JP2000206919A - ディスプレイ駆動回路及びその駆動方法 - Google Patents

ディスプレイ駆動回路及びその駆動方法

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JP2000206919A JP235399A JP235399A JP2000206919A JP 2000206919 A JP2000206919 A JP 2000206919A JP 235399 A JP235399 A JP 235399A JP 235399 A JP235399 A JP 235399A JP 2000206919 A JP2000206919 A JP 2000206919A
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克之 藤倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、PDP等を駆動するための、負荷
のエネルギーを回収することができるディスプレイ駆動
回路に関し、PDPのデータ電極駆動するような高速動
作条件下においても誤動作がなく、高い動作マージンを
得ると共に高いエネルギー回収率により低コスト化が図
られたディスプレイ駆動回路及びその駆動方法を提供す
る点にある。 【解決手段】 図1の回路構成図で示すように、本実施
の形態1に係るディスプレイ駆動回路は、回収回路1と
スイッチ手段21と検出回路10とから概略構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル等の容量性負荷を駆動する回路に関し、特に
負荷エネルギーを回収することができるディスプレイ駆
動回路及びその駆動方法に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶ディスプレイ、プラズマディ
スプレイパネル(以下PDPと称す)、あるいはEL
(エレクトロ・ルミネッセント)といったフラットパネ
ルディスプレイが既に世の中に出現している。近年では
特にPDPの大画面化が進み、40、50インチといっ
た、CRT(Cathode Ray Tube)では
技術的に不可能なサイズの物も実用化されてきており、
将来CRTに代わるディスプレイとして大きな期待を集
めている。しかし一方では、CRTに比べてまだまだ高
価で、しかも消費電力が非常に大きいという問題点を抱
えているのが実状である。
【0003】PDPにはマトリクス状に発光セルが配列
されており、これらのセルを発光駆動するための方式と
して交流駆動型、及び直流駆動型がある。両者のうち現
在主流となっているのは交流駆動型である。
【0004】図9は交流駆動型PDPのパネル及びその
駆動回路部分の構成を示したブロック図である。PDP
パネル101は、画素数に対応したk×n本のデータ電
極102を形成したガラス板と、走査電極103と維持
電極104を各々L×m本形成したガラス板とを、互い
に貼り合わせて封止した構造となっており、現在では1
024本程度のデータ電極102と、768本程度の走
査電極103が実用化されている。これら3種類の電極
で囲まれた空間領域が発光セルとなり、隣接するセル同
士は隔壁により分離されている。セル内には希ガス等か
らなる混合ガスが封入されており、これらの電極に電圧
を印加することによりセル内部では放電が起こり発光す
る。なお、全ての電極は絶縁層により放電空間から隔絶
されており、駆動回路からみるとPDPパネル101は
負荷容量となり、この容量に駆動回路から電荷が充電さ
れる過渡状態時にのみ放電が行われる。これが交流駆動
型と呼ばれる所以である。k×n本のデータ電極102
の入力端子D1〜Dknにはデータドライバ105−1
〜105−kが接続されており、L×m本の走査電極1
03の入力端子S〜SLmには走査ドライバ106−
1〜106−Lが接続されている。また、L×m本の維
持電極104には維持パルス発生器107が接続されて
おり、更に走査ドライバ106−1〜106−Lの電源
入力端子には図示しない切換えスイッチを介して維持パ
ルス発生器107が接続されている。
【0005】PDPでは画像の中間調表示を行うため
に、画面の1フィールドを複数のサブフィールドに分割
して輝度変調を行っている。図10は、図9に示すPD
P各部の1サブフィールド期間における駆動波形図であ
る。先ず書込期間では、走査ドライバ106−1〜10
6−Lから各走査電極103の入力端子S〜SLm
対して走査パルス信号が順次印加され、これに同期して
データドライバ105−1、105−2〜105−kか
らデータ電極102の入力端子D〜Dknに対して表
示信号DAT1〜DATkであるデータパルス信号が印
加される。これにより各データ電極102と選択状態に
ある走査電極103との交点上のセルに表示信号DAT
1〜DATkが印加され、すべての走査電極103を走
査することによりPDPパネル101の全てのセルに表
示信号DAT1〜DATkが書き込まれる。なお、この
データパルス信号の出力駆動電圧VDは、高電位側電源
Vdd及び低電位側電源Vss間の二値をとり、各セル
内ではこの書込情報が保持される。ちなみに、VDの値
は70〜100V程度で、走査パルス信号は−150〜
−200V程度である。
【0006】次に維持期間では、維持パルス発生器10
7から全ての維持電極104に対して共通の連続した維
持パルスを印加する。因みに、維持パルスは−150〜
−200V程度である。また、全ての走査電極103に
対しては走査ドライバ106−1〜106−Lの電源入
力端子に接続されている図示しない切換えスイッチを維
持パルス発生器107側に切換えることにより、維持パ
ルス発生器107から全ての走査電極103に対して共
通の連続した維持パルスを印加する。但し、走査電極1
03に印加する維持パルスは維持電極104に印加する
それとは逆位相のものである。この維持期間において
は、書込期間でデータ電極102に高電位側電源Vdd
レベルの信号が書き込まれたセルのみが放電を起こして
発光する。また、連続した維持パルスの出力パルス数を
サブフィールド毎に変化させることでセルの発光回数が
変化するため、視覚的には発光輝度が変化したように見
え、中間調表示が可能となる。
【0007】最後に予備放電期間では、予備放電パル
ス、及び予備放電消去パルスを全ての走査電極103、
全ての維持電極104に印加することにより、各セルに
保持されていたデータパルス信号を消去し、次の1サブ
フィールド期間に移る。
【0008】上記の一連の動作において、各データ電極
102に印加すべき表示信号DAT1〜DATkは図9
に示す範囲の外部から低電圧ロジック信号としてデータ
ドライバ105−1〜105−kに入力される。データ
ドライバ105−1〜105−kではこの表示信号DA
T1〜DATkを直並列変換して、高電位側電源Vdd
レベル〜GND間の振幅を持つデータパルス信号を得
る。図11はデータパルス信号の波形図である。データ
パルス信号電圧が高電位側電源VddレベルであるかG
NDレベルであるかは発光セルに書き込む表示信号DA
T1〜DATkが「白」であるか「黒」であるかにより
決定されるため、その出現パターンは様々である。選択
時間Twは1ラインの走査電極103を選択している時
間に相当し、選択時間Twの値は約3μsecである。
立ち上がり時間t、及び立ち下がり時間tは約40
0nsec以内にする必要がある。これは、立ち上がり
時間t、立ち下がり時間tが長くなるとPDPのセ
ルの放電が不安定になり、正常な信号書込みができなく
なるためである。
【0009】上記したPDPの動作において、各電極を
駆動するために必要なエネルギーには、セルの放電発光
による電流分と、電極に寄生する静電容量の充放電分と
がある。これらのうち、静電容量の充放電分によるエネ
ルギーの割合が大きく、これを低減することはPDPの
低消費電力化に大きく寄与する。そこで、PDPでは容
量の充放電エネルギーを回収することのできる駆動回路
を用いている。
【0010】図12はその例として特開平2−8109
0公報に開示されているディスプレイ駆動回路の構成を
示す回路図である。負荷容量123はPDPの電極に相
当する。Pチャンネルトランジスタ59(以下P−Tr
と称す)、及びNチャンネルトランジスタ57(以下N
−Trと略す)は駆動出力電圧を高電位側電源Vddレ
ベル若しくはGNDレベルに保持するためのものであ
る。インダクタ41より図面左側はエネルギー回収回路
を構成しており、回収されたエネルギーは回収容量46
に蓄積される。なお、PDPの電極は少なくとも数百本
以上はあるので、1本の電極に対して1個の回収回路を
用意したのでは不経済である。そこで、通常は複数本の
電極に対して1個の回収回路を用いる。その他、図12
中にはダイオード42、44、N−Tr49、定電圧ダ
イオード50、結合容量51、P−Tr53、定電圧ダ
イオード54、結合容量55、入力端子61、62、6
3、64、結合容量66、定電圧ダイオード67、ダイ
オード68を示す。
【0011】図13は、図12に示す従来の容量負荷駆
動回路における負荷エネルギーの回収動作時の波形であ
る。時刻tにおいて入力端子61に制御信号を入力し
てN−Tr49を閉状態にすると、負荷容量123に蓄
積されていたエネルギーがインダクタ41、ダイオード
42、N−Tr49を通って回収容量46に回収され
る。このとき負荷容量123、回収容量46、及びイン
ダクタ41により共振回路が形成され、負荷容量の電圧
エネルギーはインダクタ41に電流エネルギーとして移
送され、共振による回収電流Iが流れる。時刻t
は、負荷容量123の電圧Voutが回収容量46の電
圧Vctに等しくなり、このとき回収電流Iは最大に
なる。次に時刻tでは、負荷容量123に蓄積されて
いたエネルギーは全て回収容量46に移送される。更に
時刻t以降でN−Tr57を閉状態にすることによ
り、負荷容量123の電圧VoutがGNDレベルに固
定される。なお、時刻t以降では回収電流Iが逆方
向に流れようとするが、ダイオード42がブロッキング
するため、図13のような半波整流波形となる。
【0012】このとき、負荷容量123の値をC、イ
ンダクタ41の値をL、回収電流経路における全抵抗分
をRとすれば、エネルギーの回収に必要な回収時間Tは T=π・√{1/(L・C)−(R/2L)} ≒π・√(L・C) …… (イ) と表される。この回収時間Tが前述したデータパルス信
号の立ち上がり時間t、及び立ち下がり時間tに相
当し、Tは約400nsec以内にする必要がある。実
際の装置設計では、T<400nsecとなるようにL
及びCの値を決定し、回収動作を開始してから400
nsecとなった時点でエネルギー回収動作を打ち切っ
て、負荷容量123の電圧を高電位側電源Vddレベル
又はGNDに保持する動作に移るようにする。
【0013】なお、図12の回路が正常に動作するため
には、エネルギー回収時の負荷容量123と回収容量4
6の電位差、及びエネルギー供給時の回収容量46と負
荷容量123の電位差をそれぞれほぼ等しくする必要が
あり、そのためには回収容量46の電圧Vctを、Vc
t≒1/2・Vddとする必要がある。しかし、回収動
作の際に、エネルギーの回収分と供給分のアンバランス
や、回収経路、供給経路上にあるN−Tr49とP−T
r53のオン特性の違いにより、電圧Vctが徐々に変
動して前記電圧から外れてくることがある。そこで、1
/2・Vddの電圧値を持つ第2電源69及びダイオー
ド68を設けることにより、電圧Vctの変動を補償し
ている。
【0014】ところで、これらの回路の動作電圧は前述
した通り70〜200V程度にも達するので、いずれも
高耐圧のパワートランジスタ、及び高耐圧のスイッチン
グダイオードにより構成されている。しかし、データ電
極102では、前述したような回収時間T内でエネルギ
ー回収させる必要があり、これらの回路素子の動作遅れ
時間を考えるとタイミング設計上の余裕がないのが実状
である。
【0015】複数のデータ電極102のエネルギーを同
時に回収しようとした場合には、ある1ラインの走査電
極103を選択したときに、表示信号DAT1〜DAT
kのパターンによっては、あるデータ電極102からは
エネルギーの回収が必要であり、別のデータ電極102
には逆に回収したエネルギーをデータ電極102に供給
する必要性が生じる。これらの一連の動作は先に述べた
400nsecの時間内に行う必要があるので、エネル
ギーの回収、供給の個々の動作において割り当てられる
時間は、その半分の200nsec以下である。
【0016】更に、データ電極102では画像の表示パ
ターンによりセルの状態が「白」か「黒」かが決まるた
め、これによりエネルギーを回収すべきデータ電極10
2の本数が変化する。このことは、式(イ)でCが変
化することを意味するため、回収時間Tも変化する。例
えば、回収すべき電極本数が増加すると回収時間Tが長
くなるので、負荷容量のエネルギーを決められた時間内
に全て回収することができない。このために、エネルギ
ー回収効率が低下する。一方、回収すべき電極本数が減
少すると今度は回収時間Tが短くなるので、理想的には
回収すべき負荷容量の全てのエネルギーを回収すること
は可能である。しかしながら、回収電極本数が減少する
と回収電流Iのパルス幅(Tに相当)が短くなり、次
第に回収回路内部での損失分が大きくなる。これは以下
の理由による。
【0017】PDPのデータ電極駆動電圧は100V近
くにも達するため、その回収回路には高耐圧の接合型ス
イッチングダイオードが一般に用いられている。このダ
イオードは逆回復時間trrが比較的長いため、trr
に対して回収電流Iのパルス幅が十分に長ければ問題
はないが、パルス幅が短くなると、その電流のほとんど
が逆方向電流として貫通してしまう。これは、回収した
エネルギーが逆流することを意味し、回収効率の著しい
低下をもたらす。
【0018】図14は、上記の問題点を改善するため
に、特開平10−11015公報に開示されているディ
スプレイ駆動回路の構成を示した回路図である。スイッ
チ手段121を構成する複数の第2スイッチ122−1
〜122−iの第1端子には、それぞれデータ電極10
2に相当する負荷容量123−1〜123−iが接続さ
れ、第2端子はGNDに接続されている。そして前記第
2スイッチ122−1〜122−iの第3端子は一つに
まとめられ、その先には回収回路150に含まれる複数
個のインダクタ41−1〜41−jの第1端子、及びス
イッチ47、48の第1端子が接続されている。前記イ
ンダクタ41−1〜41−jの第2端子にはそれぞれダ
イオード42−1〜42−jのアノード端子、及びダイ
オード44−1〜44−jのカソード端子が接続されて
いる。前記ダイオード42−1〜42−jのカソード端
子にはスイッチ43−1〜43−jの第1端子が、また
前記ダイオード44−1〜44−jのアノード端子には
スイッチ45−1〜45−jの第1端子が接続されてい
る。前記スイッチ43−1〜43−jの第2端子、及び
前記スイッチ45−1〜45−jの第2端子は一つにま
とめられ、その先には回収容量46の第1端子が接続さ
れている。更に、前記スイッチ48の第2端子は高電位
側電源Vddに接続され、前記スイッチ47の第2端
子、及び前記回収容量46の第2端子はGNDに接続さ
れている。
【0019】負荷のエネルギーを回収する際、表示信号
DAT1〜DATkの状態により決まる第2スイッチ1
22−1〜122−iの状態、すなわち回収回路側に閉
じている第2スイッチ122−1〜122−iの個数を
検出し、その結果によりスイッチ43−1〜43−jを
切換えることにより、合成インダクタンス値を変化させ
る。具体的には、回収回路側に閉じているスイッチの個
数が少ないときには合成インダクタンス値が大きくなる
ようにスイッチ43−1〜43−jを切換えることによ
り、回収時間Tが必要以上に小さくならないようにし、
逆の場合にはインダクタンス値が小さくなるようにする
ことにより、回収時間Tが必要以上に大きくならないよ
うにする。
【0020】以上説明したように、本従来例によれば複
数のインダクタにそれぞれ接続されたスイッチを回収す
べき電極の本数に従って切り換えることにより、エネル
ギー回収効率の低下を防ぐことができる。
【0021】ところで、特開平10−11015公報に
開示されているディスプレイ駆動回路のスイッチ素子を
具体的な回路素子で構成しようとした場合、特開平2−
81090公報に開示されているようなMOSFETを
用いた構成が考えられる。特に、負荷のエネルギーを回
収するような駆動回路では、そのエネルギー転送路にお
ける損失を最小限にしなければならない。このため、ス
イッチ素子としては専らパワーMOSFETを用いるの
が一般的である。
【0022】図15は、特開平10−11015公報に
開示されているディスプレイ駆動回路のスイッチ素子を
パワーMOSFETにより構成した回路図である。スイ
ッチ手段221を構成する複数の第2スイッチ222−
1〜222−iの第1端子には、それぞれデータ電極1
02に相当する負荷容量223−1〜223−iが接続
され、第2端子はGNDに接続されている。そして前記
第2スイッチ222−1〜222−iの第3端子は一つ
にまとめられ、その先には回収回路1に含まれる複数個
のインダクタ41−1〜41−jの第1端子、及びN−
Tr57、P−Tr59のドレイン端子が接続されてい
る。前記N−Tr57、P−Tr59のゲート端子に
は、バッファ58、60の出力端子がそれぞれ接続され
ている。一方、前記インダクタ41−1〜41−jの第
2端子にはそれぞれダイオード42−1〜42−jのア
ノード端子、及びダイオード44−1〜44−jのカソ
ード端子が接続されている。前記ダイオード42−1〜
42−jのカソード端子にはN−Tr49−1〜49−
jのドレイン端子が接続されており、前記N−Tr49
−1〜49−jのゲート端子には、結合容量51−1〜
51−jの第1端子、及び定電圧ダイオード50−1〜
50−jのカソード端子がそれぞれ接続されている。ま
た、前記ダイオード44−1〜44−jのアノード端子
にはP−Tr53−1〜53−jのドレイン端子が接続
されており、前記P−Tr53−1〜53−jのゲート
端子には、結合容量55−1〜55−jの第1端子、及
び定電圧ダイオード54−1〜54−jのアノード端子
がそれぞれ接続されている。結合容量51−1〜51−
j、55−1〜55−jの第2端子には、バッファ52
−1〜52−j、入力端子62−1〜62−jを有する
バッファ56−1〜56−jの出力端子がそれぞれ接続
されている。そして、前記N−Tr49−1〜49−j
のソース端子、前記P−Tr53−1〜53−jのソー
ス端子、前記定電圧ダイオード50−1〜50−jのア
ノード端子、及び前記定電圧ダイオード54−1〜54
−jのカソード端子は一つにまとめられ、その先には回
収容量46の第1端子が接続されている。更に、前記P
−Tr59のソース端子は高電位側電源Vddに接続さ
れ、前記N−Tr57のソース端子、及び前記回収容量
46の第2端子はGNDに接続されている。
【0023】図15においてバッファ52−1〜52−
jはスイッチ手段221の状態検出結果に基づいて入力
端子61−1〜61−jに入力された信号を増幅して、
N−Tr49−1〜49−jをオン・オフ制御する。こ
れにより、負荷容量223−1〜223−iのエネルギ
ーは複数のインダクタ41−1〜41−j、ダイオード
42−1〜42−j、及びN−Tr49−1〜49−j
を経由して回収容量46に回収される。ここで、N−T
r49−1〜49−jのオン・オフ動作を行うために
は、ソース電圧である回収容量46の電圧Vcを基準に
して所定のゲート電圧を印加しなければならない。一
方、バッファ52−1〜52−jを動作させるには電源
より電力を供給し、しかも外部から入力端子61−1〜
61−jに入力された信号により駆動されなければなら
ない。従って、バッファ52−1〜52−jとN−Tr
49−1〜49−jとは直流的に分離する必要があるの
で、結合容量51−1〜51−jを介して各N−Tr4
9−1〜49−jのゲート電極をフローティング駆動す
る構成をとる。定電圧ダイオード50−1〜50−j
は、N−Tr49−1〜49−jのゲート電圧がソース
電圧よりも低くなった場合に導通することでこれをソー
ス電圧にクランプすると共に、ゲート電圧が極端に高く
なった際にも導通することでN−Tr49−1〜49−
jのゲート耐圧を越えないようにする作用を持つ。
【0024】ここで、図15に示した従来のディスプレ
イ駆動回路の場合も、正常な回路動作をするためには、
エネルギー回収時の負荷容量223−1〜223−iと
回収容量46の電位差、及びエネルギー供給時の回収容
量46と負荷容量223−1〜223−iの電位差をそ
れぞれほぼ等しくする必要があり、前記特開平2−81
090公報に開示されているディスプレイ駆動回路と同
様、1/2・Vddの電圧値を持つ第2電源が必要とな
る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術のディスプレイ駆動回路には以下に掲げる問題点があ
った。第1は、正常な回路動作をするためには、1/2
・Vddの電圧値を持つ第2電源が必要なことである。
特にPDP装置のような高電圧、大電流の電源を多値出
力化することは大幅なコストアップ要因となる問題があ
った。
【0026】第2は、図15のノード65、すなわち回
収容量46の第1端子、N−Tr49−1〜49−jの
ソース端子、及びP−Tr53−1〜53−jのソース
端子はGNDからは電気的にフローティング状態にある
ことである。データ電極102のエネルギー回収を行う
場合には、前述したようにデータ電極102の駆動出力
電圧は100V近くにも達する高電圧振幅で動作するた
めに、複数の電極から集めてきたエネルギーを回収しよ
うとすると、ノード65には負荷容量223−1〜22
3−iより回収されたエネルギーが極めて短い時間内に
数アンペアのオーダーで流れ込む。このとき、回収容量
46が十分に大きな容量値をもつ理想的な容量素子であ
れば、この電流による流入電荷を平滑化することができ
るため、ノード65の電圧変動は極めて小さく、図15
の回路動作上で全く問題はない。しかし、現実の容量素
子には寄生素子成分が含まれているために、このような
電流に対してノード65の電圧変動を平滑化しきれな
い。
【0027】図16は現実の容量素子の等価回路図であ
り、本来の容量成分70の他に寄生素子として抵抗成分
72、73、インダクタンス成分71を含んでいる。こ
れらの内、特にインダクタンス成分が問題で、この成分
が大きいと容量値の周波数特性が低下する原因となるの
で、PDPのデータ電極102のエネルギー回収に求め
られる動作周波数に追随することができなくなる。特に
PDPの回収容量に用いるような高耐圧で大容量の容量
素子を作製しようとした場合には、大面積の誘電体を挟
んだ電極が必要となることから、寄生インダクタンス分
が大きくなり易い。
【0028】図17は、図15に示す従来のディスプレ
イ駆動回路において、回収容量46として現実の高耐圧
のフィルムコンデンサを用いて、エネルギー回収動作を
行ったときの動作波形である。同図において、時刻t
でN−Tr49−1〜49−jの何れか1個を閉状態に
すると、負荷容量223−1〜223−iのエネルギー
が、インダクタ41−1〜41−jを回収電流Iとな
って流れて回収容量46に回収される。それと共に負荷
容量223−1〜223−iにおける電圧Voutは減
少し、時刻tでは負荷のエネルギーはほとんどなくな
っている。なお、PDPのデータ電極102のエネルギ
ー回収に必要な回収許容時間は、先に説明したようにt
−t=200nsecとした。回収容量46には図
16の等価回路で示したような寄生素子成分があるため
に、図17より、回収電流Iによる過渡的な電荷流入
に対して回収容量46が追随できず、ノード65の電圧
Vctが変動している様子が分かる。
【0029】電圧Vctの変動分をΔVct=Vct−
1/2・Vdd、定電圧ダイオード50−1〜50−j
の順方向電圧をV、N−Tr49−1〜49−jのゲ
ート端子電圧をVgとすると、例えばΔVct>0とな
った場合には、ΔVct>Vg+Vとなるまで定電圧
ダイオード50−1〜50−jは導通しないから、この
電圧変動によってゲート〜ソース間電圧が低下すること
になる。これにより、N−Tr49−1〜49−jのオ
ン抵抗が上昇するので損失が増加し、その結果回収動作
が十分に行えなくなり、回収効率が低下するという問題
があった。
【0030】また、ΔVctが大きくなったときには定
電圧ダイオード50−1〜50−jが本来は保護素子と
して動作するが、現実の定電圧ダイオードでは導通時の
コンダクタンスがスイッチングダイオードのように低い
ものがないため、PDPのデータ電極102駆動時の動
作速度に追随させることはできないのが実状である。従
って、電圧変動分によりN−Tr49−1〜49−jが
本来意図しないタイミングで不必要なオン・オフ動作が
起こり、回収回路が誤動作するなど、動作マージンが狭
いという問題点があった。
【0031】以上説明した問題点は、一般的なパワート
ランジスタのオン・オフ動作に必要なゲート〜ソース間
電圧振幅は通常10V程度であり、そのゲート閾値電圧
は数Vであるから、1V程度の電圧変動であっても影響
を受け易いために引き起こされる。特に最近では、ロジ
ックレベル電圧である5Vや3.3Vのゲート電圧振幅
でもオン・オフ動作するものも現れており、このような
パワートランジスタを用いれば入力端子61−1〜61
−jに入力した信号電圧をレベル変換する必要がないこ
とから、ディスプレイ駆動回路の低コストを図ることが
可能である。しかし、その一方で、前述した電圧変動1
V以下であっても影響を受け易くなり、更に動作マージ
ンが狭くなって誤動作を起こし易くなるという問題点が
あった。しかも、PDPの駆動回路の出力は前述した通
り高電圧振幅であるから、そのエネルギーも非常に大き
い。このような回路では、1箇所のデバイスの誤動作が
引き金になり、それが周辺の回路素子に連鎖的に及ん
で、回路全体の誤動作を引き起こし、ひいてはそれによ
る回路素子の定格オーバーによる焼損事故などを招きか
ねないという問題点があった。
【0032】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、PDP等を駆動す
るための、負荷のエネルギーを回収することができるデ
ィスプレイ駆動回路に関し、PDPのデータ電極駆動す
るような高速動作条件下においても誤動作がなく、高い
動作マージンを得ると共に高いエネルギー回収率により
低コスト化が図られたディスプレイ駆動回路及びその駆
動方法を提供する点にある。
【0033】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
要旨は、複数のデータ電極と複数の走査電極とがマトリ
クス状に形成されたディスプレイパネルの容量性データ
電極を駆動するディスプレイ駆動回路であって、電源か
ら複数の前記容量性データ電極に駆動電圧を供給するエ
ネルギー供給回路と、1つ又は複数の中間タップを有す
るオートトランスと、前記中間タップと接地電位との間
に各々接続された1個もしくは複数の第1スイッチと、
前記オートトランスの第1端子と複数の前記容量性デー
タ電極との間に接続され、前記容量性データ電極の駆動
電圧の状態に従って開閉状態が切換わる複数の第2スイ
ッチと、該第2スイッチの開閉状態の情報が入力され、
この情報を検出信号として出力する検出回路と、前記検
出信号が入力され、この検出信号に従い前記第1スイッ
チの開閉を制御するスイッチ制御回路と、前記電源と前
記オートトランスの第2端子との間に、カソード端子が
前記電源側になるように接続された第1ダイオードと、
前記オートトランスの前記第1端子と前記接地電位との
間に、カソード端子が前記オートトランスの前記第1端
子側になるように接続された第2ダイオードとを備えた
ことを特徴とするディスプレイ駆動回路に存する。請求
項2記載の本発明の要旨は、前記第2スイッチは、第1
端子と第2端子と第3端子とを有し、第1端子が複数の
前記容量性データ電極に接続され、第2端子が接地電位
に接続され、第3端子が前記オートトランスの前記第1
端子に接続されたことを特徴とする請求項1記載のディ
スプレイ駆動回路に存する。請求項3記載の本発明の要
旨は、前記第1スイッチは、前記検出信号によりオン・
オフ状態が制御されるNチャンネルトランジスタを備
え、該Nチャンネルトランジスタの両主電極は前記中間
タップと接地電位との間に接続されたことを特徴とす
る、請求項1又は2記載のディスプレイ駆動回路に存す
る。請求項4記載の本発明の要旨は、前記第2スイッチ
は、第1端子が複数の前記容量性データ電極に接続さ
れ、第2端子が前記オートトランスの第1端子に接続さ
れ、第3端子が前記エネルギー供給回路に接続され、第
1端子が複数の前記容量性データ電極に接続され、第2
端子が接地電位に接続され、第3端子が前記電源に接続
された第3スイッチを備え、前記第2スイッチと前記第
3スイッチとで前記オートトランスによる複数の前記容
量性データ電極からのエネルギー回収の経路と、エネル
ギー供給回路の経路とが分離されていることを特徴とす
る請求項1又は3記載のディスプレイ駆動回路に存す
る。請求項5記載の本発明の要旨は、前記第2スイッチ
は、第1端子が複数の前記容量性データ電極に接続さ
れ、第2端子が前記オートトランスの前記第1端子に接
続され、第3端子が前記エネルギー供給回路の出力端子
に接続され、前記第2スイッチで前記オートトランスに
よる複数の前記容量性データ電極からのエネルギー回収
の経路と、エネルギー供給回路の経路とが分離されてい
ることを特徴とする請求項1又は3記載のディスプレイ
駆動回路に存する。請求項6記載の本発明の要旨は、前
記第2スイッチは、集積化されたデータドライバICで
あることを特徴とする請求項1乃至3又は5のいずれか
に記載のディスプレイ駆動回路に存する。請求項7記載
の本発明の要旨は、前記第2スイッチ及び第3スイッチ
は、集積化されたデータドライバICであることを特徴
とする請求項4記載のディスプレイ駆動回路に存する。
請求項8記載の本発明の要旨は、請求項1乃至7のいず
れかに記載のディスプレイ駆動回路を備えたことを特徴
とするディスプレイ装置に存する。請求項9記載の本発
明の要旨は、複数のデータ電極と複数の走査電極とがマ
トリクス状に形成されたディスプレイパネルの容量性デ
ータ電極を駆動するディスプレイ駆動方法であって、オ
ートトランスの第1端子と複数の前記容量性データ電極
との間に接続され、この容量性データ電極の駆動電圧の
状態に従って開閉状態が切換わる複数の第2スイッチを
選択して閉状態にし、検出回路は、前記第2スイッチの
開閉状態の情報が入力され、この情報を検出信号として
出力し、スイッチ制御回路は、前記検出信号が入力さ
れ、この検出信号に従って前記オートトランスに設けら
れた1つ又は複数の中間タップと接地電位との間に各々
接続された複数の第1スイッチのうち1つを閉状態に
し、複数の前記容量性データ電極と、閉状態にした前記
第1スイッチに接続された前記中間タップを起点として
前記第1端子側に位置する前記オートトランスの1次側
巻線との共振を利用して、複数の前記容量性データ電極
に蓄積されていたエネルギーを電流エネルギーとして前
記オートトランスに蓄積し、閉状態にある前記第1スイ
ッチを開状態にし、前記オートトランスに蓄積された前
記電流エネルギーを電圧エネルギーに変換し、該電圧エ
ネルギーを、前記オートトランスの第2端子から前記電
源に回収することを特徴とするディスプレイ駆動方法に
存する。請求項10記載の本発明の要旨は、前記走査電
極の選択期間が次の選択期間に移行したとき、複数の前
記容量性データ電極と前記オートトランスの前記1次側
巻線との共振周波数の変化を補償するように、複数の前
記第1スイッチのうち1つを閉状態にすることを特徴と
する請求項9記載のディスプレイ駆動方法に存する。請
求項11記載の本発明の要旨は、前記走査電極の選択期
間が次の選択期間に移行したとき、駆動電圧が高電位か
ら低電位に状態変化する前記容量性データ電極の本数が
少ない場合、前記オートトランスの1次側巻線のインダ
クタンスが大きくなるように複数の前記第1スイッチの
うち1つを閉状態にし、前記駆動電圧が高電位から低電
位に状態変化する前記容量性データ電極の本数が多い場
合、前記オートトランスの1次側巻線のインダクタンス
が小さくなるように複数の前記第1スイッチのうち1つ
を閉状態にすることを特徴とする請求項9又は10記載
のディスプレイ駆動方法に存する。請求項12記載の本
発明の要旨は、前記走査電極の選択期間が次の選択期間
に移行したとき、前記駆動電圧が高電位から低電位に状
態変化する前記容量性データ電極の本数が少ない場合、
前記オートトランスの第2端子に近い前記中間タップに
接続された前記第1スイッチを排他的に閉状態にし、前
記駆動電圧が高電位から低電位に状態変化する前記容量
性データ電極の本数が多い場合、前記オートトランスの
第1端子に近い前記中間タップに接続された前記第1ス
イッチを排他的に閉状態にすることを特徴とする請求項
9乃至11に記載のディスプレイ駆動方法に存する。請
求項13記載の本発明の要旨は、請求項9乃至12のい
ずれかに記載のディスプレイ駆動方法を実行可能なプロ
グラムが記録された記憶媒体に存する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
ディスプレイ駆動回路の構成を示す回路図である。図1
の回路構成図で示すように、本実施の形態1に係るディ
スプレイ駆動回路は、回収回路1とスイッチ手段21と
検出回路10とから概略構成される。
【0035】スイッチ手段21は、複数の第2スイッチ
22−1〜22−iにより構成されており、第2スイッ
チ22−1〜22−iの第1端子AS1は容量性データ
電極23−1〜23−iにそれぞれ接続されている。ま
た、第2スイッチ22−1〜22−iの第2端子AS2
はGNDに接続されている。更に、第2スイッチ22−
1〜22−iの第3端子AS3は共通に接続されてお
り、これが回収回路1の入出力端子に接続されている。
なお、第2スイッチ22−1〜22−iは集積化してデ
ータドライバICとして用いることが多い。
【0036】回収回路1は、オートトランス2、第1ス
イッチ3−1〜3−j、スイッチ5、スイッチ制御回路
4、第2ダイオード6、第1ダイオード7、電源容量
8、及びエネルギー供給回路9によって構成されてい
る。回収回路1の入出力端子には、オートトランス2の
第1端子AT1、スイッチ5の第1端子、第2ダイオー
ド6のカソード端子、及びエネルギー供給回路9の出力
端子に接続されている。オートトランス2の第2端子A
T2は第1ダイオード7のアノード端子に接続されてい
る。オートトランス2にはj個の中間タップTP−1〜
TP−jが設けてあり、ここに第1スイッチ3−1〜3
−jの第1端子が接続されている。また、第1ダイオー
ド7のカソード端子は高電位側電源Vdd、電源容量
8、及びエネルギー供給回路9の入力端子に接続されて
いる。更に、スイッチ5の第2端子、第2ダイオード6
のアノード端子、及び第1スイッチ3−1〜3−jの第
2端子はGNDに接続されている。
【0037】検出回路10には、スイッチ手段21内の
第2スイッチ22−1〜22−iの開閉状態の情報が入
力される。そして、検出回路10の出力はスイッチ制御
回路4に入力されており、スイッチ制御回路4の出力は
第1スイッチ3−1〜3−jの制御入力端子に接続され
ている。
【0038】次に、本発明の実施の形態1に係るディス
プレイ駆動回路におけるエネルギー回収時の動作につい
て説明する。図11のデータパルス信号の波形図におい
て、選択期間Twが次の走査電極103の選択期間Tw
に移ったときに、容量負荷であるデータ電極102の状
態が高電位側電源VddレベルからGNDレベルに変化
するデータ電極102からエネルギーを回収すれば良
い。すなわち、図1においてこのような状態にある容量
性データ電極23−1〜23−iに接続されている、ス
イッチ手段21内の第2スイッチ22−1〜22−iの
第1端子AS1を選択して第3端子側AS3に切り換え
る。その際、第3端子側に切り換えられている第2スイ
ッチ22−1〜22−iの個数を検出回路10により検
出する。
【0039】第2スイッチ22−1〜22−iの開閉状
態は、次の走査電極103の選択期間Twで任意のデー
タ電極102の駆動信号の状態がどのように変化するか
で決まるので、元となる表示信号DAT1〜DATkの
状態変化を検出すれば良いことになる。その具体的検出
方法の例としては、前記特開平10−11015公報に
記載されているように、A/Dメモリ回路内部の表示信
号データを参照すれば、次の走査電極103の選択期間
Twに移行する前後で任意のデータ電極102の状態が
どうなるかが分かる。あるいは、上記したように、デー
タドライバ105−1〜105−kでは図9のPDPの
ブロック図で示した通り、データドライバ105−kに
入力された表示信号DATkがその内部でデータ蓄積さ
れて直並列変換されるので、この蓄積データを参照し
て、次の走査電極103の選択期間Twでデータ電極1
02の状態が高電位から低電位に変化するデータ電極1
02の本数を検出しても良い。
【0040】検出回路10は、検出結果をスイッチ制御
回路4に送り、スイッチ制御回路4ではその結果によ
り、第1スイッチ3−1〜3−jの内でどのスイッチを
オン状態にするかを判断する。具体例としては、検出回
路10は検出個数をコード化してスイッチ制御回路4に
送り、スイッチ制御回路4では、コード化された検出個
数が小さいときには、オートトランス2の中間タップT
P−1~TP−jに接続されている第1スイッチ3−1
〜3−jの内、第2端子AT2側に近いスイッチをオン
状態にする。逆に、検出個数が大きいときには、第1端
子AT1側に近いスイッチをオン状態にする。このよう
に切換える理由については後述する。
【0041】図2は、本発明の実施の形態1に係るディ
スプレイ駆動回路におけるエネルギー回収時の動作波形
図である。時刻tにおいて第2スイッチ22−1〜2
2−iを選択的に第3端子AS3側に切換え、更に前記
スイッチ制御回路4により第1スイッチ3−1〜3−j
の何れか1つのスイッチをオン状態にする。このとき、
選択された中間タップの位置を起点として第2ダイオー
ド6のカソード端子側に接続されている巻線を1次側巻
線、又同様に第1ダイオード7のアノード端子側に接続
されている巻線を2次側巻線と見なすことができる。す
ると、容量性データ電極23−1〜23−iに蓄積され
ていたエネルギーは電流IL1となって、オートトラン
ス2の1次側巻線及び第1スイッチ3−1〜3−jの内
でオン状態にある1つのスイッチを通り、GNDへと流
れる。なお、オートトランス2の2次側巻線の電流は第
1ダイオード7側によりブロッキングされているため流
れない。この動作において、容量性データ電極23−1
〜23−i、及びオートトランス2の1次側巻線のイン
ダクタンスにより共振回路が形成されている。そして、
時刻tにおいては負荷容量の電圧Vout=0V、す
なわち電圧エネルギーはゼロとなり、オートトランス2
の1次側巻線の電流IL1は最大、すなわちエネルギー
は全て移送されたことになる。このとき、回収の対象と
なっている容量性データ電極23−1〜23−iの容量
値CL1〜CLiの合計をCL、オートトランス2の1
次側巻線のインダクタンス値をL、回収電流経路にお
ける全抵抗分をRとすれば、エネルギーの移送に必要な
回収時間T=t−tは共振周波数の1/4周期に相
当し、(ロ)式で表される。
【0042】 T=(π/2)・√{1/(L・C)−(R/2L)} ≒(π/2)・√(L・C) …… (ロ) 時刻t〜t間では共振回路により電圧Voutが負
電位になろうとするのに対して、第2ダイオード6が導
通するので、IL1はオートトランス2の1次側巻線→
第1スイッチ3−1(3−2、3−j)→GND→第2
ダイオード6の順に流れて、IL1は時刻tまでの間
保持される。なお、この間の適当なタイミングでスイッ
チ5をオン状態にするか、あるいは時刻tにおいて選
択的に第3端子AS3側に切り換えた第2スイッチ22
−1〜22−iを第2端子AS2側に切り換えることに
より、エネルギー移送後の容量性データ電極の電圧Vo
utをGNDに保持する。従って、スイッチ5は省略す
ることも可能である。
【0043】次に、時刻tにおいてオン状態にした前
記第1スイッチ3−1〜3−jをオフ状態にすると、オ
ートトランス2の1次側巻線に蓄積されていた電流エネ
ルギーの流出路が遮断されるため、今度はオートトラン
ス2の2次側巻線に電圧エネルギーとして高電位側電源
Vddレベルよりも高い電圧VL2が発生する。する
と、第1ダイオード7には順方向電流が流れるので、そ
のエネルギーが電流エネルギーとして高電位側電源Vd
dの出力端子に接続された電源容量8に流れる。これで
負荷容量のエネルギーが電源に戻されたことになる。こ
のときの、電流経路は、GND→第2ダイオード6→オ
ートトランス2の1次側巻線+2次側巻線→第1ダイオ
ード7→電源容量8となる。ここで、電源容量8の電圧
C1は初期状態ではVC1=Vddであるが、エネル
ギーの流入によりΔVC1だけ上昇する。しかし、実際
のPDP装置等の電源にはスイッチング電源等の安定化
電源を用いるので、安定化電源はこの電圧変動ΔVC1
をゼロに補正するために、電源内部での出力を抑えるよ
うに作用する。これは、安定化電源が装置にエネルギー
を供給するために、商用電源ラインから取り出すエネル
ギーが本来よりも少なくて済むことを意味する。すなわ
ち、消費電力の低減になる。
【0044】エネルギー回収動作時におけるオートトラ
ンス2の作用について説明する。図5は、前記1次側巻
線及び2次側巻線と見なしたインダクタンスをそれぞれ
、Lとした場合の、インダクタで等価的に表した
オートトランス2、及びその周辺部分の回路図である。
オートトランスのL、Lの間にはインダクタンス結
合が存在するから、相互インダクタンスMが存在する。
、Lの結合係数をkとすれば、相互インダクタン
スMは次式で表される。
【0045】 M=k・√(L・L) …… (ハ) 但し、各インダクタの巻線は、M>0となる方向に巻く
ものとする。また、上式において、kの値は−1≦k≦
1であるが、一般的なオートトランスの場合はほぼk≒
1と考えて良い。これは、オートトランス2のL、L
が完全に結合していることを意味し、1つの磁気コア
に巻かれた2つの独立した巻線の片方に電流を流してい
る状態においては、それによってコアに発生する磁束と
同じ大きさの磁束が、もう一方の巻線にも鎖交してい
る。従って、第1スイッチ3−jがオン状態のときにL
では、電流が流れていないにもかかわらず磁束による
エネルギーが蓄積されていることになる。このような状
態で第1スイッチ3−jをオンからオフ状態にすると、
及びLは、今度は直列接続となるので、オートト
ランス2のインダクタンスL’は L’=L+L+2M ≒L+L+2√(L・L) …… (ニ) となって大きくなる。そこで、図5の回路で、エネルギ
ーを高電位側電源Vddに戻すときのピーク電流をI
L’とすれば、第1スイッチ3−jの切換の直前、直後
ではオートトランス2のもつエネルギーWは保存される
ので、 W=1/2・L・IL1=1/2・L’・IL’ …… (ホ) となり、 IL’=√(L/L’)・IL1’ …… (ヘ) と表され、IL’はIL1よりも減少する。従って、エ
ネルギーを高電位側電源Vddに戻すときのピーク電流
を低く抑えることができる。これにより、電流経路に存
在する抵抗分によるエネルギー損失を少なくすることが
でき、エネルギー回収効率の向上を図ることができる。
【0046】図3は、上記したエネルギー回収動作にお
いて、回収すべきデータ電極102の本数が少ない場合
の動作波形図である。負荷容量の値Cが小さくなるの
で、オートトランス2の1次側巻線のインダクタンスL
を大きくしてエネルギーの移送に必要な回収時間Tが
大幅に小さくならないように補償する。この場合、C
からのエネルギー移送電流IL1が小さくなるので、電
流経路に存在する抵抗分によるエネルギー損失を少なく
することができ、エネルギー回収効率の向上を図ること
ができる。この損失をPとすれば、P=IL1 ・Rで
表されるから、IL1を小さくすることは損失の低減に
極めて有効である。
【0047】一方、図4は、上記したエネルギー回収動
作において、回収すべきデータ電極102の本数が多い
場合の動作波形図である。負荷容量の値Cが大きくな
るので、オートトランス2の1次側巻線のインダクタン
スLを小さくしてエネルギーの移送に必要な回収時間
Tが大きくならないように補償する。この場合、C
らのエネルギー移送電流IL1は図14で説明したよう
な従来のディスプレイ駆動回路と同様に大きくなるが、
(ヘ)式によりオートトランス2から高電位側電源Vd
dにエネルギーを戻すときの電流IL’は小さくなるの
で、回収経路に存在する抵抗分によるエネルギー損失を
従来のディスプレイ駆動回路よりも少なくすることがで
き、エネルギー回収効率の向上を図ることができる。な
お、負荷容量の値Cが大きくなると回収すべきエネル
ギーも大きくなり、そのエネルギーを少ない電流IL’
で高電位側電源Vddに戻そうとすると、それに必要な
時間(図2のt−tに相当)も大幅に長くなる。し
かし、本実施の形態1のディスプレイ駆動回路では、従
来のディスプレイ駆動回路とは異なり、エネルギー供給
回路9を別に設けたことから、オートトランス2は回収
動作にしか使用されない。従って、エネルギーを回収す
べきデータ電極102のエネルギーをオートトランス2
に移送できてしまえば、その後はエネルギーを供給すべ
きデータ電極102に対して、供給手段9からエネルギ
ーを供給すれば良く、この間の動作割り当て許容時間は
先述の通り約400nsecである。これにより、オー
トトランス2は保持しているエネルギーを、次の走査ラ
インが選択されるまでの間、すなわち3μsec−40
0nsec=2.6μsecの間で高電位側電源Vdd
に戻せば良く、全く問題はない。
【0048】ところで、図5の等価回路図で、仮に
、Lが結合係数k=0の単純な2個のインダクタ
の直列接続であるとした場合には、第1スイッチ3−j
をオン状態にしてLに電流を流した状態では、L
エネルギーはゼロである。従って、第1スイッチ3−j
をオン→オフ状態にしたときにLの電流エネルギーを
一旦Lに移送する必要が生じる。しかし、インダクタ
からインダクタへ直接エネルギー移送を行うと、大きな
エネルギー損失を伴うので、本発明のディスプレイ駆動
回路と同様の動作を実現することはできず、エネルギー
回収効率が極端に低下する。
【0049】次に、負荷容量へのエネルギー供給時の動
作について説明する。図11のデータパルス信号の波形
図において、次の走査電極103の選択期間Twに移っ
た時に、容量負荷であるデータ電極102の状態がGN
Dから高電位側電源Vddレベルに変化するデータ電極
102に対して駆動回路からエネルギーを供給すれば良
い。このような状態にある容量性データ電極23−1〜
23−iに接続されている、第2スイッチ22−1〜2
2−iを第3端子AS3側に切り換えて、高電位側電源
Vddからエネルギー供給回路9を通じて、容量性デー
タ電極23−1〜23−iにエネルギーを供給する。
【0050】実施の形態1に係るディスプレイ駆動回路
は上記の如く構成されているので、以下に掲げる効果を
奏する。回収したエネルギーを高電位側電源Vddに戻
すときのピーク電流を低く抑えることができるので、電
流経路に存在する抵抗分によるエネルギー損失を少なく
することができ、エネルギー回収効率が向上するという
効果を有する。更に、従来例のように第2電源を必要と
しないので、PDPシステム全体としての低コスト化で
きる。
【0051】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の形
態2に係るディスプレイ駆動回路の構成を示す回路図で
ある。本実施の形態2のディスプレイ駆動回路は、回収
回路1Aとスイッチ手段21Aと検出回路10とから概
略構成される。スイッチ手段21Aの構成は、実施の形
態1におけるスイッチ手段21と同様であるため省略す
る。
【0052】回収回路1Aは、実施の形態1で用いてい
た第1スイッチ3−1〜3−j、スイッチ5の代わり
に、N−Tr13−1〜13−j、N−Tr12、及び
バッファ14−1〜14−j、バッファ17を用いてい
る点が異なる。その他、オートトランス2、スイッチ制
御回路4、第2ダイオード6、第1ダイオード7、電源
容量8、及びエネルギー供給回路9によって構成されて
いる点は実施の形態1と同様である。回収回路1Aの入
出力端子には、オートトランス2の第1端子AT1、N
−Tr12のドレイン端子、第2ダイオード6のカソー
ド端子、及びエネルギー供給回路9の出力端子に接続さ
れている。オートトランス2の第2端子AT2は第1ダ
イオード7のアノード端子に接続されている。オートト
ランス2にはj個の中間タップTP1〜TP−jが設け
てあり、ここにN−Tr13−1〜13−jのドレイン
端子が接続されている。また、第1ダイオード7のカソ
ード端子は高電位側電源Vdd、電源容量8、及びエネ
ルギー供給回路9の入力端子に接続されている。更に、
N−Tr12のソース端子、第2ダイオード6のアノー
ド端子、及びN−Tr13−1〜13−jのソース端子
はGNDに接続されている。なお、実施の形態1と同
様、N−Tr12、及びバッファ17は省略が可能であ
る。
【0053】検出回路10には、スイッチ手段21A内
の第2スイッチ22−1〜22−iの開閉状態の情報が
入力される。そして、検出回路10の出力はスイッチ制
御回路4に入力されており、スイッチ制御回路4の出力
は、バッファ14−1〜14−jを介してN−Tr13
−1〜13−jのゲート端子に接続されている。
【0054】第2スイッチ22−1〜22−iの開閉状
態の具体的検出方法、エネルギー回収時のタイミング制
御、及びオートトランス2の動作については、実施の形
態1と同様であるため省略する。
【0055】本実施の形態2の場合も現実の電源容量8
には高耐圧で大容量の容量素子を用いるため、図16の
等価回路図に示したような寄生素子成分が存在する。よ
って、N−Tr13−1〜13−jをオフ状態にして、
オートトランス2のエネルギーが第1ダイオード7を通
じて高電位側電源Vddに戻されるときには、やはり高
電位側電源Vddの電圧変動が起こる。しかし、本実施
の形態2ではN−Tr13−1〜13−jのソース端子
がGNDに接続されているので、これらのゲート〜ソー
ス間電圧は、前記変動の影響を受けない。従って、PD
Pのデータ電極駆動するような高速動作条件下において
も、N−Tr13−1〜13−jのオン抵抗の上昇や、
不安定なオン・オフ動作、あるいはゲート〜ソース間耐
圧を越えてしまうことがなくなる。
【0056】実施の形態2に係るディスプレイ駆動回路
は上記の如く構成されているので、実施の形態1の奏す
る効果の他に以下に掲げる効果を奏する。PDPのデー
タ電極駆動するような高速動作条件下においても、N−
Tr13−1〜13−jのオン抵抗の上昇や、不安定な
オン・オフ動作、あるいはゲート〜ソース間耐圧を越え
てしまうことがなくなり、ディスプレイ駆動回路の動作
マージンが大幅に向上する。
【0057】(実施の形態3)図7は、本発明の実施の
形態3に係るディスプレイ駆動回路の構成を示す回路図
である。実施の形態3のディスプレイ駆動回路は、回収
回路1Bとスイッチ手段21Bと検出回路10とから概
略構成される。
【0058】スイッチ手段21Bは、複数の第2スイッ
チ24−1〜24−i、及び第3スイッチ25−1〜2
5−iにより構成されている。第3スイッチ25−1〜
25−iにおいて、その第1端子BS1は容量性データ
電極23−1〜23−iにそれぞれ接続されており、第
2端子BS2はGNDに、更に第3端子BS3は高電位
側電源Vddに接続されている。また、第2スイッチ2
4−1〜24−iにおいて、その第1端子AS11はそ
れぞれ個別に第3スイッチ25−1〜25−iの第1端
子BS1に接続されており、第2端子AS22は共通に
接続されており、これが回収回路1Bの入力端子に接続
されている。更に、第2スイッチ24−1〜24−iの
第3端子AS33は共通に接続されており、これが回収
回路1Bのエネルギー供給回路9の出力端子に接続され
ている。なお、第2スイッチ24−1〜24−i、及び
第3スイッチ25−1〜25−iは全て集積化してデー
タドライバICとして用いることが多い。
【0059】回収回路1Bの構成要素は実施の形態1と
同様であるため省略するが、本実施の形態3では、オー
トトランス2の第1端子AT1、スイッチ5の第1端
子、第2ダイオード6のカソード端子が接続されたノー
ドが、回収回路1Bの入力端子となり、一方、エネルギ
ー供給回路9の出力端子が回収回路1Bの出力端子とな
っている点が、実施の形態1とは異なる。なお、実施の
形態1と同様にスイッチ5は省略することも可能であ
る。
【0060】本実施の形態3において、スイッチ手段2
1Bと回収回路1Bとの間でエネルギーの回収、供給経
路が完全に分離している。このため、従来はエネルギー
の回収と供給を順番に行い、そのときの動作割り当て時
間は合計で約400nsecであったが、本実施の形態
3ではエネルギーの回収・供給動作を同時に行うことが
できるので、前記動作割り当て時間を大幅に増やすこと
ができる。従って、回収回路1B内のスイッチング第2
ダイオード6、第1ダイオード7の逆回復時間Trr
対しても時間的余裕ができるため、内部エネルギー損失
を低くすることができる。また、実施の形態1の場合と
同じエネルギーを回収すると想定すれば、オートトラン
ス2の1次側巻線のインダクタンスLを増やすこと
で、エネルギー移送電流をより少なくすることができる
ので、回収経路に存在する抵抗分によるエネルギー損失
を少なくすることができ、やはりエネルギー回収効率を
向上させることができる。
【0061】実施の形態3に係るディスプレイ駆動回路
は上記の如く構成されているので、実施の形態1及び実
施の形態2の奏する効果の他に以下に掲げる効果を奏す
る。実施の形態2と同じエネルギーを回収すると想定す
れば、オートトランス2の1次側巻線のインダクタンス
を増やすことで、エネルギー移送電流をより少なく
することができるので、回収経路に存在する抵抗分によ
るエネルギー損失を少なくすることができ、エネルギー
回収効率が向上する。
【0062】(実施の形態4)図8は、本発明の実施の
形態4に係るディスプレイ駆動回路の構成を示す回路図
である。実施の形態4のディスプレイ駆動回路は、回収
回路1Cとスイッチ手段21Cと検出回路10とから概
略構成される。スイッチ手段21Cは、複数の第2スイ
ッチ24−1〜24−iにより構成されている。その第
1端子AS1は容量性データ電極23−1、23−2、
23−iにそれぞれ接続されている。また、その第2端
子AS2は共通に接続されており、これが回収回路1C
の入力端子に接続されており、更にその第3端子AS3
は共通に接続されており、これが回収回路1Cのエネル
ギー供給回路9の出力端子300に接続されている。な
お、第2スイッチ24−1〜24−iは全て集積化して
データドライバICとして用いることが多い。回収回路
1Cの構成要素は実施の形態3と同様であるため省略す
る。
【0063】本実施の形態4の場合も、実施の形態3と
同様にスイッチ手段21Cと回収回路1Cとの間でエネ
ルギーの回収、供給経路が完全に分離しているため、エ
ネルギー回収、供給それぞれの動作において、その割り
当て許容時間である約400nsecを全て使用するこ
とができる。従って、実施の形態1の場合と同じエネル
ギーを回収する際には、オートトランス2の1次側巻線
の電流をより少なくすることができることから、回収経
路に存在する抵抗分によるエネルギー損失を少なくする
ことができる。
【0064】また、実施の形態4の場合には、実施の形
態3におけるスイッチ手段21Bよりもスイッチ手段2
1Cの構成を簡略化することができることから、スイッ
チ手段21Cの低コスト化が可能である。但し、エネル
ギー回収動作完了後に容量性データ電極23−1〜23
−iの端子電圧を高電位側電源Vdd、若しくはGND
に固定する必要があるため、図8において、スイッチ5
と、エネルギー供給回路9の出力を高電位側電源Vdd
に固定する手段がそれぞれ必要である。
【0065】実施の形態4に係るディスプレイ駆動回路
は上記の如く構成されているので、実施の形態1乃至実
施の形態3の奏する効果の他に以下に掲げる効果を奏す
る。スイッチ手段21Cの構成を簡略化することができ
ることから、スイッチ手段21Cの低コスト化ができ
る。
【0066】なお、本実施の形態においては、本発明は
それに限定されず、本発明を適用する上で好適なディス
プレイ装置の駆動回路及びその駆動方法に適用すること
ができる。
【0067】また、上記構成部材の数、位置、形状等は
上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好
適な数、位置、形状等にすることができる。
【0068】なお、各図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
【0069】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。回収したエネルギーを
電源に戻すときのピーク電流を低く抑えることができる
ので、電流経路に存在する抵抗分によるエネルギー損失
を少なくすることができ、エネルギー回収効率が向上す
るという効果を有する。更に、従来例のように第2電源
を必要としないので、PDPシステム全体としての低コ
スト化が可能である。
【0070】また、N−Trのソース端子がGNDに接
続されているので、これらのゲート〜ソース間電圧は、
電源の電圧変動の影響を受けない。従って、PDPのデ
ータ電極駆動するような高速動作条件下においても、N
−Trのオン抵抗の上昇や、不安定なオン・オフ動作、
あるいはゲート〜ソース間耐圧を越えてしまうことがな
くなり、ディスプレイ駆動回路の動作マージンが大幅に
向上する。
【0071】また、エネルギーの回収、供給経路が完全
に分離しているので、エネルギーの回収・供給動作を同
時に行うことができ、動作割り当て時間を大幅に増やす
ことができる。従って、同じエネルギーを回収すると想
定すれば、オートトランスの1次側巻線のインダクタン
スを増やすことで、エネルギー移送電流をより少なくす
ることができるので、回収経路に存在する抵抗分による
エネルギー損失を少なくすることができ、エネルギー回
収効率が向上する。
【0072】更に、スイッチ手段の構成を簡略化するこ
とができることから、スイッチ手段の低コスト化が可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るディスプレイ駆動
回路の構成を示す回路図である。
【図2】図1のエネルギー回収時の動作波形図である。
【図3】図1のエネルギー回収動作で、回収すべきデー
タ電極の本数が少ない場合の動作波形図である。
【図4】図1のエネルギー回収動作で、回収すべきデー
タ電極の本数が多い場合の動作波形図である。
【図5】図1のオートトランスのインダクタンスを等価
的に表した回路図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るディスプレイ駆動
回路の構成を示す回路図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係るディスプレイ駆動
回路の構成を示す回路図である。
【図8】本発明の実施の形態4に係るディスプレイ駆動
回路の構成を示す回路図である。
【図9】従来技術の交流駆動型PDPの駆動回路部分の
構成の一例を示したブロック図である。
【図10】図9のPDP各部の1サブフィールド期間に
おける駆動波形図である。
【図11】図9のデータパルス信号の波形図である。
【図12】従来のディスプレイ駆動回路の構成の一例を
示す回路図である。
【図13】図12の負荷エネルギーの回収動作時の波形
である。
【図14】従来のディスプレイ駆動回路の他の構成の一
例を示した回路図である。
【図15】図14のスイッチ素子をパワーMOSFET
で構成した回路図である。
【図16】図14の現実の容量素子の等価回路図であ
る。
【図17】図14の回収容量として現実の容量素子を用
いてエネルギー回収動作を行った時の動作波形である。
【符号の説明】
AS1、AS11、BS1 第1端子 AS2、AS22、BS2 第2端子 AS3、AS33、BS3 第3端子 AT1 第1端子 AT2 第2端子 CL1〜CLi 容量値 DAT1〜DATk 表示信号 D1〜Dkn 入力端子 I 回収電流 S〜SLm 入力端子 t 立ち下がり時間 t 立ち上がり時間 TP−1〜TP−j 中間タップ Tw 選択時間 t、t、t 時刻 T 回収時間 Vct、Vout 電圧 Vdd 高電位側電源 1、1A、1B、1C 回収回路 2 オートトランス 3−1〜3−j 第1スイッチ 4 スイッチ制御回路 5 スイッチ 6 第2ダイオード 7 第1ダイオード 8 電源容量 9 エネルギー供給回路 10 検出回路 12、13−1〜13−j N−Tr 14−1〜14−j バッファ 17 バッファ 21、21A、21B、21C スイッチ手段 22−1〜22−i 第2スイッチ 23−1〜23−i 容量性データ電極 24−1〜24−i 第2スイッチ 25−1〜25−i 第3スイッチ 41、41−1〜41−j インダクタ 42、42−1〜42−j ダイオード 43−1〜43−j スイッチ 44、44−1〜44−j ダイオード 45−1〜45−j スイッチ 46 回収容量 47、48 スイッチ 49、49−1〜49−j N−Tr 50、50−1〜50−j 定電圧ダイオード 51、51−1〜51−j 結合容量 52−1〜52−j バッファ 53、53−1〜53−j P−Tr 54、54−1〜54−j 定電圧ダイオード 55、55−1〜55−j 結合容量 56−1〜56−j バッファ 57 N−Tr 58 バッファ 59 P−Tr 60 バッファ 61、61−1〜61−j、62、62−1〜62−
j、63、64 入力端子 65 ノード 66 結合容量 67 定電圧ダイオード 68 ダイオード 69 第2電源 70 容量成分 71 インダクタンス成分 72、73 抵抗成分 101 PDPパネル 102 データ電極 103 走査電極 104 維持電極 105−1〜105−k データドライバ 106−1〜106−L 走査ドライバ 107 維持パルス発生器 121、221 スイッチ手段 122−1〜122−i 第2スイッチ 123、123−1〜123−i 負荷容量 150、250 回収回路 222−1〜222−i 第2スイッチ 223−1〜223−i 負荷容量 300 出力端子

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータ電極と複数の走査電極とが
    マトリクス状に形成されたディスプレイパネルの容量性
    データ電極を駆動するディスプレイ駆動回路であって、 電源から複数の前記容量性データ電極に駆動電圧を供給
    するエネルギー供給回路と、 1つ又は複数の中間タップを有するオートトランスと、 前記中間タップと接地電位との間に各々接続された1個
    もしくは複数の第1スイッチと、 前記オートトランスの第1端子と複数の前記容量性デー
    タ電極との間に接続され、前記容量性データ電極の駆動
    電圧の状態に従って開閉状態が切換わる複数の第2スイ
    ッチと、 該第2スイッチの開閉状態の情報が入力され、この情報
    を検出信号として出力する検出回路と、 前記検出信号が入力され、この検出信号に従い前記第1
    スイッチの開閉を制御するスイッチ制御回路と、 前記電源と前記オートトランスの第2端子との間に、カ
    ソード端子が前記電源側になるように接続された第1ダ
    イオードと、 前記オートトランスの前記第1端子と前記接地電位との
    間に、カソード端子が前記オートトランスの前記第1端
    子側になるように接続された第2ダイオードとを備えた
    ことを特徴とするディスプレイ駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記第2スイッチは、第1端子と第2端
    子と第3端子とを有し、第1端子が複数の前記容量性デ
    ータ電極に接続され、第2端子が接地電位に接続され、
    第3端子が前記オートトランスの前記第1端子に接続さ
    れたことを特徴とする請求項1記載のディスプレイ駆動
    回路。
  3. 【請求項3】 前記第1スイッチは、前記検出信号によ
    りオン・オフ状態が制御されるNチャンネルトランジス
    タを備え、該Nチャンネルトランジスタの両主電極は前
    記中間タップと接地電位との間に接続されたことを特徴
    とする、請求項1又は2記載のディスプレイ駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記第2スイッチは、第1端子が複数の
    前記容量性データ電極に接続され、第2端子が前記オー
    トトランスの第1端子に接続され、第3端子が前記エネ
    ルギー供給回路に接続され、 第1端子が複数の前記容量性データ電極に接続され、第
    2端子が接地電位に接続され、第3端子が前記電源に接
    続された第3スイッチを備え、 前記第2スイッチと前記第3スイッチとで前記オートト
    ランスによる複数の前記容量性データ電極からのエネル
    ギー回収の経路と、エネルギー供給回路の経路とが分離
    されていることを特徴とする請求項1又は3記載のディ
    スプレイ駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記第2スイッチは、第1端子が複数の
    前記容量性データ電極に接続され、第2端子が前記オー
    トトランスの前記第1端子に接続され、第3端子が前記
    エネルギー供給回路の出力端子に接続され、 前記第2スイッチで前記オートトランスによる複数の前
    記容量性データ電極からのエネルギー回収の経路と、エ
    ネルギー供給回路の経路とが分離されていることを特徴
    とする請求項1又は3記載のディスプレイ駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記第2スイッチは、集積化されたデー
    タドライバICであることを特徴とする請求項1乃至3
    又は5のいずれかに記載のディスプレイ駆動回路。
  7. 【請求項7】 前記第2スイッチ及び第3スイッチは、
    集積化されたデータドライバICであることを特徴とす
    る請求項4記載のディスプレイ駆動回路。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載のディ
    スプレイ駆動回路を備えたことを特徴とするディスプレ
    イ装置。
  9. 【請求項9】 複数のデータ電極と複数の走査電極とが
    マトリクス状に形成されたディスプレイパネルの容量性
    データ電極を駆動するディスプレイ駆動方法であって、 オートトランスの第1端子と複数の前記容量性データ電
    極との間に接続され、この容量性データ電極の駆動電圧
    の状態に従って開閉状態が切換わる複数の第2スイッチ
    を選択して閉状態にし、 検出回路は、前記第2スイッチの開閉状態の情報が入力
    され、この情報を検出信号として出力し、 スイッチ制御回路は、前記検出信号が入力され、この検
    出信号に従って前記オートトランスに設けられた1つ又
    は複数の中間タップと接地電位との間に各々接続された
    複数の第1スイッチのうち1つを閉状態にし、 複数の前記容量性データ電極と、閉状態にした前記第1
    スイッチに接続された前記中間タップを起点として前記
    第1端子側に位置する前記オートトランスの1次側巻線
    との共振を利用して、複数の前記容量性データ電極に蓄
    積されていたエネルギーを電流エネルギーとして前記オ
    ートトランスに蓄積し、 閉状態にある前記第1スイッチを開状態にし、 前記オートトランスに蓄積された前記電流エネルギーを
    電圧エネルギーに変換し、 該電圧エネルギーを、前記オートトランスの第2端子か
    ら前記電源に回収することを特徴とするディスプレイ駆
    動方法。
  10. 【請求項10】 前記走査電極の選択期間が次の選択期
    間に移行したとき、複数の前記容量性データ電極と前記
    オートトランスの前記1次側巻線との共振周波数の変化
    を補償するように、複数の前記第1スイッチのうち1つ
    を閉状態にすることを特徴とする請求項9記載のディス
    プレイ駆動方法。
  11. 【請求項11】 前記走査電極の選択期間が次の選択期
    間に移行したとき、駆動電圧が高電位から低電位に状態
    変化する前記容量性データ電極の本数が少ない場合、前
    記オートトランスの1次側巻線のインダクタンスが大き
    くなるように複数の前記第1スイッチのうち1つを閉状
    態にし、 前記駆動電圧が高電位から低電位に状態変化する前記容
    量性データ電極の本数が多い場合、前記オートトランス
    の1次側巻線のインダクタンスが小さくなるように複数
    の前記第1スイッチのうち1つを閉状態にすることを特
    徴とする請求項9又は10記載のディスプレイ駆動方
    法。
  12. 【請求項12】 前記走査電極の選択期間が次の選択期
    間に移行したとき、前記駆動電圧が高電位から低電位に
    状態変化する前記容量性データ電極の本数が少ない場
    合、前記オートトランスの第2端子に近い前記中間タッ
    プに接続された前記第1スイッチを排他的に閉状態に
    し、 前記駆動電圧が高電位から低電位に状態変化する前記容
    量性データ電極の本数が多い場合、前記オートトランス
    の第1端子に近い前記中間タップに接続された前記第1
    スイッチを排他的に閉状態にすることを特徴とする請求
    項9乃至11に記載のディスプレイ駆動方法。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至12のいずれかに記載の
    ディスプレイ駆動方法を実行可能なプログラムが記録さ
    れた記憶媒体。
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