JP2000206543A - 液晶表示装置製造方法 - Google Patents

液晶表示装置製造方法

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JP2000206543A
JP2000206543A JP11005215A JP521599A JP2000206543A JP 2000206543 A JP2000206543 A JP 2000206543A JP 11005215 A JP11005215 A JP 11005215A JP 521599 A JP521599 A JP 521599A JP 2000206543 A JP2000206543 A JP 2000206543A
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JP
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liquid crystal
display device
crystal display
frame
manufacturing
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JP11005215A
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Shingen Kinoshita
真言 木下
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Ricoh Microelectronics Co Ltd
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Ricoh Microelectronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 分散法やフォトリソグラフィー法による方法
よりも、製造コストを低減できる液晶表示装置製造方法
を提供する。 【解決手段】 エキシマレーザなどを用いて、プラスチ
ック材100aにスペーサ成型用の複数の円柱形凹部1
00bをマトリクス状に形成する。また、円柱形凹部1
00bの形成領域を囲む液晶封止材成型用の第2枠状凹
部100cと、この第2枠状凹部を囲む基板間シール材
成型用の第1枠状凹部100dとを同様に形成して、凹
版としてのプラスチック版100を得る。そして、スキ
ージ装置により、プラスチック版の各凹部にUV硬化性
樹脂(樹脂という。)を充填する工程と、樹脂基剤とT
FT基板1を密着させる工程と、樹脂のみを硬化させる
工程と、各凹部内の樹脂をTFT基板1上に転写する工
程と、TFT基板とCF基板2とを重ね合わせる工程
と、樹脂を硬化させて両基板間をシールする工程とを実
施して、液晶表示装置を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯テレビ、電子
計算機、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、
等に用いられる液晶表示装置を製造するための液晶表示
装置製造方法に係り、詳しくは、液晶表示装置の基板間
に介在するスペーサ、及び、該基板間に液晶を封止する
ための封止材、の成形方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置の多くは、各々一方
の面に透明電極を有する2枚の透明基板が互いに対向す
るように重ね合わされ、これら2枚の基板間の間隙に液
晶が封入されて構成されている。この間隙は2枚の基板
間に介在するスペーサにより保持され、この間隙に封入
される液晶はシリンジを用いたディスペンス等の技術に
より形成された封止材で封止されている。液晶は、一般
に、封止材の一部に設けられた狭小の液晶注入口から2
枚の基板間に注入される。但し、高粘度の強誘電性液晶
を用いる液晶表示装置の場合には、この液晶注入口から
の液晶注入が困難であるので、片方の基板上に強誘電性
液晶が供給されてから、両基板が重ね合わされる場合が
ある。
【0003】スペーサとしては、ガラス球、グラスファ
イバー球、シリコン球等からなる複数の球状スペーサが
用いられ、これらの球状スペーサは吹き付け等により基
板間に分散される。
【0004】しかしながら、球状スペーサを用いると、
各基板と球状スペーサとの接触面積を小さくして、外部
から各基板に印加した応力を点又は線に近い微小領域で
受け止めさせることになる。この結果、各基板に球状ス
ペーサをめり込ませたり、球状スペーサを変形させたり
して、上記間隙の大きさを変化させる場合がある。そし
て、この変化により表示画像を乱すという不具合があっ
た。
【0005】また、片方の基板上に強誘電性液晶を供給
してから両基板を重ね合わせる場合には、基板上に多数
の球状スペーサを均等分散させておいても、強誘電性液
晶の供給により球状スペーサを移動させて均等な分散状
態を崩してしまうという不具合があった。
【0006】一方、印刷法により片方の基板の周縁部に
枠状の封止材を成形し、フォトリソグラフィー法により
他方の基板上に複数のスペーサを形成し、該片方の基板
上に強誘電性液晶を滴下してから両基板を重ね合わせた
後、該封止材を硬化させる液晶表示装置製造方法が知ら
れている。この液晶表示装置製造方法によれば、フォト
リソグラフィー法により所望の形状のスペーサを形成す
ることができるので、各基板とスペーサとの接触面積を
大きくして、スペーサのめり込みや変形による上記不具
合を低減することができる。また、基板上にスペーサを
固定することができるので、片方の基板上に強誘電性液
晶を供給してから両基板を重ね合わせても、スペーサの
位置を変化させることがない。
【0007】しかしながら、この液晶表示装置製造方法
においては、両基板を重ね合わせた後に基板周縁部の封
止材を硬化させるものであるから、未硬化の封止材と強
誘電性液晶とを接触させて該強誘電性液晶を変性させる
おそれがあった。
【0008】そこで、特開平6−194615号におい
て、フォトリソグラフィー法により、複数のスペーサ
と、該スペーサの形成領域を囲む枠状スペーサとを片方
の基板上に同時形成し、且つ、どちらか一方の基板上に
該枠状スペーサを囲み得る大きさの封止材を形成する液
晶表示装置製造方法が提案されている。この液晶表示装
置製造方法によれば、基板上に供給された液晶と未硬化
の封止材との接触を両者の間に介在させた枠状スペーサ
により回避することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、球状スペー
サを用いる従来の液晶表示装置製造方法においては、球
状スペーサ分散工程の他に、封止材を成形する封止材成
形工程が必要となるので、装置の製造工程が煩雑となっ
てコスト高になるという問題があった。
【0010】また、フォトリソグラフィー法によりスペ
ーサを形成する上記特開平6−194615号の液晶表
示装置製造方法においても、スペーサ形成工程の他に、
封止材を成形する封止材成形工程が必要となるので、装
置の製造工程が煩雑となってコスト高になるという問題
があった。
【0011】更に、フォトリソグラフィー法によるスペ
ーサ形成工程そのものも、コスト高になるという問題が
あった。具体的には、スペーサの基剤として使用される
感光樹脂が高価であり、更にこの高価な感光樹脂の大半
が現像時に除去されるので、基剤費が高額となると共
に、現像等で生じた廃液処理などにも多くの経費が必要
となって多大のコストを要する。フォトリソグラフィー
法は1[μm]未満の寸法精度を実現することから、専
ら微小回路の製造等に用いられる技術である。しかし、
液晶表示装置のスペーサ形成においては、数[μm]程
度のスペーサ寸法精度を確保すればよく、高価なフォト
リソグラフィー法を用いることは不経済である。
【0012】本発明は、以上の背景に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、分散法やフォトリソ
グラフィー法により両基板間にスペーサを介在させる従
来の液晶表示装置製造方法よりも、液晶表示装置の製造
コストを低減することができる液晶表示装置製造方法を
提供することである。
【0013】また、その第2の目的とすることろは、上
記第1の目的に加えて、未硬化の封止材と液晶との接触
により生ずる該液晶の変性等の不具合を解消することが
できる液晶表示装置製造方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、複数のスペーサを介して対向す
る2枚の基板と、該2枚の基板間に形成された間隙に封
入された液晶と、該基板間に該液晶を封止するための封
止材とを備える液晶表示装置を製造するための液晶表示
装置製造方法において、該スペーサを形成するための複
数の凹部と、該凹部の形成領域を囲む枠状凹部とを有す
る凹版の各凹部に基剤を充填する充填工程と、充填した
基剤と一方の基板とを密着させる密着工程と、該凹部内
の基剤のみを硬化させる第1硬化工程と、該凹版と該一
方の基板とを離して、硬化済み基剤、及び、枠状に成形
された未硬化基剤、を該一方の基板上に転写する転写工
程と、該一方の基板ともう一方の基板とを重ね合わせる
重ね合わせ工程と、該未硬化基剤を硬化させて該封止材
を形成する第2硬化工程とを実施することを特徴とする
ものである。
【0015】請求項1の液晶表示装置製造方法において
は、まず、スペーサ等を形成するための基剤を凹版の各
凹部に充填して成形した後、充填した基剤といずれか一
方の基板とを密着させる。この密着により基剤の基板へ
の粘着を促進する。次いで、枠状凹部以外の凹部内の基
剤だけを硬化させて、該基剤の基板への固着を促進す
る。そして、凹版と上記一方の基板とを離して、硬化済
み基剤と枠状に成形された未硬化基剤とを該一方の基板
上に転写する。この転写により、上記一方の基板上に複
数のスペーサを形成し、且つ、未硬化封止材である枠状
の未硬化基剤を該スペーサの形成領域の外側に転写する
ことができる。そして、これらスペーサ及び未硬化基剤
を転写した基板をもう一方の基板と重ね合わせてから、
該未硬化基剤を硬化させて両基板を接着する。以上の工
程において、複数のスペーサの形成と封止材である上記
未硬化基剤の成形とを同時に行うことができる。そし
て、これにより、分散法やフォトリソグラフィー法によ
り両基板間にスペーサを介在させる従来の液晶表示装置
製造方法よりも、製造工程を簡素化することができる。
また、凹部への充填による基剤成形、密着による該基剤
の基板への粘着促進、該凹部内での硬化による該基剤の
固着促進、及び、該基板と凹版との離間による基剤の転
写、という簡易な操作でスペーサを配設する。これによ
り、分散法やフォトリソグラフィー法により基板上にス
ペーサを配設する場合よりも、該スペーサの配設コスト
を低減することができる。なお、リメルト製法的な手法
を用いることで、例えば固形の基剤を凹版の凹部に充填
することも可能である。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の液晶表示装
置製造方法において、上記凹版の上記凹部と上記枠状凹
部との間に、該凹部の形成領域を囲む第2枠状凹部を設
けておき、上記第1硬化工程で、該凹部内及び該第2枠
状凹部内の基剤を硬化させることを特徴とするものであ
る。
【0017】この液晶表示装置製造方法においては、基
板上の各スペーサの形成領域を囲む枠状スペーサを該基
板上に形成する。この枠状スペーサは、その枠構造の内
側に供給された液晶と、該枠構造の外側で枠状に成形さ
れた未硬化基剤、即ち未硬化封止材との接触を防止す
る。
【0018】請求項3の発明は、請求項1又は2の液晶
表示装置製造方法において、上記凹版としてプラスチッ
ク版を用いることを特徴とするものである。
【0019】この液晶表示装置形成方法においては、凹
版として金属版よりも可撓性に優れているプラスチック
版を用い、密着工程でプラスチック版を基板表面の微妙
な凹凸に追従して変形させ、凹版と基板表面との密着性
を向上させる。このような密着性の向上により、各凹部
内に充填した基剤の抜け性を向上させ、転写工程で生ず
る該基剤の変形や凹部内残留を低減することができる。
【0020】請求項4の発明は、請求項1、2又は3の
液晶表示装置製造方法において、上記基剤として硬化後
に弾性を発揮するものを用いることを特徴とするもので
ある。
【0021】この液晶表示装置形成方法においては、こ
の液晶表示装置用スペーサ形成方法においては、弾性を
有するスペーサを形成し、且つ、硬化後の封止材に弾性
を発揮させることができる。
【0022】請求項5の発明は、請求項1、2、3又は
4の液晶表示装置製造方法であって、上記基剤が光硬化
性ペーストであり、上記第1硬化工程において、スペー
サ成形用の凹部内にある該光硬化性ペーストのみが光照
射されて硬化することを特徴とするものである。
【0023】この液晶表示装置製造方法においては、基
剤として光硬化性ペーストを用い、光照射により各凹部
内の光硬化性ペーストのみを硬化させる。このため、滲
み等により各凹部の周囲に付着させてしまった光硬化性
ペーストの硬化を回避することができる。
【0024】請求項6の発明は、上記凹版として上記プ
ラスチック版を用いる請求項5の液晶表示装置製造方法
であって、上記プラスチック版が光透過性を有するプラ
スチック材で構成され、且つ、遮光性を有する遮光層が
該プラスチック版の凹部形成側表面の凹部以外の部分に
被覆されていることを特徴とするものである。
【0025】この液晶表示装置製造方法においては、光
透過性を有するプラスチック材でプラスチック版を構成
し、且つ、遮光性を有する材料で該プラスチック版の凹
部形成側表面(以下、充填面という。また反対側の面を
露光面という)の凹部以外の部分を被覆する。このよう
に構成することにより、プラスチック版の充填面と基板
とを重ね合わせても、該プラスチック版の各凹部に充填
した光硬化性ペーストに対して該プラスチック版の露光
面から容易に光照射することができる。
【0026】請求項7の発明は、請求項6の液晶表示装
置製造方法であって、遮光性を有する第2遮光層が上記
プラスチック版の凹部形成側表面とは反対側の表面にお
ける上記枠状凹部との対向部分に被覆されていることを
特徴とするものである。
【0027】この液晶表示装置製造方法では、第1硬化
工程において、第2遮光層により上記枠状凹部内の光硬
化性ペーストを遮光するとともに、上記凹部内や上記第
2枠状凹部内にあるスペーサ形成用の光硬化性ペースト
に対して光照射する。このため、上記第1硬化工程にお
いてスペーサ形成用の光硬化性ペーストに対してのみ光
照射することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した液晶表示
装置製造方法の実施形態について説明する。図1は本液
晶表示装置製造方法により製造されたTFT液晶表示装
置の概略構成を示す断面図である。図1において、ガラ
ス板等からなる基板としての透明なTFT基板1上に
は、走査信号線4、映像信号線(図示せず)、TFT
(薄膜トランジスタ)6、下部配向膜7、透明なITO
(インジウム酸化スズ)画素電極3等が積層されてい
る。下部配向膜7は液晶分子の向きを揃えるためのもの
であり、所定方向に延在する無数の傷が表面につけられ
ている。TFT6は、ITO画素電極3に対する画素電
圧の印加のON/OFFを制御するためのものであり、
ゲート電極6a、非晶質シリコンなどからなる半導体6
b、ソース/ドレイン電極対6c、等から構成されてい
る。
【0029】また、基板としての透明なCF基板2上に
は、緑(G)、青(B)又は赤(R)に着色されたカラ
ーフィルタ8、TFT基板1とCF基板2との間の各画
素領域以外の領域を遮光するブラックマトリクス9、全
てのITO画素電極3に対応する共通電極であるITO
対向電極10、上部配向膜11等が積層されている。I
TO対向電極10はITO画素電極3と同様にITOで
形成され、透明である。上部配向膜11は下部配向膜7
と同様に所定方向に延在する無数の傷が表面につけられ
ている。
【0030】更に、TFT基板1及びCF基板2の外側
の面(それぞれ非対向面)には、それぞれ偏光板12、
13が貼り付けられている。これら2枚の偏光板は、例
えば、偏光板の偏光軸が互いに直交するように配置さ
れ、液晶の向きに応じて光を透過したりしなかったりす
る。なお、偏向板12の更に外側には、バックライト
(図示せず)が配設されている。
【0031】下部配向膜7と上部配向膜11との間に
は、液晶としての強誘電性液晶15が封入されている。
この強誘電性液晶15は、ITO画素電極3とITO対
向電極10との間の領域において、両者の電位差で生ず
る電界の作用により向きを変化させて、バックライトか
らの光を偏向させる。下部配向膜7と上部配向膜11と
の間には、スペーサとしての円柱形スペーサ14が介在
している。この介在により、TFT基板1とCF基板2
との間に液晶を介在させるための間隙が保持されてい
る。
【0032】図2は、このTFT液晶表示装置の要部を
示す平面図である。図2において、各画素16に付され
たアルファベットは、カラーフィルタ8の色を示してい
る。また、斜線を付した部分は、ブラックマトリクス9
によりバックライトが遮光される領域であり、非画素領
域となる。各画素8は長方形の左下隅の部分を欠損させ
た形状をしている。この左下隅の部分(矢印Aで示され
る部分)の直下にはTFT6(図示せず)がそれぞれ配
設されている。また、各画素16を区画するブラックマ
トリクス9の直下には、図面列方向に走査信号線4、図
面行方向に映像信号線、がそれぞれ配設されている。本
液晶表示装置製造方法では、図1に示したブラックマト
リクス9の直下の非画素領域に円柱形スペーサ14を形
成する。このように、本発明に係る液晶表示装置製造方
法においては、2枚の基板間における非画素領域にスペ
ーサを形成することが望ましい。これにより、画素領域
にスペーサが存在することによる液晶表示装置の表示画
像の乱れを回避することができる。
【0033】図3(a)は、この液晶表示装置製造方法
に用いられる凹版としてのプラスチック版100の要部
を示す平面図であり、図3(b)は該要部を示す断面図
である。なお、図3(b)においては、便宜上、プラス
チック版100の厚みを大きく描いている。図3におい
て、プラスチック版100には、プラスチック材100
aに複数の凹部からなる印刷パターンや、遮光層などが
形成されている。プラスチック材100aは、透明なプ
ラスチック材で形成され、紫外線(以下、UVという)
を透過する。プラスチック材100aの充填面(図3
(b)の上側面)に柱状凹部としての複数の円柱形凹部
100bがマトリクス状に形成されている。また、この
円柱形凹部100bの形成領域の外側には、該形成領域
を囲む第2枠状凹部100cと、この第2枠状凹部10
0cを囲む枠状凹部としての第1枠状凹部100dとが
形成されている。なお、円柱形凹部100bと第2枠状
凹部100cの深さは同じであるが、第1枠状凹部10
0dはこれらよりも深く形成されている。
【0034】円柱形凹部100bはプラスチック材10
0a上において、後述のTFT基板1上のブラックマト
リクス対向領域に対応する領域に形成されている。
【0035】プラスチック材100aの充填面における
各凹部の周囲には、遮光層100eが被覆されている。
また、プラスチック材100aの露光面における第1枠
状凹部100dとの対向部分には、遮光層100fが被
覆されている。これら遮光層100e、100fは、硬
質且つ不透明で耐摩耗性を有する酸化チタンなどで形成
されており、遮光性を有する。
【0036】本実施形態の液晶表示装置製造方法におい
ては、スペーサや封止材を形成するための基剤として、
硬化後に弾性を発揮し得るエラストマ型紫外線硬化性樹
脂ペースト(以下、UV硬化性ペーストという)を用い
る。これにより、弾性を有するスペーサを形成し、且
つ、硬化後の封止材に弾性を発揮させることができる。
【0037】図4(a)から(g)は、本液晶表示装置
製造方法におけるUV硬化性ペーストの充填工程から転
写工程までを説明する断面図であり、(a)から(c)
までは充填工程を、(e)は密着工程を、(f)は第1
硬化工程を、(g)は転写工程をそれぞれ示すものであ
る。図4において、まず、ペースト供給装置(図示せ
ず)により、プラスチック版100の充填面上にUV硬
化性ペースト101が供給される(a)。そして、スキ
ージ102により、UV硬化性ペースト101がプラス
チック版100にスキージングされる(b)。このスキ
ージングにより、プラスチック版100の各円柱形凹部
100b、第1枠状凹部100d、第2枠状凹部100
c、にそれぞれUV硬化性ペースト101が充填される
(c)。
【0038】以下、便宜上、各円柱形凹部100bへの
充填により円柱形に成形されたUV硬化性ペースト10
1を円柱形ペースト101bという。また、第1枠状凹
部100d、第2枠状凹部100cへの充填により枠状
に成形されたUV硬化性ペースト101を、それぞれ第
1枠状ペースト101d、第2枠状ペースト101cと
いう。
【0039】充填により各凹部内でUV硬化性ペースト
101が成形されると、次に、プラスチック版100が
版駆動装置(図示せず)により反転され(d)、TFT
基板1上の下部配向膜7に密着される(e:密着工
程)。この密着の際、各円柱形凹部100bを、非画素
領域に配設された走査信号線4や映像信号線の上方に位
置させるように、TFT基板1とプラスチック版100
との位置合わせが行われる。
【0040】円柱形ペースト101b、第1枠状ペース
ト101d、第2未硬化ペースト101cは、それぞれ
プラスチック版100と下部配向膜7との密着によって
下部配向膜7の非画像領域に密着して、下部配向膜7へ
の粘着が促進される。
【0041】ところで、本実施形態の液晶表示装置製造
方法においては、凹版として金属版よりも可撓性に優れ
ているプラスチック版を用いており、密着工程でプラス
チック版100をTFT基板1上の配向膜7の微妙な凹
凸に追従して変形させ、プラスチック版100とTFT
基板上の配向膜7との密着性を向上させることができ
る。そして、このような密着性の向上により、各凹部内
に充填したUV硬化性ペースト101の抜け性を向上さ
せ、後述の転写工程で生ずるUV硬化性ペースト101
の変形や凹部内残留を低減することができる。
【0042】なお、プラスチック版100の各凹部は、
それぞれエキシマレーザ、シンクロトロンの紫外線領域
のSR光、などを用いたアブレーション加工によりプラ
スチック材100a上に加工されることが好ましい。こ
のように、アブレーション加工によって形成された各凹
部の内壁は、他の凹版の凹部と比べて遙かに平滑性に優
れており、これらに充填された樹脂ペースト等の基剤の
抜け性を更に向上させ、転写工程で生ずるUV硬化性ペ
ースト101の変形や凹部内残留を更に低減することが
できる。
【0043】プラスチック版100の上方には、UVラ
ンプ103が配設され、プラスチック版100の露光面
に向けてUV110を照射する。UVランプ103から
のUV110は、プラスチック材100aを透過して、
円柱形ペースト101b、第2枠状ペースト101cを
照射する(f)。但し、プラスチック材100aの露光
面における第1枠状凹部100dとの対向部分には遮光
層100fが被覆されており、未硬化ペースト101d
はこの遮光層100fで遮光されてUV照射されない。
また、プラスチック材101aの充填面における各凹部
の周囲には、遮光層100eが被覆されており、滲み等
により各凹部の開口周囲に付着したUV硬化性ペースト
101はこの遮光層100eで遮光されてUV照射され
ない。
【0044】UV照射された円柱形ペースト101b、
第2枠状ペースト101cは、下部配向膜7と密着しな
がら硬化して下部配向膜7への固着が促進される。ま
た、硬化により収縮して円柱形凹部100bや第1枠状
凹部からの抜け性が向上する。更に、円柱形凹部100
bや第1枠状凹部の内部に充填された状態でUV照射さ
れることにより、表面張力などで変形することなく円柱
形や矩形枠状に硬化する。
【0045】円柱形ペースト101b、第2枠状ペース
ト101cの硬化が完了するか、あるいは該硬化が所定
の度合いまで進行すると、上記版駆動装置によりプラス
チック版100が図面上側に移動される。この移動によ
りTFT基板とプラスチック版100とが離間する
(g:転写工程)。この離間の際、下部配向膜7とUV
硬化性ペースト101との固着力、重力、プラスチック
版100による密着性の向上、などの相乗作用により、
各凹部内の硬化済みペーストや未硬化ペーストが下部配
向膜7上に良好に転写される。そして、この転写によ
り、下部配向膜7の非画素領域上でマトリクス状に立設
された複数の円柱形スペーサ101y、この円柱形スペ
ーサ101yの形成領域を囲む枠状スペーサ101xが
形成される。また、未硬化封止材としての第1枠状ペー
スト101dが、下部配向膜上でこの枠状スペーサ10
1xを囲むように矩形枠状に成形される。
【0046】図5(a)から(d)は、本液晶表示装置
製造方法における液晶供給工程から第2硬化工程までを
説明する断面図であり、(a)及び(b)は液晶供給工
程を、(c)は重ね合わせ工程を、(d)は第2硬化工
程をそれぞれ示すものである。なお、図5の各図におい
ては、便宜上、ITO画素電極3、走査信号線4、TF
T6、カラーフィルタ8、ブラックマトリクス9、IT
O対向電極10の図示を省略している。
【0047】図5においては、まず、液晶供給装置(図
示せず)によって、強誘電性液晶15がTFT基板の下
部配向膜7上における枠状スペーサ101xの枠構造内
側(以下、単に内側という)に供給される(a)。そし
て、この強誘電性液晶15は、枠状スペーサ101xの
内側に満たされる(b)。この際、図示のように、枠状
スペーサ101xは、その枠構造の内側に供給された強
誘電性液晶15と、該枠構造の外側に成形された未硬化
封止材である第1枠状ペースト101dとの接触を防止
する。
【0048】通常の粘度の液晶を用いる場合には、他の
方法により液晶を供給してもよい。具体的には、TFT
基板1上に枠状スペーサ101xを設けずに、枠状未硬
化ペースト101dの枠構造の一部に液晶封入口を設
け、TFT基板1とCF基板2とを重ね合わせ、更に枠
状未硬化ペースト101dを硬化させてから、液晶を該
液晶封入口から封入するようにしてもよい。但し、高粘
度の強誘電性液晶15を用いる場合には、上記液晶封入
口からの封入が極めて困難な場合があり、このような場
合には、本実施形態のように両基板を重ね合わせる前に
いずれか一方の基板に強誘電性液晶15を供給しておく
必要がある。
【0049】円柱形スペーサ101xの内側に強誘電性
液晶15が満たされると、次に、TFT基板1と、上部
配向膜11等の積層を有するCF基板2とが重ね合わさ
れる(c)。この重ね合わせにより、各スペーサよりも
丈の長い枠状未硬化ペースト101dが下部配向膜7と
上部配向膜11との間で両者に密着する。そして、UV
ランプ103によりCF基板2の偏向板13側からUV
照射されて硬化する(d)。この硬化により、枠状未硬
化ペースト101dが下部配向膜7と上部配向膜11に
固着して、TFT基板1とCF基板とを接着して強誘電
性液晶15を封止する。
【0050】以上の一連の工程において、下部配向膜7
に対して、円柱形スペーサ101yの形成と封止材であ
る枠状未硬化ペースト101dの成形とを同時に行うこ
とができる。そして、これにより、分散法やフォトリソ
グラフィー法により2枚の基板間にスペーサを介在させ
る従来の液晶表示装置製造方法よりも、液晶表示装置の
製造工程を簡素化することができる。また、プラスチッ
ク版100の各凹部への充填によるUV硬化性ペースト
101の成形、密着によるUV硬化性ペースト101の
下部配向膜7への粘着促進、各凹部内での硬化によるU
V硬化性ペースト101の固着促進、及び、硬化済みペ
ーストの転写、という簡易な操作で円柱形スペーサ10
1yを配設する。これにより、分散法やフォトリソグラ
フィー法により基板上にスペーサを配設する場合より
も、該スペーサの配設コストを低減することができる。
また、滲み等により各凹部の周囲に付着させてしまった
UV硬化性ペースト101を、第1硬化工程において遮
光層100eで遮光して該UV硬化性ペースト101の
硬化を回避することができる。また、透過性を有するプ
ラスチック材100aを用いることにより、プラスチッ
ク版100とTFT基板1とを重ね合わせても、第1硬
化工程において円柱形ペースト101bと第2枠状ペー
スト101cとに対して、プラスチック版100露光面
から容易にUV照射することができる。更に、遮光層1
00fを設けることで、第1硬化工程において第1枠状
ペースト101dを遮光して、円柱形ペースト100b
及び第2枠状ペースト101cに対してのみUV照射す
ることができる。
【0051】以上、本実施形態の液晶表示装置製造方法
によれば、分散法やフォトリソグラフィー法により2枚
の基板間にスペーサを介在させる従来の液晶表示装置製
造方法よりも、液晶表示装置の製造工程を簡素化し、且
つ、スペーサの配設コストを低減することができるの
で、従来の液晶表示装置製造方法よりも液晶表示装置の
製造コストを低減することができる。また、強誘電性液
晶15と封止材である第1枠状ペースト101dとの接
触を回避するので、2枚の基板を重ね合わせる前にいず
れか一方の基板上に高粘度の強誘電性液晶15を供給す
る方法を用いる場合でも、該接触により生ずる例えば液
晶の変性等の不具合を解消することができる。また、転
写工程で生ずるUV硬化性ペーストの変形や凹部内残留
を低減することができるので、形状精度及び寸法精度の
高いスペーサを形成し、且つ、形状精度及び寸法精度の
高い封止材を成形することができる。また、弾性を有す
る円柱形スペーサ101y、枠状スペーサ101xを形
成し、且つ、硬化後の封止材に弾性を発揮させるので、
各スペーサや該封止材の疲労破壊を低減することができ
る。また、滲み等により各凹部の周囲に付着させてしま
ったUV硬化性ペースト101の硬化を回避することが
できるので、更に形状精度の高い円柱形スペーサ101
yや枠状スペーサ101xを形成することができる。ま
た、円柱形ペースト101bと第2枠状ペースト101
cとに対して、プラスチック版100露光面から容易に
UV照射することができるので、これらを容易に硬化さ
せてスペーサに変化させることができる。更に、第1硬
化工程において、円柱形ペースト100b及び第2枠状
ペースト101cに対してのみUV照射することができ
るので、該第1硬化工程においてこれらの未硬化ペース
トのみを容易に硬化させることができる。
【0052】なお、リメルト製法的な手法を用いること
で、例えば固形の基剤をプラスチック版100の各凹部
に充填することも可能である。具体的には、まず、リメ
ルト製法と同様に、予め荒っぽい金型を用いて基剤を円
柱形に加工しておき、これを各凹部に投入する。そし
て、投入した基剤を加熱するなどして投入当初のネジ
レ、ヨレ、曲がりなどのひずみを除去したり、再度流動
状態にしたりする。これにより、各凹部の形状にならわ
せる。次いで、基剤が硬化を開始したら、タイミングを
見計らって下部配向膜7等に該基剤を密着させて転写す
ればよい。
【0053】また、円柱形凹部100bの形状を四角柱
や六角柱などの多角柱形に形成することにより、多角柱
形スペーサを形成することができる。
【0054】[実施例]次に、上記実施形態の液晶表示
装置製造方法のより具体的な例である実施例の液晶表示
装置製造方法について説明する。本液晶表示装置製造方
法においては、スペーサ形成装置を用いて各スペーサの
形成、及び枠状未硬化ペースト101dの成形を行う。
図6はこのスペーサ形成装置の概略構成を示す断面図、
図7は同スペーサ形成装置の第1硬化工程におけるUV
照射・硬化の様子を説明する拡大断面図である。
【0055】図6において、プラスチック版100は全
体としては無端ベルト状に形成され、左右の駆動装置1
04によって図中矢印方向に移動しながら回転する。こ
の回転により、導電性処理が施されたスキージ102の
直下に移動した各凹部には、UV硬化性ペースト101
が充填される。このような充填工程が施された各凹部
は、更に移動して密着・第1硬化・転写工程へ進む。
【0056】一方、前製造工程から送られてくるTFT
基板1は、濡れ性を改善するための表面改質用紫外線照
射装置105を通過し、定盤テーブル106上を移動す
る搬送装置107に乗せられ、下部配向膜7を上にして
密着工程へ移送されてくる。このTFT基板1上の下部
配向膜7と、プラスチック版100の各凹部とは、密着
工程最前部に位置する画像認識装置108によって位置
ずれ量が測定され、位置合わせが行なわれた後、互いに
密着させられる。
【0057】UV透過率の良い石英ガラス製ローラ10
9とその内部中空部に設置された紫外線ランプ103
は、円柱形ペースト101dと第2枠状ペースト101
cとをUV照射して硬化させる。そして、これら円柱形
ペースト101d、第2枠状ペースト101cは、下部
配向膜7表面に押し付けられて密着が促進されながら硬
化が進行し、最終的に下部配向膜7に固着する。
【0058】一方、第1枠状ペースト101dは、第2
遮光層100fで遮光されて硬化しない。また、プラス
チック材100aの充填面における各凹部の周囲に付着
したUV硬化性ペーストは、第1遮光層100eで遮光
されて硬化しない。
【0059】図7において、下部配向膜7の上にはプラ
スチック版100が密着しており、該下部配向膜7には
各凹部内のUV硬化性ペースト101が密着している。
この密着は、プラスチック版100の裏側から押圧して
いる石英ガラス製ローラ109の加圧力により助長さ
れ、下部配向膜7へのUV硬化性ペースト101の粘着
が促進されている。
【0060】プラスチック版100のベルトがさらに移
動していくと、やがて分離装置112に至り、プラスチ
ック版100のベルトと下部配向膜7とはここで剥離さ
せられ、円柱形スペーサ101y、枠状スペーサ101
x、第2枠状ペースト101dが下部配向膜7上に転写
される。
【0061】UV硬化性ペースト101の転写を完了し
たプラスチック版100は、駆動装置104を経て凹版
ベルト洗浄装置113において、滲み出しによって硬化
されなかったUV硬化性ペーストや特にガラスの微小破
片(カレット)などの異物が除去される。さらにリンス
槽114において洗浄剤ですすがれ、乾燥室115で乾
燥されたのち、離型剤塗布装置116によって離型性向
上の処理が行なわれ、充填工程まで戻ってくる。このよ
うにしてプラスチック版100は、離型剤塗布の前処理
工程、ペーストの充填工程、密着工程、第1硬化工程、
転写工程、洗浄から乾燥までの後処理工程を循環し、繰
り返し各スペーサを形成するとともに、封止材である第
1枠状ペーストを成形する。これにより、複数のTFT
基板1に対するスペーサ形成と封止材成形とを自動化す
ることができる。
【0062】上述の一連の工程のうち、充填工程におい
てUV硬化性ペースト101中への泡の巻き込みや各凹
部への空気の混入によって充填が阻害されたり、転写工
程において大気圧によりプラスチック版100の剥離が
困難となることに対応するため、少なくとも充填工程か
ら転写工程を含む範囲を減圧雰囲気または真空とするこ
とが望ましい。また、工程中の静電気を防止するため、
各種の静電防止対策を行なうことが望ましく、例えばイ
オナイザを使用するとよい。
【0063】なお、これまで、下部配向膜7上に各スペ
ーサや封止材を配設する構成について説明してきたが、
本発明が適用される液晶表示装置製造方法において、各
スペーサや封止材の配設位置は下部配向膜7上に限定さ
れるものではない。
【0064】また、スペーサ、枠状スペーサ及び封止材
に全て同種類の基剤を用いる液晶表示装置製造方法につ
いて説明したが、充填工程において、充填対象でない凹
部にマスキング処理を施し、充填対象の凹部のみに所定
の基剤を充填する操作を繰り返し行って、スペーサ、枠
状スペーサ、封止材に対して異なる種類の基剤を使用す
るようにしてもよい。これにより、例えば、スペーサや
枠状スペーサには耐液晶性に優れた基剤を用い、且つ、
封止材には両基板との接着性に優れた基剤を用いるなど
して、液晶表示装置の耐久性を向上させることができ
る。
【0065】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、分散法やフォ
トリソグラフィー法により両基板間にスペーサを介在さ
せる従来の液晶表示装置製造方法よりも、製造工程を簡
素化し、且つ、スペーサの配設コストを低減することが
できるので、該液晶表示装置製造方法を用いる場合より
も、液晶表示装置の製造コストを低減することができる
という優れた効果がある。
【0066】請求項2の発明によれば、液晶と未硬化封
止材との接触を防止するので、該接触により生ずる該液
晶の変性等の不具合を解消することができるという優れ
た効果がある。
【0067】請求項3の発明によれば、転写工程で生ず
る充填基剤の変形や凹部内残留を低減することができる
ので、形状精度及び寸法精度の高いスペーサを形成し、
且つ、形状精度及び寸法精度の高い封止材を成形するこ
とができるという優れた効果がある。
【0068】請求項4の発明によれば、弾性を有するス
ペーサを形成し、且つ、硬化後の封止材に弾性を発揮さ
せることができるので、スペーサや封止材の疲労破壊を
低減することができるという優れた効果がある。
【0069】請求項5の発明によれば、滲み等により各
凹部の周囲に付着させてしまった光硬化性ペーストの硬
化を回避することができるので、更に形状精度の高いス
ペーサを形成することができるという優れた効果があ
る。
【0070】請求項6の発明によれば、プラスチック版
の各凹部に充填した光硬化性ペーストに対して該プラス
チック版の充填面から容易に光照射することができるの
で、該光硬化性ペーストを容易に硬化させてスペーサを
形成することができるという優れた効果がある。
【0071】請求項7の発明によれば、第1硬化工程に
おいてスペーサ形成用の光硬化性ペーストに対してのみ
光照射することができるので、該第1硬化工程において
スペーサ形成用の光硬化性ペーストのみを容易に硬化さ
せることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の液晶表示装置製造方法により製造さ
れたTFT液晶表示装置の概略構成を示す断面図。
【図2】同TFT液晶表示装置の要部を示す平面図。
【図3】(a)は同液晶表示装置製造方法に用いられる
プラスチック版100の要部を示す平面図。(b)は同
要部を示す断面図。
【図4】(a)から(g)は同液晶表示装置製造方法に
おけるUV硬化性ペーストの充填工程から転写工程まで
を説明する断面図。
【図5】(a)から(d)は同液晶表示装置製造方法に
おける液晶供給工程から第2硬化工程までを説明する断
面図。
【図6】実施例の液晶表示装置製造方法に用いられるス
ペーサ形成装置の概略構成を示す断面図。
【図7】同スペーサ形成装置の第1硬化工程におけるU
V照射・硬化の様子を説明する拡大断面図。
【符号の説明】
1 TFT基板 2 CF基板 3 ITO画素電極 4 走査信号線 5 映像信号線 6 TFT 6a ゲート電極 6b 半導体 6c ソース/ドレイン電極対 7 下部配向膜 8 カラーフィルタ 9 ブラックマトリクス 10 ITO対向電極 11 上部配向膜 12、13 偏向板 14 円柱形スペーサ 15 強誘電性液晶 16 画素 100 プラスチック版 100a プラスチック材 100b 円柱形凹部 100c 第2枠状凹部 100d 第1枠状凹部 100e 第1遮光層 100f 第2遮光層 101 UV硬化性ペースト 101b 円柱形ペースト 101c 第2枠状ペースト 101d 第1枠状ペースト 102 スキージ 103 UVランプ 104 駆動装置 105 表面改質用紫外線照射装置 106 定盤テーブル 107 搬送装置 108 画像認識装置 109 石英ガラス製ローラ 110 UV 111 パネル洗浄槽 112 分離装置 113 凹版ベルト洗浄装置 114 リンス槽 115 乾燥室 116 離型剤塗布装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のスペーサを介して対向する2枚の基
    板と、該2枚の基板間に形成された間隙に封入された液
    晶と、該基板間に該液晶を封止するための封止材とを備
    える液晶表示装置を製造するための液晶表示装置製造方
    法において、該スペーサを形成するための複数の凹部
    と、該凹部の形成領域を囲む枠状凹部とを有する凹版の
    各凹部に基剤を充填する充填工程と、充填した基剤と一
    方の基板とを密着させる密着工程と、該凹部内の基剤の
    みを硬化させる第1硬化工程と、該凹版と該一方の基板
    とを離して、硬化済み基剤、及び、枠状に成形された未
    硬化基剤、を該一方の基板上に転写する転写工程と、該
    一方の基板ともう一方の基板とを重ね合わせる重ね合わ
    せ工程と、該未硬化基剤を硬化させて該封止材を形成す
    る第2硬化工程とを実施することを特徴とする液晶表示
    装置製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1の液晶表示装置製造方法におい
    て、上記凹版の上記凹部と上記枠状凹部との間に、該凹
    部の形成領域を囲む第2枠状凹部を設けておき、上記第
    1硬化工程で、該凹部内及び該第2枠状凹部内の基剤を
    硬化させることを特徴とする液晶表示装置製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の液晶表示装置製造方法に
    おいて、上記凹版としてプラスチック版を用いることを
    特徴とする液晶表示装置製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3の液晶表示装置製造方
    法において、上記基剤として硬化後に弾性を発揮するも
    のを用いることを特徴とする液晶表示装置製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4の液晶表示装置製
    造方法であって、上記基剤が光硬化性ペーストであり、
    上記第1硬化工程において、スペーサ成形用の凹部内に
    ある該光硬化性ペーストのみが光照射されて硬化するこ
    とを特徴とする液晶表示装置製造方法。
  6. 【請求項6】上記凹版として上記プラスチック版を用い
    る請求項5の液晶表示装置製造方法であって、上記プラ
    スチック版が光透過性を有するプラスチック材で構成さ
    れ、且つ、遮光性を有する遮光層が該プラスチック版の
    凹部形成側表面の凹部以外の部分に被覆されていること
    を特徴とする液晶表示装置製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6の液晶表示装置製造方法であっ
    て、遮光性を有する第2遮光層が上記プラスチック版の
    凹部形成側表面とは反対側の表面における上記枠状凹部
    との対向部分に被覆されていることを特徴とする液晶表
    示装置製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040013204A (ko) * 2002-08-05 2004-02-14 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 액정 표시 장치 및 그 제조 방법
KR100720094B1 (ko) * 2000-10-25 2007-05-18 삼성전자주식회사 액정 표시 장치 및 그 제조 방법
US7243601B2 (en) * 2002-07-10 2007-07-17 Sharp Kabushiki Kaisha Printing plate, press and method of printing, and apparatus and method for manufacturing liquid crystal devices

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