JP2000205802A - ゲ―ジブロック及びその製造方法 - Google Patents

ゲ―ジブロック及びその製造方法

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JP2000205802A
JP2000205802A JP11007802A JP780299A JP2000205802A JP 2000205802 A JP2000205802 A JP 2000205802A JP 11007802 A JP11007802 A JP 11007802A JP 780299 A JP780299 A JP 780299A JP 2000205802 A JP2000205802 A JP 2000205802A
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健治 林谷
Keiji Tano
恵士 田野
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Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐磨耗性および耐蝕性に優れ、経年寸法変化
が生じず、安価に製造ができるゲージブロックとその製
造方法を提供する。 【解決手段】 スチール生材を用いてゲージブロック本
体1を加工し、その表面にTiN膜2をイオンプレーテ
ィングにより成膜した後、TiN膜2が形成された面に
仕上げ研磨を行い、TiN膜2が残る状態で基準面A1
を出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長さ寸法を精密に
測定する際に基準器として用いるゲージブロックに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、長さ寸法を精密に測定する際
の基準器としてゲージブロックが用いられている。ゲー
ジブロックは、精密寸法測定の基準器であるため、耐磨
耗性および耐蝕性に優れている必要がある。簡単に磨耗
や腐蝕が生じると、基準器として用をなさなくなり、ま
た他のゲージブロックと密着させて使用するリンギング
ができなくなるためである。このため従来より、ゲージ
ブロックの材料として、スチールやセラミックス、低熱
膨張ガラス等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スチール等の金属から
構成されているゲージブロックは、腐食が生じやすく、
耐蝕性が十分とはいえない。このため、スチール製のゲ
ージブロックは、完全な防蝕環境下で保管する必要があ
り、取り扱いは常に防蝕用手袋を着用して行なうという
ように、取り扱いが極めて煩雑であるという問題があ
る。この様な問題点を解決すべく、近年、材料の選定、
熱処理などにより、金属製のゲージブロックの耐磨耗
性、耐蝕性を向上させることが行なわれているが、材料
の選定、熱処理などに長時間を要するため、製作コスト
が増大するという問題が生じている。
【0004】特に、スチール材のゲージブロックは、熱
処理(焼き入れ)を行なうことにより硬度を増し耐磨耗
性を向上させることが必要であるが、焼入れによる組織
変化により、経年寸法変化が生じるという問題が生じて
いる。また焼入れを行うことにより、コストも高いもの
となる。
【0005】これに対して近年、サブゼロ、テンパー処
理などの特殊な熱処理や人工時効処理・自然枯らしなど
により、経年寸法変化を軽減する手法が用いられている
が、必ずしも十分な効果が得られていないのが現状であ
る。また特殊処理を行うことは、更なるコスト高の原因
となる。
【0006】なお、ゲージブロックの基準面に硬質薄膜
を形成する技術として、例えば特公平8−20201号
公報がある。これは、基準面のゴミ対策を主目的として
おり、凹凸面を持つ硬質薄膜を形成するようにしてい
る。しかし、基準面にこの様な凹凸を形成すると、複数
のゲージブロックをその基準面同士を密着させて使用す
る、いわゆるリンギングができなくなるという難点があ
る。リンギングを行うためには、ゲージブロックの基準
面は凹凸のない平滑度の高い面であることが必要であ
る。
【0007】本発明は、耐磨耗性および耐蝕性に優れ、
経年寸法変化が生じず、安価に製造ができるゲージブロ
ックとその製造方法を提供することを目的する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るゲージブロ
ックは、ゲージブロック本体の表面にTiN膜がコーテ
ィングされていることを特徴とする。この発明において
好ましくは、前記ゲージブロック本体として、硬化処理
を行っていないスチール生材、或いは基準面となる面の
表面部のみを焼入れ処理したスチール生材が用いられ
る。
【0009】この発明に係るゲージブロックの製造方法
は、硬化処理を行っていないスチール生材によりゲージ
ブロック本体を加工する工程と、前記ゲージブロック本
体の表面に物理蒸着法によりTiN膜を形成する工程
と、前記TiN膜が形成されたゲージブロックの表面を
仕上げ研磨してTiN膜が残された状態で基準面を出す
工程とを有することを特徴とする。
【0010】この発明によると、優れた耐磨耗性と耐腐
食性を有するTiN膜のコーティングにより、ゲージブ
ロックの性能向上と信頼性向上が図られる。特にこの発
明において、ゲージブロック本体として、焼入れ等の硬
化処理を行っていないスチール生材を用いると、焼入れ
を行った場合のような組織変化による経年寸法変化が生
じることがなく、長期間安定に使用できるゲージブロッ
クが得られる。また、焼入れや、特殊な熱処理(サブゼ
ロ、テンパー処理)、人工時効処理・自然枯らし等をす
る必要がなく、製作コスト、製作時間の軽減を図ること
ができる。
【0011】TiNコーティングが施されるゲージブロ
ック本体としては、他にセラミックス、低熱膨張ガラス
などがある。セラミックスとしては、ジルコニア(酸化
ジルコニウム:ZrO2)を主成分とするセラミックス
が好ましい。また、低熱膨張ガラスとしては、固溶体タ
イプのガラス、例えば主成分を60〜70重量%の二酸
化ケイ素SiO2とし、15〜25重量%の酸化アルミ
ニウムAl23、及び1.5〜5重量%の酸化リチウム
Li2Oを含むガラスがある。
【0012】TiN膜のコーティングは、物理蒸着(P
VD法)、中でもマルチアーク方式のイオンプレーティ
ング法で行なうことが好ましい。この場合、ゲージブロ
ックは予め、TiN膜の膜厚分を見込んで基準面間の寸
法を所望値より僅かに小さくなるように加工し、TiN
膜をコーティングする、その後仕上げ研磨を行って、1
μm程度のTiN膜が残る状態で所望の寸法を持つ基準
面を出すようにする。これにより膜厚のムラ、ゲージブ
ロック本体の変形が修正される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるゲージブロ
ックの実施例について、図面を参照して説明する。図1
は、ゲージブロックの製造工程を示す断面図である。図
1(a)は、ゲージブロック本体1の加工断面を示して
いる。この実施例においては、ゲージブロック本体1
は、焼入れを行っていないスチール生材であり、基準面
となるべき面A0の間が、所望する寸法Dに対して、後
のTiN膜形成を見込んで、僅かに小さい寸法D−d1
を持つように加工する。
【0014】次いで、図1(b)に示すように、ゲージ
ブロック本体1の表面にTiN膜2を成膜する。このT
iN膜2の成膜にはこの実施例の場合、イオンプレーテ
ィングを用いた。イオンプレーティング装置は、図2に
示すように、複数のイオン源21を持つマルチアーク方
式のものである。基板ホルダーは、回転駆動されるメイ
ンホルダー22と、この上で回転駆動されるサブホルダ
ー23を有する自公転式ホルダーであり、サブホルダー
23に基準面を垂直にしてゲージブロック本体1を載せ
て、TiN膜の成膜を行う。例えば、原料ガスとしてT
iCl4ガスを用い、これをイオン源21によりプラズ
マ化すると共に、窒素ガスN2と水素ガスH2を供給し
て、TiN合成を行う。
【0015】TiN膜成膜の条件は、温度150〜40
0℃で、2〜3時間とする。これにより、ゲージブロッ
ク本体1の基準面となるべき両面には、約3〜4μmの
TiN膜2が形成される。このとき、ゲージブロック本
体1の厚みは、所望の厚みDより僅かに厚く、D+d2
となる。なお、図1(b)では基準面Aのみならず、他
の面にもTiN膜が形成された状態を示している。全面
にTiN膜をコーティングすることは、防錆の効果が得
られること、また格別のマスキングが不要になること、
等の点で有効である。
【0016】続いて、TiN膜2が形成された基準面と
なるべき両面を仕上げ研磨して、図1(c)に示すよう
に、TiN膜2を残した状態で所望の寸法Dと平行度、
及び平滑度を有する基準面A1を得る。このとき、Ti
N膜2の残り膜厚は、1μm程度とする。
【0017】この実施例の場合、ゲージブロック本体1
は焼入れを行っていないため、硬度がおよそ、Hv=2
30であるが、TiN膜2のコーティングにより、Hv
=2300という、高硬度のゲージブロックが得られ
る。参考までに、従来の焼入れを行ったスチール製のゲ
ージブロックの硬度は、Hv=800、コーティングが
施されていないジルコニアセラミックスの硬度は、Hv
=1350、コーティングが施されていない低熱膨張ガ
ラスは、Hv=700である。
【0018】以上のようにこの実施例によると、硬度が
高く、耐磨耗性に優れ、また耐腐食性に優れたゲージブ
ロックが得られる。ゲージブロック本体には、スチール
生材を用いているために、従来のように焼入れを行うこ
とによる組織変化とそれに伴う経年変化が抑えられ、長
期信頼性の高いゲージブロックが得られる。また、サブ
ゼロ、テンパー処理などの特殊な熱処理も必要とせず、
ゲージブロックのコスト低下が図られる。
【0019】なお上記実施例において、図1(a)の段
階で、ゲージブロック本体1の基準面となるべき面A0
についてのみ、部分的に焼入れを行うことは、有効であ
る。この部分的な焼入れは、具体的には、具体的には、
高周波焼入れ(高周波加熱装置のコイルを一次コイル、
ワークを二次コイルとして、ワークに誘導電流を流して
部分加熱を行う方式)の方法、或いは浸炭焼入れや窒化
処理等の方法で行う。この様な部分焼入れを行うと、全
体がスチール生材のままである場合に比べて、打ち傷等
の防止効果が得られ、仕上げ研磨によりTiN膜が極端
に薄い状態になった場合でも基準面の耐磨耗性及び耐腐
食性をある程度保証することが可能になる。また、ゲー
ジブロックについて全面的な焼入れを行わなければ、ス
チールの組織変化とこれに伴う経年変化の影響を抑える
ことができる。
【0020】また実施例においては、スチール生材にT
iNコーティングを施したゲージブロックについて説明
したが、本発明は、これに限定されるものではなく、例
えばセラミックス、低熱膨張ガラスを用いたゲージブロ
ックにTiNコーティングを施しても良い。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、TiNコ
ーティングが施されているので、耐磨耗性および耐蝕性
に優れ、経年寸法変化が生じず、安価に製造ができるゲ
ージブロックを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例によるゲージブロックの製
造工程を示す。
【図2】 同実施例によるTiN膜成膜のイオンプレー
ティング装置を示す。
【符号の説明】 1…ゲージブロック本体、2…TiN膜。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲージブロック本体の表面にTiN膜が
    コーティングされていることを特徴とするゲージブロッ
    ク。
  2. 【請求項2】 前記ゲージブロック本体は、硬化処理を
    行っていないスチール生材であることを特徴とする請求
    項1記載のゲージブロック。
  3. 【請求項3】 前記ゲージブロック本体は、基準面とな
    る面の表面部のみを焼入れ処理したスチール生材である
    ことを特徴とする請求項1記載のゲージブロック。
  4. 【請求項4】 硬化処理を行っていないスチール生材に
    よりゲージブロック本体を加工する工程と、 前記ゲージブロック本体の表面に物理蒸着法によりTi
    N膜を形成する工程と、 前記TiN膜が形成されたゲージブロック本体の表面を
    仕上げ研磨してTiN膜が残された状態で基準面を出す
    工程とを有することを特徴とするゲージブロックの製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005337788A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Mitsutoyo Corp 端度器
JP2007033291A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Mitsutoyo Corp 粗さ標準片及びその製造方法

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