JP2771527B2 - 表示装置及び表示部駆動用回路 - Google Patents

表示装置及び表示部駆動用回路

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JP2771527B2
JP2771527B2 JP9076881A JP7688197A JP2771527B2 JP 2771527 B2 JP2771527 B2 JP 2771527B2 JP 9076881 A JP9076881 A JP 9076881A JP 7688197 A JP7688197 A JP 7688197A JP 2771527 B2 JP2771527 B2 JP 2771527B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマディスプレイ
パネル(以下、PDPと称す)等の表示部を駆動する技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マトリクス表示パネルでは、マト
リクス状に配列された表示素子に接続された複数の電極
の各電極を駆動する駆動信号によって、個々の表示素子
の発光輝度もしくは透過率を制御し画像を表示するよう
にしている。駆動電極を駆動する駆動信号はパルス信号
であり、このパルスの幅、高さあるいは一定期間内のパ
ルス数を制御することにより輝度制御を行っている。
【0003】このような駆動パルスで駆動する最も一般
的な方法として、電圧の異なる複数の電源出力をスイッ
チで切換えて駆動パルスを形成し、負荷すなわち駆動電
極を駆動する方法がある。
【0004】また、特開昭58−113986号公報に
記載されるごとく、駆動回路の出力と電極との間にイン
ダクタLを挿入し、所望のパルス電圧より低い電源電圧
の駆動回路で表示パネルを駆動する方法や、特開昭61
−132997号公報のごとく、パネル容量を用いて共
振用のタンク回路を構成し、容量性負荷駆動時の電気エ
ネルギー損失が少なくなるようにして表示パネルを駆動
する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】表示パネルの駆動電極
には、表示素子の容量も含めた容量が形成され、パルス
印加により該容量部で充放電が行われる。パルス電圧を
V、充放電する該容量の容量値をCとすると、充電に伴
って容量Cには(1/2)CV2の電気エネルギーが蓄
積され、放電によってこの電気エネルギーが放出され
る。
【0006】電源電圧を切換えて駆動パルスを印加する
方法では、高電位側電源から低電位側電源へ1パルス毎
の充放電でCV2の電気エネルギーが移動し、これが該
充放電の経路中の抵抗で消費される。この消費電力は、
印加パルス電圧が高いEL(エレクトロルミネッセンス
パネル)やPDPの場合は特に大きいし、さらに、表示
パネルの大形化によって画素数、駆動電極数が増える場
合は、一層増加する。
【0007】この対策として、特開昭58−11398
6号公報に示すごとく各電極にインダクタLを挿入して
駆動する方法がある。この公知例は、電極の容量C,イ
ンダクタL及び実効抵抗RによるLCR共振回路を構成
して所定パルス高の駆動パルスを印加するものである。
このLCR共振回路における損失はRが小さい程少な
く、最適設計を行うことによってほとんど無視できる。
【0008】このときの損失は電極の容量に蓄積される
電気エネルギーを高電位側から低電位側に流す時生ずる
損失であり、前記方法の場合よりも大幅に少なくなる。
しかし、特開昭58−113986号公報の方法は各電
極毎にインダクタを電極に接近して設ける必要があり、
電極数が多くなると実用化が困難となる。
【0009】特開昭61−132997号公報に記載さ
れた公知例は、LCのタンク回路を設け、電極の容量に
蓄積される電気エネルギーを回収する構成であり、電極
の容量の充放電に伴う無効な電力は、特開昭58−11
3986号公報記載の技術に比べ少なくなる。しかも、
表示パネル電極の多重駆動によって上記タンク回路は少
数の回路だけで済み、したがって必要なインダクタ数も
少数個で済む。
【0010】しかし、タンク回路に接続する駆動電極本
数が表示内容と共に常時変化し、したがって電極の容量
Cが変化してタンク回路の共振周波数が変化する。すな
わち、駆動パルスの立上り、立下りが変化することにな
る。
【0011】駆動パルスの立上り、立下りが画面内容に
よって変化する現象は好ましくない。特に大形化によっ
て駆動電極数が増えるにつれ、行電極,列電極に印加す
るパルスのタイミングに精度が要求される。パルス立上
り、立下りの変化によって最悪の場合には表示不能とな
る場合もありうる。
【0012】本発明は、インダクタンスと表示部の電極
の静電容量を用いた共振を利用しパルスで該電極を駆動
する構成において、該共振による電力損失の低減化と併
せ、表示動作時、駆動される電極数の変化に対しても、
該パルスの立上り、立下り特性の変化を少なくできる駆
動技術の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、可変インダクタンス部と、表示部の電
極の該可変インダクタンス部側への接続状態を切換える
切換部とを備え、表示動作時、該切換部による接続電極
数の変化に対応し、該表示部の容量を含み共振を形成す
る容量の容量値と上記可変インダクタンス部のインダク
タンス値との積がパルスの立上り仕様を満たす値となる
ように該インダクタンス値を制御する構成とした。
【0014】
【作用】インダクタンスと表示部の電極の静電容量を用
いた共振を利用しパルスで該電極を駆動する構成におい
て、該共振による電力損失の低減化と併せ、表示動作
時、駆動される電極数の変化に対しても、該パルスの立
上り、立下り特性の変化を少なくすることができる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の実施例を詳細に説明する 図1は、本発明の第1の実施例を説明するための、補助
陽極を有するメモリ型プラズマディスプレイパネル(P
DP)駆動回路のブロック図である。ブロック図は入力
端子1、同期制御回路2、A/Dメモリ回路3、補助陽
極駆動信号制御回路4、陽極駆動制御信号発生回路5、
陰極駆動制御信号発生回路6、補助陽極ドライバ7、陰
極ドライバ8、メモリ型PDP9,電力回収回路50
0、スイッチ列14で構成される。
【0016】このうち、メモリ型PDP9は陽極A、陰
極K、補助陽極SAを有する放電セルP11〜Pnmが横方
向(水平方向)にm個、縦方向(垂直方向)にn個配列
した構造をもつ。これら横方向に並ぶ各放電セルP11
1m ,P21〜P2m …,Pn1〜Pnm毎に陽極Aは共通
に引出され、n本の駆動用陽極端子(あるいは電極)A
1,A2…,An ,に接続されている。
【0017】陰極Kは共通に引出され、n本の駆動用陰
極端子(あるいは電極)K1,K2…,Kn ,に接続され
ている。そして縦方向に並ぶ各放電セルP11〜Pn1,P
12〜Pn2,…,P1m〜Pnm毎に補助陽極SAは共通
に引出され、m本の駆動用補助陽極端子(あるいは電
極)S1,S2…,Sm に接続されている。これら駆動用
電極端子A1〜An ,K1〜Kn ,S1〜Sm にはそれぞ
れ陽極の容量CA1〜CAn、陰極の容量CK1〜CKn、補助
陽極の容量CS1〜CSmが付随している。
【0018】さらに、回収回路500は、コンデンサ1
0、スイッチ11〜13、可変インダクタ15、電源端
子100から成る。図1に示す本第1実施例は、メモリ
型PDP9の駆動用陽極端子A1〜An に回収回路を適
用した構成例である。
【0019】図1に示すブロック図での回路動作は次の
通りである。入力端子1にビデオ信号が入力される。こ
の入力信号に基づき、各部の回路動作に必要な同期信号
が同期制御回路2で形成される。
【0020】A/Dメモリ回路3は入力信号をディジタ
ル信号に変換しメモリする。メモリされた入力画像信号
に基づき、補助陽極駆動に必要な信号(補助陽極パル
ス)を補助陽極駆動信号制御回路4で形成する。この補
助陽極パルスは補助陽極ドライバ7を介して補助陽極端
子S1〜Sm に印加される。
【0021】陰極駆動制御信号発生回路6では、同期制
御回路2からの信号に基づき、陰極駆動に必要な信号
(陰極パルス)が形成される。この陰極パルスは陰極ド
ライバ8を介して陰極端子K1〜Kn に印加される。
【0022】陽極駆動制御信号発生回路5では、同期制
御回路2からの信号に基づき陽極駆動に必要な信号(陽
極パルス)が形成される。この陽極パルスの情報に基づ
いて回収回路500を構成する可変インダクタ15の値
を制御すると共にスイッチ11〜13および14の開閉
を制御し、陽極端子A1〜An に駆動パルス(前記陽極
パルスと同等タイミング)を印加する。
【0023】上記のように本第1実施例におけるメモリ
型PDP9を駆動するには、補助陽極パルス、陰極パル
ス、陽極パルスの3種類の信号が必要である。これらの
タイミング関係を図2に示すタイミングチャートで説明
する。
【0024】図2中、陰極パルスKpはメモリ型PDP
9を垂直走査するためのものである。陰極端子K1にパ
ルスκ0を印加し、例えば1水平周期毎にこのパルスκ0
を陰極端子にK2,K3,…に印加することにより、1サ
イクルの垂直走査(サブフィールド走査)を行う。図2
はさらに上記パルスκ0による走査に加えてパルスκ1
κ2,κ3による垂直走査(サブフィールド走査)を行う
ことを示している。
【0025】こうして通常のテレビの1フィールド分の
画面は、複数回の垂直走査による複数のサブフィールド
画面で構成される。なお、この陰極パルスの印加によっ
て、放電セルP11〜Pnmの陰極−補助陽極間(K−SA
間)に補助放電が発生するが、メモリ型PDP9の外部
からはこの補助放電を看視できない。
【0026】補助陽極パルスSpはメモリ型PDP9を
水平走査するためのものであり、上記陰極パルスKpの
タイミングに合わせて印加される。例えば、入力画像信
号を8ビットでA/D変換した情報がA/Dメモリ回路
3にメモリされているとする。上記陰極パルスKpのう
ちパルスκ0による垂直走査にあわせ、A/Dデータの
下位ビット情報に基づく補助陽極パルスSpを補助陽極
端子S1〜Sm に印加する。こうして、画像信号の最下
位ビット情報に基づく第1サブフィールド画面を表示す
る。
【0027】同様に陰極パルスκ1,κ2,κ3,…κ7
それぞれの垂直走査に合わせ順次画像信号の次の上位ビ
ット情報に基づく補助陽極パルスSpを印加する。こう
して、各ビット毎の情報に基づく8枚のサブフィールド
画面が順次表示される。なお、この補助陽極パルスSp
の印加によって、放電セルP11〜Pnmの陰極−陽極間
(K−A間)に前記補助放電から転移した主放電が発生
するが、この時の主放電は微弱な放電であるのでこの段
階での表示画面はほとんど見えない。
【0028】陽極パルスApは、上記補助放電の転移に
よって生じたK−A間の主放電を維持するためのもので
あり、このパルスの印加個数によって放電セルの発光輝
度を決めることができる。すなわち、陰極パルスκ0
よる第1の垂直走査に合わせて陽極端子A1〜An にa0
ずつの陽極パルスを印加する。こうして第1の垂直走査
時に選択される放電セルはa0回の発光を繰返す。
【0029】同様にして第2,第3,…第8の垂直走査
に合わせてそれぞれa1,a2,…a7個の陽極パルスを
印加することにより、各サブフィールド表示時に選択さ
れる放電セルはそれぞれa1,a2,…a7回の発光を繰
返す。ここで例えばa0=4,a1=8,a2=16,…
7=512とすれば、合計8回のサブフィールド表示
によって、a0〜a7の任意の組み合わせにより、放電セ
ルは合計0,4,8,12,…1020回のいずれかの
発光を繰返し、256階調の画面表示を行うことができ
る。
【0030】なお、陽極パルスApの印加によるK−A
間の主放電の方が補助放電の転移によるK−A間の主放
電に比べて強く、したがって放電セルの発光輝度は印加
する陽極パルス数に応じて変化する。上記陰極パルス、
補助陽極パルス、陽極パルスの外に、図2(d)にはス
イッチ14のコントロールパルスを、また図2(e)に
は回収回路500の出力パルスを示す。
【0031】図2(e)に示された回収回路500の出
力パルスは陽極パルスApと繰返し周波数、パルス幅が
同じで例えば連続したパルスである。スイッチ14−1
に印加されるパルスq0,q1,q2,q3,…によってス
イッチが閉じる。この閉じるタイミングに応じて回収回
路500の出力パルスがそれぞれa0,a1,a2,a3
…ずつ陽極端子A1に印加される。スイッチ14−2,
14−3,…には前のスイッチに印加するパルスより1
Hずつ遅れたパルスが印加される。
【0032】このようにして、スイッチ14−1〜14
−nを介して陽極端子A1〜An に、前述の陽極パルス
0〜a7と全く同じパルスが印加される。なお、後述す
るように、スイッチ14に印加するコントロールパルス
は図2に示す陽極パルスApと同じような繰返し周波
数、パルス幅の信号以外であっても可能である。
【0033】次に図1に示す回収回路500の動作を、
図3に示す原理回路および図4に示す波形図で説明す
る。
【0034】図3に示す回路は、コンデンサ10、スイ
ッチ11,12,13、インダクタ20、電源端子10
0がその主要構成要素である。図1と同じ構成要素には
同じ符号が付してある。さらに、実際の回路におけるス
イッチ,インダクタ等の実効抵抗、電極の容量がまとめ
て抵抗101R,コンデンサ101Cで示されている。
【0035】端子102は図1に示す陽極端子A1〜A
n 、容量103は陽極の容量CA1〜CAnに相当する。ま
た、図3に示すインダクタ20は図1に示す可変インダ
クタ15のある時刻における値のインダクタを示す。な
お、回収回路は他の構成も考えられるが、本質的には容
量103とインダクタ20との共振回路を形成してい
る。
【0036】図3における回路動作を図4の波形図を併
用して説明する。時刻t=0の初期状態において、スイ
ッチ11,12がOFF、スイッチ13がONであり、
また電源端子100の電圧Vsに対してコンデンサ10
の端子電圧はVs/2となっている。スイッチ13がO
Nなのでコンデンサ103は放電終了状態にあり、従っ
てその端子102の電圧Voは0である。コンデンサ1
0の容量は充分大きく、以下の動作において、その端子
電圧はVs/2のままであるとする。
【0037】時刻t1でスイッチ13を開き、スイッチ
11を閉じる。この瞬間、コンデンサ10からインダク
タ20を通ってコンデンサ103側に、共振による電流
Lが流れる。インダクタ20の値をL0、コンデンサ1
01Cの容量値をCf 、コンデンサ103の容量値をC
0、抵抗101Rの値をRとすると、Rが小さいとし
て、V0,IL は次のように表わされる V0=(Vs/2)〔1 一{(a/ω)sinωt+cosωt}・exp(−at)〕 ……(1) IL =(Vs/R)・(a/ω)sinωt・exp(−at)
【0038】 ……(2) ここで、 a=R/2L ω={(1/LC)−a2 1/2 C=Cf +C0 但し(1/LC)>a2 ……(3) である。
【0039】(1)式より、Voは図4のAに示すよう
に、時刻t2=π/2ωで Vo=(Vs/2){1−(a/ω)・exp(−aπ
/2ω)}≒Vs/2 時刻t3=π/ωで 最大値Vo=(Vs/2){1+exp(−aπ/
ω)}=Vs に達する。
【0040】これに対し、IL はVoよりπ/2ωだけ
進んだ波形Fとなり、時刻t1,t3でIL =0 時刻t2,で 最大IL =IA =(Vs/R)・(a/ω)・exp
(−aπ/2ω) となる。
【0041】時刻t3でスイッチ11を開き、スイッチ
12を閉じる。時刻t3において、コンデンサ103の
端子電圧VoはほぼVsに達しており、スイッチ12を
閉じることによって電源端子100の電圧Vsに固定さ
れる。
【0042】こうして、図4に示すパルスの立上りが形
成される。このパルスの0〜100%立上り時間t
r は、上式より、 tr =π/ω =π/{1/(LC)−R2 /(4L2 )}1/2 ≒π(LC)1/2 ……(4) と表わされる。
【0043】但し、時刻t3 でスイッチ12を閉じる瞬
間のVoは完全なVsではない。したがって閉じた瞬
間、コンデンサ103はVsまで充電されることにな
る。この充電は電源端子100側から抵抗101Rを介
して行われるので、正確にはCRの過渡現象による立上
りが追加される。これを図4の丸印D(したがって丸印
Eも同じ)で示した。
【0044】しかし、本実施例ではRが充分小さいとし
て、丸印Dの部分は立上り時間に含めていない。実際
C,Rは大きくてもそれぞれ100pF、50Ω程度で
ありこのときのCR時定数は CR=5ns となり、tr =1μs程度のパルスに対して充分無視で
きる。
【0045】必要な時間経過後、時刻t4 でスイッチ1
2を開き、スイッチ11を閉じる。この時点でコンデン
サ10の端子電圧はVs/2であり、コンデンサ103
の端子電圧はVsであるので、スイッチ11を閉じた瞬
間コンデンサ103側からコンデンサ10側にLCR共
振回路の電流が流れる。
【0046】以下、図4に示すパルスの立上りAと同じ
ような経緯で電圧Voが図4中Cのように変化する。こ
の過程での電流IL はパルス立上り時とは逆方向に流
れ、図4中Gのようになる。時刻t6 でVoが最低値に
達した瞬間スイッチ11を開き、スイッチ13を閉じ
る。
【0047】こうして、図3に示す回路は1サイクル終
了して初期状態に戻り、1パルスが形成される。このパ
ルスの立下り時間tf はtr と全く同じであり、tf
π(LC)1/2 となる。
【0048】図3に示す回路が1サイクルの動作を行う
ことによって失う電力Pは、 (イ)時刻t1〜t3のLCR共振時Aで、抵抗101R
を流れる電流IL による損失P1 (ロ)時刻t3でスイッチ12を閉じることで生じるC
R過渡期Dに、抵抗101Rに流れる過渡電流による損
失P2
【0049】(ハ)時刻t4〜t6のLCR共振時Cで抵
抗101Rに流れる電流IL による損失P3 (ニ)時刻t6でスイッチ13を閉じることで生じるC
R過渡期Eに、抵抗101Rに流れる過渡電流による損
失P4 の合計である。これを計算で求めると
【0050】
【数イ】
【0051】さらに(3),(4)式を用いると、 P≒(tr /4)・(R/L)CVs2 ……(5) となる。
【0052】(5)式から、図3に示す回収回路の損失
は、電源電圧をスイッチで切換えてパルスを印加する方
法に比べて係数(tr /4)・(R/L)を掛けた分小
さくなる。
【0053】例えば、tr =1μs,R=50Ω,C=
100pFとすると、必要なL≒(tr /π)2/C≒
1mHである。このとき、(tr /4)・(R/L)≒
0.0125であり、図3に示す回収回路は1パルス毎
0.0125×CVs2の損失で済み、CVs2に比べ小
さいことが分る。
【0054】図1に示す回収回路500は、上記図3に
示す回収回路と同じ原理で動作する。但し図1では、ス
イッチ14が設けられ、1つの回収回路500で複数の
陽極端子A1〜Am に陽極パルスを印加する構成となっ
ている。各陽極端子A1〜An には容量CA1〜CAnが付
随するので、スイッチ14の開閉状態によって回収回路
500の共振容量が変化する。
【0055】個々の陽極端子A1〜An の容量CA1〜C
Anはほぼ一定の値であり、これをCA0とおく。したがっ
てn個スイッチ14のうちγ個が閉じているとすると、
回収回路500の共振容量C=γCA0 となる。簡単の
ため、以下の説明では図3に示す抵抗101R、容量1
01Cに相当する素子については省略する。
【0056】回収回路500の共振容量Cが変化する
と、パルスの立上りtr が(4)式に従って変化する。
これを避ける為、図1に示す実施例では回収回路500
のインダクタ部分に可変インダクタ15が用いられてい
る。可変インダクタ15の構成方法としては様々の方法
がある。次にその例を説明する。
【0057】図5には、j個のスイッチ31を切換え
て、各スイッチに接続したj個のインダクタ21−1〜
21−jを並列接続で合成する方法を示す。ここで、端
子15−1,15−2および15−3はそれぞれ図1に
示すスイッチ11、スイッチ12,13および陽極駆動
制御信号発生回路5に接続する端子である。
【0058】インダクタ21−1をL0、21−2をL0
/2、…21−jを(1/2j-1 )L0とすると、スイ
ッチ31の開閉によって合成できるインダクタンス値L
はL0,L0/2,…,L0/(2j-1 ),0である。共
振容量Cは0,CA0,2CA0,…rCA0,…nCA0と変
化するので、 2j-1 ≧n ……(6) を満たす最小の整数j個のインダクタを用いて、任意の
Cの変化に対してインダクタタンス値Lも可変でき、
【0059】 CL=CA00(=定数) ……(7) となるようにできる。例えばn=480とすると、j=
9個のインダクタを用いればよい。スイッチ31は後述
のように、図1に示すスイッチ14で回収回路側に閉じ
ているスイッチの個数を2進化したデータに基づいて開
閉が行われる。
【0060】図6には、n個のスイッチ32を切換えて
各スイッチに接続したn個のインダクタ22−1〜22
−nを並列接続で合成する方法を示す。端子15−1〜
15−3は図5に示されているものと同じである。
【0061】n個のインダクタ22は全て同じ値L0
あり、スイッチ32の開閉によって合成できるインダク
タンス値Lは、L0,L0/2,…L0/r…L0/n,0
である。この変化は、共振容量Cの変化と1対1に対応
しており、 CL=CA00 を容易に実現できる。スイッチ32で閉じているスイッ
チ数を図1に示すスイッチ14で回収回路500側に閉
じているスイッチ数に一致させればよい。
【0062】図7には、可飽和リアクトル23と電流源
35を用いてインダクタンス値を制御する例を示す。端
子15−1〜15−3は図5,図6に示されているもの
と同じである。
【0063】端子15−3には、図1に示すスイッチ1
4の開閉状態に基づく信号が陽極駆動制御信号発生回路
から印加される。この端子15−3に印加される信号に
応じて電流源35の電流値を変え、可飽和リアクトル2
3の1次側巻線23−1に流れる電流を制御する。こう
して、可飽和リアクトル23の磁芯の透磁率を変えるこ
とにより、2次側巻線23−2のインダクタンス値を変
えることができる。
【0064】例えば1次側巻線数NC ,2次側巻線数N
L ,磁芯の断面積A,平均磁路長l,透磁率μおよび1
次側巻線23−1に流れる電流IC を用いると、2次側
巻線23−2のインダクタタンス値Lは L≒(NL 2 Aμ)/l ……(7−1) μ=fB-H (NC C /l) ……(7−2) で表わされる。
【0065】但し、(7−2)式は透磁率μがNC C
/lの関数fB-H で表わされることを示し、その形は磁
芯のB−H曲線(B:磁束密度,H:磁界)から求ま
る。磁界Hを大きくして行き磁束密度BがBoの値に飽
和し始めると、B=μHの関係から、μ≒Bo/Hとな
り、透磁率μは磁界H=NcIc/lに反比例して小さ
くなる。
【0066】すなわち、 L≒(NL 2 A/l)μ ≒(NL 2 /NC )A・(B0 /IC ) ……(8) となり、2次巻線23−2のインダクタンス値Lは電流
Icで制御可能となる。
【0067】可飽和リアクトル35で可変できるインダ
クタンス値Lの範囲は磁芯の性質に大きく依存する。し
たがって、駆動電極数が多く、共振容量Cの変化幅が大
きい場合には対応できない可能性もある。これは、回収
回路500を複数個設け、1回収回路毎の駆動電極数を
少なくすれば解決できる。
【0068】以上、可変インダクタ15の構成例を示し
たが、次にこれら可変インダクタ15を制御するための
陽極駆動制御信号発生回路5の構成について説明する。
図8は、図5に示された回路構成を有する可変インダク
タ15を制御するための、陽極駆動制御信号発生回路5
の構成例である。
【0069】図8に示す回路はROM51,n−1個の
Delay52−1〜52−n−1からなる遅延回路5
2,エンコーダ53,同期制御回路2からの信号を入力
する入力端子5−1,陽極パルスを出力する出力端子5
−2,可変インダクタ15用の制御信号出力端子5−3
から構成される。
【0070】陽極パルスの波形はROM51の中にメモ
リされており、入力端子5−1に印加される同期制御信
号に基づいて読出される。ROM51から出力される読
出信号をB1とし、遅延回路52で順次遅延されて得ら
れる信号をB2,…Bn とする。
【0071】これらB1〜Bn の信号はそれぞれ陽極端
子A1〜An に印加される信号と同じタイミングであ
り、出力端子5−2を経て図1に示された回収回路50
0とスイッチ14に制御信号として供給される。したが
って、所定の時間断面における信号B1〜Bn における
“1”対応のパルス数をカウントすれば、その時間にお
けるスイッチ14の開閉状態を知ることができる。
【0072】図5に示す可変インダクタ用回路を制御す
るにはスイッチ14で回収回路側に閉じているスイッチ
の個数(すなわちB1〜Bn のパルス数)を2進化した
データを用いればよいので、図8では信号B1〜Bn
10進→2進のエンコーダ53でコード変換し端子5−
3から出力している。
【0073】図9は、図6に示す回路構成の可変インダ
クタ15用回路を制御するための、陽極駆動制御信号発
生回路5の構成例である。図9に示す回路構成は、図8
に示す回路構成からエンコーダ53を取除いた構成であ
る。すなわち図6に示す可変インダクタ用回路を制御す
るには、図6に示すスイッチ32で閉じているスイッチ
の個数を図1に示すスイッチ14で回収回路側に閉じて
いるスイッチの個数(信号B1〜Bn のパルス数)に合
わせればよい。図9に示す実施例はこのような構成とな
っており、信号B1〜Bn が図6のスイッチ32の制御
用としてそのまま端子5−3から出力されている。
【0074】図10は、図7に示す回路構成の可変イン
ダクタ15を制御するための、陽極駆動制御信号発生回
路5の構成例である。図10に示す回路構成は、図8に
示す回路構成においてエンコーダ53をD/A変換器5
4と置換えた構成である。
【0075】すなわち、図7に示す可変インダクタ用回
路を制御するには、図1に示すスイッチ14で回収回路
側に閉じているスイッチの個数をアナログ信号に変換
し、このアナログ信号で図7に示す可変電流源35を制
御すればよい。図10では信号B1〜Bn のD/A変換
信号を図7の可変電流源35の制御用信号として端子5
−3から出力している。
【0076】以上、図1に示す本発明の第1実施例にお
ける可変インダクタ15およびそれを制御するための陽
極駆動制御信号発生回路5の構成例を説明した。他の構
成で可変インダクタ15を制御することも可能であり、
このとき回収回路の共振容量Cの変化に対して可変イン
ダクタ15の値Lを制御し、積CLがパルスの立上り仕
様を満たすような値にすると以上の実施例で説明した効
果と同じ効果を得る。
【0077】ここで、第1の実施例で用いたメモリ型P
DPの特徴として、図1に示す構成は陽極端子A1〜A
n にパルスを印加しない時は陽極端子A1〜An を一定
電位(図1では接地電位)につるという特別な構成とな
っている(他の陰極,補助陽極端子についても同様であ
る)。すなわち、図2に示すタイミングチャートの説明
の中にある通り、陰極パルスKpによって放電セルに発
生した補助放電が補助陽極パルスSpによって主放電に
転移するが、陽極端子A1〜An が開放状態のままでは
この転移が生じない為である。
【0078】一方、図3に示す回収回路において、出力
パルスがLowの期間はスイッチ13を接地電位側に閉
じる必要がある。この2つの要請を満たす簡単な一例と
して、図1においては、回収回路500用にスイッチ1
3を設け、さらにメモリ型PDPパネル9駆動用のスイ
ッチ14が回収回路500と接地側のいずれか一方に切
換わる構成となっている。しかし本実施例は上記のよう
な構成に限られるものではなく、他の構成も可能であ
る。
【0079】図11には図1に示す回収回路500とス
イッチ14に関する他の実施例が示されている。図11
に示す回収回路500´では図1に示す回収回路500
のスイッチ13が取除かれている。すなわちこの図11
ではスイッチ14が回収回路500のスイッチ13の役
割も兼ねて動作している。
【0080】さらに、図12は、図1における回収回路
500のスイッチ13と14を各陽極端子A1〜An
に設けた実施例が記載されている。この場合、図1に示
すスイッチ14に相当する部分はスイッチ14´のよう
に単に開閉する構成でも充分である。勿論図12は図1
1に示す構成からスイッチ12を各陽極端子A1〜An
に設けた構成と見做すこともできる。すなわち、図12
に示すスイッチ13−1〜13−nは図11に示すスイ
ッチ14−1〜14−nを接地側に短絡するのと同じ機
能を果たすからである。
【0081】以上図11及び図12に示された実施例で
は、スイッチ14あるいは14´の制御タイミングが異
なる。図13は図11に示す構成でのスイッチ14に印
加する信号Qのタイミングを示す。陽極端子A1〜An
に陽極パルスApを印加しない時はスイッチ14が接地
電位に接続される。すなわち、スイッチ14は陽極パル
スApと同じタイミングでコントロールされる。従って
陽極パルスApとスイッチ14の制御信号Qとは同じ信
号である。
【0082】図14は図12に示す構成でのスイッチ1
4´に印加する信号Q´のタイミングを示す。陽極端子
1〜An に陽極パルスApを印加しない時は図12に
おけるスイッチ13´−1〜13´−nを閉じて接地電
位とする。したがってスイッチ14´は少なくとも陽極
パルスApが通る期間以上閉じていればよい。例えば陽
極端子A1〜An に陽極パルスを2個だけ印加して休止
する場合、スイッチ14´に印加する信号Q´はこの陽
極パルス2個分をオーバーラップする、図14に示すパ
ルスで充分である。
【0083】勿論、図12に示す回路でのスイッチ14
´は図13に示すタイミングで制御することも可能であ
る。なお、図1におけるスイッチ14は図13,図14
いずれのタイミングでも制御可能である。
【0084】図1に示す回路構成は、1つの電力回収回
路500で複数の陽極端子A1〜Anを駆動する構成であ
る。しかし、本実施例は1つの電力回収回路500を用
いる場合だけに限定されるものではない。
【0085】図15に、例えば2系統からなる回収回路
501で陽極端子A1〜An を駆動する実施例を示す。
基本的には図1における回収回路500を図15におけ
る回収回路501に置換えるだけの違いである。
【0086】図15においては、2系統からなる回収回
路501を用いて2組に分けた陽極端子A1〜Al およ
びをAl+1〜An を駆動する。2つの可変インダクタ1
5aと15bはそれぞれ2組に分けた陽極電極A1〜A
l とAl+1〜An に印加する陽極パルスの情報に基づい
て制御される。回収回路501は2系統であるがコンデ
ンサ10は共通とすることができる。
【0087】2系統のパルスタイミングを全く同じよう
にとる場合にはスイッチ11a,11bも1つにするこ
とができる。図1に示す構成の方が簡単であるが、陽極
の容量CA1〜CAnの合計値が大き過ぎて1つの回収回路
だけで駆動できない場合や、陽極電極A1〜Anの本数が
多すぎて可変インダクタ15の可変幅や制御が追付かな
い場合などには、回収回路を2系統に分ける図15の構
成も有効である。さらに2系統以上の回収回路で分割し
て駆動する場合もあり得る。
【0088】なお、本実施例では各陽極電極は別々に駆
動されることを前提としているが、例えば上下2分割パ
ネル等を駆動する場合には2つの電極を全く同時に駆動
することができる。すなわち、分割された上下パネルの
陽極電極は1つの回収回路で同時に駆動できる。このと
き例えばスイッチ14の個数を半分とし、1つのスイッ
チ14−iは2本の陽極電極に接続して同時に選択すれ
ばよい。
【0089】以上は回収回路のインダクタを制御する場
合の実施例とその効果である。他の実施例として共振容
量を制御する構成としても同様の効果を得ることができ
る。
【0090】図16は、図1において回収回路500を
回収回路502に置換えた構成である。その他の構成は
図1に示された実施例と全く同じである。回収回路50
2は固定インダクタ20を用いた図3に示す構成と似て
いるが、出力端に可変キャパシタ(あるいは容量,コン
デンサ)16を負荷として接続している点が異なる。
【0091】すなわち、スイッチ14の開閉状態によっ
て回収回路502の負荷となる陽極の容量の合計値(C
ATとする)が変化する。可変キャパシタ16(容量値C
ACとする)はこの電極の容量と並列に挿入されて、その
変化を補償し、電極の容量との合計値C=CAT+CAC
const.とするためのものである。
【0092】各陽極端子A1〜An の容量CA1〜CAn
等しくCA0であるとすると、合計値CATは0≦CAT≦n
A0の範囲で変化する。従って可変キャパシタ16の値
ACを少なくとも0≦CAC≦nCA0の範囲で可変できれ
ばCAT+CAC=nCA0とすることができる。本実施例に
おいても図1に示された実施例と同様の効果が得られ
る。
【0093】図17に、可変キャパシタ16の回路構成
例として、並列に設けられたj個のスイッチ25−1〜
25−jを切換えて、各スイッチと接地電位間に設けら
れたj個のキャパシタ26−1〜26−jを並列接続で
合成する実施例を示す。ここで、端子16−1はスイッ
チ12,13に、16−2はスイッチ14に、16−3
は陽極駆動制御信号発生回路5にそれぞれ接続される端
子である。
【0094】キャパシタ26−1の値をCA0,キャパシ
タ26−2の値を2CA0,…キャパシタ26−jの値を
j-1A0とすると、スイッチ25の開閉によって合成
できるキャパシタンス値CACは0,CA0,2CA0,3C
A0 …(2j-1)CA0である。
【0095】陽極の容量の合成値CATも0,CA0,2C
A0…nCA0と変化するので、 2j-1≧n ……(9) を満たす最小の整数j個のキャパシタが用いられること
によって、任意のCATの変化に対して回収回路502の
共振容量Cを、 C=CAT+CAC =nCA0 =const. ……(10) とし、
【0096】したがってインダクタ20の値Lとの積
を、 CL=nCA0・L =const. ……(11) とすることができる。スイッチ25の開閉は、図16に
おけるスイッチ14で接地側に閉じているスイッチの個
数を2進化したデータに基づいて行なわれる。
【0097】図18には、n個のスイッチ27−1〜2
7−nを切換えて各スイッチに接続したn個のキャパシ
タ28−1〜28−nを並列接続で合成する方法を示
す。端子16−1〜16−3は図17の実施例のそれぞ
れの端子16−1〜16−3と同じである。
【0098】n個のキャパシタ28は全て同じ値CA0
あり、スイッチ28の開閉によって合成できるキャパシ
タンス値CACは0,CA0,2CA0,3CA0…,nCA0
ある。この変化は陽極の容量の合計値CATの変化と1対
1に対応しており、任意の整数r≦nについてCAT=r
A0のときCAC=(n−r)CA0に制御すれば、 C=CAT+CAC =nCA0 =const. ……(12) を容易に実現できる。
【0099】すなわち、スイッチ27で閉じているスイ
ッチ数を、図16におけるスイッチ14で接地側に閉じ
ているスイッチ数に一致させればよい。これら図17あ
るいは図18に示す可変インダクタの制御を行なう為の
陽極駆動制御信号発生回路5はそれぞれ図8あるいは図
9に示された回路に類似した回路が用いられている。
【0100】図19は、図17に示す回路を制御するた
めの陽極駆動制御信号発生回路5の構成例でありインバ
ータ55−1〜55−nを追加している以外は図8と同
じである。信号B1〜Bn は陽極端子図16に示された
1〜An に印加される信号と同じタイミングで印加さ
れ、信号B1〜Bn がLowのとき図16のスイッチ1
4が接地電位側に閉じている。
【0101】図17に示す可変キャパシタ用回路を制御
するにはスイッチ14で接地電位側に閉じているスイッ
チの個数(すなわち、反転B1〜反転Bn のパルス数)
を2進化したデータを用いればよい。なお図では、例え
ば、反転B1は、B1の頭上にバーを付した記号で示して
ある。
【0102】図19に示された回路では、反転B1〜反
転Bn 信号をインバータ55−1〜55−nで反転して
得た後、10進→2進のエンコーダ53でコード変換し
端子5−3から出力している。図20に示された回路
は、図18に示す可変キャパシタ15用回路を制御する
ための、陽極駆動制御信号発生回路5の構成例である。
【0103】図20に示す回路は、図19示す回路から
エンコーダ53を取除いた構成を有する。図18に示す
可変キャパシタ用回路を制御するには、図16に示すス
イッチ14のうち接地電位側に閉じているスイッチ数
(反転B1〜反転Bn 信号のパルス数)に、スイッチ2
7の閉じているスイッチの個数を合わせればよい。図2
0に示された実施例では、信号B1〜Bn をインバータ
55−1〜55−nで反転した後出力され、図18のス
イッチ27の制御用の信号として用いられる。
【0104】図21は、図16に示された回収回路50
2から可変キャパシタ16を除いた構成を有する回収回
路503が用いられた実施例である。図21に示された
実施例は、さらに図16中のスイッチ14がスイッチ1
7およびキャパシタ18−1〜18−nで置換えられて
いる。その他の構成は図16と全く同じである。
【0105】スイッチ17はn個のスイッチ対17−1
〜17−nから成り立ち、各スイッチ対は、例えば17
−1aと17−1bのように2つのスイッチで構成され
ている。例えば17−1aはスイッチ14−1と同じ機
能を有し、陽極パルスを印加する時は回収回路503側
に閉じて陽極端子A1を回収回路に接続する。陽極パル
スを印加しない時はスイッチ17−1aは接地電位側に
閉じて陽極端子A1を一定電位にする。一方スイッチ1
7−1bは、一端が回収回路503に接続され、他端に
は一端が接地されたキャパシタ18−1が接続されてい
る。
【0106】そして、スイッチ17−1aが回収回路5
03側に閉じている時はこのスイッチ17−1bを開
き、スイッチ17−1aが接地電位側に閉じている時は
このスイッチ17−1bを閉じるように制御する。他の
スイッチ対17−2〜17−nについても同様である。
【0107】したがって、回収回路503側から見る
と、スイッチ17が切換えられることによって陽極の容
量CA1〜CAnかあるいはキャパシタ18−1〜18−n
のいずれかが常に接続されていることになる。陽極の容
量CA1〜CAn、キャパシタ18−1〜18−nの容量値
を全て等しくCA0とすると、回収回路503に接続され
ている容量の合成値Cは常に一定値C=nCA0となる。
【0108】したがって固定インダクタ20の値Lとの
積は LC=nCA0L =const. ……(13) となり、スイッチ17の開閉状態が変わっても回収回路
503の出力パルスの立上り、立下りは変化しない。
【0109】以上、図1〜図21ではメモリ型PDP9
の陽極端子A1〜Anを駆動する場合の本発明の実施例に
ついて説明した。次に補助陽極端子S1〜Smを駆動する
場合の本発明の実施例について説明する。図22は、補
助陽極端子S1〜Smを駆動する場合における本発明の実
施例を示すブロック図である。
【0110】図22に示されたブロック図は図1に示す
ブロック図と基本的には同じであるが、メモリ型PDP
9の配置を90度回転して記載している。陽極端子A1
〜Anは陽極ドライバ19で駆動され、補助陽極端子S1
〜Smはm個のスイッチ214で切換えられて回収回路
504で駆動される構成となっている。その他の構成は
図1と同じである。
【0111】補助陽極端子S1〜Smには負のパルスを印
加する必要上、スイッチ214の構成は図1のスイッチ
14と逆に配置されている。すなわち、補助陽極端子S
1〜Smに補助陽極パルスを印加しないときは、スイッチ
214は一定電位(図22では接地電位)側に閉じる。
【0112】回収回路504も負のパルスを印加できる
構成となっている。すなわち、スイッチ212,213
は図1のスイッチ12,13と逆に配置され、負のパル
スの出力期間はスイッチ212を閉じて出力端子を負の
電源端子200側に接続し、パルスを出力しない期間は
スイッチ212を開きスイッチ213を閉じて出力端子
を一定電位(図22では接地電位)側に接続する。
【0113】スイッチ211はパルスの立上り、立下り
の期間のみ閉じるスイッチであり、図1のスイッチ10
と同じ役割を果たす。コンデンサ210は図1のコンデ
ンサ10と同じ働きを有するが、極性が逆に接続されて
いる。すなわち図22のコンデンサ210はその接地さ
れている端子側が正電位の端子である。
【0114】図22の回収回路504は、スイッチ21
1〜213および可変インダクタ215が補助陽極駆動
信号制御回路4からの情報で制御される。可変インダク
タ215を図5〜図7と同じ構成とし、その制御も前述
の図5〜図7の説明に記載された陽極端子A1〜Anの駆
動と同じようして合成容量を一定に保ち、本発明の目的
を達成することができる。
【0115】図23は図22の可変インダクタ215が
図5に示された回路で構成された場合の可変インダクタ
215を制御するための補助陽極駆動信号制御回路4の
構成例を示す。図23に示す回路は、図22のA/Dメ
モリ回路3から入力される信号の入力端子4−1,シフ
トレジスタ41,ラッチ回路42,ラッチされた信号の
出力端子4−2,ラッチされた信号を10進→2進に変
換するエンコーダ43,エンコーダ43での変換信号出
力端子4−3およびこれらを制御するための同期制御回
路2から入力される制御信号の入力端子4−1とで構成
される。
【0116】端子4−2から出力される信号D1〜Dm
図22中スイッチ214(およびスイッチ211〜21
3)の開閉を制御する制御信号である。この信号D1
mのパルス数を10進→2進のエンコーダ43でコー
ド変換した信号を用いて前記スイッチを制御すれば、図
5と同じ構成の可変インダクタ215を制御できる。
【0117】図24は、図22中の可変インダクタ21
5が図6に示された回路で構成されている場合に、可変
インダクタ215を制御するための補助陽極駆動信号制
御回路4の構成例である。
【0118】図24に示す補助陽極駆動信号制御回路4
は、図23に示す回路からエンコーダ43を取除いた構
成を有する。すなわち、図6に示す回路構成を有する可
変インダクタ215回路が用いられた場合、図6中スイ
ッチ32のうち閉じている個数と、図22中スイッチ2
14のうち回収回路504側に閉じている個数とが同一
となるように制御すればよい。
【0119】図24に示された実施例では信号D1〜Dm
をそのまま端子4−3から出力すればよい。図25は、
可変インダクタ215が図7に示されている回路で構成
された場合の、可変インダクタ215を制御する補助陽
極駆動信号制御回路4の実施例である。
【0120】図25に示す回路は、図23に示す回路の
エンコーダ43がD/A変換器44に置き換えられた構
成を有する。すなわち、可変インダクタ215が図7に
示されている回路で構成されている場合、図25に示さ
れているように図7の可変電流源35を、図22のスイ
ッチ214で回収回路側に閉じているスイッチの個数を
示すデジタル信号を変換したアナログ信号で制御すれば
よい。
【0121】すなわち、、図25では信号D1〜DmをD
/A変換し端子4−3から出力している。端子4−3か
ら出力された信号が図7中端子15−3から入力され、
2次巻線23−2のインダクタンス値が変化する。この
ようにして可変インダクタ215のインダクタンス値が
制御され、共振時定数が一定に保たれる。
【0122】上記のごとく、補助陽極端子の駆動につい
ても陽極端子の駆動における実施例である図1〜図7と
同様の実施例が成立する。また、陽極端子の駆動におけ
る他の実施例図8〜図21においても、陽極端子を補助
陽極端子に置換えて、それぞれの実施例を適用できる。
この場合図22に示されているように、回収回路504
は補助陽極駆動信号制御回路4により制御される。
【0123】以上、メモリ型PDPの陽極端子、補助陽
極端子の駆動における本発明の実施例について説明し
た。陰極端子については、陰極端子に印加する陰極パル
スが同時刻に重ならないように駆動するのが原則であ
る。つまり回収回路を用いて全陰極端子を駆動した場合
でも複数の陰極端子は同時に駆動され、しかもその本数
が時間と共に変化するということは起こらない。
【0124】すなわち、回収回路の共振容量は原則とし
て変化しない。したがって、本発明の図1〜図21に示
された回路による駆動回路にて、陰極端子を駆動するこ
とはできるが、回収回路のインダクタを制御する必要は
ない。勿論、回収回路の負荷の容量が変化する場合には
本発明を適用すればよい。
【0125】なお、本発明の実施例の効果は上記のよう
なメモリ型PDPの駆動に限られる訳ではない。他のマ
トリクス表示パネルであるELD(Electro−L
uminescence−Display)パネルやV
FD(Vaccum−Fluorescent−Dis
play)パネル等あるいは本来のDC型,AC型PD
Pの駆動時にも同様の効果がある。
【0126】図26は、例えばELDやAC型PDPの
ような容量負荷性パネル309を駆動する回路のブロッ
ク図である。パネル309は垂直n個、水平m個の画素
ijからなり、n本の垂直走査電極V1〜Vnとm本の水
平走査電極H1〜Hmで駆動されるパネルである。例えば
水平走査電極Hiと垂直走査電極Vjとで画素Eijが選択
される。
【0127】図26に示された実施例は図22における
補助陽極S1〜Smを水平走査電極H1〜Hmに、および陰
極端子K1〜Knを垂直走査電極V1〜Vnに置換え、この
垂直走査電極V1〜Vnを垂直ドライバ308で駆動し、
水平走査電極をスイッチ314で切換えて回収回路50
5で駆動する構成を有する。さらに垂直ドライバ308
に必要なパルスは垂直走査駆動制御信号発生回路306
で発生し、スイッチ314,回収回路505および回収
回路505のスイッチ331を制御する信号は水平走査
駆動信号制御回路304から得ている。
【0128】他のビデオ入力端子301,A/Dメモリ
回路303,同期制御回路302は図1中に示されたそ
れぞれの回路と同一の機能を有する。また図26のパネ
ル309において画素E11〜Enmの容量の方が走査電極
1〜Vn,H1〜Hmの容量より大きく、図26に示す実
施例ではパネル309の走査電極の容量を省いている。
【0129】図26の回収回路505は、インダクタ3
21−1〜321−jとスイッチ331からなる前記図
5の回路に相当する可変インダクタ回路を含む構成を有
する。スイッチ314は単に開閉するm個のスイッチ3
14−1〜314−mからなる。
【0130】水平走査電極H1〜Hmに印加する駆動パル
スをスイッチ314の開閉で行なう。この開閉のための
情報は水平走査駆動信号制御回路304から入力され
る。したがって、このスイッチ314の開閉で回収回路
505の共振容量が変化するが、上記水平走査駆動信号
制御回路304からの情報で回収回路505のスイッチ
331−1〜331−jを制御してインダクタンス32
1−1〜321−jを合成すれば、回収回路505の出
力パルスの立上りあるいは立下りを揃えることができ
る。
【0131】図26に示された実施例においても、スイ
ッチ331の開閉によりインダクタンスの合成値を制御
して、共振時定数を一定に保つことは、図1〜図21の
実施例と全く同様であるので、説明は省略する。
【0132】以上、種々の実施例につき説明したが、こ
れらの実施例は、図3に示す回収回路500の構成を基
本にしたものであった。すなわち、上記実施例では、例
えば図3中の1つの回収回路におけるコンデンサ10,
スイッチ11,インダクタ20,スイッチ12,13を
回収回路500の独立した構成要素として扱った。
【0133】しかし、インダクタ20を可変インダクタ
15に置換えた実施例、例えば図1中の回収回路500
において、見かけ上スイッチ11を取除いたような構成
も可能である。
【0134】図27は、図1に示す回収回路500の可
変インダクタ15として、図5に示す回路を用いた場合
の構成例である。図27の実施例は、コンデンサ10,
j個のスイッチ11´−1〜11´−jから成るスイッ
チ11´,j個のインダクタ21´−1〜21´−jか
ら成るインダクタ21,スイッチ12,13,n個のス
イッチ14−1〜14−nから成るスイッチ14,出力
端子A1〜Anおよび電源端子100で構成される。これ
らのうち,コンデンサ10,スイッチ12,13,1
4,端子100および端子A1〜Anは図1中に示されて
いるものと同じである。
【0135】図27において、スイッチ11を構成する
各スイッチ11´−1〜11´−jはインダクタ21´
−1〜21´−jとそれぞれ直列に接続されている。ス
イッチ11´を構成する各スイッチ11´−1〜11´
−jを回収回路の出力パルスの立上り、立下りで開閉す
ることにより、図1のスイッチ11および図5のスイッ
チ31の両方の機能を兼ね備えた機能を有する。すなわ
ち、例えば、11´−1と11´−2を同時に閉じれ
ば、インダクタ21´−1,21´−2の並列合成イン
ダクタンスで共振する共振回路が形成される。
【0136】インダクタ21−1〜21−jの値をそれ
ぞれL0,L0/2,…L0/2j-1 ,とすれば、図27
の構成での回収回路は図1の回収回路500における可
変インダクタに図5の回路を適用した場合と全く同じ効
果が得られる。すなわち、スイッチ14の開閉状態に合
わせてスイッチ11´の開閉数を制御すればインダクタ
21´と端子A1〜Anに付随する容量との共振時定数を
一定に保って、駆動パルスの立上り、立下り時間を所望
の値に揃えることができる。
【0137】したがって、図27に示す回路構成は図1
に示す回収回路500と本質的には同じものであり、共
振回路を構成するインダクタの値を制御するという本発
明の一実施例に過ぎないことがわかる。また、例えば図
3の回収回路500を構成するスイッチ11として別の
構成を用いることも可能である。
【0138】図28の実施例は、図3におけるスイッチ
11を別のスイッチ411で構成した例である。図28
に示す実施例に示されたコンデンサ10のインダクタ2
0,スイッチ12,13,端子102,負荷容量10
3,電源端子100は、図3中に示されたものと全く同
じであり、図3中のスイッチ11を図28中のスイッチ
411に替えただけである。但し、簡単化のために、図
2におけるCR回路101を図28では省略している。
【0139】スイッチ411はさらに、スイッチ411
−a,411−bおよびダイオート411−c,411
−dで構成される。図28の実施例では、駆動パルスの
立上りでスイッチ411−aを閉じ、このときコンデン
サ10からスイッチ411−a,ダイオート411−
c,インダクタ20,を通って電流がコンデンサ103
に流れ、共振回路が形成される。駆動パルスの立下りで
はスイッチ411−bを閉じ、このときコンデンサ10
3からインダクタ20,ダイオート411−d,スイッ
チ411−bを通って電流がコンデンサ10に流れ、共
振回路が形成される。
【0140】図28ではスイッチ411を構成するスイ
ッチ411−a,411−bが駆動パルスの立上り、立
下りで交互に開閉するという違いがあるが、スイッチ4
11は図1、図3のスイッチ11と全く同じ機能を有し
ている。例えばスイッチ411−aをp−MOSトラン
ジスタ,スイッチ411−bをn−MOSトランジスタ
で構成するような半導体回路では、特にスイッチ411
の構成の方が都合が良い場合もあり、この場合は図28
に示されたようなスイッチ411の構成が用いられる。
【0141】図28の実施例に示す通り、上記回収回路
500のスイッチ11に相当する部分をスイッチ411
に置換えても本発明の効果は同じである。1例として、
図27におけるそれぞれのスイッチ11´−1〜11´
−jをスイッチ411で置換えたた実施例を図29に示
す。
【0142】図29には、簡単化のために、j=3とお
き、このときの最大n=7本の電極A1〜A7を駆動でき
る回収回路の構成を示した。図29中、コンデンサ1
0,スイッチ12,13,スイッチ14,端子A1
7,電源端子100は、それぞれ図27中に示された
ものと同じであり、また図29の3個のインダクタ42
1−1〜421−3は、図27におけるインダクタ21
´−1〜21´−3と同じである。
【0143】図29では、図27におけるスイッチ11
´−1,11´−2,11´−3が、それぞれ411−
a1〜411−d1,411−a2〜411−d2,4
11−a3〜411−d3で構成されるスイッチで置換
えられている。
【0144】インダクタ421−1,421−2,42
1−3の値をそれぞれL0,L0/2,L0/4とする
と、駆動パルスの立上りにおけるスイッチ411−a
1,411−a2,411−a3の閉じ方、あるいは駆
動パルスの立下りにおけるスイッチ411−b1,41
1−b2,411−b3の閉じ方によって、L0,L0
2,L0/3,〜,L0/7の値を合成できる。
【0145】すなわち、スイッチ14のうち3個が回収
回路側に閉じている場合、駆動パルスの立上りではスイ
ッチ411−a1と411−a2を同時に閉じ、立下り
ではスイッチ411−b1と411−b2を同時に閉じ
るようにスイッチ411−a1,411−a2,411
−a3,411−b1,411−b2,411−b3を
制御すればよい。他の場合も同様である。
【0146】したがって、図29の実施例における本発
明の効果は図27の実施例の場合と全く同じである。す
なわち、上記回収回路500のスイッチ11に相当する
部分を図28のスイッチ411に置換えることも可能で
あり、この場合も本発明の効果は変わらない。
【0147】
【発明の効果】本発明によれば、インダクタンスと表示
部の電極の静電容量を用いた共振を利用しパルスで該電
極を駆動する構成において、該共振による電力損失の低
減化と併せ、表示動作時、駆動される電極数の変化に対
しても、該パルスの立上り、立下り特性の変化を少なく
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回収回路を1系統用いた第1の実施例
を示す駆動回路のブロック図である。
【図2】図1の動作を説明するための主要駆動信号タイ
ミングチャートである。
【図3】図1のブロック図で用いた回収回路の原理動作
を説明するための回路図である。
【図4】図3の回路を説明するための信号波形図であ
る。
【図5】図1の可変インダクタの第1構成例を示す回路
図である。
【図6】図1の可変インダクタの第2構成例を示す回路
図である。
【図7】図1の可変インダクタの第3構成例を示す回路
図である。
【図8】図6の回路を制御するための回路を示す回路図
である。
【図9】図7の回路を制御するための回路を示す回路図
である。
【図10】図8の回路を制御するための回路を示す回路
図である。
【図11】図1におけるスイッチと回収回路の他の構成
例を示す回路図である。
【図12】図1におけるスイッチと回収回路の他の構成
例を示す回路図である。
【図13】図11の回路動作を説明するための印加信号
波形図である。
【図14】図12の回路動作を説明するための印加信号
波形図である。
【図15】回収回路を2系統にした本発明の実施例を説
明する為の図1に相当するブロック図である。
【図16】他の制御による回収回路を用いた実施例を示
す駆動回路のブロック図である。
【図17】図16に用いた回収回路における可変キャパ
シタの第1実施例を示す回路図である。
【図18】図16の可変キャパシタの第2実施例を示す
回路図である。
【図19】図17の回路を制御するための回路を示す回
路図である。
【図20】図18の回路を制御するための回路を示す回
路図である。
【図21】回収回路に可変インダクタ、容量を含まない
場合の本発明の実施例を示す一部ブロック図である。
【図22】プラズマディスプレイの他の駆動電極に本発
明の実施例を適用した場合の駆動回路のブロック図であ
る。
【図23】図22の可変インダクタを制御する回路を示
す回路図である。
【図24】図22の可変インダクタを制御する回路を示
す回路図である。
【図25】図22の可変インダクタを制御する回路を示
す回路図である。
【図26】他のパネルを用いた場合の本発明の他の実施
例を示すブロック図である。
【図27】可変インダクタを用いた回収回路の他の構成
例を示す回路図である。
【図28】さらに他の回収回路の構成例を示す回路図で
ある。
【図29】図28の回収回路の具体例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1…ビデオ入力端子 2…同期制御回路 3…A/Dメモリ回路 4…補助陽極駆動信号制御回路 5…陽極駆動制御信号発生回路 6…陰極駆動制御信号発生回路 7…補助陽極ドライバ 8…陰極ドライバ 10…コンデンサ 11,12,13,14,31,32,25,27,1
7,211,212,213,214,311,31
2,313,314,11´,411…スイッチ 15…可変インダクタ CA1〜CAn…陽極の容量 CS1〜CSm…補助陽極の容量 CK1〜CKn…陰極の容量 A1〜An…陽極端子 S1〜Sm…補助陽極端子 K1〜Kn…陰極端子 20,21,22,321,21´,421…インダク
タ 23…可飽和リアクトル 35…電流源 26,28,18…コンデンサ 9…メモリ型PDP 309…容量性マトリクス表示パネル 52……遅延回路 53,43…エンコーダ 54,44…D/A変換器 55…インバータ 41…シフトレジスタ 42…ラッチ 308…垂直ドライバ 306…垂直走査駆動制御信号発生回路 304…水平走査駆動信号制御回路 301…ビデオ入力端子 302…同期制御回路 303…A/Dメモリ回路 411−c,411−d,411−c1,411−d1
411−c2,411−d2,411−c3,411−
3,…ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 御子柴 茂生 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 織田 勇 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 鴻上 明彦 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 平2−66593(JP,A) 特開 昭53−26696(JP,A) 特開 昭61−132997(JP,A) 特開 昭58−113986(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 3/20,3/28,3/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示部の電極の静電容量を用いた共振を
    利用しパルスで該電極を駆動して表示を行う表示装置に
    おいて、 可変インダクタンス部と、上記電極該可変インダクタ
    ンス部側の接続状態を切換える切換部と、を備え、 表示動作時、該切換部による接続電極数の変化に対応
    し、該表示部の容量を含み上記共振を形成する容量の容
    量値と上記可変インダクタンス部のインダクタンス値と
    の積が上記パルスの立上り仕様を満たす値となるように
    該インダクタンス値を制御する構成としたことを特徴と
    する表示装置。
  2. 【請求項2】 表示部の電極の静電容量を用いた共振を
    利用しパルスで該電極を駆動する表示部駆動用回路にお
    いて、 可変インダクタンス部と、上記電極該可変インダクタ
    ンス部側の接続状態を切換える切換部と、を備え、 表示動作時、該切換部による接続電極数の変化に対応
    し、該表示部の容量を含み上記共振を形成する容量の容
    量値と上記可変インダクタンス部のインダクタンス値と
    の積が上記パルスの立上り仕様を満たす値となるように
    該インダクタンス値を制御する構成としたことを特徴と
    する表示部駆動用回路。
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