JP2000206655A - 写真要素 - Google Patents

写真要素

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JP2000206655A
JP2000206655A JP5025A JP2000005025A JP2000206655A JP 2000206655 A JP2000206655 A JP 2000206655A JP 5025 A JP5025 A JP 5025A JP 2000005025 A JP2000005025 A JP 2000005025A JP 2000206655 A JP2000206655 A JP 2000206655A
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sol
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Jared B Mooberry
ビー.ムーバリー ジェアド
Steven M Bonser
エム.ボンサー スティーブン
Kevin P Dockery
ピー.ドッカリー ケビン
David Hoke
ホーク デビット
Chang-Kyu Kim
キム チャン−キュ
James J Seifert
ジェイ.セイファート ジェイムス
David T Southby
ティー.サウスビー デビット
Zheng Z Wu
ゼット.ウー ツェン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い反応性を酸化された発色現像主薬に対し
て示す安定な高色素収率カプラーを含むハロゲン化銀写
真要素を提供すること。 【解決手段】 ハロゲン化銀乳剤層と反応性が改良され
た高色素収率カプラーを含む写真要素であって、前記カ
プラーがカップリング部位においてアシロキシ基を通し
て結合している遊離色素を含み、カプラーがpKaが
8.8未満のアリールヒドロキシ基、スルファモイル基
又はスルホンアミド基を含む写真要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀乳剤
層と、このハロゲン化銀乳剤層と組み合わされた反応性
が改良された高色素収率カプラーを含む写真要素であっ
て、前記カプラーがカプリング部位においてアシロキシ
型基を通して結合している遊離色素を含み、カプラーが
pKa8.8未満のアリールヒドロキシ基、スルファモ
イル基又はスルホンアミド基を含む写真要素に関する。
【0002】
【従来の技術】有用な高色素収率(HDY)カプラーが
Mooberry及びSingerにより米国特許第4,840,88
4号に開示されている。そのようなカプラーは、酸化さ
れた発色現像主薬と反応してある色素を形成し、その過
程で第2色素の前駆体を遊離する。この特許には、カプ
ラーの親水性スルホンアミド可溶化の例がある(例38
及び例40)。例39は、カプラー中のスルホンアミド
と、色素部分における高い反応性を得るためのカルボキ
シル可溶化が記載されている。しかしながら、このタイ
プのカプラー、特に酸化された現像主薬とのカプリング
によってイエロー色素を形成することのできるカプラー
部分を含むものは反応性の観点からしばしば不十分であ
ることが分かっている。
【0003】反応性の改良は、米国特許第5,447,
819号に開示されているようなタイミング基を含むこ
の種のカプラーにおいて得ることができる。これらのカ
プラーは一般式:COUP−(T)m −L−DYEによ
り表され、反応性が高まるように特定の可溶化基がタイ
ミング基(T)中に含まれている。しかしながら、タイ
ミング基を含むそのようなカプラーには他の問題が存在
する。特に、そのようなカプラーは暗貯蔵に関わる問題
をもたらすことが分かっている。上記高色素収率カプラ
ーは貯蔵中に不安定な場合があり、周囲環境で酸化され
る場合がある。この酸化によって、カプラーのDYE部
分の遊離が起こり、次に無色から黄色にシフトする。こ
れは許容可能でない結果である。
【0004】米国特許第5,457,004号には、メ
チン色素発色団を有する高色素収率カプラーが記載され
ている。記載されているカプラーの幾つか(I−4,I
−5,I−46,I−57及びI−60)には、COU
P基とDYE基の間のアシロキシ結合が開示されてい
る。全てスルホンアミドにより可溶化されたカプラー部
分を含む。例I−60は色素部分中にカルボキシル基も
含む。スルホンアミドカプラーは、発色現像主薬に対
し、望ましい反応性よりも低い反応性を有することが示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決すべき課題は、こ
れまで発見されているカプラーよりも高い反応性を酸化
された発色現像主薬に対して示す安定な高色素収率カプ
ラーを含むハロゲン化銀写真要素を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、式I:
【0007】
【化5】
【0008】(式中、COUPは酸化された現像主薬と
反応して第1色素を形成することのできるカプラー母体
基であって、カプリング位置において基:
【0009】
【化6】
【0010】(式中、XはO又はNSO2 Rで、Rはア
ルキル基又はアリール基であり、DYEは遊離(又は放
出)後に前記第1色素と同じ色を呈する遊離(又は放
出)可能な第2色素であって、式(IA):
【0011】
【化7】
【0012】(式中、R2 は置換基である)により表さ
れるDYEの部分を介してOC=Xに結合している)に
結合しており、この式Iにより表されるカプラー中に式
IB:
【0013】
【化8】
【0014】(式中、Lは二価連結基であり、mは0又
は1であり、Solは−ArOH、−NHSO2 1
び−SO2 NHR1 (式中、Arは芳香族基であり、各
1 は置換基である)からなる群から選ばれる酸性水素
を含む基である)により表される基が少なくとも1つ含
まれていること、さらにSolの酸性水素のpKaが
8.8未満であることを条件とする)により表されるカ
プラーと組み合わされた感光性ハロゲン化銀乳剤層を含
む写真要素を提供する。
【0015】本発明は、上記式により表されるカプラ
ー、並びに本発明の要素を露光し、その後、その要素を
発色現像主薬に接触させることを含む画像形成方法も提
供する。
【0016】ハロゲン化銀写真要素は、これまで発見さ
れているカプラーよりも高い反応性を酸化された発色現
像主薬に対して示す安定な高色素収率カプラーを含む。
【0017】
【発明の実施の形態】課題を解決するための手段の項で
述べたように、本発明は、式I:
【0018】
【化9】
【0019】により表されるカプラーと組み合わされた
感光性ハロゲン化銀乳剤層を含む写真要素を提供する。
【0020】本発明のCOUPはカプラーの母体部分で
ある。これは、慣用的な方法で、酸化された発色現像主
薬と組み合わさって着色画像色素を形成するカプラーの
部分である。種々のタイプのカプラーをより詳細に後述
する。典型的なCOUP基はイエロー色素(例えばアシ
ルアセトアニリド類)、マゼンタ色素(例えばピラゾロ
ン類又はピラゾロアゾール類)、又はシアン色素(例え
ばフェノール類、ナフトール類又はピラゾロアゾール
類)を形成する。本発明の好ましい態様において、CO
UP基は、例えばアシルアセトアニリド等のイエロー色
素を形成するものである。適切な例としては、ピバロイ
ルアセトアニリド類、メチルシクロプロピルアセトアニ
リド類、インドロイルアセトアニリド類及びベンゾイル
アセトアニリド類が挙げられる。
【0021】Xは酸素原子又はNSO2 R(式中、Rは
アルキル基又はアリール基である)でであることができ
る。典型的には、XはOであり、OはCOUPとDYE
の間の連結基をアシロキシ基にする。また、DYEの必
要な窒素結合を考慮した場合に、前記連結基をカルバミ
ルオキシ基と見なすことができる。Xがスルホンイミド
基である場合には、COUPとDYEの間の連結基はス
ルホニルイソシアナト基と見なせる。簡単のため、ここ
での議論はアシロキシ又はカルバミルオキシ基に向ける
が、Xがスルホニルイソシアナト基である場合にも同様
に適用される。
【0022】DYEは酸化された現像主薬との反応によ
って、COUPにより形成される色と同じ色を呈する色
素である。DYEが黄色を呈することが適切である。ア
シロキシ基を通してカプラーに黄色を呈するDYEが結
合している場合には、都合良いことに黄色は目に見えな
い紫外領域にシフトし、像様態様でCOUPから離脱し
ない限り又は像様態様でCOUPから離脱するまで目に
見えないまま存在する。DYEは米国特許第4,84
0,884号に特定されているDYEタイプの任意のも
のであることができる。これらのDYE基がアゾ色素又
はメチン色素であることが望ましい。有用な態様には、
米国特許第5,457,004号に記載されているメチ
ン色素が含まれる。
【0023】1つの有用な態様のDYEは式:
【0024】
【化10】
【0025】により表される。
【0026】R1 は水素又は置換若しくは非置換アルキ
ル又はアリール(ヘテロアリールを包含する)基であ
る。R1 置換基は、カプラーに悪影響を及ぼさない任意
の置換基であることができる。R1 は例えば水素又はア
ルキル、例えば炭素原子数1〜42、典型的には1〜2
2のアルキルであることができる。好ましいR1 基は非
置換若しくは置換アルキル、例えば炭素原子数1〜18
のアルキル、又は非置換若しくは置換アリール、例えば
フェニルである。R1 がメチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ペンチル、ドデシル等であることが適切である。
環状又は分枝アルキル基、例えばイソプロピル、シクロ
ペンチル又はシクロヘキシル等は炭素原子数1〜5のア
ルキル基として都合良いことが見いだされた。
【0027】Aは、3個以下の任意の置換基R2 を含む
置換又は非置換アリール(ヘテロアリールを包含する)
環である。Aがフェニル、ナフチル又はチアゾール環で
あることが適切である。各R2 は独立に、Z’と共に環
を形成していてもよい置換又は非置換アルキル基であ
り、pは0〜3の整数である。1個以上のR2 置換基が
存在していてもよく、そのような場合にR2 置換基は炭
素原子数1〜5のアルキル基、例えばメチル又はプロピ
ル基である。
【0028】各Z,Z’及びY’は独立に水素又は置換
基である。Yは電子吸引性基である。電子吸引性とは、
Yに対するハメット(Hammett )σ(パラ)定数が0よ
りも大きいことを意味する。種々の置換基に対する定数
値がHansh 及びLeo, Substituent Constants for Corre
lation Analysis in Chemistry and Biology, Wiley,Ne
w York, 1979 に記載されている。好ましくは、Yはハ
メットσ(パラ)定数の値が少なくとも0.3、最も好
ましくは少なくとも0.4である。適切な例は、シアノ
基、カルボキシル基、スルホニル基及びアシル基であ
る。
【0029】共役ビニル基の数を表し色素の色相に影響
を及ぼすnは0,1又は2である。
【0030】Bは式:
【0031】
【化11】
【0032】により表される複素環である。
【0033】XはO,S又はN(R5 )(式中、R5
水素又は炭素原子数22以下のアルキル基である)であ
る。XがOであることが最も適する。WはN又はC(R
4 )(式中、R4 は水素又は置換基である)である。R
3 は置換基の炭素原子又は窒素原子を介して複素環に結
合した置換基である。R3 が置換又は非置換アルキル又
はアリール基であることが適する。所望であれば、R3
とR4 が連結して環を形成していても良い。ただし、R
3 とR4 が連結して環を形成している場合、さらにR3
とR4 がフェニル環を形成している場合、Zは水素であ
り、WはC(R 4 )であり、Xは酸素であり、フェニル
環はハメットσ(パラ)値が0.23以上の置換基を含
まないことを条件とする。そのような組み合わせの強い
電子吸引力は、置換基のそのような組み合わせを有する
カプラーの不安定性に帰因すると考えられる。
【0034】R3 とR4 が環を形成している場合には、
置換された又は置換されていない環、特に芳香環を使用
することができる。フェニル及びナフチル環がその例と
して挙げられる。環がそれぞれ、例えばメチル、i−プ
ロピル、t−ブチル等のような炭素原子数20以下の置
換基を1個以上含むことが適切である。
【0035】好ましい態様において、XはOであり、W
はC(R4 )であり、R3 とR4 はBがベンゾオキサゾ
ール基であるようにフェニル環を形成している。
【0036】DYEはDYEの−NR2 −基を介してア
シロキシ連結基に結合している。R 2 基は水素というよ
りも置換基であることが好ましい。R2 基がアルキル又
はアリール基であることが望ましく、炭素原子数が18
以下であることが適切である。適切な例はメチル、エチ
ル及び炭素原子数8以下の分枝アルキルである。この置
換基の選択は結果として得られるDYEの色相に著しい
影響を及ぼす場合がある。
【0037】第1色素と第2色素とは、高色素収率カプ
ラー中で同じ色を呈するものである。同じ色とは、それ
らの吸収極大の差が75nm以内であることを意味す
る。典型的には、それらはそれぞれイエロー、マゼンタ
又はシアンの色を呈する。それらがイエローの色を呈す
ることが適切である。現像処理まで第1色素は形成され
ない。DYEがOC=Xを介してカプラーの残りの部分
に結合している限り第2色素は非可視領域にシフトする
が、遊離によって着色する。
【0038】Solは、カプラーの任意の部分、すなわ
ちCOUP部分若しくはDYE部分又はX部分に直接的
又は間接的に結合していて良い。Solは二価連結基L
(代わりにこの連結基をCOUP又はDYEの一部であ
ると見なすことができる)を通じて結合していても良
い。0又は1であるmの値はこのL基の任意性を表す。
Sol基は酸性水素を含む−ArOH,−NHSO2
1 又は−SO2 NHR1基であり、この酸性水素のpK
aは8.8未満である。カプラーに望ましい反応性を付
与するように酸性水素がそのような低いpKaを有する
ことが重要である。COUP基がアシロキシ−DYE基
を遊離しない場合には、COUPは画像色素を形成する
反応はできず、DYE基は可視範囲にシフトしない。比
較例から示されるように、−ArOH基、−NHSO2
1 基又は−SO2 NHR1 基の全てが必要なpKa値
を有するわけではない。これらの基は先に示したような
酸性水素を酸素原子又は窒素原子上に有する必要があ
る。望ましいpKaを達成するには、プロトンを有する
窒素の近くに電子吸引性置換基を与えることが概して望
ましい。そのような置換基の正確な強度及び位置は正確
に予測できないが、望ましいpKaを推測することはで
きる。フィルムの製造及び貯蔵中にカプラーが望ましく
ない程度に移行しないようにpKaが5以上であること
が望ましい。この基のpKaに対して望ましい範囲は
5.5〜8.5であり、典型的には6.0〜8.0が有
用である。
【0039】カルボキシル可溶化はカプラーの反応性を
高めるが(比較データの部分を参照)、他の理由からカ
ルボキシル可溶化基は望ましくない可溶化基である。カ
ルボキシル基は非常に酸性が高い(pKa5未満)ため
に、カルボキシル基は容易にイオン化して求核性カルボ
キシレートイオンとなる。この求核性カルボキシレート
イオンは、高色素収率カプラーの合成に用いられるアシ
ル化及びアルキル化を往々にして阻害する。従って、合
成を複雑にする保護/脱保護用化学試薬が通常必要とな
り、合成にかかる費用が増大する。カルボキシル基はカ
プラーに結晶性も付与し、結晶性によってカプラーを写
真要素中に分散させることが困難になる可能性がある。
カルボキシル基は比較的強い酸であるため、カルボキシ
ル基はフィルム中の色素の酸により触媒される加水分解
反応の原因になる場合があり、不十分な色素安定性をも
たらす。さらに、色素が処理の中性水リンス工程の間で
も過剰に洗い落とされる。
【0040】Ar基は任意の炭素環式又は複素環式芳香
族基であることができる。Arがフェニル基であること
が都合良く、Arがフェニル基であるとSol基はフェ
ノール化合物となる。フェノール基は典型的には、水中
で概して7〜10のpKaを有し、pH10のフィルム
現像処理において典型的には部分的にイオン化する。ア
ニオンは完全に求核性であるが、立体障害がない限りカ
ルボキシルと同じ合成上の問題を与える場合がある。さ
らに、フェノール類は、フェノール系カプリング部位が
接近不能でない限り、酸化された現像主薬とカプリング
して望ましくないブルー色素を与える場合がある。
【0041】スルホンアミド及びスルファモイルはイオ
ン化していない形態で反応性向上に寄与する親水性基で
あるが、イオン化した場合にはより有効になる。一般的
にカプラーに使用されているこれらの基は、写真処理に
おけるそれらの比較的高いpKa値(9〜13)のため
及び油相へのカプラーの分配の効果のために、写真処理
において通常部分的にしかイオン化しない。しかしなが
ら、これらの基は望ましい特性を有する。イオン化した
ものは概してあまり求核性が高くなく(立体障害的に遮
蔽されている)、通常合成の間に妨害しない。これらの
基はカルボン酸よりも弱い酸であり、加水分解反応を促
進せず、色素の安定性に著しい影響を及ぼさない。スル
ファモイル又はスルホンアミドのR1 基は任意のアルキ
ル又はアリール基であることができる。典型的には、S
ol及びLは、酸性水素を有する窒素原子に芳香環、例
えば電子吸引性置換基を含む芳香環が結合しているよう
なものである。
【0042】有用なCOUP基の例は、
【0043】
【化12】
【0044】である。
【0045】上記式においてカプリング部位の自由結合
は、カプリング放出基又はカプリング離脱基が結合する
位置を表す。上記式において、R1a又はR1bがバラスト
基又は拡散防止基を含む場合に、R1a又はR1bは全炭素
原子数が8〜32、好ましくは10〜22であるように
選ばれる。
【0046】R1aは脂肪族若しくは脂環式炭化水素基、
アリール基、アルコキシ基又は複素環式基を表し、各R
1bは独立にアリール基又は複素環式基を表す。
【0047】R1aにより表される脂肪族又は脂環式炭化
水素基は好ましくは炭素原子数が22以下であり、置換
されていても置換されていなくてもよく、脂肪族炭化水
素は線状であっても枝分かれしていてもよい。これらの
置換基は、これらの置換基の少なくとも1つで繰返しさ
らに置換されていても良い。R1aとして表される基の有
用な例としては、イソプロピル基、イソブチル基、tert
−ブチル基、イソアミル基、tert−アミル基、1,1−
ジメチル−ブチル基、1,1−ジメチルヘキシル基1,
1−ジエチルヘキシル基、ドデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基、、シクロヘキシル基、2−メトキ
シイソプロピル基、2−フェノキシイソプロピル基、2
−p−tert−ブチルフェノキシイソプロピル基、α−ア
ミノイソプロピル基、α−(ジエチルアミノ)イソプロ
ピル基、α−(スクシンイミド)イソプロピル基、α−
(フタルイミド)イソプロピル基、α−(ベンゼンスル
ホンアミド)イソプロピル基等が挙げられる。
【0048】R1a又はR1bがアリール基(特にフェニル
基)である場合に、そのアリール基は置換されていても
良い。アリール基(例えばフェニル基)は、炭素原子数
が32以下の、例えばアルキル基、アルケニル基、アル
コキシ基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボ
ニルアミノ基、脂肪族又は脂環式アミド基、アルキルス
ルファモイル基、アルキススルホンアミド基、アルキル
ウレイド基、アラルキル基及びアルキル置換スクシンイ
ミド基等の基により置換されていてもよい。アラルキル
基中のこのフェニル基は、例えばアリールオキシ基、ア
リールオキシカルボニル基、アリールカルバモイル基、
アリールアミド基、アリールスルファモイル基、アリー
ルスルホンアミド基及びアリールウレイド基等の基によ
りさらに置換されていてもよい。
【0049】R1a又はR1bにより表されるフェニル基は
アミノ基により置換されていてもよく、このアミノ基は
例えばニトロ基、シアノ基、チオシアノ基又はハロゲン
原子等の基によりさらに置換されていてもよい。
【0050】R1a又はR1bは、フェニル基と他の環の縮
合から生成する置換基、例えばナフチル基、キノリル
基、イソキノリル基、クロマニル基、クマラニル基及び
テトラヒドロナフチル基を表す場合がある。これらの置
換基は、R1a又はR1bにより表されるフェニル基に関し
て先に述べた置換基のうちの少なくとも1つによりさら
に繰返し置換されていてもよい。
【0051】R1aがアルコキシ基を表す場合には、その
アルコキシル基のアルキル部分はそれぞれ炭素原子数が
32以下、好ましくは22以下の線状若しくは分枝アル
キル基、アルケニル基、シクロアルキル基又はシクロア
ルケニル基であることができる。これらの置換基は、例
えばハロゲン原子、アリール基及びアルコキシル基等の
基により置換されていて炭素原子数が32以下の基を形
成していてもよい。
【0052】R1a又はR1bが複素環式環を表す場合に
は、その複素環式基は、α−アシルアセトアミド中のア
シル基のカルボニル基の炭素原子に結合しているか又は
環を構成している炭素原子のうちの1つを通じてアミド
基の窒素原子に結合している。そのような複素環式環の
例は、チオフェン、フラン、ピラン、ピロール、ピラゾ
ール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、
インドリジン、イミダゾール、チアゾール、オキサゾー
ル、トリアジン、チアジアジン及びオキサジンである。
これらの基は、それらの環中に1つ又は複数の置換基を
さらに有していてもよい。この置換基の例としては、R
1a及びR1bにより表されるアリール基に関して定義した
ものが挙げられる。
【0053】本発明の写真要素において有用なカプラー
の例を以下に示す。
【0054】
【化13】
【0055】
【化14】
【0056】
【化15】
【0057】
【化16】
【0058】
【化17】
【0059】
【化18】
【0060】
【化19】
【0061】
【化20】
【0062】
【化21】
【0063】
【化22】
【0064】
【化23】
【0065】
【化24】
【0066】
【化25】
【0067】
【化26】
【0068】
【化27】
【0069】
【化28】
【0070】
【化29】
【0071】
【化30】
【0072】
【化31】
【0073】
【化32】
【0074】
【化33】
【0075】
【化34】
【0076】
【化35】
【0077】
【化36】
【0078】
【化37】
【0079】特に断らないかぎり、「置換された」又は
「置換基」なる用語の使用は水素以外の任意の基又は原
子を意味する。さらに、「基」なる用語を使用する場合
には、置換基が置換可能な水素を含む場合に、置換基が
写真用途に必要な特性を失わない限り、その置換基の非
置換形態のみならず、本明細書で説明するような1つ又
は複数の任意の置換基により置換された形態にあるもの
も示す。置換基がハロゲンであるか又は炭素、ケイ素、
酸素、窒素、リン若しくは硫黄の原子により分子の残り
の部分に結合していることが適切である。置換基は、例
えば塩素、臭素若しくはフッ素等のハロゲン;ニトロ;
ヒドロキシル;シアノ;カルボキシル;又はさらに置換
されていてもよい基、例えばメチル、トリフルオロメチ
ル、エチル、t−ブチル、3−(2,4−ジ−t−ペン
チルフェノキシ)プロピル及びテトラデシル等の直鎖若
しくは分枝若しくは環状アルキル;エチレン、2−ブテ
ン等のアルケニル;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
ブトキシ、2−メトキシエトキシ、sec −ブトキシ、ヘ
キシルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、テトラデシ
ルオキシ、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)エトキシ及び2−ドデシルオキシエトキシ等のアル
コキシ;フェニル、4−t−ブチルフェニル、2,4,
6−トリメチルフェニル及びナフチル等のアリール;フ
ェノキシ、2−メチルフェノキシ、α−及びβ−ナフチ
ルオキシ及び4−トリルオキシ等のアリールオキシ;ア
セトアミド、ベンズアミド、ブチラミド、テトラデカン
アミド、α−(2,4−ジ−t−ペンチル−フェノキ
シ)アセトアミド、α−(2,4−ジ−t−ペンチルフ
ェノキシ)ブチラミド、α−(3−ペンタデシルフェノ
キシ)ヘキサンアミド、α−(4−ヒドロキシ−3−t
−ブチルフェノキシ)−テトラデカンアミド、2−オキ
ソ−ピロリジン−1−イル、2−オキソ−5−テトラデ
シルピロリン−1−イル、N−メチルテトラデカンアミ
ド、N−スクシンイミド、N−フタルイミド、2,5−
ジオキソ−1−オキサゾリジニル、3−ドデシル−2,
5−ジオキソ−1−イミダゾリル及びN−アセチル−N
−ドデシルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、フェノ
キシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ、ヘキサデシルオキシカルボニルアミノ、2,4−ジ
−t−ブチルフェノキシカルボニルアミノ、フェニルカ
ルボニルアミノ、2,5−(ジ−t−ペンチルフェニ
ル)カルボニルアミノ、p−ドデシル−フェニルカルボ
ニルアミノ、p−トリルカルボニルアミノ、N−メチル
ウレイド、N,N−ジメチルウレイド、N−メチル−N
−ドデシルウレイド、N−ヘキサデシルウレイド、N,
N−ジオクタデシルウレイド、N,N−ジオクチル−
N’−エチルウレイド、N−フェニルウレイド、N,N
−ジフェニルウレイド、N−フェニル−N−p−トリル
ウレイド、N−(m−ヘキサデシルフェニル)ウレイ
ド、N,N−(2,5−ジ−t−ペンチルフェニル)−
N’−エチルウレイド及びt−ブチルカルボナミド等の
カルボナミド;メチルスルホンアミド、ベンゼンスルホ
ンアミド、p−トリルスルホンアミド、p−ドデシルベ
ンゼンスルホンアミド、N−メチルテトラデシルスルホ
ンアミド、N,N−ジプロピルスルファモイルアミノ及
びヘキサデシルスルホンアミド等のスルホンアミド;N
−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、
N,N−ジプロピルスルファモイル、N−ヘキサデシル
スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N
−[3−(ドデシルオキシ)プロピル]スルファモイ
ル、N−[4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)ブチル]スルファモイル、N−メチル−N−テトラ
デシルスルファモイル及びN−ドデシルスルファモイル
等のスルファモイル;N−メチルカルバモイル、N,N
−ジブチルカルバモイル、N−オクタデシルカルバモイ
ル、N−[4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)ブチル]カルバモイル、N−メチル−N−テトラデ
シルカルバモイル及びN,N−ジオクチルカルバモイル
等のカルバモイル;アセチル、(2,4−ジ−t−アミ
ルフェノキシ)アセチル、フェノキシカルボニル、p−
ドデシルオキシフェノキシカルボニル、メトキシカルボ
ニル、ブトキシカルボニル、テトラデシルオキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニ
ル、3−ペンタデシルオキシカルボニル及びドデシルオ
キシカルボニル等のアシル;メトキシスルホニル、オク
チルオキシスルホニル、テトラデシルオキシスルホニ
ル、2−エチルヘキシルオキシスルホニル、フェノキシ
スルホニル、2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシスル
ホニル、メチルスルホニル、オクチルスルホニル、2−
エチルヘキシルスルホニル、ドデシルスルホニル、ヘキ
サデシルスルホニル、フェニルスルホニル、4−ノニル
フェニルスルホニル及びp−トリルスルホニル等のスル
ホニル;ドデシルスルホニルオキシ及びヘキサデシルス
ルホニルオキシ等のスルホニルオキシ;メチルスルフィ
ニル、オクチルスルフィニル、2−エチルヘキシルスル
フィニル、ドデシルスルフィニル、ヘキサデシルスルフ
ィニル、フェニルスルフィニル、4−ノニルフェニルス
ルフィニル及びp−トリルスルフィニル等のスルフィニ
ル;エチルチオ、オクチルチオ、ベンジルチオ、テトラ
デシルチオ、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)エチルチオ、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−t
−オクチルフェニルチオ及びp−トリルチオ等のチオ;
アセチルオキシ、ベンゾイルオキシ、オクタデカノイル
オキシ、p−ドデシルアミドベンゾイルオキシ、N−フ
ェニルカルバモイルオキシ、N−エチルカルバモイルオ
キシ及びシクロヘキシルカルバモイルオキシ等のアシロ
キシ;フェニルアニリノ、2−クロロアニリノ、ジエチ
ルアミン、ドデシルアミン等のアミン;1−(N−フェ
ニルイミド)エチル、N−スクシンイミド又は3−ベン
ジルヒダントイニル等のイミノ;ジメチルホスフェート
及びエチルブチルホスフェート等のホスフェート;ジエ
チルホスファイト及びジヘキシルホスファイト等のホス
ファイト;それぞれ置換されていてもよくかつ3〜7員
複素環式環を含む複素環式基、複素環式オキシ基又は複
素環式チオ基であって、3〜7員複素環式環が炭素原子
と酸素、窒素及び硫黄からなる群から選ばれる少なくと
も1個のヘテロ原子とを含むもの、例えば2−フリル、
2−チエニル、2−ベンズイミダゾリルオキシ又は2−
ベンゾチアゾリル;トリエチルアンモニウム等の第4級
アンモニウム;並びにトリメチルシリルオキシ等のシリ
ルオキシであることができる。
【0080】所望であれば、置換基それ自体が上記置換
基により1回以上さらに置換されていてもよい。当業者
は、特定の用途に対して望ましい写真特性が得られるよ
うに使用される個々の置換基を選ぶことができ、使用さ
れる置換基としては例えば、疎水性基、可溶化基、ブロ
ッキング基、遊離させる基又は遊離可能な基等が挙げら
れる。分子が2個以上の置換基を有する場合には、支障
がなければ複数の置換基が結合し合って縮合環のような
環を形成していてもよい。概して、前述の基及びそれら
の置換基には、炭素原子数が48以下、典型的には1〜
36、通常24未満のものが包含されるであろうが、選
ばれる個々の置換基に依存して炭素原子数がより大きな
ものも可能である。
【0081】本発明の材料は、当該技術分野で公知の手
法のうちの任意のもの及び公知の組み合わせのうちの任
意のものを使用できる。典型的には、本発明の材料は、
溶融物に混合され、本明細書で説明する層として支持体
上にコーティングされ、写真要素の一部を形成する。
「組み合わされた」なる用語が使用される場合に、その
用語は反応性化合物が、他の成分と反応することのでき
る特定の層の中又はその特定の層の付近に処理の間に存
在することを意味する。
【0082】種々の成分の移動を制御するために、高分
子量疎水性基又は「バラスト」基をカプラー分子に含有
させることが望ましいことがある。代表的なバラスト基
には、炭素数8〜48の置換又は非置換アルキル又はア
リール基が挙げられる。このような基に対する代表的な
置換基には、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基、ハ
ロゲン、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、カルボキシ基、アシル基、アシロキシ基、ア
ミノ基、アニリノ基、カルボンアミド基、カルバモイル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ス
ルホンアミド基及びスルファモイル基などがある(但
し、置換基は典型的には1〜42個の炭素原子を含
む)。このような置換基は、さらに置換されていてもよ
い。
【0083】写真要素は、単色要素であっても、多色要
素であってもよい。多色要素は、スペクトルの三原色領
域の各々に感受性の画像色素形成単位を含有する。各単
位は、スペクトルの一定領域に感受性を有するただ一つ
の乳剤層又は複数の乳剤層を含んでなることができる。
画像形成単位の層を含む要素の層は、当該技術分野にお
いて公知の種々の順序で配置できる。別のフォーマット
では、スペクトルの三原色領域の各々に感受性の乳剤
を、単一セグメント化層として配置できる。
【0084】典型的な多色写真要素は、支持体と、その
上に支持された、少なくとも一種のシアン色素形成カプ
ラーとの組み合わせで少なくとも一層の赤感性ハロゲン
化銀乳剤層を含んでなるシアン色素画像形成単位と、少
なくとも一種のマゼンタ色素形成カプラーとの組み合わ
せで少なくとも一層の緑感性ハロゲン化銀乳剤層を含ん
でなるマゼンタ色素画像形成単位と、少なくとも一種の
イエロー色素形成カプラーとの組み合わせで少なくとも
一層の青感性ハロゲン化銀乳剤層を含んでなるイエロー
色素画像形成単位とを含んでなる。この要素は、追加の
層、例えば、フィルター層、中間層、オーバーコート
層、下塗り層等を含有できる。
【0085】もし所望ならば、写真要素は、Research D
isclosure 、第34390項、1992年11月(英
国、ハンプシャーP010 7DQ、エムスワース、12a ノース
ストリート、ダッドリーアネックス所在のKenneth Maso
n Publications, Ltd.により発行)及び発明協会公開技
報第94−6023号(日本国特許庁から1994年3
月15日発行)(これらに記載の内容は、引用により本
明細書に含まれていることにする)に記載されているよ
うな適用された磁気層とともに使用できる。本発明の材
料を小さなフォーマットのフィルムに用いることが望ま
しいときには、Research Disclosure 、第36230
項、1994年6月には、適当な実施態様が記載されて
いる。
【0086】本発明の乳剤及び要素に使用するのに適当
な材料についての以下の説明において、上記したように
して入手できるResearch Disclosure、第38957
項、1996年9月(用語「Research Disclosure 」で
示す)を引用する。Research Disclosure (そこで引用
されている特許及び刊行物を含む)は、引用により本明
細書に含まれていることにし、以下で引用するセクショ
ンは、Research Disclosure のセクションである。
【0087】特記のない限りは、本発明に用いられるハ
ロゲン化銀乳剤含有要素は、要素に添付の処理説明書の
種類(即ち、カラーネガ、反転又は直接ポジ処理)によ
って示されているネガ形であってもポジ形であってもよ
い。適当な乳剤及びそれらの調製だけでなく、化学増感
及び分光増感の方法についても、セクションI〜Vに記
載されている。種々の添加剤、例えばUV色素、蛍光増
白剤、カブリ防止剤、安定化剤、光吸収剤及び光散乱剤
並びに物性調整添加剤、例えば硬膜剤、塗布助剤、可塑
剤、滑剤及び艶消し剤が、例えば、セクションII及び
セクションVI〜VIIIに記載されている。カラー材
料が、セクションX〜XIIIに記載されている。カプ
ラー及び色素(有機溶媒に分散させたものを含む)を含
有させるのに適当な方法が、セクションX(E)に記載
されている。スキャンを容易にすることについて、セク
ションXIVに記載されている。支持体、露光、現像系
並びに処理方法及び処理剤が、セクションXV〜XXに
記載されている。上記したResearch Disclosure 、第3
6544項、1994年9月に含まれている情報は、Re
search Disclosure 、第38957項、1996年9月
において最新のものとなっている。カラー反射プリント
とともに用いて有用なものを含む一定の所望な写真要素
及び処理工程が、Research Disclosure 、第37038
項、1995年2月に記載されている。
【0088】カプリング離脱基が、当該技術分野におい
て周知である。このような基は、カプラーの化学当量、
即ち、2当量カプラーか4当量カプラーであるかを決定
できるか、あるいはカプラーの反応性を変える場合があ
る。このような基は、カプラーから遊離後、色素形成、
色素色相調整、現像促進若しくは現像抑制、漂白促進若
しくは漂白抑制、電子移動容易化、色修正等の機能を果
たすことにより、カプラーを塗布した層や、写真記録材
料における他の層に有利に作用することができる。
【0089】カプリング部位に水素が存在すると4当量
カプラーが得られ、別のカプリングオフ基が存在すると
通常2当量カプラーが得られる。このようなカプリング
オフ基の代表的な種類としては、例えば、クロロ、アル
コキシ、アリールオキシ、ヘテロ−オキシ、スルホニル
オキシ、アシロキシ、アシル、複素環基、スルホンアミ
ド、メルカプトテトラゾール、ベンゾチアゾール、メル
カプトプロピオン酸、ホスフォニルオキシ、アリールチ
オ及びアリールアゾなどが挙げられる。これらのカプリ
ングオフ基は、従来技術、例えば、米国特許第2,45
5,169号、第3,227,551号、第3,43
2,521号、第3,476,563号、第3,61
7,291号、第3,880,661号、第4,05
2,212号及び第4,134,766号;英国特許及
び公開第1,466,728号、第1,531,927
号、第1,533,039号、第2,006,755A
号及び2,017,704A号に記載されている。これ
らに開示されている事項は、引用により本明細書に含ま
れていることにする。
【0090】画像色素形成性カプラーを、酸化された発
色現像主薬との反応によってシアン色素を形成するカプ
ラーとして要素中に含めることができる。そのような画
像色素形成性カプラーは以下に示すような代表的な特許
及び刊行物に記載されている:"Farbkuppler-eine Lite
rature Ubersicht," Agfa Mitteilungen出版、Band II
I, pp. 156-175 (1961)並びに米国特許第2,367,
531号、第2,423,730号、第2,474,2
93号、第2,772,162号、第2,895,82
6号、第3,002,836号、第3,034,892
号、第3,041,236号、第4,333,999
号、第4,746,602号、第4,753,871
号、第4,770,988号、第4,775,616
号、第4,818,667号、第4,818,672
号、第4,822,729号、第4,839,267
号、第4,840,883号、第4,849,328
号、第4,865,961号、第4,873,183
号、第4,883,746号、第4,900,656
号、第4,904,575号、第4,916,051
号、第4,921,783号、第4,923,791
号、第4,950,585号、第4,971,898
号、第4,990,436号、第4,996,139
号、第5,008,180号、第5,015,565
号、第5,011,765号、第5,011,766
号、第5,017,467号、第5,045,442
号、第5,051,347号、第5,061,613
号、第5,071,737号、第5,075,207
号、第5,091,297号、第5,094,938
号、第5,104,783号、第5,178,993
号、第5,813,729号、第5,187,057
号、第5,192,651号、第5,200,305
号、第5,202,224号、第5,206,130
号、第5,208,141号、第5,210,011
号、第5,215,871号、第5,223,386
号、第5,227,287号、第5,256,526
号、第5,258,270号、第5,272,051
号、第5,306,610号、第5,326,682
号、第5,366,856号、第5,378,596
号、第5,380,638号、第5,382,502
号、第5,384,236号、第5,397,691
号、第5,415,990号、第5,434,034号
及び第5,441,863号;ヨーロッパ特許第024
6616号、第0250201号、第0271323
号、第0295632号、第0307927号、第03
33185号、第0378898号、第0389817
号、第0487111号、第0488248号、第05
39034号、第0545300号、第0556700
号、第0556777号、第0556858号、第05
69979号、第0608133号、第0636936
号、第0651286号及び第0690344号;ドイ
ツ国特許出願公開第4,026,903号、第3,62
4,777号及び第3,823,049号。典型的には
そのようなカプラーはフェノール類、ナフトール類又は
ピラゾロアゾール類である。
【0091】酸化された発色現像主薬との反応によって
マゼンタ色素を形成するカプラーは以下に示すような代
表的な特許及び刊行物に記載されている:"Farbkuppler
-eine Literature Ubersicht," Agfa Mitteilungen出
版、Band III, pp. 126-156 (1961)並びに米国特許第
2,311,082号、第2,369,489号、第
2,343,701号、第2,600,788号、第
2,908,573号、第3,062,653号、第
3,152,896号、第3,519,429号、第
3,758,309号、第3,935,015号、第
4,540,654号、第4,745,052号、第
4,762,775号、第7,791,052号、第
4,812,576号、第4,835,094号、第
4,840,877号、第4,845,022号、第
4,853,319号、第4,868,099号、第
4,865,960号、第4,871,652号、第
4,876,182号、第4,892,805号、第
4,900,657号、第4,910,124号、第
4,914,013号、第4,921,968号、第
4,929,540号、第4,933,465号、第
4,942,116号、第4,942,117号、第
4,942,118号、第4,959,480号、第
4,968,594号、第4,988,614号、第
4,992,361号、第5,002,864号、第
5,021,325号、第5,066,575号、第
5,068,171号、第5,071,739号、第
5,100,772号、第5,110,942号、第
5,116,990号、第5,118,812号、第
5,134,059号、第5,155,016号、第
5,183,728号、第5,234,805号、第
5,235,058号、第5,250,400号、第
5,254,446号、第5,262,292号、第
5,300,407号、第5,302,496号、第
5,336,593号、第5,350,667号、第
5,395,968号、第5,354,826号、第
5,358,829号、第5,368,998号、第
5,378,587号、第5,409,808号、第
5,411,841号、第5,418,123号及び第
5,424,179号;ヨーロッパ特許第0 2578
54号、第0 284 240号、第0 341 20
4号、第347,235号、第365,252号、第0
422595号、第0428899号、第042890
2号、第0459331号、第0467327号、第0
476949号、第0487081号、第048933
3号、第0512304号、第0515128号、第0
534703号、第0554778号、第055814
5号、第0571959号、第0583832号、第0
583834号、第0584793号、第060274
8号、第0602749号、第0605918号、第0
622672号、第0622673号、第062991
2号、第0646841号、第0656561号、第0
660177号及び第0686872号;国際出願公開
WO90/10253、WO92/09010、WO9
2/10788、WO92/12464、WO93/0
1523、WO93/02392、WO93/0239
3、WO93/07534;英国出願第2,244,0
53号;特開平3−192,350号;ドイツ国特許出
願公開第3,624,103号、第3,912,265
号及び第4,008,067号。典型的には、そのよう
なカプラーは、酸化された発色現像主薬との反応によっ
てマゼンタ色素を形成するピラゾロン類、ピラゾロアゾ
ール類又はピラゾロベンズイミダゾール類である。
【0092】HDYカプラーに加えて酸化された発色現
像主薬との反応によってイエロー色素を形成するカプラ
ーは以下に示すような代表的な特許及び刊行物に記載さ
れている:"Farbkuppler-eine Literature Ubersicht,"
Agfa Mitteilungen出版、Band III, pp. 112-126 (196
1)並びに米国特許第2,298,443号、第2,40
7,210号、第2,875,057号、第3,04
8,194号、第3,265,506号、第3,44
7,928号、第4,022,620号、第4,44
3,536号、第4,758,501号、第4,79
1,050号、第4,824,771号、第4,82
4,773号、第4,855,222号、第4,97
8,605号、第4,992,360号、第4,99
4,361号、第5,021,333号、第5,05
3,325号、第5,066,574号、第5,06
6,576号、第5,100,773号、第5,11
8,599号、第5,143,823号、第5,18
7,055号、第5,190,848号、第5,21
3,958号、第5,215,877号、第5,21
5,878号、第5,217,857号、第5,21
9,716号、第5,238,803号、第5,28
3,166号、第5,294,531号、第5,30
6,609号、第5,328,818号、第5,33
6,591号、第5,338,654号、第5,35
8,835号、第5,358,838号、第5,36
0,713号、第5,362,617号、第5,38
2,506号、第5,389,504号、第5,39
9,474号、第4,405,737号、第5,41
1,848号及び第5,427,898号;ヨーロッパ
特許第0327976号、第0296793号、第03
65282号、第0379309号、第0415375
号、第0437818号、第0447969号、第05
42463号、第0568037号、第0568196
号、第0568777号、第0570006号、第05
73761号、第0608956号、第0608957
号及び第0628865号。そのようなカプラーは典型
的には鎖状ケトメチレン化合物である。
【0093】酸化発色現像主薬との反応により無色生成
物を形成するカプラーは、以下の代表的な特許に記載さ
れている:英国特許第861,138号;米国特許第
3,632,345号、第3,928,041号、第
3,958,993号及び第3,961,959号。典
型的には、そのようなカプラーは、酸化発色現像主薬と
の反応により無色生成物を形成する環状カルボニル含有
化合物である。
【0094】酸化発色現像主薬との反応により黒色色素
を形成するカプラーが、代表的な特許、例えば、米国特
許第1,939,231号、第2,181,944号、
第2,333,106号及び第4,126,461号;
ドイツ国公開公報第2,644,194号及び第2,6
50,764号に記載されている。典型的には、このよ
うなカプラーは、酸化発色現像主薬との反応により黒色
又は中性生成物を形成するレゾルシノール類又はm−ア
ミノフェノール類である。
【0095】上記に加えて、いわゆる「ユニバーサル
(universal)」又は「ウォシュアウト(washout)」カプ
ラーを用いてもよい。これらのカプラーは、画像色素形
成には寄与しない。即ち、例えば、未置換カルバモイル
を有するナフトール又は2位又は3位が低分子量置換基
で置換されたナフトールを用いてもよい。この種のカプ
ラーは、例えば、米国特許第5,026,628号、第
5,151,343号及び第5,234,800号に記
載されている。
【0096】いずれかが公知のバラスト又はカプリング
離脱基、例えば米国特許第4,301,235号、第
4,853,319号及び第4,351,897号に記
載されているようなバラスト又はカプリング離脱基を含
有していてもよいカプラーの組み合わせを使用するのが
有用なことがある。このカプラーは、米国特許第4,4
82,629号に記載されているような可溶化基を含有
していてもよい。また、このカプラーは、「不適当な
(wrong)」カラードカプラーと組み合わされて使
用してもよく(例えば、中間層修正レベルを調整するた
め)、及びカラーネガ用途において、ヨーロッパ特許第
213,490号;特開昭第58−172,647号;
米国特許第2,983,608号、第4,070,19
1号及び第4,273,861号;ドイツ国出願DE第
2,706,117号及び第2,643,965号;英
国特許第1,530,272号;及び特願昭第58−1
13935号に記載されているようなマスキングカプラ
ーと関連させて使用してもよい。マスキングカプラー
は、所望ならば、シフトしてもブロックしていてもよ
い。
【0097】典型的には、カプラーは、銀に対するモル
比で0.05〜1.0、概して0.1〜0.5の量でハ
ロゲン化銀乳剤層中に存在する。通常、カプラーは、カ
プラーに対する溶剤の重量比が0.1〜10.0、典型
的には0.1〜2.0となるような量で高沸点有機溶剤
中に分散されるが、持久性カプラー溶剤を使用しない分
散体がしばしば使用される。
【0098】本発明の材料は、例えば漂白又は定着の処
理工程を促進又はさもなければ変更して画質を向上する
写真学的に有用な基(PUG)を放出する材料と組み合
わせて使用できる。ヨーロッパ特許第193,389号
及び第301,477号;米国特許第4,163,66
9号、第4,865,956号及び第4,923,78
4号に記載されているような漂白促進剤放出カプラーが
有用なことがある。また、核形成剤、現像促進剤又はそ
れらの前駆体(英国特許第2,097,140号及び第
2,131,188号;電子移動剤(米国特許第4,8
59,578号及び第4,912,025号);カブリ
防止剤及び混色防止剤、例えばヒドロキノン類、アミノ
フェノール類、アミン類、没食子酸の誘導体;カテコー
ル;アスコルビン酸;ヒドラジド類;スルホンアミドフ
ェノール類;及び非カラー形成カプラーと関連して組成
物を使用することも意図される。
【0099】また、本発明の材料は、イエロー、シアン
及び/又はマゼンタフィルター色素を水中油形分散体、
ラテックス分散体又は固体粒子分散体として含んでなる
フィルター色素層と組み合わせて使用してもよい。さら
に、「塗布型」カプラー(例えば、米国特許第4,36
6,237号;ヨーロッパ特許第96,570号;米国
特許第4,420,556号及び第4,543,323
号に記載されている)とともに使用してもよい。また、
組成物は、例えば、特願昭第61−258,249号又
は米国特許第5,019,492号に記載されているよ
うな保護された形態でブロック又は塗布されてよい。
【0100】本発明の材料は、さらに、「現像抑制剤放
出型」化合物(DIR)等のPUGを放出する画像調整
化合物と組み合わせて使用することができる。本発明の
組成物との関連において有用なDIRは、当該技術分野
において公知であり、それらの例が、米国特許第3,1
37,578号、第3,148,022号、第3,14
8,062号、第3,227,554号、第3,38
4,657号、第3,379,529号、第3,61
5,506号、第3,617,291号、第3,62
0,746号、第3,701,783号、第3,73
3,201号、第4,049,455号、第4,09
5,984号、第4,126,459号、第4,14
9,886号、第4,150,228号、第4,21
1,562号、第4,248,962号、第4,25
9,437号、第4,362,878号、第4,40
9,323号、第4,477,563号、第4,78
2,012号、第4,962,018号、第4,50
0,634号、第4,579,816号、第4,60
7,004号、第4,618,571号、第4,67
8,739号、第4,746,600号、第4,74
6,601号、第4,791,049号、第4,85
7,447号、第4,865,959号、第4,88
0,342号、第4,886,736号、第4,93
7,179号、第4,946,767号、第4,94
8,716号、第4,952,485号、第4,95
6,269号、第4,959,299号、第4,96
6,835号及び第4,985,336号、並びに英国
特許第1,560,240号、第2,007,662
号、第2,032,914号及び第2,099,167
号;ドイツ国特許第2,842,063号、第2,93
7,127号、第3,636,824号及び第3,64
4,416号、並びに以下のヨーロッパ特許第272,
573号、第335,319号、第336,411号、
第346,899号、第362,870号、第365,
252号、第365,346号、第373,382号、
第376,212号、第377,463号、第378,
236号、第384,670号、第396,486号、
第401,612号及び第401,613号に記載され
ている。
【0101】また、このような化合物は、「Developer-
Inhibitor-Releasing(DIR)Couplersfor Color Photogra
phy(カラー写真用現像抑制剤放出型(DIR)カプラ
ー)」、C. R. Barr、J.R.Thirtle 及びP.W.Vittum、Ph
otographic Science and Engineering、第13巻、第1
74頁(1969)(引用により本明細書に含まれてい
ることにする)にも開示されている。一般的に、現像抑
制剤放出型(DIR)カプラーは、カプラー成分と抑制
剤カプリング離脱部分(IN)とを含む。抑制剤放出型
カプラーは、抑制剤の遅延放出を生じるタイミング部分
又は化学スイッチも含む時遅延型(DIARカプラー)
でよい。典型的な抑制剤部分としては、オキサゾール
類、チアゾール類、ジアゾール類、トリアゾール類、オ
キサジアゾール類、チアジアゾール類、オキサチアゾー
ル類、チアトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、テ
トラゾール類、ベンゾイミダゾール類、インダゾール
類、イソインダゾール類、メルカプトテトラゾール類、
セレノテトラゾール類、メルカプトベンゾチアゾール
類、セレノベンゾチアゾール類、メルカプトベンゾオキ
サゾール類、セレノベンゾオキサゾール類、メルカプト
ベンゾイミダゾール類、セレノベンゾイミダゾール類、
ベンゾジアゾール類、メルカプトオキサゾール類、メル
カプトチアジアゾール類、メルカプトチアゾール類、メ
ルカプトトリアゾール類、メルカプトオキサジアゾール
類、メルカプトジアゾール類、メルカプトオキサチアゾ
ール類、テレウロテトラゾール類又はベンゾイソジアゾ
ール類がある。好ましい実施態様によれば、抑制剤部分
又は抑制剤基は、下式から選択される:
【0102】
【化38】
【0103】(式中、RI は炭素数1〜約8の直鎖及び
分岐アルキル基、ベンジル基、フェニル基及びアルコキ
シ基並びに上記置換基を含有しないか1つ以上含有する
基からなる群より選択されるものである;RIIはRI
び−SRI から選択されるものであり;RIII は炭素数
1〜約5の直鎖又は分岐アルキル基であり、mは1〜3
であり;RIVは水素、ハロゲン、アルコキシ基、フェニ
ル基及びカルボンアミド基、−COORV 及び−NHC
OORV からなる群より選択されるものである(式中、
V は置換及び非置換のアルキル及びアリール基から選
択されるものである))。
【0104】典型的には、現像抑制剤放出型カプラーに
含まれるカプラー部分がそれが位置する層に対応する画
像色素を形成するけれども、異なるフィルム層と関連し
たものとして異なる色を形成してもよい。また、現像抑
制剤放出型カプラーに含まれるカプラー部分が無色生成
物及び/又は処理中に写真材料から洗い流される生成物
を形成することも有用なことがある(いわゆる「ユニバ
ーサル」カプラー)。
【0105】カプラー等の化合物は、PUGを、処理中
の化合物の反応により直接、又はタイミング基又は結合
基を介して間接的に放出してもよい。タイミング基は、
PUGの時遅延放出を生じる〔分子内求核置換反応を用
いた基(米国特許第4,248,962号);共役系に
沿った電子移動反応を用いた基(米国特許第4,40
9,323号、第4,421,845号及び第4,86
1,701号;特願昭第57−188035号、第58
−98728号、第58−209736号及び第58−
209738号);カプラー反応後にカプラー又は還元
剤として機能する基(米国特許第4,438,193号
及び第4,618,571号)及び上記した特徴を組み
合わせて有する基〕。典型的には、タイミング基は、下
式で表されるもののうちの一つである:
【0106】
【化39】
【0107】(式中、INは抑制剤部分であり、Zはニ
トロ基、シアノ基、アルキルスルホニル基、スルファモ
イル基及びスルホンアミド基からなる群より選択される
ものであり;aは0又は1であり;RVIは置換及び非置
換アルキル及びフェニル基からなる群より選択されるも
のである)。各タイミング基の酸素原子が、DIARの
それぞれのカプラー成分のカプリング離脱位に結合され
ている。
【0108】また、タイミング基又は連結基は、非共役
鎖への電子移動により機能してもよい。連結基は、当該
技術分野において、種々の名前で知られている。しばし
ば、ヘミアセタール又はイミノケタール開裂反応を利用
することができる基と称されるか、エステル加水分解に
よる開裂反応を利用できる基と称されてきた(例えば、
米国特許第4,546,073号)。この非共役鎖への
電子移動は、典型的には比較的早い分解及び二酸化炭
素、ホルムアルデヒド又は他の低分子量副生成物の生成
を生じる。これらの基は、ヨーロッパ特許第464,6
12号及び第523,451号;米国特許第4,14
6,396号;特開昭第60−249148号及び第6
0−249149号に例示されている。
【0109】写真感光性乳剤層に含有させることのでき
る適当な現像抑制剤放出型カプラーには、以下のものが
挙げられるが、これらには限定されない:
【0110】
【化40】
【0111】
【化41】
【0112】
【化42】
【0113】また、本発明の概念を用いて、Research D
isclosure 、第18716項、1979年11月(英
国、ハンプシャーP010 7DQ、エムスワース、12a ノース
ストリート、ダッドリーアネックス所在のKenneth Maso
n Publications, Ltd.により発行)に記載されている
(引用により本明細書に含まれていることにする)反射
カラープリントを得ることも意図される。本発明の材料
は、米国特許第4,917,994号に記載されている
ようなpH調整された支持体上に;低い酸素透過性を有
する支持体上に(ヨーロッパ特許第553,339
号);エポキシ溶媒を用いて(ヨーロッパ特許第16
4,961号);ニッケル錯体安定化剤とともに(例え
ば、米国特許第4,346,165号、第4,540,
653号及び第4,906,559号);カルシウム等
の多価カチオンに対しての感度を減少させるために米国
特許第4,994,359号に記載されているようなバ
ラスト化キレート化剤とともに;及び米国特許第5,0
68,171号に記載されているような汚染減少化合物
とともに、塗布できる。本発明と組み合わせにおいて有
用な他の化合物は、以下の受入れ番号を有するDerw
entAbstractsに記載されている日本国公開
公報に開示されている:第90−072,629号、第
90−072,630号、第90−072,631号、
第90−072,632号、第90−072,633
号、第90−072,634号、第90−077,82
2号、第90−078,229号、第90−078,2
30号、第90−079,336号、第90−079,
337、第90−079,338号、第90−079,
690号、第90−079,691号、第90−08
0,487号、第90−080,488号、第90−0
80,489号、第90−080,490号、第90−
080,491号、第90−080,492号、第90
−080,494号、第90−085,928号、第9
0−086,669号、第90−086,670号、第
90−087,360号、第90−087,361号、
第90−087,362号、第90−087,363
号、第90−087,364号、第90−088,09
7号、第90−093,662号、第90−093,6
63号、第90−093,664号、第90−093,
665号、第90−093,666号、第90−09
3,668号、第90−094,055号、第90−0
94,056号、第90−103,409号、第83−
62,586号及び第83−09,959号。
【0114】慣用的な感放射線性ハロゲン化銀乳剤を、
本発明の実施に用いることができる。このような乳剤
は、Research Disclosure 、第38755項、1996
年9月、I. Emulsion grains and their preparation
(乳剤粒子及びそれらの調製)に示されている。
【0115】本発明においてとりわけ有用なものは、平
板状粒子ハロゲン化銀乳剤である。平板状粒子は、2つ
の平行主結晶面を有し且つアスペクト比が少なくとも2
であるものである。用語「アスペクト比」は、粒子主面
の等価円直径(ECD)をその厚さ(t)で割って得た
比である。平板状粒子乳剤は、平板状粒子が総粒子投影
面積の少なくとも50%(好ましくは少なくとも70
%、最適には少なくとも90%)を占めるものである。
好ましい平板状粒子乳剤は、平板状粒子の平均厚さが
0.3マイクロメートル未満(好ましくは薄、即ち、
0.2マイクロメートル未満、最も好ましくは超薄、即
ち、0.07マイクロメートル未満)のものである。平
板状粒子の主面は、(111)又は(100)結晶面に
あってよい。平板状粒子乳剤の平均ECDは、10マイ
クロメートルを超えることはめったくなく、より典型的
には5マイクロメートル未満である。
【0116】最も広く使用されている形態では、平板状
粒子乳剤は、高臭化物(111)平板状粒子乳剤であ
る。このような乳剤が、米国特許第4,439,520
号(Kofron等)、第4,434,226号(Wilgus
等)、第4,433,048号(Solberg 等)、第4,
435,501号、第4,463,087号及び第4,
173,320号(Maskasky)、第4,414,310
号及び第4,914,014号(Daubendiek等)、第
4,656,122号(Sowinski等)、第5,061,
616号及び5,061,609号(Piggin等)、第
5,147,771号、第5,147,772号、第
5,147,773号、第5,171,659号及び第
5,252,453号(Tsaur 等)、第5,219,7
20号及び第5,334,495号(Black 等)、第
5,310,644号、第5,372,927号及び第
5,460,934号(Delton)、第5,470,69
8号(Wen )、第5,476,760号(Fenton等)、
第5,612,175号及び第5,614,359号
(Eshelman等)並びに第5,667,954号(Irving
等)に示されている。
【0117】超薄高臭化物(111)平板状粒子乳剤
が、米国特許第4,672,027号、第4,693,
964号,第5,494,789号、第5,503,9
71号及び第5,576,168号(Dauvendiek等)、
第5,250,403号(Antoniades等)、第5,50
3,970号(Olm 等)、第5,582,965号(De
aton等)並びに第5,667,955号(Maskasky)に
示されている。
【0118】高臭化物(100)平板状粒子乳剤が、米
国特許第4,386,156号及び第5,386,15
6号(Mignot)に示されている。
【0119】高塩化物(111)平板状粒子乳剤が、米
国特許第4,399,215号(Wey )、第4,41
4,306号(Wey 等)、第4,400,463号、第
4,713,323号、第5,061,617号、第
5,178,997号、第5,183,732号、第
5,185,239号、第5,399,478号及び第
5,411,852号(Maskasky)並びに第5,17
6,992号及び第5,178,998号(Maskasky
等)に示されている。超薄高塩化物(111)平板状粒
子乳剤が、米国特許第5,271,858号及び第5,
389,509号(Maskasky)に示されている。
【0120】高塩化物(100)平板状粒子乳剤が、米
国特許第5,264,337号、第5,292,632
号、第5,275,930号及び第5,399,477
号(Maskasky)、第5,320,938号(House
等)、第5,314,798号(Brust 等)、第5,3
56,764号(Szajewski 等)、第5,413,90
4号及び第5,663,041号(Chang 等)、第5,
593,821号(Oyamada )、第5,641,620
号及び5,652,088号(Yamashita 等)、第5,
652,089号(Saitou等)並びに第5,665,5
30号(Oyamada 等)に示されている。超薄高塩化物
(100)平板状粒子乳剤は、上記のHouse 等及びChan
g 等の教示に準じてヨウ化物の存在下における核形成に
より調製できる。
【0121】乳剤は、表面感受性乳剤、即ち、主にハロ
ゲン化銀粒子の表面に潜像を形成する乳剤でもよいし、
乳剤は、主にハロゲン化銀粒子の内部に内部潜像を形成
することができるものでもよい。乳剤は、ネガ形乳剤、
例えば、表面感受性乳剤又は未カブリ内部潜像形成乳剤
でもよいし、現像を均一露光で行なうか、核形成剤の存
在下で行なうとポジ形となる未カブリ内部潜像形成型の
直接ポジ乳剤でもよい。後者の型の平板状粒子乳剤は、
米国特許第4,504,570号(Evans 等)に示され
ている。
【0122】写真要素を、化学線、典型的にはスペクト
ルの可視領域に露光して潜像を形成した後、処理して可
視色素像を形成できる。可視色素像を形成するための処
理は、要素を発色現像主薬と接触させて現像性ハロゲン
化銀を減少させ且つ発色現像主薬を酸化する工程を含
む。酸化発色現像主薬は、次にカプラーと反応して色素
を生じる。所望ならば、Research Disclosure XVIIIB
(5) に記載されているような「Redox Amplification
(レドックス増幅)」を用いてもよい。
【0123】ネガ形ハロゲン化銀の場合、上記した処理
工程により、ネガ像が形成される。カラーネガフィルム
と称される一つの種類のこのような要素は、像捕捉用に
設計される。感度(低光条件に対する要素の感度)は、
通常このような要素において十分な像を得るのに重要で
ある。このような要素は、典型的には臭ヨウ化銀乳剤を
透明支持体上に塗布したものであり、The British Jour
nal of Photography Annual 、1988、第191〜1
98頁に記載されているようなKodak C-41プロセス等の
公知のカラーネガプロセスでの処理についての説明書を
添付したパッケージで販売されている。カラーネガフィ
ルム要素が続いて映画フィルムのような可視映写プリン
トを生成するのに用いられる場合には、Eastman Kodak
Co. から入手可能なH−24マニュアルに記載されてい
るKodak ECN-2 プロセス等のプロセスを、透明支持体に
カラーネガ像を形成するのに用いてもよい。カラーネガ
現像時間は、典型的には3分15秒以下であり、90秒
以下又は60秒以下が望ましい。
【0124】本発明の写真要素は、反復使用を意図した
露光構造に組み込んでもよいし、制限された使用を意図
した露光構造(「使い捨てカメラ」、「フィルム付きレ
ンズ」又は「感光材料パッケージユニット」等の種々の
名前で呼ばれている)に組み込んでもよい。
【0125】別の種類のカラーネガ要素は、カラープリ
ントである。このような要素は、像捕捉カラーネガ要素
から光学的にプリントした像を受け取るように設計され
ている。カラープリント要素は、反射観察(例えば、ス
ナップショット)用反射支持体上に設けても、映画のよ
うな映写観察用の透明支持体上に設けてもよい。カラー
反射プリント用要素は、反射支持体上、典型的には紙上
に設け、塩化銀乳剤を用い、要素を、上記したようにし
て処理したカラーネガフィルムを介して露光する、いわ
ゆるネガ−ポジ法を用いて光学的にプリントしてもよ
い。この要素は、一般的にPCT WO第87/045
34号又は米国特許第4,975,357号に記載され
ているカラーネガ光学プリント法、例えば、Kodak RA-4
プロセスを用いて処理してポジ像を形成するための説明
書が添付されたパッケージで販売されている。カラー映
写プリントは、例えば、H−24マニュアルに記載され
ているようなKodak ECP-2 プロセスに準じて処理しても
よい。カラープリント現像時間は、典型的には90秒以
下であり、45秒以下あるいはさらには30秒以下が望
ましい。
【0126】反転要素は、光学印刷なしでポジ像を形成
することができる。ポジ(又は反転)像を得るために、
カラー現像工程の前に、非カラー現像主薬で現像して露
光ハロゲン化銀を現像するが色素を形成せず、その後要
素を均一にかぶらせて未露光ハロゲン化銀を現像可能と
する。このような反転要素は、典型的には、The Britis
h Journal of Photography Annual 、1988、第19
4頁に記載されているようなKodak E-6 (商標)プロセ
ス等のカラー反転プロセスを用いて処理するための説明
書を添付して販売されている。代わりに、直接ポジ乳剤
を用いて、ポジ像を得ることができる。
【0127】上記要素は、典型的には、上記したカラー
ネガ(Kodak C-41)、カラープリント(Kodak RA-4)又
は反転(Kodak E-6 )プロセス等の適当な方法を用いて
処理するための説明書を添付して販売されている。
【0128】好ましい発色現像主薬は、p−フェニレン
ジアミン類であり、例えば、4−アミノ−N,N−ジエ
チルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N,N
−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−
N−エチル−N−(2−メタンスルホンアミドエチル)
アニリンセスキスルフェート水和物、4−アミノ−3−
メチル−N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)ア
ニリンスルフェート、4−アミノ−3−(2−メタンス
ルホンアミドエチル)−N,N−ジエチルアニリン塩酸
塩、及び4−アミノ−N−エチル−N−(2−メトキシ
エチル)−m−トルイジン−ジ−p−トルエンスルホン
酸、である。
【0129】現像後に、通常、漂白工程、定着工程又は
漂白−定着工程の通常の工程を行なって銀又はハロゲン
化銀を除去し、洗浄工程及び乾燥工程を行なう。
【0130】本明細書で言及される特許及び他の刊行物
の内容全体は、引用により本明細書に含まれていること
にする。
【0131】
【実施例】
【化43】
【0132】
【化44】
【0133】メチル−(4−メトキシベンゾイル)アセ
テート(97g,0.47モル)、2−クロロ−5−ニ
トロアニリン(72g,0.42モル)及び500ml
のキシレンを還流加熱し、低速窒素流を6時間流した。
混合物を室温に放冷し、そして一晩攪拌した。形成され
た結晶性生成物を濾過により取り出し、エーテルにより
洗浄し、そして乾燥させると124g(85%)のカプ
ラー中間体Aが得られた。
【0134】カプラー中間体A(34.9g,0.1モ
ル)、300mlのジクロロメタン及び8.1mlの塩
化スルフリルを混合し、激しく攪拌し、一瞬還流させ
た。次に混合物を室温で2時間攪拌し、その間に塩素化
が進行するに従って固形物が溶解した。混合物を減圧濃
縮して固形物とし、その固形物をエーテル中にスラリー
化させ、濾過し、そして乾燥させると36.6g(95
%)のクロロカプラー中間体Bが得られた。
【0135】トリエチルアミン(40.5ml)をギ酸
(96%,11ml)を90mlのアセトニトリルと混
合し、室温に冷却した。クロロカプラー中間体B(3
6.6g,0.0955モル)を加えながら、混合物を
攪拌した。1時間後、混合物を120mlの1規定HC
lにより稀釈し、攪拌した。その間に沈澱物が形成され
た。固形物を濾過により除去し、水で洗浄し、そして風
乾させると36gの粗生成物が得られた。メタノール/
テトラヒドロフランからの再結晶化後、28.9g(7
7%)の純粋なカプラー中間体Cが得られた。
【0136】カプラー中間体C(28.9g,0.07
3モル)を120mlのテトラヒドロフランに溶解させ
た。温水槽により混合物の温度を瞬間的に40℃まで上
昇させる前にメタノール(120ml)及び12mlの
濃HClを加えた。次に混合物を室温で攪拌し、5分後
に生成物の種結晶を添加した。20分後に水(15m
l)を加え、1時間後にさらに水(50ml)を加え
た。1.25時間後に粘稠懸濁液を濾過し、水、少量の
50%メタノール水溶液、次いでエーテルにより洗浄
し、そして乾燥させると22.5g(84%)のヒドロ
キシカプラー中間体Dが得られた。
【0137】硝酸(10.6mlの90%酸、密度1.
57、0.26モル)を氷浴により室温以下に保たれた
4−t−オクチルフェノール(50g,0.24モル)
の500ml酢酸溶液に約10分間にわたって滴下添加
した。添加完了後に混合物をさらに10分間攪拌し、次
に2.5リットルのヘプタンにより稀釈した。ヘプタン
溶液を1リットルづつの冷水で5回洗浄し、次に500
mlのブラインで1回洗浄した。次に、大きなフィルタ
ー漏斗内の2リットルのシリカゲルにヘプタン溶液を通
した。2〜5%の酢酸エチルを含むさらなるヘプタンを
使用して2−ニトロ−4−t−オクチルフェノール生成
物を溶出させた(49.8g,82%)。
【0138】この油状フェノール(182g,0.72
4モル)を、非冷却式コンデンサー、機械的攪拌機及び
50℃水浴を備えた5リットルフラスコ内で1.2リッ
トルのイソプロピルアルコール及び12gの5%Pd/
Cと組み合わせた。ギ酸アンモニウム(182g,2.
9モル)を過剰な発泡が避けられる程度の速度で約15
分間にわたって数回に分けて添加した。室温に冷却する
前に50℃での加熱をさらに30分間続けた溶液を濾過
して触媒を除去する前に、酢酸エチル(1.5リット
ル)を加えてアミノフェノールを溶解させた。濾液を塩
水(700mlの水と300mlのブライン)で2回洗
浄し、次に300mlのブラインで1回洗浄した。Mg
SO4 により乾燥させ油状になるまで濃縮した後、生成
物(2−アミノ−4−t−オクチルフェノール、154
g,96%)を1.5リットルのヘプタンから結晶化さ
せた。
【0139】マロノニトリル(39.6g,0.6モ
ル)、メタノール(48ml,1.2モル)及び180
mlのギ酸メチルの混合物を約15℃に冷却した。温度
を15〜20℃に保ちながら、激しく攪拌されている溶
液に約45分間にわたって塩化チオニル(33.6m
l,0.46モル)を滴下添加した。混合物をさらに約
30分間攪拌すると、その間に固形の塩が形成され、次
にその固形物を濾過した。固形物をギ酸メチルにより洗
浄し、次に減圧下低速窒素流中で乾燥させると、57g
(69%)の吸湿性の固形メチルシアノアセテート−イ
ミノエステル塩酸塩が得られた。この手順を多数回繰返
すとともに、機械的攪拌機、加熱用マントル及び還流コ
ンデンサーを備えた5リットルフラスコに移し入れるこ
とにより乾燥直後に化合生成物(194g,1.45モ
ル)を速やかに使用した。混合物を45分間還流させる
前に、メタノール(1.2リットル)及び2−アミノ−
4−t−オクチルフェノール(160g,0.72モ
ル)を加えた。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液
をシロップ状に濃縮し、2リットルのヘプタンに溶解さ
せ、5×1リットルの水により洗浄し、300mlのブ
ラインにより1回洗浄し、MgSO4 により乾燥させ、
そして再び濃縮し、シロップ状のシアノメチルベンゾオ
キサゾール中間体E(155g,80%)を得た。
【0140】硫化ナトリウムによる4−アミノ−2−メ
チルベンズアルデヒドへの4−ニトロキシレンの還元が
文献に報告されている[David A. Burgess及びIan D. R
ae,Aust. J. Chem., 1977, 30, 927-31; Lennart Florv
all及びMaj-Liz Persson, Acta. Chemica. Scandinavic
a B, 36 (1982) 141-146 ]。機械的攪拌機、還流コン
デンサー及び加熱用マントルを備えた3リットルフラス
コ内で、硫化ナトリウム無水物(147g,0.615
モル)、水酸化ナトリウム(53g,1.33モル)、
元素状硫黄粉末(27.8g,0.87モル)及び95
0mlの温水(55℃)を混合することによって、硫化
ナトリウムの均質溶液を調製した。混合物を1.5時間
還流する前に、4−ニトロ−o−キシレン(100.7
g,0.67モル)の550mlエタノール溶液を加え
た。粗アルデヒドの混合物を室温に冷却し、190ml
テトラヒドロフランと95mlのエタノールを合わせた
ものにシアノメチルベンゾオキサゾール中間体E(15
0g,0.56モル)を含む溶液により処理した。この
混合物を室温で2時間攪拌すると、その間にメチン色素
生成物が沈澱した。この色素を濾過により取り出し、5
00mlの50%メタノール水溶液で洗浄し、500m
lの80%メタノール水で洗浄し、乾燥させると、13
0g(60%)のメチン色素中間体Fが得られた。
【0141】メチン色素中間体F(58.1g,0.1
5モル)を150mlのジメチルホルムアミドに溶解さ
せ、0℃に冷却した。溶液を攪拌し、その間に16.8
mlのアセトアルデヒドを加え、続いてt−ブチルアミ
ノボラン(t−BAB,7.8g,0.09モル)の1
50ml酢酸溶液を加えた。数分後にアルキル化された
色素が沈澱し始めたので混合物を室温に温め、30分間
攪拌し、次に100mlの50%メタノール水溶液で稀
釈した。色素を濾過により取り出し、メタノールにより
洗浄し、ジクロロメタンに溶解させ、濃縮し、メタノー
ルを用いて再沈澱させると、純粋なメチン色素中間体G
(46.6g,75%)が得られた。
【0142】メチン色素中間体G(46.6g,0.1
12モル)を2,6−ルチジン(14ml,0.12モ
ル)及び300mlのジクロロメタンの溶液に溶解させ
た。ホスゲン(60mlの2Mトルエン溶液,0.12
モル)を加えながら混合物を室温で激しく攪拌した。3
0分後、溶液を1規定HClにより洗浄し、MgSO 4
により乾燥させ、そしてジクロロメタン中の10%エー
テルを使用してシリカゲルの小さなパッドに通して極性
不純物を除去し生成物である色素カルバモイルクロリド
中間体H(ヘプタンから結晶化、49.6g,93%)
を溶出させた。
【0143】ヒドロキシルカプラー中間体D(8g,
0.022モル)、メチン色素カルバモイルクロリド中
間体H(10.5g,0.022モル)、ジメチルアミ
ノピリジン(3.2g,0.0264モル)、3A分子
篩(22g)及び60mlのジクロロメタンを窒素雰囲
気中で30分間攪拌した。1規定HClにより混合物を
洗浄し、シロップ状に濃縮した後、溶出液としてトルエ
ン中の2〜10%アセトニトリルを使用して400gの
シリカゲルで粗生成物をクロマトグラフィーによって分
離させた。エーテル/ヘプタンから結晶性固体としてニ
トロカプラー中間体I(6g,31%)を得た。
【0144】トルエン50ml中のニトロカプラー中間
体I(5.08g,0.0063モル)を、700mg
の5%Pd/C及び6.9mlの50%次亜リン酸水溶
液の添加により70℃で45分間にわたって還元させ
た。混合物を濾過して触媒を除去し、3:1水:ブライ
ンで洗浄し、MgSO4 により乾燥させ、濃縮してガム
状のアミノカプラー中間体Jとし、この中間体をエーテ
ル/ヘプタンから結晶化させた(4.3g,88%)。
【0145】ピリジン800ml中の4−アミノ−1−
ナフタレンスルホン酸(200g,0.897モル)の
懸濁液を機械的に攪拌し、その間に約10分間にわたっ
てメタンスルホニルクロリド(70ml,0.9モル)
を徐々に加えた。固形物が溶解するように反応混合物を
約60℃に加熱し、次いで室温にゆっくり冷却した。混
合物を一晩冷却すると、その間に固形物が沈澱した。濾
過し、500mlのエーテルで洗浄した後、窒素流中で
固形物を乾燥させ、211g(62%)の4−メタンス
ルホンアミド−1−ナフタレンスルホン酸ピリジニウム
塩を得た。
【0146】前記ピリジニウム塩(211g,0.55
5モル)、硫酸ナトリウム(79g,0.555モ
ル)、1.1リットルのアセトニトリル及び塩化ホスホ
リル(201ml,2.2モル)の懸濁液を室温で16
時間攪拌した。反応混合物を2.5リットルの酢酸エチ
ルにより稀釈し、1リットルの氷水で5回洗浄し、次に
500mlのブラインで1回洗浄した。洗浄した溶液を
MgSO4 により乾燥させ、濃縮して固形物とし、その
固形物を約1リットルのヘプタン中にスラリー化させ、
濾過した。フィルターケークを窒素流中で乾燥させると
158g(89%)の4−メタンスルホンアミド−1−
ナフタレンスルホニルクロリドが得られた。
【0147】4−メタンスルホンアミド−1−ナフタレ
ンスルホニルクロリド(1.92g,0.006モル)
を加える前に、0.8mlのピリジン、5mlのイソプ
ロパノール及び5mlのテトラヒドロフランの混合物に
アミノカプラー中間体J(3.88g,0.005モ
ル)を溶解させ、室温で30分間攪拌した。混合物を酢
酸エチルにより稀釈し、1規定HClにより洗浄し、次
にブラインで洗浄した。MgSO4 により乾燥させ、シ
リカゲルの短いパッドに通した後、粗生成物をエーテル
/ヘプタンから結晶化させ、4.3g(81%)の可溶
化カプラーInv−5を得た。
【0148】以下の実施例において、対象とする化合物
の分光光度滴定を使用する標準的な手法によりpKa値
を求めた。分光光度技術は、対象とする化合物のある種
の緩衝液中での吸収スペクトルを測定することを伴う。
吸収データ(光学濃度、ODobsd)を使用し、式1
〜3に従って対応するpHa値を求めることができる。
【0149】
【数1】
【0150】典型的には、実験定数(b及び[tota
l])を吸光係数(ε)と掛け合わせ、所与の化学種の
最大光学濃度(ODmax )として表す。従って、式3は
次のようになる。
【0151】
【数2】
【0152】所与の化学種の画分はpH及びpKa値の
関数である。例えば滴定可能なプロトンを有する系に対
しては、式5及び6が導かれる。
【0153】
【数3】
【0154】このように、非線形最小二乗法を使用して
pKa及びODmax の値を一連のXY対データ(pH,
ODobsd)から求めることができる。
【0155】この技術は、所与の波長での対象とする化
学種間での吸光係数の違いに依存する。吸光係数の差
は、所与のpH範囲にわたる吸収スペクトルの変化を調
べることにより知ることができる。この巨視的データ
(実験的pKa値)に加え、分光光度技術は微視的情
報、すなわち個々の滴定可能な基とpKa値の間の関係
に関する情報も与える。この態様では、pKa値は、分
子内の特定の基、例えば可溶化基の滴定に由来するであ
ろう。
【0156】Comp−11及びComp−8(下記例
で定義)並びにカプラーComp−12のようなモデル
スルホンアミドのある範囲のpH値及びpKa値にわた
る吸収スペクトルをプロットすることができる。モデル
スルホンアミドComp−11(pK 6.65)にお
いて、ナフタレン基と共役しているスルホンアミドのイ
オン化からもたらされる光学濃度の変化は特定できる。
モデルスルホンアミドComp−8は完全可溶化基を有
する(pK1 7.03,pK2 10.00)。この化合
物の分光光度滴定から、Comp−11に対して観測さ
れるものに類似するより低いpH範囲でのOD変化が示
され、第2のスルホンアミド(フェニル環と共役した状
態にある)のイオン化に帰因するであろうより高いpH
値でOD変化が示される。最後に、カプラーComp−
12の分光光度滴定において、可溶化基中の両方のスル
ホンアミドのイオン化及びカップリング部位(pK
1 6.85,pK2 9.85,pK3 10.84)のイ
オン化を確認できる。
【0157】実際に、水中に適切な化合物(1×10-4
M)及びTriton−100(1.2%)を含む原液
を調製した。Triton−100(CAS登録番号第
9002−93−1、ポリオキシエチレン(10)イソ
オクチルシクロヘキシルエーテル)をAldrich Chemical
Co.から入手し、入手した形態のまま使用した。
【0158】1.50mlの適切なホスフェート緩衝液
(μ=0.75)に1.50mlの原液を加えた。適切
な混合するように溶液を攪拌し、その吸収スペクトル及
びpHを測定した。次に、非線形最小二乗法を使用して
データを1つ、2つ又は3つのpKa値モデルにフィッ
トさせた。
【0159】写真例 実施例1 試験試料を以下のように調製し、処理し、試験した。 単層の例:単層試料用フォーマットは以下の通りである
(特に断らないかぎり量はg/m 2 で表されている)。 単層フォーマット:
【0160】
【表1】
【0161】
【表2】
【0162】
【表3】
【0163】
【表4】
【0164】典型的には、画像カプラーをジ−n−ブチ
ルフタレート中に分散させた。コーティングされたスト
リップを涵養的なステップウェッジを使用して露光し、
Kodak Flexicolor C41プロセスを使用して処理した。
【0165】カプラーを次のようにコーティングした。 フォーマット1:Comp−2及びComp−3 フォーマット2:Comp−5及びComp−6 フォーマット3:他のカプラー全て フォーマット4:Comp−1
【0166】各場合に、フォーマットに対して定められ
ている被覆量よりも少ない被覆量で高色素収率カプラー
を被覆した。
【0167】以下に示す種々の実施例で次の比較用化合
物を試験した。
【0168】
【化45】
【0169】
【化46】
【0170】
【化47】
【0171】
【化48】
【0172】
【化49】
【0173】
【化50】
【0174】
【化51】
【0175】
【化52】
【0176】表Iの脚注に示されているように試料を試
験した。その試験結果は次の通りであった。
【0177】
【表5】
【0178】表Iのデータは、望ましい可溶化基を有す
る本発明のカプラーを使用した場合の明らかな優位性を
示している。本発明の試料は、概して対照のガンマより
も50%以上高いガンマ値を示す。同様に、本発明の化
合物は、対照よりも概して40%以上高い最大濃度(D
max )を与える。
【0179】Comp−1,2及び3は、アシロキシ基
を通じて第2色素を放出するHDYカプラーに関する従
来技術を示すものである。スルホンアミド可溶化基が存
在するが反応性は非常に低い。例えば、Comp−2
は、コーティングから洗い落ちて有意義な比較がたんに
非拡散性色素だけで得られるほどコントラスト及びDma
x を低下させる拡散性遊離色素の効果を示すものであ
る。概して、約6未満のClogPを有する色素は若干
の洗い落ち(washout )を示す。
【0180】米国特許第5,457,004号の例I−
46(Comp−4)はスルホンアミド官能基を含む
が、そのClogPは第2メチン色素の洗い落ちを妨げ
るには非常に小さすぎる。Comp−5及びComp−
6は不動性色素と同じ可溶化基を含み、高い反応性と調
和する高いコントラスト及びDmax を与えるが、コント
ラストは望ましいコントラストに到底およばない。これ
らの2種のカプラーに対して、スルホンアミドのpKa
値8.8及び8.9が求められた。
【0181】本発明のカプラー(Inv−1−10)
は、イオン化したスルホンアミドの画分が増加するにつ
れてより高い反応性を示す。
【0182】フェノール系可溶化基はInv−1,3及
び6により実証されたように有効な場合がある。
【0183】実施例2 より単純な化合物についての表II中のpKaデータ
は、スルホンアミド官能基が6〜13の範囲に及ぶpK
aを与える場合があることを示すものである。酸性度が
高いほど、カプラーの活性を向上させるのに有用であ
る。Comp−10のカップリング部位のpKaは1
0.3である。
【0184】
【表6】
【0185】実施例3:スルホンアミド可溶化対カルボ
ン酸可溶化 実験 各要素の試料を段階濃度試験対象物を通して像様露光
し、後述する通りのカラー現像液を使用しての40℃で
処理し、漂白し、定着し、乾燥させてイエロー色素像を
生成させた。 KSO:2.0グラム; KCO:30.0グラム; KBr:1.25グラム; KI:0.6グラム; 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β’−ヒド
ロキシエチルアニリンスルフェート:3.55グラム; 1.0リットルにするのに必要な量の水(pH10.
0)。
【0186】処理工程並びに標準処理と促進処理の両方
に対応する時間を表IIIに示す。
【0187】
【表7】
【0188】実験で使用した高沸点溶剤を次の表で示
す。
【0189】
【表8】
【0190】スルホンアミド可溶化によって、中性条件
で洗い落とされにくい色素が生成する。それに反し、カ
ルボン酸可溶化によって、中性条件、すなわち写真処理
の水すすぎ工程で洗い落とされやすい色素の形成が導か
れた。この結果、スルホンアミド可溶化材料のDmax
がより高くなった(アゾメチン色素がより残留する)。
【0191】スルホンアミド可溶化HDYプラーと比較
した場合にカルボン酸HDYカプラーに関して観測され
る比較的低いDmax 値に寄与する因子を求めるために一
連の実験を行った。これらの実験をもとに、カルボン酸
可溶化カプラーが中性条件で洗い落とされやすい色素を
生じると結論付けた。表Iは、一連のHDYカプラーに
関するDmax 値(センシトメトリー)とアゾメチン色素
の相対量(HPLC)の一覧を含む。各場合において、
カルボン酸可溶化色素の相対収量はスルホンアミド可溶
化色素のものよりも低い。Dmax 領域に未反応カプラー
を有する最も反応性の低いスルホンアミド可溶化カプラ
ー(Inv−9)でさえも、Dmax 領域に未反応カプラ
ーを含まない最も優れたカルボン酸可溶化カプラー(C
omp−13)よりも多くのアゾメチン色素を生成す
る。
【0192】
【表9】
【0193】これらのデータは、幾つかのカルボン酸可
溶化色素が処理の間に失われることを示している。カル
ボン酸基の比較的低いpKa値(例えば、pKa(安息
香酸)=4.2、スルホンアミドよりも少なくとも2の
pK単位分酸性度が高い)をもとにして、我々はカルボ
ン酸可溶化色素をほぼ中性のpH値で洗い落とされる可
能性を調べた。そしてカルボン酸可溶化色素は漂白、定
着又はリンス工程の間に恐らく洗い落とされるであろう
という結論にいたった。この仮説を検証するために、い
かなる起こりうる色素の損失も最低限に抑えられるよう
な促進条件(表III参照)のもとで一連のコーティン
グされたフィルムストリップを処理した。次にストリッ
プをリンス(水)に20分間かけた。表VIには、リン
ス後の色素損失(%)に加えてリンス後のDmax 値での
センシトメトリー変化が含まれている。
【0194】
【表10】
【0195】表VIのデータは、カルボン酸可溶化色素
を中性条件のもとで洗い落とされることを示している。
カルボン酸可溶化カプラーのDmax の低下は、スルホン
アミド可溶化カプラーのDmax の低下の2倍以上であ
る。
【0196】実施例4−多層の例 比較用イエロー色素形成カプラーYC−1を役立たせる
多層フィルム構造体及び本発明のカプラーInv−42
を役立たせる多層フィルム構造体を要素1及び要素2と
して以下で示す。本発明のカプラーの優れた性能のため
に、画像形成成分(カプラー及びハロゲン化銀)のレベ
ルを低下させることによって要素1を薄くし、要素2を
得た。要素2は、要素1と同等の写真センシトメトリー
応答を与えたが、かなりの成分(費用)節減がなされ
た。成分の被覆量をg/m2 単位で示す。全ゼラチン重
量の2%の(ビス−ビニルスルホニル)メタン硬膜剤を
デュアルメルトとして層1に加えた。カブリ防止剤(4
−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラ
アザインデンを含む)、界面活性剤、塗膜助剤、カプラ
ー溶媒、乳剤添加物、滑剤、艶消し剤及び着色色素を当
該技術分野で一般的であるように適切な層に加えた。各
要素の試料を階段露光にかけ、British Journal of Pho
tography Annual, 1988, pp. 196-198い記載されている
通りのKODAK FLEXICOLOR (C-41) プロセスで処理した。
【0197】要素1: 層1(オーバーコート/UVフィルター層):臭化銀リ
ップマン乳剤0.215;UV−1及びUV−2共に
0.108;及びゼラチン1.237。 層2(高感度イエロー層):2種の青色増感(BSD−
1含有)ヨウ臭化銀乳剤の配合物(i)1.4μm、1
4モル%I、3d、飽和ヨウ化物コアが0.902で被
覆、(ii)3.3×0.13μm、1.5モル%、平
板状、0.412でコーティング;イエロー色素形成カ
プラーYC−1 0.424;IR−10.027;B
−1 0.011;及びゼラチン1.70。 層3(低感度イエロー層):三種類の青色増感(全てB
SD−1を含む)平板状ヨウ臭化銀乳剤の配合物:
(i)0.96×0.26μm、6モル%I 0.23
3、(ii)1.0×0.13μm、1.5モル%I
0.081、及び(iii)0.54×0.08μm、
1.3モル%I 0.394;イエロー色素形成カプラ
ーYC−1 0.733;IR−1 0.027;B−
1 0.003;及びゼラチン1.61。 層4(イエローフィルター層):YFD−1 0.10
8;OxDS−1 0.075;及びゼラチン0.80
7。 層5(高感度マゼンタ層):緑色増感(GSD−1とG
SD−2の混合物を含む)ヨウ臭化銀平板状乳剤:
(3.95×0.14μm、ヨウ化物3.7モル%)
1.29;マゼンタ色素形成カプラーMC−1 0.0
84;IR−7 0.003;及びゼラチン1.58。 層6(中感度マゼンタ層):緑色増感(GSD−1とG
SD−2の混合物を含む)ヨウ臭化銀平板状乳剤:
(i)2.85×0.12μm、ヨウ化物3.7モル
%、0.969;マゼンタ色素形成カプラーMC−1
0.082、マスキングカプラーMM−1 0.08
6、IR−7 0.011;及びゼラチン1.56。 層7(低感度マゼンタ層):二種類の緑色増感(両方と
もGSD−1及びGSD−2の混合物)ヨウ臭化銀平板
状乳剤の配合物:(i)0.88×0.12μm、ヨウ
化物2.6モル% 0.537及び(ii)1.20×
0.12μm、ヨウ化物1.8モル% 0.342;マ
ゼンタ色素形成カプラーMC−1 0.285;マスキ
ングカプラーMM−1 0.075;及びゼラチン1.
18。 層8(中間層):OxDS−1 0.075及びゼラチ
ン0.538。 層9(高感度シアン層):赤色増感(RSD−1及びR
SD−2の混合物を含む)ヨウ臭化銀平板状乳剤(4.
0×0.13μm、4.0モル%I) 1.291;シ
アン色素形成カプラーCC−2 0.205;IR−4
0.025;IR−3 0.022;OxSD−1
0.14;及びゼラチン 1.45。 層10(中感度シアン層):赤色増感(全てRSD−1
及びRSD−2の混合物を含む)ヨウ臭化銀平板状乳剤
(2.2×0.12μm、3.0モル%I)1.17;
シアン色素形成カプラーCC−2 0.181;IR−
4 0.011;マスキングカプラーCM−1 0.0
32;及びゼラチン1.61。 層11(低感度シアン層):二種類の赤色増感(全てR
SD−1及びRSD−2の混合物を含む)ヨウ臭化銀乳
剤の配合物:(i)大サイズヨウ臭化物平板状粒子乳剤
(1.2×0.12μm、4.1モル%I) 0.26
5;(ii)小サイズヨウ臭化物平板状乳剤(0.74
×0.12μm、4.1モル%I)0.312;シアン
色素形成カプラーCC−1 0.227;CC−2
0.363;マスキングカプラーCM−1 0.03
2;漂白促進剤放出カプラーB−10.080;及びゼ
ラチン1.67。 層12(中間層):OxDS−1 0.075及びゼラ
チン1.35。 層14(ハレーション防止層):黒色コロイド銀 0.
344;及びゼラチン2.44。
【0198】要素2:要素2は以下の例外を除いて要素
1と同じである。 層2(高感度イエロー層):ヨウ臭化銀乳剤(i)1.
4μm、14モル%I、3d、0.437で被覆された
飽和ヨウ化物コア、(ii)3.3×0.13μm、
1.5モル%I、平板状、0.198で被覆、YC−1
の代わりにInv−42を0.146で使用;B−1を
削除;ゼラチン 1.18。 層3(低感度イエロー層):(i)0.96×0.26
μm、6モル%I 0.108、(ii)1.0×0.
13μm、1.5モル%I 0.043、及び(ii
i)0.54×0.08μm、1.3モル%I 0.1
86;イエロー色素形成カプラーYC−1の代わりにI
nv−42を0.406で使用;IR−10.034;
B−1 0.003;及びゼラチン1.18。 層5(高感度マゼンタ層):ヨウ臭化銀平板状乳剤:
(3.95×0.14μm、ヨウ化物3.7モル%)
1.10;マゼンタ色素形成カプラーMC−1 0.0
71;及びゼラチン1.51。 層6(中感度マゼンタ層):ヨウ臭化銀平板状乳剤:
(i)2.85×0.12μm、ヨウ化物3.7モル
%、0.823;マゼンタ色素形成カプラーMC−1
0.058;及びゼラチン1.45。 層7(低感度マゼンタ層):ヨウ臭化銀平板状乳剤の配
合物:(i)0.88×0.12μm、ヨウ化物2.6
モル% 0.414及び(ii)1.20×0.12μ
m、ヨウ化物1.8モル% 0.295;マゼンタ色素
形成カプラーMC−1 0.271;及びゼラチン1.
08。 層9(高感度シアン層):ヨウ臭化物平板状乳剤(4.
0×0.13μm、4.0モル%I)0.907;シア
ン色素形成カプラーCC−2 0.172;及びゼラチ
ン1.31。 層10(中感度シアン層):ヨウ臭化物平板状乳剤
(2.2×0.12μm、3.0モル%I)0.88
2;シアン色素形成カプラーCC−2 0.172;及
びゼラチン1.40。 層11(低感度シアン層):ヨウ臭化銀乳剤:(i)大
サイズヨウ臭化物平板状粒子乳剤(1.2×0.12μ
m、4.1モル%I)0.194;(ii)小サイズヨ
ウ臭化物平板状乳剤(0.74×0.12μm、4.1
モル%I)0.263;シアン色素形成カプラーCC−
1 0.187;CC−2 0.281。
【0199】化学構造
【0200】
【化53】
【0201】
【化54】
【0202】
【化55】
【0203】
【化56】
【0204】
【化57】
【0205】
【化58】
【0206】要素1(従来のイエロー色素形成カプラー
を含む)を対照として要素2(本発明のイエロー色素形
成カプラーを含む)のセンシトメトリー応答を測定し
た。要素を中性露光した。感度の変化をDmin よりも
0.15高い濃度で求めた。
【0207】
【表11】
【0208】このデータから、要素2が80%未満のハ
ロゲン化銀を含み要素1に存在するゼラチン及び画像形
成カプラーよりもかなり低いレベルでゼラチン及び画像
形成カプラーを含むという事実にも関わらず、2つの要
素の応答が非常に類似していることが分かる。これは本
発明のカプラーの性能により可能となった。本発明のカ
プラーの使用によって、要素の画像構造における改良
(高いアキュータンス)及び写真処理に対する要素の応
答における他の改良(例えば現像能がより高くなるこ
と、定着がより容易になること、増感色素の残留がより
少なくなること)も可能である。
【0209】本明細書で引用した特許文献及び他の刊行
物の全内容が引用により本明細書に含まれていることに
する。
【0210】本発明のさらなる態様を、請求項の記載と
関連して、以下に記載する。 [1] 式I:
【0211】
【化59】
【0212】(式中、COUPは酸化された現像主薬と
反応して第1色素を形成することのできるカプラー母体
基であって、カプリング位置において基:
【0213】
【化60】
【0214】(式中、XはO又はNSO2 Rで、Rはア
ルキル基又はアリール基であり、DYEは遊離後に前記
第1色素と同じ色を呈する遊離可能な第2色素であっ
て、式(IA):
【0215】
【化61】
【0216】(式中、R2 は置換基である)により表さ
れるDYEの部分を介してOC=Xに結合している)に
結合しており、この式Iにより表されるカプラー中に式
IB:
【0217】
【化62】
【0218】(式中、Lは二価連結基であり、mは0又
は1であり、Solは−ArOH、−NHSO2 1
び−SO2 NHR1 (式中、Arは芳香族基であり、各
1 は置換基である)からなる群から選ばれる酸性水素
を含む基である)により表される基が少なくとも1つ含
まれていること、さらにSolの酸性水素のpKaが
8.8未満であることを条件とする)により表されるカ
プラーと組み合わされた感光性ハロゲン化銀乳剤層を含
む写真要素。
【0219】[2] Solの酸性水素のpKaが5.
0以上である[1]に記載の要素。
【0220】[3] Solの酸性水素のpKaが5.
5〜8.5である[2]に記載の要素。
【0221】[4] Solの酸性水素のpKaが6.
0〜8.0である[3]に記載の要素。
【0222】[5] SolがNHSO2 1 基(R1
はアルキル又はアリール基である)である[1]に記載
の要素。
【0223】[6] SolがSO2 NHR1 基である
請求項1記載の要素。
【0224】[7] SolがArOH基(Arは芳香
族基である)である[1]に記載の要素。
【0225】[8] SolがカプラーのCOUP部分
に結合している[1]に記載の要素。
【0226】[9] SolがカプラーのDYE部分に
結合している[1]に記載の要素。
【0227】[10] カプラーが少なくとも2個のS
ol基を含み、この少なくとも2個のSol基のうちの
少なくとも1個の酸性水素のpKaが8.8未満である
[1]に記載の要素。
【0228】[11] XがOである[1]に記載の要
素。
【0229】[12] DYEがメチン色素である
[1]に記載の要素。
【0230】[13] DYEが電気的に中性の色素発
色団を含む[12]に記載の要素。
【0231】[14] DYEがベンゾオキサゾール基
を含む[13]に記載の要素。
【0232】[15] 少なくとも2個のNHSO2
1 基(各R1 はアルキル又はアリール基から独立に選ば
れる)が存在する[5]に記載の要素。
【0233】[16] R2 がアルキル基である[1]
に記載の要素。
【0234】[17] R2 がメチル基、エチル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチ
ル基及びシクロペンチル基から選ばれる[16]に記載
の要素。
【0235】[18] COUPがアシルアセトアニリ
ドである[1]に記載の要素。
【0236】[19] COUPがピバロイルアセトア
ニリドである[18]に記載の要素。
【0237】[20] 式I:
【0238】
【化63】
【0239】(式中、COUPは酸化された現像主薬と
反応して第1色素を形成することのできるカプラー母体
基であって、カプリング位置において基:
【0240】
【化64】
【0241】(式中、XはO又はNSO2 Rで、Rはア
ルキル基又はアリール基であり、DYEは遊離後に前記
第1色素と同じ色を呈する遊離可能な第2色素であっ
て、式(IA):
【0242】
【化65】
【0243】(式中、R2 は置換基である)により表さ
れるDYEの部分を介してOC=Xに結合している)に
結合しており、この式Iにより表されるカプラー中に式
IB:
【0244】
【化66】
【0245】(式中、Lは二価連結基であり、mは0又
は1であり、Solは−ArOH、−NHSO2 1
SO2 NHR1 (式中、Arは芳香族基であり、各R1
は置換基である)からなる群から選ばれる酸性水素を含
む基である)により表される基が少なくとも1つ含まれ
ていること、さらにSolの酸性水素のpKaが8.8
未満であることを条件とする)により表されるカプラ
ー。
フロントページの続き (72)発明者 スティーブン エム.ボンサー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14450, フェアポート,ブロードムーア トレイル 82 (72)発明者 ケビン ピー.ドッカリー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14618, ロチェスター,ウエストランド アベニュ 140 (72)発明者 デビット ホーク アメリカ合衆国,ニューヨーク 14607, ロチェスター,アレキサンダー ストリー ト 325 (72)発明者 チャン−キュ キム アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534, ピッツフォード,ティペット ウェイ 4 (72)発明者 ジェイムス ジェイ.セイファート アメリカ合衆国,ニューヨーク 14468, ヒルトン,ハムリン パーマ タウンライ ン ロード 870 (72)発明者 デビット ティー.サウスビー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,ハンティントン メドウズ 115 (72)発明者 ツェン ゼット.ウー アメリカ合衆国,ミネソタ 55129,ウッ ドバリー,ブライアー グレン レーン 91

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 (式中、COUPは酸化された現像主薬と反応して第1
    色素を形成することのできるカプラー母体基であって、
    カプリング位置において基: 【化2】 (式中、XはO又はNSO2 Rで、Rはアルキル基又は
    アリール基であり、DYEは遊離後に前記第1色素と同
    じ色を呈する遊離可能な第2色素であって、式(I
    A): 【化3】 (式中、R2 は置換基である)により表されるDYEの
    部分を介してOC=Xに結合している)に結合してお
    り、この式Iにより表されるカプラー中に式IB: 【化4】 (式中、Lは二価連結基であり、mは0又は1であり、
    Solは−ArOH、−NHSO2 1 及び−SO2
    HR1 (式中、Arは芳香族基であり、各R1 は置換基
    である)からなる群から選ばれる酸性水素を含む基であ
    る)により表される基が少なくとも1つ含まれているこ
    と、さらにSolの酸性水素のpKaが8.8未満であ
    ることを条件とする)により表されるカプラーと組み合
    わされた感光性ハロゲン化銀乳剤層を含む写真要素。
  2. 【請求項2】 Solの酸性水素のpKaが5.0以上
    である請求項1記載の要素。
  3. 【請求項3】 SolがSO2 NHR1 基である請求項
    1記載の要素。
  4. 【請求項4】 カプラーが少なくとも2個のSol基を
    含み、この少なくとも2個のSol基のうちの少なくと
    も1個の酸性水素のpKaが8.8未満である請求項1
    記載の要素。
  5. 【請求項5】 少なくとも2個のNHSO2 1 基(式
    中、各R1 はアルキル基又はアリール基から独立に選ば
    れる)が存在する請求項1記載の要素。
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