JP2000206018A - 材料試験装置におけるセンサ出力の原点設定方法および材料試験装置 - Google Patents
材料試験装置におけるセンサ出力の原点設定方法および材料試験装置Info
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- JP2000206018A JP2000206018A JP11003708A JP370899A JP2000206018A JP 2000206018 A JP2000206018 A JP 2000206018A JP 11003708 A JP11003708 A JP 11003708A JP 370899 A JP370899 A JP 370899A JP 2000206018 A JP2000206018 A JP 2000206018A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 センサ出力の原点設定をフィードバックルー
プを活かしたまま行う。 【解決手段】 原点設定を行うタイミングで、センサア
ンプ14から出力されるセンサ信号Es0を記憶手段1
6に記憶し、該記憶手段16に格納した信号Emを読み
出して、加算器15および加算器11に印加する。加算
器15でセンサアンプ14の出力からEmを減算するこ
とにより、ゼロ設定されたセンサ出力が得られ、これを
加算器12に入力する。加算器11で関数発生器10の
出力に前記Emを加算し、該加算された入力信号Ei2
を加算器12に入力する。これにより、ゼロ設定の前後
で加算器12から出力される偏差信号Erが変化するこ
とを防止する。
プを活かしたまま行う。 【解決手段】 原点設定を行うタイミングで、センサア
ンプ14から出力されるセンサ信号Es0を記憶手段1
6に記憶し、該記憶手段16に格納した信号Emを読み
出して、加算器15および加算器11に印加する。加算
器15でセンサアンプ14の出力からEmを減算するこ
とにより、ゼロ設定されたセンサ出力が得られ、これを
加算器12に入力する。加算器11で関数発生器10の
出力に前記Emを加算し、該加算された入力信号Ei2
を加算器12に入力する。これにより、ゼロ設定の前後
で加算器12から出力される偏差信号Erが変化するこ
とを防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は材料試験装置におけ
るセンサ出力の原点設定方法および材料試験装置に関す
る。
るセンサ出力の原点設定方法および材料試験装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】岩石やコンクリート、金属等の各種材料
あるいは各種の構造体の力学的挙動を調べるために、サ
ーボ制御機構を有する材料試験装置が用いられている。
このような材料試験装置においては、油圧あるいはスク
リューなどにより試料片に載荷し、試料片に印加される
荷重および試料片の変形などのデータを取得することが
行われている。ここで、フィードバック信号として試料
片に印加される荷重値や試料片の変位値が用いられてお
り、これらの信号は試験機に取り付けられた各種センサ
により検出される。
あるいは各種の構造体の力学的挙動を調べるために、サ
ーボ制御機構を有する材料試験装置が用いられている。
このような材料試験装置においては、油圧あるいはスク
リューなどにより試料片に載荷し、試料片に印加される
荷重および試料片の変形などのデータを取得することが
行われている。ここで、フィードバック信号として試料
片に印加される荷重値や試料片の変位値が用いられてお
り、これらの信号は試験機に取り付けられた各種センサ
により検出される。
【0003】このような材料試験装置を用いて試験を行
うときには、前記センサの出力信号の原点を設定するこ
とが必要である。例えば、荷重を測定するためにロード
セルを用いている場合には試料片を取り付けた時点でロ
ードセルの出力信号がゼロになるようにセットし、ロー
ドセルに取り付けられる治具やチャック等の風袋分の影
響をなくすことが重要である。また、変位センサについ
ても、試料片にアクチュエータが接触した時点をゼロと
なるように設定する。このように、センサ出力の原点を
設定することにより、計測制御処理を統一的に行うこと
が可能となり、システムを運転する実行ソフトウエアの
処理を単純化することができ、その管理も容易になる。
うときには、前記センサの出力信号の原点を設定するこ
とが必要である。例えば、荷重を測定するためにロード
セルを用いている場合には試料片を取り付けた時点でロ
ードセルの出力信号がゼロになるようにセットし、ロー
ドセルに取り付けられる治具やチャック等の風袋分の影
響をなくすことが重要である。また、変位センサについ
ても、試料片にアクチュエータが接触した時点をゼロと
なるように設定する。このように、センサ出力の原点を
設定することにより、計測制御処理を統一的に行うこと
が可能となり、システムを運転する実行ソフトウエアの
処理を単純化することができ、その管理も容易になる。
【0004】通常、この原点設定(ゼロ設定)の作業お
よび原点設定した後に設定前の状態に戻すゼロキャンセ
ルの作業は、フィードバックがかかっていないセンサに
ついて行われている。それは、フィードバックループが
形成されている場合には、ゼロ設定により原点がずらさ
れることとなり、そのずらされた分だけアクチュエータ
が物理的に移動して危険であり、また、試料片にダメー
ジを与え恐れがあるからである。
よび原点設定した後に設定前の状態に戻すゼロキャンセ
ルの作業は、フィードバックがかかっていないセンサに
ついて行われている。それは、フィードバックループが
形成されている場合には、ゼロ設定により原点がずらさ
れることとなり、そのずらされた分だけアクチュエータ
が物理的に移動して危険であり、また、試料片にダメー
ジを与え恐れがあるからである。
【0005】図2を参照して、従来のサーボ式材料試験
装置およびそのセンサの原点設定方法について説明す
る。図2の(a)は、複数のセンサを有し、該複数のセ
ンサからの出力を選択的にフィードバック信号として使
用するサーボ式材料試験装置の構成を示すブロック図で
ある。なお、ここでは、材料の圧縮試験を行うものとす
る。
装置およびそのセンサの原点設定方法について説明す
る。図2の(a)は、複数のセンサを有し、該複数のセ
ンサからの出力を選択的にフィードバック信号として使
用するサーボ式材料試験装置の構成を示すブロック図で
ある。なお、ここでは、材料の圧縮試験を行うものとす
る。
【0006】図2の(a)において、点線で囲まれた部
分はプラント部(試験機)であり、サーボバルブ23に
より駆動されるアクチュエータ24により試料片25に
載荷され、試験が行われる。すなわち、関数発生器20
から目標値Eiが加算部21に入力され、切り換えスイ
ッチ34により選択されたフィードバック信号Esと減
算されて偏差信号Er(=Ei−Es)が出力される。
サーボアンプや積分要素等からなるPID調節部22に
おいて該偏差信号Erのゲイン補正や位相補正が行わ
れ、偏差信号Erをゼロとするような制御信号がサーボ
バルブ23に供給され、アクチュエータ24の駆動が制
御される。
分はプラント部(試験機)であり、サーボバルブ23に
より駆動されるアクチュエータ24により試料片25に
載荷され、試験が行われる。すなわち、関数発生器20
から目標値Eiが加算部21に入力され、切り換えスイ
ッチ34により選択されたフィードバック信号Esと減
算されて偏差信号Er(=Ei−Es)が出力される。
サーボアンプや積分要素等からなるPID調節部22に
おいて該偏差信号Erのゲイン補正や位相補正が行わ
れ、偏差信号Erをゼロとするような制御信号がサーボ
バルブ23に供給され、アクチュエータ24の駆動が制
御される。
【0007】26は前記試料片25に印加される荷重を
測定するロードセル等の荷重センサ、27は前記試料片
25の変形を測定する変位センサである。前記荷重セン
サ26の出力信号は荷重センサ用アンプ28に入力さ
れ、該荷重センサ用アンプ28から前記試料片25に印
加されている荷重に対応する信号El’が出力される。
また、前記変位センサ27の出力信号は変位センサ用ア
ンプ31に入力され、該変位センサ用アンプ31から前
記試料片25の変形(変位)に対応する信号Ed’が出
力される。前記荷重センサ用アンプ28からの出力信号
El’はゼロ設定手段30からのゼロ設定信号と加算部
29において加算され、該加算部29からゼロ設定され
た荷重に対応する信号Elが出力される。一方、前記変
位センサ用アンプ31からの変位に対応する信号Ed’
は、ゼロ設定手段31からの信号と加算部32において
加算され、ゼロ設定された変位に対応する信号Edが出
力される。前記加算部29からのゼロ設定された荷重に
対応する信号Elと前記加算部32からのゼロ設定され
た変位に対応する信号Edは、切り換えスイッチ34に
印加され、該切り換えスイッチ34により選択された信
号が前記加算部21に入力される。
測定するロードセル等の荷重センサ、27は前記試料片
25の変形を測定する変位センサである。前記荷重セン
サ26の出力信号は荷重センサ用アンプ28に入力さ
れ、該荷重センサ用アンプ28から前記試料片25に印
加されている荷重に対応する信号El’が出力される。
また、前記変位センサ27の出力信号は変位センサ用ア
ンプ31に入力され、該変位センサ用アンプ31から前
記試料片25の変形(変位)に対応する信号Ed’が出
力される。前記荷重センサ用アンプ28からの出力信号
El’はゼロ設定手段30からのゼロ設定信号と加算部
29において加算され、該加算部29からゼロ設定され
た荷重に対応する信号Elが出力される。一方、前記変
位センサ用アンプ31からの変位に対応する信号Ed’
は、ゼロ設定手段31からの信号と加算部32において
加算され、ゼロ設定された変位に対応する信号Edが出
力される。前記加算部29からのゼロ設定された荷重に
対応する信号Elと前記加算部32からのゼロ設定され
た変位に対応する信号Edは、切り換えスイッチ34に
印加され、該切り換えスイッチ34により選択された信
号が前記加算部21に入力される。
【0008】このように、前記切り換えスイッチ34に
より制御変数を切り換えることができる。また、試料片
25と治具のセッティング時や試験終了時のチャックと
試料片との切り離し作業時などにも制御変数の切り換え
が行われる。例えば、圧縮試験を行うときには、前記試
料片25を装置にセットし、前記アクチュエータ24に
接触させてから、試料片25への載荷を行う。この場
合、試料片25を取り付けてから、変位センサの出力を
フィードバック信号として前記アクチュエータ24を操
作し、前記試料片25を前記アクチュエータ24に接触
させる。そして、試料片25とアクチュエータ24とが
接触した後、前記切り換えスイッチ34を荷重側に切り
換えて、前記荷重センサの出力をフィードバック信号と
して試験を実行する。また、試験終了後に試料片25を
取り外すときにも、フィードバック信号を変位に切り換
えて、前記アクチュエータ24を操作することが行われ
ている。
より制御変数を切り換えることができる。また、試料片
25と治具のセッティング時や試験終了時のチャックと
試料片との切り離し作業時などにも制御変数の切り換え
が行われる。例えば、圧縮試験を行うときには、前記試
料片25を装置にセットし、前記アクチュエータ24に
接触させてから、試料片25への載荷を行う。この場
合、試料片25を取り付けてから、変位センサの出力を
フィードバック信号として前記アクチュエータ24を操
作し、前記試料片25を前記アクチュエータ24に接触
させる。そして、試料片25とアクチュエータ24とが
接触した後、前記切り換えスイッチ34を荷重側に切り
換えて、前記荷重センサの出力をフィードバック信号と
して試験を実行する。また、試験終了後に試料片25を
取り外すときにも、フィードバック信号を変位に切り換
えて、前記アクチュエータ24を操作することが行われ
ている。
【0009】次に、このように構成された試験装置にお
けるセンサ出力の原点設定方法について説明する。ま
ず、前記荷重センサ26からの荷重に対応する出力の原
点設定を行うときは、前記切り換えスイッチ34が変位
センサ側に切換えられている状態で行われる。すなわ
ち、図示するように切り換えスイッチ34がa側(変位
センサ側)を選択している状態において、前記荷重セン
サ側の加算部29の出力がゼロとなるように、前記ゼロ
設定手段30からの出力信号の値を調節することにより
荷重センサ26の出力の原点設定を行う。一方、前記変
位センサ27からの変位に対応する出力の原点設定を行
うときには、前記切り換えスイッチ34が前記加算部2
9の出力を選択するようにb側に切り換えられている状
態で、前記加算部32の出力がゼロとなるように、前記
ゼロ設定手段33の出力を調節する。
けるセンサ出力の原点設定方法について説明する。ま
ず、前記荷重センサ26からの荷重に対応する出力の原
点設定を行うときは、前記切り換えスイッチ34が変位
センサ側に切換えられている状態で行われる。すなわ
ち、図示するように切り換えスイッチ34がa側(変位
センサ側)を選択している状態において、前記荷重セン
サ側の加算部29の出力がゼロとなるように、前記ゼロ
設定手段30からの出力信号の値を調節することにより
荷重センサ26の出力の原点設定を行う。一方、前記変
位センサ27からの変位に対応する出力の原点設定を行
うときには、前記切り換えスイッチ34が前記加算部2
9の出力を選択するようにb側に切り換えられている状
態で、前記加算部32の出力がゼロとなるように、前記
ゼロ設定手段33の出力を調節する。
【0010】上述の例は、複数のセンサからの出力を選
択スイッチで切り換えてフィードバック信号として利用
するものであったが、単一のセンサの出力をフィードバ
ック信号として利用する場合は、図2の(b)に示すよ
うに、フィードバックループ中にスイッチ35を設け、
該スイッチ35を開放してから、前述の場合と同様に、
センサ出力のゼロ設定を行うことが行われていた。
択スイッチで切り換えてフィードバック信号として利用
するものであったが、単一のセンサの出力をフィードバ
ック信号として利用する場合は、図2の(b)に示すよ
うに、フィードバックループ中にスイッチ35を設け、
該スイッチ35を開放してから、前述の場合と同様に、
センサ出力のゼロ設定を行うことが行われていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来に
おいては、センサ出力のゼロ設定を行う場合には、危険
防止のために、フィードバックのかかっていないチャネ
ルについてゼロ設定を行うようにしていた。しかしなが
ら、この作業は非常に不便なものであった。例えば、試
料片25を試験機に装着した後、前記アクチュエータ2
4に接触させるために前記変位センサ27の出力をフィ
ードバック信号として用い、試料片25とアクチュエー
タ25を接触させてから試験を実行するものとする。こ
の場合、前記試料片25と前記アクチュエータ24とが
最初に接触した状態で、前記変位に対応する信号のゼロ
設定を行いたいときには、一度、前記フィードバックル
ープを荷重信号によるループとなるように前記切り換え
スイッチ34を切り換えてから、変位センサ出力のゼロ
設定を行うこととなる。このような場合には、前記アク
チュエータ24に油圧がかかっているため、アクチュエ
ータの位置が不定になり危険であるため、油圧を低下さ
せなければならない。そして、ゼロ設定が終了した後、
油圧を再度投入し、運転状態に復帰することが必要とな
り、非常に不便であった。
おいては、センサ出力のゼロ設定を行う場合には、危険
防止のために、フィードバックのかかっていないチャネ
ルについてゼロ設定を行うようにしていた。しかしなが
ら、この作業は非常に不便なものであった。例えば、試
料片25を試験機に装着した後、前記アクチュエータ2
4に接触させるために前記変位センサ27の出力をフィ
ードバック信号として用い、試料片25とアクチュエー
タ25を接触させてから試験を実行するものとする。こ
の場合、前記試料片25と前記アクチュエータ24とが
最初に接触した状態で、前記変位に対応する信号のゼロ
設定を行いたいときには、一度、前記フィードバックル
ープを荷重信号によるループとなるように前記切り換え
スイッチ34を切り換えてから、変位センサ出力のゼロ
設定を行うこととなる。このような場合には、前記アク
チュエータ24に油圧がかかっているため、アクチュエ
ータの位置が不定になり危険であるため、油圧を低下さ
せなければならない。そして、ゼロ設定が終了した後、
油圧を再度投入し、運転状態に復帰することが必要とな
り、非常に不便であった。
【0012】そこで、本発明は、ゼロ設定あるいはゼロ
キャンセルを行うチャネルがフィードバック信号とされ
ているか否かに拘わらず、ゼロ設定およびそのキャンセ
ルを行うことのできる材料試験装置およびそのゼロ設定
方法を提供することを目的としている。
キャンセルを行うチャネルがフィードバック信号とされ
ているか否かに拘わらず、ゼロ設定およびそのキャンセ
ルを行うことのできる材料試験装置およびそのゼロ設定
方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の材料試験装置におけるセンサ出力の原点設
定方法は、センサからの出力信号をフィードバック信号
として用いるサーボ制御式材料試験装置におけるセンサ
出力の原点設定方法であって、原点設定をすべきタイミ
ングにおける前記センサの出力を記憶し、該記憶した値
を制御目標入力信号に加算して制御目標入力信号を補正
し、前記センサの出力から前記記憶した値を減算するこ
とにより前記センサ出力の原点補正を行い、前記補正さ
れた制御目標入力信号と前記原点補正されたセンサ出力
とに基づいて偏差信号を出力するようにしたものであ
る。
に、本発明の材料試験装置におけるセンサ出力の原点設
定方法は、センサからの出力信号をフィードバック信号
として用いるサーボ制御式材料試験装置におけるセンサ
出力の原点設定方法であって、原点設定をすべきタイミ
ングにおける前記センサの出力を記憶し、該記憶した値
を制御目標入力信号に加算して制御目標入力信号を補正
し、前記センサの出力から前記記憶した値を減算するこ
とにより前記センサ出力の原点補正を行い、前記補正さ
れた制御目標入力信号と前記原点補正されたセンサ出力
とに基づいて偏差信号を出力するようにしたものであ
る。
【0014】また、本発明の材料試験装置は、センサの
出力の原点を設定すべきタイミングにおける前記センサ
の出力を格納する記憶手段と、前記センサの出力から前
記記憶手段の記憶内容を減算することにより原点補正さ
れたセンサ出力信号を出力する第1の演算手段と、前記
記憶手段の記憶内容を制御目標入力に加算する第2の演
算手段と、前記第2の加算手段の出力から前記第1の演
算手段の出力を減算し、偏差信号を出力する第3の演算
手段とを有するものである。
出力の原点を設定すべきタイミングにおける前記センサ
の出力を格納する記憶手段と、前記センサの出力から前
記記憶手段の記憶内容を減算することにより原点補正さ
れたセンサ出力信号を出力する第1の演算手段と、前記
記憶手段の記憶内容を制御目標入力に加算する第2の演
算手段と、前記第2の加算手段の出力から前記第1の演
算手段の出力を減算し、偏差信号を出力する第3の演算
手段とを有するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の材料試験装置の
一実施の形態における要部の構成例を示すブロック図で
ある。なお、この図においては、煩雑さを避けるため、
単一のセンサの出力の原点の設定を行うための構成のみ
が記載されていることに注意されたい。図1において、
10は制御目標信号を生成する関数発生器、11、12
および15は加算部、13はPID調節部、14は図示
しないセンサからの出力が入力されるセンサアンプ、1
6は記憶手段、17および18はスイッチである。前述
の場合と同様に、センサアンプ14からセンサからの出
力信号に対応した信号Es0が出力される。例えば、前
述の例の場合のように、アクチュエータが試料片に接触
してセンサ出力の原点設定を行うべきタイミングになる
と、スイッチ17を導通させ、その時点における前記セ
ンサアンプ14の出力Es0を記憶手段16に記憶す
る。なお、Es0を記憶手段16に書込んだ後は前記ス
イッチ17は再び開放状態とされる。そして、次にスイ
ッチ18を導通して、前記記憶手段16に格納した前記
原点設定のタイミングにおける前記センサアンプ14の
出力値Emを読み出し、加算部11および加算部15に
供給する。加算部15では、前記センサアンプ14の出
力Es0から前記記憶手段16から読み出された値Em
が減算され、ゼロ設定されたセンサアンプの出力Esが
出力される。この出力Esは偏差信号Erを算出する加
算部12に入力される。
一実施の形態における要部の構成例を示すブロック図で
ある。なお、この図においては、煩雑さを避けるため、
単一のセンサの出力の原点の設定を行うための構成のみ
が記載されていることに注意されたい。図1において、
10は制御目標信号を生成する関数発生器、11、12
および15は加算部、13はPID調節部、14は図示
しないセンサからの出力が入力されるセンサアンプ、1
6は記憶手段、17および18はスイッチである。前述
の場合と同様に、センサアンプ14からセンサからの出
力信号に対応した信号Es0が出力される。例えば、前
述の例の場合のように、アクチュエータが試料片に接触
してセンサ出力の原点設定を行うべきタイミングになる
と、スイッチ17を導通させ、その時点における前記セ
ンサアンプ14の出力Es0を記憶手段16に記憶す
る。なお、Es0を記憶手段16に書込んだ後は前記ス
イッチ17は再び開放状態とされる。そして、次にスイ
ッチ18を導通して、前記記憶手段16に格納した前記
原点設定のタイミングにおける前記センサアンプ14の
出力値Emを読み出し、加算部11および加算部15に
供給する。加算部15では、前記センサアンプ14の出
力Es0から前記記憶手段16から読み出された値Em
が減算され、ゼロ設定されたセンサアンプの出力Esが
出力される。この出力Esは偏差信号Erを算出する加
算部12に入力される。
【0016】このままでは、前記センサアンプ14の出
力Es0がEmだけ減少しているので、偏差信号Erが
不連続に変化し、図示しないアクチュエータおよび試料
片に予期しないショックを与えることとなる。そこで、
本発明においては、前記記憶手段16から読み出した値
Emを用いて前記関数発生器10からの基準入力信号E
i1を補正するようにして、前記ショックを防止するよ
うにしている。すなわち、加算部11を設けて、前記関
数発生器10からの基準入力信号Ei1と前記記憶手段
16から読み出した値Emを加算し、補正された基準入
力信号Ei2(=Ei1+Em)とし、この補正された
基準入力信号Ei2と前記加算部15からのゼロ設定さ
れたセンサ出力信号Esとから偏差信号Er(=Ei2
−Es)を算出している。この偏差信号ErはPID調
節部13に入力され、ゲイン補正されて図示しないサー
ボバルブに制御信号が出力されることとなる。
力Es0がEmだけ減少しているので、偏差信号Erが
不連続に変化し、図示しないアクチュエータおよび試料
片に予期しないショックを与えることとなる。そこで、
本発明においては、前記記憶手段16から読み出した値
Emを用いて前記関数発生器10からの基準入力信号E
i1を補正するようにして、前記ショックを防止するよ
うにしている。すなわち、加算部11を設けて、前記関
数発生器10からの基準入力信号Ei1と前記記憶手段
16から読み出した値Emを加算し、補正された基準入
力信号Ei2(=Ei1+Em)とし、この補正された
基準入力信号Ei2と前記加算部15からのゼロ設定さ
れたセンサ出力信号Esとから偏差信号Er(=Ei2
−Es)を算出している。この偏差信号ErはPID調
節部13に入力され、ゲイン補正されて図示しないサー
ボバルブに制御信号が出力されることとなる。
【0017】なお、前記スイッチ17による記憶装置1
6へのEs0の書込みから、前記スイッチ18による前
記記憶装置16からのデータの読み出しまでの処理は、
このフィードバックループで扱う周波数帯域よりも充分
に高いレスポンス域で高速に実行する。また、前述のよ
うにしてゼロ設定した後にその設定を解除するゼロキャ
ンセルを行う場合には、前記スイッチ18を開放状態に
すればよい。
6へのEs0の書込みから、前記スイッチ18による前
記記憶装置16からのデータの読み出しまでの処理は、
このフィードバックループで扱う周波数帯域よりも充分
に高いレスポンス域で高速に実行する。また、前述のよ
うにしてゼロ設定した後にその設定を解除するゼロキャ
ンセルを行う場合には、前記スイッチ18を開放状態に
すればよい。
【0018】このように本発明においては、センサ出力
信号のゼロ設定による影響を、関数発生器10からの基
準入力信号を補正することにより打ち消すようにしてい
るため、ゼロ設定の前と後で偏差信号Erが変動するこ
とがなく、フィードバック系を活かしたまま当該センサ
出力の原点設定を行うことが可能となる。なお、前記加
算部15から出力されるゼロ設定されたセンサ信号は試
験の全体を制御するホストコンピュータや監視装置に出
力される。これにより、前記ホストコンピュータあるい
は監視装置は、当該試験の制御パラメータなどを、ゼロ
設定後のセンサ出力に基づいて制御する。
信号のゼロ設定による影響を、関数発生器10からの基
準入力信号を補正することにより打ち消すようにしてい
るため、ゼロ設定の前と後で偏差信号Erが変動するこ
とがなく、フィードバック系を活かしたまま当該センサ
出力の原点設定を行うことが可能となる。なお、前記加
算部15から出力されるゼロ設定されたセンサ信号は試
験の全体を制御するホストコンピュータや監視装置に出
力される。これにより、前記ホストコンピュータあるい
は監視装置は、当該試験の制御パラメータなどを、ゼロ
設定後のセンサ出力に基づいて制御する。
【0019】また、図1には、単一のセンサ出力につい
ての原点設定手段について説明したが、前記図2の
(a)の場合のように、複数のセンサの出力を選択スイ
ッチにより切り換えるように構成されている場合には、
前記加算部15、記憶手段16、スイッチ17および1
8を各センサごとに設け、各センサに設けられた前記加
算部15の出力および前記スイッチ18の出力をそれぞ
れ切り換えスイッチを介して前記加算部11および12
の入力に供給すればよい。
ての原点設定手段について説明したが、前記図2の
(a)の場合のように、複数のセンサの出力を選択スイ
ッチにより切り換えるように構成されている場合には、
前記加算部15、記憶手段16、スイッチ17および1
8を各センサごとに設け、各センサに設けられた前記加
算部15の出力および前記スイッチ18の出力をそれぞ
れ切り換えスイッチを介して前記加算部11および12
の入力に供給すればよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の材料試験
装置におけるセンサ出力の原点設定方法および材料試験
装置によれば、原点設定を行うセンサの出力がフィード
バック信号となっている場合であっても、安全かつ容易
に原点設定を行うことが可能となり、作業効率が向上す
る。
装置におけるセンサ出力の原点設定方法および材料試験
装置によれば、原点設定を行うセンサの出力がフィード
バック信号となっている場合であっても、安全かつ容易
に原点設定を行うことが可能となり、作業効率が向上す
る。
【図1】 本発明の材料試験装置の一実施の形態の構成
例を示す図である。
例を示す図である。
【図2】 従来の材料試験装置の構成例を示す図であ
る。
る。
10、20 関数発生器 11、12、15、21、29、32 加算部 13、22 PID調節部 14、28、31 センサアンプ 16 記憶手段 17、18、34、35 スイッチ手段 23 サーボバルブ 24 アクチュエータ 25 試料片 26 荷重センサ 27 変位センサ 30、33 ゼロ設定手段
Claims (2)
- 【請求項1】 センサからの出力信号をフィードバック
信号として用いるサーボ制御式材料試験装置におけるセ
ンサ出力の原点設定方法であって、 原点設定をすべきタイミングにおける前記センサの出力
を記憶し、 該記憶した値を制御目標入力信号に加算して制御目標入
力信号を補正し、 前記センサの出力から前記記憶した値を減算することに
より前記センサ出力の原点補正を行い、 前記補正された制御目標入力信号と前記原点補正された
センサ出力とに基づいて偏差信号を出力するようにした
ことを特徴とする材料試験装置におけるセンサ出力の原
点設定方法。 - 【請求項2】 センサの出力の原点を設定すべきタイミ
ングにおける前記センサの出力を格納する記憶手段と、 前記センサの出力から前記記憶手段の記憶内容を減算す
ることにより原点補正されたセンサ出力信号を出力する
第1の演算手段と、 前記記憶手段の記憶内容を制御目標入力に加算する第2
の演算手段と、 前記第2の加算手段の出力から前記第1の演算手段の出
力を減算し、偏差信号を出力する第3の演算手段とを有
することを特徴とする材料試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11003708A JP2000206018A (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | 材料試験装置におけるセンサ出力の原点設定方法および材料試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11003708A JP2000206018A (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | 材料試験装置におけるセンサ出力の原点設定方法および材料試験装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000206018A true JP2000206018A (ja) | 2000-07-28 |
Family
ID=11564855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11003708A Pending JP2000206018A (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | 材料試験装置におけるセンサ出力の原点設定方法および材料試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000206018A (ja) |
-
1999
- 1999-01-11 JP JP11003708A patent/JP2000206018A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040507 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050617 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060620 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061017 |