JP2000209777A - 電力供給回路および突入電流防止方法 - Google Patents
電力供給回路および突入電流防止方法Info
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Abstract
外部装置に適切に電力の供給を開始することができる電
力供給回路および突入電流防止方法を提供する。 【解決手段】 負荷の端子間電圧が所定値に達するまで
は所定の定格電流より小さな定電流を負荷電流として流
し、負荷の端子間電圧が所定値に達した後は0から定格
電流まで変化する過渡電流を負荷電流として流すことを
特徴とする。また、過渡電流を0とした後に負荷電流を
定電流に制限する定電流手段に流れる電流値が概ね0に
なった場合に負荷の端子間電圧が所定値に達したとみな
して過渡電流を0から徐々に定格電流まで増加させるこ
とを特徴とする。また、負荷を、供給される電力の電圧
を平滑化するコンデンサと、供給される電力によって動
作する負荷装置とから構成し、過渡電流を概ね定格電流
まで増加させた後に負荷装置を動作させることを特徴と
する。
Description
用のカードデバイス等のようなコネクタ等を介して自在
に挿抜可能な装置に電力を供給する電力供給回路および
突入電流防止方法に関する。
圧/降圧あるいは安定化する電源装置は、入力電力の供
給開始時にトランスの誘導や内部容量への充電等によっ
て、突入電流が生じる。
来から用いられている突入電流防止回路の構成例を示す
接続図であり、特開平5−146143号公報に示され
るものと同等のものである。
動増幅器134とは、直流電源101からスイッチ10
2を介してDC/DC(Direct Current/Direct C
urrent:直流−直流)コンバータ112等の電子回路を
有する電源装置110に流れる電流を検出し、電界効果
トランジスタ137を制御する。定電流ダイオード13
0と抵抗131とは、この電源装置110に流れる電流
の最大値を設定するものである。
時間的変化の様子を示す説明図である。図5では、時刻
T101においてスイッチ102がオンにされている。
このとき電流Iは、定電流ダイオード130および抵抗
131によって設定された突入電流I110の値とな
る。
置110の動作に影響を与えないようにするため、電源
装置110の定常動作時に流れる動作電流I111より
大きい値に設定される。
コン等のような携帯型電子機器に用いられるカード状デ
バイスのように活線挿抜で使用するコネクタを装備した
ものの場合、この活線挿抜コネクタが接触する瞬間は接
触する面積が小さいので、コネクタを損傷することがあ
った。
場合は、突入電流が大きく変化するために雑音を発生
し、動作中の回路が誤動作する等の問題があった。この
発明は、このような背景の下になされたもので、回路の
誤動作やコネクタの損傷等を回避して外部装置に適切に
電力の供給を開始することができる電力供給回路および
突入電流防止方法を提供することを目的としている。
ために、請求項1に記載の発明にあっては、負荷に流れ
る負荷電流を所定の定格電流より小さな定電流に制限す
る定電流手段と、前記負荷電流を0から前記定格電流ま
で変化する過渡電流に制限する電流可変手段とが並列に
接続されてなる電流制限手段を具備することを特徴とす
る電力供給回路。また、請求項2に記載の発明にあって
は、請求項1に記載の電力供給回路では、前記電流制限
手段は、前記負荷の端子間電圧が所定値に達するまでは
前記定電流を前記負荷電流として流し、前記負荷の端子
間電圧が前記所定値に達した後は前記過渡電流を前記負
荷電流として流すことを特徴とする。また、請求項3に
記載の発明にあっては、請求項2に記載の電力供給回路
では、記電流可変手段は、前記負荷の端子間電圧が前記
所定値に達した後に、前記過渡電流を0から徐々に前記
定格電流まで増加させることを特徴とする。また、請求
項4に記載の発明にあっては、請求項3に記載の電力供
給回路では、前記電流制限手段は、前記定電流手段に流
れる電流値に基づいて前記負荷の端子間電圧が所定値に
達したか否かを検出する電流検出手段と、前記過渡電流
を0とした後に前記定電流手段に流れる電流値が概ね0
になった場合に前記負荷の端子間電圧が前記所定値に達
したとみなして当該過渡電流を0から徐々に前記定格電
流まで増加させる制御手段とを具備することを特徴とす
る。また、請求項5に記載の発明にあっては、請求項4
に記載の電力供給回路では、前記負荷は、供給される電
力の電圧を平滑化するコンデンサと、前記供給される電
力によって動作する負荷装置とを具備し、前記制御手段
は、前記過渡電流を概ね前記定格電流まで増加させた後
に前記負荷装置を動作させることを特徴とする。また、
請求項6に記載の発明にあっては、請求項1ないし請求
項5までの何れかに記載の電力供給回路では、前記電流
可変手段は、前記過渡電流を0とする時は内部インピー
ダンスが無限大であり、前記過渡電流を前記定格電流と
する時は内部インピーダンスが概ね0となる可変インピ
ーダンス素子であることを特徴とする。また、請求項7
に記載の発明にあっては、負荷の端子間電圧が所定値に
達するまでは所定の定格電流より小さな定電流を負荷電
流として流し、前記負荷の端子間電圧が前記所定値に達
した後は0から前記定格電流まで変化する過渡電流を前
記負荷電流として流すことを特徴とする突入電流防止方
法。また、請求項8に記載の発明にあっては、請求項7
に記載の突入電流防止方法では、前記過渡電流を0とし
た後に前記負荷電流を前記定電流に制限する定電流手段
に流れる電流値が概ね0になった場合に前記負荷の端子
間電圧が前記所定値に達したとみなして当該過渡電流を
0から徐々に前記定格電流まで増加させることを特徴と
する。また、請求項9に記載の発明にあっては、請求項
7または請求項8の何れかに記載の突入電流防止方法で
は、前記負荷を、供給される電力の電圧を平滑化するコ
ンデンサと、前記供給される電力によって動作する負荷
装置とから構成し、前記過渡電流を概ね前記定格電流ま
で増加させた後に前記負荷装置を動作させることを特徴
とする。また、請求項10に記載の発明にあっては、請
求項7ないし請求項9までの何れかに記載の突入電流防
止方法では、前記過渡電流は、当該過渡電流を0とする
時は内部インピーダンスが無限大であり、当該過渡電流
を前記定格電流とする時は内部インピーダンスが概ね0
となる可変インピーダンス素子によって可変とすること
を特徴とする。
る。図1は、本発明の一実施の形態にかかる電力供給回
路の構成を示すブロック図である。図1に示すように、
本実施の形態の直流電源1の電力は、スイッチ2と電流
制限回路部3とを介して、DC/DCコンバータ12と
その入力端子に接続されたコンデンサ11とからなる電
源装置10に供給される。また直流電源1には、スイッ
チ2を介して初期化回路部4が接続されている。
接続された電流検出回路5ならびに定電流回路6と、こ
れらと並列に接続された可変インピーダンス素子8、そ
して電流検出回路5と定電流回路6と可変インピーダン
ス素子8とを制御する制御回路7とから構成されてい
る。
たときに可変インピーダンス素子8を開放状態にするた
めの制御信号S11を制御回路7に供給する。電流検出
回路5は、電源装置10に流れる電流Iを検出し、電流
検出信号S1 2を制御回路7に供給する。
る電流検出信号S12に基づいて、可変インピーダンス
素子8の端子間インピーダンスを制御する制御信号S
13とDC/DCコンバータ12の動作を制御する制御
信号S14とを出力する。
らびに電圧Vaの時間的変化の様子を示す説明図であ
る。図2では、時刻t1においてスイッチ2がオンにさ
れている。なおこの時刻t1以前では、コンデンサ11
は充電されていないので端子電圧である電圧Vaは0で
ある。
ると初期化回路部4がこれを検出して制御信号S11を
制御回路7に供給し、可変インピーダンス素子8の端子
間を開放状態(端子間インピーダンスを無限大)にす
る。
1、定電流回路6および電流検出回路5を経由して流れ
る電流Iは、定電流回路6によって定電流I1(図2参
照)制御される。また、コンデンサ11の両端の電圧V
aは0から徐々に上昇する。
下のため、損失を生じる。従って、コンデンサ11を直
流電源1の電圧Eまで充電することはできない。このた
め、時刻t2付近で電流Iは減少する。
なったとき、電流検出回路5がこれを検出して、制御回
路7から制御信号S13を出力して可変インピーダンス
素子8を制御する。
インピーダンス素子8の端子間インピーダンスを徐々に
小さくして行く。即ち時刻t3からは、コンデンサ11
に流れる電流Iを増加させながらコンデンサ11を直流
電源1の電圧まで充電する。このため、電流制限回路部
3を介して流れる電流は過渡電流I2(図2参照)とな
る。
々に低インピーダンスにして行くと、時刻t4で可変イ
ンピーダンス素子8のインピーダンスが最低になり、電
源装置10に電源を供給できる状態になる。
の充電が完了したものとみなし、制御信号S14を出力
する。即ち、時刻t4後の時刻t5からはDC/DCコ
ンバータ12がオンになって動作を開始し、電流Iは定
常電流I3となる。
構成例を示す。図3は、図1に示した電力供給回路の詳
細な構成例を示す接続図である。この図3において、図
1に示す各部と対応する部分には同一の符号を付し、そ
の説明は省略する。
介して電源装置10の正電極入力端と抵抗63の一端、
さらに抵抗78の一端とが接続されている。直流電源1
の負電極側には、抵抗64の一端と抵抗55の一端、抵
抗57の一端、抵抗70の一端、コンデンサ41の一
端、そしてFET(Field EffectTransistor:電界
効果トランジスタ)82のソース電極とが接続されてい
る。
T66のゲート電極とに接続されている。抵抗55の他
端は、FET66のソース電極とFET56のゲート電
極とに接続されている。
極に接続されている。抵抗70の他端は、定電圧ダイオ
ード79のアノード電極とコンデンサ41の他端、FE
T82のゲート電極、そしてオペアンプを用いた比較器
73の非反転入力端とに接続されている。
0の負電極入力端とFET82のドレイン電極とに接続
されている。FET56のドレイン電極は、抵抗78の
他端と定電圧ダイオード79のカソード電極とに接続さ
れている。比較器73の反転入力端には基準電圧V
refが接続され、比較器73の出力端はDC/DCコ
ンバータ12の制御入力端に接続されている。
す初期化回路部4の役目をしている。同様に、抵抗63
と抵抗64とFET66が定電流回路6を構成してい
る。また、抵抗55とFET56と抵抗57とが電流検
出回路5を構成している。抵抗78と定電圧ダイオード
79と抵抗70と比較器73とが制御回路7を構成して
いる。そして、FET82が可変インピーダンス素子8
の役目をしている。
ンにするまでコンデンサ11とコンデンサ41は充電さ
れておらず、各々端子間の電圧は0である。従って、ス
イッチ2がオンにされた時点ではFET82はオフの状
態である。
流Iは、定電流回路6に相当するFET66のゲート電
圧と抵抗55の抵抗値とによって決定され、概ね定電流
となる。
がゲート電圧が大きくなってオンになる。このとき、F
ET82のゲート電圧と比較器73の入力電圧は低くな
り、FET82はオフ、比較器73の出力は“L(ロー
レベル)”となる。従って、DC/DCコンバータ12
の動作はオフの状態となる。
電圧Vaが上昇すると、これにともなってFET66の
ドレイン電圧が低下する。このようにFET66のドレ
イン電圧が低下して動作電圧以下になると、抵抗55に
流れる電流が減少してFET56がオフとなる。
抗70とコンデンサ41とから構成される積分回路が動
作を始める。このときFET82のゲート電圧は、この
積分回路の時定数に基づく割合で上昇し、これにともな
ってドレイン−ソース間のインピーダンスが減少し、コ
ンデンサ11はこのFET82のドレインに流れる電流
で充電される。
電圧Vrefは、FET82の飽和電圧より大きい値に
設定される。従って、コンデンサ11の充電が完了する
とともに比較器73の出力が“H(ハイレベル)”とな
り、DC/DCコンバータ12を動作をオンにする。な
お上述の定電圧ダイオード79は、積分回路の動作開始
時間を決めるためのものである。
ば、負荷の端子間電圧が所定値に達するまでは所定の定
格電流より小さな定電流を負荷電流として流し、負荷の
端子間電圧が所定値に達した後は0から定格電流まで変
化する過渡電流を負荷電流として流すことを特徴とす
る。また、過渡電流を0とした後に負荷電流を定電流に
制限する定電流手段に流れる電流値が概ね0になった場
合に負荷の端子間電圧が所定値に達したとみなして過渡
電流を0から徐々に定格電流まで増加させることを特徴
とする。また、負荷を、供給される電力の電圧を平滑化
するコンデンサと、供給される電力によって動作する負
荷装置とから構成し、過渡電流を概ね定格電流まで増加
させた後に負荷装置を動作させることを特徴とする。ま
た、過渡電流は、過渡電流を0とする時は内部インピー
ダンスが無限大であり、過渡電流を定格電流とする時は
内部インピーダンスが概ね0となる可変インピーダンス
素子によって可変とすることを特徴とするので、回路の
誤動作やコネクタの損傷等を回避して外部装置に適切に
電力の供給を開始することができる電力供給回路および
突入電流防止方法が実現可能であるという効果が得られ
る。
費電力に無関係に設定でき、突入電流を小さく設定でき
るため、例えば通信装置等で電源投入状態で電子回路パ
ッケージを挿抜する活線挿抜時に突入電流によるコネク
タの損傷を防止でき、また突入電流により発生する雑音
も小さくできる。
構成を示すブロック図である。
aの時間的変化の様子を示す説明図である。
す接続図である。
成例を示す接続図である。
様子を示す説明図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 負荷(10)に流れる負荷電流(I)を
所定の定格電流(I 3)より小さな定電流(I1)に制
限する定電流手段(6)と、 前記負荷電流を0から前記定格電流まで変化する過渡電
流(I2)に制限する電流可変手段(8)とが並列に接
続されてなる電流制限手段(3)を具備することを特徴
とする電力供給回路。 - 【請求項2】 前記電流制限手段は、 前記負荷の端子間電圧(Va)が所定値に達するまでは
前記定電流を前記負荷電流として流し、 前記負荷の端子間電圧が前記所定値に達した後は前記過
渡電流を前記負荷電流として流すことを特徴とする請求
項1に記載の電力供給回路。 - 【請求項3】 前記電流可変手段は、 前記負荷の端子間電圧が前記所定値に達した後に、 前記過渡電流を0から徐々に前記定格電流まで増加させ
ることを特徴とする請求項2に記載の電力供給回路。 - 【請求項4】 前記電流制限手段は、 前記定電流手段に流れる電流値に基づいて前記負荷の端
子間電圧が所定値に達したか否かを検出する電流検出手
段(5)と、 前記過渡電流を0とした後に前記定電流手段に流れる電
流値が概ね0になった場合に前記負荷の端子間電圧が前
記所定値に達したとみなして当該過渡電流を0から徐々
に前記定格電流まで増加させる制御手段(7)とを具備
することを特徴とする請求項3に記載の電力供給回路。 - 【請求項5】 前記負荷は、 供給される電力の電圧を平滑化するコンデンサ(11)
と、 前記供給される電力によって動作する負荷装置(12)
とを具備し、 前記制御手段は、 前記過渡電流を概ね前記定格電流まで増加させた後に前
記負荷装置を動作させることを特徴とする請求項4に記
載の電力供給回路。 - 【請求項6】 前記電流可変手段は、 前記過渡電流を0とする時は内部インピーダンスが無限
大であり、 前記過渡電流を前記定格電流とする時は内部インピーダ
ンスが概ね0となる可変インピーダンス素子であること
を特徴とする請求項1ないし請求項5までの何れかに記
載の電力供給回路。 - 【請求項7】 負荷の端子間電圧が所定値に達するまで
は所定の定格電流より小さな定電流を負荷電流として流
し、 前記負荷の端子間電圧が前記所定値に達した後は0から
前記定格電流まで変化する過渡電流を前記負荷電流とし
て流すことを特徴とする突入電流防止方法。 - 【請求項8】 前記過渡電流を0とした後に前記負荷電
流を前記定電流に制限する定電流手段に流れる電流値が
概ね0になった場合に前記負荷の端子間電圧が前記所定
値に達したとみなして当該過渡電流を0から徐々に前記
定格電流まで増加させることを特徴とする請求項7に記
載の突入電流防止方法。 - 【請求項9】 前記負荷を、 供給される電力の電圧を平滑化するコンデンサと、 前記供給される電力によって動作する負荷装置とから構
成し、 前記過渡電流を概ね前記定格電流まで増加させた後に前
記負荷装置を動作させることを特徴とする請求項7また
は請求項8の何れかに記載の突入電流防止方法。 - 【請求項10】 前記過渡電流は、 当該過渡電流を0とする時は内部インピーダンスが無限
大であり、 当該過渡電流を前記定格電流とする時は内部インピーダ
ンスが概ね0となる可変インピーダンス素子によって可
変とすることを特徴とする請求項7ないし請求項9まで
の何れかに記載の突入電流防止方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00349299A JP3652903B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 電力供給回路および突入電流防止方法 |
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- 1999-01-08 JP JP00349299A patent/JP3652903B2/ja not_active Expired - Fee Related
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