JP2000204914A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JP2000204914A
JP2000204914A JP11006412A JP641299A JP2000204914A JP 2000204914 A JP2000204914 A JP 2000204914A JP 11006412 A JP11006412 A JP 11006412A JP 641299 A JP641299 A JP 641299A JP 2000204914 A JP2000204914 A JP 2000204914A
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guide
valve bridge
oil
valve
hole
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JP11006412A
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English (en)
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Toshihiko Oka
俊彦 岡
Takao Okuno
孝夫 奥野
Tetsushi Nagira
徹志 柳樂
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の動弁装置に関し、部品コストを最
小限に抑えてバルブブリッジの潤滑を良好に行うことが
できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 バルブブリッジ5と連動して複数のバル
ブ6,6が開閉駆動されるとともに、シリンダヘッド9
上に設けられているガイド部材に沿ってバルブブリッジ
5が摺動するようにバルブブリッジ5にガイド部材4が
挿入されるガイド孔5aが形成されている内燃機関の動
弁装置において、バルブブリッジ5に、ガイド孔5aの
軸線方向と垂直方向にガイド孔5aとバルブブリッジ表
面とを連通するように形成される連通孔5dと、連通孔
5d近傍に潤滑油を収集するように連通孔5dの外側端
面よりも外側に突出して一体に形成されるオイルガイド
5eとを備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルブブリッジを
備えた内燃機関の動弁装置に関し、特にバルブブリッジ
の潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に示すように、カム1の回動
によりロッカアームシャフト2を中心にロッカアーム3
が転動され、ガイド部材としてのガイドピン(バルブブ
リッジガイド)4に嵌合されたバルブブリッジ5及びこ
れに接するバルブ6をバルブスプリング7に抗して押し
下げるように構成された多弁エンジンの動弁装置が、例
えば特開平9−88526号公報や特開平7−2796
37号公報などにより周知である。
【0003】このように構成される動弁装置において
は、図5に示すように、バルブブリッジ5は、側面視で
略T字状に形成されており、一対の腕部の下端部が、バ
ルブ6の上端部と当接している。また、バルブブリッジ
5の中央部には、略円柱状のガイド部5cが形成され、
このガイド部5c内部には、ガイド孔5aがガイド部5
cの下端側に開口してガイド部5cに沿うように形成さ
れており、ガイド孔5a内にシリンダヘッド9に固定さ
れているガイドピン4が挿通される。
【0004】そして、図示しないオイルポンプによりロ
ッカアームシャフト2内部に形成された油路2aに供給
される潤滑油がロッカアーム3とロッカアームシャフト
2との摺動面に供給されて、両者間の潤滑を行なうとと
もに、残りの潤滑油がさらにロッカアーム3に形成され
た図示しない小油路を通り、ロッカアーム3の一端部に
設けられているアジャスティングスクリュ8とバルブブ
リッジ5との接触面に供給されて、両者間の潤滑を行な
うように構成されている。
【0005】そして、アジャスティングスクリュ8とバ
ルブブリッジ5との接触面に供給された潤滑油は、バル
ブブリッジ5の表面を伝って、バルブブリッジ5の表面
とガイドピン4が挿入されるようにバルブブリッジ5内
部に上下方向に形成されるガイド孔5aとを連通するよ
うに形成される連通孔5bに入り、ガイド孔5a内に供
給されることによりガイドピン4とバルブブリッジ5と
の摺動面を潤滑するように構成されている。
【0006】また、潤滑油は、ロッカアームシャフト2
内部の油路2aやロッカアーム3内の小油路からシリン
ダヘッド内へ排出されるが、潤滑油の一部がシリンダヘ
ッド内に排出される際にミスト状となりシリンダヘッド
内に飛散する。そして、バルブブリッジ5の上下方向へ
の摺動によりガイド孔5a内に負圧が発生して、ガイド
孔5a内に連通孔5bを通して空気が吸い込まれる際
に、シリンダヘッド内を飛散しているミスト状の油(以
下、飛散油)が、この空気と一緒に連通孔5bを通って
ガイド孔5a内に吸い込まれてガイド孔5a内に供給さ
れることとなり、ガイドピン4とバルブブリッジ5との
摺動面を潤滑するような構成とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように構成される
従来の動弁装置において、バルブブリッジ5に形成され
る連通孔5bは、図5に示すように、バルブブリッジ5
の上面とガイド孔5aの上端側とを連通するようにガイ
ド孔5aの軸線に対して傾斜するように形成されてい
る。
【0008】このように、連通路5bが、ガイド孔5a
の軸線方向に傾斜して形成されると、アジャスティング
スクリュ8とバルブブリッジ5との接触面に供給される
などしてバルブブリッジ5の表面に付着している油や飛
散油が重みにより連通孔5bに取り込まれやすく、ガイ
ド孔5aにより多くの潤滑油が供給されることとなり、
ガイドピン4とバルブブリッジ5との摺動面の潤滑は良
好に行なわれる。
【0009】しかし、連通孔5bをガイド孔5aに対し
て傾斜するように加工するには、加工面、つまりバルブ
ブリッジ5の表面に対してドリルなどの加工具を傾斜さ
せた状態で加工しなければならず、加工具が加工面に片
当たりして加工精度が悪くなったり、加工具が破損して
しまうといった課題がある。よって、加工精度を高める
には加工費用が高くなり、バルブブリッジ5自体の部品
コストが高くなってしまうという課題がある。
【0010】このように連通孔5bがガイド孔5aに対
して傾斜するように形成されるバルブブリッジ5に対し
て、図6(図5におけるB−B矢視断面図)に示すよう
に、連通孔5b′を、ガイド孔5aの軸線に対して垂直
となるように形成したものがある。このように、連通孔
5b′をガイド孔5aに対して垂直となるように加工す
る場合は、加工具と加工面、つまりバルブブリッジ5の
表面とが垂直関係にあるために容易に精度よく且つ安価
に加工することができ、バルブブリッジ5の部品コスト
を最小限に抑えることができる。
【0011】しかし、連通孔5b′がガイド孔5aの軸
線と垂直に形成されているために、バルブブリッジ5の
表面に付着している油や飛散油が重みによって連通孔5
b′に入り込むことは殆どなく、ガイド孔5a内に生じ
る負圧によりシリンダヘッド内の空気と一緒に連通孔5
b′を通りガイド孔5a内に吸い込まれる飛散油のみが
ガイド孔5a内に供給されて、ガイドピン4とバルブブ
リッジ5との摺動面の潤滑を行なうこととなるが、この
飛散油だけでは十分に潤滑がなされずに摩耗が生じ易い
といった課題がある。
【0012】また、ガイド孔5a内の負圧により連通孔
5b′を通りガイド孔5a内に供給される飛散油の量を
多くするために、連通孔5b′の内径を大きく形成する
ことも考えられるが、連通孔5b′の内径を大きく形成
するとバルブブリッジ5の強度が弱くなり、バルブブリ
ッジ5が破損する虞がある。よって、連通孔5b′の内
径を大きくすることは不可能であり、ガイド孔5a内の
負圧により連通孔5b′を通してガイド孔5a内に供給
される油量を多くすることはできないといった課題があ
る。
【0013】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、部品コストを最小限に抑えて、バルブブリッジの
潤滑を良好に行なうことができるようにした、エンジン
の動弁装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数のバルブにまたがって当接可能に設
けられたバルブブリッジと、該バルブブリッジに動力を
伝達する動力伝達手段とを備え、該動力伝達手段により
上記バルブブリッジに動力が伝達されると該バルブブリ
ッジと連動して上記複数のバルブが開閉駆動されるとと
もに、シリンダヘッド上に設けられているガイド部材に
沿って上記バルブブリッジが摺動するように該バルブブ
リッジに上記ガイド部材が挿入されるガイド孔が形成さ
れている内燃機関の動弁装置において、上記バルブブリ
ッジは、上記ガイド孔の軸線と垂直な方向に該ガイド孔
と該バルブブリッジ表面とを連通するように形成される
連通孔と、該連通孔近傍に潤滑油を収集するように該連
通孔の外側端面よりも外側に突出して一体に形成される
オイルガイドとを備えたことを特徴とする。
【0015】従って、ガイド孔内に潤滑油を供給する連
通孔を容易に加工できるとともに、オイルガイドにより
潤滑油が連通孔近傍に収集されて、連通孔を通してガイ
ド孔内に供給される潤滑油が確保される。また、好まし
くは、オイルガイドを上方向に向かって円弧状に形成す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。なお、本実
施形態では、ターンフロー型のエンジンを例に、吸気バ
ルブ6側の動弁装置について説明するが、図示しない排
気バルブ側も吸気バルブ側と同様に構成されているもの
とする。
【0017】図1は本発明の一実施形態としての内燃機
関の動弁装置を示す図であり、従来例で説明した部品と
同一部品には同一符号を付して説明を省略する。図2は
バルブブリッジ5の断面を示す図1のA−A矢視断面で
ある。この図2に示すように、バルブブリッジ5の中央
部には、略円柱状のガイド部5cが形成され、このガイ
ド部5c内部には、ガイド孔5aがガイド部5cの下端
側に開口してガイド部5cに沿うように形成されてお
り、ガイド孔5a内にシリンダヘッド9に固定されてい
るガイド部材としてのガイドピン(バルブブリッジガイ
ド)4が挿通される。
【0018】そして、バルブブリッジ5には、ガイド孔
5aの上端近傍において、ガイド孔5aの軸線に対して
垂直な方向に、且つガイド孔5aに連通してバルブブリ
ッジ5の外周面に開口するような連通孔5dが形成され
る。この連通孔5dは、バルブブリッジ5が下方へ摺動
する際に、ガイド孔5a内の空気を外部へ逃がしてやる
ためのエア抜きの役割をも有しているため、吸気バルブ
6が最大に開いたとき、つまりバルブブリッジ5が最も
下方へ押し下げられたときにガイドピン4の上端よりも
上方に位置するような位置に加工される。
【0019】この連通孔5dは、ガイド部5cに対して
一方の垂直な方向、例えば図2における左方向から、ド
リルなどの加工具によりガイド孔5aの上端近傍を通っ
て反対側の垂直な方向に突き通るようにして加工され
る。このように連通孔5dをガイド孔5aに対して垂直
に加工する際には、加工具と加工面、つまりバルブブリ
ッジ5の表面とが垂直関係にあるため、加工具が加工面
に片当たりすることなく容易に精度よく加工でき、加工
費用を最小限に抑えることができる。
【0020】そして、バルブブリッジ5には、連通孔5
dの下面に連続して連通孔5dの軸方向、つまりガイド
孔5aと垂直な方向に延びるようにオイルガイド5e
が、一体に形成されている。このオイルガイド5eは、
上面が、図2の断面図に示すようにガイド孔5aに垂直
な方向に延び、図1の側面図に示すように上方向に円弧
状に延びるように形成されている。
【0021】このオイルガイド5eは、バルブブリッジ
5を鋳造や鍛造などにより形成する際に、バルブブリッ
ジ5に一体形成されるものであるため、オイルガイド5
eにおける材料費は微々たるものである。よって、本実
施形態におけるバルブブリッジ5のコストは、ガイド孔
5aに対して垂直に形成される連通孔5b′を有する従
来例のバルブブリッジ5と同等のものとなる。
【0022】このようにバルブブリッジ5に連通孔5d
とオイルガイド5eが設けられた動弁機構においては、
図示しないオイルポンプからロッカアームシャフト2の
油路2aに供給される潤滑油が、ロッカアーム3とロッ
カアームシャフト2との摺動面に供給されて該摺動面を
潤滑するとともに、残りの潤滑油が、油路2aに連通す
るようにロッカアーム3内に形成された図示しない小油
路からアジャスティングスクリュ8とバルブブリッジ5
との接触面に供給されて、両者間の潤滑を行なうように
構成されている。
【0023】また、従来例と同様に、シリンダヘッド内
の飛散油が、ガイド孔5内に発生する負圧により連通孔
5dを通してガイド孔5a内に吸い込まれる空気と一緒
にガイド孔5a内に吸い込まれガイド孔5内に供給され
るので、バルブブリッジ5とガイドピン4との摺動面の
潤滑が行なわれる。そして、アジャスティングスクリュ
8とバルブブリッジ5との接触面を潤滑した潤滑油など
のバルブブリッジ5の表面に付着している潤滑油が、図
1及び図2に矢印で示すように、バルブブリッジ5の表
面を下方に流動していき、オイルガイド5eの上方に流
動してきた潤滑油は、オイルガイド5eに受け止められ
て収集され、オイルガイド5e上に貯留される。また、
シリンダヘッド上を飛散しているミスト状のオイルが、
重みによりオイルガイド5e上に落下したり、シリンダ
ヘッド上を流動中にオイルガイド5e上面に付着するな
どしても、オイルガイド5e上に収集されて貯留される
こととなる。
【0024】このようにしてオイルガイド5e上に収集
されて貯留したオイルは、バルブブリッジ5がガイドピ
ン4に沿って上下方向へ摺動してガイド孔5a内に負圧
が発生することにより、連通孔5dを通りガイド孔5a
内に吸い込まれてガイド孔5a内により多くの潤滑油が
供給されることとなり、バルブブリッジ5とガイドピン
4との摺動面の潤滑がさらに良好に行なわれる。
【0025】以上のように、本発明の一実施形態による
動弁装置によれば、バルブブリッジ5の表面に付着して
いる潤滑油やシリンダヘッド内の飛散油が、オイルガイ
ド5eにより連通孔近傍に収集されてオイルガイド5e
上に貯留し、このオイルガイド5e上に貯留している潤
滑油が、ガイド孔5a内に発生する負圧により連通孔5
dを通してガイド孔5a内に吸い込まれて、ガイド孔5
a内に潤滑油がさらに供給されることとなる。
【0026】よって、上述した実施形態におけるオイル
ガイド5eを有さずにガイド孔5aに対して垂直に形成
される連通孔5b′を有する従来例の動弁装置に対し
て、より多くの潤滑油をガイド孔5a内に供給すること
ができるとともに、バルブブリッジ5の上面からガイド
孔5aの上端側に傾斜するように形成される連通孔5b
を有する従来例の動弁装置に対して同等以上の潤滑油を
ガイド孔5a内に供給することができ、ガイドピン4と
バルブブリッジ5との摺動部を良好に潤滑することがで
き、両者の摺動面の摩耗を確実に防止することができ
る。
【0027】また、連通孔5dが、ガイド孔5a、つま
りガイド部5cの軸方向に対して垂直に形成されるの
で、加工性が容易で加工コストを最小限に抑えることが
できるとともに、オイルガイド5eが、バルブブリッジ
5に例えば鋳造形成や鍛造形成などにより一体に形成さ
れるので容易に形成することができ、またオイルガイド
5eの部分における材料費は微々たるものであるため、
バルブブリッジ5全体のコストを最小限に抑えることが
でき、本実施形態におけるオイルガイド5eを有さずに
ガイド孔5aに対して垂直に形成される連通孔5b′を
有する従来例のバルブブリッジ5と同等のコストとする
ことができる。
【0028】さらに上述した実施形態では、オイルガイ
ド5eが側面視で上方向に向かって円弧状に形成されて
いるので、潤滑油がオイルガイド5eにより連通孔近傍
により多く収集されてオイルガイド5e上により多く貯
留され、ガイド孔5a内により多くの潤滑油を供給する
ことができ、さらに良好な潤滑性を得ることができる。
【0029】なお、上述した実施形態では、オイルガイ
ド5eの上面が、図2における断面図において、連通孔
5dの下面に連続して水平に形成されるように説明した
が、これは、バルブブリッジ5が、例えば鍛造形成され
一対の鍛型が図2の断面図における左右方向から嵌め合
わせるようにして形成されるためである。しかし、本発
明におけるオイルガイド5eは、このように形成される
ものに限定されるものではない。例えば、一対の鍛型が
図2の断面図において上下方向から嵌め合わされるよう
にバルブブリッジ5が鍛造形成されるなどして、オイル
ガイド5eの上面を、図2に示す断面図において、外側
に向かって上方向に傾斜するように形成することが可能
な場合には、オイルガイド5eを、図3又は図4の断面
図に示すように、上面が外側に向かって上方向に傾斜す
るように形成してもよい。この場合、オイルガイド5e
上に潤滑油が貯留し易くなり、ガイド孔5a内への潤滑
油の供給性をより向上させることができる。
【0030】また、図3の断面図に示すように、オイル
ガイド5e上面の内側端部が連通孔5dの下面よりも下
方に位置するようにオイルガイド5eが傾斜して形成さ
れる場合には、オイルガイド5e上に潤滑油が常時貯留
されることとなるので、エンジン始動時や潤滑油の低温
時にも安定してガイド孔5a内へ潤滑油を供給すること
ができる。なお、オイルガイド5e上面の外側端部が連
通孔5dの下面の水平位置又はそれよりも下方に位置す
るようにオイルガイド5eを傾斜して形成することによ
り、加工具がオイルガイド5eに当接することなく連通
孔5dを容易に加工することができる。
【0031】また、図4の断面図に示すように、オイル
ガイド5e上面の外側端部が連通孔5dの下面よりも上
方に位置するようにオイルガイド5eが傾斜して形成さ
れる場合には、オイルガイド5e上に貯留される潤滑油
が連通孔5dの外側端部近傍により多く収集されて、ガ
イド孔5a内の負圧により連通孔5dを通してガイド孔
5a内に潤滑油がより多く供給されることとなる。この
場合、図4に示すように、オイルガイド5eの外側端面
を、ガイド孔5aに対して垂直に形成される連通孔5d
に対して垂直となるように形成することにより、連通孔
5dを加工する際に容易に精度よく加工することができ
る。
【0032】なお、上述したように、オイルガイド5e
の上面が傾斜するように形成される変形例においても、
オイルガイド5eが、図1の側面図に示すように、上方
向に向く円弧状に形成されるようにすることにより、連
通孔近傍により多くの潤滑油を収集することができ、ガ
イド孔5a内により多くの潤滑油を供給することができ
る。
【0033】また、上述した実施形態において、バルブ
ブリッジ5の表面上に付着している潤滑油、例えばアジ
ャスティングスクリュ8とバルブブリッジ5との接触面
を潤滑した後の潤滑油などが、重みなどによりバルブブ
リッジ5の表面を伝って流動する際に、この潤滑油がオ
イルガイドに向かって流動するように、バルブブリッジ
の形状を設定したり、バルブブリッジの表面にガイド溝
を形成するようにしてもよい。この場合には、オイルガ
イド5eによってより多くの潤滑油を収集することがで
き、さらにより多くの潤滑油をガイド孔5a内に供給す
ることができる。
【0034】なお、上述した実施形態では、ロッカアー
ム3内にロッカアームシャフト2内部の油路2aに連通
するように図示しない小油路が形成され、該小油路から
潤滑油がアジャスティングスクリュ8とバルブブリッジ
5との接触面に供給されるように構成される動弁装置に
ついて説明したが、本発明の動弁装置はこれに限定され
るものではなく、アジャスティングスクリュ8とバルブ
ブリッジ5との接触面に潤滑油を強制的に供給するよう
な構成としなくてもよい。この場合には、シリンダヘッ
ド内の飛散油が、アジャスティングスクリュ8とバルブ
ブリッジ5との接触面を潤滑するとともに、シリンダヘ
ッド内の飛散油がバルブブリッジ5の表面に付着してオ
イルガイド5eに流動したり、比重によりオイルガイド
5e上に付着するなどして、オイルガイド5e上に潤滑
油が貯留することとなる。
【0035】
【発明の効果】本発明の内燃機関の動弁装置によれば、
複数のバルブにまたがって当接可能に設けられたバルブ
ブリッジと、該バルブブリッジに動力を伝達する動力伝
達手段とを備え、該動力伝達手段により上記バルブブリ
ッジに動力が伝達されると該バルブブリッジと連動して
上記複数のバルブが開閉駆動されるとともに、シリンダ
ヘッド上に設けられているガイド部材に沿って上記バル
ブブリッジが摺動するように該バルブブリッジに上記ガ
イド部材が挿入されるガイド孔が形成されている内燃機
関の動弁装置において、上記バルブブリッジは、上記ガ
イド孔の軸線方向と垂直な方向に該ガイド孔と該バルブ
ブリッジ表面とを連通するように形成される連通孔と、
該連通孔近傍に潤滑油を収集するように該連通孔の外側
端面よりも外側に突出して一体に形成されるオイルガイ
ドとを備えたので、バルブブリッジの表面に供給された
潤滑油や、シリンダヘッド内に飛散しているミスト状の
潤滑油がオイルガイドにより連通孔近傍に収集されて、
バルブブリッジがガイドピンに沿って摺動することによ
りガイド孔内に発生する負圧により連通孔を通してガイ
ド孔内に供給されて、より多くの潤滑油をガイド孔に供
給することができ、ガイドピンとバルブブリッジとの摺
動部の潤滑を良好に行ない両者の摺動面の摩耗を確実に
防止することができるとともに、連通孔やオイルガイド
を安価に形成することができ、動弁装置全体を安価に構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による動弁装置の全体図で
ある。
【図2】本発明の一実施形態による動弁装置の要部拡大
断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の変形例による動弁装置の
要部拡大断面図である。
【図4】本発明の一実施形態の他の変形例による動弁装
置の要部拡大断面図である。
【図5】従来例による動弁装置の全体図である。
【図6】従来例による動弁装置の要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 カム 2 ロッカアームシャフト 2a 油路 3 ロッカアーム 4 ガイド部材としてのガイドピン(バルブブリッジガ
イド) 5 バルブブリッジ 5a ガイド孔 5b,5b′,5d 連通孔 5c ガイド部 5e オイルガイド 6 吸気弁 9 シリンダヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥野 孝夫 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三菱 自動車エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 柳樂 徹志 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3G013 AA05 BA03 BC11 BD35 3G016 AA06 AA19 BA03 BA06 BA18 BB11 BB19 BB24 CA12 CA14 CA16 CA36 CA37 CA41 CA42 GA02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のバルブにまたがって当接可能に設
    けられたバルブブリッジと、該バルブブリッジに動力を
    伝達する動力伝達手段とを備え、該動力伝達手段により
    上記バルブブリッジに動力が伝達されると該バルブブリ
    ッジと連動して上記複数のバルブが開閉駆動されるとと
    もに、シリンダヘッド上に設けられているガイド部材に
    沿って上記バルブブリッジが摺動するように該バルブブ
    リッジに上記ガイド部材が挿入されるガイド孔が形成さ
    れている内燃機関の動弁装置において、 上記バルブブリッジは、上記ガイド孔の軸線と垂直な方
    向に該ガイド孔と該バルブブリッジ表面とを連通するよ
    うに形成される連通孔と、該連通孔近傍に潤滑油を収集
    するように該連通孔の外側端面よりも外側に突出して一
    体に形成されるオイルガイドとを備えたことを特徴とす
    る内燃機関の動弁装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010096173A (ja) * 2008-09-16 2010-04-30 Kubota Corp エンジンの動弁装置
JP2011074769A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Kubota Corp 多弁エンジン
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