部を形
成したので、割れの発生部位を強度的弱部に限定させる
ことができ、その強度的弱部を割れが発生しても問題を
生じない部位(金属基複合材料部材がシリンダブロック
の場合は、ピストン摺動部以外の部位)に設けておくこ
とにより、成形体に割れが発生してもその発生部位を問
題を生じない部位に限定させることができる請求項2の
金属基複合材料部材の製造方法によれば、強度的弱部が
切欠きからなるので、成形体の切欠きの形状、位置を選
ぶことにより、成形体の割れ発生部位を所望の位置に容
易に限定することができる。請求項3の金属基複合材料
部材の製造方法によれば、切欠きが軸方向切欠きからな
るので、成形体の割れ発生部位を切欠きの端部(位置決
め用支持部の付け根部)に容易に限定することができ
る。請求項4の金属基複合材料部材の製造方法によれ
ば、軸方向切欠きが開放端と反対側の端部に成形体の周
方向に短く延びる切欠きを有するので、成形体の割れ発
生部位を切欠きの端部(位置決め用支持部の付け根部)
に容易に限定することができる。この位置限定は信頼性
が高い。請求項5の金属基複合材料部材の製造方法によ
れば、切欠きが成形体の周方向に延びる切欠きであるの
で、成形体の割れ発生部位または製品の金属露出部を切
欠きの範囲またはその近傍に、容易に限定することがで
きる。請求項6の金属基複合材料部材の製造方法によれ
ば、切欠きが成形体の軸方向に延びる切欠きと周方向に
延びる切欠きとから構成すれば、軸方向切欠きの効果と
周方向切欠きの効果の和の効果が得られる。請求項7の
金属基複合材料部材の製造方法によれば、金属基複合材
料部材がシリンダブロックであるので、アルミ露出部を
ピストン摺動域以外に選定することにより、アルミ露出
部がピストン、ピストンリング摺動に悪影響を及ばさな
いようにすることができる。
【図1】本発明のいずれの実施例にも適用可能な金属基
複合材料部材の製造方法の工程図である。
複合材料部材の製造方法の工程図である。
【図2】本発明の実施例1の金属基複合材料部材の製造
方法で用いられる成形体の斜視図である。
方法で用いられる成形体の斜視図である。
【図3】図2の成形体の一部の拡大斜視図である。
【図4】本発明の実施例1の金属基複合材料部材の製造
方法により製造された製品の一部の、図1のA−A線に
沿って見た、斜視図である。
方法により製造された製品の一部の、図1のA−A線に
沿って見た、斜視図である。
【図5】本発明の実施例2の金属基複合材料部材の製造
方法で用いられる成形体の斜視図である。
方法で用いられる成形体の斜視図である。
【図6】本発明の実施例3の金属基複合材料部材の製造
方法で用いられる成形体の斜視図である。
方法で用いられる成形体の斜視図である。
【図7】本発明の実施例3の金属基複合材料部材の製造
方法で用いられる成形体の一部の拡大断面図である。
方法で用いられる成形体の一部の拡大断面図である。
【図8】本発明の実施例3の金属基複合材料部材の製造
方法により製造された製品の一部の、図1のA−A線に
沿って見た、斜視図である。
方法により製造された製品の一部の、図1のA−A線に
沿って見た、斜視図である。
【図9】本発明の実施例4の金属基複合材料部材の製造
方法で用いられる成形体の一部の拡大断面図である。
方法で用いられる成形体の一部の拡大断面図である。
【図10】本発明の実施例4の金属基複合材料部材の製
造方法により製造された製品の一部の、図1のA−A線
に沿って見た、斜視図である。
造方法により製造された製品の一部の、図1のA−A線
に沿って見た、斜視図である。
【図11】従来の一般的なダイカスト鋳造による、金属
基複合材料部材の製造方法の溶湯充填工程の断面図であ
る。
基複合材料部材の製造方法の溶湯充填工程の断面図であ
る。
11 成形体 12 鋳型 13、14 一対の型 15 シリンダボア入子 16 外型 17 キャビティ 18 溶湯 19 シリンダ 20、20A、20B、20C 金属基複合材料部材
(たとえば、アルミシリンダブロック) 21 強度的弱部 21A、21B、21C、21D 強度的弱部としての
切欠き 22 割れ 23 金属(たとえば、アルミ)露出部 24 位置決め用支持部 30 ピストン摺動部
(たとえば、アルミシリンダブロック) 21 強度的弱部 21A、21B、21C、21D 強度的弱部としての
切欠き 22 割れ 23 金属(たとえば、アルミ)露出部 24 位置決め用支持部 30 ピストン摺動部
フロントページの続き (72)発明者 長谷部 眞之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G024 AA21 FA03 FA04 GA02 GA10 GA35 HA07
Claims (7)
- 【請求項1】 強化用成形体を鋳包むことにより複合化
した金属基複合材料部材の製造方法であって、前記強化
用成形体の一部に強度的弱部を形成することを特徴とす
る金属基複合材料部材の製造方法。 - 【請求項2】 前記強度的弱部は切欠きである請求項1
記載の金属基複合材料部材の製造方法。 - 【請求項3】 前記切欠きは前記強化用成形体の軸方向
に延びる切欠きである請求項2記載の金属基複合材料部
材の製造方法。 - 【請求項4】 前記軸方向に延びる切欠きはその開放端
と反対側の端部に前記強化用成形体の周方向に短く延び
る切欠きを有する請求項3記載の金属基複合材料部材の
製造方法。 - 【請求項5】 前記切欠きは前記強化用成形体の周方向
に延びる切欠きである請求項2記載の金属基複合材料部
材の製造方法。 - 【請求項6】 前記切欠きは前記強化用成形体の軸方向
に延びる切欠きと前記強化用成形体の周方向に延びる切
欠きとを有する請求項2記載の金属基複合材料部材の製
造方法。 - 【請求項7】 前記金属基複合材料部材がシリンダブロ
ックである請求項1または請求項2記載の金属基複合材
料部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11012206A JP2000210763A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 金属基複合材料部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11012206A JP2000210763A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 金属基複合材料部材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000210763A true JP2000210763A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=11798926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11012206A Pending JP2000210763A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 金属基複合材料部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000210763A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20180258796A1 (en) * | 2017-03-10 | 2018-09-13 | General Electric Company | Airfoil containment structure including a notched and tapered inner shell |
-
1999
- 1999-01-20 JP JP11012206A patent/JP2000210763A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20180258796A1 (en) * | 2017-03-10 | 2018-09-13 | General Electric Company | Airfoil containment structure including a notched and tapered inner shell |
US10704414B2 (en) * | 2017-03-10 | 2020-07-07 | General Electric Company | Airfoil containment structure including a notched and tapered inner shell |
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