JP2000209156A - 光通信方法および装置 - Google Patents

光通信方法および装置

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JP2000209156A
JP2000209156A JP11008240A JP824099A JP2000209156A JP 2000209156 A JP2000209156 A JP 2000209156A JP 11008240 A JP11008240 A JP 11008240A JP 824099 A JP824099 A JP 824099A JP 2000209156 A JP2000209156 A JP 2000209156A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光通信を行う際に、他の光通信に対する影響
を及ぼしにくくする。 【解決手段】 赤外線に副搬送波を用いて光通信を行う
際に、副搬送波が存在しない時間T1で直流光を付加発
光させる。直流光を発光させるために発光素子を駆動す
る電力は、副搬送波が存在する時間T0で発光素子を駆
動する電力と等しくなるようにする。副搬送波がなくて
も発光素子は副搬送波があるときと同じ電力で駆動され
て直流光を発光するので、データ通信には不要な低い周
波数のベースバンドスペクトラムを低減させることがで
きる。付加発光させる直流光の変化時点をなまらせた
り、副搬送波をなまった波形にしたり正弦波にしたりす
ることによって、さらに副搬送波の上下に広がる不要ス
ペクトルや高調波の不要スペクトルを低減することもで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線や可視光を
発光させてデータ通信を無線で行う光通信方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、赤外線通信や家庭電化製品向
けの赤外線リモコンなどで、光通信、特に赤外線通信が
広く利用されている。赤外線通信には、汎用性を持たせ
るために、各種の規格が設けられている。たとえば最近
標準規格化されたIrDA(IR Data Association)C
ontrolでは、光の発光を簡単に行い、しかも安価
に製造するため、光をON/OFFしてスイッチング発
光させて通信することが規定されている。この規格で
は、ASK(Amplitude Shift Keying)変調されて光が
送信され、デジタルデータ通信が行われる。
【0003】図15は、IrDA Control方式
での光通信波形を示す。この方式は、副搬送波の周波数
が1.5MHzであり、伝送速度は75kbpsであ
り、通信距離は最小で5m、標準で8mとされている。
IrDA Control方式では、一定の周期Tの送
信パケット時間ずつデータ区間が定められ、データ区間
に副搬送波が存在すればデータ「0」であり、存在しな
ければデータ「1」であることを示す。
【0004】図16は、図15に示すようなASK変調
された光信号を発生する発光素子駆動回路1の構成を示
す。赤外線発光ダイオード2などの発光素子は、スイッ
チングトランジスタ3によって駆動される。赤外線発光
ダイオード2には直列に、電流を制限するための抵抗4
が挿入される。また、スイッチングトランジスタ3のベ
ースには、入力保護用の抵抗5を介して入力信号が与え
られる。スイッチングトランジスタ3は赤外線発光ダイ
オード2をON/OFFさせて光信号を送信する。この
信号は、赤外線受信器で受信して復調される。送信信号
は、発光素子である赤外線発光ダイオード2をON/O
FFさせるだけなので、全てデジタル回路で作り出すこ
とができ、安価で簡単な発光素子駆動回路1を構成する
ことができる。このような発光素子駆動回路1は、5〜
8mの距離で、電子機器をコントロールしたり、小規模
のデータ転送を行ったりすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、空間を利用した
赤外線通信機器が普及し、機器間の相互干渉の問題が発
生し始めている。図17は、IEC1603−1として
規定されている、副搬送波(sub-carrier)周波数割当
て状態を示す。前述のIrDA Controlは、1
〜2MHzの間のhigh speed remote
controlとして割当てられている周波数帯域で
あるBand IIIを利用する。
【0006】図18は、IrDA Control方式
でASK変調を行ったときの一般的な発光周波数スペク
トラムの概要を示す。ASK変調時の発光周波数スペク
トラムは、1.5MHz付近のみが必要である。しかし
ながら、1.5MHz付近のスペクトラム以外に、不要
なベースバンドスペクトル[A],[B]、1.5MH
zの整数倍の不要高周波[C]、1.5MHzの両脇の
復調にほとんど使われないスペクトラム[D]も発生す
る。これらの不要なスペクトル[A],[B],
[C],[D]は、図17に示すIECの副搬送波周波
数割当てで、他の用途に割当てられている範囲以外のス
ペクトラムとなり、別の赤外線通信機器への干渉の原因
となる。
【0007】たとえば、[A],[B]は、特に現在普
及している家庭電化製品向けのリモコン装置への干渉を
引起こす主原因となる。[C]は、特に赤外線オーディ
オヘッドホンシステムへの干渉を引起こす主原因とな
る。[D]は、そのスペクトルの広がりが1〜2MHz
の周波数を外れると、1MHz以下や2MHz以上の赤
外線オーディオ通信システムへの干渉を引起こす主原因
となる。
【0008】本発明の目的は、他の光通信装置が空間を
利用しているときであってもその光通信に対する影響を
少なくすることができる光通信方法および装置を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、空間に赤外線
や可視光を発光させてデータ通信を行う光通信方法にお
いて、通信を行うためには不要となる周波数成分を低減
して発光させて、データ通信を行うことを特徴とする光
通信方法である。
【0010】本発明に従えば、空間に赤外線や可視光を
発光させてデータ通信を行う際に、通信するためには不
要となる周波数成分を低減して発光させるので、別の装
置間で空間を利用する赤外線通信もしくは光通信が行わ
れていても、影響を及ぼしにくくすることができる。
【0011】また本発明で前記データ通信は、副搬送波
を使用するASK変調で行い、送信パケット時間内で副
搬送波が存在しない時間に直流光を付加発光してデータ
を送信し、その直流光の付加発光のための電力は、副搬
送波が存在する時間に発光に要する電力と等しくなるよ
うに設定することを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、データ通信を、副搬送波
を使用するASK変調で行い、送信パケット時間内で副
搬送波が存在しない時間には直流光を付加発光させ、付
加発光のための電力を副搬送波が存在する時間に発光に
要する電力と等しくなるように設定するので、ベースバ
ンドスペクトラムなどの低い周波数成分の不要スペクト
ルを除去もしくは低減することができる。
【0013】また本発明は、前記副搬送波が存在しない
時間に付加発光させる直流光の光量を副搬送波の発光ピ
ーク出力に対する比で設定し、その比を副搬送波の発光
デュティに連動させることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、副搬送波が存在しない時
間に付加発光させる直流光の光量は、副搬送波の発光ピ
ーク出力に対する比で設定するので、副搬送波の発光デ
ュティが一定であれば、容易に電力を一致させることが
できる。副搬送波の発光デュティが変化するときには、
発光デュティに連動させて発光ピーク出力に対する直流
光の光量の比率を設定するので、副搬送波の発光デュテ
ィが変動しても不要スペクトルの発生を抑制することが
できる。
【0015】また本発明は、前記直流光を付加発光させ
るにあたり、付加発光させる瞬間と発光を停止する瞬間
とでの高周波ノイズを低減するように、最小データビッ
ト時間以上の時間で発光および発光停止させることを特
徴とする。
【0016】本発明に従えば、送信パケットの開始時と
終了時とに発生するベースバンドスペクトルの直流成分
に近い不要スペクトルを低減することができる。
【0017】また本発明で前記データ通信は、副搬送波
を使用し、副搬送波の波形をなまらせて発光させること
を特徴とする。
【0018】本発明に従えば、副搬送波の波形をなまら
せて発光させるので、副搬送波の高長波成分の不要スペ
クトルを低減することができる。
【0019】また本発明で前記データ通信は、副搬送波
を使用するASK変調で行い、副搬送波として正弦波を
使用することを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、副搬送波の周波数の高長
波成分を、副搬送波に正弦波を使用することで除去する
ことができる。
【0021】また本発明で前記データ通信は、副搬送波
を使用するASK変調で行い、副搬送波の包絡線をなま
らせて送信することを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、副搬送波の包絡線をなま
らせて送信するので、副搬送波の周波数の上下の周波数
帯域に広がる不要スペクトルを低減することができる。
【0023】また本発明で前記副搬送波の包絡線をなま
らせるために、バンドパスフィルタを通して発光素子を
駆動することを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、さらにバンドパスフィル
タを通して発光素子を駆動するので、副搬送波周波数の
上下に連なる不要な周波数スペクトラムをさらに低減す
ることができる。
【0025】さらに本発明は、空間に赤外線や可視光を
発光させてデータ通信を行うための光通信装置におい
て、発光素子と、発光素子に対して定電流で副搬送波の
ための駆動を行う第1の駆動回路と、発光素子に対して
定電流で、副搬送波のための駆動と直流光のための駆動
の両方か、もしくは直流光のみのための駆動を行う第2
の駆動回路とを含むことを特徴とする光通信装置であ
る。
【0026】本発明に従えば、第1の駆動回路で発光素
子を定電流で副搬送波のために駆動し、第2の駆動回路
で副搬送波のための駆動と直流光のための駆動の両方
か、もしくは直流光のみのための駆動を行うので、副搬
送波が存在しないときにも直流光の駆動を行うことがで
き、不要なベースバンドスペクトラムの低減を行い、他
の装置間の光通信への影響を抑えることができる。
【0027】また本発明で前記第1または第2の駆動回
路のうちの少なくとも一方は、前記発光素子の駆動信号
を、フィルタ回路を通して生成することを特徴とする。
【0028】本発明に従えば、第1または第2の駆動回
路のうちの少なくとも一方はフィルタ回路を通して発光
素子を駆動する信号を生成するので、副搬送波とともに
発生する不要な周波数スペクトラム成分の低減を図るこ
とができる。
【0029】さらに本発明は、空間に赤外線や可視光を
発光させてデータ通信を行うための光通信装置におい
て、発光素子と、発光素子に対して定電流で副搬送波の
ための駆動を行う信号を作成する第1の駆動回路と、発
光素子に対して被変調波自体をなまらせた波形で駆動を
行う信号を発生する第2の駆動回路と、第1および第2
の駆動回路からの信号間の乗算を行って、その結果で発
光素子を駆動する乗算回路とを含むことを特徴とする光
通信装置である。
【0030】本発明に従えば、第1の駆動回路は、発光
素子に対して定電流で副搬送波のための駆動を行う信号
を発生する。第2の駆動回路は、発光素子に対して被変
調波自体をなまらせた波形で駆動を行う信号を発生す
る。乗算回路は、第1および第2の駆動回路からの信号
間の乗算を行って、その結果で発光素子を駆動するので
副搬送波で発光素子の出力を変調しても、不要な周波数
スペクトルの発生を抑制することができる。
【0031】さらに本発明は、空間に赤外線や可視光を
発光させてデータ通信を行うための光通信装置におい
て、発光素子と、直線的に発光素子を駆動する定電流駆
動回路と、定電流駆動回路を、直流バイアスを付加する
バイアス回路、直流バイアスをゆっくり与えるためのバ
イアス回路とローパスフィルタとの組合わせ、または副
搬送波をなまらせるかもしくは正弦波にして駆動するた
めのローパスフィルタまたはバンドパスフィルタとを含
むことを特徴とする光通信装置である。
【0032】本発明に従えば、発光素子を直線的に駆動
する定電流駆動回路を、直流バイアスを付加するバイア
ス回路、直流バイアスをゆっくり与えるバイアス回路と
ローパスフィルタとの組合わせ、または副搬送波をなま
らせるかもしくは正弦波にして駆動するためのローパス
フィルタまたはバンドパスフィルタを含むので、副搬送
波で変調するときに、不要な周波数スペクトル成分の発
生を抑制することができる。
【0033】さらに本発明は、空間に赤外線や可視光を
発光させてデータ通信を行うための光通信装置におい
て、発光素子と、1次もしくは2次のフィルタと、フィ
ルタを通過させた信号を電流信号に変換する変換回路
と、変換回路からの電流信号のn乗演算を行って、その
結果で発光素子を駆動する演算回路とを含むことを特徴
とする光通信装置である。
【0034】本発明に従えば、1次もしくは2次のフィ
ルタで高次のフィルタを通過させたと同様な信号を、n
乗演算によって発生させ、発光素子を駆動することがで
きる。高次のフィルタを通過させた電流波形を容易に生
成することができるので、不要スペクトルの低減率を大
きくすることができる。
【0035】またさらに本発明は、空間に赤外線や可視
光を発光させてデータ通信を行うための光通信装置にお
いて、複数の発光素子と、複数の発光素子を駆動する駆
動回路とを備え、複数の発光素子は、駆動回路が同じ波
形もしくは相似な波形で同時に駆動することによって、
発光光量を増加させたり、指向角を拡大させたりするこ
とが可能なように配置されることを特徴とする光通信装
置である。
【0036】本発明に従えば、複数の発光素子を同じ波
形もしくは相似な波形で同時に駆動して、発光光量を増
加させたり指向角を拡大させたりして、他の機器に与え
る影響を少なくするように調整することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の第1形態
での発光波形の例を示す。本実施形態では、IrDA
Control方式に準じる赤外線データ通信用の波形
を発生させる。IrDA Control方式では、副
搬送波を用いてASK変調を行うので、データ「1」を
表す時間T1では、本来は副搬送波が存在しない。本実
施形態では、副搬送波が存在しない時間T1に直流光を
付加発光させてデータを送信する。データ「0」を表す
副搬送波が存在する時間T0は、従来と同様に副搬送波
のみを発光させる。これによって、図18に示す発光周
波数スペクトラムで、[A]で示すベースバンドスペク
トラムの不要周波数成分を低減することができる。図1
7の周波数割当てを参照すれば、Band IIに基づ
く従来の家庭電化製品向けリモコン装置等への干渉を低
減可能であることが判る。
【0038】さらに、副搬送波が存在する時間T0の発
光電力と、副搬送波が存在しない時間T1の発光電力と
が等しくなるように、直流光の発光レベルを設定すれ
ば、図18のベースバンドスペクトラムのうちの[A]
を除去することができる。さらに、副搬送波の発光のデ
ュティ比に連動させて直流光のレベルを設定すれば、発
光デュティが変動した場合でも、ベースバンドスペクト
ラムの[A]が増加しないようにすることができる。
【0039】副搬送波の発光デュティ比をx%とし、副
搬送波の発光ピーク出力をPledとし、直流光の発光
レベルをPledのy%とすると、次の第1式が成り立
つように設定すればよい。 x=y …(1)
【0040】図2は、図1に示すような波形で赤外線を
発生させるための発光素子駆動回路10の概略的な電気
的構成を示す。第1の駆動回路11および第2の駆動回
路12は、発光素子である赤外線発光ダイオード13
を、定電流で直線的もしくは非直線的に駆動することが
できる。一方の駆動回路である第1の駆動回路11で、
副搬送波の駆動を行う。残りの第2の駆動回路12で、
直流光の駆動を行う。なお、第2の駆動回路12では、
直流光の駆動と副搬送波の駆動との両方を行わせるよう
にすることもできる。第1の駆動回路11および第2の
駆動回路12は、比較回路14および比較回路15と駆
動出力回路16および駆動出力回路17をそれぞれ備え
ている。比較回路14は、基準信号refを基準に、デ
ータに応じてASK変調されている副搬送波用の入力信
号Signalを比較し、比較結果を表す信号を駆動出
力回路16に入力させる。比較回路15は、基準信号r
efを基準に、直流バイアス信号DC biasを比較
し、比較結果を表す信号を駆動出力回路17に与える。
駆動出力回路16,17は、定電流でそれぞれ赤外線発
光ダイオード13をスイッチング駆動することができ
る。図1に示すような発光波形を得るためには、副搬送
波がある時間T0では副搬送波信号Signalおよび
直流バイアス信号DC biasを与え、副搬送波がな
い時間T1では直流バイアス信号DC biasのみを
与えるようにすればよい。直流光の電力を副搬送波が存
在する時間T0のときの電力と等しくするには、直流バ
イアス信号DC biasと基準信号refとのレベル
差が、搬送波信号Signalのデュティ比に対応する
ようにすればよい。また搬送波信号Signalのデュ
ティ比が変動するときには、直流バイアス信号DC b
iasのレベルも連動して変化させればよい。なお、直
流バイアス信号DC biasによる直流光の発光は、
送信パケットを用いてデータ通信を開始する前の時刻t
ONで開始し、データ通信を終了する時刻の後の時刻t
OFFで終了させる。
【0041】図3は、本発明の実施の第2形態の光通信
における発光波形の例を示す。本実施形態では、図1の
実施形態と同様に直流光を付加発光させるけれども、そ
の開始時である時刻tONと終了時である時刻tOFF
とで、急激な信号の変化を避けてノイズを低減させる。
これによって、図18のベースバンドスペクトラムの
[B]で示す定域成分を低減することができる。その際
に、最小データビット時間であるT0やT1の時間以上
の時間で発光開始および発光停止させれば、ベースバン
ドスペクトラムの[B]を低減することができる。逆に
最小データビット時間よりも短い時間で発光開始および
発光停止させると、その波形はベースバンドがもつ周波
数スペクトラムを含んでいるため、ほとんど不要周波数
スペクトル低減の効果を得ることができない。
【0042】図4は、図3に示すような波形で発光素子
を駆動することができる発光素子駆動回路20の概略的
な電気的構成を示す。本実施形態では、第1の駆動回路
21と第2の駆動回路22とで、赤外線発光ダイオード
13を駆動する。第1の駆動回路21は、搬送波信号S
inalに従って赤外線発光ダイオード13を駆動す
る。第2の駆動回路22は、直流バイアス信号DC b
iasに従って赤外線発光ダイオード13を駆動する。
本実施形態の第2駆動回路22内には、比較回路15の
出力と駆動出力回路17の入力との間に、ローパスフィ
ルタ(LPF)23が挿入され、直流バイアス信号DC
bias信号の立上りによる直流光の付加発光開始時
tONと、立下りによる直流光の付加発光終了時tOF
Fとで発生しやすいノイズを低減することができる。た
とえばローパスフィルタ23のカットオフ周波数を低く
すれば、最小データビット時間よりも長い時間で発光開
始および発光停止するように、赤外線発光ダイオード1
3を駆動することができる。
【0043】図5は、本発明の実施の第3形態としての
光通信の発光波形の例を示す。図5(a)は、副搬送波
の波形をなまらせて発光させることによって、副搬送波
よりも高い周波数の高調波を低減して送信する状態を示
す。これによって、図18のデータスペクトラムの高調
波[C]として示す不要スペクトルを低減することがで
きる。図5(b)は図5(a)の波形に、さらに図1に
示すような直流の付加発光を加えた波形を示す。図5
(c)は、図5(b)の直流光の発光の開始時と終了時
とに、図3に示すようなノイズ低減効果を加えている。
【0044】図6は、図5(c)に示すような波形で発
光素子から光を発光させるように駆動することができる
発光素子駆動回路30の概略的な電気的構成を示す。本
実施形態の発光素子駆動回路30は、第1の駆動回路3
1と第2の駆動回路32とで赤外線発光ダイオード13
を駆動する。第2の駆動回路32は、実質的に図4に示
す第2の駆動回路22と同等である。第1の駆動回路3
1は、比較回路14の出力と駆動出力回路16の入力と
の間に、ローパスフィルタ33およびバンドパスフィル
タ(BPF)34とスイッチ35,36とを有してい
る。スイッチ35,36は、副搬送波信号Signal
をなまらせるためにローパスフィルタ33に通すか、正
弦波にするためにバンドパスフィルタ34に通すかを切
換える。図5(c)の実施形態では、スイッチ35,3
6をローパスフィルタ33側に切換えて、副搬送波をな
まらせるように発光させて、副搬送波よりも高い周波数
の高調波を低減して送信する。これによって、図17に
示す周波数割当てで、高周波の赤外線オーディオ通信シ
ステムや赤外線映像通信システムへの干渉を低減するこ
とができる。
【0045】なお、図5(a)に示すような波形を得る
ためには、第2の駆動回路32は不要であり、第1の駆
動回路31のみで、ローパスフィルタ33を通して副搬
送波をなまらせればよい。図5(b)に示すような波形
を得るには、第1の駆動回路31でローパスフィルタ3
3を用い、第2の駆動回路32でローパスフィルタ23
を用いないで、比較回路15の出力を直接駆動出力回路
17に入力するようにすればよい。
【0046】図7は、本発明の実施の第4形態での光通
信の発光波形の例を示す。図7(a)は、直流光の発光
は行わず、副搬送波のみ正弦波で駆動する波形を示す。
図7(b)は、図7(a)に、副搬送波がない時間の直
流光の発光を加えた例を示す。図7(c)は、図7
(b)の直流光の発光開始時tONと発光終了時tOF
Fとにノイズ低減を図る波形の例を示す。図5では副搬
送波をローパスフィルタ33を通してなまらせているの
だけなのに対し、本実施形態ではバンドパスフィルタ3
4を通して正弦波にすることによって、さらに高調波の
低減を図ることができる。すなわち、副搬送波の波形を
ならせて発光させる代りに、副搬送波が存在する時間の
副搬送波に正弦波を使用して、副搬送波よりも高い周波
数の高調波を除去もしくは低減して送信することができ
る。これによって、図18に示すスぺクトラム[C]を
除去若しくは低減することができ、図17に示す周波数
割当ての高周波の赤外線オーディオ通信システムや赤外
線映像通信システムへの干渉を低減することができる。
【0047】図7(c)に示す波形は、図6に示す発光
素子駆動回路30で、スイッチ35,36をバンドパス
フィルタ34側に切換えることによって発生させること
ができる。図7(a)に示す波形は、第1の駆動回路3
1でバンドパスフィルタ34を通し、副搬送波を正弦波
にするだけで発生させることができる。図7(b)に示
す波形は、さらに第2の駆動回路32でローパスフィル
タ23を用いないで、直流光の付加を行い、発生させる
ことができる。
【0048】図8は、本発明の実施の第5形態として、
図9(c)に示すような波形で発光素子から光を発光さ
せることができるように駆動することができる発光素子
駆動回路40の概略的な構成を示す。本実施形態の発光
素子駆動回路40は、第1の駆動回路41と第2の駆動
回路42との出力を乗算回路43で乗算して、赤外線発
光ダイオード13を駆動する。被変調波は、「1」のデ
ータに対してはローレベル、「0」のデータに対しては
ハイレベルとなる矩形波である。第1および第2の駆動
回路41,42は、図6の第1および第2の駆動回路3
1,32とそれぞれ同等の構成を有する。図9(c)に
示す波形は、第1の駆動回路41内でスイッチ35,3
6をバンドパスフィルタ34側に切換えて発生させるこ
とができる。
【0049】本実施形態では、第1の駆動回路41から
変調されていない副搬送波を出力させ、第2の駆動回路
42から被変調波をなまらせて出力させ、それらの乗算
を行って、その結果で発光素子を駆動するようにしてい
るので、直流光の付加なしで図18に示す不要スペクト
ル[B]、[C]、[D]を低減することができる。こ
のような構成によって、直流光を付加しないでも、不要
スペクトルの発生を抑えることができる。なお、図9
(a)に示す波形は、第1の駆動回路41内で、比較回
路14の出力を駆動出力回路16に直接与えて発生させ
ることができる。
【0050】図10は、本発明の実施の第6形態とし
て、図9(d)に示すような波形で発光素子から光を発
光させることができるように駆動することができる発光
素子駆動回路50の概略的な構成を示す。本実施形態の
発光素子駆動回路50は、赤外線発光ダイオード13を
大電流で駆動することができる駆動出力回路51を1個
で構成することができる。直流光を付加するための直流
バイアス信号DC biasは、比較回路15で基準信
号refと比較された後、ローバスフィルタ52を通る
際に波形がなまり、副搬送波信号Signalを通過さ
せるためのローパスフィルタ53またはバンドパスフィ
ルタ54を介し、駆動出力回路51に直流バイアスとし
て入力される。ローパスフィルタ53およびバンドパス
フィルタ54は、スイッチ35,36で選択的に切換可
能であり、駆動出力回路51に入力信号を与える。本実
施形態では、スイッチ35,36がバンドパスフィルタ
54側を選択するように切換えられる。このように、直
流バイアスを駆動出力回路51の入力側に付加すること
によっても、副搬送波が存在しないT1の期間に直流光
を付加することができる。なお、図9(b)に示す波形
は、比較回路14の出力を駆動出力回路16に直接与え
て発生させることができる。
【0051】図9に示す各波形は、副搬送波の包絡線の
波形をなまらせて発光させているとも考えられる。この
ような包絡線の波形のなまりによって、図18に示すス
ペクトラム[D]を低減することができ、そのスペクト
ルの広がりが1〜2MHzの周波数帯域を外れることを
抑制しうる。これによって、図17に示す周波数割当て
の1MHz以下や2MHz以上の赤外線オーディオ通信
システムなどへの干渉を低減することができる。
【0052】図11は、本発明の実施の第7形態の光通
信にける発光波形の例を示す。本実施形態では、副搬送
波の包絡線の波形をなまらせ、かつ直流光を付加して発
光させる。発光信号をなまらせるために、発光信号にバ
ンドパスフィルタを通過させ、駆動信号を生成して直線
的に発光素子を駆動するようにする。これによって、図
18に示すスペクトラム[D]を低減することができ、
スペクトルの広がりが1〜2MHzの周波数帯域を外れ
ないようにすることができるので、図17に示す周波数
割当ての1MHz以下や2MHz以上の赤外線オーディ
オ通信システムへの干渉を低減することができる。ま
た、副搬送波自体もバンドパスフィルタを通過するので
正弦波に近い波形となる。これによって、図18に示す
スペクトラム[C]を除去若しくは低減することがで
き、図17に示す周波数割当ての高周波の赤外線オーデ
ィオ通信システムや赤外線映像通信システムへの干渉を
防ぐことができる。
【0053】図12は、図11(a)に示すような波形
で発光素子から光を発光させるように駆動することがで
きる発光素子駆動回路60の概略的な構成を示す。本実
施形態の発光素子駆動回路60は、第1の駆動回路61
と第2の駆動回路62との出力を加算して、赤外線発光
ダイオード13を駆動する。第2の駆動回路62は、実
質的に図4および図6の第2の駆動回路22,32と同
等である。第1の駆動回路61のスイッチ35,36
は、バンドパスフィルタ34側を選択するように切換え
られる。第1の駆動回路61には、駆動出力回路16か
らの電流出力信号に対してn乗演算を行う演算回路63
が設けられる。nは正の整数であり、n≧2であること
が好ましい。
【0054】ローパスフィルタ33やバンドパスフィル
タ34が1次もしくは2次などの低次のフィルタであっ
ても、フィルタを通過させた信号を電流信号に変換し、
その電流信号のn乗演算を行って、その結果で発光素子
を駆動すれば、高次のフィルタを通過させたと同様な効
果を得ることができる。一般に、高次のフィルタは、設
計の難易度が高く、周波数安定性も良くない。本実施形
態では、高次のフィルタを用いることなく、高次のフィ
ルタを通過させた場合と同様な電流波形を容易に生成す
ることができ、不要スペクトルの低減率を大きくとるこ
とができる。
【0055】なお、図11(b)に示す波形は、第2の
駆動回路62でローパスフィルタ23を用いないで、比
較回路15の出力を駆動出力回路17に直接与えるよう
な構成で発生させることができる。また、図12の第1
の駆動回路61で、スイッチ35,36をローパスフィ
ルタ33側を選択するように切換えると、図5(c)に
示すような波形で、かつ副搬送波の包絡線の形状が図9
(a)のようになまる波形で発光させることができる。
【0056】図13は、本発明の実施の第7形態として
の発光素子駆動回路70の概略的な構成を示す。本実施
形態では、独立した複数、たとえば3つの駆動出力回路
71,72,73で、発光素子である赤外線発光ダイオ
ード81,82,83をそれぞれ駆動する。駆動出力回
路71,72,73の入力には、図10の発光素子駆動
回路50で駆動出力回路51の入力側と同様の構成を有
する回路からの出力信号を与える。したがって、3つの
駆動出力回路71,72,73の増幅度gmが同一であ
れば、3つの赤外線発光ダイオード81,82,83は
同じ波形で駆動される。3つの駆動出力回路71,7
2,73の増幅度gmが同一でなければ、3つの赤外線
発光ダイオード81,82,83は相似な波形で駆動さ
れる。3つの赤外線発光ダイオード81,82,83
は、図10と同様に、不要スペクトルの抑制が可能な図
9(d)に示す波形で駆動することができる。
【0057】本実施形態では、さらに、複数の発光素子
を同じ波形もしくは相似な波形で同時に駆動して、発光
光量を増加させたり、指向角を拡大させたりすることも
できる。また、発光素子の数は必要に応じて決めること
ができる。駆動出力回路がオープンコレクタやオープン
ドレインなどの出力形式であれば、1つの発光素子を複
数の駆動出力回路を並列に接続して駆動することもでき
る。また、大電流を出力可能であれば、1つの駆動出力
回路で複数の発光素子を駆動することもできる。
【0058】図14は、本発明の実施の第8形態として
の発光素子駆動回路90の概略的な構成を示す。本実施
形態でも、図13と同様に、3つの発光素子である赤外
線発光ダイオード81,82,83を、同じ波形もしく
は相似な波形で同時に駆動する。3つの赤外線発光ダイ
オード81,82,83に対して、それぞれ独立にNP
N型の駆動用トランジスタ91,92,93を設ける。
3つの駆動用トランジスタ91,92,93のコレクタ
は各赤外線発光ダイオード81,82,83のカソード
に個別に接続され、ベースおよびエミッタはそれぞれ共
通接続される。共通接続されるベースには、ASK変調
された信号Signalを増幅器94で増幅し、ローパ
スフィルタ95を通過させて与える。共通接続されるエ
ミッタには、抵抗96が接続され、3つの赤外線発光ダ
イオードの駆動電流の合計値に対応した電圧を発生す
る。抵抗96に発生する電圧は増幅器94に帰還される
ので、駆動電流の合計値を入力される信号Signal
に応じて変化させることができる。
【0059】本実施形態でも、複数の発光素子を同じ波
形もしくは相似な波形で同時に駆動して、発光光量を増
加させたり、指向角を拡大させたりすることができる。
また、増幅器94の出力側にローパスフィルタ95が接
続され、ローパスフィルタ95を介して駆動用トランジ
スタ91,92,93のベースに信号が与えられるの
で、不要なスペクトルを低減して発光させることができ
る。
【0060】以上説明した各実施の形態では、発光素子
として赤外線発光ダイオード13,81,82,83を
用いて赤外線を発生させているけれども、可視光用の発
光ダイオードなどで可視光を発生させるときも同様であ
る。赤外線に関しては、図17で示すように、国際的な
副搬送波の周波数割当てがなされるほど広く利用されて
おり、干渉の防止の必要性が高い。本発明を適用すれ
ば、赤外線通信装置において、その国際的周波数割当て
に合わせて割当て外の不要な発光周波数スペクトラムを
除去もしくは低減し、それによって空間を利用した別の
赤外線もしくは光通信機器への干渉を低減することがで
きる。また、各実施形態で示される方法および装置の構
成は、基本的にはデジタル制御が可能である。また、ロ
ーパスフィルタやバンドパスフィルタ等の簡単なアナロ
グ回路も用いているけれども、制御は簡単にデジタル化
することができる。したがって、高度なアナログ変調技
術は不要であり、安価な光通信方法および装置を実現す
ることができる。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、赤外線や
可視光による光通信を行う際に、他の光通信に影響を及
ぼすような不要な周波数成分を低減するので、他の装置
への干渉を低減することができる。
【0062】また本発明によれば、副搬送波の周波数よ
りも低いベースバンドスペクトラムを低減することがで
きるので、家庭電化製品などで使用している赤外線リモ
コンなどへの干渉を低減することができる。
【0063】また本発明によれば、副搬送波自身の発光
デュティが変動しても、ベースバンドスペクトラムの低
い周波数成分の不要スペクトルの発生を抑制し、家庭電
化製品向け赤外線リモコン装置などへの干渉を低減する
ことができる。
【0064】また本発明によれば、送信パケットの開始
時と終了時とに発生する不要な低い周波数成分を低減す
ることができるので、従来から普及している家庭用電化
製品の赤外線リモコン装置などへの干渉をさらに低減す
ることができる。
【0065】また本発明によれば、副搬送波をなまらせ
ることによって、副搬送波の周波数の高長波の不要スペ
クトルを除去することができるので、高周波の赤外線オ
ーディオ通信システムや赤外線映像通信システムへの干
渉を低減することができる。
【0066】また本発明によれば、副搬送波に正弦波を
使用するので、高調波の不要スペクトルを除去すること
ができ、高周波の赤外線オーディオ通信システムや赤外
線映像通信システムへの干渉を非常に低減することがで
きる。
【0067】また本発明によれば、副搬送波の包絡線を
なまらせるので、副搬送波周波数の上下の周波数帯域に
広がる不要なスペクトルを低減することができ、赤外線
オーディオ通信システムなどへの干渉を低減することが
できる。
【0068】また本発明によれば、副搬送波の包絡線を
なまらせるために、バンドパスフィルタを通して発光素
子を駆動するので、不要なスペクトルをさらに低減する
ことができる。
【0069】さらに本発明によれば、ベースバンドスペ
クトラムの不要な低い周波数成分を除去もしくは低減す
ることができる光通信装置を簡単に構成することができ
る。
【0070】また本発明によれば、不要なスペクトルの
低減をより有効に行うことができる。
【0071】さらに本発明によれば、直流光を付加しな
いでも不要な周波数スペクトルを低減することができ
る。
【0072】さらに本発明によれば、発光素子を駆動す
る定電流回路を1つ備えるだけであっても、不要な周波
数を抑制して、他の装置への影響を及ぼさないようにす
ることができる。
【0073】さらに本発明によれば、高次のフィルタを
用いないでも、不要なスペクトルの低減率を大きくし
て、装置の光通信に対する影響を抑制することができ
る。
【0074】さらに本発明によれば、複数の発光素子で
発光光量を増加させたり指向角を拡大させたりすること
ができるので、他の装置に与える影響が少ないように光
通信の状態を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態での発光波形図であ
る。
【図2】図1の波形で発光させる発光素子駆動回路10
の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の第2形態の発光波形図である。
【図4】図3の波形で発光素子を駆動する発光素子駆動
回路20の概略的な電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の実施の第3形態の発光波形図である。
【図6】図5の波形で発光素子を駆動する発光素子駆動
回路30の概略的な電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明の実施の第4形態の発光波形図である。
【図8】図7の波形で発光素子を駆動する発光素子駆動
回路40の概略的な電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図9】本発明の実施の第5形態の発光波形図である。
【図10】図9の波形などで発光素子を駆動するための
発光素子駆動回路50の概略的な電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図11】本発明の実施の第6形態の発光波形図であ
る。
【図12】図11の波形などで発光素子を駆動するため
の発光素子駆動回路60の概略的な電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図13】本発明の実施の第7形態の発光素子駆動回路
70の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施の第8形態の発光素子駆動回路
90の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図15】従来からのIrDA Control方式の
赤外線通信に用いる波形図である。
【図16】図15の波形で赤外線を発光させる発光素子
駆動回路の概略的な電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図17】IECでの赤外線通信に対する副搬送波の周
波数割当てを示す図である。
【図18】従来の赤外線通信におけるASK変調時の一
般的な発光周波数スペクトラムを示す図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60,70,90 発
光素子駆動回路 11,21,31,41,61 第1の駆動回路 12,22,32,42,62 第2の駆動回路 13,81,82,83 赤外線発光ダイオード 14,15,94 比較回路 16,17,51,71,72,73 駆動出力回路 23,33,52,53,95 ローパスフィルタ 34,54 バンドパスフィルタ 43 乗算回路 63 演算回路 91,92,93 駆動トランジスタ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間に赤外線や可視光を発光させてデー
    タ通信を行う光通信方法において、 通信を行うためには不要となる周波数成分を低減して発
    光させて、データ通信を行うことを特徴とする光通信方
    法。
  2. 【請求項2】 前記データ通信は、副搬送波を使用する
    ASK変調で行い、送信パケット時間内で副搬送波が存
    在しない時間に直流光を付加発光してデータを送信し、
    その直流光の付加発光のための電力は、副搬送波が存在
    する時間に発光に要する電力と等しくなるように設定す
    ることを特徴とする請求項1記載の光通信方法。
  3. 【請求項3】 前記副搬送波が存在しない時間に付加発
    光させる直流光の光量を副搬送波の発光ピーク出力に対
    する比で設定し、その比を副搬送波の発光デュティに連
    動させることを特徴とする請求項2記載の光通信方法。
  4. 【請求項4】 前記直流光を付加発光させるにあたり、
    付加発光させる瞬間と発光を停止する瞬間とでの高周波
    ノイズを低減するように、最小データビット時間以上の
    時間で発光および発光停止させることを特徴とする請求
    項2記載の光通信方法。
  5. 【請求項5】 前記データ通信は、副搬送波を使用し、
    副搬送波の波形をなまらせて発光させることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の光通信方法。
  6. 【請求項6】 前記データ通信は、副搬送波を使用する
    ASK変調で行い、副搬送波として正弦波を使用するこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光通信
    方法。
  7. 【請求項7】 前記データ通信は、副搬送波を使用する
    ASK変調で行い、副搬送波の包絡線をなまらせて送信
    することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    光通信方法。
  8. 【請求項8】 前記副搬送波の包絡線をなまらせるため
    に、バンドパスフィルタを通して発光素子を駆動するこ
    とを特徴とする請求項7記載の光通信方法。
  9. 【請求項9】 空間に赤外線や可視光を発光させてデー
    タ通信を行うための光通信装置において、 発光素子と、発光素子に対して定電流で副搬送波のため
    の駆動を行う第1の駆動回路と、 発光素子に対して定電流で、副搬送波のための駆動と直
    流光のための駆動の両方か、もしくは直流光のみのため
    の駆動を行う第2の駆動回路とを含むことを特徴とする
    光通信装置。
  10. 【請求項10】 前記第1または第2の駆動回路のうち
    の少なくとも一方は、前記発光素子の駆動信号を、フィ
    ルタ回路を通して生成することを特徴とする請求項9記
    載の光通信装置。
  11. 【請求項11】 空間に赤外線や可視光を発光させてデ
    ータ通信を行うための光通信装置において、 発光素子と、 発光素子に対して定電流で副搬送波のための駆動を行う
    信号を作成する第1の駆動回路と、 発光素子に対して被変調波自体をなまらせた波形で駆動
    を行う信号を発生する第2の駆動回路と、 第1および第2の駆動回路からの信号間の乗算を行っ
    て、その結果で発光素子を駆動する乗算回路とを含むこ
    とを特徴とする光通信装置。
  12. 【請求項12】 空間に赤外線や可視光を発光させてデ
    ータ通信を行うための光通信装置において、 発光素子と、 直線的に発光素子を駆動する定電流駆動回路と、 定電流駆動回路を、直流バイアスを付加するバイアス回
    路、直流バイアスをゆっくり与えるためのバイアス回路
    とローパスフィルタとの組合わせ、または副搬送波をな
    まらせるかもしくは正弦波にして駆動するためのローパ
    スフィルタまたはバンドパスフィルタとを含むことを特
    徴とする光通信装置。
  13. 【請求項13】 空間に赤外線や可視光を発光させてデ
    ータ通信を行うための光通信装置において、 発光素子と、 1次もしくは2次のフィルタと、 フィルタを通過させた信号を電流信号に変換する変換回
    路と、 変換回路からの電流信号のn乗演算を行って、その結果
    で発光素子を駆動する演算回路とを含むことを特徴とす
    る光通信装置。
  14. 【請求項14】 空間に赤外線や可視光を発光させてデ
    ータ通信を行うための光通信装置において、 複数の発光素子と、 複数の発光素子を駆動する駆動回路とを備え、 複数の発光素子は、駆動回路が同じ波形もしくは相似な
    波形で同時に駆動することによって、発光光量を増加さ
    せたり、指向角を拡大させたりすることが可能なように
    配置されることを特徴とする光通信装置。
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