JP2000207751A - 光ディスク装置及びそのシ―ク方法 - Google Patents

光ディスク装置及びそのシ―ク方法

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JP2000207751A
JP2000207751A JP274899A JP274899A JP2000207751A JP 2000207751 A JP2000207751 A JP 2000207751A JP 274899 A JP274899 A JP 274899A JP 274899 A JP274899 A JP 274899A JP 2000207751 A JP2000207751 A JP 2000207751A
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seek
distance
eccentricity
optical
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JP274899A
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English (en)
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Kazuaki Oshita
和昭 大下
Hidehiko Yamamoto
秀彦 山本
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Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Texas Instruments Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【課題】 光ディスクにトラックの偏心誤差があっても
光ピックアップを目標トラックの位置付近まで正確にジ
ャンプ移動させる。 【解決手段】 先ず、現時トラックTRiおよび目標ト
ラックTRjのそれぞれの理想的な(真円の)半径ri、
rjを割り出す。次に、両トラック半径ri、rj間の差
をトラック間距離Δrとして割り出す。また、光ピック
アップ12の現在位置における偏心量eiを割り出す。次
いで、仮シーク距離x´(Δr−ei)を求める。次に、
仮シーク時間T´(x´/v)を求める。次に、仮シー
ク時間T´と目標トラックTRjのトラック半径rj と
角速度ωと現在角度位置φa とから、光ピックアップ1
2をディスク半径方向に仮シーク時間T´だけ移動させ
た場合の目標トラックTRjに対応する真円Cj上の仮想
到達点PCjの位置(rj、φb)を割り出す。次に、仮
想到達点PCjにおける偏心量ejを割り出す。そして、
仮シーク距離x´と偏心量ejとからシーク距離xを求
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
係り、特に光ピックアップを所望のトラックへジャンプ
移動させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、光ディスク装置の基本的な仕組
みを示す。
【0003】光ディスク10は中心孔10aを有するド
ーナツ形のディスク(円盤)であり、その信号記録面(図
8では上面)10b上には多数の環状トラックTRが形
成されている。トラックTRは、厳密にはピットの列を
渦巻き状に並べた1本の連続的な曲線であるが、トラッ
ク間隔が非常に小さいため(たとえばコンパクトディス
クでは1.6μm)、多数の同心円とみなすことができ
る。
【0004】光ディスク10は、スピンドルモータ(図
示せず)の回転軸に結合されているスピンドル(図示せ
ず)に装着され、信号再生時にはたとえばCLV(Const
ant Linear Velocity)方式により所定の線速度で回転
する。
【0005】光ディスク10の信号記録面10bと対向
するように、光ピックアップ12が設けられている。光
ピックアップ12はディスク10にレーザ光LBを照射
し、かつディスク10からの反射光を検出する光学系を
内蔵しており、図示しないフォーカス/トラッキングサ
ーボ機構の制御により、ディスク10上でレーザ光LB
のビームスポットSPがピットに正確に集束し、かつト
ラック(ピット列)を正確に追跡するようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、データの読み
出し(再生)中に、光ピックアップ12を現在トラッキ
ング中のトラックTRiから別のトラックTRjまでジャ
ンプ移動させることがある。このジャンプ移動を実現す
るためには、光ピックアップ12をディスク半径方向に
移動させる動作(シーク)が必要である。
【0007】従来は、現時トラックTRiから目標トラ
ックTRjまでの移動トラック数を計算し、移動トラッ
ク数とトラック間隔とから移動距離(シーク距離)を求
め、そのシーク距離だけ光ピックアップ12をディスク
半径方向に移動させていた。なお、トラッキングサーボ
はシーク開始と同時にいったん中断し、シーク終了後に
再開する。
【0008】ところが、光ディスク10にはディスク製
造工程で発生する中心孔10aの精度誤差やスピンドル
に装着したときの位置ずれ等があり、各トラックTRは
真円にならないのが普通である。
【0009】このため、従来のシーク方式においては、
光ピックアップ12の到達点が目標トラックTRjから
ずれることが多々あり、概してシーク後の微調整に時間
がかかり、シークのための全所要時間が大きいという問
題があった。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決するもので
あり、光ディスクにトラックの偏心誤差があっても光ピ
ックアップを目標トラックの位置付近まで正確にジャン
プ移動させるようにした光ディスク装置およびそのシー
ク方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の光ディスク装置は、光ディスクを所定の
速度で回転させながら光ピックアップにより前記光ディ
スクのトラックから信号を読み出すようにした光ディス
ク装置であって、前記光ディスクの各トラックについて
設定されている理想的なトラック半径の値を記憶するト
ラック半径記憶手段と、前記光ディスクの各トラックの
各部位における前記トラック半径を有する真円上の位置
と実際の位置との誤差を偏心量として記憶する偏心量記
憶手段と、前記偏心量記憶手段に記憶されている偏心量
情報と前記トラック半径記憶手段に記憶されているトラ
ック半径情報とに基づいて、前記光ピックアップを現在
トラッキング中のトラックから指定された目標トラック
までディスク半径方向に移動させる距離を求めるシーク
距離決定手段と、前記シーク距離決定手段で求められた
距離だけ前記光ピックアップをディスク半径方向に移動
させる送り手段とを有する構成とした。
【0012】本発明の第1の光ディスク装置のシーク方
法は、光ディスクのトラックから信号を読み出すための
光ピックアップを現在トラッキング中のトラックから指
定された目標トラックまで半径方向に移動させるシーク
方法であって、前記光ディスクの各トラックについて設
定されている理想的なトラック半径の値を記憶する第1
のステップと、前記光ディスクの各トラックの各部位に
おける前記トラック半径を有する真円上の位置と実際の
位置との誤差を検出し、検出した誤差を偏心量として記
憶する第2のステップと、前記偏心量記憶手段に記憶さ
れている偏心量情報と前記トラック半径記憶手段に記憶
されているトラック半径情報とに基づいてシーク距離を
求める第3のステップと、前記光ピックアップを前記シ
ーク距離だけディスク半径方向に移動させる第4のステ
ップとを有する方法とした。
【0013】本発明の第2の光ディスク装置のシーク方
法は、上記第1のシーク方法において、前記第3のステ
ップが、前記現在トラッキング中のトラックおよび前記
目標トラックのそれぞれのトラック半径の差分を割り出
す第5のステップと、前記光ピックアップの現在位置に
おける偏心量を割り出す第6のステップと、前記現在ト
ラッキング中のトラックのトラック半径と前記トラック
半径の差分と前記現在位置の偏心量とから仮想シーク距
離を求める第7のステップと、前記光ピックアップを前
記仮想シーク距離だけ移動させるのに要する仮想シーク
時間を求める第8のステップと、前記光ディスクの回転
速度と前記仮想シーク時間とから前記目標トラックに対
応する真円上の仮想シーク位置を求める第9のステップ
と、前記仮想シーク位置における偏心量を割り出す第1
0のステップと、前記仮想シーク距離と前記仮想シーク
位置の偏心量とから前記シーク距離を求める第11のス
テップとを含む方法とした。
【0014】また、本発明の第3の光ディスク装置のシ
ーク方法は、上記第2のシーク方法において、前記光ピ
ックアップを前記シーク距離だけ移動させるのに要する
シーク時間を求める第12のステップと、前記光ディス
クの回転速度と前記シーク時間とから前記仮想シーク位
置を補正する第13のステップと、前記補正仮想シーク
位置における偏心量を割り出す第14のステップと、前
記シーク距離と前記補正仮想シーク位置における偏心量
とから前記シーク距離を補正する第15のステップとを
有する方法とした。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照して本発
明の実施例を説明する。
【0016】図1に、本発明の一実施例による光ディス
ク装置の主要な構成を示す。光ディスク10および光ピ
ックアップ12は、図8に示したものと同様の構成を有
している。
【0017】スピンドルモータ14は、たとえばブラシ
レスDCモータからなり、モータドライバ16を介して
システム制御部18のスピンドルサーボ制御を受け、再
生時にはCLV方式により所定の線速度で光ディスク1
0を回転駆動する。送りモータ20は、たとえばステッ
プモータからなり、システム制御部18によりモータド
ライバ22を介して駆動制御され、光ピックアップ12
をガイドレール24に沿ってディスク半径方向に移送す
る。
【0018】このディスク半径方向における光ピックア
ップ12の移動には2種類ある。1つは再生時の移動で
あり、再生の進行と共に光ピックアップ12(つまりレ
ーザ光LBのビームスポットSP)をトラックTRに追
随させながらディスク半径方向に少しずつ送る。もう1
つはシーク時の移動であり、多数のトラックTRを横断
して光ピックアップ12を目標トラックまでディスク半
径方向に一気にジャンプ移動させる。
【0019】光ピックアップ12より出力された電気信
号はプリアンプ26に入力され、プリアンプ26におい
てフォーカス/トラッキング信号と再生データ信号たと
えばEFM信号とが生成される。
【0020】プリアンプ26からのフォーカス/トラッ
キング信号はピックアップ・サーボ28に与えられる。
このサーボ28により、ディスク10の信号記録面10
b上でレーザ光LBのビームスポットSPをピットに正
確に集束させるためのフォーカシング制御と、ビームス
ポットSPをトラック(ピット列)に正確に追従させる
ためのトラッキング制御が行われる。
【0021】プリアンプ26より出力された再生データ
信号は信号処理部30に与えられ、ここでデコードやエ
ラー訂正等の所要の信号処理を受ける。
【0022】システム制御部18は、プログラムメモリ
およびデータメモリを含むディジタルシグナルプロセッ
サ(DSP)またはマイクロプロセッサ(CPU)から
なり、システムの全体および各部の動作を制御する。表
示部32は、たとえば液晶ディスプレイからなり、光デ
ィスク10に記録されているアプリケーションに応じた
情報たとえば曲番、演奏時間等を表示する。入力部34
は、各種キーボタンを含み、ユーザからのボタン操作に
よる各種コマンドたとえば選曲コマンド等をシステム制
御部18に伝える。
【0023】本実施例では、光ディスク10の装填直後
または電源投入直後に行う初期化の処理の中で、光ディ
スク10の各トラックTRについて円周方向の各部位に
おける実際の位置と理想位置つまり真円上の位置との誤
差を検出し、これを偏心量とする。
【0024】この偏心量検出処理のため、システム制御
部18は、スピンドルモータ14を制御して光ディスク
10を所定の速度で回転させながら、光ディスク10上
で予めディスク半径方向に所定の間隔(たとえばトラッ
ク100本の間隔)を置いて選択している複数個の代表
トラックTRで光ピックアップ12をトラッキングさ
せ、各代表トラックTRにおいて予め円周方向に所定の
間隔(たとえば10゜)を置いて選択している複数個の
代表部位における実際の位置を検出する。
【0025】一方、各トラックについて理想的な(真円
の)半径をトラック半径として登録しておくことで、各
トラックにおける各代表部位のディスク半径方向におけ
る理想的な位置(真円上の位置)が既知データとして得
られる。
【0026】したがって、各代表トラックTR内の各代
表部位において、検出位置と真円位置との差分をとるこ
とで、両者間の誤差つまり偏心量が求まる。代表部位以
外の部位については、最近接する代表部位の偏心量で近
似することができる。また、一般に、光ディスクにおけ
る偏心は全トラックでほぼ一様に生じるので、各代表ト
ラックTRの前後の複数本(たとえば100本)のトラ
ックについても、当該代表トラックTRで求めた偏心量
で近似してよい。
【0027】システム制御部18は、上記のようにして
求めた光ディスク10に関する偏心量データを、後述す
る偏心量記憶部60に格納しておく。
【0028】図2に、本実施例におけるシーク動作のた
めのシステム制御部18の機能的構成をブロック図で示
す。
【0029】目標トラック設定部40は、シーク動作の
必要性が生じたとき、たとえば選曲の頭出しを行うとき
に、当該ジャンプ移動先のトラック(目標トラック)T
Rjを表すトラック識別データをセットする。現時トラ
ック管理部42は、現在トラッキング中のトラックTR
iを認識または監視し、その現時トラックTRiを表すト
ラック識別データをセットする。
【0030】トラック間距離割出部44は、目標トラッ
ク設定部40および現時トラック管理部42からのトラ
ック識別データを基に両トラックTRi、TRjを識別
し、トラック半径記憶部46に格納されている両トラッ
クTRi、TRjの理想半径ri,rjを読み出して、両半
径ri,rj間の差分を演算し、この差分rをトラック間
距離Δrとする。
【0031】一方、FGパルス発生部48より、光ディ
スク10の現時の回転数を表すFGパルス(周波数信
号)が出力される。FGパルス発生部48は、光ディス
ク10の回転に位相ロックされたPLL回路であっても
よい。
【0032】現在位置割出部50は、FGパルス発生部
48からの周波数信号と現時トラック管理部42からの
トラック識別データとを基に光ピックアップ12の現在
位置つまり光ディスク10上のビームスポットSPの現
在位置(トラックTRi 、角度位置φa)を割り出す。
【0033】また、角速度検出部52は、FGパルス発
生部48からの周波数信号を基に光ディスク10の現在
の回転角速度ωを検出する。スピンドルサーボ54は、
シーク時に、角速度検出部52からの検出角速度ωを受
け取り、角速度制御部56より与えられる現時トラック
TRiに対応する基準角速度に一致するよう、スピンド
ルモータ14の回転速度を制御する。なお、シーク動作
中は現時トラックTRiに対応した角速度を維持する。
【0034】偏心量割出部58は、上記現在位置割出部
50からの現在位置情報(TRi、φa)を基に、当該現
在位置に対応する偏心量eiを偏心量記憶部60の記憶
内容(偏心量情報)から割り出し、割り出した偏心量e
iの値(データ)を仮シーク距離演算部62に与える。
【0035】仮シーク距離演算部62は、上記トラック
間距離割出部44からのトラック間距離Δrを偏心量割
出部58からの偏心量eiで補正(加算または減算)し
て、仮のシーク距離x´を求める。
【0036】仮シーク時間演算部64は、仮シーク距離
演算部62からの仮シーク距離x´を予め設定されてい
るピックアップ送り速度vで割算して、仮のシーク時間
T´を求める。
【0037】仮想到達点割出部66は、目標トラック設
定部40からのトラック識別データを基にトラック半径
記憶部46から目標トラックTRjに対応する真円Cjを
設定(想定)し、かつ現在位置割出部50からの現在位
置情報(特に角度位置φa)と角速度検出部52からの
検出角速度ωと仮シーク時間演算部64からの仮シーク
時間T´とに基づいて光ピックアップ12を上記所定の
送り速度vで仮シーク時間T´だけディスク半径方向に
移動させたときに到達する目標トラックTRjに対応す
る真円Cj上の位置PC´(rj、φb)を求め、この位
置PC´を仮想到達点とする。
【0038】偏心量割出部68は、仮想到達点割出部6
6からの仮想到達点PC´の位置データを基に、この仮
想到達点PC´に対応する目標トラックTRj上の位置
における偏心量ejを偏心量記憶部60の記憶内容(偏
心量情報)から割り出す。
【0039】シーク距離演算部70は、仮シーク距離演
算部62からの仮シーク距離x´を偏心量割出部68か
らの偏心量ejで補正(加算または減算)して、目的の
シーク距離xを求める。
【0040】送りモータ制御部72は、シーク距離演算
部70で求められたシーク距離xだけ光ピックアップ1
2をディスク半径方向に移送するよう送りモータ20を
モータドライバ22を介して駆動制御する。本実施例に
おける送りモータ20はステップモータであるから、シ
ーク距離xに相当する個数のパルスを所定の周波数で出
力すればよい。
【0041】図3に、本実施例におけるシーク動作のた
めのシステム制御部18の主要な処理手順を示す。図4
に、本実施例におけるシーク方式を概念的に示す。な
お、シーク動作の開始と同時にピックアップサーボ28
の制御ループをオフにして、トラッキングサーボを中断
する。
【0042】上記のようにジャンプ移動先のトラックT
Rjが識別され目標トラック設定部40にセットされる
と、トラック間距離割出部44およびトラック半径記憶
部46により現時トラックTRiおよび目標トラックT
Rjのそれぞれの理想的な(真円の)半径ri、rjが割
り出される(ステップS1)。
【0043】そして、トラック間距離割出部44におい
て、両トラック半径ri、rj間の差がトラック間距離Δ
rとして割り出される(ステップS2)。
【0044】一方、現在位置割出部50および偏心量割
出部58等により、光ピックアップ12またはビームス
ポットSPの現在位置における偏心量eiが割り出される
(ステップS3)。
【0045】次いで、仮シーク距離演算部62におい
て、トラック間距離Δrと偏心量eiとから仮シーク距離
x´(Δr−ei)が求められる(ステップS4)。
【0046】次に、仮シーク時間演算部64において、
仮シーク距離x´から仮シーク時間T´(x´/v)が
求められる(ステップS5)。
【0047】次に、仮想到達点割出部66において、仮
シーク時間演算部64からの仮シーク時間T´と、トラ
ック半径記憶部46からの目標トラックTRjのトラッ
ク半径rj と、角速度検出部52からの検出角速度ω
と、現在位置割出部50からの現在角度位置φa とか
ら、光ピックアップ12またはビームスポットSPをデ
ィスク半径方向に仮シーク時間T´だけ移動させた場合
の目標トラックTRjに対応する真円Cj上の仮想到達点
PCjの位置(rj、φj)が割り出される(ステップS
6)。
【0048】次に、偏心量割出部68および偏心量記憶
部60により、仮想到達点PCjの位置情報(rj、φ
j)を基に仮想到達点PCjにおける(つまり、これと対
応する目標トラックTRj上の位置RCjにおける)偏心
量ejが割り出される(ステップS7)。
【0049】そして、シーク距離演算部70において、
仮シーク距離x´と偏心量ejとからシーク距離xが求
められる(ステップS8)。図4の例の場合、シーク距離x
は仮シーク距離x´よりも偏心量ejだけ短くなる。
【0050】かくして、送りモータ制御部72の制御の
下で、送りモータ20の駆動により所定の送り速度vで
光ピックアップ12がディスク半径方向にシーク距離x
だけ送られる(ステップS9)。
【0051】この結果、シーク終了時点で光ピックアッ
プ12またはビームスポットSPは目標トラックTRj
付近に到達する。
【0052】ここで、ピックアップサーボ28の制御ル
ープをオンにして、トラッキングサーボを再開させる。
また、光ディスク10の回転速度を目標トラックTRj
に応じたCLVの速度に切り替える。
【0053】そうすると、トラッキングサーボの働きに
より光ピックアップ12またはビームスポットSPの位
置が微調整され、速やかに目標トラックTRj上に合わ
せられる。以後、このトラックTRjについて信号の読
み取り(再生)が行われる。
【0054】このように、本実施例のシーク方式におい
ては、現時トラックTRiおよび目標トラックTRjの偏
心量を考慮してシーク距離(光ピックアップ移動距離)
xを決定するようにしたので、光ディスク10にトラッ
クの偏心誤差があっても光ピックアップ12を目標トラ
ックTRjの位置付近まで正確にジャンプ移動させるこ
とができ、シーク後の微調整も含めた全シーク所要時間
を短くすることができる。
【0055】図5に、本実施例のシーク方式におけるシ
ーク距離の精度を一層向上させるためのシステム制御部
18における処理手順を示す。図6および図7に、この
シーク方式を概念的に示す。なお、図示しないが、上記
した図2の機能ブロックはこの処理手順に対応した構成
に変形される。
【0056】このシーク方式でも、目標トラックTRj
に対応する真円Cj上の到達点PCjの位置(rj、φb)
を割り出し、この仮想到達点PCjを基にシーク距離x
を求めるまでの処理手順(ステッップS1〜S8)は上記
した方式と同じである。
【0057】しかし、この最初に求めたシーク距離xで
直ちにピックアップ移動を実行するのではなく、このシ
ーク距離xを移動させるとした場合の所要時間Tを求め
る(ステップS10)。この時間Tは、シーク距離xをピ
ックアップ送り速度vで割算することで、求められる。
【0058】図4の処理手順で求められたシーク距離x
だけ光ピックアップ12をディスク半径方向に移動させ
るとすると、シーク距離xが仮シーク距離x´よりも偏
心量ejだけ短いため、図6に示すように、光ピックア
ップ12またはビームスポットSPの仮想到達点PC´
の角度位置φcは仮想到達点PCjの角度位置φbよりも
少し手前になる。
【0059】この仮想到達点PC´の角度位置φcは、
φc=φa+ωTで与えられる。また、仮想到達点PC´
の中心点Oからの距離(半径)r´は、r´=rj−ej
で与えられる。こうして、仮想到達点PC´の位置が求
まる(ステップS11)。
【0060】次いで、この仮想到達点PC´の位置にお
ける偏心量e´を求める(ステップS12)。この偏心量
e´は、目標トラックTRjの角度位置φcの部位におけ
る偏心量として偏心量記憶部60より得られる。
【0061】次に、今回の仮想到達点PC´の位置にお
ける偏心量e´と前回の仮想到達点PCjの位置におけ
る偏心量ejとの差(絶対値)|ej−e´|を求め、こ
の差が所定の閾値K以下であるのか否かを判定する(ス
テップS13)。
【0062】閾値K以下であるときは、シーク距離の計
算を終了し、求めた距離xだけ上記と同様のピックアッ
プ送りを行う(ステップS14)。
【0063】閾値Kを超えているときは、再度同じ補正
を繰り返す(ステップS15⇒S8⇒‥‥)。この場合、
ステップS8では、今回の仮想到達点PC´の位置にお
ける(仮)シーク距離をxとする。
【0064】このようなシーク方式によれば、仮想到達
点PC´を目標トラックTRjに可及的に近づけ、シー
ク精度を一層向上させることができる。
【0065】システム制御部18をDSPで構成した場
合、本実施例におけるシーク距離演算の所要時間を数百
ナノ秒程度に抑えることが可能である。一般の光ディス
ク装置における光ディスクの回転速度は100回転/秒
以下であるから、光ピックアップ12またはビームスポ
ットSPが実質的に現在位置(シーク開始時の位置)で
静止している間に済む演算時間といえる。
【0066】もっとも、上記のような補正処理(ステッ
プS15⇒S8⇒‥‥)が無制限に多数回繰り返されると
なると、その間に現在位置がずれてしまうことがあるの
で、所定の補正回数で演算を打ち切るようにしてもよ
い。あるいは、閾値で判別することをせずに、一律に所
定回数だけ仮想到達点PC´の補正(更新)を行ってか
らシーク距離演算を打ち切るようにしてもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トラックの偏心量を考慮してシーク距離を決定するよう
にしたので、光ディスクにトラックの偏心誤差があって
も光ピックアップを目標トラックの位置付近まで正確に
ジャンプ移動させることができ、シーク後の微調整も含
めた全シーク所要時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光ディスク装置の主要
な構成を示す図である。
【図2】実施例の光ディスク装置における制御部の主な
機能を示すブロック図である。
【図3】実施例の制御部におけるシーク動作のための処
理手順を示すフローチャートである。
【図4】実施例によるシーク方式の手法を説明するため
の図である。
【図5】別の実施例におけるシーク動作のための要部の
処理手順を示すフローチャートである。
【図6】別の実施例によるシーク方式の手法を説明する
ための図である。
【図7】別の実施例によるシーク方式の手法を説明する
ための部分拡大図である。
【図8】光ディスク装置の基本的な仕組みを示す図であ
る。
【符号の説明】
10 光ディスク 12 光ピックアップ 14 スピンドルモータ 18 システム制御部 20 送りモータ 22 モータドライバ 24 ガイドレール 26 プリアンプ 28 ピックアップサーボ 30 信号処理部 32 表示部 34 入力部 40 目標トラック設定部 42 現時トラック管理部 44 トラック間距離割出部 46 トラック半径記憶部 48 FGパルス発生部 50 現在位置割出部 52 角速度検出部 58 偏心量割出部 60 偏心量記憶部 62 仮シーク距離演算部 64 仮シーク時間演算部 66 仮想到達点割出部 68 偏心量割出部 70 シーク距離演算部 72 送りモータ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D088 MM04 PP02 RR04 SS13 UU03 5D117 AA02 BB04 CC06 EE10 EE12 EE15 FF25 FF28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを所定の速度で回転させなが
    ら光ピックアップにより前記光ディスクのトラックから
    信号を読み出すようにした光ディスク装置であって、 前記光ディスクの各トラックについて設定されている理
    想的なトラック半径の値を記憶するトラック半径記憶手
    段と、 前記光ディスクの各トラックの各部位における前記トラ
    ック半径を有する真円上の位置と実際の位置との誤差を
    偏心量として記憶する偏心量記憶手段と、 前記偏心量記憶手段に記憶されている偏心量情報と前記
    トラック半径記憶手段に記憶されているトラック半径情
    報とに基づいて、前記光ピックアップを現在トラッキン
    グ中のトラックから指定された目標トラックまでディス
    ク半径方向に移動させる距離を求めるシーク距離決定手
    段と、 前記シーク距離決定手段で求められた距離だけ前記光ピ
    ックアップをディスク半径方向に移動させる送り手段と
    を有する光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクのトラックから信号を読み出
    すための光ピックアップを現在トラッキング中のトラッ
    クから指定された目標トラックまで半径方向に移動させ
    る光ディスク装置のシーク方法であって、 前記光ディスクの各トラックについて設定されている理
    想的なトラック半径の値を記憶する第1のステップと、 前記光ディスクの各トラックの各部位における前記トラ
    ック半径を有する真円上の位置と実際の位置との誤差を
    検出し、検出した誤差を偏心量として記憶する第2のス
    テップと、 前記偏心量記憶手段に記憶されている偏心量情報と前記
    トラック半径記憶手段に記憶されているトラック半径情
    報とに基づいてシーク距離を求める第3のステップと、 前記光ピックアップを前記シーク距離だけディスク半径
    方向に移動させる第4のステップとを有する光ディスク
    装置のシーク方法。
  3. 【請求項3】 前記第3のステップが、 前記現在トラッキング中のトラックおよび前記目標トラ
    ックのそれぞれのトラック半径の差をトラック間距離と
    して割り出す第5のステップと、 前記光ピックアップの現在位置における偏心量を割り出
    す第6のステップと、 前記現在トラッキング中のトラックのトラック半径と前
    記トラック間距離と前記現在位置における偏心量とから
    仮シーク距離を求める第7のステップと、 前記光ピックアップを前記仮シーク距離だけ移動させる
    のに要する仮シーク時間を求める第8のステップと、 前記光ディスクの回転速度と前記仮シーク時間とから前
    記目標トラックに対応する真円上の仮想シーク位置を求
    める第9のステップと、 前記仮想シーク位置における偏心量を割り出す第10の
    ステップと、 前記仮シーク距離と前記仮想シーク位置における偏心量
    とから前記シーク距離を求める第11のステップとを含
    む請求項2に記載の光ディスク装置のシーク方法。
  4. 【請求項4】 前記光ピックアップを前記シーク距離だ
    け移動させるのに要するシーク時間を求める第12のス
    テップと、 前記光ディスクの回転速度と前記シーク時間とから前記
    仮想シーク位置を補正する第13のステップと、 前記補正仮想シーク位置における偏心量を割り出す第1
    4のステップと、 前記シーク距離と前記補正仮想シーク位置における偏心
    量とから前記シーク距離を補正する第15のステップと
    を有する請求項3に記載の光ディスク装置のシーク方
    法。
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