JP2000210349A - 前腕回内及び回外機能の回復装具 - Google Patents

前腕回内及び回外機能の回復装具

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JP2000210349A
JP2000210349A JP11015878A JP1587899A JP2000210349A JP 2000210349 A JP2000210349 A JP 2000210349A JP 11015878 A JP11015878 A JP 11015878A JP 1587899 A JP1587899 A JP 1587899A JP 2000210349 A JP2000210349 A JP 2000210349A
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rotation
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Masao Watanabe
政男 渡邉
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SANGOKU BUREESU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前腕の正常な回内、回外運動の機能を回復さ
せると共に、機能回復に必要な時間と労力を節減できる
前腕回内及び回外機能の回復装具を提供する。 【解決手段】 上腕Uに取付け可能な取付けバンド11
と、取付けバンド11の両側に固定された対となる吊り
下げ部材20と、対となる細長片31及び細長片31の
先部を繋ぐ連結片33とを有し、細長片31の基部32
が吊り下げ部材20の端部21に回旋運動自在に取付け
られたフレーム30と、連結片33の中央部に設けられ
た軸受部34を介して回旋可能に取付けられた回旋軸5
0と、フレーム30の内側にあって、しかも回旋軸50
の先部に取付けられた前腕保持具40と、フレーム30
にその一部が固定されて、前腕保持具40に回旋力を与
える回旋力発生部材60とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前腕の橈骨骨折、
尺骨骨折、手根骨骨折、切断、前腕剥脱損傷等の際に、
長期固定による筋の短縮、骨間膜の短縮、関節包に起因
する前腕回旋の可動域制限、つまり回内及び回外の機能
回復を促進する前腕の機能回復装具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前腕の骨折などで回内外運動の制
限因子となる関節包の線維化や骨間膜の柔軟性の低下、
筋の短縮を改善させるために、外部から強制的に前腕を
回内及び回外させる回旋力を継続的に与えて機能回復を
促進している。すなわち、前腕の機能回復装具は、上腕
に取付けバンドを環状に巻付け、取付けバンドの上腕を
挟んで対向する位置にそれぞれ吊り下げ部材を固定し、
吊り下げ部材の端部にそれぞれ対となる細長片の基部を
回旋運動自在に取付けて、両方の細長片の間に前腕を挟
み、前腕と共に回旋運動ができるようにしている。両方
の細長片の間には橈尺関節部を保持可能な前腕保持具を
設け、それぞれの細長片に設けたフックと前腕保持具の
両側に設けたフックとの間にゴムバンドを緊張させてい
る。前腕部を回旋するときは、上腕に取付けバンドを取
付け、前腕を両方の細長片の間に入れると共に前腕保持
具に前腕部を装着する。この状態で、前腕保持具の両側
と両方の細長片とにそれぞれ設けたフックにゴムバンド
を引っ掛けて張力を与えることにより、前腕保持具に回
旋モーメントを与え、橈尺関節部に回内又は回外の方向
の回旋力を継続的に加えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
前腕回内及び回外機能の回復装具では、前腕保持具と両
方の細長片との間にゴムバンドで張力を与えると、前腕
保持具は橈尺関節部の略中心軸の回りに回旋するが、次
に述べるような問題があった。 (1)前腕保持具は両方の細長片との間で緊張されたゴ
ムバンドで前腕の長軸方向に対して略垂直方向に張力を
与えられるが、前腕が肘関節で自由に動きうるので、必
ずしも両方の細長片と前腕との間の距離が常に一定に保
たれるとは限らず、前腕及び手首部が最初に設定した前
腕の長軸方向の中心軸に対して傾きながら回旋すること
があり、手首部が前腕の長軸方向の中心軸の回りに円運
動で回旋する正常な回内、回外動作をしないために、有
効な橈尺関節の回旋機能が回復できないことがあった。 (2)細長片が前腕の両側面に沿って設けられるため、
前腕部の両側のフックを結ぶ長さは略手首部の太さにな
り、手首部の両側のフックを結ぶ長さは限られた長さで
あるため、大きな回旋モーメントが得られず、前腕の機
能回復に難渋し、多くの時間と労力がかかっていた。本
発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、前腕の正常
な回内、回外運動の機能を回復させると共に、機能回復
に必要な時間と労力を節減できる前腕回内及び回外機能
の回復装具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る前腕回内及び回外機能の回復装具は、上腕に取付け
可能な取付けバンドと、前記取付けバンドの両側に固定
された対となる吊り下げ部材と、対となる細長片及び該
対となる細長片の先部を繋ぐ連結片とを有し該細長片の
基部が前記吊り下げ部材の端部に回旋運動自在に取付け
られたフレームと、前記連結片の中央部に設けられた軸
受部を介して回旋可能に取付けられた回旋軸と、前記フ
レームの内側にあって、しかも前記回旋軸の先部に取付
けられた前腕保持具と、前記フレームにその一部が固定
されて、前記前腕保持具に回旋力を与える回旋力発生部
材とを有している。このような構成によって、前腕保持
具を回旋力発生部材の回旋力により回旋軸の回りに回旋
させることができるので、橈尺関節部は前腕の長軸方向
の中心軸の回りに円運動で回旋し、橈尺関節の回内、回
外可動域の改善ができる。
【0005】ここで、前記フレームの対となる細長片の
中間位置には、その両側が上下調整可能に取付けられた
前腕載置部材を設けてもよい。この場合、前腕載置部材
によって前腕の中心軸を回旋軸の軸芯と一致させること
を容易ならしめ、橈尺関節部を前腕の長軸方向の中心軸
の回りに円運動で回旋させることができる。また、前記
フレームの対となる細長片は、1又は隙間を有して配置
された2以上の半円状連結部材によって固定保持しても
よい。この場合、前腕保持具の回旋動作に支障を与えず
に、フレームの強度を補強することができる。また、前
記半円状連結部材の内側表面に円周方向に間隔を開けて
複数個の固定フックを設け、前記前腕保持具の外側面に
設けた回旋フックと前記固定フックとの間に前記回旋力
発生部材を設けてもよい。この場合は、前記半円状連結
部材を回旋フックと回旋軸との間の垂直距離より大きい
曲率半径の半円状に形成して半円状連結部材と前腕保持
具との間隔を開けて設け、複数個の固定フックの内、回
旋フックと回旋軸とを結ぶ方向に対して直角の方向にあ
る固定フックを選んで、回旋フックとの間に回旋力発生
部材を設けると、常に回旋力が最大となる回旋モーメン
トが得られる。また、前記回旋力発生部材は、ゴムバン
ド又はコイルバネを含む弾性体で形成してもよい。この
場合、回旋力発生部材は市販品として入手が容易である
と共に取扱が容易であるので、前腕回内及び回外機能の
回復装具を安価にすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係る前腕回内及び回外機能の回復装具を示す斜
視図、図2(A)、(B)はそれぞれ同前腕回内及び回
外機能の回復装具を前腕に装着した状態の正面図、側断
面図、図3は本発明の第2の実施の形態に係る前腕回内
及び回外機能の回復装具の回旋力発生部材を示す正面
図、図4は本発明の第3の実施の形態に係る前腕回内及
び回外機能の回復装具の回旋力発生部材を示す側断面図
である。
【0007】図1及び図2(A)、(B)に示すよう
に、本発明の第1の実施の形態に係る前腕回内及び回外
機能の回復装具10は、上腕Uに環状に巻付け可能な取
付けバンド11を設け、取付けバンド11の上腕Uを挟
んで対向する位置にそれぞれ対となる吊り下げ部材20
を固定している。吊り下げ部材20の端部21には、軽
量で剛性の高いアルミ合金等の軽量金属材料で形成され
た、それぞれ対となる細長片31の基部32を回動ピン
22を介して回旋運動自在に取付けて、両方の細長片3
1の間に前腕Fを挟み、細長片31が前腕Fと共に吊り
下げ部材20に対して傾動できるようにしている。両方
の細長片31と、細長片31のそれぞれの先部を連結し
た連結片33によってフレーム30を形成し、連結片3
3の中央部には連結片33を貫通する孔からなる軸受部
34を設けている。フレーム30の内側、すなわち両方
の細長片31の間には、連結片33から間隔を開けた位
置に、5本の指を露出させて掌部H及び前腕部Tを覆
い、前腕部Tに固定出来るプラスチック製の前腕保持具
40を設けている。前腕保持具40に前腕部Tを装入・
固定したときに掌部Hの中央部が接触する掌当て部41
の外側中央部には、凹部からなる軸支持部42を設けて
いる。棒状の回旋軸50は、その基部が軸受部34では
回旋自在に取付けられ、その先部は軸支持部42で嵌合
・固定されて支持されている。前腕保持具40の外側面
には、互いに反対方向に突出して対となる回旋フック4
3を設けている。
【0008】両方の細長片31の中央部は、前腕保持具
40の下半分を囲むように隙間を有して配置された2本
の半円状連結部材35によって連結されている。半円状
連結部材35の形状は、前腕保持具40に設けた回旋フ
ック43と回旋軸50との間の垂直距離より大きい曲率
半径の半円状に形成して、前腕保持具40と半円状連結
部材35との間の間隔を開けている。半円状連結部材3
5の内側表面には円周方向に間隔を開けて複数個の固定
フック36を突出させ、前腕保持具40に設けた回旋フ
ック43と固定フック36との間に、例えば、ゴムバン
ド等の紐状弾性体の両端を緊張させながら掛止させるこ
とによって張力を発生して、前腕保持具40を回旋軸5
0の回りに回旋させる回旋力発生部材60を掛止させて
いる。両方の細長片31の中間位置には、半円状連結部
材35の取付け位置より基部32側で調整用ネジ孔37
を設け、弾力性を備えた帯状の前腕載置部材70を取付
けている。前腕載置部材70のそれぞれ端部71には、
複数の調整用孔72を設け、その内のいずれかに挿入し
た調整ネジ73を調整用ネジ孔37に係合させて固定
し、上下方向の位置(前腕保持具40の中心軸から前腕
載置部材70までの垂直距離)を調整可能にしている。
前腕載置部材70には中央部を窪ませて形成した載置部
74を設け、載置部74に前腕Fを載置して、前腕載置
部材70の上下方向の位置を調整することにより、前腕
Fの中心軸Sを回旋軸50の軸芯に一致させることがで
きるようにしている。
【0009】次に、前腕回内及び回外機能の回復装具1
0の取付け方法及び前腕部Tの回旋状態を順序を追って
説明する。 (1)先ず、上腕Uに取付けバンド11を巻付けて固定
し、両方の細長片31の間に前腕Fを挿入し、前腕部T
に前腕保持具40を装着し、掌部Hを掌当て部41の内
側に当てる。 (2)回旋軸50を軸受部34と軸支持部42に挿入し
て支持させる。 (3)前腕載置部材70の載置部74に前腕Fを載置
し、前腕載置部材70の位置を上下に調整して、前腕F
の中心軸Sと回旋軸50の軸芯とを略一致させる。 (4)前腕保持具40に設けた回旋フック43と半円状
連結部材35に設けた固定フック36に回旋力発生部材
60を掛止させ、回旋力発生部材60によって前腕保持
具40に矢印D1方向(図2(A)参照)に回外させる
回旋力を与え、図2(A)に二点鎖線で示すように、前
腕保持具40と共に前腕部Tを徐々に回外させる。な
お、前腕部Tを回内させるために前腕保持具40を逆方
向に回旋する場合は、複数の固定フック36の中から矢
印D1と逆方向に回旋力が作用する位置にある固定フッ
ク36を選択して、回旋フック43と選択した固定フッ
ク36に回旋力発生部材60を掛止させればよい。
【0010】このように、前腕載置部材70によって前
腕Fの上下方向の位置を調整し、前腕Fの中心軸Sを回
旋軸50の軸芯と一致させると共に、回旋軸50を軸受
部34と軸支持部42に支持させて、前腕部Tに装着し
た前腕保持具40が回旋軸50の回りに回旋できる状態
にし、前腕保持具40に回旋力発生部材60によって回
旋力を与えるので、前腕部Tは回旋軸50の回りに円運
動で回旋し、前腕Fの正常な筋肉の回内、回外動作をさ
せるとができる。また、半円状連結部材35の内側表面
に円周方向に間隔を開けて複数個の固定フック36を設
け、前腕保持具40の外側面に設けた回旋フック43と
固定フック36との間に回旋力発生部材60を設け、半
円状連結部材35と前腕保持具40との間隔を開けてい
るので、複数個の固定フック36の内、回旋フック43
と回旋軸50の軸芯(前腕Fの中心軸S)とを結ぶ方向
に対して直角の方向にある固定フック36を選んで、回
旋フック43との間に回旋力発生部材60を設けること
により、常に回旋力が最大となる回旋モーメントが得ら
れる。なお、軸受部34は連結片33に複数個設けて回
旋軸50の上下左右の位置を調整できるようにしてもよ
い。また、回旋力発生部材60は、ゴムバンドの他にコ
イルバネ等の弾性体によって形成してもよい。また、回
旋軸50は、上記説明とは逆に、連結片33の中央部に
固定し、前腕保持具40の掌当て部41の外側中央部に
回旋運動自在に支持してもよい。
【0011】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
前腕回内及び回外機能の回復装具の回旋力発生部材80
を示す正面図である。なお、回旋力発生部材80を除く
構成要素は、前記第1の実施の形態に係る前腕回内及び
回外機能の回復装具10と略同様であるので、同一構成
については同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
ここで、回旋力発生部材80は、圧縮空気等の圧力流体
によって可動部が固定部に対して直線運動するシリンダ
ー装置や、電動力によって可動部が固定部に対して直線
運動するリニアモータ等のリニアアクチュエータ81を
用い、回旋フック43と固定フック36にそれぞれリニ
アアクチュエータ81の可動部82と固定部83を取付
けている。可動部82は矢印D2の方向に往復直線移動
できるようにし、回旋フック43を介して前腕保持具4
0を回旋軸50の回りに回旋するようにしている。この
場合、リニアアクチュエータ81の可動部82を駆動す
ることにより、長時間継続的に前腕保持具40を回旋さ
せることができると共に、回内、回外のいずれの方向に
も、可動部82の移動方向を変えることにより簡単に切
替えができ、回旋力の調整も容易である。
【0012】図4は、本発明の第3の実施の形態に係る
前腕回内及び回外機能の回復装具の回旋力発生部材90
を示す側断面図である。なお、回旋力発生部材90を除
く構成要素は、前記第1の実施の形態に係る前腕回内及
び回外機能の回復装具10と略同様であるので、同一構
成については同一符号を付して、詳しい説明は省略す
る。ここで、回旋力発生部材90は、連結片33に一定
トルクを出力するトルクモータ91を取付け、前腕保持
具40に軸支持部42で回旋軸50を固定すると共に、
軸受部34で回旋運動自在に回旋軸50を支持してい
る。トルクモータ91は、減速装置などのトルク伝達部
材92を介して回旋軸50を回旋するようにしている。
回旋軸50の先端には、回旋角度を示すドッグ93を設
けると共に、細長片31に設けたカバー94を介してト
ルクモータ91の出力をON・OFFするリミットスイ
ッチ95を設けておき、回旋軸50が所定角度回旋した
位置でドッグ93がリミットスイッチ95に作動し、ト
ルクモータ91を停止する構成にしている。また、トル
クモータ91の出力を調整する出力調整装置(図示しな
い)を設けて、ロック状態でもトルクモータ91が故障
しないようにしている。この場合、長時間継続的に前腕
保持具40を回旋させることができると共に、前腕の機
能回復の状態に応じて回旋力を前腕保持具40に与える
ことができる。また、回内動作から回外動作に切り換え
るとき、トルクモータ91の回旋方向を変えるだけの簡
単な操作でよく、ゴムバンドなど、弾性体からなる回旋
力発生部材60のように、回旋方向が逆になる固定フッ
ク36に付け替える必要がない。
【0013】
【発明の効果】請求項1〜5記載の前腕回内及び回外機
能の回復装具においては、対となる細長片のそれぞれの
先部を連結した連結片と、該連結片の中央部に設けた軸
受部と、対となる細長片の間に設けた前腕保持具と、軸
受部を介して回旋可能に取付けられた回旋軸とを備えて
いるので、前腕の中心軸を回旋軸の軸芯と一致させた状
態で、前腕保持具を回旋軸(前腕の中心軸)の回りに回
旋させることができ、前腕保持具に挿入した橈尺関節部
は回旋軸の回りに円運動で回旋し、橈尺関節部の回内、
回外可動域の改善ができる。これにより、前腕の正常な
回内、回外運動の機能を回復させることができると共
に、機能回復に必要な時間と労力を節減できる。特に、
請求項2記載の前腕回内及び回外機能の回復装具におい
ては、フレームの対となる細長片の中間位置には、その
両側が上下調整可能に取付けられた前腕載置部材を設け
ているので、前腕載置部材によって橈尺関節部の回旋運
動の中心軸を回旋軸の軸芯と一致させることが容易にで
き、橈尺関節部を前腕の長軸方向の中心軸の回りに円運
動で回旋させることができる。請求項3記載の前腕回内
及び回外機能の回復装具においては、フレームの対とな
る細長片は、1又は隙間を有して配置された2以上の半
円状連結部材によって固定保持されているので、前腕保
持具と半円状連結部材との間が離れて前腕保持具の回旋
動作に支障を与えずに、フレームの強度を補強すること
ができる。請求項4記載の前腕回内及び回外機能の回復
装具においては、半円状連結部材の内側表面に円周方向
に間隔を開けて複数個の固定フックを設け、前腕保持具
の外側面に設けた回旋フックと固定フックとの間に回旋
力発生部材を設けているので、複数個の固定フックの
内、回旋フックと回旋軸とを結ぶ方向に対して直角の方
向にある固定フックを選んで、回旋フックとの間に回旋
力発生部材を設けることにより、常に回旋力が最大とな
る回旋モーメントが得られる。請求項5記載の前腕回内
及び回外機能の回復装具においては、回旋力発生部材
は、ゴムバンド又はコイルバネを含む弾性体で形成して
いるので、安価で取扱が容易であり、コストの安い前腕
回内及び回外機能の回復装具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る前腕回内及び
回外機能の回復装具を示す斜視図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ本発明の第1の実施
の形態に係る前腕回内及び回外機能の回復装具を前腕に
装着した状態の正面図、側断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る前腕回内及び
回外機能の回復装具の回旋力発生部材を示す正面図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る前腕回内及び
回外機能の回復装具の回旋力発生部材を示す側断面図で
ある。
【符号の説明】
10:回復装具、11:取付けバンド、20:吊り下げ
部材、21:端部、22:回動ピン、30:フレーム、
31:細長片、32:基部、33:連結片、34:軸受
部、35:半円状連結部材、36:固定フック、37:
調整用ネジ孔、40:前腕保持具、41:掌当て部、4
2:軸支持部、43:回旋フック、50:回旋軸、6
0:回旋力発生部材、70:前腕載置部材、71:端
部、72:調整用孔、73:調整ネジ、74:載置部、
80:回旋力発生部材、81:リニアアクチュエータ、
82:可動部、83:固定部、90:回旋力発生部材、
91:トルクモータ、92:トルク伝達部材、93:ド
ッグ、94:カバー、95:リミットスイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上腕に取付け可能な取付けバンドと、前
    記取付けバンドの両側に固定された対となる吊り下げ部
    材と、対となる細長片及び該対となる細長片の先部を繋
    ぐ連結片とを有し該細長片の基部が前記吊り下げ部材の
    端部に回旋運動自在に取付けられたフレームと、前記連
    結片の中央部に設けられた軸受部を介して回旋可能に取
    付けられた回旋軸と、前記フレームの内側にあって、し
    かも前記回旋軸の先部に取付けられた前腕保持具と、前
    記フレームにその一部が固定されて、前記前腕保持具に
    回旋力を与える回旋力発生部材とを有することを特徴と
    する前腕回内及び回外機能の回復装具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の前腕回内及び回外機能の
    回復装具において、前記フレームの対となる細長片の中
    間位置には、その両側が上下調整可能に取付けられた前
    腕載置部材を有することを特徴とする前腕回内及び回外
    機能の回復装具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の前腕回内及び回外
    機能の回復装具において、前記フレームの対となる細長
    片は、1又は隙間を有して配置された2以上の半円状連
    結部材によって固定保持されている前腕回内及び回外機
    能の回復装具。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の前腕回内及び回外機能の
    回復装具において、前記半円状連結部材の内側表面に円
    周方向に間隔を開けて複数個の固定フックを設け、前記
    前腕保持具の外側面に設けた回旋フックと前記固定フッ
    クとの間に前記回旋力発生部材を設けた前腕回内及び回
    外機能の回復装具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の前
    腕回内及び回外機能の回復装具において、前記回旋力発
    生部材は、ゴムバンド又はコイルバネを含む弾性体で形
    成したことを特徴とする前腕回内及び回外機能の回復装
    具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004057565A (ja) * 2002-07-30 2004-02-26 Masaaki Sawada 上肢の機能回復訓練用具
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