JP2000209476A - 画像選別機能を有する電子カメラ - Google Patents

画像選別機能を有する電子カメラ

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JP2000209476A
JP2000209476A JP11009077A JP907799A JP2000209476A JP 2000209476 A JP2000209476 A JP 2000209476A JP 11009077 A JP11009077 A JP 11009077A JP 907799 A JP907799 A JP 907799A JP 2000209476 A JP2000209476 A JP 2000209476A
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evaluation
microprocessor
image data
image
imaging
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JP11009077A
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Satoshi Ejima
聡 江島
Hirotake Nozaki
弘剛 野崎
Fumio Hiraide
文雄 平出
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電子カメラにおいて、連続撮像さ
れた画像の良否評価に応じて良好な画像データを選別保
存することを目的とする。特に、連続撮像のコマ数を適
正に可変することを目的とする。 【解決手段】 被写体を連続的に撮像して画像データを
得る。これら画像データの撮影状態を空間周波数成分な
どから良否評価し、評価の高い良好な画像データを選別
保存する。このとき、連続撮像のコマ数を、評価値など
に応じて自動調整する。また、撮像手段のフレーミング
変化を検出すると、連続撮像を停止する。さらに、画像
データの評価が一つも許容値に達しない場合は、連続撮
像を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影状態の良好な
画像データを選別保存する電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、手持ちでカメラ撮影を行うよう
なケースでは、往々にして手ブレを生じてしまう。この
ような手ブレが生じると、被写界が流れて露光されるた
め、全体にぼやけた画像が撮影される。このようにぼや
けてしまった画像は、画面全体の細かなディテールが失
われる上に、くっきり写るべきエッジ部分がだれてしま
う。そのため、非常に印象の良くない画像となる。
【0003】従来、このような手ブレによる不具合を解
消するものとして、手ブレ補正機構付きのカメラが知ら
れている。図18は、この種の手ブレ補正機構付きカメ
ラを示す図である。図18において、カメラ91の前面
には、撮影レンズ92が取り付けられる。撮影レンズ9
2の鏡筒内には、ブレ補正光学系93が回動自在に配置
される。
【0004】このブレ補正光学系93は、2軸のコアレ
スモータ94,95の回転が伝達され、上下および左右
に振動する。一方、カメラ91側には、左右方向のブレ
量を検出するブレ量検出センサ96と、上下方向のブレ
量を検出するブレ量検出センサ97とが配置される。こ
のような構成のカメラ91では、ブレ量検出センサ9
6,97を用いてカメラ本体の振動が検出される。カメ
ラ91は、検出された振動と逆方向にコアレスモータ9
4,95を駆動し、ブレ補正光学系93の光軸を振動さ
せる。その結果、撮影光軸の振動が打ち消され、手ブレ
が補正された良好な写真を撮影することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来例では、ブレ補正光学系93を配置するため、
撮影レンズ92が大型化かつ重量化するという問題点が
あった。そこで、本発明では、上述の問題点を解決しつ
つ、かつ手ブレなどの少ない良好な画像データを確実に
得ることが可能な電子カメラを提供することを目的とす
る。特に、請求項1に記載の発明では、連続撮像(後
述)のコマ数を変更することが可能な電子カメラを提供
することを目的とする。請求項2〜4に記載の発明で
は、連続撮像のコマ数を的確に自動決定することが可能
な電子カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下、実施形態(図1〜
図17)の符号またはステップ番号を対応付けながら、
課題を解決するための手段を請求項ごとに説明する。な
お、この対応付けは参考のためであり、これによって本
発明の構成が限定されるものではない。
【0007】(請求項1)請求項1に記載の発明は、被
写体を連続的に撮像する撮像手段(14)と、撮像手段
において連続的に撮像された画像データを取り込み、該
画像データの良否評価を行う評価手段(17,18)
と、評価手段で良否評価を行った画像データの中から、
評価の高い画像データを選別して記録する良否選別手段
(18,19)とを備え、さらにコマ数可変手段(1
8)を設けて、撮像手段の連続的に撮像するコマ数を変
更する(S5,S8,S106,S110)ことを特徴
とする。
【0008】上記のような構成では、撮像手段が、1回
分の撮影に当たり、複数コマの画像データを連続的に撮
像する。評価手段は、このような画像データ個々につい
て、撮影状態の良否または画質の良否などを評価する。
良否選別手段は、この評価の高い良好な画像データを選
択的に保存する。このような動作により、請求項1に記
載の発明では、撮影状態の良好な画像データを選択的に
得ることができる。特に、請求項1に記載の発明には、
コマ数可変手段が設けられるので、撮像手段による連続
撮像のコマ数を、撮影条件や撮影者の撮影技術などに応
じて柔軟に変更することが可能となる。
【0009】(請求項2)請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の電子カメラにおいて、コマ数可変手段
(18)は、評価手段による評価が、所定の上限値以
上、所定の下限値以下、または極大になると、撮像手段
の連続撮像を停止させる(S110)ことを特徴とす
る。
【0010】一般に、どの程度良好な画像が撮像できる
かは、撮影条件や撮影者の撮像技術に応じて大きく左右
される。そのため、連続撮像のコマ数を予め固定した場
合には、良好な画像を撮像する上でコマ数が不足した
り、あるいは、コマ数が余計なために撮影時間が無為に
長かったり、といった不具合が生じる。しかしながら、
上記のような構成では、評価手段による評価を監視し、
その評価結果に応じて、連続撮像を自動的に停止する。
したがって、撮影状況や撮影者の撮影技術に応じて、コ
マ数が自動調整されることとなり、上記不具合を解決す
ることができる。
【0011】(請求項3)請求項3に記載の発明は、請
求項1または請求項2に記載の電子カメラにおいて、撮
像手段のフレーミング変化を検出するフレーミング検出
手段(16,17,18)を備え、コマ数可変手段(1
8)は、フレーミング検出手段がフレーミング変化を検
出すると、撮像手段の連続撮像を停止させる(S50〜
S51,S106)ことを特徴とする。
【0012】被写体が画面外に出るなどフレーミングが
変化すると、連続する画像データの絵柄が途中から変化
する。このように途中で絵柄が変化した場合、同一条件
での良否評価が困難となり、一連の画像データを厳密に
比較選別できなくなる。また、撮影者が被写体に対する
興味を失って、カメラをおろすなど、フレーミングを意
図的に変化させる場合もある。請求項3に記載の発明で
は、このようなフレーミング変化を検出して、連続撮像
を停止する。したがって、連続撮像を無為に継続するこ
となく、合理的に停止することができる。
【0013】(請求項4)請求項4に記載の発明は、請
求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電子カメ
ラにおいて、コマ数可変手段(18)は、評価手段によ
る評価が一つも所定の許容値に達していない場合、撮像
手段の連続撮像を再開させる(S8)ことを特徴とす
る。
【0014】一般に、連続撮像の完了後に、良好な画像
データを一つも撮像できていないケースも当然予想され
る。このような状態では、画像データの中から良画像を
比較選別すること自体が無意味となる。そこで、請求項
4に記載の発明では、評価手段の評価が予め定めた許容
値に達していない場合、連続撮像をやり直す。このよう
な動作により、良好な画像データを確実に撮像した状態
で、良画像の比較選別を行うことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にお
ける実施の形態を説明する。
【0016】<第1の実施形態>第1の実施形態は、連
続撮像を完了した後に良否評価および画像選別を行う電
子カメラの実施形態である。図1は、電子カメラ10の
構成を示すブロック図である。図1において、電子カメ
ラ10の前面には、撮影レンズ12が取り付けられる。
この撮影レンズ12の像空間側には、ミラーボックス1
3を介して撮像素子14の受光面が配置される。一方、
ミラーボックス13の反射方向には、ファインダ光学系
13aが配置される。
【0017】この撮像素子14の画像出力は、色信号処
理やA/D変換やγ補正などを行う画像処理部15を介
して、画像メモリ16に記憶される。その他、画像メモ
リ16のデータバスには、画像圧縮部17および画像表
示回路24がそれぞれ接続される。この画像圧縮部17
は、マイクロプロセッサ18に接続される。このマイク
ロプロセッサ18には、カードインターフェース19を
介してメモリカード20が着脱自在に接続される。
【0018】また、マイクロプロセッサ18には、撮像
素子14を制御するためのCCD駆動回路21、ファイ
ンダ内に表示を行うためのファインダ内表示部22、被
写体輝度を測光する測光部23、画像表示回路24、閃
光部26などが接続される。この画像表示回路24の画
像出力は、電子カメラ10の筐体背面に配置されたモニ
タ用の表示部25に供給される。
【0019】また、電子カメラ10の筐体には、操作釦
群27,レリーズ釦30などの操作部材が配置される。
これら操作部材の出力は、マイクロプロセッサ18にそ
れぞれ供給される。さらに、ミラーボックス13の下部
には、焦点検出部31が配置される。この焦点検出部3
1から出力される焦点検出用のデータは、マイクロプロ
セッサ18に供給される。また、マイクロプロセッサ1
8には、撮影レンズ12のフォーカスレンズ群を前後に
駆動するレンズ駆動機構32と、撮影レンズ12のフォ
ーカスレンズ群の位置を検出するエンコーダ33とが接
続される。
【0020】(メインルーチンの概略説明)電子カメラ
10には、撮影モードの一つとして、画像データを良否
選別して記録するモード(以下「良否選別モード」とい
う)が設けられる。図2は、この良否選別モードの設定
時にマイクロプロセッサ18が実行するメインルーチン
を示す図である。以下、細かな動作を説明する前に、メ
インルーチンの流れを概略的に説明する。
【0021】まず、マイクロプロセッサ18は、操作釦
群27のスイッチ操作に従って、測光モード、焦点検出
モード、良否選別モードの各種設定を実行する(ステッ
プS1)。次に、マイクロプロセッサ18は、評価エリ
アの設定ルーチン(後述)を実行し、評価エリアの設定
を行う(ステップS2)。
【0022】マイクロプロセッサ18は、これらの動作
を、レリーズ釦30が押されるまで繰り返す(ステップ
S3のNO側)。この状態で、操作者によってレリーズ
釦30が押されると(ステップS3のYES側)、マイ
クロプロセッサ18は、CCD駆動回路21を介して撮
像素子14を駆動し、1コマ分の撮像を実行する(ステ
ップS4)。
【0023】次に、マイクロプロセッサ18は、撮像停
止条件の判定ルーチン(後述)を実行し、連続撮像を停
止するか否かの判定を行う(ステップS5)。このよう
な判定ルーチンの結果、停止フラグがリセット状態の場
合(ステップS6のNO側)、マイクロプロセッサ18
は、ステップS4に動作を戻し、連続撮像を繰り返す。
【0024】一方、停止フラグがセット状態の場合(ス
テップS6のYES側)、マイクロプロセッサ18は、
良否評価ルーチン(後述)を実行し、連続撮像された画
像データの良否評価をまとめて実行する(ステップS
7)。次に、マイクロプロセッサ18は、良否評価結果
の少なくとも一つが、予め定めた許容値を上回っている
か否かを判定する(ステップS8)。
【0025】ここで、許容値以上の良否評価が一つも無
かった場合(ステップS8のNO側)、マイクロプロセ
ッサ18は、ステップS4に動作を戻し、連続撮像をや
り直す。一方、許容値以上の良否評価があった場合(ス
テップS8のYES側)、マイクロプロセッサ18は、
良好な画像データが撮像されたと判断して、次の画像選
別動作に移行する。
【0026】この画像選別動作に当たって、マイクロプ
ロセッサ18は、まず良否選別モードの動作条件を判定
して、良画像の画面選択を行うか否かを判断する(ステ
ップS9)。ここで、予め、操作者によって画像を画面
選択する動作条件が選択されていた場合(ステップS9
のYES側)、マイクロプロセッサ18は、選択用画面
の表示ルーチン(後述)を実行する。その結果、表示部
25には、「連続撮像した画像データのサムネイル表
示」と「良否評価の順位」とがオーバーラップ表示され
る(ステップS10)。
【0027】操作者は、操作釦群27を操作するなどし
て、表示部25上の画像データの一つを良画像として手
動選別する(ステップS11)。マイクロプロセッサ1
8は、この良画像の手動選別を受け付けた後、ステップ
S13に動作を移行する。一方、ステップS9におい
て、画像を自動選別する動作条件が選択されていた場合
(ステップS9のNO側)、マイクロプロセッサ18
は、良否評価の順位1番目の画像データを良画像として
選別する(ステップS12)。
【0028】このようして、ステップS11またはステ
ップS12で選別された良画像を、マイクロプロセッサ
18は、カードインターフェース19を介してメモリカ
ード20に圧縮記録する。以上のような一連の動作によ
り、良否選別モードの撮影動作が完了する。次に、上述
した各種サブルーチンの内容について個々に説明する。
【0029】(評価エリアの設定ルーチン)図3および
図4に、評価エリアの設定ルーチンとしていくつかの例
を示す。以下、これらの例について順に説明する。
【0030】《図3(a)に示す設定ルーチンの場合》
まず、マイクロプロセッサ18は、撮影者の設定した測
光モードの種類に従い、測光エリアを次のように設定す
る(ステップS20)。
【0031】●スポット測光モードの場合・・図5
(a)に示す領域aを測光エリアとする。
【0032】●中央重点測光モードの場合・・図5
(a)に示す領域a,bを測光エリアとする(ただし、
領域aの重み付けを領域bの重み付けよりも大きくす
る)。
【0033】●マルチ測光モードの場合・・・図5
(a)に示す領域a〜fの中から、階調の再現性が低下
する明領域(EV11以上)および暗領域(EV3以
下)を除き、残った領域を測光エリアとする。続いて、
マイクロプロセッサ18は、このように設定された測光
エリアおよびその評価重みをそのまま流用して、評価エ
リアを決定する(ステップS21)。
【0034】《図3(b)に示す設定ルーチンの場合》
電子カメラ10の撮影画面内には、図5(b)に示すよ
うに、焦点検出可能な5つのエリアg〜kが予め設けら
れる。撮影者は、操作釦群27を操作して、エリアg〜
kの中から所望の焦点検出エリアを選択することができ
る。また、マイクロプロセッサ18が、各エリアの焦点
検出データに基づいて最至近の被写体が位置するエリア
を判別し、そのエリアを焦点検出エリアに自動選択する
こともできる。さらに、公知の焦点検出技術により、動
体被写体の動きに追従して、焦点検出エリアを変更する
こともできる。マイクロプロセッサ18は、このように
して選択された焦点検出エリアの現在位置に、評価エリ
アを設定する(ステップS22)。
【0035】《図3(c)に示す設定ルーチンの場合》
まず、マイクロプロセッサ18は、測光部23から画面
内数箇所の測光値を取り込む。マイクロプロセッサ18
は、これらの測光値に基づいて、撮影画面内から明領域
および暗領域を取り除いて、適正露出領域を作成する
(ステップS23)。マイクロプロセッサ18は、この
ように作成した適正露出領域を評価エリアに設定する
(ステップS24)。
【0036】《図3(d)に示す設定ルーチンの場合》
まず、マイクロプロセッサ18は、焦点検出部31を介
して画面内数箇所の合焦判定を行い、合焦認定領域を作
成する(ステップS25)。マイクロプロセッサ18
は、このように作成した合焦認定領域を評価エリアに設
定する(ステップS26)。なお、このような評価エリ
アの設定は、自動焦点制御の実行時に限らず、手動によ
る焦点調整や、フォーカスエイドの際に実行することも
可能である。
【0037】《図4に示す設定ルーチンの場合》まず、
マイクロプロセッサ18は、操作釦群27のスイッチ状
態を取得し、撮影者が焦点調節をロックする操作(いわ
ゆるAFロック)を行ったか否かを判定する(ステップ
S30)。ここで、AFロックが行われていない場合、
マイクロプロセッサ18は焦点検出エリアに選択された
領域を評価エリアに設定する(ステップS31)。
【0038】一方、AFロックが行われていた場合、撮
影者は、画面レイアウトを変更するために、フレーミン
グを変更する可能性が高い。そこで、マイクロプロセッ
サ18は、この時点における評価エリアの設定を解除す
る(ステップS32)。次に、マイクロプロセッサ18
は、操作釦群27のスイッチ状態を取得し、撮影者が露
出調節をロックする操作(いわゆるAEロック)を行っ
たか否かを判定する(ステップS33)。
【0039】ここで、AEロックが行われていた場合、
撮影者は、画面レイアウトを変更するために、フレーミ
ングを変更する可能性が高い。そこで、マイクロプロセ
ッサ18は、評価エリアの範囲設定をあきらめて、画面
全体を評価エリアに設定し直す(ステップS34)。一
方、AEロックが行われていない場合、マイクロプロセ
ッサ18は、測光エリアに選択された領域を評価エリア
に設定する(ステップS35〜S39)。
【0040】(撮像停止条件の判定ルーチン)次に、撮
像停止条件の判定ルーチンについて説明する。図6は、
撮像停止条件の判定ルーチンを示す図である。まず、メ
インルーチンからこの判定ルーチンが起動されると、マ
イクロプロセッサ18は、撮像コマ数のモード設定を判
別する(ステップS41)。
【0041】ここで、撮影者によりコマ数固定モードが
選択されていた場合、マイクロプロセッサ18は、撮影
者が良否選別モードを意図的に選択したか否かを判定す
る(ステップS42)。もしも、良否選別モードが意図
的に選択されていた場合、撮像コマ数が多くても撮影者
は違和感を感じない。そこで、マイクロプロセッサ18
は撮像コマ数を多め(ここでは10コマ)に設定する
(ステップS43)。
【0042】一方、良否選別モードが自動選択されてい
た場合(例えばマクロ撮影モードなど手ブレを起こしや
すい状態で、マイクロプロセッサ18が良否選別モード
を自動選択するような場合)、撮像コマ数が多いと撮影
者は違和感を感じやすい。そこで、このような場合、マ
イクロプロセッサ18は、撮像コマ数を少なめ(ここで
は3コマ)に設定する(ステップS44)。なお、この
ような固定コマ数の設定は、レリーズ前の設定動作時
(ステップS1)に済ませておいてもよい。
【0043】次に、マイクロプロセッサ18は、この撮
像コマ数に到達したか否かを判定する(ステップS4
5)。ここで、撮像コマ数に到達していない場合、マイ
クロプロセッサ18は、停止フラグをリセット状態に維
持したまま、メインルーチンに動作を戻す。一方、撮像
コマ数に到達していた場合、マイクロプロセッサ18
は、撮像停止条件を満足したと判断して停止フラグをセ
ットし(ステップS46)、メインルーチンに動作を戻
す。
【0044】また、上記のステップS41において自由
撮影モードと判別された場合、マイクロプロセッサ18
は、レリーズ釦30の押圧が解除されたか否かを判定す
る(ステップS47)。ここで、レリーズ釦30の押圧
が継続していた場合、マイクロプロセッサ18は、停止
フラグをリセット状態に維持したまま、メインルーチン
に動作を戻す。
【0045】一方、レリーズ釦30の押圧が解除されて
いた場合、撮像停止条件を満足したと判断して停止フラ
グをセットし(ステップS48)、メインルーチンに動
作を戻す。また、上記のステップS41において停止判
断モードと判別された場合、マイクロプロセッサ18
は、画像データのフレーム間差などに基づいて、フレー
ミングの変化を検出する(ステップS49)。
【0046】もしも、フレーミングの変化が検出されな
い場合、マイクロプロセッサ18は、そのままメインル
ーチンに動作を戻す。一方、フレーミングの変化が検出
された場合、撮像停止条件を満足したと判断して停止フ
ラグをセットし(ステップS48)、メインルーチンに
動作を戻す。以上のような一連の動作により、撮像停止
条件の判定ルーチンが実行される。
【0047】(良否評価ルーチンの説明)次に、良否評
価ルーチンについて説明する。図7は、マイクロプロセ
ッサ18が実行する良否評価ルーチンを示す図である。
まず、メインルーチンから良否評価ルーチンが起動され
ると、マイクロプロセッサ18は、未評価の画像データ
を一つ選び、その画像データから評価エリア内のデータ
を抽出する(ステップS60)。マイクロプロセッサ1
8は、このように抽出した評価エリア内のデータを、画
像圧縮部17を用いて次の手順で処理する(ステップS
61)。
【0048】(1)画像圧縮部17は、評価エリア内の
データを8×8の画素ブロックに分割する。
【0049】(2)画像圧縮部17は、各画素ブロック
ごとに、DCT変換(離散コサイン変換)を実行する。
【0050】(3)画像圧縮部17は、各画素ブロック
ごとに、DCT変換係数を加重加算する。このとき、D
CT変換係数に、ジグザグスキャン順(空間周波数の高
い順番)の重みを付けることにより、空間周波数の高域
成分がどれほど含まれているかを示す評価値が得られ
る。このように求めた各画素ブロックごとの評価値をさ
らに加重加算することにより、評価エリア全体の評価値
を得る(ステップS62)。なお、このとき、図5
(c)に示すように、評価エリアを周辺部C1,中間部
C2,中央部C3の三領域に分け、下式のように、エリ
ア中央に近い画素ブロックほど、評価の重みを大きく設
定する。
【0051】 [C1の評価重み]=0.3 [C2の評価重み]=0.6 [C3の評価重み]=1.0 ここで、マイクロプロセッサ18は、評価エリアが複数
か否かを判定する(ステップS63)。
【0052】もしも、評価エリアが単数の場合、マイク
ロプロセッサ18は、評価値の算出を完了したと判断し
て良否評価ルーチンを終了して、メインルーチンに動作
を戻す。一方、評価エリアが複数の場合、マイクロプロ
セッサ18は、各評価エリアの評価値について、(1)
加重加算(2)多数決演算(3)最大値演算(4)最小
値演算などを実行し、総合的な評価値を求める(ステッ
プS64)。このような一連の処理を、撮像済みの画像
データ全てについて実施する(ステップS65)。
【0053】(選択用画面の表示ルーチン)以下、選択
用画面の表示ルーチンについて説明する。図8は、マイ
クロプロセッサ18が実行する選択用画面の表示ルーチ
ンを示す流れ図である。まず、メインルーチンから画像
選択用の表示ルーチンが起動されると、マイクロプロセ
ッサ18は、画面表示のモード設定を判別する(ステッ
プS71)。
【0054】ここで、撮影者により撮影順表示モードが
選択されていた場合、マイクロプロセッサ18は、画像
表示回路24を介して、表示部25上に、画像データを
撮影順にサムネイル表示する(ステップS72)。一
方、撮影者により評価順表示モードが選択されていた場
合、マイクロプロセッサ18は、画像表示回路24を介
して、表示部25上に、画像データを評価順にサムネイ
ル表示する(ステップS73)。
【0055】マイクロプロセッサ18は、画像表示回路
24を介して、サムネイル表示される縮小画像に対し
て、コマ番号および評価順位をオーバーラップ表示する
(ステップS74)。図9(a)は、このような撮影順
表示モードにおいて表示される選択画面を示した図であ
る。この選択画面において、1コマ目の画像データは、
評価順位が一番高いが、シャッタチャンスが不適当で、
被写体がかなり小さく写っている。この場合、撮影者
は、シャッタチャンスと評価順位との双方を勘案した上
で、例えば、4コマめの画像データを良画像として的確
に選別することができる。
【0056】また、図9(b)は、評価順表示モードに
おいて表示される選択画面を示した図である。この選択
画面において、評価順位が一番高い画像データは、シャ
ッタチャンスが不適当で、被写体が半目状態となってい
る。このような場合、撮影者は、シャッタチャンスと評
価順位との双方を勘案した上で、例えば、評価順位3番
目の画像データを良画像として的確に選別することがで
きる。
【0057】(第1の実施形態の効果)以上説明した動
作により、第1の実施形態では、連続的に撮像した画像
データの内から、高域の空間周波数成分が豊かな画像デ
ータを選択して記録することが可能となる。したがっ
て、手ブレや被写体ブレやピントズレなどが総合的に少
ない画像データを選択的に得ることが可能となる。
【0058】また、第1の実施形態では、部分的な評価
エリア内で画像データの良否評価を行うので、背景画像
のボケなどの影響をなるべく受けずに、画像データの良
否評価を正確に行うことができる。また、画面全体を良
否評価しないので、良否評価の処理時間を短縮すること
もできる。さらに、第1の実施形態では、評価エリア周
辺側の評価重みが中央部の評価重みよりも低く設定され
るので、評価エリアに偶発的に飛び込む画像によって良
否評価の値が大きく変動することがない。
【0059】また、第1の実施形態では、複数の評価エ
リアを総合的に評価することが可能なので、画面内に複
数の被写体を存在するような状況下においても、適切な
良否評価を実行することができる。さらに、第1の実施
形態では、画面内の明領域および暗領域を除いた評価エ
リアを領域設定することが可能である。したがって、輝
度潰れなどによる不当に低い評価を回避して、被写体に
的を絞った適切な良否評価を実行することができる。
【0060】また、第1の実施形態では、合焦認定領域
を評価エリアに設定することが可能なので、合焦認定領
域の画面内位置に存在する被写体画像の良否評価を適切
に実行することができる。さらに、第1の実施形態で
は、測光エリアや焦点検出エリアから、評価エリアを決
定することも可能である。したがって、両エリアの設定
手段を兼用することが可能となり、これらのエリア設定
にかかわる電子カメラ10の構成を一段と簡略化するこ
とができる。
【0061】また、第1の実施形態では、撮影者が、焦
点調節または露出調節を固定した場合に、評価エリアの
設定を自動解除することが可能なので、画面レイアウト
変更による良否評価の信頼性低下を逸早く回避すること
もできる。さらに、第1の実施形態では、撮像停止条件
の判定ルーチンにおいて、連続撮像のコマ数を柔軟に変
更することが可能となる。
【0062】また、第1の実施形態では、フレーミング
変化を検出して連続撮像を即座に停止することもできる
ので、フレーミング変化後に連続撮像を無駄に継続する
などの不具合を防止することができる。さらに、第1の
実施形態では、画像データの評価が許容値に達していな
い場合、連続撮像を再開する。したがって、許容値に達
しない状態で良否選別が実行されるおそれはなく、少な
くとも許容値以上の画像データの保存が保証される。
【0063】また、第1の実施形態では、撮影者は、選
択用画面を介して、撮影状態の良好な画像データを適切
に選択保存することができる。この場合、撮影者は、良
否評価結果を参考にしながら、シャッタチャンスなどの
主観評価も交えて、画像データの選択を行うことが可能
となる。次に、別タイプの実施形態について説明する。
【0064】<第2の実施形態>第2の実施形態は、連
続撮像と良否評価とを同時並行に行う電子カメラの実施
形態である。なお、第2の実施形態の構成については、
マイクロプロセッサ18の動作プログラムを除いて、第
1の実施形態(図1)と同じなので、ここでの構成説明
を省略する。
【0065】(メインルーチンの概略説明)図10は、
良否選別モードの設定時にマイクロプロセッサ18が実
行するメインルーチンを示す図である。以下、細かな動
作を説明する前に、メインルーチンの流れを概略的に説
明する。まず、マイクロプロセッサ18は、操作釦群2
7のスイッチ操作に従って、測光モード、焦点検出モー
ド、良否選別モードなどの各種設定を実行する(ステッ
プS100)。
【0066】次に、マイクロプロセッサ18は、第1の
実施形態と同様に、評価エリアの設定ルーチンを実行す
る(ステップS2) マイクロプロセッサ18は、これらの設定動作をレリー
ズ釦30が押されるまで繰り返し実行する(ステップS
101のNO側)。この状態で、操作者によってレリー
ズ釦30が押されると(ステップS101のYES
側)、マイクロプロセッサ18は、CCD駆動回路21
を介して撮像素子14上の不要電荷を掃き出して、1コ
マ目の露光動作を開始する(ステップS102)。
【0067】マイクロプロセッサ18は、露光設定時間
(シャッタ時間)の経過を待って、CCD駆動回路21
を制御し、撮像素子14から画像データを読み出す(ス
テップS103)。この画像データの読み出し時点か
ら、撮像素子14では、次コマの露光動作が開始する
(ステップS104)。
【0068】マイクロプロセッサ18は、良否評価用の
画像圧縮ルーチン(後述)を実行し、先ほど撮像を完了
した画像データの良否評価を実行する(ステップS10
5)。ここで、良否評価結果の前回からの変動がしきい
値以上の場合、マイクロプロセッサ18は、フレーミン
グ変動があったと判定する(ステップS106のYES
側)。この場合、画像データの絵柄自体が変化するた
め、マイクロプロセッサ18は、同一条件での良否評価
がもはや困難であると判断して連続撮像を中止し、ステ
ップS100に動作を戻す。
【0069】一方、良否評価結果の前回からの変動がし
きい値未満の場合、マイクロプロセッサ18は、フレー
ミング変動はなかったと判定する(ステップS106の
NO側)。この場合、マイクロプロセッサ18は、ステ
ップS107に動作を移行して、連続撮像を続行する。
ちなみに、このようなフレーミング変化においては、絵
柄が大きく変化する領域(例えば、撮影画面の周辺側)
をフレーミング変化の検出領域とすることが好ましい。
このような検出領域内において、マイクロプロセッサ1
8が、画像データのフレーム間差や良否評価結果の変動
などを監視することにより、フレーミング変化を鋭敏に
検出することが可能となる。
【0070】続いて、マイクロプロセッサ18は、ファ
インダ内表示ルーチン(後述)を実行し、良否評価の結
果をファインダ内表示部22に表示する(ステップS1
07)。ここで、マイクロプロセッサ18は、最新の画
像データに関する良否評価の結果が、現時点の最大評価
か否かを判定する(ステップS108)。もしも、最大
評価であった場合(ステップS108のYES側)、マ
イクロプロセッサ18は、画像の上書き記録ルーチン
(後述)を実行し、メモリカード20上の記録画像を最
新の画像データに書き換える(ステップS109)。
【0071】一方、最大評価でない場合(ステップS1
08のNO側)、画像の上書き記録を実行せず、メモリ
カード20上の記録画像を更新しない。次に、マイクロ
プロセッサ18は、良否評価の結果が極大点を超えたか
否かを判定する(ステップS110)。ここで、良否評
価の結果が極大点を超えていない場合(ステップS11
0のNO側)、画像データの良否評価が更に向上する可
能性が高いと判断できる。そこで、マイクロプロセッサ
18は、ステップS103に動作を戻して、連続撮像を
継続する。
【0072】一方、良否評価の結果が極大点を明らかに
超えていた場合(ステップS109のYES側)、画像
データの良否評価が更に向上する可能性が低いと判断で
きる。そこで、マイクロプロセッサ18は、ステップS
100に動作を戻して、良否選別モードの撮像動作を一
旦完了する。以上のような一連の動作により、良否選別
モードの撮像動作が完了する。次に、上述した各種サブ
ルーチンの内容について個々に説明する。
【0073】(良否評価用の画像圧縮ルーチン)図11
は、良否評価用の画像圧縮ルーチンを示す図である。ま
ず、メインルーチンからこの画像圧縮ルーチンが起動さ
れると、マイクロプロセッサ18は、画像圧縮部17に
良否評価用の画像圧縮を指令する。画像圧縮部17は、
この指令に応じて、最新の画像データから評価エリア内
の画像データを抽出する。画像圧縮部17は、この抽出
した画像データを良否評価用の圧縮パラメータ(ここで
は圧縮率1/10程度のスケールファクタや量子化テー
ブル)を用いて圧縮する(ステップS111)。次に、
マイクロプロセッサ18は、このように画像圧縮された
画像データの圧縮符号量を取得し、最新の画像データの
評価値とする(ステップS112)。以上のように、評
価値を求めた後、マイクロプロセッサ18は、メインル
ーチンに動作を戻す。
【0074】(ファインダ内表示ルーチン)図12は、
ファインダ内表示ルーチンを示す図である。まず、メイ
ンルーチンからファインダ内表示ルーチンが起動される
と、マイクロプロセッサ18は、現時点の画像データの
評価値が最大評価か否かを判定する(ステップS11
5)。
【0075】もしも、最大評価であった場合(ステップ
S115のYES側)、マイクロプロセッサ18は、内
部のメモリ領域上に予め記憶される最大評価値Emax
を、現時点の評価値Eの値で更新する(ステップS11
6)。一方、最大評価でなかった場合(ステップS11
5のNO側)、マイクロプロセッサ18は、最大評価値
Emaxの値をそのまま維持する。次に、マイクロプロセ
ッサ18は、最大評価値Emaxおよび現時点の評価値E
を、ファインダ内表示部22にバー表示する(ステップ
S117)。このようなファインダ内表示ルーチンによ
り、図13に示すようなファインダ内表示が実行され
る。
【0076】(画像の上書き記録ルーチン)図14は、
画像の上書き記録ルーチンを示す図である。まず、メイ
ンルーチンから画像の上書き記録ルーチンが起動される
と、マイクロプロセッサ18は、評価エリアの設定が画
面全体であったか否かを判定する(ステップS12
0)。
【0077】もしも、評価エリアの設定が画面の一部で
あった場合(ステップS120のNO側)、マイクロプ
ロセッサ18は、画面全体について改めて画像圧縮を行
うため、ステップS123に動作を移行する。一方、評
価エリアの設定が画面全体であった場合(ステップS1
20のYES側)、マイクロプロセッサ18は、良否評
価時の圧縮符号量が、記録用の目標圧縮符号量の許容範
囲内か否かを判定する(ステップS121)。
【0078】このステップS121において、良否評価
時の圧縮符号量が、記録用の目標圧縮符号量の許容範囲
内に収まっていた場合、画像圧縮を再度行う必要がない
と判断できる。そこで、マイクロプロセッサ18は、良
否評価時の圧縮済みデータをメモリカード20にそのま
ま上書き記録する(ステップS122)。このような上
書き記録を完了した後、マイクロプロセッサ18は、上
書き記録ルーチンを終了して、メインルーチンに動作を
戻す。
【0079】一方、ステップS121において、良否評
価時の圧縮符号量が、記録用の目標圧縮符号量の許容範
囲内から外れていた場合、マイクロプロセッサ18は、
画像圧縮を再度行う必要があると判断して、ステップS
123に動作を移行する。このステップS123では、
良否評価時の画像圧縮の結果を、初回の試し圧縮結果と
みなして、公知の圧縮パラメータ推定方法(例えば特開
平4−220879号公報、USP5594554号明
細書)など、または、本願の出願時に非公知である特願
平10−284531号明細書に記載される方法を使用
して、記録用の圧縮パラメータ(ここではスケールファ
クタや量子化テーブル)を推定する。
【0080】次に、マイクロプロセッサ18は、推定さ
れた圧縮パラメータを用いて、現時点の画像データを改
めて画像圧縮する(ステップS124)。マイクロプロ
セッサ18は、このように得た圧縮符号量が、記録用の
目標圧縮符号量の許容範囲内か否かを判定する(ステッ
プS125)。ここで、記録用の目標圧縮率の許容範囲
内から外れていた場合(ステップS125のNO側)、
マイクロプロセッサ18は、圧縮パラメータの推定をや
り直した上で(ステップS126)、ステップS124
に動作を戻す。
【0081】一方、記録用の目標圧縮率の許容範囲内
に、圧縮符号量が収まっていた場合(ステップS125
のYES側)、マイクロプロセッサ18は、ここで圧縮
された圧縮データをメモリカード20に上書き記録する
(ステップS127)。このような一連の動作によって
上書き記録を完了した後、マイクロプロセッサ18は、
メインルーチンに動作を戻す。
【0082】(第2の実施形態の効果)以上説明した動
作により、第2の実施形態においても、連続的に撮像し
た画像データの内から、高域の空間周波数成分が豊かな
画像データを選択して記録することが可能となる。した
がって、手ブレや被写体ブレやピントズレなどが総合的
に少ない画像データを確実に得ることが可能となる。
【0083】特に、第2の実施形態では、連続撮像と併
行して、良否評価が実行されるので、良否評価の結果に
応じて、連続撮像を停止するか否かを決定することが可
能となる。そのため、コマ数の自動調整が的確となり、
コマ数が不足して低評価の画像しか撮像できなかった
り、あるいは、コマ数が余計なために撮影時間が無為に
長かったり、といった不具合を効率的に回避することが
できる。
【0084】さらに、第2の実施形態では、画像圧縮部
17を兼用して、良否評価用の画像圧縮と記録用の画像
圧縮とを実行するので、良否評価用の処理機構を別途設
ける必要がなく、電子カメラ10の構成を単純化するこ
とが可能となる。また、第2の実施形態では、記録用と
は独立した専用の圧縮パラメータを使用して、良否評価
用の画像圧縮を行う。したがって、記録用の圧縮率設定
に係わらず、良否評価に適した中程度の圧縮率で圧縮す
ることが可能となり、良否評価を的確に行うことが可能
となる。
【0085】さらに、第2の実施形態では、良否評価時
の圧縮済みデータの符号量が記録用に適していた場合、
その圧縮済みデータをそのまま保存する。したがって、
記録用の再圧縮処理を省くことが可能となり、処理時間
を効率的に短縮することが可能となる。また、第2の実
施形態では、良否評価時の圧縮結果を、試し圧縮とみな
すので、記録時における試し圧縮の回数を効率的に減ら
すことができる。
【0086】さらに、第2の実施形態では、良否評価の
結果が、ファインダ内に表示されるので、撮影者は、こ
のファインダ内表示を参考にして、後続する撮影におけ
る撮影状態をより良いものに導くことが可能となる。ま
た、第2の実施形態では、現時点における最大評価と最
新評価とがモニタ表示されるので、撮影者は、後続する
撮影において、最大評価を目標に、撮影状態をより良い
ものに導くことが可能となる。次に、別タイプの実施形
態について説明する。
【0087】<第3の実施形態>第3の実施形態は、記
録媒体中のプログラムを使用して、コンピュータ上で画
像選択システムを構成する実施形態である。図15は、
コンピュータ71を使用した画像選別システムの構成を
示す図である。
【0088】図15において、コンピュータ71の内部
には、マイクロプロセッサ72が設けられる。このマイ
クロプロセッサ72には、キーボードやマウスなどから
なる入力装置73、ハードディスク74、メモリ75、
画像処理ボード76、およびインターフェースボード7
8が接続される。この画像処理ボード76の画像出力端
子には、モニタ77が接続される。一方、インターフェ
ースボード78には、スキャナや電子カメラなどの画像
入力機器79が接続される。
【0089】また一方、マイクロプロセッサ72にはC
D−ROMドライブ装置80が接続される。このCD−
ROMドライブ装置80には、画像処理プログラム、お
よびそのインストールプログラムを記録したCD−RO
M81が挿入される。このCD−ROM81内のインス
トールプログラムにより、マイクロプロセッサ72は、
CD−ROM81内の画像処理プログラムを展開し、ハ
ードディスク74に実行可能な状態で格納する。
【0090】(第3の実施形態の動作)図16は、画像
処理プログラムのメインルーチンを示す図である。ま
ず、コンピュータ71上では、画像入力機器79や別の
プログラムなどを介して、複数の画像データが取り込ま
れ、ハードディスク74に予め格納される。このような
状態で、図16に示す画像処理プログラムが実行される
と、マイクロプロセッサ72は、評価エリアの設定ルー
チンを実行する(ステップS201)。
【0091】なお、コンピュータ71に電子カメラなど
が接続され、撮像時の情報(測光エリア、焦点検出エリ
ア、AEロックの有無、AFロックの有無、測光値、合
焦認定領域などの情報)が取得可能であれば、図3
(a)〜(d)および図4に示した設定ルーチンをいず
れも実行することができる。一方、これら撮像時の情報
が取得できない状況においては、マウスなどの入力装置
73を介して、操作者による評価エリアの範囲設定を受
け付けてもよい。
【0092】また、図17に示す設定ルーチンを実行す
ることにより、評価エリアを自動決定することもでき
る。この図17では、まず、マイクロプロセッサ72
が、画像データの輝度情報を取り込む。この輝度情報に
基づいて、マイクロプロセッサ72は、画面内から極端
に明るい領域および暗い領域を除き、適正露出領域を作
成する(ステップS210)。
【0093】続いて、マイクロプロセッサ72は、この
適正露出領域を評価エリアとして設定する(ステップS
211)。このような設定ルーチンの何れかが実行され
た後、マイクロプロセッサ72は、第1の実施形態で説
明した良否評価ルーチン(図7)を実行し、複数の画像
データの良否評価を順次実行する(ステップS7)。
【0094】次に、マイクロプロセッサ18は、操作者
による設定条件を判定して、良画像の画面選択を行うか
否かを判断する(ステップS203)。ここで、予め、
操作者によって画像を画面選択する動作条件が選択され
ていた場合(ステップS203のYES側)、マイクロ
プロセッサ18は、第1の実施形態で説明した選択用画
面の表示ルーチン(図8)を実行し、モニタ77に「連
続撮像した画像データのサムネイル表示」と「良否評価
の順位」とをオーバーラップ表示する(ステップS1
0)。
【0095】操作者は、入力装置73を操作するなどし
て、モニタ77上の画像データの一つを良画像として手
動選別する(ステップS205)。マイクロプロセッサ
18は、この良画像の手動選別を受け付けた後、ステッ
プS207に動作を移行する。一方、ステップS203
において、画像を自動選別する設定条件が選択されてい
た場合(ステップS203のNO側)、マイクロプロセ
ッサ18は、良否評価の順位1番目の画像データを良画
像として選別する(ステップS206)。
【0096】このようして、ステップS205またはス
テップS206で選別された良画像を、マイクロプロセ
ッサ72は、ハードディスク74上に保存する(ステッ
プS207)。以上のような一連の動作により、コンピ
ュータ71による画像処理プログラムの動作が完了す
る。
【0097】(第3の実施形態の効果)以上説明した動
作により、第3の実施形態においても、第1の実施形態
および第2の実施形態と同様の効果を、コンピュータ7
1上で実現することが可能となる。
【0098】<実施形態の補足事項>なお、上述した各
実施形態では、DCT変換などの直交変換を用いて空間
周波数成分の評価を精密に行っているが、これに限定さ
れるものではない。例えば、良否評価の精度は落ちる
が、公知の空間周波数フィルタなどを介して評価エリア
内の画像データから空間周波数の高域成分を抽出し、そ
の高域成分の量から画像データの良否評価を行うことも
可能である。
【0099】また、上述した各実施形態では、空間周波
数成分に基づいて良否評価を行う場合について説明した
が、これに限定されるものではない。例えば、評価エリ
アの設定範囲は不明確になるが、加速度センサなどの手
ブレ検出手段をカメラユニットに設け、この手ブレ検出
手段の検出した手ブレ量を評価項目としてもよい。その
他、画像データのディテール成分量、コントラスト量、
ノイズ量、階調再現性、撮像時の合焦の度合い、適正露
出の度合い、色再現性、彩度などを評価項目として、画
像データの良否評価を行ってもよい。
【0100】さらに、上述した各実施形態では、先に設
定される測光エリアまたは焦点検出エリアに対応付け
て、評価エリアを決定する例を説明したが、これに限定
されるものではない。逆に、評価エリアを先に設定し、
その評価エリアから、測光エリアまたは焦点検出エリア
を決定してもよい。また、上述した各実施形態では、評
価エリアとその他のエリアの間において、エリアの形状
や大きさを一致させているが、これに限定されるもので
はない。一般的には、これらのエリア間において、画面
内位置のみが対応付けてあれば充分な効果が得られるの
で、エリアの形状や大きさまで一致させる必要は特にな
い。
【0101】また、上述した第1および第2の実施形態
では、電子カメラ10単体で構成される実施形態につい
て説明したが、この構成に限定されるものではない。例
えば、これらの実施形態における電子カメラ10を、撮
像ユニットとコンピュータ(電子手帳なども含む)とか
らなるシステムとして構成することもできる。このよう
な場合は、上述した流れ図を実行するプログラムを記録
媒体(メモリ,CD−ROM,ハードディスクなど)に
記録しておき、コンピュータ側でこのプログラムを実行
すればよい。
【0102】なお、上述した第2の実施形態では、評価
値が極大点を超えた時点で連続撮像を停止している(ス
テップS110)が、これに限定されるものではない。
例えば、評価値が所定の上限値を超えた時点で、充分良
好な画像が撮像されたと判断して連続撮像を停止しても
よい。また、評価値が所定の下限値以下となり、連続撮
像の継続に意味がないと判断した時点で連続撮像を停止
してもよい。また、撮像コマ数が所定のコマ数を超えた
時点で連続撮像を停止してもよい。
【0103】また、第1の実施形態は、連続撮像を完了
した後に、画像選別を実行するので、連続撮像を高速実
行できるという利点がある。一方、第2の実施形態は、
連続撮像と併行して画像の選別および上書き保存を実行
するので、全ての画像データを一時記憶する必要がない
という利点を有する。そこで、動作切換手段を設けて、
一時記憶容量に余裕がある否かを判定し、余裕がある場
合は、第1の実施形態により高速度の連続撮像を実行す
る。一方、余裕がない場合は、第2の実施形態を実施し
て、一時記憶容量が不足しないようにしてもよい。この
ような動作切換手段の動作により、電子カメラの残りコ
マ数などに応じて、良否選別モードを柔軟に切り換えて
実行することが可能となる。
【0104】
【発明の効果】(請求項1)請求項1に記載の発明で
は、撮影状態の良否評価に基づいて画像データを選別保
存する。したがって、手ブレなどの少ない良好な画像デ
ータを選択的に保存することが可能となる。特に、請求
項1に記載の発明では、コマ数可変手段を設けるので、
連続撮像のコマ数を変更することが可能となる。
【0105】(請求項2)請求項2に記載の発明では、
評価手段の評価状況に応じて、撮像コマ数を自動調整す
ることができる。
【0106】(請求項3)請求項3に記載の発明では、
フレーミング変化を検出して、連続撮像を停止する。し
たがって、フレーミングの変化後に連続撮像を無為に継
続することがなくなる。
【0107】(請求項4)請求項4に記載の発明では、
画像データの評価が全て許容値に達していない場合、連
続撮像をやり直す。したがって、許容値以上の評価を得
た画像データを確実に選別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子カメラ10の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】第1の実施形態のメインルーチンを示す図であ
る。
【図3】評価エリアの設定ルーチンを示す図である。
【図4】評価エリアの設定ルーチンを示す図である。
【図5】各エリアの配置例を示す図である。
【図6】撮像停止条件の判定ルーチンを示す図である。
【図7】良否評価ルーチンを示す図である。
【図8】選択用画面の表示ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図9】選択用画面の表示例を示す図である。
【図10】第2の実施形態のメインルーチンを示す図で
ある。
【図11】良否評価用の画像圧縮ルーチンを示す図であ
る。
【図12】ファインダ内表示ルーチンを示す図である。
【図13】ファインダ内の表示例を示す図である。
【図14】画像の上書き記録ルーチンを示す図である。
【図15】コンピュータ71を使用した画像選別システ
ムの構成を示す図である。
【図16】画像選別プログラムのメインルーチンを示す
図である。
【図17】評価エリアの設定ルーチンを示す図である。
【図18】従来の手ブレ補正機構付きカメラを示す図で
ある。
【符号の説明】 10 電子カメラ 14 撮像素子 15 画像処理部 16 画像メモリ 17 画像圧縮部 18,72 マイクロプロセッサ 19 カードインターフェース 20 メモリカード 21 CCD駆動回路 22 ファインダ内表示部 23 測光部 24 画像表示回路 25 表示部 26 閃光部 27 操作釦群 30 レリーズ釦 71 コンピュータ 73 入力装置 74 ハードディスク 75 メモリ 76 画像処理ボード 77 モニタ 78 インターフェースボード 79 画像入力機器 80 CD−ROMドライブ装置 81 CD−ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平出 文雄 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 5C022 AA13 AB55 AC00 AC02 AC03 5C052 AA17 GA02 GA06 GB06 GE08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を連続的に撮像する撮像手段と、 前記撮像手段において連続的に撮像された画像データを
    取り込み、該画像データの良否評価を行う評価手段と、 前記評価手段で良否評価を行った画像データの中から、
    評価の高い画像データを選別して記録する良否選別手段
    とを備え、 前記撮像手段の連続的に撮像するコマ数を変更するコマ
    数可変手段を設けたことを特徴とする画像選別機能を有
    する電子カメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子カメラにおいて、 前記コマ数可変手段は、 前記評価手段による評価が、所定の上限値以上、所定の
    下限値以下、または極大になると、前記撮像手段の連続
    撮像を停止させる手段であることを特徴とする画像選別
    機能を有する電子カメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電子カ
    メラにおいて、 前記撮像手段のフレーミング変化を検出するフレーミン
    グ検出手段を備え、 前記コマ数可変手段は、前記フレーミング検出手段が前
    記フレーミング変化を検出すると、前記撮像手段の連続
    撮像を停止させる手段であることを特徴とする画像選別
    機能を有する電子カメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載の電子カメラにおいて、 前記コマ数可変手段は、 前記評価手段による評価が一つも所定の許容値に達して
    いない場合、前記撮像手段の連続撮像を再開させる手段
    であることを特徴とする画像選別機能を有する電子カメ
    ラ。
JP11009077A 1998-11-20 1999-01-18 画像選別機能を有する電子カメラ Pending JP2000209476A (ja)

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US11/454,906 US7826092B2 (en) 1998-11-20 2006-06-19 Image processing apparatus having image selection function, and recording medium having image selection function program

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