JP2000209717A - 電気機器収納用箱体の放熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 フィルタの清掃又は交換が極めて容易にでき
る電気機器収納用箱体の放熱装置を提供する。 【解決手段】 通気孔には換気ユニット５を挿着し、螺
子で箱体本体に螺着固定する。換気ユニット５は、ファ
ン７と、このファン７に誤って手指等が侵入するのを防
ぐフィンガーガード８と、通気孔からの雨水等の浸入を
防ぐ防水ゴム９と、箱体本体の内部への塵埃の侵入を防
ぐフィルタ１０を装着するための略四角形状のフィルタ
取付具１１と、フィルタ取付具１１を被覆する箱体本体
への取付面及び取り付けた状態での底面を開放した箱状
のフードとで構成され、螺子１３，１３，１３，１３で
一体に螺着固定される。フィルタ取付具１１には対向す
る二辺にフィルタ取付具側係合部を形成し、このフィル
タ取付具側係合部にフードに形成したフード側係合部を
嵌入する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、各種電気機器を収納す
る電気機器収納用箱体の箱体本体の内部で発生する熱を
強制的に箱体本体の外部に放熱するための放熱装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、各種電気機器を収納する電気機器
収納用箱体の箱体本体の内部で発生する熱を強制的に箱
体本体の外部に放熱するための放熱装置は、図１０〜図
１３に示すようなものであった。即ち電気機器収納用箱
体４１は前面に開口部を設けた箱体本体４２と、この箱
体本体４２の開口部を被覆する扉体４３と、箱体本体４
２の側面に穿設した通気孔４４とで成り、この通気孔４
４に箱体本体４２の内部で発生する熱を強制的に箱体本
体４３の外部に放出する換気ユニット４５を螺子４６，
４６，４６，４６で締め付けて箱体本体４３に取り付け
ていた。換気ユニット４５は、箱体本体４３の内部側か
ら取り付けられるファン４７と、ファン４７に誤って手
指等が侵入するのを防ぐフィンガーガード４８と、箱体
本体４３の外部側から取り付けられる通気孔４４からの
雨水等の浸入を防ぐ防水ゴム４９と、箱体本体４３の内
部への塵埃の侵入を防ぐフィルタ５０を装着したフィル
タ取付具５１と、このフィルタ取付具５１を被覆する箱
状のフード５２とで構成されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の電気機器収納用箱体の放熱装置は、長年の使用により
フィルタ５０が目詰まりを起こした場合に換気効率が悪
くなるため、フィルタ５０を清掃又は交換する必要があ
るが、この際箱体本体４３の内部から螺子４６，４６，
４６，４６を外して換気ユニット４５を外し、フィルタ
取付具５１からフィルタ取付具カバー５１Ａを外し、フ
ィルタ５０を外して清掃又は交換するが、取り外し作業
に非常に手間が掛かると共に、再度換気ユニット４５を
取り付けるするために換気ユニット４５を構成する部品
や箱体本体に穿設された螺子孔を位置合わせしなければ
ならず、この作業にも非常に手間が掛かるという欠点が
あった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記従来の電気機器収納
用箱体の放熱装置の問題点に鑑み、本発明の目的は、フ
ィルタの清掃又は交換が極めて容易にできる電気機器収
納用箱体の放熱装置を提供するもので、少なくとも前面
に開口部を設けた箱体本体と、該箱体本体の開口部を被
覆する扉体と、前記箱体本体に穿設した通気孔とで成る
各種電気機器を収納するための電気機器収納用箱体にお
いて、前記通気孔に前記箱体本体の内部で発生する熱を
強制的に前記箱体本体の外部に放出する放熱装置であっ
て、ファンと、該ファンに誤って手指等が侵入するのを
防ぐフィンガーガードと、通気孔からの雨水等の浸入を
防ぐ防水ゴムと、前記箱体本体の内部への塵埃の侵入を
防ぐフィルタを装着するための略四角形状のフィルタ取
付具と、該フィルタ取付具を被覆する前記箱体本体への
取付面及び取り付けた状態での底面を開放した箱状のフ
ードとで構成される換気ユニットを前記箱体本体の外部
から前記通気孔に挿着し、前記フィルタ取付具には対向
する二辺にフィルタ取付具側係合部を形成し、該フィル
タ取付具側係合部に前記フードに形成したフード側係合
部を嵌入することである。

【０００５】また、前記電気機器収納用箱体の放熱装置
において、前記フィルタ取付具側係合部と、該フィルタ
取付具側係合部が嵌入するフード側係合部の何れか一方
に係止凸部を設け、該係止凸部に対向する他方に係止凹
部を設け、係止凸部と係止凹部が係止することにより、
前記フィルタ取付具と前記フードが嵌入状態で係止する
ことである。

【０００６】

【発明の実施の形態】この電気機器収納用箱体のフイル
タを清掃又は交換するには、フードを摘み、上方にスラ
イドさせて引き抜き、換気ユニットを露出させる。この
状態でフィルタ取付具からフィルタ取付具カバーを分離
させ、フィルタを取り出す。フィルタを清掃又は交換し
た後はフィルタ取付具にフィルタを装着し、フィルタ取
付具カバーを取り付け、フィルタ取付具の上方からフー
ドのフード側係合部とフィルタ取付具側係合部とを係合
させてスライドさせフード取り付ける。

【０００７】

【実施例】本発明に係る電気機器収納用箱体の放熱装置
の第一実施例を図１〜図７に示す。以下この図面に基づ
いて本発明を説明する。

【０００８】電気機器収納用箱体１は、前面に開口部を
設けた箱体本体２と、この箱体本体２の開口部を被覆す
る扉体３と、箱体本体２に穿設した通気孔４とで成る。
通気孔４には換気ユニット５を挿着し、螺子６，６，
６，６で箱体本体２に螺着固定する。換気ユニット５
は、ファン７と、このファン７に誤って手指等が侵入す
るのを防ぐフィンガーガード８と、通気孔４からの雨水
等の浸入を防ぐ防水ゴム９と、箱体本体２の内部への塵
埃の侵入を防ぐフィルタ１０を装着するための略四角形
状のフィルタ取付具１１と、フィルタ取付具１１を被覆
する箱体本体２への取付面及び取り付けた状態での底面
を開放した箱状のフード１２とで構成され、螺子１３，
１３，１３，１３で一体に螺着固定される。フィルタ取
付具１１には対向する二辺にフィルタ取付具側係合部１
４，１４を形成し、このフィルタ取付具側係合部１４，
１４にフード１２に形成したフード側係合部１５，１５
を嵌入する。

【０００９】この電気機器収納用箱体１のフイルタ１０
を清掃又は交換するには、フード１２を摘み、上方にス
ライドさせて引き抜き、換気ユニット５を露出させる。
この状態でフィルタ取付具１１からフィルタ取付具カバ
ー１１Ａを分離させ、フィルタ１０を取り出す。フィル
タ１０を清掃又は交換した後はフィルタ取付具１１にフ
ィルタ１０を装着し、フィルタ取付具カバー１１Ａを取
り付け、フィルタ取付具１１の上方からフード１２のフ
ード側係合部１５，１５とフィルタ取付具側係合部１
４，１４とを係合させてスライドさせフード１２を取り
付ける。

【００１０】尚、本発明に係る電気機器収納用箱体の放
熱装置の換気ユニット５は、本実施例では通気孔４に換
気ユニット５を挿着した後、螺子６，６，６，６で箱体
本体２に螺着固定したが、固定手段は螺子に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変
更可能である。

【００１１】また、本実施例ではファン７と、このファ
ン７に誤って手指等が侵入するのを防ぐフィンガーガー
ド８と、通気孔４からの雨水等の浸入を防ぐ防水ゴム９
と、箱体本体２の内部への塵埃の侵入を防ぐフィルタ１
０を装着するための略四角形状のフィルタ取付具１１
と、フィルタ取付具１１を被覆する箱体本体２への取付
面及び取り付けた状態での底面を開放した箱状のフード
１２とで構成され、螺子１３，１３，１３，１３で一体
に螺着固定したが、換気ユニット５をひとまとめにする
ものは螺子に限定されるものではなく、本発明の趣旨を
変更しない範囲で適宜変更可能である。

【００１２】本発明に係る電気機器収納用箱体の放熱装
置の第二実施例を図８〜図９に示す。以下この図面に基
づいて本発明を説明する。

【００１３】電気機器収納用箱体１は、前面に開口部を
設けた箱体本体２と、この箱体本体２の開口部を被覆す
る扉体３と、箱体本体２に穿設した通気孔４とで成る。
通気孔４には換気ユニット５を挿着し、螺子６，６，
６，６で箱体本体２に螺着固定する。換気ユニット５
は、ファン７と、このファン７に誤って手指等が侵入す
るのを防ぐフィンガーガード８と、通気孔４からの雨水
等の浸入を防ぐ防水ゴム９と、箱体本体２の内部への塵
埃の侵入を防ぐフィルタ１０を装着するための略四角形
状のフィルタ取付具２１と、フィルタ取付具２１を被覆
する箱体本体２への取付面及び取り付けた状態での底面
を開放した箱状のフード２２とで構成され、螺子１３，
１３，１３，１３で一体に螺着固定される。フィルタ取
付具２１には対向する二辺にフィルタ取付具側係合部２
４，２４を形成し、このフィルタ取付具側係合部２４，
２４にフード２２に形成したフード側係合部２５，２５
を嵌入する。フィルタ取付具側係合部２４には係止凸部
２４Ａが設けられ、係止凸部２４Ａに対向するフード側
係合部２５には係止凹部２５Ａが設けられ、係止凸部２
４Ａと係止凹部２５Ａが係止することにより、フィルタ
取付具２１とフード２２が嵌入状態で係止する。

【００１４】この電気機器収納用箱体１のフイルタ１０
を清掃又は交換するには、フード２２を摘み、上方にス
ライドさせて引き抜き、換気ユニット５を露出させる。
この状態でフィルタ取付具２１からフィルタ取付具カバ
ー２１Ａを分離させ、フィルタ１０を取り出す。フィル
タ１０を清掃又は交換した後はフィルタ取付具２１にフ
ィルタ１０を装着し、フィルタ取付具カバー２１Ａを取
り付け、フィルタ取付具２１の上方からフード２２のフ
ード側係合部２５，２５とフィルタ取付具側係合部２
４，２４とを係合させてスライドさせ、係止凸部２４
Ａ，２４Ａと係止凹部２５Ａ，２５Ａとを係止させるこ
とによりフード２２を取り付ける。

【００１５】尚、本発明に係る電気機器収納用箱体の放
熱装置の換気ユニット５は、本実施例では通気孔４に換
気ユニット５を挿着した後、螺子６，６，６，６で箱体
本体２に螺着固定したが、固定手段は螺子に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変
更可能である。

【００１６】また、本実施例ではファン７と、このファ
ン７に誤って手指等が侵入するのを防ぐフィンガーガー
ド８と、通気孔４からの雨水等の浸入を防ぐ防水ゴム９
と、箱体本体２の内部への塵埃の侵入を防ぐフィルタ１
０を装着するための略四角形状のフィルタ取付具２１
と、フィルタ取付具２１を被覆する箱体本体２への取付
面及び取り付けた状態での底面を開放した箱状のフード
２２とで構成され、螺子１３，１３，１３，１３で一体
に螺着固定したが、換気ユニット５をひとまとめにする
ものは螺子に限定されるものではなく、本発明の趣旨を
変更しない範囲で適宜変更可能である。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電気機
器収納用箱体の放熱装置は、少なくとも前面に開口部を
設けた箱体本体と、該箱体本体の開口部を被覆する扉体
と、前記箱体本体に穿設した通気孔とで成る各種電気機
器を収納するための電気機器収納用箱体において、前記
通気孔に前記箱体本体の内部で発生する熱を強制的に前
記箱体本体の外部に放出する放熱装置であって、ファン
と、該ファンに誤って手指等が侵入するのを防ぐフィン
ガーガードと、通気孔からの雨水等の浸入を防ぐ防水ゴ
ムと、前記箱体本体の内部への塵埃の侵入を防ぐフィル
タを装着するための略四角形状のフィルタ取付具と、該
フィルタ取付具を被覆する前記箱体本体への取付面及び
取り付けた状態での底面を開放した箱状のフードとで構
成される換気ユニットを前記箱体本体の外部から前記通
気孔に挿着し、前記フィルタ取付具には対向する二辺に
フィルタ取付具側係合部を形成し、該フィルタ取付具側
係合部に前記フードに形成したフード側係合部を嵌入す
ることによって、フィルタの清掃又は交換が極めて容易
にでき、換気効率を上げることができるという効果があ
る。

【００１８】また、前記電気機器収納用箱体の放熱装置
において、前記フィルタ取付具側係合部と、該フィルタ
取付具側係合部が嵌入するフード側係合部の何れか一方
に係止凸部を設け、該係止凸部に対向する他方に係止凹
部を設け、係止凸部と係止凹部が係止することにより、
前記フィルタ取付具と前記フードが嵌入状態で係止する
ことによって、フィルタの清掃又は交換が極めて容易に
でき、換気効率を上げることができ、フードが確実にフ
ィルタ取付具の装着できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る電気機器収納用箱体の放熱装置を
取り付けた電気機器収納用箱体の外観説明図である。

【図２】本発明に係る電気機器収納用箱体の放熱装置の
換気ユニットの分解説明図である。

【図３】本発明に係る電気機器収納用箱体の放熱装置の
換気ユニットの組立状態の説明図である。

【図４】本発明に係る電気機器収納用箱体の放熱装置の
換気ユニットを箱体本体に取り付ける説明図である。

【図５】本発明に係る電気機器収納用箱体の放熱装置の
第一実施例のフィルタ取付具の分解説明図である。

【図６】本発明に係る電気機器収納用箱体の放熱装置の
第一実施例のフードの説明図である。

【図７】本発明に係る電気機器収納用箱体の放熱装置の
フードを取り外す状態の説明図である。

【図８】本発明に係る電気機器収納用箱体の放熱装置の
第二実施例のフィルタ取付具の分解説明図である。

【図９】本発明に係る電気機器収納用箱体の放熱装置の
第二実施例のフードの説明図である。

【図１０】従来の電気機器収納用箱体の放熱装置を取り
付けた電気機器収納用箱体の外観説明図である。

【図１１】従来の電気機器収納用箱体の放熱装置の換気
ユニットの分解説明図である。

【図１２】従来の電気機器収納用箱体の放熱装置の換気
ユニットの組立状態の説明図である。

【図１３】従来の電気機器収納用箱体の放熱装置のフィ
ルタ取付具の分解説明図である。

【符号の説明】

１ 電気機器収納用箱体 ２ 箱体本体 ３ 扉体 ４ 通気孔 ５ 換気ユニット ７ ファン ８ フィンガーガード ９ 防水ゴム １０ フィルタ １１ フィルタ取付具 １２ フード １４ フィルタ側係合部 １５ フード側係合部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも前面に開口部を設けた箱体本
   体と、該箱体本体の開口部を被覆する扉体と、前記箱体
   本体に穿設した通気孔とで成る各種電気機器を収納する
   ための電気機器収納用箱体において、前記通気孔に前記
   箱体本体の内部で発生する熱を強制的に前記箱体本体の
   外部に放出する放熱装置であって、ファンと、該ファン
   に誤って手指等が侵入するのを防ぐフィンガーガード
   と、通気孔からの雨水等の浸入を防ぐ防水ゴムと、前記
   箱体本体の内部への塵埃の侵入を防ぐフィルタを装着す
   るための略四角形状のフィルタ取付具と、該フィルタ取
   付具を被覆する前記箱体本体への取付面及び取り付けた
   状態での底面を開放した箱状のフードとで構成される換
   気ユニットを前記箱体本体の外部から前記通気孔に挿着
   し、前記フィルタ取付具には対向する二辺にフィルタ取
   付具側係合部を形成し、該フィルタ取付具側係合部に前
   記フードに形成したフード側係合部を嵌入することを特
   徴とする電気機器収納用箱体の放熱装置。
2. 【請求項２】 前記電気機器収納用箱体の放熱装置にお
   いて、前記フィルタ取付具側係合部と、該フィルタ取付
   具側係合部が嵌入するフード側係合部の何れか一方に係
   止凸部を設け、該係止凸部に対向する他方に係止凹部を
   設け、係止凸部と係止凹部が係止することにより、前記
   フィルタ取付具と前記フードが嵌入状態で係止すること
   を特徴とする請求項１に記載の電気機器収納用箱体の放
   熱装置。