JP2000207641A - スマ―トカ―ド上に同一顧客優遇プログラムを保持するための方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小売販売業システムに関し、スマートカード
上に同一顧客優遇プログラムを保持するための方法及び
装置を提供する。 【解決手段】 小売チェックアウト端末を操作する方法
は、第一の顧客の購入商品が入力される際に、商品入力
制御信号を生成するステップを含む。この方法はまた、
商品入力制御信号の生成に応答して、第一の商品に一致
する第一の記録を小売チェックアウト端末に対応する端
末記憶装置に保持される端末トランザクション表内に保
管するステップも含む。また、この方法は、第一の記録
を端末トランザクション表からスマートカードに対応す
るカード記憶装置に保持されるカードトランザクション
表に転送するステップを含む。小売チェックアウト端末
についても開示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、一般に、小売販売
業システムに関し、特に、スマートカード上に同一顧客
優遇プログラムを保持するための方法及び装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】小売販売業界においては、食品雑貨店又
は食品雑貨店のチェインストア等の小売販売業者にとっ
て、同一顧客優遇プログラムを操作することは一般的な
ことである。同一顧客優遇プログラムとは、例えば、そ
の小売販売業者の店舗で頻繁に買い物をする顧客、もし
くはその小売販売業者の店舗で高額のお金を使う顧客に
還元しようとするプログラムである。係る優遇プログラ
ムには、一般的に顧客特定マーケティングと呼ばれるマ
ーケティング戦略を利用することがよくある。顧客特定
マーケティングの場合、小売販売業者は、顧客の以前の
購買行動に基づいて、個々の顧客に対して製品を宣伝す
る。例えば、小売販売業者は、顧客特定マーケティング
戦略を利用して、いつもビールを買う顧客にはビールの
クーポン券を提供して、その小売販売業者からビールを
購入した履歴のない顧客には別のクーポン券を提供する
ことができる。

【０００３】典型的には、同一顧客優遇プログラムに登
録された各顧客に優遇カードを割り当てることにより、
プログラムを管理する。この優遇カードは、典型的に
は、小売販売業者の操作に対応するレジ端末に配置され
ている磁気ストライプカード読取り装置を介して、挿入
して操作される磁気ストライプをカード上に備えてい
る。カード上の磁気ストライプは、名前又は顧客番号の
いずれかにより識別されるコードを保管している。一
旦、カード読取り装置が顧客の名前又は番号をカードか
ら読み取ると、その顧客に対応する小売販売履歴情報を
検索するために、レジ端末に対応する処理装置が顧客デ
ータベースと通信する。例えば、係る小売販売履歴情報
には、過去六ヶ月間にその顧客が小売販売業者の店舗で
買い物をした回数、過去六ヶ月間に使った金額、過去六
ヶ月間に購入した各商品のリスト等を含めることができ
る。一旦、顧客のトランザクションが完了すると、次
に、顧客が購入した各商品のリストとともに、トランザ
クションの総金額を含む顧客トランザクション記録を小
売販売業者の顧客データベース内に保管する。係る顧客
データベースを局所的（即ち、一店舗）に、地域的（任
意の地域内の小売販売業者の店舗を処理するサイト）
に、もしくは大域的（小売販売業者のすべての店舗を処
理する小売販売業者の本社）に保管することができるこ
との利点が理解されるであろう。

【０００４】従って、任意のいずれの時にも、顧客デー
タベースが、顧客の小売販売履歴情報を含む、小売販売
業者の各顧客のプロファイルを保管する。定期的に、任
意の顧客の購買行動が基準（例えば、顧客が任意の期間
内に必要要件の額を使う）に見合う場合には、小売販売
業者は、顧客に還元することを決定することができる。
小売販売業者は、その顧客に特別クーポン券をプリント
することもできるし、代替として、その顧客にギフト券
をプリントすることもできる。顧客の購買行動に基づい
て、クーポン券やギフト券をカスタマイズすることがで
きることの利点が理解されるであろう。例えば、その小
売販売業者から定期的にビールを購入する付加価値の高
い顧客に、プレッツェル一袋が無料になるクーポン券を
プリントすることもできる。

【０００５】前述の方法で同一顧客優遇プログラムを管
理するには、このプログラムに付随する多くの欠点があ
る。例えば、前述の方法で同一顧客優遇プログラムを管
理するには、多くの場合専用の、大量の演算資源及び記
憶資源を顧客データベースのメンテナンスに確保しなけ
ればならないという、望ましくないことがある。特に、
小売販売業者は、同一顧客優遇プログラム内の各顧客の
活動を追跡するために、大型のネットワークシステムを
保守しなければならない。その上、磁気ストライププロ
グラム装置が比較的安価で、かつ、アクセス可能である
ことから、磁気ストライプカードの使用は、詐欺に遭い
やすいという望ましくないことがある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従って、必要とされる
のは、一以上の前述の欠点を克服する同一顧客優遇プロ
グラムを管理する方法及び装置である。また、今まで設
計されてきたシステムに関するプログラムを管理するた
めに必要なハードウェアとソフトウェアとの量を減ら
す、同一顧客優遇プログラムを管理する方法及び装置も
必要とされる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の第一の実施形態
によれば、システムに対応する多くの小売チェックアウ
ト端末を備える小売販売システムを操作する方法が提供
される。この方法は、スマートカードのカード記憶装置
内に保管された顧客プロファイルから、顧客が以前にし
た多数の小売チェックアウト端末の利用に対応する小売
販売履歴情報を検索するステップを含む。この方法はま
た、小売販売履歴情報に基づいて顧客特定小売販売機能
を実行するように、小売チェックアウト端末の一つを操
作するステップも含む。

【０００８】本発明の第二の実施形態によれば、小売チ
ェックアウト端末を操作する方法が提供される。この方
法は、顧客が購入する第一の商品が小売チェックアウト
端末に入力される時に、商品入力制御信号を生成するス
テップを含む。この方法はまた、商品入力制御信号の生
成に応答して、この小売チェックアウト端末に対応する
端末記憶装置内に保持される端末トランザクション表内
に、第一の商品に一致する第一の記録を保管するステッ
プも含む。さらに、この方法は、第一の記録を、端末ト
ランザクション表から、スマートカードに対応するカー
ド記憶装置内に保持されるカードトランザクション表に
転送するステップを含む。

【０００９】本発明の第三の実施形態によれば、小売チ
ェックアウト端末が提供される。この小売チェックアウ
ト端末は、購入商品に対応する製品コードを入力するた
めの商品入力装置を含む。この小売チェックアウト端末
はまた、スマートカードのカード記憶装置から情報を検
索して、かつ、スマートカードのカード記憶装置へ情報
を転送するよう操作可能な、スマートカードインターフ
ェース装置も含む。この小売チェックアウト端末はま
た、商品入力装置及びスマートカードインターフェース
装置の両方に電気的に接続された処理装置も含む。さら
に、この小売チェックアウト端末は、処理装置に電気的
に接続された端末記憶装置も含む。端末記憶装置には、
処理装置により実行される時に処理装置に行わせる、
（ａ）顧客が以前にした小売チェックアウト端末の利用
に対応する小売販売履歴情報を、スマートカードのカー
ド記憶装置内に保管された顧客プロファイルから検索さ
せる命令と、（ｂ）小売販売履歴情報に基づいて顧客特
定小売販売機能を実行するように、小売チェックアウト
端末を操作させる命令との、複数の命令が保管されてい
る。

【００１０】従って、本発明の目的は、小売チェックア
ウト端末を操作する新規の有益な方法及び装置を提供す
ることである。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、添付図面を参照して例示的に説明する。

【００１２】本発明は各種の修正及び変形態様が可能で
あるが、ここでは本発明の特定の実施形態について図面
に例示的に示し、詳細に説明する。しかしながら、本発
明を開示されている特定の形態に限定する意図はなく、
逆に、本発明は、本発明の範囲にあるすべての変形例、
等価物及び代替物に適用可能である、ことは理解された
い。

【００１３】先ず、図１を参照すると、食品雑貨店等の
小売販売業で使用される、セルフサービスの小売チェッ
クアウト端末１０が図示されている。以下の説明を行う
ため、セルフサービスの小売チェックアウト端末１０に
ついて、詳細に説明する。しかしながら、支援型小売チ
ェックアウト端末（即ち、レジ係等の従業員により操作
される小売チェックアウト端末）を同様の方法で構成す
ることもできる。セルフサービスの小売チェックアウト
端末１０は、状態表示灯装置１１、製品計量器１２、ス
キャナ１４、スマートカードインターフェース装置３
０、表示モニタ３２、キーパッド３４、プリンタ３６及
び処理装置２６を含む。スマートカードインターフェー
ス装置３０、表示モニタ３２、キーパッド３４及びプリ
ンタ３６を、独立した構成要素として備えることができ
るし、もしくは代替として、好ましくは自動窓口機械
（ＡＴＭ）２４の構成要素として備えることもできる。

【００１４】セルフサービスの小売チェックアウト端末
１０はまた、ハウジング４０も含む。ハウジング４０
は、一以上の食料雑貨入れの袋（図示せず）を収納する
ために郭定された袋受台３８を備える。顧客がいつでも
二以上の食料雑貨入れの袋に近づくことができ、その結
果、顧客が各種の形態の商品を食料雑貨入れの袋の選択
的に詰め込むことができるように、袋受台３８を構成す
る。例えば、顧客が第一の食料雑貨入れの袋を石鹸や漂
白剤等の家庭用化学薬品に使用し、第二の食料雑貨入れ
の袋を肉や農産物等の食材に使用したいと望むこともで
きる。

【００１５】スキャナ１４は、通常、購入商品に対応す
る、統一商品コード（ＵＰＣ：Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｐ
ｒｏｄｕｃｔ Ｃｏｄｅ）、工業記号、英数字、もしく
は別の印をスキャンする、もしくは読み取る。本発明の
スキャナ１４として使用することができるスキャナの一
つは、オハイオ州デイトン市にあるＮＣＲ社が販売して
いる製品番号７８７５の双方向光学式スキャナ（ｂｉ−
ｏｐｔｉｃ ｓｃａｎｎｅｒ）である。

【００１６】スキャナ１４は、ハウジング４０に固定さ
れている。特に、スキャナ１４は、第一の走査ウインド
ウ１４ａと第二の走査ウインドウ１４ｂとを含んでい
る。図１に図示されているように、第一の走査ウインド
ウ１４ａは、ハウジング４０の上部カウンター内に、ほ
ぼ水平になるように配置されているのに対して、第二の
走査ウインドウ１４ｂは、ほぼ垂直になるように配置さ
れている。特に詳しくは、製品計量器１２を走査ウイン
ドウ１４ａとほぼ平行になるように配置して、ウインド
ウ１４ａを覆う。農産物等の商品が製品計量器１２又は
第一の走査ウインドウ１４ａ上に載せられる場合、製品
計量器１２を使用して、その商品の重量を判定すること
ができる。

【００１７】スキャナ１４はまた、レーザー等の光源
（図示せず）、モータ（図示せず）駆動の回転鏡（図示
せず）及び配列された鏡（図示せず）を含む。操作に当
たり、レーザー光線が回転鏡と配列された鏡から反射し
て、走査光線のパターンを生成する。商品の製品識別番
号がスキャナ１４を通過する際に、走査光線がこのコー
ドに散乱して、そして、光線が収集されて検出されるス
キャナ１４に戻されてくる。次に、反射光線が有効な製
品識別コードを含んでいるかどうか判定するために、反
射光線を電子的に分析する。有効なコードパターンが存
在する場合には、次にその製品識別コードを価格情報に
変換して、この情報を使用して、周知の方法でその商品
の価格を判定する。

【００１８】スマートカードインターフェース装置３０
は、スマートカード４４（図３を参照）から情報をダウ
ンロードしたり、アップロードしたりするために備えら
れている。スマートカードインターフェース装置３０と
電気的に接続されるために、スマートカード４４を、ス
マートカードインターフェース装置３０のスロット４６
に挿入することができる。特に、スマートカードインタ
ーフェース装置３０は、スマートカードがスロット４６
内にある時にスマートカードインターフェース装置３０
とスマートカード４４とが通信できるように、スマート
カード４４上の電気接続（図示せず）に一致する電気的
接続（図示せず）を含む。本発明のスマートカード４４
を、パウェルの米国特許番号５，７２７，１５３号に開
示されているスマートカード、もしくは、ニュージャー
ジー州、ムーアズタウンにあるシュランベルガーインダ
ストリー社から販売されているサイバーフレックス１６
Ｋスマートカード（Ｃｙｂｅｒｆｌｅｘ １６Ｋ Ｓｍ
ａｒｔ Ｃａｒｄ）等の、ハードウェアの構成を有し
て、任意の小売販売業システムの必要に適合させる市販
のいずれのスマートカードとして具体化することができ
る。

【００１９】スマートカード４４は、プロセッサ１８、
バッテリー２２及びカード記憶装置２８を含む。プロセ
ッサ１８は、電源をプロセッサ１８とカード記憶装置２
８とに供給できるように、バッテリー２２に電気的に接
続されている。プロセッサ１８は、スマートカード４４
がスマートカードインターフェース装置３０内にある時
には、選択的に、カード記憶装置にデータを保管させた
り、カード記憶装置からデータを受け取らせたりするよ
うに、データ通信回線を介してカード記憶装置２８に電
気的に接続されている。

【００２０】カード記憶装置２８は、スマートカード４
４が割り当てられた顧客の顧客プロファイルを保持す
る。特に、カード記憶装置２８は、スマートカード４４
が発行された顧客に対応する人口統計情報（例えば、名
前、住所、年齢、収入レベル等）等の情報を含む顧客プ
ロファイルを保管している。顧客が最初に登録する時
か、さもなければ小売販売業者からスマートカード４４
を入手する時に、係る人口統計情報を小売販売業者より
収集して、その後カード記憶装置２８内に保管されるこ
との利点が理解されるであろう。

【００２１】係る人口統計情報は、一般的に、特定グル
ープの顧客の購買行動を判定するのに、小売販売業者に
とって有益である。例えば、係る人口統計情報を顧客の
スマートカード４４からダウンロードして、その後、小
売販売業者の中央サーバ（図２を参照）に対応する大容
量記憶装置２０に保持される顧客人口統計データベース
２０ａ内に保管する。特に、小売販売業者の操作に含ま
れる各小売チェックアウト端末（例えば、セルフサービ
スの小売チェックアウト端末１０）を、ネットワーク２
５を介して中央サーバ１６に電気的に接続する。中央サ
ーバ１６に対応する大容量記憶装置２０は、顧客人口統
計データベース２０ａを保持しているので、小売販売業
者が顧客グループの購買行動を監視できるようになって
いる。例えば、小売販売業者がある年齢群に販売してい
るある形態の製品の売上げを知りたいと、小売販売業者
が所望することがある。さらに、小売販売業者の顧客に
十分に届くよう、必要とされる適切な宣伝範囲を判定す
るために、小売販売業者が、係る顧客の住所を管理した
いと希望することがある。

【００２２】スマートカード４４のカード記憶装置２８
内に保管された顧客プロファイルはまた、顧客が以前に
したセルフサービスの小売チェックアウト端末１０（又
は小売販売業者の操作に対応する他のいずれの小売チェ
ックアウト端末）の利用に対応する小売販売履歴情報を
含む。「小売販売履歴情報」というフレーズが意味する
ことは、小売販売業者の操作からの、任意の顧客の以前
のトランザクション及び／又は購入品に対応する情報で
ある。小売販売履歴情報の例には、顧客が小売販売業者
の一店舗から、あるいは複数の店舗から、任意の期間
（例えば、過去六ヶ月）に買い物をした回数、任意の期
間に顧客が使った金額及び任意の期間に顧客が購入した
各商品のリストが含まれる。「以前の利用」というフレ
ーズが意味することは、任意の顧客による以前の小売チ
ェックアウト端末セッションであって、これは、顧客
が、セルフサービスの小売チェックアウト端末等の小売
チェックアウト端末１０の一つを作動させるか、さもな
ければ「ログオン」して、小売販売代金支払いトランザ
クションを完了して、その後、この小売チェックアウト
端末１０を停止させるか、さもなければ、「ログオフ」
することである。例えば、顧客が先週の月曜日から日曜
日までに小売販売業者の店舗を訪れて、セルフサービス
の小売チェックアウト端末１０を利用して自分の購入商
品の代金支払いをする場合、このような、以前にセルフ
サービスの小売チェックアウト端末１０を操作したこと
が顧客による以前の利用である。さらに、顧客が先週の
月曜日から日曜日までに小売販売業者の店舗を訪れて、
支援型レジ端末を操作する小売チェックアウト係により
自分の購入商品の代金支払いをさせた場合、このよう
な、以前に支援型レジ端末を利用したことが顧客による
以前の利用である。従って、顧客自身の代金支払いトラ
ンザクションを完了するに先立って、トランザクション
表又は顧客の購入商品のリストをスマートカード４４の
カード記憶装置２８内に保管させる。係るリストは、顧
客の以前の購入品目の記録となる。

【００２３】係る以前の購入品目のリストを、同一顧客
優遇プログラムの管理に利用できることの利点が理解さ
れるであろう。特に、同一顧客優遇プログラムの重要な
構成要素は、小売販売業者の一店舗又は複数の店舗から
の顧客の以前の購買行動の記録である。従って、顧客の
以前の購入商品に関する電子リストを保持することによ
り、小売販売業者の店舗で比較的高額を使う優良顧客、
比較的利益率の高い商品を購入する優良顧客、もしくは
小売販売業者が設定する他のいずれの基準に合う優良顧
客に還元するために、小売販売業者は係る情報を利用す
ることができる。

【００２４】また、小売販売業者は、セルフサービスの
小売チェックアウト端末１０の顧客特定小売販売機能を
実行するために、カード記憶装置２８内に保管された顧
客の以前の購入商品に関する電子リストを利用すること
ができる。「顧客特定小売販売機能」が意味すること
は、顧客の購買行動に基づいて、任意の顧客用にカスタ
マイズされた小売販売機能のことである。例えば、小売
販売業者は、顧客が頻繁に購入する特定の商品又は商品
形態を判定するために、顧客の電子リストを分析するこ
とができる。その後、顧客に追加の商品を購入させるた
めに、小売販売業者は、特定の商品又は商品形態に関す
る電子クーポン券を顧客のスマートカード４４のカード
記憶装置２８内に保管することができる。例えば、小売
販売業者が顧客のスマートカードに保管された電子リス
トの分析から、小売販売業者の店舗で買い物をする時に
顧客がビールを購入すると判定する場合に、今後引き換
えることができるようにビール又は関連商品（例えば、
プレッツェル）の電子クーポン券を顧客のスマートカー
ド４４上に保管することもできる。

【００２５】顧客特定小売販売機能の別の例としては、
カード記憶装置２８内に保管された電子リストの分析に
基づいて、小売販売業者は、セルフサービスの小売チェ
ックアウト端末１０を構成して、電子ギフト券を顧客の
スマートカード４４上に保管することもできる。特に、
顧客が（任意の期間に）所定の金額以上の金額を使う場
合、小売販売業者は、顧客のスマートカード４４のカー
ド記憶装置２８内に電子ギフト券を保管するようにセル
フサービスの小売チェックアウト端末１０を構成するこ
とができる。その後、顧客がその電子商品ギフト券を顧
客が行く店舗で引き換えることができる。

【００２６】また、顧客特定小売販売機能の別の例とし
ては、顧客のスマートカード４４のカード記憶装置２８
内に保管された電子リストの分析に基づいて、カスタマ
イズされた広告メッセージをセルフサービスの小売チェ
ックアウト端末１０の表示モニタ３２上に表示すること
を含む。カスタマイズされた広告メッセージについて
も、小売販売業者の操作に含まれる多数の別の形式の小
売販売端末に表示することができることの利点が理解さ
れるであろう。例えば、キオスクから小売販売情報を得
るために顧客が自分のスマートカード４４を挿入する情
報キオスク上に、カスタマイズされた広告メッセージを
表示することができる。

【００２７】セルフサービスの小売チェックアウト端末
１０はまた、セキュリティ装置４８を含む。セキュリテ
ィ装置４８は、セルフサービスの小売チェックアウト端
末１０の作動中に、盗難等の不正行為から保護する。図
１に図示されているように、セキュリティ装置４８を、
袋受台３８に置かれた（即ち、食料雑貨入れの袋の一つ
に入れられた）商品、もしくはカウンター４２の一部に
置かれた商品の重量を計量する計量器にすることができ
る。顧客が、商品を袋受台３８近くのカウンター４２の
一部に置いて、続いてその商品を入力するが、食料雑貨
入れの袋にその商品をまだ入れないことがある場合の利
点が理解されるであろう。例えば、顧客がパン一斤をス
キャンするが、パンがつぶれないように食料雑貨入れの
袋がほぼ一杯になるまで、顧客がそのパンを袋受台３８
近くのカウンター４２の一部に置いておこうとすること
がある。従って、計量器４８を利用して、カウンター４
２への商品の上げ下ろしとともに袋受台３８での商品の
出し入れを監視できる。このような監視は、スキャンさ
れていない商品が食料雑貨入れの袋に入れられることを
防ぐために特に有益である。

【００２８】セキュリティ装置４８もまた、大多数の別
の形式の装置で具体化できる。例えば、セキュリティ装
置４８を、セルフサービスの小売チェックアウト端末１
０付近全体に渡る商品の移動又は配置に対応するビデオ
映像をとらえるビデオ装置として具体化できる。また、
セキュリティ装置４８を、商品が袋受台３８に置かれた
り取り除かれたりした時や、カウンター４２に上げ下げ
されたりした時に作動する光カーテン装置として具体化
することもできる。

【００２９】表示モニタ３２は、代金支払い手順を介し
て顧客に案内する命令を表示する。例えば、商品の重量
を得るために、スキャナ１４に商品を通過させるか、も
しくは製品計量器１２に商品を載せることにより顧客に
商品をセルフサービスの小売チェックアウト端末１０に
入力するよう指示する、ある命令を表示モニタ３２上に
表示する。表示モニタ３２は、好ましくは、スクリーン
の特定の領域が顧客により触れられた時にデータ信号を
生成できる、周知のタッチスクリーンモニタである。

【００３０】顧客サービスマネージャー等の店舗職員
に、顧客のトランザクションに介入が必要であることを
知らせるために、状態表示灯装置１１を備える。特に、
状態表示灯装置１１は、顧客のトランザクションが終了
する前に介入が必要であることを店舗職員に知らせるた
めに第一の彩色灯を表示することができる。代替として
は、状態表示灯装置１１は、介入が直ちに必要であるこ
とを店舗職員に知らせるために第二の彩色灯を表示する
こともできる。

【００３１】これから図２を参照すると、セルフサービ
スの小売チェックアウト端末１０の簡略なブロック図が
図示されている。処理装置２６は、製品計量器１２、ス
キャナ１４、スマートカードインターフェース装置３
０、表示モニタ３２、キーパッド３４及びセキュリティ
装置４８に電気的に接続されている。処理装置２６はま
た、ネットワーク２５と記憶装置２７とにも電気的に接
続されている。

【００３２】処理装置２６は、通信回線２９を介してス
キャナ１４により生成される出力信号を監視する。特
に、顧客が製品識別コードを含む商品を走査ウインドウ
１４ａ及び１４ｂにスキャンする際に、製品識別コード
を表す出力信号を通信回線２９に生成する。

【００３３】処理装置２６は、データ通信回線３１を介
して製品計量器１２に接続されている。特に、商品が製
品計量器１２に載せられる際に、製品計量器１２は商品
の重量を表す出力信号を通信回線３１に生成する。

【００３４】処理装置２６は、データ通信回線４３を介
して表示モニタ３２と通信する。処理装置２６は、各種
の指示メッセージを表示画面３２上に表示させる出力信
号を通信回線４３に生成する。表示画面３２には、表示
モニタ３２に対応する表示スクリーンの特定の領域に顧
客が触れる際に出力信号を生成できる、周知のタッチス
クリーン技術を含むことができる。表示モニタ３２によ
り生成された信号を、データ通信回線４３を介して処理
装置２６に転送する。

【００３５】セキュリティ装置４８を、データ通信回線
３９を介して処理装置２６に接続する。従って、セキュ
リティ装置４８がセキュリティイベント（例えば、計量
器上の重量が増える、もしくは光カーテンによる介入）
を検出する場合に、セキュリティ装置４８はデータ通信
回線３９にセキュリティイベントを表すデータを通信す
る。

【００３６】キーパッド３４を、データ通信回線４９を
介して処理装置２６に接続する。キーパッド３４は、一
以上の周知のキーパッド又はタッチパッドを含む。ま
た、スマートカードインターフェース装置３０を、デー
タ通信回線４５を介して処理装置２６に接続する。スマ
ートカードインターフェース装置３０には、スマートカ
ード４４のカード記憶装置２８とデータを送受信でき
る、周知のいずれのスマートカードインターフェース装
置を含めることができる。

【００３７】処理装置２６は、セルフサービスの小売チ
ェックアウト端末１０に配線接続５１を介してＬＡＮ又
はＷＡＮ等のネットワーク２５と従来的に通信を行わせ
る、ネットワークインターフェース回路（図示せず）を
含む。処理装置２６は、スキャンされた、もしくは入力
された商品に対応する価格情報等の情報を得るために、
かつ、適切な場合には顧客のクレジットを確認するため
に、代金支払い手順の間、ネットワーク２５と通信す
る。セルフサービスの小売チェックアウト端末１０に対
応するネットワークインターフェース回路には、周知の
イーサーネット拡張カードを含めることができ、そして
配線接続５１には、周知のツイストペア通信回線を含め
ることができる。代替としては、ネットワークインター
フェース回路は、ネットワーク２５とのワイヤレス通信
をサポートできる。

【００３８】処理装置２６は、データ通信回線５３を介
して記憶装置２７と通信する。記憶装置２７を、セルフ
サービスの小売チェックアウト端末１０の操作に対応す
る多数のデータベースを保持するために備える。例え
ば、記憶装置は、顧客がセルフサービスの小売チェック
アウト端末１０を操作している間にスキャンされるか、
計量されるか、入力されるかする各商品に対応する製品
情報の記録を含む電子トランザクション表を保持する。
例えば、顧客がスープ缶一つをスキャンする場合には、
製品識別番号、スープの仕様及びそのスープ缶に対応す
る価格情報が記憶装置２７内のトランザクション表に記
録される。同様に、顧客が製品計量器１２で西瓜を計量
して、次にキーパッド３４を介して製品索引コードを入
力する場合には、その西瓜に対応する製品情報がトラン
ザクション表内に記録される。また、顧客がクーポン券
又は商品引換券を入力する場合には、それに対応する情
報もトランザクション表内に記録される。

【００３９】従って、トランザクション表内に記録され
た各商品の合計とは、（１）割引（例えば、クーポン
券）がすべて差し引かれて、かつ（２）適用される税金
がすべて加えられた、顧客が自分のトランザクションに
支払う金額であることの利点が理解されるであろう。さ
らに、トランザクション表内に保管されたデータをプリ
ンタ３６（図１を参照）でプリントして、顧客のトラン
ザクションの終わりに顧客の領収書を生成する。またさ
らに、カード記憶装置２８内に同じトランザクション表
（又はトランザクショ表の概要）を生成して、そして顧
客のトランザクション記録の形式で小売販売履歴情報を
生成するために、トランザクション表内に保管されたデ
ータのコピーを、スマートカード４４の記憶装置２８に
転送する。

【００４０】操作においては、処理装置２６は、同一顧
客優遇プログラムの管理に備えるために、セルフサービ
スの小売チェックアウト端末１０に対応する各種の構成
要素を制御する。例えば、以下でさらに詳細に説明され
るが、任意の顧客が、代金支払いトランザクションを開
始するために自分のスマートカード４４をスマートカー
ドインターフェース装置３０のカードスロット４６に挿
入する際に、処理装置２６は、顧客の人口統計情報を含
む顧客プロファイルを顧客のスマートカード４４のカー
ド記憶装置２８から検索させる。係る顧客の人口統計情
報は、小売販売業者が業者の顧客の人口統計的特徴を監
視するのに有益である。

【００４１】次に処理装置２６は、例えば、顧客に自分
の各購入商品をスキャナ１４でスキャンさせることによ
り顧客に自分の購買商品を入力させるように、セルフサ
ービスの小売チェックアウト端末１０を操作する。顧客
の各購入商品の入力に応答して、商品入力制御信号が生
成される。商品入力制御信号の生成により、その商品に
対応する記録を、セルフサービスの小売チェックアウト
端末１０に対応する記憶装置２７内に保管させる。顧客
が自分の最後の購入商品を入力した後に、処理装置２６
は、顧客に自分の購入商品の支払いをさせて、顧客の領
収書もプリントさせるように、セルフサービスの小売チ
ェックアウト端末１０を操作する。一旦、支払いが行わ
れると、顧客のスマートカード４４の顧客プロファイル
に含まれる小売販売履歴情報がアップデートされるよう
に、トランザクション表のコピー（又はその概要）を顧
客のスマートカード４４の記憶装置２８内に保管させ
る、トランザクション終了制御信号が生成される。

【００４２】その後、セルフサービスの小売チェックア
ウト端末１０に顧客特定小売販売機能を実行させるよう
に、顧客のスマートカード４４の顧客プロファイル内の
アップデートされた小売販売履歴情報を分析する。特
に、カスタマイズされたクーポン券又はギフト券等の購
買意欲刺激特典を顧客が受ける資格があるかどうか判定
するために、その内容を所定の適格性要件と比較するよ
う、処理装置２６は、アップデートされた顧客プロファ
イルを分析する。顧客がカスタマイズされたクーポン券
又はギフト券を受ける資格がある場合には、スマートカ
ードインターフェース装置３０の使用により、この特典
を顧客のスマートカード４４のカード記憶装置２８内に
電子的に保管する。

【００４３】今から図４を参照すると、セルフサービス
の小売チェックアウト端末１０を介して商品の代金支払
いをするための一般手順５０について示すフローチャー
トが図示されている。顧客がセルフサービスの小売チェ
ックアウト端末１０に来る時、端末１０は、アイドル状
態（ステップ５２）であることの利点が理解されるであ
ろう。購入品の代金支払いに先立って、初期設定ステッ
プ５４を実行する。特に、顧客自身を識別するために、
顧客に自分のスマートカード４４をスマートカードイン
ターフェース装置３０に挿入するよう指示する、一以上
の初期設定命令を表示モニタ３２上に表示する。次に、
顧客に対応する人口統計情報を、スマートカードインタ
ーフェース装置４４の記憶装置２８内に保管された顧客
プロファイルから読み取る。係る人口統計情報を、一致
するいずれのトランザクション情報とともに、小売販売
業者の中央サーバ１６に対応する大容量記憶装置２０に
保持される顧客人口統計データベース２０ａ内に保管す
る。例えば、特定の商品を購入する顧客の年齢に基づい
て記録を顧客人口統計データベース２０ａに保管するよ
うに、セルフサービスの小売チェックアウト端末１０を
構成することもできる。

【００４４】初期設定ステップ５４が完了する時点で、
ルーチン５０は、顧客が個別の購入品をスキャナ１４で
スキャンすることにより入力する、明細化ステップ５６
に進む。また、ステップ５６では、農産物等の商品を製
品計量器１２で計量して、そしてキーパッド３４又は表
示モニタ３２の特定の領域に触れることのいずれかによ
り商品に対応する製品検索コードを入力することによ
り、顧客は商品を入力することができる。さらに、ステ
ップ５６では、キーパッド３４の使用を介して商品に対
応する製品識別コードを手作業で入力することにより、
顧客が商品を入力することもできる。係る手作業による
商品の入力は、商品にプリントされている製品識別コー
ドがスキャナ１４で読み取れない場合には、スキャナ１
４以外で入力を行う商品に必要である。

【００４５】明細化ステップ５６が完了する時点で、ル
ーチン５０は、（１）食品雑貨領収書をプリンタ３６で
プリントして、そして（２）現金受入機（図示せず）に
貨幣を入れるか、クレジットカード又はデビットカード
で支払うか、もしくはスマートカードインターフェース
装置３０を介して顧客のスマートカード４４上に保管さ
れた額面を使うかのいずれかにより、代金支払いをす
る、終了化ステップ５８に進む。顧客が現金を現金受入
機に入れる場合には、セルフサービスの小売チェックア
ウト端末１０が紙幣支払機（図示せず）と硬貨支払機
（図示せず）とを介して釣り銭を用意できることの利点
が理解されるであろう。また、終了化ステップ５８の間
に、顧客のスマートカード４４に保管された顧客プロフ
ァイルをアップデートして、顧客のトランザクション記
録を含める。終了化ステップ５８が完了した後に、ルー
チン５０はステップ５２に戻って、次の顧客が代金支払
い手順を開始するまでセルフサービスの小売チェックア
ウト端末１０をアイドル状態にしておく。

【００４６】これから図５を参照すると、初期設定ステ
ップ５４の部分を相当詳細に示すフローチャートが図示
されている。ルーチン５４は、代金支払いトランザクシ
ョンを開始するために、顧客に自分のスマートカード４
４をスマートカードインターフェース装置３０のカード
スロット４６に挿入するよう指示するメッセージを表示
モニタ３２上に表示する。次に、ルーチン５４はステッ
プ６２に進む。

【００４７】ステップ６２では、処理装置２６が、顧客
が自分のスマートカード４４をスマートカードインター
フェース装置３０のカードスロット４６に挿入したかど
うか判定する。特に、処理装置は、スマートカードイン
ターフェース装置３０が顧客のスマートカード４４のカ
ードスロットへの挿入を検出したかどうか判定するため
に、データ通信回線４５をスキャンする、もしくは読み
取る。顧客が自分のスマートカード４４をスマートカー
ドインターフェース装置３０のカードスロット４６に挿
入した場合には、ルーチン５４はステップ６４に進む。
顧客が自分のスマートカード４４をスマートカードイン
ターフェース装置３０のカードスロット４６に挿入しな
かった場合には、ルーチン５４はループバックして、顧
客のスマートカード４４の次の挿入を監視する。

【００４８】ステップ６４では、処理装置２６は、顧客
の人口統計情報を顧客のスマートカード４４のカード記
憶装置２８から検索する。特に、スマートカードインタ
ーフェース装置３０に顧客のスマートカード４４のカー
ド記憶装置２８から顧客の人口統計情報をダウンロード
させるか、さもなければ検索させるために、処理装置２
６はスマートカードインターフェース装置３０と通信す
る。一旦、顧客の人口統計情報が顧客のスマートカード
４４のカード記憶装置２８から検索されると、ルーチン
５４はステップ６６に進む。

【００４９】ステップ６６では、顧客の人口統計情報記
録を作成するように、処理装置２６が、ネットワーク２
５を介して小売販売業者の中央サーバ１６と通信する。
特に、顧客の人口統計情報記録を、小売販売業者の中央
サーバ１６と対応する大容量記憶装置２０に保持されて
いる顧客の人口統計データベース２０ａ内に保管させる
ために、処理装置２６は中央サーバ１６と通信する。追
加のトランザクション情報についても、顧客のトランザ
クションの間、引き続き顧客人口統計データベース２０
ａ内に保管できることの利点が理解されるであろう。例
えば、小売販売業者が、特定の商品又は特定の形態の商
品を購入する顧客に対応する人口統計情報を収集しよう
と望む場合には、係る情報も顧客人口統計データベース
２０ａ内に保管することもできる。一旦、顧客の人口統
計情報が顧客人口統計データベース２０ａ内に保管され
ると、ルーチン５４は終了して、一般ルーチン５０（図
４を参照）を初期設定ステップ５６に進める。

【００５０】さて図６を参照すると、明細化ステップ５
６の部分を相当詳細に示すフローチャートが図示されて
る。初期設定ステップ５４（図４及び５を参照）が完了
した後で、ルーチン５６は、（１）商品の製品識別コー
ドを走査ウインドウ１４ａ及び１４ｂに向けて、個々の
商品をスキャナ１４に通過させるか、あるいはスキャン
させること、（２）計量のために、商品を個別に製品計
量器１２に載せること、もしくは（３）キーパッド３４
で商品に対応する製品識別コードを手作業で入力するこ
とのいずれかにより、顧客に商品の入力を指示するメッ
セージを表示モニタ３４上に表示する。ルーチン５６は
次に、ステップ７０に進む。

【００５１】ステップ７０では、処理装置２６は、商品
がセルフサービスの小売チェックアウト端末１０に入力
されたかどうか判定する。特に、処理装置２６は、
（１）スキャナ１４が、商品に対応する製品識別コード
をきちんと読み取ったか、あるいは獲得したかどうか、
（２）商品に対応する製品識別コードが、表示モニタ３
２のタッチスクリーン部分を介して入力されたかどう
か、もしくは（３）商品に対応する製品識別コードが、
キーパッド３４を介して入力されたかどうかを判定す
る。特に詳しくは、一旦、スキャナ１４が商品に対応す
る製品識別コードをきちんと読み取ると、スキャナ１４
が、処理装置２６に送られる出力信号を生成する。同様
に、一旦、製品識別コードが顧客により入力されると、
表示モニタ３２とキーパッド３４とは、処理装置２６に
送られる出力信号を生成する。商品がセルフサービスの
小売チェックアウト端末１０にきちんと入力される場合
には、商品入力制御信号が生成されて、そしてルーチン
５６はステップ７２に進む。商品がセルフサービスの小
売チェックアウト端末１０にきちんと入力されない場合
には、商品入力制御信号は生成されず、そしてルーチン
５６はループバックして、次の商品の入力を監視する。

【００５２】ステップ７２では、処理装置２６が、ステ
ップ７０で入力された商品の記録を、記憶装置２７内に
保持されるトランザクション表に追加する。特に、処理
装置２６は、ネットワーク２５と通信して、入力された
商品に対応する製品情報（例えば、仕様及び価格）を、
大容量記憶装置２０に保持されるマスタ製品データベー
ス２０ｂから得る。その後、処理装置２６は、トランザ
クション表をアップデートする。特に詳しくは、処理装
置２６は、保持されるトランザクション表をアップデー
トして入力された商品に対応する検索された製品情報を
含ませる、記憶装置２７に送られる出力信号を生成す
る。トランザクションの終わりに食料雑貨品の勘定書と
領収書とを生成するために、トランザクション表のコン
テンツをセルフサービスの小売チェックアウト端末１０
により使用することの利点が理解されるであろう。ま
た、以下で詳細に説明するが、小売販売業者により同一
顧客優遇プログラムを管理するのに使用される顧客のト
ランザクション記録を生成するように、トランザクショ
ン表のコンテンツ（又はその概要）の電子コピーを、顧
客のスマートカード４４の記憶装置２８内に保管する。
ルーチン５６は次に、ステップ７４に進む。

【００５３】ステップ７４では、入力される商品がもっ
とあるかどうか判定するために、処理装置２６は、キー
パッド３４と表示モニタ３２とからの出力を監視する。
特に、顧客が自分が購入した商品すべての入力を完了し
た際には、顧客に表示モニタ３２の特定の領域に触れる
よう指示したり、キーパッド３４に対応する特定のキー
に触れるように指示したりするメッセージを、表示モニ
タ３２上に表示する。

【００５４】キーパッド３４又は表示モニタ３２から特
定の出力が検出される場合には、処理装置２６は、顧客
に自分の購入商品の代金支払いをさせるために、明細化
ステップ５６を完了させて、次にルーチン５６が終了し
て、ルーチン５０（図４参照）を終了化ステップ５８に
進ませることを判断する。キーパッド３４又は表示モニ
タ３２から特定の出力が検出されない場合には、処理装
置２６は、顧客が入力する商品をまだ持っていると判断
して、ルーチン５６はステップ７０にループバックし
て、次の商品の入力を監視する。

【００５５】これから図７を参照するが、終了化ステッ
プ５８の部分を相当詳細に示すフローチャートが図示さ
れている。明細化ステップ５６（図４及び６を参照）が
完了した後で、ルーチン５８は、ステップ７６に進ん
で、（１）現金受入機（図示せず）に貨幣を入れるか、
（２）デビットカード又はクレジットカードを磁気カー
ド読取り装置（図示せず）に挿入するか、もしくは
（３）スマートカードに対応するクレジット及び／又は
デビット支払アプリケーションを有するスマートカード
を挿入するかのいずれかにより、顧客に自分が購入した
商品の代金支払いを指示するメッセージを表示モニタ３
２上に表示する。（１）同一顧客優遇プログラムを保持
し、かつ（２）クレジット及び／又はデビット支払アプ
リケーションを含む、複数アプリケーションスマートカ
ードとして、スマートカード４４を構成することもでき
る利点が理解されるであろう。さらに、スマートカード
インターフェース装置３０を磁気ストライプ読取りハー
ドウェアを含むように構成して、デビットカード及びク
レジットカードに基づく磁気ストライプを読み取るため
の個別のカード読取装置を備える必要を取り除くことも
できるという利点が理解されるであろう。次ぎに、ルー
チン５６はステップ７８に進む。

【００５６】ステップ７８では、処理装置２６が、顧客
が自分の購入商品の代金支払いをしたかどうかを判定す
る。特に、顧客が自分の購入商品の代金支払いをしたか
どうかを判定するために、処理装置２６は、現金受入機
及びデビット／クレジットカード読取装置（又は、デビ
ット／クレジットカードを読み取るために備えられてい
る場合にはスマートカードインターフェース装置３０）
と通信する。顧客が自分の購入商品の代金支払いをした
場合には、トランザクション終了制御信号が生成され
て、そしてルーチン５８はステップ８０に進む。顧客が
自分の購入商品の代金支払いをしなかった場合には、ル
ーチン５８はループバックして、顧客による次の代金支
払いを監視する。

【００５７】ステップ８０では、処理装置２６は、顧客
のスマートカード４４上に保持されている顧客プロファ
イル内に保管されている小売販売履歴情報をアップデー
トする。特に、端末記憶装置２７内に保持されているト
ランザクション表（又はその概要）の電子コピーをアッ
プロードするか、さもなければ、顧客のスマートカード
４４の記憶装置２８内に保管するように、処理装置２６
は、スマートカードインターフェース装置３０を操作す
る。係る電子コピーが、顧客のトランザクション間に顧
客が購入した各商品のリストを含むことの利点が理解さ
れるであろう。

【００５８】最新の購入品目に関する係るリストを、前
の来店時に、セルフサービスの小売チェックアウト端末
１０、もしくは小売販売業者の操作に対応する別の端末
を以前に利用した顧客が購入した商品を含むマスタリス
トに追加する。従って、顧客の最新の代金支払いトラン
ザクション間に購入した商品を追加することにより、任
意の期間に顧客が以前に購入した各商品の記録を含む表
又はリストを、カード記憶装置２８内に保持することが
できる。また、係るリストには、以前のトランザクショ
ンのいずれとともに、最新のトランザクション間に使っ
た総額を含められる。追加の小売販売履歴情報について
も、顧客のスマートカード４４のカード記憶装置２７内
に保管することができる利点について理解されるであろ
う。例えば、顧客が選んだ商品又は顧客が購入する商品
すべてに対応する利益率についても、スマートカード４
４のカード記憶装置２８内に保管できる。一旦、必要な
小売販売履歴情報がカード記憶装置２８内でアップデー
トされたなら、ルーチン５８はステップ８２に進む。

【００５９】ステップ８２では、処理装置が、現在の顧
客に対応する顧客プロファイル内に保管された、アップ
デートされた小売販売履歴情報を分析する。特に、顧客
が優良特典又は購買意欲促進特典を受ける資格があるか
どうかを判定するために、処理装置２６は、顧客の小売
販売履歴情報（ステップ８０でアップデートされてい
る）を所定の適格性要件と比較する。顧客が優良特典又
は購買意欲促進特典を受ける資格がない場合には、顧客
のスマートカード４４をスマートカードインターフェー
ス装置３０から排出して、そしてルーチン５８は終了し
て、次の顧客により利用されるまで一般ルーチン５０
（図４参照）をアイドル状態（即ち、ステップ５２）に
する。

【００６０】ステップ８４では、顧客の小売販売履歴情
報の分析に基づいて、顧客特定小売販売機能を実行する
ように、処理装置２６は、セルフサービスの小売チェッ
クアウト端末１０を操作する。特に、顧客がクーポン券
や商品引換券を受ける資格がある場合には、処理装置２
６は顧客の小売販売履歴情報から、顧客がクーポン券や
商品引換券のどちらを引き換える見込みがあるか判定し
て、その後に、クーポン券や商品引換券の電子コピーを
顧客のスマートカード４４のカード記憶装置２８内に保
管する。例えば、顧客が所定の要件（ステップ８２で判
定されている）に該当して、その顧客がタコソースや香
辛料を頻繁に購入する場合には、処理装置２６はタコシ
ェルの電子クーポン券を顧客のスマートカード４４上に
保管することができる。同様に、顧客がギフト券をもら
える資格がある場合には、処理装置２６はギフト券の電
子コピーを顧客のスマートカード４４のカード記憶装置
２８内に保管する。一旦、顧客に優良特典又は購買意欲
促進特典が電子的に発行されると、顧客のスマートカー
ド４４はスマートカードインターフェース装置３０から
排出されて、そしてルーチン５８は終了して、次の顧客
により利用されるまで一般ルーチン５０（図４参照）を
アイドル状態にする。

【００６１】従って、ここで説明したように、同一顧客
優遇プログラムの管理に使用する小売販売履歴情報を保
持するために、顧客のスマートカード４４を利用するこ
とは、これまで設計されてきたシステム及び方法に関し
て、非常に多くの利点を有する。例えば、小売販売履歴
情報を保持するために、顧客のスマートカードを利用す
ることは、小売販売業者の各顧客に対する係る情報を保
持する目的の演算装置及び対応する大容量データ記憶装
置を保持する必要性を、有利に取り除くことができる。
また、市販のスマートカードは通常、カードの不正使用
を防止するために複雑な暗号化方式で構成可能であるの
で、スマートカードの利用は、詐欺に対して比較的高い
レベルのセキュリティを提供する。

【００６２】本発明について、図面と前述の説明で詳細
に図示し、かつ説明してきたが、係る図面及び説明は、
例示として考慮されるべきものであって、特性を制限す
るものではない。好適な実施形態についてのみ示し、そ
して説明してきたことと、本発明の範囲に当てはまる変
更及び変更態様はすべて、保護されるものであることと
が理解されるであろう。

【００６３】例えば、任意の顧客の購入商品に対応する
総利益率に基づいて購入品を追跡できるように、スマー
トカード４４を構成することができる。特に、顧客が一
貫して比較的利益率の高い商品を購入している場合に
は、顧客に還元するために、顧客が購入した各商品に
は、追跡できる対応する利益率が備えられてている。例
えば、 （１）マイナスの利益率（例えば、バーゲン品）の商品 （２）比較的低い（例えば、１％を下回るかゼロ）利益
率の商品 （３）利益率が２−４％の商品 （４）利益率が４−５％の商品 （５）利益率が５％を越えるの商品 の数又は金額を追跡できるようにスマートカード４４を
構成することができる。そして、顧客の購入品のある利
益率の範囲が所定の金額を越える場合には、顧客に還元
される（例えば、クーポン券又はギフト券）。代替とし
ては、スマートカード４４を顧客の全トランザクション
に対応する利益率について追跡できるように構成する場
合には、顧客の全トランザクションに対応する利益率に
ついても、同様の方法で追跡できるという利点が理解さ
れよう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に基づく小売チェックアウト端末の斜視
図を示す。

【図２】図１の小売チェックアウト端末の簡略ブロック
図を示す。

【図３】本発明の構成を組み込んだスマートカードの簡
略ブロック図を示す。

【図４】図１の小売チェックアウト端末で購入商品の代
金支払いするための一般手順について示すフローチャー
トを示す。

【図５】図４の一般手順の初期設定ステップの部分を、
より詳細に示すフローチャートを示す。

【図６】図４の一般手順の明細化ステップの部分を、よ
り詳細に示すフローチャートを示す。

【図７】図４の一般手順の終了化ステップの部分を、よ
り詳細に示すフローチャートを示す。

Claims (18)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 システムに対応する複数の小売チェック
   アウト端末を有する小売販売業システムを操作する方法
   であって、 顧客が以前にした前記小売チェックアウト端末の利用に
   対応する小売販売履歴情報を、スマートカードのカード
   記憶装置内に保管された顧客プロファイルから検索する
   ステップと、 前記小売販売履歴情報に基づいて、顧客特定小売販売機
   能を実行するように前記小売チェックアウト端末の一つ
   を操作するステップとを備えることを特徴とする方法。
2. 【請求項２】 購入商品が前記小売チェックアウト端末
   に入力される際に、商品入力制御信号を生成するステッ
   プと、 前記商品入力制御信号の生成に応答して、前記購入商品
   に一致する記録を、前記スマートカードの前記カード記
   憶装置内に保管された前記顧客プロファイル内に入力す
   るステップとを備えることを特徴とする請求項１に記載
   の方法。
3. 【請求項３】 前記顧客特定小売販売機能を実行するよ
   うに前記小売チェックアウト端末を操作する前記ステッ
   プが、前記小売販売履歴情報に基づいて、電子クーポン
   券を前記スマートカードの前記カード記憶装置内に保管
   するステップを含むことを特徴とする請求項１乃至２に
   記載の方法。
4. 【請求項４】 前記顧客特定小売販売機能を実行するよ
   うに前記小売チェックアウト端末を操作する前記ステッ
   プが、前記小売販売履歴情報に基づいて、電子ギフト券
   を前記スマートカードの前記カード記憶装置内に保管す
   るステップを含むことを特徴とする請求項１乃至３に記
   載の方法。
5. 【請求項５】 小売販売トランザクションに対応する最
   後の商品が前記多数の小売チェックアウト端末の前記一
   つに入力された際に、トランザクション終了制御信号を
   生成するステップと、 前記トランザクション終了制御信号の生成に応答して、
   前記小売販売トランザクションの総金額を前記スマート
   カードの前記カード記憶装置内に保管するステップとを
   備えることを特徴とする請求項１乃至４に記載の方法。
6. 【請求項６】 前記スマートカードの前記カード記憶装
   置内に保管された前記顧客プロファイルから、顧客に対
   応する人口統計情報を検索するステップと、前記人口統
   計情報を、前記多数の小売チェックアウト端末に対応す
   る大容量記憶装置に保持された顧客人口統計情報データ
   ベース内に保管するステップとを備えることを特徴とす
   る請求項１乃至５に記載の方法。
7. 【請求項７】 小売チェックアウト端末を操作する方法
   であって、 第一の顧客の購入商品が前記小売チェックアウト端末に
   入力される際に商品入力制御信号を生成するステップ
   と、 前記商品入力制御信号の生成に応答して、前記第一の商
   品と一致する第一の記録を、前記小売チェックアウト端
   末に対応する端末記憶装置に保持される端末トランザク
   ション表内に保管するステップと、 前記第一の記録を、前記端末トランザクション表からス
   マートカードに対応するカード記憶装置に保持されるカ
   ードトランザクション表に転送するステップとを備える
   ことを特徴とする方法。
8. 【請求項８】 前記顧客の最後の購入商品が前記小売チ
   ェックアウト端末に入力された際に、トランザクション
   終了制御信号を生成するステップを備え、前記転送ステ
   ップが、前記トランザクション終了制御信号の生成に応
   答して実行されることを特徴とする請求項７に記載の方
   法。
9. 【請求項９】 前記顧客の購入商品を分析するステップ
   と、 前記分析ステップに基づいて、電子クーポン券を前記ス
   マートカードの前記カード記憶装置内に保管するステッ
   プとを備えることを特徴とする請求項７乃至８に記載の
   方法。
10. 【請求項１０】 前記顧客の購入商品を分析するステッ
    プと、 前記分析ステップに基づいて、電子ギフト券を前記スマ
    ートカードの前記カード記憶装置内に保管するステップ
    とを備えることを特徴とする請求項７乃至９に記載の方
    法。
11. 【請求項１１】 前記分析ステップが、前記顧客の購入
    商品の総金額を判定するステップを含むことを特徴とす
    る請求項９乃至１０に記載の方法。
12. 【請求項１２】 前記スマートカードの前記カード記憶
    装置内に保管された前記顧客プロファイルから、顧客に
    対応する人口統計情報を検索するステップと、 前記人口統計情報を、前記小売チェックアウト端末に対
    応する大容量記憶装置に保持される顧客の人口統計情報
    データベース内に保管するステップとを備えることを特
    徴とする請求項７乃至１１に記載の方法。
13. 【請求項１３】 購入商品に対応する製品コードを入力
    するための商品入力装置と、 （ｉ）スマートカードのカード記憶装置から情報を検索
    し、かつ（ｉｉ）情報を前記スマートカードの前記カー
    ド記憶装置に転送するために操作可能なスマートカード
    インターフェース装置と、 前記商品入力装置と前記スマートカードインターフェー
    ス装置との両方に電気的に接続された処理装置と、 前記処理装置に電気的に接続された端末記憶装置とを備
    え、前記端末記憶装置が、前記処理装置により実行され
    る際に前記処理装置に行わせる、 （ａ）顧客が以前にした前記小売チェックアウト端末の
    利用に対応する小売販売履歴情報を、前記スマートカー
    ドの前記カード記憶装置内に保管された顧客プロファイ
    ルから検索させる命令と、 （ｂ）前記小売販売履歴情報に基づいて顧客特定小売販
    売機能を実行するように、前記小売チェックアウト端末
    を操作させる命令との、複数の命令を保管していること
    を特徴とする小売チェックアウト端末。
14. 【請求項１４】 前記複数の命令が、前記処理装置によ
    り実行されると、前記処理装置に、 （ａ）前記商品入力装置で前記購入商品が入力される際
    に商品入力制御信号を生成させ、 （ｂ）前記商品入力制御信号の生成に応答して、前記購
    入商品に一致する記録を前記スマートカードの前記カー
    ド記憶装置内に保管された前記顧客プロファイル内に入
    力させることを特徴とする請求項１３に記載の端末。
15. 【請求項１５】 前記複数の命令が,前記処理装置によ
    り実行されると、前記処理装置に、前記小売販売履歴情
    報に基づいて、電子クーポン券を前記スマートカードの
    前記カード記憶装置内に保管させることを特徴とする請
    求項１３乃至１４に記載の端末。
16. 【請求項１６】 前記複数の命令が、前記処理装置によ
    り実行されると、前記処理装置に、前記小売販売履歴情
    報に基づいて、電子ギフト券を前記スマートカードの前
    記カード記憶装置内に保管させることを特徴とする請求
    項１３乃至１５に記載の端末。
17. 【請求項１７】 前記複数の命令が、前記処理装置によ
    り実行されると、前記処理装置に、 （ａ）小売販売トランザクションが完了した際にトラン
    ザクション終了制御信号を生成させ、 （ｂ）前記トランザクション終了制御信号の生成に応答
    して、前記小売販売トランザクションの総金額を前記ス
    マートカードの前記カード記憶装置内に保管させること
    を特徴とする請求項１３乃至１８に記載の端末。
18. 【請求項１８】 前記複数の命令が、前記処理装置によ
    り実行されると、記処理装置に、 （ａ）前記スマートカードの前記カード記憶装置内に保
    管された顧客プロファイルから顧客に対応する人口統計
    情報を検索させ、 （ｂ）前記人口統計情報を大容量記憶装置に保持される
    顧客人口統計データベース内に保管させることを特徴と
    する請求項１３乃至１７に記載の端末。