JP2000207897A - 電気的書換可能な不揮発性メモリのテスト方法および電気的書換可能な不揮発性メモリのテストプログラムを記録した情報記録媒体 - Google Patents

電気的書換可能な不揮発性メモリのテスト方法および電気的書換可能な不揮発性メモリのテストプログラムを記録した情報記録媒体

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JP2000207897A
JP2000207897A JP11005189A JP518999A JP2000207897A JP 2000207897 A JP2000207897 A JP 2000207897A JP 11005189 A JP11005189 A JP 11005189A JP 518999 A JP518999 A JP 518999A JP 2000207897 A JP2000207897 A JP 2000207897A
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test
eeprom
memory
result
memory test
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Yutaka Uzawa
裕 鵜澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EEPROMのテストに要する時間を大幅に
短縮する。 【解決手段】 演算処理部23は、まずEEPROM3
1の小領域311でメモリテストを行うべく、書き込み
パルスまたは消去パルスのパルス幅を初期値に設定して
波形整形部21に書き込みパルスまたは消去パルスをE
EPROM31に供給させ、つづいて一致判定部24は
小領域311から読み出されたデータをチェックする。
このメモリテストの結果が異常の場合、演算処理部23
および一致判定部24はメモリテストの結果が正常とな
るまでメモリテストを繰り返す。次に、演算処理部23
は、上記メモリテストを繰り返した回数にもとづき書き
込みパルスまたは消去パルスのパルス幅を設定し、EE
PROMの残りの他領域312においてメモリテストを
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的書換可能な
不揮発性メモリのテスト方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気的書換可能な不揮発性半導体メモリ
(ここではEEPROMとも記す)をテストする場合、
従来、EEPROMの規格値を保証する為に、EEPR
OMに対する書き込みまたは消去を行い、結果を確認、
すなわちベリファイするというメモリテストを複数回く
り返すという方法が採られている。
【0003】たとえば、EEPROMの全アドレスにパ
ルス幅が50μSのパルスでテスト用のデータを書き込
み、その後、全アドレスからデータを読み出し、もとの
データと比較して正しくデータが書き込まれたか否かを
判定する。このメモリテストの結果が異常(以下、NG
とも記す)であった場合には、再度、パルス幅が50μ
Sのパルスで全アドレスを対象に上記メモリテストを行
い、メモリテストの結果が正常(以下、OKとも記す)
となるまで繰り返す。そして、テストしたEEPROM
では、データの書き込みを確実に行うためには、少なく
とも上記メモリテストの繰り返し回数だけデータの書き
込みをくり返す必要があることになる。EEPROMに
記録されているデータを正しく消去するために必要な繰
り返し回数を調べる場合にも、同様の方法が採られてい
る。
【0004】また、EEPROMの記憶単位であり1ビ
ットに対応するメモリセルはMOSトランジスタによっ
て形成され、EEPROMからデータを読み出す場合に
は上記MOSトランジスタのゲートに所定の電圧を印加
して各メモリセルが記憶している値を取得する。上記ゲ
ート電圧には閾値が存在し、閾値電圧を越えるゲート電
圧を印加するとMOSトランジスタのソースとドレイン
間に電流が流れ、閾値電圧以下では電流は流れない。そ
して、1つのメモリセルによる1つのビットが書き込み
ビットである場合には閾値電圧は高く、一方、上記ビッ
トが消去ビットである場合には閾値電圧は低くなる。
【0005】したがって、EEPROMから記憶情報を
読み出す場合、書き込みビットの閾値電圧と消去ビット
の閾値電圧との中間の値のゲート電圧を印加してMOS
トランジスタに電流が流れなければ対応するビットは書
き込みビットであってたとえば論理”1”が記憶されて
いることになり、一方、電流が流れれば消去ビットであ
ってたとえば論理”0”が記憶されていることになる。
【0006】このようなゲート閾値電圧には、製造条件
の差などからバラツキがあり、したがってデータを読み
出すために印加するゲート電圧が許容範囲内に収まって
いるか否かをテストした上でEEPROMを出荷する必
要がある。このゲート閾値電圧の測定テストは従来、次
のようにして行われていた。すなわち、まず、EEPR
OMの全アドレスにあらかじめデータを書き込んでお
く。その上で、あるゲート電圧を印加して各アドレスか
らデータを読み出し、データが正しく読み出されたか否
かをチェックする。その結果、正しく読み出せないアド
レスがあった場合には、印加するゲート電圧をたとえば
少し低くして、再度全アドレスにおいてベリファイを行
う。そして、すべてのアドレスから正しくデータを読み
出せるまでこのような手順を繰り返し、最終的に印加し
たゲート電圧が、許容範囲内に収まっていれば、テスト
したEEPROMは合格となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したデー
タの書き込みまたは消去のテスト方法では、メモリテス
トの結果がOKになるまで、毎回全アドレスに対して同
一条件のパルスで書き込みまたは消去を行い、さらに全
アドレスに対してベリファイを行うので、テストにきわ
めて長時間を要するという問題があった。また、上述し
たゲート電圧の測定テスト方法でも、ベリファイ結果が
OKとなるまで、ゲート電圧を変えながら毎回全アドレ
スでベリファイを行うため、テストに非常に時間がかか
るという問題があった。本発明はこのような問題を解決
するためになされたもので、その目的は、EEPROM
のテストに要する時間を大幅に短縮できる電気的書換可
能な不揮発性メモリのテスト方法および電気的書換可能
な不揮発性メモリのテストプログラムを記録した情報記
録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、EEPROMに対し書き込みまたは消去の
ためのパルスを供給してデータの書き込みまたは消去を
行い結果を前記EEPROMから読み出してデータの書
き込みまたは消去が正しく行われたか否かを判定するメ
モリテストを実行し、前記メモリテストの結果にもとづ
いて書き込みまたは消去を適切に行う条件を特定する電
気的書換可能な不揮発性メモリのテスト方法であって、
書き込みパルスまたは消去パルスの特性を第1の特性に
設定して前記EEPROMの一部の記憶領域で前記メモ
リテストを行い、前記メモリテストの結果が異常の場合
には、テスト結果が正常となるまで前記メモリテストを
繰り返し、前記メモリテストを繰り返した回数にもとづ
き前記書き込みパルスまたは前記消去パルスの前記特性
を初期特定として第2の特性に設定して、前記EEPR
OMの残りの記憶領域に対して前記メモリテストを行
い、前記メモリテストの結果が異常の場合には、前記メ
モリテストの結果が正常となるまで前記メモリテストを
繰り返し、前記EEPROMの前記一部の記憶領域にお
いて結果が正常となるまで繰り返した前記メモリテスト
の回数に、前記残りの記憶領域において結果が正常とな
るまで繰り返した前記メモリテストの回数を加算した値
を、書き込みまたは消去を適切に行う前記条件として記
録することを特徴とする。
【0009】また、本発明は、EEPROMに対し書き
込みまたは消去のためのパルスを供給してデータの書き
込みまたは消去を行い結果を前記EEPROMから読み
出してデータの書き込みまたは消去が正しく行われたか
否かを判定するメモリテストを実行し、前記メモリテス
トの結果にもとづいて書き込みまたは消去を適切に行う
条件を特定する電気的書換可能な不揮発性メモリのテス
トプログラムを記録した情報記録媒体であって、書き込
みパルスまたは消去パルスの特性を第1の特性に設定し
て前記EEPROMの一部の記憶領域で前記メモリテス
トを行い、前記メモリテストの結果が異常の場合には、
テスト結果が正常となるまで前記メモリテストを繰り返
し、前記メモリテストを繰り返した回数にもとづき前記
書き込みパルスまたは前記消去パルスの前記特性を初期
特定として第2の特性に設定して、前記EEPROMの
残りの記憶領域に対して前記メモリテストを行い、前記
メモリテストの結果が異常の場合には、前記メモリテス
トの結果が正常となるまで前記メモリテストを繰り返
し、前記EEPROMの前記一部の記憶領域において結
果が正常となるまで繰り返した前記メモリテストの回数
に、前記残りの記憶領域において結果が正常となるまで
繰り返した前記メモリテストの回数を加算した値を、書
き込みまたは消去を適切に行う前記条件として記録する
ことを特徴とする電気的書換可能な不揮発性メモリのテ
ストプログラムを記録している。
【0010】本発明では、まず、書き込みパルスまたは
消去パルスの特性を第1の特性に設定してEEPROM
の一部の記憶領域でメモリテストを行い、メモリテスト
の結果が異常の場合には、メモリテストの結果が正常と
なるまでメモリテストを繰り返す。その上で、メモリテ
ストを繰り返した回数にもとづき書き込みパルスまたは
消去パルスの特性を第2の特性に設定して、EEPRO
Mの残りの記憶領域に対してメモリテストを行う。すな
わち、一部の記憶領域であらかじめ正常な結果が得られ
る条件を求めておき、記憶領域の他の大部分の記憶領域
では、その条件でメモリテストを行う。したがって、記
憶領域の他の大部分の記憶領域では何度もメモリテスト
を繰り返さなくとも、すぐに結果が正常となり、どのよ
うな条件で書き込みまたは消去を行えばよいかを短時間
で把握でき、EEPROMのテストに要する時間を大幅
に短縮することが可能となる。
【0011】また、上記他の記憶領域におけるメモリテ
ストで結果が異常となった場合には、メモリテストの結
果が正常となるまでメモリテストを繰り返し、そして、
上記一部の記憶領域および上記他の記憶領域におけるメ
モリテストの繰り返し回数を加算した値を記録する。し
たがって、信頼性を高めるべく同一のEEPROMに対
して何度かテストを行う場合、たとえば初期条件として
書き込みパルス幅を、記録した前回のテストでのメモリ
テスト繰り返し回数に一定値を乗じた値に設定してテス
トを行うことができ、2回目以降のテストにおいて、い
っそうテスト時間の短縮を図ることができる。
【0012】また、本発明は、EEPROMのメモリセ
ルを構成するMOSトランジスタにゲート電圧を印加し
てデータの読み出しテストを行いゲート電圧の正否を判
定する電気的書換可能な不揮発性メモリのテスト方法で
あって、前記EEPROMの一部の記憶領域で前記読み
出しテストを行い、前記読み出しテストの結果が異常の
場合には、前回と異なるゲート電圧を印加して再度前記
読み出しテストを行い、テスト結果が正常となるまでゲ
ート電圧の変更および前記読み出しテストの再実行を繰
り返し、前記EEPROMの前記残りの記憶領域では、
まず、前記読み出しテストの結果が正常となったゲート
電圧を印加して前記読み出しテストを行い、前記読み出
しテストの結果が異常の場合には、前回と異なるゲート
電圧を印加して再度前記読み出しテストを行い、テスト
結果が正常となるまでゲート電圧の変更および前記読み
出しテストの再実行を繰り返し、前記EEPROMの前
記一部の記憶領域または前記残りの記憶領域で行った前
記読み出しテストにおいて結果が正常となったゲート電
圧を記録することを特徴とする。
【0013】また、本発明は、EEPROMのメモリセ
ルを構成するMOSトランジスタにゲート電圧を印加し
てデータの読み出しテストを行いゲート電圧の正否を判
定する電気的書換可能な不揮発性メモリのテストプログ
ラムを記録した情報記録媒体であって、前記EEPRO
Mの一部の記憶領域で前記読み出しテストを行い、前記
読み出しテストの結果が異常の場合には、前回と異なる
ゲート電圧を印加して再度前記読み出しテストを行い、
テスト結果が正常となるまでゲート電圧の変更および前
記読み出しテストの再実行を繰り返し、前記EEPRO
Mの前記残りの記憶領域では、まず、前記読み出しテス
トの結果が正常となったゲート電圧を印加して前記読み
出しテストを行い、前記読み出しテストの結果が異常の
場合には、前回と異なるゲート電圧を印加して再度前記
読み出しテストを行い、テスト結果が正常となるまでゲ
ート電圧の変更および前記読み出しテストの再実行を繰
り返し、前記EEPROMの前記一部の記憶領域または
前記残りの記憶領域で行った前記読み出しテストにおい
て結果が正常となったゲート電圧を記録することを特徴
とする電気的書換可能な不揮発性メモリのテストプログ
ラムを記録している。
【0014】本発明では、EEPROMの一部の記憶領
域で読み出しテストを行い、読み出しテストの結果が異
常の場合には、前回と異なるゲート電圧を印加して再度
読み出しテストを行い、テスト結果が正常となるまでゲ
ート電圧の変更および読み出しテストの再実行を繰り返
す。その後、EEPROMの残りの記憶領域では、ま
ず、前記読み出しテストの結果が正常となったゲート電
圧を印加して読み出しテストを行い、読み出しテストの
結果が異常の場合には、前回と異なるゲート電圧を印加
して再度読み出しテストを行い、テスト結果が正常とな
るまでゲート電圧の変更および読み出しテストの再実行
を繰り返す。そして、EEPROMの前記一部の記憶領
域または前記残りの記憶領域で行った前記読み出しテス
トにおいて結果が正常となったゲート電圧を記録する。
【0015】すなわち、一部の記憶領域であらかじめ正
常な結果が得られる条件を求めておき、記憶領域の他の
大部分の記憶領域では、その条件でテストを行う。した
がって、記憶領域の他の大部分の記憶領域では何度もテ
ストを繰り返さなくとも、すぐに結果が正常となり、デ
ータの読み出しを正しく行えるゲート電圧を短時間で把
握でき、EEPROMのテストに要する時間を大幅に短
縮することが可能となる。また、同一のEEPROMに
対して何度かテストを行う場合、たとえば初期条件とし
てのゲート電圧を、記録した前回のテストで取得したゲ
ート電圧に設定してテストを行うことができ、2回目以
降のテストにおいて、いっそうテスト時間の短縮を図る
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明による電気的
書換可能な不揮発性メモリのテスト方法を行うために用
いるテストシステムの一例を示すブロック図である。図
1に示した測定装置2は具体的にはLSIテスタなどで
あり、スタートスイッチ1が操作されることで動作を開
始する。測定装置2にはまた、ディスプレイ装置や印刷
装置などの出力装置4が接続されている。測定装置2
は、CPU、メモリ、CDROM装置などの外部記憶装
置を含む不図示のコンピュータを備えており、以下に詳
しく説明する変数記憶部22はこのコンピュータの上記
メモリにより形成され、また、演算処理部23および一
致判定部24などはメモリにロードされたプログラムに
もとづいて上記CPUが動作することで実現されてい
る。さらに、測定装置2全体は上記コンピュータによる
制御のもとで動作する。
【0017】そして、本発明による情報記録媒体の一例
としてのCDROM5は上記CDROM装置に装着する
ことで、CDROMに記録されたプログラムがコンピュ
ータのメモリにロードされ、このプログラムにもとづい
てCPUが動作し、上述のように演算処理部23および
一致判定部24などの機能を果たす。なお、情報記録媒
体としてはCDROMに限らず、磁気ディスクや半導体
メモリなどであってもよい。
【0018】測定装置2はまた波形整形部21を備え、
波形整形部21はEEPROM31に供給する書き込み
または消去パルスの波形を、変数記憶部22に保持され
た情報にもとづいて整形し、波形整形後の書き込みまた
は消去パルスをEEPROM31に供給する。変数記憶
部22は、書き込み消去パルス変数221と、書き込み
消去アドレス変数222と、ベリファイアドレス変数2
23と、書き込み消去アドレス加算変数224と、ベリ
ファイアドレス加算変数225と、繰り返し回数変数2
26と、その他の変数227とを保持している。
【0019】演算処理部23はこれらの変数にもとづい
て演算を行い、結果を変数記憶部22に記憶させる。演
算処理部23はたとえばEEPROM31のアドレスを
インクリメント(加算)したり、初期パルスのパルス幅
とメモリテストの繰り返し回数との乗算などを行う。ま
た、演算処理部23はデバイス3を構成するEEPRO
Mに対するデータの書き込み、消去、EEPROMから
のデータの読み出しなどを含め測定装置2全体を制御す
る。一致判定部24は、デバイス3の出力信号(読み出
しデータ)と予め用意されている期待値とが一致するか
否かを判定する。
【0020】デバイス3はテスト対象であるユーザEE
PROM31と、EEPROMから成る回数記録部32
とを含んでいる。EEPROM31は、小領域311
(本発明に関わる一部の記憶領域)と他領域312(本
発明に関わる残りの記憶領域)とから成る。
【0021】小領域311は、書き込みまたは消去とベ
リファイとを判定がOKになるまで繰り返すために使用
する。この時の繰り返し回数と書き込みまたは消去パル
スのパルス幅との積を、最適な書き込みまたは消去パル
スのパルス幅とする。他領域312は、EEPROM3
1の主要な記憶領域であり、小領域311で得られた最
適パルスを使用して、書き込みや消去が行われる。他領
域312および小領域311は単一の半導体チップ上に
形成されていてほぼ同じ書き込み消去特性を有している
ため、他領域312ではほとんどの場合、1回のメモリ
テストで結果はOKとなる。
【0022】他領域312でのメモリテストで結果がN
Gとなった場合は、1回目の書き込みまたは消去パルス
を用いて、再書き込みまたは再消去と再ベリファイ、す
なわち再メモリテストを結果がOKになるまで繰り返
す。合計で変数Wemax回繰り返しても判定結果がN
Gの場合は、一致判定部24から出力装置4に書き込み
または消去が正しく行えないことを表す信号などを出力
する。回数記憶部32にはEEPROM31のテストが
完了した後に、繰り返し回数をデータとして書き込む。
ここまでの動作が正常に終了した場合は、一致判定部2
4は出力装置4にテストが正常に終了したことを表す信
号などを出力する。出力装置24は、一致判定部24か
らの信号にもとづき、EEPROM31のテストが正常
に終了したか否かを表すメッセージなどを画面に表示し
たり、印刷したりして作業者に通知する。
【0023】図2、図3は実施の形態例のテスト方法を
示すフローチャートである。以下では、図1とともにこ
れらの図面を参照して、測定装置2を用いた実施の形態
例の不揮発性メモリのテスト方法について詳しく説明
し、同時に本発明の情報記録媒体に記録された不揮発性
メモリのテストプログラムについて説明する。
【0024】まず1回目のEEPROM31のテストに
ついて説明する。スタートスイッチ1が押されるとテス
トを開始し、演算処理部23は、最初に変数記憶部22
に保持された変数を初期化する(図2のステップA1お
よびA2)。変数である初期パルス幅Tms(本発明に
関わる一定値)は書き込みパルスや消去パルスのパルス
幅の初期値として使用する。変数Count(図1の繰
り返し回数226)は繰り返し回数を数えるために使用
する。変数Baiにより、初期パルス幅Tmsと乗算し
て最適な書き込みパルスや消去パルスの幅を決定する。
変数Wemaxは仕様から割り出される最大繰り返し数
である。書き込みアドレスや消去アドレスには変数Ad
we(書込消去アドレス222)を使用し、ベリファイ
アドレスには変数Advr(ベリファイアドレス22
3)、書き込みまたは消去アドレスのインクリメント
(加算)には変数Adinc(書込消去加算変数22
4)、ベリファイアドレスのインクリメントには変数V
rinc(ベリファイ加算変数225)をそれぞれ使用
する。
【0025】次に、演算処理部23は、初期パルス幅T
msと変数Baiとを乗算して変数Wetmに代入する
(ステップA3)。変数Wetmは書き込みパルスまた
は消去パルスのパルス幅を表し、ベリファイ結果がNG
となるごとに、メモリテストの結果がOKになるように
大きい値に設定される。
【0026】波形整形部21は変数Wetmにもとづい
てパルス幅を設定し、書き込みパルスまたは消去パルス
をデバイス3に供給する。これにより、演算処理部23
よりEEPROM31に供給された指定アドレス毎にデ
ータの書き込みまたは消去が行われ(ステップA4)、
まず、EEPROM31の小領域331においてメモリ
テストを行う。小領域331でデータの書き込みまたは
消去行った後は、指定アドレス毎にデータをベリファイ
する。すなわち一致判定部24は指定アドレスからデー
タを読み出し、書き込みや消去が正常に行われたか否か
を判定する(ステップA5)。ここで判定結果がOKな
らば演算処理部23は、小領域311でのメモリテスト
を終了し、ベリファイアドレス変数Advrを変数Vr
inc分だけインクリメント(加算)して、書き込み領
域や消去領域を越えるまで(Advr > Adwe+
Adinc−1)、あるいはベリファイ判定がNGにな
るまで他領域312でメモリテストを繰り返す(ステッ
プA6およびA7)。
【0027】そしてメモリテストの結果がNGの場合は
(ステップA5でNG)、演算処理部23は繰り返し回
数Countを1インクリメントし(ステップA8)、
Count値がWemax回(たとえば8回)以内なら
ば(ステップA9でOK)Baiに1を代入して(ステ
ップA10)、初期パルス幅Tmsで再書き込みまたは
再消去し、その後、一致判定部24はNGアドレスから
ベリファイする(ステップA6、A7)。演算処理部2
3および一致判定部24は、このループをベリファイ判
定がOKになるまで繰り返す。
【0028】ここで、もしCountがWemax回を
越えた場合は(ステップA9でNG)、一致判定部24
は書き込みまたは消去NGと判定してテストを終了する
(ステップA11)。指定アドレスのベリファイが全て
OKの場合は、演算処理部23は変数Adweを変数A
dinc分だけインクリメントし、これら一連の動作を
最終アドレスまで繰り返す(ステップA12、A1
3)。途中のアドレスでベリファイがNGになった場合
は、Count値をBaiに代入してから書き込みや消
去を行う(ステップA14)。ここで繰り返し回数Co
untを変数Baiに代入するのは、ベリファイがNG
の時はCountに1を加算するので、次アドレスの書
き込みや消去のときに、新しいCount値をもとに設
定したパルス幅の書き込みパルスまたは消去パルスでテ
ストを行うためである。
【0029】最終アドレスまでメモリテストが正常終了
した場合は、演算処理部23は波形整形部21から書き
込みパルスを回数記憶32に出力させ、メモリテストの
繰り返し回数を表す変数Countを回数記憶部32に
書き込み、テストを終了する(ステップA15、A1
6)。回数記憶部32は電気的書換可能な不揮発性メモ
リであるから、次に説明するように、後にEEPROM
31に対して再テストを行い、Count値が加算され
た場合は新しいCount値に書き換えることができ
る。
【0030】次に、2回目以降、すなわちn(n≧2)
回目のテストについて説明する。スタートスイッチ1が
押されると、演算処理部23はまず回数記憶部32か
ら、格納されているCount値を読み出す(図3のス
テップB1)。つづいて、そのCount値を変数Ba
iと変数Cntに代入し(ステップB2)、また、変数
記憶部22が保持している変数(Count、Bai、
Cnt以外)を初期化する(ステップB3)。
【0031】次に測定装置2は1回目と同じテストを実
行する(ステップB4)。そして、ベリファイが1回以
上NGになってメモリテストの繰り返し回数が増加した
場合は(Cnt < Count)ステップB5でOK
となり、演算処理部23は回数記憶部32の記憶内容を
消去し新しいCount値を書き込み、テストを終了す
る(ステップB6、B7、B8)。ステップB5で、C
nt値とCount値が等しい場合は、演算処理部23
は回数記憶部32が記憶するメモリテストの繰り返し回
数Countは更新せず、テストを終了する。このテス
トにつづいて、EEPROM31に対し、さらにテスト
を行い、メモリテストの繰り返し回数Coutが増加し
た場合には、上述の場合と同様に、回数記憶部32の記
憶内容が更新される。
【0032】次に、具体例を用いて本実施の形態例につ
いて説明する。ここではEEPROM31の容量はたと
えば256バイトであるとする。また小領域311とし
てアドレス00h(hは16進数であることを表す)の
みを用いる。まず、演算処理部23は、各変数に初期値
として具体的に、Count=1、Bai=1、Tms
=50μS、Adinc=1、Vrinc=1、Adw
e=00h、Advr=00h、Wemax=8を設定
する(図2のステップA1、A2)。この初期設定をも
とに書き込みパルスのパルス幅Wetmを、Wetm
= Tms×Bai = 50μS×1 = 50μS
と設定する(ステップA3)。
【0033】次に、演算処理部23は波形整形部21を
通じてAdweの初期値であるアドレス00h(hは1
6進数であることを表す)にメモリテスト用のデータを
書き込み(ステップA4)、一致判定部24はアドレス
00hのデータをベリファイする(ステップA5)。こ
のベリファイの結果がNG、したがってメモリテストの
結果がNGならば演算処理部23はステップA8でCo
unt値を1インクリメントし(Count= Cou
nt + 1とする)、ステップA9でCount値が
Wemax値以下の場合は(Count ≦ Wema
x= 8)、Baiに1を代入し(ステップA10)、
値が1のBaiとTmsとの積としてWetmを求め
(ステップA3)、パルス幅がWetm(50μS)の
書き込みパルスで再書き込みを行う(ステップA4)。
演算処理部23は、この動作をベリファイがOKになる
かCount値がWemax値を越すまで続ける。たと
えば、3回目のベリファイで判定がOKになったとする
と、Count値は3に増加している。
【0034】ベリファイがOKになると(ステップA5
でOK)、次に演算処理部23はアドレスをインクリメ
ントし(ステップA12)、その結果、Adweおよび
Advrの値はともに01hになる。Adinc値とV
rinc値とも1であるから常にAdwe値とAdvr
値は等しくなり、ベリファイだけのループ(ステップA
5、A6、A7)は実行しない(Advr(=1) >
Adwe(=0)+ Adinc(=1) −1 が
満たされるため)。
【0035】書き込み最終アドレス(ffh) > A
dwe(=01h)であるから(ステップA13)、演
算処理部23は次アドレスの書き込みを実行する。この
時、BaiにCount値(=3)を代入して書き込み
パルスを長くし(ステップA14)、その結果、パルス
幅Wetmは150μSになる(Wetm = 50μ
S×3)。
【0036】Wetm=150μSでアドレス01hの
書き込みを行った後、一致判定部24によるベリファイ
がNGになった場合、演算処理部23はCount値を
インクリメントして4にし(ステップA8)、Coun
t値がWemax値以下なので(ステップA9)Bai
に1を代入して(ステップA10)再書き込みを行う
(ステップA4)。すなわち、再書き込みする時は必ず
初期パルス幅(50μS)で書き込みが行われる。
【0037】そして、メモリテストの結果がOKとなる
まで演算処理部23はメモリテストを繰り返し、再書き
込み後の一致判定部24によるベリファイで判定がOK
になったら(ステップA5でOK)、アドレスをインク
リメントし(ステップA12)、ステップA14に進ん
で最終アドレスffhになるまで演算処理部23および
一致判定部24はデータの書き込みとベリファイを繰り
返す。
【0038】なお、上述のようにパルス幅を初期パルス
幅に設定してメモリテストを繰り返したとき、通常、メ
モリテストは上記Count値3より1多い4回繰り返
すことになるので、以降のアドレスでは、書き込みパル
ス幅Wetmを200μS(50μS×4)としてメモ
リテストを開始することになる。
【0039】途中で再度ベリファイがNGになった場合
は(ステップA5でNG)、演算処理部24はCoun
t <= Wemaxを満たす間はNGアドレスで再書
き込みを行う。最終アドレスまでメモリテストがOKと
なった場合は、演算処理部24は、波形整形部21より
書き込みパルスを出力させ、回数記憶部32に新たなC
ount値を格納する(ステップA15)。消去テスト
も同様の手順で行うことができる。
【0040】図3に示したように、n回目(n>=2)
の書き込みテストの場合、演算処理部23は、まず回数
記憶部32から格納されているCount値を読み出す
(ステップB1)。次にCount値を変数BaiとC
ntに代入する(ステップB2)。また、Countと
BaiとCnt以外の変数に初期値を設定する(ステッ
プB3)。次に、図2に示した手順で書き込みテストを
実行する(ステップB4)。なお、回数記憶部32に記
憶されているメモリテスト繰り返し回数Countの値
がたとえば4であった場合、書き込みパルス幅の初期値
は200μS(50μS×4)となる。
【0041】そして、最終アドレスまで書き込みが終了
した後で演算処理部24はCount値とCnt値を比
較する(ステップB5)。その結果、Cnt < Co
untの場合は(ステップB5でOK)、途中でメモリ
テストNGが発生していたことになるので、回数記憶部
32のデータを新しいCount値に書き換えて(ステ
ップB6、B7)、テストを終了する(ステップB
8)。Cnt = Countの場合は(ステップB5
でNG)Cout値の更新は行わず、テストを終了す
る。消去テストも同様の手順で行うことができる。
【0042】このように、本実施の形態例のEEPRO
Mのテスト方法では、小領域311(たとえば単一のア
ドレス)の書き込みまたは消去とベリファイの繰り返し
回数(メモリテストの繰り返し回数)から、デバイス毎
の最適な書き込みパルスや消去パルスのパルス幅を算出
し、最適パルス幅で次アドレス以降のメモリテストを一
気に行うので、他領域312では多くの場合、1、2回
のメモリテストでテストが完了する。したがって、EE
PROMのテストに要する時間を大幅に短縮することが
できる。パルス幅を長くすることはテスト時間の延長に
つながるものの、メモリテストの繰り返し回数を削減で
きることの効果の方が遙かに大きく、そのため、テスト
時間の大幅な短縮を実現できる。
【0043】また、本実施の形態例では、上述のよう
に、ベリファイがNGになっても初期アドレスに戻ら
ず、再書き込み/再消去後NGアドレスからベリファイ
を始める。したがって、ベリファイを行うべき領域が狭
くなり、その結果、テスト時間のいっそうの短縮が可能
となっている。さらに、本実施の形態例では、上述のよ
うに、ベリファイがNGになっても初期アドレスに戻ら
ず、NGアドレスから再書き込みや再消去を開始する。
したがって、再書き込み/再消去を行うべき領域が狭く
なり、その結果、テスト時間のいっそうの短縮が可能と
なっている。
【0044】そして、上述のように同一のEEPROM
に対して複数回テストを行う場合、2回目以降のテスト
では、回数記憶部32に記録された前回のCount値
を用いてパルス幅を設定し、メモリテストを行うので、
最初から最適なパルス幅でメモリテストを行え、2回目
以降のテストではさらにテスト時間を短縮できる。ま
た、EEPROMを含むデバイス3には単に回数記憶部
32だけを設ければよく、したがってデバイス3が複雑
な構成になるといったことがない。
【0045】さらに、このテスト方法はROMコードの
書き換え時にも応用することが可能である。すなわち、
ROMコードを書き換える場合には、書き込みまたは消
去やベリファイに必要な電源値やパルス幅、最大繰り返
し回数、最終アドレス値などが格納されているシリコン
シグネチャーROMを回数記憶部32として用い、RO
Mライターを測定装置2として用いることができ、シリ
コンシグネチャーROMに記録されているパルス幅を書
き換えることで、上記テスト方法をそのまま実施するこ
とができる。
【0046】次に、本発明の他の実施の形態例について
説明する。上記実施の形態例では、1アドレスずつ書き
込みまたは消去とベリファイを行うとしたが、数アドレ
ス同時に書き込みやベリファイする場合や、記憶領域の
1ブロックを一括消去する場合にも本発明は有効であ
る。たとえば書き込みの時に、指定アドレスとして00
00hを指定したとき、0000h、0001h、00
02h、0003h、....、000fhの16アド
レス同時に書き込みが可能なEEPROMの場合には、
上記書き込みアドレス加算変数Adincに16を設定
して、図2、図3に示した手順を行えばよい。また、こ
の時、0000h、0001h、0002h、0003
hの4アドレス同時にベリファイが可能な場合は、ベリ
ファイ加算変数Vrincに4を設定して図2、図3の
手順を実行すればよい。
【0047】その結果、同時に複数のアドレスで書き込
みおよびベリファイを行えることからテスト時間をさら
に短縮でき、しかも、上記実施の形態例の場合と同様、
NGベリファイアドレスが保持されているので、そのア
ドレス以降でメモリテストを行えばよく、その点でもテ
スト時間を短縮することができる。
【0048】また消去のときに、アドレスとしてたとえ
ば0000hを指定して1ブロックを一括消去できるE
EPROMの場合には、消去アドレスインクリメント変
数Adincに1ブロック内のアドレス数(たとえば4
096(= 1000h))を設定して、図2、図3に
示した手順を行えばよい。また、このときたとえば00
00h、0001h、0002h、0003hの4アド
レス同時にベリファイが可能な場合は、上述の場合と同
様、ベリファイ加算変数Vrincに4を設定すればよ
い。その結果、同時に複数のアドレスで消去およびベリ
ファイを行えることからテスト時間をさらに短縮でき、
しかも、上記実施の形態例の場合と同様、NGベリファ
イアドレスが保持されているので、そのアドレス以降で
メモリテストを行えばよく、その点でもテスト時間を短
縮することができる。
【0049】次に、具体例を用いてこの実施の形態例に
ついて説明する。たとえばROM容量64KバイトのE
EPROMのデータを消去する場合、演算処理部23
は、まず各変数に初期値として、Count=1、Ba
i=1、Tms=1S、Adinc=1、Vrinc=
1、Adwe=00h、Advr=00h、Wemax
=11を設定する(図2のステップA1、A2)。この
値をもとに、消去パルスのパルス幅をWetmをWet
m = Tms×Bai =1S×1に設定する(ステ
ップA3)。
【0050】次に、演算処理部23はブロックアドレス
0000h(Adweの初期値)のデータを消去し、一
致判定部24はブロック初期アドレス0000h(Ad
vrの初期値)から、ブロック最終アドレス0fffh
(Adwe + Adinc−1)までのデータをベリ
ファイする(ステップA5)。ベリファイが4アドレス
同時に行われるとすると、演算処理部23はAdvrを
4インクリメントし(Vrinc=4)(ステップA
6)、(Advr(=1000h =4096) >
Adwe(=0) + Adinc(=1000h =
4096) −1)が満たされるまで(ステップA
7)、ベリファイだけのループが演算処理部23および
一致判定部24により実行される(ステップA5、A
6、A7)。
【0051】ベリファイがNGならば演算処理部23は
Count値を1インクリメントし(ステップA8)、
ステップA9でCount値がWemax値以下の場合
は(Count ≦ Wemax = 11)、Bai
に1を代入し(ステップA10)、ステップA3で、そ
のBaiとTmsとの積をWetmとして再消去を行う
(ステップA4)。再ベリファイはNGベリファイアド
レスから開始される。この手順は、ステップA5でベリ
ファイがOKになるかステップ9でCount値がWe
max値を越えるまで続ける。
【0052】ここで、たとえば、3回目のベリファイで
判定がOKになったとすると、Count値は3に増加
している。ベリファイがOKになると、演算処理部23
は次に消去アドレスAdweをAdinc分インクリメ
ントし(ステップA12)、その結果、Adwe値は1
000hになる(Adinc = 1000h)。ステ
ップA13で消去最終アドレス(f000h)とAdw
eとを比較すると、f000h > Adwe(=10
00h)であるから次アドレスの消去を実行する。
【0053】このとき、演算処理部23はBaiにCo
unt値(=3)を代入して消去パルスを長くし(ステ
ップA14)、Wetm値は3Sになる(Wetm =
1S×3)。Wetm=3Sで1000hブロックの
消去後、一致判定部24によるベリファイがNGになっ
た場合(ステップA5)、演算処理部23はステップA
8でCount値をインクリメントし(Count =
4)、Count値がWemax値以下なのでステッ
プA10でBaiに1を代入して再消去を行う。したが
って、再消去する時は必ず初期パルスで消去が行われ
る。またAdvr値が保持されているので、再消去後の
ベリファイは必ずNGアドレスから開始され、テスト時
間を短縮できる。
【0054】再消去後のベリファイがOKになったら、
演算処理部23はステップA12で消去アドレスをAd
inc分インクリメント(Adinc = 1000
h)し、演算処理部23および一致判定部24は最終ア
ドレスf000hまで消去とベリファイのメモリテスト
を繰り返す。この時の消去パルスWetmは4Sである
(Wetm = 1S×4)。
【0055】途中で再度ベリファイがNGになった場合
は、Count ≦ Wemaxを満たす間は再消去と
再ベリファイを行う。そして、最終アドレスまで消去が
正常終了した場合は、演算処理部23は回数記憶部にC
ount値を格納し、テストを完了する(ステップA1
5、A16)。2回目以降のテストについても、テスト
手順は図3に示したものと基本的に同一であるため、そ
の説明はここでは省略する。
【0056】次に、本発明のさらに他の実施の形態例に
ついて説明する。図4は本発明のさらに他の実施の形態
例のテスト方法を行うために用いるテストシステムの一
例を示すブロック図である。図中、図1と同一の要素に
は同一の符号が付されている。この実施の形態例が、図
1などを用いて説明した実施の形態例と異なるのは、デ
バイス30が、EEPROM31とは別に、調査用EE
PROM33を備え、上記小領域311の代わりにこの
EEPROM33において最適な書き込みまたは消去の
ためのパルス幅を求める点と、それに伴って後述する新
しい変数Dvdを用いる点である。
【0057】図5は本発明のさらに他の実施の形態例の
テスト方法を示すフローチャートである。以下、図4お
よび図5を参照して本実施の形態例について説明する。
まず、スタートスイッチ1を入れてテストを開始し、演
算処理部23は各変数の初期化を行う(ステップE1、
E2)。本実施の形態例では上述のように新しい変数D
vdが追加されており、この変数Dvdは調査用EEP
ROM33とEEPROM31とのROM容量比を表
し、調査用EEPROM33で得られたメモリテストの
繰り返し回数(Count)、初期パルス幅Tms、な
らびに容量比Dvdを乗算することで、最適な書き込み
または消去パルス幅を設定するために用いる。
【0058】各変数は、ちなみに、Count=1、B
ai=1、Tms=1S、Adinc=4096、Vr
inc=4、Adwe=00h、Advr=00h、W
emax=11、Dvd=16のように設定する。演算
処理部23はステップE3で消去パルスWetmを設定
し(Wetm =Tms×Bai = 1S×1)、次
に調査用EEPROM33のアドレスを指定してデータ
の書き込みまたは消去を行う(ステップE4)。つづい
て一致判定部24は調査用EEPROM33のデータを
ベリファイする(ステップE5)。この時、判定がNG
ならば演算処理部23はCountを1インクリメント
し(ステップE6)、ステップE7でCount値がW
emax値以下の場合は(Count ≦ Wemax
= 11)、変数Baiを1に設定して(ステップE
8)、調査用EEPROMの消去とベリファイを繰り返
す。ステップE7でCount値がWemaxを越えた
場合は書き込みまたは消去はNGとしてテストを終了す
る(ステップE9)。
【0059】ステップE5でベリファイがOKになる
時、調査用EEPROM33のROM容量での繰り返し
回数(Count)が得られるので、演算処理部23は
ステップE12で、そのCount値とROM容量比D
vdと初期パルスTmsとを乗算して(Wetm =
Tms×Bai×Dvd)、最適パルスでEEPROM
31の書き込みまたは消去を行う。具体的にはステップ
E10で変数BaiにCountを代入し、ステップE
11で書き込みまたは消去の初期アドレスを設定した上
で、ステップE12でTms、Bai、ならびにDvd
を乗算してパルス幅Wetmを求める。
【0060】そして、このパルス幅Wetmで、演算処
理部23および一致判定部24はEEPROM31にお
いてメモリテストを各アドレスごとに繰り返す。以下の
手順は図2と同じであるため、ここではその説明は省略
する。なお、図5において、図2と同一のステップには
同一の符号が付されている。また、デバイス30に対し
てさらにテストを繰り返す場合は、図3に示した手順を
行うことになる。図3についてはすでに説明したので、
ここでは説明を省略する。
【0061】このように、本発明は、テスト対象のEE
PROM31とは別に、適切なパルス幅を調査するため
のEEPROM33を設け、そのEEPROM33での
調査結果にもとづいて、テスト対象のEEPROM31
のメモリテストを行うという形式でも実施することがで
きる。
【0062】次に、本発明のさらに他の実施の形態例に
ついて説明する。本実施の形態例では、あらかじめ既知
のデータが書き込まれたEEPROMにおいて、一部の
記憶領域でEEPROMのメモリセルに印加するゲート
電圧を制御しながらデータの読み出しテスト、すなわち
ベリファイを行い、適切なEEPROMのゲート電圧を
特定した上で、残りの記憶領域において一気にベリファ
イを行う。
【0063】本実施の形態例のEEPROMのテスト方
法は図2に示したテストシステムにおいて行う。図6は
本実施の形態例のEEPROMのテスト方法を示すフロ
ーチャートである。まず、演算処理部23は、テスト開
始時に変数記憶部22が保持する各変数を初期化する
(図6のステップC1、C2、およびC3)。変数Vt
mはEEPROMの各メモリセルを構成するMOSトラ
ンジスタのゲートに印加する電圧であり、最初は初期値
Vtmsに設定する。このゲート電圧をゲートに印加し
た状態でベリファイを行う。ゲート電圧の閾値の理論的
な最小値をここではMnvtmとする。
【0064】ベリファイアドレスには変数Advr、ベ
リファイアドレスのインクリメントには変数Vrinc
を使用する。演算処理部23は波形整形部21を制御し
て、振幅が上記Vtmsであるパルス状のゲート電圧を
EEPROM31に供給させる。一致判定部24は、ベ
リファイ動作として、このときアドレスの初期値(小領
域311のアドレス)から読み出されたデータと、この
アドレスに書き込まれている既知のデータとを比較し、
それらが一致するか否かを判定する(ステップC4)。
【0065】ここで判定結果がOKなら、他領域312
におけるベリファイ動作に移り、演算処理部23は、ベ
リファイアドレス変数Advrを変数Vrinc分だけ
インクリメントし(ステップC7)、ステップC8で最
終アドレスを越えるまで(Advr > 最終アドレ
ス)、あるいはステップC4で判定がNGになるまでベ
リファイを繰り返す。ステップC4において判定結果が
NGの場合は、演算処理部23は変数Vtm(たとえば
7.0V)を変数Dvg(たとえば0.01V)だけ減
算し、ステップC6でVtm値がMnvtm値(たとえ
ば2.0V)以上ならば、再度NGアドレスでベリファ
イする。
【0066】演算処理部23は、このループをベリファ
イ判定がOKになるまで繰り返す。もしステップC6で
Vtm値がMnvtm値以下になった場合は、Vtm測
定テストNGと判定してテストを終了する(ステップC
9)。一方、最終アドレスまでVtm測定テストが正常
終了した場合は(ステップC8でOK)、演算処理部2
3は、最後にベリファイがOKとなった時のゲート電圧
Vtm(たとえば5.2V)を回数記憶部32に書き込
む(ステップC10)。
【0067】次に、n(n≧2)回目、すなわち2回目
以降のゲート電圧測定テストについて説明する。図7は
本実施の形態例の2回目以降のゲート電圧測定テストを
示すフローチャートである。この場合、演算処理部23
はまず回数記憶部32から、格納されているゲート電圧
Vtmを読み出す(図7のステップD1)。次に、読み
出したVtm値を変数Vtmol(前回のテストでベリ
ファイ結果が正常となったゲート電圧を表す変数)に代
入し、変数記憶部22が保持する変数(Vtm、Vtm
ol以外)を初期化する(ステップD2およびD3)。
【0068】その後、測定装置2は、1回目と同じテス
トを実行する(ステップD4)。このテストが終了する
と、演算処理部23は、テストで得られたゲート電圧V
tmとVtmolとを比較し、Vtmol < Vtm
の場合は(ステップD5でOK)、回数記憶部32の内
容を消去し新しいVtm値を書き込んで(ステップD
5、D6)テストを終了する(ステップD8)。一方、
ステップD5でVtmol値とVtm値とが等しく、判
定結果がNGとなった場合は、回数記憶部32の書き換
えは行わず、テストを終了する。
【0069】したがって、本実施の形態例では、一部の
記憶領域(小領域311)で、EEPROMのメモリセ
ルに印加するゲート電圧を制御しながらベリファイを行
って適切なEEPROMのゲート電圧を特定し、その上
で残りの記憶領域(他領域312)において一気にベリ
ファイを行うので、他領域312におけるテストは多く
の場合1回か2回でパスさせることができ、テスト時間
を大幅に短縮することができる。さらに、2回目以降の
テストでは、前回のテストで得られたゲート電圧を用い
てテストを開始するので、小領域311でもベリファイ
はすぐにパスする可能性が高く、テスト時間はいっそう
短くなる。
【0070】なお、上記実施の形態例では演算処理部2
3や一致判定部24はコンピュータにより構成されてい
るとしたが、測定装置2全体を専用のハードウェアによ
って構成することも無論可能である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、まず、
書き込みパルスまたは消去パルスの特性を第1の特性に
設定してEEPROMの一部の記憶領域でメモリテスト
を行い、メモリテストの結果が異常の場合には、メモリ
テストの結果が正常となるまでメモリテストを繰り返
す。その上で、メモリテストを繰り返した回数にもとづ
き書き込みパルスまたは消去パルスの特性を第2の特性
に設定して、EEPROMの残りの記憶領域に対してメ
モリテストを行う。すなわち、一部の記憶領域であらか
じめ正常な結果が得られる条件を求めておき、記憶領域
の他の大部分の記憶領域では、その条件でメモリテスト
を行う。したがって、記憶領域の他の大部分の記憶領域
では何度もメモリテストを繰り返さなくとも、すぐに結
果が正常となり、どのような条件で書き込みまたは消去
を行えばよいかを短時間で把握でき、EEPROMのテ
ストに要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0072】また、上記他の記憶領域におけるメモリテ
ストで結果が異常となった場合には、メモリテストの結
果が正常となるまでメモリテストを繰り返し、そして、
上記一部の記憶領域および上記他の記憶領域におけるメ
モリテストの繰り返し回数を加算した値を記録する。し
たがって、信頼性を高めるべく同一のEEPROMに対
して何度かテストを行う場合、たとえば初期条件として
書き込みパルス幅を、記録した前回のテストでのメモリ
テスト繰り返し回数に一定値を乗じた値に設定してテス
トを行うことができ、2回目以降のテストにおいて、い
っそうテスト時間の短縮を図ることができる。
【0073】また、本発明では、EEPROMの一部の
記憶領域で読み出しテストを行い、読み出しテストの結
果が異常の場合には、前回と異なるゲート電圧を印加し
て再度読み出しテストを行い、テスト結果が正常となる
までゲート電圧の変更および読み出しテストの再実行を
繰り返す。その後、EEPROMの残りの記憶領域で
は、まず、前記読み出しテストの結果が正常となったゲ
ート電圧を印加して読み出しテストを行い、読み出しテ
ストの結果が異常の場合には、前回と異なるゲート電圧
を印加して再度読み出しテストを行い、テスト結果が正
常となるまでゲート電圧の変更および読み出しテストの
再実行を繰り返す。そして、EEPROMの前記一部の
記憶領域または前記残りの記憶領域で行った前記読み出
しテストにおいて結果が正常となったゲート電圧を記録
する。
【0074】すなわち、一部の記憶領域であらかじめ正
常な結果が得られる条件を求めておき、記憶領域の他の
大部分の記憶領域では、その条件でテストを行う。した
がって、記憶領域の他の大部分の記憶領域では何度もテ
ストを繰り返さなくとも、すぐに結果が正常となり、デ
ータの読み出しを正しく行えるゲート電圧を短時間で把
握でき、EEPROMのテストに要する時間を大幅に短
縮することが可能となる。また、同一のEEPROMに
対して何度かテストを行う場合、たとえば初期条件とし
てのゲート電圧を、記録した前回のテストで取得したゲ
ート電圧に設定してテストを行うことができ、2回目以
降のテストにおいて、いっそうテスト時間の短縮を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気的書換可能な不揮発性メモリ
のテスト方法を行うために用いるテストシステムの一例
を示すブロック図である。
【図2】実施の形態例のテスト方法を示すフローチャー
トである。
【図3】実施の形態例のテスト方法を示すフローチャー
トである。
【図4】本発明の他の実施の形態例のテスト方法を行う
ために用いるテストシステムの一例を示すブロック図で
ある。
【図5】本発明の他の実施の形態例のテスト方法を示す
フローチャートである。
【図6】さらに他の実施の形態例のEEPROMのテス
ト方法を示すフローチャートである。
【図7】さらに他の実施の形態例の2回目以降のゲート
電圧測定テストを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……スタートスイッチ、2……測定装置、3……デバ
イス、4……出力装置、5……CDROM、21……波
形整形部、22……変数記憶部、23……演算処理部、
24……一致判定部、31……EEPROM、32……
回数記録部、311……小領域、312……他領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11C 17/00 G01R 31/28 B D P V Fターム(参考) 2G032 AA08 AB01 AC03 AD07 AE10 AG02 AH07 AK01 AK11 5B003 AA05 AB05 AC00 AD03 AE04 5B018 GA03 HA01 JA22 NA06 5B048 AA19 CC02 DD01 5L106 AA10 DD22 DD24 DD25 DD31 EE04 GG07

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 EEPROMに対し書き込みまたは消去
    のためのパルスを供給してデータの書き込みまたは消去
    を行い結果を前記EEPROMから読み出してデータの
    書き込みまたは消去が正しく行われたか否かを判定する
    メモリテストを実行し、前記メモリテストの結果にもと
    づいて書き込みまたは消去を適切に行う条件を特定する
    電気的書換可能な不揮発性メモリのテスト方法であっ
    て、 書き込みパルスまたは消去パルスの特性を第1の特性に
    設定して前記EEPROMの一部の記憶領域で前記メモ
    リテストを行い、前記メモリテストの結果が異常の場合
    には、テスト結果が正常となるまで前記メモリテストを
    繰り返し、 前記メモリテストを繰り返した回数にもとづき前記書き
    込みパルスまたは前記消去パルスの前記特性を初期特定
    として第2の特性に設定して、前記EEPROMの残り
    の記憶領域に対して前記メモリテストを行い、前記メモ
    リテストの結果が異常の場合には、前記メモリテストの
    結果が正常となるまで前記メモリテストを繰り返し、 前記EEPROMの前記一部の記憶領域において結果が
    正常となるまで繰り返した前記メモリテストの回数に、
    前記残りの記憶領域において結果が正常となるまで繰り
    返した前記メモリテストの回数を加算した値を、書き込
    みまたは消去を適切に行う前記条件として記録すること
    を特徴とする電気的書換可能な不揮発性メモリのテスト
    方法。
  2. 【請求項2】 前記EEPROMの前記残りの記憶領域
    に対して前記メモリテストを行い、前記メモリテストの
    結果が異常となった場合には、前記書き込みパルスまた
    は前記消去パルスの前記特性を前記第1の特性に設定し
    て、前記メモリテストの結果が正常となるまで前記メモ
    リテストを繰り返すことを特徴とする請求項1記載の電
    気的書換可能な不揮発性メモリのテスト方法。
  3. 【請求項3】 前記特性は前記EEPROMに供給する
    前記書き込みパルスまたは前記消去パルスのパルス幅で
    あることを特徴とする請求項1記載の電気的書換可能な
    不揮発性メモリのテスト方法。
  4. 【請求項4】 前記EEPROMの前記一部の記憶領域
    における前記メモリテストの繰り返し回数に一定値を乗
    じた値にもとづき前記パルス幅を設定して、前記残りの
    記憶領域における前記メモリテストを開始することを特
    徴とする請求項3記載の電気的書換可能な不揮発性メモ
    リのテスト方法。
  5. 【請求項5】 前記残りの記憶領域において前記メモリ
    テストの結果が異常となった場合、データの書き込みま
    たは消去を正しく行えなかったアドレスと、同アドレス
    で前記メモリテストを行った際の条件でまだ前記メモリ
    テストを行っていない記憶領域とにおいて、前記メモリ
    テストのためのデータの書き込みまたは消去を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の電気的書換可能な不揮発性
    メモリのテスト方法。
  6. 【請求項6】 前記残りの記憶領域において前記メモリ
    テストの結果が異常となった場合、データの書き込みま
    たは消去を正しく行えなかったアドレスと、同アドレス
    で前記メモリテストを行った際の条件でまだ前記メモリ
    テストを行っていない記憶領域とにおいて、前記メモリ
    テストでの読み出しデータの判定を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の電気的書換可能な不揮発性メモリのテ
    スト方法。
  7. 【請求項7】 前記EEPROMの前記一部の記憶領域
    において結果が正常となるまで繰り返した前記メモリテ
    ストの回数に、前記残りの記憶領域において結果が正常
    となるまで繰り返した前記メモリテストの回数を加算し
    た値を他のEEPROMに記録することを特徴とする請
    求項1記載の電気的書換可能な不揮発性メモリのテスト
    方法。
  8. 【請求項8】 前記EEPROMに対して再度テストを
    行う場合、前記他の前記EEPROMから、記録されて
    いる前記メモリテストの繰り返し回数を読み出し、その
    回数にもとづき前記書き込みパルスまたは前記消去パル
    スの前記特性を設定して、前記EEPROMの前記メモ
    リテストを行うことを特徴とする請求項7記載の電気的
    書換可能な不揮発性メモリのテスト方法。
  9. 【請求項9】 前記EEPROMに対して再度テストを
    行い、前記メモリテストの結果が異常となった場合に
    は、前記書き込みパルスまたは前記消去パルスの前記特
    性を前記第1の特性に設定して、前記メモリテストの結
    果が正常となるまで前記メモリテストを繰り返し、前記
    メモリテストを繰り返した回数を前記他の前記EEPR
    OMに記録することを特徴とする請求項8記載の電気的
    書換可能な不揮発性メモリのテスト方法。
  10. 【請求項10】 前記一部の記憶領域はユーザが使用す
    る領域またはメモリテスト用に確保した領域であること
    を特徴とする請求項1記載の電気的書換可能な不揮発性
    メモリのテスト方法。
  11. 【請求項11】 前記EEPROMは第1および第2の
    EEPROMから成り、前記第1のEEPROMは前記
    一部の記憶領域を構成し、前記第2のEEPROMは前
    記残りの記憶領域を構成することを特徴とする請求項1
    記載の電気的書換可能な不揮発性メモリのテスト方法。
  12. 【請求項12】 EEPROMのメモリセルを構成する
    MOSトランジスタにゲート電圧を印加してデータの読
    み出しテストを行いゲート電圧の正否を判定する電気的
    書換可能な不揮発性メモリのテスト方法であって、 前記EEPROMの一部の記憶領域で前記読み出しテス
    トを行い、前記読み出しテストの結果が異常の場合に
    は、前回と異なるゲート電圧を印加して再度前記読み出
    しテストを行い、テスト結果が正常となるまでゲート電
    圧の変更および前記読み出しテストの再実行を繰り返
    し、 前記EEPROMの前記残りの記憶領域では、まず、前
    記読み出しテストの結果が正常となったゲート電圧を印
    加して前記読み出しテストを行い、前記読み出しテスト
    の結果が異常の場合には、前回と異なるゲート電圧を印
    加して再度前記読み出しテストを行い、テスト結果が正
    常となるまでゲート電圧の変更および前記読み出しテス
    トの再実行を繰り返し、 前記EEPROMの前記一部の記憶領域または前記残り
    の記憶領域で行った前記読み出しテストにおいて結果が
    正常となったゲート電圧を記録することを特徴とする電
    気的書換可能な不揮発性メモリのテスト方法。
  13. 【請求項13】 前記読み出しテストの結果が異常とな
    ったとき、前回よりやや低いゲート電圧を印加すること
    を特徴とする請求項12記載の電気的書換可能な不揮発
    性メモリのテスト方法。
  14. 【請求項14】 EEPROMに対し書き込みまたは消
    去のためのパルスを供給してデータの書き込みまたは消
    去を行い結果を前記EEPROMから読み出してデータ
    の書き込みまたは消去が正しく行われたか否かを判定す
    るメモリテストを実行し、前記メモリテストの結果にも
    とづいて書き込みまたは消去を適切に行う条件を特定す
    る電気的書換可能な不揮発性メモリのテストプログラム
    を記録した情報記録媒体であって、 書き込みパルスまたは消去パルスの特性を第1の特性に
    設定して前記EEPROMの一部の記憶領域で前記メモ
    リテストを行い、前記メモリテストの結果が異常の場合
    には、テスト結果が正常となるまで前記メモリテストを
    繰り返し、 前記メモリテストを繰り返した回数にもとづき前記書き
    込みパルスまたは前記消去パルスの前記特性を初期特定
    として第2の特性に設定して、前記EEPROMの残り
    の記憶領域に対して前記メモリテストを行い、前記メモ
    リテストの結果が異常の場合には、前記メモリテストの
    結果が正常となるまで前記メモリテストを繰り返し、 前記EEPROMの前記一部の記憶領域において結果が
    正常となるまで繰り返した前記メモリテストの回数に、
    前記残りの記憶領域において結果が正常となるまで繰り
    返した前記メモリテストの回数を加算した値を、書き込
    みまたは消去を適切に行う前記条件として記録すること
    を特徴とする電気的書換可能な不揮発性メモリのテスト
    プログラムを記録した情報記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記EEPROMの前記残りの記憶領
    域に対して前記メモリテストを行い、前記メモリテスト
    の結果が異常となった場合には、前記書き込みパルスま
    たは前記消去パルスの前記特性を前記第1の特性に設定
    して、前記メモリテストの結果が正常となるまで前記メ
    モリテストを繰り返すことを特徴とする請求項14記載
    の電気的書換可能な不揮発性メモリのテストプログラム
    を記録した情報記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記特性は前記EEPROMに供給す
    る前記書き込みパルスまたは前記消去パルスのパルス幅
    であることを特徴とする請求項14記載の電気的書換可
    能な不揮発性メモリのテストプログラムを記録した情報
    記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記EEPROMの前記一部の記憶領
    域における前記メモリテストの繰り返し回数に一定値を
    乗じた値にもとづき前記パルス幅を設定して、前記残り
    の記憶領域における前記メモリテストを開始することを
    特徴とする請求項16記載の電気的書換可能な不揮発性
    メモリのテストプログラムを記録した情報記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記残りの記憶領域において前記メモ
    リテストの結果が異常となった場合、データの書き込み
    または消去を正しく行えなかったアドレスと、同アドレ
    スで前記メモリテストを行った際の条件でまだ前記メモ
    リテストを行っていない記憶領域とにおいて、前記メモ
    リテストのためのデータの書き込みまたは消去を行うこ
    とを特徴とする請求項14記載の電気的書換可能な不揮
    発性メモリのテストプログラムを記録した情報記録媒
    体。
  19. 【請求項19】 前記残りの記憶領域において前記メモ
    リテストの結果が異常となった場合、データの書き込み
    または消去を正しく行えなかったアドレスと、同アドレ
    スで前記メモリテストを行った際の条件でまだ前記メモ
    リテストを行っていない記憶領域とにおいて、前記メモ
    リテストでの読み出しデータの判定を行うことを特徴と
    する請求項14記載の電気的書換可能な不揮発性メモリ
    のテストプログラムを記録した情報記録媒体。
  20. 【請求項20】 前記EEPROMの前記一部の記憶領
    域において結果が正常となるまで繰り返した前記メモリ
    テストの回数に、前記残りの記憶領域において結果が正
    常となるまで繰り返した前記メモリテストの回数を加算
    した値を他のEEPROMに記録することを特徴とする
    請求項14記載の電気的書換可能な不揮発性メモリのテ
    ストプログラムを記録した情報記録媒体。
  21. 【請求項21】 前記EEPROMに対して再度テスト
    を行う場合、前記他の前記EEPROMから、記録され
    ている前記メモリテストの繰り返し回数を読み出し、そ
    の回数にもとづき前記書き込みパルスまたは前記消去パ
    ルスの前記特性を設定して、前記EEPROMの前記メ
    モリテストを行うことを特徴とする請求項20記載の電
    気的書換可能な不揮発性メモリのテストプログラムを記
    録した情報記録媒体。
  22. 【請求項22】 前記EEPROMに対して再度テスト
    を行い、前記メモリテストの結果が異常となった場合に
    は、前記書き込みパルスまたは前記消去パルスの前記特
    性を前記第1の特性に設定して、前記メモリテストの結
    果が正常となるまで前記メモリテストを繰り返し、前記
    メモリテストを繰り返した回数を前記他の前記EEPR
    OMに記録することを特徴とする請求項21記載の電気
    的書換可能な不揮発性メモリのテストプログラムを記録
    した情報記録媒体。
  23. 【請求項23】 前記一部の記憶領域はユーザが使用す
    る領域またはメモリテスト用に確保した領域であること
    を特徴とする請求項14記載の電気的書換可能な不揮発
    性メモリのテストプログラムを記録した情報記録媒体。
  24. 【請求項24】 前記EEPROMは第1および第2の
    EEPROMから成り、前記第1のEEPROMは前記
    一部の記憶領域を構成し、前記第2のEEPROMは前
    記残りの記憶領域を構成することを特徴とする請求項1
    4記載の電気的書換可能な不揮発性メモリのテストプロ
    グラムを記録した情報記録媒体。
  25. 【請求項25】 EEPROMのメモリセルを構成する
    MOSトランジスタにゲート電圧を印加してデータの読
    み出しテストを行いゲート電圧の正否を判定する電気的
    書換可能な不揮発性メモリのテストプログラムを記録し
    た情報記録媒体であって、 前記EEPROMの一部の記憶領域で前記読み出しテス
    トを行い、前記読み出しテストの結果が異常の場合に
    は、前回と異なるゲート電圧を印加して再度前記読み出
    しテストを行い、テスト結果が正常となるまでゲート電
    圧の変更および前記読み出しテストの再実行を繰り返
    し、 前記EEPROMの前記残りの記憶領域では、まず、前
    記読み出しテストの結果が正常となったゲート電圧を印
    加して前記読み出しテストを行い、前記読み出しテスト
    の結果が異常の場合には、前回と異なるゲート電圧を印
    加して再度前記読み出しテストを行い、テスト結果が正
    常となるまでゲート電圧の変更および前記読み出しテス
    トの再実行を繰り返し、 前記EEPROMの前記一部の記憶領域または前記残り
    の記憶領域で行った前記読み出しテストにおいて結果が
    正常となったゲート電圧を記録することを特徴とする電
    気的書換可能な不揮発性メモリのテストプログラムを記
    録した情報記録媒体。
  26. 【請求項26】 前記読み出しテストの結果が異常とな
    ったとき、前回よりやや低いゲート電圧を印加すること
    を特徴とする請求項25記載の電気的書換可能な不揮発
    性メモリのテストプログラムを記録した情報記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010003401A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Samsung Electronics Co Ltd メモリシステムの動作方法並びにそれを含むメモリシステム及びメモリカード
JP2011008878A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Samsung Electronics Co Ltd 不揮発性半導体メモリの放電回路
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JP2013137845A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Fujitsu Semiconductor Ltd 半導体記憶装置の試験方法及び半導体記憶装置

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