JP2000204527A - 遮水壁体を有する構造体 - Google Patents

遮水壁体を有する構造体

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JP2000204527A
JP2000204527A JP11008680A JP868099A JP2000204527A JP 2000204527 A JP2000204527 A JP 2000204527A JP 11008680 A JP11008680 A JP 11008680A JP 868099 A JP868099 A JP 868099A JP 2000204527 A JP2000204527 A JP 2000204527A
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Kazushiro Hayashi
和志郎 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、水位が上昇した場合に、これに
応じて遮水壁体を上昇させることができる構造体に関す
る。 【解決手段】 浮力を有する遮水壁体の基端側を、水の
浸入方向と反対側に連結し、水の浸入に際して前記遮水
壁体を起立状に変位させて水の浸入を防ぐ壁体として機
能させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水位の上昇時
や、災害などの増水時に、水位の上昇に応じて遮水壁体
を自動的に上昇させるようにした遮水壁体を有する構造
体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば台風、集中豪雨などにより海や河
川、湖などの水位が急激に上昇し警戒水位を超える虞れ
がある場合などにおいて、人為的に土嚢を堤防に積上げ
るなどの応急作業が行われているが、手間と時間のかか
る難作業となっている。そこで、従来、水位が上昇した
場合に、これに応じて遮水壁体を上昇させるために、水
際線付近に設置された堤体に、浮力を有する可動壁と、
上部にスリット状の開口部ならびに堤外側の側壁に導水
孔を設けた内腔を有する躯体とで構成され、堤外の水位
の上下に伴って躯体上部のスリット状の開口部から前記
可動壁が昇降するように、前記躯体に可動壁を内蔵した
自動昇降式堤体が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
では、躯体内腔で可動壁を上下動させるため、構造が複
雑化すると共に、導水孔が詰まったり破損した場合には
可動壁を昇降できない欠点がある。この発明は上記事情
に鑑みてなされたものであって、その主たる課題は、簡
単な構造でありながら、水位が上昇した際にこれに応じ
て遮水壁体を上昇させることができる遮水壁体を有する
構造体を提供することにある。この発明の別の課題は、
遮水壁体の先端を堤体より外方へ突出させて船体などの
衝突から堤体を護ることができるようにした遮水壁体を
有する構造体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明はそのため、上
記課題を解決するために、請求項1の発明では、浮力を
有する遮水壁体の基端側を、水の浸入方向と反対側に連
結し、水の浸入に際して前記遮水壁体を起立状に変位さ
せて水の浸入を防ぐ壁体として機能させる、という技術
的手段を講じている。
【0005】また、請求項2の発明では、遮水壁体の基
端側が、接地面に固定されたベース部に枢着されてな
る、という技術的手段を講じている。更に、請求項3の
発明では、遮水壁体が、水際線に設置された堤体に形成
されており、その先端が堤体より外側に突出してなる、
という技術的手段を講じている。
【0006】また、請求項4の発明では、前記遮水壁体
は、少なくとも堤体より外側に突出した部分が弾性を有
してなる請求項5の発明では、遮水壁体がブロック体か
らなって、水位が上昇した際にベース部を支点にして枢
動し、基端側の面が長く設定されて堤防として機能す
る、という技術的手段を講じている。また、請求項6の
発明では、前記遮水壁体がブロック体からなって、先端
側の面が短く設定されて断面が略三角形に形成されてな
る、という技術的手段を講じている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の遮水壁体を有
する構造体を堤防に適用した好適実施例について図面を
参照しながら説明する。
【0008】図1に示す遮水壁体を有する構造体は、堤
防として機能するもので堤体5の先端に遮水壁体1を設
けている。即ち、堤体5は、上部で通常の水位より高位
置に、内側に断面略矩形状または正方形状に窪む段部6
を形成している。そして、この段部6にはブロック体状
の遮水壁体1が嵌合しており、上部基端側で堤体5側の
ベース部2に連結されている。
【0009】遮水壁体1は、図示例の場合、断面略矩形
状で発泡性の合成樹脂材からなっており、不透水性と、
水に対する浮力と、弾性とを有している。ここで遮水壁
体1の不透水性は、ブロック体の素材の性質でなくても
よく、ブロック体の外周を不透水シートで覆い、あるい
は表面に不透水層を一体に形成したもの等、適宜の手段
を用いることができる。
【0010】また、遮水壁体1の浮力も、ブロック体内
に空気層からなる中空部を設ける等の構造を用いてもよ
い。更に、弾性は、ブロック体の全体であってもよい
が、堤体5から突出する部分だけであってもよい。
【0011】一方、ベース部2は、堤体5側に一体に形
成され、あるいは堤体5に固着されており、遮水壁体1
の上部基端側を堤体5側に連結し、遮水壁体1が上記連
結点を中心にして堤体側に変位可能となっている。
【0012】図示例の場合、ベース部2は堤体5そのも
ので、該堤体5にアンカーボルトで固定されたブラケッ
ト7が設けられている。上記構成に代えて、ブラケット
7を固設したベース板を堤体5の固定する構造でもよ
い。
【0013】一方、遮水壁体1の基端上部には枢軸4が
左右に突設されている。そして、遮水壁体1の枢軸4
を、ベース部2のブラケット7に整合して枢着し、遮水
壁体1を堤体5に枢着している。
【0014】上記構成からなっているので、遮水壁体1
の先端は、堤体1の水際先端よりも外方へ突出してお
り、その下端は、通常の水位よりも上方位置に配置され
るようになっている。
【0015】そこで、通常時は、堤体1より外方へ突出
する遮水壁体1の先端は、弾性を有していることから、
船体などがぶつかってもこれを緩衝する護岸作用を有す
る。また、水位が上昇する際は、遮水壁体1の先端は突
出しているので、水位の上昇に連動してフロートのよう
に上昇するが、基端がベース部2に枢着されているの
で、枢軸4を支点に回転する。
【0016】そして、図示例の場合、遮水壁体1は点線
で示す90度まで回転し、更に水位が上昇すると後方へ
傾斜して、遮水壁体1の自重で転倒し、仮想線で示す1
80度まで回転する。この状態で、遮水壁体1は堤体5
の上面に載置されるので、別途にストッパ手段を設ける
ことなくこの位置姿勢を維持することができる。
【0017】図2には、遮水壁体1の異なる実施例を示
す。この構造の場合、遮水壁体1は断面が略直角三角形
からなっており、先端が厚みが薄くなっており、上面は
水平面となるように配置されている。また堤体5にベー
ス板2が固着されている。一方、遮水壁体1にもブラケ
ット3が突設されている。そしてベース板2に設けられ
たブラケット7と遮水壁体1に設けられたブラケット3
を整合し枢軸4により枢着して、遮水壁体1が枢着され
ている。
【0018】その他の構成は前記実施例と同様であるの
で、同一構成には同一符号を付してその説明を省略す
る。この場合も同様に遮水壁体1は180度回転して基
端側の面が堤防の遮水面として機能する。従って、この
面の高さを高く(長く)設定することにより災害時の堤
防の高さを高くすることができる。
【0019】上記実施例では、枢着例だけを示したが、
遮水壁体1が連結個所を中心に180度回転変位するこ
とができればよいので、例えばベース部にチェーンなど
の可撓性を有する部材で連結されるものでもよい。ま
た、遮水壁体の連結個所には、遮水壁体とベース部との
隙間を覆う遮水シートを張設する等しておけば、水の浸
入を一層確実に防水することができて好ましい。
【0020】また、この構造体は、直接に堤防として海
や河川の岸に沿って設けてよいが、建物の周囲に高台を
設け、その周囲に設けるものであってもよい。その他、
要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変
更しうること勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明に係わる遮
水壁体を有する構造体によれば、水位の上昇に伴う水の
浮力を利用して遮水壁体を自動的に上昇させるようにし
たから、自然災害などで水位が急激に上昇した場合で
も、簡単な構造で氾濫を未然に防止することができる。
また、遮水壁体を先端を外側へ突出させることにより、
堤体の縁部を保護することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の遮水壁体を有する構造体の実施例を
示す断面図である。
【図2】異なる実施例の断面図である。
【符号の説明】
1…遮水壁体、 2…ベース部 3…ブラケット 4…枢軸 5…堤体 6…段部 7…ブラケット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮力を有する遮水壁体の基端側を、水の
    浸入方向と反対側に連結し、水の浸入に際して前記遮水
    壁体を起立状に変位させて水の浸入を防ぐ壁体として機
    能させることを特徴とする遮水壁体を有する構造体。
  2. 【請求項2】 遮水壁体の基端側が、接地面に固定され
    たベース部に枢着されてなることを特徴とする請求項1
    に記載の遮水壁体を有する構造体。
  3. 【請求項3】 遮水壁体が、水際線に設置された堤体に
    形成されており、その先端が堤体より外側に突出してな
    ることを特徴とする請求項1に記載の遮水壁体を有する
    構造体。
  4. 【請求項4】 遮水壁体は、少なくとも堤体より外側に
    突出した部分が弾性を有してなることを特徴とする請求
    項3に記載の遮水壁体を有する構造体。
  5. 【請求項5】 遮水壁体がブロック体からなって、水位
    が上昇した際にベース部を支点にして枢動し、基端側の
    面が長く設定されて堤防として機能することを特徴とす
    る請求項1〜4に記載の遮水壁体を有する構造体。
  6. 【請求項6】 遮水壁体がブロック体からなって、先端
    側の面が短く設定されて断面が略三角形に形成されてな
    ることを特徴とする請求項5に記載の遮水壁体を有する
    構造体。
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