JP2000205417A - 磁性流体シ―ル及びこれを用いた真空用スピンドル装置 - Google Patents

磁性流体シ―ル及びこれを用いた真空用スピンドル装置

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JP2000205417A
JP2000205417A JP11004213A JP421399A JP2000205417A JP 2000205417 A JP2000205417 A JP 2000205417A JP 11004213 A JP11004213 A JP 11004213A JP 421399 A JP421399 A JP 421399A JP 2000205417 A JP2000205417 A JP 2000205417A
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JP
Japan
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magnetic fluid
fluid seal
vacuum
rotating shaft
spindle device
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JP11004213A
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English (en)
Inventor
Kiyohisa Kusunoki
清尚 楠
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空スピンドル装置に用いられる磁性流体シ
ールの温度を外部から管理することにより、磁性流体の
基油の粘度を一定に維持し、回転精度を向上させること
である。 【解決手段】 大気側から真空室内に延びた回転軸8の
周りに磁性流体シール4を設け、上記回転軸8をを大気
側から駆動するようにした真空用スピンドル装置におい
て、シール用ハウジング12に設けた温度センサー22
の検知出力に応じて該ハウジング12に設けたヒーター
21の電流と循環回路18の冷却水の水量を制御し、そ
の制御により磁性流体17の基油粘度を一定に維持する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁性流体シール
とこれを用いた真空用スピンドル装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】大気側から真空室に延びた回転軸を大気
側から駆動させる場合、回転軸周りの密封装置として磁
性流体シールを用いることが従来から行われている。従
来の磁性流体シールは、図2に示すように回転軸31の
周りに設けたハウジング32の内周部に取付け凹所33
を設け、上下一対のポールピース34間にマグネット3
5を挟着した組立体36を上記の取付け凹所33に固着
し、上記のポールピース34の内周面と回転軸31の外
周面との間に磁性流体37を介在させたものである(特
開平9−8912号公報参照)。
【0003】上記の磁性流体37は所定の粘度を有する
基油(例えば、20°Cで500cpの基油粘度をもつ
エステル油)を含む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の磁性流体シール
は、磁性流体に含まれる基油の粘度が温度の影響を受け
るために、回転開始時は摩擦抵抗が大きく、また、起動
・停止に伴う温度変化によって摩擦損失が変化し、回転
軸の回転精度が低下する問題がある。
【0005】そこで、この発明は磁性流体シールの温度
を外部から管理することにより、基油の粘度を一定に維
持し、これにより回転軸の回転精度を向上させた磁性流
体シール及びこれを用いた真空スピンドル装置を提供す
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明に係る磁性流体シールは、シール用のハウ
ジングにより支持され回転軸の周りに設置される磁性流
体シールにおいて、上記ハウジングに該磁性流体シール
を冷却するための冷却水の循環回路、該磁性流体シール
を加熱するためのヒーター、該磁性流体シールの温度を
検知するための温度センサーを設けた構成とした。
【0007】また、前記の課題を解決するため、この発
明に係る真空スピンドル装置は、大気側から真空室内に
延びた回転軸の周りに密封装置を設け、上記回転軸を大
気側から駆動するようにした真空用スピンドル装置にお
いて、上記密封装置として前記の磁性流体シールを用
い、該磁性流体シールの温度センサーの検知出力に応じ
て該ヒーターの電流と冷却水の水量を制御する制御装置
を設け、その制御により上記磁性流体シールを構成する
磁性流体の基油粘度を調整するようにしたものである。
【0008】他の真空スピンドル装置として、大気側か
ら真空室内に延びた回転軸の周りに密封装置を設け、上
記回転軸を大気側から駆動するようにした真空用スピン
ドル装置において、上記密封装置として前記の磁性流体
シールを用い、該磁性流体シールの冷却水の循環回路に
温度調整機能付きポンプを接続し、該ポンプによる上記
冷却水の温度制御により、上記磁性流体シールを構成す
る磁性流体の基油粘度を調整する構成をとることもでき
る。
【0009】なお、いずれの場合も上記の回転軸を静圧
軸受により支持した構成をとることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、この
発明の実施形態を説明する。
【0011】図1は真空スピンドル装置を示す。この真
空スピンドル装置は、真空チャンバー1の内部に設けた
支持台2にエアスピンドル3を搭載し、そのエアスピン
ドル3の上部に磁性流体シール4を設置している。
【0012】エアスピンドル3は軸受ハウジング5のつ
ば6を上記の支持台2に固定することにより支持され、
またその軸受ハウジング5の周りを囲む隔壁7の上端が
上記のつば6の下面に固着される。この隔壁7は、真空
となる真空チャンバー1の内部と、大気中に存在するエ
アスピンドル3との間を隔離する壁である。
【0013】上記のエアスピンドル3の回転軸8は、上
記の軸受ハウジング5の内部において静圧軸受9により
支持される。軸受ハウジング5にはエアスピンドル3を
駆動するための加圧エア及び静圧軸受9のための加圧エ
アが真空チャンバー1の外部から導入され、またそれら
の排気が外部に排出される。
【0014】上記の回転軸8は磁性流体シール4を貫通
して真空チャンバー1内に達し、その上端にターンテー
ブル11が搭載される。
【0015】磁性流体シール4は、前記の軸受ハウジン
グ5のつば6上に設置されたシール用ハウジング12の
内周面に取付け凹所13を設け、その取付け凹所13
に、回転軸8を囲む上下一対のポールピース14と、そ
の間に挟着された磁石15とからなる組立体16を固着
したものであり、上記のポールピース14の内周面と回
転軸8の外周面との間に磁性流体17が介在され、エア
スピンドル3側と真空チャンバー1間の気密を保持す
る。
【0016】上記の取付け凹所13の内周面と組立体1
6の間に全周にわたり冷却水の循環回路18が設けら
れ、その循環回路18の供給通路18aはポンプ19に
接続され、流出通路18bは排水口に接続される。上記
の循環回路18を流れる冷却水により、磁性流体17が
冷却される。
【0017】また、ハウジング12の内部には上記の循
環回路18に接近してヒーター21が埋設され、その発
熱により磁性流体17が加熱される。
【0018】更に、ハウジング12の内部には前記のポ
ールピース14に検知端を接触させた熱電対等でなる温
度センサー22が埋設される。
【0019】実施形態の真空エアスピンドル装置は以上
のようなものであり、真空チャンバー1の内部の真空と
エアースピンドル3側の大気との間は、磁性流体シール
4により遮断され、真空チャンバー1内部の真空が維持
される。
【0020】上記の温度センサー22は、磁性流体シー
ル4の温度を常に検知し、その検知信号が制御装置23
に入力される。制御装置23は、予め設定されたプログ
ラムに従いポンプ19を駆動して冷却水の水量を制御
し、或いはヒーター21に電流を供給してその発熱量を
制御する。これにより、起動時・回転時にかかわらず磁
性流体17中の基油の粘度が一定に維持される。
【0021】磁性流体17中の基油の粘度を一定に維持
するその他の手段として、前述の実施形態から、ヒータ
ー21、温度センサー22及び制御装置23を省略して
循環回路18と、その供給通路18a,流出通路18
b、及びポンプ19を残し、そのポンプ19として温度
調節機能付きのものを用いる方法がある。この場合の温
度調節機能付きのポンプ19は、冷却水の温度を予め設
定された一定の温度に調節することができるものであ
り、これにより磁性流体17の基油の粘度が一定に保持
される。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る磁性流体
シールは、冷却水の循環回路やヒーターを備えているの
で、外部からの管理により磁性流体の温度を制御して磁
性流体に含まれる基油の粘度を一定に維持できる効果が
ある。
【0023】また、上記の磁性流体シールを用いた真空
スピンドル装置は、磁性流体シールでの摩擦損失を低い
値で安定に保ち、回転軸にかかる負荷が安定し、回転軸
の回転数の変動や振れの精度の向上に寄与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の真空エアスピンドル装置の断面図
【図2】従来例の磁性流体シールの断面図
【符号の説明】
1 真空チャンバー 2 支持台 3 エアスピンドル 4 磁性流体シール 5 軸受ハウジング 6 つば 7 隔壁 8 回転軸 9 静圧軸受 11 ターンテーブル 12 シール用ハウジング 13 取付け凹所 14 ポールピース 15 磁石 16 組立体 17 磁性流体 18 循環回路 18a 供給回路 18b 流出回路 19 ポンプ 21 ヒーター 22 温度センサー 23 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール用のハウジングにより支持され回
    転軸の周りに設置される磁性流体シールにおいて、上記
    ハウジングに該磁性流体シールを冷却するための冷却水
    の循環回路、該磁性流体シールを加熱するためのヒータ
    ー、該磁性流体シールの温度を検知するための温度セン
    サーを設けたことを特徴とする磁性流体シール。
  2. 【請求項2】 大気側から真空室内に延びた回転軸の周
    りに密封装置を設け、上記回転軸を大気側から駆動する
    ようにした真空用スピンドル装置において、上記密封装
    置として請求項1に記載の磁性流体シールを用い、該磁
    性流体シールの温度センサーの検知出力に応じて該ヒー
    ターの電流と冷却水の水量を制御する制御装置を設け、
    その制御により上記磁性流体シールを構成する磁性流体
    の基油粘度を調整することを特徴とする真空用スピンド
    ル装置。
  3. 【請求項3】大気側から真空室内に延びた回転軸の周り
    に密封装置を設け、上記回転軸を大気側から駆動するよ
    うにした真空用スピンドル装置において、上記密封装置
    として請求項1に記載の磁性流体シールを用い、該磁性
    流体シールの冷却水の循環回路に温度調整機能付きポン
    プを接続し、該ポンプによる上記冷却水の温度制御によ
    り、上記磁性流体シールを構成する磁性流体の基油粘度
    を調整することを特徴とする真空用スピンドル装置。
  4. 【請求項4】 上記の回転軸を静圧軸受により支持した
    ことを特徴とする請求項2又3に記載の真空用スピンド
    ル装置。
JP11004213A 1999-01-11 1999-01-11 磁性流体シ―ル及びこれを用いた真空用スピンドル装置 Pending JP2000205417A (ja)

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